JP4751239B2 - 車両の積載重量算出方法及びその装置 - Google Patents

車両の積載重量算出方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両の積載重量を車両に取り付けられた歪検出方式の荷重センサの出力する荷重信号に基づいて算出する方法とその装置に係り、特に、温度による荷重センサの出力の変動を補正する車両の積載重量算出方法及びその装置に関するものである。
積載物からの荷重によって伸縮する例えばアクスルシャフトのような箇所に歪ゲージ等の歪検出方式の荷重センサを取り付けて、その出力から車両の積載重量を算出するのに当たっては、温度変化に伴う荷重センサの出力の変動を補正する必要があり、そのようなものとして、温度センサ(サーミスタ)を用いて求めた基準温度に対する温度のシフト量に比例して荷重センサの出力を補正するものが既に提案されている(例えば特許文献1)。
特開2000−28423号公報
ところで、温度変化による荷重センサの出力の変動は、荷重センサ自体の温度依存性による出力特性の変化、いわゆる温度ドリフトによってもたらされるだけでなく、荷重センサの取付対象が熱源から伝わる熱による温度変化で伸縮することによってももたらされる。
このうち、いわゆる温度ドリフトによってもたらされる荷重センサの出力変動は、荷重センサの周辺温度の変化にリアルタイムに追従するが、取付対象の温度変化による伸縮でもたらされる荷重センサの出力変動は、取付対象の熱伝達速度と熱変形速度との間にギャップがあることから、取付対象の温度変化にはリアルタイムに追従せず、取付対象の伸縮による荷重センサの出力変動の方が、取付対象の温度変化よりも遅れて現れるのが実情である。
特に、荷重センサの取付対象には、自身の構造や周辺部材への結合部分の構造等に起因して、伸縮し易い方向とそうでない方向とがあるので、伸縮し難い方向についてはなおさら、取付対象の温度変化に対して、変化後の温度に応じた形状に取付対象が変形し終えて熱平衡状態に至るまでの伸縮に時間を要し、荷重センサの出力変動が取付対象の温度変化に対して遅れることになる。
そのため、温度ドリフトによる荷重センサの出力変動は、荷重センサの周辺温度に基づいて精度良く補正することができるが、取付対象の伸縮による荷重センサの出力変動は、取付対象の温度に基づいては精度良く補正することができない。
ここで、荷重センサの出力を変動させる温度ドリフトや取付対象の伸縮の要因となる温度変化の発生源の一つとして、荷重センサの取付対象として最もポピュラーなアクスルシャフトに連なるデファレンシャルケースのギヤの噛み合いにより発生するデフ熱があり、このデフ熱は、荷重センサを使って積載重量を算出する車両の停車後においてもなかなか降下しないと言われている。
ということは、取付対象の温度変化に伴う伸縮により荷重センサの出力が変動する状態は結構な期間継続する可能性があるということであり、そうなると、取付対象の温度に基づいて精度良く補正できないからといって、取付対象の伸縮による荷重センサの出力変動を安易に無視して積載重量を算出する訳にも行かなくなる。
また、アクスルシャフトに荷重センサを取り付ける場合は、荷台側からの荷重がかかるリーフスプリングとの連結箇所から車輪(タイヤ)までの、荷重伝達経路上に位置するアクスルシャフト部分に荷重センサをレイアウトするのが好ましいとされているので、そうすると、荷重センサの出力を変動させる温度ドリフトや取付対象の伸縮の要因となる温度変化の発生源として、ブレーキ熱の存在も無視できなくなる。
このブレーキ熱は、デフ熱と違って、停車してブレーキ操作を止めれば直ぐに降下すると言われているので、ブレーキ熱に起因する取付対象の温度変化に伴う伸縮で荷重センサの出力が変動する期間はデフ熱の場合に比べて短く、一見するとそれによる荷重センサの出力変動成分は無視しても良いように思える。
しかし、ブレーキ熱の影響を受け易ければそれによる取付対象の温度変化量やそれに伴う取付対象の伸縮量が大きくなって荷重センサの出力変動量も大きくなるので、いかにブレーキ熱が停車後早々に低下する性質なので荷重センサの出力変動期間が短いと言っても、取付対象の温度変化に対して遅れて現れる取付対象の伸縮に伴う荷重センサの出力変動量は、無視できるボリュームには収まらない。
以上のことから、荷重センサの出力から車両の積載重量を正確に算出するには、取付対象の温度変化に伴う伸縮を通じて荷重センサの出力に現れる変動成分に対する補償も手当てすることが、非常に肝要となる。
その点、荷重センサの周辺温度の基準温度に対する温度変化量を温度センサにより求めて、その時点の荷重センサの出力を直線的に補正する従来の温度補償のやり方は、荷重センサの周辺温度の変化にリアルタイムに追従する荷重センサの温度ドリフトに対する補償には有効であるものの、取付対象の温度変化にリアルタイムに追従しない取付対象の伸縮を通じて荷重センサの出力に現れる変動成分に対する補償には、有効とは言い難いものである。
しかも、取付対象の温度変化に伴う伸縮の特性は、アクスルシャフトの材質、形状、構造等、車種の違いによって様々に異なり、取付対象の温度変化に対して取付対象の伸縮に伴う荷重センサの出力変動がどのように遅れて現れるかも、車種によって様々でその差異も大きいことから、取付対象の伸縮を通じて荷重センサの出力に現れる変動成分に対する補償を同一手法で簡単かつ効果的に行える方法、手段が存在しない、というのが現状である。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、荷重センサの出力が取付対象の温度変化に追従して時間差なく変動しない場合であっても、現時点の取付対象の温度や過去の温度変化の傾向から荷重センサの出力を精度良く温度補償して車両の積載重量を正確に算出することのできる車両の積載重量算出方法と、この方法を実施するのに用いて好適な車両の積載重量算出装置とを提供することにある。
