JP4726243B2 - 新規セルコスポラミド誘導体 - Google Patents

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Description

本発明は、医薬、殊に血糖低下作用を有する新規セルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルに関する。
また、本発明は、新規セルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルを有効成分として含有する糖尿病(特にII型糖尿病)の治療薬及び/又は予防薬に関する。
セルコスポラミドは真菌類のCercosporidium henningsiiの培養液から単離された天然物である(特許文献1、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3)。またその誘導体としてセルコスポラミドのヒドロキシル基をエーテル結合で化学修飾した誘導体が公知であり、セルコスポラミドを含め、農薬や抗真菌剤として有用であることが報告されている(特許文献1)。しかし、セルコスポラミドおよびそのエーテル誘導体に血糖低下作用があることは知られていない。さらに、既に公知のセルコスポラミド誘導体は、その4位カルバモイル基の窒素原子上に置換基を有しておらず、単純な4位カルバモイル基(−CONH)以外のセルコスポラミド誘導体は報告されていない。
米国特許第4983587号公報 J. Org. Chem., 56, 909-910 (1991). Tetrahedron, 48, 4747-4766 (1992). Molecular and Cellular Biology, 14, 1017-1025(1994).
本発明者らは、糖尿病等の治療薬及び/又は予防薬の開発を目的として鋭意研究を行い、セルコスポラミドの4位カルバモイル基の窒素原子上に置換基を有する新規セルコスポラミド誘導体が良好な血糖低下作用を有していることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、糖尿病(特にII型糖尿病)の治療薬または予防薬として有用な、新規セルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルを提供する。
本発明は、(1)一般式(I)
[式中、
Xは、酸素原子、式=N−O−Rで表わされる基又は式=N−Rで表わされる基を示し、
1は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、C−Cアルキル基又はC−Cハロゲン化アルキル基を示し、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基、置換基群bから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよい複素環基又は置換基群bから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいC−Cシクロアルカンと縮環しているフェニル基を示し、
は、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基又は置換基群cから選択される1個の基で置換されているC−Cアルキル基を示し、
nは、1、2又は3を示し、
置換基群aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、C−Cアルケニルオキシ基、C−Cアルキニルオキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、(C−Cアルケニルオキシ)−(C−Cアルキル)基、(C−Cアルキニルオキシ)−(C−Cアルキル)基、C−Cアルキルチオ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cシクロアルキルカルボニル基、C−Cアルキルカルボニルオキシ基、C−Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基、ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基、モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルチオ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシメチル基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルチオメチル基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニル基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルカルボニルアミノ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルオキシ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニルアミノ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルアミノ基、1個のカルボキシル基で置換されているC−Cアルキル基、1個のC−Cアルコキシカルボニル基で置換されているC−Cアルキル基、1個のC−Cアルコキシカルボニル基で置換されているC−Cアルコキシ基及び1個のジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基で置換されているC−Cアルコキシ基からなる群を示し、
置換基群bは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基、ヒドロキシ基及びカルボキシル基からなる群を示し、
置換基群cは、C−Cシクロアルキル基、フェニル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基及びC−Cアルコキシカルボニル基からなる群を示し、
置換基群dは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基及びC−Cアルコキシ基からなる群を示す。]
を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルに関する。
本発明において、好適には、
(2) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(3) (1)又は(2)において、
Xが、酸素原子又は式=N−O−Rで表わされる基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(4) (1)乃至(3)から選択されるいずれか一項において、
が、メチル基、エチル基、プロピル基、2−プロペニル基又はシクロプロピルメチル基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(5) (1)又は(2)において、
Xが、酸素原子であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(6) (1)乃至(5)から選択されるいずれか一項において、
1が、水素原子であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(7) (1)乃至(6)から選択されるいずれか一項において、
が、水素原子、メチル基、エチル基又はジフルオロメチル基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(8) (1)乃至(6)から選択されるいずれか一項において、
が、メチル基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(9) (1)乃至(8)から選択されるいずれか一項において、
が、水素原子であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(10) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群aから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(11) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、置換基群eから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群eから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル
[置換基群eは、ハロゲン原子;C−Cアルキル基;C−Cハロゲン化アルキル基;C−Cアルケニル基;C−Cアルコキシ基;C−Cアルキニルオキシ基;(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基;(C−Cアルキニルオキシ)−(C−Cアルキル)基;ヒドロキシ基;カルボキシル基;C−Cシクロアルキルカルボニル基;C−Cアルコキシカルボニル基;ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基;ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基;モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基;シアノ基;ニトロ基;(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基、フェニルチオ基、フェニルオキシメチル基、フェニルメチルオキシ基、フェニルオキシカルボニル基、フェニルカルボニルアミノ基又はフェニルスルホニルアミノ基;1個のカルボキシル基で置換されているC−Cアルキル基;並びに1個のC−Cアルコキシカルボニル基で置換されているC−Cアルキル基からなる群を示す]、
