JP4745519B2 - Banknote deposit and withdrawal device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM(現金自動預入支払機)等に組み込まれ、紙幣の入金処理や出金処理を自動的に行う紙幣入出金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
銀行等に設置されるATMや両替機には、紙幣の入金処理や出金処理を自動的に行う紙幣入出金装置が組み込まれている。一般に、この種の紙幣入出金装置は、紙幣の入出金を行う入出金部と、紙幣の種類および真偽を識別する識別部と、入金紙幣の集積や出金紙幣の繰り出しを行う中間プール部と、紙幣を収納する金庫とを備えており、入金取引に際しては、入出金部が取り込んだ入金紙幣を中間プール部に一時保留し、入金取引確定後、紙幣収納機構の動作によって金庫内に収納するように構成されている。
【0003】
上記紙幣収納機構としては、一対のリフトブレードを備えるものが知られている。この種の紙幣収納機構は、装置本体側のアクチュエータ駆動に応じてリフトブレードを昇降させるように構成されており、中間プール部に一時保留された入金紙幣を金庫に収納する際には、入金紙幣の両端部を押し下げるようにリフトブレードが昇降動作される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の紙幣収納機構は、リフトブレードを含む昇降動作部分を垂直方向にスライドさせるため、昇降動作部分が大型化する許りでなく、金庫内に多くの昇降動作スペースが必要となり、金庫の大型化や重量増を招く不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、中間プール部に集積された入金紙幣を、リフトブレードの昇降動作によって金庫内に収納するものでありながら、リフトブレードを含む昇降動作部分を可及的に小型化すると共に、昇降動作に必要なスペースを少なくし、その結果、金庫の小型化や軽量化を図ることができる紙幣入出金装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の紙幣入出金装置は、少なくとも入金紙幣の集積を行う中間プール部と、前記中間プール部の下方に着脱自在に装着され、前記中間プール部に集積された入金紙幣を収納する金庫と備える紙幣入出金装置において、前記金庫は、前記中間プール部の下方で紙幣を昇降させるステージと、前記金庫に前記ステージの幅方向を軸線方向とする回動支軸によって上下回動自在に設けられ、装置本体側のアクチュエータ駆動に応じて昇降動作するリフトアームと、前記リフトアームの先端部に前記ステージの幅方向を軸線方向とする第一支軸および前記ステージの前後方向を軸線方向とする第二支軸によって2方向に回動自在に設けられ、前記中間プール部に集積された入金紙幣を、前記リフトアームの昇降動作に伴って前記金庫内に収納するリフトブレードとを備え、前記リフトアームは、引張バネを介して前記ステージに連繋され、上昇動作時に、前記引張バネを介して前記ステージを引き上げるように構成される。
【0007】
また、前記リフトブレードは、収納紙幣の幅方向両端部を押えつつ、その上方に集積される入金紙幣を支持可能であって、入金紙幣の集積完了後、前記リフトアームの上昇動作に伴って入金紙幣の上方に移動し、その後、前記リフトアームの下降動作に伴って入金紙幣を金庫内に収納することが好ましい。この場合においては、入金紙幣を金庫内に収納するためのリフトブレードを、確定紙幣と未確定紙幣とを仕切る仕切り部材に兼用することができる。
【0008】
また、前記リフトブレードは、紙幣の押圧反力または紙幣との接触抵抗により、前記ステージに対して略平行な姿勢を維持することが好ましい。この場合においては、リフトブレードを平行姿勢に保つための機構が不要となり、部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0009】
また、前記リフトブレードは前記第二支軸に沿って延びており、前記第二支軸が前記リフトアームの軸線方向に対して略一直線となる姿勢で前記金庫内に格納されることが好ましい。この場合においては、金庫内に必要なリフトブレードおよびリフトアームの昇降動作スペースを最小限にでき、その結果、金庫の小型化および軽量化が更に容易になる。
【0010】
また、前記リフトブレードは、更に、紙幣の幅方向両端部に沿う前記第二支軸を支点として下方に退避回動自在に構成されると共に、復帰バネで上方に付勢され、入金紙幣の上方に移動する際、入金紙幣との接触抵抗で下方に退避回動した後、復帰バネの付勢力で通常姿勢に復帰することが好ましい。この場合においては、リフトブレードが入金紙幣の上方に移動する際の負荷を軽減できるため、過負荷によるリフトブレードやリフトアームの変形・破損を防止できる許りでなく、小型モータによる昇降動作が可能になる。
【0011】
本発明の紙幣入出金装置は、上記のように、前記リフトアームは、引張バネを介して前記ステージに連繋され、上昇動作時に、前記引張バネを介して前記ステージを引き上げるため、リフトアームを下方に付勢するバネと、ステージを上方に付勢するバネとを兼用化することが可能になり、しかも、リフトアームの上昇動作力をステージの上昇に利用するため、バネの軽荷重化を図ることができる。
【0012】
また、前記引張バネは、前記金庫内の固定部と前記ステージとの間に張設され、その中間部が前記リフトアームに係合されていることが好ましい。この場合においては、リフトアームとステージとの間に引張バネを張設する場合に比べ、自由度の高いバネ設定(長さ、荷重等)を行うことができ、その結果、リフトアームおよびステージの付勢力を最適化することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図示した一実施形態に基いて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る紙幣入出金装置の内部側面図である。この図に示されるように、紙幣入出金装置1は、最上部の前側に設けられる入出金部100と、該入出金部100の後方に設けられる識別部200と、上記入出金部100の下方に設けられる千円用中間プール部300Aと、該千円用中間プール部300Aの下方に着脱自在に装着される千円用金庫400Aと、該千円用金庫400Aの下方に設けられる五千円用中間プール部300Bと、該五千円用中間プール部300Bの下方に着脱自在に装着される五千円用金庫400Bと、五千円用金庫400Bの下方に設けられる一万円用中間プール部300Cと、該一万円用中間プール部300Cの下方に着脱自在に装着される一万円用金庫500と、上記各部の間で紙幣搬送を行う紙幣搬送部600と、上記金庫400A、400B、500の後方に設けられる制御部700とを備えて構成される。尚、上記の各中間プール部300A、300B、300Cは同一構造であるため、各中間プール部300A、300B、300Cに共通する説明においては符号A、B、Cを省略する。また、金庫400A、400B、500のうち、千円用金庫400Aと五千円用金庫400Bも同一構造であるため、各金庫400A、400Bに共通する説明においては符号A、Bを省略する。
