JP4746656B2 - 3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法 - Google Patents

3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4746656B2
JP4746656B2 JP2008233819A JP2008233819A JP4746656B2 JP 4746656 B2 JP4746656 B2 JP 4746656B2 JP 2008233819 A JP2008233819 A JP 2008233819A JP 2008233819 A JP2008233819 A JP 2008233819A JP 4746656 B2 JP4746656 B2 JP 4746656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
core
connection
withstand voltage
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008233819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010068664A (ja
Inventor
和市 苅谷
唯彦 城
聡 鈴木
辰雄 中西
雄裕 苗崎
彰 間野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Electric Power Co Inc
J Power Systems Corp
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
J Power Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Electric Power Co Inc, J Power Systems Corp filed Critical Kansai Electric Power Co Inc
Priority to JP2008233819A priority Critical patent/JP4746656B2/ja
Publication of JP2010068664A publication Critical patent/JP2010068664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4746656B2 publication Critical patent/JP4746656B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)
  • Gas Or Oil Filled Cable Accessories (AREA)

Description

本発明は、3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法に関するものである。
導体の外周に絶縁油が含浸された絶縁層を具えたOFケーブルの構成は、例えば特許文献1に開示されている。このようなOFケーブルで、導体を有する3本のケーブルコアを具えた3心OFケーブル(以下、OFケーブルという)は、大電力の長距離輸送に広く用いられている。
今日では、その老朽化した部分が、CVケーブル(架橋ボリエチレンケーブル)と置き換えられることが多い。その際の接続作業では、OFケーブルに充填されている絶縁油に対する油止め措置が必要とされ、従来、OFケーブルとCVケーブルの3本の導体同士をそれぞれ油止めユニットに嵌挿された導体接続金具を介して導通状態に接続し、そのOFケーブルの導体と導体接続金具の接続部の外周をそれぞれ別々の遮蔽ケースで覆うようにしていた。
その油止めユニットは、合成樹脂材により先尖りの円筒状に形成され、本体カバー内に立設された金属製の継ぎフランジの3つの孔部にそれぞれ密嵌状態に保持されることによって油止め措置が施されていた。
その接続作業では、OFケーブルの金属シースは所定長だけ切断除去され、その金属シースの切断部に被嵌されたセミストップ装置によって、セミストップ装置内に開口する油通路が閉塞される。そのセミストップ装置は、連通配管によってOF側ケースに設けたセミストッパバルブに接続される。
以上のような構成により、OFケーブルの油通路を流通する絶縁油に対するセミストップ装置と油止めユニットによる二重の油止め措置が施されると共に、OFケーブルの3本の導体とCVケーブルの3本の導体が導体接続金具を介して導通状態に接続される。このような接続作業が完了した後は、OF側ケース内に絶縁油が充填され、通電使用可能な状態となる。
特開2001−93352号公報
しかし、従来の接続作業において、OFケーブルは、コア部分を剥き出すまで、CVケーブルとの相位置を確認できず、CVケーブル側を組み立てる前にOFケーブル側を組み立てる必要があり、そのため、現地にて直流(DC)耐電圧試験を行う際は、既設であるOFケーブルに不必要な高負荷電圧を印加しなければならないという問題があった。
また、従来の接続作業では、OFケーブル側のGIS(ガス絶縁開閉装置)、及びトランス端末の切り替えが必要となり、工事期間が長くなるという問題があり、さらに、SF6(六フッ化硫黄)ガスの使用量が増えてコストが増加するという問題があった。
さらに、従来の接続作業では、OFケーブルを接続する際、OFケーブルを引き戻す必要があるため、曲げ半径が大きくなり、その結果、OFケーブルの絶縁油浸紙に紙裂けや紙しわといった不具合が生じる可能性があった。
従って本発明の目的は、OFケーブル側の現地DC耐電圧試験を省略し、GIS及びトランス端末の切り替えなどが不要、及びSF6ガスの使用量の抑制に伴うコストの削減、及び工事期間の短縮を行うことができる3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法を提供することにある。
(1)本発明は上記目的を達するため、
耐電圧試験対象の3心構造を有する試験対象ケーブルが取り付けられるケーブルケースと、前記ケーブルケースに接続され、前記試験対象ケーブルの導体が等間隔で絶縁状態にて組み立てられる絶縁接続部と、
前記絶縁接続部に密封状態に接続される3心一括遮蔽ケースと、
を備え、
前記試験対象ケーブルは、前記絶縁接続部と前記3心一括遮蔽ケースとで形成される領域に絶縁材料が注入された後、耐電圧試験が行われる3心一括型接続箱であって、
前記絶縁接続部は、その全体が絶縁性部材によって形成され、前記導体の接続方向に直交する方向に起立して円板形状に形成されたフランジ部と、その前記フランジ部から前記試験対象ケーブルの接続方向と反対側に先細りの円筒形状に形成された3つの膨出部と、 前記各膨出部に対応して前記試験対象ケーブル側に円筒形状に突出する3つの突出部と、を有し、
