JP4755711B2 - 脱落を防止するコンセント構造 - Google Patents

Description

本発明はコンセント構造に関し、特にプラグ固着機能を果たすことが可能な脱落を防止するコンセント構造に関する。

「コンセント」は主に各種電器用品を接続するのに用いられるが、電器用品は日増しに増加しており、コンセントの使用も一層頻繁となる中、その機能をより完璧なものへと業者もコンセントには日夜改良を加えている。目下、脱落を防止するコンセント構造は市場にありふれており、この類の製品の多くは機械構造を利用して構造をプラグのプラグ片の穴に挿入してプラグ固着機能を果たしている。

特許文献１は「脱落防止の電源コンセント」を開示しており、それは主に電源コンセントケース及び内部に取り付けた電極片と差込口止め金具からなり、電源コンセントケースは上蓋と下蓋を螺接してなっており、差込口止め金具は２つの止め金具による係止構造で、その係止口の位置にそれぞれ係止凸部と係止孔を設け、差込口止め金具の近傍に止め金具開閉制御装置を設け、前記止め金具開閉制御装置は主に滑動調節バー、スプリング、固定台座及びボタン蓋からなることを特徴としている。使用の際は、穴付きのプラグのプラグ片がコンセントに差し込まれると、差込口止め金具の係止凸部がプラグのプラグ片の穴を貫通して孔内に係止され、このようにしてプラグをコンセントに係止することができ、プラグ固着機能を果たしている。

上記従来の脱落防止の電源コンセントは必ず機械構造を利用して係止凸部のような構造をプラグのプラグ片の穴に挿入してプラグ固着機能を果たしている。この種の設計は差込口止め金具に係止凸部等の構造を設けなければならず、またその構造は複雑で製造コストを押し上げ、しかもプラグのプラグ片が所定位置に差し込まれなければ、係止凸部はプラグのプラグ片の穴に挿入できず、プラグ固着機能を果たすことが難しい。

中華民国特許Ｍ２９８８１４号明細書

本発明の主な目的は、構造が簡素化され製造コストを低減し、且つ確実にプラグ固着機能を果たすことが可能な脱落を防止するコンセント構造を提供することにある。

上記の目的を達成するために本発明は、少なくとも２つの差込口を設けた上蓋と、前記上蓋の下に設置した下蓋であって、前記下蓋内部には収納スペースを有し、前記上蓋と前記下蓋が結合するものと、前記下蓋の収納スペース内に設置された少なくとも２つの弾性片ユニットであって、前記２つの弾性片ユニットはそれぞれ支点部と少なくとも１つの弾性片を有し、前記弾性片の一端は前記支点部に連接し、前記弾性片の他端は当接部を形成し、前記２つの弾性片ユニットの当接部は前記２つの差込口に対応するものと、可動するように前記上蓋に設置された制御ユニットであって、前記制御ユニットは前記２つの弾性片ユニットの弾性片を選択的に圧接するものと、を含む脱落を防止するコンセント構造を提供する。

本発明はまた、少なくとも２つの差込口を設けた上蓋と、前記上蓋の下に設置した下蓋であって、前記下蓋内部には収納スペースを有し、前記上蓋と前記下蓋が結合するものと、前記下蓋の収納スペース内に設置された弾性片ユニットであって、前記弾性片ユニットは支点部と少なくとも１つの弾性片を有し、前記弾性片の一端は前記支点部に連接し、前記弾性片の他端は当接部を形成し、前記弾性片ユニットの当接部は前記２つの差込口の１つに対応するものと、可動するように前記上蓋に設置された制御ユニットであって、前記制御ユニットは前記弾性片ユニットの弾性片を選択的に圧接するものと、を含む脱落を防止するコンセント構造を提供する。

本発明は、本発明の弾性片ユニットは金属の順方向に挿入し易く、逆方向に係止する特性を利用してプラグ固着機能を果たし、係止凸部等の構造を設置してプラグのプラグ片の穴に組合せる必要がなく、前記弾性片ユニットは構造が簡素化されて、製造コストが低減され、しかもプラグのプラグ片と弾性片ユニットの当接部が接触しさえすればプラグ固着機能が生じるという有益な効果を有する。

本考案の特徴や技術内容を一層理解できるよう、以下に本考案に関する詳細説明と添付図面を参照するが、添付図面は参考と説明用に供したに過ぎず、本考案に制限を課すものではない。

