JP4747953B2 - Tractor - Google Patents
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Description
この発明は、コモンレール式燃料噴射制御を搭載したトラクタに関する。 The present invention relates to a tractor equipped with a common rail fuel injection control.
エンジンの始動時には燃料やエンジンが冷却している為に始動性が悪く、回転が不調で黒煙を発生する。
このようなエンジンにおける始動時の不調を防ぐ手段として、特開2005−282381号公報にはエンジンの乱爆状態を検出して燃料噴射圧を上昇させる技術が記載されている。また、特許第3083332号公報にはエンジン自体の温度を検出して始動時の低温状態で燃料噴射圧を上昇させる技術が記載されている。
As means for preventing such a malfunction at the start of the engine, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2005-282811 describes a technique for detecting the engine explosion state and increasing the fuel injection pressure. Japanese Patent No. 3083332 describes a technique for detecting the temperature of the engine itself and increasing the fuel injection pressure in a low temperature state at the time of starting.
特開2005−282381号公報に記載の技術では、乱爆状態を検出して制御する為にエンジンの不調が一時的に生じてしまう。また、特許第3083332号に記載の技術では、エンジン自体が冷却していても外気温が高くて着火し易い場合に燃料噴射圧を上昇させて燃料を使い過ぎる状態になる。 In the technique described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2005-282181, an engine malfunction occurs temporarily because a violent explosion state is detected and controlled. In the technique described in Japanese Patent No. 3083332, even when the engine itself is cooled, the fuel injection pressure is increased and the fuel is used excessively when the outside air temperature is high and ignition is easy.
そこで、本発明では、エンジン始動時の外気温とバッテリ電圧を検出して噴射圧を制御することで適切な燃料消費量で安定した回転を確保することを課題とする。 Accordingly, an object of the present invention is to ensure stable rotation with an appropriate fuel consumption by detecting the outside air temperature and battery voltage at the time of starting the engine and controlling the injection pressure.
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1の発明は、路上走行と耕地での耕運作業を可能とするトラクタにおいて、路上走行中に走行負荷によるエンジン回転数の変動でエンジン出力を変動させるドループ制御(B)モードと、耕運作業時の抵抗に対して出力を変動してエンジン回転数を維持するアイソクロナス制御(A)モードとをGPS(41)からの情報で自動的に選択可能に構成し、エンジンはコモンレール(11)を設け、該コモンレール(11)はエンジン回転数(N)と出力トルク(T)からレール圧(P)を演算する手段を設け、エンジンの始動時に、GPS(41)からの情報により前記ドループ制御(B)モード又はアイソクロナス制御(A)モードを選択し、該制御モードに基づいてレール圧(P)を設定し、エンジンへの吸入空気の温度を測定すると共に、バッテリの電圧を測定し、前記吸入空気の温度が設定温度未満の場合又は前記バッテリの電圧が設定電圧値未満の場合には前記レール圧(P)を上昇変更し、該レール圧(P)が設定レール圧以上になると、インジェクタ(10)から燃料を噴射してエンジンを始動する制御を行なうエンジンコントロールユニット(17)を設けたことを特徴とするトラクタとする。
The above object of the present invention is achieved by the following configuration.
That is, the invention of
請求項1に記載の発明によると、エンジンの始動時に、まずGPS(41)の情報により前記ドループ制御(B)モード又はアイソクロナス制御(A)モードを自動的に選択し、該制御モードに基づいてレール圧(P)を設定し、次いで、エンジンへの吸入空気の温度を測定すると共に、バッテリの電圧を測定し、前記吸入空気の温度が設定温度未満の場合又は前記バッテリの電圧が設定電圧値未満の場合には前記レール圧(P)を上昇変更し、該レール圧が設定レール圧以上になるとインジェクタ(10)から燃料を噴射してエンジンを始動する制御を行なうことで、エンジンの始動時に外気温が低い場合にはレール圧を上昇させて燃料噴射圧を高くし燃料の微細化を促進して燃料への着火性を良くするので、回転が不調になったり黒煙を発生することが無くなる。 According to the first aspect of the invention, when the engine is started, first, the droop control (B) mode or the isochronous control (A) mode is automatically selected based on the information of the GPS (41), and based on the control mode. The rail pressure (P) is set, and then the temperature of the intake air to the engine is measured and the voltage of the battery is measured. If the temperature of the intake air is lower than the set temperature or the voltage of the battery is the set voltage value If the pressure is less than the value, the rail pressure (P) is raised and changed, and when the rail pressure exceeds the set rail pressure, the fuel is injected from the injector (10) and the engine is started. When the outside air temperature is low, the rail pressure is increased to increase the fuel injection pressure and promote fuel miniaturization to improve the ignitability of the fuel. Raw for it is no longer.
