JP7223520B2 - 無線中継装置および無線中継方法 - Google Patents

無線中継装置および無線中継方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7223520B2
JP7223520B2 JP2018138031A JP2018138031A JP7223520B2 JP 7223520 B2 JP7223520 B2 JP 7223520B2 JP 2018138031 A JP2018138031 A JP 2018138031A JP 2018138031 A JP2018138031 A JP 2018138031A JP 7223520 B2 JP7223520 B2 JP 7223520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decoding
relay
likelihood
frame signal
encoding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018138031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020017808A (ja
Inventor
直人 江頭
一人 矢野
智明 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Original Assignee
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATR Advanced Telecommunications Research Institute International filed Critical ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority to JP2018138031A priority Critical patent/JP7223520B2/ja
Publication of JP2020017808A publication Critical patent/JP2020017808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7223520B2 publication Critical patent/JP7223520B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線中継装置および無線中継方法に関する。
無線LANの利用拡大や無線監視カメラなど通信機能を有する機器の増加により無線通信のトラヒックが急激に増大しており、周波数利用効率を向上させて、限りある無線リソースにより多くのトラヒックを収容することが求められている。
すなわち、近年、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)が密に配置され、かつ、IoTならびにM2M通信に対するそれらの需要のために、周波数資源の不足が急速に進行している。そして、一般には、このような無線通信トラヒックの収容先として、ISM(Industry-Science-Medical)帯のような免許不要帯域の複数システム共用周波数帯域が使用されることが多い。
また、このような無線通信方式においては、誤り訂正を目的として、符号化方式に畳込み符号が使用され、復号方式にはビタビ復号が用いられる場合がある。
ビタビ復号は、畳込み符号に対して最尤復号を容易に実現できる復号法として実用上重要であり,また,軟判定復号を容易に適用することができるので優れた誤り性能を得ることができることが知られている。
そして、このようなビタビ復号については、たとえば、特許文献1に、加算比較選択演算(Add, Compare, Select演算、以下ACS演算と称す)を、ACS演算済みの入力データが「打ち切り長」に達するまで繰り返し、トレースバック演算器によってトレースバック処理を行い復号結果の取得を行う構成が開示されている。特許文献1では、誤り訂正能力を十分に向上させることを目的として、ACS演算器が、復号データに誤りがある場合に再度、受信データに対して加算比較選択演算を実行する構成が開示されている。
また、特許文献2には、消費電力の削減を図ることを目的として、以下のような構成が開示されている。すなわち、特許文献2に開示の受信装置は、畳み込み符号化されたデータを復号化するビタビ復号器と、受信データフレームのヘッダ内に記述されたデータからビタビ復号器で用いられるパラメータのトレースバック長を制御するトレースバック長制御手段と、復号データのヘッダを用いてその中の情報を読み取るヘッダ解析手段で構成される。受信装置は、畳み込み符号化されたデータを受信し、その後、複数のメモリを備えた並列処理のできるビタビ復号器によって最尤復号化が行われる際、受信したデータのヘッダ内の情報を用いてトレースバック長を制御し、複数ある並列メモリについて使用か不使用かを設定し、不使用となる並列メモリがある場合には、それらを静止してスタンバイモードにする。
ただし、あくまで、これらのビタビ復号についての従来技術は、個々の受信機において、誤り訂正能力の向上や、ビタビ復号器の構成が複雑化した場合の消費電力の低減などを目的としたものである。
このような畳み込み符号において、デジタルデータは、「0」か「1」のビット情報を持つため、復号器において情報を0か1の2値で判定したもの(これを「硬判定値」と呼ぶ)とする方法と、2値ではなく0または1となる確率、尤度、あるいは対数尤度として表した軟判定値を生成する方法とがある。特に、後者の方法は、軟判定復号と呼ばれ、ターボ復号などの復号方法との親和性が高く、前者の方法(これを硬判定復号と呼ぶ)に比べ、高い誤り訂正効果を発揮する(たとえば、特許文献3を参照)。
また、このような畳み込み符号においては、その誤り訂正能力が高いことから、符号化率を制御し、データの冗長性を押さえる技術として受信側での誤り訂正を期待して、定期的にデータを間引きするパンクチャリング処理が行われることが一般的である(たとえば、特許文献4を参照)。
ところで、各送信機の最大送信電力を増加させることなく、カバーエリアを拡大する方法として、中継方式(リレー方式)があり、たとえば、IEEE 802.11sなどで規格化されている。
従来のリレー方式には、主として、以下の2種類がある(たとえば、特許文献5を参照)。
すなわち、Decode-and-Forward(DF)と呼ばれるリレー方式と、Amplify-and-Forward(AF)と呼ばれる方式である。
DF方式では、リレー対象となるフレームの復号処理を行い、受信フレームに誤りがないことを確認してから、誤り訂正後のビット列について再符号化/変調を施してリレー送信を行う。このDF方式では、リレー装置において誤り訂正を行うことで、転送先への誤り伝搬を防ぐことができるが、復号処理が完了するまで、リレー送信を開始できないため、大きな遅延が生じてしまう。特に、誤り訂正が不要となるような良い通信状況の場合には、復号完了までの遅延時間は大きなロスとなる。
一方、AF方式では、復調/復号などを行わず受信して即座に転送を開始するが、受信信号に含まれているノイズもそのまま増幅して送信するため、受信信号電力が高いにも関わらずS/N比が劣化することがある。また、受信フレームが転送必要かどうかを確認せずにリレーを行ってしまう。そのため不要なフレーム送信が発生し、リソースの浪費や干渉の増加を招く恐れがある。
すなわち、従来のリレー方式では、変動しうる通信状況下において、誤り率の抑制と遅延時間の短縮を両立させることが困難であるという問題があった。
言い換えると、S/N比が変動しうる通信状況下において、中継機における復号処理や、符号化および変調処理をどのように制御すれば、遅延時間の短縮が可能かが必ずしも明らかではない。
このような問題に対処するために、送信元からの受信を行いつつ、復調後に復号処理・誤り検出処理の途中で、中継処理が必要であると判断されたフレームについては、中継装置において、符号化処理および変調処理を行って、送信を行い、伝送遅延を短縮するということも可能である。
特開2009-159482号明細書
特開2011-35568号明細書
再公表特許WO2012/070369号明細書
特開2000-4215号明細書
特開2013-175817号明細書
