JP4737266B2 - データ伝送方法およびデータ伝送システム - Google Patents
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Description
このTV会議システムでは、カメラCMRを装備した端末1から端末5の5台を用いて、同時に会議を行っている。
各端末1〜5は、スイッチSW1〜SW4、ルータRT1〜RT3、ISDN網NTW1を介してつながっている。
MCU6の機能は、主に2つ存在する。1つは、どこと、どこの端末が会議に参加しているかを、コントロールする多地点コントローラ(MC;Multipoint Controller)6Aのブロックで、もう1つは、MC6Aの制御に従って、多地点から集まった信号を、各端末毎に、合成を行う、多地点プロセッサ(MP;Multipoint Processor)6Bである。
同様に、端末2、3、4、5から発信された信号も、MCU6に伝送される。MCU6に集まった信号は、各端末毎に次のように合成される。
端末2:(A1-3-4-5, V1-3-4-5)
端末3:(A1-2-4-5, V1-2-4-5)
端末4:(A1-2-3-5, V1-2-3-5)
端末5:(A1-2-3-4, V1-2-3-4)
「合成されている」とは、音の場合には、ベースバンド(たとえばPCM)の状態で、加算されることを示す。
画像の場合には、ベースバンド(画素)の状態で、画像の大きさを、縮小し、1つの画面内に、複数の画像を張り合わせることで、同じ画像サイズのものに合成することを示す。
すなわち、合成される前と、後で、同じ情報量をもっていて、音と、画像は、それぞれ、違うパケットにパケット化され、パケット単位に、多重化(マルチプレックス:MUX)される。また、音、画像以外に、データも多重化される。
図13は、TV会議システムを、無線電話に応用した場合のトポロジを示す図である。換言すれば、図13は、他地点コミュニケーションの構成例を示す図でる。この例でも、5つの端末MT(Mobile Terminal)1〜MT5がコミュニケーションしている場合を示す。
中心の部分は、GMSC14A〜14Eがいわゆるメッシュ状に接続された、ネットワーク網(たとえば、回線交換網またはパケット交換網)である。
つまり、MCUの中には、TV会議の時と同様に、MCの機能と、MPの機能があるが、1つのコミュニケーションをコントロールするのは、複数あるMCUの中の、どれか1つのMCで、複数のMPが、この1つのMCからコントロールされて、多重化を行っている。
信号(A1,V1) のデータ構造は、図14(B)に示すようになる。回線が細いため、TV会議のときとは異なり、各端末から送られる画像の大きさは、合成後の大きさに合わせて伝送される。
MT2:(A1-3-4-5, V1-3-4-5)
MT2:(A1,3,4,5, V1,3,4,5)
図16は、多地点コミュニケーションに適用される従来のMCUの構成例を示す図である。
なお、この例では、3つ存在するMCUを集めて、1つのMCU12として説明する。
これを一定にするために、MCU12において、各信号毎に遅延器DLY1〜DLY5を挿入し、位相を合わせた後で、複数の信号を、MPに設けられたデマルチプレクサDMX1〜DMX5で分離し、スイッチャ(Buffer) BFを経由して、端末毎にマルチプレクサMX1〜MX5でそれぞれ合成が行われる。
この遅延量、MPでの分離、多重化は、MCの指示に従って、行われる。
まず、図17(A)に関連付けて、ビデオエンコード処理について説明する。
図17(A)中の1)は垂直同期信号V Syncを示し、太線がフレームを表している。このフレームが、画像のアクセスユニットであり、一般にこの単位で情報量の圧縮が行われる。また、圧縮の方式によって、Iピクチャ、Pピクチャが存在し、Iピクチャとは、フレーム内の相関性を利用した圧縮で、Pピクチャは、フレーム間の相関性を利用した圧縮が行われる。ピクチャタイプの後の数字は、入力されたフレーム順を示している。
図17(A)中の5)は、エンコーダ内部に存在するバッファ( Buffer )のイメージを示している。実際のバッファの動作というより、仮想のデコーダバッファ(VBV Buffer)の逆の形を記述している。これは、エンコーダ内部にある、レートを制御するコントローラの内部にある仮想的なバッファに相当する。
したがって、このバッファは、エンコードが終了すると、一瞬にして発生するものであり、太線がこの様子を示している。
