JP4741856B2 - 妊娠期間における妊婦別の適正な体格指標算出装置 - Google Patents

妊娠期間における妊婦別の適正な体格指標算出装置 Download PDF

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Description

本発明は、妊娠期間における妊婦の体格指標または体重変化の適正範囲を妊婦別に算出するための技術に関し、特に、全妊娠期間に渡って妊婦別の適正体重または体格指標を算出する技術に関する。
妊婦に対しては、妊娠中毒症の予防あるいは妊娠糖尿病の予防など、種々の目的で体重管理が行われている。この体重管理は、主に、妊娠期間中に行われる定期検診において体重測定をし、妊娠前の体重からの変化(増加)量、及び前回の定期検診からの体重の変化量などに基づいて、適切な体重が維持されるように医師等が指導を行っている。
しかしながら、各妊婦は妊娠前の体格(身長及び体重)がそれぞれ異なることから、体重の増加量について一律の基準を適用したのでは、適切な体重管理をすることができない。また、それぞれの妊婦の体格を考慮したとしても、それは定性的なものとなってしまい、客観性を担保することができない。
そこで、本発明の目的は、妊婦の体格に応じた体重管理を支援するための技術を提供することである。
本発明の別の目的は、妊娠期間中に変化する体格指標または体重について、妊婦別の適正範囲を求めるための技術を提供することである。
本発明の一実施態様に従う妊娠期間における妊婦別の適正な体格指標算出装置は、妊婦の身長及び妊娠前の体重の入力を受け付ける手段と、前記入力手段が入力を受け付けた前記妊婦の身長及び妊娠前の体重に基づいて、妊娠期間内の所定時期における前記妊婦の適正な体格指標の上限値及び下限値を定める適正体格指標設定手段と、多数の妊婦の妊娠期間における体格指数の変化の実績値に基づいて算出された、妊娠期間における体格指数の基準変化率を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された基準変化率と、前記適正体格指標設定手段により定められた前記妊娠期間内の所定時期における適正な体格指標の上限値及び下限値とに基づいて、前記妊婦の妊娠期間における体格指標の適正範囲を算出する適正範囲算出手段と、を備える。
好適な実施形態では、前記適正範囲算出手段により算出された、前記妊婦の妊娠期間における体格指標の適正範囲に基づいて、前記妊婦の妊娠期間における体重の適正範囲を算出する手段を、さらに備えるようにしてもよい。
好適な実施形態では、前記入力手段が入力を受け付けた前記妊婦の身長及び妊娠前の体重に基づいて、前記妊婦の妊娠前の体格指数を算出する体格指数算出手段を、さらに備え、前記適正体格指標設定手段は、前記妊婦の妊娠前の体格指標に基づいて、前記妊娠期間の所定時期における前記妊婦の適正体重の上限値及び下限値を定め、前記妊婦の身長及び前記妊娠期間の所定時期における前記妊婦の適正体重の上限値及び下限値に基づいて、前記妊娠期間の所定時期における適正な体格指標の上限値及び下限値を定めるようにしてもよい。
好適な実施形態では、前記入力手段が入力を受け付けた前記妊婦の身長及び妊娠前の体重に基づいて、前記妊婦の妊娠前の体格指数を算出する体格指数算出手段を、さらに備え、前記適正範囲算出手段は、前記妊婦の妊娠前の体格指標と、前記妊娠期間の所定時期における前記妊婦の適正な体格指標の上限値及び下限値とに基づいて、前記妊娠期間の所定時期における前記妊婦の適正な体格指標変化率の上限値及び下限値を算出し、前記妊娠期間の所定時期の基準変化率と、前記妊娠期間の所定時期における前記妊婦の適正な体格指標変化率の上限値及び下限値とに基づいて、前記妊婦に関する調整係数を算出し、前記算出された前記妊婦に関する調整係数と前記妊娠期間の所定時期以外の基準変化率とに基づいて、前記妊娠期間の所定時期以外の時期の前記妊婦の体格指標の変化率の適正範囲を定め、前記妊娠期間の所定時期以外の時期の前記妊婦の体格指標の変化率の適正範囲に基づいて、前記妊婦の妊娠期間における体格指標の適正範囲を算出するようにしてもよい。
