JP4739448B2 - 移動体通信システムの中継局 - Google Patents

移動体通信システムの中継局 Download PDF

Info

Publication number
JP4739448B2
JP4739448B2 JP2009292368A JP2009292368A JP4739448B2 JP 4739448 B2 JP4739448 B2 JP 4739448B2 JP 2009292368 A JP2009292368 A JP 2009292368A JP 2009292368 A JP2009292368 A JP 2009292368A JP 4739448 B2 JP4739448 B2 JP 4739448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
soft
soft information
quantized
encoded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009292368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010161768A (ja
Inventor
ゲオルク・ツァイトラー
ラルフ・ケッター
ゲルハルト・バウフ
イェルク・ヴィドマー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Publication of JP2010161768A publication Critical patent/JP2010161768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4739448B2 publication Critical patent/JP4739448B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/20Repeater circuits; Relay circuits
    • H04L25/24Relay circuits using discharge tubes or semiconductor devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0041Arrangements at the transmitter end
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0045Arrangements at the receiver end
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0076Distributed coding, e.g. network coding, involving channel coding
    • H04L1/0077Cooperative coding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection
    • H04L25/067Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection providing soft decisions, i.e. decisions together with an estimate of reliability
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • H04B7/15592Adapting at the relay station communication parameters for supporting cooperative relaying, i.e. transmission of the same data via direct - and relayed path

Description

本発明は、中継局を使用する移動通信システムにおける無線通信の分野のものである。
従来の中継の概念は、例えば、増幅転送中継法(amplify-and-forward method)、復号転送中継法のような標準の中継法から構成される。増幅転送中継法は、雑音増幅の処理を犠牲にして低い遅延を実現しているが、復号転送中継法(decode-and-forward relaying)は、復号に起因する中継局での処理遅延を生じさせる。更に、中継局での復号誤りは、送り先での復号に有害な影響を生じさせ得る。
無線ネットワークにおける中継局の明示された目的は、同じセル内の他のユーザの伝送を容易にすることである。ここで、1つの重要な利点は、非特許文献1で示されるように、協調ダイバーシチを提供することである。非特許文献2によって示されるようなネットワーク符号化の概念は、元来、有線ネットワークのスループットを増加するために開発されたが、非特許文献3、非特許文献4、非特許文献5、及び非特許文献6で示されるように、無線ネットワークへネットワーク符号化を適用することにより、フェージング・チャネルの効果に対して効果的に対処でき、それによって協調ダイバーシチを提供することができる。
共通の仮定として、中継ノード又は中継局がソースメッセージを完全に復元できると仮定すると、非特許文献7及び非特許文献8の戦略によって示されるように、復号転送法(DF)に基づく中継プロトコルへ研究が制限される。或いは、中継ノードに誤り検出スキームが存在すると仮定して、復号後に残存誤りが残る場合、中継ノードが全く伝送を行わないような戦略へ研究が制限される。
図13は、マルチホップ中継を利用するシナリオ及び無線ネットワークを示している。図13は、記号又は伝送語xを伝送しているソース(source:発信元)sを示している。xは、中継局r及び送り先dによって受信される。図13は、第2の記号又は伝送語xを伝送している第2のソースsを示している。xもまた、中継局r及び送り先dによって受信される。更に、中継局rは、記号xを伝送する。xもまた、送り先によって受信される。
全体を通して、2つのソースs、sと、1つの中継局rと、送り先dとを有する図13の多元接続中継通信路(MARC=Multiple Access Relay Channel)が考察される。ネットワークジオメトリとして、中継局はソースよりも送り先に近いと仮定されており、従って、ソースと中継局との間の通信路品質が低すぎて、信頼できる復号を中継局で許容することができない。しかしながら、中継局と送り先リンクとの間は、中継局が送り先に近いため、より高いレートをサポートすることができる。そのようなシナリオの場合、中継局は、非特許文献9によって説明されるネットワーク符号化からのアイデアを利用して、ネットワーク符号化メッセージ
Figure 0004739448
の対数尤度比(LLR)を形成し、これらのLLRをアナログ形式で送り先へ伝送して、非特許文献10で示されるように、受信機のパフォーマンスを著しく高めることができる。
中継に関する他のアプローチは、非特許文献11、非特許文献12、非特許文献13、及び非特許文献14の中に見出される。
非特許文献15において、著者らは、図14に示されるネットワーク符号化の概念を開示している。図14は、情報語uを第1の記号又は伝送語xへ符号化する第1の符号器1410を示している。xは、中継局1450及び送り先1470へ伝送される。更に、図14は、第2の符号器1420を示している。符号器1420は、第2の情報語uを第2の記号又は伝送語xへ符号化する。xもまた、中継局1450及び送り先1470へ伝送される。図14で示されるように、中継局1450では、2つの記号が受信され、加法的白色ガウス雑音n(AWGN=Additive White Gaussian Noise)によって重畳される。図14で「復号器1」1451及び「復号器2」1452と名付けられた2つの復号器が、中継局1450において動作する。
理想的には、2つの復号器1451及び1452は、情報語u及びuを復号する。2つの復号された情報語は、次いで図14の加法1453によって示されるように組み合わせられ、この組み合わされたものは、図14で示される符号器1454によって符号化される。符号化され組み合された記号xは、中継局1450から送り先1470へ伝送され、送り先1470でAWGN nによって重畳される。3つの記号又は受信語、すなわち、「符号器1」1410からのy、「符号器2」1420からのy、中継局1450からのyが、送り先1470で受信される。送り先1470では、情報語u及びuを復号するために結合復号(joint decoding)を利用することができる。図14で示される概念の1つの欠点は、遅延が生じることである。この遅延は、情報語を導出するために受信信号を中継局1450で復号すること、及び前記情報語の組み合わせを中継局1450で再び符号化することに関連づけられる。
他の従来のアプローチは、図15に示されている。図15は、図14で説明されたコンポーネントと類似のコンポーネントを示しているが、中継局1450では、復号された情報語u及びuを組み合わせる代わりに、結合符号器(joint encoder)1455が利用される。結合符号器1455は、増加されたブロック長を使用できるという利点がある。これは、繰り返し復号(iterative decoding)に対して特に有利である。結合符号器1455は、増加されたダイバーシチを可能にし、これは送り先1470にある結合復号器で利用することができる。しかしながら、中継局において受信された信号を復号すること、及び復号された信号を再度の結合して符号化することは、依然として高い遅延を伴う。この遅延は、特に増加されたブロック長が使用されるときに生じる。また、中継局1450での復号誤りから別の問題が起こる。すなわち、復号誤りが、再符号化されて送り先1470へ拡張又は転送されるという問題が起こる。
更に、他の従来のアプローチが図16に示されている。図16は、図14及び図15において既に紹介されたコンポーネントと類似のコンポーネントを示している。図16は、中継局1450から送り先1470へのアナログ伝送のアプローチを示している。アナログ伝送は、例えば、基地局又はノードBで実現できる。上記で説明された概念との主な相違は、中継局1450における復号器1451及び1452が、情報語u及びuの対数尤度比(LLR=Log Likelihood Ratio)に関して軟情報(soft information)を提供することである。図16の上部には、一般情報語uのLLRへの洞察を提供するための方程式が示されている。一般的な場合、情報語uは1つのビットだけを備え、このビットは2つの値、すなわち、+1又は−1を取ることができる。いわゆる軟情報は、ビットが+1に等しい確率とビットが−1に等しい確率との商を考慮することによって決定され得る。これは、図16の上部の方程式で示される。
商の対数を取ることは、軟情報を線形化し、正の実数の範囲から実数の全範囲へ商をマップする。その結果、LLRの符号を取ることは、硬判定検出器(hard decision detector)に対応する。LLRの大きさは、信頼性情報(reliability information)に対応する。
図16の中継局1450において、復号器1451及び1452は、対応する情報語u及びuのLLRを決定する。更に、図16は、中継局1450において、第2の復号器1452の出力でのLLRが、LLRをインタリーブするインタリーバ1456へ提供されることを示している。第2の復号器からのインタリーブされたLLRは、組み合わせ器1457によって組み合わされ、その後、アナログ伝送が使用されて、組み合わせの情報を送り先1470へ伝送する。LLRに関しての信頼性情報は、送り先1470の結合復号器へ提供される。しかしながら、2つの復号器1451及び1452によって軟情報を決定するため、依然として中継局1450で長い遅延が起こる。
図17は、図16と同じシナリオを示しているが、送り先又はノードBの詳細が提供される。図17から分かるように、LLRは、送り先1470において3つの検出器1471、1472、及び1473によって3つの受信信号y、y、及びyについて決定される。図17は、結合繰り返し復号(joint iterative decoding)の概念を示している。検出器1471によって提供された対数尤度比は、最初のステップで、第1の復号器1475へ提供される。これは、情報語uのLLRを決定するためである。復号器1475の入力で提供されたLLRは、伝送された符号語の事後知識(posteriori knowledge)に対応する。復号器1475の出力では、事後知識と復号器1475の出力との差を評価することによって、情報語uの事前知識(prior knowledge)が決定される。事前知識はLLRに関して依然として利用可能である。その後、この事前知識は、中継局1450で決定された組み合わせによって得られた受信信号yから検出器1473によって決定されたLLRと、組み合わせ器1476によって組み合わせることができる。
この組み合わせは、例えば、情報語u及びuのXORの組み合わせに対する組み合わせLLRを決定することによって決定できる。続いて、正確な組み合わせの導出が提供される。これは
Figure 0004739448