図17(A)中の6)は、DTS(Decoding Time Stamp) を示しており、5)でエンコードが完了したアクセスユニットが、再生側で、デコードがスタートするタイミングを示している。
この値が、画像のアクセスユニットがパケット化、多重化される時に、いっしょに伝送される。したがって、I0ピクチャは、STC _V6という値が伝送され、システムが、この時間になった時、デコードが開始されることになる。
次に、図17(B)および図18(A)に関連付けて、オーディオエンコード処理について説明する。
図17(B)および図18(A)中の8)は、AAU(Audio Access Unit) が、エンコーダに入力される様子を示している。7)は、AAUが、入力された時間である。9)は、実際にエンコードが行われる時間で、10)は、エンコードが完了した瞬間に、データが仮想バッファの中に発生した様子を示している。11)は、各AAUが、デコードされるタイミングで、この値がAAUと一緒に多重化され、デコーダ側に伝送される。
次に、図17(C)および図18(B)に関連付けて、ビデオエンコード処理について説明する。
この様子を、図17(C)および図18(B)の12)に示す。ここでは、思想的なバッファの状態(VBV Buffer)をイメージしている。
図17(C)および図18(B)の13)は、15)のSTCの時間に合わせて、デコードが行われるタイミングを示している。ここでは、デコード処理は、理想的に、一瞬にして完了することを想定し、デコードが完了すると同時に、14)に示すように、出力される。
ビデオとオーディオでずれるとき、リップシンクのずれとなり、同じビデオ、またはオーディオ同士のアクセスユニット間でのずれは、ジッタとなる。
次に、図18(C)に関連付けて、オーディオエンコード処理について説明する。
図18(C)中の16)に示すように、ビデオの end_to_end _delay に合わせるため、遅れて伝送が行われ、デコーダバッファ(Decoder Buffer)の中にデータが蓄積されていく。
図18(C)中の19)のSTCの値に合わせて、17)に示すAAU毎に、デコードのタイミングが決定される。これに合わせて、一瞬にしてデコードが完了し、その直後にデコーダから、出力される。
それに対して、端末MT3,MT4,MT5の信号は、GMSC14を経てMCU12Aに到達する。
したがって、図19中に符号TM1で示す各端末から伝送されてくるパケットの時間差の様子に示すように、端末MT3(T3-AU1, AU2)、端末MT4(T4-AU1, AU2)、端末MT5(T5-AU1, AU2)は、端末MT1(T1-AU1, AU2)、端末MT2(T2-AU1, AU2)に比べ、遅れているのがわかる。
このようにして、MT1,MT2の各端末では、図19中に符号TM2で示す各端末で再生、表示される様子に示すように、各端末からの信号の位相を完全に一致させることが可能となる。
インターネットでは、帯域の補償がされていない場合が多く、伝送品質(QoS;Quality of Service)の低いエリアである。このようなネットワークを利用する場合、輻輳状態をモニタし、輻輳状態に応じて、ネットワークに伝送する信号をコントロールする必要がある。
QoSが低いネットワークとして、ここでは、インターネットを利用した場合を示す。
ここで、端末MT3,MT4のデータは、インターネット26を通して伝送されるため、ネットワークの輻輳状況に応じて、伝送遅延は、大きく左右される。
この時、輻輳を確認するために、リアルタイムプロトコルである、RTCP(Real-Time Control Protocol)を利用し、RTT(Round Trip Time: 往復遅延)を観測する。
RTTが、end _to_end のジッタを許容できる大きさより、大きく変動した場合、ネットワークに伝送するデータの量をコントロールすることで、輻輳状態を緩和する方向にコントロールし輻輳を避けるようにする。
従来は、多地点の信号を合成するMCU(多地点制御装置)に、多地点の全ての信号を集め、ここで、それぞれの端末に必要な信号を合成していた。そのため、多くの信号を、ネットワーク上に流さなければならなかった。
従来は、多地点の信号を合成する際に、多地点の信号の時間を合わせるために、転送にかかる時間を、遅延を挿入することで、キャンセルし、位相を合わせていた。これを実現するためには、大きな遅延を補償する遅延器が必要であった。