前記試験対象ケーブルは、前記各突出部から前記各膨出部内に挿入されて組み立てられることを特徴とする3心一括型接続箱を提供する。
(2)本発明は上記目的を達するため、
前記膨出部は、前記耐電圧試験が行われるとき、その先端部に電界緩和用の電界緩和シールドが取り付けられることを特徴とする前記(1)に記載の3心一括型接続箱を提供する。
(3)本発明は上記目的を達するため、
前記膨出部は、前記耐電圧試験が行われるとき、その先端部に耐電圧リード線が接続され、
前記耐電圧リード線は、前記3心一括遮蔽ケースから前記試験対象ケーブルの接続方向と反対側に取り出され、前記耐電圧リード線を介して前記試験対象ケーブルに電圧を印加することによって前記耐電圧試験が行われることを特徴とする前記(1)に記載の3心一括型接続箱を提供する。
(4)本発明は上記目的を達するため、
前記試験対象ケーブルの前記導体は、接続スリーブによって前記試験対象ケーブルに接続される相手ケーブルの導体と共にかしめられることによって電気的に接続することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の3心一括型接続箱を提供する。
(5)本発明は上記目的を達するため、
前記試験対象ケーブルに接続される相手ケーブルは、前記3心一括型接続箱の中央部にて先に切断され、
前記絶縁接続部は、前記相手ケーブルの相位置に基づいて前記膨出部との位置合わせが行われることを特徴とする前記(1)に記載の3心一括型接続箱を提供する。
(6)本発明は上記目的を達するため、
前記相手ケーブルは、前記膨出部との前記位置合わせが行われる事前工程としてケーブルコアを覆う外被が切断され、鉛工処理を施すことによって油止めの保護がなされることを特徴とする前記(5)に記載の3心一括型接続箱を提供する。
(7)本発明は上記目的を達するため、
試験対象ケーブルの耐電圧試験方法を行なう事前工程として、
前記試験対象ケーブルが接続される相手ケーブルを先に切断し、前記相手ケーブルの相位置を確認しておく確認工程と、
前記相手ケーブルの前記相位置に基づいて前記絶縁接続部の位置合わせを行う位置合わせ工程と、
前記相手ケーブルの外被を切断して鉛工処理により油止めの保護がなされ、前記絶縁接続部に組み込まずに保管しておく保護工程と、
を行い、
更に、本工程として、
前記試験対象ケーブルをケーブルケースに取り付ける取付け工程と、
前記試験対象ケーブルの導体を等間隔で絶縁状態にて絶縁接続部に組み立て、前記絶縁接続部を前記ケーブルケースに接続し、前記絶縁接続部に電界緩和シールドを装着する装着工程と、
密封状態となるように3心一括遮蔽ケースを前記絶縁接続部に接続する接続工程と、
前記絶縁接続部と前記3心一括遮蔽ケースとによって形成された領域に対して真空引きを行う真空引き工程と、
前記真空引きを行った前記領域に絶縁材料を注入する注入工程と、
前記絶縁材料を注入した後、前記試験対象ケーブルに対して耐電圧試験を行う耐電圧試験工程と、
を備えたことを特徴とする試験対象ケーブルの耐電圧試験方法を提供する。
(8)本発明は上記目的を達するため、
前記(7)における前記試験対象ケーブルの前記耐電圧試験終了後、
前記3心一括遮蔽ケースから前記絶縁材料を排出させる排出手段と、
前記絶縁接続部から前記電界緩和シールドを取り外す取外し手段と、
前記位置合わせを行った前記相手ケーブルと前記絶縁接続部とを接続スリーブによってかしめて接続するかしめ接続手段と、
密封状態となるように遮蔽ケースを前記絶縁接続部に接続する第1の接続手段と、
前記相手ケーブルを相手ケーブルケースに取り付ける取付け手段と、
前記ケーブルケースと前記相手ケーブルケースを接続する第2の接続手段と、
前記遮蔽ケース、及び前記ケーブルケースと前記相手ケーブルケースとによって形成された領域に前記絶縁材料を注入する注入手段と、
を備えたことを特徴とする3心一括型接続箱の組立方法を提供する。
本発明によれば、OFケーブル側の現地DC耐電圧試験を省略し、GIS及びトランス端末の切り替えなどが不要、及びSF6ガスの使用量の抑制に伴うコストの削減、及び工事期間の短縮を行うことができる。
以下に、本発明の3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法の実施の形態を図面を参考にして詳細に説明する。
[実施の形態]
(3心一括型接続箱の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るOFケーブル及びCVケーブルが接続された3心一括型接続箱の断面図である。この3心一括型接続箱1は、図1に示すように、実線路に布設される場合の構造を示しているが、DC耐電圧試験に用いられる本発明の3心一括型接続箱を構成するケーブルケース(CV側ケース)10D、3心一括絶縁接続ユニット(絶縁接続部)11及び3心一括遮蔽ケースとしても使用可能なOF側ケース10Bなどが示されている。OFケーブル(相手ケーブル)2が取り付けられ、さらに、遮蔽ケース12を密封状態に覆いながらCV側ケース10Dに接続されるOF側ケース10Bと、導体31を有する3本のケーブルコア30を具えて3心構造を有し、既に布設されたOFケーブル(相手ケーブル)2に接続されるCVケーブル(試験対象ケーブル)3が取り付けられるCV側ケース(ケーブルケース)10Dと、CV側ケース10Dに接続され、CVケーブル3の導体31が等間隔で絶縁状態にて組み立てられる3心一括絶縁接続ユニット(絶縁接続部)11と、3心一括絶縁接続ユニット11に密封状態に接続される遮蔽ケース12と、を備えて概略構成されている。
OFケーブル2とは、3心構造を有する電力供給用のケーブルであり、導体22と絶縁層21からなるケーブルコア20と、導体22を油が浸透した紙によって形成された絶縁層21と、導電性部材によって形成された導体22と、を備えて概略構成されている。
CVケーブル3とは、OFケーブル2と接続される3心構造を有する新設のケーブルであり、導体31と絶縁体の絶縁層からなるケーブルコア30と、導電性部材によって形成された導体31と、を備えて概略構成されている。
3心一括絶縁接続ユニット11は、図1に示すように、3心一括型接続箱1のOF側ケース10BとCV側ケース10Dとの内部に配置され、導体接続部13において、OFケーブル2及びCVケーブル3の対向し合う3本の導体22、31同士が、一括して導通状態に接続するように構成されている。
遮蔽ケース12は、図1に示すように、3本の導体22、31が各接続スリーブ130を介して接続されている導体接続部13の全体を覆うように構成されている。