【0014】
入出金部100は、入金利用者から紙幣Pを受け取ると共に、出金利用者に紙幣Pを渡す部分である。本実施形態の入出金部100は、入金時において、入出金口101に一括投入された紙幣Pの束を仕切り板102の上側に取り込む処理と、取り込んだ紙幣Pを搬送口103を介して識別部200に順次繰り出す処理と、入金リジェクト口104から送り込まれるリジェクト紙幣Pを仕切り板102の下側に集積する処理と、集積したリジェクト紙幣Pを入出金口101から放出する処理とを行い、また、出金時および一括返却時においては、搬送口103を介して識別部200から送り込まれる紙幣Pを仕切板102の上側に集積する処理と、集積した紙幣Pを入出金口101から放出する処理とを行うように構成される。
【0015】
識別部200は、入金された紙幣Pまたは出金する紙幣Pの真偽および種類を識別する部分である。本実施形態の識別部200は、紙幣Pの光透過パターンを検出する光透過式識別センサ(図示せず)と、紙幣Pに印刷される磁性体の磁気パターンを検出する磁気式識別センサ(図示せず)とを備えて構成される。
【0016】
中間プール部300は、入金された紙幣Pの一時保留や、金庫400、500からの出金紙幣Pの繰出しを行う部分である。本実施形態の中間プール部300は、入金時において、搬送口301から送り込まれる紙幣Pを集積する処理(集積モード)と、集積した紙幣Pを金庫400、500に収納する処理(収納モード)とを行い、また、一括返却時においては、集積した紙幣Pを搬送口301から順次繰り出す処理(返却モード)を行い、更に、出金時においては、金庫400、500内の紙幣Pを搬送口301から順次繰り出す処理(繰り出しモード)を行うように構成される。
【0017】
金庫400、500は、入金された紙幣Pまたは出金用の紙幣Pを収納する部分である。本実施形態の金庫400、500は、金庫内部を中間プール部300に連通させる上部開口401、501と、該上部開口401、501を開閉するシャッタ402、502と、紙幣取扱者が紙幣Pを出し入れするための紙幣出し入れ口403、503と、該紙幣出し入れ口403、503を開閉するドア404、504と、該ドア404、504を施錠するドア施錠機構405、505とを備えて構成される。また、本実施形態の一万円用金庫500は、出金時に発見したリジェクト紙幣Pを収納するリジェクト金庫を兼ねており、該リジェクト金庫を構成する出金リジェクト部506が前端側に一体化されている。
【0018】
紙幣搬送部600は、入金された紙幣Pを識別部200から各中間プール部300へ搬送する入金搬送処理と、入金リジェクト紙幣Pを識別部200から入出金部100の入金リジェクト口104へ搬送する入金リジェクト搬送処理と、出金(または返却)する紙幣Pを各中間プール部300から識別部200へ搬送する出金搬送処理(または返却搬送処理)と、出金リジェクト紙幣Pを出金リジェクト部506へ搬送する出金リジェクト搬送処理とを行う部分である。本実施形態の紙幣搬送部600は、識別部200の後部から千円用中間プール部300Aの搬送口近傍に至る横搬送部601と、千円用中間プール部300Aの搬送口近傍から出金リジェクト部506に至る縦搬送部602と、各中間プール部300の搬送口近傍で搬送経路を切換える千円ゲート603A、五千円ゲート603Bおよび一万円ゲート603Cと、横搬送部601の中間部から入出金部100の入金リジェクト口104に至る入金リジェクト搬送部604と、該入金リジェクト搬送部604の始端部で搬送経路を切換える入金リジェクトゲート605とを備えて構成される。
【0019】
制御部700は、ホストからのコマンドや各種センサの検出信号を入力し、該入力に応じて各種アクチュエータを動作させる部分である。本実施形態の制御部700は、入金処理、収納処理、一括返却処理および出金処理を行うためのプログラムを備えており、以下、上記各処理の概略を説明する。
【0020】
入金処理は、入金コマンドの受信に応じて実行される。入金コマンドを受信すると、入出金部100の入出金口101を開閉するシャッタ105が開き、紙幣Pの投入を待つ。紙幣Pの束が入出金口101に投入されると、投入された紙幣Pの束は、仕切り板102の上側に取り込まれた後、識別部200に一枚ずつ順次繰り出され、その真偽および種類が識別される。紙幣Pが真券であると識別された場合には、その券種に対応するゲート603が開くと共に、紙幣Pが横搬送部601および縦搬送部602を経て対応する中間プール部300に送り込まれ、ここに集積される。一方、紙幣Pが偽券であると識別された場合には、入金リジェクトゲート605が開くと共に、紙幣Pが横搬送部601および入金リジェクト搬送部604を経て仕切り板102の下側に送り込まれ、ここに集積される。入出金部100から全ての紙幣Pが繰り出されると、入金リジェクト紙幣P(仕切り板102の下側集積紙幣P)の有無が判断される。入金リジェクト紙幣Pが無い場合には、そのまま入金処理を終了する一方、入金リジェクト紙幣Pが有る場合には、入金リジェクト紙幣Pを入出金口101から返却した後、入金処理を終了する。
【0021】
また、入金処理終了後、収納コマンドを受信すると、収納処理が実行され、各中間プール部300に集積された紙幣Pが各金庫400、500に収納される。一方、入金処理終了後、返却コマンドを受信すると、一括返却処理が実行される。一括返却処理においては、各中間プール部300に集積された紙幣Pが順次繰り出されると共に、繰り出された紙幣Pが縦搬送部602、横搬送部601および識別部200を経て入出金部100に送り込まれ、ここに集積される。その後、集積された紙幣Pを入出金口101から返却し、一括返却処理を終了する。
【0022】
出金処理は、出金コマンドの受信に応じて実行される。出金コマンドを受信すると、各金庫400、500内の紙幣Pが必要枚数だけ順次繰り出されると共に、繰り出された紙幣Pが縦搬送部602、横搬送部601および識別部200を経て入出金部100に送り込まれ、ここに集積される。その後、集積された紙幣Pを入出金口101から出金し、出金処理を終了する。また、出金処理中に出金リジェクト紙幣P(偽券、破損紙幣、重送紙幣等)が見つかった場合には、出金リジェクト処理が実行され、出金リジェクト部506に出金リジェクト紙幣Pが収納される。
【0023】
次に、本発明の要部である金庫400(500)の詳細を中間プール部300と共に説明する。図1に示されるように、紙幣入出金装置1のシャーシ2には、左側方に開口する3段の金庫装着室3が形成されている。各金庫装着室3の上部には、ユニット化された中間プール部300が組み付けられており、各中間プール部300には、縦搬送部602の動力源である縦搬送モータ(図示せず)の動力が入力ギヤ302を介して伝動される。これにより、各中間プール部300において、縦搬送部602と同期した紙幣搬送(集積搬送および繰り出し搬送)を行うことが可能になる。