2箇所以上の多地点間で、映像と、音声のように、複数の信号をやり取りする場合、この複数の信号のうち、信号の連続性の観点から、より重要な信号と、重要度の低い信号が混在していることが多い。
たとえば映像と音声で比較すると、音声の方が、より連続性を重視しなければならない。
これらを、同じQoSの帯域に流すため、伝送コストが高くなってしまう。
また、帯域の有効利用という観点からも、利用効率が低い状態であった。
違う帯域を利用する際に、複数の伝送路を通って、複数の信号(たとえば音声と、映像)が、伝送される。この時、各伝送路を流れる信号のディレイ値が違うため、そのまま再合成すると、複数の信号がずれてしまう。音声と映像の場合には、リップシンクのずれとなって、非常に違和感を覚える。場合によっては、リップシンク以上に、大きくずれてしまうことも予想される。
QoSの低いネットワークのみを利用して、コミュニケーションを行う場合、ネットワークの輻輳状態に応じて、大きなジッタ、または、大きな遅延が生じる可能性がある。
このようなネットワークにおけるジッタの許容値を大きくするためには、系のどこかに、大きな遅延器(バッファ)が必要となる。片方向のストリーミングでは、この方法で、連続した信号の配信が可能としている。
また、大きな遅延を挿入すれば、コミュニケーションとしては、互いのレスポンスにずれが生じ、会話は、成立しなくなってしまう。
さらに、ネットワークの輻輳状態が生じると、音声が途切れることになり、コミュニケーションツールとして成り立たせることは、難しいばかりでなく、一旦、輻輳が生じると、なかなか回復しないといった問題もある。
この時、音に関する情報は、1チャンネルにまとめられることで、大きく情報量が削減される。なお、画像は、画像サイズに応じて情報量が決まるため、ベースバンドに戻して、合成しても、情報量は減らない。そればかりか、画像を元に戻して、合成するには、大きなパフォーマンスが要求される。
また、多重化のために要求されるデータを互いにやり取りする時、上記のようなデータ信号を互いに送ることで、MCU 間を流れる信号の情報量を削減する。
そして、各端末に多重化した信号を伝送する際に、音に関する情報のみ、ベースバンド(PCM )で加算し、画像は、パケットのまま、複数チャンネルを束ねて、多重化した信号を、伝送することで、伝送路に流れる情報量を削減する。
これにより、ネットワーク全体に流れる信号のトラフィックを軽減できる。
この場合、たとえば同じアクセスユニットを、複数の多地点制御装置に伝送する時に、伝送遅延に応じて、異なるディレイ値を、タイムスタンプに加えて伝送する。
さらに、伝送先の端末に到着する前に、これを再度合成して端末に送り届ける。
また、QoSの高いネットワークに流した信号(たとえば音声)を基準にし、この表示時刻に合わせて、QoSが低いネットワークに流した信号(たとえば映像)を多重化、合成して、目的の端末に伝送する。
また、QoSが低いネットワークに流した信号(たとえば映像)が、QoSの高いネットワークに流した信号(たとえば音声)に比べて、ある一定以上遅れた場合、送信機側で、ネットワークへの伝送を制御する。
制御する方法としては、ビットレートを下げる方法、フレームレートを下げる方法がある。
また、QoSが低いネットワークの輻輳が、回復しない場合、系のend _to_end _delay を遅らせる。
そして、多地点コミュニケーションを行う際の、多地点間の遅延値を、できる限り最短にすることができる。
また、帯域の有効利用という観点から、利用効率を向上させることができる。
図1および図2は、本発明に係るデータ伝送方法を採用したデータ伝送システムの第1の実施形態を説明するための図であり、図1は多地点コミュニケーションを行う場合の信号伝送状態を示しており、図2は多地点コミュニケーションを行う場合の信号が各端末で再生、表示される状態を示している。
1)多地点から伝送されてきた信号を、同時刻に各端末に入力されたデータ(信号)の位相を、合わせることをせず、伝送遅延に応じて、意図的にずらして再生、表示するようにする。
2)1)を実現するために、同じアクセスユニットを、複数のMCU(多地点制御装置)に伝送する時に、伝送遅延に応じて、異なるディレイ値を、DTS(Decoding Time Stamp) に加えて、伝送する。
具体的には、端末MT31による映像信号A1および音声信号V1、並びに端末MT32による映像信号A2および音声信号V2は、MBS31A,MSC32Aを経由し、GMSC34を経由することなく、MCU33Aに到達する。