好適な実施形態では、前記適正体格指標設定手段は、妊娠10ヶ月の適正な体格指標の上限値及び下限値を定め、前記適正範囲算出手段は、妊娠2ヶ月から9ヶ月までの適正な体格指標の上限値及び下限値を定めてもよい。
好適な実施形態では、前記記憶手段に記憶されている体格指数の基準変化率は、あらゆる体格の妊婦の体格指数の変化の実績値に基づいて算出されたものであってもよいし、体格別に分類した妊婦の体格指数の変化の実績値に基づいて算出されたものであってもよい。
好適な実施形態では、前記体格指標はBMI(Body Mass Index)値であってもよいし、カウプ指数であってもよい。
以下、本発明の一実施形態に係る妊婦の適正体重算出装置1について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る妊婦の適正体重算出装置1の全体構成を示す図である。本装置1は、入力装置3及び表示装置5に接続されていて、入力装置3から妊婦の身長及び妊娠前の体重が入力されると、その妊婦の妊娠初期から満期(例えば妊娠2ヶ月から10ヶ月)までの間の適正な体重及び体格指標を算出し、表示装置5に出力する。本実施形態では、体格指標としてBMI(Body Mass Index)を用いるが、カウプ指数など他の体格指標でもよい。
ここで、例えば、本実施形態の適正体重算出装置1をインターネット上のサーバに実装し、ユーザがインターネットを介して接続された端末装置、携帯電話機、パーソナルコンピュータなどを入力装置3及び表示装置5として利用する形態でもよい。
この妊婦の適正体重算出装置1は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する装置1内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
図1に示す妊婦の適正体重算出装置1は、適正体重の算出対象となる妊婦の身長及び妊娠前の体重の入力を受け付けて、妊娠2ヶ月から10ヶ月までの間の体重及びBMI値の適正範囲を求める。そのために、本装置1は以下のような構成を備える。
すなわち、本装置1は、妊娠前のBMI値を算出する妊娠前BMI算出部11と、妊娠10ヶ月でのBMI値を算出する満期BMI算出部12と、妊娠前のBMI値に対するBMI変化率を算出するBMI変化率算出部13と、対象妊婦に固有の調整係数を算出する調整係数算出部14と、妊娠期間中の対象妊婦のBMI変化率を算出する個別BMI変化率算出部15と、BMI変化率をBMI値に変換するBMI変換部16と、BMI変化率を体重に変換する体重変換部17とを有する。さらに、本装置1は、データを記憶するための構成として、適正体重増加テーブル21と、多数の妊婦の実データから算出された基準BMI変化率を記憶した基準BMI変化率記憶部22と、本装置1により算出された各妊婦の個別のBMI変化率を記憶する個別BMI変化率記憶部23とを有する。
妊娠前BMI算出部11は、入力装置3から入力された対象妊婦の身長及び妊娠前の体重に基づいて、対象妊婦の妊娠前のBMI値を算出する。
満期BMI算出部12は、妊娠前BMI算出部11から対象妊婦の妊娠前のBMI値を取得する。そして、このBMI値に基づいて、適正体重増加テーブル21から妊娠10ヶ月での適正な体重増加量を取得する。
ここで、妊娠10ヶ月における適正な体重増加量は、妊娠前のBMI値に応じて予め定められている。適正体重増加テーブル21には、図1に示すように、この予め定められた適正な体重増加量が登録されている。同図からわかるように、適正な体重増加量には一定の幅があり、上限の増加量(上限値)及び下限の増加量(下限値)がある。
なお、適正体重増加テーブル21に格納されている適正体重増加量は、必ずしも妊娠10ヶ月におけるものでなくてもよく、妊娠期間における所定の時期でよい。この場合、後述する調整係数を算出するための処理は、この所定の時期の基準BMI変化率を用いて行われる。この妊娠期間における所定の時期は、例えば、妊娠期間の後期であればより好ましい。
満期BMI算出部12は、さらに、対象妊婦の身長及び妊娠前体重と、ここで取得した体重増加量の上限値及び下限値とを用いて、妊娠10ヶ月での適正BMI値の上限値(以下、上限BMI値という)及び下限値(以下、下限BMI値という)を算出する。上限BMI値及び下限BMI値の算出式は、それぞれ以下の通りである。