しかしながら、このような中継方式では、受信フレームに誤りがないことを確認する前にリレー送信を始めることになるため、受信フレームに誤りがあると、誤り伝搬が発生してしまう。このとき再送によって大きな伝送遅延が生じてしまうことになる。
そのため、たとえ、中継ノードで誤りが発生したとしても、宛先ノードで復元できるように中継処理を実行する技術が望ましい。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、伝送遅延を抑制しつつ、宛先ノードでの受信フレームの誤りの発生を抑制することが可能な無線中継装置および無線中継方法を提供することである。
この発明の1つの局面に従うと、全二重通信が可能な無線通信方式で通信し、送信元ノードからトレリス符号により符号化され多値変調されて送信される第1のフレーム信号を中継し宛先ノードに第2のフレーム信号として転送するための無線中継装置であって、送信元ノードからの信号を受信する受信手段と、受信手段で受信した第1のフレーム信号を復調し、トレリス符号についての軟判定復号において符号語ビットについて第1の尤度を算出するとともに、所定の打切り長で軟判定復号を打ち切ることで第1のフレーム信号の少なくともヘッダの情報を復号する復調復号手段と、ヘッダの情報に基づいて、第1のフレーム信号を中継することが必要と判断されることに応じて中継処理を制御するための中継制御手段と、中継制御手段の制御に応じて、第1のフレーム信号の受信期間と少なくとも一部で重複する期間において、復調復号手段からのデータを再符号化して符号語ビットを生成し、第1の尤度に基づき再符号化の後の符号語ビットについて第2の尤度を計算し、所定の条件により第2の尤度が低いと判定される符号語ビットについては当該符号語ビットに対応する変調シンボルの振幅値をゼロとして変調し、第2のフレーム信号を生成するための符号化・変調手段と、符号化・変調手段の出力を宛先ノードに向けて送信するための送信手段とを備える。
好ましくは、復調復号手段は、多値変調に対する復調処理を実行して復調シンボル列を生成するための復調手段と、復調シンボル列に基づき、トレリス符号に対する軟判定復号処理を実行するための復号手段と、トレリス符号の軟判定復号処理において符号語ビットについて第1の尤度を算出する第1の尤度算出手段と、復号手段の出力に対して誤り検知を実行するための誤り検知手段とを含み、符号化・変調手段は、中継制御手段の制御に応じて、誤り検知手段による誤り検知処理を行う前に所定の打切り長での前記軟判定復号を打ち切ることで前記復号手段から出力されるデータを受けた場合に、前記所定の条件により前記第2の尤度が低いと判定される符号語ビットについては当該符号語ビットについて変調シンボルの振幅値をゼロとして変調し、前記第2のフレーム信号を生成する。
好ましくは、符号化・変調手段は、符号化後の符号語ビットの期待値から、第2の尤度を算出する第2の尤度算出手段を含み、符号化・変調手段は、第2の尤度の絶対値が、所定値よりも低いときに、対応する符号語ビットについて変調シンボルの振幅値をゼロとして変調する。
好ましくは、符号化・変調手段は、符号化後の符号語ビットの期待値から、第2の尤度を算出する第2の尤度算出手段を含み、符号化・変調手段は、第1の尤度と第2の尤度の符号が異なり、かつ、第2の尤度が所定値よりも低いときに、対応する符号語ビットについて変調シンボルの振幅値をゼロとして変調する。
好ましくは、符号化・変調手段は、中継制御手段の制御に応じて、復調復号手段での復調および復号の方式とは独立に制御される符号化および変調の方式により、第2のフレーム信号を生成する。
好ましくは、全二重通信が可能な無線通信方式は、互いに分離した複数の周波数帯のそれぞれの無線チャネルを利用して無線通信する方式である。
好ましくは、復号手段は、トレリス符号に対する復号処理に対してトレリス上での打切り長を、複数の所定の打切り長のうちから可変に設定可能であり、中継制御手段は、第1のフレーム信号に基づき、送信元ノードと無線中継装置との間の通信品質を推定する通信品質推定手段と、推定された通信品質に基づいて、第2のフレーム信号の転送に要する時間の期待値を小さくするように、打切り長を設定する中継条件設定手段とを含む。
好ましくは、通信品質推定手段は、第1のフレーム信号に基づき、伝搬路推定値や雑音電力推定値を取得して、通信品質としてフレームエラーレートを推定するエラーレート推定手段を含む。
この発明の他の局面に従うと、全二重通信が可能な無線通信方式で通信し、送信元ノードからトレリス符号により符号化され多値変調されて送信される第1のフレーム信号を中継し宛先ノードに第2のフレーム信号として転送するための無線中継方法であって、送信元ノードからの信号を受信するステップと、受信した第1のフレーム信号を復調し、トレリス符号についての軟判定復号において符号語ビットについて第1の尤度を算出するとともに、所定の打切り長で軟判定復号を打ち切ることで第1のフレーム信号の少なくともヘッダの情報を復号する復調復号ステップと、ヘッダの情報に基づいて、第1のフレーム信号を中継することが必要と判断されることに応じて中継処理を制御するステップと、中継処理の制御に応じて、第1のフレーム信号の受信期間と少なくとも一部で重複する期間において、復調復号ステップでの処理中のデータを途中で受けて、再符号化して符号語ビットを生成し、第1の尤度に基づき再符号化の後の符号語ビットについて第2の尤度を計算し、所定の条件により第2の尤度が低いと判定される符号語ビットについては当該符号語ビットに対応する変調シンボルの振幅値をゼロとして変調し、第2のフレーム信号を生成するステップと、変調後の第2のフレーム信号を宛先ノードに向けて送信するステップとを備える。
この発明によれば、伝送遅延を抑制しつつ、宛先ノードでの受信フレームの誤りの発生を抑制することが可能である。
本実施の形態の無線中継装置1000の中継動作の概念を説明するための図である。 本実施の形態の無線中継装置1000の構成を説明するための機能ブロック図である。 無線中継装置1000が、送信元ノードから受信するフレーム信号の構成を説明するための概念図である。 復調/復号部110、リレー制御部112、符号化/変調部120の構成を説明するためのブロック図である。 本実施の形態におけるビット消失の処理を説明するための図である。 従来のDF方式において、中継ノードで実行される処理を説明する概念図である。 TDF方式において、中継ノードで実行される処理を説明する概念図である。 中継方式における伝送の時間経過を示す図である。 再送制御を説明するためのフローチャートである。 シミュレーション・パラメータを示す図である。 TDF方式において、フレーム内のビット数をパラメータとして変化させた場合のシミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態の無線通信システムおよび無線中継装置の構成を説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素および処理工程は、同一または相当するものであり、必要でない場合は、その説明は繰り返さない。
なお、以下では、本発明の無線中継装置は、「全二重通信」が可能な無線通信方式で動作するものとして説明する。その場合、本発明の無線中継装置を説明する一例として、互いに大きく分離した複数の既存の免許不要帯域(たとえば、IoTなどに使用される920MHz帯、無線LANに使用される2.4GHz帯と5GHz帯)において、複数の周波数帯を同時に利用し、送信元モードから中継機までの伝送と中継機から宛先ノードまでの伝送とを互いに異なる周波数帯で同時並行して実行する無線中継装置を例とする実施の形態を説明する。
ただし、全二重通信を実現する方式としては、必ずしも、このような複数の周波数帯を使用する方式に限られず、たとえば、同一の周波数帯であっても、いわゆる空間分割により、全二重通信が可能な方式であってもよい。
このような同一の周波数帯において、全二重通信を実現する方式を実現する方式として、以下の文献に開示がある。
文献 : Jung Il Choiy, Mayank Jainy, Kannan Srinivasany, Philip Levis, Sachin Katti、”Achieving Single Channel, Full Duplex Wireless Communication”,pp.1-12, Proc. of the 16th Annual International Conference on Mobile Computing and Networking (Mobicom 2010).