【0024】
図2は、中間プール部の内部平面図、図3は、中間プール部の内部左側面図である。これらの図に示されるように、中間プール部300は、縦搬送部602と同期して紙幣Pの集積搬送および繰り出し搬送を行うベルト搬送体303と、該ベルト搬送体303の前端部対向位置に設けられ、繰り出し搬送時に紙幣Pの先端部をピックアップするピックアップローラ304と、該ピックアップローラ304の近傍に設けられ、繰り出し搬送時に紙幣Pの分離を促す分離ローラ305と、上記ベルト搬送体303の中間部に組み込まれ、紙幣Pの繰り出しを検知する繰り出しセンサ機構306と、上記ベルト搬送体303の後部に組み込まれ、繰り出し搬送時に下層の紙幣Pを制動する紙幣ブレーキ機構307と、上記ベルト搬送体303の左右両側方に設けられ、集積搬送時に紙幣Pを一枚ずつ整然と集積させるバタフライ308と、上記ベルト搬送体303の左右両側部に沿って設けられ、集積搬送時および繰り出し搬送時に所定のタイミングで紙幣Pを押し下げる押し下げレバー309と、上記バタフライ308および押し下げレバー309を動作させるバタフライソレノイド310と、上記紙幣ブレーキ機構307を動作させる分離ソレノイド311とを備えて構成されている。
【0025】
一方、金庫400(500)は、各金庫装着室3における中間プール部300の下方空間に着脱自在に装着される。図1に示されるように、各金庫装着室3の前側には、それぞれ金庫施錠機構4が設けられている。金庫施錠機構4は、施錠操作および解錠操作に応じて出没する回動式のロックレバー4aを備えており、上記施錠操作に伴って突出したロックレバー4aが金庫400(500)に係合することにより、金庫400(500)の取り出しが規制される。また、図4に示されるように、各金庫装着室3の裏側(シャーシ2の右側面)には、リフト駆動機構5が設けられている。リフト駆動機構5は、リフトモータ6と、該リフトモータ6の正逆駆動に応じて回動するカム7と、該カム7に上方から接当するカムピン8と、該カムピン8を支軸9aを支点として上下動自在に支持するカムアーム9とを備えて構成され、リフトモータ6の正逆駆動に応じたカム7の回動により、カムピン8を上下動させる。そして、カムピン8は、シャーシ2に形成される円弧状(円弧中心は支軸9a)の長孔10を介して金庫装着室3に突出しており、金庫装着状態においては、金庫400(500)の側面に形成される同一形状の長孔406を介して金庫400(500)の内部に進入する。
【0026】
金庫400(500)は、前述したように、金庫内部を中間プール部300に連通させる上部開口401(501)と、該上部開口401(501)を開閉するシャッタ402(502)と、紙幣取扱者が紙幣Pを出し入れするための紙幣出し入れ口403(503)と、該紙幣出し入れ口403(503)を開閉するドア404(504)と、該ドア404(504)を施錠するドア施錠機構405(505)とを備えて構成されるが、さらに、その内部には、紙幣収納機構、紙幣ガイド機構およびセキュリティ機構を備えており、以下、これらの機構を詳細に説明する。尚、金庫400および金庫500における上記機構の構成は略同一であるため、以降は、金庫500の説明を省略する。
【0027】
図5は、リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を示す紙幣収納機構の正面図、図6は、リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を示す紙幣収納機構の右側面図、図7は、リフトブレード下降状態(初期状態)を示す紙幣収納機構の右側面図である。これらの図に示されるように、紙幣収納機構は、ベルト搬送体303の下方で紙幣Pを昇降させるステージ407と、該ステージ407を昇降自在に支持するパンタグラフ408と、上記ステージ407を上昇方向に付勢するステージバネ(引張コイルバネ)409と、金庫400の上端部に上下回動自在に設けられる左右一対のリフトアーム410と、該リフトアーム410の先端部に上下回動自在に設けられるリフトブレード411とを備えて構成される。
【0028】
パンタグラフ408は、金庫400の底部に設けられるベースプレート412と、ステージ407との間に伸縮自在に構成されており、その枢軸413は右側方に延出している。ステージバネ409は、枢軸413の延出部と金庫400の固定部との間に介設されると共に、中間部が複数の固定プーリ414に懸回されており、そのバネ力は、枢軸413を引き上げる方向、つまりステージ407を上昇させる方向に作用している。
【0029】
左右一対のリフトアーム410は、平面視でステージ407の左右両側に振り分け状に配置されると共に、その基端部同士が回動支軸410aを介して一体的に連結されている。右側のリフトアーム410には、作動プレート415が一体的に設けられており、その先端部には係合溝415aが形成されている。係合溝415aは、金庫400が装置本体に装着されたとき、リフト駆動機構5のカムピン8に係合し、リフトアーム410をリフト駆動機構5に連動連結させる。これにより、リフトアーム410がリフトモータ6の正逆駆動に応じて昇降動作することになる。さらに、作動プレート415には、プーリ416が設けられている。プーリ416には、ステージバネ409の中間部が懸回されており、そのバネ力は、プーリ416を引き下ろす方向に作用している。そのため、ステージバネ409を利用してリフトアーム410を下方に付勢できる許りでなく、リフトアーム410の上昇動作時に、ステージバネ409を介してステージ407を引き上げることが可能になる。
【0030】
リフトブレード411は、平面視で紙幣P(ステージ407)の幅方向両端部に重合するようにリフトアーム410の先端部に取り付けられている。リフトブレード411の前後中央位置は、左右方向(紙幣幅方向)を向く第一支軸417と、前後方向(紙幣長さ方向)を向く第二支軸418とを介してリフトアーム410の先端部に支持されている。第一支軸417を支点とするリフトブレード411の回動は自由であり、紙幣Pの押圧反力または紙幣Pとの接触抵抗によってリフトブレード411が略平行姿勢に保たれる。一方、第二支軸418を支点とするリフトブレード411の回動は、正面視で略平行となる位置が上限であり、常時は復帰バネ419の付勢力で上限に位置する。また、図7に示されるように、リフトアーム410がステージバネ409の付勢力またはリフトモータ6の駆動力で金庫400内に位置するときは、リフトブレード411がリフトアーム410と略一直線となり、金庫400の上端部に沿って格納される。以下、リフトブレード411の作用を図8〜図10に沿って説明する。
【0031】
