JP4763500B2 - パイロット式切換弁 - Google Patents

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Description

本発明は、弁体の周面にポート間の連通、及び軸孔とパイロット室との連通を阻止する弾性材料製のシール部材が複数設けられたパイロット式切換弁に関する。
この種のパイロット式切換弁としては、例えば特許文献1に開示されるものが挙げられる。特許文献1に開示のパイロット式切換弁(電磁切換え弁)は、主弁と2個のパイロット弁(パイロット電磁弁)とを備えている。前記主弁の主弁ブロックには圧力流体の供給ポート、2つの出力ポート、及び2つの排出ポートが形成されているとともに、各ポートが連通する軸孔が主弁ブロックの軸方向へ延びるように貫通形成されている。前記軸孔内にはスプール弁体が収容され、また、軸孔の軸方向の両端にはパイロット室がそれぞれ連通されている。
そして、特許文献1のパイロット式切換弁においては、供給ポートと一方の出力ポート、及び他方の出力ポートと他方の排出ポートが連通する一方の切換位置と、供給ポートと他方の出力ポート、及び一方の出力ポートと一方の排出ポートが連通する他方の切換位置とに切換可能に構成されている。また、前記スプール弁体の周面には複数の装着溝が形成され、該装着溝にはそれぞれシール部材(例えば、スプールパッキン)が装着されている。そして、各切換位置では、シール部材によってスプール弁体と軸孔との間がシールされ、各切換位置での各ポート間の連通、及び軸孔と各パイロット室との連通が阻止されるようになっている。
実開平6−82479号公報
上記パイロット式切換弁において、スプール弁体が移動して位置が切り換えられ、パイロット電磁弁への通電が解除された状態では、スプール弁体は、軸孔の周面と装着溝に対するシール部材の反力によって各切換位置に保持されている。しかし、パイロット式切換弁において、例えば、前記一方の切換位置において、スプール弁体によって他方の排出ポートの通路断面積が絞られ、他方の出力ポートの通路断面積に比して他方の排出ポートの通路断面積が小さくなると、該出力ポートにおける圧力流体と排出ポートにおける圧力流体との間に流速差が発生してしまう。同様に、一方の切換位置において、スプール弁体によって供給ポートの通路断面積が絞られ、一方の出力ポートの通路断面積に比して供給ポートの通路断面積が小さくなると、該出力ポートにおける圧力流体と供給ポートにおける圧力流体との間に流速差が発生してしまう。この流速差の発生により、各ポート間に圧力差が発生し、この圧力差によってスプール弁体を、一方の切換位置から他方の切換位置へと移動させる推力が発生してしまう。そして、この推力が前記シール部材による反力を上回ると、スプール弁体が他方の切換位置に向けて移動してパイロット式切換弁の誤動作を招いてしまうことがあった。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、弁体を切換位置に保持させる力を増大させて誤動作を防止することができるパイロット式切換弁を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ボディに該ボディの軸方向に延びる軸孔が形成され、該軸孔には圧力流体の供給用のポート、出力用のポート、及び排出用のポートが連通されているとともに、前記ボディの軸方向に沿った両側それぞれにパイロット室が連通され、さらに、前記軸孔内には弁体が収容され、前記パイロット室に対するパイロット流体の給排によって前記弁体が前記軸孔の軸方向へ移動することにより前記出力用のポートとの連通を前記供給用のポートと排出用のポートとに切換えて2つの切換位置を取り得るとともに、該弁体の周面にポート間の連通、及び前記軸孔とパイロット室との連通を阻止する弾性材料製のシール部材が複数設けられたパイロット式切換弁であって、前記弁体には、各切換位置で少なくとも1つのポートにおける前記軸孔に向けた開口側に当接する弾性材料製の抵抗付加部材が設けられ、該抵抗付加部材が前記ポートの開口側に当接することにより、前記弁体を一方の切換位置から他方の切換位置へ移動させる推力に対する抵抗を増大させたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパイロット式切換弁において、前記抵抗付加部材は、前記各切換位置にて前記軸孔とパイロット室との連通を阻止する前記シール部材の幅方向への厚みが増大されてその幅方向の中央が凹むように形成されたものであることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項に記載のパイロット式切換弁において、前記抵抗付加部材は、前記各切換位置にて前記軸孔とパイロット室との連通を阻止する前記シール部材よりも開口側に設けられることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項3に記載のパイロット式切換弁において、前記抵抗付加部材は、前記シール部材と同一幅及び同一深さに形