JP4749588B2 - Crawler tractor brake device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラトラクタのブレーキ装置に関するものである。より詳しくは、エンジンの駆動力を後方に配置したミッションケース内に伝達し、走行駆動取出部より変速した駆動力を走行装置に伝達するクローラトラクタに配設されるクローラトラクタのブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローラ式走行装置を有する作業車の差動機構において、遊星歯車を構成するギヤのうちの1つは、内接歯車を使用しているために、遊星歯車が径方向に大きくなっていた。また、左右車軸にステアリングブレーキを設けていたので、ブレーキ機構が左右に必要な上、大きなトルクを制動させるためブレーキ機構を大きくしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術においては、ブレーキ機構自体が大きくなり、ブレーキ機構を配設するための空間を大きく取る必要がある。このため、設計上の自由度が低下する。さらに、リンク機構により操作する際に、リンク機構の全長が長くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決すべく、本発明は次のような手段を用いる。
【0005】
クローラ式走行装置(1)の前端部にフロントミッションケース(16)を固設し、該クローラ式走行装置(1)の前部上方にエンジン(3)を配置し、該クローラ式走行装置(1)の後部上方にはリアミッションケース(5)を配置したクローラトラクタにおいて、該エンジン(3)の駆動力を、走行用油圧式無段変速機(22)により変速した後に、該リアミッションケース(5)内に伝達し、該リアミッションケース(5)内に配設された副変速装置(41)により変速し、該副変速装置(41)により変速後の駆動力を、該リアミッションケース(5)の下部に配置された走行駆動取出部の出力軸(102)を介して、前記クローラ式走行装置(1)の前端に配置したフロントミッションケース(16)に入力し、該フロントミッションケース(16)に設けた駆動スプロケット(11)により、該クローラ式走行装置(1)を駆動する構成において、該クローラトラクタのブレーキ機構(74)を、リアミッションケース(5)の下部の走行駆動取出部の出力軸(102)上に設け、該ブレーキ機構(74)を操作するブレーキペダル(54)を踏むと、前記走行用油圧式無段変速機(22)の斜板を中立位置に戻した後に、前記走行駆動取出部の出力軸(102)に設けた該ブレーキ機構(74)を制動させるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の解決すべき課題および手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の一実施例を説明する。
【0007】
図1はクローラトラクタの前方斜視図、図2は全体側面図、図3はエンジンとHSTとミッションケースの配置を示す側面図、図4はリアミッションケース内の構成を示す側面断面図、図5はクローラトラクタの操作装置を示す側面図、図6はブレーキペダルの作動構成を示す側面図、図7は同じく正面図、図8は主変速レバーの作動構成を示す側面図、図9はブレーキペダルと主変速レバーの連動構成を示す図、図10はブレーキ機構の構成を示す側面断面図、図11は同じく平面断面図である。
【0008】
まず、本発明に係る操向装置を具備した一実施例であるクローラトラクタの概略構成について説明する。図1および図2に示すように、クローラ式走行装置1の前部上方にはエンジン3が配置され、後部上方にはリアミッションケース5が配置されている。エンジン3はボンネット4に覆われ、該エンジン3は左右下側のメインフレーム6・6間に固定されている。ボンネット4の後部にはステアリングコラム2を設け、該ステアリングコラム2上に操向操作を行う丸型のステアリングハンドル7を配置し、該ステアリングハンドル7の後方にシート8を配設し、該ステアリングコラム2とシート8の間の下方にステップ18を配置して、運転部を構成している。これら運転部はキャビン9によって覆っている。また、車両後端部には、各種作業機を装着するための三点リンク式の装着装置10が設けられている。
【0009】
前記クローラ式走行装置1は、クローラフレーム15に支持されており、該クローラフレーム15の前端部にフロントミッションケース16を固設して駆動スプロケット11を支持し、後端部にアイドラ12、および、駆動スプロケット11とアイドラ12との間に転輪13・13・・・を回転自在に支持し、該駆動スプロケット11とアイドラ12と転輪13・13・・・の周囲をクローラベルト14で巻回している。
【0010】