また、エンジンの始動時にバッテリ電圧Vが低い場合にはレール圧を上昇させて燃料噴射圧を高くし燃料の微細化を促進して燃料への着火性を良くするので、回転が不調になったり黒煙を発生することが無くなる。 Further, when the battery voltage V is low at the time of starting the engine, the rail pressure is increased to increase the fuel injection pressure to promote fuel miniaturization and improve the ignitability of the fuel. No black smoke is generated.
また、GPS(41)からの情報で各制御モードに自動で切り換えるようにしておけば作業者の手動操作を減らせることができる。In addition, manual operation by the operator can be reduced by automatically switching to each control mode based on information from the GPS (41).
まず、蓄圧式燃料噴射ディーゼルエンジンについてその概要を説明する。蓄圧式燃料噴射ディーゼルエンジンとは、各気筒へ燃料を噴射するインジェクタ10への燃料供給を必要な圧力に制御したコモンレール(蓄圧室)11を介して行うもので、図6に示すシステム図で燃料噴射制御状態を説明する。
First, the outline | summary is demonstrated about a pressure accumulation type fuel-injection diesel engine. The accumulator fuel-injection diesel engine performs fuel supply to an
燃料タンク12内の燃料は吸入通路13により燃料フィルタ14を介してエンジンで駆動される高圧ポンプ9に吸入され、この高圧ポンプ9によって加圧された高圧燃料はエンジンコントロールユニット(以下「ECU」という)17からの指令に基づき流入圧制御弁20で圧をコントロールされて吐出通路15によりコモンレール11に導かれて蓄えられる。
The fuel in the
コモンレール11内の高圧燃料は各高圧燃料供給通路16により気筒数分のインジェクタ(燃料噴射弁)10に供給され、ECU17からの指令に基づき、気筒ごとにインジェクタ10の電磁弁が開弁作動して、高圧燃料がエンジンの各燃焼室内に噴射供給される。
The high-pressure fuel in the
各インジェクタ10での余剰燃料(リターン燃料)は各リターン通路18により共通のリターン通路19へ導かれ、燃料タンク12へ戻される。
また、コモンレール11内の燃料圧力(コモンレール圧力)を制御するため、コモンレール11の端部に圧力制御弁22が設けられている。この圧力制御弁22はECU17からのデューティ信号によって燃料タンク12への余剰燃料のリターン通路19の戻り圧力を調整するものであり、これによりコモンレール11内の燃料吐出圧力を制御することが出来る。具体的には、エンジン運転条件に応じて目標コモンレール圧力を設定し、コモンレール圧センサ21により検出されるコモンレール圧力がこの目標コモンレール圧力と一致するように、流入圧制御弁20と圧力制御弁22の開度を制御する。
Excess fuel (return fuel) in each
A pressure control valve 22 is provided at the end of the
図7は、ECU17の信号入出力制御ブロック図である。
手動変速レバーの回動位置を検出するポテンショメータ23からの変速信号とフットペダルの回動位置を検出するポテンショメータ24からの変速信号がECU17に入力する。エンジン回転数センサ42からエンジンの回転数が、気筒判別センサ25から燃焼している気筒の噴射タイミングが、吸入空気のターボ圧センサ26から吸入空気の圧縮圧力が、吸入温度センサ27から吸入する外気温度が、ラジエータ水温センサ28から冷却水の温度が、吸入空気量センサ29からターボによって吸入する空気量が、コモンレール圧センサ21からレール圧Pが、タイマー30からインジェクタ10の燃料噴射時間が、走行速度センサ31から作業機の走行速度が、ブレーキセンサ32からブレーキ作用信号が、シリンダヘッドに取り付けた筒内圧センサ37から筒内の圧力変動値が、クランク角センサ38から各気筒のピストン位置情報が、左右単独に設けるブレーキペダルを連結して路上走行をする場合に連結すると連結センサ39からその信号が、作業機を駆動すると作業機出力センサ40からその信号が、さらにGPS(グローバルポジショニングシステム)41から作業機の作業位置情報がECU17へそれぞれ入力する。
FIG. 7 is a signal input / output control block diagram of the
