JP4744277B2 - 携帯情報端末 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機などの携帯情報端末に係り、さらに詳しくは、画像表示を行う表示装置と、画像データを生成するホストコントローラとの間に表示コントローラを介在させた携帯情報端末の改良に関する。
一般に、携帯電話機などの携帯情報端末の表示装置には、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)が採用されている。この種の液晶ディスプレイは、液晶表示パネル及びドライバ回路などを含む予めモジュール化されたLCD表示装置として提供され、画像データを生成するホストコントローラとの間にLCDコントローラを介在させて使用される。LCDコントローラは、ホストコントローラで生成された画像データを格納するビデオRAMを内蔵し、このビデオRAM内の画像データを所定のタイミングで読み出して、LCD表示装置3へ出力している。
また、最近の携帯電話機では、液晶ディスプレイの大型化や高精細化、描画更新速度の高速化に対応するために、ホストコントローラ内には、ホストプロセッサに加えて、表示プロセッサが導入されている。表示プロセッサは、従来はホストプロセッサが行っていた画像データの生成や転送を高速に実行する表示処理専用の回路であり、ホストプロセッサによる表示系の処理負荷を軽減することによって、携帯電話機全体のパフォーマンスを向上させている。
図9は、従来の携帯情報端末の要部について一構成例を示したブロック図であり、ホストコントローラ1、LCDコントローラ2、LCD表示装置3、I/O(Input/Output)コントローラ4及びデータ記憶部12,13が示されている。また、パラレル通信線51は、ホストコントローラ1及びLCDコントローラ2を接続している唯一のデータ通信線であり、これらのコントローラ間における全てのデータ通信が、パラレル通信線51を介して行われている。
ホストコントローラ1は、ホストプロセッサ10及び表示プロセッサ11により構成される。表示プロセッサ11は、ホストプロセッサ10の指示に基づいて、液晶表示パネル33に表示させる画像データを生成し、パラレル通信線51を介して、LCDコントローラ2へ高速転送する。また、ホストプロセッサ10によって生成されたLCDコントローラ2及びLCD表示装置3の制御データも、一旦、ホストプロセッサ10から表示プロセッサ11へ送られた後、パラレル通信線51を介して、LCDコントローラ2へ出力される。
LCDコントローラ2は、画像データを記憶するビデオRAM(VRAM)24と、制御データを記憶するレジスタ群27を備えている。表示プロセッサ11から転送される画像データは、通信部20によって受信され、VRAM書込部23によってビデオRAM24に書き込まれる。また、ビデオRAM24内に保持されている画像データは、所定のタイミングで画像データ出力部25によって読み出され、LCD表示装置3へ出力される。一方、表示プロセッサ11から出力される制御データは、通信部20によって受信され、レジスタ書込部26によってレジスタ群27に書き込まれる。このレジスタ群27内には、制御データとして、書込制御データ、出力制御データ及びLCD制御データが保持されている。
書込制御データは、VRAM書込部23の動作を規定する制御データであり、例えば、書き込みを開始する画素位置、書き込み範囲、書き込み方向などの情報が含まれている。VRAM書込部23は、この書込制御データに基づいて、ビデオRAM24のアドレスを自動生成し、表示プロセッサ11から連続して入力される画像データをビデオRAM24へ書き込んでいく。このため、書込制御データは、表示プロセッサ11によって生成され、一連の画像データの転送に先立って、LCDコントローラ2へ出力される。
出力制御データは、画像データ出力部25の動作を規定する制御データである。画像データ出力部25は、この出力制御データに基づいて、ビデオRAM24内の画像データをLCD表示装置3へ出力するタイミングを調整している。
LCD制御データは、LCD表示装置3内の通信部31やドライバ回路32の動作を規定する制御データであり、制御データ出力部28によってLCD表示装置3へ送信される。なお、出力制御データ及びLCD制御データは、ホストプロセッサ10によって生成され、表示プロセッサ11を介してLCDコントローラ2へ入力される。
I/Oコントローラ4は、I/O制御データ通信線52を介して、ホストプロセッサ10に接続され、ホストプロセッサ10から出力されるI/O制御データに基づいて、図示しない周辺機器に対する信号入出力や制御を行っている。この周辺機器には、例えば、USB機器やSDカードのように、携帯電話機に対して着脱可能に取り付けられる外部装置だけでなく、携帯電話機内に予め組み込まれている内部装置も含まれる。
特開2002−221958号公報
上述した通り、最近の携帯電話機は、ホストコントローラ内に表示プロセッサを導入し、液晶ディスプレイの大型化や高精細化に対応しているが、このような変化に伴って、表示プロセッサ11からLCDコントローラ2へ転送すべき画像データのデータ量も増大している。このため、ホストコントローラ1及びLCDコントローラ2間における画像データの転送速度の高速化が求められている。
しかしながら、従来の携帯電話機では、パラレル通信線51が、ホストコントローラ1及びLCDコントローラ2を接続している唯一のデータ通信線であるため、同じパラレル通信線51を用いて、画像データだけでなく制御データの転送も行わなければならず、制御データの転送によって、画像データの転送速度が低下してしまうという問題があった。
また、従来の携帯情報端末では、パラレル通信線51を利用した通信に、画像データの転送に好適な方式が採用されており、少ない信号線を用いて画像データの高速転送を実現している。すなわち、一連の画像データを転送する際、VRAM書込部23がビデオRAM24のアドレスを生成することによって、画像データごとに書き込み先のアドレスを送信することなく、ビデオRAM24への書き込みを実現しており、パラレル通信線51は一般的なメモリインタフェイスと異なりアドレス線を持たない構成になっている。しかしながら、レジスタ群27に対する制御データの書き込み動作は、ビデオRAM24に対する画像データの書き込みのような連続する記憶領域への書き込み動作ではないことから、書き込み先のアドレス及びデータをともに送信する必要があり、パラレル通信線51は、制御データの転送に適しておらず、データ転送の効率が悪いという問題があった。また、パラレル通信線51からレジスタ群27の読み出しを行う場合、予め読み出し先のレジスタのアドレスを指定した上でデータの読み出しを行うといった手順が必要になり、ホストコントローラ1とLCDコントローラ2の間のデータ転送効率を下げる要因となっていた。