によって表される。第1の情報語の事前知識及び組み合わせLLRから、第2の情報語の事後知識を決定できる。この事後知識は、デインタリーバ1477によってデインタリーブされる。デインタリーバ1477は、中継局1450のインタリーバ1456に対応する。デインタリーバ1477の出力でのデインタリーブされたLLRを、第2の受信信号yから検出器1472によって検出されたLLRと組み合わせ、第2の復号器1478へ入力として提供できる。第2の復号器1478は、第2の情報語uのLLRを自身の出力で提供し、このLLRから、外因性情報とも呼ばれる先天的情報を決定するために、検出器1472及びデインタリーバ1477からの事後知識が差し引かれ得る。
インタリーバ1479の後、インタリーブされたLLRは、組み合わせ器1480によって検出器1473の出力と再び組み合わせることができる。第1の情報語uの後天的情報は、組み合わせ器1480の出力において利用可能であり、検出器1471の出力における事後知識と再び組み合わせることができる。上記の説明は、ターボ復号の原理と類似する結合繰り返し復号器(joint iterative decoder)の最初の繰り返しループに対応する。情報語u及びuの一層信頼できる情報を決定するため、複数の繰り返しループが上記の説明に倣って実行され得る。
図18は、中継局1450で不良又は弱い無線通信路が経験され、従ってゼロに等しいかゼロに近いLLRが決定される場合を示している。結果として、送り先1470では、ゼロに等しいLLRが検出器1473によって決定される。すなわち、非常に信頼性のない情報のみが利用可能である。その結果、組み合わせ器1476及び1480によって実行された組み合わせも、ゼロのLLRを産出する。従って、復号器の中で、検出器1473のLLRは、検出器1471及び1472によって決定されたLLRに影響を与えない。言い換えれば、もし中継局1450での復号が非常に信頼できないものであれば、送り先での復号は、検出器1471及び1472の出力だけに基づいたものとなる。この場合、繰り返しプロセスは何の利益も提供しない。
図19は、図19の左側に描かれるシナリオに対するビット誤り率(BER=Bit Error Rate)のシミュレーション結果を示している。このシナリオでは、2つのソース1901及び1902が信号を中継局1903及び送り先1904へ伝送する。更に、全てのリンク上で信号対雑音比(SNR=Signal−to−Noise Ratio)、すなわち、ソース1901及び1902と中継局1903との間のリンクのSNRsrと、ソース1901及び1902と送り先1904との間のリンクのSNRsdと、中継局1903と送り先1904との間のリンクに対するSNRrdとが与えられる。図19の右側では、ソース1901及び1902と送り先1904との間のリンクのBER対SNRが、図チャートによって描かれる。シミュレーションについては、リンクが対称であること、すなわち、双方のソース1901及び1902から中継局1903へのリンク上で類似のSNRが起こるものと仮定されている。更に、図19の右側に描かれる結果については、SNRsr=5dBであることが仮定され、中継局1903と送り先1904との間の異なるSNRrdについて結果が示されている。この結果は、もし中継局1903と送り先1904との間のリンクの信号品質が高くなるならば、顕著な利益がBERで得られ得ることを示している。
図20は、類似のシミュレーション結果を示している。しかしながら、図20の結果については、ソース1901及び1902と中継局1903との間のリンクのSNRは、0dBであると仮定されている。すなわち、図19で考察される場合よりも多くの誤りが中継局1903で起こる。しかしながら、中継局1903と送り先1904との間のリンク上の信号品質が高くなるにつれて、BERの利得が得られうることが依然として観察できる。
図21は、図16の支援を受けて説明される中継局1450からのアナログ伝送を使用する類似のシナリオを示している。図21の下部には、組み合わされたLLRであるL(u)が示されている。図21の下部にある図チャートから、組み合わされたLLRは、ガウス分布に近似することが分かる。アナログ伝送が使用されるので、組み合わされたLLRを確実に伝送するためには、AWGNによって重畳されることも考慮して、大きな伝送電力が利用されなければならない。
図22は、大きな伝送電力を利用しなければならない問題を少なくとも部分的に克服する選択肢を示している。中継局1450では、組み合わされたLLRが信号プロセッサ1458によって処理される。その信号プロセッサ1458では、組み合わされたLLRの双曲線正接が、決定され、その後、軟ビット伝送とも呼ばれるアナログ伝送に使用される。
また、図23には、図22に類似する選択肢が示されている。そこでは、量子化器1459が使用され、中継局1450及び1903で、それぞれLLRを量子化する。図23の右側の上部には、上記で検討されたシナリオが示されている。このシナリオには、2つのソース1901及び1902と、中継局1903と、送り先1904とが関与している。図23の左側に描かれたシミュレーション結果の場合、ソース1901及び1902と中継局1903との間のリンクのSNRsrは3dBであると仮定されている。図23の右側の下部には、中継局1450又は1903の詳細が描かれ、量子化器1459が示されている。
左側の図チャートでは、2つの量子化領域が点線によって分離されると仮定して、LLRの確率密度Lが示されている。2つの正方形は、送り先1904へ伝送される量子化器の値を表す。2つだけの量子化領域を有することは、量子化値ごとに1つだけのビットを中継局1903から送り先1904へ伝送することに対応する。このシナリオでは、伝達情報又は相互情報に関して、量子化に起因する劣化は、ほとんど起こらないこと、すなわち、量子化に起因する情報喪失は、ほとんどないことが観察される。
図24は、ソース1901又は1902と送り先1904との間のリンクのBER対SNRsdのシミュレーション結果を示している。このシミュレーションでは、ソース1901及び1902と中継局1903との間のSNRsrは、3dBであると仮定されている。また、中継局1903と送り先1904との間のSNRrdは、0dBであると仮定されている。図24の左側の図チャートは、BERシミュレーション結果を示している。アナログ伝送は、正方形マーカによって表示され、軟ビットアナログ伝送は三角形マーカによって表示され、2つの量子化領域、すなわち、量子化器値ごとに1つだけのビットを使用する量子化器伝送は円形マーカによって表示されている。量子化値を使用するとき、ソースと送り先との間の高いSNRに対してのみ劣化が起こり、ソースと送り先との間のやや低いSNRに対しては、量子化値の伝送はBERの改善を提供することが観察される。これは、低いSNRのアナログ伝送に対してAWGNが高い影響を及ぼすことに起因する。
図25は、他のシミュレーションシナリオを示している。ここでは、あるシナリオに対して5つの量子化器領域が仮定されており、そのシナリオとは、SNRsr=0dB、すなわち、SNRが上記の検討されたシナリオよりも低いシナリオである。5つの量子化器領域が仮定されているので、情報源符号化(source coding)の後で平均して2.3ビットが量子化値ごとに伝送されなければならない。図25の左側の図チャートは、量子化器1459の入力におけるLLRの確率密度を示しており、量子化器領域は、点線で分離され、代表値は、正方形マーカによって示されている。
図26は、ソース1901及び1902と中継局1903との間のリンクに対してSNRsr=3dBが仮定され、中継局1903と送り先1904との間のリンクに対して0.44dBのSNRが仮定されるときのBERのシミュレーション結果を示している。図26の左側の図チャートは、アナログ伝送が正方形マーカによって表示され、軟ビット伝送が三角形マーカによって表示され、量子化伝送が円形マーカによって表示されるシミュレーション結果を示している。シミュレーション結果は、量子化が使用されるとき劣化が全く観察されないことを示している。
図27は、中継局1450から送り先1470への量子化伝送が使用される他の軟中継及びネットワーク符号化の概念を示している。図27の上部には方程式が示され、組み合わせ器1457によるLLRの組み合わせを詳細に示している。組み合わせ器1457の出力は、情報語u及びuのXOR組み合わせによって得ることのできるLLRに対応する。XOR組み合わせは、図27の上部の方程式の中で左を指す矢印演算子によって示されている。更に、図27は、中継局1450の中で、組み合わされたLLRをZへ量子化する量子化器1459と、量子化され組み合わされたLLRを情報源符号化する情報源符号器1460と、送り先1470へ伝送する前に情報源符号化され組み合わされたLLRを通信路符号化する符号器1461とを示している。
図27で描かれる例において、量子化された信号Z内で
Figure 0004739448
に関する関連情報を保存しながら、Lをできるだけ圧縮することは、量子化器1459のタスクである。これは、図27の下部にある方程式によって表されている。この方程式は、LLR Lと選ばれた量子化器Zとの間の伝達情報I(L,Z)と、組み合わせ情報語Uと選ばれた量子化器Zとの間の伝達情報I(U,Z)との差を最小にするように、所与のLLRに対する量子化器領域Zの分布が選ばれるべきことを示している。これは、方程式の中で因子βに基づくラグランジュ問題として表される。
図28は、類似のシナリオを示しているが、もし符号器1410、1420と中継局1450との間のリンクの1つ、例えば、図28の符号器1410と中継局1450との間のリンクが劣化するならば、組み合わせLLRはゼロになることを示している。従って、ソースと中継局との間のリンク上で、最初のホップのSNRを量子化器の設計で考慮に入れることができる。
図29は、信号品質を考慮に入れるため、LLRを量子化器1459によって結合して量子化する他の中継局1450を示している。これについて、図30は、量子化器の詳細を示している。図30の左側には、復号後の相互情報が1.98ビットに等しい対称リンクに対する量子化器が示されている。量子化後の関連相互情報又は伝達情報は、1.93ビットに等しく、2つだけの量子化器領域が利用されるので、中継局1450と基地局又は送り先1470との間のリンク上で情報源符号化ビットを符号化するためには、1ビットだけが必要である。量子化器領域は、図30の上部の左側に図示されている。
図30の右側には、復号後の相互情報が1.16ビットに等しい非対称リンクに対する量子化器が示されている。量子化後の関連相互情報は、1.08ビットに等しく、5つの量子化器領域が利用されるので、平均して2.1ビットが情報源符号化ビットごとに必要である。
従来の概念を要約すると、中継は、カバレージ限度を合理的コストで克服するための有望な方法である。しかしながら、直接的中継法は0.5の容量ペナルティ因子を導く。というのは、タイムスロットを2つのホップへ分割しなければならないからである。他の問題は、中継での処理遅延である。この遅延は、往復遅延が、許容できない程度まで大きくなり、上記の説明された概念に従って中継局で復号されることに起因する。中継局での復号遅延を回避するための増幅転送中継法の代案は、処理遅延を低くするが、これらのスキームは中継での雑音増幅から悩まされる。
A.Sendonaris,E.Erkip,and B.Aazhang,「Increasing uplink capacity via user cooperation diversity,」in Proc.IEEE Int.Symp.on Information Theory,1998 R.Ahlswede,N.Cai,S.R.Li,and R.W.Yeung,「Network information flow,」IEEE Trans.Inf.Theory,vol.46,no.4,pp.1204−1216,Apr.2000 X.Bao and J.Li,「Matching code−on−graph with network−on−graph:Adaptive network coding for wireless relay networks,」in Proc.43rd Ann.Allerton Conf.on Communications,Control,and Computing,2005 C.Hausl,F.Schreckenbach,I.Oikonomidis,G.Bauch,「Iterative network and channel decoding on a tanner graph,」in Proc.43rd Ann.Allerton Conf.on Communications,Control,and Computing,2005 Y.Chen,S.Kishore,and J.Li,「Wireless diversity through network coding,」in Proc.IEEE Wireless Communications and Networking Conf.,2006 L.Xiao,T.E.Fuja,J.Kliewer,and D.J.Costello,Jr.,「Nested codes with multiple interpretations,」in Proc.40th Ann.Conf.on Information Sciences and Systems,2006 T.M.Cover and A.A.El Gamal,「Capacity theorems for the relay channel,」IEEE