(12) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、2位及び6位がC−Cアルキル基で置換されていて更に(3位、4位及び/又は5位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルキニルオキシ基、C−Cアルキニルオキシメチル基、(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基並びに(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルスルホニルアミノ基]から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニル基;1−ナフチル基;(2位、3位若しくは4位)が[ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基、C−Cアルコキシカルボニル基、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基並びに(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基]から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;(2位及び3位若しくは2位及び4位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基並びに(フッ素原子及び塩素原子)から選択される1個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基]から独立に選択される2個の基で置換されている1−ナフチル基;又は(2位、3位及び4位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cアルキニルオキシ基]から独立に選択される3個の基で置換されている1−ナフチル基;であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(13) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、5位及び6位がメチル基で置換されていて更に2位及び3位がC−Cアルキル基で置換されているフェニル基;2位及び6位がメチル基で置換されていて更に4位が[2−ブチニロキシ基、2−ペンチニロキシ基、(2,4−ジクロロフェニル)スルホニルアミノ基及び(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニルアミノ基]から選択される1個の基で置換されていてまた更に3位がメチル基で置換されていてもよいフェニル基;1−ナフチル基;2位若しくは3位が(メチル基及びエチル基)から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;4位が(フッ素原子、4−クロロフェニルオキシ基、3−クロロフェニルオキシ基、2,4−ジクロロフェニルオキシ基、フェニルメチルオキシ基、4−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−クロロフェニルメチルオキシ基及び2,4−ジフルオロフェニルメチルオキシ基)から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;2位及び4位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される2個の基で置換されている1−ナフチル基;又は2位及び3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される2個の基で置換されていて更に4位がメチル基で置換されていてもよい1−ナフチル基;であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(14) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されている1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(15) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基及びエチル基から独立に選択される1乃至5個の基で置換されている1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(16) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(17) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、2位がメチル基又はエチル基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(18) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基及びエチル基から独立に選択される1乃至5個の基で置換されている1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(19) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(20) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項において、
が、2位がメチル基又はエチル基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(21) (1)乃至(20)から選択されるいずれか一項において、
nが1であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(22) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子又は式=N−O−Rで表わされる基であり、Rが、メチル基、エチル基、プロピル基、2−プロペニル基又はシクロプロピルメチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが水素原子、メチル基、フッ素原子又は塩素原子であり、Rが、水素原子であり、Rが、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群aから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基であり、nが1であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(23) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、Rが、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、置換基群eから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群eから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(24) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、Rが、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、2位及び6位がC−Cアルキル基で置換されていて更に(3位、4位及び/又は5位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルキニルオキシ基、C−Cアルキニルオキシメチル基、(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基並びに(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルスルホニルアミノ基]から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニル基;1−ナフチル基;(2位、3位若しくは4位)が[ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基、C−Cアルコキシカルボニル基、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基並びに(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基]から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;(2位及び3位若しくは2位及び4位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基並びに(フッ素原子及び塩素原子)から選択される1個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基]から独立に選択される2個の基で置換されている1−ナフチル基;又は(2位、3位及び4位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cアルキニルオキシ基]から独立に選択される3個の基で置換されている1−ナフチル基;であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(25) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、Rが、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、5位及び6位がメチル基で置換されていて更に2位及び3位がC−Cアルキル基で置換されているフェニル基;2位及び6位がメチル基で置換されていて更に4位が[2−ブチニロキシ基、2−ペンチニロキシ基、(2,4−ジクロロフェニル)スルホニルアミノ基及び(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニルアミノ基]から選択される1個の基で置換されていてまた更に3位がメチル基で置換されていてもよいフェニル基;1−ナフチル基;2位若しくは3位が(メチル基及びエチル基)から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;4位が(フッ素原子、4−クロロフェニルオキシ基、3−クロロフェニルオキシ基、2,4−ジクロロフェニルオキシ基、フェニルメチルオキシ基、4−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−クロロフェニルメチルオキシ基及び2,4−ジフルオロフェニルメチルオキシ基)から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;2位及び4位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される2個の基で置換されている1−ナフチル基;又は2位及び3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される2個の基で置換されていて更に4位がメチル基で置換されていてもよい1−ナフチル基;であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(26) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、Rが、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されている1−ナフチル基であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(27) (1)において、