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のパイロット式切換弁において、前記抵抗付加部材は少なくとも2つ設けられ、各切換位置では一方の抵抗付加部材が前記ポートの開口側に対して当接する位置に配置されるとともに、他方の抵抗付加部材が弁体の周面と軸孔の周面との間に配置されることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のパイロット式切換弁において、前記供給用のポートは、前記軸孔の軸方向における中央に設けられ、前記出力用のポートは前記軸方向において前記供給用のポートを挟むように2つ設けられているとともに、前記排出用のポートは各出力用のポートよりも前記軸方向の端部側にそれぞれ1つずつ設けられており、各切換位置において、一方の抵抗付加部材は、前記2つの排出用のポートのうち一方の排出用のポートの開口側に当接する位置に配置されるとともに、他方の抵抗付加部材は、他方の排出用のポートとパイロット室とを連通する軸孔の周面と弁体の周面との間に配置されることを要旨とする。
本発明によれば、弁体を切換位置に保持させる力を増大させて誤動作を防止することができる。
以下、本発明を具体化したパイロット式切換弁の一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。まず、パイロット式切換弁が設置されるサブプレートについて説明する。図1に示すように、サブプレート10には、圧力流体の供給流路12と第1及び第2排出流路13a,13bが形成されている。また、サブプレート10には、該サブプレート10の一面に向けて開口する第1及び第2出力口14a,14bが形成されている。
次に、パイロット式切換弁21について説明する。
パイロット式切換弁21は、主弁20と、該主弁20に一体的に設けられた2つのパイロット電磁弁61とから主に構成されている。前記主弁20は、ボディ31の軸方向(図1では左右方向)の両端にパイロット弁本体41が取り付けられ、さらに、各パイロット弁本体41にキャップ48が取り付けられて外郭が構成されている。さらに、主弁20において、前記ボディ31の軸方向両側の上面には、それぞれ前記パイロット電磁弁61が取り付けられている。また、パイロット式切換弁21は、前記2つのパイロット電磁弁61を覆うカバー91を主弁20の上側に備えているとともに、前記カバー91には接続コネクタ81が突設されている。そして、接続コネクタ81には、前記パイロット電磁弁61に通電するためのケーブル82が接続されている。
次に、前記主弁20について詳細に説明する。主弁20において、ボディ31には、圧力流体の供給用のポートとしての供給ポートP、2つの出力用のポートとしての第1出力ポートAと第2出力ポートB、及び2つの排出用のポートとしての第1排出ポートEAと第2排出ポートEBが形成されている。そして、ボディ31の下面31aにおいて、ボディ31の軸方向の中央には前記供給ポートPが設けられているとともに、供給ポートPよりも軸方向に沿った一端側(図1では左端側)に第1出力ポートAが設けられ、他端側(図1では右端側)に第2出力ポートBが設けられている。さらに、ボディ31の下面31aにおいて、前記第1出力ポートAよりも一端側(図1では左端側)には第1排出ポートEAが設けられ、前記第2出力ポートBよりも他端側(図1では右端側)には第2排出ポートEBが設けられている。
また、ボディ31には、該ボディ31を軸方向に貫通する軸孔32が形成されているとともに、該軸孔32には前記供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートEA、及び第2排出ポートEBが連通されている。そして、パイロット式切換弁21が前記サブプレート10の上面に取り付けられた状態では、前記供給ポートPはサブプレート10の供給流路12と連通し、第1出力ポートAは第1出力口14aと連通するとともに、第2出力ポートBは第2出力口14bと連通している。加えて、前記第1排出ポートEAは第1排出流路13aと連通するとともに、第2排出ポートEBは第2排出流路13bと連通している。
前記ボディ31において、軸孔32の両端にはパイロット室33が軸孔32に連通するように形成されている。ここで、ボディ31の軸方向の一端側(図1では左端側)で軸孔32に連通するパイロット室33を第1パイロット室33aとし、軸方向の他端側(図1では右端側)で軸孔32に連通するパイロット室33を第2パイロット室33bとする。そして、前記軸孔32内には、弁体としてのスプール34が軸孔32の軸方向に移動可能に収容されている。スプール34の軸方向における中央部の周面には、2つの連通路30a,30bがスプール34の周方向の全周に亘って形成されている。スプール34における軸方向の一端側(図1では左端側)に第1連通路30aが形成され、他端側(図1では右端側)に第2連通路30bが形成されている。また、前記第1パイロット室33a内は第1ピストン34aが収容されているとともに、該第1ピストン34aはスプール34の一端に取着されている。さらに、第2パイロット室33b内には第2ピストン34bが収容されているとともに、該第2ピストン34bはスプール34の他端に取着されている。