OF側ケース10Bは、図1に示すように、遮蔽ケース12の外周を密封状態に覆ってCV側ケース10Dに接続される。
図2は、本発明の実施の形態に係る3心一括絶縁接続ユニットの概略図である。この3心一括絶縁接続ユニット11は、図2に示すように、油止め機能を有し、導体接続方向に直交する方向に起立して配設される円板状のフランジ部110と、そのフランジ部110から、OFケーブル2側に向けて突出形成される先細りの円筒状に形成された3つの膨出部111と、その膨出部111に対応してCVケーブル3側に突出する図3に示す突出部112と、を備え、例えば絶縁性部材であるエポキシ樹脂の一体成形により形成され、その表面には、接地遮蔽性を維持するために導電性塗料が焼き付けられている。
フランジ部110は、OFケーブル2側の導体接続部13を含むケーブル接続部を密封状態に覆うOF側ケース10BとCVケーブル3のケーブル接続部を覆うCV側ケース10Dとの間に挟まれた状態に立設される。
OFケーブル2側に向けて突出形成される3つの膨出部111は、図2に示すように、フランジ部110の片面(表面側)の同心円上に等間隔(120°)に配設されて、その貫通孔内に導体22、31同士を接続するための導体接続金具113を内蔵した状態で一体成形される。
このフランジ部110の周縁には、OF側ケース10Bの接続端に形成された接続リング103にボルト締結により接続される接続縁部114が形成され、その接続縁部114の内側には、遮蔽ケース12の基部を被嵌させるための円盤状の掛止段部115が形成される。その掛止段部115内に3つの膨出部111が立設される。フランジ部110の裏面側には、膨出部111と対応する位置に円筒形状を有する突出部112が形成される。
図3(a)は、本発明の実施の形態に係る3心一括絶縁接続ユニットの断面図であり、(b)及び(c)は、凹R部の拡大図である。図3(b)及び(c)は、図3(a)において丸で囲んだ範囲を拡大表示したものである。
フランジ部110の表面側の接続縁部114と掛止段部115との間には、例えば図3(a)及び(b)に示すように、凹R部116が形成され、該凹R部116の一部をフランジ部110の周縁表面よりも内側に食い込ませて、凹R部116の曲率を小さく設定し、当該部に導電性塗料を塗布しアースラインを形成している。
つまり、凹R部116は、その一部をフランジ部110の周縁表面よりも内側に食い込ませることなくフランジ部110の接続縁部114と掛止段部115との間に形成されることによって、図3(b)に一点鎖線で示すように、曲率が大きくなり電気ストレスが外側に回り込みやすくなる。
また、凹R部116は、その一部をフランジ部110の周縁表面よりも内側に食い込ませることなく、食い込ませた場合と同等の曲率を設定するとき、フランジ部110の外径が大きくなるだけでなく、膨出部111の位置が軸方向左方向に伸びるため、3心一括絶縁接続ユニット11の軸方向の長さが大きくなり、コンパクト化の妨げとなる。
さらに、3心一括絶縁接続ユニット11は、図3(c)に示すように、フランジ部110の裏面側の接続縁部117と突出部112が立設されている円盤状の段状部118との間にも同様の凹R部119が形成される。
このように、3心一括絶縁接続ユニット11は、フランジ部110の表裏に形成される凹R部116、119の一部をフランジ部110の周縁の表面と裏面に食い込ませるように構成することによって、凹R部116、119の曲率を小さく設定することができ、3心一括絶縁接続ユニット11の全長を短くすることができる。
また、3心一括絶縁接続ユニット11が、雷インパルス等による大きな電界ストレスの影響を受けても、フランジ部110の周縁と、膨出部111及び突出部112との間で電気ストレスの局部的な集中による絶縁破壊が発生しない程度に、フランジ部110の外径を短縮化することができる。このような3心一括絶縁接続ユニット11を設けたことによって、そのユニット長さを37.8%(434mm→270mm)程度短縮することができた。
そして、膨出部111の基部外周がフランジ部110の掛止段部115の外周から離間する部位においては、膨出部111の立ち上がり部分と、掛止段部115の表面とを、電界ストレスの局部的な集中による絶縁破壊を回避できる程度になだらかな傾斜面を介して連続させている。
例えば77kV用3心ケーブルを接続する3心一括型接続箱1では、その傾斜面は、曲率の異なる複数の曲面が連続して形成されてもよいが、電気ストレスの集中を発生させない程度に曲率を小さく設定した曲面で構成されるのが好ましい。このような構成により、3心一括絶縁接続ユニット11が雷インパルス等による大きな電界ストレスの影響を受けても、膨出部111の立ち上がり部分周辺に、絶縁破壊を誘発するような電気ストレスの局部的な集中が発生しにくくなる。
また、図3(a)に示す接続スリーブ130は、導体接続金具113に導通状態に挿入されている。この接続スリーブ130の先端部には、開口が設けられており、接続されるOFケーブル2の導体22が挿入可能となるように構成されている。図3(a)に示す幅Wは、接続スリーブ130に挿入するためのOFケーブル2の引き戻し量を示しており、この引き戻し量Wが数十mmで済むために、OFケーブル2の曲げ半径が小さくて済む。このことにより、OFケーブル2への局所曲げを小さくして絶縁油浸紙に紙裂け、紙しわ防止することできる。
図4(a)は、本発明の実施の形態に係る遮蔽ケースの平面図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図であり、図5は、本発明の実施の形態に係る被掛止辺部周辺の拡大図である。遮蔽ケース12は、例えば図4(a)及び(b)に示すように、円筒状に保形可能な半割れ状の平滑な真鍮製の板部材120からなり、板部材120の周面には、3本のリング状の補強板121が貼り付けられ、対向し合う半割れ状の端縁には、図5に示すように、外側に折り返し形成された被掛止辺部122、123が形成され、その両被掛止辺部122、123に掛止する掛止辺部を両側に有する掛止部材124が、筒軸方向にスライド動作することによって、両被掛止辺部122、123が掛脱自在に掛止される。
従って、OFケーブル2とCVケーブル3を接続する現場では、板部材120の基部をフランジ部110の掛止段部115に被嵌させた後、両被掛止辺部122、123を近接させた状態として、両被掛止辺部122、123に掛止部材124をスライドさせて掛止すればよい。
その際に、掛止部材124は、隣接し合う2つの膨出部111間の中間(60°)の部位に沿って配設するのが好ましい。このような中間部位では、導体接続部13から受ける電界ストレスの影響が最も少なく、掛止部材124による安定な掛止状態を得ることができるからである。
