JP4745774B2 - サービス推薦システム、及び、サービス推薦方法 - Google Patents
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特許文献1に記載のシステムでは、ユーザ情報とユーザが利用する可能性のある施設情報とに基づいて、ユーザが予定する行動の実現支援並びに予定する行動に付随して実行しうる行動示唆を行うための行動支援情報を作成し、当該行動支援情報をユーザに提示している。
また、特許文献2に記載のシステムでは、ユーザの実世界での行動をタスクとして定義したタスクモデルに基づいて、ユーザの要求に応じたサービスを提供している。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザが行動を起こした後のサービス選択支援を行うサービス推薦システム、及び、サービス推薦方法を提供することを目的とする。
前記通信端末とデバイスとの間での通信結果を示す通信データを取得する通信データ取得手段とを備え、
前記サービス知識データベースにはサービスについての有効条件がさらに記憶されており、
前記サービス取得手段は、前記通信データ取得手段により取得された通信データと前記サービス知識データベースに記憶されている有効条件に合致するサービスを抽出し、
前記サービス送信手段は、前記サービス取得手段によるサービスの抽出の結果、関連タスクに結び付けられているサービスが零になったタスクをタスク候補から除き、残ったタスクと抽出されたサービス候補とを、ユーザが保持する通信端末に送信するようにしたことを特徴とする。
また、デバイス通信データとサービスの有効条件との比較結果に基づいてサービスを絞り込み、必要なサービスのみをユーザに提示することができる。従って、ユーザにとって不要なサービスをあらかじめ排除することができ、提供するサービスの質を高めることができる。
このようにすれば、通信端末と通信したデバイスを識別するデバイスIDから通信端末を保持するユーザの行動を自動的に取得することができる。
また、デバイス通信データとサービスの有効条件との比較結果に基づいてサービスを絞り込み、必要なサービスのみをユーザに提示することができる。従って、ユーザにとって不要なサービスをあらかじめ排除することができ、提供するサービスの質を高めることができる。
携帯端末101は、無線によるデータ通信機能を有する端末である。携帯端末101としては、例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、無線通信カードを備えたPDA(Personal Digital Assistance)等が相当する。
サービス推薦サーバ100は、ハードウェア構成として、図示せぬ、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置、及び、通信インターフェースを含んで構成され、一般的なコンピュータのハードウェア構成を備えている。サービス推薦サーバ100のハードディスク装置には、プログラムやデータベース等の各種ソフトウェアが記憶されている。ハードディスク装置に記憶されているデータベースには、タスク知識データベース(以下「タスク知識DB」という)103と、サービス知識データベース(以下「サービス知識DB」という)104と、デバイス知識データベース(以下「デバイス知識DB」という)105と、が含まれている。以下、これらのデータベースの構成について説明する。
タスク知識DB103は、実世界におけるユーザの行動をタスクとして定義したタスク知識に関するデータベースである。図2には、タスク知識DB103のデータ構成の一例を示す。同図に示すように、タスク知識データベース102は、タスクを一意に識別するための「タスクID」、タスクの名称である「タスク名」、及び、タスク間の関係を示す「関連タスクID」から構成されている。
また、コートなどかさばる商品を購入したユーザにとっては、商品の一時預かり所を探す必要があり、「商品を預ける(タスクID「1005」)」というタスクが関連して発生する。従って、図2に示すように、タスクID「1001」と対応付けられて関連タスクID「1005」が記述されている。
デバイス知識DB105は、実世界デバイス102と携帯端末101との通信時のユーザの行動が記憶されたデータベースである。図3には、デバイス知識DB105のデータ構成の一例を示す。同図に示すように、デバイス知識DB105は、「デバイスID」と、当該デバイスIDに対応する「タスクID」から構成される。「デバイスID」は、実世界に存在するデバイスを識別するためのユニークなIDである。ユーザが保持する携帯端末101がデバイス102と通信をする時には、何らかのユーザの実世界行動を伴う。その行動を、タスク知識DB103で定義された「タスクID」として表現する。例えば、dev1001のデバイス(ここでは、デパートに設置されている非接触IDカード用決済用デバイス)は、「商品を買う」といった決済に関連するユーザの実世界行動に伴って利用される。そのため、図3に示すように、dev1001のデバイスIDをもつデバイス102には、タスク「商品を買う」を識別するタスクID「1001」が対応付けられている。
