JP4757507B2 - Vehicle steering system - Google Patents
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Description
この発明は、運転者が操作を行う操作子と転舵輪を転舵する転舵アクチュエータとを機械的に接続および切り離しが可能な車両用操舵装置に関するものである。 The present invention relates to a vehicle steering apparatus capable of mechanically connecting and disconnecting an operator operated by a driver and a turning actuator for turning a steered wheel.
運転者が操作するステアリングホイール(操作子)と転舵輪が機械的に接続されていない所謂ステア・バイ・ワイヤの操舵装置においては、運転者がステアリングホイールを操作したときに適切な操舵反力を与えるための反力アクチュエータと、運転者のステアリングホイールの操作に応じて転舵輪を転舵するための転舵アクチュエータとを備えており、両アクチュエータをそれぞれ独立に制御している。
このステア・バイ・ワイヤの操舵装置では、転舵アクチュエータにより転舵輪が最大転舵になってもステアリングホイールはさらに切り増しが可能な状態にあるため、このような状態になったときには、運転者にこれ以上は転舵輪を転舵させることができないことを認識させる必要がある。
In a so-called steer-by-wire steering device in which the steering wheel (operator) operated by the driver and the steered wheels are not mechanically connected, an appropriate steering reaction force is applied when the driver operates the steering wheel. A reaction force actuator for applying the steering wheel and a steering actuator for turning the steered wheels according to the operation of the driver's steering wheel are provided, and both actuators are controlled independently.
In this steer-by-wire steering device, the steering wheel can be further increased even if the steered wheel reaches the maximum steered position by the steered actuator. It is necessary to recognize that the wheel cannot be steered any more.
この最大転舵を認識させる従来の手法として、最大転舵に近づいたときに反力アクチュエータの推力を急激に立ち上げてステアリングホイールをそれ以上切り増しすることができないようにする方法(以下、反力急増式と称す)、あるいは、最大転舵に近づいたときにステアリングホイールと転舵アクチュエータとを機械的に接続することで最大転舵以上にステアリングホイールを切り増しすることができないようにする方法(以下、接続式と称す)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記反力急増式の場合には、最大転舵を認識させるときに必要な推力が、通常操舵時に必要となるアクチュエータ生成反力に比べて大きくなり、最大転舵認識のために反力アクチュエータの高出力化が必要になり、アクチュエータが大型化する。 However, in the case of the reaction force rapid increase type, the thrust required for recognizing the maximum steering is larger than the actuator-generated reaction force required during normal steering, and the reaction force is used for maximum steering recognition. It is necessary to increase the output of the actuator, which increases the size of the actuator.
また、前記接続式の場合には、反力アクチュエータの小型化は達成可能であるが、最大転舵付近においてステアリングホイールの切り増し・切り戻し操作を繰り返したときには、ステアリングホイールと転舵アクチュエータとを機械的に接続・解除を繰り返すこととなり、反力アクチュエータが生成する操舵反力と機械的接続によりタイヤから伝達される反力とが一致しないときに、運転者に不連続な操舵反力、すなわち不連続な手応えを与えることになる。
そこで、この発明は、ステア・バイ・ワイヤの状態において最大転舵を容易に認識することができる車両用操舵装置を提供するものである。
In the case of the connection type, the reaction force actuator can be reduced in size, but when the steering wheel is repeatedly turned and turned back in the vicinity of the maximum turning, the steering wheel and the turning actuator are connected. When the steering reaction force generated by the reaction force actuator and the reaction force transmitted from the tire due to the mechanical connection do not coincide with each other, discontinuous steering reaction force, i.e. A discontinuous response will be given.
Therefore, the present invention provides a vehicle steering apparatus that can easily recognize the maximum turning in the steer-by-wire state.