図8は、集積モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図、図9は、返却モードおよび収納モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図、図10は、収納モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図である。図8に示されるように、集積モードにおいては、リフトブレード411が収納紙幣Pの両端部を押えながら集積ポジションAまで移動する。入金紙幣Pは、ベルト搬送体303とリフトブレード411との間に順次搬入され、リフトブレード411上に集積される。これにより、リフトブレード411は、入金紙幣Pと収納紙幣Pとを仕切る仕切り部材として機能することになる。集積処理完了後、顧客の要求に応じて入金紙幣Pを返却する場合は、図9に示されるように、リフトブレード411が返却ポジションBまで上昇する。このときリフトブレード411上の入金紙幣Pは、ベルト搬送体303に押し当てられ、ベルト搬送体303の繰り出し搬送動作に伴って中間プール部300から順次搬出される。一方、集積処理完了後、入金確定操作に応じて入金紙幣Pを金庫400に収納する場合は、図9に示されるように、リフトブレード411が返却ポジションBを越えて上限ポジションCまで上昇する。その途中、入金紙幣Pがベルト搬送体303との接当により上昇が規制されると、リフトブレード411は、復帰バネ419に抗して下方に退避回動すると共に、入金紙幣Pの側面をなぞりながら入金紙幣Pの上方に移動し、その後、復帰バネ419の付勢力で平行姿勢に復帰する。そして、上限ポジションCまで上昇したリフトブレード411は、図10に示されるように、反転下降して入金紙幣Pおよび収納紙幣Pを押し下げ、金庫400内に収納することになる。
【0032】
図11は、シャッタ開状態の金庫を示す平面図、図12は、第一紙幣ガイドを示す左側面図、図13は、第二紙幣ガイドを示す左側面図、図14は、シャッタ閉状態の紙幣ガイド機構を示す正面断面図、図15は、シャッタ開状態の紙幣ガイド機構を示す正面断面図である。これらの図に示されるように、紙幣ガイド機構は、金庫400側に設けられる第一可動紙幣ガイド420および第二可動紙幣ガイド421と、該第一可動紙幣ガイド420および第二可動紙幣ガイド421の位置に対応して中間プール部300側に設けられる第一固定紙幣ガイド312および第二固定紙幣ガイド313とを備えて構成される。
【0033】
第一可動紙幣ガイド420は、中間プール部300と金庫400との間で紙幣Pの前後および右側面をガイドすべく、平面視で上部開口401の前側縁部、後側縁部および右側縁部に沿うように形成されている。第一可動紙幣ガイド420は、金庫400の上端側内側部に平行リンク機構422を介して昇降自在に設けられると共に、第一ガイドバネ(引張コイルバネ)423によって上方に付勢されている。つまり、シャッタ閉状態においては、第一可動紙幣ガイド420が第一ガイドバネ423の付勢力に抗して金庫400内に押し込まれているが、シャッタ402が開くと、第一ガイドバネ423の付勢力で第一可動紙幣ガイド420が上部開口401から上方に突出すると共に、第一固定紙幣ガイド312の下端に弾圧状に接当して、中間プール部300と金庫400との間に連続した紙幣ガイドを形成することになる。
【0034】
また、第一可動紙幣ガイド420の上端部および第一固定紙幣ガイド312の下端部は、それぞれ櫛歯状に形成されている。具体的には、第一可動紙幣ガイド420の上端部に、所定間隔を存して複数の凹部420aを形成する一方、第一固定紙幣ガイド312の下端部に、所定間隔を存して複数の凸部312aを形成している。そして、第一可動紙幣ガイド420の上端部と第一固定紙幣ガイド312の下端部は、第一可動紙幣ガイド420の突出動作に伴って互に噛み合い、連続した紙幣ガイドを形成する。この状態では、凸部312aと凹部420aとの嵌合により、両紙幣ガイド312、420が所定寸法オーバーラップすることになり、該オーバーラップによって紙幣ガイドの連続性が高められると共に、継ぎ目における紙幣Pの接触抵抗を最小化することが可能になる。
【0035】
さらに、第一可動紙幣ガイド420の左上コーナー部には、右高左低状に傾斜する傾斜ガイド部420bが形成されている。この傾斜ガイド部420bは、シャッタ402が閉操作されたとき、その先端部に接当して第一可動紙幣ガイド420を没入方向に動作させる。これにより、第一可動紙幣ガイド420がシャッタ402の開閉に応じて自動的に出没動作することになる。
【0036】
一方、第二可動紙幣ガイド421は、中間プール部300と金庫400との間で紙幣Pの左側面をガイドすべく、平面視で上部開口401の左側縁部に沿うように複数設けられる。各第二可動紙幣ガイド421は、金庫400の上端側内側部に支軸424を介して起倒自在に設けられると共に、第二ガイドバネ(捻りコイルバネ)425によって起立側に付勢されている。つまり、シャッタ閉状態においては、第二可動紙幣ガイド421がシャッタ402に押されて倒伏し、金庫400内に格納されるが、シャッタ402が開くと、第二ガイドバネ425の付勢力で第二可動紙幣ガイド421が起立して上部開口401から突出すると共に、第二固定紙幣ガイド313の下端部に弾圧状に接当して、中間プール部300と金庫400との間に連続した紙幣ガイドを形成することになる。
【0037】
また、第二可動紙幣ガイド421は、起立した際、第二固定紙幣ガイド313の内側面部にオーバーラップ状に接当する。これにより、紙幣ガイドの連続性が高められることになるが、さらに、第二固定紙幣ガイド313の内側面部には、第二可動紙幣ガイド421の厚さ寸法に応じた段差313aが形成されており、該段差313aに第二可動紙幣ガイド421をオーバーラップさせることによって、継ぎ目における紙幣Pの接触抵抗を最小化することが可能になる。
【0038】
ところで、シャッタ402は、上部開口401の前後両縁部に左右方向摺動自在に支持され、左外側方への引き出し操作で金庫400の上部開口401を開くように構成される。シャッタ402は、金庫400に対して着脱不能であり、引き出しストロークの終端で抜止め状に係止されるが、シャッタ402の右端側には、折曲自在な折曲部426が形成されており、該折曲部426を支点としてシャッタ402を下方に折り曲げることで、開状態のシャッタ402を金庫400の左側面部に沿わせることが可能になる。これにより、シャッタ402の引き出し部分が装置本体から大きくはみ出すことを防止できると共に、シャッタ402の折曲部分を、シャッタ402の無意識な閉動作を規制するストッパとして機能させることが可能になる。
【0039】
図16は、シャッタロック機構を示す金庫の内部平面図、図17は、シャッタロック機構を示す金庫の内部左側面図、図18は、シャッタロック機構を示す金庫の内部正面図、図19の(A)は、解錠操作規制機構を示す金庫の内部正面図、(B)は、解錠操作規制機構の要部左側面図、図20の(A)は、施錠操作規制機構を示す金庫の内部正面図、(B)は、施錠操作規制機構の要部左側面図である。これらの図に示されるように、セキュリティ機構は、シャッタ402の開操作をロックするシャッタロック機構427と、金庫施錠機構4の解錠操作を規制する解錠操作規制機構428と、金庫施錠機構4の施錠操作を規制する施錠操作規制機構429とを備えて構成される。