Trans.Inf.Theory,vol.IT−25,no.5,pp.572−584,Sep.1979、G.Kramer,M.Gastpar,and P.Gupta,「Cooperative strategies and capacity theorems for relay networks,」IEEE Trans.Inf.Theory,vol.51,no.9,pp.3037−3063,Sep.2005 L.Sankaranarayanan,G.Kramer,and N.B.Mandayam,「Hierarchical sensor networks:Capacity bounds and cooperative strategies using the multiple−access relay network,」in IEEE Conf.on Sensor Networks,2004 R.Ahlswede,N.Cai,S.R.Li,and R.W.Yeung,「Network information flow,」IEEE Trans.Inf.Theory,vol.46,no.4,pp.1204−1216,Apr.2000 S.Yang and R.Koetter,「Network coding over a noisy relay:a belief propagation approach,」in Proc.IEEE Int.Symp.on Information Theory,2007 A.D.Wyner and J.Ziv,「The rate−distortion function for source coding with side information at the decoder,」IEEE Trans.Inf.Theory,vol.IT−22,no.1,pp.1−10,Jan.1976 A.Chakrabarti,A.de Baynast,A.Sabharwal,and B.Aazhang,「Half−duplex estimate−and−forward relaying:Bounds and code design,」in Proc.IEEE Int.Symp.on Information Theory,2006,pp.1239−1243 N.Tishby,F.C.Pereira,and W.Bialek,「The information bottleneck method,」in Proc.37th Ann.Allerton Conf.on Communications,Control,and Computing,1999 G.Zeitler,R.Koetter,G.Bauch,and J.Widmer,「Design of network coding functions in multihop relay networks,」in Proc.5th symposium Turbo Codes and Related Topics,2008 E.Ayanoglu,et.al.「Diversity Coding of Transparent Self−Healing and Fault Tolerant Communication Networks」,IEEE Transactions on Communications,Vol.41,No.11,November 1993 J.Hagenauer,E.Offer,and L.Papke,「Iterative decoding of binary block and convolutional codes」,IEEE Trans.Inf.Theory,vol.42,no.2,pp.429−445,Mar.1996 S.ten Brink,「Convergence behavior of iteratively decoded parallel concatenated codes,」IEEE Trans.Comm.,vol.49,no.10,pp.1727−1737,Oct.2001 S.Yang and R.Koetter,「Network coding over a noisy relay:a belief propagation approach,」in Proc.IEEE Int.Symp.,on Information Theory,2007 Y.Li,B.Vucetic,T.F.Wong,and M.Dohler,「Distributed turbo coding with soft information relaying in multihop relay networks,」IEEE Journal on Sel.Areas in Comm.,vol.24,no.11,pp.2040−2050,Nov.2006 N.Tishby,F.C.Pereira,and W.Bialek,「The information bottleneck method,」in Proc.37th Ann.Allerton Conf.on Communications,Control,and Computing,1999 N.Tishby,F.C.Pereira,and W.Bialek,「The information bottleneck method,」in Proc.37th Ann.Allerton Conf.on Communications,Control,and Computing,1999 R.E.Blahut,「Computation of channel capacity and rate−distortion functions,」IEEE Trans.Inf.Theory,vol.IT−18,no.4,pp.460−473,Jul.1972 T.Cover and J.Thomas,「Elements of Information Theory」,John Wiley and Sons,Inc.,2006(第5章) 欧州電気通信標準化機構、「Universal mobile telecommunications system (UMTS):Multiplexing and channel coding (FDD)」,3GPP TS 124.212 version 3.4.0,Tech.Rep.,2000
したがって、本発明の目的は、改良された中継の概念を提供することである。
上記目的は、請求項1による中継局と、請求項8による中継方法と、請求項9による復号器と、請求項15による復号化方法と、請求項17によるシステムとによって実現される。
本発明の実施形態は、受信信号を完全に復号化するのではなく、中継局での受信信号に関する信頼性情報を含む直接的な軟情報を中継することにより、中継シナリオにおける改良されたパフォーマンスが得られるという知見に基づいている。軟情報は、その後に、量子化され、送り先へ転送され得る。送り先では、量子化器がそれぞれのチャネル状況に対して最適化され得る。実施形態は、さらに、マルチホップ伝送に起因する雑音増幅、復号化遅延、誤り伝搬、及び、容量低下の問題を解決することができる。
実施形態は、例えば、共通シンク又は送り先に対して中継局を使用して送信する1つ又は複数のユーザを考慮することができる。場合によっては、中継局で、複数のユーザの信号が結合されるとともに量子化され、対応して送り先で、中継局において結合処理が行われた全てのユーザに対する結合復号化は、例えば、反復アルゴリズムを使用して実行することができる。
実施形態は、雑音を含む受信信号の増幅バージョンではなく、陽に計算された軟情報が中継局によって転送されるならば、雑音増加が回避できるという知見に基づいている。同時に、処理遅延は、最小限の状態で維持できる。本発明の実施形態は、比較的低いインフラコストで、より高いスループット及びより低い遅延が得られる点で、より大きいユーザ満足度をもたらすことができる。実施形態は、低コストの中継局によって本通信システムのカバレッジを拡大することができるという利点がある。さらに、例えば、増幅転送中継の概念と比べたときに、改良されたパフォーマンスを達成することができる。付加的に、復号化が中継局で実行される必要がないので、低い遅延又は低いレイテンシ時間を実現することができる。複数のユーザの信号が処理可能であり、例えば、中継局において高効率で結合及び量子化ができるので、低遅延及び高スループットを実現することができる。
実施形態は、ソース−中継リンクが、ソースのメッセージを誤りのなしで復元するのをサポートするために十分に良好でない場合でも、中継局において取得された情報が、送り先での復号化のために依然として役に立ち得るという知見に基づいている。実施形態は、この情報を送り先又は復号器へそれぞれに転送する実用的な方法を提供することができる。実施形態は、受信パケットの軟復号化(soft decoding)を実行しない中継局を用いることにより、中継局において最小限の遅延で済むという利点がある。
中継局において軟復号化を実行することなく、中継局で受信シンボルを直接的に処理することにより、実施形態はさらに利点がある。付加的な利点は、中継局で受信LLRを適切に量子化することにより基地局からの純粋なアナログ伝送に関して得られる。受信局で受信信号を量子化することにより、例えば、増幅転送中継プロトコルによって引き起こされる雑音増幅を回避することができる。更に、実施形態は、ソースと中継局との間で、そして、中継局と送り先との間で、量子化器をそれぞれのチャネル状況に適合させることができるという利点がある。
実施形態は、非対称伝送シナリオをさらに考慮することができる。換言すると、実施形態は、様々なユーザのソース−中継局間の無線チャネルが異なるSNRを有すること、及び、最悪のソース−中継局間のチャネルを用いるユーザが、ネットワーク符号化されたメッセージのLLRの信頼性に望ましくなく影響を与えることについて考慮することができる。実施形態は、この欠点を、2個のユーザシンボル間でXOR演算のLLRを計算する中間ステップに頼ることなく、量子化の設計を使用することにより解決することができ、中継局が異なるソース−中継局間のチャネル品質を十分に取り扱うことができる。その上、実施形態は、ソース−中継局間のリンク、及び、中継器−送り先間のリンクに関するチャネル状態情報(CSI=Channel State Information)又は信号品質の測度(measure)を有する中継局に依存することがあるが、外部のソース−送り先間のリンクに関するチャネル品質情報に依存しない。
換言すると、実施形態は、中継局においてソース−送り先間のリンクに関する情報を必要としないという利点があり、したがって、伝送容量及びシグナリング・オーバーヘッドを節約することができる。実施形態は、送り先だけで利用できる付加情報を考慮に入れることなく、中継局で情報を圧縮することができる。
実施形態は、中継局におけるユーザの結合処理をさらに可能にする。実施形態は、受信パケットの軟復号化を実行することなく、中継局において受信信号に関する相対的な情報を保存する量子化フレームワークを可能にする。
本発明の実施形態は、添付図面を使用して詳述される。
中継局の実施形態を示す図である。 システム内の中継局のさらなる実施形態を示す図である。 システム内の中継局の別の実施形態を示す図である。 システムモデルをグラフ的に表示する図である。 復号器の実施形態を示す図である。 中継局の別の実施形態を示す図である。 復号器の別の実施形態を示す図である。 中継チェックノードのEXIT曲線を示す図である。 一実施形態による擬似コードを与える図である。 中継局の別の実施形態を示す図である。 別の実施形態の擬似コードを与える図である。 復号器の実施形態を示す図である。 実施形態の復号化グラフの1区分を示す図である。 伝送シナリオに関して取得された量子化領域を示す図である。 実施形態の量子化領域及びシミュレーション結果を示す図である。 実施形態の量子化領域及びシミュレーション結果を示す図である。 実施形態の復号化グラフの1区分を示す図である。 一般的な伝送シナリオを示す図である。 従来技術の中継概念を示す図である。 別の従来技術の中継概念を示す図である。 別の従来技術の中継概念を示す図である。 従来技術の結合繰り返し復号器を示す図である。 ソース−中継器間のチャネルが弱いシナリオにおける結合繰り返し復号器を示す図である。 従来技術の概念のシミュレーション結果を示す図である。 従来技術の概念のシミュレーション結果を示す図である。 別の従来技術の中継概念を示す図である。 別の従来技術の中継概念を示す図である。 量子化を含む従来技術の中継概念を示す図である。 従来技術の概念のシミュレーション結果を示す図である。 量子化を含む別の従来技術の中継概念を示す図である。 別の従来技術の概念のシミュレーション結果を示す図である。 別の従来技術の概念を示す図である。 ソース−中継局間の弱いチャネルに対する別の従来技術の中継概念を示す図である。 量子化器を利用する別の中継概念を示す図である。 従来技術の中継概念のための量子化器の次元設定を示す図である。
以下、本発明の実施形態は、添付図面を使用して詳述される。類似したコンポーネント又は類似したタスクを実現するコンポーネントは、類似した参照符号を有する。以下において、「中継器」、「中継局」及び「中継装置」という表現は同意語として使用される。
