JP4745402B2

JP4745402B2 - 銅ケーブル撤去用ジグ

Info

Publication number: JP4745402B2
Application number: JP2008545492A
Authority: JP
Inventors: ジョン、ソン‐テク; ハン、ジン‐ウ; カン、ワン‐キュ; ウ、ビョン‐ス
Original assignee: KT Corp
Current assignee: KT Corp
Priority date: 2005-12-13
Filing date: 2006-12-13
Publication date: 2011-08-10
Anticipated expiration: 2026-12-13
Also published as: KR100974299B1; KR20070062684A; WO2007069849A1; JP2010514386A

Description

本発明は地下管路に収容されている銅ケーブルを撤去するための装置に関する。さらに詳しく言えば、本発明は銅ケーブルを容易に撤去するために銅ケーブルに締結される撤去用ジグに関するものである。

通常地下通信管路に収容されている銅ケーブルを撤去する場合、地上とは異なって狭いマンホール内で作業が行われるため、作業環境が劣悪で撤去のための装置がなくて作業に難しい点があった。

従来の銅ケーブル撤去構造を見てみると、作業者がマンホール内の銅ケーブル先端に銅ケーブルを牽引するためのワイヤーを縛って、外部動力源を利用してワイヤーを引くことで銅ケーブルを引き出していた。

しかし、前記従来の構造はマンホール内の狭い空間で作業者が銅ケーブル先端にワイヤーを固く締結しなければならない作業上の困難がある。

また、従来の構造では、ワイヤーで銅ケーブルを堅固に縛ったとしてもＰＥ材質の外皮と銅材質の心線や潤滑剤のゼリーなどの複合材料で構成される材料の変形が激しく、銅ケーブルを十分な牽引力を適用可能に縛る（結ぶ）ことが難しい。このため、ワイヤーが銅ケーブルの表面から滑る現象が発生し、そのために牽引力を十分に加えることができないという短所があった。

また、従来の構造では、ワイヤーが銅ケーブルを全体的に引き寄せることができず、外皮のみを引っ張って銅ケーブルの外皮が破れ、内部心線と外皮とが分離する問題が発生していた。

本発明はこのような問題を解決するために案出されたもので本発明の目的は、銅ケーブルにワイヤーを容易に掛け止めることができる銅ケーブル撤去用ジグを提供することにある。

また、本発明の第２目的は、銅ケーブル表面に堅固に設けられて銅ケーブルの外皮をはじめとして内部心線までを十分に牽引できるように構成された銅ケーブル撤去用ジグを提供することにある。

また、本発明の第３目的は、設置が容易で作業性を改善することができる銅ケーブル撤去用ジグを提供することにある。

前記目的を達成するために本発明のジグは銅ケーブルを介して噛み合う雌部材と雄部材とを含む。

前記雌部材と雄部材はボルトで締結固定することができ、２つの部材のうちの少なくとも１つの部材にはワイヤーをかけるための環を設けることができる。

その結果、雌部材と雄部材を銅ケーブルに噛み合わせて固定した状態で環にワイヤーを掛けて銅ケーブルを容易に引出すことが可能になる。

前記雌部材および雄部材の内側部に、前記銅ケーブルが圧着される円弧形状の溝が形成されることが好ましい。

また、前記溝内周面に前記銅ケーブルの幅方向へ突起をさらに形成することができる。

その結果、前記突起が銅ケーブルの表面に食い込みながら、銅ケーブルに対するジグの把持力を高めることができる。

本発明によると、ジグを銅ケーブルに圧着設置し、ジグに牽引力を加えることにより少ない力で管路から銅ケーブルを容易に引き出すことができる。

また、銅ケーブルを引き出す過程で銅ケーブルの心線と外皮との分離現象を防止し、銅ケーブルを安定的に引き出すことができる。

また、作業性を改善して、狭い空間で銅ケーブルにワイヤーを縛らなければならない苦労を減らし、銅ケーブル引出しに要する作業時間と努力を節減することができる。

発明の実施のための最良の形態

以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施例について当業者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は多様で相異なる形態に実現することができ、ここで説明する実施例に限定されるものではない。