以下の説明では、上述とおり、異なる周波数帯を同時に使用するものとして、説明する。
[実施の形態]
図1は、本実施の形態の無線中継装置1000の中継動作の概念を説明するための図である。
なお、以下では、説明の簡単のために、送信元ノードと宛先ノードとの間に、無線中継装置1000が1台介在するものとして説明する。ただし、無線中継装置1000の構成および動作は、必ずしも、このような場合に限定されず、複数台の中継装置が介在するようなマルチホップの場合にも適用可能である。
図1に示されるように、無線中継装置1000は、送信元ノード1010からの信号を受信して、宛先ノード1020に対して、信号を中継する。
ここで、後に詳しく説明するように、無線中継装置1000は、受信処理中に,部分的に復号が完了した信号のリレー送信を、受信とは異なる周波数帯において開始することで低遅延のリレーを実現する。
また、無線中継装置1000は、受信信号の復号処理方法を、受信フレームの誤り率予測結果に応じて適応的に選択する。たとえば、畳込み符号に対する復号処理の打ち切り長を打ち切りなしも含めて選択することで,復号処理での遅延を最小化して低遅延なリレーを可能にする構成を有する。
なお、以下では、上述したような複数の周波数帯の各周波数帯における変調方式として、直交周波数分割多重方式(OFDM:orthogonal frequency-division multiplexing)を例とし、誤り訂正のための通信路符号化の方式としては、畳込み符号を使用し、復号方式としては、ビタビ復号を用いるものを一例として説明する。ただし、後述するように、本発明は、このような例に限定されるものではない。
図2は、本実施の形態の無線中継装置1000の構成を説明するための機能ブロック図である。
図2を参照して、無線中継装置1000は、第1の周波数帯において伝送される送信元ノードからのフレーム信号を受信するための受信アンテナ100と、受信アンテナからのフレーム信号に対して、低雑音増幅などの高周波処理を実行するためのRF部102と、RF部102で受信される信号のプリアンブル信号を利用して同期処理を実行する同期処理部104と、同期処理部104からの同期信号に同期して、RF部102からの信号に対して、OFDM復調処理を実行するためのOFDM復調部106と、OFDM復調部106からのパイロット信号に基づいて、伝送路推定値および雑音電力推定値を算出する伝搬路推定部108とを備える。
無線中継装置1000において、後述するように、復調/復号部110は、OFDM復調部106からのフレーム信号(ヘッダおよびフレーム本体データの信号)を受けて、受信したフレーム信号のうち、少なくともヘッダ部分の情報を復号する。リレー制御部112は、復号されたヘッダ情報に基づき、受信したフレーム信号が中継処理を要するものであるかを判断し、中継処理を要するものである場合、伝搬路推定部108からの伝送路推定値および雑音電力推定値に基づいて、受信フレームの誤り率を予測し、予測結果に応じて、受信したフレーム信号に対する復号処理方法を適応的に選択する。
特に限定されないが、たとえば、リレー制御部112は、受信フレームの誤り率の予測結果について事前に設定されているランクに応じて、以下のように、フレーム本体のデータに対する復号方式を切換えるものとする。
i)ビタビ復号における打ち切りなし
ii)ビタビ復号において打切り長Lで復号を実行し、実行結果を転送する。
この場合、打切り長Lについても、予測結果の複数のランクにそれぞれ応じて、複数の値が事前に設定されていてもよい。
iii)ビタビ復号処理を実行せず、復調結果を転送する。
この場合、ビタビ復号において、打ち切り処理を行わないことは、無線中継装置1000において、誤り訂正能力が最も高くなることに相当するので、これは、受信フレームの誤り率の予測が、誤り率が最も高いとされるランクに相当する場合に選択される。ただし、この場合、復号を誤り訂正等に要する処理時間が最も長くなるため、無線中継装置1000における遅延は、最も大きくなる。
打切り長Lが長いほど、誤り訂正能力が高くなることから、受信フレームの誤り率の予測において、誤り率が低くなるほど、打切り長Lを短く設定することができる。この場合は、打切り長Lが短いほど、無線中継装置1000における遅延は、小さくなる。
さらに、ビタビ復号処理を実行せず、復調結果を転送するということは、受信フレームの誤り率の予測が、誤り率が最も低いとされるランクに相当する場合に選択される。この場合、誤り率が低いので、無線中継装置1000において、誤り訂正を行わなくとも、宛先ノードにおける誤り率は、低く抑えられると期待されるからである。そして、この場合は、無線中継装置1000における遅延は、最小となる。
図2に戻って、無線中継装置1000において、リレー制御部112は、中継処理を要するものである場合、伝搬路推定部108からの伝送路推定値および雑音電力推定値に基づいて予測した受信フレームの誤り率に応じて、受信時の変調方式/符号化率に対して、独立に転送するフレーム信号に対する変調方式/符号化率を変更することができるものとする。
ここで、変調方式および符号化率は、事前に、MCS(Modulation and Coding Scheme)として、インデックス化しておくことができる。
このようにして、変調方式および符号化率を変更することで、後述するように、送信元ノードから無線中継装置1000に対して送信されるフレーム信号のフレーム期間に対して、無線中継装置1000から宛先ノードへのフレーム信号のフレーム期間を変更することができ、リレー制御部112が、中継する信号の送信タイミングを調整することが可能となる。
符号化/変調部120は、リレー制御部112の制御の下で、復調/復号部110から受け取ったデータに対して、選択された変調方式および符号化率で、符号化および変調処理を実行する。
OFDM変調部122は、符号化/変調部120からの信号に対して、OFDM変調処理を実行し、RF部124は、第1の周波数帯とは異なる第2の周波数帯で、中継されるフレーム信号を送出するための電力増幅などの高調波処理を実行して、送信アンテナ130から中継波が送信される。
なお、以上の説明では、通信路符号化の符号化方式としては、「畳み込み符号化」とし、復号処理としては、「ビタビ復号」であるものとしている。ただし、本実施の形態の無線中継装置1000では、より一般に、通信路符号化の符号化方式として、「トレリス符号」を用いることが可能である。
ここで、「トレリス符号」とは、トレリス線図上で定義できるツリー符号であり、トレリス線図とは、入力されるビット系列に従って、有限状態マシンである符号器が状態を変化させていく過程で生成する符号列を表すものである。言い換えると、トレリス線図では、ラベル付きグラフの始点から終点に至るパスが符号語系列に対応する。したがって、トレリス符号では、符号系列が符号器から出力される時点の情報系列だけでなく、それ以前の情報系列にも依存して定まることになる。
そして、トレリス符号では、符号化器の状態数がそれほど大きくない場合においては、トレリスの特性を利用したビタビ復号法による最尤復号が可能である。ただし、トレリス符号の復号方法としては、ビタビ復号法に限られるものではない。
ここで、「畳み込み符号」とは、「トレリス符号」のうち、符号系列が符号器から出力される時点の情報系列だけでなく,それ以前の情報系列も依存して定まる「線形符号」のことをいう。
また、ビタビ復号において、「打ち切り長」について説明した。通常、ビタビ復号する際には、打切り長により復号を打切り、トレリス上において、打ち切った時点で最も尤度の高いステートメトリックを持つステートからトレースバックを開始する。そしてトレースバックを行った結果、得られたデータが復号結果になる。尤度の高いステートメトリックを持つステートとは、ビタビアルゴリズムの実行を打ち切ったトレリス線図上の時点に存在する状態(ステート)のうち、最小のステートメトリック値を有する状態のことをいう。
ただし、復号処理において、「打ち切り長」を考慮することが可能な復号方法としては、ビタビ復号の他にも、たとえば、SW-BCJRアルゴリズムやSOVA(soft output Viterbi algorithm)などがある。SW-BCJRアルゴリズムについては、たとえば、以下の文献に開示がある。
文献 : 特開2010-73264号公報
また、SOVAについては、以下の文献に開示がある。
文献 : 特開2002-217748号公報
文献 : L. Lin and R. S. Cheng, “Improvements in SOVA-based decoding for turbo codes,” Proc. IEEE ICC 97, pp. 1473-1478, June, 1997.