また、ホストプロセッサ10によって生成された制御データであっても、表示プロセッサ11から転送しなければならず、表示プロセッサ11のパフォーマンスを低下させてしまうという問題があった。また、表示プロセッサ11が起動されていなければ、ホストプロセッサ10は、LCDコントローラ2に対し、制御データを送信できないという問題があった。さらに、LCDコントローラ2に対し、画像データ及び制御データを同時に転送することはできないという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、画像データ及び制御データを生成するホストコントローラと、LCDコントローラとの間で、効率的なデータ通信を行うことができる携帯情報端末を提供することを目的とする。特に、画像データの転送速度を低下させることなく、ホストコントローラからLCDコントローラへ画像データ及び制御データを同時に転送可能にすることができる携帯情報端末を提供することを目的とする。
また、第1データ通信線を介して、LCDコントローラ内のビデオRAMへの書き込みを行い、また、第2データ通信線を介して、LCDコントローラ内のレジスタ群への書き込みを行うとともに、第1データ通信線を介して転送される書込制御データを、LCDコントローラ内の上記レジスタ群へ書き込むことができる携帯情報端末を提供することを目的とする。
本発明に係る携帯情報端末は、画像表示を行う表示装置と、画像データを生成するホストコントローラと、上記表示装置及び上記ホストコントローラ間に介在させる表示コントローラとにより構成され、上記ホストコントローラ及び上記表示コントローラが、第1データ通信線及び第2データ通信線によって接続されるとともに、以下のような特徴を有している。
第1の本発明による携帯情報端末は、上記表示コントローラが、画像データを記憶するビデオRAMと、上記第1データ通信線を介して入力された画像データを上記ビデオRAMに書き込むVRAM書込部と、上記ビデオRAM内に保持されている画像データを上記表示装置へ出力する画像データ出力部と、上記第1データ通信線を介して入力された上記VRAM書込部の動作を規定する書込制御データ、及び、上記第2データ通信線を介して入力された上記画像データ出力部の動作を規定する出力制御データを格納するレジスタ群と、上記レジスタ群からアドレス指定されたレジスタを選択し、選択されたレジスタに対してデータ書き込みを行うレジスタ書込部とを備え、上記レジスタ書込部が、上記第1及び第2データ通信線から上記レジスタ群へのデータ書込要求が競合した場合に、これらの書き込み動作を調停する書込調停部を有する。
表示コントローラ及びホストコントローラが、2つのデータ通信線によって接続され、ホストコントローラで生成された画像データ及び書込制御データは、第1データ通信線を介して表示コントローラへ転送され、ホストコントローラで生成された出力制御データは、第2データ通信線を介して表示コントローラへ転送される。そして、書込制御データ及び出力制御データをレジスタ群へ書き込むレジスタ書込部が、第1及び第2データ通信線からのデータ書込要求が競合した場合に、これらの書き込み動作を調停する。この様な構成により、第1データ通信線を介してビデオRAMへ画像データの書き込みが行われている場合であっても、第2データ通信線を介してレジスタ群へ出力制御データを書き込むことができる。また、レジスタ群に対し、第1データ通信線を介して書込制御データを書き込むこともできる。なお、後述するLCD表示装置3は、表示装置の一例であり、LCDコントローラ2Nは、表示コントローラの一例である。
第2の本発明による携帯情報端末は、上記表示コントローラが、画像データを記憶するビデオRAMと、上記第1データ通信線を介して、上記ホストコントローラから入力された画像データを上記ビデオRAMに書き込むVRAM書込部と、上記第1データ通信線を介して入力された上記VRAM書込部の動作を規定する書込制御データ、及び、上記第2データ通信線を介して入力された上記表示装置の動作を規定する表示装置制御データを格納するレジスタ群と、上記レジスタ群内に保持されている表示装置制御データを上記表示装置へ出力する制御データ出力部とを備え、上記レジスタ群からアドレス指定されたレジスタを選択し、選択されたレジスタに対してデータ書き込みを行うレジスタ書込部と、上記レジスタ書込部が、上記第1及び第2データ通信線から上記レジスタ群へのデータ書き込みが競合した場合に、これらの書き込み動作を調停する書込調停部を有する。なお、後述するLCD制御データは、表示装置制御データの一例である。
表示コントローラ及びホストコントローラが、2つのデータ通信線によって接続され、ホストコントローラで生成された画像データ及び書込制御データは、第1データ通信線を介して表示コントローラへ転送され、ホストコントローラで生成された表示装置制御データは、第2データ通信線を介して表示コントローラへ転送される。そして、書込制御データ及び表示装置制御データをレジスタ群へ書き込むレジスタ書込部が、第1及び第2データ通信線からのデータ書込要求が競合した場合に、これらの書き込み動作を調停する。この様な構成により、第1データ通信線を介してビデオRAMへ画像データの書き込みが行われている場合であっても、第2データ通信線を介してレジスタ群へ表示装置制御データを書き込むことができる。また、レジスタ群に対し、第1データ通信線を介して書込制御データを書き込むこともできる。
第3の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加えて、上記表示コントローラが、当該携帯情報端末に着脱可能に接続される周辺機器との間で信号入出力を行う周辺機器制御部を備え、上記レジスタ群が、上記第2データ通信線を介して入力された上記周辺機器制御部の動作を規定する周辺機器制御データを保持するように構成される。
この様な構成により、信号線の数を顕著に増大させることなく、表示コントローラ及びホストコントローラ間を2つのデータ通信線で接続することができる。このため、ホストコントローラからビデオRAMへ画像データの書き込みが行われている場合であっても、レジスタ群に対し、周辺機器制御データを含む様々な制御データをホストコントローラから書き込むことができる。
第4の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加えて、上記第1データ通信線が、パラレル通信を行うための通信線からなり、上記第2データ通信線が、シリアル通信を行うための通信線からなり、第1データ通信線のビットレートが、第2データ通信線よりも高くなるように構成される。