前記目的を達成する請求項1記載の本発明は車両の積載重量算出方法に関するものであり、請求項2記載の本発明は車両の積載重量算出装置に関するものである。
そして、請求項1に記載した本発明の車両の積載重量算出方法は、車両に取り付けられた歪検出方式の荷重センサが前記車両の停車中に該車両の荷重に応じた物理量で出力する荷重信号を、温度センサが測定する前記荷重センサの取付箇所の温度の基準温度に対するドリフト量に応じて補正し、この補正した荷重信号に基づいて前記車両の積載重量を算出するに当たり、前記車両の停車後に前記荷重センサから周期的にサンプリングされる前記荷重信号の一定時間経過前後の2つの値に対応する、前記補正した荷重信号の前記一定時間経過前後の2つの値と、前記車両の停車後に周期的にサンプリングされる前記温度センサの出力のうち、前記一定時間経過前後の2つの荷重信号と同じタイミングでサンプリングされた2つの出力とからそれぞれ算出される、前記補正した荷重信号の前記一定時間経過前後の物理量変化量と前記荷重センサの取付箇所の前記一定時間経過前後の温度変化量とが、比例関係を有するようになる前記車両の停車後の時間帯と前記一定時間とを、前記車両の停車後の前記荷重センサの出力と前記温度センサの出力とから求めて、この求めた時間帯における前記荷重センサ及び前記温度センサの前記求めた一定時間経過前後の2つの出力から、前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化量と前記荷重センサの取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量との比例係数を予め求めておき、前記比例係数を求めた後、周期的にサンプリングされる前記温度センサの前記求めた一定時間経過前後の2つの出力から前記荷重センサの取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量を算出し、前記比例係数を求めた後、前記車両の停車後の前記時間帯において、前記荷重センサの取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量と、前記予め求めた比例係数とから、前記車両の停車後の前記時間帯における、前記求めた一定時間経過前後の前記補正した荷重信号の物理量変化換算量を算出し、前記車両の停車後の前記時間帯において、前記算出した前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化換算量により、前記求めた一定時間経過後のタイミングで前記荷重センサからサンプリングされた前記荷重信号、又は、該荷重信号に対応する前記求めた一定時間経過後の前記補正した荷重信号を補正して、この補正後の前記求めた一定時間経過後のタイミングで前記荷重センサからサンプリングされた前記荷重信号、又は、補正後の前記求めた一定時間経過後の前記補正した荷重信号に基づいて、前記車両の積載重量を算出するようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載した本発明の車両の積載重量算出装置は、図1の基本構成図に示すように、車両に取り付けられた歪検出方式の荷重センサ11が前記車両の停車中に該車両の荷重に応じた物理量で出力する荷重信号を、温度センサ13aが測定する前記荷重センサ11の取付箇所の温度の基準温度に対するドリフト量に応じて補正し、この補正した荷重信号に基づいて前記車両の積載重量を算出する車両の積載重量算出装置であって、前記車両の停車後に前記荷重センサ11から周期的にサンプリングされる前記荷重信号の一定時間経過前後の2つの値に対応する、前記補正した荷重信号の前記一定時間経過前後の2つの値と、前記車両の停車後に周期的にサンプリングされる前記温度センサ13aの出力のうち、前記一定時間経過前後の2つの荷重信号と同じタイミングでサンプリングされた2つの出力とからそれぞれ算出される、前記補正した荷重信号の前記一定時間経過前後の物理量変化量と前記荷重センサ11の取付箇所の前記一定時間経過前後の温度変化量とが、比例関係を有するようになる前記車両の停車後の時間帯と前記一定時間とを、前記車両の停車後の前記荷重センサ11の出力と前記温度センサ13aの出力とから求めて、この求めた時間帯における前記荷重センサ11及び前記温度センサ13aの前記求めた一定時間経過前後の2つの出力から予め求めた、前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化量と前記荷重センサ11の取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量との比例係数が格納された比例係数格納手段17Aと、前記温度センサ13aの前記求めた一定時間経過前後の2つの出力から前記荷重センサ11の取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量を算出する温度変化量算出手段21Aと、前記車両の停車後の前記求めた時間帯において前記温度変化量算出手段21Aが算出する前記求めた一定時間経過前後の前記荷重センサ11の取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量と、前記比例係数格納手段17Aに格納された前記比例係数とから、前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化換算量を算出する物理量変化換算量算出手段21Bとを備えており、前記車両の停車後の前記求めた時間帯において、前記物理量変化換算量算出手段21Bが算出した前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化換算量により、前記求めた一定時間経過後のタイミングで前記荷重センサ11からサンプリングされた前記荷重信号、又は、該荷重信号に対応する前記求めた一定時間経過後の前記補正した荷重信号を補正して、この補正後の前記求めた一定時間経過後のタイミングで前記荷重センサ11からサンプリングされた前記荷重信号、又は、補正後の前記求めた一定時間経過後の前記補正した荷重信号に基づいて、前記車両の積載重量を算出することを特徴とする。
請求項1に記載した本発明の車両の積載重量算出方法と請求項2に記載した本発明の車両の積載重量算出装置とによれば、予め求めた車両の停車後の時間帯において、周期的に荷重センサからサンプリングされた荷重信号を、温度センサが測定する荷重センサの取付箇所の温度の基準温度に対するドリフト量に応じて補正して、荷重信号中の温度ドリフト成分を補償するだけでなく、その時間帯にサンプリングした、予め求めた一定時間経過前後の2つの温度センサの出力の変化量と、予め求めた比例係数とから算出される、予め求めた一定時間経過前後の温度センサの出力変化量に相当する温度ドリフト補正後の荷重信号の物理量変化換算量を用いた補正により、荷重センサの取付箇所の温度変化に追従して時間差なく変動せずむしろ遅れて現れる荷重信号の変動成分を補償して、荷重センサの荷重信号により正確な積載荷重を算出できる時点を早めることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は本発明の車両の積載重量算出方法を適用した本発明の一実施形態に係る車両の積載重量算出装置の概略構成を示す説明図であり、本実施形態に係る車両の積載重量算出装置は、前1軸後2軸の6つの車輪(図示せず)に対応してアクスルシャフト(図示せず)に取り付けられる6つのセンサユニット10,…,10と、車両のキャビン(図示せず)に配置されて6つのセンサユニット10,…,10の出力から車両の積載重量を算出、表示するメインユニット20とを有しており、各センサユニット10,…,10とメインユニット20とはバスライン30によって接続されている。
前記各センサユニット10は、車両の荷重に応じた周波数(請求項中の物理量に相当)の荷重信号Fを出力する歪ゲージ式の荷重センサ11、内蔵の温度センサ13aの温度信号を用いて荷重センサ11から出力される荷重信号Fを温度直線補正するカスタムIC13、カスタムIC13で温度直線補正された荷重信号F1を周波数−電圧変換するV/F変換回路15、V/F変換回路15が出力する周波数−電圧変換後の荷重信号F1とカスタムIC13が出力する温度センサ13aの温度信号とが入力されるワンチップマイクロコンピュータ(以下、「μCOM」と略記する。)17、μCOM17をバスライン30に接続する入出力インタフェース(以下、「I/F」と略記する。)19、及び、これら荷重センサ11、カスタムIC13、V/F変換回路15、μCOM17、I/F19に作動用電力を供給する電源回路Pを有している。
尚、カスタムIC13には、温度直線補正用係数mを用いて、荷重センサ11の出力する荷重信号Fに対して温度センサ13aの検出する周辺温度に応じた直線補正を施すための回路が、温度センサ13aと共に組み込まれている。
前記μCOM17は、CPU、RAM、ROMの他、EEPROM(いずれも図示せず)を内蔵しており、このうちEEPROM(請求項中の比例係数格納手段17Aに相当)には、温度変化量補正用係数a(請求項中の比例係数に相当)と、温度直線補正用係数m、そして、上述した基準温度が格納されている。
前記EEPROMに格納される温度直線補正用係数mは、従来の方式の温度補償と同様に、温度変化に伴う荷重センサ11の温度ドリフトをキャンセルするための、基準温度に対する実際の温度のシフト量に応じて荷重センサ11の出力する荷重信号Fを補正する温度直線補正に用いるもので、μCOM17のCPUが、車両の停止時に荷物の積み卸しのない状態で、アクスルシャフトに取り付けた荷重センサ11から様々な温度において実際にサンプリングした荷重信号Fから求めた、基準温度からの温度変化量Tに対する荷重信号Fの変動量の関係(荷重信号Fの変動量/基準温度からの温度変化量T)を示す係数である。
ちなみに、温度直線補正用係数mは、アクスルシャフトへの取り付け前の荷重センサ11について様々な温度で実際にサンプリングした荷重信号Fから予め求めておいた、基準温度からの温度変化量Tに対する荷重信号Fの変動量の関係(荷重信号Fの変動量/基準温度からの温度変化量T)から求めて、カスタムIC13の回路内に固定で設定しておくこともできる。
しかし、本実施形態の車両の積載重量算出装置では、μCOM17のCPUが、車両の停止時に荷物の積み卸しのない状態で、アクスルシャフトに取り付けた荷重センサ11から様々な温度で実際にサンプリングした荷重信号Fと、温度センサ13aからμCOM17のCPUがサンプリングした温度信号の示す、荷重信号Fのサンプリング時の温度の基準温度からの温度変化量Tとから、μCOM17のCPUによって求められ、EEPROMに格納される。