次に、クローラトラクタの駆動伝達系について、図3および図4を用いて説明する。エンジン3の後部にはダンパーケース(またはクラッチケース)19が付設され、該ダンパーケース19内のダンパーの出力軸42は後方に延設されて、リアミッションケース5の前部に付設した油圧式の走行無段変速装置(以下走行用HST)22の入力軸に連結される。該リアミッションケース5内には副変速装置41やPTO変速装置43等が収納されている。該副変速装置43には前記走行用HST22の出力が伝えられ、PTO変速装置43は走行用HST22の入力軸とクラッチ44を介して接続されているものである。リアミッションケース5の下前部には走行駆動取出部が設けられており、該走行駆動取出部には出力軸102が配設されているものである。
【0011】
また、エンジン3の前方には油圧式の旋回用無段変速装置(以下旋回用HST)20を前面に付設したフロントミッションケース16が配置されている。フロントミッションケース16は、メインフレーム6の前部に支持され、機体の前部位置に配置されているものである。そして、エンジン3からの動力により旋回用HST20を駆動し、該旋回用HST20の出力と前記副変速装置41からの出力を合成して駆動スプロケット11を駆動する構成としている。走行用HST22のモータ側出力は、副変速装置41により変速された後に、伝達軸45を介して、差動ギヤ機構に入力される。そして、該差動ギヤ機構において、左右に配置された遊星ギヤアッセイのサンギヤへと入力される。旋回用HST20のモータ出力は、二手に分かれて一方が遊星ギヤアッセイのリングギヤへと直接入力され、他方が逆転ギヤを介してリングギヤへと入力される。これにより、旋回用HST20のモータが回転することによりお互いのリングギヤは、逆方向へ回転する。前記サンギヤとリングギヤの合成動力が、プラネタリキャリアにより左右のスプロケット11へと伝達される。このため、直進する時は、旋回用HST20のモータ回転を停止させ、旋回する時には、該旋回用HST20のモータ回転を徐々にあげていくことにより、滑らかな旋回を可能とするものである。
【0012】
走行用HST22において、走行用HST22の入力軸の回動により、該走行用HST22の出力軸101が駆動されるものであり、出力軸101の駆動率および回転方向は、入力軸側油圧ポンプの斜板角制御により行われるものである。出力軸101の駆動力は副変速装置41に伝達され、該副変速装置41により変速された駆動力は、走行駆動取出部の出力軸102に伝達されるものである。走行駆動取出部の出力軸102には前述の伝達軸45が接続されるものである。出力軸102の近傍には、ブレーキ機構74が構成されており、該ブレーキ機構74により出力軸102の制動を行うものである。出力軸102は、伝導軸45を介してスプロケット11を駆動するサンギヤに接続されており、該出力軸102を停止させることにより、スプロケット11の駆動を停止し、制動をかけることが出来るものである。
【0013】
ブレーキ機構74は副変速機構41を内包するミッションケース下部の走行駆動取出部に設けられるものである。副変速装置41の前方に走行用HST22が配置され、走行用HST22の下方にブレーキ機構74が配設されるものである。駐車ブレーキを構成するブレーキ機構74をリアミッションケース5下部の走行駆動を取出す部分に設けるので、後述するブレーキペダルと近い位置にブレーキ機構74を設けることができるものである。さらに、リンク機構等の設計を容易に行うことができ、リンク間の距離を短くできるので、フリクションロスや遊びを低減でき、操作性が向上するものである。さらに、クローラトラクタの構造上、キャビンの下方、走行用HST22とエンジン3間において空間を大きく取れ、該スペースを有効に利用することができる。
【0014】
次に、旋回操作、主変速操作およびブレーキ操作の構成について説明する。まず、図5において、ステアリング51はステアリングボックス52に接続されており、該ステアリング51の操作はステアリングボックス52を介して円錐リンク機構53に伝達されるものである。主変速レバー55もリンク機構を介して円錐リンク機構53に接続されているものである。そして、円錐リンク機構53の近傍にブレーキペダル54が配設されるものである。
【0015】
円錐リンク機構53には、ステアリング51からの操作と、主変速レバー55からの操作が入力されるものである。円錐リンク機構53においては、リンクの接続部が円錐の底面および側面に沿って移動するものである。円錐の底円に90度の位相差をつけて直進用ロッドと旋回用ロッドの端点が位置しており、両ロッドの他方の端点は、大小二つの円錐の頂点に位置するものである。各直進用旋回用円錐の頂点の動きが、走行用HST、旋回用HSTの操作アームの位置に関係するものである。そして、主変速レバー55の回動角度が円錐底面の傾きに比例し、ステアリング51の切れ角が、円錐の底円の回動角度に比例する構成となっている。
【0016】
停止状態において、ステアリング51を左右方向へ回しても、円錐の頂点から底円までの距離は常に等しく、走行用HSTおよび旋回用HSTの操作アームが動かされないものである。このため、走行用HSTおよび旋回用HSTの油圧モータが駆動されず、機体は停止し続ける。次に、主変速レバー55を前進方向へ倒していくと、走行用HSTの操作アームが前進側に回動される。しかし、旋回用HSTの操作アームは、旋回用ロッドの端点が円錐底面の回動中心ライン上に位置するため、底面の傾きに拘わらず動かない。このため、旋回用HSTの操作アームは動かず、機体は直進する。この状態から、ステアリング51を切ると、走行用HSTの操作アームは減速方向へ動き、旋回用HST操作アームが動く。つまり、ステアリング51を切るに従い、機体速度が自動減速され、旋回することとなる。後進状態では、ステアリング51を切ると、前進時とは逆の方向へ旋回用HSTの操作アームが動く。このため、前進時と後進時とにおいて旋回用HSTの操作が逆転し、逆ハンドル現象が解消されるものである。