図1Aは、移動体通信システムにおいて動作する中継局100を示している。中継局100は、無線信号をソース(発信元)から受信する受信機110を備える。無線信号は、符号化された情報を表すシンボルを含むものであり、この符合化された情報は、符号化規則に基づき、且つペイロード情報と冗長性情報とを含むものである。中継局100は、無線信号からシンボルを検出して、軟情報(soft information)を取得する軟情報検出器120をさらに備える。軟情報は、シンボルに関する情報と、このシンボルに関する情報についての信頼性情報とを含むものである。中継局100は、量子化された軟情報を取得するため軟情報を量子化する量子化器130と、量子化された軟情報に関する情報を送り先へ送信する送信機140とをさらに備える。
実施形態では、受信機110は、別の無線信号を別のソースから受信することができる。この別の無線信号は、他の符号化された情報を表す他のシンボルを含み、他の符号化された情報は、符号化規則に基づき、且つ他のペイロード情報と他の冗長性情報とを含むものである。軟情報検出器120は、別の無線信号から他のシンボルを検出して、他の軟情報を得ることができる。他の軟情報は、他のシンボルに関する情報と、その他のシンボルに関する情報についての信頼性情報とを含むものである。量子化器130は、量子化された軟情報を取得するため、軟情報とその他の軟情報との組合せ(combination)を量子化することができる。換言すると、量子化器130は、量子化された軟情報を取得するために、軟情報とその他の軟情報とを結合して量子化する(jointly quantizing)ことができる。
図1Bは、従来型の概念と比較して、完全な復号化が中継装置100の実施形態によって実行されないことを表す中継装置100の実施形態を示している。その代わりに、図1Cに示された実施形態によれば、軟情報検出器120が使用される。図1B及び1Cにおいて、第1の符号器101は、第1の情報語uを、中継局100及び結合復号器(joint decoder)300へ送信される第1の伝送シンボル又は伝送語xに符号化するものである。結合復号器300は、基地局、即ち、NodeB、又は、どのような信号の送り先に配置されてもよい。これに対応して、第2の符号器102は、第2の情報語uを、中継局100及び送り先300へ送信される第2の伝送シンボル又は伝送語xに符号化するものである。
簡略化のため、受信機110は、図1B及び1Cに示されていない。図1Cには、各受信信号のそれぞれの軟情報L(u)及びL(u)を検出する2つの軟情報検出器121及び122として実装された軟情報検出器120が示されている。図1B及び1Cは、図1B及び1Cに示された実施形態では、インタリーバ131及び量子化器コア132をさらに備える量子化器130を示している。その他の実施形態では、インタリーバ131が量子化器130に割り当てられない場合があり、一般的に、別個の実体として見なされる場合がある。量子化器130は、量子化された軟情報Zを提供するものである。図1B及び1Cは、量子化された軟情報Zに関する情報を送り先300へ送信する前に、量子化された軟情報Zを処理する情報源符号器141及び符号器、即ち、通信路符号器142を備える送信機140をさらに示している。
以下、2つのエンコーダ101及び102の無線チャネルが共に同じ品質を受けることが仮定される対称型の実施形態が最初に検討される。
各ソースs、i=1,2において、情報ビットのブロック
Figure 0004739448
がチャネル符号化率R=k/nで符号ビットのブロック
Figure 0004739448
に符号化される。全体を通じて、ソースにおけるBPSK変調は、ソースiにおける送信ブロックが
Figure 0004739448
であると仮定されている。以下では、n=n=nであることが一般的に仮定されている。準最適であるが、実施を簡単にするため、通信は、時間、周波数又は符号のいずれかにおいて直交化されたチャネルで行われることが仮定される。一般に、直交性は実施形態において必要とされなくてもよい。
一般性を損なうことなく、3つのフェーズを含む時分割ネットワークが検討され、
2つのソースが時間スロット1及び2でそれぞれに送信し、中継器がその符号語
Figure 0004739448
を第3の時間フェーズで送信する。そのとき、中継器及び送り先における受信信号は、
r,i=x+nsr,i
d,i=x+nsd,i
=x+nrd,i
によって与えられ、零平均雑音変数は、それぞれ、σ sr,i、σ sd,i及びσ rd,iという分散をもつ円対称複素正規分布に従う。
図2は、システムモデルのグラフ的な表現を示している。図2は、通信路符号器101及び102と、中継局100と、送信の送り先である復号器300とを示している。図3Aは、復号器300の実施形態を示している。図3Aは、第1の符号語に関する第1の軟情報を取得するために第1の符号化された符号語を復号化し、第2の符号語に関する第2の軟情報を取得するために第2の符号化された符号語を復号化する復号器300を示している。復号器300は、第1の符号化された符号語に基づいて第1の符号語に関する第1の軟情報を決定する第1の軟復号器310を備える。復号器300は、第2の符号化された符号語及び第2の事前情報(priori information)に基づいて第2の符号語に関する第2の軟情報を決定する第2の軟復号器320をさらに備える。
さらに、復号器300は、第1の軟情報と、第1の符号化された符号語及び第2の符号化された符号語の組合せに基づく量子化された軟情報とに基づいて第2の事前情報を提供する第1の軟情報レンダラ330を備える。復号器300は、第2の事前情報と量子化された軟情報と第2の軟情報とに基づいて、第1の事前情報を提供する第2の軟情報レンダラ340をさらに備える。第1の軟復号器310は、符号化された第1の符号語及び第1の事前情報に基づいて第1の符号語に関する更新された第1の軟情報を決定するものである。換言すると、実施形態では、ターボ符号の概念に類似した繰り返しプロセスが実行されるが、量子化された軟情報は、2つの符号化された符号語の組合せに基づいているので、それぞれのもう一方の符号化された符号語に関する情報を導出することが可能であると考えられる。上記の「組合せ」は、中継局における符号語に関するそれぞれの軟情報を結合して量子化することにに対応し得る。
実施形態では、第1の軟情報レンダラ3330は、第1の更新された軟情報と、第1の事前情報と、量子化された軟情報とに基づいて、更新された第2の事前情報を提供するよう構成し得る。以下では、入力の事前情報は、それぞれのもう一方の復号器の分岐によって決定された外部情報に基づいていることもある。
実施形態では、量子化された軟情報は、中継装置100によって提供することができ、したがって、軟情報検出器120は、LLRの形で軟情報を取得するように構成可能である。軟情報検出器120は、LLRの形をした軟情報L及び、LLRの形をしたもう一方の軟情報Lを取得するように構成可能であり、量子化器130は、同様にLLRの形で軟情報及びもう一方の軟情報の組合せLを決定するように構成可能である。
図3Bは、中継局100の別の実施形態を示している。図3Bは、図1Cに関して上述したコンポーネントと類似したコンポーネントを示しているが、量子化器130は、軟情報Lと、もう一方の軟情報Lとを組み合わせる組み合わせ器133を備える。軟情報L及びもう一方の軟情報Lは、第1の軟情報L、及び、インタリーバ131の出力で利用可能なLのインタリーブバージョンであるバージョンL’と表されることもある。
r、1及びyr,2を受信すると、中継器は、符号化されたビットx及びxに関するLLR
Figure 0004739448
を計算する。図3Bを参照されたい。中継器は、遅延を最小限に抑えるために、受信パケットの復号化の実行を試みることさえしないが、L’がLのインタリーブバージョンである場合に、その推定値L及びL’の圧縮バージョンをそのまま送信することに留意すべきである。中継器は、その後、符号ビットのネットワーク符号化ブロック
Figure 0004739448
のLLR
Figure 0004739448
を計算し、このLLRのm番目の要素は、
Figure 0004739448
によって与えられ、ここで、表記
Figure 0004739448
は、非特許文献16によって解釈することができる。その後、中継器は、
Figure 0004739448
が量子化器インデックス集合である場合に、Lの量子化バージョン
Figure 0004739448
を形成し、量子化器出力を情報源符号化し、チャネル符号化し、中継器符号語x∈Mを生成する。ここで、Mは中継器で使用される変調アルファベットである。中継器は、Mからのn個の(複素)シンボルの送信へ制限されることに留意すべきである。量子化器の設計は、以下のサブセクションで説明される。
復号器300の実施形態において、第1の軟復号器310は、LLRの形で第1の軟情報を決定するように構成可能であり、それに応じて、第2の軟復号器320は、LLRの形で第2の軟情報を決定するように構成可能である。同様に、第1の軟情報レンダラ330は、LLRの形で第2の事前情報を提供するように構成可能であり、第2の軟情報レンダラ340は、LLRの形で第1の事前情報を提供するように構成可能である。
第1の軟情報レンダラ330は、
Figure 0004739448
のデインタリーブバージョンによって第2の事前情報L(2) を決定するように構成可能であり、式中において、L(1) は、第1の軟情報と第1の事前情報との組合せであり、Lは、量子化された軟情報であり、デインタリーブは、デインタリーブ化規則に基づくものであり、第2の軟情報レンダラ340は、
Figure 0004739448
によって第1の事前情報L(1) を決定するように構成可能であり、式中、L’(2) は、第2の軟情報と第2の事前情報との組合せのインタリーブバージョンであり、インタリーブは、デインタリーブ化規則の逆であるインタリーブ化規則に基づいている。
図4は、第1の軟復号器310と、第2の軟復号器320と、第1の軟情報レンダラ330と、第2の軟情報レンダラ340とを含んでいる復号器300の別の実施形態を示している。図4は、軟情報レンダラ330及び340の詳細な部分を提供している。軟情報レンダラ330及び340は、最初に、それぞれの軟復号器310又は320によって出力された軟情報と、それぞれの事前情報L(1) 、L(2) との間の差を決定することがわかる。この差は、いわゆる外部情報をもたらし、図4中では、それぞれ、L(1) 、L(2) と呼ばれている。さらに、図4は、デインタリーバ331を有する第1の軟情報レンダラ330と、対応するインタリーバ341を有する第2の軟情報レンダラ340とを示している。
送り先は、図4に示された繰り返し復号器構造300を使用しており、この繰り返し復号器300は、コンポーネント復号器として機能する2台の軟復号器を含むターボ復号器を強く連想させるものである。これらのコンポーネント復号器は、符号化されたビットに関する軟情報を交換するが、コンポーネント復号器のための事前情報
Figure 0004739448
及び
Figure 0004739448
を計算する前に送り先でLの推定値
Figure 0004739448
を計算するため、復号器間での情報の交換が、中継器からの受信語yを使用する中継チェックノードによって制限される。また、
Figure 0004739448
に関して中継器から取得された情報が、非常に信頼性が高いならば、チェックノードは、外部情報の交換を殆ど制限することがなく、復号器の全体は、ターボ復号器のように見えるが、符号ビットの全部は
Figure 0004739448
によって合わされている。これに対し、情報が中継器から受信されないならば、中継チェックノードは、復号器間でのいかなる情報の交換も阻止し、その結果、2台の別個の軟復号器310及び320になる。
以下では、繰り返し最適化アルゴリズムを利用する中継局の実施形態が説明される。受信機110は、無線信号の信号品質の測度(measure)及びもう一方の無線信号の別の信号品質の測度を提供するように構成可能である。信号品質の測度又はもう一方の信号品質の測度は、SNR、信号対干渉雑音比(SINR=Signal−to−Noise−and Inteference Ratio)、SIR(SIR=Signal−to−Interference Ratio)、伝送容量、CRC(巡回冗長性検査)の結果、ビット誤り率(BER)、フレーム誤り率(FER=Frame Error Rate)などに対応し得る。
量子化器130は、信号品質の測度及び/又はもう一方の信号品質の測度に基づく量子化規則に基づいて量子化するように構成可能であり、送信機140は、量子化規則に関する情報を送り先へ送信するように構成可能である。
実施形態では、量子化規則は、中継局100と送り先との間の伝送能力にさらに基づくものとすることができ、他の実施形態では、量子化規則は、例えば、SNR、SIR、SINRなどの中継器対送り先の信号品質の測度に基づき得る。
実施形態では、信号品質の測度がもう一方の信号品質の測度より高い信号品質の測度を示すならば、量子化された軟情報が、軟情報に対して、もう一方の軟情報より高い伝送容量の占有率を含むような量子化規則でもよい。換言すると、第1の符号器101が、第2の符号器102より優れたチャネルを有するならば、中継局、すなわち、中継局内の量子化器130は個々に、中継局100と送り先300との間の無線容量のより高い占有率を第1の符号器の量子化された軟情報に割り当てることができる。
