JP4751003B2 - シリコンの加工方法 - Google Patents

シリコンの加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4751003B2
JP4751003B2 JP2002144965A JP2002144965A JP4751003B2 JP 4751003 B2 JP4751003 B2 JP 4751003B2 JP 2002144965 A JP2002144965 A JP 2002144965A JP 2002144965 A JP2002144965 A JP 2002144965A JP 4751003 B2 JP4751003 B2 JP 4751003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon substrate
processing
type silicon
electrode
potential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002144965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003342799A (ja
Inventor
直哉 渡邉
正之 須田
一吉 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2002144965A priority Critical patent/JP4751003B2/ja
Publication of JP2003342799A publication Critical patent/JP2003342799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4751003B2 publication Critical patent/JP4751003B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体の製造方法およびシリコンの加工に関するものであり、具体的には、分子式内にOH基を含まない電解質を含む水溶液によりシリコンの加工を実施する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシリコン基板の微細加工では、フォトリソグラフィーによりマスク形状をシリコン基板上に転写した後、加熱した水酸化カリウム溶液や水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)などのアルカリ性の溶液に浸漬することによりマスクの開口部の形状に沿って異方的に除去する方式や、フッ酸−硝酸混合溶液に浸漬することによりマスクの開口部の形状に沿って等方的に除去する方式といった反応性の高い溶液中での加工か、もしくはフッ酸に浸漬した後、電圧を印加することにより等方的に除去する方法や、真空装置内でプラズマ中の反応種、またはスパッタエッチングによりマスクの開口部の形状に沿って除去する方式などが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような方法によりシリコン基板の加工を実施するのには、いくつかの問題点が含まれている。
【0004】
まず、これらのエッチング液中に浸漬する加工方法においては、エッチングは、シリコン基板が溶液に触れた瞬間から開始され、シリコン基板を溶液から取り出し洗浄が終わった時点がエッチングの終了点であるというように、エッチング時間を厳密に管理することが困難であるので、目的とする加工量を正確に加工することが難しいという問題点を有している。
【0005】
また、アルカリ性のエッチング液やフッ酸を使用しているため、使用時の人体への付着による怪我の危険性や、これらの溶液ではエッチング速度を大きくするために加熱して使用されているので、揮発した成分を誤って吸引する危険性も存在する。また、廃棄時の環境に対する負荷が大きいという問題を有する。
【0006】
一方、真空装置内でのドライプロセスによるエッチングでは、エッチング時間の管理が比較的容易であるが、真空装置が必要であるので加工装置が大掛かりになりコストもかかるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の方法を用いる。
【0008】
まず、加工容器内を分子式内にOH基を含まない電解質を溶解させた水溶液で満たした後、加工対象となるシリコン基板を加工容器内に設置する。
【0009】
次に、このシリコン基板に対極を近接させ、シリコン基板を陰極、対極を陽極として電源に接続し、シリコン基板が対極近傍においてのみ除去され、かつ、シリコン基板表面に酸化膜を形成しない電圧を印加することにより、シリコン基板のエッチング加工を行う。
【0010】
この過程においては、加工溶液中で対極が陽極となるように電圧を印加することで、対極の近傍には水溶液中に存在しているOH基の濃度が局所的に高くなる。シリコンのエッチング反応は、シリコンとOH基との反応であるため、この状態の対極をシリコン基板に近接させることにより、対極の近傍に存在するOH基がシリコン基板と反応し、対極を近づけた部分のみ選択的に可溶性のSi(OH)が生成し、シリコン基板から除去される。
【0011】
また、シリコン原子がイオン化や錯体を形成する過程において、シリコン基板と対極との間に電圧を印加することで電子の授受が促進され、電気化学反応によりシリコンの除去が促進されるという効果もある。
【0012】
本発明によるシリコンの加工方法では、従来のアルカリ性溶液中でのエッチングとは異なり、水溶液中のOH基の濃度が低いために電圧を印加しない状態では加工が起こらず、加工電圧を印加したときにのみシリコンの加工が可能になるという特徴がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、シリコン基板に対して微細なパターンを作製する手順の一例について図1を用いて説明する。
