JP4751811B2 - ネットワーク設定方法及びネットワークシステム及び中継装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク設定方法及びネットワークシステム及び中継装置に関する。
今日、プロバイダ網や企業網は24時間365日の運用が求められている。一方で、こうした網では、網の運用方針の変更や、新しいサブネットの追加等、中継装置の設定変更は度々生じる。
複雑な設定変更を行う際に、新設定の動作確認ができるまで網を止めてしまうとサービスのダウンタイムが長くなるおそれがある。ユーザが通信できない状態をなるべく減らすために、システムのダウンタイムを最小にして更新を行う仕組みが必要である。
システムのダウンタイムを最小にするために、図1に示すように、物理的に独立した現用系と待機系を設けることで二重化を行い、ルータX,B3,B4,B1,Yの経路の待機系で新設定の動作を確認し、確認ができたところでルータX,A3,A2,A1,Yの経路の現用系からルータX,B3,B4,B1,Yの経路の待機系に切替えるシステムがある。
なお、特許文献1には、ネットワークを構成する各局に運用中のルーティングデータエリアと新ルーティングデータエリアを設け、交換機内のルーティングデータを変更する場合に、交換機の新ルーティングデータエリアに新ルーティングデータを書き込むと同時に、その新ルーティングデータに基づきコマンドをルーティング対象局に送信することで、ルーティングデータの正常性を確認することが記載されている。
特開平7−327050号公報
しかし、物理的に独立した現用系と待機系を設けることで二重化を行う方法では、物理的にネットワークを二重にし、ネットワーク毎に中継装置を用意するためコストが高くなるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、ネットワークや中継装置の設定変更に伴うシステムのダウンタイムを最小にでき、低コストで実現できるネットワーク設定方法及びネットワークシステム及び中継装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様による中継装置は、
ネットワークから受信したパケットの中継処理を行ってネットワークに送信する中継装置において、
第1の経路表に基づき中継処理を行う第1の論理中継手段と、
第2の経路表に基づき中継処理を行う第2の論理中継手段と、
前記第1の論理中継手段に対応する第1のプロトコル識別子と、前記第2の論理中継手段に対応する第2のプロトコル識別子を登録するプロトコル割当手段と、
前記第1又は第2の論理中継手段が送信するパケットに対し前記プロトコル割当手段に登録された第1又は第2のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信する送信手段と、
ネットワークからパケットを受信して受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子で前記プロトコル割当手段を参照し前記プロトコル識別子に対応する前記第1又は第2の論理中継手段に受信パケットを渡す受信手段と
前記プロトコル割当手段における第1又は第2のプロトコル識別子の対応関係を変更して前記第1の論理中継手段と第2の論理中継手段の切替えを行う切替え処理手段と
を有することにより、ネットワークや中継装置の設定変更に伴うシステムのダウンタイムを最小にでき、低コストで実現できる。
前記中継装置において、
前記第1及び第2の論理中継手段は、ネットワークに接続された他の中継装置と経路情報を交換し前記第1及び第2の経路表に設定する論理経路制御手段を有する構成としても良い。
前記中継装置において、
前記第1及び第2の論理中継手段は、受信した検査パケットに応答する応答パケットを生成して送信元に返送する手段を有する構成としても良い。
前記中継装置において、
コマンドの入力によりネットワークに接続された他の中継装置の前記切替え処理手段に切替え指示を通知する切替えメッセージを生成し前記送信手段からネットワークに接続された他の中継装置に送信する切替えメッセージ生成手段を有する構成としても良い。
前記中継装置において、
前記送信手段は、前記第1の論理中継手段が送信するパケットに対し第1のプロトコル識別子を含むデータリンク層のパケットヘッダを付加し、前記第2の論理中継手段が送信するパケットに対し第2のプロトコル識別子を含むデータリンク層のパケットヘッダを付加し、
前記受信手段は、受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子が前記第1のプロトコル識別子であるとき前記第1の論理中継手段に受信パケットを渡し、受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子が前記第2のプロトコル識別子である前記第2の論理中継手段に受信パケットを渡す構成としても良い。
前記中継装置において、
前記送信手段は、前記第2の論理中継手段が送信するパケットを、対応する前記第2のプロトコル識別子を設定したカプセルヘッダにてカプセル化し、
前記受信手段は、受信パケットが第2のプロトコル識別子を設定したカプセルヘッダでカプセル化されているときデカプセル化して前記第2の論理中継手段に受信パケットを渡すこと構成としても良い。
前記中継装置において、
前記送信手段は、前記データリンク層のパケットヘッダ内のプロトコルタイプ値に前記第1又は第2のプロトコル識別子を設定する構成としても良い。
前記中継装置において、
前記送信手段は、前記カプセルヘッダ内のプロトコル値に前記第2のプロトコル識別子を設定する構成としても良い。
本発明の一実施態様によるネットワークシステムは、
複数の中継装置を接続して構成されたネットワークシステムにおいて、
各中継装置は、
第1の経路表に基づき中継処理を行う第1の論理中継手段と、
第2の経路表に基づき中継処理を行う第2の論理中継手段と、
前記第1の論理中継手段に対応する第1のプロトコル識別子と、前記第2の論理中継手段に対応する第2のプロトコル識別子を登録するプロトコル割当手段と、
前記第1又は第2の論理中継手段が送信するパケットに対し前記プロトコル割当手段に登録された第1又は第2のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信する送信手段と、
ネットワークからパケットを受信して受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子で前記プロトコル割当手段を参照し前記プロトコル識別子に対応する前記第1又は第2の論理中継手段に受信パケットを渡す受信手段と
前記プロトコル割当手段における第1又は第2のプロトコル識別子の対応関係を変更して前記第1の論理中継手段と第2の論理中継手段の切替えを行う切替え処理手段と
を有することにより、ネットワークや中継装置の設定変更に伴うシステムのダウンタイムを最小にでき、低コストで実現できる。

本発明の一実施態様によるネットワーク設定方法は、
複数の中継装置を接続して構成されたネットワークシステムのネットワーク設定方法において、
各中継装置は、
第1の中継処理に対応する第1のプロトコル識別子と、第2の中継処理に対応する第2のプロトコル識別子を登録しており、
第1の経路表に基づく第1の中継処理を行って送信するパケットに第1のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信し、
