JP4741423B2 - エアゾール容器 - Google Patents
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Description
この発明では、使用済みのエアゾール容器内の残留ガスを容易に抜き出すことができる。すなわち、まず、噴霧ヘッド、カバー部および残留ガス抜き機構をエアゾール容器本体から取り外し、その後、前記嵌合部の第1内周面に前記ステムを嵌合した後に、カバー部を前記係止部に係止することによって、噴霧ヘッドおよびカバー部をエアゾール容器本体に取り付ける。
この際、嵌合部の第1内周面にステムを嵌合すると、嵌合部の第1内周面の前記長さが、ステムの前記突出長さよりも短くされて、嵌合部における第1内周面の開口端面とエアゾール容器本体の上端面との間に隙間が設けられているので、嵌合部が噴霧ヘッドで下方に押圧されると、この嵌合部は前記隙間を縮めるようにステムとともに押し下げられることになる。
したがって、上述のように嵌合部をステムに嵌めた状態で、噴霧ヘッドおよびカバー部をエアゾール容器本体に取り付けるだけで、残留ガスを抜き出すことができる。
この場合、前記の作用効果を奏する残留ガス抜き機構を確実に実現することができる。
この場合、タックシールを、エアゾール容器本体の前記係止部のうちこの容器本体の径方向で互いに対向する部分に、エアゾール容器本体の上端面を跨いで一体的に貼り付けた後に、タックシールのうち前記係止部に位置する部分を、この係止部と前記カバー部とで挟み込んだ状態で、このカバー部を前記係止部に係止することが可能になる。したがって、噴霧ヘッドで嵌合部を押し下げる過程において、嵌合部がステムから外れるのをより一層確実に防ぐことができる。
そして、この大径部15eの内周面における下端部には、径方向内方に突出した第1係止凸部15fが形成されており、この第1係止凸部15fを、エアゾール容器本体11の外周面に形成された第1係止凹部10aに係止することによって、このカバー部15が、噴霧ヘッド13とともにエアゾール容器本体11に取り付けられている。ここで、本実施形態では、第1係止凹部10aは、エアゾール容器本体11の外周面において胴部16における肩部17との連結部分に形成されており、カバー部15がエアゾール容器本体11に取り付けられた状態で、カバー部15の内面と、エアゾール容器本体11の肩部17の外周面との間に空間が形成されている。
さらにまた、小径部15dの外周面には、第2係止凸部15gが形成されており、この第2係止凸部15gに、オーバーキャップ19の内周面における下端部に突設された第3係止凸部19aが係止することによって、オーバーキャップ19がカバー部15に取り付けられて、噴霧ヘッド13のうち天板部15aの外面から突出した部分が覆われるようになっている。
この残留ガス抜き機構20は、ステム12が嵌合可能な第1内周面22a、およびこの第1内周面22aと同軸上に連通状態で配置されステム12の外径より小径とされてこのステム12が嵌合不能な第2内周面22bを備える筒状の嵌合部22と、この嵌合部22が貫設された長尺のタックシール21とを備えている。そして、この残留ガス抜き機構20は、本実施形態では、図2に示されるように、タックシール21が、エアゾール容器本体11の胴部16の外周面に、その中心軸線O方向に延在させられた状態で着脱自在に貼着されて設けられている。
すなわち、まず、噴霧ヘッド13、カバー部15および残留ガス抜き機構20をエアゾール容器本体11から取り外し、その後、嵌合部22の第1内周面22aにステム12を嵌合した状態でタックシール21をエアゾール容器本体11に貼り付けた後に、カバー部15をエアゾール容器本体11の第1係止凹部10aに係止することによって、噴霧ヘッド13およびカバー部15をエアゾール容器本体11に取り付ける。
したがって、上述のように嵌合部22をステム12に嵌めた状態で、噴霧ヘッド13およびカバー部15をエアゾール容器本体11に取り付けるだけで、残留ガスを抜き出すことができる。