実施形態では、量子化規則は、後で詳述されるように、信号品質の測度、もう一方の信号品質の測度、伝送容量、及び、繰り返し範囲に基づいて局所最適化された量子化を決定する情報ボトルネックアルゴリズムに基づき得る。受信機110及び送信機140は、セルラ移動体通信システムにおける送信を行えるように構成可能である。復号器300は、量子化され符号化された軟情報を受信する受信機と、量子化され符号化された軟情報を復号化する復号器と、量子化規則に基づいて量子化された軟情報、及び、量子化され符号化され復号化された軟情報を提供する再量子化器(re-quantizer)とをさらに備えることができる。受信機は、対応して、量子化規則に関する情報を受信するためさらに構成可能であり、セルラ移動体通信システムにおける受信を行えるように構成可能である。換言すると、中継局100と復号器300との間の伝送容量は、所定の伝送率をもつある種のシグナリングチャネルに対応し得る。
復号器300は、通常のターボ復号器と明白に類似しているため、非特許文献17で示される外因性情報伝達(EXIT=Extrinsic Information Transfer)チャートのような解析ツールが、この分散されたターボ復号器に対しても有用である。繰り返し復号器は、全部で4つのコンポーネントから構成されるが、2つの復号器310及び320と、2つの中継チェックノード335及び345とに対するEXIT曲線は、セットアップでの対称性に起因して同じである。従って、復号器全体に対するEXITチャートを取得するためには、2つの曲線をプロットするだけで十分である。すなわち、コンポーネント復号器310及び320について1つの曲線をプロットし、中継チェックノード335及び345について1つの曲線をプロットする。中継ノード335及び345のEXIT曲線は、チェックノードに対して入力情報Iin=I(X;L (i))の役割を果たす1つのコンポーネント復号器の出力情報が、他のコンポーネント復号器への入力情報であるIout=I(X;L (j)),i,j∈{1,2},i≠jへ、どのように変換されるかを説明するものである。
図5は、中継チェックノードのEXITチャートを示している。このチャートは、SNRsr,1=SNRsr,2=0.5dB、SNRrd=2.28dB、及び3つの量子化領域について決定されている。中継チェックノード335及び345のEXIT曲線は、ほとんど直線であり、EXITチャートの対角線を決して超えないことが分かる。例えば、図5aを参照されたい。チェックノードEXIT曲線の傾斜が高くなれば、それだけ中継ノードからの情報は良好になり、曲線は対角線に接近して、中継局からのメッセージの信頼性は完全になる。ソースから中継局への通信路の通信路品質が、中継局で利用可能な情報の量を決定すると仮定すれば、中継局−送り先リンク上のレート制約に従いながら、復号器内のEXIT曲線が最大傾斜を有するように、前記情報を送り先へ転送するやり方を見出すことが目的になる。
もしL∈Lであれば、これは、再び中継局−送り先リンク上のレート制約に従いながら、Xに関して送り先で取得可能な情報の量を最大化する関数
Figure 0004739448
をある有限アルファベット
Figure 0004739448
について求めることに等しい。非特許文献18で示されるようなLの直接アナログ伝送は、f(L)=Lを設定することに等しく、非特許文献19で説明されるように、例えば、軟ビットとして
Figure 0004739448
のべき正規化バージョンを伝送するやり方のように、軟情報の伝送の他のやり方が実施形態で存在する。BPSK変調の場合、
Figure 0004739448
である。以下では、異なるアプローチが取られており、最適関数f(L)を見出す問題をレート・歪み問題(rate distortion problem)として設定する。
次に、実施形態の中継局関数の設計が提供される。p(l)に従って分布したソースアルファベットLから独立同一分布確率変数L,L,...,Lの系列が与えられるとすれば、復元アルファベット(reproduction alphabet)
Figure 0004739448
から確率変数Zによってソースを歪みDで表すために必要な最小レートは、次式のようになることを、レート・歪み理論が述べている。
Figure 0004739448
式中、
Figure 0004739448
は、歪みの測度である。レート・歪み問題を解くためには、歪みの測度が前もって選ばれて固定されなければならず、具体的問題について正しい歪みの測度を見出すことは、一般的に容易なタスクではない。そのことを思えば、ここで考察される問題、すなわち、中継ノードでLLRを量子化するために歪みを選ぶことは、等しく困難であるように見える。従って、非特許文献20でのTishbyらのアプローチが取られる。その場合、レート・歪み問題は、他変数が介在する関連性のある発想を使用して異なるやり方で処理される。
選ばれた歪みの測度について平均歪みに関する制約を加える代わりに、第3の変数、すなわち、関連変数についての情報の最小レベルを復元変数Zが含むべきことを制約とする。関連変数は、幾つかの実施形態において確率変数
Figure 0004739448
である。これは、まさに中継ノードが有すべき関数である。すなわち、LLR Lが与えられるとすれば、できるだけ多くの関連情報、すなわち、Xに関する情報を含む量子化バージョンZを伝送する。すなわち、例えば、LとZとの間の二乗誤差がある閾値よりも下になることを強制する代わりに、Xに関してできるだけ多くの情報をZの中に保存することが目的となる。
次に、情報ボトルネック法が説明される。この方法は、量子化規則を決定するために実施形態で使用できる。情報ボトルネック法において、Tishbyらは確率変数Lの量子化に対して次のアプローチを取る。結合分布(joint distribution)p(x,l)が与えられると仮定して、目的は次のとおりである。
Figure 0004739448
ここでの、制約は、関連情報I(X;Z)の保存にある。X⇔L⇔Zはマルコフ連鎖を形成するので、データ処理不等式(data processing inequality)に起因して、明らかにI(X;Z)≦I(X;L)である。すなわち、可能性として狙える全てのことは、Xに関して中継ノードで利用可能な情報の全てを量子化出力Zの中に保存することである。従って、
Figure 0004739448

Figure 0004739448
を満足しなければならない。p(x,l)が固定されており、マルコフ連鎖条件X⇔L⇔Zを使用して、次式が得られる。
Figure 0004739448
I(X;L)は、所与のp(x,l)について固定されるため、(1)における最小化は、次の標準レート・歪み問題に等しい。
Figure 0004739448
ここでの、正しい歪みの測度d(l,z)は、p(x|l)とp(x|z)との間の相対エントロピーである。すなわち、
Figure 0004739448
及び
Figure 0004739448
である。(1)と同様に、I(X;Z)に制約を加えることによって、レート・歪み問題と同じ定式化に到達することに留意されたい。それについて、明らかに正しい歪みの測度d(l,z)が、相対エントロピーD(p(x|l)‖p(x|z))として現れることになる。
あるβ>0についてラグランジュM=I(L;Z)−βI(X;Z)を導入し、カルーシュ・キューン・タッカー(KKT)条件を評価することによって、最適分布p(z|l)は、非特許文献21で説明されるように、正確で特徴的な解を与えられ、最適分布p(z|l)は、次式になることが示されている。
Figure 0004739448
ここで、N(l,β)は、p(z|l)が
Figure 0004739448
を充足する確率分布であることを保証する正規化項である。しかしながら、(2)で指定された解法は、陰的解法(implicit solution)にすぎないことに留意すべきである。というのは、確率分布p(z|l)は、唯一の自由変数であり、p(z)及びp(x|z)の双方はp(z|l)によって完全に決定されるからである。
最適分布p(z|l)は、閉形式で得られないが、実施形態で使用される繰り返し最適化アルゴリズムは、局所最適へ収束することを示すことができる。本質的には、このアルゴリズムは、通信路容量及びレート・歪み関数を計算する非特許文献22によって説明されるBlahut−Arimotoアルゴリズムと非常に類似しているが、主な相違は、情報ボトルネック設定において、マッピングを計算するアルゴリズムが、p(x|z)を更に更新することである。図6Aは、それぞれの繰り返し最適化アルゴリズムに対する疑似コードを提供する。
次に、1つの実施形態に従って、情報ボトルネック法(IBM=Information Bottleneck Method)を中継ネットワークへ適用することが検討される。
量子化器又は量子化規則を計算するためにIBMを使用することができる。量子化器又は量子化規則は、所与のソース−中継局SNRについて、中継局−送り先リンクのレート制約に従って関連情報I(X;Z)を最大化するものである。これを達成するため、最適化アルゴリズムの中のパラメータβは、決定論的マッピングp(z|l)を産出するパラメータよりも非常に大きくなければならず、SNRsrの特定の値について分布p(x,l)が得られる。要約すると、IBMを用いて中継局の量子化器を設計することによって、中継チェックノードのEXIT曲線の傾斜を最大化することができ、それによって繰り返し復号器の収束特性を最適化することができる。全体を通して、量子化器の出力Zを確実に送り先へ通信できるように、量子化器のレートを中継局で選ぶことが仮定される。この後、Lの量子化器の設計は、中継局における圧縮問題へのXOR解と呼ばれる。
上記の研究は、ソース−中継局リンクがSNRに関して対称な場合に限られると見ることができる。しかしながら、もしソース−中継局リンクが異なる通信路品質を有するならば、ネットワーク符号化メッセージに関するLの信頼性は、より弱いソース−中継局通信路を有するユーザによって左右される。従って、中継局が非対称ソース−中継局リンクを効果的に処理できるようにするため、量子化器は、L及びL’で直接動作するように適応されるべきであり、従って、量子化器の設計アルゴリズムも同様に適応されるべきである。
次に、一般的な実施形態が考察され、非対称なケースでの量子化器の設計が検討される。対称なケースと同じように、量子化器の設計のフレームワークは、IBMによって提供されるが、関連情報として異なる式を有する。その選択は、次のように動機づけられる。上述したように、中継チェックノードのEXIT曲線は、ほとんど直線であり、Iin=1についてIout=I(X;Z)である。上記で考察された対称なケースの場合、曲線は復号器内の双方のチェックノードについて同じである。しかしながら、一般的には、これらの曲線は異なる。繰り返し復号プロセスの間、コンポーネント復号器310及び320、及び軟情報レンダラ330及び340は、ある相互情報I(X;L (i)),i=1,2を有する確率変数L (1)及びL (2)を産出する。前記相互情報は、対応する中継チェックノードへの入力情報である。この点において、量子化器の出力Zの誤りのない伝送を仮定すると、受信機内の中継チェックノードは、対応するコンポーネント復号器のために事前情報を産出するため、Z及びL (i)を処理することに留意すべきである。従って、復号器1から復号器2への情報交換及び復号器2から復号器1への情報交換の双方について、I(Xi;L (j)),i,j∈{1,2},i≠jが最大になるよう、中継局の量子化器を決めることが好ましい場合がある。
Figure 0004739448
であるから、I(X;Z,L (j))を最大化することが残される。中継チェックノードの特有の性質が、ほとんど直線であることに起因して、完全な入力情報Iin=1について出力情報を最大化することへ問題が簡約される。
ここで、完全な入力情報とは、Xが復号器出力で知られるようなI(X;L (i)),i=1,2を意味する。結果として、復号器1から復号器2への最大情報伝達を可能にするため、I(X;Z|X)が最大化されるべきであり、同じように、復号器1が復号器2から最大情報を受信するため、I(X;Z|X)が、できるだけ大きくなければならない。
これらの情報式の様々な組み合わせを取って、IBMのために関連情報項を形成することができる。例えば、関連情報式としてIrel=min{I(X;Z|X),I(X;Z|X)}を選ぶことは、繰り返し復号器内のターボループが、できるだけ長く実行し続けることを狙いとする。しかしながら、もし1ユーザが非常に悪いソース−中継局リンクを有するならば、そのIrelの選択は、そのユーザデータに関して非常に信頼できない情報を通信する中継局−送り先リンクのレートのうちの多くの割合を必要とすることになる。従って、幾つかの実施形態では、I(X;Z|X)及びI(X;Z|X)の平均を関連情報項として取り、中継局が、そのレートの、より多くを、より良好なソース−中継局通信路を有するユーザへ日和見的に割り振ることが提案される。IBMに関しては、量子化器を中継局で設計するため、次式が解かれる。
Figure 0004739448
ここで、関連情報は、Irel=I(X;Z|X)+I(X;Z|X)である。Irelを次式のように書き直すと、
Figure 0004739448
関連情報式の他の解釈が許される。すなわち、X及びXの一方に関しては情報をほとんど搬送しないように、ペア(X,X)に関しては多くの情報をZが含むようにマッピングp(z|l,l)を選ぶことである。ある乗数β>0について、この問題への陰的解法は、次のように示すことができる。
Figure 0004739448
