JP4745476B2 - マーク検出装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理に関し、特に、画像に埋め込まれた所定のマーク又はシンボルを検出する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
文書の不正な取り扱い又は文書を汚損させる行為を提示する上で、文書中のマーク又は他の指標を正確に検出することは重要である。特に、高品質のカラー写真複写技術の導入に伴って、紙幣を簡単に複写できるようになったため、そのような複製を防止するための方策が早急に必要になっている。紙幣によっては透かしやホログラフが使用されて、ある程度は成果を上げているが、全ての紙幣又はその他の価値の高い文書(例えば、株券、証書など)を全て同じように防衛できるわけではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
欧州特許公報第EP744705A2号は、複数の画像部分のテンプレートを格納し、それらのテンプレートを様々に回転させて画像の領域と比較する画像検出システムを開示している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様のマーク検出装置の制御方法は以下の構成を備える。すなわち、
特定の色特性を有し、予め設定された位置に配置された複数のマーク要素で構成されるマークであって、画像に埋め込まれている前記マークを検出するマーク検出装置の制御方法であって、
遷移判定手段が、連続する複数画素を記憶するバッファに格納された、着目画素より遅延している画素群の青チャネルの第1の加重平均値と、前記着目画素より遅延していない画素群の第2の青チャネルの加重平均値とを比較し、前記第1の加重平均値が前記第2の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が前景遷移状態にあるとして判定し、前記第2の加重平均値が前記第1の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が背景遷移状態にあるとして判定する遷移判定工程と、
検出手段が、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の前景閾値以上である、或いは、背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定工程の判定結果が前景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっていないなら前記マーク要素に関連する画素である前景画素を示すコードを出力し、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっている場合には背景画素を示すコードを出力し、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の背景閾値以下である、或いは、前記背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定工程の判定結果が背景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルにかかわらず背景画素を示すコードを出力し、
前記出力の所定複数画素分のコードに、検出すべきマーク要素の前景画素の場所を示すマスクと前記検出すべきマーク要素を取り囲む画素が背景画素であることを判定するためのマスクからなる前記マーク要素を検出するための前記所定複数画素に対応するマスクを用いて、処理することを繰り返し、前記画像に埋め込まれたマークの前記複数のマーク要素の中心座標位置を検出する検出工程と、
判定手段が、前記検出された前記複数のマーク要素からなるビットマップにおけるマーク要素の中心座標位置と既知の配列とを比較して、前記マーク要素の相対位置関係に基づくマーク要素の既知の配列との適合度を判定する判定工程とを備える。
【0005】
本発明の第2の態様のマーク検出装置は以下の構成を備える。すなわち、
特定の色特性を有し、予め設定された位置に配置された複数のマーク要素で構成されるマークであって、画像に埋め込まれている前記マークを検出するマーク検出装置であって、
連続する複数画素を記憶するバッファに格納された、着目画素より遅延している画素群の青チャネルの第1の加重平均値と、前記着目画素より遅延していない画素群の第2の青チャネルの加重平均値とを比較し、前記第1の加重平均値が前記第2の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が前景遷移状態にあるとして判定し、前記第2の加重平均値が前記第1の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が背景遷移状態にあるとして判定する遷移判定手段と、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の前景閾値以上である、或いは、背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定手段の判定結果が前景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっていないなら前記マーク要素に関連する画素である前景画素を示すコードを出力し、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっている場合には背景画素を示すコードを出力し、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の背景閾値以下である、或いは、前記背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定手段の判定結果が背景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルにかかわらず背景画素を示すコードを出力し、
前記出力の所定複数画素分のコードに、検出すべきマーク要素の前景画素の場所を示すマスクと前記検出すべきマーク要素を取り囲む画素が背景画素であることを判定するためのマスクからなる前記マーク要素を検出するための前記所定複数画素に対応するマスクを用いて、処理することを繰り返し、前記画像に埋め込まれたマークの前記複数のマーク要素の中心座標位置を検出する検出手段と、
前記検出された前記複数のマーク要素からなるビットマップにおけるマーク要素の中心座標位置と既知の配列とを比較して、前記マーク要素の相対位置関係に基づくマーク要素の既知の配列との適合度を判定する判定手段とを備える。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【0007】
<概要>
図1を参照すると、本発明の実施形態を実現することができる複製システム10の一例が示されている。複製システム10は、画像を非常に高い解像度、例えば、600ドット/インチ(dpi)でデジタル走査できることが好ましいスキャナ装置11と、コンピュータ制御システム12と、スキャナ11により走査された画像のカラーハードコピー複製を行うプリンタ装置13とを具備する。このような複製システムの例としては、日本のCanon Inc.により販売されているキャノンCLC500カラーレーザーコピアや、スキャナ装置及びプリンタ装置をコンピュータシステムに接続するときの典型的な方式でそれらの装置に接続された汎用コンピュータシステムなどがある。本発明の実施形態の好ましい実現形態は、イメージスキャナなどの入力装置、カラープリンタなどの出力装置、又は写真複写機のように、スキャナとプリンタの双方を有する組み合わせ装置に組み込まれるハードウェアである。
【0008】
スキャナ11で走査された画像は、典型的には画素ごとにデータとしてコンピュータ制御システム12に供給される。コンピュータ制御システム12は、例えば、フィルタリング、スケーリング又は変換などの機能を実行することにより、走査画像を操作することができる。これにより得られた画素画像も同様に画素ごとにプリンタ13に送られ、そこで紙などの媒体に印刷される。スキャナ11からの走査画像は、通常、その画像の赤色部分、緑色部分及び青色部分(R、G、B)それぞれに関する別個のカラーチャネル情報から構成されている。RGBは一般には加法混色フォーマットとして知られている。プリンタ13は、一般に、4パス減法混色プロセスを使用して走査画像をプリントアウトする。この4パス印刷プロセスは、典型的には、画像のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラック(CMYK)の各部分の別個のパスから構成されている。プリンタは、通常、4パスプロセスで動作するが、イメージスキャナは典型的には1回の走査でRGB色部分を獲得することができる。1つの色空間(RGB)から別の色空間(CMYK)へ変換するために、変換プロセスが適用される。
【0009】
図2を参照すると、本発明の実施形態に従って処理される過程の概要を表すブロック線図が示されている。所定のマーキングを組み込んだ画像が、例えば、デジタル画像走査装置を介して前処理ステップ20で入力される。入力される画像は、典型的には、前処理ステップ20で画素ごとのRGBカラーチャネル情報21として受信され、このステップで、入力画像のダウンサンプリングと色符号化を実行する。ダウンサンプリングは、画像の解像度を所定のレベルまで低下させるためのプロセスである。
【0010】
この明細書を通して、特に指示のない限り、前景画素は所定の1組の色値に属する画素(色)値を有する画素であると解釈すべきであり、背景画素は、特に指示のない限り、前景画素ではない画素であると解釈すべきである。
【0011】
前処理ステップ20は、ダウンサンプリングと、以下に説明するようにして検出すべきマーク要素の前景/背景フィルタリングとを実行する。走査画像を前処理することによって得られる利点の1つは、入力画像の入力時の解像度及び倍率にはほとんど関係なく、所定の解像度をマーク要素検出ステップ22に渡すことができるという点である。更に、入力画像データから実質的に関心特徴(たとえば、特定の色及び背景/前景コントラスト)を取り出すことにより、それらの特徴に関連して各画素の符号化に要求されるデータの量(ビット)を著しく減少させることができる。
【0012】
図3及び図4は、本発明の実施形態に従って画像に埋め込まれ、検出されるマークの2つの例である。図示したマークは単に実施形態の説明の便宜上示したもので、これによって本発明が限定されるものではない。
【0013】