【0014】
まず、図1(1)に示すように、加工溶液容器110内を、分子式内にOH基を含まない電解質を溶解させた水溶液をエッチング溶液106として満たす。本実施の形態ではエッチング溶液106としては、3モルの塩化カリウム水溶液を使用する。加工対象であるn型シリコン基板101は、厚さ525μm、比抵抗1〜14Ω・cmであり(100)方位を有する。このn型シリコン基板101の片面に、エッチング時のマスクをシリコン酸化膜102により形成する。
【0015】
もう一方の面には、スパッタ法により形成したアルミニウム薄膜を窒素雰囲気中で熱拡散させることによりオーミックコンタクト電極103を形成する。このオーミックコンタクト電極103とプログラマブル電源107は配線105を用いて接続されている。n型シリコン基板101は、エッチング液がシリコン酸化膜102を形成した面のみと接する構造をもつシリコン基板保持具104内に設置された状態で、加工溶液容器110内に浸漬されている。
【0016】
一方、白金板からなる対極108は、このn型シリコン基板101に対向して配置されており、n型シリコン基板101を作用極、対極108を対極、銀−塩化銀電極(Ag−AgCl)を参照電極109としてプログラマブル電源107に接続されている。
【0017】
このような構成の装置で加工を行う場合の手順は以下の通りである。まず、温度を20℃に設定したエッチング溶液106中でのn型シリコン基板101の電気化学的な特性を測定する。その結果から、酸化反応およびエッチングの起こらない電位情報を求め、n型シリコン基板101の電位を求めた値に保持する。n型シリコン基板101の電位は、参照電極109の電位を基準としておよそ−0.5Vから−0.8Vの範囲に設定する。
【0018】
次に、図1(2)に示すように、このn型シリコン基板101に対極108を近接させる。その後、プログラマブル電源107によりn型シリコン基板101と対極108の間に、参照電極109の電位を基準としてn型シリコン基板101の電位が−0.9V以下となるようにパルス状に電圧を印加する。その結果、n型シリコン基板101がシリコン酸化膜102の開口部分の形状に沿って化学反応を起こし、除去される。
【0019】
本実施の形態では、n型シリコン基板101には(100)方位の基板、マスク102にはシリコン酸化膜、対極108には白金板、エッチング溶液106には3モルの塩化カリウム水溶液を使用しているが、以下の条件を満たすならば、その他の材料も使用可能である。
・n型シリコン基板101としては、他の面方位を持つ基板でもよく、p型のシリコン基板でも構わない。
・マスク102は、絶縁性を有し、かつエッチング溶液と反応しない材料であれば、シリコン窒化膜、レジストなどの材料を用いてもかまわない。
・対極108は、導電性を有し、かつエッチング溶液中での電気化学的安定性をもつ材料であれば、他の材料を用いても構わない。
・エッチング溶液106は、水溶液中の陽イオンが、水素イオンが水素に還元される電位よりも卑な標準電極電位をもつ、例えば、カリウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオンなどのいずれか1つであり、陰イオンがOH基以外の、例えば、塩素基、硫酸基、硝酸基などのいずれか1つからなる塩の水溶液であればよい。例えば、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどの塩の水溶液でも構わない。
(実施の形態2)
本実施の形態では、棒状の対極を使用することによってマスクを使用せずにシリコン基板を加工する手順の一例について、図2を用いて説明する。
【0020】
まず、図2(1)に示すように、加工溶液容器110内を、分子式内にOH基を含まない電解質を溶解させた水溶液をエッチング溶液106として満たす。本実施の形態ではエッチング溶液106としては、3モルの塩化カリウム水溶液を使用する。加工対象として使用するn型シリコン基板101は、厚さ525μm、比抵抗1〜14Ω・cmであり(100)方位を有する。n型シリコン基板101の裏面には、スパッタ法により形成したアルミニウム薄膜を窒素雰囲気中で熱拡散させたオーミックコンタクト電極103を形成する。このオーミックコンタクト電極103とプログラマブル電源107は配線105を用いて接続されている。
【0021】
n型シリコン基板101は、エッチング液が加工を行う片面のみと接する構造をもつシリコン基板保持具104内に設置された状態で、加工溶液容器110内に設置されている。直径1mmの棒状の白金からなる加工用電極200は、このn型シリコン基板101に対向して配置されており、n型シリコン基板101を作用極、加工用電極200を対極、銀−塩化銀電極(Ag−AgCl)を参照電極109としてプログラマブル電源107に接続されている。
【0022】
このような構成の装置で加工を行う場合の手順は以下の通りである。まず、温度を20℃に設定したエッチング溶液106中でのn型シリコン基板101の電気化学的な特性を測定する。その結果から、酸化反応およびエッチングの起こらない電位情報を求め、n型シリコン基板101の電位は、参照電極109の電位を基準としておよそ−0.5Vから−0.8Vの範囲に設定する。
【0023】
次に、図2(2)に示すように、このn型シリコン基板101に加工用電極200を近接させる。その後、プログラマブル電源107によりn型シリコン基板101と加工用電極200の間に、参照電極109の電位を基準としてn型シリコン基板101の電位が−0.9V以下となるようにパルス状に電圧を印加することにより、加工用電極200がn型シリコン基板101に投影する形状に、電気化学反応により除去される。