図１は本発明の実施例による銅ケーブル撤去用ジグを示す分解斜視図であり、図２は本発明の実施例によるジグが銅ケーブルに設けられた状態を示す斜視図である。

前記図面によると、本実施例によるジグ１０は互いに噛み合って銅ケーブル１００先端に圧着される雌部材１１および雄部材１２と、銅ケーブル１００に前記雌部材１１と雄部材１２を圧着した状態で固定するためのボルト１３と、前記雌部材１１および雄部材１２の一側先端に設けられ、銅ケーブル１００を引き寄せるためのワイヤーが締結される環１４とを含む。

前記雌部材１１は四角ブロック形態の構造物からなり、内側部には中央に長さ方向に沿って銅ケーブル１００が密着される円弧形状の溝１５が形成されている。

また、前記雄部材１２は、前記雌部材１１と同一大きさの四角ブロック形態の構造物からなり、内側部には中央に長さ方向に沿って銅ケーブル１００が密着される円弧形状の溝１５が形成されている。

また、前記雌部材１１の溝１５と雄部材１２の溝１５の内周面に、銅ケーブル１００の長さ方向に対して直角方向に複数の突起１６が間隔をおいて突出形成されている。

そのために前記雌部材１１と雄部材１２を銅ケーブル１００に取り付けた時、前記突起１６が銅ケーブル１００の表面の幅方向に入り込んで銅ケーブル１００を引き寄せる方向に対して掛かり部として役割を果たしている。

一方、雄部材１２に、銅ケーブル１００を圧着する過程で銅ケーブル１００が雌部材１１と雄部材１２の間のスキ間から抜け出ることを防止し、２つの部材が正確に互いに噛み合うように、中央に形成される溝１５を基準に前記雌部材１１と当接する上端と下端の内側面に間隔をおいて側壁１７が突出形成されている。

そして、前記雌部材１１に、中央に形成される溝１５を基準に雄部材１２と当接する上端と下端の内側面に前記側壁１７に対応する位置に前記側壁１７が嵌合される嵌合溝１８が形成された構造になっている。

前記雌部材１１と雄部材１２が嵌合されると、嵌合溝１８に側壁１７が進入されながら雌部材１１と雄部材１２の間のスキ間が詰まって、銅ケーブル１００を圧着する過程で銅ケーブル１００が両部材の間を抜け出ることを防止することができる。

ここで、前記雌部材１１と雄部材１２の締結構造を見てみると、前記雄部材１２に、前記雌部材１１との当接面に沿って間隔をおいて穴１９が貫通形成され、前記雌部材１１に、雄部材１２との当接面に前記穴１９と対応する位置にボルト締結穴２０が形成されている。

したがって、ボルト１３が前記穴１９を貫通してボルト締結穴２０にねじ結合されて雌部材１１と雄部材１２を結合させる構造になっている。

また、前記雌部材１１と雄部材１２のそれぞれの先端に、ワイヤーをかけることができる円形の環１４が取り付けられている。

前記構造のジグ１０は、図３に示されているように、例えば、油圧式圧縮器２００を利用して銅ケーブル１００に加圧密着される。

前記油圧式圧縮器２００は銅ケーブル１００を介して雌部材１１と雄部材１２に圧力を加えるためのもので、雌部材１１と雄部材１２に必要な圧力を加える構造であれば特に油圧式圧縮器２００に限定されず、多様な圧力発生装置が適用できる。

図３に示されているように、銅ケーブル１００を介して雌部材１１と雄部材１２が噛み合った状態で油圧式圧縮器２００に前記ジグ１０を装着して前記圧縮器２００に圧油を供給すると、雌部材１１と雄部材１２が押し込まれながら銅ケーブル１００を圧着する。