A shift signal from the
このECU17からはグロープラグ制御33信号、インジェクタ制御34信号、コモンレール圧制御35信号、走行クラッチ制御36信号、ブレーキ制御43信号が出力される。
The
エンジン回転数Nと出力トルクTの関係において、ECU17には、図8に示すアイソクロナス制御Aとドループ制御B及び重負荷制御Cの三種類の制御モードを設けている。
アイソクロナス制御Aは、負荷が変動しても回転数が一定になるように出力を負荷に応じて変更する制御で、手動変速レバーの回動すなわちレバー用ポテンショメータ23によって設定回転数を変更するようにして、通常の農作業を行う場合に使用する。例えば、コンバインであれば収穫作業であり、トラクタであれば耕運作業であって、収穫物が多くて負荷が増大しても耕地が固くて耕運刃に抵抗がかかっても出力が変動して回転数を維持するので、最適作業状態を維持しながら運転作業者が楽に操縦できる。出力の変動はインジェクタ制御34信号とコモンレール圧制御35信号でインジェクタ10への燃料噴射量の変更と噴射タイミングの変更によって行う。
In relation to the engine speed N and the output torque T, the
The isochronous control A is a control for changing the output according to the load so that the rotation speed becomes constant even if the load fluctuates, and the rotation speed of the manual shift lever, that is, the set rotation speed is changed by the
ドループ制御Bは、負荷による回転数の変動で出力も変動する制御で、フットペダルの踏み込みによるフットペダル用ポテンショメータ24の回動で回転数を変更するようにして、農作業を行わず移動走行する場合に使用する。単なる移動のために走行する場合には、例えばブレーキをかけて走行速度を減速したり停止したりしようとすると、この走行負荷の増大に伴ってエンジン回転数が低下するため、この走行速度の減速ないし停止を安全に行うことができ、また、例えば、登坂時におけるエンジンの負荷状態を操縦者が察知できる。
Droop control B is a control in which the output fluctuates due to fluctuations in the rotation speed due to the load. When the
重負荷制御Cは、アイソクロナス制御Aで出力を負荷に応じて変更しようとしても一定の回転数を維持できなくなった場合に回転数を上昇させて出力を上げる制御で、特にエンジンの負荷限界近くで農作業を行う場合に使用する。例えば、トラクタで耕運作業を行っている際に特に硬い耕地に出くわした場合にこの重負荷制御Cを用いるとエンジン出力が通常の限界を越えて増大するので作業を中断することがない。 The heavy load control C is a control for increasing the output by increasing the rotational speed when the constant rotational speed cannot be maintained even if the output is changed according to the load by the isochronous control A, particularly near the engine load limit. Used when farming. For example, when the heavy load control C is used when a cultivating operation is performed with a tractor, especially when a heavy cultivated land is encountered, the engine output increases beyond a normal limit, so that the operation is not interrupted.
この重負荷制御Cは、ドループ制御Bで増速したにもかかわらず負荷が大きくて減速する場合に使用しても良い。
なお、このエンジン出力限界近くでの作業時にはエンジン回転数が増加するので、走行速度も速くなるが、これを防ぐために走行伝動経路に変速機を設けて走行速度を一定にするよう制御すれば良い。
The heavy load control C may be used when the load is large and the vehicle is decelerated even though the speed is increased by the droop control B.