【0040】
シャッタロック機構427は、閉状態のシャッタ402に対して係脱可能なシャッタロックプレート430と、金庫施錠機構4のロックレバー4aに係合可能なLアングル431と、該Lアングル431をシャッタロックプレート430に連動連結させる連結ワイヤ432とを備える。シャッタロックプレート430は、上部開口401の左側縁部下方に前後摺動自在に設けられると共に、シャッタロックバネ433によって前方に付勢されている。シャッタロックプレート430が前側に位置する状態では、シャッタロックプレート430の係合片430aがシャッタ402側の凸部434に係合し、シャッタ402の開操作が規制される一方、シャッタロックプレート430が後側に位置する状態では、係合片430aが凸部434から退避し、シャッタ402の開操作が許容される。Lアングル431は、金庫400の施錠孔435に係合するロックレバー4aの施錠動作経路に沿って上下動自在に設けられており、その下端部には、ロックレバー4aの動作経路下端部に向けて係合ピン431aが突設されている。連結ワイヤ432は、アウタチューブ432aおよび一対のガイドプーリ436に沿って押し引き移動自在に設けられており、その一端部はシャッタロックプレート430に連結される一方、他端部はLアングル431に連結されている。つまり、金庫400が装置本体から取り出されている状態では、シャッタロックプレート430が前側に位置してシャッタ402の開操作をロックしており、このとき連結ワイヤ432は、シャッタロックプレート430に引っ張られ、Lアングル431を上側位置に保持する。一方、金庫400を装置本体に装着して金庫施錠機構4を施錠操作すると、ロックレバー4aがLアングル431を押し下げるのに伴い、連結ワイヤ432がシャッタロックプレート430を前方に引き、シャッタ402のロックが解除される。また、金庫400を取り出すべく金庫施錠機構4を解錠操作すると、逆の動作でシャッタロックプレート430が前側に移動し、再びシャッタ402の開操作がロックされることになる。
【0041】
さらに、シャッタロック機構427は、Lアングル431のロック解除動作経路に出没するロック解除ストッパ437と、金庫400の取り出しに伴ってロック解除ストッパ437を突出動作させるリンクプレート438とを備える。ロック解除ストッパ437は、金庫400の前端部底面に左右摺動自在に設けられると共に、ストッパバネ439によって左側方に付勢されている。ロック解除ストッパ437が左側に位置する状態では、ロック解除ストッパ437のストッパ片437aがLアングル431の下方に位置し、Lアングル431のロック解除動作が規制される一方、ロック解除ストッパ437が右側に位置する状態では、ストッパ片437aがLアングル431のロック解除動作経路から退避し、Lアングル431のロック解除動作が許容される。リンクプレート438は、ロック解除ストッパ437の右端部近傍に回動自在に設けられており、その一端部には、金庫400の右側面に形成される丸孔440に臨む接当部438aが折曲形成される一方、他端部には、ロック解除ストッパ437の右端部に係合する係合部438bが折曲形成されている。つまり、金庫400が装置本体から取り出されている状態では、ロック解除ストッパ437が左側に位置し、Lアングル431のロック解除動作が規制される。一方、金庫400を装置本体に装着すると、シャーシ2側に突設されるシャーシピン11が丸孔440を介して接当部438aに接当するのに伴い、リンクプレート438が回動してロック解除ストッパ437を右側に引き、Lアングル431のロック解除動作が許容される。また、金庫400を取り出すと、逆の動作でロック解除ストッパ437が左側に移動し、再びLアングル431のロック解除動作が規制されることになる。
【0042】
解錠操作規制機構428は、ロックレバー4aの解錠動作経路に出没可能な解錠ストッパ(解錠ストッパ部材)441と、シャッタ402の開閉に連動して回動する第一ストッパリンク442と、該第一ストッパリンク442の回動に伴って解錠ストッパ441を動作させる第二ストッパリンク443とを備えて構成される。解錠ストッパ441は、金庫400の前壁内側面に左右摺動自在に設けられると共に、ストッパバネ444によって左側方に付勢されている。解錠ストッパ441が左側に位置する状態では、その先端部がロックレバー4aの解錠動作経路に突出し、金庫施錠機構4の解錠操作が規制される一方、解錠ストッパ441が右側に位置する状態では、その先端部がロックレバー4aの解錠動作経路から退避し、金庫施錠機構4の解錠操作が許容される。第一ストッパリンク442は、金庫400の右壁内側面に回動自在に設けられている。第一ストッパリンク442の上端部は、シャッタ402の閉動作経路に位置しており、閉動作するシャッタ402に接当して第一ストッパリンク442が回動する。第二ストッパリンク443は、解錠ストッパ441の右端部近傍に回動自在に設けられており、その一端部は、解錠ストッパ441の右端部に係合する一方、他端部は、第二ストッパリンク443の下端部に係合する。つまり、シャッタ402が開いている状態では、解錠ストッパ441が左側に位置し、金庫施錠機構4の解錠操作が規制される。一方、シャッタ402を閉じると、第一ストッパリンク442がシャッタ402に押されて回動するのに伴い、第二ストッパリンク443が回動して解錠ストッパ441を右側に引き、金庫施錠機構4の解錠操作が許容される。また、シャッタ402を開くと、逆の動作で解錠ストッパ441が左側に移動し、再び金庫施錠機構4の解錠操作が規制されることになる。
【0043】
施錠操作規制機構429は、ロックレバー4aの施錠動作経路に出没可能で、且つドア404の開操作に連動して突出動作する施錠ストッパ445を備えて構成される。施錠ストッパ445は、金庫400の前壁内側面に左右摺動自在に設けられると共に、ストッパバネ446によって左側方に付勢されている。つまり、ドア404が開いている状態では、施錠ストッパ445がロックレバー4aの施錠動作経路に突出し、金庫施錠機構4の施錠操作が規制される。一方、ドア404が閉じると、施錠ストッパ445の先端に延出形成される係合部445aがドア404に接当するのに伴い、施錠ストッパ445が没入方向に押し込まれ、金庫施錠機構4の施錠操作が許容されることになる。
【0044】
以上の如く本実施形態によれば、紙幣入出金装置1は、少なくとも入金紙幣Pの集積を行う中間プール部300と、前記中間プール部300の下方に着脱自在に装着され、前記中間プール部300に集積された入金紙幣Pを収納する金庫400と備えて構成されており、さらに、前記金庫400は、前記中間プール部300の下方で紙幣Pを昇降させるステージ407と、前記金庫400に上下回動自在に設けられ、装置本体側に設けられるリフトモータ6の駆動に応じて昇降動作するリフトアーム410と、前記リフトアーム410の先端部に回動自在に設けられ、前記中間プール部300に集積された入金紙幣Pを、前記リフトアーム410の昇降動作に伴って前記金庫400内に収納するリフトブレード411とを備えて構成される。これにより、中間プール部300に集積された入金紙幣Pを、リフトブレード411の昇降動作によって金庫400内に収納するものでありながら、リフトブレード411を含む昇降動作部分を可及的に小型化すると共に、昇降動作に必要なスペースを少なくし、その結果、金庫400の小型化や軽量化を図ることができる。