図3は、同心の二等辺三角形31の上に所定の方式で配列された正方形として表現されている複数のマーク要素30から構成されるマーク29を示す。同心の二等辺三角形31は、複数のマーク要素30の所定の配列を指示しているのみで、マーク29の目に見える部分を形成しているわけではない。外側の二等辺三角形32は、実質的には、マークの外側限界、すなわち、マーク要素30の一部が実質的に越えてはならない外側境界32を表す。内側の二等辺三角形33は、マーク要素30の中心位置を規定する境界を表す。更に内側の二等辺三角形34は、マーク29の中心に対するマーク要素35の位置どりを表す。更に、マーク要素30は、周囲の画像色との識別を助ける所定の色スキーマを特徴としている。マーク要素30を周囲の画像色から識別する(一致させる)際の信頼レベルを向上させるためには、マーク要素30の所定の色スキーマ及びマーク29が画像に埋め込まれる位置又は場所は、それぞれのマーク要素30の所定の周囲境界部36の中にそれとぶつかり合う画像の色が存在しないように定められるのが好ましい。すなわち、マーク要素30を取り囲む所定の周囲境界部36の中にマーク要素の色にほぼ類似する画像の色を置かないようにすることが望ましい。
【0014】
図4は、マーク要素を別の方式で配列したマーク39を示す。図3のマーク29も、図4のマーク39も、画像の中に埋め込まれ、画像から電子的に識別される。マークを画像に埋め込み、後に画像中のマークの有無を検証できることは、画像を識別し、必要に応じて、そのようなマークを含む画像の複製を禁止するという意味で有利である。本発明の趣旨から逸脱せずに数多くのマークを考案できることは当業者には認識されるであろう。例えば、マーク要素は所定の大きさの円であっても良く、そのような円の所定の配列からマークを構成することも可能である。
【0015】
再び図2に戻ると、実施形態に従ったプロセスステップは、前処理ステップ20から情報21を受信し、受信した画像データの中にマーク要素が存在するか否かを判定するマーク要素検出ステップ22を含む。マーク要素が検出されれば、そのマーク要素の中心の座標位置を表すデータと、好ましくはマーク要素と検出で使用した所定のマスクとの一致の度合の統計的信頼レベルを表現する強さ値を記録する。マーク要素の中心の座標位置を表すデータはビットマップの形態であるのが好ましい。このビットマップは、例えば、マーク要素の中心が検出されたところでは1、そうでないところでは0である。以下に説明するマーク要素検出は閾値比較基準に基づいているので、マーク要素30の各々について、2つ以上の中心が検出されることもありうる。従って、好ましくは閾値比較基準によって生じた中心の小さなクラスタから1つの中心を識別するために、ビットマップに鮮鋭化フィルタステップ23を適用する。マーク要素が検出されなければ、画像は所定のマークを含まないものと想定する。次に、パターン照合ステップ24の前に、鮮鋭化されたビットマップを更にダウンサンプリングする(23)。従って、好ましい実施形態によれば、画像はスキャナ11で600dpiの解像度で走査され、前処理ステップでは200dpiでダウンサンプリングされ、色符号化される。200dpiの色符号化画像は、実質的に200dpiでマーク要素の中心の座標位置を表すビットマップデータに変換される。これにより得られたビットマップをフィルタリングし、パターン照合ステップ24の前に100dpiまで更にダウンサンプリング(23)することになる。入力画像のダウンサンプリング及び/又は得られるビットマップは、画像の色のわずかなばらつき及び/又はマーク要素の中心検出におけるわずかな変動による誤差をそれぞれ減少させるために望ましい。ダウンサンプリングの別の利点は、要求されるメモリの容量が少なくなることと、ダウンサンプリングを行わなかった場合と比べてパターン照合ステップ24で処理される画像のビット数が少なくなるために、処理効率が向上することである。しかし、本発明の実施形態は、様々な解像度で、あるいは必要に応じてダウンサンプリングを省略しても実施することができる。
【0016】
パターンマッチング(照合)のステップ24では、ダウンサンプリング(23)されたビットマップの、好ましくは1つ又は複数のマーク要素の場所(中心が検出された場所)を含む1つの領域を取り出す。この結果、パターンマッチングステップ24の出力はマークについて「適合度」を表す尺度となる。適合度の尺度は、取り出された領域で検出されたマーク要素の数と、それらのマーク要素の相対的位置又は向きとに基づいて判定される。例えば、適合度の尺度は、マーク要素の既知の配列(既知のマーク)と、検出されたマーク要素の配列(検出マーク)との一致の度合を示すパーセンテージ値であっても良い。
【0017】
<前処理>
次に、図5を参照すると、図2の前処理ステップ20を実行するための画素プリプロセッサ50のブロック線図が示されている。画素プリプロセッサ50はサブサンプル制御装置51と、画素バッファパイプ52と、画素選択装置53と、前景濃度検査装置54と、前景色検査装置55と、色符号化器56と、ラインバッファ57と、以下の説明中、「スマート出力」装置と呼ばれるインタフェース装置58とを具備する。
【0018】
サブサンプル制御装置51は2本の入力線60及び61を介して入力解像度値と、倍率値とをそれぞれ受信する。入力解像度値は、スキャナ装置11で走査された画像の解像度を表す。入力解像度値は走査画像の垂直解像度値であるのが好ましい。倍率値は、入力画像データ62を画素バッファパイプ52に供給するために走査画像に適用されたスケールファクタである。倍率値は、典型的にはカラー写真複写機などの複製システムで利用可能である縮小又は拡大スケーリングファクタを表す。
【0019】
水平方向に関しては、画像の解像度は入力走査装置(例えば、スキャナ11)の解像度によって固定されている。カラー写真複写機などの複製システムでは、通常、水平方向の画像の拡大は写真複写機で実現されるソフトウェアにより実行され、典型的には、印刷又は複製の前に出力段で行われる。垂直方向では、画像の拡大は典型的には写真複写機の入力段のハードウェアにおいて行われる。
【0020】
サブサンプル制御装置51は、入力解像度値及び倍率値から、走査入力画像の垂直方向と水平方向について、修正入力解像度値(以下、「修正解像度値」という)を判定する。例えば、各方向に入力解像度値が600dpiであり且つ倍率値が200パーセントである場合、修正解像度値は垂直方向で1200dpi、水平方向で600dpi(変更なし)となる。
【0021】
すなわち、修正解像度値は、画素バッファパイプ52により別個のカラーチャネルとして受信される入力画像データ62の解像度を反映する。
【0022】
先に説明したように、前処理の利点の1つは、入力画像の入力解像度値及び倍率値とはほぼ無関係である所定の解像度の画像データをマーク要素検出ステップ22に提供することである。従って、修正解像度値が所定の(所望の)解像度以上であれば、画素プリプロセッサ50は、その出力端子から、各方向について修正解像度値とはほぼ無関係である所定の(所望の)解像度を与える。
【0023】
所定の(所望の)解像度値より低い修正解像度値は、マーク検出を必要としない走査入力画像から得られるものと想定される。そのようなケースの一例として、解像度の低い画像をスキャナ装置を使用して走査し、走査画像データをプリンタなどの複製装置で複製するときに、得られる印刷画像が視覚的に見て走査画像をごく不十分にしか複製していない場合が考えられる。
【0024】
本発明の好ましい実施形態では、スマート出力装置58からの所望の解像度値は各方向に200dpi(例えば、200x200dpi)である。
【0025】
サブサンプル制御装置51は、必要に応じて、修正解像度値及び各方向の所望の解像度値(200dpi)に基づいて、水平、垂直の各方向のダウンサンプリングの量を判定する。必要に応じて、水平ダウンサンプル信号64(H信号)と、垂直ダウンサンプル信号63(V信号)とがサブサンプル制御装置51から画素バッファパイプ52へ出力される。そこで、画素バッファパイプ52は、サブサンプル制御装置51からのH信号64及び/又はV信号63に従って、入力画像データをダウンサンプリングする。前処理回路から得るべき垂直方向で200dpi、水平方向で200dpiの所望の解像度値は、画素プリプロセッサ50により中間解像度段を介して得られるのが好ましい。図示した実施形態においては、サブサンプル制御装置51の命令を受けた画素バッファパイプ52は、入力画像データ62を中間解像度までダウンサンプリングし、この中間解像度は、画素プリプロセッサ50から出力される前に、所望の解像度値まで更にダウンサンプリングされる。好ましい実施形態では、中間解像度値は各方向に400dpiであるが、所望の出力解像度値及び所定の修正解像度値に応じて、この中間解像度値は好ましい400dpiの値より大きくても、小さくても良い。垂直方向の修正解像度値が400dpiの中間値より大きい場合、V信号63を発生し、これを画素バッファパイプ52へ送信して、入力画像データ62の垂直方向値を中間値までダウンサンプリングする。そうでない場合には、垂直方向の修正解像度値はほぼ400dpiの中間値以下であるので、V信号63を画素バッファパイプ52へ送信して、画素バッファパイプ52からの入力画像データ62の現在解像度を維持する。
【0026】
入力画像データ62の水平解像度も先に垂直方向に関連して説明したのとほぼ同じ方式でダウンサンプリングされ、その結果、画素バッファパイプ52から入力画像データ62の、400dpiの中間解像度値が得られる。
【0027】
入力画像データ62の水平解像度は、画素選択装置53により200dpiの所望の解像度値まで更にダウンサンプリングされる。画素選択装置53におけるダウンサンプリングは、現在走査線のn個の画素ごとにm個の画素を、好ましくは選択される画素の色特性に基づいて選択することにより実行される。
【0028】
例えば、現在走査線上の一対の画素ごとに、青色チャネルで最低の強さ値を有する画素をその対から選択するのが好ましい(すなわち、m=1及びn=2)。
【0029】
図6を参照すると、図5の画素バッファパイプ52に(一時的に)格納された8個の連続する水平画素の表現65が示されている。説明を簡明にするため、現在走査線の8個の連続する水平画素に0から7まで番号付けしてある。図6には、現在走査線の入力方向66も示されている。すなわち、この入力方向に従って、最初に画素バッファパイプ52に入力される画素を画素7とし、最後にバッファパイプ52に入力される画素を画素0とする。
【0030】
ダウンサンプリングに加えて、画素バッファパイプ52は前景画素から背景画素への遷移及びその逆の背景画素から前景画素への遷移を検出するためにも使用される。前景画素はマーク要素30に関連する入力画像画素であり、背景画素はマーク要素30には関連していない入力画像画素であるのが好ましい。
【0031】
前景画素は、マーク要素30の色特性によって背景画素から区別される。従って、現在走査線における前景画素から背景画素への遷移又は背景画素から前景画素への遷移は、その走査線と交差するマーク要素を表すのである。
【0032】
画素バッファパイプ52の長さ、すなわち、画素バッファパイプ52に格納される連続する水平画素の数は、画素バッファパイプ52の動作解像度(すなわち、中間解像度値−400dpi)におけるマーク要素輪郭の幅(画素数を単位とする)によって決まるのが好ましい。従って、図6の表現65はマーク要素輪郭の幅、すなわち、長くとも画素バッファパイプ52の長さの半分(すなわち、4画素)を想定している。
【0033】
図6において、0から3までの番号を付された画素を「先行画素」といい、4から7までの番号を付された画素を「遅延画素」という。更に、画素バッファパイプ52の現在画素位置は、画素の色特性に応じて、3の番号を付された画素位置又は4の番号を付された画素位置のいずれかとして選択される。例えば、画素バッファパイプ52の現在画素処理位置は、青色チャネルでより高い強さを有する対応する画素がどちらの位置にあるかに従って、3の番号を付された画素位置又は4の番号を付された画素位置のいずれかとして選択される。
