JP4748803B2 - 基板処理装置、基板処理装置における被測定物の物理量測定方法及び記憶媒体 - Google Patents

基板処理装置、基板処理装置における被測定物の物理量測定方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、基板処理装置、基板処理装置における被測定物の物理量測定方法及び記憶媒体に関し、特に、照射光と反射光との干渉を利用する基板処理装置、基板処理装置における被測定物の物理量測定方法に関する。
半導体デバイス用のウエハ等の基板にプラズマ処理を施す基板処理装置では、該基板処理装置が備える処理室に収容された基板の温度を非接触に測定することが強く求められている。非接触方式の温度計としては被測定物の放射赤外線に基づいてその温度を測定する放射温度計が知られているが、基板の主材料であるシリコンは600℃を境に赤外線の放射特性が変化するため、放射温度計では特に低温である場合の基板の温度を正確に測定することができない。
そこで、近年、基板の厚さを非接触に測定し、該測定された厚さを温度に換算することによって基板の温度を測定する温度測定装置が開発されている。該温度測定装置は、基板に低コヒーレンス光源からの光を照射すると該基板の裏面及び表面のそれぞれにおいて該光が反射することを利用する。具体的には、温度測定装置では、1つの低コヒーレンス光源から照射された光を測定光及び参照光に分け、測定光を基板に照射して裏面及び表面からの反射光をそれぞれ受光する一方、参照光を該参照光の照射方向と平行に移動可能な参照ミラーに照射して該参照ミラーからの反射光を受光し、基板からの反射光及び参照ミラーからの反射光が干渉を起こしたときの参照ミラーの位置に基づいて測定光及び該測定光に対応する反射光の光路長を算出し、該算出された光路長に基づいて基板の裏面及び表面の位置を求め、該求められた基板の裏面及び表面の位置から該基板の厚さを算出し、該算出された厚さを基板の温度に換算する(例えば、特許文献1参照。)。
この温度測定装置では、測定光及び参照光をそれぞれ光ファイバによって基板及び参照ミラーに導く。参照光を導く光ファイバは基板処理装置の周辺雰囲気から遮断された閉鎖空間に配置される一方、測定光を導く光ファイバは基板処理装置の周辺雰囲気に暴露されて配置されることが多い。
特開2003−307458号公報
ところで、近年の基板のプラズマ処理では基板処理装置の処理室内温度を積極的に変化させることが多いため、測定光を導く光ファイバが、例えば、基板処理装置から放出される熱を受熱して時間の経過と共に熱膨張によって伸びることがある。光路長は光ファイバの長さの変化の影響を受けるため、測定光を導く光ファイバの温度が変化して光ファイバの長さが変化すると測定光の光路長、及び該測定光に対応する反射光の光路長を正確に計測することが困難となり、引いては、該光路長に基づいて測定される基板の所定の物理量(厚さ、温度若しくは屈折率)を正確に測定することができないという問題がある。
本発明の目的は、被測定物の所定の物理量を正確に測定することができる基板処理装置、基板処理装置における被測定物の物理量測定方法及び記憶媒体を提供することにある。
求項1記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法であって、前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出ステップと、前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出ステップと、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出ステップと、前記平均値から光路差を算出する光路差算出ステップと、前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算ステップとを有することを特徴とする。
また、請求項12の基板処理装置は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置であって、プラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを有する物理量測定装置を備え、前記物理量測定装置は、前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出手段と、前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出手段と、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出手段と、前記平均値から光路差を算出する光路差算出手段と、前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算手段とを有することを特徴とする。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法は、請求項1記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法において、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値はそれぞれ前記被測定物の厚さに対応する値であることを特徴とする。
また、請求項13記載の基板処理装置は、請求項12記載の基板処理装置において、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値はそれぞれ前記被測定物の厚さに対応する値であることを特徴とする。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法は、請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法において、前記受光装置は前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光を受光し、前記第1の干渉位置関連値は、前記反射手段が前記第1の方向に移動する場合における、前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉、並びに前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生したときの前記反射手段の位置の差に対応し、前記第2の干渉位置関連値は、前記反射手段が前記第2の方向に移動する場合における、前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉、並びに前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生したときの前記反射手段の位置の差に対応することを特徴とする。
また、請求項14記載の基板処理装置は、請求項13記載の基板処理装置において、前記受光装置は前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光を受光し、前記第1の干渉位置関連値は、前記反射手段が前記第1の方向に移動する場合における、前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉、並びに前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生したときの前記反射手段の位置の差に対応し、前記第2の干渉位置関連値は、前記反射手段が前記第2の方向に移動する場合における、前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉、並びに前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生したときの前記反射手段の位置の差に対応することを特徴とする。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法は、請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法において、前記受光装置は前記被測定物の表面における複数測定箇所からの前記第1の反射光び前記表面での複数測定箇所に対応する前記被測定物の裏面における複数測定箇所からの前記第1の反射光を受光し、前記第1の干渉位置関連値算出ステップでは、前記第1の干渉位置関連値前記複数測定箇所に対応する数だけ算出し、前記第2の干渉位置関連値算出ステップでは、前記第2の干渉位置関連値前記複数測定箇所に対応する数だけ算出し、前記平均値算出ステップでは、前記複数の第1の干渉位置関連値のうちから1つの第1の干渉位置関連値を選択すると共に、前記複数の第2の干渉位置関連値のうちから1つの第2の干渉位置関連値を選択し、該選択した第1の干渉位置関連値及び該選択した第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該選択した第1の干渉位置関連値及び該選択した第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺することを特徴とする。
また、請求項15記載の基板処理装置は、請求項14記載の基板処理装置において、前記受光装置は、前記被測定物の表面における複数測定箇所からの前記第1の反射光、及び前記表面での複数測定箇所に対応する前記被測定物の裏面における複数測定箇所からの前記第1の反射光を受光し、前記第1の干渉位置関連値算出手段は、前記第1の干渉位置関連値を前記複数測定箇所に対応する数だけ算出し、前記第2の干渉位置関連値算出手段は、前記第2の干渉位置関連値を前記複数測定箇所に対応する数だけ算出し、前記平均値算出手段は、前記複数の第1の干渉位置関連値のうちから1つの第1の干渉位置関連値を選択すると共に、前記複数の第2の干渉位置関連値のうちから1つの第2の干渉位置関連値を選択し、該選択した第1の干渉位置関連値及び該選択した第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該選択した第1の干渉位置関連値及び該選択した第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺することを特徴とする。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法において、前記第1の方向に移動する前記反射手段の移動速度と、前記第2の方向に移動する前記反射手段の移動速度とが同じであることを特徴とする。
また、請求項16記載の基板処理装置は、請求項12乃至15のいずれか1項に記載の基板処理装置において、前記第1の方向に移動する前記反射手段の移動速度と、前記第2の方向に移動する前記反射手段の移動速度とが同じであることを特徴とする。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法は、請求項又は記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法において、前記反射手段が前記第1の方向に移動する場合における、前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差と、前記反射手段が前記第2の方向に移動する場合における、前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差とが同じであることを特徴とする。
また、請求項17記載の基板処理装置は、請求項14又は15記載の基板処理装置において、前記反射手段が前記第1の方向に移動する場合における、前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差と、前記反射手段が前記第2の方向に移動する場合における、前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差とが同じであることを特徴とする。
求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法であって、前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出ステップと、前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出ステップと、前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出ステップと、前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出ステップと、前記第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正する第1の干渉位置関連値補正ステップと、前記第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正する第2の干渉位置関連値補正ステップと、前記補正された第1の干渉位置関連値及び前記補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出ステップと、前記平均値から光路差を算出する光路差算出ステップと、前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算ステップとを有することを特徴とする。