サービス知識DB104は、ユーザの行動を支援するためのサービスが記憶されたデータベースである。ここで、サービスとは、ユーザの実世界行動を支援する知識(インターネット上のサービス、実世界のサービス等)を意味する。図4には、サービス知識DB104のデータ構成の一例を示す。同図に示すように、サービス知識DB104は、サービスを一意に識別するための「サービスID」、サービスの所在地を示す「サービスURI(Uniform Resource Identifier)」、サービスに対応するユーザの行動の識別子である「タスクID」、及び、サービスが有効である条件を決定する「サービス有効条件」からなる。
サービス推薦サーバ100が備える上述したハードウェア及びソフトウェアが協働して動作することにより、サービス推薦サーバ100には図5に示す機能構成が実現される。以下各構成要素について述べる。
端末ID取得部203は、実世界デバイス102と通信した携帯端末101を識別する端末IDを取得する。
デバイスID取得部202は、携帯端末101と通信した実世界デバイス102を識別するデバイスIDを取得する。
関連タスク取得部204は、ユーザ行動取得部206で取得したタスクと関連して発生するタスクを取得するために、タスク知識DB103を検索することにより、ユーザ行動取得部206で取得したタスクIDと対応付けられている関連タスクIDを取得する。
サービス送信部200は、サービス取得部205が取得したサービスを関連タスクとともに携帯端末101に送信する。
次に、携帯端末101の構成について説明する。携帯端末101は、CPU、メモリ、無線通信インターフェース、ディスプレイ、操作キー等のハードウェアと、メモリに記憶される各種ソフトウェアとを備えている。携帯端末101が備えるこれらのハードウェア及びソフトウェアによって、図6に示す機能構成が携帯端末10に実現される。以下、各構成要素について述べる。
端末ID送信部504は、実世界デバイス102との通信があったときに、携帯端末101固有の端末IDを、実世界デバイス102を介してサービス推薦サーバ100に送信する。
サービス受信部501は、ユーザが起こした行動に関連して発生する関連タスク及び当該関連タスクの実現を支援するためのサービスをサービス推薦サーバ100より受信する。
サービス表示部502は、サービス受信部501で受信した関連タスク及びサービスを整形して携帯端末101のディスプレイに表示する。
次に、実世界デバイス102の構成について説明する。実世界デバイス102は、CPU、ソフトウェアを記憶したメモリ、通信インターフェース等を備えた装置である。これらのハードウェア及びソフトウェアの機能によって、実世界デバイス102は図7に示す構成要素から構成される。以下各構成要素について述べる。
接続要求受信部602は、携帯端末101からの接続要求を受信する。端末ID受信部601は、携帯端末101との通信を接続した後、携帯端末101から端末IDを受信する。端末ID送信部603は、サービス推薦サーバ100に携帯端末101の端末IDを送信する。
デバイス通信データ送信部606は、デバイス通信データ取得部604が取得したデバイス通信データをサービス推薦サーバ100に送信する。
[2.1 サービス推薦サーバの処理フロー]
まず、図8を参照して、サービス推薦サーバ100の処理フローを説明する。サービス推薦サーバ100は、デバイス102から接続要求があると、デバイスID取得部202においてデバイスIDを取得し、通信データ取得部201においてデバイス通信データを取得し、さらに、端末ID取得部203においてデバイス102と通信した携帯端末101の端末IDを取得する(ステップS101)。
次に、関連タスク取得部204において、ステップS102で取得したタスクと関連して発生するすべてのタスクのタスクIDをタスク知識DB103から取得し、これらをタスク候補とする(ステップS103)。
次に、サービス取得部205において、タスク候補となっているタスクと対応付けられているサービスのサービスIDをサービス知識DB104からすべて取得し、サービス候補とする(ステップS104)。
最後に、端末ID取得部203で取得した端末IDをもつ携帯端末101に対して、ステップS106で絞り込まれたサービス候補をタスク候補とともにサービス送信部200から送信する(ステップS107)。