第2の経路表に基づく第2の中継処理を行って送信するパケットに第2のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信し、
ネットワークからの受信パケットに付加されたパケットヘッダの第1又は第2のプロトコル識別子に対応して前記第1又は第2の経路表に基づく中継処理を行い、
前記第1又は第2のプロトコル識別子の対応関係を変更して前記第1の中継処理と第2の中継処理の切替えを行うことにより、ネットワークや中継装置の設定変更に伴うシステムのダウンタイムを最小にでき、低コストで実現できる。
本発明によれば、ネットワークや中継装置の設定変更に伴うシステムのダウンタイムを最小にでき、低コストで実現できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
<本発明の原理>
運用中のネットワーク(native網)上に、新しい設定による仮想網をオーバレイし、設定の検証を行い、新設定の動作を確認できたら両ネットワークを切替えることで実現する。
本発明の中継装置(ルータ)10,11は、図2に示すように、第1の論理ルータ12A、第2の論理ルータ12B、送信処理部13、受信処理部14、切替え処理部15から構成される。
論理ルータ12A,12Bは、論理経路制御部16、仮想IF(インタフェース)17を持ち、第1の中継装置10の第1の論理ルータ12Aは、ネットワーク上の第2の中継装置11における第1の論理ルータ12Aと経路情報を交換し、現用のネットワーク層のパケット中継経路を管理する。第1の中継装置11の第2の論理ルータ12Bは、第2の中継装置11上の第2の論理ルータ12Bと新規設定に基づき経路情報を交換する。
送信処理部13は、論理ルータ12A,12Bが仮想IF17へ送信したパケットを実IF18へ送信する。受信処理部14は、実IF18で受信したパケットを論理ルータ12A,12Bへ振り分ける。切替え処理部15は、管理者のコマンドに基づき、第1の論理ルータ12A、第2の論理ルータ12Bを切替える。
<前提動作>
網管理者は、管理するネットワーク内にある第1の中継装置10における第1の論理ルータ12Aに現用系の設定を行う。中継装置10,11は、第1の通信プロトコルで運ばれるデータパケットの中継処理を行う。
<網構成変更時>
網管理者は、網構成の変更が生じた場合、新規ネットワーク構成に対する設定を第2の論理ルータ12Bに設定する。中継装置10,11は、前記第1の通信プロトコルで運ばれるデータパケットの処理に加え、第2の通信プロトコルで運ばれるデータパケットの中継処理を行う。
<パケット送信>
送信処理部13は、第1の論理ルータ12Aが送信するパケットに対し、第1のプロトコルのパケットヘッダを付加として送信する。一方で、第2の論理ルータ12Bが送信するパケットは、第2のプロトコルに応じたヘッダを付加して送信する。
<パケット受信>
受信処理部14は、第1のプロトコルのパケットヘッダが付いたパケットを受信すると、自局宛パケットである場合、第1の論理ルータ12Aのパケットを、受信した実IF18に対応する仮想IF17にパケットを送り、第1の論理ルータ12Aは自局宛でない場合、内蔵の経路表を検索し、次ホップ中継装置に転送する。
第2のプロトコルのパケットヘッダが付いたパケットを受信すると、自局宛パケットである場合、第2の論理ルータ12Bのパケットを、受信した実IF18に対応する仮想IF17にパケットを送り、第2の論理ルータ12Bは自局宛でない場合、内蔵の経路表を検索し、次ホップ中継装置に転送する。
<設定の切替え>
管理者は、第2の論理ルータ12Bの状態情報、第2のプロトコルによるパケット転送の様子を観察し、期待通りにパケットが中継されていることを確認したところで、切替え処理部15に設定の切替えを指示する。
切替え処理部15は、第1の論理ルータ12Aの動作を停止すると共に、送信処理部13に対し指示を送り、第2の論理ルータ12Bが送信するパケットは、第1のプロトコルに応じたヘッダを付加して送信するようにする。また、受信処理部14へも指示を送り、第1のプロトコルのパケットヘッダが付いたパケットを受信し、自局宛パケットである場合は、第2の論理ルータ12Bのパケットを、受信した実IF18に対応する仮想IF17にパケットを送り、第2の論理ルータ12Bは自局宛でない場合は内蔵の経路表を検索し、次ホップ中継装置に転送するようにする。
本発明は、中継機器の新しい設定によるネットワークを現用系と同じネットワーク上に展開し、その設定を検証し、検証できたところで、現用系と新設定を入れ替えることで、システムのダウンタイムを最小にしつつ、従来技術よりも安価に実現することが可能となる。
<第1実施形態>
図3(A)は、本発明の第1実施形態における現行のネットワーク構成図を示し、図3(B)は、本発明の第1実施形態のこれから変更を行い実現するネットワーク構成図を示す。
図3(A)は例えば企業内網を示しており、3つのルータR1,R2,R3を含み、各ルータは配下にサブネットワーク(以下、「サブネット」と呼ぶ)S1,S2,S3を持つ。ルータR1は配下にサブネットS1を持ち、サブネットにはネットワークアドレス10.25.161.0/24が割り当てられている。
ルータR2は配下にサブネットS2を持ち、サブネットにはネットワークアドレス10.25.162.0/24が割り当てられている。同様にルータR3は配下にサブネットS3を持ち、サブネットにはネットワークアドレス10.25.163.0/24が割り当てられている。また、各ルータは相互にギガビットイーサネット(登録商標)のリンクL1〜L3で接続されている。
ルータR1とルータR2はリンクL1により相互に接続しており、リンクL1はネットワークアドレス10.25.151.0/24が割り振られ、ルータR1のインタフェースIF0にはアドレス10.25.151.1が設定されている。ルータR2のリンクL1を収容するインタフェースIF0にはアドレス10.25.151.2が設定されている。
ルータR2とルータR3はリンクL2により相互に接続しており、リンクL2はネットワークアドレス10.25.152.0/24が割り振られ、ルータR2のインタフェースIF1にはアドレス10.25.152.1が設定されている。ルータR3におけるリンクL2を収容するインタフェースIF0にはアドレス10.25.152.2が設定されている。
ルータR1とルータR3はリンクL3により相互に接続しており、リンクL3はネットワークアドレス10.25.153.0/24が割り振られ、ルータR1のインタフェースIF1にはアドレス10.25.153.1が設定されている。ルータR3におけるリンクL3を収容するインタフェースIF1にはアドレス10.25.153.2が設定されている。
各ルータは、RIP(Routing Information Protocol)を用いて他のルータと相互に経路情報を交換している。
ここで、組織内に新しい部門ができたことに伴い、図3(B)に示すようにルータR4及びサブネットS4をネットワークに追加することを考える。ルータR4は、ルータR1、ルータR3とそれぞれリンクL5、リンクL4を介して接続する。ただしリンク5は他のリンクと異なりファストイーサネット(登録商標)であり100MBpsの回線であるものとする。
リンクL4は、ネットワークアドレス10.25.154.0/24であり、ルータR3側のインタフェースIF2はアドレス10.25.154.2を持ち、ルータR4側のインタフェースIF1はアドレス10.25.154.1を持つ。
リンクL5は、ネットワークアドレス10.25.155.0/24であり、ルータR1側のインタフェースIF2はアドレス10.25.155.1を持ち、ルータR4側のインタフェースIF0はアドレス10.25.155.2を持つ。
各ルータは、RIPを用いて他のルータと相互に経路情報を交換する。
新しいネットワーク構成にルータの設定を変更するためには、少なくともルータR1、ルータR3、ルータR4の設定を変更する必要がある。特にサブネットS4との通信にはリンクL5よりもリンクL4を優先的に使用するようにしたいので、新しくルータ設定を更新した際、実際にパケットが期待通りに流れるかを確認する必要がある。
しかし、こうした動作を確認するには現行のネットワークの中継を一旦中断し、設定を更新して、実際に期待通りにパケットが流れるかを確認する必要があるため、ネットワークが利用できない時間ができてしまう。
本実施形態では、この問題に対処するため、ルータ内に論理的に2つの論理ルータを用意し、一方は、現行のパケット中継動作を行いつつ、他方の論理ルータは新しい設定に基づき動作を確認し、正しい動作が確認できたところで両者を切替えることで、ネットワークを利用できない時間を最小にする。
図4は、本発明の一実施形態の中継装置(ルータ)の構成図を示す。同図中、ルータは、二つの論理ルータ22A,22B、送信処理部23、受信処理部24、切替え処理部25、コマンド受付部26、実IF(インタフェース)#1,#2,#3、プロトコル割当表28、及び各論理ルータ22A,22Bに対する設定ファイル29A,29Bを持つ。
論理ルータ22A,22B(図2の12A,12Bに対応)は、中継装置内で論理的に複数に分離されたルータファンクションであり、各論理ルータ22A,22Bは、論理経路制御部31、中継処理部32、経路表33、IF−DB(インタフェースデータベース)34から構成される。
論理経路制御部31(図2の16に対応)は、設定ファイルに従い、インタフェースのアドレス情報を管理し、他のルータ上の論理経路制御部31と経路情報を交換し経路表33を構成する。
中継処理部32(図2の17に対応)は、論理経路制御部31が構成した経路表33やIF−DB34に基づき受信したパケットを受信するか、或いは他の実IFへ中継する。また、論理経路制御部31が送信したメッセージにIPヘッダを付加して送信処理を行う。更に、受診した検査パケットに応答する応答パケットを生成して送信元に返送する。
経路表33は、宛先アドレスと出力IFの対応を記録したテーブルであり、論理経路制御部31が他のルータと経路メッセージを交換したり、管理者の静的設定により得た経路情報を記録し、中継処理部32がパケットを受信した際、中継先を決定するために参照する。
IF−DB34は、設定ファイルの設定情報に従い、論理経路制御部31が設定したIF毎のアドレス情報を登録したデータベースである。また中継処理部32が自局宛パケットを判断する際にも利用する。
送信処理部23(図2の13に対応)は、各論理ルータが外部へ送信するIPパケットを受け取ると、プロトコル割当表28を参照し、論理ルータ毎に指定されたプロトコルタイプ値を調べ、該プロトコルタイプ値を設定してデータリンク層ヘッダ(本実施形態ではEtherヘッダ)を付加し、論理ルータが送信しようとしている実IFに出力する。
受信処理部24(図2の14に対応)は、実インタフェースからパケットを受信した際、プロトコルタイプ値をキーにプロトコル割当表28を参照し、該当する論理ルータの中継処理部32へパケットを振り分ける。また、受信処理部24はプロトコル切替えメッセージを受信すると、これを切替え処理部25に通知する。
コマンド受付部26は、ルータに接続したコンソールから管理者によるルータ管理コマンドや設定の入力を受け付け、コマンドの入力によりプロトコル切替えメッセージを生成する。
切替え処理部25(図2の15に対応)は、コマンド受付部26が受け付けた管理者のコマンドにより、現用系の論理ルータを、現在、運用に使用していた論理ルータから新規に設定した論理ルータに切替えると共に、プロトコル割当表28を書き換え、現用系に用いるプロトコルタイプ値(IPv4=0x800)を新規設定した論理ルータになるように更新する。
プロトコル割当表28は、論理ルータ22A,22Bの識別子とデータリンク層ヘッダのプロトコルタイプ値の対応を記録するテーブルである。切替え処理部25が設定/更新し、送信処理部23及び受信処理部24が参照する。
設定ファイル29A,29Bは、論理ルータ22A,22Bの設定情報を記録したファイルである。コマンド受付部26が設定し、論理ルータ22A,22Bが参照する。
実IFは、ルータ装置におけるデータリンク層のインタフェースである。
図5は、本発明の第1実施形態のシステム動作のフローチャートを示す。
<現用ネットワーク設定フェーズ>
網管理者は、予め本発明による中継装置を使用して図3(A)に示した現用系のネットワークを作成しておく。
各ルータのプロトコル割当表28にはデフォルト値として、図6に示すように、論理ルータ22Aにプロトコルタイプ値「0x800」を設定し、論理ルータ22Bにプロトコルタイプ値「0x7FF」を設定する。
次に、網管理者は、各ルータの論理ルータAに対する新しい設定を行う。具体的には、網管理者は、コンソールを各ルータに接続しコマンド受付部26にアクセスし、コマンド受付部26は管理者が記述した設定を設定ファイル29Aに書きこむ。
更に具体的には、網管理者は、ルータR1について論理ルータ22Aに対する設定ファイル29Aに図7に示すような設定情報を書きこむ(図5のステップS11)。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR1の論理ルータ22Aは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する(ステップS12、S13)。この際に、論理経路制御部31は図8に示すIF−DB34を作成する。
また、網管理者は、ルータR2について論理ルータ22Aに対する設定ファイルに図9に示すような設定情報を書きこむ(ステップS21)。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR2の論理ルータ22Aは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する。(ステップS22、S23)。この際、論理経路制御部31は図10に示すIF−DB34を作成する。
更に、網管理者は、ルータR3について論理ルータ22Aに対する設定ファイルに図11に示すような設定情報を書きこむ(ステップS31)。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR3の論理ルータ22Aは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する。(ステップS32、S33)。この際、論理経路制御部31は図12に示すIF−DB34を作成する。
ステップS13,S23,S33では、各ルータの論理ルータ22Aは他のルータの論理ルータ22Aとの間で、図14に示すMACフレームに載せたRIPプロトコルによる経路メッセージを交換する。この際、論理ルータ22Aは、送信処理部23にRIP経路メッセージを含むIPパケットを送信し、送信処理部23は、EtherヘッダをIPパケットに付加して実IFから送信する。この際、送信処理部23は、プロトコル割当表28を参照し、論理ルータ22AからのパケットはEtherヘッダ(データリンク層ヘッダ)のプロトコルタイプ値として「0x800(Ipv4を示す値)」を設定する。
このようにして、図13に示すように、ルータR1,R2,R3がリンクL1,L2,L3を介して接続される。