【0034】
背景画素から前景画素への遷移は、遅延画素の強さ値の加重平均が先行画素の強さ値の加重平均より第1の閾値だけ大きい場合に検出される。遅延画素又は先行画素の強さ値は、各画素を前景又は背景のいずれかとして主に区別しているカラーチャネルから選択されるのが好ましい。また、第1の閾値は、遅延画素の加重平均強さ値の所定の関数であるのが好ましい。これとほぼ同じように、前景画素から背景画素への遷移は、先行画素の強さ値の加重平均が遅延画素の強さ値の加重平均より第2の閾値だけ大きいときに、画素バッファパイプ52により検出される。第2の閾値は、先行画素の強さ値の加重平均の所定の関数であるのが好ましい。
【0035】
背景画素から前景画素への遷移が検出されると、前景遷移信号がハイに設定され、カウンタが初期設定されて、遷移に続く画素をカウントする。前景遷移信号は別個の信号線53Cを介して前景濃度検査装置54へ送信される。前景画素から背景画素への遷移が検出されるか、又はカウンタが所定の数の画素をカウントし終わるまで、前景遷移信号はハイに維持され、そのような状況が起こったならば、前景遷移信号はローになる。カウンタは、前景画素から背景画素への遷移が誤って検出されなかった場合の安全手段として使用されており、カウンタがないと、前景遷移信号が間違ってハイに維持されてしまい、そのような場合には、前景画素から背景画素への遷移が検出されない。前景遷移信号をローに設定する前にカウンタによりカウントされる所定の画素数は、1つのマーク要素30の幅における画素の数であるのが好ましい。前景遷移信号がローに設定されると、カウンタはクリアされ、再び初期設定されて、前景遷移信号がハイになると画素をカウントする。
【0036】
画素選択装置53に続き、1つのカラーチャネル53Bすなわち、前景画素と背景画素とを主に区別しているカラーチャネル(例えば、青色チャネル)は前景濃度検査装置54に入力される。その他のカラーチャネル(例えば、赤色チャネル及び緑色チャネル)53Aは前景色検査装置55に入力される。
【0037】
前景濃度検査装置54は画素ごとに1つのカラーチャネルの強さを2つの閾値、すなわち、背景閾値及び前景閾値と比較し、画素ごとに、3つの条件規則に従って1又は0を出力する。
【0038】
前景濃度検査装置54の出力に関わる条件規則は、現在画素の強さ値に基づいている。1つの画素の強さが、
1) 前景閾値以上であれば、その画素について1を出力し、
2) 背景閾値以下であれば、その画素について0を出力し、
3) 前景閾値より小さく、背景閾値より大きい場合には、前景遷移信号がハイであるときは1を出力し、前景遷移信号がローであるときは0を出力する。
【0039】
前景濃度検査装置54の2進出力は色符号化装置56へ送信される。
【0040】
前景色検査装置55は画素選択装置53から入力として残る2つのカラーチャネル53Aを受信し、画像データの各画素を前景画素として許容しうる複数の色の中の1つに分類するか、又はその画素色を「無効」として分類する。本発明の好ましい実施形態では、それぞれの色の分類に2ビットを割り当てているので、前景画素については3つの許容色が分類され、背景画素については1つの無効色が分類されることになる。各色の分類の2進表現を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
図7を参照すると、画像データの各画素を表1の色分類の1つに分類するために前景色検査装置55により実現されるアルゴリズムのフローチャートが示されている。
【0043】
図7のアルゴリズムにおいては、画素選択装置53から出力され、前景濃度検査装置54に入力されるカラーチャネル(53B)は青色チャネルであり、残るカラーチャネル、すなわち、赤色チャネルと緑色チャネルは前景色検査装置55に入力される(53A)と想定している。入力される赤色チャネル及び緑色チャネル53Aは、走査装置11の制約の結果として起こりうる高周波の影響(AC効果)又はアーティファクトを除去するために、色修正されている(ステップ70)。そのようなアーティファクトの例としては、走査装置11のサンプリング限界(空間周波数)による入力画像の空間周波数の変調による色ひずみなどがある。
【0044】
全てのAC効果が事前にわかっているわけではないが、走査画像のテストパターンを見れば、入力画像データの強さに変換マッピングを適用することにより、AC効果の少なくとも一部を減少できる。そのような変換マッピングの一例を以下の式(1)に示す。
【0045】
【数1】
【0046】
式中、FはAC効果がないときの入力画像の前景画素の強さ値であり、F1はAC効果を伴うときの前景画素の強さ値であり、Bは背景画素の強さ値であり、ACFは0から1までの値を有するAC効果係数である(すなわち、0<ACF<1)。従って、色修正ステップ70は、画素ごとに、式(1)に従って赤色チャネル及び緑色チャネルに色修正を適用する。
【0047】
次に、1つの画素について赤色チャネル及び緑色チャネルが所望の閾値を上回っているか否かを検査する無効色決定ステップ71を適用する。無効色決定ステップ71の結果が真であれば、すなわち、赤色チャネルと緑色チャネルの双方が所望の閾値を上回っていれば、無効色を表す2進コード(00)を前景色検査装置55により出力する。そうでなければ、決定ステップ71は偽を戻し、その場合、その画素について、赤色チャネル及び緑色チャネルが表1の色1として受け入れられる所定の値の範囲に入っているか否かを判定する第2の決定ステップ72に入る。第2の決定ステップ72が真を戻せば、すなわち、画素の赤色チャネル及び緑色チャネルの強さ値が色1に指定された許容範囲にあれば、前景色検査装置55は色1に対応する2進コード(01)を出力する。これに対し、第2の決定ステップ72が偽を戻した場合には、第3の決定ステップ73に入る。第3の決定ステップ73は、赤色チャネル及び緑色チャネルが色2として受け入れられる所定の値の範囲に入っているか否かを判定する。第3の決定ステップ73が真を戻せば、色2に対応する2進コード(10)が前景色検査装置55により出力され、そうでなければ、色3の2進コード(11)が出力される。
【0048】
図5に戻って説明すると、色符号化装置56は前景色検査装置55からの色符号化2ビット2進出力と、無効色(00)と前景色検査装置55の出力との間で条件に従ってスイッチをトグルするために使用される前景濃度検査装置54からの1ビット2進出力とを受信する。すなわち、前景濃度検査装置54の出力が0のとき、色符号化装置56の出力は、前景色検査装置55の出力に関係なく、無効色を表す2進コード(00)である。前景濃度検査装置54の出力が1であるときには、色符号化装置56の出力は前景色検査装置55からの出力と同じである。
【0049】
先に説明したように、画素選択装置53からの水平方向の解像度は所望の解像度値(例えば、200dpi)である。しかし、垂直方向には、画素選択装置53からの解像度を中間解像度値(例えば、400dpi)と所望の解像度値(例えば、200dpi)との間の値、又はそれらの解像度値のいずれかと等しい値にすることができる。色符号化装置56から出力される色符号化フォーマット(例えば、2ビット2進)は入力画像データの色符号化フォーマット(例えば、チャネルごとにRGB2ビット)とは異なるが、色符号化装置56からの各方向の出力解像度は画素選択装置53から出力される解像度とほぼ同様である。
【0050】
色符号化装置56により出力される垂直解像度が所望の解像度値(例えば、200dpi)と等しいときには、ラインバッファ装置57をディスエーブルし、色符号化装置56の出力をスマート出力装置58を介して送信する。しかし、垂直解像度が所望の解像度値より大きい場合には、色符号化装置56からの符号化画素データの(走査)線をラインバッファ57でバッファリングして、スマート出力装置58からの所望の解像度値の出力解像度を提供するようにする。
【0051】
スマート出力装置58のオプションの特徴は、現在出力走査線の画素を監視し、無効色コード(00)値を有する走査線の現在画素ごとに、ラインバッファ57にバッファリングされている先行(隣接)する走査線における対応する画素を出力することである。
【0052】
例えば、現在画素が現在出力走査線の第4の画素であり、その画素が無効色値(00)を有する場合、スマート出力装置58は、その現在画素について、先行(隣接)する出力走査線の第4の画素の色値に相当する値を出力する。先行(隣接)する出力走査線はラインバッファ装置57にバッファリングされている。スマート出力装置58のこのようなオプションの特徴は、ラインバッファ装置57がディスエーブルされていない場合にのみ有効であり、入力画像における微細な水平走査線(そのようなものが存在すれば)に起因して起こる望ましくないアーティファクトに対して画素プリプロセッサ50の出力を安定させるために使用される。
【0053】
<マーク要素検出>
本発明の好ましい実施形態では、2進形態素フィルタリング方式を使用してマーク要素を検出する。形態素フィルタは、領域の形状を表現し、記述するのに有用である画像成分を抽出する。そのような画像成分には境界、スケルトン及び凸閉包があり、その他にも数多くが存在する。先に説明した通り、入力画像の前処理により、前景画素と背景画素とを区別する符号化表現が得られる。この符号化表現に基づいて、マーク要素検出ステップ22は一定のメモリ要求容量に対してより多くの入力画像データの画素を検査することができる。これは、各画素が1ビット又は2ビットにより表現されているからである。
【0054】
図8を参照すると、図3又は図4のマーク要素30を検出するための要素検出マスク80が示されている。要素検出マスク80は、前処理ステップ20から出力された符号化表現から取り出される16x16画素アレイの画素の場所に対応する16x16のセル場所から成るウィンドゥ81である。すなわち、要素検出マスク80は前処理ステップ20により得られたサブサンプリング済み画像の16x16部分の画素の場所を表す。マスク(又はウィンドゥ)の大きさは、典型的には、処理能力、検出すべき1つのマーク要素の大きさ(画素数)及びマーク要素の間隔などの特徴によって決まる。この実施形態の要素検出マスク80として好都合な大きさは、16×16セル行列である。
【0055】
図8に示す要素検出マスク80の所定のセル場所には文字「X」82によりラベル付けがなされている。Xのラベルを付されたセル82は、検出すべきマーク要素の前景画素とほぼ一致すべきセル場所を指示する。
【0056】
図9は、以下の説明においては「空隙要素マスク」と呼ばれる第2のマスク90を示す。空隙要素マスク90は、所定のセル場所に文字「Y」がラベル付けされており且つYのラベルを付されたセル場所が「X」のラベルを付された要素検出マスク80のセル場所82に対応しないという点を除いて、要素検出マスク80とほぼ同様である。すなわち、空隙要素マスク90を対応するセル場所で要素検出マスク80の上に載せると、マスク90のYラベルのセルとマスク80のXラベルのセルはほとんど重なり合わない。