なお、図5に示す両被掛止辺部122、123間の間隔dは、例えば3.0mm〜5.0mm程度に設定することができる。また、掛止部材124は、作業性を考慮して、例えば3乃至4等分等に分割されてよい。このような遮蔽ケース12で導体接続部13の全体を覆うことによって、3心の中央部では、3心個々に遮蔽ケースを設けていた従来の構成に比べ64%程度まで電気的なストレス(電界ストレス)を低減することができる。これにより、その中央部辺りでのストレス障害、例えば絶縁紙の破損や異物の介在によるストレス破壊の発生等の電気的なトラブルを少なくすることができる。また、遮蔽ケース12を単一にしたので部品点数を削減することもでき、その取り付け作業も容易となる。
以上のように、本実施の形態の3心一括型接続箱1では、対向し合う導体22、31同士を導通状態に接続保持する3心一括絶縁接続ユニット11によって、OF側ケース10B内に油止め措置を施して、対向し合う各3本のケーブルコア20、30の導体22、31同士を一括して導通状態に接続することができるため、従来の重量大で高価な金属製の継ぎフランジは不要となり、部品点数を削減することができ部材費を低減することができる。
また、本実施の形態の3心一括型接続箱1では、3つの導体接続部13の全体を、まとめて単一の遮蔽ケース12で覆うため、個別に3つの遮蔽ケースを設けていた従来よりも各導体接続部13間の径方向の間隔を詰めることができ、3心一括型接続箱1内において、導体接続部13全体の径方向のコンパクト化を図ることができる。
OFケーブル2のケーブルコア20は、曲げ角度に許容限度があるため、導体接続部13でのそれぞれのケーブルコア20間の間隔が大になるほど分岐点23から3心一括絶縁接続ユニット11に至るまでの距離が長くなる。本実施の形態では、上述のように、導体接続部13でのそれぞれのケーブルコア20間の間隔を縮小することができるため、ケーブルコア20の分岐点23から3心一括絶縁接続ユニット11に至る間の距離を従来の油止めユニットよりも21.3%程度(445mm→350mm)短縮化することができた。
以下において、その他の構成等についてさらに詳しく説明する。OFケーブル2は、3心一括絶縁接続ユニット11のほぼ中央部によって切断され、その先端に鉛工キャップを装着して油止めを保護を行う。
OFケーブル2の接続端では、外被の金属シース4が所定長だけ切断除去され、その金属シース4の切断部の外周に座鉛工(スペーサ座)を設け、その座鉛工に、パッキンを介して、セミストップ装置5が被嵌され半田付け等によって接合される。
そのセミストップ装置5内では、3本のケーブルコア20がそれぞれ分岐点23において分岐されると共に、セミストップ装置5内に開口する油通路50は、各ケーブルコア20を分岐させて排出させるための3つの分岐口51に設けたパッキン52によって閉塞される。
そのセミストップ装置5は、連通配管53によってOF側ケース10Bに設けたセミストッパバルブ54に接続される。従って、セミストップ装置5内に開口した油通路50は、セミストッパバルブ54によって開閉自在に閉塞される。
そして、分岐された3本のケーブルコア20は、所定の間隔に拡げられて、OF側ケース10B内に立設された心線保持金具100に形成された3つの孔部(図示省略)に挿通保持される。その孔部の間隔、つまりケーブルコア20間の間隔は、遮蔽ケースを個々に設けていた従来よりも短縮することができる。
従って、セミストップ装置5内の分岐点23から引き出される3本のケーブルコア20は、この心線保持金具100に至るまでに僅かに曲げられればよく、分岐点23と心線保持金具100の間の距離が、上述のように、従来よりも短くて済む。
先端に装着された鉛工キャップを取り外した後、分岐点23から引き出されたケーブルコア20の先端の絶縁層21は、段剥ぎされて導体22の先端が露出され、その導体22の先端が、導体接続部13の接続スリーブ130を介して、3心一括絶縁接続ユニット11の膨出部111から突出している導体接続金具113の一端(図示左側)に導通状態に直接圧縮接続される。
即ち、接続スリーブ130の両端が、かしめ工具によって導体22の先端と導体接続金具113の一端にかしめ固定される。その接続スリーブ130を挟んだケーブルコア20の先端と膨出部111の大部分の外周に絶縁油浸紙131が巻回された後、遮蔽ケース12内に立設された金属ベルマウス132によって、3本のケーブルコア20が固定支持される。
一方、導体接続金具113の他端(図1の右側)に形成された凹部には、導体接続管32が埋設されており、その導体接続管32に対して、CVケーブル3のケーブルコア30の先端から露出された導体31の先端が、押圧状態に嵌挿されている。
即ち、ケーブルコア30の先端には、プレモールド絶縁体(ストレスコーン)33が外嵌状態に固定されており、そのプレモールド絶縁体33のテーパー状に形成された後部が、すり鉢状の押当部材34を介して、押し金具35のスプリング36によってケーブルコア30の先端方向に付勢され、プレモールド絶縁体33の前半部が、3心一括絶縁接続ユニット11の各突出部112の開口に押圧状態に嵌挿される。
押し金具35は、詳細な図示は省略するが、8本のガイドロッドに案内される8本のスプリング36によって押当部材34をケーブルコア30の先端方向に付勢するように構成され、3本のケーブルコア30にそれぞれ各1基の押し金具35が被嵌して軸方向への移動を阻止された状態で3心一括型接続箱1内に配設される。このような構成により、OFケーブル2の導体22とCVケーブル3の導体31とが緊密な導通状態に接続される。
OFケーブル2の接続部を覆うOF側ケース10Bは、図1に示すように、防食カバー101内に銅管102を一体化した二重構造に形成され、その円筒状に形成された基部10Cと、先尖りのテーパー状に形成された先端部10Aと、が接続部10Eにおいて一体化されて構成される。
その基部10Cが、3心一括絶縁接続ユニット11のフランジ部110において、3心CVケーブル3の接続部分を覆うCV側ケース(3又防食カバー)10Dと接合される。このOF側ケース10BとCV側ケース10Dによって、OFケーブル2及びCVケーブル3の接続部分全体を覆う3心一括型接続箱1の本体ケース10が構成される。
より詳しくは、OF側ケース10Bの基部10Cにおいては、銅管102の基部に一体化された接続リング103が、Oリングを介したボルト締結によって、3心一括絶縁接続ユニット11のフランジ部110の表面側に一体化され、かつ防食カバー101と銅管102及びフランジ部110の間の空隙には防水用のコンパウンドが充填され水密構造とされる。また、基部10Cの上下には、OF側ケース10B内への絶縁油の供給と排出を可能とするためのコネクタ104、105が取り付けられ、先端部10Aには、接地端子106が取り付けられている。