尚、荷重センサ11の温度変化量Tは荷重センサ11の個体間によって異なるので、上述した温度直線補正用係数mは、各荷重センサ11毎に個別に求められ、EEPROMに個別に格納されるか、あるいは、その荷重センサ11を有するセンサユニット10のカスタムIC13の回路に設定される。
また、温度変化量Tを求める際に必要な基準温度は、本実施形態では各センサユニット10共通で25°Cに設定されており、これもまた、EEPROMに格納されるか、あるいは、各センサユニット10のカスタムIC13の回路に設定される。
そして、各センサユニット10のカスタムIC13の回路では、温度直線補正用係数mを用いた温度直線補正後の荷重信号F1が、次式、
F1=F+m×T
によって求められて、後段のV/F変換回路15に出力される。
前記EEPROMに格納される温度変化量補正用係数aは、荷重センサ11を有するセンサユニット10が取り付けられる不図示のアクスルシャフトの温度変化に伴う収縮によって荷重センサ11の荷重信号Fが変動する際の、アクスルシャフトの温度変化に対する荷重信号Fの変動の追従性の遅れを補うための、温度変化量補正に用いる係数である。
つまり、荷重センサ11付近に温度変化が生じると、その温度変化が伝わったアクスルシャフトの荷重センサ11(センサユニット10)が取り付けられた箇所も温度変化を起こし、その温度変化によって荷重センサ11(センサユニット10)が取り付けられたアクスルシャフト箇所に伸縮が生じて、その伸縮に起因する変動が荷重センサ11の荷重信号Fに発生する。
そして、アクスルシャフトの熱変形速度は熱伝達速度よりも遅いので、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の伸縮は、そのアクスルシャフト箇所の温度変化に追従して変動せず、アクスルシャフト箇所の温度変化に対して遅れて現れる。
そこで、この荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度変化に対する荷重信号Fの変動の追従性を改善するための補正を、温度変化量補正用係数aを用いた温度変化量補正によって行う。
この温度変化量補正用係数aは、μCOM17のCPUが、車両の停止時に荷物の積み卸しのない状態で、アクスルシャフトに取り付けた荷重センサ11から実際に周期的に(例えば0.25〜0.5sec毎に)サンプリングした荷重信号FをカスタムIC13で温度直線補正後の荷重信号F1とし、V/F変換回路15で周波数−電圧変換した後の荷重信号F3の、一定時間経過前後の2回のサンプリング値の差、つまり荷重信号変化量ΔF(請求項中の物理量変化換算量に相当)と、μCOM17のCPUが周期的に(例えば0.25〜0.5sec毎に)サンプリングするカスタムIC13の温度センサ13aの出力のうち、荷重信号変化量ΔFを求めるのに用いた一定時間経過前後の2つの荷重信号Fと同じタイミングでサンプリングされた前後2回のサンプリング値の差、つまり温度変化量ΔTとが、比例関係を有する条件を満たした時の、両者の比ΔF/ΔTを示す係数である。
ここで、上述した荷重信号変化量ΔFと温度変化量ΔTとが比例関係を有する条件をどのようにして定めるかについて説明する。
まず、先に説明したような、荷重センサ11(センサユニット10)が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度変化に対する荷重信号Fの変化(アクスルシャフト箇所の伸縮)の追従性の遅れから、車両の停車時点をゼロとして荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度や荷重信号Fの周波数の時間変化を表した図3のグラフに示すように、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度の変化に対して荷重信号Fの周波数の変化は、比例関係を持たない。
尚、先に説明した温度直線補正係数mを用いて荷重信号Fの周波数に施される温度ドリフトのキャンセルのための補正量は、上述した式からも明らかなように、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の基準温度からの温度変化量に対して比例関係を有しているので、荷重信号Fの周波数に温度直線補正係数mによる温度ドリフトのキャンセルのための補正を施して温度直線補正後の荷重信号F1としても、その周波数の変動量が、荷重信号Fの周波数の変動量と同様に、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度変化量に対して比例関係を持たないことには変わりがない。
ところが、荷重センサ11の荷重信号Fの周波数の変動量や荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度の変化量を求める時間間隔を色々と変えてみると、荷重信号Fに上述した温度直線補正係数mによる温度直線補正を施した補正後の荷重信号F1の周波数の変化量、つまり周波数変化量ΔHzと、温度センサ13aの温度信号によって表される荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度の変化量、つまり温度変化量ΔTとが、図4のグラフに示すように、比例関係を有すると見て良い許容範囲内に収まる時間間隔Δt(請求項中の一定時間に相当)が存在する。
