JP4728379B2 - 物理抽選装置及びこれを備えたゲーム装置 - Google Patents
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Description
また、平板をその端部が湾曲するように切断し、その切断面が支持面となるように加工する方法も考えられる。この加工方法であれば、加工が容易で低コストであるとともに、支持部材に必要な強度も得られる。しかし、1枚の平板の端面(切断面)だけで抽選ボールを下方から支持しようとすると、安定した搬送性を実現するには、抽選ボールの径が大きくなればなるほど板の厚みを厚くする必要が生じる。その理由は次のとおりである。1枚の平板の端面で抽選ボールを下方から支持する場合、その端面の横方向各縁部と抽選ボールを横方向から規制する抽選用ポケット開口の各側方縁部との間に抽選ボールが嵌ってしまい、搬送不良を発生させるおそれがある。そのため、このように抽選ボールが嵌らないようにすべく、平板の端面の横方向各縁部と抽選用ポケット開口の各側方縁部とのそれぞれの隙間を十分に狭めることが重要となる。そのためには、平板の厚みを十分に厚くする必要があるが、抽選ボールの径が大きくなればなるほど必要な板厚が大きくなるため、大径の抽選ボールを用いる場合には、相応の厚い板を湾曲に切断する加工が必要となる。このような加工は、容易かつ低コストで行うことが困難である。特に、支持部材となる平板と抽選用ポケットの周回軌道との相対位置が組み付け誤差等により本体構造部分の軸方向にズレる場合があると、このようなズレが生じても平板端面の横方向縁部と抽選用ポケット開口の側方縁部との隙間を十分に狭く維持できるように、より厚い平板を用いることが必要となる。
この物理抽選装置において、支持部材の支持面の横方向各縁部と抽選用転動体を横方向から規制する各規制部材との間の隙間を搬送中の抽選用転動体が嵌ってしまうような事態が生じない程度に狭くするには、その支持面の横方向長さを相応に長くする必要がある。本物理抽選装置における支持部材となる複数の板状部材は、その端面全体で形成される支持面の横方向長さと同じ横方向長さをもった支持面を単一の板状部材の端面で形成する場合に比べて、その板厚が薄いものでよい。したがって、容易かつ低コストな加工方法を採用できるほどの薄い板状部材を用いて、横方向長さが十分に長い支持面を形成することが可能となる。
この物理抽選装置においては、抽選用ポケットに入った抽選用転動体を、本体構造部分の回転駆動によって本体構造部分の上部まで搬送することができる。よって、本体構造部分の回転駆動機構とは別に、抽選用転動体を装置上部へ搬送するための駆動機構を別途設ける必要がなくなる。
この物理抽選装置においては、本体構造部分の内周面を利用した物理抽選を行うことができる。
この物理抽選装置においては、排出切替手段により、本体構造部分に沿うように移動する抽選用転動体を周回させるか、又は、排出口から排出するかを切り替えることができる。これにより、抽選用転動体を本体構造部分に沿うように1周以上周回移動させた後に排出口から排出することが可能となる。
この物理抽選装置においては、簡単な構造で抽選用移動物体を繰り返し利用することができる。
このゲーム装置においては、上述した物理抽選装置を用いるので、加工が容易で低コストであるとともに、支持部材に必要な強度も得られ、更には安定した搬送性を実現することができる。
なお、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ及び位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ及び位置関係のみに限定されるものではない。また、各図では、構成の明瞭化のため、断面におけるハッチングの一部が省略されている。さらに、後述において例示する数値は、本発明の好適な例に過ぎず、従って、本発明は例示された数値に限定されるものではない。
本メダルゲーム機1は、物理抽選装置であるセンター抽選装置3を囲うように8つのステーション部2を備えており、各プレイヤーは各ステーション部2でそれぞれゲームをプレイすることになる。
ステーション部2は、筺体の上部に、表示手段及び操作手段としてのタッチパネル11と、操作手段としてのスタートボタン12及びBETモード選択ボタン13と、ベット対象受取手段を構成するメダル投入口14などが設けられている。タッチパネル11にはゲーム画面が表示され、プレイヤーはそのゲーム画面の表示を見ながらタッチパネル11や各種ボタン12,13を操作することによりゲームをプレイする。本実施形態では、ステーション部2で実行されるゲームがスロットゲーム(図柄合わせ遊技)である場合を例に挙げて説明するが、ステーション部2で実行されるゲームの種類はこれに限られない。なお、スロットゲームとは、複数種類のシンボル(図柄)を変動表示させ、その後にその変動表示を停止させたときに停止表示されるシンボルが、又は停止表示された複数シンボルによる組み合わせが、予め決められた賞に対応していると、プレイヤーへ所定の特典が付与されるゲームをいう。
タッチパネル11に表示されるゲーム画面には、所定順序で配列する2種以上の複数のシンボルが、5つのシンボル表示域11a〜11eそれぞれに表示される。また、タッチパネル11には、このほかに、ゲーム画面下部に、プレイヤーがメダル投入口5aから投入したメダルの枚数に相当するクレジットの量を表示するクレジット表示部などの、ゲームに必要な各種情報を表示する表示部11fも表示される。更に、ゲーム画面下部には、5つのモード選択ボタン13にそれぞれ対応するBETモード表示部11gも表示されている。なお、本実施形態では、機械式のボタン12,13に対する操作以外の操作の一部又は全部は、タッチパネル11に表示されている各種操作用画像を触れることにより行うが、その操作用画像に代えて機械式のボタンを設けても良いし、逆に、機械式のボタン12,13に代えてタッチパネル11の操作用画像を利用するようにしてもよい。
ステーション制御装置20は、CPU21、入出力ポート21a、ROM22、RAM23、乱数発生回路24、表示制御部25、音響制御部26、払戻制御部27などから構成されている。入出力ポート21aは、後述する中央制御装置30との間でデータ通信を行うために利用される。ROM22は、CPU21が利用する各種プログラムや各種データベース等のデータを格納しており、これらをCPU21に出力する。RAM23は、CPU21によって演算された変数データなどを一時的に格納したり、クレジットデータ等の各種変動データを記憶したりする。乱数発生回路24は、所定のタイミングで乱数を発生させてそのデータをCPU21に出力する。表示制御部25は、タッチパネル11とともに表示手段を構成し、CPU21の制御の下、ゲーム画面等を表示するタッチパネル11の表示制御を行う。音響制御部26は、CPU21の制御の下、スピーカー15から出力する音声によるアナウンスや演出音等を制御する。払戻制御部27は、CPU21の制御の下、メダルを払い戻すためにメダル払戻装置16を制御する。また、CPU21は、メダル投入口に投入されたメダル枚数をカウントする図示しないメダルカウンターや、LED等の照明を制御する照明制御部などにも接続されている。
図5は、1回のスロットゲームの流れを示すフローチャートである。
プレイヤーによって図示しないメダルがメダル投入口5aに投入されると、そのメダル等はメダルカウンターによりカウントされる。そして、メダルカウンターは、ステーション制御装置20のCPU21に投入メダルデータを出力する。この投入メダルデータを受け取ったCPU21は、投入メダルデータに相当するクレジット量をRAM23のクレジットデータに加算する処理を行う。なお、予めゲーム施設に預けておいたクレジットをクレジット引出処理を行うことにより引き出して使用する場合には、引き出した分のクレジットデータがRAM23に記憶される。
図6は、センター抽選装置3の斜視図である。
図7は、センター抽選装置3を図6とは別の角度から見たときの斜視図である。
本実施形態のセンター抽選装置3は、主に、第1抽選機構である鉛直リング抽選器40と、第2抽選機構である傾斜リング抽選器50と、これらの抽選器40,50を鉛直方向下側から支持する装置支持台60と、表示手段としての2つのディスプレイ装置71,72と、抽選用転動体としての抽選ボール73を各抽選器40,50へ投入しかつ各抽選器40,50から回収するボール搬送装置80とから構成されている。第1ディスプレイ装置71は、鉛直リング抽選器40の中空領域を通じてプレイヤーが視認できるように配置されており、第2ディスプレイ装置72は、傾斜リング抽選器50の中空領域内にその一部が配置されている。
こぼれ落ち防止レール47aは、互いに離間した2枚の板状部材としての透明アクリル板の端面で抽選ボール73を下方から支持するものである。支持面Bを形成する2枚の透明アクリル板の端面は、鉛直リング抽選器40の内周面に沿って湾曲した湾曲面で構成されている。
なお、こぼれ落ち防止レール47a,47bの基材は、透明アクリル板に限らず、抽選ボール73を支持するのに十分な強度を得られる板状部材であれば、どのようなものでもよい。ただし、湾曲切断加工が容易でかつ安価な材料であるのが好ましい。
なお、本実施形態における鉛直リング抽選器40及び傾斜リング抽選器50は、いずれも本体構造部分のループが閉じているドーナツ形状のものであったが、本体構造部分のループの一部が開いたU字形状やC字形状のものとしてもよい。
中央制御装置30は、CPU31、入出力ポート31a、ROM32、RAM33、第1回転制御部34a、第2回転制御部34b、テーブル駆動制御部35、表示制御部36、搬送制御部37、第1センサ制御部38a、第2センサ制御部38bなどから構成されている。入出力ポート31aは、各ステーション制御装置20との間でデータ通信を行うために利用される。ROM32は、CPU31が利用する各種プログラムや各種データベース等のデータを格納しており、これらをCPU31に出力する。RAM33は、CPU31によって演算された変数データなどを一時的に格納したり、ジャックポット貯留枚数等の各種変動データを記憶したりする。第1回転制御部34aは、CPU31の制御の下、鉛直リング抽選器40を回転駆動させる第1駆動装置61を制御する。第2回転制御部34bは、CPU31の制御の下、傾斜リング抽選器50を回転駆動させる第2駆動装置62を制御する。テーブル駆動制御部35は、CPU31の制御の下、回転テーブル64を回転駆動させるテーブル駆動装置63を制御する。表示制御部36は、鉛直リング抽選器40用の第1ディスプレイ装置71と、傾斜リング抽選器50用の第2ディスプレイ装置72とともに表示手段を構成し、CPU31の制御の下、抽選の説明や演出用の画面等を表示するこれらのディスプレイ装置71,72の表示制御を行う。搬送制御部37は、CPU31の制御の下、ボール搬送装置80に存在する搬送経路切替装置等の各種駆動装置を制御する。第1センサ制御部38aは、鉛直リング抽選器40に設けられた後述する第1ボールセンサ45及び第1パターンセンサ46からの出力信号に応じて、抽選ボール73が入った抽選用ポケット41に対応する当選ポケット信号をCPU31へ出力する。第2センサ制御部38bは、傾斜リング抽選器50に設けられた後述する第2ボールセンサ55及び第2パターンセンサ56からの出力信号に応じて、抽選ボール73が入った抽選用ポケット51に対応する当選ポケット信号をCPU31へ出力する。
図12は、ボール搬送装置80及びその周辺構成を説明するための斜視図である。
図13は、ボール搬送装置80及びその周辺構成を説明するための側面図である。
本実施形態では、上述したように、鉛直リング抽選器40の上方部分に、抽選用ポケット41に入ったまま周回移動する抽選ボール73が抽選用ポケット41からこぼれ落ちるのを防止するためのこぼれ落ち防止レール47a,47bが設けられている。このこぼれ落ち防止レール47a,47bは、図12に示すように、その周方向に2つに分割されており、その間には抽選ボール73が通過可能な空隙が形成されている。この空隙が鉛直リング抽選器40のボール排出部(以下「第1ボール排出部」という。)48として機能する。すなわち、鉛直リング抽選器40の回転駆動により搬送されてきた抽選ボール73は、この第1ボール排出部48との対向位置に到達すると、自重により第1ボール排出部48を通じて下方へ落下する。
よって、本実施形態では、シャッター82bの動作を制御することで、第1ボール排出部48から排出された抽選ボール73を、傾斜リング抽選器50のボール投入待機部83へ送るか、ボール貯留部へ送るかを、選択的に実行することができる。
本実施形態では、上述したように、傾斜リング抽選器50の基台54における抽選用ポケット51の周回移動経路上に、抽選ボール73が通過可能な切欠部が形成されている。この切欠部が傾斜リング抽選器50のボール排出部(以下「第2ボール排出部」という。)58として機能する。すなわち、傾斜リング抽選器50の回転駆動により搬送されてきた抽選ボール73は、この第2ボール排出部58との対向位置に到達すると、図11に示すように、自重により第2ボール排出部58を通じて排出される。
搬送経路切替装置81は、主に、偏心回転部材81aと、偏心回転部材81aを回転させる図示しない駆動モータとから構成されている。偏心回転部材81aは、円盤状部材で構成されており、その円盤中心からズレた偏心位置に設けられる回転軸に駆動モータが接続されている。駆動モータは、中央制御装置30の搬送制御部37により、その回転方向や回転角が制御される。本実施形態において、偏心回転部材81aは、スタンバイ状態では、図18に示すように、偏心回転部材81aの回転軸から最も離れた長半径側端部が鉛直方向真下を向く状態で停止する。このスタンバイ状態では、搬送経路切替装置81の入口に接続された第3搬送レール85の下端側部分に並んで貯留される複数の抽選ボール73のうち最下流側に位置する抽選ボール73が、図18に示すように搬送経路切替装置81内に入り込む。このとき、最下流側の抽選ボール73は、偏心回転部材81aの鉛直方向上方に位置決めされる。
なお、本実施形態において、この検知に関わる構成及び動作は、鉛直リング抽選器40も傾斜リング抽選器50もほぼ同様の構成であるため、以下の説明では、傾斜リング抽選器50を例に挙げて説明し、鉛直リング抽選器40についての説明は省略する。
本実施形態では、上述したように、抽選用ポケット51を周回移動させるために、その抽選用ポケット51を形成する仕切り部材52が周回移動するように駆動させている。一方で、中央制御装置30は、装置支持台60の内部に固定配置されている。そのため、各抽選用ポケット51に抽選ボール73が入ったことを検知するためのセンサを抽選用ポケット51と一緒に周回移動するように仕切り部材52に設けると、そのセンサの出力信号を安定して中央制御装置30へ伝達することが困難である。
そこで、本実施形態では、固定配置されるセンサだけを用いて、周回移動する抽選用ポケットのいずれに抽選ボール73が入ったかを検知する構成を採用している。
第1に、抽選ボール73が抽選用ポケット51に入った時点からなるべく早い時期にその抽選用ポケット51を特定するためである。すなわち、本実施形態においては、抽選ボール73は必ず最下部の抽選用ポケットに入るとは限らず、最下部の抽選用ポケットの両側2つずつの合計5つの抽選用ポケットの範囲で、いずれかの抽選用ポケット51に入る可能性がある。この場合、この範囲内における抽選用ポケットの周回移動方向最下流側付近にのみ1つの第2ボールセンサ55を設ければ、抽選ボール73が入った抽選用ポケットを特定できる。しかし、この場合、抽選ボール73が入った抽選用ポケット51に入った後、その抽選用ポケット51がその第2ボールセンサ55の位置まで移動してくるまでは、その抽選用ポケット51を特定することができない。したがって、抽選用ポケット51に抽選ボール73が入ってからしばらくの間、その抽選用ポケット51を特定できず、演出が遅れるなどの弊害をもたらす場合がある。これに対し、本実施形態のように複数の第2ボールセンサ55を設けることで、抽選用ポケット51に抽選ボール73が入ってからこれが検知されるまでの最大遅延時間を小さくすることができる。これにより、抽選用ポケット51に抽選ボール73が入った時点から早期にその抽選用ポケット51を特定でき、演出が遅れるなどの弊害を軽減することができる。
第2に、例えば、第2ボールセンサ55が故障したり、抽選ボール73による第2ボールセンサ55のスイッチ片の押し込みが経時変化するなどして検知が不安定になったりした場合でも、ダウンタイムを発生させずに、ゲーム進行(物理抽選)を継続可能とするためである。すなわち、本実施形態のように複数の第2ボールセンサ55を設けることで、抽選用ポケット51に抽選ボール73が入った直後に到達する第2ボールセンサ55でボール検知ができない場合であっても次の第2ボールセンサ55でボール検知が可能となり、ダウンタイムを発生させずに、ゲーム進行(物理抽選)を継続することが可能となる。
図22は、1回の第1センター抽選の流れを示すフローチャートである。
中央制御装置30のCPU31は、入出力ポート31aを介して、いずれかのステーション部2から第1センター抽選開始要求を受信した場合(S21)、CPU31は、RAM33の抽選待ちデータベースに当該ステーション部2を特定するためのステーションIDを登録する(S22)。そして、第1センター抽選開始要求を受信した順番で、順次、そのステーション部2のプレイヤーに対する第1センター抽選を行う。第1センター抽選を開始する場合、まず、CPU31は、テーブル駆動制御部35に対し、第1センター抽選を行うプレイヤーのステーション部2に、鉛直リング抽選器40の正面を向かせる駆動命令を出力する。これにより、テーブル駆動制御部35は、そのステーション部2に鉛直リング抽選器40の正面が向くように、回転テーブル64を回転駆動させる。その後、CPU31は、搬送制御部37に対し、抽選ボール73をボール投入口86aへ送る命令を出力する。搬送制御部37は、この命令を受けて、搬送経路切替装置81の駆動モータ81bを回転駆動させ、偏心カム81aを図19に示したように回転させる。これにより、抽選ボール73は、第4搬送レール86を通ってボール投入口86aから鉛直リング抽選器40の内周面上の非ポケット領域へ投入される(S23)。
また、鉛直リング抽選器40の回転速度を減速した後も、抽選ボール73が抽選用ポケット41に入らず、抽選用ポケット41を避け続ける別の軌道に乗ってしまうような事態が生じることが想定される場合には、例えば、減速してからの経過時間を計時手段により計時し、その経過時間が規定時間(上記の規定時間とは異なる期間に設定してもよい。)を経過したら、減速予告報知処理を行った後に鉛直リング抽選器40の回転速度を更に減速させたり、逆に増速させたりするような構成も採用できる。
図23は、1回の第2センター抽選の流れを示すフローチャートである。
中央制御装置30のCPU31は、入出力ポート31aを介していずれかのステーション部2から第2センター抽選開始要求を受信するか、第1センター抽選において第2センター抽選賞の当選が決定するかの第2センター抽選開始条件が満たされた場合(S41)、CPU31は、そのステーション部2のプレイヤーに対する第2センター抽選を行う。第2センター抽選を開始する場合、CPU31は、テーブル駆動制御部35に対し、第2センター抽選を行うプレイヤーのステーション部2に、傾斜リング抽選器50の正面を向かせる駆動命令を出力する。これにより、テーブル駆動制御部35は、そのステーション部2に傾斜リング抽選器50の正面が向くように、回転テーブル64を回転駆動させる。
また、傾斜リング抽選器50の回転速度を減速した後も、抽選ボール73が抽選用ポケット51に入らずに上記のような状況に陥ることが想定される場合には、例えば、減速してからの経過時間を計時手段により計時し、その経過時間が規定時間(上記の規定時間とは異なる期間に設定してもよい。)を経過したら、減速予告報知処理を行った後に傾斜リング抽選器50の回転速度を更に減速させたり、逆に増速させたりするような構成も採用できる。
第2ジャックポット賞は、第2ジャックポット貯留枚数(払出量)分のメダル(クレジット)が、当該ステーション部2でプレイするプレイヤーに払い出される賞である。第2ジャックポット貯留枚数を示す第2貯留枚数データ(払出量データ)も、中央制御装置30のRAM33に記憶されている。この第2貯留枚数データのカウント値すなわち第2ジャックポット貯留枚数も、所定の初期値(例えば500枚)に対し、すべてのステーション部2でクレジットがベットされるたびにそのベット量の一部に相当する量(例えば0.03)を累積的に加算したものである。
なお、本実施形態では、第1ジャックポット賞と第2ジャックポット賞とで、ジャックポット貯留枚数の増加条件が同じであるが、互いに異なるようにしてもよい。
また、本実施形態では、センター抽選装置3を用いて、抽選用転動体である抽選ボール73が複数ある抽選用ポケット41,51のいずれに入るかにより、当選する賞を決定するという物理抽選を行う場合について説明したが、センター抽選装置3を用いて他の種類の物理抽選を行うことも可能である。例えば、センター抽選装置3をビンゴゲーム機に適用し、複数ある抽選用ポケット41,51にそれぞれビンゴ数字を割り当てておき、各抽選用転動体である抽選ボール73が入った抽選用ポケット41,51に割り当てられたビンゴ数字を当選ビンゴ数字として順次決定していくという物理抽選にも適用できる。この場合、鉛直リング抽選器40を用いる場合を例に挙げると、第1ボール排出部48に設けられたシャッター47cを図14に示すようにボール通過位置に移動させた状態で、抽選ボール73を複数回投入すれば、すでに抽選ボール73が入っている抽選用ポケット41はその抽選ボール73で塞がれるため、同じビンゴ数字が繰り返し当選する事態を防ぐことができるとともに、迅速なビンゴ抽選が可能となるため、有益である。
2 ステーション部
3 センター抽選装置
11 タッチパネル
20 ステーション制御装置
30 中央制御装置
40 鉛直リング抽選器
41,51 抽選用ポケット
50 傾斜リング抽選器
60 装置支持台
71,72 ディスプレイ装置
73 抽選ボール
80 ボール搬送装置
81 搬送経路切替装置
82 第1搬送レール
83 ボール投入待機部
84 第2搬送レール
85 第3搬送レール
86 第4搬送レール
Claims (6)
- 抽選用転動体を転動面上で転動させて該抽選用転動体が複数の抽選用ポケットのいずれに入るかにより抽選を行う物理抽選装置であって、
上記抽選用転動体を下方から支持し、その支持面の少なくとも一部が上下方向に湾曲した湾曲面で構成された支持部材と、
該抽選用転動体を搬送方向後方から押すことにより、該抽選用転動体を該支持部材上で転動又は摺動させながら搬送するための押出部材と、
該押出部材を抽選用転動体の搬送方向へ移動させるための移動手段と、
搬送中の抽選用転動体に対して搬送方向に対して直交する横方向から接触することで、該抽選用転動体の該横方向への移動を規制する規制部材とを有し、
上記支持部材として、互いに離間した複数の板状部材の端面で上記抽選用転動体を下方から支持するものを用いたことを特徴とする物理抽選装置。 - 請求項1の物理抽選装置において、
上記転動面は、略水平方向に延びる回転軸を中心に回転駆動するドーナツ状の本体構造部分の内周面であり、
上記複数の抽選用ポケットは、該内周面上の周方向にわたって設けられ、
各抽選用ポケットは、該内周面上に開口していて、上記抽選用転動体の一部分を収容した状態で本体構造部分の回転駆動に伴って移動するものであり、
上記押出部材及び上記規制部材は、上記本体構造部分の内周面を形成する内周面形成部材における各抽選用ポケットの開口周縁部を形成する部分で構成されており、
上記支持部材は、上記本体構造部分の内周面のうち鉛直方向下向きになる内周面部分に鉛直方向下側から対向するように配置されていることを特徴とする物理抽選装置。 - 請求項2の物理抽選装置において、
上記本体構造部分の内周面のうち鉛直方向上向きになる内周面部分上で上記抽選用転動体を転動させて、該抽選用転動体が上記複数の抽選用ポケットのいずれに入るかの抽選を行うことを特徴とする物理抽選装置。 - 請求項2又は3の物理抽選装置において、
抽選用転動体の搬送方向における上記支持部材の一部分に、抽選用ポケットに収容された抽選用転動体を該抽選用ポケットから排出するための排出口となる切れ目を形成し、
抽選用転動体を該排出口から排出させる排出状態か又は排出させない非排出状態となる排出切替手段を設けたことを特徴とする物理抽選装置。 - 請求項4の物理抽選装置において、
上記抽選用転動体を転動面上へ供給するための供給手段と、
上記排出口から排出された抽選用移動物体を、該供給手段まで搬送するための搬送手段とを有することを特徴とする物理抽選装置。 - 抽選用転動体を転動面上で転動させて該抽選用転動体が複数の抽選用ポケットのいずれに入るかにより抽選を行う物理抽選装置と、
所定のゲームプログラムを実行することにより該物理抽選装置を用いた物理抽選の結果を用いてゲーム進行の制御を行うか、所定のゲームプログラムを実行することによりゲーム進行の制御を行って該ゲーム進行の結果に応じて該物理抽選装置を用いた物理抽選を開始させる制御を行うゲーム進行制御手段を備えたゲーム装置であって、
上記物理抽選装置として、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の物理抽選装置を用いたことを特徴とするゲーム装置。
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