【0045】
また、前記リフトブレード411は、収納紙幣Pの幅方向両端部を押えつつ、その上方に集積される入金紙幣Pを支持可能であって、入金紙幣Pの集積完了後、前記リフトアーム410の上昇動作に伴って入金紙幣Pの上方に移動し、その後、前記リフトアーム410の下降動作に伴って入金紙幣Pを金庫400内に収納するため、入金紙幣Pを金庫400内に収納するためのリフトブレード411を、確定紙幣Pと未確定紙幣Pとを仕切る仕切り部材に兼用することができる。
【0046】
また、前記リフトブレード411は、紙幣Pの押圧反力または紙幣Pとの接触抵抗により、前記ステージ407に対して略平行な姿勢を維持するため、リフトブレード411を平行姿勢に保つための機構が不要となり、部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができる。
【0047】
また、前記リフトブレード411は、前記リフトアーム410に対して略一直線となる姿勢で前記金庫400内に格納されるため、金庫400内に必要なリフトブレード411およびリフトアーム410の昇降動作スペースを最小限にでき、その結果、金庫400の小型化および軽量化が更に容易になる。
【0048】
また、前記リフトブレード411は、更に、紙幣Pの幅方向両端部に沿う第二支軸418を支点として下方に退避回動自在に構成されると共に、復帰バネ419で上方に付勢され、入金紙幣Pの上方に移動する際、入金紙幣Pとの接触抵抗で下方に退避回動した後、復帰バネ419の付勢力で通常姿勢に復帰するように構成される。つまり、リフトブレード411が入金紙幣Pの上方に移動する際の負荷を軽減できるため、過負荷によるリフトブレード411やリフトアーム410の変形・破損を防止できる許りでなく、小型モータによる昇降動作が可能になる。
【0049】
また、前記リフトアーム410は、ステージバネ409を介して前記ステージ407に連繋され、上昇動作時に、前記ステージバネ409を介して前記ステージ407を引き上げるため、リフトアーム410を下方に付勢するバネと、ステージ407を上方に付勢するバネとを兼用化することが可能になり、しかも、リフトアーム410の上昇動作力をステージ407の上昇に利用するため、バネの軽荷重化を図ることができる。
【0050】
また、前記ステージバネ409は、前記金庫400内の固定部と前記ステージ407との間に張設され、その中間部が前記リフトアーム410に係合されているため、リフトアーム410とステージ407との間に引張バネを張設する場合に比べ、自由度の高いバネ設定(長さ、荷重等)を行うことができ、その結果、リフトアーム410およびステージ407の付勢力を最適化することが可能になる。
【0051】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明した。しかしながら本発明は前記実施形態に示した事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその変更、改良等が可能であることは明らかである。
【0052】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、中間プール部に集積された入金紙幣を、リフトブレードの昇降動作によって金庫内に収納するものでありながら、リフトブレードを含む昇降動作部分を可及的に小型化すると共に、昇降動作に必要なスペースを少なくし、その結果、金庫の小型化や軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙幣入出金装置の内部側面図である。
【図2】中間プール部の内部平面図である。
【図3】中間プール部の内部左側面図である。
【図4】リフト駆動機構の左側面図である。
【図5】リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を示す紙幣収納機構の正面図である。
【図6】リフトブレード上昇状態(繰り出しモード)を示す紙幣収納機構の右側面図である。
【図7】リフトブレード下降状態(初期状態)を示す紙幣収納機構の右側面図である。
【図8】集積モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図である。
【図9】返却モードおよび収納モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図である。
【図10】収納モードにおけるリフトブレードの作用を示す正面図である。
【図11】シャッタ開状態の金庫を示す平面図である。
【図12】第一紙幣ガイドを示す左側面図である。
【図13】第二紙幣ガイドを示す左側面図である。
【図14】シャッタ閉状態の紙幣ガイド機構を示す正面断面図である。
【図15】シャッタ開状態の紙幣ガイド機構を示す正面断面図である。
【図16】シャッタロック機構を示す金庫の内部平面図である。
【図17】シャッタロック機構を示す金庫の内部左側面図である。
【図18】シャッタロック機構を示す金庫の内部正面図である。
【図19】(A)は解錠操作規制機構を示す金庫の内部正面図、(B)は解錠操作規制機構の要部左側面図である。
【図20】(A)は施錠操作規制機構を示す金庫の内部正面図、(B)は施錠操作規制機構の要部左側面図である。
【符号の説明】
P 紙幣
1 紙幣入出金装置
2 シャーシ
3 金庫装着室
4 金庫施錠機構
4a ロックレバー
5 リフト駆動機構
11 シャーシピン
100 入出金部
200 識別部
300 中間プール部
303 ベルト搬送体
400 金庫
401 上部開口
402 シャッタ
403 紙幣出し入れ口
404 ドア
405 ドア施錠機構
407 ステージ
408 パンタグラフ
409 ステージバネ
410 リフトアーム
411 リフトブレード
417 第一支軸
418 第二支軸
419 復帰バネ
500 金庫
600 紙幣搬送部
700 制御部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a banknote deposit / withdrawal apparatus that is incorporated in an ATM (automatic deposit / payment / payment machine) or the like and automatically performs banknote deposit / withdrawal processing.