そこで、図4に示す、温度変化量ΔTと比例関係を有すると見て良い温度直線補正後の荷重信号F1の、その時間間隔Δtの前後(請求項中の一定時間経過前後に相当)のサンプリング値間での周波数変化量ΔHzを、実際にはV/F変換回路15による周波数−電圧変換後の荷重信号F3の、時間間隔Δtの前後における変化量ΔFとして求め、これと、荷重センサ11の荷重信号F1と同じタイミングでサンプリングされた時間間隔Δtの前後における温度センサ13aの温度信号変化量である温度変化量ΔTとの関係から、比例関係を有すると見て良い許容範囲内にある両者の比ΔF/ΔTを、温度変化量補正用係数aとして求める。
尚、この時間間隔Δtは、μCOM17のCPUが荷重センサ11から荷重信号Fをサンプリングする周期や、これと等しい、カスタムIC13の温度センサ13aから温度信号をサンプリングする周期(例えばいずれも0.25〜0.5sec毎)に比べて、相当に長い時間となる(例えば数分単位)。
そして、温度変化量補正用係数aを用いた温度変化量補正後(及び温度直線補正後)の荷重信号F5(但し、周波数−電圧変換後)は、次式、
F5=F3+a×ΔT
によって求められる。
ちなみに、図4に周波数変化量ΔHzと温度変化量ΔTとの関係を示した時間間隔Δt以外の時間間隔では、図4には示していないが、周波数変化量ΔHzと温度変化量ΔTとの関係は拡散してしまって、周波数変化量ΔHz乃至荷重信号変化量ΔFと温度変化量ΔTとの関係は、比例関係を有すると見て良い許容範囲内にはおよそ収まらない。
また、この温度変化量補正用係数aを決定するために用いた荷重信号変化量ΔFと温度変化量ΔTとを求める元となった時間間隔Δtは、温度変化量補正用係数aや温度直線補正用係数mと共に、EEPROMに格納される。
さらに、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度の変動に伴う荷重信号Fの変動は、温度ドリフトに起因する変動については荷重センサ11の個体によって各々異なり、また、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の伸縮に伴う変動についても、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の構造に起因して、言い換えると、アクスルシャフト自身の構造や周辺部材への結合部分の構造に起因して、独自の傾向を有している。
そこで、温度直線補正係数mと温度変化量補正用係数aは、各荷重センサ11についてそれぞれ上述した手順によって個別に決定される。
尚、車両の停車後積載重量を変えずに、荷重センサ11の荷重信号Fと温度センサ13aの温度信号とを周期的にサンプリングし、温度直線補正係数mによる温度直線補正を施した補正後の荷重信号F1を一旦求め、さらに、その周波数−電圧変換後の荷重信号F3に温度変化量補正用係数aによる温度変化量補正を施した再補正後の荷重信号F5を求めたところ、次のような結果が得られた。
即ち、車両の停車時点をゼロとしてそれぞれの時間変動を表した図5のグラフに示すように、荷重センサ11の荷重信号Fの周波数−電圧変換後の値によって算出した車両の積載重量W1は、車両の停車後40分経過した辺りで上限を迎え、その後緩やかに下降を辿るが、停車後2時間を経過してもまだ安定しない。
これに対して、温度直線補正後の荷重信号F1を周波数−電圧変換した後の荷重信号F3によって算出した車両の積載重量W3は、車両の停車後30分経過した辺りでほぼ飽和し安定するが、さらにその荷重信号F3に温度変化量補正を施した再補正後の荷重信号F5によって算出した車両の積載重量W5は、車両の停車後15分経過した辺りで既にほぼ飽和し安定する。
したがって、温度直線補正係数mによる温度直線補正を施した補正後の荷重信号F1の周波数−電圧変換後の荷重信号F3に、温度変化量補正用係数aによる温度変化量補正を加えて行うことで、荷重センサ11の周辺温度の変化に対する荷重信号Fの変動の追従性を改善するための補正が行われることが分かる。
尚、図5のグラフに示した車両の積載重量W5を、荷重センサ11の温度直線補正、周波数−電圧変換、及び、温度変化量補正後の荷重信号F5から算出する方法は、後述するメインユニット20が行う処理と同様であり、車両の積載重量W1,W3を、荷重センサ11の荷重信号Fの周波数−電圧変換後の値や温度直線補正後の荷重信号F1を周波数−電圧変換した後の荷重信号F3からそれぞれ算出する方法も、積載重量W5を算出する方法と基本的に同様である。
そして、後述するメインユニット20においては、荷重センサ11の温度直線補正、周波数−電圧変換、及び、温度変化量補正後の荷重信号F5の算出と、それを用いた車両の積載重量W5の算出とを行う訳であるが、図5のグラフに示すように、車両の停車後15分経過するまでの間は、算出される積載重量W5が飽和、安定しないことから、この車両の停車から15分経過するまでに相当する期間が、各センサユニット10のEEPROMに、積載重量の算出を禁止するアイドリングタイムtとして予め格納される。
この、荷重センサ11の温度直線補正、周波数−電圧変換、及び、温度変化量補正後の荷重信号F5から算出される積載重量W5が飽和、安定するまでに要する停車時からの時間は、各荷重センサ11自身の特性やアクスルシャフトの取付箇所の構造に起因して荷重センサ11毎に異なるので、各センサユニット10のEEPROMには、各荷重センサ11について、温度直線補正、周波数−電圧変換、及び、温度変化量補正後の荷重信号F5から算出される積載重量W5が飽和、安定するまでに要する停車時からの時間が、その荷重センサ11(センサユニット10)固有のアイドリングタイムtとして格納される。
以上のようにして決定される温度変化量補正用係数aや温度直線補正用係数m、基準温度、時間間隔Δt、アイドリングタイムtが格納されたEEPROMを内蔵するμCOM17のCPUは、電源の供給の開始に伴い、ROMに格納された制御プログラムにしたがって、図6のフローチャートに示すような処理を行う。