他方、CVケーブル3の接続部分を覆うCV側ケース10D内には、CVケーブル3の金属シースで覆われた3本のケーブルコア30にそれぞれ被嵌する3基の押し金具35を導体接続方向に位置固定の状態に支持するためのCV側本体ケース107が立設状態に設けられている。
そのCV側本体ケース107は、リング状のスペーサ108を介して、接続リング109に接続され、その接続リング109は、3心一括絶縁接続ユニット11のフランジ部110の裏面側の接続縁部114に、Oリングを介したボルト締結によって一体化される。
そのCV側本体ケース107の片面(図1の右側)には、押し金具35の基部がボルト締結により固定されている。そして、CV側ケース10Dの端縁は、図1に示すように、押し金具35の外側周縁を包み込むように縮径されて、その縮径端に、3本のケーブルコア30を導入するための3つの分岐口37を有する端末部材38が接続されている。このような構成により、押し金具35のスプリング36によって、押当部材34を介して、プレモールド絶縁体33が図示左方向に押圧状態に付勢され、CVケーブル3の導体31をOFケーブル2の導体22に緊密な導通状態に接続することができる。
3心一括型接続箱1は、このような押し金具35をCV側ケース10D内にコンパクトに収納することによって、左右のケーブルコア20、30を突き合わせ状態に接続することができ、その部分の長さを従来よりも29%程度(356mm→254mm)短縮することができる。
(3心一括遮蔽ケースの構成)
図6は、本発明の実施の形態に係るCV側ケースに3心一括遮蔽ケースを装着した場合の断面図である。
3心一括遮蔽ケース6は、一例として、図6に示すように、防食カバー600内に銅管601を一体化した二重構造に形成された円筒形を有し、CV側ケース10Dに対向する側面に開口が形成されてCV側ケース10Dと密封状態で接続され、開口に対向する側面には、2つのコネクタ62、63有する蓋が上記円筒形と一体に設けられている。
このコネクタ62、63は、一例として、コネクタ62には、絶縁油61の注入、吸引を行うポンプが接続され、コネクタ63には、真空引きを行うポンプが接続される。
3心一括絶縁接続ユニット11は、図7(b)に示すDC耐電圧試験の際は接続スリーブ130(図1)を取り外し、代わりに真鍮部材で形成された電界緩和用のシールドリンク(電界緩和用シールド)60(図6)が接続される。
なお、本実施の形態において絶縁材料として絶縁油61が使用されるが、絶縁ガス等でも良く、これに限定されない。
(動作)
以下に、本実施の形態における3心一括型接続箱に関する動作を各図を参照して詳細に説明する。
(DC耐電圧試験について)
図7(a)は、従来のDC耐電圧試験状況の模式図であり、図7(b)は、本実施の形態におけるDC耐電圧試験状況の模式図である。まず、従来のDC耐電圧試験について説明する。
従来のDC耐電圧試験は、図7(a)に示すように、既存のOF線路7を接続箱を介して新設のCVケーブルと接続した後、高負荷電圧を印加していた。また、この従来のOF線路7の端部には、EBG(ガス中終端箱)70が接続されているものとする。この従来のDC耐電圧試験においては、以下の問題点が指摘されていた。
(1)既設OFケーブルは、ケーブルコアを剥き出すまで、新設CVケーブルのケーブルコアとの相位置が確認できないため、CV側の接続箱の組み立て前に、OF側の接続箱の組み立てが必要となる。
(2)DC耐電圧試験の際、既存OFケーブルに不要な高負荷電圧を印加しなければならない。
(3)DC耐電圧試験の際、既存OFケーブル側GIS、トランス端末の切り替えが必要となり、工事期間が長くなり、また、SF6ガスの使用量が増加する。
(4)既存OFケーブルを接続箱に接続する際、既存OFケーブルを引き戻すため、曲げ半径の確保が必要となる。特に、CV側と同様の構造でOFケーブルを接続する差し込み構造である場合、差し込みに必要な長さに応じた引き戻し量が必要となるため、既存OFケーブルの局所曲げによる絶縁油浸紙に紙裂け、紙しわが生じる可能性があった。
(5)従来の接続箱は、各ケーブル毎に遮蔽構造が必要となるため、作業量が多くなり、また、構造が複雑であった。
しかし、本実施の形態に係る3心一括型接続箱は、図7(b)に示すように、終端部にEBG(ガス中終端箱)70Aが設けられたOF線路7AとCV線路8とを、3心一括遮蔽ケース6によって分離することができるので、例えば、前記(2)に示すように、既存OFケーブル側に不要な高負荷電圧を印加することなく、新設CVケーブルのDC耐電圧試験を行うことができる。以下にその方法について説明する。
(CVケーブルのDC耐電圧試験方法について)
図8は、本発明の実施の形態に係るCVケーブルのDC耐電圧試験に関する概略図である。本実施の形態におけるCVケーブルのDC耐電圧試験方法について図9のフローチャートに従って、まず、DC耐電圧試験を行う事前工程について説明する。
まず、現場に機材を搬入した後、OFケーブル2を3心一括絶縁接続ユニット11の中心となる位置(中央部)で切断し、OFケーブル2の相位置を確認する。(S1;確認工程)。この相位置とは、OFケーブル2及びCVケーブル3の極性の位置のことである。
OFケーブル2の相位置と、膨出部111の相位置を合わせる為、3心一括絶縁接続ユニット11を回転させ、3心一括絶縁接続ユニット11の据え付け位置を決定する。(S2;位置合わせ工程)。
OFケーブル2のアルミ被(外被)を切断した後、OFケーブル2の各相のケーブルコア20に鉛工処理を施すことによって油止めの保護を行い、DC耐電圧試験終了まで3心一括絶縁接続ユニット11に組み込まずに保管する(S3;保護工程)。このとき、OFケーブル2の先端部には、コネクタが設けられた円筒形の防護キャップが接続され、OFケーブル2と防護キャップの隙間には、鉛工によって油止めの保護が行われる。
ステップ1〜3によって、DC耐電圧試験方法を行う事前工程が終了する。
続いて、本工程として、CV側ケース10DにCVケーブル3を取り付ける(S4;取付け工程)。
CVケーブル3の先端部を剥き出して導体31を露出させ、導体31を3心一括絶縁接続ユニット11の突出部112から挿入して組み立て、3心一括絶縁接続ユニット11をCV側ケース10Dに接続した後、膨出部111の先端にシールドリング60を装着する(S5;装着工程)。
続いて3心一括遮蔽ケース6を密封状態となるようにCV側ケース10Dに接続する(S6;接続工程)。
3心一括遮蔽ケース6のコネクタ62に絶縁油61を注入するためのポンプを接続し、さらに、コネクタ63に真空引きを行うための真空ポンプを接続し、3心一括遮蔽ケース6に対して、言い換えるなら、3心一括絶縁接続ユニット11と3心一括遮蔽ケース6とによって形成された領域(図6において絶縁油61で満たされた領域)に対して真空引きを行う(S7;真空引き工程)。