本発明の脱落を防止するコンセント構造の実施例１の分解斜視図である。 本発明の脱落を防止するコンセント構造の実施例１のプラグが固着された状態の横方向断面図である。 本発明の脱落を防止するコンセント構造の実施例１のプラグが固着された状態の縦方向断面図である。 本発明の脱落を防止するコンセント構造の実施例１のプラグが解除された状態の横方向断面図である。 本発明の脱落を防止するコンセント構造の実施例１のプラグが解除された状態の縦方向断面図である。 本発明の脱落を防止するコンセント構造の実施例２のプラグが固着された状態の横方向断面図である。 本発明の脱落を防止するコンセント構造の実施例２のプラグが解除された状態の横方向断面図である。 本発明の脱落を防止するコンセント構造の実施例３の分解斜視図である。 本発明の脱落を防止するコンセント構造の実施例３のプラグが固着された状態の横方向断面図である。

図１から図３において、本発明はプラグ固着機能を果たしてプラグが使用過程で脱落しないようにするための脱落を防止するコンセント構造を提供する。本実施例では１組の差込口に対応する固着構造しか開示していないが、差込口と固着構造の設置数は限定されず、コンセントの差込口数に応じてこれに対応する固着構造を設置することが可能である。

前記脱落を防止するコンセント構造は上蓋１、下蓋２、少なくとも２つの弾性片ユニット３及び制御ユニット４を含む。前記上蓋１は蓋体で、少なくとも２つの差込口１１を開設し、それは活性線と中性線の極性の差込口で、差込口１１は上蓋１の頂面から内部に貫通し、差込口１１の規格には制限がなく、実際に必要に応じて各種異なる規格の差込口に変更することができ、さらに電極差込口の設計をも含む。前記上蓋１は少なくとも１つの貫通孔１２を開設し、前記貫通孔１２は上蓋１の側面又は頂面に設けられて上蓋１の側面又は頂面から内部に貫通するが、本実施例では貫通孔１２は上蓋１の側面に設ける。

前記下蓋２は上蓋１の下方に設置され、前記下蓋２は中空ケースで、その構造には制限がなく、前記下蓋２内部には弾性片ユニット３を収納するための収納スペース２１を有し、前記収納スペース２１の頂部は開口状となっており、上蓋１で蓋をして密閉し、上蓋１と下蓋２は係止、螺接又は超音波等の方法で結合することができる。

前記弾性片ユニット３は前記下蓋２の収納スペース２１内に設置され、前記弾性片ユニット３を上蓋１と下蓋２の間に設置するが、本実施例では２つの弾性片ユニット３を設置して活性線と中性線の極性の差込口１１に対応させる。前記弾性片ユニット３はコンセントの導電片本体で成型されるか又は独立した弾性片構造であるが、本実施例ではコンセントの導電片本体で弾性片ユニット３を成型し、前記弾性片ユニット３に固着、導電機能を兼備させる。弾性片ユニット３は導電性が良好な金属素材で製作され、各弾性片ユニット３はそれぞれ接続片３１が電力を弾性片ユニット３に送電し易いように前記接続片３１に連接する。各弾性片ユニット３はそれぞれ支点部３２と少なくとも１つの弾性片３３を有し、前記弾性片３３の一端は支点部３２に連接し、前記支点部３２は接続片３１に連接して、前記弾性片３３の一部は水平状となり、また一部は弧状に下向きに湾曲して延伸し、前記弾性片３３の他端は当接部３４を形成し、前記弾性片３３と当接部３４は支点部３２を支点として上下運動をすることが可能で、弾性片ユニット３の当接部３４は常態では差込口１１の下方に位置し、当接部３４は差込口１１に対応して、プラグ６の２つのプラグ片６１を上蓋１の２つの差込口１１に差し込むと、前記２つの弾性片ユニット３の当接部３４は丁度前記２つのプラグ片６１の側縁に当接することによって、プラグ６の固着機能を果たすことができる。

前記制御ユニット４は水平式又は直立式で設置することができるが、本実施例では前記制御ユニット４は水平式で設置されて、それぞれボタン４１、連動バー４２、２つの第１連動ブロック４３及び２つの第２連動ブロック４４を含む。前記ボタン４１は連動バー４２の中間部に連接し、前記２つの第１連動ブロック４３は連動バー４２の両端に連接し、前記２つの第１連動ブロック４３の下縁はそれぞれ第１斜面４３１を有し、前記ボタン４１、連動バー４２及び２つの第１連動ブロック４３は水平移動可能に上蓋１内に設置され、ボタン４１は上蓋１の貫通孔１２に穿設されて、ユーザーがボタンを押し易いようにボタン４１の一端は上蓋１から伸ばす。前記２つの第２連動ブロック４４はそれぞれ２つの弾性片ユニット３の弾性片３３の上方に設置されて弾性片３３を選択的に圧接し、前記２つの第２連動ブロック４４の上縁はそれぞれ第２斜面４４１を有し、第２斜面４４１と第１斜面４３１は対応して接触し、上記の構成によって本発明の脱落を防止するコンセント構造を形成する。