【0057】
各マーク要素30の特徴は、各要素の所定の周囲境界部36の中に、マーク要素30自体に関わる前景画素以外の前景画素がほぼ存在しないことである。空隙要素マスク90は、この特徴を検査することによりマーク要素30を検出する際に信頼の度合を求めるために使用される。すなわち、空隙要素マスク90は、好ましくはマーク要素の中心で、マーク要素を取り囲む画素がほぼ背景画素であるか否かを判定するために使用される。
【0058】
要素検出マスク80及び空隙要素マスク90は、共に、入力画像に埋め込まれたマーク要素30を検出するために使用される。2つのマスク80及び90は、前処理ステップ20から得られた符号化画像の一部に適用される。要素検出マスク80を符号化画像の一部に適用する場合、第1のスコアを判定し、空隙要素マスク90を符号化画像の同じ部分に適用するために、第2のスコア値を判定する。第1及び第2のスコア値は、それぞれ、第1の閾値及び第2の閾値と閾値比較される。2つのスコア値が共に対応する閾値を越えていれば、1を記録し、そうでなければ、0を記録する。そこで、マスク80及び90を符号化画像の別の部分へ移動して、スコア値を判定し、スコア値を閾値と比較し、1又は0を記録するプロセスを繰り返す。
【0059】
マーク要素検出ステップ22は、2つのマスク80及び90が符号化画像の各画素を処理し終わり、その結果、マーク要素の中心の場所を表すビットマップのほぼ全ての位置に1を有し、その他の場所では0を有するような2進ビットマップが得られるまで続く。
【0060】
回転によって変わらないマーク要素(例えば、円形のマーク要素)の場合、マーク要素の中心の場所のビットマップ表現を生成するためには、画素ごとに、マーク要素検出ステップを1回実行するだけで良い。ところが、回転によって変わってしまうマーク要素の場合には、スキャナ装置11で画像を走査したときにとりうる複数の回転角の1つが現れている可能性を考慮して、マーク要素検出ステップ22を数回実行しなければならない。これら数回のパスのそれぞれについて、変形要素検出マスクと、変形空隙要素マスクを適用する。
【0061】
数回のパスのそれぞれについて適用される変形要素検出マスクと変形空隙要素マスクは、それぞれ、要素検出マスク80と空隙要素マスク90を指定の角度だけ回転させることにより判定される。例えば、正方形のマーク要素30(図3又は図4)を検出する場合、0度から90度までの6度ずつの回転に1つのマスクを使用するものとして、(変形)要素検出マスク及び(変形)空隙要素マスクの有効数は16である。マーク要素検出ステップ22の数回のパス(すなわち、6度の回転ごとに1回のパス)のそれぞれによって生成されたビットマップを組み合わせて、1つのビットマップ表現を生成し、これを鮮鋭化及びダウンサンプリングステップ24へ送る。
【0062】
好ましい実施形態のマーク要素検出ステップ22を2つの検出マスク80,90と関連させて説明したが、マーク要素検出マスク80と空隙要素マスク90の属性を組み合わせた1つのマスクを使用してマーク要素検出を実行することも可能である。すなわち、実際に、マーク要素を検出するための要素検出マスク80と空隙要素マスク90を並行して実現しても、本発明の趣旨から逸脱することにはならないのである。
【0063】
図2に戻ると、マーク要素検出ステップ22により導入されたと思われる中心の場所のあいまいさを低減するため、マーク要素の中心の場所を表現するビットマップは鮮鋭化フィルタによって鮮鋭化され且つ更にダウンサンプリング(23)されるのが好ましい。ダウンサンプリング及び鮮鋭化の終了した画像は、その後、マーク要素が検出すべきマークに従った正しいパターン配列(例えば、図3及び/又は図4)にあるか否かを判定するパターン照合ステップ24により処理される。パターン照合ステップ24は、検出されたマークと所定の「既知の」マークとの「適合度」を示す尺度であり、その尺度値を、写真複写機における複写などの特定の機能をイネーブルすべきか又はディスエーブルすべきかを判定する証拠組み合わせステップ(図2には図示せず)へ送り出す。証拠組み合わせステップは、特定の用途に応じていくつかの方式で実行可能である。単純な用途においては、パターン照合の尺度を所定の閾値又はユーザが規定できる閾値と比較して、複写などの機能をイネーブル又はディスエーブルするだけでも良い。
【0064】
<パターンマッチング(照合)>
マーク要素30の中心の場所を検出し、ビットマップに表現したならば、既知の配列(図3及び図4のマーク)と比較して中心の場所の配列を検査し、信頼値、すなわち、「適合度」の尺度を判定する。
【0065】
図10を参照すると、マーク要素の中心の配列(すなわち、パターン)に対して外側リングシグネチャを判定するためにパターン照合ステップ24により使用される、セルの32×32行列1011から構成されるシグネチャ検出マスク1000が示されている。更に、図10は、0から35まで番号付けされた36個の10度ずつの扇形に分割された円形領域1002を示している。シグネチャ検出マスク1000は、マーク要素検出ステップ22から得られた鮮鋭化、ダウンサンプリング済みビットマップの32×32画素領域を表す。
【0066】
円形リングパターン1003として配列された所定の数の行列セル(陰影を付けて示されている)を使用して、マーク(図3又は図4)ごとに外側リングシグネチャを判定する。図10のシグネチャ検出マスク1000に重ねて、図3のマークパターン配列の外側マーク要素30も示されている。図示するように、図3のパターン配列の外側マーク要素の中心の場所は外側リングパターン1003の3つのマスクセル、すなわち、扇形0にあるマスクセル1004、扇形17にあるマスクセル1005及び扇形29にあるマスクセル1006と一致している。
【0067】
図11を参照すると、図10のシグネチャ検出マスク1000の中央の10x10セル部分1007が更に詳細に示されている。中央の部分1007は、マークの外側マーク要素30に対する中央のマーク要素の位置を示す、マークの内側リングシグネチャを判定するために使用される。図11は、好ましくは18個の扇形1101に分割された円形部分1100を示し、各扇形は図10のシグネチャ検出マスク1000の中心に関して20度の角度で広がっている。中央の部分1007の1つの扇形が占める角度は、角解像度(例えば、1度当たりの画素数)の感度を向上させるために、円形領域1002の1つの扇形が占める角度より大きくなっている。また、図11には、図3のマークパターン配列に示した中央のマーク要素の中心の場所1102も示されている。
【0068】
一例を挙げると、図12は、図3に示すマークの場合の外側リングシグネチャ1200と、内側リングシグネチャ1201とを示す。図12の表1203の第1の行1202は、図10に示す各扇形の番号を示す。第2の行は外側マーク要素30の外側リングシグネチャ1200を表し、表1203の第3の行は図3の中央のマーク要素の内側リングシグネチャを表す。
【0069】
外側リングシグネチャ1200及び内側リングシグネチャ1201は、1つの扇形がマーク要素の中心を含む扇形にどれほど近接しているかを指示する複数の誤差尺度(又は距離尺度)値を形成する。例えば、極限の値である0の誤差尺度値は、マーク要素の中心の場所が対応する扇形の中にあることを指示し、もう1つの極限である誤差尺度値3は、対応する扇形がマーク要素の中心の場所を含む扇形から遠く離れていることを指示する。これら2つの極限値の間に、対応する扇形はマーク要素の中心の場所を含む扇形から離れている(隔たっている)が、誤差尺度値3により指示されるほどには離れていないことを指示する1と2の誤差尺度値がある。誤差尺度値を値0から3以外の値にマッピングしても、本発明の趣旨を逸脱することにはならない。
【0070】
シグネチャ検出マスク1000(図10)は一度に一画素ずつ符号化画像に適用され、適用されるごとに外側シグネチャと内側シグネチャが判定される。適用ごとに判定されたシグネチャは、図3及び図4に示されるマークごとの複数の「既知の」期待シグネチャと比較される。複数の「既知の」期待シグネチャは、図3及び図4の各マークについて考えられる回転ごと(10度ずつ)のシグネチャから構成されている。
【0071】
判定されたシグネチャと既知のシグネチャが比較されるたびに、信頼レベル、すなわち、「適合度」の尺度が判定される。信頼レベル、すなわち、「適合度」の尺度は、入力装置(例えば、スキャナ)又は出力装置(例えば、プリンタ)、あるいはそれらの装置の組み合わせ(例えば、写真複写機)が入力画像の複写をイネーブルするか否かを判定するために、証拠組み合わせ器により閾値と比較される。
【0072】
次に図13を参照すると、本発明の好ましい実施形態によるマーク検出装置1300のブロック線図が示されている。マーク検出装置1300は画素プリプロセッサ50(図5)と、図2のマーク要素検出ステップ22、ダウンサンプリング及び鮮鋭化ステップ23及びパターン照合ステップ24を実行するマーク検出器1301と、証拠組み合わせ器モジュール1302とを具備する。マーク検出器1301は、外部マイクロプロセッサ(図示せず)にアクセス可能な内部制御バス1303を有すると共に、好ましくはリアルタイムでマークを検出するために必要なメモリと論理のほぼ全てを含む。
【0073】
マーク検出器1301は、画素プリプロセッサ50から入力を受信し、証拠組み合わせ器モジュール1302に検出確率データを提供する。証拠組み合わせ器モジュール1302は、この検出確率データ(すなわち、適合度の尺度)から、写真複写機が画像を複写して良いか否かを判定する。マイクロプロセッサインタフェースにより、外部マイクロプロセッサからマーク検出器1301内部のRAMやレジスタをアクセスすることができる。
【0074】
マーク検出器1301は写真複写機入力クロックpclkと、高周波数合成クロックhclkの双方を使用する。写真複写機入力クロックpclkは、画素速度処理が可能であるフロントエンドで使用され、一方、合成クロックhclkは、以下に説明するパターン照合検出器において処理スループットを向上させるために必要である。hclkはpclkの3倍のノートであるのが好ましい。以下の表2はクロック及びグローバル信号の定義のいくつかを示す。
【0075】
【表2】
【0076】
グローバルリセット信号hrstは合成クロックhclkに同期され、グローバルリセット信号prstは写真複写機入力クロックpclkに同期される。これら2つのリセットは、それぞれのクロックによりクロッキングされる回路における全ての状態機械及びレジスタをクリアするのが好ましい。
【0077】
マーク検出器1301内部のレジスタ及びメモリデータエリアは、外部マイクロプロセッサから内部制御バスを介して読み取り、書き込みが可能である。更に、データ供給装置による書き込みも可能である。
【0078】
画素バス(Pbus)は、写真複写機から画素プリプロセッサを介してマーク検出器1301へリアルタイムで画素情報を搬送し、証拠組み合わせ器バス(Ebus)はマーク検出器1301から証拠組み合わせ器モジュール1302へ証拠情報を搬送する。
【0079】