【0017】
上記の如く、円錐リンク機構53により、ステアリング51の操作と主変速レバー55の操作が連係されるものである。そして、本実施例においては、さらに、ブレーキペダル54の操作が、主変速レバー22の操作もしくは、走行用HSTの操作アームの回動に連係されるものである。
【0018】
次に、図6および図7を用いてブレーキのリンク構成について説明する。ブレーキペダル54はリンク機構を介して、前述のブレーキ機構74に接続されており、該ブレーキペダル54によりブレーキ機構74を作動させ、駐車ブレーキをかけるものである。ブレーキペダル54は支軸62に固設されており、該支軸62はフロントコラム上部において回動自在に支持されている。ブレーキペダル54の踏みこみにより、ブレーキペダル54とともに支軸62が回動する構成となっている。支軸62には、アーム63およびアーム64が固設されており、該アーム63・64の先端には、それぞれロッド65およびロッド66が接続されているものである。ロッド65およびロッド66はそれぞれ上下方向に配設されており、ロッド66の下端には、カムレバー61が接続されている。カムレバー61は円錐リンク機構53を内包するボックス側面に固設された支軸により回動自在に支持されており、ロッド66の上下摺動に上下に回動する構成となっている。
【0019】
前述のロッド65の下端には、アーム68が接続されており、該アーム68は支軸67により回動自在に支持されている。そして、該アーム68には、一体的に回動するアーム69が固設されており、該アーム69の先端にはロッド70が接続されている。ロッド70は、機体前後方向に配設されており、該ロッド70の後端には、支軸71に回動自在に支持されたL字形アーム72の一端が接続されている。そして、該L字形アーム72の他端には上下方向に配設されたロッド73が接続されており、該ロッド73の下端には、ブレーキ機構74の作動アーム113が接続されている。これにより、ブレーキペダル54を踏みこむことにより、作動アーム113が回動し、ブレーキ機構74が作動するものである。これにより、ブレーキペダル54と近い位置にブレーキ機構74を設置でき、設計が容易になり、リンク間も短くでき保安性が向上するものである。
【0020】
なお、ブレーキペダル54の内側には、駐車ブレーキレバー75が設けられており、該駐車ブレーキレバー75により、ブレーキペダル54を踏みこんだ状態(ブレーキをかけた状態)で係止可能に構成されている。ブレーキペダル54を踏みこみ、駐車ブレーキレバー75を上方に回動させることにより、ブレーキペダル54を踏みこんだ状態で保持し、駐車ブレーキをかけるものである。そして、駐車ブレーキレバー75を下方に回動させることにより、駐車ブレーキを解除するものである。
【0021】
次に、図8を用いて主変速レバー55のリンク機構について説明する。主変速レバー55の下端は支軸90に回動自在に枢支されており、該主変速レバー55の下端には前方に延出されたアームが固設されている。該アームの先端にはロッド81の上端が接続されており、該ロッド81の下端には軸82に回動自在に支持されたアームが接続されているものである。軸82に支持されたアームは、アーム83と一体的に回動するものである。これにより、主変速レバー55を回動することにより、アーム83を前後に回動するものである。
【0022】
アーム83の下端には、ロッド91の後端が接続されており、該ロッド91の先端は軸89に固設されたアーム84に接続されている。アーム84は軸89を中心として前後方向に回動するものであり、該アームにはロッド85が接続されているものである。なお、軸89は前述の円錐リンク機構53に接続されているものである。ロッド85はアーム86とアーム84を接続するものであり、該アーム86は下端において回動自在に枢支されているものである。アーム86には前後方向に配設されたプレート87が接続されており、該プレート87の先端にはHST22のアーム88が接続されているものである。このようなリンク機構により、主変速レバー55を操作して走行用HST22を操作するものである。
【0023】
次に、図9を用いてブレーキペダル54と主変速レバー55の連係構成について説明する。前述のごとく、円錐リンク機構53に接続された軸89は、主変速レバー55とともに回動するものである。そして、該軸89にはアーム92の一端が固設されている。主変速レバー55を回動するとアーム92が回動するものであり、アーム92が回動するとそれに伴い主変速レバー55も回動するものである。アーム92の先端には突起部93が設けられており、該突起部93はアーム92の回動軸心方向に突出した構成となっている。突起部93は、前述のカムレバー61のカム部内側に位置するものであり、該カムレバー61の回動により突起部93がカムレバー61のカム内側に当接するものである。
【0024】