図２、図３ではプラグ６をコンセントに差し込もうとする際、前記プラグ６の２つのプラグ片６１は上蓋１の差込口１１から本発明のコンセント内に差し込まれ、このとき前記２つの弾性片ユニット３の弾性片３３の一端の当接部３４が前記２つのプラグ片６１の側縁に当接して、金属の順方向に挿入し易く、逆方向に係止する特性を利用してプラグ６の固着機能を果たす。

図４、図５では、プラグ６をコンセントから抜こうとする際、ユーザーが前記制御ユニット４のボタン４１を押下すると、連動バー４２が２つの第１連動ブロック４３に連動して水平方向へ移動すると共に、第１斜面４３１と第２斜面４４１との間の斜面の作用によって、水平方向の施力を直立方向の力に変換して、前記２つの第２連動ブロック４４が下向きに前記２つの弾性片ユニット３の弾性片３３圧接して、２つの弾性片３３の一端の当接部３４をプラグ６の２つのプラグ片６１から離脱させられることで、プラグ６の解除機能を果たして、プラグ６をスムースに引き抜くことができる。

図６、図７において、本実施例では前記制御ユニット４は直立式で設置されてそれぞれボタン４１、連動バー４２、２つの第１連動ブロック４３を含み、前記ボタン４１は連動バー４２の中間部に連接し、前記２つの第１連動ブロック４３は連動バー４２の両端に連接し、前記ボタン４１、連動バー４２及び２つの第１連動ブロック４３は上下に移動可能に上蓋１内に設置される。前記２つの第１連動ブロック４３はそれぞれ２つの弾性片ユニット３の弾性片３３上方に設置される。

図６は、プラグ６をコンセントに差し込もうとする際、前記プラグ６の２つのプラグ片６１は上蓋１の差込口１１から本発明のコンセント内に差し込まれ、このとき前記２つの弾性片ユニット３の弾性片３３の一端の当接部３４が前記２つのプラグ片６１の側縁に当接して、金属の順方向に挿入し易く、逆方向に係止する特性を利用してプラグ６の固着機能を果たす。

図７は、プラグ６をコンセントから抜こうとする際、ユーザーは前記制御ユニット４のボタン４１を押下すると、連動バー４２が２つの第１連動ブロック４３に連動して下方向に移動し、前記２つの第１連動ブロック４３で直接下向きに前記２つの弾性片ユニット３の弾性片３３を圧接して、２つの弾性片２３３の一端の当接部３４をプラグ６の２つのプラグ片６１から離脱させられることで、プラグ６の解除機能を果たして、プラグ６をスムースに引き抜くことができる。

図８、図９において、本実施例では前記制御ユニット４は方向転換柄４５、連動ロッド４６及び連動ブロック４７を含み、前記方向転換柄４５は連動ロッド４６の一端に連接し、前記連動ブロック４７はカムであって連動ロッド４６上の適当な位置に設けられ、方向転換柄４５、連動ロッド４６及び連動ブロック４７は回動可能に上蓋１内に設置されて、方向転換柄４５はユーザーがねじるのに都合が良いように上蓋１から延伸する。前記連動ブロック４７は弾性片ユニット３の弾性片３３の上方に設置する。プラグをコンセントから抜こうとする際、ユーザーは前記制御ユニット４の方向転換柄４５をねじって、連動ロッド４６を連動ブロック４７に連動させて前記弾性片ユニット３の弾性片３３を回動して圧接し、弾性片３３の一端の当接部３４をプラグの２つのプラグ片から離脱させることができ、これによってプラグ解除機能を果たす。

本発明の弾性片ユニット３は金属の順方向に挿入し易く、逆方向に係止する特性を利用してプラグ６の固着機能を果たし、係止凸部等の構造を設置してプラグのプラグ片の穴に組合せる必要がなく、前記弾性片ユニット３の構造が簡素化され製造コストを低減することができ、しかもプラグ６の２つのプラグ片６１と弾性片３３の当接部３４とを接触させさえすればプラグの固着機能が生じる。