<パケット受信時の動作>
各ルータの受信処理部24はMACフレームを受信した際、宛先MACアドレスが自局のMACアドレス(この場合はブロードキャストアドレスFF:FF:FF:FF:FFであるので無条件で受信する)である場合は、MACフレームのEtherヘッダのプロトコルタイプ値(=0x800)をキーとしてプロトコル割当表28を参照し、プロトコルタイプ値に対応する論理ルータの識別子を調べ(この場合、論理ルータ22A)、受信フレーム内のIPパケットを論理ルータ22Aの中継処理部32へ渡す。中継処理部32は、IF−DB34を参照し、IPヘッダの宛先アドレス(daddr)が自局のIFアドレスに一致する場合、論理経路制御部31へパケットを渡す。
ルータR1,R2,R3それぞれの論理経路制御部31は、他のルータの論理経路制御部31からRIP経路メッセージを受信すると、図15,図16,図17に示す論理ルータ22Aの経路表33を作成する。なお、図15に示すルータR1の論理ルータ22Aの経路表33で、第1行は宛先アドレス「10.25.163.0/24」に対する次ホップルータのアドレスはルータR3に対応する「10.25.153.2」であり、実IF#1から出力することを表している。
図16に示すルータR2の論理ルータ22Aの経路表33で、第2行は宛先アドレス「10.25.161.0/24」に対する次ホップルータのアドレスはルータR1に対応する「10.25.151.1」であり、実IF#0から出力することを表している。図17に示すルータR3の論理ルータ22Aの経路表33で、第1行は宛先アドレス「10.25.161.0/24」に対する次ホップルータのアドレスはルータR1に対応する「10.25.153.1」であり、実IF#1から出力することを表している。
以降、各ルータR1,R2,R3は、ルータ配下のサブネットS1,S2,S3からユーザデータを含むフレームを受信した際、受信処理部24がMACフレームのEtherヘッダのプロトコルタイプ値を調べ、IPv4を表す「0x800」である場合、論理ルータ22Aの中継処理部32へ渡し、中継処理部32はIPアドレスが自局宛でない場合は、論理ルータ22Aの経路表33を参照し出力IFを決定した上でIPパケットを送信処理部23へ渡す。
送信処理部23は、プロトコル割当表28を参照し、論理ルータ22Aからのパケットであるので、プロトコルタイプ値「0x800」を選択し、IPパケットにプロトコルタイプ値「0x800」を設定し、宛先MACアドレスとして宛先IPアドレスに対応するMACアドレスを設定し、送信元MACアドレスとして自局の送信IFのMACアドレスを設定して経路表33により指定された実IFからパケットを出力する。
<新コンフィグ設定フェーズ>
次に、組織内に新しい部門ができて、図3(B)に示すように新たなサブネット及びルータを追加する場合の動作を説明する。
網管理者は、図18に示すように、ルータR4をルータR1及びルータR3に、リンクL5及びリンクL4を介して接続する。この際、各ルータの論理ルータ22Aにおける中継動作はそのまま継続する。
次に、網管理者は、各ルータの論理ルータ22Bに対する新しい設定を設定する。具体的には、網管理者は、コンソールを各ルータに接続しコマンド受付部26にアクセスし、コマンド受付部26は管理者が記述した設定を設定ファイル29Bに書きこむ。
更に具体的には、ルータR1について論理ルータ22Bに対する設定ファイル29Bに図19に示すような設定情報を書きこむ(ステップS111)。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR1の論理ルータ22Bは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する(ステップS112、S113)。この際、論理経路制御部31は図20に示すIF−DB34を作成する。
また、網管理者は、ルータR2について論理ルータ22Bに対する設定ファイル29Bに図21に示すような設定情報を書きこむ(ステップS121)。ルータR2については、論理ルータ22Bの設定内容は、論理ルータ22Aの設定内容と同じである。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR2の論理ルータ22Bは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する(ステップS122、S123)。
この際、論理経路制御部31は図22に示すIF−DB34を作成する。
更に、網管理者は、ルータR3について論理ルータ22Bに対する設定ファイル29Bに図23に示すような設定情報を書きこむ(ステップS131)。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR3の論理ルータ22Bは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する(ステップS132、S133)。この際、論理経路制御部31は図24に示すIF−DB34を作成する。
更に、網管理者は、ルータR4について論理ルータ22Bに対する設定ファイルに図25に示すような設定情報を書きこむ(ステップS141)。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR4の論理ルータ22Bは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する(ステップS142、S143)。この際、論理経路制御部31は図26に示すIF−DB34を作成する。
ステップS113、S123、S133、S143では、各ルータの論理ルータ22Bは他のルータの論理ルータ22Bと図27に示すMACフレームに載せたRIPプロトコルによる経路メッセージを交換する。この際、論理ルータ22Bは、送信処理部23にRIP経路メッセージを含むIPパケットを送信し、送信処理部23は、Etherヘッダを付加して実IFから送信する。このとき、送信処理部23は、プロトコル割当表28を参照し、論理ルータ22BからのパケットはEtherヘッダ(データリンク層ヘッダ)のプロトコルタイプ値として「0x7FF(本ネットワーク内で他のプロトコルと重複しないプロトコルタイプ値)」を設定する。
<パケット受信時の動作>
ルータの受信処理部24はMACフレームを受信した際、宛先MACアドレスが自局のMACアドレス(この場合はブロードキャストアドレスFF:FF:FF:FF:FFであるので無条件で受信する)である場合は、MACフレームのEtherヘッダのプロトコルタイプ値(=0x7FF)をキーとしてプロトコル割当表28を参照し、プロトコルタイプ値に対応する論理ルータの識別子を調べ(この場合、論理ルータ22B)、受信フレーム内のIPパケットを論理ルータ22Bの中継処理部32へ渡す。中継処理部32は、IF−DB34を参照し、IPヘッダの宛先アドレス(daddr)が自局のIFアドレスに一致し、RIPのパケットである場合、論理経路制御部31にパケットを渡す。
ルータR1,R2,R3,R4それぞれの論理ルータ22Bの論理経路制御部31は、他のルータの論理経路制御部31からRIP経路メッセージを受信すると、図28,図29,図30,図31に示す経路表33を作成する。なお、図28に示すルータR1の論理ルータ22Bの経路表33で、第1行は宛先アドレス「10.25.164.0/24」に対する次ホップルータのアドレスはルータR3に対応する「10.25.153.2」であり、実IF#1から出力することを表している。図31に示すルータR4の論理ルータ22Bの経路表33で、第1行は宛先アドレス「10.25.161.0/24」に対する次ホップルータのアドレスはルータR3に対応する「10.25.154.2」であり、実IF#1から出力することを表している。