なお、以上のような復号法においては、時点jにおける送信情報ujの判定には、対数尤度比(LLR:log-likelihood ratio)が用いられる。
時点jにおける受信シンボルをyj、長さNの受信シンボル系列y=y12…yNとしたときの時点jにおける2元送信情報uj∈{+1,-1}の事後確率P(uj|y)を考える。トレリス線図では、ujは、時点(j-1)の状態sj-1から時点jの状態sj,sj∈{S0,…,S2L-1}に遷移する枝に割り当てられるため、ujを(sj-1,sj)に対応付けると以下のように表すことができる。
Figure 0007223520000001
ここで、U(sj-1,sj)は、状態sj-1から状態sjに遷移する枝に割り当てられているブランチワードを表す。
上述した対数尤度比は、以下のように表される。
Figure 0007223520000002
したがって、各時点jにおいてLLR(uj|y)が正の値であれば、uj=+1に、負の値であれば、uj=-1と判定でき、この絶対値|LLR(uj|y)|は、復号結果に対する信頼度情報となる。対数尤度比は、復号結果ujを出力するだけでなく、その信頼度情報を与えるので軟出力と呼ばれる。
一般には、軟出力を得るためには、トレリス線図について前方向および後方向の処理を行う反復演算が必要になる。
これに対して、ビタビ復号と同様に、前方向演算のみで軟出力を得るのが、上述した軟出力ビタビアルゴリズム(SOVA:soft output Viterbi algorithm)である。以下では、一例として、復号処理の方式として、SOVAを用いるものとして説明を行う。
図3は、無線中継装置1000が、送信元ノードから受信するフレーム信号の構成を説明するための概念図である。
図3(a)に示すように、フレーム信号は、プリアンブルと、ヘッダおよびフレーム本体とを含み、この順序で受信される。
ここで、プリアンブルは、畳込み符号化はされておらず、この部分の信号により、上述のとおり、同期処理が実行される。
ヘッダおよびフレーム本体データは、畳込み符号化されている。上述のとおり、復調/復号部110は、まず、ヘッダについて、ビタビ復号化し、リレー制御部112が、このヘッダの内容を解析して、受信フレームが、中継対象のフレームであるか否かを判断する。
図3(b)は、現状のIEEE 802.11に準拠する場合のMACヘッダの構成を説明する図である。
MACヘッダのうち、Address1~Address3の情報により、リレー送信の必要/不要の判断を行うことができる。すなわち、リレーの対象となる宛先/送り元のアドレスが,事前に指示されているため、アドレスを確認することで,リレーの必要/不要を判断することができる。
なお、この場合は、アドレスを確認するためには、物理層のデータフレーム構造中において、データ本体に存在するPSDU(Physical Layer convergence protocol Service Data Unit)部分まで復号することが必要となるため、上述したような「復調のみ」を選択する利点は小さくなる。
図3(c)は、現状のIEEE 802.11aに準拠する場合の物理ヘッダの構成を説明する図である。
そこで、MACヘッダではなく、物理ヘッダの情報を利用して、中継の要否を指定することも可能である。すなわち、図3(c)に示すように、物理ヘッダには、リザーブビットrsvが1ビット割り当てられている。したがって、このリザーブビットを利用して、リレーの必要/不要を指示する構成とすることができる。中継が必要の指示が示されている場合は、予め決められた送り先へリレー送信を行う構成とすることができる。
この場合は、物理ヘッダの復号は必要となるが,PSDU部分までの復号は必須ではなく、復調のみを行う場合は処理遅延は、物理ヘッダを読むまでとなり、より遅延の小さい中継をすることが可能となる。
なお、IEEE 802.11n,IEEE 802.11acなどでも物理ヘッダにリザーブビットがあるため、同様に、このリザーブビットを利用することで、中継処理の要不要を指示することができる。
図4は、図2で説明した復調/復号部110、リレー制御部112、符号化/変調部120の構成を説明するためのブロック図である。
図4を参照して、リレー制御部112は、上述のとおり、伝搬路推定部108からの伝送路推定値および雑音電力推定値により受信フレームについてのフレームエラーレートを予測するフレームエラーレート予測部1122と、復調/復号部110からのヘッダ情報に基づいて、中継処理の要否を判断するヘッダ解析部1124と、ヘッダ解析部1124により中継処理が必要であると判断された場合、フレームエラーレートの予測結果に応じて、上述したような復号処理の条件や、変調方式や符号化率の条件を設定する中継条件設定部1126とを含む。
復調/復号部110は、OFDM復調部106からの信号に対して、たとえば多値変調に対する復調処理を実行する復調処理部1101と、復調されたビット列に対して、デインターリーブ処理を実行するデインターリーブ処理部1102と、デインターリーブされた信号に対してデパンクチャリング処理を実行するためのデパンクチャリング部1103とを含む。デパンクチャリング部1103は、デパンクチャリング処理を実行するための内部メモリ1103.2と、デパンクチャリング処理を実行するデパンクチャ処理部1103.1とを含む。
さらに、復調/復号部110は、デパンクチャリング処理された信号に対して、上述した軟出力ビタビアルゴリズムによる復号を実行するための軟出力ビタビ復号部1104を含む。軟出力ビタビ復号部1104は、軟出力ビタビ復号処理を実行するための内部メモリ1104.2と、軟出力ビタビ復号処理を実行する軟出力ビタビ復号処理部1104.1とを含む。軟出力ビタビ復号処理部1104.1は、上述したような軟出力ビタビアルゴリズム処理を実行する。このとき、中継条件設定部1126の設定により、打切り長が設定される。
さらに、復調/復号部110は、ビタビ復号された信号に対して、CRC(Cyclic Redundancy Check)などの誤り検出符号により、誤り検出を行うための誤り検出部1105を含む。
誤り検出部1105の出力は、メモリ111に一旦格納される。
次に、符号化/変調部120は、メモリ111に格納されたデータに対して、CRCなどの誤り検出符号を付加する誤り検出符号付加部1201と、畳込み符号化を実行するための畳込み符号化部1202とを含む。
メモリ111に格納されたデータが誤り検出符号付加部1201に送られる場合は、上述した「ビタビ復号における打ち切りなし」に相当する。
後述するように、中継条件設定部1126の設定により、軟出力ビタビ復号部1104内の内部メモリ1104.2に格納されたデータが、直接、畳込み符号化部1202に入力される場合もある。これは、上述した「ビタビ復号において打切り長Lで復号を実行し、実行結果を転送」に相当する。
なお、後述するように、本実施の形態では、このようにして、軟出力ビタビアルゴリズムにより復号後の対数尤度比が、信頼度情報として生成され、誤り検出符号付加部1201による誤り検出処理を行うことなく、内部メモリ1104.2に格納されたデータが、直接、畳込み符号化部1202に入力される場合について、特徴となる処理を実行することになる。
軟出力ビタビ復号処理部1104.1による復号後のi番目のビットについての対数尤度比をΛxとし、復号後に、畳込み符号化部1202において再符号化処理を行った後の符号語ビットの対数尤度比をλ´yとする。
また、軟出力ビタビ復号処理部1104.1に入力される前の復調信号に対する対数尤度比λyを以下のように規定する。すなわち、ターボ復号(BCJR)やSOVAでは、復号器は、一般的には対数尤度比を入力として、対数尤度比を出力する。これら復号器に入力される対数尤度比は、復調シンボルが送信信号点からどのくらい離れているかで算出される。例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)の場合、dj(uj=-1)をuj=-1に対応する複素シンボル、dj(uj=+1)をuj=+1に対応する複素シンボルとすると、以下の式で対数尤度比を算出する。