また、本発明の固着機能を備えた弾性片ユニット３は１組（図示せず）設置するだけで、前記弾性片ユニット３の当接部３４は前記２つの差込口１１の１つに対応し、同様に前記弾性片ユニット３の当接部３４でプラグの単独のプラグ片に当接して、プラグの固着機能を果たすことができる。

以上の記述は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の特許の保護範囲を限定するものではない。従って、本発明の明細書及び図面内容を運用して行った等価変更は、何れも同様の理由で全て本発明の権利保護の範囲内に含まれる旨併せて言明する。

１ 上蓋
１１ 差込口
１２ 貫通孔
２ 下蓋
２１ 収納スペース
３ 弾性片ユニット
３１ 接続片
３２ 支点部
３３ 弾性片
３４ 当接部
４ 制御ユニット
４１ ボタン
４２ 連動バー
４３ 第１連動ブロック
４３１ 第１斜面
４４ 第２連動ブロック
４４１ 第２斜面
４５ 方向転換柄
４６ 連動ロッド
４７ 連動ブロック
６ プラグ
６１ プラグ片

Claims (5)

1. 少なくとも２つの差込口を設けた上蓋と、
   前記上蓋の下に設置した下蓋であって、前記下蓋内部には収納スペースを有し、前記上蓋と前記下蓋が結合するものと、
   前記下蓋の収納スペース内に設置された少なくとも２つの弾性片ユニットであって、前記２つの弾性片ユニットはそれぞれ支点部と少なくとも１つの弾性片を有し、前記弾性片の一端は前記支点部に連接し、前記弾性片の他端は当接部を形成し、前記２つの弾性片ユニットの当接部は前記２つの差込口に対応し、前記２つの弾性片ユニットは接続片に接続し、前記２つの弾性片ユニットの弾性片部分は下方向に湾曲して延伸するものと、
   可動するように前記上蓋に設置された制御ユニットであって、前記制御ユニットは前記２つの弾性片ユニットの弾性片を選択的に圧接するものと、
   を含むことを特徴とする脱落を防止するコンセント構造。
2. 前記上蓋の２つの差込口は活性線と中性線の極性の差込口であることを特徴とする請求項１に記載の脱落を防止するコンセント構造。
3. 前記制御ユニットはボタン、連動バー、２つの第１連動ブロック及び２つの第２連動ブロックを含み、前記ボタンと前記２つの第１連動ブロックは前記連動バーに連接し、前記２つの第１連動ブロックはそれぞれ第１斜面を有し、前記ボタン、連動バー及び２つの第１連動ブロックは水平移動可能に前記上蓋に設置され、前記上蓋には貫通孔を設け、前記ボタンは前記上蓋の貫通孔に穿設されて、前記２つの第２連動ブロックはそれぞれ前記２つの弾性片ユニットの弾性片上に設置され、前記２つの第２連動ブロックはそれぞれに第２斜面を有し、前記２つの第２連動ブロックの第２斜面と前記２つの第１連動ブロックの第１斜面とは対応して接触することを特徴とする請求項１に記載の脱落を防止するコンセント構造。
4. 前記制御ユニットはボタン、連動バー及び２つの第１連動ブロックを含み、前記ボタンと前記２つの第１連動ブロックは前記連動バーに連接し、前記ボタン、連動バー及び２つの第１連動ブロックは上下移動可能に前記上蓋に設置され、前記上蓋には貫通孔を設け、前記ボタンは前記上蓋の貫通孔に穿設されて、前記２つの第１連動ブロックはそれぞれ前記２つの弾性片ユニットの弾性片上に設置されることを特徴とする請求項１に記載の脱落を防止するコンセント構造。
5. 少なくとも２つの差込口を設けた上蓋と、
   前記上蓋の下に設置した下蓋であって、前記下蓋内部には収納スペースを有し、前記上蓋と前記下蓋が結合するものと、
   前記下蓋の収納スペース内に設置された弾性片ユニットであって、前記弾性片ユニットは支点部と少なくとも１つの弾性片を有し、前記弾性片の一端は前記支点部に連接し、前記弾性片の他端は当接部を形成し、前記弾性片ユニットの当接部は前記２つの差込口の１つに対応し、前記弾性片ユニットは接続片に接続し、前記弾性片ユニットの弾性片部分は下方向に湾曲して延伸するものと、
   可動するように前記上蓋に設置された制御ユニットであって、前記制御ユニットは前記弾性片ユニットの弾性片を選択的に圧接するものと、
   を含むことを特徴とする脱落を防止するコンセント構造。
   

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