パイロット式切換弁21は、前記第1パイロット室33aにパイロット流体が供給されると、スプール34は移動する(図1の左側から右側へ移動)。そして、図2(a)に示すように、第1連通路30aを介して供給ポートPと第1出力ポートAが連通し、第2連通路30bを介して第2出力ポートBと第2排出ポートEBが連通する第1の切換位置に切換られるようになっている。また、パイロット式切換弁21は、前記第2パイロット室33bにパイロット流体が供給されると、スプール34は移動する(図1の右側から左側へ移動)。すると、図2(b)に示すように、第2連通路30bを介して供給ポートPと第2出力ポートBが連通し、第1連通路30aを介して第1出力ポートAと第1排出ポートEAが連通する第2の切換位置に切換られるようになっている。すなわち、パイロット式切換弁21は、スプール34の移動によって2つの切換位置を取り得るようになっている。
図1の破線に示すように、主弁20には、前記供給ポートPとパイロット電磁弁61とを連通させ、パイロット流体をパイロット電磁弁61へ供給する供給通路42が形成されている。また、主弁20において、パイロット弁本体41及びキャップ48には、パイロット電磁弁61とパイロット室33(第1パイロット室33a又は第2パイロット室33b)とを連通させ、パイロット電磁弁61を介してパイロット流体をパイロット室33に供給可能とするパイロット通路44が形成されている。なお、このパイロット通路44内には、パイロット電磁弁61側からパイロット室33へのパイロット流体の流入を許容する一方で、パイロット室33からパイロット電磁弁61側へのパイロット流体の流入を阻止する逆止弁46が設けられている。
パイロット式切換弁21において、前記ボディ31には、前記パイロット電磁弁61を駆動するための駆動回路36が収容されている。この駆動回路36は、リード線Lによって端子91aに電気的に接続され、該端子91aはケーブル82に電気的に接続されている。そして、駆動回路36は制御装置(図示せず)からの外部指令に基づいて、パイロット電磁弁61に電力を供給する。
次に、前記パイロット電磁弁61について説明する。パイロット電磁弁61は、ボディ31の上面に設けられている。前記パイロット電磁弁61は、ソレノイド部62と弁機能部63とを備えている。前記弁機能部63のハウジングには、パイロット入力ポート63Pと、パイロット出力ポート63A及びパイロット排出ポート63Eが形成されている。そして、前記パイロット入力ポート63Pは、前記供給通路42に連通し、該供給通路42を介して供給ポートPとパイロット電磁弁61とが連通されている。また、パイロット出力ポート63Aは、前記パイロット通路44に連通し、該パイロット通路44を介してパイロット出力ポート63Aとパイロット室33とが連通されている。加えて、パイロット排出ポート63Eは排出通路47に連通されている。弁機能部63のハウジングには弁部材65が設けられ、該弁部材65の移動によって前記パイロット入力ポート63Pとパイロット出力ポート63Aとの連通、及び該連通の遮断が行われるようになっている。
前記ソレノイド部62は、そのハウジング内の中心部に固定鉄心(コア)68が嵌入固定されているとともに、可動鉄心69が固定鉄心68に対して移動可能に収容されている。また、可動鉄心69は、コイルばね70の付勢力(ばね力)によって可動鉄心69が固定鉄心68から離間する方向へ付勢されている。ソレノイド部62において、前記固定鉄心68及び可動鉄心69の外周側には、これら鉄心68,69を跨ぐ範囲にコイル74が巻回配置されている。そして、前記駆動回路36からコイル74への電力供給に応じて、固定鉄心68と可動鉄心69との間に電磁付勢力(電磁吸引力)が発生するようになっている。さらに、前記電磁付勢力によって、可動鉄心69は前記コイルばね70の付勢力に抗して固定鉄心68に吸引されるようになっている。
そして、上記構成のパイロット式切換弁21は、駆動回路36によってパイロット電磁弁61が通電され、コイル74へ電力が供給されると、電磁付勢力(電磁吸引力)によって可動鉄心69が固定鉄心68側へ移動する。この可動鉄心69の移動に連動して弁部材65が移動すると、パイロット入力ポート63Pとパイロット出力ポート63Aの連通が許容され、供給通路42を介して供給ポートPとパイロット電磁弁61との連通が許容される。供給ポートPから供給されるパイロット流体によって、パイロット通路44における逆止弁46が移動して、パイロット通路44を介してパイロット室33への流体の流入が許容される。そして、第1パイロット室33aにパイロット流体が流入されると、前記スプール34は前記第1の切換位置に移動する(図2(a)参照)。一方、第2パイロット室33bにパイロット流体が流入されると、スプール34は前記第2の切換位置に移動する(図2(b)参照)。