Xが、酸素原子であり、Rが、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基であり、nが、1であり、置換基群aが、ハロゲン原子及びC−Cアルキル基からなる群であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(28) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、R1が、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基及びエチル基から独立に選択される1乃至5個の基で置換されている1−ナフチル基であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(29) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、R1が、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(30) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、R1が、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、2位がメチル基又はエチル基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(31) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、R1が、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基及びエチル基から独立に選択される1乃至5個の基で置換されている1−ナフチル基であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(32) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、R1が、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(33) (1)において、
一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが、酸素原子であり、R1が、水素原子であり、Rが、メチル基であり、Rが、水素原子であり、Rが、2位がメチル基又はエチル基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基であり、nが、1であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(34) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,6−トリメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(メシチルメチル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,4,6−トリエチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,6−ジメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(2−エチル−3,5,6−トリメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2−ブチニロキシ)メチル]2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,5,6,−テトラメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,5,6−テトラメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−クロロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−ブチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−ブチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2−(ジフルオロメチル)−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ブチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−{[4−(ペンチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
メチル 4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフトエート、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−フェノキシ−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−({4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−1−ナフチル}メチル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2−メチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2−メチル−4−(2−ペンチニロキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3,4−トリメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2,3−ジメチル−4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2,3−ジメチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2,3−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)-1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−3−エトキシ−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−N−[4−(ブタ−2−イニルオキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−エトキシエタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−8−[(1E)−N−プロポキシエタンイミドイル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリロキシ)エタンイミドイル]−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリルオキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−(シクロプロピルメトキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−8−[(1E)−N−メチルエタンイミドイル]−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(35) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3,4−トリメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリロキシ)エタンイミドイル]−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(36) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2,7−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−7−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(37) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル、
(38) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,6−トリメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(メシチルメチル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,4,6−トリエチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,6−ジメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(2−エチル−3,5,6−トリメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2−ブチニロキシ)メチル]2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,5,6,−テトラメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,5,6−テトラメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−クロロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−ブチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−ブチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2−(ジフルオロメチル)−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ブチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−{[4−(ペンチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
メチル 4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフトエート、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−フェノキシ−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−({4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−1−ナフチル}メチル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2−メチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2−メチル−4−(2−ペンチニロキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3,4−トリメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2,3−ジメチル−4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2,3−ジメチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2,3−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)-1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−3−エトキシ−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−N−[4−(ブタ−2−イニルオキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−エトキシエタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−8−[(1E)−N−プロポキシエタンイミドイル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリロキシ)エタンイミドイル]−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリルオキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−(シクロプロピルメトキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−8−[(1E)−N−メチルエタンイミドイル]−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(39) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3,4−トリメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリロキシ)エタンイミドイル]−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(40) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2,7−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−7−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(41) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩、