3心一括遮蔽ケース6に対して真空引きを行った後、コネクタ62から絶縁油61を3心一括遮蔽ケース6、言い換えるなら、3心一括絶縁接続ユニット11と3心一括遮蔽ケース6とによって形成された領域(図6において絶縁油61で満たされた領域)に注入する(S8;注入工程)。
絶縁油61を注入した後、図8に示すように、電源9から高負荷電圧をCVケーブル3に印加してDC耐電圧試験を実行する(S6;耐電圧試験工程)。DC耐電圧試験は、一例として、DC177Kv/10分間(油圧1.0Kg/cm)の条件で行われる。
(DC耐電圧試験後の3心一括型接続箱の組立方法について)
DC耐電圧試験後の3心一括型接続箱の組立方法について、図10に示すフローチャートに従って説明する。
DC耐電圧試験によってCV線路8の健全性が確認された後、絶縁油61をコネクタ62から吸引することで絶縁油61を排出する(S10;排出手段)。
続いて、3心一括遮蔽ケース6を取り外し、さらに、膨出部111の先端部に装着されたシールドリング60を取り外す(S11;取外し手段)。
続いて、接続スリーブ130を各膨出部111の先端部に取り付け、その接続スリーブ130にOFケーブル2側の導体22を挿入し、接続スリーブ130をかしめて接続する(S12;かしめ接続手段)。
このとき、OFケーブル2を数十mm引き戻す必要があるが、例えば図3(a)に示すように、引き戻し量Wだけ戻すのみなので、局所曲げによる絶縁油浸紙に紙裂け、紙しわを防止することができる。
OFケーブル1の導体22を接続スリーブ130に接続した後、密封状態となるように金属ベルマウス132及び遮蔽ケース12を3心一括絶縁接続ユニット11に組み立て(S13;第1の接続手段)、位置合わせしておいたOFケーブル2をOF側ケース10Bに取け付ける(S14;取付け手段)。
さらにCV側ケース10DとOF側ケース10Bを接続する(S15;第2の接続手段)。
OF側ケース10B及びCV側ケース10Dを接続した後、遮蔽ケース12、及びCV側ケース10DとOF側ケース10Bとによって形成された領域に絶縁油61を注入し(S16;注入手段)、3心一括型接続箱1は完成する。なお、上記における工程、及び手段は概略であって、詳細な説明は、上記に行った通りである。
このようにして組み立てられた3心一括型接続箱1は、3心一括絶縁接続ユニット11によって内部が密封状態となっているので、内部を真空引きした後、コネクタ104より絶縁油を再度注入し作業を終了する。
(効果)
(1)上記した実施の形態における3心一括型接続箱1によれば、既存のOFケーブル2に必要のない高負荷電圧を印加することなく、新設CVケーブルのDC耐電圧試験を行うことができる。
(2)上記した実施の形態における3心一括型接続箱1によれば、既存のOFケーブル2に必要のない高負荷電圧を印加しないので、既存設備の延命使用することができる。
(3)上記した実施の形態における3心一括型接続箱1によれば、GIS及びトランスの切り替え作業によるコストを削減することができる。
(4)上記した実施の形態における3心一括型接続箱1によれば、工事期間を短縮することができる。
(5)上記した実施の形態に係るCVケーブル3の健全性確認方法によれば、OF側ケース10Bを組み立てることなく、CV線路8の健全性を確認することができる。
なお、本実施の形態において、3心一括絶縁接続ユニット11は、接続スリーブ130をかしめる、言い換えるなら圧縮して導体22、31を電気的に接続するものであったが、これに限定されず、導体22、31を差し込むタイプのものでも有効である。
また、本実施の形態において、新設CVケーブルのDC耐電圧試験を行うとき、3心一括遮蔽ケース6を3心一括絶縁接続ユニット11に接続していたが、これに限定されず、遮蔽ケース12を流用してDC耐電圧試験を行っても良い。その際、一例として、OFケーブル2が取り出される遮蔽ケース12の開口を覆う蓋が取り付けられる。この蓋は、遮蔽ケース12内が密封状態となるように構成されている。
(変形例について)
図11は、本発明の変形例に係るDC耐電圧試験に関する模式図である。上記した実施の形態におけるDC耐電圧試験においては、新設されたCVケーブル3側に電源9を介して所定の電圧を印加していた。
本実施の形態では、図11に示すように、上記した実施の形態における3心一括遮蔽ケース6に変えて課電ブッシングケース6AをCV側ケース10Dに密封状態に接続する。
この課電ブッシングケース6Aは、一例として、図11に示すように、膨出部111の先端部の導体接続金具113に接続部60Aを介してDC耐電圧リード線61Aを接続し、DC耐電圧リード線61AをCVケーブル3の接続方向とは反対の方向に取り出し、さらに、3心一括絶縁接続ユニット11と課電ブッシングケース6Aとによって形成された領域に絶縁油61を注入し、取り出したDC耐電圧リード線61Aを介して電源9Aから高負荷電圧を印加し、DC耐電圧試験を行うことができる。ここで、課電ブッシングケース6Aは、DC耐電圧リード線61Aが密封状態を保ちながら課電ブッシングケース6Aから取り出されるよう構成されているものとする。
なお、本実施の形態において、新設CVケーブルのDC耐電圧試験を行うとき、課電ブッシングケース6Aを3心一括絶縁接続ユニット11に接続していたが、これに限定されず、遮蔽ケース12を流用してDC耐電圧試験を行っても良い。その際、一例として、OFケーブル2が取り出される遮蔽ケース12の開口からDC耐電圧リード線61Aが取り出され、遮蔽ケース12内が密封状態となるように開口がシールされる。
本実施の形態によるDC耐電圧試験によると、既存のOFケーブル側から高負荷電圧を印加することができ、DC耐電圧試験を容易に行うことができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形、及び任意の組合せが可能である。
本発明の実施の形態に係るOFケーブル及びCVケーブルが接続された3心一括型接続箱の断面図である。 本発明の実施の形態に係る3心一括絶縁接続ユニットの概略図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る3心一括絶縁接続ユニットの断面図であり、(b)及び(c)は、凹R部の拡大図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る遮蔽ケースの平面図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。 本発明の実施の形態に係る被掛止辺部周辺の拡大図である。 本発明の実施の形態に係るCV側ケースに3心一括遮蔽ケースを装着した場合の断面図である。 (a)は、従来のDC耐電圧試験状況の模式図であり、(b)は、本実施の形態におけるDC耐電圧試験状況の模式図である。 本発明の実施の形態に係るDC耐電圧試験に関する概略図である。 本発明の実施の形態に係るDC耐電圧試験方法に関するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るDC耐電圧試験後の3心一括型接続箱の組立方法に関するフローチャートである。 本発明の変形例に係るDC耐電圧試験に関する模式図である。
