JP4746685B2 - ケミカルタンクのベーパの回収方法及びそのタンクの洗浄方法 - Google Patents
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Description
この光化学オキシダントは、大気中の窒素酸化物とVOC(揮発性有機化合物=Volatile Organic Compounds)の混合系が太陽光(特に、紫外線)の照射を受けて光化学反応を起こして生成される汚染物質で、光化学スモッグの原因となり、高濃度では、粘膜を刺激し、呼吸器への影響を及ぼす他、農作物などの植物への影響も観測されている。
このSPMは、発生源から排出された時点で粒子となっている一次粒子と、排出された時点ではガス状であるが、大気中における光化学反応などによって粒子化する二次粒子とに分類される。
二次粒子は、工場・事業所、自動車等から排出されるVOC、硫黄硫化物、窒素酸化物などが原因物質となる。火山灰などから排出される硫黄酸化物など自然起源のものも考えられる。
このVOCは、塗料溶剤(シンナー)、接着剤、インキ、一部の洗浄剤等に含まれ、今日、年間150万トンが大気中に放出されている。このため、そのVOCを排出する施設である塗装ブースを有する塗装関係施設、接着剤のロールコーターの乾燥施設を有する接着関係施設、グラビア印刷などの印刷関係施設、樹脂乾燥器を有する化学製品製造関係施設、洗浄槽等を有する工業用洗浄関係施設、及び固定屋根式タンク等を有するVOCの貯蔵関係施設には、そのVOCの排出規制の法律が定められようとしている。
また、このケミカルタンクは、数年(通常、10年)に一度、洗浄を行う必要があるが、その洗浄作業は繁雑なものとなって、無駄も多く、改善が望まれている。
ベーパと吸着液との混合をエゼクタミキサにより行えば、エゼクタミキサは大容量を処理する場合に優れているため、その回収作業を円滑に行なうことができる。また、その吸着液の循環による回収設備は、従来の冷却回収設備に比べれば、はるかに安価なものとなる。
アスファルトの場合、通常、貯蔵タンクは加熱されて流動化が図られているが、そのタンクからアスファルトを引き出すと、その加熱が無くなるため、その輸送中に徐々に固まることとなる。このため、その輸送途中において、加熱することによって流動性を維持してエゼクタミキサによる混合吸着を円滑に行うためである。
さらに、エゼクタミキサと吸着槽の循環液は水など非爆発性(非可燃性)の液体を使用すると、静電気が生じても爆発の心配がなく、安全である。このとき、その吸着槽において、循環液から吸着液にベーパを回収する。
また、ベーパ回収開始時はベーパ濃度が高いため、上記吸着槽内上部から未回収のベーパをタンク内に戻すようにして、ベーパ吸収(吸着)不足を補うようにするとよい。
縁切りすれば、タンク内は密閉状態となり、不活性ガスの封入によって、容易に爆発の恐れを無くすことができ、爆発の恐れが無くなれば、安全性は向上する。
この水洗浄によって、タンク内の残液及び残渣が洗い落とされて排出されるとともに、ベーパも少なからず回収される。
ノズル洗浄後のタンク内の残留ベーパは少なくなっており、そのベーパは吸着作用によって回収されるため、その回収率は高いものとなる。
水張り・水抜きを繰り返すと、スラッジ等の残渣がタンク内面に浮き上がり始めるとともに、多くの油分を含む残渣が除去されるため、その残渣が浮き上がり、かつ除去されたタンク内をノズル洗浄すれば、タンク内を容易かつ円滑に洗浄し得る。この水張りは、タンク内の収容物の種類によって適宜に行えばよいが、ガソリンタンクの場合は、スラッジ、エマルジョン等の残渣が多いため、水張りを行うことが好ましい。
その回転する洗浄ノズルは、例えば、ケミカルタンクの側壁に、その配管取付孔を介して挿し込まれる給水管と、この給水管の先端に回転自在に設けられた噴水部と、前記給水管内を貫通して前記噴水部を回転させる回転軸と、前記給水管の後端に設けられた前記回転軸の回転用モータとからなる構成等のものを適宜に採用する。