Figure 0007223520000003
復調したシンボルyjが原点に近い場合は、右辺の第一項および第二項の値はほぼ同等となり、対数尤度比の絶対値は小さくなる。一方、振幅-1や1等の送信信号点に近い場合は、第一項と第二項のどちらが大きな値となりもう一方が小さい値となるため、算出される対数尤度比の絶対値は大きくなる。
すなわち、「復号処理前の対数尤度比」とは、復号器に入力する、復調シンボルから算出された対数尤度比を指す。
さらに、符号化/変調部120は、畳込み符号化された信号について、パンクチャリング処理を実行するパンクチャリング部1203を含む。後述するように、中継条件設定部1126の設定により、デパンクチャリング部1103内の内部メモリ1103.2に格納されたデータが、直接、パンクチャリング部1203に入力される場合もある。これは、上述した「ビタビ復号処理を実行せず、復調結果を転送」に相当する。
さらに、符号化/変調部120は、パンクチャリング処理された信号に対して、インターリーブ処理を実行するインターリーブ処理部1204と、インターリーブ処理された信号に対して、変調処理を実行する変調処理部1205とを含む。
なお、変調処理部1205は、再符号化後の符号語ビットの対数尤度比が所定の条件を満たして、信頼度が低いと判定された場合は、当該ビットに対する変調シンボルの振幅値を0とすることで、そのビットを消失させる処理を行うものとする。
図5は、本実施の形態におけるビット消失の処理を説明するための図である。
図5においては、一例として、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調を行う場合を例として説明する。ただし、他の多値変調であっても同様である。
QPSK変調では、変調シンボルは、“11”,“10”,“01”,“00”のいずれかである。このとき、「あるビットに対する変調シンボルの振幅値を0とする」とは、図5において、斜線の点の信号点を増やすことに相当する。
これによって、信頼度が低いビットがあることを受信側に通知することができる。
振幅0とされたビットについては、パンクチャ符号の考え方と同様にして、復号処理によって受信側で復元を行う。
(本実施の形態の中継伝送方式)
以下では、従来の中継伝送方式(DF方式)と本実施の形態の中継伝送方式とを対比して説明する。
表現を単純化するために、「S-Rフレーム」および「R-Dフレーム」との用語を定義する。前者は、送信元ノード(S)と中継ノード(R)の間のフレームを表し、後者は、中継ノード(R)と宛先ノード(D)の間のフレームを表す。
本実施の形態の無線中継装置1000では、中継ノードは、ある周波数帯でのデータフレームを受信する一方で、別の周波数帯上でデータフレームを転送する。[従来中継伝送方式(DF方式)]
図6は、従来のDF方式において、中継ノードで実行される処理を説明する概念図である。
図8は、各中継方式における伝送時間を示す図である。
図6に示すように、畳込み符号が使用されるものとし、DF方式の中継伝送方式による中継ノードは、復調処理、デインターリーブ処理、デパンクチャリング処理、ビタビ復号および、CRC符号を使用するフレームエラーチェックを実行する。
受信フレームにフレームエラーが 検出されない場合、復号されたビット列は、誤り検出符号が付加された後、畳込み符号化処理、パンクチャリング処理、インターリーブ処理および変調処理の後に、送信される。
ここで、TSRとTRDは、それぞれS-RフレームとR-Dフレームのフレーム伝送期間であるものとする。
図8(a)に、DF方式の伝送時間が示される。
図8(a)から、DF方式では、中継の伝送時間(中継の遅延時間)TDFはTSRとTRDの合計であることがわかる。[本実施の形態の中継伝送方式(TDF方式)]
次に、遅延時間を縮小するための本実施の形態の中継伝送方式について以下説明する。
本実施の形態の中継方式は、復号処理を途中で打ち切ることによりフレーム受信の完了の前に、復号されたビット列を転送し始める。
ここでは、このような本実施の形態の中継方式を「打ち切りDF (TDF:Truncated- Decode-and-Forward) 方式」または単に「TDF方式」と呼ぶことにする。
図7は、TDF方式において、中継ノードで実行される処理を説明する概念図である。
図7(a)に示すように、「ビタビ復号処理を実行せず、復調結果を転送」の場合(L=0に相当)は、復調/復号部110においてデパンクチャリング処理がされた結果が、符号化/変調部120に送られて、その後、インターリーブ処理および変調処理の後に、送信される。
一方、図7(b)に示すように、「ビタビ復号において打切り長Lで復号を実行し、実行結果を転送」の場合は、復調/復号部110において、復調処理、デインターリーブ処理、デパンクチャリング処理、およびパス打ち切りを伴うビタビ復号処理が実行される。
パス打ち切りで復号されたビット列は、符号化/変調部120において、畳込み符号化、パンクチャリング処理、インターリーブ処理および変調処理の後に、送信される。
上述のとおり、本実施の形態では、この「ビタビ復号において打切り長Lで復号を実行し、実行結果を転送」の場合は、変調処理部1205は、再符号化後の符号語ビットの対数尤度比が所定の条件を満たして、信頼度が低いと判定された場合は、当該ビットに対する変調シンボルの振幅値を0とすることで、そのビットを消失させる処理を行う。
したがって、この場合のTDF方式は、打ち切り復号を行なうものの、中継伝送を始める前にCRCによってS-Rフレームエラーのチェックを実行しない。
なお、本実施の形態の中継方式でも、「ビタビ復号における打ち切りなし」の場合は、図6の従来のDF方式と同様の処理で、中継が実行されることになる。
図8を参照して、TDF方式では、中継ノードは、ある周波数帯上で、フレームのヘッダを受信し、中継伝送が必要な場合、中継ノードは別の周波数帯上の中継伝送を始める一方で、中継ノードは、図8(b)に示されるようなフレームの受信を行っている。
TDF方式では、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの受信の完了からその中継伝送の開始までの期間が短いので、「処理遅延」の期間は無視できない。ここで、「処理遅延」とは、L個の復号されたビットを得るために、ビット列を受信する期間であると考える。また、Lはビタビ復号における打ち切りパスの長さである。
TDF方式の遅延時間は、以下のように表現される。
Figure 0007223520000004
ここで、Tpreは、プリアンブルの期間であり、Tsymは、ガードインターバル(GI)のあるOFDMシンボルの期間であり、NbをOFDMシンボルごとの情報ビットの数であるとするとき、Nは、以下の式で表される。
Figure 0007223520000005
ここで、以下の関数は、一般に天井関数と呼ばれ、引数xに対して、x以上の最小の整数を表す。
Figure 0007223520000006
SR≦TRDである場合、リレー制御部112は、S-Rフレームのヘッダの受信および復号の完了後、所定の処理遅延の時間後に、R-Dフレームの中継伝送が始められるように制御する。この場合、処理遅延の時間は、打ち切り長によって異なり、事前に設定されているものとする。
SR>TRDである場合、リレー制御部112は、中継伝送が、転送フレームを生成するための受信データのバッファリングの完了後に、始められるように制御する。このようにすることで、転送途中で転送すべきデータが不足することを避けることができる。