以降、各ルータR1,R2,R3,R4は、ルータ配下のサブネットS1,S2,S3,S4、及びL1,L2,L3,L4からユーザデータを含むフレームを受信した際、受信処理部24がMACフレームのEtherヘッダのプロトコルタイプ値を調べ、「0x7FF」である場合、論理ルータ22Bの中継処理部32へ渡し、中継処理部32はIPアドレスが自局宛でない場合は、論理ルータ22Bの経路表33を参照し出力IFを決定した上でIPパケットを送信処理部23へ渡す。
送信処理部23は、プロトコル割当表28を参照し、論理ルータ22Bからのパケットであるので、プロトコルタイプ値「0x7FF」を選択し、IPパケットにプロトコルタイプ値「0x7FF」、宛先MACアドレスとして宛先IPアドレスのMACアドレスを、送信元MACアドレスとして自局の送信IFのMACアドレスを設定して経路表33により指定された実IFからパケットを出力する。
また、各ルータR1,R2,R3,R4は、プロトコルタイプ値「0x800」であるフレームを受信した場合は、論理ルータ22AにIPパケットを渡し、前述の中継動作も合わせて行う。
<動作切替えフェーズ>
網管理者は、各ルータの論理ルータ22Bの設定が期待通りの動作をするものであることを確認した後、現用系の論理ルータを論理ルータ22AからBに切替える。
網管理者は、論理ルータ22Bにより作成された図28〜図31に示す経路表33を目視して内容を確認するか、コマンド(traceroute)を各ルータの論理ルータ22B上から実行し、宛先のネットワークへパケットを送信した場合、どのルータを経由するかを確認することで、目的のネットワーク設定が行えているかどうかを確認することができる。
具体的には、図32〜図35に示すように、各ルータから各サブネットに向けてコマンド(traceroute)を実行する。コマンド(traceroute)の結果、実線矢印で示したようにICMP(Internet Control Message Protocol)の検査パケットが流れたとすると、図32ではルータR1の論理ルータ22BからサブネットS2へとサブネットS3へは最短経路を通り、ルータR1からサブネットS4へはルータR3を経由しリンクL5を通らないように流れており、設定した通りに流れている。なお、上記ICMP検査パケットは図27に示すMACフレームのRIPメッセージ部分をICMPメッセージに置き換えたフォーマットである。
図33では、ルータR2の論理ルータ22BからサブネットS1へとサブネットS3へは最短経路を通り、ルータR2からサブネットS4へはルータR3を経由し、リンクL5を通らないように流れており、これも設定した通りに流れている。図34では、ルータR3の論理ルータ22BからサブネットS1へとサブネットS2へは最短経路を通り、ルータR3からサブネットS4へもリンクL5を通らずに最短経路で流れており、設定した通りに流れている。
図35では、ルータR4の論理ルータ22BからサブネットS1へはリンクL5を避けてルータR3を経由し、サブネットS2へもリンクL5を避けており、ルータR4からサブネットS3へは最短経路で流れており、設定した通りに流れている。このようにして、網管理者は各ルータR1〜R4の論理ルータ22Bに設定した内容が期待通りのネットワークの設定であることを確認することができる。
論理ルータ22Bの動作を確認できたら、次に網管理者は、現用系の論理ルータを論理ルータ22Aから論理ルータ22Bに切替えるため、例えばルータR1のコマンド受付部26に切替えコマンドを入力する。コマンド受付部26から通知を受けた切替え処理部25は、図36に示したプロトコル切替えメッセージを他の全てのルータルータR2〜4に送信する。このプロトコル切替えメッセージのパケットは、論理ルータ22Aをプロトコル割当表28から削除し、論理ルータ22Bのプロトコルタイプ値を「0x800」に、2006/05/31 24:00に切替えることを意味する。
各ルータの切替え処理部25はプロトコル切替えメッセージを受信すると、Action Timeで指定された時刻2006/05/31 24:00にプロトコル割当表28を更新する。変更後のルータR1〜R4のプロトコル割当表28には、論理ルータ22Bに対応してプロトコルタイプ値「0x800」が設定される。
<第2実施形態>
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、図3(A)に示す現行のネットワーク構成から図3(B)に示すネットワーク構成に変更を行う。
図37は、本発明の第2実施形態のシステム動作のフローチャートを示す。
<現用ネットワーク設定フェーズ>
網管理者は、予め本発明によるルータ装置を使用して図3(A)に示した現用系のネットワークを作成しておく。
各ルータのプロトコル割当表28にはデフォルト値として、図38に示すように、論理ルータ22Aにプロトコル値「254以外の値」を設定し、論理ルータ22Bにプロトコル値「254」を設定する。本実施形態では、論理ルータ22AはIPパケットにEtherヘッダを付加して、図14に示すMACフレームを送信し、論理ルータ22BはIPパケットにOuterIPヘッダ(プロトコル層ヘッダ)を付加してカプセル化し、更にEtherヘッダを付加して送信する(後述の図46参照)。そして、上記プロトコル値をOuterIPヘッダのプロトコル値フィールドの識別子として用いる。IPヘッダのプロトコル値はIANA(Internet Assigned Numbers Authority)で定められており、254番は実験用に用いるための未使用の番号である。なお、この実施形態ではEtherヘッダのプロトコルタイプ値は全て「0x800」であり、プロトコルタイプ値「0x7EE」は使用しない。
以降のステップS211,S212,S213,S221,S222,S223,S231,S232,S233を実行する現用ネットワーク設定フェーズは、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
<新コンフィグ設定フェーズ>
第2実施形態では、新コンフィグによるルータネットワークは、現用ネットワークの設定によりパケットが到達できる範囲内の更新に対してのみ適用できる。そのため、図39に示すように、新コンフィグではそれまで使用していたルータR2とルータR3の間の物理リンクL2を使用しない設定に変更する場合の動作を説明する。
まず、網管理者は、各ルータR1〜R3の論理ルータ22Bに対する新しい設定を設定する。具体的には、網管理者は、コンソールを各ルータに接続してコマンド受付部26にアクセスし、コマンド受付部26は管理者が記述した設定を設定ファイル29Bに書きこむ。
更に具体的には、ルータR1について論理ルータ22Bに対する設定ファイル29Bに図40に示すような設定情報を書きこむ(ステップS2111)。ルータR1については、論理ルータ22Bの設定内容は、論理ルータ22Aの設定内容と同じである。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR1の論理ルータ22Bは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する(ステップS2112、S2113)。この際、論理経路制御部31は図41に示すIF−DB34を作成する。