式中、D(p‖q)は、pとqの間の相対エントロピーであり、N(l,l,β)は、p(z|l,l)が有効な確率分布であることを保証する正規化項である。(3)への局所的最適解を計算するため、図7Aのアルゴリズム2で要約された情報ボトルネックアルゴリズムの適応バージョンを使用し、実施形態をβ>>0へ制限して、決定論的マッピングp(z|l,l)を使用する2次元量子化器を得ることができる。一般的な場合の中継器における演算は、図6に要約されている。
図6Bは、図3Bを用いて説明された実施形態と類似したコンポーネントを備える中継局100の別の実施形態を示している。しかし、組み合わせ器は、図6Bに表された実施形態の場合には存在せず、量子化器コア132が結合量子化(joint quantization)を実行することを仮定している。図7Aは、量子化器コア132で実行されることがあるアルゴリズム2の擬似コードを提供している。
以下では、復号器の詳細な実施形態が説明される。図7Bは、図4の第1及び第2の軟情報レンダラ330及び340内に描かれた黒色正方形332又は342の一方に対応する中継チェックノードの細部を提供している。上述のように、実施形態では、復号器300は、量子化された軟情報に関する情報を有する受信信号を受信する受信機を備えることができる。上記受信信号は、図7Bにおいてyと呼ばれている。通信路復号器710は、受信信号に利用することができ、CRC(巡回冗長性検査)は、受信シンボルに実行され得る。情報源復号器720は、その後に、量子化された軟情報
Figure 0004739448
を決定することができる。換言すると、実施形態では、復号器300は、受信信号yをチャネル復号化する通信路復号器710と、チャネル復号化された信号
Figure 0004739448
における誤りを検出する誤り検出器と、チャネル復号化された信号から量子化された軟情報
Figure 0004739448
を復号化する情報源復号器720とを備えることができる。実施形態では、復号器は、外的情報L(1) 、L’(1) と量子化された軟情報
Figure 0004739448
とに基づいて、事前情報L(1) 、L’(2) を決定するLLR決定器730をさらに備えることができる。
中継チェックノードの働きは、図7Bに要約されている。例えば、巡回冗長性検査(CRC)によって、
Figure 0004739448
に残留誤差が検出される場合、中継器からのすべての情報は情報源復号器を通る壊滅的な誤り伝搬を回避するため廃棄される。図7Bにおける「LLRs」という名前が付けられたブロックの機能が次に説明される。そのため、復号化アルゴリズムに関する僅かに異なる見方が必要とされ、このブロックの機能は、その一部分が図8における復号化グラフ上で導出される。
図8は、復号グラフの一部分を示している。ここで左側の復号器1は、第1の軟復号器310を意味し、右側の復号器2は、第2の軟復号器320を意味する。
1,m及びx2,mと名付けられたノードは、中継局での量子化によって結合された2つの異なるコンポーネント通信路符号の2つの可変ノードである。2つのソースからの直接的な観察は、関数ノードp(yd,1,m|x1,m)及びp(y’d,2,m|x’2,m)であり、中継局での量子化を介する結合は、関数ノードp(x1,m,x’2,m|z)で表される。
Zは、受信機で完全に利用可能であると仮定されるため、送り先は中継局によって選ばれた量子化器の知識を利用してp(x,x|z)を取得する。このp(x,x|z)は、繰り返し最適化アルゴリズムの出力である。関数ノードp(x,x|z)は、図7BのLLRブロック815と同等のメッセージパッシングであることに留意されたい。LLR L (1)及びL’ (2)について処理規則を見出すため、メッセージパッシング規則が関数ノードのためにp(x,x|z)へ適用される。次の定義を使用すると、
Figure 0004739448
次式が得られる。
Figure 0004739448
上記の式を導き出す際の詳細な部分は、説明の最後に記載される。
方程式(5)は、対称な場合のボックスプラスの計算に密接に関係する。
Figure 0004739448
及び
Figure 0004739448
であれば、方程式(5)は次式のように簡約されることに留意されたい。
Figure 0004739448
一般的な量子化器の設計アルゴリズムを対称SR通信路へ適用すると、分布p(x,x|z)を生じ、
Figure 0004739448
となる。その結果、最初にLを計算することなくこれらの解法中にXOR解法が復元される。
本セクションでは、量子化器の設計に関する一部のシミュレーション結果が与えられる。全体を通じて、ソースで使用される基礎となるチャネル符号は、生成器
Figure 0004739448
を用いるレート1/2反復畳み込み符号である。
中継器における情報源符号化は、非特許文献23に記載された算術符号を使用して実行される。中継器−送り先間リンクに関するチャネル符号は、非特許文献24に記載されているようなUMTS規格に指定されたターボ符号である。
図9は、3種類の量子化領域が異なるグレイスケールで示されたLLR L対LLR Lを表す図チャートを示している。図9に示された量子化器は、SNRsr、1=SNRsr,2=−2dBと3つの量子化領域に対し実現される。
図10の左側には、SNRsr,1=−1dB及びSNRsr,2=−8dBに関して5つの量子化領域に対し実現された量子化器が示されている。図10の右側には、BER結果対SNRsd、1=SNRsd,2が示されている。図10の右側に表されたこのシミュレーション結果は、図10の左側に表された量子化器に対して得られる。
図9および10に示された最初の2つの実施例は、アルゴリズム2(図7を参照のこと)によって取得されるような(L,L)平面の量子化領域への分割を表している。結果として得られる各領域は、カラー符号化され、各カラー又はグレイスケールは、量子化器アルファベット
Figure 0004739448
の1個のシンボルに対応する。図9は、N=3の領域を使用した、量子化器がSNRsr、1=SNRsr,2=−2dの対称性ソース−中継器間リンクに関して示している。この分割は、中継器でのXOR演算を効果的に模倣し、H(Z)=1.44であるため、2.33dBの中継器−送り先間のリンク上の最小SNRが誤りのない伝送のため必要とされることに留意すべきである。UMTSターボ符号を用いて約10−4の語誤り確率を達成するために、シミュレーションは、SNRrd=3.83dBが要求されるように、1.5dBがシャノン限界SNRに加えられるべきであることを示唆している。
対照的に、ソース−中継器間のリンクのチャネル条件が非常に異なるならば、中継器は、好ましくは、中継器−送り先間のチャネルで利用可能なレートのより多くをより強いユーザに割り付けるべきである。このことは、SNRsr、1=−1dB及びSNRsr、2=−8dBの場合にN=5個の領域に対し、図10に表されているように、中継器における量子化問題の一般的な式を用いて正確に実現される。H(z)=2.30であるので、中継器−送り先間のリンクSNRは、チャネル符号としてUMTSターボ符号を使用する信頼性の高い伝送のため約7.45dBでなければならない。
最後に、SNRsr,1=−1dB及びSNRsr,2=−8dBとN=5とに対して上述された量子化器が中継器で使用されるときのビット誤り率(BER)が図11にプロットされている。中継器における変調スキームは16−QAMであり、SNRrd=7.45dBである。予想どおりに、より強い中継チャネルをもつユーザ1は、中継器を全く利用できないユーザより僅かに良好に機能するユーザ2に比べて優れたBER性能を示している。
図11は、さらなるシミュレーション結果を示しており、5個の量子化領域を有する対応する量子化器が左側に示され、対応するBERシミュレーション結果が右側に示されている。図11において、右側のシミュレーション結果もまた、AFという名前で呼ばれるユーザ1及びユーザ2の増幅転送概念に関して表されている。実施形態は、BER性能の上昇を実現することがわかる。
以下では、上述されているように、一般的な場合のメッセージパッシング規則の導出が、以下で導入されるメッセージを含む復号化グラフの一部分が選択された図12を用いて記載される。
LLRがどのように交換されるかの式は、関数ノードp(x,x|z)によって接続されたコンポーネント符号によって導き出される。手続の前に幾つかの定義が必要である。x1,mをxのm番目の要素とし、x’2,mをx’のm番目の要素とし、x1,m及びx’2,mはp(x1,m,x’2,m|z)によって結合されると仮定する。図12で示されるように、μ(x1,m)及びμ(x’2,m)は、それぞれ、チェックノードからのメッセージ及びチェックノードへのメッセージとする。更に、LA,m (1)=1n(μ(x1,m=1)/μ(x1,m=−1))及びL’E,m (2)=1n(μ(x’2,m=1)/μ(x’2,m=−1))と定義する。図12は、対応するメッセージを有する復号グラフの一部分を示している。
以下において、LA,m (1)を計算するため、関数ノードのメッセージパッシング規則が適用される。
Figure 0004739448
であることから、次式が得られる。
Figure 0004739448
式(4)における定義を使用すると、
Figure 0004739448
が得られる。
上記の式の導出に沿って、次のように計算することができる。
Figure 0004739448
ここで、
Figure 0004739448
及び
Figure 0004739448
本発明の実施形態は、例えば、IBMを使用して、対称AWGN通信路の中継局で受け取られたLLRについて上記で導入された量子化器の設計フレームワークを利用する。更に、実施形態は、この方法を一般的な場合へ拡張できる。すなわち、ソース−中継局通信路に関する対称要件を取り除く場合がある。従って、実施形態は、効率的な処理が幾つかのユーザのために結合して中継局で実行できる利点がある。更に、中継局で復号を実行する必要はなく、雑音の増幅が回避され得るため、低い遅延が達成できる。
本発明の方法のある一定の実装要件に合わせて、本発明の方法はハードウェア又はソフトウェアで実現することができる。実装する際は、ディジタル記憶メディア、具体的には、ディスク、DVD、又はCDを使用することができる。ディジタル記憶メディアには、電子的に読み取り可能な制御信号が記憶され、この制御信号は、プログラム可能なコンピュータと協働して、本発明の方法を実行する。一般的に、本発明は、機械読み取り可能なキャリアのためのプログラムコードを有するコンピュータ・プログラム製品であり、プログラムコードは、コンピュータ・プログラムをコンピュータ上で実行するときに、本発明の方法を実行するように動作する。言い換えれば、本発明の方法は、プログラムコードを有するコンピュータ・プログラムであり、プログラムコードはコンピュータ・プログラムをコンピュータ上で実行するときに、本発明の方法の少なくとも1つを実行する。

Claims (13)

  1. 移動体通信システムにおいて動作する中継局(100)であって、
    符号化された情報を表すシンボルを含む無線信号をソースから受信する受信機(110)であって、前記符号化された情報が、符号化規則に基づき、且つペイロード情報と冗長情報とを含むものであり、前記受信機が、別の無線信号を別のソースから受信するものであり、前記別の無線信号が、他の符号化された情報を表す他のシンボルを含み、前記他の符号化された情報が、他の符号化規則に基づき、且つ他のペイロード情報と他の冗長情報とを含み、前記受信機が、前記無線信号に関する信号品質の測度及び前記別の無線信号に関する別の信号品質の測度を提供するものである、受信機と、
    前記無線信号からあるシンボルを検出して、軟情報を取得する軟情報検出器(120)であって、前記軟情報が、シンボルに関する情報と、前記シンボルに関する情報についての信頼性情報とを含むものであり、前記軟情報検出器が、別の無線信号から別のシンボルを検出して、別の軟情報を取得するものであり、前記別の軟情報が、他のシンボルに関する情報と、その他のシンボルに関する情報についての信頼性情報とを含む、軟情報検出器と、
    前記軟情報と前記別の軟情報とを結合して量子化する処理、及び、前記軟情報と前記別の軟情報との組み合わせを量子化して、量子化された軟情報を取得する処理の両方の処理を行うか、又はこれらの一方の処理を行う量子化器(130)であって、該量子化器は、量子化規則に基づいて量子化を行うものであり、前記量子化規則は、前記信号品質の測度と、前記別の信号品質の測度と、前記中継局(100)と前記送り先との間の伝送容量とに基づくものである、量子化器と、
    前記量子化された軟情報に関する情報を送り先へ送信し、且つ前記量子化規則に関する情報を前記送り先へ送信する送信機(140)と
    を備え
    前記量子化規則は、前記信号品質の測度が前記別の信号品質の測度より高い信号品質を示すならば、前記量子化された軟情報において、前記別の軟情報に対する伝送容量よりも、前記軟情報に対する伝送容量がより高い占有率になるようにする規則である、中継局。
  2. 前記軟情報検出器が、LLRの形をした軟情報Lと、LLRの形をした別の軟情報Lを取得するものであり、
    前記量子化器(130)が、L’がLのインタリーブバージョンであるとき、
    Figure 0004739448
    の形をした軟情報と、別の軟情報との組み合わせLを量子化するものである、
    請求項に記載の中継局。
