JP4764786B2 - レーザ溶接方法 - Google Patents

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本発明は、重ね面の少なくとも一方が表面処理された金属からなるワークの重ね溶接を行うレーザ溶接方法に関する。
例えば、自動車の車体等の構造部材として、亜鉛メッキ鋼板等の表面処理された金属板が広く用いられている。このような金属板(ワーク)を重ねレーザ溶接する場合には、ワークの重ね面間のメッキ、例えば、前記亜鉛メッキ鋼板では亜鉛が蒸発し、その蒸気が溶融部中に噴出してブローホール等の溶接不良(ビード荒れ)が生じることがある。これは、表面に被覆された亜鉛の沸点(906℃)が母材である鉄の融点(約1500℃)よりも低いために生じる問題である。
従来から、前記問題を解決するための方法が各種提案されている。例えば、特許文献1には、重ね面の少なくとも一方が、母材金属の融点よりも低い沸点の材料でコーティングされた金属のレーザ重ね溶接を行う場合に、レーザ照射側の金属(上ワーク)に溶け込み深さdがその肉厚tの0.6〜0.95倍になる第1のレーザを照射し、該金属の下面に凸部を形成することにより重ね面間に隙間を生じさせた後、第2のレーザを照射してワーク同士を溶融接合させる方法が記載されている。
特許文献2には、亜鉛メッキ鋼板の重ね合わせ部を少なくとも2つのレーザを用いて溶接する方法において、第1レーザにより接合領域の亜鉛メッキを加熱・蒸発させた後、第2レーザにより前記接合領域を溶接する際に、各レーザの直径や平均エネルギー密度及び各レーザ同士の中心間距離を所定値に調整する方法が記載されている。
特開2002−178178号公報 特開2002−160083号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法では、第1のレーザによる溶け込みの深さdを板厚tの0.6〜0.95倍にする必要があるが、実際の生産ライン上でこのような微細な制御を行うことは非常に難しい。さらに、予めワークをクランプした状態で第1のレーザを照射する構成であるため、ワークの重ね面間には隙間を生じることがなく、従って、前記のような凸部が形成されにくい。
また、上記特許文献2に記載の方法では、ワークの重ね面間に隙間を設けていないため、結局、メッキ蒸気が残留し易くなってしまう。
本発明は上記課題を考慮してなされたものであり、重ね面の少なくとも一方が表面処理された金属からなるワークに対し溶接を行う場合に、簡便な方法で高品質な溶接が可能となるレーザ溶接方法を提供することを目的とする。
本発明のレーザ溶接方法は、重ね面の少なくとも一方が表面処理された金属からなるワークに対し溶接を行うレーザ溶接方法であって、上ワークの下面と下ワークの上面の間の重ね面間に隙間を設けて前記上ワークと下ワークを重ねた後、上ワークの上面の溶接部位に沿って該上ワークを貫通するレーザを照射して、該上ワークの下面から突出した凸部を形成する第1工程と、該第1工程の後、前記凸部が前記下ワークの上面に当接するように前記上ワーク及び前記下ワークを狭み込んで固定する第2工程と、該第2工程の後、前記上ワークの上面からレーザを照射して、前記上ワーク及び前記下ワークを溶接する第3工程と、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、前記第1工程において前記重ね面間に隙間を設けた状態でレーザを照射することにより、上ワークの下面に凸部を確実に形成することができると共に、該レーザ照射により加熱蒸発した表面処理層(表面処理部)、例えば、メッキ部の蒸気が残留することを確実に防ぐことができる。この際、前記レーザは上ワークを貫通するように照射されるため、前記凸部を一層確実に形成することができ、さらに、該第1工程で重ね面の前記メッキ部をも蒸発させておくことができる。このため、前記第3工程でのレーザ照射時に生じる前記メッキ部からの蒸気量を低減させることができ、溶接後のビード荒れを一層確実に防止することができる。また、前記のように第1工程でのレーザが上ワークを貫通するように照射することにより、該レーザの制御や機器構造の簡略化により作業効率の向上やコスト低減が可能となる。
本発明のレーザ溶接方法において、前記第1工程では、前記隙間の高さを、前記レーザにより形成される凸部の高さ以上となるように設定すると、前記下ワークの上面により凸部の形成が妨害されることがなく、従って、所望の高さを持った凸部を一層確実に形成することができる。
また、前記第1工程でのレーザ照射により、前記重ね面の表面処理層を除去しておくと、その後の第3工程でのレーザ照射時に生じる該表面処理層からの蒸気量を低減させることができ、溶接後のビード荒れをより一層確実に防止することができる。この場合、該第1工程でのレーザ照射では、前記重ね面の表面処理層の少なくとも一部を除去すれば、前記蒸気量の低減効果を得ることができる。