上限BMI値=(妊娠前体重+適正体重増加量の上限値)/(身長)2 (1)
下限BMI値=(妊娠前体重+適正体重増加量の下限値)/(身長)2 (2)
BMI変化率算出部13は、対象妊婦の妊娠前BMI値、妊娠10ヶ月での上限BMI値及び下限BMI値を、満期BMI算出部12から取得する。そして、妊娠10ヶ月でのBMI変化率の上限値(以下、上限BMI変化率という)及び下限値(以下、下限BMI変化率という)を算出する。上限BMI変化率及び下限BMI変化率の算出式は、それぞれ以下の通りである。
上限BMI変化率=(上限BMI値−妊娠前BMI値)/(妊娠前BMI値) (3)
下限BMI変化率=(下限BMI値−妊娠前BMI値)/(妊娠前BMI値) (4)
調整係数算出部14は、BMI変化率算出部13から上限BMI変化率及び下限BMI変化率を取得する。そして、基準BMI変化率記憶部22を参照し、基準BMI変化率に対する、対象妊婦に個別の調整係数を算出する。
ここで、図2を用いて基準BMI変化率について説明する。
基準BMI変化率とは、予め多数の妊婦の全妊娠期間に渡るBMI値の変化の実績値に基づいて算出された、妊娠前に対する各妊娠月数におけるBMI値の変化率である。その算出式は以下の通りである。
基準BMI変化率=(Nヶ月のBMI値−妊娠前のBMI値)/妊娠前のBMI値 (5)
ここで、Nヶ月のBMI値及び妊娠前BMI値は、いずれも多数の妊婦のデータの平均値である。
基準BMI変化率記憶部22のデータ構造の一例を同図(a)に示す。すなわち、妊娠前のBMI値に対する各月におけるBMI値の変化率が、基準BMI変化率として記憶されている。また、同図(a)の基準BMI変化率をグラフで示したものが同図(b)である。
なお、本実施形態では、基準BMI変化率は体格による分類を行わず、あらゆる体格の妊婦のデータを含むものを利用する。しかしながら、妊娠前のBMI値などで妊婦の体格を分類し、体格別に算出した基準BMI変化率を予め生成し、これを用いてもよい。
基準BMI変化率は、上述した通り多数の妊婦の平均値であるから、個別の妊婦にそのまま適用することは難しい。そこで、各妊婦の体格差に応じた調整を行うのが調整係数kである。調整係数kは、妊娠10ヶ月の基準BMI変化率に対する、対象妊婦の妊娠10ヶ月のBMI変化率の割合で示す。
調整係数算出部14は、BMI変化率算出部13が算出した上限BMI変化率及び下限BMI変化率について、それぞれの上限及び下限の調整係数を算出する。つまり、上限調整係数は、対象妊婦が適正体重の上限値まで体重が増加した場合の調整係数であり、下限調整係数は、対象妊婦が適正体重の下限値までしか体重が増加しなかった場合の調整係数である。上限調整係数k1及び下限調整係数k2の算出式は、それぞれ以下の通りである。
上限調整係数k1
=妊娠10ヶ月の上限BMI変化率/妊娠10ヶ月基準BMI変化率 (6)
下限調整係数k2
=妊娠10ヶ月の下限BMI変化率/妊娠10ヶ月基準BMI変化率 (7)
再び図1を参照すると、個別BMI変化率算出部15は、調整係数算出部14から上限及び下限の調整係数を取得する。そして、この上限の及び下限の調整係数に基づいて、基準BMI変化率を調整した、対象妊婦固有の個別BMI変化率を算出する。算出された個別BMI変化率は、個別BMI変化率記憶部23に格納される。
個別BMI変化率算出部15は、妊娠2ヶ月から9ヶ月までの基準BMI変化率に対して、上限調整係数及び下限調整係数をそれぞれ乗算し、妊娠2ヶ月から9ヶ月までの上限のBMI変化率及び下限のBMI変化率を算出する。
BMI変換部16は、個別BMI変化率記憶部23に格納されている対象妊婦の各月におけるBMI変化率を、各月におけるBMI値に変換する。BMI変換部16は、個別BMI変化率記憶部23に格納されているBMI変化率と、対象妊婦の妊娠前BMI(または身長及び妊娠前体重)に基づいて、各月の上限及び下限のBMI値を算出する。BMI変換部16は、算出された上限及び下限のBMI値を表示装置5に出力する。