  3. 前記量子化規則が、前記信号品質の測度と、前記別の信号品質の測度と、伝送容量と、繰返し範囲とに基づいて局所最適化された量子化規則を決定する情報ボトルネックアルゴリズムに基づくものである、請求項1又は2に記載の中継局。
  4. 前記受信機(100)及び前記送信機(140)が、セルラ移動体通信システムにおける受信及び送信を行えるように構成さるものである、請求項1ないしのいずれか一項に記載の中継局。
  5. 移動体通信システムにおける中継方法であって、
    符号化された情報を表すシンボルを含む無線信号をソースから受信するステップであって、前記符合化された情報が、符号化規則に基づき、且つペイロード情報と冗長情報とを含むものである、ステップと、
    別の無線信号を別のソースから受信するステップであって、前記別の無線信号が、他の符号化された情報を表す他のシンボルを含み、前記他の符号化された情報が、他の符号化規則に基づき、且つ他のペイロード情報と他の冗長情報とを含むものである、ステップと、
    前記無線信号に関する信号品質の測度及び前記別の無線信号に関する別の信号品質の測度を提供するステップと、
    前記無線信号からシンボルを検出して、軟情報を取得するステップであって、前記軟情報が、シンボルに関する情報と、前記シンボルに関する情報についての信頼性情報とを含むものである、ステップと、
    前記別の無線信号から別のシンボルを検出して、別の軟情報を取得するステップであって、前記別の軟情報が、他のシンボルに関する情報と、その他のシンボルに関する情報についての信頼性情報とを含むものである、ステップと、
    前記軟情報と前記別の軟情報と結合して量子化する処理、及び、前記軟情報と前記別の軟情報との組み合わせを量子化して、量子化された軟情報を取得する処理の両方の処理を行うか、又はこれらの一方の処理を行うステップであって、前記量子化する処理は、量子化規則に基づいて行われる、ステップと
    前記量子化された軟情報に関する情報を送り先へ送信するステップと
    を含み、
    前記量子化規則は、前記信号品質の測度が前記別の信号品質の測度より高い信号品質を示すならば、前記量子化された軟情報において、前記別の軟情報に対する伝送容量よりも、前記軟情報に対する伝送容量がより高い占有率になるようにする規則である、
    中継方法。
  6. 第1の符号化された符号語を復号して、第1の符号語 に関する第1の軟情報を取得し、第2の符号化された符号語を復号して、第2の符号語 に関する第2の軟情報を取得する復号器(300)であって、
    前記第1の符号化された符号語に基づいて前記第1の符号語 に関する前記第1の軟情報を決定する第1の軟復号器(310)であって、LLRの形をした前記第1の軟情報を決定するように構成された第1の軟復号器と、
    前記第2の符号化された符号語及び第2の事前情報 (2) に基づいて前記第2の符号語 に関する前記第2の軟情報を決定する第2の軟復号器(320)であって、LLRの形をした前記第2の軟情報を決定するように構成された第2の軟復号器と、
    前記第1の軟情報と、請求項1に記載の量子化器によって量子化された前記量子化された軟情報zとに基づいて、前記第2の事前情報 (2) を提供する第1の軟情報レンダラ(330)であって、前記量子化された軟情報zは、前記第1の符号化された符号語及び前記第2の符号化された符号語を結合して量子化したものに基づいている、第1の軟情報レンダラと、
    前記第2の事前情報と、前記量子化された軟情報と、前記第2の軟情報とに基づいて第1の事前情報を提供する第2の軟情報レンダラ(340)と
    を備え、
    前記第1の軟情報レンダラ(330)が、LLRの形をした第2の事前情報L (2) を提供するものであり、
    前記第1の軟情報レンダラ(330)が、
    Figure 0004739448
    のデインタリーブバージョンによって第2の事前情報L (2) を決定するものであり、式中、mが、ある語の範囲内における添え字であり、x´ が、x のインタリーブバージョンであり、前記量子化された軟情報zは、x 1,m とx´ 2,m とが確率密度p(x 1,m ,x´ 2,m |z )によって関連付けされることによって得られるものであり、L (1) E,m が、前記第1の軟情報と前記第1の事前情報L (1) との組み合わせであり、L が、量子化された軟情報であり、ここで、
    Figure 0004739448
    であり、
    前記第2の軟情報レンダラ(340)が、LLRの形をした前記第1の事前情報L (1) を提供するものであり、ここで、
    Figure 0004739448
    であり、式中、L´ (2) E,m は、前記第2の軟情報と前記第2の事前情報L (2) との組み合わせのインタリーブバージョンであり、ここで、
    Figure 0004739448
    であり、
    前記第1の軟復号器(310)が、前記符号化された第1の符号語及び前記第1の事前情報 (1) に基づいて、前記第1の符号語 に関する更新された第1の軟情報を決定するものである、復号器。
  7. 第1の軟情報レンダラ(330)が、前記更新された第1の軟情報と、前記第1の事前情報 (1) と、前記量子化された軟情報とに基づいて、更新された第2の事前情報 (2) を提供するものである、請求項に記載の復号器。
  8. 量子化され符号化された軟情報を受信する受信機と、
    量子化され符号化された軟情報を復号化する復号器と、
    量子化規則及び量子化され符号化され復号化された軟情報に基づいて量子化された軟情報を提供する再量子化器と
    をさらに備えるものである、請求項6又は7に記載の復号器。
  9. 前記受信機が、量子化規則に関する情報を更に受信するものである、請求項に記載の復号器。
  10. 受信機が、セルラ移動体通信システムにおいて動作するものである、請求項ないし9のいずれか一項に記載の復号器。
  11. 第1の符号化された符号語を復号して、第1の符号語 に関する第1の軟情報を取得し、第2の符号化された符号語を復号して、第2の符号語 に関する第2の軟情報を取得する方法であって、
    LLRの形をした前記第1の符号化された符号語に基づいて前記第1の符号語 に関する第1の軟情報を決定するステップと、
    前記第2の符号化された符号語及びLLRの形をした第2の事前情報 (2) に基づいて前記第2の符号語 に関する第2の軟情報を決定するステップと、
    前記第1の軟情報と、請求項5に記載の前記量子化する処理によって量子化された軟情報とに基づいて、LLRの形をした第2の事前情報 (2) を提供するステップであって、前記量子化された軟情報zは、前記第1の符号化された符号語及び前記第2の符号化された符号語を結合して量子化したものに基づいており、ここで、前記第2の事前情報L (2) が、
    Figure 0004739448
    のデインタリーブバージョンによって決定され、式中、mが、ある語の範囲内における添え字であり、x´ が、x のインタリーブバージョンであり、前記量子化された軟情報zは、x 1,m とx´ 2,m とが確率密度p(x 1,m ,x´ 2,m |z )によって関連付けされることによって得られるものであり、L (1) E,m が、前記第1の軟情報と前記第1の事前情報L (1) との組み合わせであり、L が、量子化された軟情報であり、ここで、
    Figure 0004739448
    である、ステップと、
    記第2の事前情報 (2) と、前記量子化された軟情報と、前記第2の軟情報に基づいて、LLRの形をした第1の事前情報 (1) を提供するステップであって、ここで、
    Figure 0004739448
    であり、式中、L´ (2) E,m は、前記第2の軟情報と前記第2の事前情報L (2) との組み合わせのインタリーブバージョンであり、ここで、
    Figure 0004739448
    である、ステップと、
    前記符号化された第1の符号語及び前記第1の事前情報 (1) に基づいて前記第1の符号語 に関する更新された第1の軟情報を決定するステップと
    を含む方法。
  12. コンピュータ又はプロセッサ上で動くときに、請求項又は11に記載の方法のいずれかを実行するプログラムコードを有するコンピュータ・プログラム。
  13. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の中継局(100)と、
    請求項ないし10のいずれか一項に記載の復号器(300)と
    を備えるシステム。
JP2009292368A 2008-12-23 2009-12-24 移動体通信システムの中継局 Active JP4739448B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP08022423A EP2202894B1 (en) 2008-12-23 2008-12-23 Relay station for a mobile communication system
EP08022423.1 2008-12-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010161768A JP2010161768A (ja) 2010-07-22
JP4739448B2 true JP4739448B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=40748686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009292368A Active JP4739448B2 (ja) 2008-12-23 2009-12-24 移動体通信システムの中継局

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8358679B2 (ja)
EP (1) EP2202894B1 (ja)
JP (1) JP4739448B2 (ja)
CN (1) CN101764638A (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5665850B2 (ja) * 2009-04-27 2015-02-04 アルカテル−ルーセント データパケット中継およびデータパケット復号のための方法および装置
JP5566065B2 (ja) * 2009-08-31 2014-08-06 シャープ株式会社 無線通信システム、基地局装置及び通信方法
US8549385B2 (en) 2009-12-15 2013-10-01 Marvell World Trade Ltd. Soft decoding for quantizied channel
US8325850B2 (en) * 2010-01-25 2012-12-04 Futurewei Technologies, Inc. System and method for digital communications with unbalanced codebooks
CN102377515B (zh) 2010-08-27 2016-03-09 华为技术有限公司 协作通信的接收方法、装置和系统
CN101977096B (zh) * 2010-11-04 2013-05-08 电子科技大学 一种对mpsk信号进行网络编码的放大前传协同通信方法
US8787428B2 (en) * 2010-12-01 2014-07-22 Dynamic Invention Llc Soft forwarding for cooperative wireless communication
CN102655444A (zh) * 2011-03-04 2012-09-05 中兴通讯股份有限公司 一种上行两用户中继传输方法及系统
US8839069B2 (en) * 2011-04-08 2014-09-16 Micron Technology, Inc. Encoding and decoding techniques using low-density parity check codes
CN102244561B (zh) * 2011-06-23 2013-11-06 西安电子科技大学 用于多址接入中继网络的中继传输方法
CN102497250B (zh) * 2011-12-05 2014-03-26 中国科学院计算技术研究所 多址接入信道下自适应编码中继系统与方法
CN102412935B (zh) * 2011-12-05 2016-07-06 中国科学院计算技术研究所 多址中继接入信道基于软比特信息的网络编码系统与方法
US8713414B2 (en) * 2012-01-26 2014-04-29 Telefonaktiebolager L M Ericsson (Publ) Method and apparatus for soft information transfer between constituent processor circuits in a soft-value processing apparatus
US8964908B2 (en) * 2012-02-15 2015-02-24 Intel Mobile Communications GmbH Receiver circuit and method for detecting data