また、網管理者は、ルータR2について論理ルータ22Bに対する設定ファイル29Bに図42に示すような設定情報を書きこむ(ステップS2121)。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR2の論理ルータ22Bは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する(ステップS2122、S2123)。この際、論理経路制御部31は図43に示すIF−DB34を作成する。
更に、網管理者は、ルータR3について論理ルータ22Bに対する設定ファイル29Bに図44に示すような設定情報を書きこむ(ステップS2131)。網管理者は、上記設定ファイルを設定し終わった時点で、設定完了コマンドを送る。これにより、ルータR3の論理ルータ22Bは、IF−DB34に登録すると共に、RIPプロセスを起動し、RIPプロトコルによる経路交換を開始する(ステップS2132、S2133)。この際、論理経路制御部31は図45に示すIF−DB34を作成する。
ステップS2113、S2123、S2133では、各ルータの論理ルータ22Bは他のルータの論理ルータ22Bと図46に示すMACフレームに載せたRIPプロトコルによる経路メッセージを交換する。この際、論理ルータ22Bは、送信処理部23にRIP経路メッセージを含むIPパケット(InnerIPヘッダ+RIPメッセージ)を送信し、送信処理部23は、このIPパケットの下位レイヤに更にOuterIPヘッダを付加してカプセル化(IPinIP)し、Etherヘッダを付加して実IFから送信する。この際、送信処理部23は、プロトコル割当表28を参照し、論理ルータ22BからのパケットはOuterIPヘッダのプロトコル値として「254」を設定する。
<パケット受信時の動作>
ルータの受信処理部24はMACフレームを受信した際、宛先MACアドレスが自局のMACアドレス(この場合はブロードキャストアドレスFF:FF:FF:FF:FFであるので無条件で受信する)である場合は、最初のIPヘッダのプロトコル値(=254)をキーとしてプロトコル割当表28を参照し、プロトコル値に対応する論理ルータの識別子を調べ(この場合論理ルータ22B)、IPヘッダの更に内側のIPパケットを論理ルータ22Bの中継処理部32へ渡す。中継処理部32は、IF−DB34を参照し、IPヘッダの宛先アドレス(daddr)が自局のIFアドレスに一致し、かつメッセージがRIPである場合、論理経路制御部31へパケットを渡す。
ルータR1,R2,R3それぞれの論理経路制御部31は、他のルータの論理経路制御部31からRIP経路メッセージを受信すると図47,図48,図49に示す経路表33を作成する。なお、図47に示すルータR4の論理ルータ22Bの経路表33で、第1行は宛先アドレス「10.25.163.0/24」に対する次ホップルータのアドレスはルータR3に対応する「10.25.153.2」であり、実IF#1から出力することを表している。
以降、各ルータR1,R2,R3は、ルータ配下のサブネット及びリンクL1,L2,L3からユーザデータを含むフレームを受信した際、受信処理部24がOuterIPヘッダのプロトコル値を調べ「254」である場合、Etherヘッダを外し、OuterIPヘッダを外してデカプセル化して論理ルータ22Bの中継処理部32へ渡し、中継処理部32はIPアドレスが自局宛でない場合は、論理ルータ22Bの経路表33を参照し出力実IFを決定した上でIPパケットを送信処理部23へ渡す。「254」以外のプロトコル値である場合は、Etherヘッダのみを外して論理ルータ22Aの中継処理部32へ渡す。
送信処理部23は、論理ルータ22Bの中継処理部32からパケットを受信した場合は、プロトコル割当表28を参照し、OuterIPヘッダとEtherヘッダを付加する。この際、OuterIPヘッダのプロトコル値は「254」を選択し、宛先IPアドレス(daddr)及び送信元IPアドレス(saddr)はInner IPヘッダと同じにする。宛先MACアドレスとして宛先IPアドレスのMACアドレスを、送信元MACアドレスとして自局の送信IFのMACアドレスを設定して経路表33により指定されたIFからパケットを出力する。送信処理部23は、論理ルータ22Aの中継処理部32からパケットを受信した場合は、プロトコル割当表28を参照し、Etherヘッダのみを付加して経路表33により指定された実IFからパケットを出力する。
また、各ルータは、OuterIPヘッダのプロトコル値が「254」以外である場合は、論理ルータ22AにIPパケットを渡し、通常のIPパケットとして扱う。
<動作切替えフェーズ>
網管理者は、各ルータの論理ルータ22Bの設定が期待通りの動作をするものであることを確認した後、現用系の論理ルータを論理ルータ22Aから22Bに切替える。論理ルータ22Bの設定の確認方法は第1実施形態と同様に行う。
論理ルータ22Bの動作を確認できたら、次に網管理者は、現用系の論理ルータを論理ルータ22Aから論理ルータ22Bに切替えるためコマンド受付部26に切替えコマンドを入力する。コマンド受付部26から通知を受けた切替え処理部25は、図50に示すプロトコル切替えメッセージを他の全てのルータに送信する。このプロトコル切替えメッセージのパケットは、論理ルータ22Aをプロトコル割当表28から削除し、論理ルータ22Bのプロトコル値を「254以外」に、2006/05/31 24:00に切替えることを意味する。
各ルータの切替え処理部25はプロトコル切替えメッセージを受信すると、Action Timeで指定された時刻2006/05/31 24:00にプロトコル割当表28を更新する。変更後のルータR1〜R3のプロトコル割当表28には、論理ルータ22Bに対応してプロトコル値「254以外」が設定される。
なお、論理ルータ22Aが請求項又は付記に記載の第1の論理中継手段に相当し、論理ルータ22Bが第2の論理中継手段に相当し、プロトコル割当表28がプロトコル割当手段に相当し、送信処理部23が送信手段に相当し、受信処理部24が受信手段に相当し、切替え処理部25が切替え処理手段に相当し、論理経路制御部31が論理経路制御手段に相当し、中継処理部32が応答パケットを生成して送信元に返送する手段に相当し、コマンド受付部26が切替えメッセージ生成手段に相当する。
(付記1)
ネットワークから受信したパケットの中継処理を行ってネットワークに送信する中継装置において、
第1の経路表に基づき中継処理を行う第1の論理中継手段と、
第2の経路表に基づき中継処理を行う第2の論理中継手段と、
前記第1の論理中継手段に対応する第1のプロトコル識別子と、前記第2の論理中継部に対応する第2のプロトコル識別子を登録するプロトコル割当手段と、
前記第1又は第2の論理中継手段が送信するパケットに対し前記プロトコル割当手段に登録された第1又は第2のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信する送信手段と、
ネットワークからパケットを受信して受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子で前記プロトコル割当手段を参照し前記プロトコル識別子に対応する前記第1又は第2の論理中継手段に受信パケットを渡す受信手段と
前記プロトコル割当手段における第1又は第2のプロトコル識別子の対応関係を変更して前記第1の論理中継手段と第2の論理中継手段の切替えを行う切替え処理手段と
を有することを特徴とする中継装置。
(付記2)
付記1記載の中継装置において、