体重変換部17は、BMI変換部16で算出された対象妊婦の各月における上限及び下限のBMI値を、妊婦の身長に基づいて体重に変換する。体重変換部17は、ここで算出された各月の上限及び下限の体重を表示装置5に出力する。
次に、図3、図4並びに図1を参照しながら、個別BMI変化率の具体的な算出手順について説明する。
図3は上限の個別BMI変化率の算出手順を示し、図4は下限の個別BMI変化率の算出手順を示している。
まず、入力装置3が妊婦の身長及び妊娠前体重の入力を受け付ける。この例では、身長1.55(m)、妊娠前体重55(kg)である。
(ステップ1)
妊娠前BMI算出部11が、対象妊婦の妊娠前BMI値50を算出する。この例では、妊娠前BMI値は、22.89である。
(ステップ2)
満期BMI算出部12が、対象妊婦の妊娠10ヶ月の適正体重増加量を適正体重増加テーブル21から取得する。ここでは、適正体重増加量7〜10kgであるから、上限の体重増加量が+10kg、下限の体重増加量が+7kgである。ここで、10ヶ月の上限体重54a及び下限体重64aがそれぞれ、65kgと62kgと算出される。そして、式(1)、(2)を用いると、妊娠10ヶ月の上限BMI値53aが27.06、及び下限BMI値63aが25.81と、それぞれ算出される。
(ステップ3)
BMI変化率算出部13は、式(3)、(4)を用いて、妊娠前のBMI値50と妊娠10ヶ月の上限BMI値53a及び下限BMI値63aとから、上限BMI変化率52a及び下限BMI変化率62aを算出する。ここでは、妊娠10ヶ月の上限BMI変化率52aが0.1818となり、下限BMI変化率62aが0.1273となる。
(ステップ4)
調整係数算出部14が、式(6)、(7)を用いて、妊娠10ヶ月の上限及び下限BMI変化率52a,62aと妊娠10ヶ月の基準BMI変化率22aとに基づいて、上限調整係数k1及び下限調整係数k2を算出する。ここでは、上限調整係数k1が0.8505となり、下限調整係数k2が0.5954となる。
(ステップ5)
ここまでの処理で、対象妊婦の上限及び下限の調整係数k1,k2が求まったので、個別BMI変化率算出部15は、基準BMI変化率をこの調整係数に基づいて調整し、対象妊婦固有のBMI変化率52,53を算出する。すなわち、妊娠2ヶ月から9ヶ月までの各月数の基準BMI変化率に上限調整係数k1をかけて、妊娠2ヶ月から9ヶ月までの上限BMI変化率52bを算出する。各月の具体的な変化率は図3に示す通りである。同様に、妊娠2ヶ月から9ヶ月までの各月数の基準BMI変化率に下限調整係数k2をかけて、妊娠2ヶ月から9ヶ月までの下限BMI変化率62bを算出する。各月の具体的な変化率は図4に示す通りである。ここで算出された妊娠2ヶ月から10ヶ月までの上限及び下限BMI変化率52、62は、個別BMI変化率記憶部23に格納される。
(ステップ6)
BMI変換部16は、個別BMI変化率記憶部23に記憶されている妊娠2ヶ月から9ヶ月までの上限BMI値52b及び下限BMI値62bを、妊娠前のBMI値50に基づいて、それぞれの月の上限BMI値53b及び下限BMI値63bに変換する。各月の具体的な上限及び下限BMI値53b、63bは、それぞれ図3、図4に示す通りである。
(ステップ7)
体重変換部17は、BMI変換部16が算出した妊娠2ヶ月から9ヶ月までの上限及び下限BMI値53b、63bを、妊婦の身長に基づいて、それぞれの月の上限体重54b及び下限体重64bに変換する。各月の上限及び下限体重54b、64bは、それぞれ図3、図4に示す通りである。
図5は、上記のようにして算出された妊娠2ヶ月から10ヶ月までの適正BMI値の範囲(同図(a))及び適正体重の範囲(同図(b))を示すグラフである。すなわち、適正BMI値の範囲は、上限BMI値53を示す線と下限BMI値63を示す線との間の領域であり、適正体重の範囲は、上限体重54を示す線と下限体重64を示す線との間の領域である。
これにより、各妊婦の体格に応じた、妊婦個別の全妊娠期間における適正な体重及び体格指標の範囲を求めることができる。さらに、これにより、妊婦の体重管理のための客観的なデータが提供され、医師等による指導をより適切なものとすることができる。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