この構成の洗浄ノズルの場合、上記給水管に流入口を設けて、この流入口から上記加圧した不活性ガスを流入させることができる。
ラインミキサは、例えば、ベーパが流入するアウターチューブと、そのアウターチューブの内に挿通された同一軸方向のインナーチューブとからなり、前記アウターチューブはその両端が前記インナーチューブに連続して閉塞され、その閉塞スペース内のインナーチューブ全長周囲にはベーパの流入口がその長さ方向に亘って形成されている構成のものとすることができる。
このとき、ベーパをインナーチューブ内に強制的に送り込むようにすれば、その混合吸着効率もさらに向上する。因みに、バブリングによる混合吸着に比べても、ミキシングによる混合吸着はその作用が遙かに優れたものとなる。
このとき、上記給水に水スチームを加えれば、洗浄効果が向上する。また、その洗浄には、上記各洗浄ノズルを採用できるとともに、ベーパの吸着には上記ラインミキサやエゼクタミキサを採用できる。
これらのケミカルタンクの洗浄においては、例えば、ケミカルタンクからケミカル残液を抜き取った後、そのケミカルタンク内に不活性ガスを送り込んでそのタンク内の酸素濃度を例えば5%以下とし、溶剤による下記マシン洗浄を行った後、洗浄溶剤のべーパをタンク外に送り出し、その送り出されたケミカルを吸着液の封入された密封分離槽に送り込んでケミカル液分を吸着するとともに、その密封分離槽からの気体分を水槽に送り込んで吸着し、吸着液は循環させて、その循環する吸着液に前記送り出されたケミカルを混合吸着させ、その後、ケミカルタンク内に給水して水張りを行うとともにその排水を行い、その排水を密封分離槽に送り込んでケミカル液分と水に分離し、その水はタンク内に循環させ、ケミカル液分は回収する構成を採用できる。
この場合、最終洗浄として水による下記マシン洗浄を行う。
また、この発明は、爆発を回避した密封タンク内において、ノズル洗浄、水張りをしたり、フロート型タンク等にあっては、水張り・水循環をしたりし、その後、ベーパ吸着を行うようにしたので、ケミカルタンクの洗浄作業を、安全かつ円滑に行うことができる。
この洗浄機材は、図1に示すように、残液回収設備10、気液分離設備20、ベーパ回収設備30、洗浄設備40及びそれらの駆動源となるコンプレッサ50等からなり、これらの各設備は4トントラック車に載せて移動できるものである。コンプレッサ50は内燃機関により駆動するものとすると、電源設備の無い場所での作業が容易となる。
気体f、油分e及び水wは各開閉弁Vの開閉によって適宜に送り出す。このとき、後述のように、ポンプ11により、気液混合体が送り込まれるため、油分e及び気体fはクッションタンク22に送られ、水wは後述のノズル41に送られる。水wの層下部の油分を含む沈殿物w1は吸着槽23に送り込む。
回収槽31は、図5に示すように、ラインミキサ32からの気液混合液が多孔管31aから槽内に流出され、その中の吸着液(灯油)dに気液混合液中のベーパcが接触して吸着がさらに促進される。回収槽31にも吸着材31bが装填されており、この吸着材31bによっても油分e及びベーパcが吸着される。このため、このベーパ回収槽31から放出されるガスgは、ベーパc及び油分eが完全に除去されたものであるため、臭気の問題もない。
このインナーチューブ32bに吸着液(灯油)dが流通すると、アウターチューブ32a内のガス(ベーパc)が流入口32cからインナーチューブ32b内に吸引されて吸着液dに混合し、吸着される。
ノズル41は、例えば、図7に示すように、円筒状部41aの両側部の前後にズレて噴出口41bが形成されたものである。また、ノズル41には、その上面を被う遮蔽板42が設けられている。このノズル41は、水平設置の場合、その水平に対して上向きに5度程度傾いて取付けられ、左右に動くようになっている。
なお、ポンプ11、33、各配管等はアース(接地)して静電気対策を行う。また、配管にはSUSを使用して酪酸による酸化を防止する。
