JP4733571B2 - 中継端末、及び報知方法 - Google Patents
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Description
例えば、通信事業者の電話局と、通信サービスに加入しているユーザ宅との間の回線(いわゆる、ラストワンマイル)を無線接続することが提案されている(特許文献1参照)。
中継装置をユーザ宅に設置する際、設置する方位や高さ、障害物の有無などによって基地局との通信品質にばらつきが生じることがある。
従来、中継装置の設置時に、中継装置にPC(Personal Computer)等のコンピュータを接続し、コンピュータ上で通信品質を測定するアプリケーションを走らせ、通信品質を調べながら中継装置の設置場所を変えていき、最も良好に通信の行うことのできる場所を探す必要があった。
さらに、中継装置とコンピュータとを接続するケーブルが短ければ、中継装置と一緒にコンピュータを運んでユーザ宅を移動する必要もあり、ユーザに与える負担はさらに増大する。
このため、安易に中継装置の筐体外部に露出する形でユーザが操作可能なボタンやスイッチを設け、ユーザの操作によって通信品質を報知させることが困難である。
また、上記第2の態様の構成によれば、中継端末を設置するときにユーザは、設置後に使用するPCや電話機を外しておくことで、中継端末と基地局間の通信品質を知ることができる。
<実施形態1>
(1.システム)
実施形態1に係る中継装置100を含む通信システムについて、図1を参照しながら説明する。
基地局600は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線を介して、IPコアネットワークに接続されており、さらにゲートウェイ201とトランクゲートウェイ202を介してそれぞれインターネット網と公衆電話網に接続されている。これらバックグラウンドの構成は公知のものであるため、電話局やNOC(Network Operation Center)といった詳細はここでは説明しない。
(2.中継装置100)
ここで、中継装置100の構成について、図2〜3を参照しながら、説明する。
外部ユニット100Aは、基地局600と無線接続するためのユニットであり、基地局600と良好な通信を行うために主に障害物の少ない屋外に設置して使用される。
内部ユニット100Bは、宅内のTEL−1、TEL−2、及びPCと接続するためのユニットであり、主に宅内に置いて使用される。
図3を参照しながら、中継装置100の構成をより詳しく説明する。
中継装置100の外部ユニット100Aは、アンテナ101、無線部102、イーサ信号処理部103、電話番号処理部104、記憶部105、制御部106、及びインターフェース107を備えている。
無線部102は、受信時にはアンテナ101から受けたADSL信号を周波数区分によってデータ信号と電話信号とを分離して、それぞれイーサ信号処理部103又は電話番号処理部104に送出するものである。送信時にはイーサ信号処理部103から受けたデータ信号又は電話番号処理部104から受けた電話信号をアンテナ101に送出するものである。
記憶部105は、各種情報を記憶するメモリであり、特に、特定の電話番号、及び、中継端末100と基地局600間の通信品質を示す数種類の合成音声データを記憶している。
制御部106は、各構成要素101〜107を制御するものであり、電話番号判定部106a、及び通信品質判定部106bを含む。
電話番号判定部106aは、電話信号処理部104から受けた電話番号が記憶部105に記憶されている特定の電話番号と一致するか否かを判定するものである。
インターフェース107は、外部の機器と接続するためのものであり、PCと接続するためのイーサネット(登録商標)ポート107a、TEL−1及びTEL−2と接続するためのモジュラージャック107b、107c、及びACアダプタ400と接続するためのACアダプタポート107eを備えている。
(2.動作)
次に、中継端末100の動作について、図4を参照しながら説明する。
制御部106の電話番号判定部106aは、電話信号処理部104から受けた電話番号と、記憶部105に記憶されている特定の電話番号とが一致するか否かを判定し(ステップS101)、一致した場合(ステップS101:YES)、検査モードに設定する(ステップS102)。
制御部106の通信品質測定部106bは、無線部102で処理する信号のRSSI値を測定し(S104)、制御部106は測定結果に応じた合成音声データを記憶部105から取得して電話信号処理部104を介して応答メッセージとして送信する(ステップS105)。
一方、終話されて通信コネクションが切断されると(ステップS106:YES)、制御部106は検査モードを終了する(ステップS107)。