CN102694623A (zh) * 2012-05-24 2012-09-26 浙江大学 一种多跳无线网络中基于会话间网络编码的速率分配方法
CN103582014A (zh) * 2012-07-18 2014-02-12 株式会社Ntt都科摩 一种数据传输方法
KR102051527B1 (ko) * 2013-02-12 2019-12-03 삼성전자주식회사 네트워크 압축­후­전달 기법을 이용하는 협력 통신 시스템,전송기,중계기 및 수신기
KR102139721B1 (ko) * 2013-08-29 2020-07-30 삼성전자주식회사 다중 경로 프로토콜에서 이중으로 네트워크 코딩을 적용하는 방법 및 그 장치
KR102159016B1 (ko) * 2014-05-08 2020-09-24 삼성전자주식회사 분산 터보 코딩 장치 및 방법
JP6382040B2 (ja) * 2014-09-09 2018-08-29 日本電信電話株式会社 通信システム、中継装置、受信装置、中継方法、受信方法、中継プログラム、および受信プログラム
US9867205B2 (en) * 2015-04-15 2018-01-09 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Stage-by-stage successive MIMO decoding for multihop communications
CN106559172B (zh) * 2015-09-28 2019-09-27 展讯通信(上海)有限公司 译码控制方法及装置
KR102504550B1 (ko) * 2015-12-28 2023-02-28 삼성전자주식회사 저밀도 패리티 검사 코드를 지원하는 통신 시스템에서 신호를 수신하는 장치 및 방법
US10396872B2 (en) 2016-03-04 2019-08-27 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Communication system, relay apparatus, receiving apparatus, relay method, receiving method, relay program, and receiving program
US20190361769A1 (en) * 2017-01-12 2019-11-28 Agency For Science, Technology And Research Memory device with soft-decision decoding and methods of reading and forming thereof
US10691540B2 (en) * 2017-11-21 2020-06-23 SK Hynix Inc. Soft chip-kill recovery for multiple wordlines failure
JP7223520B2 (ja) * 2018-07-23 2023-02-16 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 無線中継装置および無線中継方法
KR102144636B1 (ko) * 2019-04-30 2020-08-13 숭실대학교산학협력단 메시지 전달 알고리즘 기반 d2d 릴레이 시스템 및 방법
US11824620B2 (en) 2019-09-05 2023-11-21 Qualcomm Incorporated Remote unit with a configurable mode of operation
US11671168B2 (en) * 2019-09-05 2023-06-06 Qualcomm Incorporated Relay with a configurable mode of operation
CN114070694A (zh) * 2020-07-30 2022-02-18 华为技术有限公司 无线通信的方法和装置
TWI817231B (zh) * 2020-11-10 2023-10-01 鴻齡科技股份有限公司 雲無線接入網路中上行訊號處理方法及系統

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521705A (ja) * 2003-12-19 2007-08-02 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 無線によるリレーベースのネットワークにおいて2つのノード間で信頼性のあるデジタル通信を可能にするための中継局及び方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3852736B2 (ja) 2000-02-23 2006-12-06 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 受信信号合成方法、システム、無線受信局及び受信局
US6885711B2 (en) 2001-06-27 2005-04-26 Qualcomm Inc Turbo decoder with multiple scale selections
US20070149135A1 (en) * 2003-12-23 2007-06-28 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Information transfer method and system
JP4680008B2 (ja) 2004-08-31 2011-05-11 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信システム、通信ノード及び通信方法
WO2007102344A1 (ja) 2006-02-28 2007-09-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信装置および中継送信方法
US7773951B2 (en) 2006-05-23 2010-08-10 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and apparatus for generating channel quality information for wireless communication
JP4823160B2 (ja) * 2007-07-19 2011-11-24 株式会社東芝 受信装置
FI20085457A0 (fi) * 2008-05-15 2008-05-15 Nokia Corp Laite, menetelmä ja tietokoneohjelma demodulaatiota varten
US8315342B2 (en) * 2008-10-16 2012-11-20 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and apparatus for simplified expected symbol value computation and interference cancellation in communication signal processing

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521705A (ja) * 2003-12-19 2007-08-02 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 無線によるリレーベースのネットワークにおいて2つのノード間で信頼性のあるデジタル通信を可能にするための中継局及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2202894B1 (en) 2011-11-02
US8358679B2 (en) 2013-01-22
EP2202894A1 (en) 2010-06-30
CN101764638A (zh) 2010-06-30
US20100157878A1 (en) 2010-06-24
JP2010161768A (ja) 2010-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4739448B2 (ja) 移動体通信システムの中継局
JP4918586B2 (ja) 中継局及び復号器
US8620230B2 (en) Wireless network architecture and method for base station utilization
US8416730B2 (en) Distributed turbo coding and relaying protocols
JP5424951B2 (ja) 無線IMT(InternationalMobileTelecommunications)−advanced4Gネットワーク、および、無線IMT−advanced4Gネットワークにおいて通信するための方法
US20060291440A1 (en) Communication relay apparatus and communication receiver
JP4459904B2 (ja) 無線によるリレーベースのネットワークにおいて2つのノード間で信頼性のあるデジタル通信を可能にするための中継局及び方法
Zeitler et al. Quantize-and-forward schemes for the orthogonal multiple-access relay channel
Attar et al. Cooperative network-coding system for wireless sensor networks
Zeitler et al. Design of network coding functions in multihop relay networks
Souryal et al. Quantize-and-forward relaying with M-ary phase shift keying
Zeitler et al. On quantizer design for soft values in the multiple-access relay channel
Schwandter et al. A practical forwarding scheme for wireless relay channels based on the quantization of log-likelihood ratios
Bui et al. A decode and forward cooperation scheme with soft relaying in wireless communication
Mohamad et al. Code design for multiple-access multiple-relay wireless channels with non-orthogonal transmission
Blasco-Serrano et al. Compress-and-forward relaying based on symbol-wise joint source-channel coding
Winkelbauer et al. Joint network-channel coding for the asymmetric multiple-access relay channel
Vu et al. Multiple-access relaying with network coding: iterative network/channel decoding with imperfect CSI
Chu et al. Implementation of co-operative diversity using message-passing in wireless sensor networks
Hairej et al. Cooperative diversity using soft decision and distributed decoding
Fares et al. Two-level HARQ for turbo coded cooperation
Irawan et al. Lossy forwarding technique for parallel multihop-multirelay systems
Madhusudhanan et al. Outage analysis of opportunistic‐based hybrid decode‐amplify‐forward relaying in polar code environment
Land et al. Bounding of MAP decode and forward relaying
Fang et al. Improved joint network-channel coding for the multiple-access relay channel

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4739448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250