それに対して、端末MT33による映像信号A3および音声信号V3はMSB31B,MSC32B,MCU33B、端末MT34による映像信号A4および音声信号V4、並びに端末MT35による映像信号A5および音声信号V5はMSB31C,MSC32C,MCU33Cを経由し、さらにGMSC34を経てMCU33Aに到達する。
(T1-AU1, T1-AU2 ・・・T1-AU5) は端末MT31によるパケット信号を、(T2-AU1, T2-AU2 ・・・T2-AU5) は端末MT32によるパケット信号を、(T3-AU1, T3-AU2 ) は端末MT33によるパケット信号を、(T4-AU1, T4-AU2 ・・・T4-AU4) は端末MT34によるパケット信号を、(T5-AU1, T5-AU2 ・・・T5-AU4) は端末MT35によるパケット信号をそれぞれ示している。
なお、T31は、各パケット信号の伝送されてくるタイミングを示している。
なお、T32は再生、表示されるタイミングを示している。
このため、MCU33Aに送る信号 (A3,V3)の、DTSの値を次のように設定しておく。
DTS=DTS+delay1
DTS=STD+delay2
図2中、符号MT32で示す部分が端末MT31,MT32で再生、表示される様子を、符号MT33で示す部分が端末MT33で再生、表示される様子を、同図2に、符号MT34で示す部分が端末MT34,MT35で再生、表示される様子を示している。
なお、T32〜T34は再生、表示されるタイミングをそれぞれ示している。
MCU1 --> MCU2 : DTS = DTS + delay1
MCU1 --> MCU3 : DTS = DTS + delay2
さらに、近い所の信号は、最短で出力でき、遠いところの信号も、伝送ディレイのみで、即座に表示することを可能にする。
したがって、トータル的に、最短のディレイ値でのコミュニケーションが可能となる。
図3、図4、および図5は、本発明に係るデータ伝送方法を採用したデータ伝送システムの第2の実施形態を説明するための図である。
1)複数の信号を、合成して伝送する場合、音に関する情報のみ、ベースバンド(PCM )で加算し、1チャンネルの信号とする。画像は、パケットのまま、複数チャンネルを束ねて、伝送する。
2)MCUで多重化のために要求されるデータを互いにやり取りする時、1)のような信号を互いに送ることで、MCU間を流れる信号の情報量を削減する。
3)MCUから各端末に、多重化した信号を伝送する際に、1)のように多重化した信号を、伝送することで、伝送路に流れる情報量を削減する。
4)2)、3)を組み合わせて、ネットワーク全体に流れる信号のトラフィックを軽減できる。
図3(A)は音に関する情報を示し、図3(B)は画像情報を示し、図3(C)、(E)はデータ構造を示し、図4(D)は信号の流れを示している。
しかし、情報量としては、画像サイズに大きく左右されるため、ベースバンドで、張り合わせても、情報量は、あまり変わらない。
そこで、画像においては、図3(B)に示すように、エンコードされたまま、パケット単位で、多重化する。
また、MCUから、各端末に伝送する際にも、同様の多重化を行うことで、伝送路を流れる情報量を削減できる。
また、図4(A)において、41A〜41EはMBS、42A〜42CはMSC、43A〜43CはMCU、44A〜44CはGMSCをそれぞれ示している。
そして、MSC42Aに対してMBS41A,41B、MCU43A、およびGMSC44Aが接続され、MSC42Bに対してMBS41C,MCU43B、およびGMSC44Bが接続され、MSC42Cに対してMBS41D,MBS41E、MCU43C、およびGMSC44Cが接続されている。
MCU2 --> MCU1 : (A3-4-5, V3,4,5) :図5(B)の符号422のデータ構造
図6、図7、および図8は、本発明に係るデータ伝送方法を採用したデータ伝送システムの第3の実施形態を説明するための図である。
連続性が重視される信号(たとえば、音に関する情報)を、よりQoS(ネットワーク帯域保証品質)の高いネットワークに流し、不連続が許容できる信号(たとえば映像)をよりQoSの低いネットワークに流す。
QoSが高いネットワークには、現在、回線交換網があり、QoSが低いネットワークにはパケット交換網がある。
そこで、本第3の実施形態においては、回線交換網に、音に関する情報を伝送し、パケット交換網に、映像に関する情報を伝送する。