例えば、本実施形態では、体格指標としてBMI値を用いているが、これ以外の体格指標を用いてもよい。また、妊娠期間を月数で表し、各月のBMI値及び体重の適正値を求めているが、これ以外にも妊娠期間を週数または日数で表し、各週または日のBMI値及び体重の適正値を求めるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る妊婦の適正体重算出装置1の全体構成を示す図である。 基準BMI変化率を示す図である。 上限の個別BMI変化率の算出手順を示す図である。 下限の個別BMI変化率の算出手順を示す図である。 適正BMI値の範囲及び適正体重の範囲を示すグラフである。
符号の説明
1 適正体重算出装置
3 入力装置
5 表示装置
11 妊娠前BMI算出部
12 満期BMI算出部
13 BMI変化率算出部
14 調整係数算出部
15 個別BMI変化率算出部
16 BMI変換部
17 体重変換部
21 適正体重増加テーブル
22 基準BMI変化率記憶部
23 個別BMI変化率記憶部

Claims (6)

  1. 妊婦の身長及び妊娠前の体重の入力を受け付ける手段と、
    前記入力手段が入力を受け付けた前記妊婦の身長及び妊娠前の体重に基づいて前記妊婦の妊娠前の体格指標を算出する体格指標算出手段と、
    前記体格指標算出手段により算出された前記妊婦の妊娠前の体格指標と、体格指標に応じて予め定められている妊娠10ヶ月の適正体重増加量の上限値及び下限値とから、妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重増加量の上限値及び下限値を定め、
    前記妊婦の妊娠前の体重と、前記妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重増加量の上限値及び下限値とから、妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重の上限値及び下限値を定め、
    前記妊婦の身長及び前記妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重の上限値及び下限値に基づいて、妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正な体格指標の上限値及び下限値を定める適正体格指標設定手段と、
    多数の妊婦の妊娠期間における体格指標の変化の実績値に基づいて算出された、妊娠期間における体格指標の基準変化率を記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された妊娠10ヶ月の基準変化率と、前記適正体格指標設定手段により定められた妊娠10ヶ月における適正な体格指標の上限値及び下限値とに基づいて、前記妊婦に関する調整係数を算出し、前記算出された前記妊婦に関する調整係数と、前記記憶手段に記憶された妊娠2ヶ月から9ヶ月までの基準変化率とに基づいて、前記妊婦の妊娠2ヶ月から9ヶ月までの期間における体格指標の上限値及び下限値を決定することにより、適正範囲を算出する適正範囲算出手段と、を備える妊娠期間における妊婦別の適正な体格指標算出装置。
  2. 前記適正範囲算出手段により算出された、前記妊婦の妊娠2ヶ月から9ヶ月までの期間における体格指標の上限値及び下限値に基づいて、前記妊婦の妊娠2ヶ月から9ヶ月までの期間における体重の上限値及び下限値を算出する手段を、さらに備える請求項1記載の装置。
  3. 前記記憶手段に記憶されている体格指標の基準変化率は、あらゆる体格の妊婦の体格指標の変化の実績値に基づいて算出されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  4. 前記体格指標はBMI(Body Mass Index)値であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
  5. 妊娠期間における妊婦別の適正な体格指標を算出するための方法であって、
    妊婦の身長及び妊娠前の体重の入力を受け付けるステップと、