また、コイル74への通電が解除されると、電磁付勢力が消滅し、可動鉄心69はコイルばね70の付勢力によって固定鉄心68から離れる側へ移動する。すると、可動鉄心69の移動に連動して弁部材65が移動し、パイロット入力ポート63Pとパイロット出力ポート63Aとの連通が遮断されるとともに、パイロット室33へのパイロット流体の供給が停止される。また、パイロット出力ポート63Aとパイロット排出ポート63Eとの連通が許容される。その結果、パイロット室33のパイロット流体は、逆止弁46によってパイロット電磁弁61側へ逆流することが阻止されるとともに、パイロット室33はキャップ48及びサブプレート10を介して大気開放される。
図2(a)、(b)に示すように、上記スプール34の周面には複数の装着溝37a〜37fがスプール34の周方向の全周に亘って形成されているとともに、各装着溝37a〜37fには弾性材料(ゴム材料)製のスプールパッキン50a〜50fが装着されている。スプールパッキン50a〜50fは、それぞれ各切換位置において、弾性変形して装着溝37a〜37f(スプール34)の周面と軸孔32の周面に圧接することで、該圧接位置における圧力流体の漏れを防止するようになっている。前記第1連通路30aと第2連通路30bとの間に位置する2つの装着溝37a,37bのうち、スプール34の軸方向一端側の装着溝37aには第1スプールパッキン50aが装着されている。この第1スプールパッキン50aは、図2(b)に示すように、前記第2の切換位置において供給ポートPと第1出力ポートAとの連通を阻止し、両ポートP,A間での圧力流体の漏れを防止するようになっている。また、第1連通路30aと第2連通路30bとの間に位置する2つの装着溝37a,37bのうち、スプール34の軸方向他端側の装着溝37bには第2スプールパッキン50bが装着されている。この第2スプールパッキン50bは、図2(a)に示すように、第1の切換位置において、供給ポートPと第2出力ポートBとの連通を阻止し、両ポートP,B間での圧力流体の漏れを防止するようになっている。
また、前記第1連通路30aよりも、スプール34の軸方向一端側の装着溝37cには第3スプールパッキン50cが装着されている。この第3スプールパッキン50cは、図2(a)に示すように、第1の切換位置において、第1出力ポートAと第1排出ポートEAとの連通を阻止し、両ポートA,EA間での圧力流体の漏れを防止するようになっている。第2連通路30bよりも、スプール34の軸方向他端側の装着溝37dには第4スプールパッキン50dが装着されている。この第4スプールパッキン50dは、図2(b)に示すように、第2の切換位置において、第2出力ポートBと第2排出ポートEBとの連通を阻止し、両ポートB,EB間での圧力流体の漏れを防止するようになっている。
さらに、前記第3スプールパッキン50cよりも、スプール34の軸方向一端側の装着溝37eには第5スプールパッキン50eが装着されている。この第5スプールパッキン50eは、図2(a)、(b)に示すように、各切換位置にて前記第1排出ポートEAと第1パイロット室33aとの連通を阻止して圧力流体の漏れを防止するようになっている。また、前記第4スプールパッキン50dよりも、スプール34の軸方向他端側の装着溝37fには第6スプールパッキン50fが装着されている。この第6スプールパッキン50fは、図2(a)、(b)に示すように、各切換位置にて前記第2排出ポートEBと第2パイロット室33bとの連通を阻止して圧力流体の漏れを防止するようになっている。
また、上記第1〜第6スプールパッキン50a〜50fを備えたスプール34において、前記第5スプールパッキン50eよりも中央寄りには、装着溝38がスプール34の周方向の全周に亘って形成されている。そして、この装着溝38には、第1抵抗付加部材51が装着されている。加えて、第6スプールパッキン50fよりも中央寄りには、装着溝38がスプール34の周方向の全周に亘って形成され、この装着溝38には第2抵抗付加部材52が装着されている。前記第1抵抗付加部材51と第2抵抗付加部材52は、弾性材料(ゴム材料)製のスプールパッキンであり、前記第1〜第6スプールパッキン50a〜50fと同一構成をなす。すなわち、前記第1〜第6スプールパッキン50aが装着される装着溝37a〜37fと、第1及び第2抵抗付加部材51,52が装着される装着溝38とは同一幅及び同一深さに形成され、スプールパッキン50a〜50fと第1及び第2抵抗付加部材51,52の内径、外径、及び厚みは同一となっている。
そして、図2(a)に示すように、スプール34が第1の切換位置にあるときは、第1抵抗付加部材51は軸孔32内に入り込むことなく、第1排出ポートEA内に位置するとともに、該第1排出ポートEAの軸孔32に向けた開口側の周面に当接するようになっている。この第1抵抗付加部材51が当接する位置は、第1排出ポートEAの軸孔32に向けた開口側において、スプール34の軸方向に沿った一端側(図2(a)では左端側)の周面となっている。すなわち、第1抵抗付加部材51が当接する位置は、スプール34に第2切換位置へ移動させる力(推力)が作用した際に、第1抵抗付加部材51が第2切換位置への移動に対する抵抗として機能させることが可能な位置となっている。また、第2抵抗付加部材52は軸孔32の周面に圧接して、第6スプールパッキン50fとともに第2排出ポートEBと第2パイロット室33bとの連通を阻止するようになっている。