この様な構成により、ホストコントローラによって生成される画像データについては、第1データ通信線を介して高速転送し、ホストコントローラによって生成される様々な制御データについては、第2データ通信線を介して転送することができる。このため、画像データのビットレートを低下させることはなく、画像データの転送中であっても、上記制御データを表示コントローラに転送することができる。
第5の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加えて、上記ホストコントローラが、一連の画像データの送信に先立って、上記一連の画像データの上記ビデオRAM上における書き込み先を規定する書込制御データを送信し、上記VRAM書込部が、画像データを上記ビデオRAMへ書き込む際、上記書込制御データに基づいて上記ビデオRAMへのアドレスを生成するように構成される。
このような構成により、画像データの転送に先立って、第1データ通信線を介して、ホストコントローラからレジスタ群へ書込制御データを書き込めば、第1データ通信線がアドレス線を有していなくても、ホストコントローラからビデオRAMへ画像データを高速転送することができる。つまり、少ない信号線を用いて高速にデータ伝送を行うことができるとともに、書込制御データのレジスタ群への書き込み時を除き、第2データ通信線を介して、ホストコントローラからレジスタ群への書き込みを行うこともできる。
第6の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加えて、上記レジスタ書込部が、上記第1データ通信線からのデータ書込要求を構成するレジスタアドレス及びデータを記憶する第1バッファと、上記第2データ通信線からのデータ書込要求を構成するレジスタアドレス及びデータを記憶する第2バッファとを備え、上記書込調停部が、上記第1及び第2データ通信線からのデータ書込要求が競合した場合に、一方のバッファからのデータ書き込みが終了した後に、他方のバッファからのデータ書き込みを開始するように構成される。
第7の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加えて、上記書込調停部が、一定周期ごとにデータ書込要求を受け付け、上記第1及び第2データ通信線からのデータ書込要求が競合した場合、上記データ通信線の一方からの書込要求を他方からのデータ書込要求よりも優先し、上記一定周期ごとに優先するデータ通信線を入れ替えるように構成される。この様な構成により、第1及び第2データ通信線から同時にデータ書込要求があった場合でも、一方のデータ通信線からのデータ書込要求のみが優先されることがない。
本発明によれば、画像データ及び制御データを生成するホストコントローラと、表示コントローラとの間で、効率的なデータ通信を行うことができる携帯情報端末を提供することができる。特に、画像データの転送速度を低下させることなく、ホストコントローラから表示コントローラへ画像データ及び制御データを同時に転送可能にすることができる携帯情報端末を提供することができる。
また、第1データ通信線を介して、表示コントローラ内のビデオRAMへの書き込みを行い、また、第2データ通信線を介して、表示コントローラ内のレジスタ群への書き込みを行うとともに、第1データ通信線を介して転送される書込制御データを、表示コントローラ内の上記レジスタ群へ書き込むことができる携帯情報端末を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態による携帯情報端末の概略構成例を示したブロック図であり、ここでは、携帯情報端末の一例として携帯電話機が示されている。ホストコントローラ1は、プログラム記憶部13に保持されているプログラムに基づいて動作し、携帯電話機を構成する各ブロックの制御を行っている。無線通信部14は、図示しない基地局との間で無線通信を行っており、ユーザは、送受話器17を用いて通話することができる。この様な通話処理や発着信処理は、ホストコントローラ1によって制御される。また、ユーザがキー操作を行った場合、キー操作部16からの操作信号に基づいて、ホストコントローラ1が予め定められた処理を実行する。また、カメラ部15により撮影された画像データは、ホストコントローラ1によって一旦画像データ記憶部12に格納され、JPEG形式など既存の画像圧縮方式にしたがって圧縮された後、フラッシュメモリあるいはSDカードなどの不揮発性のメモリに格納される。
さらに、LCD表示装置3に画面表示される画像データも、ホストコントローラ1によって生成される。例えば、ホストコントローラ1がSDRAM、フラッシュメモリ、あるいはSDカードなどに保持されている画像データを読み出し、この画像データを加工することによって、画面表示すべき画像データが生成され、画像データ記憶部12に保持される。この様にして生成された画像データは、一旦、LCDコントローラ2Nに蓄積され、所定のタイミングでLCD表示装置3へ出力される。また、LCDコントローラ2Nは、ホストコントローラ1の指示に基づいて、周辺機器に対する信号入出力や制御も行っている。
図2は、図1の携帯電話機の要部について更に詳細に示したブロック図であり、画面表示に関連する各ブロック、すなわち、ホストコントローラ1、LCDコントローラ2N、LCD表示装置3、画像データ記憶部12及びプログラム記憶部13が示されている。つまり、図1の携帯電話機に内蔵されている表示システムの一構成例を示したブロック図である。
図中のLCDコントローラ2Nは、従来のLCDコントローラ2及びI/Oコントローラ4の機能を統合した半導体デバイスである。このLCDコントローラ2Nは、ホストコントローラ1とは異なる半導体デバイスとして与えられ、ホストコントローラ1及びLCD表示装置3の間に介在させるとともに、ホストコントローラ1及び図示しない周辺機器の間にも介在させるように配置されている。また、ホストコントローラ1及びLCDコントローラ2N間は、2つのデータ通信線、すなわち、シリアル通信線50及びパラレル通信線51によって接続されている。なお、本明細書における半導体デバイスとは、単一の半導体基板上に形成され、プリント基板上へ固着するまでは互いに独立している回路素子を意味するものとする。
シリアル通信線50は、ホストプロセッサ10及びLCDコントローラ2N間においてシリアル通信を行うためのデータ通信線である。ここでは、ホストプロセッサ10からのクロック信号を伝送するクロック信号線SCL(Serial Clock Line)と、データ信号を伝送するデータ信号線SDA(Serial Data line)で構成される2線式の通信規格I2C(登録商標)が採用されているものとする。