まず、この設備を搭載したトラックとともに、窒素ガスタンクを搭載した車Tをタンク1近くまでもって行く。この後又は前もって、タンク1から残液aを抜き取り、そのタンク1から出る各配管を閉じて縁切りしてそのタンク1を密封する。この密封タンク1に不活性ガス(窒素ガス)bを封入してベーパcによる爆発を回避する。その窒素ガスbの封入度合は、酸素濃度が10%以下、好ましくは5%になるようにする。その濃度は測定器S1、S2により検出する。また、その窒素ガスbの封入により、タンク1内は、大気に対して1ヘクトパスカル程度加圧された微圧状態として、空気(酸素)が流入しないようにする。その微圧状態はマノメータPで検出する。
この不活性ガスbの封入時、ベーパ回収設備30を駆動させて、タンク1から排出されるベーパcを回収することもできる。このとき、タンク1の上部、例えば天井からもベーパcを回収するようにすることもできる。なお、不活性ガスbの封入量とベーパc等の排出量は同量とする。
水張り用の給水は適宜な配管取付孔に工場用水等の水配管を接続して行い、排水は密封分離槽21に送り込む。作業が夜間に及ぶ場合には、その夜間中、水張りをして置く。その水張り高さは、処理油aの種類、タンク1の形状等によって適宜に決定すれば良いが、一般的に、水位が低い方が油分等の回収がされ易いが、例えば、100mm程度とする。
所要数のノズル41を取付け後、各ノズル41から噴水して、圧力水wによるタンク1内の水洗浄を行う。このとき、ノズルのヘッド(円筒状部41a)は噴出流(水流)によって図7矢印のように回転し、噴水はその回転軸周囲になされてタンク1内面が洗浄される。
そのクッションタンク22内に気体fが溜まれば、ラインミキサ32を適宜に駆動させてベーパcを回収する。クッションタンク22内の油分(液)eは吸着槽23に送られ、液面に浮き上がった廃油分は廃油缶24に送られる。このノズル洗浄時、ベーパ回収設備30を駆動させて、タンク1の上部(例えば天井)からベーパcを回収するようにすることもできる。
なお、1000キロリットルのガソリンタンク1において、0.6キロリットルの灯油dでもって十分なベーパcの吸着を行うことができた。
上記洗浄ノズルとしては図10〜図11に示すものを使用することもできる。
給水管61はL字状をして、その途中に上記不活性ガス(窒素ガス)bの流入口64が設けられており、一端開口から水wが送り込まれる。その一端開口部に上記モータ63が固定され、このモータ63は上記エアコンプレッサ50からの圧縮空気によって駆動する。モータ63からの回転力はギヤ機構65を介してクラッチ66に伝達される。このクラッチ66は、電磁又は手動であって、その出力は上記回転軸62に伝えられ、そのON、OFFによって上記噴水部70の回転・停止が選択される。
筒状部材71の軸心には連結軸74が設けられ、この連結軸74が2つのフック継手75を介して回転軸62に転結されている。このため、回転軸62の横方向における回転力が、その対のフック継手75を介して筒状部材71の上下方向における回転力として伝達される。
このとき、噴水距離は水圧の調整で行うことができるが、上記流入口64から加圧した不活性ガスbを流入して、その不活性ガスbの加圧度を調整することによって、洗浄水の飛距離(噴水距離)を調整する。この不活性ガスbの送り込みは、仮に、タンク1内にベーパc等のガスが残っていても、そのガスを封じ込める効果もある。すなわち、ケミカルタンク1の不活性ガス封入による密封を確実とする。
すなわち、まず、図13(a)に示すように、上述と同様に、タンク1からガソリン残液aを抜き取る。このとき、タンク1の底部から残液aを抜き取ることによって水分が多く、その水分除去が必要な場合、気液分離設備20を設けて、この設備20を介してタンク2に残液aを送り込む。
その後、図13(c)に示すように、タンク1からベーパcを引き出してそのベーパcをベーパ回収設備30において循環する吸着液dに混合吸着させて、そのタンク1内の残留ベーパcを除去する。
このとき、タンク1からのベーパcは吸収槽31’の灯油液中に送り込まれるようにするとともに、その液面は搬送レベル(図13(d)破線参照)とし、バキュームタンクである吸着槽31’において、ベーパcと灯油のバブリングが起きてその混合吸着が円滑に行われるようにするとよい。ストレーナ33’は40メッシュの金属製として、静電気の除去を行うが、設けなくても良い。回収槽31はスピンドル油と水の層からなるものとする。