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、運転者が操作を行う操作子(例えば、後述する実施例におけるステアリングホイール2)と、転舵輪(例えば、後述する実施例における車輪6)を転舵する転舵アクチュエータ(例えば、後述する実施例におけるラック軸9、ステアリングモータ10)と、前記操作子に操舵反力を付与する反力アクチュエータ(例えば、後述する実施例における反力モータ4)と、前記操作子への操作量に応じて前記転舵アクチュエータを制御する転舵アクチュエータ制御手段(例えば、後述する実施例における転舵制御部20)と、前記反力アクチュエータの制御を行う反力アクチュエータ制御手段(例えば、後述する実施例における反力制御部23)と、を備え、前記転舵輪が最大転舵になった場合に前記反力アクチュエータにより前記操作子を振動させ、且つ、前記操作子に振動を付与してもさらに前記操作子への操作量が増大した場合には、前記操作子の戻し操作を開始した位置における操作量を、最大転舵角を発生させる新たな前記操作子の操作量と定義し直し、その位置から転舵角ゼロまでの位置において前記操作子の操作量と転舵角との制御舵角比を新たに設定し、前記操作子の操作量がゼロになるまで、新たに設定した前記制御舵角比に基づいて前記転舵アクチュエータを制御することを特徴とする車両用操舵装置(例えば、後述する実施例における車両用操舵装置1)である。
このように構成することにより、操作子と転舵アクチュエータとが機械的に切り離されたステア・バイ・ワイヤの状態において、運転者は操作子の振動により、転舵輪が最大転舵になっていることを容易に認識することができる。また、操作子の振動に必要な反力アクチュエータの推力は通常の操舵反力を生成するのに必要な推力と大差ないので、反力アクチュエータの低出力化・小型化が可能になる。
また、操作子に振動を付与してもさらに操作子への操作量が増大した場合でも、操作子を中立位置に戻したときに転舵輪を中立位置にすることができる。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
With this configuration, the operating element and the steering actuator and the steer-by-wire was mechanically decoupled state, the driver through vibrations of the operator, the steered wheels is the largest rolling steering Can be easily recognized. Further, the thrust of the reaction force actuator necessary for the vibration of the operating element is not significantly different from the thrust required to generate a normal steering reaction force, so that the output and size of the reaction force actuator can be reduced.
Further, even when vibration is applied to the operation element, even when the operation amount to the operation element is further increased, the steered wheels can be set to the neutral position when the operation element is returned to the neutral position.
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作子に振動を付与してもさらに前記操作子への操作量が増大する場合に、前記操作子の操作を規制する規制手段(例えば、後述する実施例における回転規制ギヤ17、ストッパ19c)を備えることを特徴とする。
このように構成することにより、操作子の過回転を防止することができる。
The invention according to
By configuring in this way, it is possible to prevent the operator from over-rotating.
請求項1に係る発明によれば、運転者は操作子の振動により、転舵輪が最大転舵になっていることを容易に認識することができる。また、反力アクチュエータの低出力化・小型化が可能になるので、車両用操舵装置の低出力化・小型化が可能になる。また、操作子に振動を付与してもさらに操作子への操作量が増大した場合でも、操作子を中立位置に戻したときに転舵輪を中立位置にすることができる。
請求項2に係る発明によれば、操作子の過回転を防止することができる。
According to the invention of
According to the invention which concerns on
以下、この発明に係る車両用操舵装置の実施例を図1〜図5の図面を参照して説明する。
この車両用操舵装置1は、図1に示すように、運転者が操作を行うステアリングホイール(操作子)2と、ステアリングホイール2に一体に連結されたステアリングシャフト3と、ステアリングホイール2に操舵反力を付与する反力モータ(反力アクチュエータ)4と、左右の車輪(転舵輪)6にナックルアーム7及びタイロッド8を介して連結されたラック軸9と、出力軸に設けたピニオンギヤ10aをラック軸9のラック歯に噛合させたステアリングモータ10と、反力モータ4及びステアリングモータ10を制御する制御装置5とを備えている。この車両用操舵装置1では、ステアリングモータ10を回転動作させることによりラック軸9を軸方向に駆動して車輪6を転舵することができ、この実施例においてラック軸9とステアリングモータ10は転舵アクチュエータを構成している。
Embodiments of a vehicle steering apparatus according to the present invention will be described below with reference to the drawings of FIGS.