音に関する情報は、情報量は、映像に比べ少ないが、連続性が重視される。逆に、映像は、情報量は多いが、音に比べ、連続性はそんなに重視されない。
また、図6において、51A〜51CはMBS、52A,52BはMSC、53A,53BはMCU、54は回線交換網、55はパケット交換網をそれぞれ示している。
回線交換網54は、ホームロケーションレジスタ(HLR;Home Location Register)を有するGMSC541,542が配置されている。
そして、MSC52Aに対してMBS51A,51B、MCU53A、回線交換網54のGMSC541、およびパケット交換網55が接続され、MSC52Bに対してMBS51C,MCU53B、回線交換網54のGMSC542、およびパケット交換網55が接続されている。
そして、回線交換網54およびパケット交換網55を伝送された音に関する情報および映像信号は、MSC52Bにおいて、一体的な信号に合成されて、MBS51Cを介して端末MT33,MT34に送信される。
なお、パケット交換網55は、伝送量で比較すると、回線交換網54に比べて、高いこともあり得る。しかし、ここで想定しているのは、将来CoS (Class of Service) が導入されると、ベストエフォート(Best Effort )の領域は、一気にコストが下がることが予想される。
この第3の構成例は、国際ローミングを行うような場合を想定している。
具体的には、図6に類似したシステムA,Bをたとえば2つの国で有しており、システムAとBのパケット交換網55A,55Bをインターネット56で接続したデータ伝送システム50Bを構成している。
なお、この第3の構成例では、QoSの低い、コストが安いネットワークとしては、GMSCのレイヤから、パケット交換網を通じ、インターネットを介して、他国のパケット交換網、そして、回線交換網に戻るというパスが形成されている。
図9、および図10は、本発明の第4の実施形態を説明するための図である。
そして、本第4の実施形態においては、さらに以下に説明するような伝送遅延のモニタと制御を行う。
2)QoSが低いネットワークに流した信号(たとえば映像)が、QoSの高いネットワークに流した信号(たとえば音声)に比べて、ある一定以上遅れた場合、受信機側で、表示のタイミングをずらす。そのために、タイムスタンプ(たとえばDTS)の値をその分遅らせる。
3)QoSが低いネットワークに流した信号(たとえば映像)が、QoSの高いネットワークに流した信号(たとえば音声)に比べて、ある一定以上遅れた場合、送信機側で、ネットワークへの伝送を制御する。
制御する方法としては、ビットレートを下げる方法、フレームレートを下げる方法がある。
QoSが低いネットワークの輻輳が、回復しない場合、系のend _to_end _delay を遅らせる。
すなわち、まず、QoSの低いネットワークにおけるMCU間のディレイ値の観測を行う(ST1)。
次に、ディレイ値が前回より大きいか否かの判断を行う(ST2)。
ステップST2において、ディレイ値が前回より大きいと判断した場合には、ディレイ値が想定しているend _to_end _delay 値に比べて、大きいか否かの判断を行う(ST3)。
Claims (8)
- ネットワーク網に配置された複数端末により多地点間で、タイムスタンプを含む不連続が許容できる映像に関するデータおよび連続性が重視される音に関するデータを、ネットワーク帯域保証品質が異なる複数のネットワークを使って伝送するデータ伝送方法であって、
連続性が重視される音に関するデータは、ネットワーク帯域保証品質の高い第1のネットワークに伝送し、
不連続が許容できる映像に関するデータは、第1のネットワークよりネットワーク帯域保証品質の低い第2のネットワークに伝送し、
伝送先の端末に到着する前に、ネットワーク帯域品質保証の異なる第1および第2のネットワークを伝送した複数のデータを合成して端末に伝送し、
第1のネットワークに連続性が重視される音に関するデータを伝送し、第2のネットワークに不連続が許容できる映像に関するデータを伝送する際に、
第1のネットワークに伝送した連続性が重視される音に関するデータを基準に、第2のネットワークに伝送した不連続が許容できる映像に関するデータの遅延値をモニタし、第2のネットワークに伝送したデータの遅延値が、第1のネットワークに伝送したデータに比べ、想定する遅延値より大きくなったか否かに応じて、第2のネットワークにデータを伝送することを制御する伝送制御を行い、