前記第1及び第2の論理中継手段は、ネットワークに接続された他の中継装置と経路情報を交換し前記第1及び第2の経路表に設定する論理経路制御手段を
有することを特徴とする中継装置。
(付記3)
付記1又は2記載の中継装置において、
前記第1及び第2の論理中継手段は、受信した検査パケットに応答する応答パケットを生成して送信元に返送する手段を
有することを特徴とする中継装置。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか1項記載の中継装置において、
コマンドの入力によりネットワークに接続された他の中継装置の前記切替え処理手段に切替え指示を通知する切替えメッセージを生成し前記送信手段からネットワークに接続された他の中継装置に送信する切替えメッセージ生成手段を
有することを特徴とする中継装置。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか1項記載の中継装置において、
前記送信手段は、前記第1の論理中継手段が送信するパケットに対し第1のプロトコル識別子を含むデータリンク層のパケットヘッダを付加し、前記第2の論理中継手段が送信するパケットに対し第2のプロトコル識別子を含むデータリンク層のパケットヘッダを付加し、
前記受信手段は、受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子が前記第1のプロトコル識別子であるとき前記第1の論理中継手段に受信パケットを渡し、受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子が前記第2のプロトコル識別子である前記第2の論理中継手段に受信パケットを渡すことを特徴とする中継装置。
(付記6)
付記1乃至4のいずれか1項記載の中継装置において、
前記送信手段は、前記第2の論理中継手段が送信するパケットを、対応する前記第2のプロトコル識別子を設定したカプセルヘッダにてカプセル化し、
前記受信手段は、受信パケットが第2のプロトコル識別子を設定したカプセルヘッダでカプセル化されているときデカプセル化して前記第2の論理中継手段に受信パケットを渡すことを特徴とする中継装置。
(付記7)
付記5項記載の中継装置において、
前記送信手段は、前記データリンク層のパケットヘッダ内のプロトコルタイプ値に前記第1又は第2のプロトコル識別子を設定することを特徴とする中継装置。
(付記8)
付記6記載の中継装置において、
前記送信手段は、前記カプセルヘッダ内のプロトコル値に前記第2のプロトコル識別子を設定することを特徴とする中継装置。
(付記9)
複数の中継装置を接続して構成されたネットワークシステムにおいて、
各中継装置は、
第1の経路表に基づき中継処理を行う第1の論理中継手段と、
第2の経路表に基づき中継処理を行う第2の論理中継手段と、
前記第1の論理中継手段に対応する第1のプロトコル識別子と、前記第2の論理中継部に対応する第2のプロトコル識別子を登録するプロトコル割当手段と、
前記第1又は第2の論理中継手段が送信するパケットに対し前記プロトコル割当手段に登録された第1又は第2のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信する送信手段と、
ネットワークからパケットを受信して受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子で前記プロトコル割当手段を参照し前記プロトコル識別子に対応する前記第1又は第2の論理中継手段に受信パケットを渡す受信手段と
前記プロトコル割当手段における第1又は第2のプロトコル識別子の対応関係を変更して前記第1の論理中継手段と第2の論理中継手段の切替えを行う切替え処理手段と
を有することを特徴とするネットワークシステム。
(付記10)
複数の中継装置を接続して構成されたネットワークシステムのネットワーク設定方法において、
各中継装置は、
第1の中継処理に対応する第1のプロトコル識別子と、第2の中継処理に対応する第2のプロトコル識別子を登録しており、
第1の経路表に基づく第1の中継処理を行って送信するパケットに第1のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信し、
第2の経路表に基づく第2の中継処理を行って送信するパケットに第2のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信し、
ネットワークからの受信パケットに付加されたパケットヘッダの第1又は第2のプロトコル識別子に対応して前記第1又は第2の経路表に基づく中継処理を行い、
前記第1又は第2のプロトコル識別子の対応関係を変更して前記第1の中継処理と第2の中継処理の切替えを行う
ことを特徴とするネットワーク設定方法。
(付記11)
付記10記載のネットワーク設定方法において、
各中継装置は、ネットワークに接続された他の中継装置と経路情報を交換し前記第1又は第2の経路表に設定することを特徴とするネットワーク設定方法。
(付記12)
付記10又は11記載のネットワーク設定方法において、
前記第1及び第2の中継処理は、受信した検査パケットに応答する応答パケットを生成して送信元に返送することを特徴とするネットワーク設定方法。
(付記13)
付記10乃至12のいずれか1項記載の中継装置において、
コマンドの入力によりネットワークに接続された他の中継装置に中継処理の切替え指示を通知する切替えメッセージを生成しネットワークに接続された他の中継装置に送信することを特徴とする中継装置。
従来のネットワークシステムを示す図である。 本発明の中継装置の原理図である。 本発明を説明するためのネットワーク構成図である。 本発明の一実施形態の中継装置の構成図である。 本発明の第1実施形態のシステム動作のフローチャートである。 プロトコル割当表を示す図である。 ルータR1の論理ルータ22Aの設定情報を示す図である。 ルータR1の論理ルータ22AのIF−DBを示す図である。 ルータR2の論理ルータ22Aの設定情報を示す図である。 ルータR2の論理ルータ22AのIF−DBを示す図である。 ルータR3の論理ルータ22Aの設定情報を示す図である。 ルータR3の論理ルータ22AのIF−DBを示す図である。 ルータ間のリンク状態を示す図である。 RIPプロトコルによる経路メッセージを示す図である。 ルータR1の経路表を示す図である。 ルータR2の経路表を示す図である。 ルータR3の経路表を示す図である。 ルータ間のリンク状態を示す図である。 ルータR1の論理ルータ22Bの設定情報を示す図である。 ルータR1の論理ルータ22BのIF−DBを示す図である。 ルータR2の論理ルータ22Bの設定情報を示す図である。 ルータR2の論理ルータ22BのIF−DBを示す図である。 ルータR3の論理ルータ22Bの設定情報を示す図である。 ルータR3の論理ルータ22BのIF−DBを示す図である。 ルータR4の論理ルータ22Bの設定情報を示す図である。 ルータR4の論理ルータ22BのIF−DBを示す図である。 RIPプロトコルによる経路メッセージを示す図である。 ルータR1の経路表を示す図である。 ルータR2の経路表を示す図である。 ルータR3の経路表を示す図である。 ルータR4の経路表を示す図である。 ネットワーク設定の確認の様子を示す図である。 ネットワーク設定の確認の様子を示す図である。 ネットワーク設定の確認の様子を示す図である。 ネットワーク設定の確認の様子を示す図である。 プロトコル切替えメッセージのフォーマットを示す図である。 本発明の第2実施形態のシステム動作のフローチャートである。 プロトコル割当表を示す図である。 ルータ間のリンク状態を示す図である。 ルータR1の論理ルータ22Bの設定情報を示す図である。 ルータR1の論理ルータ22BのIF−DBを示す図である。 ルータR2の論理ルータ22Bの設定情報を示す図である。 ルータR2の論理ルータ22BのIF−DBを示す図である。 ルータR3の論理ルータ22Bの設定情報を示す図である。 ルータR3の論理ルータ22BのIF−DBを示す図である。 RIPプロトコルによる経路メッセージを示す図である。 ルータR1の経路表を示す図である。 ルータR2の経路表を示す図である。 ルータR3の経路表を示す図である。 プロトコル切替えメッセージのフォーマットを示す図である。