また、請求項18記載の基板処理装置は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置であって、プラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを有する物理量測定装置を備え、前記物理量測定装置は、前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出手段と、前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出手段と、前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出手段と、前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出手段と、前記第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正する第1の干渉位置関連値補正手段と、前記第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正する第2の干渉位置関連値補正手段と、前記補正された第1の干渉位置関連値及び前記補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出手段と、前記平均値から光路差を算出する光路差算出手段と、前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算手段とを有することを特徴とする。
求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法であって、前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出ステップと、前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出ステップと、前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出ステップと、前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出ステップと、前記第1の雰囲気温度変化率及び第2の雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれるか否かを判別する温度変化率判別ステップと、前記第1の雰囲気温度変化率及び前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれる場合に、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺し、前記第1の雰囲気温度変化率又は前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれない場合に、該第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正し、且つ、該第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正し、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出ステップと、前記平均値から光路差を算出する光路差算出ステップと、前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算ステップとを有することを特徴とする。
また、請求項19記載の基板処理装置は、請求項14記載の基板処理装置において、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置であって、プラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを有する物理量測定装置を備え、前記物理量測定装置は、前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出手段と、前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出手段と、前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出手段と、前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出手段と、前記第1の雰囲気温度変化率及び第2の雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれるか否かを判別する温度変化率判別手段と、前記第1の雰囲気温度変化率及び前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれる場合に、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺し、前記第1の雰囲気温度変化率又は前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれない場合に、該第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正し、且つ、該第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正し、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出手段と、前記平均値から光路差を算出する光路差算出手段と、前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算手段とを有することを特徴とする。
求項記載の記憶媒体は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出モジュールと、前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出モジュールと、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出モジュールと、前記平均値から光路差を算出する光路差算出モジュールと、前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算モジュールとを有することを特徴とする。
求項10記載の記憶媒体は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出モジュールと、前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出モジュールと、前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出モジュールと、前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出モジュールと、前記第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正する第1の干渉位置関連値補正モジュールと、前記第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正する第2の干渉位置関連値補正モジュールと、前記補正された第1の干渉位置関連値及び前記補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出モジュールと、前記平均値から光路差を算出する光路差算出モジュールと、前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算モジュールとを有することを特徴とする。
求項11記載の記憶媒体は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出モジュールと、前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出モジュールと、前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出モジュールと、前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出モジュールと、前記第1の雰囲気温度変化率及び第2の雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれるか否かを判別する温度変化率判別モジュールと、前記第1の雰囲気温度変化率及び前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれる場合に、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺し、前記第1の雰囲気温度変化率又は前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれない場合に、該第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正し、且つ、該第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正し、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出モジュールと、前記平均値から光路差を算出する光路差算出モジュールと、前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算モジュールとを有することを特徴とする。
請求項1記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法請求項12記載の記憶媒体及び請求項12記載の基板処理装置によれば、反射手段が第1の方向に移動する場合において算出された第1の干渉位置関連値と、反射手段が第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において算出された第2の干渉位置関連値との平均値が算出され、算出された平均値が被測定物の温度に換算される。第2の方向に移動する移動手段の位置に基づいて算出された第2の干渉位置関連値は、第1の方向に移動する移動手段の位置に基づいて算出された第1の干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響とは反対の影響を、雰囲気温度の変化から受ける。したがって、第1の干渉位置関連値と第2の干渉位置関連値との平均値を算出することによって各干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響を相殺することができ、もって、被測定物の物理量としての温度を正確に測定することができる。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法及び請求項13記載の基板処理装置によれば、被測定物は板状物であり、第1の干渉位置関連値及び第2の干渉位置関連値はそれぞれ被測定物の厚さに対応する値であり、被測定物の厚さは被測定物の温度によって変化する。したがって、被測定物の温度をより正確に測定することができる。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法及び請求項14記載の基板処理装置によれば、第1の干渉位置関連値は、反射手段が第1の方向に移動する場合における、被測定物の裏面からの第1の反射光及び第2の反射光の干渉、並びに被測定物の表面からの第1の反射光及び第2の反射光の干渉が発生したときの反射手段の位置の差に対応し、第2の干渉位置関連値は、反射手段が第2の方向に移動する場合における、被測定物の表面からの第1の反射光及び第2の反射光の干渉、並びに被測定物の裏面からの第1の反射光及び第2の反射光の干渉が発生したときの反射手段の位置の差に対応するので、第1の干渉位置関連値及び第2の干渉位置関連値に基づいて被測定物の厚さを正確に測定することができる。