さらに、前記第1工程で照射するレーザよりも前記第3工程で照射するレーザの焦点径を大きく設定すると、上ワークと下ワークとを溶接する際のビード幅を十分に確保できるため、溶接強度の向上が可能となる。
本発明によれば、ワークの重ね面間に隙間を設けた状態でレーザを照射することにより、該重ね面間に凸部を確実に形成することができ、該ワークをクランプした際に前記凸部により重ね面間に隙間を確保することができる。従って、レーザ照射により加熱蒸発する重ね面での表面処理層、例えば、メッキ部の蒸気が溶融部等に残留することを防止することができる。
また、本発明によれば、前記レーザを上ワークを貫通するように照射するため、前記凸部を一層確実に形成することができると共に、前記重ね面における前記メッキ部を蒸発させておくことができる。従って、その後のレーザ照射による溶接時、前記メッキ部からの蒸気量を低減させ且つ確実に外部へと逃がすことができる。このため、簡便な手法により溶接後のビード荒れを一層確実に防止できると共に、高品質な溶接が可能となる。
以下、本発明に係るレーザ溶接方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るレーザ溶接方法により溶接するワークを重ねた状態を示す概略斜視図である。本実施形態に係るレーザ溶接方法は、表面処理(コーティング)された金属板からなるワークである上板(上ワーク)10及び下板(下ワーク)12を重ねた状態でレーザ溶接を行い、これらを接合する溶接方法である。
以下、前記上板10及び下板12として、亜鉛メッキ鋼板を用いる場合を例示して説明する。すなわち、図1に示すように、上板10の上面10a及び下面10b、並びに、下板12の上面12a及び下面12bには、表面処理層を構成する亜鉛メッキZnが施されている。なお、本発明を適用可能なワークとしては、亜鉛メッキ鋼板以外にも、例えば、アルミメッキ鋼板やクロムメッキ鋼板等が挙げられる。
次に、上板10及び下板12を重ねた後、溶接を行うレーザ溶接方法について、図1〜図5を参照して説明する。このレーザ溶接方法では、焦点径の細いレーザ(1パス目)と、それよりも焦点径の太いレーザ(2パス目)による合計2パスからなるレーザ照射を行い、上板10及び下板12を重ね溶接する。
図2は、図1に示す上板10の上面10a側から第1レーザL1を照射している状態を説明するための概略斜視図であり、図3は、図2に示す第1レーザL1の照射後、上板10及び下板12をクランプしている状態を説明するための概略斜視図であり、図4は、上板10及び下板12をクランプした状態で、第2レーザL2を照射している状態を説明するための概略斜視図である。また、図5A〜図5Eは、本実施形態に係るレーザ溶接方法の各工程でのワークの断面状態を説明するための概略断面図である。
先ず、図1及び図5Aに示すように、上板10と下板12とを重ね、重ね面である上板10の下面10bと下板12の上面12aとの間(重ね面間)に、所定の隙間G1を確保した状態とする。前記隙間G1は、少なくとも上板10の上面10a上に想定される溶接部位14の長手方向に沿った周辺部に設けられていればよく、上板10と下板12との重ね面間全体に及んでいる必要はない。
なお、前記隙間G1を確保するために、例えば、上板10と下板12の間に図示しないスペーサを挟んだり、図示しない治具を用いたりしてもよい。また、ワークの形状により単に重ねただけで隙間G1を確保できる場合には、前記スペーサ等を用いる必要はない。すなわち、ワークを重ねた状態で前記隙間G1が形成されるように予めワークの形状を加工したものや、湾曲等を有することにより重ねると自然に前記隙間G1が形成されるようなワーク等では、前記のようなスペーサ等を用いる必要がない。
次に、上板10と下板12の重ね面間に前記隙間G1を確保した状態で、図2に示すように、上板10の上面10a側から前記溶接部位14に沿って第1レーザL1を走査させる。この際、第1レーザL1は上板10を貫通するように照射する(図5B参照)。これにより、該第1レーザL1が照射され加熱された上板10の溶融部では、一部が下面10bから下方に突出した後、瞬時に(例えば、1/100秒程度で)冷えて固まり、該下面10bに凸状のビードからなる凸部18が形成される(第1工程)。同時に、上板10における前記凸部18の上方には、該上板10を貫通したビード20が前記溶接部位14に沿って延在するように形成される。
従って、前記隙間G1は第1レーザL1の照射により重ね面間に凸部18を確実に形成できる高さ(大きさ)に設定しておくことが望ましい。すなわち、上記特許文献2に記載の従来技術のように、隙間G1を確保していない場合や、隙間G1の高さが不十分であって重ね面間に十分な空間が確保されていない場合には、下板12の上面12aによって前記凸部18の形成(成長)が妨害され、所望の高さを有した凸部18を形成することが難しいからである。