符号の説明
10,11 中継装置(ルータ)
12A,12B,22A,22B 論理ルータ
13,23 送信処理部
14,24 受信処理部
15,25 切替え処理部
16,31 論理経路制御部
17 仮想IF
18 実IF
26 コマンド受付部
28 プロトコル割当表
29A,29B 設定ファイル
32 中継処理部
33 経路表
34 IF−DB

Claims (10)

  1. ネットワークから受信したパケットの中継処理を行ってネットワークに送信する中継装置において、
    第1の経路表に基づき中継処理を行う第1の論理中継手段と、
    第2の経路表に基づき中継処理を行う第2の論理中継手段と、
    前記第1の論理中継手段に対応する第1のプロトコル識別子と、前記第2の論理中継手段に対応する第2のプロトコル識別子を登録するプロトコル割当手段と、
    前記第1又は第2の論理中継手段が送信するパケットに対し前記プロトコル割当手段に登録された第1又は第2のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信する送信手段と、
    ネットワークからパケットを受信して受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子で前記プロトコル割当手段を参照し前記プロトコル識別子に対応する前記第1又は第2の論理中継手段に受信パケットを渡す受信手段と
    前記プロトコル割当手段における第1又は第2のプロトコル識別子の対応関係を変更して前記第1の論理中継手段と第2の論理中継手段の切替えを行う切替え処理手段と
    を有することを特徴とする中継装置。
  2. 請求項1記載の中継装置において、
    前記第1及び第2の論理中継手段は、ネットワークに接続された他の中継装置と経路情報を交換し前記第1及び第2の経路表に設定する論理経路制御手段を
    有することを特徴とする中継装置。
  3. 請求項1又は2記載の中継装置において、
    前記第1及び第2の論理中継手段は、受信した検査パケットに応答する応答パケットを生成して送信元に返送する手段を
    有することを特徴とする中継装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の中継装置において、
    コマンドの入力によりネットワークに接続された他の中継装置の前記切替え処理手段に切替え指示を通知する切替えメッセージを生成し前記送信手段からネットワークに接続された他の中継装置に送信する切替えメッセージ生成手段を
    有することを特徴とする中継装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の中継装置において、
    前記送信手段は、前記第1の論理中継手段が送信するパケットに対し第1のプロトコル識別子を含むデータリンク層のパケットヘッダを付加し、前記第2の論理中継手段が送信するパケットに対し第2のプロトコル識別子を含むデータリンク層のパケットヘッダを付加し、
    前記受信手段は、受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子が前記第1のプロトコル識別子であるとき前記第1の論理中継手段に受信パケットを渡し、受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子が前記第2のプロトコル識別子である前記第2の論理中継手段に受信パケットを渡すことを特徴とする中継装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の中継装置において、
    前記送信手段は、前記第2の論理中継手段が送信するパケットを、対応する前記第2のプロトコル識別子を設定したカプセルヘッダにてカプセル化し、
    前記受信手段は、受信パケットが第2のプロトコル識別子を設定したカプセルヘッダでカプセル化されているときデカプセル化して前記第2の論理中継手段に受信パケットを渡すことを特徴とする中継装置。
  7. 請求項5項記載の中継装置において、
    前記送信手段は、前記データリンク層のパケットヘッダ内のプロトコルタイプ値に前記第1又は第2のプロトコル識別子を設定することを特徴とする中継装置。
  8. 請求項6記載の中継装置において、
    前記送信手段は、前記カプセルヘッダ内のプロトコル値に前記第2のプロトコル識別子を設定することを特徴とする中継装置。
  9. 複数の中継装置を接続して構成されたネットワークシステムにおいて、
    各中継装置は、
    第1の経路表に基づき中継処理を行う第1の論理中継手段と、
    第2の経路表に基づき中継処理を行う第2の論理中継手段と、
    前記第1の論理中継手段に対応する第1のプロトコル識別子と、前記第2の論理中継手段に対応する第2のプロトコル識別子を登録するプロトコル割当手段と、
    前記第1又は第2の論理中継手段が送信するパケットに対し前記プロトコル割当手段に登録された第1又は第2のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信する送信手段と、
    ネットワークからパケットを受信して受信パケットに付加されたパケットヘッダのプロトコル識別子で前記プロトコル割当手段を参照し前記プロトコル識別子に対応する前記第1又は第2の論理中継手段に受信パケットを渡す受信手段と
    前記プロトコル割当手段における第1又は第2のプロトコル識別子の対応関係を変更して前記第1の論理中継手段と第2の論理中継手段の切替えを行う切替え処理手段と
    を有することを特徴とするネットワークシステム。
  10. 複数の中継装置を接続して構成されたネットワークシステムのネットワーク設定方法において、
    各中継装置は、
    第1の中継処理に対応する第1のプロトコル識別子と、第2の中継処理に対応する第2のプロトコル識別子を登録しており、
    第1の経路表に基づく第1の中継処理を行って送信するパケットに第1のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信し、
    第2の経路表に基づく第2の中継処理を行って送信するパケットに第2のプロトコル識別子を含むパケットヘッダを付加してネットワークに送信し、
    ネットワークからの受信パケットに付加されたパケットヘッダの第1又は第2のプロトコル識別子に対応して前記第1又は第2の経路表に基づく中継処理を行い、
    前記第1又は第2のプロトコル識別子の対応関係を変更して前記第1の中継処理と第2の中継処理の切替えを行う
    ことを特徴とするネットワーク設定方法。
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