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法及び請求項15記載の基板処理装置によれば、被測定物の表面及び裏面における複数測定箇所に対応する数だけ存在する第1の干渉位置関連値のうちから1つの第1の干渉位置関連値が選択され、被測定物の表面及び裏面における複数測定箇所に対応する数だけ存在する第2の干渉位置関連値のうちから1つの第2の干渉位置関連値が選択され、選択された第1の干渉位置関連値及び第2の干渉位置関連値に基づいて被測定物の厚さが算出される。したがって、他の変動要因の影響を受けにくい測定箇所の第1の干渉位置関連値及び第2の干渉位置関連値を選択することにより、被測定物の温度をさらに正確に測定することができる。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法及び請求項16記載の基板処理装置によれば、第1の方向に移動する反射手段の移動速度と、第2の方向に移動する反射手段の移動速度が同じであるので、第1の干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響の絶対量を、第2の干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響の絶対量と同じにすることができ、もって、被測定物の所定の物理量をより正確に測定することができる。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法及び請求項17記載の基板処理装置によれば、反射手段が第1の方向に移動する場合における、被測定物の裏面からの第1の反射光及び第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに被測定物の表面からの第1の反射光及び第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差と、反射手段が第2の方向に移動する場合における、被測定物の表面からの第1の反射光及び第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに被測定物の裏面からの第1の反射光及び第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差とが同じであるので、反射手段の移動速度が変化しても、第1の干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響の絶対量を、第2の干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響の絶対量と同じにすることができ、もって、被測定物の所定の物理量をより正確に測定することができる。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法請求項10記載の記憶媒体及び請求項18記載の基板処理装置によれば、反射手段が第1の方向に移動する場合において第1の干渉位置関連値及び第1の雰囲気温度変化率が算出され、反射手段が第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において第2の干渉位置関連値及び第2の雰囲気温度変化率が算出され、第1の雰囲気温度変化率に基づいて第1の干渉位置関連値が補正され、且つ第2の雰囲気温度変化率に基づいて第2の干渉位置関連値が補正され、補正された第1の干渉位置関連値及び補正された第2の干渉位置関連値の平均値が算出され、算出された平均値が被測定物の温度に換算される。したがって、反射手段が第1の方向に移動する場合の雰囲気温度変化率が、反射手段が第2の方向に移動する場合の雰囲気温度変化率と異なったとしても、第1の干渉位置関連値及び第2の干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響をそれぞれ正確に除去することができ、もって、被測定物の物理量としての温度を正確に測定することができる。
請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法請求項11記載の記憶媒体及び請求項19記載の基板処理装置によれば、反射手段が第1の方向に移動する場合において第1の干渉位置関連値及び第1の雰囲気温度変化率が算出され、反射手段が第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において第2の干渉位置関連値及び第2の雰囲気温度変化率が算出され、第1の雰囲気温度変化率及び第2の雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれる場合には、第1の干渉位置関連値及び第2の干渉位置関連値の平均値が算出され、算出された平均値は被測定物の温度に換算される。第1の雰囲気温度変化率又は第2の雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれない場合には、第1の雰囲気温度変化率に基づいて第1の干渉位置関連値が補正され、且つ第2の雰囲気温度変化率に基づいて第2の干渉位置関連値が補正される。第2の方向に移動する移動手段の位置に基づいて算出された第2の干渉位置関連値は、第1の方向に移動する移動手段の位置に基づいて算出された第1の干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響とは反対の影響を、雰囲気温度の変化から受ける。したがって、第1の干渉位置関連値と第2の干渉位置関連値との平均値を算出することによって各干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響を相殺することができる。また、反射手段が第1の方向に移動する場合の雰囲気温度変化率が、反射手段が第2の方向に移動する場合の雰囲気温度変化率と異なったとしても、第1の干渉位置関連値及び第2の干渉位置関連値が雰囲気温度の変化から受ける影響を正確に除去することができる。以上により、被測定物の所定の物理量を正確に測定することができる。さらに、雰囲気温度変化率の比較の結果に応じて所定の物理量の算出方法を変更するので、所定の物理量の測定を効率よく行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法が適用される基板処理装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法が適用される基板処理装置の概略構成を示す断面図である。この基板処理装置としてのプラズマ処理装置は、基板としての半導体ウエハW(以下、単に「ウエハW」という。)(被測定物)にRIE(Reactive Ion Etching)処理やアッシング処理等のプラズマ処理を施すように構成されている。
図1において、プラズマ処理装置10は、内壁にアルマイトコーティングが施されているアルミニウム製の円筒形状のチャンバ11を有し、該チャンバ11内には、例えば、直径が300mmのウエハWを載置する載置台としての円柱状の載置台12が配置されている。
プラズマ処理装置10では、チャンバ11の内側壁と載置台12の側面とによって、載置台12上方の気体分子をチャンバ11の外へ排出する流路として機能する排気路13が形成される。この排気路13の途中にはプラズマの漏洩を防止する環状のバッフル板14が配置される。また、排気路13におけるバッフル板14より下流の空間は、載置台12の下方へ回り込み、可変式バタフライバルブである自動圧力制御弁(APCバルブ:Automatic Pressure Control Valve)15に連通する。APCバルブ15は、アイソレータバルブ(Isolator Valve)16を介して真空引き用の排気ポンプであるターボ分子ポンプ(TMP:Turbo Molecular Pump)17に接続され、TMP17は、バルブ18を介して排気ポンプであるドライポンプ(DP:Dry Pump)19に接続されている。APCバルブ15、アイソレータバルブ16、TMP17、バルブ18及びDP19によって構成される排気流路(本排気ライン)は、APCバルブ15によってチャンバ11内の圧力制御を行い、さらにTMP17及びDP19によってチャンバ11内をほぼ真空状態になるまで減圧する。
また、配管20がAPCバルブ15及びアイソレータバルブ16の間からバルブ21を介してDP19に接続されている。配管20及びバルブ21によって構成される排気流路(バイパスライン)は、TMP17をバイパスして、DP19によってチャンバ11内を粗引きする。
載置台12には下部電極用の高周波電源22が給電棒23及び整合器(Matcher)24を介して接続されており、該下部電極用の高周波電源22は、所定の高周波電力を載置台12に供給する。これにより、載置台12は下部電極として機能する。また、整合器24は、載置台12からの高周波電力の反射を低減して高周波電力の載置台12への供給効率を最大にする。
載置台12の内部上方には、導電膜からなる円板状のESC電極板25が配置されている。ESC電極板25には直流電源26が電気的に接続されている。ウエハWは、直流電源26からESC電極板25に印加された直流電圧により発生するクーロン力又はジョンソン・ラーベック(Johnsen-Rahbek)力によって載置台12の上面に吸着保持される。また、載置台12の上方には、載置台12の上面に吸着保持されたウエハWの周りを囲うように円環状のフォーカスリング27が配設される。このフォーカスリング27は、シリコン、SiC(炭化珪素)又はQz(クォーツ)からなり、後述する処理空間Sに露出して該処理空間SのプラズマをウエハWの表面に向けて収束し、プラズマ処理の効率を向上させる。
また、載置台12の内部には、例えば、円周方向に延在する環状の冷媒室28が設けられる。この冷媒室28には、チラー(chiller)ユニット(図示せず)から冷媒用配管29を介して所定温度の冷媒、例えば、冷却水又はガルデン(登録商標)が循環供給され、当該冷媒の温度によって載置台12、ひいてはその上面に吸着保持されたウエハWの温度が制御される。
載置台12の上面のウエハWが吸着保持される部分(以下、「吸着面」という。)には、ウエハWに対向する複数の伝熱ガス供給孔30が開口している。これらの伝熱ガス供給孔30は、載置台12内部に配置された伝熱ガス供給ライン31を介して伝熱ガス供給部32に接続され、該伝熱ガス供給部32は伝熱ガスとしてのヘリウム(He)ガスを、伝熱ガス供給孔30を介して吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する。これらの伝熱ガス供給孔30、伝熱ガス供給ライン31、並びに伝熱ガス供給部32は伝熱ガス供給装置を構成する。なお、バックサイドガスの種類は、ヘリウムに限られることはなく、窒素(N)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)等の不活性ガス、又は酸素(O)等であってもよい。
また、載置台12の吸着面には、載置台12の上面から突出自在なリフトピンとしてのプッシャーピン33が3本配置されている。これらのプッシャーピン33は、モータ(図示せず)にボールねじ(図示せず)を介して接続され、該ボールねじによって直線運動に変換されたモータの回転運動に起因して吸着面から自在に突出する。ウエハWにプラズマ処理を施すためにウエハWを吸着面に吸着保持するときには、プッシャーピン33は載置台12に収容され、プラズマ処理が施されたウエハWをチャンバ11から搬出するときには、プッシャーピン33は載置台12の上面から突出してウエハWを載置台12から離間させて上方へ持ち上げる。
さらに、載置台12の吸着面には、ウエハWの温度(所定の物理量)を測定するために用いる、後述の図2に示す、測温用孔59が開口している。
チャンバ11の天井部には、載置台12と対向するようにガス導入シャワーヘッド34が配置されている。ガス導入シャワーヘッド34には整合器35を介して上部電極用の高周波電源36が接続されており、上部電極用の高周波電源36は所定の高周波電力をガス導入シャワーヘッド34に供給するので、ガス導入シャワーヘッド34は上部電極として機能する。なお、整合器35の機能は上述した整合器24の機能と同じである。
ガス導入シャワーヘッド34は、多数のガス穴37を有する天井電極板38と、該天井電極板38を着脱可能に支持する電極支持体39とを有する。また、該電極支持体39の内部にはバッファ室40が設けられ、このバッファ室40には処理ガス供給部(図示せず)からの処理ガス導入管41が接続されている。この処理ガス導入管41の途中には配管インシュレータ42が配置されている。この配管インシュレータ42は絶縁体からなり、ガス導入シャワーヘッド34へ供給された高周波電力が処理ガス導入管41を介して処理ガス供給部へリークするのを防止する。ガス導入シャワーヘッド34は、処理ガス導入管41からバッファ室40へ供給された処理ガスを、ガス穴37を経由してチャンバ11内へ供給する。