    前記受け付けた妊婦の身長及び妊娠前の体重に基づいて、前記妊婦の妊娠前の体格指標を算出するステップと、
    前記算出された前記妊婦の妊娠前の体格指標と、体格指標に応じて予め定められている妊娠10ヶ月の適正体重増加量の上限値及び下限値とから、妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重増加量の上限値及び下限値を定めるステップ、
    前記妊婦の妊娠前の体重と、前記妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重増加量の上限値及び下限値とから、妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重の上限値及び下限値を定めるステップと、
    前記妊婦の身長及び前記妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重の上限値及び下限値に基づいて、妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正な体格指標の上限値及び下限値を定めるステップと、
    多数の妊婦の妊娠期間における体格指標の変化の実績値に基づいて算出された、妊娠期間における体格指標の基準変化率を記憶手段に記憶するステップと、
    前記記憶手段に記憶された妊娠10ヶ月の基準変化率と、前記定められた前記妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正な体格指標の上限値及び下限値とに基づいて、前記妊婦に関する調整係数を算出するステップと、
    前記算出された前記妊婦に関する調整係数と、前記記憶手段に記憶された妊娠2ヶ月から9ヶ月までの基準変化率とに基づいて、妊娠2ヶ月から9ヶ月までの期間における前記妊婦の体格指標の適正範囲を算出するステップと、を有する方法。
  6. コンピュータに実行されると、
    妊婦の身長及び妊娠前の体重の入力を受け付けるステップと、
    前記受け付けた妊婦の身長及び妊娠前の体重に基づいて、前記妊婦の妊娠前の体格指標を算出するステップと、
    前記算出された前記妊婦の妊娠前の体格指標と、体格指標に応じて予め定められている妊娠10ヶ月の適正体重増加量の上限値及び下限値とから、妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重増加量の上限値及び下限値を定めるステップ、
    前記妊婦の妊娠前の体重と、前記妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重増加量の上限値及び下限値とから、妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重の上限値及び下限値を定めるステップと、
    前記妊婦の身長及び前記妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正体重の上限値及び下限値に基づいて、妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正な体格指標の上限値及び下限値を定めるステップと、
    多数の妊婦の妊娠期間における体格指標の変化の実績値に基づいて算出された、妊娠期間における体格指標の基準変化率を記憶手段に記憶するステップと、
    前記記憶手段に記憶された妊娠10ヶ月の基準変化率と、前記定められた前記妊娠10ヶ月における前記妊婦の適正な体格指標の上限値及び下限値とに基づいて、前記妊婦に関する調整係数を算出するステップと、
    前記算出された前記妊婦に関する調整係数と、前記記憶手段に記憶された妊娠2ヶ月から9ヶ月までの基準変化率とに基づいて、妊娠2ヶ月から9ヶ月までの期間における前記妊婦の体格指標の適正範囲を算出するステップとが行われる、妊娠期間における妊婦別の適正な体格指標を算出するためのコンピュータプログラム。
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