この過程で前記雄部材１２に形成された側壁１７は雌部材１１に形成された嵌合溝１８に進み、前記銅ケーブル１００は雄部材１２の溝１５と雌部材１１の溝１５、そして前記側壁１７によって囲まれた状態で圧着される。

前記雌部材１１と雄部材１２が継続して圧着されると、雄部材１２の側壁１７が雌部材１１の嵌合溝１８内に挿入されながら雌部材１１と雄部材１２の溝１５によって作られる空間は次第に狭くなって前記銅ケーブル１００を圧着する。

前記雌部材１１と雄部材１２が完全に密着されると、前記溝１５の内周面は前記銅ケーブル１００と完全に密着し、銅ケーブル１００は外皮だけでなく内部心線などが空隙のない状態で１つになるように最大限圧着される。

このように雌部材１１と雄部材１２が銅ケーブル１００をプレスした状態で雄部材１２の穴１９を通じてボルト１３を挿入して雌部材１１のボルト締結穴２０に締結することによって雌部材１１と雄部材１２を結合させ、銅ケーブル１００に対する圧着状態を維持する。

前記のようにジグ１０が銅ケーブル１００に装着されると油圧式圧縮器２００を除去し、前記ジグ１０の雌部材１１と雄部材１２に設けられた環１４にワイヤーを巻いて引くことで容易に銅ケーブル１００を引出することができる。

ここで、ジグ１０が堅固に固定している状態で、かつワイヤーは環１４を通じてジグ１０を引く状態で、ワイヤーによる引力はそのままジグ１０に伝えられてジグ１０に堅固に固定された銅ケーブル１００を引き出すことができる。

また、前記雌部材１１と雄部材１２の溝１５内面に形成された突起１６が銅ケーブル１００外皮に幅方向に打ち込まれることによって、ジグ１０をワイヤーで引く過程でジグが銅ケーブル１００から滑って分離されることをさらに防止する。

以上、本発明の例示的な実施例を図示して説明したが、多様な変形と他の実施例を本分野における熟練した技術者によって行うことができる。このような変形と他の実施例は添付された特許請求の範囲に全て考慮され含まれて本発明の真の趣旨及び範囲を外れない。

本発明の実施例による銅ケーブル撤去用ジグを示す分解斜視図である。本発明の実施例によるジグが銅ケーブルに設けられた状態を示す斜視図である。本発明の実施例によるジグの設置状態を説明するための斜視図である。

符号の説明

１０ジグ
１１雌部材
１２雄部材
１３ボルト
１４環
１５溝
１９穴
１６突起
１７側壁
１８嵌合溝
２０穴（ボルト締結用）
１００銅ケーブル
２００油圧式圧縮器

Claims

互いに噛み合って銅ケーブルに圧着設置される雌部材および雄部材と、
前記雌部材または/及び前記雄部材の一側先端に設けられ、ワイヤーが締結される環と、を含み、
前記雌部材および前記雄部材の内側部に、前記銅ケーブルが圧着される円弧形状の溝が形成され、
前記雌部材および前記雄部材は、前記溝の内周面に前記銅ケーブルの幅方向へ突出形成された複数の止め突起を含み、
前記複数の止め突起は、前記雌部材または前記雄部材に一体に形成されていることを特徴とする銅ケーブル撤去用ジグ。
前記雌部材と雄部材は、ボルトで締結固定されることを特徴とする、請求項１に記載の銅ケーブル撤去用ジグ。
前記雄部材において、中央に形成される溝を基準に前記雌部材と当接する内側面に間隔をおいて側壁が突出形成され、前記雌部材において、前記側壁に対応する位置に前記側壁が嵌合される嵌合溝が形成されたことを特徴とする、請求項１に記載の銅ケーブル撤去用ジグ。
前記雄部材に、前記雌部材との当接面に沿って間隔をおいて穴が貫通形成され、前記雌部材に、前記穴と対応する位置に前記ボルトが締結されるボルト締結穴が形成されたことを特徴とする、請求項２に記載の銅ケーブル撤去用ジグ。