また、チャンバ11の側壁には、プッシャーピン33によって載置台12から上方へ持ち上げられたウエハWの高さに対応する位置にウエハWの搬出入口43が設けられ、搬出入口43には、該搬出入口43を開閉するゲートバルブ45が取り付けられている。
このプラズマ処理装置10のチャンバ11内では、上述したように、載置台12及びガス導入シャワーヘッド34に高周波電力を供給して、載置台12及びガス導入シャワーヘッド34の間の処理空間Sに高周波電力を印加することにより、該処理空間Sにおいてガス導入シャワーヘッド34から供給された処理ガスから高密度のプラズマを発生させ、該プラズマによってウエハWにプラズマ処理を施す。
具体的には、このプラズマ処理装置10では、ウエハWにプラズマ処理を施す際、先ずゲートバルブ45を開弁し、加工対象のウエハWをチャンバ11内に搬入し、さらに、直流電圧をESC電極板25に印加することにより、搬入されたウエハWを載置台12の吸着面に吸着保持する。また、ガス導入シャワーヘッド34より処理ガス(例えば、所定の流量比率のCFガス、Oガス及びArガスから成る混合ガス)を所定の流量および流量比でチャンバ11内に供給すると共に、APCバルブ15等によりチャンバ11内の圧力を所定値に制御する。さらに、載置台12及びガス導入シャワーヘッド34によりチャンバ11内の処理空間Sに高周波電力を印加する。これにより、ガス導入シャワーヘッド34から導入された処理ガスを処理空間Sにおいてプラズマにし、該プラズマをフォーカスリング27によってウエハWの表面に収束し、ウエハWの表面を物理的又は化学的にエッチングする。
なお、上述したプラズマ処理装置10の各構成要素の動作は、コンピュータ等の制御部(図示しない)がプラズマ処理に対応するプログラムに応じて制御する。
図2は、図1のプラズマ処理装置におけるウエハの温度を測定する温度測定装置の概略構成を示すブロック図である。
図2において、温度測定装置46(物理量測定装置)は、プラズマ処理装置10におけるウエハW等に低コヒーレンス光を照射し且つ該低コヒーレンス光の反射光を受光する低コヒーレンス光光学系47(受光装置)と、該低コヒーレンス光光学系47が受光した反射光に基づいてウエハ等の温度を算出する温度算出装置48(物理量算出装置)とを備える。低コヒーレンス光とは、1つの光源から照射されてその後2つに分割された場合に、該2つの光の波連が重なりにくい(2つの光が干渉しにくい)光であり、可干渉距離(コヒーレンス長)が短い光である。
低コヒーレンス光光学系47は、低コヒーレンス光源としてのSLD(Super Luminescent Diode)49と、該SLD49に接続された2×2のスプリッタとして機能する光ファイバカプラ50と、該光ファイバカプラ50に接続されたコリメートファイバ51,52と、光ファイバカプラ50に接続された受光素子としての光検出器(PD:Photo Detector)53と、各構成要素間をそれぞれ接続する光ファイバ54a,54b,54c,54dとを備える。
SLD49は、例えば、中心波長が1.55μm又は1.31μmであって、コヒーレンス長が約50μmの低コヒーレンス光を最大出力1.5mWで照射する。光ファイバカプラ50はSLD49からの低コヒーレンス光を2つに分割し、該分割された2つの低コヒーレンス光をそれぞれ光ファイバ54b,54cを介してコリメートファイバ51,52に伝送する。コリメートファイバ51,52は、光ファイバカプラ50によって分けられた低コヒーレンス光(後述する測定光64及び参照光65)をウエハWの裏面及び後述する参照ミラー55の反射面に対して垂直に照射するコリメータから成る。PD53はGeフォトダイオードから成る。
また、低コヒーレンス光光学系47は、コリメートファイバ52の前方に配置された参照ミラー55(反射手段)と、参照ミラー55をコリメートファイバ52からの低コヒーレンス光の照射方向に沿うようにステッピングモータ(図示しない)によって水平移動させる参照ミラー駆動ステージ56と、該参照ミラー駆動ステージ56のステッピングモータを駆動するモータドライバ57(移動制御装置)と、PD53に接続されて該PD53からの出力信号を増幅させるアンプ58とを備える。参照ミラー55は反射面を有するコーナキューブプリズム又は平面ミラーから成る。
コリメートファイバ51は、載置台12の測温用孔59を介してウエハWの裏面に対向するように配置され、該測温用孔59を介して被温度測定物であるウエハWの裏面に向けて光ファイバカプラ50によって分けられた低コヒーレンス光(後述する測定光64)を照射すると共に、ウエハWからの低コヒーレンス光の反射光(後述する反射光66a、及び反射光66b)を受光してPD53に伝送する。
コリメートファイバ52は、参照ミラー55に向けて光ファイバカプラ50によって分けられた低コヒーレンス光(後述する参照光65)を照射すると共に、参照ミラー55からの低コヒーレンス光の反射光(後述する反射光68)を受光してPD53に伝送する。
参照ミラー駆動ステージ56は、参照ミラー55を図2に示す矢印方向Aに、すなわち、参照ミラー55の反射面がコリメートファイバ52からの照射光に対して常に垂直となるように水平移動させる。参照ミラー55は矢印Aの方向(コリメートファイバ52からの低コヒーレンス光の照射方向)に沿って往復移動可能である。
温度算出装置48は、例えば、コンピュータからなり、温度算出装置48全体を制御するCPU60と、参照ミラー55を移動させるステッピングモータをモータドライバ57を介して制御するモータコントローラ61(移動制御装置)と、低コヒーレンス光光学系47のアンプ58を介して入力されたPD53の出力信号を、モータコントローラ61からモータドライバ57へ出力される制御信号(例えば駆動パルス)に同期してアナログデジタル変換するA/D変換器62と、載置台12に配置された各作動部を制御する載置台コントローラ63とを備える。載置台コントローラ63は、高周波電源22から供給される高周波電力、伝熱ガス供給部32から供給されるバックサイドガスの温度、流量、及び圧力、冷媒室28に循環供給される冷媒の温度、並びに、ESC電極板25に印加される直流電圧等を制御する。
図3は、図2における低コヒーレンス光光学系の温度測定動作を説明するための図である。
低コヒーレンス光光学系47は、マイケルソン干渉計の構造を基本構造として有する低コヒーレンス干渉計を利用した光学系であり、図3に示すように、SLD49から照射された低コヒーレンス光は、スプリッタとして機能する光ファイバカプラ50によって測定光64と参照光65とに分けられ、測定光64は被温度測定物であるウエハWに向けて照射され、参照光65は参照ミラー55に向けて照射される。
ウエハWに照射された測定光64はウエハWの裏面及び表面のそれぞれにおいて反射し、ウエハWの裏面からの反射光66a(第1の反射光)及びウエハWの表面からの反射光66b(第1の反射光)は同一光路67で光ファイバカプラ50に入射する。また、参照ミラー55に照射された参照光65は反射面において反射し、該反射面からの反射光68(第2の反射光)も光ファイバカプラ50に入射する。ここで、上述したように、参照ミラー55は参照光65の照射方向に沿うように水平移動するため、低コヒーレンス光光学系47は参照光65及び反射光68の光路長を変化させることができる。
参照ミラー55を水平移動させて参照光65及び反射光68の光路長を変化させた場合、測定光64及び反射光66aの光路長が参照光65及び反射光68の光路長と一致したときに、反射光66aと反射光68とは干渉を起こす。また、測定光64及び反射光66bの光路長が参照光65及び反射光68の光路長と一致したときに、反射光66bと反射光68とは干渉を起こす。これらの干渉はPD53によって検出される。PD53は干渉を検出すると出力信号を出力する。
図4は、図3におけるPDによって検出されるウエハからの反射光と参照ミラーからの反射光との干渉波形を示すグラフであり、(A)はウエハの温度変化前に得られる干渉波形を示し、(B)はウエハの温度変化後に得られる干渉波形を示す。なお、図4(A),(B)では縦軸が干渉強度を示し、横軸が参照ミラー55が所定の基点から水平移動した距離(以下、単に「参照ミラー移動距離」という。)を示す。
図4(A)のグラフに示すように、参照ミラー55からの反射光68がウエハWの裏面からの反射光66aと干渉を起こすと、例えば、干渉位置A(干渉強度のピーク位置:約425μm)を中心とする幅約80μmに亘る干渉波形69が検出される。また、参照ミラー55からの反射光68がウエハWの表面からの反射光66bと干渉を起こすと、例えば、干渉位置B(干渉強度のピーク位置:約3285μm)を中心とする幅約80μmに亘る干渉波形70が検出される。干渉位置Aは測定光64及び反射光66aの光路長に対応し、干渉位置Bは測定光64及び反射光66bの光路長に対応するため、干渉位置A及び干渉位置Bの差Dは反射光66aの光路長と反射光66bの光路長との差(以下、単に「光路長差」という。)に対応する。反射光66aの光路長と反射光66bの光路長との差はウエハWの光学的厚さに対応するため、干渉位置A及び干渉位置Bの差DはウエハWの光学的厚さに対応する。すなわち、反射光68及び反射光66a、並びに反射光68及び反射光66bの干渉を検出することによってウエハWの光学的厚さを計測することができる。
ここで、ウエハWに温度変化が生じると、ウエハWの厚さが熱膨張(圧縮)によって変化すると共に屈折率も変化するために、測定光64及び反射光66aの光路長、並びに測定光64及び反射光66bの光路長も変化する。したがって、ウエハWの温度変化が生じた後は、熱膨張等によってウエハWの光学的厚さが変化し、反射光68と反射光66aの干渉位置A、及び反射光68と反射光66bの干渉位置Bが図4(A)に示す各干渉位置から変化する。具体的には、図4(B)のグラフに示すように、干渉位置A及び干渉位置Bは図4(A)に示す各干渉位置から移動する。干渉位置A及び干渉位置BはウエハWの温度に応じて移動するため、干渉位置A及び干渉位置Bの差D、引いては、光路長差を算出し、該光路長差に基づいてウエハWの温度を測定することができる。なお、光路長の変化要因としては上述したウエハWの光学的厚さの変化の他、低コヒーレンス光光学系47の各構成要素の位置変化(伸び等)が挙げられる。
本実施の形態では、ウエハWの温度を測定する前に、光路長差とウエハWの温度とを関係付けた温度換算用データベース、例えば、ウエハWの温度及び光路長差を各軸とするテーブル形式のデータベースや、ウエハWの温度及び光路長差の回帰式を予め準備して温度算出装置48のメモリ(図示しない)等に格納しておく。そして、ウエハWの温度を測定するときには、まず、低コヒーレンス光光学系47がPD53の出力信号、すなわち、図4に示す干渉位置A及び干渉位置Bを示す信号を温度算出装置48に入力する。次いで、温度算出装置48は入力された信号から光路長差を算出し、さらに、光路長差を温度換算用データベースに基づいて温度に換算する。これにより、ウエハWの温度を非接触で且つ高い精度で測定することができる。
ところで、測定光64及び反射光66aの光路は光ファイバ54b及びコリメートファイバ51からウエハWの裏面までの空間からなり、測定光64及び反射光66bの光路は光ファイバ54b、コリメートファイバ51からウエハWの裏面までの空間、及びウエハWからなる。したがって、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化によって光ファイバ54bの温度が変化して光ファイバ54bの長さ及び屈折率が変化する場合、光路長差を正確に計測することができない場合がある。なお、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化の傾向は安定していることが多く、例えば、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度は一定の速度で上昇することが多い。したがって、光ファイバ54bの温度も一定の速度で上昇することが多い。
図5は、ウエハの温度が変化する場合において参照ミラーを図2における矢印Aの方向に沿って往復移動させたときの各干渉位置の移動を示す図である。図5では、光ファイバ54bの温度が一定の速度で上昇するものとする。