以上のように動作することで、中継端末100は、特定の電話番号の電話機から着信があった場合に、通信品質(RSSI値)を測定して報知する。
ユーザは、いちいち中継端末100にコンピュータを接続することなく、中継端末100に電話をかけるだけで、中継端末100と基地局との間の通信品質をこの電話機を介して知ることができる。
また、設置が終了すれば、ユーザは単に電話を終話するだけでよく、設置後の電話機やPCとの通信に影響を及ぼすことがない。
さらに、中継端末100は、特定の電話番号の電話機からの着信という外部からの通信を契機として報知を行うため、筐体外部に操作手段を設ける必要がないため、屋外に設置する際の風雨などの自然的障害に強くすることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2の中継端末について説明する。
(1.構成)
実施形態2に係る中継端末は、実施形態1の中継端末100同様、外部ユニット200Aと内部ユニット200Bとから成る。以降、両ユニットを指す場合、中継端末200と呼ぶ。
なお、中継装置100と同じ構成については同じ符号を付し、ここでは詳述しない。
図5を参照すると、アンテナ101、無線部102、イーサ信号処理部103、電話信号処理部104、及びインターフェース107の構成は中継端末100の構成と同様である。
通信品質判定部106bは、無線部102が信号を受信中に、その信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator)値を測定するものである。
記憶部202は、各種情報を記憶するメモリであり、特に、中継端末100と基地局600間の通信品質を示す数種類の合成音声データを記憶している。
スピーカ203は、記憶部202に記憶されている合成音声データを音響信号として放音するものである。
(2.動作)
次に、中継端末200の動作について、図6を参照しながら説明する。
制御部201は測定結果に応じた合成音声データを記憶部202から取得してスピーカ203に送出することで、スピーカ203が報知を行う(ステップS204)。
その後、電源がOFFにされず(ステップS205:NO)、電話機又はPCが接続されない限り(ステップS201:NO)、検査モードを継続するが、電話機又はPCが接続されると(ステップS201:YES)、制御部201は検査モードを終了する(ステップS206)。
これにより、中携帯端末200を設置する際、ユーザ、例えば、設置を担当する業者は、電話機やPCを接続せずに電源を入れることで、いちいち中継端末200にコンピュータを接続することなく、中継端末200を持ち運んで最適な設置場所を探すことができる。
さらに、報知を行うスピーカ203を、中継端末200の筐体外部に放音孔のあるスピーカではなく、筐体内部に収容する内蔵スピーカとすれば、屋外に設置する際の風雨などの自然的障害に強くすることができる。
<実施形態3>
次に、実施形態3の中継端末について説明する。
(1.構成)
実施形態3係る中継端末は、実施形態2の中継端末200同様、外部ユニット300Aと内部ユニット300Bとから成る。以降、両ユニットを指す場合、中継端末300と呼ぶ。
なお、中継装置200と同じ構成については同じ符号を付し、ここでは詳述しない。
図7を参照すると、アンテナ101、無線部102、イーサ信号処理部103、電話信号処理部104、インターフェース107、記憶部202、及びスピーカ203の構成は中継端末200の構成と同様である。
通信品質判定部106bは、無線部102が信号を受信中に、その信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator)値を測定するものである。
なお、中継端末300は、ACアダプタ400を接続しなくても、外部のバッテリ500を使って駆動することが可能である。
(2.動作)
次に、中継端末300の動作について、図8を参照しながら説明する。
制御部301は測定結果に応じた合成音声データを記憶部202から取得してスピーカ203に送出することで、スピーカ203が報知を行う(ステップS304)。
その後、電源がOFFにされず(ステップS305:NO)、ACアダプタ400が接続されない限り(ステップS301:NO)、検査モードを継続するが、ACアダプタ400が接続されると(ステップS301:YES)、制御部301は検査モードを終了する(ステップS306)。
これにより、中携帯端末300を設置する際、ユーザ、例えば、設置を担当する業者は、いちいち中継端末300にコンピュータを接続することなく、中継端末300をバッテリで駆動させて中継端末300を持ち運んで最適な設置場所を探すことができる。