パラレル通信線51は、表示プロセッサ11及びLCDコントローラ2N間においてパラレル通信を行うためのデータ通信線である。ここでは、LCDコントローラ2Nに対するアクセスであるかどうかを示すチップセレクト信号線CSと、書き込み先としてビデオRAM24又はレジスタ群27を指定するセレクト信号線RSPと、データの書き込みタイミングを示すライト信号線WRBと、データの読み出しタイミングを示すリード信号線RDBと、複数のデータ信号線D0〜D7とによって構成され、8ビットのデータを同時に送受信することができるが、アドレス線は省略されているものとする。
画像データ記憶部12は、画像データを保持している記憶装置であり、例えば、ホストコントローラ1のクロック信号に同期して動作するSDRAM(Synchronous Dynamic RAM)が用いられる。この画像データは、ホストプロセッサ10又は表示プロセッサ11によって読み出され、表示プロセッサ11において所望の画像処理が行われることにより、LCDコントローラ2Nに蓄積可能な画像データが生成される。なお、画像データとは、静止画像や動作画像を規定しているピクセルデータやベクトルデータの集合体であるものとする。
プログラム記憶部13は、プログラムやデータを保持している記憶装置であり、例えば、電気的に書き換え可能な不揮発性の半導体メモリであるフラッシュメモリが用いられる。ホストプロセッサ10は、プログラム記憶部13から読み出したプログラムを逐次実行している。また、ホストプロセッサ10は、表示プロセッサ11を初期化した後、プログラム記憶部13から表示プロセッサ11用のプログラムあるいはマイクロコードを読み出し、表示プロセッサ11内のメモリに書き込みを行う。
ホストコントローラ1は、ホストプロセッサ10及び表示プロセッサ11により構成される。なお、ホストプロセッサ10及び表示プロセッサ11は、異なる半導体デバイスとして構成することもできるが、一つの半導体デバイスとして構成することもできる。
表示プロセッサ11は、画像データ記憶部12から読み出された画像データに基づいて、画面表示させる画像データを生成している。例えば、MPEG4、H.263などの形式でエンコードされた動画像データをフレームごとの画像データに展開するデコード処理や、画像データの拡大処理、縮小処理、回転処理、反転処理、フォーマット変換処理、色空間補正処理、重ね合わせ処理などを行っている。この様にして生成された画像データは、パラレル通信線51を介して、LCDコントローラ2Nへ高速転送される。その際、表示プロセッサ11は、一連の画像データの転送に先立って、VRAM書込部23の動作を規定する書込制御データをLCDコントローラ2Nへ出力する。
ホストプロセッサ10は、シリアル通信線50を介して、LCDコントローラ2Nに制御データを出力し、表示プロセッサ11が行う上記処理を除き、LCDコントローラ2N及びLCD表示装置3に対する様々な制御を行っている。ここでは、LCDコントローラ2Nに対し、画像データ出力部25の動作を規定する出力制御データ、LCD表示装置3の動作を規定するLCD制御データ、周辺機器制御部29の動作を規定する周辺機器制御データを出力している。
LCDコントローラ2Nは、表示用通信部21、制御用通信部22、VRAM書込部23、ビデオRAM24、画像データ出力部25、レジスタ書込部26、レジスタ群27、制御データ出力部28及び周辺機器制御部29により構成される。
表示用通信部21は、パラレル通信線51に接続され、表示プロセッサ11から送出された画像データ及び書込制御データの受信処理を行っている。表示用通信部21は、パラレル通信線51に含まれるセレクト信号線RSPに基づいて、受信データが画像データ又は書込制御データのいずれであるのかを判別し、画像データの場合にはVRAM書込部23へ出力し、書込制御データの場合にはレジスタ書込部26へ出力する。
制御用通信部22は、シリアル通信線50に接続され、ホストプロセッサ10から送出された出力制御データ、LCD制御データ及び周辺機器制御データの受信処理を行っている。これらのデータは、制御用通信部22からレジスタ書込部26へ出力される。
VRAM書込部23は、レジスタ群27内の書込制御データに基づいて、一連の画像データをビデオRAM24に順次に書き込んでいる。表示プロセッサ11から転送される一連の画像データは、その画素位置が連続領域を形成していることから、VRAM書込部23は、書込制御データに基づいて、書き込み先となるビデオRAM24上のアドレスを生成し、画像データの高速書き込みを行っている。この書込制御データは、例えば、画像データのフォーマットや、ビデオRAM24への書き込みを開始する画素位置、書き込み方向、書き込み範囲、書き込み禁止許可などの情報からなる。
ビデオRAM24は、画像データを書き換え可能に記憶する半導体記憶装置であり、表示用通信部21が受信した画像データを画素位置に対応づけて格納される。このビデオRAM24内に格納されている画像データは、画像データ出力部25によって読み出され、LCD表示装置3へ出力される。なお、ビデオRAMは、書き込み時のオーバーヘッドを低減するための入力バッファが設けられており、平均書き込み速度はレジスタ群27よりも速い。
画像データ出力部25は、データ通信線53を介して、LCD表示装置3に接続されており、レジスタ群27内の出力制御データに基づいてLCD表示装置3へ表示データを出力するタイミング調整を行いつつ、ビデオRAM24から画像データを読み出し、データ通信線53へ出力している。この出力制御データには、例えば、画像データのカラーパレット、転送速度、フォーマット、水平垂直信号の出力タイミング、画素データの出力タイミングなどの情報が含まれている。また、データ通信線53による画像データの伝送には、RGB666のパラレル通信や、LVDS(Low Voltage Differential Signaling:低電圧差動伝送)方式が採用され、例えば、毎秒60フレームのフレームレートで画像データが転送される。
レジスタ群27は、制御データを保持する複数のレジスタで構成される書き換え可能な半導体記憶装置であり、レジスタ書込部26は、ホストコントローラ1から入力された制御データをレジスタ群27に書き込む動作を行っている。すなわち、パラレル通信線51を介して表示プロセッサ11から入力された書込制御データや、シリアル通信線50を介してホストプロセッサ10から入力された出力制御データ、LCD制御データ及び周辺機器制御データは、レジスタ書込部26によって、レジスタ群27内のいずれかのレジスタに書き込まれる。その際、ホストプロセッサ10及び表示プロセッサ11からのレジスタ群27に対するデータ書き込みに競合が生じれば、これらのデータ書き込みについて調停が行われる。