図5には、参照ミラー55をコリメートファイバ52から遠ざかる方向に移動させる場合(以下、「往行程」という。)において参照ミラー55からの反射光68とウエハWの裏面からの反射光66aとの干渉を検出するタイミング(以下、「タイミングA」という。)における干渉波形69,70、往行程において参照ミラー55からの反射光68とウエハWの表面からの反射光66bとの干渉を検出するタイミング(以下、「タイミングB」という。)における干渉波形69,70、遠ざけた参照ミラー55をコリメートファイバ52に近づける方向に移動させる場合(以下、「復行程」という。)において参照ミラー55からの反射光68とウエハWの表面からの反射光66bとの干渉を検出するタイミング(以下、「タイミングC」という。)における干渉波形69,70、並びに、復行程において参照ミラー55からの反射光68とウエハWの裏面からの反射光66aとの干渉を検出するタイミング(以下、「タイミングD」という。)における干渉波形69,70が示される。
往行程において、タイミングAではウエハWの裏面に対応する干渉波形69が検出されてその中心位置である、図4(A),(B)に示す干渉位置Aが計測される。この後にウエハWの表面に対応する干渉波形70を検出するためには、参照ミラー55が、凡そウエハWの厚さに対応する光路長分だけ矢印Aの方向に沿ってコリメートファイバ52から遠ざかる方向に移動する必要がある。このときの参照ミラー55の移動には所定の時間を有する。一方、該所定の時間においても光ファイバ54bの温度は一定の速度で上昇するため、光ファイバ54bの長さが長くなると共に屈折率も変化し、その結果、測定光64及び反射光66bの光路長が延伸される。光路長が延伸されるとウエハWの表面からの反射光66b及び参照ミラー55からの反射光68の干渉波形70の中心位置である干渉位置B(図4(A),(B)参照。)が参照ミラー移動距離に関して増加するように移動する。したがって、タイミングBにおいて干渉波形70を検出した場合の干渉位置Bには光路長の延伸の影響が含まれる。具体的には、光路長差を算出するためにタイミングAにおける干渉位置A及びタイミングBにおける干渉位置Bの差D’を算出した場合、該差D’はウエハWの厚さに正確に対応する干渉位置A及び干渉位置Bの差D、光路長の延伸量ΔDを加算したものになる。
復行程において、タイミングCではウエハWの表面に対応する干渉波形70が検出されてその中心位置である干渉位置Bが計測される。この後にウエハWの裏面に対応する干渉波形69を検出するためには、参照ミラー55が、凡そウエハWの厚さに対応する光路長分だけ矢印Aの方向に沿ってコリメートファイバ52に近づく方向に移動する必要がある。このときも参照ミラー55の移動には所定の時間を有するため、測定光64及び反射光66aの光路長が延伸される。光路長が延伸されるとウエハWの裏面からの反射光66a及び参照ミラー55からの反射光68の干渉波形69の中心位置である干渉位置Aが参照ミラー移動距離に関して増加するように移動する。したがって、タイミングDにおいて干渉波形69を検出した場合の干渉位置Aには光路長の延伸の影響が含まれる。具体的には、光路長差を算出するためにタイミングCにおける干渉位置B及びタイミングDにおける干渉位置Aの差D’’を算出した場合、該差D’はウエハWの厚さに正確に対応する干渉位置A及び干渉位置Bの差Dから光路長の延伸量ΔDを減算したものになる。
すなわち、復行程におけるタイミングCにおける干渉位置B及びタイミングDにおける干渉位置Aの差D’’は、往行程におけるタイミングAにおける干渉位置A及びタイミングBにおける干渉位置Bの差D’が光ファイバ54bの一定速度での温度上昇から受ける影響(光路長の延伸量ΔDの加算)とは反対の影響(光路長の延伸量ΔDの減算)を受けることになる。なお、復行程における参照ミラー55の移動速度を往行程における参照ミラー55の移動速度と同じにした場合、復行程における光路長の延伸量の絶対量(|ΔD|)は往行程における光路長の延伸量の絶対量(|ΔD|)と同じになる。
以上説明したように、光ファイバ54bの温度が変化する場合には、光路長が該温度の変化の影響を受けるため、光路長差を正確に計測することができない。本実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法では、これに鑑みて、タイミングAにおける干渉位置A及びタイミングBにおける干渉位置Bの差D’と、タイミングCにおける干渉位置B及びタイミングDにおける干渉位置Aの差D’’との平均値を算出する。
図6は、本実施の形態におけるウエハの温度測定処理のフローチャートである。
図6において、CPU60は、まず、参照ミラー55をコリメートファイバ52から遠ざかる方向(第1の方向)に移動させて、往行程における干渉位置A及び干渉位置BをそれぞれタイミングA及びタイミングBで計測し(ステップS601)、タイミングAにおける干渉位置A及びタイミングBにおける干渉位置Bの差(以下、「往行程干渉位置差」という。)D’( 第1の干渉位置関連値)を算出する(ステップS602)。
次いで、遠ざけた参照ミラー55をコリメートファイバ52に近づける方向(第2の方向)に移動させる。このときの参照ミラー55の移動速度は往行程における移動速度と同じに設定される。復行程における干渉位置B及び干渉位置AをそれぞれタイミングC及びタイミングDで計測し(ステップS603)、タイミングCにおける干渉位置B及びタイミングDにおける干渉位置Aの差(以下、「復行程干渉位置差」という。)D’’( 第2の干渉位置関連値)を算出する(ステップS604)。
次いで、往行程干渉位置差D’及び復行程干渉位置差D’’の平均値を算出し(ステップS605)、さらに、該平均値から光路長差を求め、該光路長差及びメモリに格納されている温度換算用データベースに基づいてウエハWの温度を算出し(ステップS606)、本処理を終了する。これにより、ウエハWの温度が測定される。
上述した図6の処理によれば、往行程において算出された往行程干渉位置差D’と、復行程において算出された復行程干渉位置差D’’との平均値が算出される。復行程において算出された復行程干渉位置差D’’は、往行程において算出された往行程干渉位置差D’が光ファイバ54bの温度上昇から受ける影響(光路長の延伸量ΔDの加算)とは反対の影響(光路長の延伸量ΔDの減算)を、光ファイバ54bの温度上昇から受ける。したがって、往行程干渉位置差D’と復行程干渉位置差D’との平均値を算出することによって各干渉位置差が光ファイバ54bの温度上昇から受ける影響を相殺することができ、もって、往行程干渉位置差D’と復行程干渉位置差D’’との平均値から光路長差を正確に求めることができ、その結果、ウエハWの温度を正確に測定することができる。なお、上述した図6の処理を実行するために、温度測定装置46を従来の基板処理装置における温度測定装置から変更する必要はないため、基板処理装置10のコストの上昇を防ぐことができる。
また、上述した図6の処理では、往行程における参照ミラー55の移動速度と、復行程における参照ミラー55の移動速度が同じであるので、往行程において算出された復行程干渉位置差D’’が光ファイバ54bの温度上昇から受ける影響の絶対量(|ΔD|)を、復行程において算出された往行程干渉位置差D’が同温度上昇から受ける影響の絶対量(|ΔD|)と同じにすることができ、もって、ウエハWの温度をより正確に測定することができる。
なお、上述した図6の処理では、往行程における参照ミラー55の移動速度と、復行程における参照ミラー55の移動速度が同じであるが、参照ミラー55の移動速度は往行程及び復行程において同じでなくてもよく、さらには、一定でなくてもよい。但し、この場合、タイミングA及びタイミングBの差とタイミングC及びタイミングDの差とが同じであるのが好ましい。これによっても、往行程において算出された復行程干渉位置差D’’が光ファイバ54bの温度上昇から受ける影響の絶対量を、復行程において算出された往行程干渉位置差D’が同温度上昇から受ける影響の絶対量と同じにすることができ、もって、ウエハWの温度をより正確に測定することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法について説明する。
上述したように、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化の傾向は安定していることが多いが、偶発的な要因によって温度変化の傾向が不安点になる場合がある。例えば、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度の上昇速度が変化し、これにより、光ファイバ54bの温度の上昇速度が変化することがある。本実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法では、これに鑑みて、往行程干渉位置差D’と復行程干渉位置差D’’とをそれぞれ個別に補正する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、往行程干渉位置差D’と復行程干渉位置差D’’とをそれぞれ個別に補正する点で第1の実施の形態と異なるのみである。したがって、重複した構成、作用については説明を省略し、以下に異なる構成、作用についての説明を行う。
図7は、本実施の形態におけるウエハの温度測定処理のフローチャートである。
図7において、CPU60は、まず、参照ミラー55をコリメートファイバ52から遠ざかる方向に移動させて、往行程における干渉位置A及び干渉位置BをそれぞれタイミングA及びタイミングBで計測し(ステップS701)、往行程干渉位置差D’を算出する(ステップS702)。また、このとき、CPU60は、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度を気温計等の測温装置(図示しない)によってタイミングA及びタイミングBで計測し、タイミングAからタイミングBまでの光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化率(以下、「往行程雰囲気温度変化率」という。)(第1の雰囲気温度変化率)を算出する(ステップS703)。
次いで、遠ざけた参照ミラー55をコリメートファイバ52に近づける方向に移動させる。復行程における干渉位置B及び干渉位置AをそれぞれタイミングC及びタイミングDで計測し(ステップS704)、復行程干渉位置差D’’を算出する(ステップS705)。また、このときも、CPU60は、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度をタイミングC及びタイミングDで計測し、タイミングCからタイミングDまでの光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化率(以下、「復行程雰囲気温度変化率」という。)(第2の雰囲気温度変化率)を算出する(ステップS706)。
次いで、タイミングAからタイミングBまでの時間と往行程雰囲気温度変化率とに基づいて、往行程における光路長の延伸分を算出し、該算出された往行程における光路長の延伸分を往行程干渉位置差D’から減算することにより、往行程干渉位置差D’を補正する(ステップS707)。
また、タイミングCからタイミングDまでの時間と復行程雰囲気温度変化率とに基づいて、復行程における光路長の延伸分を算出し、該算出された復行程における光路長の延伸分を復行程干渉位置差D’’に加算することにより、復行程干渉位置差D’’を補正する(ステップS708)。
次いで、補正された往行程干渉位置差D’及び補正された復行程干渉位置差D’’の平均値を算出し(ステップS709)、さらに、該平均値から光路長差を求め、該光路長差及びメモリに格納されている温度換算用データベースに基づいてウエハWの温度を算出し(ステップS710)、本処理を終了する。
上述した図7の処理によれば、往行程において往行程干渉位置差D’及び往行程雰囲気温度変化率が算出され、復行程において復行程干渉位置差D’’及び復行程雰囲気温度変化率が算出され、往行程雰囲気温度変化率に基づいて往行程干渉位置差D’が補正され、且つ復行程雰囲気温度変化率に基づいて復行程干渉位置差D’’が補正される。したがって、往行程雰囲気温度変化率が復行程雰囲気温度変化率と異なったとしても、往行程干渉位置差D’及び復行程干渉位置差D’’がそれぞれ光ファイバ54bの温度変化から受ける影響を正確に除去することができ、もって、ウエハWの温度を正確に測定することができる。
また、上述した図7の処理では、補正された往行程干渉位置差D’及び補正された復行程干渉位置差D’’の平均値が算出され、該算出された平均値がウエハWの温度に換算されるので、各干渉位置差が光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化から受ける影響が残っていたとしても、これらを相殺することができ、もって、ウエハWの温度を確実且つ正確に測定することができる。