【0024】
本実施の形態では、n型シリコン基板101には、(100 )方位の基板、加工用電極200には、直径1mmの棒状の白金、エッチング溶液106には、3モルの塩化カリウム水溶液を使用しているが、以下の条件を満たすならば、その他の材料も使用可能である。
・n型シリコン基板101としては、他の面方位を持つ基板でも、p型のシリコン基板でも構わない。
・加工用電極200は、導電性を有し、かつエッチング溶液中での、電気化学的安定性をもつ材料であれば、他の材料を用いても構わず、また形状も本実施の形態で使用したものに限定されるものではない。
・エッチング溶液106は、水溶液中の陽イオンが、水素イオンが水素に還元される電位よりも卑な標準電極電位をもつ、例えば、カリウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオンなどのいずれか1つであり、陰イオンがOH基以外の、例えば、塩素基、硫酸基、硝酸基などのいずれか1つからなる塩の水溶液であればよい。例えば、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどの塩の水溶液でも構わない。
(実施の形態3)
本実施の形態では、マスクを形成せずにシリコン基板を高い分解能で加工する際の具体的な手順について説明する。
【0025】
ここで使用する加工装置としては、例えば図3に示すようなものが利用可能である。シリコン基板として厚さ525μmで比抵抗1.5〜1.6Ω・cmである(100)方位p型シリコン基板301を使用し、p型シリコン基板301の裏面には、スパッタ法により形成したアルミニウム薄膜を窒素雰囲気中で熱拡散させたオーミックコンタクト電極103を形成した後、配線105によりプログラマブル電源107と接続されている。微小電極302には、直径が数十μmから数百μmの白金‐イリジウム合金の細線をp型シリコン基板301の加工形状に合わせた直径、および長さに加工した後、先端部以外を絶縁材料であるアピエゾンワックスで被覆したものを使用する。
【0026】
図3において、p型シリコン基板301は、エッチング溶液106が満たされた加工溶液容器110内に設置され、さらにp型シリコン基板301と対向して微小電極302が設置されている。また、本実施の形態では、エッチング溶液106として、電圧を印加しない状態ではシリコンの化学的な除去加工が進行せず、電圧を印加した場合のみ局所的なエッチングが可能な電解質として、3モル濃度の塩化カリウム水溶液を使用した。
【0027】
加工溶液容器110は、その内部に設置されたp型シリコン基板301と一体で、XY軸ステージ303上に設置され、微小電極302は、Z軸方向へ微動可能なピエゾ素子304に、さらにピエゾ素子304は粗動可能なZ軸ステージ305に取り付けられている。そして、これらXY軸ステージ303、ピエゾ素子304、Z軸ステージ305は、制御装置306に接続されている。制御装置306からの座標位置、移動速度情報に基づき、p型シリコン基板301および微小電極302を、それぞれ任意の位置に移動させることができる。
【0028】
また、p型シリコン基板301、微小電極302と参照電極109は、これらの間に任意の電圧を印加することが可能なプログラマブル電源107に接続されている。
上記のような構成で加工を行う場合には、まず、p型シリコン基板301と微小電極302を30nmの距離まで近接させる。
【0029】
次にプログラマブル電源107によりp型シリコン基板301と微小電極302の間に、参照電極109の電位を基準としてp型シリコン基板301の電位が−0.9V以下となるようにパルス状に電圧を印加することにより、微小電極302先端近傍のp型シリコン基板301が、局所的に化学反応により除去される。同時に、この微小電極302の先端がp型シリコン基板301上に作製する所望のパターン形状に沿って走査するように、制御装置306によりXY軸ステージ303と、ピエゾ素子304、Z軸ステージ305を駆動して微小電極302とp型シリコン基板301を相対的に移動させることによって、p型シリコン基板301に所望の形状のパターンを形成させることができる。
【0030】
本実施の形態では、シリコン基板301として(100 )方位p型シリコン基板、微小電極302として、白金‐イリジウム合金をアピエゾンワックスで絶縁被覆したもの、エッチング溶液106には、3モルの塩化カリウム水溶液を使用したが、以下の条件を満たすならば、その他の材料も使用可能である。
・シリコン基板としては、他の面方位を持つ基板でも、n型のシリコン基板でも構わない。
・微小電極302は、導電性を有し、かつ加工溶液中での、電気化学的安定性をもつ材料で構成され、かつ目的とする形状に加工するに適した形状と大きさを有していて、加工に使用する先端部以外を絶縁材料で被覆する構成であれば、他の材料を用いても構わない。また、絶縁材料はエッチング溶液106中で化学的に変性せず、微小電極302に電圧を印加した際に剥離しない材料であれば、例えばワックス、ゴム、レジストなど、他の材料を用いても構わない。
・エッチング溶液106は、水溶液中の陽イオンが、水素イオンが水素に還元される電位よりも卑な標準電極電位をもつ、例えば、カリウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオンなどのいずれか1つであり、陰イオンがOH基以外の、例えば、塩素基、硫酸基、硝酸基などのいずれか1つからなる塩の水溶液であればよい。例えば、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどの塩の水溶液でも構わない。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態3で述べたp型シリコン基板301の加工工程のうち、p型シリコン基板301と微小電極302を近接させる際にトンネル電流を用いる方法について、図4を用いて説明する。