一方、図2(b)に示すように、スプール34が第2の切換位置にあるときは、第1抵抗付加部材51は軸孔32の周面に圧接して、前記第5スプールパッキン50eとともに第1排出ポートEAと第1パイロット室33aとの連通を阻止するようになっている。また、第2抵抗付加部材52は軸孔32内に入り込むことなく、第2排出ポートEB内に位置するとともに、該第2排出ポートEBの軸孔32に向けた開口側の周面に当接するようになっている。この第2抵抗付加部材52が当接する位置は、第2排出ポートEBの軸孔32に向けた開口側において、スプール34の軸方向に沿った他端側(図2(b)では右端側)の周面となっている。すなわち、第2抵抗付加部材52が当接する位置は、スプール34に第1切換位置へ移動させる力(推力)が作用した際に、第2抵抗付加部材52が第1切換位置への移動に対する抵抗として機能させることが可能な位置となっている。
次に、第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52を備えたパイロット式切換弁21の作用について説明する。
さて、図2(a)に示すように、パイロット電磁弁61が通電され、第1パイロット室33aにパイロット流体が供給されるとスプール34が第1の切換位置(一方の位置とする)に移動し、該移動後、パイロット電磁弁61への通電が解除され、第1パイロット室33aへのパイロット流体の供給が停止される。このとき、供給ポートPには該供給ポートPを通過可能な最大流量の圧力流体が供給され、該圧力流体は第1出力ポートAへ出力されている。また、第2出力ポートBには該第2出力ポートBを通過可能な最大量の圧力流体が供給され、該圧力流体は第2排出ポートEBへ排出されている。
このとき、供給ポートP内にスプール34の一部が入り込み、該供給ポートPの通路断面積が最大よりも絞られているとともに、供給ポートPの通路断面積が第1出力ポートAの通路断面積より小さくなっている。すると、供給ポートPにおける圧力流体の流速が、第1出力ポートAにおける圧力流体の流速を上回り、供給ポートPと第1出力ポートAとの間に流速差が発生してしまう。そして、この流速差の発生により、供給ポートP側が第1出力ポートA側より高圧となる圧力差が発生し、この圧力差によって、スプール34には該スプール34を第2の切換位置(他方の位置とする)へと移動させる推力F1(矢印F1)が発生してしまう。
また、第2排出ポートEB内にはスプール34の一部が入り込み、該第2排出ポートEBの通路断面積が最大よりも絞られているため、第2排出ポートEBの通路断面積が第2出力ポートBの通路断面積より小さくなる。すると、第2排出ポートEBにおける圧力流体の流速が、第2出力ポートBにおける圧力流体の流速を上回り、第2出力ポートBと第2排出ポートEBとの間に流速差が発生してしまう。そして、この流速差の発生により、第2排出ポートEB側が第2出力ポートB側より高圧となる圧力差が発生し、この圧力差によってスプール34には該スプール34を第1の切換位置(一方の位置)から第2の切換位置(他方の位置)へと移動させる推力F1(矢印F1)が発生してしまう。
このとき、軸孔32の周面と、装着溝37b,37c,37e,37fに対する第2、第3、第5及び第6スプールパッキン50b,50c,50e,50fの反力によって、スプール34には前記推力F1に対する摺動抵抗F2が作用している。さらに、軸孔32の周面と、装着溝38に対する第2抵抗付加部材52の反力によって、スプール34には前記推力F1に対する摺動抵抗F3が作用している。加えて、第1抵抗付加部材51が第1排出ポートEAの周面に当接することによって、スプール34には、第1抵抗付加部材51が軸孔32に乗り上げようとする抵抗F4が作用している。すなわち、スプール34は、抵抗F4によって、第1の切換位置から第2の切換位置へ移動させる推力F1に対する抵抗が増大されている。したがって、スプール34は、前記摺動抵抗F2,F3及び抵抗F4によって第1の切換位置に保持され、このスプール34を保持する力は前記推力F1を上回っている。このため、スプール34が前記推力F1によって第1の切換位置(一方の位置)から第2の切換位置(他方の位置)へ移動してしまうことが防止され、パイロット式切換弁21の誤動作が防止される。
一方、パイロット電磁弁61が通電され、第2パイロット室33bにパイロット流体が供給されるとスプール34が第2の切換位置(一方の位置とする)に移動し、該移動後、パイロット電磁弁61への通電が解除されるとともに、第2パイロット室33bへのパイロット流体の供給が停止される。このとき、図2(b)に示すように、供給ポートPには該供給ポートPを通過可能な最大量の圧力流体が供給され、該圧力流体はから第2出力ポートBへ出力されている。また、第1出力ポートAには該第1出力ポートAを通過可能な最大量の圧力流体が供給され、該圧力流体は第1排出ポートEAへ排出されている。