伝送制御において、
第2のネットワークに伝送したデータが、第1のネットワークに伝送したデータに比べ、想定する遅延値より大きい場合、第2のネットワークに伝送する不連続が許容できる映像に関するデータのタイムスタンプに、遅れた分の遅延値を付加して、第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制御し、
第2のネットワークで、輻輳が起こった場合、第2のネットワークに伝送されたデータの遅延値が、増加傾向にあるのか否か、想定する遅延値より大きいか小さいかを判断し、大きい場合、受信側ではタイムスタンプに遅れた分の遅延値を付加し、送信側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制御する
データ伝送方法。 - 伝送制御において、
第2のネットワークに伝送した不連続が許容できる映像に関するデータの遅延値のモニタを繰り返し行い、
繰り返し行うモニタの結果において、今回の遅延値が前回より大きいか否かの判断を行い、遅延値が前回より大きいと判断した場合には、遅延値が想定している遅延値に比べて、大きいか否かの判断を行い、大きいと判断した場合には、遅延値が増加傾向でかつ許容値を超えているものとして、受信側では第2のネットワークに伝送する不連続が許容できる映像に関するデータのタイムスタンプに、遅れた分の遅延値を付加し、送信側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制御し、小さいと判断した場合には、遅延値が増加傾向でかつ許容値を超えていないものとして、送信側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制御する
請求項1記載のデータ伝送方法。 - 伝送制御において、
第2のネットワークに伝送した不連続が許容できる映像に関するデータの遅延値のモニタを繰り返し行い、
繰り返し行うモニタの結果において、今回の遅延値が前回より大きいか否かの判断を行い、遅延値が前回より小さいと判断した場合には、遅延値が想定している遅延値に比べて、大きいか否かの判断を行い、大きいと判断した場合には、遅延値が減少傾向でかつ許容値を超えているものとして、受信側では第2のネットワークに伝送する不連続が許容できる映像に関するデータのタイムスタンプに、遅れた分の遅延値を付加し、送信側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送制限を緩くする方向に推移するように制御し、小さいと判断した場合には、遅延値が減少傾向でかつ許容値を超えていないものとして、第2のネットワークに伝送する不連続が許容できる映像に関するデータのタイムスタンプに遅延値を付加することなく元の状態とし、送信側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制限前の元に戻すように制御する
請求項1または2記載のデータ伝送方法。 - 連続性が重視される音に関するデータは、ネットワーク網の中で1つ以上のデータを、ベースバンドで合成して、ネットワーク帯域保証品質の高い第1のネットワークに伝送し、
不連続が許容できる映像に関するデータは、各地点毎にコーディングされたストリームとして多重化して第1のネットワークよりネットワーク帯域保証品質の低い第2のネットワークに伝送する
請求項1から3のいずれか一に記載のデータ伝送方法。 - ネットワーク網に配置された複数端末により多地点間で、不連続が許容できる映像に関するデータおよび連続性が重視される音に関するデータを、帯域保証品質が異なる複数のネットワークを使って伝送するデータ伝送方システムであって、
ネットワーク帯域保証品質の高い第1のネットワークと、
第1のネットワークよりネットワーク帯域保証品質の低い第2のネットワークと、
不連続が許容できる映像に関するデータおよび連続性が重視される音に関するデータを含むデータストリームを、伝送路の途中で分離し、連続性が重視される音に関するデータを上記第1のネットワークに伝送し、不連続が許容できる映像に関するデータを上記第2のネットワークに伝送する第1の装置と、
伝送先の端末に到着する前に、ネットワーク帯域品質保証の異なる第1および第2のネットワークを伝送した複数のデータを合成して端末に伝送する第2装置と、を有し、
上記第1の装置および第2の装置は、