【0031】
まず、裏面にオーミックコンタクト電極103を形成したp型シリコン基板301を加工溶液容器110内に設置し、エッチング溶液106を満たす。
【0032】
次に、微小電極302とp型シリコン基板301の両者が近接した際に流れるトンネル電流を検知するために、微小電極302とシリコン基板301の間にトンネル電流測定器400を設置する。
【0033】
この状態で、微小電極302を制御装置306およびZ軸ステージ305により、p型シリコン基板301上に近づけていく。
【0034】
微小電極302の先端とp型シリコン基板301の距離が離れている場合、両者の間にトンネル電流は流れないが、両者が1から数100nmに近接するとトンネル電流が検出される。そこで、微小電極302をp型シリコン基板301に近づけ、トンネル電流を測定しながらトンネル電流値が設定した値に達したところで微小電極302の移動を停止し、そこを距離の基準点に設定する。
【0035】
上記の方法により、微小電極302とp型シリコン基板301の離間距離の基準点を設定後、微小電極302をZ軸ステージ305により移動させ、所定の離間距離に配置する。
【0036】
以上の方法を用いることによって、p型シリコン基板301と微小電極302を非常に近い距離に近接させることが可能となる。両者の距離が微小であればあるほど、加工分解能を向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のシリコン加工方法では、エッチング溶液にアルカリ性溶液やフッ酸などを使用する必要が無いので、人体および環境への負荷を軽減することができる。また、本発明で使用するエッチング溶液ではシリコン基板を溶液中に浸漬したのみではエッチング反応が起こらず、電圧を印加することで初めて加工が行われる。すなわちエッチングの開始と終了を電圧のオン・オフによって非常に正確に管理することができるようになる。
【0038】
さらに、シリコン基板の微細加工を加工溶液容器内で実施することができるため、従来のような真空装置を必要とせず、装置の小型化が実現できるという利点も有している。
【0039】
一方、先端の形状が針状に先鋭化されている加工用電極を被加工物に近接することによりマスクを使用しない微細加工も可能であり、被加工物もしくは加工用電極のどちらか少なくとも一方を走査させることにより線状の加工ができ、更には広範囲の面加工をすることが可能であるため任意な形状に加工が行える。このため、マスク製造およびフォトリソグラフィーに関わるコストを低減でき、設計から作製までの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に関わるシリコン基板上にパターンを加工する方法を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態2に関わるシリコン基板をマスクを使用せずに加工する装置を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態3に関わるシリコン基板をマスクを使用せずに微細に加工する装置を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態4に関わる、シリコン基板と微小電極の離間距離を設定する方法を示す図である。
【符号の説明】
101 n型シリコン基板
102 シリコン酸化膜
103 オーミックコンタクト電極
104 シリコン基板保持具
105 配線
106 エッチング溶液
107 プログラマブル電源
108 対極
109 参照電極
110 加工溶液容器
200 加工用電極
301 p型シリコン基板
302 微小電極
303 XY軸ステージ
304 ピエゾ素子
305 Z軸ステージ
306 制御装置
400 トンネル電流測定器

Claims (2)

  1. シリコンを加工する方法であって、
    陽イオンが、水素イオンが水素に還元される電位よりも卑な標準電極電位をもち、陰イオンがOH基以外の塩基を持つ水溶液を加工槽内に入れる工程と、
    導電性の対極とシリコン基板を、前記加工槽中で前記対極と前記シリコン基板との間にトンネル電流が流れるナノメートルオーダーの距離に近づける工程と、
    前記シリコン基板がエッチングされ始める電圧から前記シリコン基板に酸化膜が形成され始める電圧の間の電圧を前記シリコン基板に印加する工程を有することを特徴とするシリコンの加工方法。
  2. 前記電圧を前記シリコン基板に印加する工程は、銀−塩化銀電極の電位を基準として、前記シリコン基板の電位が−0.9 V以下となる電圧を印加する工程であることを特徴とする請求項1記載のシリコン加工方法。
JP2002144965A 2002-05-20 2002-05-20 シリコンの加工方法 Expired - Fee Related JP4751003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002144965A JP4751003B2 (ja) 2002-05-20 2002-05-20 シリコンの加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002144965A JP4751003B2 (ja) 2002-05-20 2002-05-20 シリコンの加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003342799A JP2003342799A (ja) 2003-12-03