次に、図9を参照して、携帯端末101の処理フローについて説明する。携帯端末101は、ユーザからのデバイス102との接続要求を待ち、接続要求があると(ステップS201:Yes)、接続要求送信部503からデバイス102に対して接続要求を行う(ステップS202)。接続が受理されたら(ステップS203:Yes)、端末ID送信部504からデバイス102に対して端末IDの送信を行い、続いて、デバイス102の種別に応じた処理を実行する(ステップS204)。例えば、決済用のデバイスの場合には、携帯端末101の非接触ICカード内に登録されている残高から購入対象商品の値段を引くという処理がなされる。この場合、ユーザが購入したい商品の値段は、あらかじめ、レジを通してデバイス102に登録されている。また、駅の改札にある認証用のデバイスの場合には、携帯端末101の非接触ICカード内に登録されている定期券のデータ(出発地、目的地、有効期間)を参照し、そのユーザに対して改札の通過を許可するかしないかを判定する。この場合、判定の許可基準となる「日時」、「デバイスが設置されている駅名」、「路線図」は、あらかじめ、デバイス102に登録されている。以上のような処理が終了すると、通信は終了となる(ステップS205:Yes)。
次に、図10を参照して、実世界デバイス102の処理フローを説明する。実世界デバイス102は、携帯端末101からの接続要求を接続要求受信部602で受信すると(ステップS301:Yes)、接続を受理し、携帯端末101から端末IDを取得する(ステップS302)。
次に、デバイス102の種別に応じた固有の処理を実行する(ステップS303)。例えば、携帯端末101の処理フローにおいて既に述べたように、デバイス102が決済用のデバイスの場合には、携帯端末101の非接触ICカード内に登録されている残高から購入対象商品の値段を引くという処理が実行される。また、駅の改札にある認証用のデバイス102の場合には、携帯端末101の非接触ICカード内に登録されている定期券のデータを参照し、そのユーザに対して改札の通過を許可するかしないかを判定する。
以上のような処理が終了すると、通信は終了となる(ステップS304)。
次に、図11を参照して、サービス推薦システム全体における処理の流れの概要を説明する。
まず、ユーザは、携帯端末101を通じてデバイス102との接続を開始する(ステップS1)。デバイス102との接続を開始する目的は、デバイス102の種類に応じて様々である。例えば、デバイス102が決済用のデバイスであれば、商品を購入する手続きのためにデバイス102との接続を開始する。また、駅の改札の認証用デバイスであれば、電車を利用して目的地へ移動するためにデバイス102との接続を開始する。
携帯端末101とデバイス間の通信が開始されると、携帯端末101からデバイス102に対して端末IDを送信する(ステップS2)。
次に、サービス知識DB104を検索して、タスク候補となっているタスクと関連付けられているすべてのサービスを取得し、サービス候補とする(ステップS6)。さらに、デバイス通信データとサービス候補のサービス有効条件とをマッチングすることにより、サービス候補を、デバイス通信データがサービス有効条件に該当するサービスのみに絞り込む(ステップS7)。最後に、検索されたタスク候補及びサービス候補を、デバイス102と通信した携帯端末101に送信する(ステップS8)。
次に、具体的な例を挙げてサービス推薦システムにおける動作例を説明する。なお、ここでは、タスク知識DB103、デバイス知識DB105、サービス知識DB104各々には、図2、図3、図4に示す内容のデータが格納されているものとする。
例として、ユーザが2005年8月27日に、Bデパートの5階で40000円のコートを、ユーザの携帯端末101に付属する決済用非接触ICカードを利用して購入したとする。ユーザはコートをレジに持って行き、購入したい旨を店員に伝える。店員は商品名と商品の値段を決済用のデバイス102に入力する。これは、バーコードリーダでコートにつけられたバーコードを読み取る、あるいは、コートにつけられたICタグを読み取るといった方法により実現可能である。
以上説明したように、サービス推薦システムにより、ユーザが携帯端末101を通じて実世界デバイス102と通信した直後に関連して発生するタスクを、実世界のサービスやインターネット上のサービスと関連づけて提示することができる。これにより、ユーザのサービス利用機会を増加させることができ、気づきの効果を与えることもできる。
このように、サービス推薦システムは、ユーザが起こした行動に関連して発生する関連タスクの実現を支援するためのサービスをユーザが保持する携帯端末101に送信するため、ユーザは自ら関連タスクやサービスを想起しなくても、関連タスク及び関連タスクを実現するためのサービスの推薦を適切に受けることができ、ユーザが行動を起こした後のサービス選択支援を行うことが可能となる。