(42) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,6−トリメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(メシチルメチル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,4,6−トリエチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,6−ジメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(2−エチル−3,5,6−トリメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2−ブチニロキシ)メチル]2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,5,6,−テトラメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,5,6−テトラメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−クロロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−ブチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−ブチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2−(ジフルオロメチル)−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ブチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−{[4−(ペンチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
メチル 4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフトエート、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−フェノキシ−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−({4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−1−ナフチル}メチル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2−メチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2−メチル−4−(2−ペンチニロキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3,4−トリメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2,3−ジメチル−4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2,3−ジメチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2,3−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)-1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−3−エトキシ−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−N−[4−(ブタ−2−イニルオキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−エトキシエタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−8−[(1E)−N−プロポキシエタンイミドイル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリロキシ)エタンイミドイル]−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリルオキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−[(1E)−N−(シクロプロピルメトキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−8−[(1E)−N−メチルエタンイミドイル]−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体、
(43) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3,4−トリメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリロキシ)エタンイミドイル]−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体、
(44) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2,7−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−7−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体、
(45) 一般式(I)を有する化合物が、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド、又は、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
である(1)に記載のセルコスポラミド誘導体、
(46) (1)乃至(45)から選択されるいずれか一項に記載されたセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルを有効成分として含有する医薬組成物、
(47) (1)乃至(45)から選択されるいずれか一項に記載されたセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルを有効成分として含有する、血糖を低下させるための(46)に記載の医薬組成物、
(48) (1)乃至(45)から選択されるいずれか一項に記載されたセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルを有効成分として含有する、糖尿病の治療及び/又は予防のための(46)に記載の医薬組成物、
(49) (1)乃至(45)から選択されるいずれか一項に記載されたセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルを有効成分として含有する、II型糖尿病の治療及び/又は予防のための(46)に記載の医薬組成物、
(50) 医薬組成物を製造するための、(1)乃至(45)から選択されるいずれか一項に記載のセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルの使用、
(51) 医薬組成物が血糖を低下させるための組成物である(50)に記載の使用、
(52) 医薬組成物が糖尿病の治療及び/又は予防のための組成物である(50)に記載の使用、
(53) 医薬組成物がII型糖尿病の治療及び/又は予防のための組成物である(50)に記載の使用、
(54) (1)乃至(45)から選択されるいずれか一項に記載のセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルの薬理的な有効量を温血動物に投与する、血糖を低下させるための方法、
(55) (1)乃至(45)から選択されるいずれか一項に記載のセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルの薬理的な有効量を温血動物に投与する、疾病の治療及び/又は予防方法、
(56) 疾病が糖尿病である(55)に記載の方法、
(57) 疾病がII型糖尿病である(55)に記載の方法、
(58) 温血動物がヒトである(54)乃至(57)から選択されるいずれか一項に記載の方法
を挙げることができる。
本発明において、「C−Cアルキル基」は、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基である。例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル又は2−エチルブチル基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基(C1−C4アルキル基)であり、より好適には、メチル基、エチル基又はプロピル基であり、更により好適には、メチル基又はエチル基(C1−Cアルキル基)であり、R、R、R及び置換基群dにおいては、特に好適には、メチル基である。
本発明において、「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子である。好適には、フッ素原子又は塩素原子であり、置換基群aにおいては、より好適には、フッ素原子である。