When working near the engine output limit, the engine speed increases, so the traveling speed also increases. To prevent this, it is only necessary to provide a transmission on the traveling transmission path and control the traveling speed to be constant. .
さらに、アイソクロナス制御Aは通常の作業に使用する制御でドループ制御Bは路上走行に使用する制御で重負荷制御Cは作業の中で特に負荷が多い場合に使用する制御で、これらの使用機会は作業機の地理上位置で大体決まるので、GPS41からの情報で各制御モードに自動で切り換えるようにしておけば作業者の手動操作を減らせることになる。
Furthermore, the isochronous control A is a control used for normal work, the droop control B is a control used for driving on the road, and the heavy load control C is a control used when the work is particularly heavy. Since it is roughly determined by the geographical position of the work implement, manual operation of the operator can be reduced if the operation mode is automatically switched to each control mode based on the information from the
インジェクタ10の燃料噴射は、メイン噴射の前に1、2回のパイロット噴射を行って始動性を良くすることが行われているが、回転を上げてメイン噴射のみに切り換える場合にメイン噴射量を直線的に増やしていたのではパイロット噴射が無くなった分の出力トルクが低下することになるため、このパイロット噴射を止めるタイミングにメイン噴射を段階的に急増してパイロット噴射が無くなった出力を補って出力トルクの変動を防ぐようにしている。
The fuel injection of the
次に、このディーゼルエンジンの制御状態をフローチャートで説明する。
図1は、エンジンの始動時における制御で、ステップS1で前記の制御モードすなわちアイソクロナス制御Aかドループ制御B或いは重負荷制御Cのどれかを選択する。この選択した制御モードによってステップS2でコモンレル圧を設定する。そして、ステップS3で吸入空気の温度を測定し、ステップS4でバッテリの電圧を測定する。ステップS5の吸気温度判定で例えば5°C未満であればステップS7の設定レール圧を上昇変更し、ステップS6のバッテリ電圧判定で例えば11V未満であればステップS7の設定レール圧を上昇変更する。ステップS5とステップS6の判定が「NO」すなわち吸気温度が5°C以上でバッテリ電圧が11V以上であれば設定レール圧を変更することはない。ステップS8で高圧ポンプ9を駆動し、ステップS9でレール圧が設定レール圧以上になれば、ステップS10でインジェクタ10から燃料を噴射してエンジンを始動する。
Next, the control state of the diesel engine will be described with a flowchart.
FIG. 1 shows the control at the start of the engine. In step S1, the control mode, that is, the isochronous control A, the droop control B or the heavy load control C is selected. The common real pressure is set in step S2 according to the selected control mode. In step S3, the temperature of the intake air is measured, and in step S4, the battery voltage is measured. If the intake air temperature determination in step S5 is, for example, less than 5 ° C, the set rail pressure in step S7 is increased and changed. If the battery voltage determination in step S6 is, for example, less than 11V, the set rail pressure in step S7 is increased. If the determination in step S5 and step S6 is “NO”, that is, if the intake air temperature is 5 ° C. or higher and the battery voltage is 11 V or higher, the set rail pressure is not changed. In step S8, the
このように、吸入空気すなわち外気温が低い場合やバッテリ電圧が低い場合は燃料を高圧でシリンダ内へ噴射することで、燃料の微細霧状化が促進されて着火し易くなり、始動性が良好になる。 In this way, when the intake air, that is, the outside air temperature is low or the battery voltage is low, by injecting the fuel into the cylinder at a high pressure, the fine atomization of the fuel is promoted and ignition is easy, and the startability is good. become.