As shown in FIG. 1, the
ステアリングシャフト3はその先端側にプラネタリーギヤ11を備えており、プラネタリーギヤ11はサンギヤ12とリングギヤ13に噛合している。リングギヤ13の回転軸13aには、ラック軸9のラック歯に噛合するピニオンギヤ13bが設けられている。サンギヤ12にはロックリング14が同心上に一体に連結されている。
また、ステアリングシャフト3はその中間部に2つのギヤ15,16を備えており、一方のギヤ15は反力モータ4の出力軸に取り付けられたギヤ4aに噛合し、他方のギヤ16は回転規制ギヤ17に噛合している。図2および図3に示すように、回転規制ギヤ17は外周部の一部が円弧状に切り欠かれて切り欠き部18が形成されている。
The
The
また、車両用操舵装置1は、ロックリング14と回転規制ギヤ17に係合・解除可能なクラッチ19を備えている。クラッチ19は支点19aを中心に回動可能なシャフト部19bを備え、このシャフト部19bの一端に回転規制ギヤ17の切り欠き部18に対して挿脱可能なストッパ19cが設けられ、他端にロックリング14に係合・解除可能なストッパ19dが設けられている。シャフト部19bは電磁ソレノイド30のロッド30aに連係されており、ロッド30aの突没動作に追従して回動するようになっている。
図1において実線で示すように、電磁ソレノイド30をON状態にするとロッド30aが突き出て、クラッチ19が図中時計回り方向に回転する。その結果、ストッパ19dがロックリング14から離反し、ストッパ19cが切り欠き部18に進入する(図2参照)。また、図1において破線で示すように、電磁ソレノイド30をOFF状態にするとロッド30aがスプリングバックし、クラッチ19が図中反時計回り方向に回転する。その結果、ストッパ19dがロックリング14に係合してロックリング14を回転不能にし、ストッパ19cが切り欠き部18から退避する(図3参照)。以下、ストッパ19dをロックリング14から離反させた状態をクラッチ19の解放状態といい、ストッパ19dをロックリング14に係合してロックリング14を回転不能にした状態をクラッチ19の係合状態という。
In addition, the
As shown by a solid line in FIG. 1, when the
この車両用操舵装置1においては、クラッチ19を解放状態にすると、ロックリング14が自由回転可能になり、ロックリング14に一体のサンギヤ12も自由回転可能になる。その結果、プラネタリーギヤ11とリングギヤ13は相互に規制されることなく回転可能になり、車両用操舵装置1は所謂ステア・バイ・ワイヤの操舵装置になる。このとき、ステアリングモータ10と反力モータ4は後述するようにそれぞれ独立に制御される。
また、クラッチ19の解放状態では、ストッパ19cが回転規制ギヤ17の切り欠き部18に進入するので、図2(B)に示すように、ストッパ19cが切り欠き部18の端部18a,18bに突き当たることにより、回転規制ギヤ17の回転が規制される。つまり、ストッパ19cが切り欠き部18の端部18a,18bに突き当たったときに、ステアリングホイール2は最大操舵角となる。ここで、最大操舵角は後述する車輪6の最大転舵角よりも大きく設定されている。なお、図2(A)はステアリングホイール2が中立の状態を示している。
この実施例において、回転規制ギヤ17とストッパ19cは、操作子(ステアリングホイール2)の操作を規制する規制手段を構成する。
In the
Further, in the released state of the
In this embodiment, the
一方、クラッチ19を係合状態にすると、ロックリング14に一体のサンギヤ12が回転不能になるので、プラネタリーギヤ11とリングギヤ13は所定の回転比で回転するようになる。すなわち、このときにはステアリングホイール2とラック軸9がプラネタリーギヤ11とリングギヤ13を介して機械的に接続されるので、ステアリングホイール2の回転操作によりラック軸9を軸方向に移動させることができ、車輪6を転舵することができるようになる。つまり、このときには車両用操舵装置1はステア・バイ・ワイヤではなくなり、手動で車輪6を転舵することが可能な操舵装置となる。そして、ラック軸9はラックエンドがストッパ(いずれも図示せず)に突き当たって最大ストロークが規制され、その位置において車輪6の転舵角は最大となり(最大転舵角)、つまり最大転舵となる。
On the other hand, when the clutch 19 is engaged, the
また、クラッチ19が係合状態のときには、図3に示すように、ストッパ19cが回転規制ギヤ17の切り欠き部18から退避しているので、ストッパ19cと切り欠き部18によってステアリングホイール2が回転を規制されることがなくなる。そして、この場合には、車輪6が最大転舵となることによりステアリングホイール2の回転が規制される。なお、図3(A)はステアリングホイール2が中立の状態を示し、図3(B)は最大操舵角の状態を示す。
このように、クラッチ19によって、ステアリングホイール2(操作子)とラック軸9(転舵アクチュエータ)を機械的に接続された状態と切り離された状態に切り換えることができる。
Further, when the clutch 19 is in the engaged state, as shown in FIG. 3, the
Thus, the clutch 19 can switch the steering wheel 2 (operator) and the rack shaft 9 (steering actuator) between the mechanically connected state and the disconnected state.