この場合、R-Dフレームの送信の終了は、式(1)のとおり、処理遅延を考慮して、S-Rフレームの終了から2Tsym後であると考える。
ただし、L=0の場合は、式(1)の処理遅延を表わす項N・Tsymは、ゼロになる。[適応的な中継伝送選択(ARTS:adaptive relay transmission selection)] 上述したように、本実施の形態の中継伝送方式は遅延時間を縮小することができる。しかし、復号における誤り訂正能力が復号の打切りによって下がるので、そのフレームエラーレート(FER)は劣化する傾向にある。
これは、再送信の発生を招き、遅延時間をより増加させる結果となる可能性がある。
したがって、本実施の形態の中継方式では、送信元ノードと中継ノードの間の信号対雑音比(SNR:signal-to-noise power ratio)のようなチャネル条件によって中継伝送を選択する。
適切な中継伝送方式を選択するために、フレームエラーレート予測部1122は、たとえば、相互情報に基づいた実効SNRマッピング(MIESM:mutual information based effective SNR mapping)技術を使用することにより、S-Rフレームのフレームエラーレート(FER)を推定する。
ここで、MIESMは、SNRから得られた相互情報を使用して、FERを評価する技術であり、たとえば、以下の文献に開示がある。
文献 : L. Wan, S. Tsai, and M. Almgren, “A Fading-Insensitive Performance Metric for a Unified Link Quality Model,” Proc. IEEE WCNC2006, Apl. 2006.
以下、FERの予測について、上記文献に従い、簡単に説明する。
M値変調(M=2B)に対して、SNRがγkであるk番目のサブキャリアについてのシンボル情報が算出される。
シンボル情報は、以下の式(2)で定義される。
Figure 0007223520000007
ここで、xは、送信されたシンボルであり、yは、SNRがγkであるチャネルを通過した受信シンボルであり、P(x)はxの事前確率であり、P(y|x,γk)は、条件付き確率密度関数である。
送信されたシンボルがそれぞれ同じ確率で生成されると考え、P(x)=1/Mとする。
ここで、式(2)は、以下のように書き換えることができる。
Figure 0007223520000008
ここで、zは、分散0.5γkで平均0の複素ガウス確率変数であり、Xは変調シンボルの集合である。
各サブキャリアのSNRに対しては、SI(γk,M)は、式(3)によって計算される。
式(3)の計算は、一般には、計算量が多いため、各変調方式について式(3)の計算結果を含んでいるルックアップテーブルが事前に生成されており、式(3)をその都度計算する代わりに使用するものとする。
次に、受信ビット情報率(RBIR:received bit information rate)は、すべてのサブキャリアについてSI(γk,M)を平均することにより計算される。
したがって、RBIRは以下の式(4)で与えられる。
Figure 0007223520000009
ここで、Kはサブキャリアの数である。
フレームエラーレート予測部1122は、FERを、RBIR値および符号化率に応じて、FER曲線を予めメモリに記憶しておき、その曲線を参照することにより推定する。
個々の利用可能な符号化率に関してのFER曲線は、加法性白色ガウス雑音(AWGN)チャネルの下で予め測定されており、これらも参照テーブルに格納されているものとする。
予測される遅延時間は、推定されたFERを使用して計算される。
(再符号化後における対数尤度比の算出および変調処理)
以下、軟出力ビタビ復号処理部1104.1における軟出力の生成時の復号後の対数尤度比Λxに基づいて、畳込み符号化部1202において再符号化処理を行った後の符号語ビットの対数尤度比λ´yを畳込み符号化部1202が算出する処理について説明する。
対数尤度比Λxから、ビットが+1である確率は、以下のように求めることができる。
Figure 0007223520000010
このとき、ビットが-1である確率は、{1-P(bx=+1)}となる。
ビットが、+1の確率、-1の確率を掛け合わせれば、トレリス図の各状態の生起確率は分かるので、符号語ビットの期待値が下記のように計算できる。
Figure 0007223520000011
ここで、b´y=2x(チルダ)およびb´y=2x+1(チルダ)は、符号語ビットの期待値であり、Sはトレリスの状態数を表す。なお、「x(チルダ)」との表記は、文字「x」の頭部に記号~が付されていることを示すものとする。
また、P(s,x)は、x番目のビットが入力された時のトレリス状態sの生起確率であり、c(s,bx,0)、c(s,bx,1)は、状態sからビットbxが入力された時のブランチワードを示す。
符号語ビットの期待値から、再符号化後の符号語ビットに対する対数尤度比は、以下の式で計算できる。
Figure 0007223520000012
このようにして、再符号化後の各ビットに対する対数尤度比を算出することが可能である。
(符号化後の各ビットに対する対数尤度比に基づく低信頼度ビットの判断手法1)
トレリス図を用いた誤り訂正処理を伴う復号後のビットの対数尤度比の符号(正または負のいずれか)と、当該ビットに対応する再符号化後の符号語ビットの対数尤度比の符号とを比較し、符号が変化していないものは、変調処理部1205は、信頼度は高いものと判断する。
変調処理部1205は、また、復号後のビットの対数尤度比の符号と再符号化後の符号語ビットの対数尤度比の符号とが異なっており、かつ、再符号化後の符号語ビットの対数尤度比の絶対値が所定のしきい値以下であるときは、当該ビットは、誤っている確率が高いとして、低信頼度ビットであると判断し、当該ビットの値を0とすることで、そのビットを消失させる処理を行う。
たとえば、QPSK変調の場合は、以下の式のような変調を行うので、当該ビットayの値を+1でも-1でもなく、0とするということは、Nullビットを送信していることになる。
Figure 0007223520000013
(符号化後の各ビットに対する対数尤度比に基づく低信頼度ビットの判断手法2)
なお、低信頼度ビットと判断する基準としては、別の基準を採用してもよい。
たとえば、変調処理部1205は、単に、再符号化後の符号語ビットの対数尤度比の絶対値が所定のしきい値以下であるときは、当該ビットは、誤っている確率が高いとして、低信頼度ビットであると判断し、当該ビットの値を0とすることで、そのビットを消失させる処理を行う構成としてもよい。
(パフォーマンス評価)
以下では、コンピューター・シミュレーションによってTDF方式のパフォーマンスの評価結果を説明する。
図10は、シミュレーション・パラメータを示す図である。
図10において、「初期MCS」とあるのは、再送毎にMCSを1つ落として、初送に戻ったら初期MCSをまた使用する、というようにMCSを変更していることを示す。
図11は、TDF方式において、フレーム内のビット数をパラメータとして変化させた場合のシミュレーション結果を示す図である。
図11(a)は、単純にTDF方式と比較した場合に、本実施の形態で説明したようなビットの消失処理を行ったときの再送回数の削減率を示し、図11(b)は遅延時間の削減率を示す。
本実施の形態のような「ビットの消失処理」を行うことで、単純なTDF方式と比べて、再送回数を削減し,遅延時間も削減できていることがわかる。