ブレーキペダル54を踏みこむことにより、カムレバー61が回動し、該カムレバー61によってアーム92が一定の位置に戻されるものである。アーム92がカムレバー61により戻される位置は、主変速レバー55における中立位置に対応している。このため、ブレーキペダル54を踏みこむことにより、主変速レバー55を中立位置に戻すとともに、ブレーキ機構74を作動させるものである。すなわち、ブレーキペダル54により、走行用HST22とブレーキ機構74の2系統を操作できるものである。そして、ブレーキペダル54の踏み操作により、まず走行用HST22に接続した主変速レバー55を中立位置に戻し、走行用HST22によるブレーキをかけるものである。そして、ブレーキ機構74により駐車ブレーキを作動させることができるものである。これにより、HSTによる制動力と、ブレーキ機構74による制動力を利用できるのでる。ブレーキ機構74は、HSTによる制動の後に制動をかける構成となるので、該ブレーキ機構74を小型に構成することが可能である。さらに、2つのブレーキの作動タイミングを調節することにより、ブレーキ機構74における駐車ブレーキの摩耗を防ぐことができる。
【0025】
次に、図10および図11を用いてブレーキ機構74の構成について説明する。出力軸102はミッションケース107およびブレーキカバー108により、ベアリングを介して回動自在に保持されており、該出力軸102の後端にはギヤ106が挿嵌固定されているものである。該ギヤ106は副変速機構41のギヤに噛合しており、副変速機構41よりの駆動力を出力軸102に伝達するものである。なお、ブレーキカバー108はミッションケース107に装着されるものであり、ブレーキ機構74の前部に配置され、該ブレーキ機構74を被装するものである。
【0026】
出力軸102にはプレッシャープレート103、およびフリクションプレート104とブレーキプレート105が交互に複数組配設したものが挿嵌されている。プレッシャープレート103の前部はブレーキカバー108の内側に挿嵌されており、該ブレーキカバー108により摺動方向を規制されているものである。プレッシャープレート103には、ブレーキカバー108に一端を係止されたバネ110が接続されており、該プレッシャープレート103を前方に付勢しているものである。プレッシャープレート103とブレーキカバー108との間には、ボール109が配設されており、プレッシャープレート103およびブレーキカバー108に構成された溝に嵌合しているものである。プレッシャープレート103に設けた溝は、出力軸102を中心とする円弧状に構成されており、プレッシャープレート103を回動することにより、ボール109が嵌合する溝の深さが浅くなる構成となっている。このため、プレッシャープレート103を回動することにより、ボール109により後方に押し出されるものである。すなわち、プレッシャープレート103を回動することにより、該プレッシャープレート103が後方に摺動されるものである。
【0027】
プレッシャープレート103の後方にはフリクションプレート104およびブレーキプレート105が交互に配設されている。フリクションプレート104は、外周部がミッションケース107に係合しており、ブレーキプレート105は出力軸102に係合しているものである。フリクションプレート104はミッションケース107に対して回動不能であり、前後方向に摺動可能となっている。ブレーキプレート105は出力軸102に対して相対回動不能となっており、前後方向に摺動可能となっている。フリクションプレート104およびブレーキプレート105は、プレッシャープレート103およびミッションケース107のリブに挟まれた構成となっている。そして、プレッシャープレート103が後方に摺動することにより、フリクションプレート104がブレーキプレート105に押しつけられるものである。前述のごとく、フリクションプレート104はミッションケース107に対し回動不能であり、ブレーキプレート105は出力軸102に対して回動不能である。このため、プレッシャープレート103を回動させることにより、出力軸102がミッションケース107に固定されるものである。これにより、出力軸102に制動かかり、駐車ブレーキとして作用するものである。
【0028】
プレッシャープレート103には、軸112の後端が当接しており、該軸112の前端にはアーム113が固設されているものである。プレッシャープレート103の周部において一箇所が切り欠かれた形状となっており、該切欠き部に軸112の後端が当接するものである。軸112の後端は半円形状に構成されており、平坦な弦の部分がプレッシャープレート103の切欠き部に当接しているものである。この状態より軸112を回動することにより、該軸112の半円形状部のエッジにプレッシャープレート103が当接し該プレッシャープレート103が回動するものである。
【0029】