まず、バスライン30からの自己を対象にした収集要求データがI/F19を介して入力されたか否かを確認し(ステップS1)、入力された場合は(ステップS1でY)、RAMのシフトレジスタにバッファされている過去複数回分のうち最新の、V/F変換回路15から取り込んだ荷重センサ11の温度直線補正後の周波数−電圧変換された荷重信号F3と、それに関連づけてRAMに格納された最新の温度センサ13aの温度信号の温度変化量ΔT及びEEPROMに格納された温度変化量補正用係数aとを、バスライン30に返送して(ステップS3)、ステップS1にリターンする。
一方、収集要求データが入力されていない場合は(ステップS1でN)、荷重センサ11の温度直線補正後の周波数−電圧変換された荷重信号F3のV/F変換回路15からの取り込みと、温度センサ13aの温度信号のカスタムIC13からの取り込みとを周期的に行い(ステップS5)、取り込んだ荷重信号F3と温度信号とを、少なくとも前記時間間隔Δtに相当する最新の過去複数回分格納するRAMのシフトレジスタに時系列順にバッファリングし(ステップS7)、シフトレジスタに格納された最新の温度センサ13aの温度信号と、その温度信号のサンプリングタイミングから前記時間間隔Δtだけ前にサンプリングされてシフトレジスタに格納された過去の温度センサ13aの温度信号との差、つまり温度変化量ΔTを求めて、シフトレジスタに格納された最新の温度直線補正後の周波数−電圧変換された荷重信号F3と、EEPROMに格納された温度変化量補正用係数aとに関連づけてRAMに格納した後(ステップS9)、ステップS1にリターンする。
尚、EEPROMに格納されているアイドリングタイムtから時間間隔Δtを減じた時間が経過するまでに、電源の供給の開始から到来するステップS3の処理では、RAMに格納された最新の温度センサ13aの温度信号の温度変化量ΔTとして、ΔT=0がバスライン30に返送される。
前記メインユニット20は、前記各センサユニット10の電源回路Pに電源を供給する電源供給回路PS、各センサユニット10から収集される信号等を基に車両の積載重量を算出するマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略記する。)21、先に説明したアイドリングタイムtや、各センサユニット10のレイアウトに応じた重み付け係数が格納される不揮発性メモリNVM、マイコン21をバスライン30に接続するI/F23、算出された積載重量等を表示するディスプレイ25等を有している。
前記マイコン21は、CPU、RAM、ROMを有しており、このうちCPUには、RAM、ROM、及び、不揮発性メモリNVMの他、不図示の走行センサ及びイグニッションスイッチが接続されている。
そして、マイコン21は、ROMに格納された制御プログラムにしたがって、図7のフローチャートに示す処理を行う。
まず、不図示の走行センサからの走行パルスの入力が停止しているか否かと、イグニッションスイッチがON以外のポジションにあるか否かとによって、車両が停車しているか否かを確認し(ステップS11)、停車していない場合は(ステップS11でN)、停車するまでステップS11をリピートし、停車している場合は(ステップS11でY)、収集要求データのI/F23を介したバスライン30への送出と、送出した収集要求データに呼応した、過去複数回分のうち最新の、温度直線補正後の周波数−電圧変換された荷重信号F3、最新の温度センサ13aの温度信号の温度変化量ΔT、及び、温度変化量補正用係数aの、I/F23を介したバスライン30からの受信とを、各センサユニット10に対して順次行う(ステップS13)。
過去複数回分のうち最新の、温度直線補正後の周波数−電圧変換された荷重信号F3と、最新の温度センサ13aの温度信号の温度変化量ΔTと、温度変化量補正用係数aとを各センサユニット10からそれぞれ受信したならば、受信した温度変化量ΔT=0でない限り(そのセンサユニット10のEEPROMに格納されているアイドリングタイムtが未経過でない限り)、各センサユニット10毎に、受信した温度変化量ΔTに温度変化量補正用係数aを乗じ、その値に最新の温度直線補正後の周波数−電圧変換された荷重信号F3を加えることで、荷重センサ11の温度直線補正、周波数−電圧変換、及び、温度変化量補正後の荷重信号F5を、各センサユニット10についてそれぞれ算出する(ステップS15)。
そして、算出した各センサユニット10毎の荷重信号F5に、それぞれのセンサユニット10に対応して不揮発性メモリNVMに格納された重み付け係数を乗じて、それらを足し合わせ、その合計から、積載重量=0の場合のオフセット値を差し引いて、重量換算係数を乗じることで、積載重量Wを算出し(ステップS17)、ディスプレイ25の積載重量表示を更新した後(ステップS19)、ステップS11にリターンする。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態の車両の積載重量算出装置では、カスタムIC13に温度センサ13aと共に組み込まれた回路が、請求項中の温度直線補正手段13Aに相当し、μCOM17に内蔵された不図示のEEPROMが請求項中の比例係数格納手段17Aに相当すると共に、μCOM17が請求項中の通信制御手段17Bに相当している。
また、本実施形態の車両の積載重量算出装置では、図7中のステップS15が、請求項中の温度変化量算出手段21A及び物理量変化換算量算出手段21Bに対応する処理となっている。