符号の説明
1…3心一括型接続箱、2…OFケーブル、3…CVケーブル、4…金属シース、5…セミストップ装置、6…3心一括遮蔽ケース、6A…課電ブッシングケース、7、7A…OF線路、8…CV線路、9、9A…電源、10…本体ケース、10A…先端部、10B…OF側ケース、10C…基部、10D…CV側ケース、10E…接続部、11…3心一括絶縁接続ユニット、12…遮蔽ケース、13…導体接続部、20…ケーブルコア、21…絶縁層、22…導体、23…分岐点、30…ケーブルコア、31…導体、32…導体接続管、33…プレモールド絶縁体、34…押当部材、35…金具、36…スプリング、37…分岐口、38…端末部材、50…油通路、51…分岐口、52…パッキン、53…連通配管、54…セミストッパバルブ、60…シールドリング、60A…接続部、61…絶縁油、61A…DC耐電圧リード線、62、63…コネクタ、70、70A…EBG、100…心線保持金具、101…防食カバー、102…銅管、103…接続リング、104、105…コネクタ、106…接地端子、107…CV側本体ケース、108…スペーサ、109…接続リング、110…フランジ部、111…膨出部、112…突出部、113…導体接続金具、114…接続縁部、115…掛止段部、116…凹R部、117…接続縁部、118…段状部、119…凹R部、120…板部材、121…補強板、122、123…被掛止辺部、124…掛止部材、130…接続スリーブ、131…絶縁油浸紙、132…金属ベルマウス、600…防食カバー、601…銅管

Claims (8)

  1. 耐電圧試験対象の3心構造を有する試験対象ケーブルが取り付けられるケーブルケースと、前記ケーブルケースに接続され、前記試験対象ケーブルの導体が等間隔で絶縁状態にて組み立てられる絶縁接続部と、
    前記絶縁接続部に密封状態に接続される3心一括遮蔽ケースと、
    を備え、
    前記試験対象ケーブルは、前記絶縁接続部と前記3心一括遮蔽ケースとで形成される領域に絶縁材料が注入された後、耐電圧試験が行われる3心一括型接続箱であって、
    前記絶縁接続部は、その全体が絶縁性部材によって形成され、前記導体の接続方向に直交する方向に起立して円板形状に形成されたフランジ部と、その前記フランジ部から前記試験対象ケーブルの接続方向と反対側に先細りの円筒形状に形成された3つの膨出部と、前記各膨出部に対応して前記試験対象ケーブル側に円筒形状に突出する3つの突出部と、を有し、
    前記試験対象ケーブルは、前記各突出部から前記各膨出部内に挿入されて組み立てられることを特徴とする3心一括型接続箱。
  2. 前記膨出部は、前記耐電圧試験が行われるとき、その先端部に電界緩和用の電界緩和シールドが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の3心一括型接続箱。
  3. 前記膨出部は、前記耐電圧試験が行われるとき、その先端部に耐電圧リード線が接続され、
    前記耐電圧リード線は、前記3心一括遮蔽ケースから前記試験対象ケーブルの接続方向と反対側に取り出され、前記耐電圧リード線を介して前記試験対象ケーブルに電圧を印加することによって前記耐電圧試験が行われることを特徴とする請求項に記載の3心一括型接続箱。
  4. 前記試験対象ケーブルの前記導体は、接続スリーブによって前記試験対象ケーブルに接続される相手ケーブルの導体と共にかしめられることによって電気的に接続することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の3心一括型接続箱。
  5. 前記試験対象ケーブルに接続される相手ケーブルは、前記3心一括型接続箱の中央部にて先に切断され、
    前記絶縁接続部は、前記相手ケーブルの相位置に基づいて前記膨出部との位置合わせが行われることを特徴とする請求項に記載の3心一括型接続箱。
  6. 前記相手ケーブルは、前記膨出部との前記位置合わせが行われる事前工程としてケーブルコアを覆う外被が切断され、鉛工処理を施すことによって油止めの保護がなされることを特徴とする請求項に記載の3心一括型接続箱。
  7. 試験対象ケーブルの耐電圧試験方法を行なう事前工程として、
    前記試験対象ケーブルが接続される相手ケーブルを先に切断し、前記相手ケーブルの相位置を確認しておく確認工程と、
    前記相手ケーブルの前記相位置に基づいて前記絶縁接続部の位置合わせを行う位置合わせ工程と、
    前記相手ケーブルの外被を切断して鉛工処理により油止めの保護がなされ、前記絶縁接続部に組み込まずに保管しておく保護工程と、
    を行い、
    更に、本工程として、
    前記試験対象ケーブルをケーブルケースに取り付ける取付け工程と、
    前記試験対象ケーブルの導体を等間隔で絶縁状態にて絶縁接続部に組み立て、前記絶縁接続部を前記ケーブルケースに接続し、前記絶縁接続部に電界緩和シールドを装着する装着工程と、
    密封状態となるように3心一括遮蔽ケースを前記絶縁接続部に接続する接続工程と、
    前記絶縁接続部と前記3心一括遮蔽ケースとによって形成された領域に対して真空引きを行う真空引き工程と、
    前記真空引きを行った前記領域に絶縁材料を注入する注入工程と、
    前記絶縁材料を注入した後、前記試験対象ケーブルに対して耐電圧試験を行う耐電圧試験工程と、
    を備えたことを特徴とする試験対象ケーブルの耐電圧試験方法。
  8. 請求項における前記試験対象ケーブルの前記耐電圧試験終了後、
    前記3心一括遮蔽ケースから前記絶縁材料を排出させる排出手段と、
    前記絶縁接続部から前記電界緩和シールドを取り外す取外し手段と、
    前記位置合わせを行った前記相手ケーブルと前記絶縁接続部とを接続スリーブによってかしめて接続するかしめ接続手段と、
    密封状態となるように遮蔽ケースを前記絶縁接続部に接続する第1の接続手段と、
    前記相手ケーブルを相手ケーブルケースに取り付ける取付け手段と、
    前記ケーブルケースと前記相手ケーブルケースを接続する第2の接続手段と、
    前記遮蔽ケース、及び前記ケーブルケースと前記相手ケーブルケースとによって形成された領域に前記絶縁材料を注入する注入手段と、