図14にマーク検出器モジュール1301を更に詳細に示す。このモジュールでは、各マーク(図3及び図4)を検出する。マーク検出器1301は2つのラインストア1400,1401と、パターンストア1402と、入力画素ストリームをリアルタイムで走査し、マーク要素とマークの双方(すなわち、マーク要素パターン配列全体)を検出し、且つ確率を証拠組み合わせ器モジュール1302に報告するために必要な論理とを具備する。
【0080】
前処理の済んだ画素データは16ラインストア1400にリアルタイムで書き込まれ、入力データストリームとのロックステップで読み出される。マーク要素検出器1403は16ラインストア1400の画素データを走査して、図3及び図4のマーク要素30を探索する。その場所が確定されたならば、所定の解像度(好ましくは100dpi)までのダウンサンプリングの後に、マーク要素の中心がパターンストアメモリ1402に格納される。パターンストア1402には、マークをどのような(許容される)回転に対しても保持するのに十分なライン数のダウンサンプリング済み画素データが格納される。配列検出器1404(背景検出器1405と、シグネチャ発生器1406と、シグネチャ相関器1407とを具備する)は、可能な2つのマーク(図3及び図4)を探索し、相関誤差を判定する。コンパチビリティ計算器1409は相関誤差をコンパチビリティパーセンテージ値(適合度の尺度)に変換し、その値は証拠組み合わせ器1302へ送られる。
【0081】
次に図15を参照すると、図14の16ラインストア1400の更に詳細な図が示されている。画素プリプロセッサ50により形成される画素バス(Pbus)は、当業者には理解されるように、データと、クロック及び同期信号とを供給し、それらの信号は図8の16ラインストア1400に対する入力を成している。また、いくつかのクロック制御信号及び同期信号はマーク検出器モジュール1301にも送られているが、図を明確にするため、図14又はその他の図面の、それらの信号の存在や機能が当業者に十分に理解されると考えられるところでは示されていない。ランダムアクセスメモリ(RAM)アレイ1500は、画素プリプロセッサ50から得られた画素ごとにちょうど2ビットずつ、200dpiの画素(映像)データの15本の完全なラインを格納する。これは1ワード30ビットで2500ワードである。RAMアレイ1500は2ビットのローテーションで読み取り−変更−書き込みのサイクルを周期的に実行するように構成されている。新たに入力した2ビットデータは、RAM1500に書き込まれて戻される前に、RAM1500の同じアドレスから読み出されたデータの最下部の28ビットと併合される。RAM1500から読み出された全部で30ビットのワードは、画素プリプロセッサ50からの2つの入力ビットと共に、マーク要素検出器ブロック1403へ送られる。
【0082】
12ビット画素カウンタ1501は、画素データの1ラインに沿った画素位置に対応するRAMアレイ中のアドレスを追跡する。RAMへの書き込みは、アクティブラインタイムの間にイネーブルされる。カウンタ1501も同時にイネーブルされ、各ラインの開始時にリセットされる。
【0083】
第1の比較器1502は、水平方向に要素検出が始まるべき時間の水平開始を指示するh_start信号を印加するために使用される。ラインカウンタ1503は、各ページの開始でリセットされ、各ラインの開始で増分される。第2の比較器1504は、垂直方向に要素検出が始まるべき時間の開始を指示するために使用されるv_start信号を発生するために使用される。
【0084】
図14に戻って説明すると、マーク要素検出器1403は16ラインストア1400からの32ビットデータストリームについて、一度に16ワードずつのチャックで動作する。概念の上では、検出器1403は16x16画素アレイ(画素ごとに2ビット)を格納し、2つのマスク80,90の各々を画像データに適用する。先にマーク要素検出の項で説明したように、要素検出マスク80は前景(着色)画素を検出するために使用され、もう1つのマスクである空隙要素マスク90は背景(着色)画素を検出するために使用される。
【0085】
要素検出マスク80の、「X」とラベル付けされた各セル位置は、検出計算に寄与する。これらのセルの各々について、前景画素が検出された場合は、前景ヒットの総カウントに1を加算する。典型的には、2色以上のマーク要素を有するマークの場合、その色ごとに前景ヒットの総カウントを記録する。前景ヒット(色ごと)の総数が閾値を越えれば、前景要素が検出される。
【0086】
また、先に説明したように、空隙要素マスク90は背景(着色)画素を検出するために使用され、「Y」とラベル付けされた各セル位置は検出計算に寄与する。これらのセルの各々について、前景画素が検出された場合、補色ごとに背景ヒットの総カウントに1を加算する。マーク要素の各色に対して、検出を目的としてマーク要素の色とぶつかり合わない1つの背景補色が存在する。背景ヒット(色ごと)の総数が閾値を越えれば、背景要素が検出される。空隙要素マスク90(図9)の中心で「Y」とラベル付けされているセルは、空隙要素マスク90の周囲のYラベルのセルとは別個に検出されるのが好ましい。
【0087】
マーク要素30は、画像データの同じ部分で前景要素と背景要素の双方が検出されたときに検出されると考えられる。
【0088】
図14のマーク要素検出器1403を図16A,Bに更に詳細に示す。図16は、前景ワイヤードカラー1613により判定される1つの前景色(cl)と、1つの回転角とに関わる検出器1403の一部分1620を示す。3つの前景色(表1に示す)を有するマーク要素を検出するために3つの部分1620が必要であり、3つの前景色と、(考えうる)マーク要素のn個の回転角とに対して、マーク要素検出器の3n個の部分が必要である。
【0089】
16ラインストア1400からの32ビットデータストリーム1600は8(2ビット)一致比較器1601において前景色1613と比較される。比較器1601の結果と、0との比較を実行する別の比較器1621からの結果とは3つの異なる加算器ツリー1602、1603及び1604へ送られ、加算器ツリーは画像の垂直方向の16のスライスそれぞれにおける前景画素、背景画素の数をカウントする。垂直方向の16のスライスは、要素検出マスク80又は空隙要素マスク90のいずれかのセル場所の16の列を表す。マスクの垂直方向の16のスライスを一度に全て格納するのではなく、一度に1つの垂直スライスを処理し、16の垂直スライスに相当する16の部分和を格納する。
【0090】
前景(FG)加算器ツリー1602は、要素検出マスク80の「X」とラベル付けされたセル場所で前景画素を探索するためにハードワイヤードされており、背景(BG)加算器ツリー1603及び中心加算器ツリー1604は、空隙要素マスク90の「Y」とラベル付けされたセル場所で背景画素を探索する。中心加算器ツリー1604は、空隙要素マスク90の中心にあるセル場所(「Y」ラベル)で背景画素を探索するようにハードワイヤードされており、BG加算器ツリー1603はマスク90の周囲に位置するYラベルセルを検査する。
【0091】
FG加算器ツリー1602は、前景(FG)アキュムレータネットワーク1605に加算される2つの部分和を生成する。FGアキュムレータネットワーク1605は、FG加算器ツリー1602からの入力部分和をFGアキュムレータネットワークの先行段に加算した結果を格納し、それを次の段に渡すシフトレジスタである。従って、各段で必要とされるビットの数は対数関係に従って最大6ビットまで増加する。前景画素の場合、実際には中央の8スライスのみが画素を総計に関与させるが、背景(BG)アキュムレータネットワーク1606の結果とデータをラインアップするために、更に4つのパイプライン段が必要である。FGアキュムレータネットワーク1605の最終段の結果は、構成レジスタに格納されている前景閾値1615(fg_threshold)と比較され(1610)、これに基づいて、この色の前景画素についてヒットを検出するか否かを判定する。この比較の結果は、それをBFアキュムレータネットワーク1606の結果とラインアップするために、4段シフトレジスタ1607でパイプライン化される。
【0092】
BG加算器ツリー1603は、BGアキュムレータネットワーク1606に加算される2つの部分和を生成する。BGアキュムレータネットワーク1606は、FGアキュムレータネットワーク1605とほぼ同じではあるが、各段で異なるビット数を要求する方式で、部分和を累算する。このアキュムレータの場合、必要とされるビット数は最大7まで増加し、BGアキュムレータネットワーク1606の最終段は、構成レジスタに格納されている背景閾値(bg_threshold)1616と比較され(1611)、これに基づいて、この色の背景画素についてヒットを検出するか否かを判定する。
【0093】
中心加算器ツリー1604は、中心アキュムレータネットワーク1608に加算される1つの部分和を生成する。この場合も、各段におけるビット数が最大3ビットまでと異なる数である点を除いて、動作は先に説明したアキュムレータネットワークと同様である。中心アキュムレータネットワーク1608の最終段は、構成レジスタに格納されている中心閾値(cntr_threshold)1617と比較され(1612)、これに基づいて、現在色の中心画素についてヒットを検出するか否かを判定する。次に、比較の結果は、BGアキュムレータネットワーク1606の結果とラインアップするために、7段シフトレジスタ1609でパイプライン化される。
【0094】
最後に、3つの比較器全ての結果をAND演算して、現在色1613のマーク要素が検出されたことを示すcolx_hit信号を発生する。マーク要素が検出されるたびに、検出されたマーク要素の中心の場所を5ラインストア1401に供給する。中心の場所は、マークの中心が検出されたときに、colx_hit信号の1つがHIGHになることから取り出される。従って,colx_hit信号はマーク要素の中心を識別する一連のラインにわたるビットマップを提供する。
【0095】
5ラインストア1401を図17に更に詳細に示す。5ラインストア1401は、200dpiのマーク要素中心(場所)データに対して鮮鋭化動作が実行されている間にそのデータを一時的に保持するために使用される。ストア1401の能力は、2500ワード×5ビットの編成である(12.5キロビット)。鮮鋭化フィルタ1408(図14)からのsf_out信号は、RAMアレイ1700から読み出された信号がsf_in信号5ビット幅データバス1701を介して鮮鋭化フィルタ1408に書き込まれてから5クロックサイクル後に、RAMアレイ1700に書き込まれる。書き込みアドレスは、鮮鋭化フィルタ1408における5段階パイプライン遅延を考慮して、現在読み出しアドレス値の下の5つのRAMメモリアドレス値であるのが好ましい。このため、2つのアドレス値、すなわち、RAM1700からの読み出しのためのアドレス値と、RAM1700への書き込みのためのアドレス値とが保持される。
【0096】
読み出しアドレスカウンタ1702は12ビット幅であり、16ラインストア1400からの反転r_start信号1703によりリセットされ、画素プロセッサモジュール50からのpb_valid信号1704によりイネーブルされる。
【0097】
書き込みアドレスカウンタ1705も12ビット幅であり、反転h_start信号1706によりリセットされ、画素プロセッサモジュール50からのpb_valid信号1704によりイネーブルされる。