制御データ出力部28は、データ通信線52を介して、LCD表示装置3に接続されており、レジスタ群27内のLCD制御データをLCD表示装置3へ出力している。このLCD制御データには、データ通信線53を介してLCD表示装置3へ入力される画像データを除く様々な制御情報が含まれている。例えば、表示データの転送速度やフォーマット情報、水平垂直信号の出力タイミング、画素データの出力タイミングなどの情報や、LCD表示装置3内のドライバ回路32の電圧制御、ガンマ補正などの情報が含まれており、これらの情報がLCD表示装置3へ出力される。
周辺機器制御部29は、周辺機器制御データに基づいて、図示しない周辺機器に対する信号入出力や制御を行っており、例えば、USBトランシーバ、信号レベルを変換するレベルシフタとしての機能を有している。つまり、図9に示した従来の携帯電話機におけるI/Oコントローラ4に相当する。なお、この周辺機器制御部29が対象とする周辺機器には、USB機器やSDカードのように着脱可能に取り付けられる外部装置だけでなく、携帯電話機内に予め組み込まれている内部装置も含まれる。
LCD表示装置3は、LCDコントローラ2NのビデオRAM24から転送される画像データを画面表示する表示装置である。このLCD表示装置3は、データ通信線53を介して画像データを受信する通信部31と、受信した画像データに基づいて液晶表示パネル33を駆動するドライバ回路32と、表示画面を有する液晶表示パネル33によって構成される。なお、通信部31及びドライバ回路32は、異なる半導体デバイスとして構成することもできるが、一つの半導体デバイスとして構成することもできる。
通信部31及びドライバ回路32は、データ通信線52を介して入力されるLCD制御データに基づいて動作している。また、通信部31は、LCDコントローラ2Nから画像データを正しく受信できなかった場合、受信エラーを通知する制御信号として、インタラプト信号(割り込み信号)を生成し、LCDコントローラ2N或いはホストコントローラ1へ出力する。
図3は、図2のレジスタ書込部26及びレジスタ群27について更に詳細な構成例を示したブロック図である。
レジスタ群27は、第1レジスタ群71と、第2レジスタ群72と、RA(Read Address)レジスタ73,74とによって構成される。第1レジスタ群71は、出力制御データ、LCD制御データ及び周辺機器制御データを格納するための複数のレジスタからなり、主としてシリアル通信線50を介してホストプロセッサ10からアクセスされる。一方、第2レジスタ群72は、書込制御データを格納するための複数のレジスタからなり、主としてパラレル通信線51を介して表示プロセッサ11からアクセスされる。ただし、ホストプロセッサ10及び表示プロセッサ11は、それぞれが第1レジスタ群71及び第2レジスタ群72のいずれに対してもアクセスすることができる。
RAレジスタ73は、ホストプロセッサ10がレジスタ群71及び72内に保持されている制御データを読み出す際、読み出し対象となるレジスタのアドレス(リードアドレス)を予め書き込んでおくレジスタである。また、RAレジスタ74は、表示プロセッサ11がレジスタ群71及び72内に保持されている制御データを読み出す際、読み出し対象となるレジスタのアドレス(リードアドレス)を予め書き込んでおくレジスタである。
レジスタ書込部26は、第1のバッファ61、第2のバッファ62、書込調停部63、アドレスデコーダ64及びセレクタ65からなる。レジスタ群27へのデータ書込要求は、ホストコントローラ1から2つのデータ通信線50,51を介して入力されるが、レジスタ群27内の異なるレジスタに対し、同時にデータ書き込みを行うことはできない。このため、書込調停部63が、競合するデータ書込要求を調停するとともに、第1及び第2のバッファ61,62が、競合するデータ書込要求を一時記憶している。
第1のバッファ61は、制御用通信部22からのデータ書込要求を一時記憶する入力バッファである。つまり、ホストプロセッサ10によって生成された制御データと、当該制御データの書き込み先となるレジスタのアドレスとが、シリアル通信線50を介して入力された場合、レジスタアドレスはアドレス記憶部61aに、書込制御データはデータ記憶部61bにそれぞれ格納され、所定のタイミングで書込調停部63へ出力される。
同様にして、第2のバッファ62は、表示用通信部21からのデータ書込要求を一時記憶する入力バッファである。つまり、表示プロセッサ11によって生成された書込制御データと、当該書込制御データの書き込み先となるレジスタのアドレスとが、パラレル通信線51を介して入力された場合、レジスタアドレスはアドレス記憶部62aに、書込制御データはデータ記憶部62bにそれぞれ格納され、所定のタイミングで書込調停部63へ出力される。
各バッファ61,62内のレジスタアドレスは、書込調停部63を介してアドレスデコーダ64へ出力され、各バッファ61,62内の制御データは、書込調停部63を介してセレクタ65へ出力される。アドレスデコーダ64は、上記レジスタアドレスをデコードし、セレクタ65は、このデコード結果に基づいて、レジスタ群27を構成するレジスタのいずれか一つを選択し、選択されたレジスタへ上記制御データが書き込まれる。
書込調停部63は、第1及び第2のバッファ61,62によるデータ書き込みが競合した場合に、これらのデータ書き込みを調停し、順次に実行する。例えば、一方のバッファ61(62)から入力された制御データの書き込み中に、他方のバッファ62(61)からデータが入力されると、実行中のデータ書き込みが終了してから、新たなデータ書き込みを開始する。また、両バッファ61及び62から同時にデータが入力されると、LCDコントローラ2N内で生成される内部クロック信号に基づいてデータ書き込みの優先順位が決定される。
図4のステップS101〜S106は、図3のレジスタ書込部26における動作の一例を示したフローチャートであり、レジスタ群27に対するデータ書き込み(ライト)時の処理手順が示されている。まず、第1のバッファ61は、シリアル通信線50を介してホストプロセッサ10から入力されるレジスタアドレス及びデータをそれぞれアドレス記憶部61a及びデータ記憶部61bに蓄積する。また、第2のバッファ62は、パラレル通信線51を介して表示プロセッサ11から入力されるレジスタアドレス及びデータをそれぞれアドレス記憶部62a及びデータ記憶部62bに蓄積する(ステップS101)。