上記構成において、軸112に固設されたアーム113を回動することにより、軸112を回動し、プレッシャープレート103が回動されるものである。アーム113は、前述のブレーキペダル54にリンクを介して接続されたロッド73に接続されているものである。すなわち、ブレーキペダル53を踏みこむことにより、アーム113を回動させ、プレッシャープレート103をフリクションプレート104およびブレーキプレート105に押しつけ、制動をかけるものである。このように、リアミッションケース5の下部に走行用駆動取出部を設け、該走行用駆動取出部にブレーキ機構74を設け、該ブレーキ機構74をブレーキペダル53により操作することにより、ブレーキペダル54を含むブレーキ操作機構をコンパクトに構成でき、設計を容易にするとともに、保安性を向上できるものである。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
【0031】
請求項1に記載のごとく、クローラ式走行装置(1)の前端部にフロントミッションケース(16)を固設し、該クローラ式走行装置(1)の前部上方にエンジン(3)を配置し、該クローラ式走行装置(1)の後部上方にはリアミッションケース(5)を配置したクローラトラクタにおいて、該エンジン(3)の駆動力を、走行用油圧式無段変速機(22)により変速した後に、該リアミッションケース(5)内に伝達し、該リアミッションケース(5)内に配設された副変速装置(41)により変速し、該副変速装置(41)により変速後の駆動力を、該リアミッションケース(5)の下部に配置された走行駆動取出部の出力軸(102)を介して、前記クローラ式走行装置(1)の前端に配置したフロントミッションケース(16)に入力し、該フロントミッションケース(16)に設けた駆動スプロケット(11)により、該クローラ式走行装置(1)を駆動する構成において、該クローラトラクタのブレーキ機構(74)を、リアミッションケース(5)の下部の走行駆動取出部の出力軸(102)上に設け、該ブレーキ機構(74)を操作するブレーキペダル(54)を踏むと、前記走行用油圧式無段変速機(22)の斜板を中立位置に戻した後に、前記走行駆動取出部の出力軸(102)に設けた該ブレーキ機構(74)を制動させるので、リアミッションケース(5)内の空間を有効に利用することができる。
さらに、ブレーキペダル(54)に近い位置に、走行用油圧式無段変速機(22)とブレーキ機構(74)を配設することができる。
また、エンジン(3)の駆動力を、走行用油圧式無段変速機(22)により変速した後に、リアミッションケース(5)内に伝達し、走行駆動取出部より副変速装置(41)にて変速した駆動力を、前部のフロントミッションケース(16)に伝達する構成のクローラトラクタのブレーキ装置であって、該ブレーキペダル(54)を踏むと、走行用油圧式無段変速機(22)の斜板を中立位置に戻した後に、走行駆動取出部に設けたブレーキ機構(74)を制動させるので、ブレーキ容量を小さくでき、ブレーキ装置をコンパクトに構成できる。
【0032】
また、リアミッションケース(5)の下部の走行駆動取出部の出力軸(102)上で、かつ副変速装置(41)の近傍にブレーキ機構(74)を設けたので、該ブレーキ機構(74)と走行用油圧式無段変速機(22)や副変速装置(41)との連動機構を簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クローラトラクタの前方斜視図。
【図2】 全体側面図。
【図3】 エンジンとHSTとミッションケースの配置を示す側面図。
【図4】 リアミッションケース内の構成を示す側面断面図。
【図5】 クローラトラクタの操作装置を示す側面図。
【図6】 ブレーキペダルの作動構成を示す側面図。
【図7】 同じく正面図。
【図8】 主変速レバーの作動構成を示す側面図。
【図9】 ブレーキペダルと主変速レバーの連動構成を示す図。
【図10】 ブレーキ機構の構成を示す側面断面図。
【図11】 同じく平面断面図。
【符号の説明】
53 円錐リンク機構
54 ブレーキペダル
55 主変速レバー
61 カムレバー
62支軸
74 ブレーキ機構
89 軸
92 アーム
93 突起部
102 出力軸
103 プレッシャープレート
104 フリクションプレート
105 ブレーキプレート[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a crawler tractor brake device. More specifically, the present invention relates to a brake device for a crawler tractor disposed in a crawler tractor that transmits a driving force of an engine in a transmission case disposed rearward and transmits a driving force shifted from a traveling drive take-out unit to a traveling device. is there.