JP4751003B2 true JP4751003B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=29766296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002144965A Expired - Fee Related JP4751003B2 (ja) 2002-05-20 2002-05-20 シリコンの加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4751003B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4562801B2 (ja) * 2007-05-09 2010-10-13 株式会社カンタム14 シリコン基材の加工方法および加工装置
JP5739107B2 (ja) * 2010-02-15 2015-06-24 公益財団法人神奈川科学技術アカデミー 多孔質構造材料の製造方法
GB202006255D0 (en) * 2020-04-28 2020-06-10 Poro Tech Ltd Wafer holder and method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003342799A (ja) 2003-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3787630B2 (ja) ナノギャップ電極の製造方法
Hüsser et al. High‐resolution deposition and etching of metals with a scanning electrochemical microscope
US7553776B2 (en) Patterned functionalized silicon surfaces
JP4751003B2 (ja) シリコンの加工方法
Ziegler et al. Tip-induced formation of nanometer-sized metal clusters
US11224842B2 (en) Method and apparatus for making a nanopore in a membrane using an electric field applied via a conductive tip
JP4697709B2 (ja) 電気化学測定装置
US10175222B2 (en) Nanopore structure, ionic device using nanopore structure and method of manufacturing nanomembrane structure
Van Den Meerakker et al. Anodic silicon etching; the formation of uniform arrays of macropores or nanowires
JPH1038916A (ja) プローブ装置及び微小領域に対する電気的接続方法
US20180370804A1 (en) Method for dna defined etching of a graphene nanostructure
KR20190033969A (ko) 그래핀 패터닝 방법 및 그 장치
JP2004034270A (ja) 凹み構造形成半導体部材の製造方法及び凹み構造形成半導体部材
Ivanov Silicon Anodization as a Structuring Technique: Literature Review, Modeling and Experiments
JP2622589B2 (ja) 電気化学測定用微小電極セルおよびその製造方法
Fasching et al. Pencil probe system for electrochemical analysis and modification in nanometer dimensions
Campbell et al. Proximal probe-based fabrication of nanostructures
JP2009263177A (ja) ガラスの加工方法およびガラスの加工装置並びに配線基板の製造方法
WO2001073833A1 (en) Wet etching apparatus for semiconductor circuit and method for manufacturing etching needle used in apparatus
JPH08262036A (ja) 撥水性微小プローブ
JPH0815283A (ja) 走査型プローブ顕微鏡及び単結晶Si製カンチレバーの製造方法
US7611619B2 (en) Electrochemical miniaturization of organic micro-and nanostructures
Sasano et al. Maskless patterning of various kinds of metals onto porous silicon
JP2000065712A (ja) 走査トンネル顕微鏡の銀探針製作方法
JP3132120B2 (ja) 多孔質シリコン及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040304

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090217

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091105

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4751003

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees