JP4732621B2 - 計量装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は計量装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
例えば物品を所定重量に計量する組合せ計量装置は、複数のホッパに分散供給された物品をそれぞれ計量し、該計量値を組合せ演算し、所定の目標重量に最も近い組合せに該当したホッパを開いて物品を排出集合させる。この組合せ計量装置では、能力(単位時間当たりの計量回数をいう。以下同じ)、ホッパの開時間、計量ホッパ・プールホッパ間の開閉タイミング、プールホッパ・供給トラフ間の駆動タイミング等、動作に関する種々のパラメータが設定される。これらの動作パラメータは工場出荷時には所定の標準値にデフォルトされている。
【0003】
計量装置の各部の動作は相互に連携し合い、各動作パラメータは相互に関係し合っている。したがって、たとえ1つのパラメータの変更でも、それに伴い他のパラメータも変更しなければならない。どのパラメータ同士が相互関係にあるのかは計量装置をよく理解していなければ分からない。分からないままパラメータの設定変更をすると誤りや矛盾が生じて装置が動かなくなったり、性能が発揮されなくなったり、機能が生かされなくなったりする。よってパラメータを設定変更するときは、計量装置について熟知するメーカのサービスマンがその都度現場へ出向いてそれを行なうのが通例である。
【0004】
しかし、突然の生産計画の変更等により計量装置のパラメータを急遽変更しなければならない場合が生じ得る。したがって、何人も容易にパラメータの設定変更ができる計量装置が望まれる。従来の計量装置のなかには、高速・中速・低速等、動作速度を選択できるようにしたものがある。また、日本国特許第2681104号によれば、物品の質及び量に応じてホッパの開閉動作を手動入力で簡単に変更可能とした計量装置が提供される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の技術は、結局のところデフォルトを複数設けたに過ぎず、それ以上の細かな設定変更ができない。また、後者の技術は、計量装置のなかのホッパという1つの駆動部分のパラメータを変更するに過ぎず、計量装置全体の動作については何も教示しない。
【0006】
本発明は、このような現状に鑑み、計量装置について熟知していなくても、その全体動作を容易に矛盾なく設定変更し、カスタマイズできるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本願の請求項1に記載の発明は、複数の計量ホッパに供給された物品をそれぞれ計量してフィルタ処理し、得られた各計量値を組合せ演算し、所定の目標重量に最も近い組合せに該当する計量ホッパを開いて物品を排出集合させ、空になった計量ホッパにプールホッパから物品を供給する一連の動作を一計量サイクルとし、この一計量サイクルに要する計量サイクル時間が変更可能とされていると共に、該計量サイクル時間が、変更できる動作時間と、変更できない動作時間とからなり、かつ、変更できる動作時間が、物品の質と量によって変更される動作時間と、前記フィルタ処理に要するフィルタ時間とからなる計量装置であって、前記計量サイクル時間と、前記物品の質と量によって変更される動作時間とを外部入力パラメータとして設定するための操作部と、該操作部によって設定された前記両時間に基づき、前記フィルタ時間を内部生成パラメータとして最大限長い時間に自動設定する自動設定手段と、前記計量サイクル時間、物品の質と量によって変更される時間及びフィルタ時間を格納するメモリと、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、複数の計量ホッパに供給された物品をそれぞれ計量してフィルタ処理し、得られた各計量値を組合せ演算し、所定の目標重量に最も近い組合せに該当する計量ホッパを開いて物品を排出集合させ、空になった計量ホッパにプールホッパから物品を供給する一連の動作を一計量サイクルとし、この一計量サイクルに要する計量サイクル時間が変更可能とされていると共に、該計量サイクル時間が、変更できる動作時間と、変更できない動作時間とからなり、かつ、変更できる動作時間が、物品の質と量によって変更される動作時間と、前記フィルタ処理に要するフィルタ時間とからなる計量装置であって、前記物品の質と量によって変更される動作時間と、前記フィルタ時間とを外部入力パラメータとして設定するための操作部と、該操作部によって設定された前記両時間に基づき、前記計量サイクル時間を内部生成パラメータとして最大限短い時間に自動設定する自動設定手段と、前記計量サイクル時間、物品の質と量によって変更される時間及びフィルタ時間を格納するメモリと、を備えたことを特徴とする。
【0011】
前記請求項1、2に記載の発明によれば、動作パラメータを、装置の外部から入力される外部入力パラメータと、装置の内部で生成される内部生成パラメータとに区別し、外部入力パラメータに基いて、それと相互関係にある内部生成パラメータを自動的に設定するから、計量装置について熟知していなくても、何人も、容易に、誤りや矛盾なく、計量装置の全体動作を最適状態にカスタマイズすることができる。よって計量装置の設置時の作業が簡易となる。また高度なスキルを必要としない。
【0012】
なお、外部入力パラメータは、このように、計量装置に対して外部から入力されるものをいうが、その入力は、手動操作で行われる場合もあるし、他の装置から信号をもらうことで行われる場合もある。
【0014】
その場合に、請求項1に記載の発明によれば、計量装置の能力に関する計量サイクル時間を外部入力で指定することができる。そして、その能力が実現するように、計量信号をフィルタ処理する時間(フィルタ時間)が内部生成パラメータとして自動設定され、その場合、該フィルタ時間は、指定された能力の範囲内で最大限高い計量精度が得られるように、できるだけ長い時間に設定される。すなわち能力重視型である。
【0015】
これとは逆に、請求項2に記載の発明によれば、フィルタ時間を外部入力パラメータとし、能力を内部生成パラメータとするので、能力は、指定されたフィルタ時間を確保して最大限高い値に設定される。すなわち計量装置は精度重視型になる。
【0020】
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、計量装置は、複数の装置で構成される生産システムに備えられ、前記操作部は、当該計量装置以外の装置と共用であることを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、外部入力パラメータを生産システムの他の装置と共用の操作部で設定できる。よって、一個所で、他の装置の操作をしたり、ディスプレイを見たり、システム全体の統括等をしながら、計量装置の外部入力パラメータを任意に設定することができる。以下、発明の実施の形態を通して本発明をさらに詳しく説明する。
【0022】
【発明の実施の形態】
[全体構成]
本実施の形態においては、本発明は、図1に示す計量装置1に適用されている。この計量装置1は、組合せ計量装置であって、上流の搬送装置A及び下流の包装装置Bと共に、例えば袋詰物品の生産システムを構成している。搬送装置Aから計量装置1の分散テーブル11に投下された物品は、複数の供給トラフ12…12及びプールホッパ13…13を経て計量ホッパ14…14に分散供給され、重量検出器(例えば歪ゲージ式ロードセル)21…21でそれぞれ計量される。各計量信号K…Kはディジタル信号に変換されたのちディジタルフィルタ22…22でフィルタ処理が施されてコントロールユニット30に入力される。組合せ演算の結果所定の目標重量に最も近い組合せに該当した計量ホッパ14…14の開閉アクチュエータ14a…14aがONされて物品が排出される。排出された物品は集合シュート15で集合されて包装装置Bに供給される。
【0023】
物品を排出した計量ホッパ14には同じヘッドのプールホッパ13の開閉アクチュエータ13aがONされて次の物品が供給される。またその結果空になったプールホッパ13には同じヘッドの供給トラフ12の加振器12aがONされて次の物品が供給される。
【0024】
ディジタルフィルタ22はFIR型である。よって、フィルタ処理の次数を大きくしたり、計量信号Kのサンプリング周期を長くすることにより、ステップ応答時間、すなわちフィルタ時間を長くして計量精度を向上させることができる。もちろんディジタルフィルタ22はIIR型であってもよい。その場合も、フィルタ処理のフィルタ係数や次数あるいはサンプリング周期を変えることでフィルタ時間を任意に変更できる。
【0025】
この生産システムには、各装置A,1,Bに共通の操作部40が設けられている。操作部40は入力キーやディスプレイを有する。作業者は、この操作部40を手動操作して、物品情報(物品の質や量を含む)をコントロールユニット30のメモリ30aに格納したり、物品を指定して該物品情報をメモリ30aから呼び出したり、計量装置1の動作に関する動作パラメータを設定する。
【0026】
[ホッパ構造]
図2に示すように、計量ホッパ14は、筒状本体41の開放された下面をゲート42で開閉する構造である。ゲート42にはガイド溝43が形成され、該ガイド溝43にL字レバー44の一端のローラ45が係合している。ホッパ本体41、ゲート42、レバー44等は、ブラケット46で一体に重量検出器21に支持されている。
【0027】
本実施の形態では、ホッパ開閉アクチュエータ14aとしてステップモータが用いられている。よって、ゲート42の開閉速度及び開き量を、ステップモータ14aに対するパルス周期及びパルス数で設定することができる。ステップモータ14aの出力軸47がクランク形状とされて、その先端にローラ48が取り付けられている。モータ14aが1回転すると、図3に鎖線で示すように、ローラ48が1周する。
【0028】
L字レバー44の他端49は、図2において垂直に棒状に延びている。図2に示すように、ゲート42が閉じているときはモータ14aのローラ48は高い位置にあり、前記レバー44の延設部49から離れている。すなわちクリアランスである。これによりホッパ14の閉時にサンプリングされる計量信号Kに外乱が入らない。このときレバー44はリターンスプリング50によりゲート42の閉じ方向に付勢され、且つ図示しないストッパに当接してそれ以上の揺動が規制されている。
【0029】
ローラ48が旋回すると、該ローラ48はレバー44の延設部49を押し下げる。その結果、図4に示すように、レバー44が支点51を中心に揺動し、ゲート42が支点52を中心に揺動してホッパ14が開く。ローラ48が最も低い位置にあるときホッパ14は全開となる。
【0030】
モータ14aの回転角速度v(図3参照)を等速としても、ゲート42の開閉動作は等速とはならない。これは、ローラ48の旋回に伴い、該ローラ48とレバー延設部49との当接角度が変化することや、ゲート42の揺動に伴い、該ゲート42のガイド溝43とレバー側ローラ45との当接角度が変化することに起因する。その結果、少なくとも、ゲート42が開動作から閉動作に反転するときの揺動速度、及びゲート42が閉じ終わるときの揺動速度が徐々に緩やかとなる。したがって、ゲート42に作用する応力や、ホッパ本体41とゲート42との衝撃・騒音が抑制・緩和され、ホッパ14の耐久性向上が図られる。
【0031】
本実施の形態では、一例として、図5に示すように、計量ホッパ14はステップモータ14aを200パルス駆動したときに出力軸47が180°回動して全開となる。モータ14aの最高速度は1333pps(パルス/秒)、最低速度は800ppsとしている。前記最高速度で連続してモータ14aをONとしてゲート42を1回開閉させたときのモータ14aのON時間は300msec、最低速度では500msecとなる。ただし、モータ側ローラ48とレバー延設部49との間にクリアランスがあるから、その分ホッパ14の開時間は短くなる。このクリアランスによるディレイ時間D2(図6参照)は機械的寸法やモータ14aの回転速度(したがってモータ14aのON時間)等から予め分かる。つまりモータ14aのON時間からホッパ14の開時間が分かる。
【0032】
ゲート42を前記最低速度以下で開閉させると、該ゲート42の初期の開動作があまりにも緩やかとなり過ぎて、物品の排出効率が著しく低下するから、例えばモータ14aのON時間を600msecとするときは、前記最低速度でゲート42を開閉させ、且つ100msecだけゲート42を開状態にホールドする。もちろん、これに限らず、一般に、最低〜最高速度の任意の速度でゲート42を開閉し、余った時間をホールド時間とすればよい。
【0033】
なお、図5は、出力軸47をプラス(+)方向に180°回動したのち、マイナス(−)方向に180°回動した場合を示しているが、これに限らず、出力軸47をプラス方向又はマイナス方向に360°回動してもよい。ステップモータ14aの動作がより滑らかになり、該モータ14aの応答性に優れる。ただし、ホッパ14を全開としない場合は、出力軸47を180°まで回動させない(モータ14aを200パルスまで駆動させない)ので、ローラ48を1周させることはできず、出力軸47を往復回動させるしかない。
【0034】
プールホッパ13の構造及び動作もこれに準じる。ただし、重量検出器がないので、プールホッパ13は計量装置1のハウジング等に直接支持される。また、モータ側ローラ48とレバー延設部49とのクリアランスはなくてもよい。しかし、ホッパ13の完全な閉状態を実現し、物品の漏れを確実になくすため、本実施の形態ではプールホッパ13にもクリアランスを設けている。つまり、プールホッパ13と計量ホッパ14とで構造が同じものを使用している。
【0035】
[計量動作]
図6は、この計量装置1の各部の動作や状態のタイムチャートである。時刻t1から次の時刻t1までが1つの計量サイクルC、つまり1回の計量に要する時間である。この計量サイクルCが短いほど計量装置1の能力が高い。すなわち計量サイクルCの逆数が能力である。計量サイクルC(能力)は、この計量装置1の複数の動作パラメータのうちの1つであり、変更することができる可変値である。
【0036】
時刻t1に包装装置Bが排出要求信号Sを出力する。計量装置1はこの信号Sを受けて時刻t2に組合せ演算を開始する。時刻t1〜t2はディレイ時間D1(固定値)であるが、ほとんどゼロとして扱うことができる。コントロールユニット30は時刻t2〜t3の間に組合せ演算を行なう。この組合せ演算時間T1は演算プログラムで決まる固定値として扱うことができる。
【0037】
組合せ演算が終了すると、組合せに該当した計量ホッパ14のステップモータ14aが時刻t3〜t8の間ONとされる。このモータON時間T2は物品の質や量に応じて変更しなければならない可変値である。ただし、前述したように、機械構造的なクリアランスのため、実際に計量ホッパ14が開状態となるのはそれより短い時間(ホッパ開時間T3)である。時刻t3〜t4及び時刻t7〜t8は、クリアランスに起因するディレイ時間D2である。クリアランスディレイ時間D2は前述したようにステップモータ14aの回転速度等により変化する。つまりホッパ開時間T3はモータON時間T2に応じて変化する可変値となる。
【0038】
プールホッパ13は計量ホッパ14が完全に閉じる(時刻t7)前から開き始める(時刻t6)。このプールホッパ13においても、クリアランスのため、そのステップモータ13aは、ホッパ13の開時刻t6よりディレイ時間D2だけ早い時刻t5からONされ、ホッパ13の閉時刻t9よりディレイ時間D2だけ遅い時刻t10までONされる(モータON時間T4:可変値、ホッパ開時間T5:可変値)。計量ホッパ14のモータ14aのON開始時刻t3からプールホッパ13のモータ13aのON開始時刻t5までは、ホッパ間ディレイ時間D3であり、モータ14a,13aのON時間T2,T4ないしホッパ14,13の開時間T3,T5に応じて変わり得る可変値である。
【0039】
プールホッパ13が開かれてから(時刻t6)、計量ホッパ14が閉じるまでに(時刻t7)、プールホッパ13から排出された物品の最初の部分が計量ホッパ14に到達する。すなわち落差時間D4である。落差時間D4は、物品によって多少の差が生じるものの、機械的寸法等によって予め決まる固定値として扱うことができる。物品は、プールホッパ13が閉じても(時刻t9)、さらに落差時間D4だけ遅い時刻t11に亘って計量ホッパ14に落下する(物品落下時間T6)。この物品落下時間T6は物品の量やプールホッパ13の開時間T5等に応じて変化する可変値である。
【0040】
プールホッパ13から排出された物品の最後の部分が計量ホッパ14に到達しても、物品は直ちには落ち着かず、斜めになっていたのが倒れたり、橋架けになっていたのが崩れたりする。よって、その間にフィルタ22にサンプリングされた計量信号Kは正確な計量データを提供しないから、組合せ演算に参加させるべき計量値の生成には使用できない。したがって、本実施の形態では、プールホッパ13から排出された物品の最後の部分が計量ホッパ14に到達した時刻t11から、計量ホッパ内14で物品が落ち着くと見込まれる時間T7が経過したのちに(時刻t12)サンプリングされた計量信号Kだけを計量値の生成に使用する。すなわち上記時間T7は物品安定時間である。この物品安定時間T7は物品の質や量で変わり得るが、概ねホッパ14の形状等で予め決まる固定値として扱うことができる。
【0041】
この物品安定時間T7が経過してから(時刻t12)、フィルタ22によりフィルタ処理されて生成した信号が、計量値として組合せ演算に参加させることができる。フィルタ時間T8は前述したように可変値であり、長いほど計量精度が向上する。フィルタ時間T8は次の計量サイクルCの開始時刻t1までに終了する。
【0042】
分散フィーダ12は、一般的には、次にプールホッパ13が計量ホッパ14に物品を補給するまでの適宜時刻に、プールホッパ13に次の物品を供給すればよい。しかし、次にいつプールホッパ13が計量ホッパ14に物品を補給しなければならないかが予測できないから、いったん空になったプールホッパ13にはなるべく早い時刻に次の物品を供給する。
【0043】
[動作パラメータの関係]
以上の各動作パラメータ間にはいろいろな相互関係が成り立つ。例えば一例として次のように書ける。
【0044】
【数1】
Figure 0004732621
【0045】
ここで、前述したように、ディレイ時間D1、組合せ演算時間T1、落差時間D4、及び物品安定時間T7は固定値である。また、計量サイクルC、クリアランスディレイ時間D2、ホッパ間ディレイ時間D3、物品落下時間T6、及びフィルタ時間T8はその設定を変更できる可変値である。
【0046】
その場合、クリアランスディレイ時間D2、ホッパ間ディレイ時間D3、及び物品落下時間T6は、前述したように、ホッパ14,13の開時間T3,T5に応じて決まり、そのホッパ14,13の開時間T3,T5は、排出すべき物品の質や量に応じて、該物品を完全に排出することのできる最短時間に設定される。つまり、クリアランスディレイ時間D2、ホッパ間ディレイ時間D3、及び物品落下時間T6は、物品が指定されれば、コントロールユニット30のメモリ30aに予め格納した該物品情報から決定できる(これら時間D2,D3,T6を便宜上物品関連パラメータXと記す)。その結果、次式に示すように、計量サイクル(能力関連パラメータ)Cと、フィルタ時間(精度関連パラメータ)T8とが直接関係付けられる。
【0047】
【数2】
Figure 0004732621
【0048】
[動作パラメータの区分]
例えばコントロールユニット30のメモリ30aに、能力関連パラメータC及び物品関連パラメータXを、計量装置1の外部から入力される外部入力パラメータとして格納し、精度関連パラメータT8を、計量装置1の内部で生成される内部生成パラメータとして格納すると、計量装置1は能力重視型となる。すなわち、コントロールユニット30は、操作部40を介して手動設定された能力の実現を第一に考え、前記の関係から、その能力の範囲内で最大限長いフィルタ時間T8を自動設定する。
【0049】
この場合、例えば、選択可能な数種類のフィルタ時間を予め設けておき、その中から指定された能力が確保できる最長のものを選択するようにする。
【0050】
一方、コントロールユニット30のメモリ30aに、精度関連パラメータT8及び物品関連パラメータXを外部入力パラメータとして格納し、能力関連パラメータCを内部生成パラメータとして格納すると、計量装置1は精度重視型となる。すなわち、コントロールユニット30は、操作部40を介して手動設定された精度(フィルタ時間T8)の実現を第一に考え、前記の関係から、そのフィルタ時間T8を確保できる範囲内で最大限短い計量サイクルCを自動設定する。
【0051】
[この計量装置の特徴]
(1)この計量装置1においては、操作部40を手動操作して外部入力パラメータを設定すると、それと相互関係にある内部生成パラメータが自動的に決まる。したがって、作業者は、動作パラメータの設定変更に際し、全ての動作パラメータを1つづつ手動で設定する必要がない。その結果、計量装置1について熟知していなくても、何人も、容易に、誤りや矛盾なく、計量装置1の全体動作を、指定した能力の範囲内で最大精度が発揮されるように(能力重視型の場合)、あるいは指定した精度の範囲内で最大能力が発揮されるように(精度重視型の場合)、カスタマイズすることができる。
【0052】
(2)クリアランスディレイ時間D2やホッパ間ディレイ時間D3あるいは物品落下時間T6等の物品関連パラメータXは、作業者が、操作部40を介して、物品情報と共に手動で入力してもよく、また、コントロールユニット30が、手動入力された物品情報に基いて算出してもよい。
【0053】
(3)当該生産システム内でこの計量装置1の能力が最も低い場合は、この計量装置1がシステム全体の能力を決定しているから、この計量装置1の能力(計量サイクルC)は任意に設定することができる。しかし、例えば包装装置Bの処理能力が最も低い場合は、該包装装置Bがシステム全体の能力を決定しているから、この計量装置1の能力は任意に設定することができない。計量装置1の能力は、包装装置Bから排出要求信号Sが出力される時間的間隔(時刻t1〜t1間)によって半強制的に決定される。
【0054】
(4)したがって、一般に、外部入力パラメータを操作部40を介して手動設定する場合は、例えば外部入力パラメータが他の装置A,Bからの信号で決定されるような場合に比べて、計量装置1の動作をより作業者の意志通りにカスタマイズし易くなる。
【0055】
(5)前記操作部40をシステム全体で共用としたから、該操作部40を用いて、例えば他の装置A,Bの動作パラメータを設定したり、ディスプレイを目視したりしながら、この計量装置1の外部入力パラメータを一個所で同時に設定することができる。
【0056】
(6)能力重視型の場合に、指定された能力を確保するためのフィルタ時間の選択肢がないとき、つまり予め用意された選択可能な数種類のフィルタ時間のいずれを選択しても計量サイクルCをオーバーするとき(図6においてフィルタ時間T8の終了が次のサイクル開始時刻t1を越えるとき)は、今回組合せに該当して空になった計量ホッパ14に次に供給された物品の計量値は次の組合せ演算に間に合わないことになる。つまり組合せ演算への参加ヘッド数が減少し、組合せの数、ひいては計量精度の低下につながる。しかし、計量装置1の全体動作にとっては影響がなく、むしろそのまま計量装置1を運転することによって、指定された計量サイクルCが確保される。しかも、組合せ演算への参加を1回飛ばすことにより時間的に余裕ができるから、十分長いフィルタ時間が選択でき、計量精度がそれほど損なわれない。
【0057】
(7)ただし、その場合、作業者による能力指定時に、参加ヘッド数が減少する旨を操作部40のディスプレイに表示するとよい。また、その表示には、この能力を設定すれば常に全ヘッドの参加が期待できるという旨のメッセージと共にそのような能力の推奨値を含み、能力の変更・再入力を促すようにしてもよい。あるいは、能力に代えて、又は能力と共に、物品関連パラメータXの推奨値を表示してもよい。つまり、指定された能力を確保しながら常に全ヘッドの参加が可能なホッパ14,13の開時間T3,T5の推奨値等を表示し、物品の質や量、組合せ目標重量、ひいては生産品目の再考・変更を促すのである。
【0058】
(8)ディジタルフィルタ22に代えて、カットオフ周波数の異なる、したがってフィルタ時間の異なる複数のアナログフィルタを搭載してこれらを選択して用いるようにしてもよい。
【0059】
[他の動作例]
上記例は、もちろん、各動作パラメータ間に成り立つ数ある相互関係の中のほんの一例である。例えば次のような関係を書くこともできる。
【0060】
【数3】
Figure 0004732621
【0061】
ここで、前述したように、ホッパ開時間T3は可変値であり、クリアランスディレイ時間D2や物品落下時間T6等と共に、物品の質や量に応じて設定される物品関連パラメータXである。その結果、やはり前記数2の関係に整理され、計量サイクルCとフィルタ時間T8とが直接関係付けられる。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、計量装置を熟知していなくても、何人でも、計量装置の動作全体を容易に矛盾なく設定変更することができ、計量装置の設置時の作業が簡易となり、高度なスキルを必要としないから、突然の生産計画の変更等に良好に対応できる。本発明は、複数の動作パラメータが設定される計量装置への幅広い適用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る計量装置の制御システム図である。
【図2】 同計量装置のホッパの閉状態の概略側面図である。
【図3】 同ホッパのアクチュエータの動作の説明図である。
【図4】 図2と対称する同ホッパの開状態の概略側面図である。
【図5】 同アクチュエータの動作のタイムチャートである。
【図6】 同計量装置の各部の動作や状態のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 計量装置
13,14 ホッパ
13a,14a ステップモータ
22 ディジタルフィルタ
30 コントロールユニット(自動設定手段、制御手段)
30a メモリ(記憶手段)
40 操作部(手動設定手段)

Claims (3)

  1. 複数の計量ホッパに供給された物品をそれぞれ計量してフィルタ処理し、得られた各計量値を組合せ演算し、所定の目標重量に最も近い組合せに該当する計量ホッパを開いて物品を排出集合させ、空になった計量ホッパにプールホッパから物品を供給する一連の動作を一計量サイクルとし、この一計量サイクルに要する計量サイクル時間が変更可能とされていると共に、該計量サイクル時間が、変更できる動作時間と、変更できない動作時間とからなり、かつ、変更できる動作時間が、物品の質と量によって変更される動作時間と、前記フィルタ処理に要するフィルタ時間とからなる計量装置であって、
    前記計量サイクル時間と、前記物品の質と量によって変更される動作時間とを外部入力パラメータとして設定するための操作部と、
    該操作部によって設定された前記両時間に基づき、前記フィルタ時間を内部生成パラメータとして最大限長い時間に自動設定する自動設定手段と、
    前記計量サイクル時間、物品の質と量によって変更される時間及びフィルタ時間を格納するメモリと、
    を備えたことを特徴とする計量装置。
  2. 複数の計量ホッパに供給された物品をそれぞれ計量してフィルタ処理し、得られた各計量値を組合せ演算し、所定の目標重量に最も近い組合せに該当する計量ホッパを開いて物品を排出集合させ、空になった計量ホッパにプールホッパから物品を供給する一連の動作を一計量サイクルとし、この一計量サイクルに要する計量サイクル時間が変更可能とされていると共に、該計量サイクル時間が、変更できる動作時間と、変更できない動作時間とからなり、かつ、変更できる動作時間が、物品の質と量によって変更される動作時間と、前記フィルタ処理に要するフィルタ時間とからなる計量装置であって、
    前記物品の質と量によって変更される動作時間と、前記フィルタ時間とを外部入力パラメータとして設定するための操作部と、
    該操作部によって設定された前記両時間に基づき、前記計量サイクル時間を内部生成パラメータとして最大限短い時間に自動設定する自動設定手段と、
    前記計量サイクル時間、物品の質と量によって変更される時間及びフィルタ時間を格納するメモリと、
    を備えたことを特徴とする計量装置。
  3. 前記計量装置は、複数の装置で構成される生産システムに備えられ、前記操作部は、当該計量装置以外の装置と共用であることを特徴とする請求項1又は2に記載の計量装置。
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