前記第1レーザL1としては焦点径の極めて細いもの、例えば、ファイバーレーザが好適に使用され、前記のように上板10を貫通するように照射される(図5B参照)。そうすると、第1レーザL1により上板10が貫通(裏抜け)するまでの入熱で、上板10の上面10a表面及び下面10b表面の亜鉛メッキZnだけでなく、下板12の上面12a表面の亜鉛メッキZnも蒸発し、これら亜鉛蒸気は前記隙間G1から外部へと逃げてゆく(図5B中の破線矢印参照)。また、前記第1レーザL1は、上板10の下面10bでの凸部18の形成を目的としているため、余分な出力をかけず、さらに、誤って上板10と下板12とを接合しないためにも、前記のような焦点径の細いレーザを用いることが好ましい。
次に、図3に示すように、図示しないクランプ装置等により、上板10の上面10a側と下板12の下面12b側とから、これら上板10及び下板12を挟み込んで固定する。すなわち、上板10及び下板12をクランプする。
そうすると、図5Cに示すように、前記凸部18が上板10と下板12との間で介在しているため、該凸部18が支柱となり、少なくとも該凸部18の周辺部において、上板10と下板12とは完全には密着しない。すなわち、上板10と下板12とをクランプした状態において、これらの重ね面間の凸部18周辺部に凸部18の高さと略等しい隙間G2が形成される。この場合、前記隙間G2の高さは、凸部18の高さに依存するため、当然、隙間G1よりも低いものとなる。
このように、前記凸部18の高さは、上板10と下板12とをクランプした状態で重ね面間に所望の高さを有した隙間G2を形成できる高さ、つまり、後述する第2レーザL2により溶接を行う際に、亜鉛蒸気を外部へと十分に逃がすことができる高さであればよい。
次いで、前記のように上板10及び下板12をクランプした状態で、図4に示すように、前記第1レーザL1の照射部位と同位置、つまり、ビード20に沿って、第2レーザL2を走査させる。このように前記第2レーザL2が照射されることで、上板10と下板12とが溶接され強固に接合されて、第2レーザL2の照射部位に沿ったビード22が形成される(図4及び図5E参照)。
この場合、第2レーザL2の照射前に第1レーザL1により凸部18を形成しているので、上板10と下板12とがクランプされた状態であっても、隙間G2から外部へと亜鉛メッキZnが蒸発した亜鉛蒸気を逃がすことができる(図5D中の破線矢印参照)。換言すれば、第1レーザL1により前記凸部18を確実に形成して隙間G2を確保しておくことにより、例えば、上板10及び下板12をより強固にクランプした場合であっても、該隙間G2を介して第2レーザL2による亜鉛蒸気を外部へと確実に逃がすことができる。このように、前記第2レーザL2による溶接時に、上板10及び下板12を強固にクランプしておくことが可能となるため、容易且つ正確に第2レーザL2の照射による溶接工程を実行することができ、溶接後の接合強度や外観を向上させることができる。
また、前記のように、第2レーザL2を第1レーザL1の照射部位と同位置に照射させると、前記隙間G2を有効に利用して第2レーザL2による亜鉛蒸気を外部へと逃すことができると共に、ワークに形成されるビード数を最小限にできるため、溶接後のワークの外観及び防錆性を確保し易くなる。なお、溶接後のワークの使用条件等によっては、第1レーザL1と第2レーザL2の照射位置を別位置としてもよい。
前記第2レーザL2は、上板10と下板12との間に必要な接合強度を得るのに十分な幅のビードを形成するため、第1レーザL1よりも焦点径の大きなレーザを用いることが望ましく、その種類としては、例えば、YAGレーザ、CO2レーザや半導体励起レーザ等が挙げられる。また、該第2レーザL2として第1レーザL1と同じものを用いることもできる。
以上のように、本実施形態に係るレーザ溶接方法によれば、上板10と下板12との間の重ね面間に十分な隙間G1を確保した状態で第1レーザL1を上板10を貫通させるように照射する。従って、上板10の下面10bに所望の大きさからなる凸部18を容易且つ確実に形成することができると共に、隙間G1から亜鉛蒸気を外部へと確実に逃がすことができる。さらに、その後、凸部18を利用して隙間G2を確保することにより、第2レーザL2による溶接時、亜鉛メッキZnから生じる亜鉛蒸気を該隙間G2から外部へと容易に逃がすことができる。このように、本実施形態に係るレーザ溶接方法によれば、溶接時における亜鉛蒸気による噴出しを防止してビード荒れを防止することができる。