この車両用操舵装置1は、ステアリングホイール2の操舵角(操作量)を検出する操舵角センサ31と、ステアリングホイール2に作用する操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ32と、ラック軸9の軸方向位置から車輪6の転舵角を検出する転舵角センサ(転舵角検出手段)33と、を備えており、これらセンサ31〜33の出力信号が電子制御装置5に入力される。また、車速を検出する車速センサ34の出力信号も電子制御装置5に入力される。
The
そして、前述したようにクラッチ19を解放状態にして車両用操舵装置1をステア・バイ・ワイヤの操舵装置としているときに、電子制御装置5は、これらセンサ31〜34の出力信号に基づいて、反力モータ4とステアリングモータ10とを個別に制御する。
詳述すると、電子制御装置5は、図4のブロック図に示すように、操舵角センサ31,車速センサ34,及び転舵角センサ33からの信号に基づいてステアリングモータ10を制御する転舵制御部(転舵アクチュエータ制御手段)20と、転舵制御部20,操舵トルクセンサ32,車速センサ34及び転舵角センサ33からの信号に基づいて反力モータ4を制御する反力制御部(反力アクチュエータ制御手段)23とを備えている。
Then, as described above, when the clutch 19 is disengaged and the
Specifically, as shown in the block diagram of FIG. 4, the
転舵制御部20は、操舵角センサ31からのステアリングホイール2の操舵方向を含めた操舵角信号と、車速センサ34からの車速信号とに基づいて目標転舵角を設定する目標転舵角設定部(目標転舵角設定手段)21と、この目標転舵角に転舵角センサ33の出力値、つまり、車輪6の実転舵角を一致させるためのステアリングモータ10への供給電流を制御するステアリングモータ制御部22とを備えている。
これにより、ステアリングホイール2に運転者が与えた操舵角(操作量)に対し、その時の車速を加味した最適な車輪6の転舵角が決定される。
The turning
Thereby, the optimum turning angle of the
反力制御部23は、車速センサ34からの車速信号,転舵角センサ33からの転舵角信号,および転舵制御部20からの舵角指令信号に基づいて目標操舵反力を設定する目標操舵反力設定部(反力決定手段)24と、この目標操舵反力設定部24で設定された目標操舵反力に操舵トルクセンサ32の出力値(つまり、実操舵トルク)を一致させるための反力モータ4への供給電流を制御する反力モータ制御部25とを備えている。ここで、転舵制御部20からの舵角指令信号は、目標転舵角設定部21から出力される目標転舵角信号と転舵角センサ33から出力される転舵角信号(実転舵角信号)との偏差信号である。
これにより、運転者の操舵方向とは逆方向の操舵反力がステアリングホイール2に加えられ、ステアリングホイール2と車輪6との間に、あたかもトーションバーが存在するかのような操舵フィーリングを得ることができる。
The reaction
As a result, a steering reaction force in a direction opposite to the steering direction of the driver is applied to the
さらに、この車両用操舵装置1では、クラッチ19を解放状態にしてステア・バイ・ワイヤの操舵装置としている場合には、車輪6が最大転舵となったときにステアリングホイール2を強制的に微振動させて運転者に最大転舵を認識させるようにしており、それでもなおステアリングホイール2が操舵角増大方向に切り増し操作されたときには、ステアリングホイール2の回転を阻止することで、ステアリングホイール2の過回転を防止するようにしている。
Further, in this
図5のタイムチャートを参照して詳述すると、電子制御装置5の反力制御部23において転舵角センサ33の出力信号に基づいて車輪6の実転舵角が最大転舵角であることが検出されると、ステアリングホイール2を所定の微少角度で振動させるべく、目標操舵反力設定部24は反力モータ4への供給電流を制御する(時間t1)。このステアリングホイール2の振動による警告によって運転者は車輪6が最大転舵であることを認識することができる。
ただし、前述したように、車輪6の最大転舵角よりもステアリングホイール2の最大操舵角が大きく設定されているので、車輪6が最大転舵角に達した時点(時間t1)では、クラッチ19のストッパ19cは回転規制ギヤ17の切り欠き部18内に進入してはいるものの、切り欠き部18の端部18a(あるいは18b)に突き当たってはいない。したがって、この時点でステアリングホイール2の回転が阻止されるわけではない。
More specifically with reference to the time chart of FIG. 5, the actual turning angle of the
However, as described above, since the maximum steering angle of the