以上、実施の形態として、無線中継装置1000の具体的な構成および動作として説明したように、TDF方式は、受信の完了の前に、復号の打ち切りをすることにより得られるビット列を転送する。TDF方式では、中継ノードは、ある周波数帯のフレームのヘッダを受信する。ヘッダ情報により中継伝送が必要な場合、中継ノードはある周波数帯上で中継伝送を始める一方で、中継ノードは、他の周波数帯上のフレームの受信を実行する。
すなわち、以上に説明したように、本実施の形態の無線中継装置1000およびその実行する無線中継方法によれば、ヘッダを確認してから転送を行うことで不要なリレー送信を抑えることができる。
また、通信状況が良い場合は、遅延の少ないリレー方式とすることで低遅延でリレー送信を行うことができ、通信状況が悪い場合は、誤り率特性が優れるリレー方式とすることで、再送による遅延を回避し、最小限の遅延に抑えることができる。
さらに、単純なTDF方式では、たとえ少数であっても,リレーノードで発生した復号後ビット誤りが宛先ノードへ誤り伝搬して,再送が発生してしまうのに対して、本実施の形態のような変調処理における「ビットの消失処理」を採用することにより、リレーノードで復号を誤ったと想定されるビットを宛先ノードへ送らなくなるため、宛先ノードでビットを復元することにより、誤り伝搬を回避して再送を抑えることが可能となる。
今回開示された実施の形態は、本発明を具体的に実施するための構成の例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲および均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
100 受信アンテナ 102,124 RF部、104 同期処理部、106 OFDM復調部、108 伝搬路推定部、110 復調/復号部、111 メモリ、112 リレー制御部、120 符号化/変調部、122 OFDM変調部、130 送信アンテナ、1000 無線中継装置、1010 送信元ノード、1020 宛先ノード、1101 復調処理部、1102 デインターリーブ処理部、1103 デパンクチャリング部、1104 軟出力ビタビ復号部、1105 誤り検出部、1122 フレームエラーレート予測部、1124 ヘッダ解析部、1126 中継条件設定部、1201 誤り検出符号付加部、1202 畳込み符号化処理部、1203 パンクチャリング部、1204 インターリーブ処理部、1205 変調処理部。

Claims (9)

  1. 全二重通信が可能な無線通信方式で通信し、送信元ノードからトレリス符号により符号化され多値変調されて送信される第1のフレーム信号を中継し宛先ノードに第2のフレーム信号として転送するための無線中継装置であって、
    前記送信元ノードからの信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した前記第1のフレーム信号を復調し、前記トレリス符号についての軟判定復号において符号語ビットについて第1の尤度を算出するとともに、所定の打切り長で前記軟判定復号を打ち切ることで前記第1のフレーム信号の少なくともヘッダの情報を復号する復調復号手段と、
    前記ヘッダの情報に基づいて、前記第1のフレーム信号を中継することが必要と判断されることに応じて中継処理を制御するための中継制御手段と、
    前記中継制御手段の制御に応じて、前記第1のフレーム信号の受信期間と少なくとも一部で重複する期間において、前記復調復号手段からのデータを再符号化して符号語ビットを生成し、前記第1の尤度に基づき前記再符号化の後の符号語ビットについて第2の尤度を計算し、所定の条件により前記第2の尤度が低いと判定される符号語ビットについては当該符号語ビットに対応する変調シンボルの振幅値をゼロとして変調し、前記第2のフレーム信号を生成するための符号化・変調手段と、
    前記符号化・変調手段の出力を前記宛先ノードに向けて送信するための送信手段とを備える、無線中継装置。
  2. 前記復調復号手段は、
    前記多値変調に対する復調処理を実行して復調シンボル列を生成するための復調手段と、
    前記復調シンボル列に基づき、前記トレリス符号に対する軟判定復号処理を実行するための復号手段と、
    前記トレリス符号の前記軟判定復号処理において符号語ビットについて前記第1の尤度を算出する第1の尤度算出手段と、
    前記復号手段の出力に対して誤り検知を実行するための誤り検知手段とを含み、
    前記符号化・変調手段は、前記中継制御手段の制御に応じて、前記誤り検知手段による誤り検知処理を行う前に所定の打切り長での前記軟判定復号を打ち切ることで前記復号手段から出力されるデータを受けた場合に、前記所定の条件により前記第2の尤度が低いと判定される符号語ビットについては当該符号語ビットについて変調シンボルの振幅値をゼロとして変調し、前記第2のフレーム信号を生成する、請求項1記載の無線中継装置。
  3. 前記符号化・変調手段は、前記符号化後の符号語ビットの期待値から、前記第2の尤度を算出する第2の尤度算出手段を含み、
    前記符号化・変調手段は、前記第2の尤度の絶対値が、所定値よりも低いときに、対応する符号語ビットについて変調シンボルの振幅値をゼロとして変調する、請求項1または2に記載の無線中継装置。
  4. 前記符号化・変調手段は、前記符号化後の符号語ビットの期待値から、前記第2の尤度を算出する第2の尤度算出手段を含み、
    前記符号化・変調手段は、前記第1の尤度と前記第2の尤度の符号が異なり、かつ、前記第2の尤度が所定値よりも低いときに、対応する符号語ビットについて変調シンボルの振幅値をゼロとして変調する、請求項1または2に記載の無線中継装置。
  5. 前記符号化・変調手段は、前記中継制御手段の制御に応じて、前記復調復号手段での復調および復号の方式とは独立に制御される符号化および変調の方式により、前記第2のフレーム信号を生成する、請求項1~のいずれか1項に記載の無線中継装置。
  6. 前記全二重通信が可能な無線通信方式は、互いに分離した複数の周波数帯のそれぞれの無線チャネルを利用して無線通信する方式である、請求項に記載の無線中継装置。
  7. 前記復号手段は、前記トレリス符号に対する前記復号処理に対してトレリス上での打切り長を、複数の所定の打切り長のうちから可変に設定可能であり、
    前記中継制御手段は、
    前記第1のフレーム信号に基づき、前記送信元ノードと前記無線中継装置との間の通信品質を推定する通信品質推定手段と、
    前記推定された通信品質に基づいて、前記第2のフレーム信号の転送に要する時間の期待値を小さくするように、前記打切り長を設定する中継条件設定手段とを含む、請求項に記載の無線中継装置。
  8. 前記通信品質推定手段は、前記第1のフレーム信号に基づき、伝搬路推定値や雑音電力推定値を取得して、前記通信品質としてフレームエラーレートを推定するエラーレート推定手段を含む、請求項記載の無線中継装置。
  9. 全二重通信が可能な無線通信方式で通信し、送信元ノードからトレリス符号により符号化され多値変調されて送信される第1のフレーム信号を中継し宛先ノードに第2のフレーム信号として転送するための無線中継方法であって、
    前記送信元ノードからの信号を受信するステップと、
    前記受信した前記第1のフレーム信号を復調し、前記トレリス符号についての軟判定復号において符号語ビットについて第1の尤度を算出するとともに、所定の打切り長で前記軟判定復号を打ち切ることで前記第1のフレーム信号の少なくともヘッダの情報を復号する復調復号ステップと、
    前記ヘッダの情報に基づいて、前記第1のフレーム信号を中継することが必要と判断されることに応じて中継処理を制御するステップと、
    前記中継処理の制御に応じて、前記第1のフレーム信号の受信期間と少なくとも一部で重複する期間において、前記復調復号ステップでの処理中のデータを途中で受けて、再符号化して符号語ビットを生成し、前記第1の尤度に基づき前記再符号化の後の符号語ビットについて第2の尤度を計算し、所定の条件により前記第2の尤度が低いと判定される符号語ビットについては当該符号語ビットに対応する変調シンボルの振幅値をゼロとして変調し、前記第2のフレーム信号を生成するステップと、