ECUのインジェクタ噴射タイミングはクランク角センサ38の上死点検出結果に基ずいて制御しているためにその上死点の検出がずれてくると、インジェクタ噴射タイミングが正規のタイミングからずれてきて出力低下になる。図2は、クランク角センサ38の取付誤差等による上死点検出誤差を筒内圧センサ37からの情報で修正する制御で、ステップS11でクランク角センサ38が検出する上死点タイミングをECU17に記憶し、ステップS12でエンジンの回転が安定してインジェクタ10の噴射がシングル噴射状態になると、ステップS13で筒内圧センサ37で最大内圧になるタイミングを検出し、ステップS14でこの最大内圧タイミングがクランク角センサ38の上死点タイミングと一致しているかを判定し、誤差が有るとステップS15でECU17に記憶した上死点タイミングを修正する。
Since the injector injection timing of the ECU is controlled based on the detection result of the top dead center of the
図3は、気筒の内圧が事前に記憶した内圧データと異なってきた場合にインジェクタ10の噴射タイミングや噴射量を修正する制御で、長時間の使用によってインジェクタ10が磨耗して騒音が大きくなった場合に有効である。ステップS17で制御マップによるインジェクタの噴射タイミングと噴射量を読み出し、ステップS18でECUに記憶した筒内圧Pを読み出し、ステップS19で筒内圧センサ37で実際の内圧を測定し、ステップS20でその測定内圧が所定誤差αの範囲を越えていれば、ステップS21でインジェクタの噴射タイミングと噴射量を修正する。
FIG. 3 is a control for correcting the injection timing and the injection amount of the
図4は、吸入空気のターボ圧が所定値より高くなってNOxが多くなるのを防ぐ制御で、ステップS22で制御マップからレール圧を読み出し、ステップS23で制御マップからターボ圧TP0を読み出して、ステップS24でターボ圧センサ26で吸入空気のターボ圧TPを測定し、ステップS25のターボ圧比較で測定ターボ圧TPが設定ターボ圧TP0より大きければ、ステップS26でレール圧を低下すると共に噴射時間を長くしてNOx低減を図る。
FIG. 4 is a control for preventing the turbo pressure of the intake air from becoming higher than a predetermined value and increasing NOx. In step S22, the rail pressure is read from the control map, and in step S23, the turbo pressure TP0 is read from the control map. In step S24, the
作業機を路上走行させる場合には高速で走行することを可能にしているが、対地作業中に高速走行をすると車体が不安定になって危険である。図5は、走行最高速度を制限する制御で、ステップS28で走行速度を測定し、ステップS29で作業機出力センサ40からON信号が入力していればステップS31の最高速度制限に移行し、ステップS30で左右ブレーキ連結センサ39からON信号が入力していなくてもステップS31の最高速度制限に移行してステップS32の走行を行う。すなわち、作業機を駆動していても路上走行でない場合でも最高速度を制限して危険を回避するのである。
When the work implement is driven on the road, it is possible to run at high speed. However, if the high speed run is performed during ground work, the vehicle body becomes unstable and dangerous. FIG. 5 is a control for limiting the maximum traveling speed. In step S28, the traveling speed is measured. If an ON signal is input from the work implement
前述したような制御はディーゼルエンジンにかかわらず、その他の内燃機関、例えば、ガソリンエンジンにおいても適用可能である。
図9は、インジェクタ10の構造を示している。ノズルボディ50にニードル51を挿入し、ソレノイド49で該ニードル51をスライドしてノズル先端部53のノズル55から燃料を噴射する構造になっている。
The control described above can be applied to other internal combustion engines, for example, gasoline engines, regardless of diesel engines.