そして、このとき、供給ポートP内にスプール34の一部が入り込み、該供給ポートPの通路断面積が最大よりも絞られているため、供給ポートPの通路断面積が第2出力ポートBの通路断面積より小さくなっている。すると、供給ポートPにおける圧力流体の流速が、第2出力ポートBにおける圧力流体の流速を上回り、供給ポートPと第2出力ポートBとの間に流速差が発生してしまう。そして、この流速差の発生により、供給ポートP側が第2出力ポートB側より高圧となる圧力差が発生し、この圧力差によってスプール34には該スプール34を第2の切換位置から第1の切換位置(他方の位置とする)へと移動させる推力F1(矢印F1)が発生してしまう。
また、第1排出ポートEA内にはスプール34の一部が入り込み、該第1排出ポートEAの通路断面積が最大よりも絞られているため、第1排出ポートEAの通路断面積が第1出力ポートAの通路断面積より小さくなる。すると、第1排出ポートEAにおける圧力流体の流速が、第1出力ポートAにおける圧力流体の流速を上回り、流速差が発生してしまう。そして、この流速差の発生により、第1排出ポートEA側が第1出力ポートA側より高圧となる圧力差が発生し、この圧力差によってスプール34には該スプール34を第2の切換位置(一方の位置)から第1の切換位置(他方の位置)へと移動させる推力F1(矢印F1)が発生してしまう。
このとき、軸孔32の周面と、装着溝37a,37d,37e,37fに対する第1、第4、第5及び第6スプールパッキン50a,50d,50e,50fの反力によって、スプール34には前記推力F1に対する摺動抵抗F2が作用している。さらに、軸孔32の周面と、装着溝38に対する第1抵抗付加部材51の反力によって、スプール34には前記推力F1に対する摺動抵抗F3が作用している。加えて、第2抵抗付加部材52が第2排出ポートEBの周面に当接することによって、スプール34には、第2抵抗付加部材52が軸孔32に乗り上げようとする抵抗F4が作用している。すなわち、スプール34は、抵抗F4によって、第2の切換位置から第1の切換位置へ移動させる推力に対する抵抗が増大されている。したがって、スプール34は、前記摺動抵抗F2,F3及び抵抗F4によって第2の切換位置に保持され、このスプール34を保持する力は前記推力F1を上回っている。このため、スプール34が前記推力F1によって第2の切換位置(一方の位置)から第1の切換位置(他方の位置)へ移動してしまうことが防止され、パイロット式切換弁21の誤動作が防止される。
図3のグラフは、スプール34を一方の切換位置(第1の位置又は第2の位置)に配置した状態から他方の切換位置(第2の位置又は第1の位置)に向けて移動させた際に発生する抵抗の値を示したものであり、縦軸に抵抗の値(N)を示し、横軸にスプール34の移動距離(mm)を示している。
さて、グラフのG1の部分は、スプール34を第1の切換位置から第2の切換位置へ向けて移動させた場合においては、第1抵抗付加部材51が排出ポートEAの軸孔32に向けた開口側に当接しておらず、かつ第2抵抗付加部材52が軸孔32内を移動している状態での抵抗の値(N)を示している。そして、グラフのG1の部分での抵抗の値(N)は、第2、第3、第5及び第6スプールパッキン50b,50c,50e,50fの反力によって生じる摺動抵抗F2と第2抵抗付加部材52の反力によって生じる摺動抵抗F3の和となっている。
また、図3のグラフのG1の部分は、スプール34を第2の切換位置から第1の切換位置へ向けて移動させた場合においては、第2抵抗付加部材52が第2排出ポートEBの軸孔32に向けた開口側に当接しておらず、かつ第1抵抗付加部材51が軸孔32内を移動している状態での抵抗の値(N)を示している。そして、グラフのG1の部分での抵抗の値(N)は、第1、第4、第5及び第6スプールパッキン50a,50d,50e,50fの反力によって生じる摺動抵抗F2と第1抵抗付加部材51の反力によって生じる摺動抵抗F3の和となっている。
一方、図3のグラフのG2の部分は、スプール34を第1の切換位置から第2の切換位置へ向けて移動させた場合においては、第1抵抗付加部材51が第1排出ポートEAの開口側に当接し、第2抵抗付加部材52が軸孔32内を移動している状態での抵抗の値(N)を示している。そして、グラフのG2の部分での抵抗の値(N)は、第2、第3、第5及び第6スプールパッキン50b,50c,50e,50fの反力によって生じる摺動抵抗F2、第2抵抗付加部材52の反力によって生じる摺動抵抗F3に、第1抵抗付加部材51が軸孔32へ乗り上げようとする際の抵抗F4を加えた値となっている。また、図3のグラフのG2の部分は、スプール34を第2の切換位置から第1の切換位置へ向けて移動させた場合においては、第2抵抗付加部材52が第2排出ポートEBの開口側に当接し、第1抵抗付加部材51が軸孔32内を移動している状態での抵抗の値(N)を示している。そして、グラフのG2の部分での抵抗の値(N)は、第1、第4、第5及び第6スプールパッキン50a,50d,50e,50fの反力によって生じる摺動抵抗F2、第1抵抗付加部材51の反力によって生じる摺動抵抗F3に、第2抵抗付加部材52が軸孔32へ乗り上げようとする際の抵抗F4を加えた値となっている。