変形例に係る実世界デバイス102の機能構成を図14に示す。同図に示すように、変形例に係る実世界デバイス102が備える構成要素は、上述した実施の形態に係る実世界デバイス102が備える構成要素から、端末ID受信部601及び端末ID送信部603が除かれたものである。
200 サービス送信部
201 通信データ取得部
202 デバイスID取得部
203 端末ID取得部
204 関連タスク取得部
205 サービス取得部
206 ユーザ行動取得部
103 タスク知識データベース(タスク知識DB)
104 サービス知識データベース(サービス知識DB)
105 デバイス知識データベース(デバイス知識DB)
101 携帯端末
501 サービス受信部
502 サービス表示部
503 接続要求送信部
504 端末ID送信部
701 デバイスID取得部
702 通信データ取得部
703 デバイスID送信部
704 デバイス通信データ送信部
102 実世界デバイス
601 端末ID受信部
602 接続要求受信部
603 端末ID送信部
604 通信データ取得部
605 デバイスID送信部
606 デバイス通信データ送信部
Claims (3)
- ユーザの行動に応じてサービスを推薦するサービス推薦システムにおいて、
ユーザが起こした行動を取得するユーザ行動取得手段と、
ユーザの行動をタスクとして定義したタスク知識が記憶されたタスク知識データベースから、前記ユーザ行動取得手段により取得された行動と関連して発生する関連タスクを取得する関連タスク取得手段と、
ユーザの行動を支援するためのサービスが記憶されたサービス知識データベースから、前記関連タスク取得手段により取得された関連タスクの実現を支援するためのサービスの候補を取得するサービス取得手段と、
前記サービス取得手段により取得されたサービスを、前記関連タスク取得手段により取得された関連タスクとともにユーザが保持する通信端末に送信するサービス送信手段と、
前記通信端末とデバイスとの間での通信結果を示す通信データを取得する通信データ取得手段とを備え、
前記サービス知識データベースにはサービスについての有効条件がさらに記憶されており、
前記サービス取得手段は、前記通信データ取得手段により取得された通信データと前記サービス知識データベースに記憶されている有効条件に合致するサービスを抽出し、
前記サービス送信手段は、前記サービス取得手段によるサービスの抽出の結果、関連タスクに結び付けられているサービスが零になったタスクをタスク候補から除き、残ったタスクと抽出されたサービス候補とを、ユーザが保持する通信端末に送信することを特徴とするサービス推薦システム。 - 前記通信端末と通信したデバイスを識別するデバイスIDを取得するデバイスID取得手段をさらに備え、
前記ユーザ行動取得手段は、
前記通信端末とデバイスとの通信時のユーザの行動が記憶されたデバイス知識データベースから、前記デバイスID取得手段により取得されたデバイスIDに対応するユーザの行動を取得することを特徴とする
請求項1に記載のサービス推薦システム。 - ユーザの行動に応じてサービスを推薦するサービス推薦方法において、
ユーザが起こした行動を取得するユーザ行動ステップと、
ユーザの行動をタスクとして定義したタスク知識が記憶されたタスク知識データベースから、前記ユーザ行動取得ステップで取得された行動と関連して発生する関連タスクを取得する関連タスク取得ステップと、
ユーザの行動を支援するためのサービスが記憶されたサービス知識データベースから、前記関連タスク取得ステップで取得された関連タスクの実現を支援するためのサービスの候補を取得するサービス取得ステップと、
前記サービス取得ステップで取得されたサービスを、前記関連タスク取得ステップで取得された関連タスクとともにユーザが保持する通信端末に送信するサービス送信ステップと、
前記通信端末とデバイスとの間での通信結果を示す通信データを取得する通信データ取得ステップとを備え、
前記サービス知識データベースにはサービスについての有効条件がさらに記憶されており、
前記サービス取得ステップにおいては、前記通信データ取得ステップにより取得された通信データと前記サービス知識データベースに記憶されている有効条件に合致するサービスを抽出し、
前記サービス送信ステップにおいては、前記サービス取得ステップによるサービスの抽出の結果、関連タスクに結び付けられているサービスが零になったタスクをタスク候補から除き、残ったタスクと抽出されたサービス候補とを、ユーザが保持する通信端末に送信することを特徴とするサービス推薦方法。
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