上述した図7の処理では、補正された往行程干渉位置差D’及び補正された復行程干渉位置差D’’の平均値を算出し、算出された平均値をウエハWの温度に換算したが、往行程雰囲気温度変化率及び復行程雰囲気温度変化率を比較して、より小さい雰囲気温度変化率に対応する補正後の干渉位置差を選択し、該選択された補正後の干渉位置差をウエハWの温度に換算してもよい。これにより、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化から受ける影響が小さい補正後の干渉位置差に基づいてウエハWの温度を測定することができ、もって、ウエハWの温度を確実且つ正確に測定することができる。
光ファイバ54bは樹脂等によって被覆されるため、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化と光ファイバ54bの温度変化との間には時間差が発生し、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化に基づいて算出される光路長の伸びと、実際の光ファイバ54bの光路長の伸びとが異なることがある。具体的には、図8のグラフに示すように、一点鎖線で示される実際の光ファイバ54bの光路長は、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化に基づいて算出される光路長よりT時間だけ遅れて伸びることがある。この場合、上述したステップ703で計測された往行程雰囲気変化率に基づいて算出される光路長の延伸分は不正確なものとなる。本実施の形態では、これに鑑みて、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化に基づいて算出される光路長の伸びと実際の光ファイバ54bの光路長の伸びとの関係を予めメモリに格納し、該関係に基づいて往行程における干渉位置A及び干渉位置B、並びに復行程における干渉位置B及び干渉位置Aを補正してもよい。これにより、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化と光ファイバ54bの温度変化との間の時間差による影響を排除することができ、もって、ウエハWの温度をさらに確実且つ正確に測定することができる。
また、光ファイバ54bの伸びが外的要因等によって光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化に対応しない(追従しない)場合がある。本実施の形態では、これに鑑みて、ウエハWの温度を測定する毎に往行程干渉位置差D’や復行程干渉位置差D’’をメモリに格納し、新たにウエハWの温度を測定する際、図9のグラフに破線で示されるような干渉位置差の変化履歴を往行程干渉位置差D’及び復行程干渉位置差D’’のそれぞれについて作成し、実線で示される干渉位置差の移動平均をそれぞれ求め、新たにウエハWの温度を測定する際における往行程干渉位置差D’や復行程干渉位置差D’’が各干渉位置差の移動平均から大きく逸脱しているか否かを判断し、大きく逸脱する場合にはウエハWの温度の測定を中断若しくはスキップするのが好ましい。これにより、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度変化に対応しない光ファイバ54bの伸びに基づいてウエハWの温度が測定されるのを防止することができ、もって、ウエハWの温度を確実且つ正確に測定することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法について説明する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、往行程雰囲気温度変化率や復行程雰囲気温度変化率に基づいて光路長差の求め方を変更する点で第1の実施の形態と異なるのみである。したがって、重複した構成、作用については説明を省略し、以下に異なる構成、作用についての説明を行う。
図10は、本実施の形態におけるウエハの温度測定処理のフローチャートである。
図10において、CPU60は、まず、参照ミラー55をコリメートファイバ52から遠ざかる方向に移動させて、往行程における干渉位置A及び干渉位置BをそれぞれタイミングA及びタイミングBで計測し(ステップS1001)、往行程干渉位置差D’を算出すする(ステップS1002)。また、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度をタイミングA及びタイミングBで計測し、往行程雰囲気温度変化率を算出する(ステップS1003)。
次いで、遠ざけた参照ミラー55をコリメートファイバ52に近づける方向に移動させる。復行程における干渉位置B及び干渉位置AをそれぞれタイミングC及びタイミングDで計測し(ステップS1004)、復行程干渉位置差D’’を算出する(ステップS1005)。また、光ファイバ54bの周辺雰囲気の温度をタイミングC及びタイミングDで計測し、復行程雰囲気温度変化率を算出する(ステップS1006)。
次いで、往行程雰囲気温度変化率及び復行程雰囲気温度変化率のいずれもが所定範囲内に含まれるか否かを判別し(ステップS1007)、いずれもが所定範囲内に含まれる場合(ステップS1007でYES)には、往行程干渉位置差D’及び復行程干渉位置差D’’の平均値を算出し(ステップS1008)、さらに、該平均値から光路長差を求め、該光路長差及びメモリに格納されている温度換算用データベースに基づいてウエハWの温度を算出し(ステップS1009)、本処理を終了する。
ステップS1007の判別の結果、往行程雰囲気温度変化率及び復行程雰囲気温度変化率のいずれかが所定範囲内に含まれない場合(ステップS1007でNO)には、タイミングAからタイミングBまでの時間と往行程雰囲気温度変化率とに基づいて往行程における光路長の延伸分を算出し、該算出された往行程における光路長の延伸分を往行程干渉位置差D’から減算することによって往行程干渉位置差D’を補正すると共に、タイミングCからタイミングDまでの時間と復行程雰囲気温度変化率とに基づいて復行程における光路長の延伸分を算出し、該算出された復行程における光路長の延伸分を復行程干渉位置差D’’に加算することによって復行程干渉位置差D’’を補正する(ステップS1010)。
次いで、往行程雰囲気温度変化率及び復行程雰囲気温度変化率を比較して、より小さい雰囲気温度変化率に対応する補正後の干渉位置差を選択し(ステップS1011)、該選択された補正後の干渉位置差から光路長差を求め、該光路長差及びメモリに格納されている温度換算用データベースに基づいてウエハWの温度を算出し(ステップS1012)、本処理を終了する。
上述した図10の処理によれば、往行程において往行程干渉位置差D’及び往行程雰囲気温度変化率が算出され、復行程において復行程干渉位置差D’’及び復行程雰囲気温度変化率が算出され、往行程雰囲気温度変化率及び復行程雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれる場合には、往行程干渉位置差D’及び復行程干渉位置差D’’の平均値が算出され、往行程雰囲気温度変化率及び復行程雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれない場合には、往行程雰囲気温度変化率に基づいて往行程干渉位置差D’が補正され、且つ復行程雰囲気温度変化率に基づいて復行程干渉位置差D’’が補正される。復行程干渉位置差D’’は、往行程干渉位置差D’が光ファイバ54bの温度上昇から受ける影響とは反対の影響を、光ファイバ54bの温度上昇から受ける。したがって、往行程干渉位置差D’と復行程干渉位置差D’’との平均値を算出することによって各干渉位置差が光ファイバ54bの温度上昇から受ける影響を相殺することができる。また、往行程雰囲気温度変化率が復行程雰囲気温度変化率と異なったとしても、往行程干渉位置差D’及び復行程干渉位置差D’’が光ファイバ54bの温度上昇から受ける影響を正確に除去することができる。以上により、ウエハWの温度を正確に測定することができる。さらに、雰囲気温度変化率の比較の結果に応じてウエハWの温度の算出方法を変更するので、ウエハWの温度の測定を効率よく行うことができる。
上述した各実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法では、ウエハWの1箇所を測温する温度測定装置46を用いる場合について説明したが、ウエハWの測温箇所は1つに限られず、複数、例えば、2箇所であってもよい。
図11は、ウエハの2箇所を測温する温度測定装置の概略構成を示すブロック図である。
図11において温度測定装置71は、ウエハWの2箇所を測温するのに対応して、光ファイバ72と、コリメートファイバ73とを備える点で図2の温度測定装置46と異なるのみである。したがって、同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
温度測定装置71では、コリメートファイバ51は載置台12の測温用孔59を介してウエハWの裏面の中心に対向するように配置され、コリメートファイバ73は載置台12の測温用孔74を介してウエハWの裏面の周縁部に対向するように配置される。また、コリメートファイバ73は測温用孔74を介してウエハWの裏面の周縁部に向けて光ファイバカプラ50によって分けられた低コヒーレンス光を照射すると共に、ウエハWからの低コヒーレンス光の反射光を受光してPD53に伝送する。
コリメートファイバ73からウエハWに照射された測定光はウエハWの裏面及び表面の周縁部のそれぞれにおいて反射して反射光(以下、「周縁部反射光」という)として光ファイバカプラ50に入射する。ここで、参照ミラー55を水平移動させて参照光65及び反射光68の光路長を変化させた場合、測定光及びウエハWの表面からの周縁部反射光(以下、「表面周縁部反射光」という。)の光路長が参照光65及び反射光68の光路長と一致したときに、表面周縁部反射光と反射光68とは干渉を起こす。また、測定光及びウエハWの裏面からの周縁部反射光(以下、「裏面周縁部反射光」という。)の光路長が参照光65及び反射光68の光路長と一致したときに、裏面周縁部反射光と反射光68とは干渉を起こす。これらの干渉はPD53によって検出される。PD53は干渉を検出すると出力信号を出力する。
ここで、図12(A)のグラフに示すように、参照ミラー55からの反射光68が裏面周縁部反射光と干渉を起こすと、干渉位置Eに干渉波形75が検出される。また、参照ミラー55からの反射光68が表面周縁部反射光と干渉を起こすと、干渉位置Fに干渉波形76が検出される。干渉位置Eは測定光64及び裏面周縁部反射光の光路長に対応し、干渉位置Fは測定光64及び表面周縁部反射光の光路長に対応するため、干渉位置E及び干渉位置Fの差Gは裏面周縁部反射光の光路長と表面周縁部反射光の光路長との差に対応し、さらに、該差GはウエハWの周縁部における光学的厚さに対応する。また、ウエハWに温度変化が生じると、熱膨張等によってウエハWの周縁部における光学的厚さが変化し、図12(B)のグラフに示すように、干渉位置E及び干渉位置Fは図12(A)に示す各干渉位置から移動する。
この場合、干渉位置A及び干渉位置Bの差D、並びに干渉位置E及び干渉位置Fの差Gのいずれか1つを選択し、該選択された干渉位置差に基づいて図6,図7又は図10の処理を実行する。このとき、ウエハWの温度以外の変動要因の影響を受けにくい箇所に対応する干渉位置差を選択することによってウエハWの温度をさらに正確に測定することができる。
なお、ウエハの3箇所以上を測温する場合であっても、複数の干渉位置差のうちから1つの干渉位置差を選択すればよい。
上述した各実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法では、温度が測定される被測定物が半導体デバイス用のウエハであったが、温度が測定される測定物はこれに限られず、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のFPD(Flat PanelDisplay)等のガラス基板であってもよく、さらに、チャンバ11内に配置されるプラズマ処理装置10の構成要素、例えば、シリコンからなるフォーカスリング27であってもよい。すなわち、上記被測定物の物理量測定方法は、非接触で温度が測定されることが所望される被測定物に適用することができる。
また、上述した各実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法が適用される温度測定装置46は測定光64や反射光66a,66bの光路として光ファイバ54bを用いたが、光路は光ファイバに限られず、周辺環境の変化に応じて光路長が変化するものからなってもよ。この場合にも、上記被測定物の物理量測定方法によって該光路が周辺環境の変化から受ける影響を除去することができる。