したがって、図3のグラフに示すように、スプール34が各切換位置に配置された状態では、第1抵抗付加部材51又は第2抵抗付加部材52の抵抗F4が生じることにより、該抵抗F4が生じる前(切換位置への移動中)と比較してスプール34の軸孔32内での抵抗の値(N)が増大している(約1.65倍)。このため、第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52をスプール34に設けることにより、スプール34を各切換位置から移動させる推力に対する抵抗が増大し、スプール34を各切換位置に保持する力が増大していることが示されている。なお、図3のグラフにおける抵抗の値(N)は、第1〜第6スプールパッキン50a〜50f、第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52を、その直径潰し量が0.08mmとなるようにした状態で測定した。このため、前記直径潰し量を変化させた場合は、抵抗の値(N)も変化する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スプール34の周面に、シール用の第1〜第6スプールパッキン50a〜50fに加え、第1抵抗付加部材51と第2抵抗付加部材52を装着した。そして、スプール34が各切換位置にある状態では、スプール34には、各切換位置で機能するスプールパッキン50a〜50fの摺動抵抗F2と、第1及び第2抵抗付加部材51,52のいずれか一方の摺動抵抗F3が作用しているとともに、他方の抵抗付加部材51,52による抵抗F4が付加されている。このため、第1〜第6スプールパッキン50a〜50fの摺動抵抗F2のみでスプール34を各切換位置に保持させた場合に比して、推力F1に対する抵抗を増大させ、スプール34を切換位置に保持させる力を増大させることができる。したがって、前記推力がスプール34に作用しても、増大した保持力によってスプール34の移動を防止することができ、パイロット式切換弁21の誤動作を防止することができる。
(2)第1抵抗付加部材51と第2抵抗付加部材52は、各切換位置において軸孔32の周面に圧接して軸孔32とパイロット室33との連通を阻止して圧力流体の漏れを防止している。このため、第5及び第6スプールパッキン50e,50fと協働して軸孔32とパイロット室33との連通を阻止することができ、パイロット式切換弁21の性能向上に寄与することができる。
(3)第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52は、第1〜第6スプールパッキン50a〜50fとは別体としてスプール34に設けられている。すなわち、スプール34に第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52を装着するだけで、推力F1に対する抵抗を増大させ、スプール34の保持力を増大させることができ、簡単な構成でパイロット式切換弁21の誤動作を防止することができる。また、スプール34の保持力を増大させるために、例えば、既存のメタルシールを設ける場合のようにパイロット式切換弁21の体格が大型化してしまうことも無い。
(4)第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52は、第1〜第6スプールパッキン50a〜50fと同一構成のスプールパッキンよりなる。したがって、スプール34にスプールパッキンを追加するだけで、推力F1に対する抵抗を増大させ、スプール34の保持力を増大させることができ、簡単な構成でパイロット式切換弁21の誤動作を防止することができる。
(5)パイロット式切換弁21においては、第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52をスプール34に設けることによって、各切換位置におけるスプール34の保持力を増大させパイロット式切換弁21の誤動作を防止することができる。したがって、パイロット式切換弁21の誤動作を防止するために、パイロット電磁弁61に連続通電し、パイロット室33にパイロット流体を供給し続けてスプール34の移動を防止させる必要が無くなる。その結果として、このパイロット式切換弁21においては、誤動作防止のためにパイロット電磁弁61への連続通電を必要とする場合に比して、電力消費量を抑えることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ スプール34において、抵抗付加部材を装着する装着溝38の位置を任意に変更してもよい。この場合、装着溝38の位置は、スプール34が各切換位置にあるとき抵抗付加部材が各ポートの周面に当接し、スプール34に推力F1が作用したとき抵抗F4を発生させる位置とする。
○ 抵抗付加部材は、第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52に加えさらに設けられていてもよい。そして、各切換位置において、第1排出ポートEA又は第2排出ポートEB以外のポートにて軸孔32に向けた開口側に当接させて抵抗F4を発揮させる構成としてもよい。