この際、第1レーザL1により凸部18を形成した後、上板10と下板12とをクランプすることにより、上記特許文献1に記載の従来技術のように予めワークを重ねてクランプした後、凸部を形成する場合に比べて、一層容易且つ確実に所望の大きさからなる凸部18を形成することができる。つまり、凸部18の形成後に上板10及び下板12をクランプすることにより、該クランプをより強固に行った状態で第2レーザL2による溶接工程を行うことができるため、溶接作業をより正確且つ迅速に行うことができる。
さらに、前記第1レーザL1は、上板10を貫通させるように照射するため、該第1レーザL1の制御や機器構造を簡略化することができ、作業効率の向上やコスト低減等が可能となり、生産ライン等では特に有効である。
さらにまた、第1レーザL1を上板10を貫通させることにより、該第1レーザL1によって、上板10の下面10bの亜鉛メッキZnだけでなく、下板12の上面12aの亜鉛メッキZnもある程度蒸発させておくことができる。従って、後段の第2レーザL2での溶接時での重ね面間での亜鉛蒸気の発生を少なくすることができ、溶接後のビード荒れを一層確実に防止することができる。また、前記のように亜鉛蒸気の発生が減少するため、凸部18を最小限の高さに形成し、該凸部18による前記隙間G2の高さを最小限とすることも可能となる。これにより、第2レーザL2により溶接され接合された後の上板10と下板12との間に余計な隙間等が形成されることがなく、一層外観のよい強固な溶接が可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
例えば、第1レーザL1及び第2レーザL2の種類や焦点径の大きさ等は必ずしも変更する必要はなく、同様のものを用いてもよい。
また、上記実施形態では、上板10及び下板12はその両面に亜鉛メッキZnが施されたものであるとしたが、これに限らず、上板10と下板12との間の重ね面の少なくとも一方、すなわち、上板10の下面10b又は下板12の上面12aの少なくとも一方に表面処理(亜鉛メッキZn)が施されている場合であれば、本発明のレーザ溶接方法は有効に適用することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザ溶接方法により溶接するワークである上板及び下板を重ねた状態を示す概略斜視図である。 図1に示す上板の上面側から第1レーザを照射している状態を説明するための概略斜視図である。 図2に示す第1レーザの照射後、上板及び下板をクランプしている状態を説明するための概略斜視図である。 上板及び下板をクランプした状態で、第2レーザを照射している状態を説明するための概略斜視図である。 図5Aは、上板及び下板を重ねた状態を説明するための概略断面図であり、図5Bは、図5Aに示す上板及び下板に第1レーザを照射している状態を説明するための概略断面図であり、図5Cは、第1レーザを照射した後、上板及び下板をクランプした状態を説明するための概略断面図であり、図5Dは、図5Cに示す上板及び下板に第2レーザを照射している状態を説明するための概略断面図であり、図5Eは、第2レーザを照射して上板及び下板を溶接した状態を説明するための概略断面図である。
符号の説明
10…上板 10a、12a…上面
10b、12b…下面 12…下板
14…溶接部位 18…凸部
20、22…ビード
G1、G2…隙間 L1、L2…レーザ

Claims (4)

  1. 重ね面の少なくとも一方が表面処理された金属からなるワークに対し溶接を行うレーザ溶接方法であって、
    上ワークの下面と下ワークの上面の間の重ね面間に隙間を設けて前記上ワークと下ワークを重ねた後、上ワークの上面の溶接部位に沿って該上ワークを貫通するレーザを照射して、該上ワークの下面から突出した凸部を形成する第1工程と、
    該第1工程の後、前記凸部が前記下ワークの上面に当接するように前記上ワーク及び前記下ワークを狭み込んで固定する第2工程と、
    該第2工程の後、前記上ワークの上面からレーザを照射して、前記上ワーク及び前記下ワークを溶接する第3工程と、
    を有することを特徴とするレーザ溶接方法。
  2. 請求項1記載のレーザ溶接方法において、
    前記第1工程では、前記隙間の高さを、前記レーザにより形成される凸部の高さ以上となるように設定することを特徴とするレーザ溶接方法。
  3. 請求項1又は2記載のレーザ溶接方法において、
    前記第1工程でのレーザ照射により、前記重ね面の表面処理層を除去することを特徴とするレーザ溶接方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ溶接方法において、
    前記第1工程で照射するレーザよりも前記第3工程で照射するレーザの焦点径を大きく設定することを特徴とするレーザ溶接方法。
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