FIG. 9 shows the structure of the
ノズルボディ50の先端に設けるノズル55は円周方向三等配或いは四等配で設けられているが、ノズルボディ50の燃料供給路52が片側から軸方向へやや傾いて供給されるようになっているために、円周方向に設ける各ノズル55からの燃料噴射が均一にならずシリンダ内での燃焼が偏ったものになる。
The
そこで、図10に示す実施例では、ニードル51のノズルボディ50への嵌合部に螺旋状の溝55を設けて溝55上端の供給路56へ燃料を供給し、燃料溜り54への燃料供給中に燃料に螺旋回転運動を与えてノズル55からの噴射が円周方向で均一になるようにしている。なお、ニードル51の溝55に代えてノズルボディ50の孔側に螺旋溝を形成しても同様な効果を期待できる。
Therefore, in the embodiment shown in FIG. 10, a
図11に示す実施例では、燃料溜り54へ燃料を送る燃料供給路52をニードル51を取り巻くように螺旋状に形成して燃料溜り54で燃料が旋回するようにしている。
図12に示す実施例では、ニードル51の燃料溜り54相当位置に軸方に対して傾けた案内フィン57を設けて、この案内フィン57で燃料が旋回するようにしている。
In the embodiment shown in FIG. 11, a
In the embodiment shown in FIG. 12, guide
図13は、ノズル先端部53のノズルを噴射角を変えて二重に設けた構造で、上下のノズル55,58をそれぞれ円周方向三等配或いは四等配で設けている。パイロット噴射は先端側ノズル55で主に燃料が噴射され、メイン噴射は両ノズル55,58で噴射されることで燃焼状態が良くなる。
FIG. 13 shows a structure in which nozzles at the
図14に示す実施例は、上下ノズル55,58を離して設けた実施例で、ニードル先端部60がノズルボディ50先端の嵌合部59から抜け切らない内に上ノズル58から燃料がパイロット噴射され、やがてニードル先端部60がノズルボディ50先端の嵌合部59から抜けて下ノズル55からも燃料がメイン噴射を開始することで、初期着火が良くなる。
The embodiment shown in FIG. 14 is an embodiment in which the upper and
図15は、四気筒エンジンに五気筒エンジン用コモンレール11を流用した実施例で、インジェクタ10への燃料供給孔の一つに栓61を取り付けて使用することで一種類のコモンレール11を四気筒エンジンと五気筒エンジンに利用でき、製造コストを低減できる。
FIG. 15 shows an embodiment in which a
N エンジン回転数
T 出力トルク
P レール圧
A 吸入空気温度
V バッテリ電圧
N Engine speed T Output torque P Rail pressure A Intake air temperature V Battery voltage
Claims (1)
路上走行中に走行負荷によるエンジン回転数の変動でエンジン出力を変動させるドループ制御(B)モードと、耕運作業時の抵抗に対して出力を変動してエンジン回転数を維持するアイソクロナス制御(A)モードとをGPS(41)からの情報で自動的に選択可能に構成し、
エンジンはコモンレール(11)を設け、該コモンレール(11)はエンジン回転数(N)と出力トルク(T)からレール圧(P)を演算する手段を設け、
エンジンの始動時に、GPS(41)からの情報により前記ドループ制御(B)モード又はアイソクロナス制御(A)モードを選択し、該制御モードに基づいてレール圧(P)を設定し、
エンジンへの吸入空気の温度を測定すると共に、バッテリの電圧を測定し、前記吸入空気の温度が設定温度未満の場合又は前記バッテリの電圧が設定電圧値未満の場合には前記レール圧(P)を上昇変更し、
該レール圧(P)が設定レール圧以上になると、インジェクタ(10)から燃料を噴射してエンジンを始動する制御を行なうエンジンコントロールユニット(17)を設けたことを特徴とするトラクタ。 In tractor to enable tillage working with road and arable land,
A droop control (B) mode in which the engine output is changed by a change in engine speed due to a traveling load while traveling on the road, and an isochronous control (A) that maintains the engine speed by changing the output with respect to the resistance during tillage work. ) Mode and automatically selectable with information from GPS (41) ,
The engine is provided with a common rail (11), and the common rail (11) is provided with means for calculating the rail pressure (P) from the engine speed (N) and the output torque (T).
When the engine is started, the droop control (B) mode or isochronous control (A) mode is selected based on information from the GPS (41), and the rail pressure (P) is set based on the control mode.
The temperature of the intake air to the engine is measured and the voltage of the battery is measured. When the temperature of the intake air is less than a set temperature or when the battery voltage is less than the set voltage value, the rail pressure (P) Change rising,
A tractor comprising an engine control unit (17) for performing control for injecting fuel from an injector (10) to start an engine when the rail pressure (P) becomes equal to or higher than a set rail pressure.
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