さらに、報知を行うスピーカ203を、中継端末300の筐体外部に放音孔のあるスピーカではなく、筐体内部に収容する内蔵スピーカとすれば、屋外に設置する際の風雨などの自然的障害に強くすることができる。
<補足>
以上、実施形態1〜3に基づいて、本発明に係る中継端末について説明してきたが、本発明の構成には種々の変更が可能である。
(1)実施形態1〜3では、中継端末100〜300が通信品質の報知を行うためのメッセージを合成音声データとして記憶部に記憶する例を挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、合成音声を発生させるシンセサイザを備えてこれを使って逐次音声を生成して報知するようにしてもよい。
(2)実施形態1では、特定の電話機に対して音声メッセージを送信するようにして報知する例を挙げたが、これに限定されるものではなく、実施形態2〜3で示した中継端末200〜300のように、スピーカを設けて報知するようにしてもよい。
(3)実施形態1〜3では、中継端末100がADSL回線に接続されている例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
101 アンテナ
102 無線部
103 イーサ信号処理部
104 電話信号処理部
105、202 記憶部
106、201、301 制御部
107 インターフェース
203 スピーカ
400 ACアダプタ
500 バッテリ
Claims (5)
- 基地局と無線接続し、当該基地局と他の通信装置との通信を中継する中継端末であって、
外部の機器と接続するための接続手段と、
前記基地局との間の通信品質を測定する通信品質測定手段と、
前記接続手段を介して前記外部の機器が接続されていない場合には自端末と前記基地局との間の通信品質を検査するための検査モードに設定し、前記接続手段を介して前記外部の機器が接続されている場合には前記検査モードには設定しない設定手段と、
前記検査モードに設定されている間、前記通信品質測定手段で測定された測定結果に応じた報知を行う報知手段とを備える
ことを特徴とする中継端末。 - 前記設定手段は、前記接続手段を介して前記外部の機器が接続されていない場合、自端末と前記基地局との間の通信品質を検査するための検査モードに設定するとともに、当該検査モードに設定中に前記接続手段を介して前記外部の機器が接続されると当該検査モードを終了する
ことを特徴とする請求項1記載の中継端末。 - 前記接続手段は、前記他の通信装置と接続する手段であり、
前記設定手段は、前記接続手段を介して前記他の通信装置が接続されていない場合、自端末と前記基地局との間の通信品質を検査するための検査モードに設定する
ことを特徴とする請求項1記載の中継端末。 - 前記接続手段は、自端末に外部の電力を供給するためのACアダプタと接続する手段であり、
前記設定手段は、前記接続手段を介して前記ACアダプタが接続されていない場合、自端末と前記基地局との間の通信品質を検査するための検査モードに設定する
ことを特徴とする請求項1記載の中継端末。 - 基地局と無線接続し、当該基地局と他の通信装置との通信を中継する中継端末における、前記基地局との間の通信品質を報知する報知方法であって、
外部の機器と接続しているか否かを判定する判定ステップと、
前記接続ステップで前記外部の機器が接続されていないと判定された場合には自端末と前記基地局との間の通信品質を検査するための検査モードに設定し、前記接続ステップで前記外部の機器が接続されていると判断された場合には前記検査モードには設定しない設定ステップと、
前記基地局との間の通信品質を測定する通信品質測定ステップと、
前記検査モードに設定されている間、前記通信品質測定ステップで測定された測定結果に応じた報知を行う報知ステップとを備える
ことを特徴とする報知方法。
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---|---|---|---|---|
JPH09107585A (ja) * | 1995-10-13 | 1997-04-22 | Denso Corp | 移動無線電話端末 |
JP2003101467A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Toshiba Corp | 加入者無線アクセス装置のアンテナ方向調整方法 |
JP2005094532A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Hitachi Ltd | 携帯端末 |
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