○ 第5及び第6スプールパッキン50e,50fの幅方向への厚みを増大させ、該第5及び第6スプールパッキン50e,50fに抵抗付加部材としての機能を持たせてもよい。なお、このとき、図4に示すように、第5及び第6スプールパッキン50e,50fは、2つのスプールパッキンを接合した形状をなすとともに、幅方向の中央が凹むように形成される(図4では第2パイロット室33b側の第6スプールパッキン50fのみ図示)。そして、第5及び第6スプールパッキン50e,50fにて、スプール34の先端側の一方のスプールパッキンが軸孔32の周面に圧接した状態では他方のスプールパッキンが第1排出ポートEA又は第2排出ポートEBの周面に当接して抵抗F4を発生させることが可能となる。
○ 装着溝38において、スプール34の軸方向に沿った溝幅や、スプール34の径方向に沿った溝深さを任意に変更し、第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52が軸孔32の周面に圧接したときの直径潰し量や、ポートの周面に当接したときの直径潰し量を変化させてスプール34の保持力を変更してもよい。
○ 第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52の内径、外径、幅等を変更して第1抵抗付加部材51及び第2抵抗付加部材52が軸孔32の周面に圧接したときの直径潰し量や、ポートの周面に当接したときの直径潰し量を変化させてスプール34の保持力を変更してもよい。
実施形態のパイロット式切換弁を示す断面図。 (a)はスプールが第1の切換位置にある状態を示す部分断面図、(b)はスプールが第2の切換位置にある状態を示す部分断面図。 スプールに作用する抵抗の値を示すグラフ。 別例の抵抗付加部材を示す部分拡大断面図。
符号の説明
A…出力用のポートとしての第1出力ポート、B…出力用のポートとしての第2出力ポート、EA…排出用のポートとしての第1排出ポート,EB…排出用のポートとしての第2排出ポート、P…供給用のポートとしての供給ポート、21…パイロット式切換弁、31…ボディ、32…軸孔、33(33a,33b)…(第1及び第2)パイロット室、34…弁体としてのスプール、50a〜50f…シール部材としての第1〜第6スプールパッキン、51…第1抵抗付加部材、52…第2抵抗付加部材。

Claims (6)

  1. ボディに該ボディの軸方向に延びる軸孔が形成され、該軸孔には圧力流体の供給用のポート、出力用のポート、及び排出用のポートが連通されているとともに、前記ボディの軸方向に沿った両側それぞれにパイロット室が連通され、さらに、前記軸孔内には弁体が収容され、前記パイロット室に対するパイロット流体の給排によって前記弁体が前記軸孔の軸方向へ移動することにより前記出力用のポートとの連通を前記供給用のポートと排出用のポートとに切換えて2つの切換位置を取り得るとともに、該弁体の周面にポート間の連通、及び前記軸孔とパイロット室との連通を阻止する弾性材料製のシール部材が複数設けられたパイロット式切換弁であって、
    前記弁体には、各切換位置で少なくとも1つのポートにおける前記軸孔に向けた開口側に当接する弾性材料製の抵抗付加部材が設けられ、該抵抗付加部材が前記ポートの開口側に当接することにより、前記弁体を一方の切換位置から他方の切換位置へ移動させる推力に対する抵抗を増大させたパイロット式切換弁。
  2. 前記抵抗付加部材は、前記各切換位置にて前記軸孔とパイロット室との連通を阻止する前記シール部材の幅方向への厚みが増大されてその幅方向の中央が凹むように形成されたものである請求項1に記載のパイロット式切換弁。
  3. 前記抵抗付加部材は、前記各切換位置にて前記軸孔とパイロット室との連通を阻止する前記シール部材よりも開口側に設けられる請求項に記載のパイロット式切換弁。
  4. 前記抵抗付加部材は、前記シール部材と同一幅及び同一深さに形成されている請求項1又は請求項3に記載のパイロット式切換弁。
  5. 前記抵抗付加部材は少なくとも2つ設けられ、各切換位置では一方の抵抗付加部材が前記ポートの開口側に対して当接する位置に配置されるとともに、他方の抵抗付加部材が弁体の周面と軸孔の周面との間に配置される請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のパイロット式切換弁。
  6. 前記供給用のポートは、前記軸孔の軸方向における中央に設けられ、前記出力用のポートは前記軸方向において前記供給用のポートを挟むように2つ設けられているとともに、前記排出用のポートは各出力用のポートよりも前記軸方向の端部側にそれぞれ1つずつ設けられており、各切換位置において、一方の抵抗付加部材は、前記2つの排出用のポートのうち一方の排出用のポートの開口側に当接する位置に配置されるとともに、他方の抵抗付加部材は、他方の排出用のポートとパイロット室とを連通する軸孔の周面と弁体の周面との間に配置される請求項5に記載のパイロット式切換弁。
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