上述のように構成された本実施形態の車両の積載重量算出装置によれば、各センサユニット10のカスタムIC13において荷重センサ11からの荷重信号Fに対して温度直線補正係数mによる温度直線補正を施して、荷重信号Fに含まれる温度ドリフト成分を補償した上で、メインユニット20のマイコン21において、温度直線補正及び周波数−電圧変換後の荷重信号F3に対して温度変化量補正用係数aによる温度変化量補正を施して、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所における、温度変化に伴う伸縮に起因する荷重センサ11の荷重信号Fの、温度変化に対する追従性の遅れを補償してその追従性を改善する構成とした。
このため、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度変化に伴うアクスルシャフトの伸縮乃至それによる荷重センサ11の荷重信号Fの変動が飽和するよりも早い時点で、荷重センサ11の荷重信号Fを用いた車両の積載重量Wの算出を、精度良く行うことができる。
尚、本実施形態では、荷重センサ11からの荷重信号Fに対する温度直線補正係数mによる温度直線補正をカスタムIC13において行う構成としたので、温度変化量補正用係数aによる温度変化量補正を後から行うようにしたが、荷重センサ11からの荷重信号Fに対する温度変化量補正用係数aによる温度変化量補正を先に行って、温度直線補正係数mによる温度直線補正をカスタムIC13ではなくメインユニット20のマイコン21においてロジックにより行う構成としてもよい。
また、荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所の温度の計測は、センサユニット10とは別に設置したアクスルシャフト付近の温度センサによって行うようにしてもよいが、温度直線補正係数mによる温度直線補正を先に行うことを前提にカスタムIC13の温度センサ13aにより荷重センサ11の周辺温度を計測する本実施形態のような構成とすれば、より荷重センサ11が取り付けられたアクスルシャフト箇所に近い箇所でその温度を計測し、積載重量Wの算出精度を向上させることができるので、有利である。
さらに、本実施形態では、センサユニット10にμCOM17を設けて、これに温度直線補正及び周波数−電圧変換後の荷重信号F3や温度センサ13aの温度信号を一度取り込み、最新の温度センサ13aの温度信号の温度変化量ΔTの算出をセンサユニット10側で行ってから、メインユニット20のマイコン21に出力する構成としたが、センサユニット10のμCOM17を省略しメインユニット20のマイコン21を直接カスタムIC13やV/F変換回路15に接続して、荷重信号F3や温度信号をマイコン21に取り込み、最新の温度センサ13aの温度信号の温度変化量ΔTの算出をメインユニット20側で行うように構成してもよい。
また、本実施形態では、車両の荷重に応じた周波数の荷重信号Fを出力する荷重センサ11を用いる場合について説明したが、例えば特開2000−28423号公報のように、荷重の変化に伴う自身のインピーダンス(インダクタンス+損失抵抗)変化によって荷重に応じた出力を得るセンサを用いる場合等、荷重の変化に応じた周波数以外の物理量の変化によって荷重に応じた出力を得る荷重センサを用いる場合にも、本発明は適用可能である。
その場合、EEPROMに格納される温度変化量補正用係数aは、温度変化量ΔTを求めるのに用いた一定時間経過前後の温度センサ13aの出力と同じタイミングでその荷重センサからサンプリングされた、一定時間経過前後の2回のサンプリング値、つまり、それぞれのサンプリングタイミングにおける荷重に応じた物理量に対応する電圧値に対して、温度直線補正用係数mによる温度直線補正をそれぞれ行った、補正後の2つの電圧値の差と、温度変化量ΔTとが、比例関係を有する条件を満たした時の、両者の比を示す係数となる。
本発明に係る車両の積載重量算出装置の基本構成図である。 本発明の車両の積載重量算出方法を適用した本発明の一実施形態に係る車両の積載重量算出装置の概略構成を示す説明図である。 車両の停車時点をゼロとして図2の荷重センサの周辺温度や荷重信号の周波数の時間変化を表したグラフである。 図2の荷重センサの荷重信号に温度直線補正を施した補正後の荷重信号の周波数の変化量と荷重センサの周辺温度の変化量との関係を特定のサンプリング周期について示すグラフである。 図2の荷重センサからの荷重信号と、これに温度直線補正を加えた荷重信号と、これにさらに温度変化量補正を加えた荷重信号との、周波数−電圧変換後の値によって算出した車両の積載重量の時間変動を示すグラフである。 図2のセンサユニットのワンチップマイクロコンピュータが内部のROMに格納された制御プログラムにしたがって実行する処理を示すフローチャートである。 図2のメインユニットのマイクロコンピュータがROMに格納された制御プログラムにしたがって実行する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 センサユニット
11 荷重センサ
13 カスタムIC
13A 温度直線補正手段
13a 温度センサ
17 μCOM
17A 比例係数格納手段
17B 通信制御手段
21 マイクロコンピュータ
21A 温度変化量算出手段
21B 物理量変化換算量算出手段

Claims (2)

  1. 車両に取り付けられた歪検出方式の荷重センサが前記車両の停車中に該車両の荷重に応じた物理量で出力する荷重信号を、温度センサが測定する前記荷重センサの取付箇所の温度の基準温度に対するドリフト量に応じて補正し、この補正した荷重信号に基づいて前記車両の積載重量を算出するに当たり、