また、本発明の目的は、上述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、コンピュータ(温度算出装置48)に供給し、コンピュータのCPUが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現することになり、プログラムコード及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムコードを記憶できるものであればよい。或いは、上記プログラムコードは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることによりコンピュータに供給されてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、CPU上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
上記プログラムコードの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置における被測定物の物理量測定方法が適用される基板処理装置の概略構成を示す断面図である。 図1のプラズマ処理装置におけるウエハの温度を測定する温度測定装置の概略構成を示すブロック図である。 図2における低コヒーレンス光光学系の温度測定動作を説明するための図である。 図3におけるPDによって検出されるウエハからの反射光と参照ミラーからの反射光との干渉波形を示すグラフであり、(A)はウエハの温度変化前に得られる干渉波形を示し、(B)はウエハの温度変化後に得られる干渉波形を示す。 ウエハの温度が変化する場合において参照ミラーを図2における矢印Aの方向に沿って往復移動させたときの各干渉位置の移動を示す図である。 本実施の形態におけるウエハの温度測定処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるウエハの温度測定処理のフローチャートである。 実際の光ファイバの光路長の伸びと、光ファイバの周辺雰囲気の温度変化に基づいて算出される光路長の伸びとの関係を示すグラフである。 ウエハの温度の測定を繰り返した場合における干渉位置差の変化履歴と、該変化履歴から求められる干渉位置差の移動平均とを示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態におけるウエハの温度測定処理のフローチャートである。 ウエハの2箇所を測温する温度測定装置の概略構成を示すブロック図である。 図11におけるPDによって検出されるウエハの中心及び周縁部からの反射光と参照ミラーからの反射光との干渉波形を示すグラフであり、(A)はウエハの温度変化前に得られる干渉波形を示し、(B)はウエハの温度変化後に得られる干渉波形を示す。
符号の説明
W ウエハ
10 基板処理装置
11 チャンバ
46,71 温度測定装置
47 低コヒーレンス光光学系
48 温度算出装置
49 SLD
50 光ファイバカプラ
51,52,73 コリメートファイバ
53 光検出器(PD)
54a,54b,54c,54d,72 光ファイバ
55 参照ミラー
60 CPU
64 測定光
65 参照光
66a,66b,68 反射光
69,70,75,76 干渉波形

Claims (19)

  1. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法であって、
    前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出ステップと、
    前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出ステップと、
    前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出ステップと
    前記平均値から光路差を算出する光路差算出ステップと、
    前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算ステップとを有することを特徴とする基板処理装置における被測定物の物理量測定方法。
  2. 記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値はそれぞれ前記被測定物の厚さに対応する値であることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法。
  3. 前記受光装置は前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光を受光し、
    前記第1の干渉位置関連値は、前記反射手段が前記第1の方向に移動する場合における、前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉、並びに前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生したときの前記反射手段の位置の差に対応し、
    前記第2の干渉位置関連値は、前記反射手段が前記第2の方向に移動する場合における、前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉、並びに前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生したときの前記反射手段の位置の差に対応することを特徴とする請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法。
  4. 前記受光装置は前記被測定物の表面における複数測定箇所からの前記第1の反射光び前記表面での複数測定箇所に対応する前記被測定物の裏面における複数測定箇所からの前記第1の反射光を受光し、
    前記第1の干渉位置関連値算出ステップでは、前記第1の干渉位置関連値前記複数測定箇所に対応する数だけ算出し、
    前記第2の干渉位置関連値算出ステップでは、前記第2の干渉位置関連値前記複数測定箇所に対応する数だけ算出し、
    前記平均値算出ステップでは、前記複数の第1の干渉位置関連値のうちから1つの第1の干渉位置関連値を選択すると共に、前記複数の第2の干渉位置関連値のうちから1つの第2の干渉位置関連値を選択し、該選択した第1の干渉位置関連値及び該選択した第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該選択した第1の干渉位置関連値及び該選択した第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺することを特徴とする請求項記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法。
  5. 前記第1の方向に移動する前記反射手段の移動速度と、前記第2の方向に移動する前記反射手段の移動速度とが同じであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法。
  6. 前記反射手段が前記第1の方向に移動する場合における、前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差と、前記反射手段が前記第2の方向に移動する場合における、前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差とが同じであることを特徴とする請求項又は記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法。
  7. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法であって、
    前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出ステップと、
    前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出ステップと、
    前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出ステップと、
    前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出ステップと、
    前記第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正する第1の干渉位置関連値補正ステップと、
    前記第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正する第2の干渉位置関連値補正ステップと
    前記補正された第1の干渉位置関連値及び前記補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出ステップと、
    前記平均値から光路差を算出する光路差算出ステップと、
    前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算ステップとを有することを特徴とする基板処理装置における被測定物の物理量測定方法。
  8. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法であって、
    前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出ステップと、
    前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出ステップと、
    前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出ステップと、
    前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出ステップと、
    前記第1の雰囲気温度変化率及び第2の雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれるか否かを判別する温度変化率判別ステップと、
    前記第1の雰囲気温度変化率及び前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれる場合に、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺し、前記第1の雰囲気温度変化率又は前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれない場合に、該第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正し、且つ、該第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正し、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出ステップと
    前記平均値から光路差を算出する光路差算出ステップと、
    前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算ステップとを有することを特徴とする基板処理装置における被測定物の物理量測定方法。
  9. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出モジュールと、
    前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出モジュールと、
    前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出モジュールと
    前記平均値から光路差を算出する光路差算出モジュールと、
    前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
  10. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出モジュールと、
    前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出モジュールと、
    前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出モジュールと、
    前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出モジュールと、
    前記第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正する第1の干渉位置関連値補正モジュールと、