また、このベーパ回収開始時のベーパ濃度が高い場合,回収槽31内上部の気体c’’をタンク1に送り返す循環方式を採用して吸収(吸着)不足を補うようにする。その気体c’’のタンク1への送り込みは、タンク1内からのベーパcの引き出しによるタンク内負圧によって行われる。
さらに、回収槽31とエゼクタミキサ36の間は水wを循環させて静電気が生じないようにするとよい。
この図13a、同b、同dの全体フロートは図14のごとくなり、この図13dのように、吸着槽31’と回収槽31等の複数段の吸着作用によってベーパcを回収するようにすれば、回収効率は自ずと向上する。この回路はアセトン等に好ましい。
このとき、上記給水wに水スチームを加えれば、洗浄効果が向上する。この水スチームの送り込みは、上記各洗浄水wの送り込み時にも採用できる。また、何れの洗浄作業においても、スチームによる洗浄(スチィーミング)を行うことができる。
その吸着液dは循環させて、その循環する吸着液dに前記送り出されたケミカルベーパc’を混合吸着させる。また、各配管60において、残液aを抜き取る必要があれば、その接続部にエアムーバ34を設け、このエアムーバ34によってその残液a(ケミカルベーパc’)を回収回路に送り込む。
その後、図16に示すように、ケミカルタンク1内に給水wして水張りを行うとともにその排水を行い、その排水wを密封分離槽21に送り込んでケミカル液分eと水wに分離し、その水wはタンク1内に循環させ、ケミカル液分eはドラム缶24に回収する。図中、26はエアー弁であって、このエアー弁26を介して密封分離槽21からの気体fをタンク1に返送する。
これらの作用によって、NBD等のアルデヒド類の臭気は殆ど解消され、タンク1内に作業者が入って仕上げ清掃を行う。なお、給水wに水スチームを加えることによって洗浄効果が増し、臭気もさらになくすことが出来る。
図17aに示す方法は、アセトン封入の密封分離槽21にタンク1からのベーパcを送り込み、循環する吸着液(アセトン)eとラインミキサ32(エゼクタミキサ36)を介して混合吸着させ、その密封分離槽21から発生するベーパc’は水槽25に送り込んで溶解吸着させる。
図17bに示す方法は、上記同図aにおいて、二次側(水槽25側)を循環回路としたものである。この場合、密封分離槽21は吸着材23aを内封したものとする。
図17cに示す方法は、上記同図bにおいて、真空ポンプ23’によってベーパc’を水槽25に送り込むようにしたものである。
また、上記吸着液dは、上記のものに限らず、そのタンク1への収納物に応じて適宜に選択する。例えば、メタノールタンク1であれば水を、発煙硫酸のタンク1であれば濃硫酸を、原油のタンク1であればA重油を、エピクロルヒドリンタンク1であればメタノールを、酢酸ビニルモノマーであれば灯油を、シクロヘキサノールであればターペンを、それぞれ使用する。このとき、エピクロルヒドリン及び酢酸ビニルモノマーは、臭気を完全に除去できないため、その臭気対策として、エピクロルヒドリンはエアーケム665M((株)日本シ−アールシー製商品名)、酢酸ビニルモノマーはエアーケム951M(同商品名)を使用する。
このため、例えば、密封式分離槽21の吸着液dはアセトンを水とすることができる。アセトンに代えて2エチルヘキサノールを採用し、密封式分離槽21の吸着液及び水封槽(クッションタンク)22の液をその2エチルヘキサノールとすることもできる。
回収槽31は、例えば、スピンドル油などの吸着液dが充填されており、耐圧防爆ポンプ33でもってその吸着液dは上記加熱容器4に接続されたエゼクタミキサ36に循環され、その循環によって加熱容器4内のベーパcがエゼクタミキサ36に吸引されて吸着液dと混合して吸着され、回収槽31に送り込まれる。
この作用によって、各タンク1a内のベーパcが回収される。加熱容器4の容量(管径)は各タンク1aから送り込まれるベーパc及びロータリ車による張込量(20〜30KL/h)により適宜に決定し、例えば、エゼクタミキサ36への循環量:10KL/h、ガス吸収:30KL/h、ポンプ23の耐圧:0.2Mpa、回収槽31の容量:1〜2KL等とする。
この工事では、エアコンプレサー駆動のウエルデンポンプ23’’でもってタンク1c内の残油を回収後、そのポンプ23’’でもって、吸着槽(回収槽)31とエゼクタミキサ36の間にA重油と潤滑油からなる吸着液dを循環させ、その循環によってタンク1c内のベーパcがエゼクタミキサ36に吸引されて吸着液dと混合して吸着され、回収槽31に送り込まれる。
この作用によって、タンク1cのベーパcが回収される。このとき、サクション配管5を介してタンク1c内のベーパcが吸引される。また、開始時等のベーパ濃度が高く、ベーパcの十分な回収(吸着)が行えない場合には、循環配管6を設けて、エアー抜き管7を介してタンク1cと回収槽31間に循環路を形成するとよい。このとき、例えば、エゼクタミキサ36の流量:5KL/h、吸引量:15KL/h等とする。
4 加熱容器
10 残液回収設備
11 ポンプ
20 気液分離設備
21 密封分離槽
22 クッションタンク
23 吸着槽
24 廃油缶
30 ベーパ回収設備
31 ベーパ回収槽(吸着槽)
32 ラインミキサ
33 ポンプ
34 エアムーバ
36 エゼクタミキサ
40 洗浄設備
41 ノズル
50 コンプレッサ
60 洗浄ノズル
61 給水管
62 回転軸
70 噴水部
71 有蓋筒状部材
76 ノズル管
77 噴水口
a 残油
b 窒素ガス(不活性ガス)
c ベーパ
d 灯油
e 油分
f 気体(空気、ベーパ)
w 水
Claims (6)
- ケミカルタンク(1)からケミカル残液(a)を抜き取り、そのケミカルタンク(1)から出る各配管を閉じて縁切りしてそのケミカルタンク(1)を密封した後、不活性ガス(b)をそのケミカルタンク(1)内に封入して、ケミカルタンク(1)内のベーパ(c)による爆発を回避し、その状態の前記ケミカルタンク(1)内にノズル(41)により噴水して洗浄し、その洗浄されたケミカルタンク(1)からベーパ(c)を引き出してそのベーパ(c)を循環する吸着液(d)に混合吸着させて、ケミカルタンク(1)内の残留ベーパ(c)を除去することを特徴とするタンクの洗浄方法。
- フローティング型又はインナーフロート型のケミカルタンク(1)からケミカル残液(a)を抜き取った後、そのケミカルタンク(1)内に給水して水張りを行うとともにその排水を行い、その排水を密封分離槽(21)に送り込んでケミカル液分と水に分離し、その水は前記水張り給水用に循環させ、ケミカル液分は回収し、その後、前記ケミカルタンク(1)からベーパ(c)を引き出してそのベーパ(c)を循環する吸着液(d)に混合吸着させて、ケミカルタンク(1)内の残留ベーパ(c)を除去し、さらに前記ケミカルタンク(1)内を洗浄することを特徴とするタンクの洗浄方法。
- 上記不活性ガス(b)のケミカルタンク(1)への封入により爆発を回避した状態の前記ケミカルタンク(1)内に給水して水張りを行うとともにその排水を行い、その水張り・排水を繰り返して、ケミカルタンク(1)内の残油・残渣を除去し、その後に、上記ノズル(41)による洗浄を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のタンクの洗浄方法。
- 上記洗浄水に加圧した不活性ガス(b)を流入して、その不活性ガス(b)の加圧度を調整することによって、洗浄水の飛距離を調整することを特徴とする請求項1又は3に記載のタンクの洗浄方法。
- 上記ケミカルタンク(1)の側壁に、その配管取付孔を介して上記ノズル(41)を取付けたことを特徴とする請求項1、3又は4の何れかに記載のタンクの洗浄方法。
- 上記ベーパ(c)と吸着液(d)の混合をエゼクタミキサ(36)により行ったことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のタンクの洗浄方法。
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