    前記車両の停車後に前記荷重センサから周期的にサンプリングされる前記荷重信号の一定時間経過前後の2つの値に対応する、前記補正した荷重信号の前記一定時間経過前後の2つの値と、前記車両の停車後に周期的にサンプリングされる前記温度センサの出力のうち、前記一定時間経過前後の2つの荷重信号と同じタイミングでサンプリングされた2つの出力とからそれぞれ算出される、前記補正した荷重信号の前記一定時間経過前後の物理量変化量と前記荷重センサの取付箇所の前記一定時間経過前後の温度変化量とが、比例関係を有するようになる前記車両の停車後の時間帯と前記一定時間とを、前記車両の停車後の前記荷重センサの出力と前記温度センサの出力とから求めて、この求めた時間帯における前記荷重センサ及び前記温度センサの前記求めた一定時間経過前後の2つの出力から、前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化量と前記荷重センサの取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量との比例係数を予め求めておき、
    前記比例係数を求めた後、周期的にサンプリングされる前記温度センサの前記求めた一定時間経過前後の2つの出力から前記荷重センサの取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量を算出し、
    前記比例係数を求めた後、前記車両の停車後の前記時間帯において、前記荷重センサの取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量と、前記予め求めた比例係数とから、前記車両の停車後の前記時間帯における、前記求めた一定時間経過前後の前記補正した荷重信号の物理量変化換算量を算出し、
    前記車両の停車後の前記時間帯において、前記算出した前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化換算量により、前記求めた一定時間経過後のタイミングで前記荷重センサからサンプリングされた前記荷重信号、又は、該荷重信号に対応する前記求めた一定時間経過後の前記補正した荷重信号を補正して、この補正後の前記求めた一定時間経過後のタイミングで前記荷重センサからサンプリングされた前記荷重信号、又は、補正後の前記求めた一定時間経過後の前記補正した荷重信号に基づいて、前記車両の積載重量を算出するようにした、
    ことを特徴とする車両の積載重量算出方法。
  2. 車両に取り付けられた歪検出方式の荷重センサが前記車両の停車中に該車両の荷重に応じた物理量で出力する荷重信号を、温度センサが測定する前記荷重センサの取付箇所の温度の基準温度に対するドリフト量に応じて補正し、この補正した荷重信号に基づいて前記車両の積載重量を算出する車両の積載重量算出装置であって、
    前記車両の停車後に前記荷重センサから周期的にサンプリングされる前記荷重信号の一定時間経過前後の2つの値に対応する、前記補正した荷重信号の前記一定時間経過前後の2つの値と、前記車両の停車後に周期的にサンプリングされる前記温度センサの出力のうち、前記一定時間経過前後の2つの荷重信号と同じタイミングでサンプリングされた2つの出力とからそれぞれ算出される、前記補正した荷重信号の前記一定時間経過前後の物理量変化量と前記荷重センサの取付箇所の前記一定時間経過前後の温度変化量とが、比例関係を有するようになる前記車両の停車後の時間帯と前記一定時間とを、前記車両の停車後の前記荷重センサの出力と前記温度センサの出力とから求めて、この求めた時間帯における前記荷重センサ及び前記温度センサの前記求めた一定時間経過前後の2つの出力から予め求めた、前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化量と前記荷重センサの取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量との比例係数が格納された比例係数格納手段と、
    前記温度センサの前記求めた一定時間経過前後の2つの出力から前記荷重センサの取付
    箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量を算出する温度変化量算出手段と、
    前記車両の停車後の前記求めた時間帯において前記温度変化量算出手段が算出する前記荷重センサの取付箇所の前記求めた一定時間経過前後の温度変化量と、前記比例係数格納手段に格納された前記比例係数とから、前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化換算量を算出する物理量変化換算量算出手段とを備えており、
    前記車両の停車後の前記求めた時間帯において、前記物理量変化換算量算出手段が算出した前記補正した荷重信号の前記求めた一定時間経過前後の物理量変化換算量により、前記求めた一定時間経過後のタイミングで前記荷重センサからサンプリングされた前記荷重信号、又は、該荷重信号に対応する前記求めた一定時間経過後の前記補正した荷重信号を補正して、この補正後の前記求めた一定時間経過後のタイミングで前記荷重センサからサンプリングされた前記荷重信号、又は、補正後の前記求めた一定時間経過後の前記補正した荷重信号に基づいて、前記車両の積載重量を算出する、
    ことを特徴とする車両の積載重量算出装置。
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