【0098】
r_start信号1703は、h_start信号1706がハイになる5画素前にハイになる。これにより、読み出しアドレス値は常に確実に書き込みアドレス値より5大きくなる。
【0099】
マルチプレクサ1707は、pb_valid信号1704の値に従ってRAMアレイ1700に対する読み出しアドレス又は書き込みアドレスを駆動する。
【0100】
3ビットカウンタ1708及び符号化器1708は画像の始まりからの有効ラインをカウントし、画素プロセッサモジュール50から得られるビットマップ画像から有効ラインが受信されるたびに一度ずつラインイネーブル、l_valid信号1710をターンオンする。ビットマップ画像の終了時に、再びこれをターンオフする。これにより、画像領域の外側で要素が検出されることはありえなくなり、鮮鋭化フィルタは画像境界に正確に適用される。
【0101】
2つの1ビットカウンタ1711及び1712は、パターンストア1402に対するp_wen信号1713と、配列検出器1404に対するodd_line信号1714とを発生するために使用される。p_wen信号1713は一対の有効画素ごとに第2の有効画素で、画素の第2の有効ライン(奇数ライン)で印加される。
【0102】
鮮鋭化フィルタ1408により実行されアルゴリズムは、鮮鋭化フィルタマスク1800(又は行列)の適用を必要とする。この目的のための典型的なマスクを図18Aに示す。このマスクは適用されるたびにビットマップ画像の5x5画素領域を処理して、1つの画素出力値を生成する。画像の5x5領域ごとに、中心の場所がビットマップ画素値「1」と一致し且つフィルタマスク1800中の「0」とラベル付けされた場所がそれぞれビットマスク画素値0と一致する場合には、フィルタマスク1800で「X」とラベル付けされた位置と一致している全てのビットマップ画素は0に設定される。
【0103】
この鮮鋭化フィルタをマーク要素検出器1403の出力に適用することは、4つまでの中心場所から成る小さなグループにおける所定の中心場所に近接する中心場所を、少なくとも1つの中心でない画素位置によって離間されている中心場所に影響を及ぼさずに除去するという効果をもたらす。これは、パターンストア1402において同じ中心が複数回発生するという事態を減少させるのに有用である。
【0104】
好ましい実施形態の鮮鋭化フィルタは、そのフィルタ構成にある程度の融通性を有していると有利である。セルの2ビット構成フィールドに応じて、鮮鋭化フィルタマスク1800の各セルが4つの可能な機能のうち1つを有するように個別にプログラミングすることができる。構成値「00」は、セルがパターン照合に何の影響も及ぼさず、パターン照合が見出されてもセルはクリアされないことを意味する。「01」の値は、パターン照合が見出されたときにセルがクリアされることを意味する。「10」又は「11」の値は、「0」又は「1」の値がそれぞれパターン照合に寄与することを意味する(セルは見出すべきパターン照合に関してそれぞれ「0」又は「1」に一致しなければならない)。鮮鋭化フィルタ1408は、更に、フィルタリングを終了したデータがパターンストア1402へ送られる前に、5ラインストア1400のデータを100dpiまでダウンサンプリングするのが好ましい。
【0105】
次に図18Bを参照すると、好ましい実施形態の鮮鋭化フィルタの実現形態のブロック線図が示されている。5x5アレイを成すフリップフロップ1801は、5ラインストア1401を介して5つの垂直スライスを格納する。フリップフロップアレイは、図18Bの矢印1802により指示される方向にシフトするパイプラインレジスタを形成する。複数のゲート1803は、選択されたフリップフロップ1801を図18Bに「L」で示されている対応する一連の論理セル1804を介してクリアさせるパターン照合機能を実行する。これらの論理セル1804は、パターン照合を実行するために使用される検出信号も発生する。最終パイプライン段1805から読み出されたデータ(すなわち、sf_out(0)からsf_out(4))は、5ラインストア1401から読み出されたデータが5ラインストア1401の出力端子1701に接続するパイプラインの入力端子(すなわち、sf_in(0)からsf_out(4))にロードされている間に5ラインストア1401に書き込まれる。5ラインストア1401からのl_valid信号1710(すなわち、l_val(0)からl_val(4))の否定により、入力データを背景にクリアすることができる。
【0106】
要素検出器1403からのカラーヒット信号1401は図18Bに示すようにOR演算されて、5ラインストア1401に書き込まれる。3つのカラーヒットのいずれかが現れれば、要素の中心は検出されたことになり、5ラインストア1401に第1のラインに「1」として(ビット4)格納される。
【0107】
5ラインストア1401からのデータは、このようにして、図示される矢印1802の方向に、図18Bの鮮鋭化フィルタ1408の上から下まで、入力データストリームと共に連続してシフトされるので、元の画像への5ラインウィンドゥのように機能する。
【0108】
図18Bに示すように、パイプラインの終端部の最下方の2つの画素はそれらの1サイクル遅延バージョンとOR演算されて、ps_in信号を発生する。これは、その後にパターンストア1402に格納される最大ダウンサンプリング済み(100dpi)データである。
【0109】
次に図18Cを参照すると、図18Bの論理セル(L)1804の構成が更に詳細に示されている。2つの構成可能レジスタ値conf01810及びconf11811は、鮮鋭化フィルタ1408を構成し且つ先に説明したように構成値の第1のビット及び第2のビット信号を表すために使用される。「00」の構成値は、conf0=0及びconf1=0を表す。
【0110】
図14に示すパターンストア1402を図19に更に詳細に示す。このストアの動作は、解像度が低くなっているためにRAMメモリ1900が1250ワードしか必要としないという点を除いて、16ラインストア1400とほぼ同じである。配列検出器1404による図10及び図11のマスクの効率の良い適用を可能にするために、パターンストア1402は30ライン分のデータを格納するのが好ましい。
【0111】
図20を参照すると、ゼロ検出マスク2000が示されている。このマスクは、パターンストア1402の内容に重ね合わされたときに、マーク要素の中心の場所がマスク2000のXラベルのついたセルと一致するか否かを検出するために使用される。ゼロ検出マスク2000は、マークに対して、空隙要素マスク90がマーク要素に対して行っていたのとほぼ同じ機能を有し、配列検出器1404のシグネチャ発生器をトリガするためにパターンストア1402の内容に対して使用される。ゼロ検出マスクは背景(BG)検出器1405により適用され、その結果が偽であれば、マーク要素の中心の場所はマスク2000のXラベルのセルと一致することになるので、マスク200をパターンストアの別の画素へ移動し、再度適用する。そうでなければ、BG検出器1405により真が戻される。すなわち、あるべき所にマーク要素の中心の場所が存在しないことになり、そこで、シグネチャ検出器をトリガして、マスク2000が適用されているパターンストアの現在内容に対してシグネチャを判定する。
【0112】
図14の背景検出器1405を図21に詳細に示す。パターンストア1402からのデータ(ps_data)は背景ORツリー2100に入り、パターンストア1402の垂直スライスを互いにOR演算して、15の部分項を生成する。ゼロ検出マスク2000はその中央を通る垂直スライスに関して反射対称形であるので、15しか必要とされないのである。そこで、15の部分項を逆の順序で繰り返して、背景(BG)ORシフトレジスタ1201への30項までの入力を構成する。このシフトレジスタでは、30項の各々をBG ORシフトレジスタ2101の先行する段の出力とOR演算し、レジスタ2101の現在段に戻して格納する。BG ORシフトレジスタ2101から出力される1ビットストリームデータは、ゼロ検出マスク2000のXラベルと一致する全ての画素のOR演算の結果を表す。いずれかのビット(要素の存在を指示する)が現れれば、template_en信号2102の印加を中止し、この場所では有効マークをフラグできないことを指示する。
【0113】
背景検出器1405は、図10及び図11のシグネチャ検出マスク1000に従って外側リングシグネチャ及び内側リングシグネチャを判定するために、正しい数のマーク要素中心場所が存在するか否かをも判定する。この目的のために、一対の3ビット比較器2106及び2107において、outer_sumデータ信号2103をouter_lo_threshold信号2104及びouter_hi_threshold信号2105のレジスタの値と比較する。双方の比較の結果が真であれば、正しい外側リングシグネチャを判定するために必要な数のマーク要素中心場所が検出されたことになる。一対の2ビット比較器2111及び2112でも、inner_sum信号2108に対して、inner_lo_threshold信号2109及びinner_hi_threshold信号2110のレジスタの値を使用して同様の比較が実行される。双方の比較の結果が真であれば、正しい内側リングシグネチャを判定するために必要な数のマーク要素中心場所が検出されたことになる。このように判定された2対の比較の結果が真であり、且つシフトレジスタ2101の出力が偽である場合には、この位置で有効マーク検出が可能であり、template_en信号2102が印加される。
【0114】
図14のシグネチャ発生器1406を図22に更に詳細に示す。シグネチャ発生器1406は、図10及び図11に示すシグネチャ検出マスク1000に従って外側リングシグネチャ及び内側リングシグネチャを判定するために使用される。パターンストア1402の内容は、図10のシグネチャ検出マスク1000における陰影をつけられたセル場所を求めるようにハードワイヤードされている外側領域ORツリー2200を通って供給される。外側領域ORツリー2200はパターンストアを介して垂直スライスを取り出し、外側ORシフトレジスタ2201を使用して、図10のシグネチャ検出マスク1000の陰影を付けられたセル場所で一致するとわかったビットをOR演算する。外側ORシフトレジスタ2201の出力2202は、パターンストア1402の現在データ位置におけるマークの外側リングシグネチャを表す36ビット値である。出力2202は、外側リングシグネチャに対して検出されたマーク要素の数を判定するために、外側FG加算器ツリー2203も通過する。18ビット内側リングシグネチャ2206は、パターンストア1402の内容から、図11のシグネチャ検出マスク1007に従って、内側領域ORツリー2204及び内側ORシフトレジスタ2205によりほぼ同じようにして生成される。しかし、この場合、まず、パターンストア1402からのデータを9段パイプライン2207に通して、図11及び図10のシグネチャ検出マスク1007及びシグネチャ検出マスク1000のそれぞれの相対位置に従ってデータを整列させる。内側FG加算器ツリー2208は、内側リングシグネチャに対して検出されたマーク要素の数を判定するために使用される。
【0115】