各バッファ61,62は、レジスタアドレス及びデータの格納が完了すると、これらのレジスタアドレス及びデータを書込調停部63へ出力する(ステップS102)。書込調停部63は、バッファから入力されたアドレスをアドレスデコーダ64に出力するとともに、データをセレクタ65に出力する。ただし、各バッファ61,62からの入力が同時に発生し、アドレスデコーダ64及びセレクタ65への出力に競合が生じる場合、書込調停部63は、両者の優先順位を判別し、この判別結果に基づいて順に出力する(ステップS103〜S105)。すなわち、優先順位の高い方のアドレス及びデータが先に出力され、その後に、優先順位の低い方のアドレス及びデータが出力される。
アドレスデコーダ64は、上記レジスタアドレスをデコードし、セレクタ65は、このデコード結果に基づいて、レジスタ群27からレジスタを選択し、選択された当該レジスタにデータが書き込まれる(ステップS106)。
図5のステップS201〜S204は、図3のレジスタ書込部26における動作の一例を示したフローチャートであり、レジスタ群27からのデータ読み出し(リード)時の処理手順が示されている。
まず、ホストコントローラ1によって、レジスタ群27内のRAレジスタ73,74に、読み出し対象となるレジスタのアドレス(リードアドレス)が書き込まれる(ステップS201)。RAレジスタ73,74は、それぞれデータ通信線50,51に対応づけられており、ホストプロセッサ10からの読み出し要求時には、読出し対象となるレジスタのアドレス(リードアドレス)がRAレジスタ73に格納され、表示プロセッサ11からの読み出し要求時には、読出し対象となるレジスタのアドレス(リードアドレス)がRAレジスタ74に格納される(ステップS202)。
次に、ホストコントローラ1より読み出し動作が行われるとRAレジスタ73,74内のアドレスによって指定されたレジスタ内に保持されている制御データが取り出され(ステップS203)、読み出し対象となるレジスタのアドレス(リードアドレス)に続いてステップS203にて取り出された制御データがホストコントローラ1へ出力される(ステップS204)。このとき、読み出された制御データは、読み出し対象となるレジスタのアドレス(リードアドレス)が格納されていたRAレジスタ73,74に対応づけられたデータ通信線50,51を介してホストコントローラ1へ出力される。すなわち、RAレジスタ73に基づいて読み出された制御データは、制御用通信部22へ出力され、シリアル通信線50を介して、ホストプロセッサ10へ出力される。一方、RAレジスタ74に基づいて読み出された制御データは、表示用通信部21へ出力され、パラレル通信線51を介して、表示プロセッサ11へ出力される。
図6は、パラレル通信線51を介して行われるホストコントローラ1及びLCDコントローラ2N間のデータ通信の一例を示したタイミングチャートである。図中の(a)には、表示プロセッサ11によるレジスタ群27へのデータ書き込みの動作が示され、図中の(b)には、表示プロセッサ11によるレジスタ群27からのデータ読み出しの動作が示されている。表示プロセッサ11は、パラレル通信線51のチップセレクト信号CSを低レベル(理論値0)に、レジスタセレクト信号RSPを高レベル(論理値1)にそれぞれすることにより、レジスタ群27にアクセスすることができる。すなわち、チップセレクト信号CSはLCDコントローラ2Nに対するアクセスであることを示す信号として使用され、レジスタセレクト信号RSPは、レジスタ書き込み又はレジスタ読み出しを示す信号として使用される。なお、チップセレクト信号CSおよびレジスタセレクト信号RSPの極性は、LCDコントローラ2Nに合わせて、表示プロセッサ11側で反転して出力することが可能である。
レジスタ書き込みでは、表示プロセッサ11によって、書き込み先のレジスタアドレスと書き込むべきデータが、ともにデータ信号線D0〜D7へ順次に出力される。チップセレクト信号CSが低レベル、かつレジスタセレクト信号RSPが高レベルであれば、表示用通信部21では、表示プロセッサ11からのライト信号WRBに基づいて、データ信号線D0〜D7の信号レベルが取り込まれ、レジスタアドレス及びデータが順次に受信される。レジスタ書込部26は、受信したレジスタアドレス及びデータに基づいて、レジスタ群27への書き込み行う。
レジスタ読み出しでは、表示プロセッサ11によって、RAレジスタ74のアドレスに続いて、RAレジスタ74に書き込むべきデータ(リードアドレス)が、データ信号線D0〜D7へ順次に出力される。チップセレクト信号CSが低レベル、かつレジスタセレクト信号RSPが高レベルであれば、表示用通信部21では、ライト信号WRBに基づいて、上記リードアドレス及びデータが順次に受信され、レジスタ書込部26によりRAレジスタ74への書き込みが行われる。次に、表示プロセッサ11からのリード信号(RDB)に基づいて、RAレジスタ内のリードアドレスによって指定されたレジスタからデータが読み出され、そのリードアドレス及びデータが、データ信号線D0〜D7へ順に出力される。
図7は、シリアル通信線50を介して行われるホストコントローラ1及びLCDコントローラ2N間のデータ通信の一例を示したタイミングチャートである。図中の(a)には、ホストプロセッサ10によるレジスタ群27へのデータ書き込みの動作が示され、図中の(b)には、ホストプロセッサ10によるレジスタ群27からのデータ読み出しの動作が示されている。
レジスタ書き込みでは、まず、クロック信号線SCLが高レベルの時に、ホストプロセッサ10が、データ信号線SDAを高レベルから低レベルへ変化させ、シリアル通信線50をアクティブにする。次に、レジスタアクセスを示す7ビットのスレーブアドレスがデータ信号線SDAへ出力されることにより、制御用通信部22は、レジスタ群27に対するアクセスが開始されたことを認識する。このスレーブアドレスに続く次のデータ信号(8クロック目)が低レベルであれば、制御用通信部22は、上記アクセスがレジスタライトであると認識する。
続く9クロック目に、制御用通信部22が、ACK信号(アクノリッジ信号)を出力すれば、書き込み対象となるレジスタアドレスと、書き込むべきデータとが、ホストプロセッサ10によってデータ信号線SDAに1ビットずつ順次に出力される。制御用通信部22では、クロック信号線SCLに基づいて、上記レジスタアドレス及びデータが受信され、レジスタ書込部26によってレジスタ群27へ書き込まれる。アドレス及びデータは、それぞれ8ビットの情報として入力され、データの入力後の9クロック目に制御用通信部22からACK信号が出力され、クロック信号線SCLが高レベルである時に、ホストプロセッサ10が、データ信号線SDAを低レベルから高レベルに変化させると、制御用通信部22は、レジスタ群27に対するアクセスが終了したことを認識し(エンド条件)、書き込みが終了する。