第1のネットワークに連続性が重視される音に関するデータを伝送し、第2のネットワークに不連続が許容できる映像に関するデータを伝送する際に、
第1のネットワークに伝送した連続性が重視される音に関するデータを基準に、第2のネットワークに伝送した不連続が許容できる映像に関するデータの遅延値をモニタし、第2のネットワークに伝送したデータの遅延値が、第1のネットワークに伝送したデータに比べ、想定する遅延値より大きくなったか否かに応じて、第2のネットワークにデータを伝送することを制御する伝送制御を行い、
伝送制御において、
第2のネットワークに伝送したデータが、第1のネットワークに伝送したデータに比べ、想定する遅延値より大きい場合、第2のネットワークに伝送する不連続が許容できる映像に関するデータのタイムスタンプに、遅れた分の遅延値を付加して、第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制御し、
第2のネットワークで、輻輳が起こった場合、第2のネットワークに伝送されたデータの遅延値が、増加傾向にあるのか否か、想定する遅延値より大きいか小さいかを判断し、大きい場合、第2の装置側ではタイムスタンプに遅れた分の遅延値を付加し、第1の装置側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制御する
データ伝送システム。 - 上記第1の装置および第2の装置は、
伝送制御において、
第2のネットワークに伝送した不連続が許容できる映像に関するデータの遅延値のモニタを繰り返し行い、
繰り返し行うモニタの結果において、今回の遅延値が前回より大きいか否かの判断を行い、遅延値が前回より大きいと判断した場合には、遅延値が想定している遅延値に比べて、大きいか否かの判断を行い、大きいと判断した場合には、遅延値が増加傾向でかつ許容値を超えているものとして、第2の装置側では第2のネットワークに伝送する不連続が許容できる映像に関するデータのタイムスタンプに、遅れた分の遅延値を付加し、第1の装置側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制御し、小さいと判断した場合には、遅延値が増加傾向でかつ許容値を超えていないものとして、第1の装置側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制御する
請求項5記載のデータ伝送システム。 - 上記第1の装置および第2の装置は、
伝送制御において、
第2のネットワークに伝送した不連続が許容できる映像に関するデータの遅延値のモニタを繰り返し行い、
繰り返し行うモニタの結果において、今回の遅延値が前回より大きいか否かの判断を行い、遅延値が前回より小さいと判断した場合には、遅延値が想定している遅延値に比べて、大きいか否かの判断を行い、大きいと判断した場合には、遅延値が減少傾向でかつ許容値を超えているものとして、第2の装置側では第2のネットワークに伝送する不連続が許容できる映像に関するデータのタイムスタンプに、遅れた分の遅延値を付加し、第1の装置側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送制限を緩くする方向に推移するように制御し、小さいと判断した場合には、遅延値が減少傾向でかつ許容値を超えていないものとして、第2のネットワークに伝送する不連続が許容できる映像に関するデータのタイムスタンプに遅延値を付加することなく元の状態とし、第1の装置側では第2のネットワークへの不連続が許容できる映像に関するデータの伝送を制限前の元に戻すように制御する
請求項5または6記載のデータ伝送システム。 - 連続性が重視される音に関するデータは、ネットワーク網の中で1つ以上のデータを、ベースバンドで合成して、ネットワーク帯域保証品質の高い第1のネットワークに伝送し、
不連続が許容できる映像に関するデータは、各地点毎にコーディングされたストリームとして多重化して第1のネットワークよりネットワーク帯域保証品質の低い第2のネットワークに伝送する
請求項5から7のいずれか一に記載のデータ伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008270181A JP4737266B2 (ja) | 2008-10-20 | 2008-10-20 | データ伝送方法およびデータ伝送システム |
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