そのため、ステアリングホイール2の振動による警告を運転者が認識せず、ステアリングホイール2をさらに切り増し操作する場合がある(時間t1〜t2)。この場合、ストッパ19cが切り欠き部18の端部18a(あるいは18b)に突き当たるまではステアリングホイール2を回転可能であるが、ストッパ19cが切り欠き部18の端部18a(あるいは18b)に突き当ると、ステアリングホイール2をそれ以上回転することができなくなる。したがって、ステアリングホイール2の振動による警告を運転者が認識できなかった場合にも、ステアリングホイール2の回転が阻止されることで、運転者は車輪6が最大転舵であることを確実に認識することができる。また、ステアリングホイール2の過回転を防止することができるので、ステアリングホイール2内に内蔵されているエアバッグや電気信号線等が過回転に起因して破損するのを防止することができる。
Therefore, the driver may not recognize a warning due to vibration of the
なお、図5において時間t1〜t2に示すように、ステアリングホイール2の振動による警告後もステアリングホイール2を切り増ししたときには、車輪6が最大転舵で固定された状態でステアリングホイール2の操舵角が増加していくこととなるため、本来のステア・バイ・ワイヤ機能による操舵角と目標転舵角の制御舵角比(以下、通常時の制御舵角比という)の関係が崩れてしまう。そのため、前記警告後の操舵角の増加後に運転者がステアリングホイール2を切り戻し操作したときに、警告前と同じ通常時の制御舵角比で目標転舵角を設定し、ステアリングモータ10を制御すると、ステアリングホイール2を中立に戻したときに車輪6が中立(実転舵角ゼロの位置)にならなくなってしまう。
In addition, as shown in time t1 to t2 in FIG. 5, when the
そこで、この実施例では、本来の最大目標転舵角を発生させるステアリングホイール2の操作角位置を超えてからステアリングホイール2を切り戻し操作する場合には、切り戻し操作を開始した位置における操作角を、最大目標転舵角を発生させる新たなステアリングホイール2の操作角と定義し直し、その位置から実転舵角ゼロまでの位置を均等に割り付けし直して操作角と目標転舵角の制御舵角比(以下、オーバー制御舵角比という)を新たに設定し、ステアリングホイール2の操作角がゼロになるまで(時間t3)、オーバー制御舵角比に基づいて目標転舵角を設定し、ステアリングモータ10を制御するようにしている。これにより、ステアリングホイール2を中立位置に戻したときに車輪6を中立(実転舵角ゼロの位置)にすることができる。
Therefore, in this embodiment, when the
そして、ステアリングホイール2の操作角がゼロに達した後(時間t3〜t4)は、制御舵角比をオーバー制御舵角比から通常時の制御舵角比に戻し、通常時の制御舵角比に基づいて目標転舵角を設定し、ステアリングモータ10を制御する。
After the operation angle of the
この実施例の車両用操舵装置1によれば、運転者はステアリングホイール2の振動により、車輪6が最大転舵になっていることを容易に認識することができる。
しかも、ステアリングホイール2を振動させるために必要な反力モータ4の出力は、通常の操舵反力を生成するために必要な出力と大差ないので、反力モータ4を高出力化、大型化する必要なく、車両用操舵装置1の低出力化、小型化を図ることができる。
また、ステアリングホイール2とラック軸9とが機械的に接続されていないステア・バイ・ワイヤの状態を維持しながら最大転舵を認識させることができるので、ステアリングホイール2とラック軸9とを機械的に接続することによって最大転舵を認識させる場合のように反力モータ4が生成する操舵反力と機械的接続により車輪6から伝達される反力との不一致による不連続な手応えを感じることはない。
また、ステアリングホイール2の振動による警告後にさらにステアリングホイール2を切り増した場合には、ストッパ19cが切り欠き部18の端部18a(または18b)に突き当たることにより、ステアリングホイール2の更なる回転が阻止されるので、ステアリングホイール2の過回転を防止することができ、過回転に起因して種々の不具合が生じるのを防止することができる。
According to the
Moreover, the output of the reaction force motor 4 required for vibrating the
In addition, since the maximum turning can be recognized while maintaining the steer-by-wire state in which the
Further, when the
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、操作子の操作を規制する規制手段を、回転規制ギヤ17とストッパ19cによって構成しているが、操作子の操作を規制する機能を有する限り、他の構成を採用することもできる。
[Other Examples]
The present invention is not limited to the embodiment described above.