[0002]
[Prior art]
A banknote deposit / withdrawal device that automatically performs banknote deposit / withdrawal processing is incorporated in ATMs and money changers installed in banks and the like. Generally, this type of banknote depositing / withdrawing apparatus includes a depositing / withdrawing unit that deposits / withdraws banknotes, an identification unit that identifies the type and authenticity of banknotes, and an intermediate pool unit that accumulates deposited banknotes and pays out banknotes And a safe for storing banknotes, and during deposit transactions, the deposited banknotes taken in by the deposit / withdrawal unit are temporarily held in the intermediate pool unit, and after deposit transactions are confirmed, they are stored in the safe by the operation of the banknote storage mechanism. Is configured to do.
[0003]
As the banknote storage mechanism, one having a pair of lift blades is known. This type of banknote storage mechanism is configured to raise and lower the lift blade according to the actuator drive on the apparatus main body side, and when storing banknotes temporarily held in the intermediate pool section, The lift blade is moved up and down so as to push down both ends of the.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the conventional bill storage mechanism slides the lifting / lowering operation portion including the lift blade in the vertical direction, the lifting / lowering operation portion is not allowed to be enlarged, and a large amount of lifting / lowering operation space is required in the safe. There is a disadvantage that leads to an increase in size and weight.
[0005]
The purpose of the present invention is to store the deposited banknotes accumulated in the intermediate pool part in the safe by the lifting operation of the lift blade, while miniaturizing the lifting operation part including the lift blade as much as possible, An object of the present invention is to provide a banknote depositing / dispensing device that can reduce the space required for the lifting operation and, as a result, can reduce the size and weight of the safe.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a banknote depositing / withdrawing apparatus according to the present invention includes at least an intermediate pool unit that accumulates deposited banknotes, and a deposited banknote that is detachably mounted below the intermediate pool unit and accumulated in the intermediate pool unit. In the banknote depositing / withdrawing apparatus provided with a safe for storing the banknote, the safe includes a stage for raising and lowering the banknote below the intermediate pool unit, and the safe By a rotating support shaft whose axial direction is the width direction of the stage A lift arm that can be pivoted up and down and moves up and down according to the actuator drive on the device body side, and a tip of the lift arm. In two directions, a first support shaft whose axial direction is the width direction of the stage and a second support shaft whose axial direction is the front-rear direction of the stage A lift blade that is rotatably provided and stores the deposited banknotes accumulated in the intermediate pool portion in the safe as the lift arm moves up and down. The lift arm is connected to the stage via a tension spring so that the stage is lifted via the tension spring during the lifting operation. Composed.
[0007]
In addition, the lift blade can support the deposited banknotes stacked above it while holding both ends in the width direction of the stored banknotes. It is preferable to move the banknote upward and then store the deposited banknote in the safe as the lift arm descends. In this case, the lift blade for storing the deposited banknote in the safe can also be used as a partition member that partitions the confirmed banknote and the unconfirmed banknote.
[0008]
Moreover, it is preferable that the said lift blade maintains a substantially parallel attitude | position with respect to the said stage by the press reaction force of a banknote, or contact resistance with a banknote. In this case, a mechanism for keeping the lift blade in a parallel posture becomes unnecessary, and the number of parts can be reduced and the structure can be simplified.
[0009]
The lift blade is Extending along the second spindle , The second spindle is The lift arm Axial direction of Are stored in the safe in a substantially straight line orientation. In this case, the lift operation space of the lift blade and the lift arm required in the safe can be minimized, and as a result, the safe and smaller size can be further facilitated.
[0010]
Moreover, the said lift blade is further along the width direction both ends of a banknote. Second It is configured to be able to retract and rotate downward with the support shaft as a fulcrum, and when it is biased upward by a return spring and moves upward of the deposited banknote, after reversing and pivoting downward with contact resistance with the deposited banknote, It is preferable to return to the normal posture by the biasing force of the return spring. In this case, since the load when the lift blade moves above the deposited banknote can be reduced, it is not allowed to prevent deformation and breakage of the lift blade and lift arm due to overload, but it can be lifted and lowered by a small motor become.
[0011]
The banknote deposit and withdrawal device of the present invention is as described above. The lift arm is connected to the stage via a tension spring, and lifts the stage via the tension spring during the lifting operation. For In addition, it becomes possible to combine the spring for biasing the lift arm downward and the spring for biasing the stage upward. In addition, the lift operating force of the lift arm is used to lift the stage. Light load can be achieved.