レジスタ読み出しを行う際、ホストプロセッサ10は、まず、上記のレジスタ書き込み動作にしたがってシリアル通信線50を介してLCDコントローラ2NのRAレジスタ73に読み出し対象となるレジスタのアドレス(リードアドレス)を書き込む。次に、レジスタ書き込みの場合と同様に、レジスタ群27に対するアクセスを開始し、7ビットのスレーブアドレスに続く次のデータ信号(8クロック目)が高レベルであれば、制御用通信部22は、上記アクセスがレジスタリードであると認識する。
続く9クロック目に、制御用通信部22は、ACK信号(アクノリッジ信号)を出力し、続けて、リードアドレスを8ビットの情報としてデータ信号線SDAへ出力する。続く9クロック目にホストプロセッサ10がACK信号を出力すれば、リードアドレスに基づいて、レジスタ群27から読み出されたデータが、制御用通信部22によりデータ信号線SDAへ出力される。8ビットのデータが出力された後の9クロック目にホストプロセッサ10から非ACK信号が出力され、クロック信号線SCLが高レベルである時に、ホストプロセッサ10が、データ信号線SDAを低レベルから高レベルに変化させると、制御用通信部22は、レジスタ群27に対するアクセスが終了したことを認識し(エンド条件)、読み出しが終了する。
図8は、図3のレジスタ書込部26における動作の一例を示したタイミングチャートであり、レジスタ群27への書き込みに競合が生じた際の様子が示されている。レジスタ書込部26は、LCDコントローラ2N内で生成される内部クロック信号MCLKに基づいて書き込み動作を行っている。すなわち、表示用通信部21又は制御用通信部22によってレジスタアドレス及び書き込むべきデータが受信された場合、次の内部クロック信号MCLKの立ち上がり時に、レジスタ群27に書き込まれる。
つまり、レジスタ群27への書き込みは、内部クロック信号MCLKに同期させて行われている。このため、このクロック周期以下の時間差で、表示用通信部21及び制御用通信部22の両方からレジスタ書き込みが要求された場合、次の内部クロック信号MCLKの立ち上がり時に、これらのデータ書き込みが競合することになる。例えば、パラレル信号線51からデータ書き込み用のライト信号WRBの立ち上がりエッジが入力されてから内部クロックMCLK周期以下の時間差でシリアル信号線50から書き込み動作完了を示すエンド条件が入力された場合、次の内部クロック信号MCLKの立ち上がり時に、これらのデータ書き込みが競合することになる。
図中では、シリアル通信線50及びパラレル通信線51を介して、ともに内部クロック信号MCLKの3クロック目までに、レジスタアドレス及び書き込むべきデータが、LCDコントローラ2Nに入力されている。このため、4クロック目の立ち上がり時におけるレジスタ書き込みにおいて競合が発生する。
このため書込調停部63が、内部クロック信号MCLKに基づいて、2つのレジスタ書き込み要求の調停を行っている。具体的には、シリアル通信線50、パラレル通信線51からのレジスタ書き込み周期をそれぞれMCLK周期の2倍以上あけることとし、内部クロック信号MCLKにおける偶数番目のクロックパルスで競合が生じた場合には、パラレル通信線51からのレジスタ書き込み要求を優先させ、奇数番目のクロックパルスで競合が生じた場合には、シリアル通信線50からのレジスタ書き込み要求を優先させている。つまり、通信線50,51からのレジスタ書き込み要求の優先順位を競合が生じたタイミングによって決定し、この優先順位をクロック周期で交互に反転させている。なお、競合時に優先順位の低い方のレジスタ書き込みは、次の内部クロック信号MCLKの立ち上がりに実行される。
図中では、通信線50,51を介して入力されたレジスタ書き込み要求が、MCLKの4クロック目で競合している。この場合、パラレル通信線51からの要求が優先され、4クロック目のパルス立ち上がり時101に、パラレル通信線51からの入力データがレジスタ群27へ書き込まれる。そして、5クロック目のパルス立ち上がり時102に、シリアル通信線50からの入力データがレジスタ群に書き込まれる。
なお、このような書き込み要求の調停は、書き込み対象となるレジスタ群71,72の異同にかかわらず行われる。つまり、ホストプロセッサ10及び表示プロセッサ11が、ともに同じレジスタ群71又は72に対して書き込みを行おうとする場合だけでなく、それぞれ異なるレジスタ群71及び72に対して書き込みを行おうとする場合であっても、上述した競合調停が行われる。
本実施の形態によれば、書込調停部63において、レジスタ群27への競合するデータ書き込みの調停が行われているため、レジスタ群27に対し、シリアル通信線50を介してホストプロセッサ10から書き込みを行うとともに、パラレル通信線51を介して表示プロセッサ11からも書き込みを行うことができる。
また、書込調停部63と表示用通信部21及び制御用通信部22との間にそれぞれバッファ61,62が設けられているので、データ書き込みの調停の際、ホストコントローラ1から入力されたレジスタアドレス及び書き込むべきデータが失われるのを防止することができる。
また、LCDコントローラ2N内に、周辺機器制御部29を設けるとともに、周辺機器制御データをレジスタ群27に格納することにより、配線数を増大させることなく、ホストコントローラ1及びLCDコントローラ2N間を2つのデータ通信線50,51により接続することができる。このため、画像データの転送速度を低下させることなく、任意のタイミングで制御データも転送することができる。
また、第1レジスタ群71及び第2レジスタ群72に対するデータ書き込みの入力ポートが共通化されているので、LCDコントローラ2Nの回路構成を簡略化し、コストを削減することができる。
なお、本実施の形態では、LCDコントローラ2Nに対し、画像データがパラレル通信線51を介して入力され、LCD表示装置3を含む周辺機器の制御データがシリアル通信線50を介して入力される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、画像データがシリアル通信線50を介して入力され、周辺機器の制御データがパラレル通信線51を介して入力されるものにも適用することができる。また、2つのデータ通信線50,51がいずれもパラレル通信線、又は、いずれもシリアル通信線である場合にも適用することができる。