例えば、前記実施形態では、残留ガス抜き機構20のタックシール21を、エアゾール容器本体11の胴部16の外周面に、その中心軸線O方向に延在した状態で着脱自在に貼着して設けたが、これに代えて、例えば、タックシール21を、胴部16の外周面または肩部17の外周面に、その周方向に延在した状態で着脱自在に貼着して設けてもよく、あるいは、タックシール21を緩く丸めて、その径方向中央部にマウンティングカップ18および肩部17を挿入した状態で、肩部17の外周面とカバー部15の内面との間に形成された空間内に収納することによって、タックシール21の前記丸めた状態からの弾性復元力によりカバー部15の内周面に密接させ、この残留ガス抜き機構20をエアゾール容器10に設けるようにしてもよい。さらにこれに代えて、タックシール21を、カバー部15若しくはオーバーキャップ19の表面に貼着してこのエアゾール容器本体11に設けてもよい。
さらに、前記実施形態では、タックシール21として、嵌合部22の第1内周面22aにステム12を嵌合した状態で、エアゾール容器本体11の第1係止凹部10aのうちこの容器本体11の径方向で互いに対向する部分に、エアゾール容器本体11の上端面18aを跨いで一体的に貼り付け可能な長さとされた構成を示したが、例えば、前記上端面18aにのみ貼り付け可能な長さとしてもよく、または、肩部17のうちエアゾール容器本体11の径方向で互いに対向する部分に、前記上端面18aを跨いで一体的に貼り付け可能な長さとしてもよく、その長さは特に限定されるものではない。
さらにまた、また、前記実施形態では、残留ガスを抜き出すときに、嵌合部22の第1内周面22aにステム12を嵌合した状態でタックシール21をエアゾール容器本体11に貼り付けたが、このガス抜きに際し、少なくとも嵌合部22の第1内周面22aにステム12を嵌合しておけばよい。
10a 第1係止凹部(係止部)
11 エアゾール容器本体
12 ステム
13 噴霧ヘッド
13a 導入口
15 カバー部
18a 上端面
20 残留ガス抜き機構
21 タックシール
22 嵌合部
22a 第1内周面
23 フランジ部
O 中心軸線
Claims (4)
- 上端面に上方付勢状態でステムが立設されたエアゾール容器本体と、前記ステムが嵌合された導入口を有する噴霧ヘッドと、この噴霧ヘッドを昇降自在に支持するとともに、前記エアゾール容器本体に設けられた係止部に係止されたカバー部とを備えるエアゾール容器に残留ガス抜き機構が設けられたエアゾール容器であって、
前記残留ガス抜き機構は、前記ステムが嵌合可能な第1内周面を備える筒状の嵌合部と、この嵌合部が貫設された長尺のタックシールとを備え、
前記第1内周面の、前記嵌合部の中心軸線方向の長さは、前記ステムの、前記エアゾール容器本体の上端面からの突出長さよりも短くされ、
前記噴霧ヘッド、カバー部および残留ガス抜き機構をエアゾール容器本体から取り外して、前記嵌合部の第1内周面に前記ステムを嵌合した後に、カバー部を前記係止部に係止することによって、前記噴霧ヘッドにおいて前記導入口がエアゾール容器本体の上端面に向けて開口する下端面で前記嵌合部を下方に押圧してステムを押し下げ、残量ガスを抜き取る構成とされたことを特徴とするエアゾール容器。 - 請求項1記載のエアゾール容器であって、
前記嵌合部の外周面にフランジ部が突設され、この嵌合部は、前記第1内周面が開口する下端面と反対側の上端面側から前記タックシールに形成された貫通孔に挿入されて、前記フランジ部にタックシールが貼着された状態でこのタックシールに突設されていることを特徴とするエアゾール容器。 - 請求項1または2に記載のエアゾール容器であって、
前記カバー部は、前記噴霧ヘッドを、その上昇端位置および下降端位置を規制した状態で昇降自在に支持することを特徴とするエアゾール容器。 - 請求項1から3のいずれかに記載のエアゾール容器であって、
前記タックシールは、前記嵌合部の第1内周面に前記ステムを嵌合した状態で、エアゾール容器本体の前記係止部のうちこの容器本体の径方向で互いに対向する部分に、エアゾール容器本体の上端面を跨いで一体的に貼り付け可能な長さとされていることを特徴とするエアゾール容器。
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