    前記第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正する第2の干渉位置関連値補正モジュールと
    前記補正された第1の干渉位置関連値及び前記補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出モジュールと、
    前記平均値から光路差を算出する光路差算出モジュールと、
    前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
  11. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置のプラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを備える物理量測定装置を用いた基板処理装置における被測定物の物理量測定方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出モジュールと、
    前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出モジュールと、
    前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出モジュールと、
    前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出モジュールと、
    前記第1の雰囲気温度変化率及び第2の雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれるか否かを判別する温度変化率判別モジュールと、
    前記第1の雰囲気温度変化率及び前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれる場合に、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺し、前記第1の雰囲気温度変化率又は前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれない場合に、該第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正し、且つ、該第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正し、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出モジュールと、
    前記平均値から光路差を算出する光路差算出モジュールと、
    前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
  12. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置であって、
    プラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、
    前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、
    前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを有する物理量測定装置を備え、
    前記物理量測定装置は、
    前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出手段と、
    前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出手段と、
    前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出手段と、
    前記平均値から光路差を算出する光路差算出手段と、
    前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算手段とを有することを特徴とする基板処理装置。
  13. 前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値はそれぞれ前記被測定物の厚さに対応する値であることを特徴とする請求項12記載の基板処理装置。
  14. 前記受光装置は前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光を受光し、
    前記第1の干渉位置関連値は、前記反射手段が前記第1の方向に移動する場合における、前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉、並びに前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生したときの前記反射手段の位置の差に対応し、
    前記第2の干渉位置関連値は、前記反射手段が前記第2の方向に移動する場合における、前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉、並びに前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生したときの前記反射手段の位置の差に対応することを特徴とする請求項13記載の基板処理装置。
  15. 前記受光装置は、前記被測定物の表面における複数測定箇所からの前記第1の反射光、及び前記表面での複数測定箇所に対応する前記被測定物の裏面における複数測定箇所からの前記第1の反射光を受光し、
    前記第1の干渉位置関連値算出手段は、前記第1の干渉位置関連値を前記複数測定箇所に対応する数だけ算出し、
    前記第2の干渉位置関連値算出手段は、前記第2の干渉位置関連値を前記複数測定箇所に対応する数だけ算出し、
    前記平均値算出手段は、前記複数の第1の干渉位置関連値のうちから1つの第1の干渉位置関連値を選択すると共に、前記複数の第2の干渉位置関連値のうちから1つの第2の干渉位置関連値を選択し、該選択した第1の干渉位置関連値及び該選択した第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該選択した第1の干渉位置関連値及び該選択した第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺することを特徴とする請求項14記載の基板処理装置。
  16. 前記第1の方向に移動する前記反射手段の移動速度と、前記第2の方向に移動する前記反射手段の移動速度とが同じであることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  17. 前記反射手段が前記第1の方向に移動する場合における、前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差と、前記反射手段が前記第2の方向に移動する場合における、前記被測定物の表面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミング、並びに前記被測定物の裏面からの前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉が発生するタイミングの差とが同じであることを特徴とする請求項14又は15記載の基板処理装置における被測定物の物理量測定方法。
  18. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置であって、
    プラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、
    前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、
    前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを有する物理量測定装置を備え、
    前記物理量測定装置は、
    前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出手段と、
    前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出手段と、
    前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出手段と、
    前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出手段と、
    前記第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正する第1の干渉位置関連値補正手段と、
    前記第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正する第2の干渉位置関連値補正手段と、
    前記補正された第1の干渉位置関連値及び前記補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出手段と、
    前記平均値から光路差を算出する光路差算出手段と、
    前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算手段とを有することを特徴とする基板処理装置。
  19. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置であって、
    プラズマ処理室内に配置された基板又は板状物を被測定物とし、該被測定物に低コヒーレンス光を照射して該被測定物からの第1の反射光を受光すると共に、移動可能な反射手段に前記低コヒーレンス光を照射して該反射手段からの第2の反射光を受光する受光装置と、
    前記第1の反射光及び前記第2の反射光の干渉を発生させるために前記反射手段を移動させる移動制御装置と、
    前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に基づいて前記被測定物の物理量として温度を算出する物理量算出装置とを有する物理量測定装置を備え、
    前記物理量測定装置は、
    前記反射手段が第1の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第1の干渉位置関連値を算出する第1の干渉位置関連値算出手段と、
    前記反射手段が前記第1の方向に移動する間における第1の雰囲気温度変化率を算出する第1の温度変化率算出手段と、
    前記反射手段が前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動する場合において前記干渉が発生したときの前記反射手段の位置に関連する第2の干渉位置関連値を算出する第2の干渉位置関連値算出手段と、
    前記反射手段が前記第2の方向に移動する間における第2の雰囲気温度変化率を算出する第2の温度変化率算出手段と、
    前記第1の雰囲気温度変化率及び第2の雰囲気温度変化率が所定範囲内に含まれるか否かを判別する温度変化率判別手段と、
    前記第1の雰囲気温度変化率及び前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれる場合に、前記第1の干渉位置関連値及び前記第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該第1の干渉位置関連値及び該第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺し、前記第1の雰囲気温度変化率又は前記第2の雰囲気温度変化率が前記所定範囲内に含まれない場合に、該第1の雰囲気温度変化率に基づいて前記第1の干渉位置関連値を補正し、且つ、該第2の雰囲気温度変化率に基づいて前記第2の干渉位置関連値を補正し、該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値の平均値を算出して該補正された第1の干渉位置関連値及び該補正された第2の干渉位置関連値がそれぞれ前記受光装置の温度上昇から受ける影響を相殺する平均値算出手段と、
    前記平均値から光路差を算出する光路差算出手段と、
    前記光路差と前記被測定物の温度とを関係付けた温度換算用データベースを用いて、前記光路差を前記被測定物の温度に換算する温度換算手段とを有することを特徴とする基板処理装置。
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