    前記変調後の前記第2のフレーム信号を前記宛先ノードに向けて送信するステップとを備える、無線中継方法。
JP2018138031A 2018-07-23 2018-07-23 無線中継装置および無線中継方法 Active JP7223520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018138031A JP7223520B2 (ja) 2018-07-23 2018-07-23 無線中継装置および無線中継方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018138031A JP7223520B2 (ja) 2018-07-23 2018-07-23 無線中継装置および無線中継方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020017808A JP2020017808A (ja) 2020-01-30
JP7223520B2 true JP7223520B2 (ja) 2023-02-16

Family

ID=69580596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018138031A Active JP7223520B2 (ja) 2018-07-23 2018-07-23 無線中継装置および無線中継方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7223520B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113543260B (zh) * 2020-04-14 2024-09-17 四川海格恒通专网科技有限公司 一种tdma无线自组网业务快速中继路由信息传输方法
JP2022109349A (ja) * 2021-01-15 2022-07-28 富士通株式会社 通信品質推定装置および通信品質推定方法
WO2023112449A1 (ja) 2021-12-15 2023-06-22 ソニーグループ株式会社 無線通信装置および方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010161768A (ja) 2008-12-23 2010-07-22 Ntt Docomo Inc 移動体通信システムの中継局
JP2018148497A (ja) 2017-03-08 2018-09-20 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 無線中継装置および無線中継方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010161768A (ja) 2008-12-23 2010-07-22 Ntt Docomo Inc 移動体通信システムの中継局
JP2018148497A (ja) 2017-03-08 2018-09-20 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 無線中継装置および無線中継方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
五嶋 研二 Kenji GOTO,AF/DF切替方式およびビットLLR合成受信による高信頼OFDM移動無線中継システム,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.108 No.453,日本,社団法人電子情報通信学会,2009年03月02日,第108巻

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020017808A (ja) 2020-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8271842B2 (en) Reducing harq retransmissions using peak power management techniques
US8516344B2 (en) Symbol-level random network coded cooperation with hierarchical modulation in relay communication
KR101458009B1 (ko) Harq 결합 및 소프트 판정 지시 채널 추정을 통한 반복 디코딩 아키텍처
JP5167393B2 (ja) 無線通信システムにおいて受信信号を復号化するための受信機及び方法
US8902737B2 (en) Cooperative network with adaptive forwarding request policy
US9253608B2 (en) Wireless reliability architecture and methods using network coding
US8358679B2 (en) Relay station for a mobile communication system
JP7223520B2 (ja) 無線中継装置および無線中継方法
JP2008017487A (ja) Harq方法、及びそれを用いた中継設備と通信システム
US8000282B2 (en) Cooperative relaying using dirty paper coding
TWI527386B (zh) 多使用者接收器的干擾消除
EP1796299A1 (en) Wireless packet communication apparatus
WO2011096764A2 (ko) 다중 단말을 이용한 협력 통신 방법
JP5415227B2 (ja) ブロックフェージングチャネルの分散ターボ符号器
JP2008270863A (ja) 無線受信装置、無線送信装置および無線通信システム
JP7048931B2 (ja) 無線中継装置および無線中継方法
JP3785161B2 (ja) 通信装置及び通信装置の誤り検出訂正方法
Mostafa et al. Decoding techniques for alternate-relaying BICM cooperative systems
JP6877708B2 (ja) 無線中継装置および無線中継方法
JP2013512607A (ja) 協調ネットワークのための適応性分散型ターボ符号化方法
Bradford et al. Low latency relaying schemes for next-generation cellular networks
KR101039618B1 (ko) 협력적 중계 시스템을 위한 방법
Irawan et al. Lossy forwarding technique for parallel multihop-multirelay systems
JP5084690B2 (ja) 無線中継システム、無線中継方法、中継局、及び送受信局
Irawan et al. Lossy forwarding HARQ for parallel relay networks

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7223520

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150