For example, in the embodiment described before mentioned, the regulating means for regulating the operation of the operation element, although composed by the
1 車両用操舵装置
2 ステアリングホイール(操作子)
4 反力モータ(反力アクチュエータ)
6 車輪(転舵輪)
9 ラック軸(転舵アクチュエータ)
10 ステアリングモータ(転舵アクチュエータ)
17 回転規制ギヤ(規制手段)
19c ストッパ19c(規制手段)
20 転舵制御部(転舵アクチュエータ制御手段)
23 反力制御部(反力アクチュエータ制御手段)
1
4 Reaction force motor (Reaction force actuator)
6 wheels (steering wheels)
9 Rack shaft (steering actuator)
10 Steering motor (steering actuator)
17 Rotation restriction gear (regulation means)
20 Steering control unit (steering actuator control means)
23 reaction force control unit (reaction force actuator control means)
Claims (2)
転舵輪を転舵する転舵アクチュエータと、
前記操作子に操舵反力を付与する反力アクチュエータと、
前記操作子への操作量に応じて前記転舵アクチュエータを制御する転舵アクチュエータ制御手段と、
前記反力アクチュエータの制御を行う反力アクチュエータ制御手段と、
を備え、前記転舵輪が最大転舵になった場合に前記反力アクチュエータにより前記操作子を振動させ、且つ、前記操作子に振動を付与してもさらに前記操作子への操作量が増大した場合には、前記操作子の戻し操作を開始した位置における操作量を、最大転舵角を発生させる新たな前記操作子の操作量と定義し直し、その位置から転舵角ゼロまでの位置において前記操作子の操作量と転舵角との制御舵角比を新たに設定し、前記操作子の操作量がゼロになるまで、新たに設定した前記制御舵角比に基づいて前記転舵アクチュエータを制御することを特徴とする車両用操舵装置。 An operator operated by the driver, and
A steering actuator for steering the steered wheels;
A reaction force actuator for applying a steering reaction force to the operation element;
Steered actuator control means for controlling the steered actuator according to an operation amount to the manipulator;
Reaction force actuator control means for controlling the reaction force actuator;
Wherein the steering wheel to vibrate the operator by the reaction force actuator when it becomes maximum rolling steering and the operation amount of the addition the operating element even when applying vibrations to the operator is increased In this case, the operation amount at the position where the return operation of the operation element is started is redefined as the operation amount of the new operation element that generates the maximum turning angle, and at the position from the position to the zero turning angle. A control steering angle ratio between the operation amount of the operating element and the turning angle is newly set, and the steering actuator is based on the newly set control steering angle ratio until the operation amount of the operating element becomes zero. A vehicle steering apparatus characterized by controlling the vehicle.
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