本発明の実施の形態による携帯電話機の概略構成例を示したブロック図である。 図1の携帯電話機の要部について更に詳細に示したブロック図である。 図2のレジスタ書込部26及びレジスタ群27について更に詳細な構成例を示したブロック図である。 図3のレジスタ書込部26におけるデータ書き込み動作の一例を示したフローチャートである。 図3のレジスタ書込部26におけるデータ読み出し動作の一例を示したフローチャートである。 パラレル通信線51を介して行われるデータ通信の一例を示したタイミングチャートである。 シリアル通信線50を介して行われるデータ通信の一例を示したタイミングチャートである。 図3のレジスタ書込部26におけるデータ書き込みの競合時における動作の一例を示したタイミングチャートである。 従来の携帯情報端末の要部について一構成例を示したブロック図である。
符号の説明
1 ホストコントローラ
2 LCDコントローラ
3 LCD表示装置
10 ホストプロセッサ
11 表示プロセッサ
12 画像データ記憶部
13 プログラム記憶部
19 アナログ制御部
21 表示用通信部
22 制御用通信部
23 VRAM書込部
24 ビデオRAM
25 画像データ出力部
26 レジスタ書込部
27 レジスタ群
28 制御データ出力部
31 通信部
32 ドライバ回路
33 液晶表示パネル
50〜53 データ通信線
61,62 バッファ
63 書込調停部
64 アドレスデコーダ
65 セレクタ
71,72 第1レジスタ群、第2レジスタ群
73,74 RAレジスタ
MCLK 内部クロック信号
RSP セレクト信号線
SCL クロック信号線
SDA データ信号線
CS チップセレクト信号
WRB ライト信号
RDB リード信号

Claims (7)

  1. 画像表示を行う表示装置と、画像データを生成するホストコントローラと、上記表示装置及び上記ホストコントローラ間に介在させる表示コントローラとを備えた携帯情報端末において、
    上記ホストコントローラ及び上記表示コントローラが、第1データ通信線及び第2データ通信線により接続され、
    上記表示コントローラが、画像データを記憶するビデオRAMと、
    上記第1データ通信線を介して入力された画像データを上記ビデオRAMに書き込むVRAM書込部と、
    上記ビデオRAM内に保持されている画像データを上記表示装置へ出力する画像データ出力部と、
    上記第1データ通信線を介して入力された上記VRAM書込部の動作を規定する書込制御データ、及び、上記第2データ通信線を介して入力された上記画像データ出力部の動作を規定する出力制御データを格納するレジスタ群と、
    上記レジスタ群からアドレス指定されたレジスタを選択し、選択されたレジスタに対してデータ書き込みを行うレジスタ書込部とを備え、
    上記レジスタ書込部が、上記第1及び第2データ通信線から上記レジスタ群へのデータ書込要求が競合した場合に、これらの書き込み動作を調停する書込調停部を有することを特徴とする携帯情報端末。
  2. 画像表示を行う表示装置と、画像データを生成するホストコントローラと、上記表示装置及び上記ホストコントローラ間に介在させる表示コントローラとを備えた携帯情報端末において、
    上記ホストコントローラ及び上記表示コントローラが、第1データ通信線及び第2データ通信線によって接続され、
    上記表示コントローラが、画像データを記憶するビデオRAMと、
    上記第1データ通信線を介して入力された画像データを上記ビデオRAMに書き込むVRAM書込部と、
    上記第1データ通信線を介して入力された上記VRAM書込部の動作を規定する書込制御データ、及び、上記第2データ通信線を介して入力された上記表示装置の動作を規定する表示装置制御データを格納するレジスタ群と、
    上記レジスタ群内に保持されている表示装置制御データを上記表示装置へ出力する制御データ出力部とを備え、
    上記レジスタ群からいずれか一つのレジスタを選択し、選択されたレジスタに対してデータ書き込みを行うレジスタ書込部と、
    上記レジスタ書込部が、上記第1及び第2データ通信線から上記レジスタ群へのデータ書き込みが競合した場合に、これらの書き込み動作を調停する書込調停部を有することを特徴とする携帯情報端末。
  3. 上記表示コントローラが、当該携帯情報端末に着脱可能に接続される周辺機器との間で信号入出力を行う周辺機器制御部を備え、
    上記レジスタ群が、上記第2データ通信線を介して入力された上記周辺機器制御部の動作を規定する周辺機器制御データを保持することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯情報端末。
  4. 上記第1データ通信線が、パラレル通信を行うための通信線からなり、上記第2データ通信線が、シリアル通信を行うための通信線からなり、第1データ通信線のビットレートが、第2データ通信線よりも高いことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の携帯情報端末。
  5. 上記ホストコントローラは、一連の画像データの送信に先立って、上記一連の画像データの上記ビデオRAM上における書き込み先を規定する書込制御データを送信し、
    上記VRAM書込部は、画像データを上記ビデオRAMへ書き込む際、上記書込制御データに基づいて上記ビデオRAMへのアドレスを生成することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の携帯情報端末。
  6. 上記レジスタ書込部は、上記第1データ通信線からのデータ書込要求を構成するレジスタアドレス及びデータを記憶する第1バッファと、
    上記第2データ通信線からのデータ書込要求を構成するレジスタアドレス及びデータを記憶する第2バッファとを備え、
    上記書込調停部は、上記第1及び第2データ通信線からのデータ書込要求が競合した場合に、一方のバッファからのデータ書き込みが終了した後に、他方のバッファからのデータ書き込みを開始することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の携帯情報端末。
  7. 上記書込調停部は、一定周期ごとにデータ書込要求を受け付け、上記第1及び第2データ通信線からのデータ書込要求が競合した場合、上記データ通信線の一方からの書込要求を他方からのデータ書込要求よりも優先し、上記一定周期ごとに優先するデータ通信線を入れ替えることを特徴とする請求項6に記載の携帯情報端末。
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