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a differential mechanism for a work vehicle having a crawler type traveling device, one of the gears constituting the planetary gear uses an internal gear, so that the planetary gear is large in the radial direction. . Further, since the left and right axles are provided with steering brakes, the brake mechanism is necessary on the left and right, and the brake mechanism is enlarged to brake a large torque.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the prior art, the brake mechanism itself becomes large, and it is necessary to make a large space for disposing the brake mechanism. For this reason, the freedom degree in design falls. Furthermore, when operating with a link mechanism, the full length of a link mechanism becomes long.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention uses the following means.
[0005]
A front transmission case (16) is fixed to the front end of the crawler type traveling device (1), an engine (3) is disposed above the front part of the crawler type traveling device (1), and the crawler type traveling device (1 ) In a crawler tractor in which a rear mission case (5) is arranged above the rear portion, the driving force of the engine (3) is changed by the traveling hydraulic continuously variable transmission (22), and then the rear mission case ( 5) is transmitted into the rear transmission case (5), and is shifted by the auxiliary transmission (41) disposed in the rear transmission case (5). The auxiliary transmission (41) transmits the driving force after the shift to the rear transmission case ( 5) through the output shaft (102) of the traveling drive take-out section arranged at the lower part of 5), and input to the front mission case (16) arranged at the front end of the crawler type traveling device (1). In the configuration in which the crawler traveling device (1) is driven by the drive sprocket (11) provided in the rear case (16), the brake mechanism (74) of the crawler tractor is driven to travel below the rear transmission case (5). When the brake pedal (54) provided on the output shaft (102) of the take-out part and operating the brake mechanism (74) is depressed, the swash plate of the traveling hydraulic continuously variable transmission (22) is returned to the neutral position. After that, the brake mechanism (74) provided on the output shaft (102) of the travel drive take-out part is braked .