図23A,Bは、図14のシグネチャ相関器1407の詳細なブロック線図である。シグネチャ相関器1407はシグネチャ発生器1406により生成されたシグネチャと、図3及び図4に示されるマークの各々に関する所定の又は既知のシグネチャとの相関を実行する。更に、シグネチャ相関器1407はシグネチャの考えうる36の回転のそれぞれについて相関誤差を判定する。
【0116】
図3及び図4に示す2つのマークのうち一方に対する既知の外側リングシグネチャは、現在ラインがアクティブであるか、又はアクティブ+1であるかに従って、マルチプレクサ2300により選択される。選択されたシグネチャは、12−1マルチプレクサ(MUX)ツリー2304の出力と共に既知の外側リングシグネチャ値をゲーティングする3つ1組の同一のANDネットワーク2301へ送られる。12−1MUXツリー2304は、(図22のシグネチャ発生器からの)入力外側シグネチャ信号2202に対してどのhclk信号クロック周期が現在現れているかに従って、3つの外側シグネチャを選択する。ANDネットワーク2301に入力される前に、構成可能レジスタ2315から取り出された既知の外側リングシグネチャ値は、まず、既知の外側リングシグネチャをテンプレート重み付けレジスタで定義される実重み付け値へ値をマッピングするMAP機能2305を通過する。ANDネットワーク2301からの出力は、既知の外側リングシグネチャと入力外側シグネチャ信号2202との間の相関誤差に対応する和を生成する3つ1組の同一の加算器ツリー2306へ送られる。ほぼ同様の回路構成2312は、図3又は図4の2つのマークに対する既知の内側リングシグネチャと、入力内側シグネチャ信号2206(同様に図22に示す)との相関誤差値を生成する。回路2312からの内側相関値は加算器2307において加算器2306から取り出された外側相関誤差値に加算されて、シグネチャごとの総相関誤差を形成する。総相関誤差値は第1の最小値ブロック装置2308へ送られ、最小値ブロック装置2308は、3つの入力値のうち最小の値を総相関誤差値を保持するために使用されるパイプラインレジスタ2309に供給する。
【0117】
総相関値は、最低の値を判定するために、第2の最小値ブロック装置2310により互いに比較され、最低の値は相関誤差バス2311を介してコンパチビリティ計算器1409(図14)へ送られる(図14)(corr_err信号)。最低の総相関値は、図3及び図4に示すマークのいずれか一方との一致の信頼レベル、すなわち、「適合度」を判定するために使用される。
【0118】
図24は、図14のコンパチビリティ計算器1409を更に詳細に示す。コンパチビリティ計算器1409は、入力corr_err値(すなわち、シグネチャ相関器1407から出力された最低の総相関値)を構成可能レジスタから取り出された複数の所定の閾値2401の各々と比較する1組の範囲比較器2400を具備する。範囲比較器2400の出力は3つ1組の範囲検出値であり、これらは、範囲検出入力を判定された入力corr_err値範囲に対応する2ビット値に符号化する符号化器2402へ直ちに送られる。この2ビット範囲値は、同様に構成レジスタから取り出された4つの可能範囲値2404の1つを選択し、これは、pc_compatバス2403を介して証拠組み合わせ器モジュール1302へ送られる。
【0119】
従って、最低の総相関値は、プログラム可能閾値に従って4つの領域に分割され、それらの領域はコンパチビリティ空間における4つの固定値の1つに割り当てられることになる。4つの事前定義済み固定値は複数の範囲値2404を介してプログラムされ、0から100までの間で設定された値を有するのが好ましい。
【0120】
証拠組み合わせ器モジュール1302はコンパチビリティの値を取り出し、コンパチビリティ値の閾値比較基準に従って、入力装置、出力装置、又は写真複写機などの組み合わせ入出力装置の機能をイネーブル又はディスエーブルする。例えば、その機能は複写の阻止、警報を鳴らすこと、又は好ましい実施形態が設置される装置の遮断などを含むと考えられる。
【0121】
以上説明した処理を、上述の方式に代えて、図25に示すような従来の汎用コンピュータシステム2500を使用して実行しても差し支えない。その場合、図2から図24のマーク検出プロセス、パターン照合プロセス及び関連プロセスは、コンピュータシステム2500内部で実行されるアプリケーションプログラムのようなソフトウェアとして実現されるであろう。特に、処理ステップは、コンピュータにより実行されるソフトウェアの命令によって実行されることになる。ソフトウェアを2つの別個の部分、すなわち、上述の実際のプロセスを実行する部分と、その部分とユーザとの間のユーザインタフェースを管理するための部分とに分割しても良い。ソフトウェアは、例えば、以下で説明する記憶装置を含むコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されれば良い。ソフトウェアはコンピュータ読み取り可能な媒体からコンピュータにロードされた後、コンピュータにより実行される。そのようなソフトウェア、すなわち、コンピュータプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータプログラム製品である。コンピュータにおけるコンピュータプログラム製品の使用は、本発明の一実施形態に従った有利な装置を実現するのが好ましい。
【0122】
コンピュータシステム2500はコンピュータモジュール2501と、キーボード2502及びマウス2503などの入力装置と、プリンタ2515及び表示装置2514を含む出力装置とを具備する。変復調器(モデム)トランシーバ装置2516は、例えば、電話回線2521又は他の機能媒体を介して接続可能である通信回路網2520との間で通信を行うために、コンピュータモジュール2501により使用される。モデム2516はインターネットや、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)などの他のネットワークシステムに対するアクセスを獲得するために使用できる。
【0123】
コンピュータモジュール2501は、典型的には、少なくとも1つのプロセッサ装置2505と、例えば、半導体ランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み取り専用メモリ(ROM)から形成されるメモリ装置2506と、ビデオインタフェース2507を含む入出力(I/O)インタフェースと、キーボード2502及びマウス2503、オプションとしてジョイスティック(図示せず)に対応するI/Oインタフェース2513と、モデム2516用インタフェース2508とを含む。記憶装置2509が設けられており、これは、典型的には、ハードディスクドライブ2510と、フロッピーディスクドライブ2511とを含む。磁気テープドライブ(図示せず)を使用しても良い。不揮発性データ源として、典型的には、CD−ROMドライブ2512が設けられる。コンピュータモジュール2501の構成要素2505から2513は、典型的には、相互接続バス2504を介して、当業者には良く知られている従来のコンピュータシステム2500の動作モードが得られるように通信する。実施形態を実施できるコンピュータの例としては、IBM−PC及びそのコンパチブル、Sun Sparcstation又はそれから派生した類似のコンピュータシステムなどがある。
【0124】
典型的には、アプリケーションプログラムはハードディスクドライブ2510に常駐し、プロセッサ2505に読み取られ、その実行を制御される。プログラム及びネットワーク2520から取り出されるデータの中間格納は、可能であればハードディスクドライブ2510と協調して、半導体メモリ2506を使用して実行されれば良い。場合によっては、アプリケーションプログラムをCD−ROM又はフロッピーディスクで符号化されたユーザに供給し、対応するドライブ2512又は2511を介して読み出しても良いし、あるいは、ユーザがネットワーク2520からモデム装置2516を介して読み出しても良い。更に、磁気テープ、ROM又は集積回路、磁気光ディスク、コンピュータモジュール2501と別の装置との間の無線又は赤外線送信チャネル、PCMCIAカードなどのコンピュータ読み取り可能なカード、及びEメール送信及びウェブサイトに記録された情報などを含めたインターネット及びイントラネットを含む別のコンピュータ読み取り可能な媒体から、ソフトウェアをコンピュータシステム2500にロードすることも可能である。これらは単に関連するコンピュータ読み取り可能な媒体の例である。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体を実践しても、本発明の趣旨から逸脱することにはならない。
【0125】
図示されているように、スキャナ2530はコンピュータモジュール2501に結合して、プロセッサ2505により実行されるアプリケーションプログラムを使用する格納及び処理のために、メモリ装置2506に画素データを供給する。あるいは、入力画素データはネットワーク2520から供給されても良い。ユーザによる表示装置2514を介する会話型操作のために、ユーザインタフェースを提示しても良い。必要に応じて、パターン照合プロセスの認可の下に、プリンタ2515における印刷によって画像の複製を実行しても良い。
【0126】
<産業上の適用可能性>
以上の説明から、本発明の実施形態は紙幣などの文書及び証書を不整な複写などから保護する場合に適用可能であることが明白である。また、システムは文書の真贋の検証も可能にする。
【0127】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の趣旨から逸脱せずに変形及び/又は変更を行うことは可能であり、実施形態は単なる例であって、本発明を限定するものではない。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、紙幣や証書等の文書画像中のマークを精度良く検出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像複製システムのブロック線図である。
【図2】本発明の実施形態による処理過程のフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に従って検出すべきマークの一例を示す図である。
【図4】図3に示すマークの別の例を示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態による画素プリプロセッサのブロック線図である。
【図6】図5の画素プリプロセッサの画素バッファパイプを表す図である。
【図7】図5の画素プリプロセッサで使用される色分類プロセスのフローチャートである。
【図8】好ましい実施形態によるマーク要素検出マスクを表す図である。
【図9】好ましい実施形態による空隙要素検出マスクを表す図である。
【図10】本発明の好ましい実施形態で使用されるシグネチャ検出マスクを表す図である。
【図11】図10のシグネチャ検出マスクの中心部分を更に詳細に示す図である。
【図12】図3に示すサンプルマークの外側リングシグネチャ及び内側リングシグネチャを表す図である。
【図13】好ましい実施形態による検出装置の概略図である。