[0012]
Further, it is preferable that the tension spring is stretched between a fixed portion in the safe and the stage, and an intermediate portion thereof is engaged with the lift arm. In this case, the spring setting (length, load, etc.) with a higher degree of freedom can be performed as compared with the case where a tension spring is stretched between the lift arm and the stage. It is possible to optimize the biasing force.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on the illustrated embodiment. FIG. 1 is an internal side view of a banknote depositing and dispensing device according to an embodiment of the present invention. As shown in this figure, the banknote depositing / withdrawing
[0014]
The deposit /
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The deposit process is executed in response to receipt of a deposit command. When the deposit command is received, the
[0021]
When the storage command is received after the deposit process is completed, the storage process is executed, and the banknotes P accumulated in each
[0022]
The withdrawal process is executed in response to receiving a withdrawal command. When the withdrawal command is received, the banknotes P in the
[0023]
Next, details of the safe 400 (500), which is a main part of the present invention, will be described together with the
[0024]
2 is an internal plan view of the intermediate pool section, and FIG. 3 is an internal left side view of the intermediate pool section. As shown in these drawings, the
[0025]
On the other hand, the safe 400 (500) is detachably mounted in a space below the
[0026]
As described above, the safe 400 (500) includes the upper opening 401 (501) for communicating the inside of the safe with the
[0027]
FIG. 5 is a front view of the banknote storage mechanism showing the lift blade lifted state (feeding mode), FIG. 6 is a right side view of the banknote storage mechanism showing the lift blade lifted state (feeding mode), and FIG. It is a right view of the banknote storage mechanism which shows a state (initial state). As shown in these drawings, the banknote storage mechanism includes a
[0028]
The
[0029]
The pair of left and right lift
[0030]
The
[0031]
8 is a front view showing the operation of the lift blade in the accumulation mode, FIG. 9 is a front view showing the operation of the lift blade in the return mode and the storage mode, and FIG. 10 is a front view showing the operation of the lift blade in the storage mode. It is. As shown in FIG. 8, in the stacking mode, the
[0032]
11 is a plan view showing the safe in the shutter open state, FIG. 12 is a left side view showing the first banknote guide, FIG. 13 is a left side view showing the second banknote guide, and FIG. 14 is a shutter closed state. Front sectional drawing which shows a banknote guide mechanism, FIG. 15: is front sectional drawing which shows the banknote guide mechanism of a shutter open state. As shown in these drawings, the bill guide mechanism includes a first
[0033]
The first
[0034]
Moreover, the upper end part of the 1st
[0035]
Further, an
[0036]
On the other hand, a plurality of second movable banknote guides 421 are provided along the left edge of the
[0037]
Moreover, when the 2nd
[0038]
By the way, the
[0039]
16 is an internal plan view of the safe showing the shutter lock mechanism, FIG. 17 is an internal left side view of the safe showing the shutter lock mechanism, FIG. 18 is an internal front view of the safe showing the shutter lock mechanism, and FIG. A) is an internal front view of the safe showing the unlocking operation restricting mechanism, (B) is a left side view of the main part of the unlocking operation restricting mechanism, and (A) of FIG. 20 is a view of the safe showing the locking operation restricting mechanism. The internal front view, (B), is a left side view of the main part of the locking operation restriction mechanism. As shown in these drawings, the security mechanism includes a
[0040]
The
[0041]
Further, the
[0042]
The unlocking
[0043]
The locking
[0044]
As described above, according to the present embodiment, the banknote depositing / withdrawing
[0045]
Further, the
[0046]
Further, the
[0047]
Further, since the
[0048]
Further, the
[0049]
The
[0050]
Further, the
[0051]
The embodiment of the present invention has been described with reference to the drawings. However, the present invention is not limited to the matters shown in the above-described embodiments, and it is obvious that changes, improvements, etc. can be made based on the description of the scope of claims.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the deposited bills accumulated in the intermediate pool portion are stored in the safe by the lifting and lowering operation of the lift blade, and the lifting and lowering operation portion including the lift blade is made as small as possible. In addition, the space required for the lifting and lowering operation is reduced, and as a result, the safe can be reduced in size and weight.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an internal side view of a banknote deposit and withdrawal device.
FIG. 2 is an internal plan view of an intermediate pool section.
FIG. 3 is an internal left side view of an intermediate pool portion.
FIG. 4 is a left side view of the lift drive mechanism.
FIG. 5 is a front view of the bill storage mechanism showing a lift blade lifted state (feeding mode).
FIG. 6 is a right side view of the bill storage mechanism showing a lift blade lifted state (feeding mode).
FIG. 7 is a right side view of the bill storage mechanism showing a lift blade lowered state (initial state).
FIG. 8 is a front view showing the operation of the lift blade in the accumulation mode.
FIG. 9 is a front view showing the operation of the lift blade in the return mode and the storage mode.
FIG. 10 is a front view showing the operation of the lift blade in the storage mode.
FIG. 11 is a plan view showing the safe in the shutter open state.
FIG. 12 is a left side view showing a first banknote guide.
FIG. 13 is a left side view showing a second banknote guide.
FIG. 14 is a front sectional view showing the banknote guide mechanism in a shutter closed state.
FIG. 15 is a front sectional view showing the banknote guide mechanism in the shutter open state.
FIG. 16 is an internal plan view of a safe showing a shutter lock mechanism.
FIG. 17 is a left side view of the interior of the safe showing the shutter lock mechanism.
FIG. 18 is an internal front view of a safe showing a shutter lock mechanism.
19A is an internal front view of a safe showing an unlocking operation restricting mechanism, and FIG. 19B is a left side view of a main part of the unlocking operation restricting mechanism.
20A is an internal front view of a safe showing a locking operation restricting mechanism, and FIG. 20B is a left side view of an essential part of the locking operation restricting mechanism.
[Explanation of symbols]
P bills
1 Banknote deposit and withdrawal device
2 Chassis
3 Safe room
4 Safe lock mechanism
4a Lock lever
5 Lift drive mechanism
11 Chassis pin
100 Deposit / Withdrawal Department
200 Identification part
300 Intermediate pool
303 Belt carrier
400 safe
401 Upper opening
402 Shutter
403 banknote slot
404 door
405 Door locking mechanism
407 stage
408 Pantograph
409 Stage spring
410 Lift arm
411 lift blade
417 First spindle
418 Second spindle
419 Return spring
500 safes
600 bill transport section
700 Control unit
Claims (6)
前記中間プール部の下方に着脱自在に装着され、前記中間プール部に集積された入金紙幣を収納する金庫と、を備える紙幣入出金装置において、
前記金庫は、
前記中間プール部の下方で紙幣を昇降させるステージと、
前記金庫に前記ステージの幅方向を軸線方向とする回動支軸によって上下回動自在に設けられ、装置本体側のアクチュエータ駆動に応じて昇降動作するリフトアームと、
前記リフトアームの先端部に前記ステージの幅方向を軸線方向とする第一支軸および前記ステージの前後方向を軸線方向とする第二支軸によって2方向に回動自在に設けられ、前記中間プール部に集積された入金紙幣を、前記リフトアームの昇降動作に伴って前記金庫内に収納するリフトブレードと、を備え、
前記リフトアームは、引張バネを介して前記ステージに連繋され、上昇動作時に、前記引張バネを介して前記ステージを引き上げることを特徴とする紙幣入出金装置。An intermediate pool section for collecting at least deposited banknotes;
A bill depositing / withdrawing apparatus comprising: a safe which is detachably attached to the lower side of the intermediate pool portion and stores deposited bills accumulated in the intermediate pool portion;
The safe is
A stage for raising and lowering bills below the intermediate pool part;
A lift arm which is provided in the safe so as to be rotatable up and down by a rotation support shaft whose axial direction is the width direction of the stage ;
The intermediate pool is provided at the front end of the lift arm so as to be rotatable in two directions by a first support shaft whose axial direction is the width direction of the stage and a second support shaft whose axial direction is the front-rear direction of the stage. A lift blade for storing the deposited banknotes accumulated in the section in the safe as the lift arm moves up and down ,
The banknote depositing / withdrawing apparatus , wherein the lift arm is connected to the stage via a tension spring and pulls up the stage via the tension spring during a lifting operation .
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