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The problems and means to be solved by the present invention are as described above. Next, an embodiment of the present invention shown in the accompanying drawings will be described.
[0007]
1 is a front perspective view of a crawler tractor, FIG. 2 is an overall side view, FIG. 3 is a side view showing an arrangement of an engine, an HST, and a mission case, FIG. 4 is a side sectional view showing a configuration in a rear mission case, FIG. FIG. 6 is a side view showing the operating configuration of the brake pedal, FIG. 7 is a front view of the same, FIG. 8 is a side view showing the operating configuration of the main transmission lever, and FIG. 9 is the brake pedal. FIG. 10 is a side sectional view showing the structure of the brake mechanism, and FIG. 11 is a plan sectional view of the same.
[0008]
First, a schematic configuration of a crawler tractor that is an embodiment including the steering apparatus according to the present invention will be described. As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0009]
The crawler
[0010]
Next, the drive transmission system of the crawler tractor will be described with reference to FIGS. A damper case (or clutch case) 19 is attached to the rear portion of the
[0011]
Further, a
[0012]
In the traveling
[0013]
The
[0014]
Next, the configuration of the turning operation, the main speed change operation, and the brake operation will be described. First, in FIG. 5, the steering 51 is connected to a
[0015]
An operation from the steering 51 and an operation from the
[0016]
Even when the steering 51 is rotated in the left-right direction in the stopped state, the distance from the top of the cone to the bottom circle is always equal, and the operation arms of the traveling HST and the turning HST are not moved. For this reason, the traveling HST and turning HST hydraulic motors are not driven, and the airframe continues to stop. Next, when the
[0017]
As described above, the operation of the
[0018]
Next, the link configuration of the brake will be described with reference to FIGS. The
[0019]
An
[0020]
A
[0021]
Next, the link mechanism of the
[0022]
The rear end of the
[0023]
Next, the linkage configuration of the
[0024]
By depressing the
[0025]
Next, the structure of the
[0026]
A
[0027]
A
[0028]
The
[0029]
In the above configuration, by rotating the
[0030]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0031]
As described in
Further, the traveling hydraulic continuously variable transmission (22) and the brake mechanism (74) can be disposed at a position close to the brake pedal (54).
Further, the driving force of the engine (3) is shifted by the traveling hydraulic continuously variable transmission (22) and then transmitted to the rear transmission case (5), and from the traveling drive take-out part to the auxiliary transmission (41). The crawler tractor brake device is configured to transmit the driving force shifted in this manner to the front front transmission case (16). When the brake pedal (54) is depressed, the traveling hydraulic continuously variable transmission (22 After the swash plate is returned to the neutral position, the brake mechanism (74) provided in the travel drive take-out portion is braked, so that the brake capacity can be reduced and the brake device can be made compact.
[0032]
Further, since the brake mechanism (74) is provided on the output shaft (102) of the traveling drive take-out portion below the rear transmission case (5) and in the vicinity of the auxiliary transmission (41), the brake mechanism (74) And a traveling hydraulic continuously variable transmission (22) and an auxiliary transmission (41) can be simply configured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front perspective view of a crawler tractor.
FIG. 2 is an overall side view.
FIG. 3 is a side view showing an arrangement of an engine, an HST, and a mission case.
FIG. 4 is a side sectional view showing the configuration inside the rear mission case.
FIG. 5 is a side view showing a crawler tractor operating device.
FIG. 6 is a side view showing an operation configuration of a brake pedal.
FIG. 7 is also a front view.
FIG. 8 is a side view showing an operation configuration of a main transmission lever.
FIG. 9 is a diagram showing a linked configuration of a brake pedal and a main transmission lever.
FIG. 10 is a side sectional view showing a configuration of a brake mechanism.
FIG. 11 is a plan sectional view of the same.
[Explanation of symbols]
53
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