    を備えたことを特徴とする3心一括型接続箱の組立方法。
JP2008233819A 2008-09-11 2008-09-11 3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法 Active JP4746656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008233819A JP4746656B2 (ja) 2008-09-11 2008-09-11 3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008233819A JP4746656B2 (ja) 2008-09-11 2008-09-11 3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010068664A JP2010068664A (ja) 2010-03-25
JP4746656B2 true JP4746656B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=42193750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008233819A Active JP4746656B2 (ja) 2008-09-11 2008-09-11 3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4746656B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102270824B (zh) * 2010-06-03 2013-06-19 江苏安靠智能输电工程科技股份有限公司 500kV及500kV以上电力电缆干式GIS终端
CN102315616A (zh) * 2010-07-08 2012-01-11 上海瑞奇电气设备有限公司 一种高压电缆连接器密封罩
CN105226583B (zh) * 2015-09-28 2018-03-06 国网天津市电力公司 一种10kV三芯电缆冷缩终端改进安装工艺
CN106300227A (zh) * 2016-10-30 2017-01-04 陈勇 增加油的水下电线连接防水装置
CN109406970B (zh) * 2018-12-10 2024-03-08 山东电工电气日立高压开关有限公司 一种gis用三相一体耐压试验装置
CN110672886A (zh) * 2019-10-15 2020-01-10 国网天津市电力公司 用于gis电缆终端试验的转换接头
CN118362845B (zh) * 2024-06-20 2024-09-17 国网山东省电力公司临清市供电公司 一种具有保护功能的交频电流耐压实验监测装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2686929B2 (ja) * 1985-08-27 1997-12-08 昭和電線電纜株式会社 両端機器直結ケーブル線路の試験方法
JP3349275B2 (ja) * 1994-10-26 2002-11-20 昭和電線電纜株式会社 ケーブルヘッド用エレファント部

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010068664A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4746656B2 (ja) 3心一括型接続箱、試験対象ケーブルの耐電圧試験方法、及び3心一括型接続箱の組立方法
US6227908B1 (en) Electric connection
US7878849B2 (en) Extender for a separable insulated connector
US8134071B2 (en) Apparatus for a connection point between two electrical high-voltage cables
KR20120016258A (ko) 냉간 수축 분리가능 커넥터
KR101548358B1 (ko) 케이블 일체형 클램프가 조립되는 주상변압기용 고압부싱
US8866014B2 (en) Dead front cable terminal with isolated shield
US20180131171A1 (en) Sleeve for Shielding Electrical Joint
KR101556755B1 (ko) 케이블 일체형 클램프가 조립되는 주상변압기용 고압부싱
CN102856873B (zh) 应力锥组件、高压电缆连接器组件
JP3349276B2 (ja) 長距離電力ケーブル線路の耐電圧試験方法
JPH08122400A (ja) 電力ケーブルの耐電圧試験方式
KR101484922B1 (ko) 주상변압기용 케이블 일체형 고압부싱의 제조방법
CN202183585U (zh) 应力锥组件、高压电缆连接器组件
JP4943957B2 (ja) 3心一括型接続箱
CA2835889C (en) Dead front cable terminal with isolated shield
CN209046228U (zh) 电缆终端
CN215646126U (zh) 一种密封组件、电缆连接结构及振冲桩施工设备
JP2015056941A (ja) 電力ケーブルの終端接続部
CN214850429U (zh) 一种注胶式冷缩电缆中间接头
CN211480317U (zh) 一种电缆中继器总成
US10309991B2 (en) Cable having a decoupled shield wire and method for decoupling a shield wire of a cable
KR100311750B1 (ko) 전계완화 스페이서를 채용한 초고압 케이블용 가스절연중간접속함
JPH0130364B2 (ja)
US9647440B2 (en) Composite direct connector for high voltage line

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110513

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4746656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250