【図14】図13に示すマーク検出器ユニットを更に詳細に示すブロック線図である。
【図15】図14のマーク検出器ユニットの(16本)ラインストアの概略図である。
【図16A】好ましい実施形態によるマーク要素検出ユニットの概略図である。
【図16B】好ましい実施形態によるマーク要素検出ユニットの概略図である。
【図17】図14のマーク検出器ユニットの(16本)ラインストアの概略図である。
【図18A】マーク検出における信頼レベルを向上させるために使用される鮮鋭化フィルタマスクの一例を示す図である。
【図18B】本発明の好ましい実施形態の鮮鋭化フィルタの実現形態を示す概略図である。
【図18C】図18Bの鮮鋭化フィルタの実現形態の一部の概略図である。
【図19】図14のマーク検出器ユニットに示されるパターンストアを更に詳細に示す概略図である。
【図20】好ましい実施形態による0検出マスクを示す図である。
【図21】図14に示す背景検出器を更に詳細に示す概略図である。
【図22A】図14に示すシグネチャ発生器を更に詳細に示す概略図である。
【図22B】図14に示すシグネチャ発生器を更に詳細に示す概略図である。
【図23A】図14に示すシグネチャ相関器を更に詳細に示す概略図である。
【図23B】図14に示すシグネチャ相関器を更に詳細に示す概略図である。
【図24】図14に示すコンパチビリティ計算器を更に詳細に示す概略図である。
【図25】本発明の一実施形態を実施できるコンピュータシステムを表す概略ブロック線図である。
【符号の説明】
10…複製システム、11…スキャナ装置、12…コンピュータ制御システム、13…プリンタ装置、29,39…マーク、30…マーク要素、50…画像プリプロセッサ、51…サブサンプル制御装置、52…画素バッファパイプ、53…画素選択装置、54…前景濃度検査装置、55…前景色検査装置、56…色符号化器、57…ラインバッファ、58…スマート出力装置、80…要素検出マスク、90…空隙検出マスク、1300…マーク検出装置、1301…マーク検出器、1302…証拠組み合わせ器モジュール
Claims (6)
- 特定の色特性を有し、予め設定された位置に配置された複数のマーク要素で構成されるマークであって、画像に埋め込まれている前記マークを検出するマーク検出装置の制御方法であって、
遷移判定手段が、連続する複数画素を記憶するバッファに格納された、着目画素より遅延している画素群の青チャネルの第1の加重平均値と、前記着目画素より遅延していない画素群の第2の青チャネルの加重平均値とを比較し、前記第1の加重平均値が前記第2の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が前景遷移状態にあるとして判定し、前記第2の加重平均値が前記第1の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が背景遷移状態にあるとして判定する遷移判定工程と、
検出手段が、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の前景閾値以上である、或いは、背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定工程の判定結果が前景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっていないなら前記マーク要素に関連する画素である前景画素を示すコードを出力し、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっている場合には背景画素を示すコードを出力し、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の背景閾値以下である、或いは、前記背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定工程の判定結果が背景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルにかかわらず背景画素を示すコードを出力し、
前記出力の所定複数画素分のコードに、検出すべきマーク要素の前景画素の場所を示すマスクと前記検出すべきマーク要素を取り囲む画素が背景画素であることを判定するためのマスクからなる前記マーク要素を検出するための前記所定複数画素に対応するマスクを用いて、処理することを繰り返し、前記画像に埋め込まれたマークの前記複数のマーク要素の中心座標位置を検出する検出工程と、
判定手段が、前記検出された前記複数のマーク要素からなるビットマップにおけるマーク要素の中心座標位置と既知の配列とを比較して、前記マーク要素の相対位置関係に基づくマーク要素の既知の配列との適合度を判定する判定工程と、
を備えることを特徴とするマーク検出装置の制御方法。 - 前記赤色チャネルと緑色チャネルは色修正後、前記赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値と比較されることを特徴とする請求項1に記載のマーク検出装置の制御方法。
- 特定の色特性を有し、予め設定された位置に配置された複数のマーク要素で構成されるマークであって、画像に埋め込まれている前記マークを検出するマーク検出装置であって、
連続する複数画素を記憶するバッファに格納された、着目画素より遅延している画素群の青チャネルの第1の加重平均値と、前記着目画素より遅延していない画素群の第2の青チャネルの加重平均値とを比較し、前記第1の加重平均値が前記第2の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が前景遷移状態にあるとして判定し、前記第2の加重平均値が前記第1の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が背景遷移状態にあるとして判定する遷移判定手段と、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の前景閾値以上である、或いは、背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定手段の判定結果が前景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっていないなら前記マーク要素に関連する画素である前景画素を示すコードを出力し、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっている場合には背景画素を示すコードを出力し、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の背景閾値以下である、或いは、前記背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定手段の判定結果が背景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルにかかわらず背景画素を示すコードを出力し、
前記出力の所定複数画素分のコードに、検出すべきマーク要素の前景画素の場所を示すマスクと前記検出すべきマーク要素を取り囲む画素が背景画素であることを判定するためのマスクからなる前記マーク要素を検出するための前記所定複数画素に対応するマスクを用いて、処理することを繰り返し、前記画像に埋め込まれたマークの前記複数のマーク要素の中心座標位置を検出する検出手段と、
前記検出された前記複数のマーク要素からなるビットマップにおけるマーク要素の中心座標位置と既知の配列とを比較して、前記マーク要素の相対位置関係に基づくマーク要素の既知の配列との適合度を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とするマーク検出装置。 - 前記赤色チャネルと緑色チャネルは色修正後、前記赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値と比較されることを特徴とする請求項3に記載のマーク検出装置。
- コンピュータに読込ませ実行させることで、
特定の色特性を有し、予め設定された位置に配置された複数のマーク要素で構成されるマークであって、画像に埋め込まれている前記マークを検出するマーク検出装置として機能させるコンピュータプログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、
連続する複数画素を記憶するバッファに格納された、着目画素より遅延している画素群の青チャネルの第1の加重平均値と、前記着目画素より遅延していない画素群の第2の青チャネルの加重平均値とを比較し、前記第1の加重平均値が前記第2の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が前景遷移状態にあるとして判定し、前記第2の加重平均値が前記第1の加重平均値より予め設定された閾値だけ大きい場合、前記着目画素が背景遷移状態にあるとして判定する遷移判定手段と、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の前景閾値以上である、或いは、背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定手段の判定結果が前景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっていないなら前記マーク要素に関連する画素である前景画素を示すコードを出力し、赤色チャネルと緑色チャネルが赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値を上まわっている場合には背景画素を示すコードを出力し、
前記着目画素の青、赤、緑の画像データのうち青色チャネルが、青色チャネル用の背景閾値以下である、或いは、前記背景閾値と前記前景閾値との間にあり且つ前記遷移判定手段の判定結果が背景遷移状態を示している、のいずれかを満たす場合、赤色チャネルと緑色チャネルにかかわらず背景画素を示すコードを出力し、
前記出力の所定複数画素分のコードに、検出すべきマーク要素の前景画素の場所を示すマスクと前記検出すべきマーク要素を取り囲む画素が背景画素であることを判定するためのマスクからなる前記マーク要素を検出するための前記所定複数画素に対応するマスクを用いて、処理することを繰り返し、前記画像に埋め込まれたマークの前記複数のマーク要素の中心座標位置を検出する検出手段と、
前記検出された前記複数のマーク要素からなるビットマップにおけるマーク要素の中心座標位置と既知の配列とを比較して、前記マーク要素の相対位置関係に基づくマーク要素の既知の配列との適合度を判定する判定手段と、
として機能させるコンピュータプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。 - 前記赤色チャネルと緑色チャネルは色修正後、前記赤色チャネルと緑色チャネル用の閾値と比較されることを特徴とする請求項5に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
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