本発明において、「C−Cハロゲン化アルキル基」は、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基である。例えばトリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、ジブロモメチル、フルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-クロロエチル、2-フルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3-クロロプロピル、4-フルオロブチル又は6-ヨードヘキシル基であり、好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−C4アルキル基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルキル基)であり、より好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−Cアルキル基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルキル基)であり、R及び置換基群aにおいては、更により好適には、ジフルオロメチル基であり、置換基群dにおいては、更により好適には、トリフルオロメチル基である。
本発明において、「C−C10アリール基」は、炭素数6乃至10個の芳香族炭化水素基である。例えば、フェニル、インデニル又はナフチル基であり、好適には、フェニル基又はナフチル基であり、より好適には、ナフチル基である。
本発明において、「複素環基」は、硫黄原子、酸素原子又は/及び窒素原子を1乃至3個含み、更に1又は2個の窒素原子を含有してよく、当該硫黄原子は2個の酸素原子が結合してよい4乃至7員複素環基である。例えば、フリル、チエニル、ピロリル、アゼピニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、ピラニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル若しくはピラジニル基のような「芳香族複素環基」、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピラゾリジニル、ジオキソラニル若しくはジオキサニル基のような「部分若しくは完全還元型の飽和複素環基」であり、上記複素環基は、ベンゼン環のような他の環式基と縮環していてもよく(「縮合二環式へテロアリール基」)、例えば、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソベンゾフラニル、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル、キノリル、1,3−ベンゾジオキソラニル、1,4−ベンゾジオキサニル、インドリル、イソインドリル若しくはインドリニル基であり、好適には、硫黄原子、酸素原子又は/及び窒素原子を1乃至3個含む5乃至7員複素環基であり、より好適には、ピリジル基、1,3−ベンゾジオキソラニル基又は1,4−ベンゾジオキサニル基であり、更により好適には、3−ピリジル基又は1,4−ベンゾジオキサニル基である。
本発明において、「C−Cシクロアルカン」は、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン又はシクロヘキサンである。
本発明において、「C−Cシクロアルカンと縮環しているフェニル基」は、フェニル基が前記「C−Cシクロアルカン」と縮環している基である。好適には、5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチル基又は2,3−ジヒドロ−1H−インダン−4−イル基である。
本発明において、「C−Cアルケニル基」は、前記「C−Cアルキル基」のうち、1個の二重結合を有する炭素数2乃至6個の基である。例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、1−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル又は5−ヘキセニル基であり、好適には、炭素数2乃至4個のアルケニル基(C2−C4アルケニル基)であり、より好適には、2−プロペニル基である。
本発明において、「C−Cアルキニル基」は、前記「C−Cアルキル基」のうち、1個の三重結合を有する炭素数2乃至6個の基である。例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−メチル−2−プロピニル、2−メチル−2−プロピニル、2−エチル−2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−メチル−2−ブチニル、2−メチル−2−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、2−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル又は5−ヘキシニル基であり、好適には、炭素数2乃至4個のアルキニル基(C2−C4アルキニル基)であり、より好適には、2−プロピニル基又は2−ブチニル基である。
本発明において、「C−Cアルコキシ基」は、前記「C−Cアルキル基」が酸素原子に結合した基であり、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基である。例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、2−メチルブトキシ、2−エチルプロポキシ、ネオペントキシ、4−メチルペントキシ又は2,3−ジメチルブトキシ基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基(C1−C4アルコキシ基)であり、より好適には、プロポキシ基又はブトキシ基である。
本発明において、「C−Cハロゲン化アルコキシ基」は、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基である。例えば、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジブロモメトキシ、フルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2,2,2-トリクロロエトキシ、2-ブロモエトキシ、2-クロロエトキシ、2-フルオロエトキシ、2-ヨードエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、4-フルオロブトキシ又は6-ヨードヘプチルオキシ基であり、好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−C4アルコキシ基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルコキシ基)であり、より好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−Cアルコキシ基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルコキシ基)であり、更により好適には、トリフルオロメトキシ基である。
本発明において、「C−Cアルケニルオキシ基」は、前記「C−Cアルケニル基」が酸素原子に結合した基であり、炭素数2乃至6個のアルケニルオキシ基である。例えば、エテニルオキシ、2−プロペニルオキシ、1−プロペニルオキシ、3−ブテニルオキシ、2−ブテニルオキシ、1−ブテニルオキシ又は5−ヘキセニルオキシ基であり、好適には、炭素数2乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルケニルオキシ基(C−C4アルケニルオキシ基)であり、より好適には、2−プロペニルオキシ基である。
本発明において、「C−Cアルキニルオキシ基」は、前記「C−Cアルキニル基」が酸素原子に結合した基であり、炭素数2乃至6個のアルキニルオキシ基である。例えば、エチニルオキシ、2−プロピニルオキシ、1−プロピニルオキシ、3−ブチニロキシ、2−ブチニロキシ、1−ブチニロキシ、2−ペンチニロキシ又は5−ヘキシニルオキシ基であり、好適には、炭素数4乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキニルオキシ基(C−Cアルキニルオキシ基)であり、より好適には、2−ブチニロキシ基又は2−ペンチニロキシ基である。
本発明において、「(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基」は、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基である。例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、イソブトキシメチル、s−ブトキシメチル、t−ブトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−ブトキシエチル、1−ブトキシエチル、1−イソブトキシエチル又は3−イソプロポキシプロピル基であり、好適には、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基((C1−C4アルコキシ)−(C1−C4アルキル)基)であり、より好適には、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基((C1−C2アルコキシ)−(C1−C2アルキル)基)であり、更により好適には、メトキシメチル基である。
本発明において、「(C−Cアルケニルオキシ)−(C−Cアルキル)基」は、1個の前記「C−Cアルケニルオキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基である。例えば、エテニルオキシメチル、2−プロペニルオキシメチル、1−プロペニルオキシメチル、3−ブテニルオキシメチル、5−ヘキセニルオキシメチル、エテニルオキシエチル、2−プロペニルオキシエチル又は2−プロペニルオキシプロピル基であり、好適には、1個の前記「C−Cアルケニルオキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基((C−C4アルケニルオキシ)−(C1−C4アルキル)基)であり、より好適には、2−プロペニルオキシメチル基である。
本発明において、「(C−Cアルキニルオキシ)−(C−Cアルキル)基」は、1個の前記「C−Cアルキニルオキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基である。例えば、エチニルオキシメチル、2−プロピニルオキシメチル、1−プロピニルオキシメチル、3−ブチニロキシメチル、2−ブチニロキシメチル、1−ブチニロキシメチル、5−ヘキシニルオキシメチル、2−ペンチニロキシメチル、エチニルオキシプロピル又は2−プロピニルオキシプロピル基であり、好適には、1個の前記「C−Cアルキニルオキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基((C−Cアルキニルオキシ)−(C1−C4アルキル)基)であり、より好適には、2−ブチニロキシメチル基又は2−ペンチニロキシメチル基であり、更により好適には、2−ブチニロキシメチル基である。
本発明において、「C−Cアルキルチオ基」は、前記「C−Cアルキル基」が硫黄原子に結合した基であり、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基である。例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、2−メチルブチルチオ、ネオペンチルチオ、1−エチルプロピルチオ、ヘキシルチオ、イソヘキシルチオ又は2−エチルブチルチオ基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基(C1−C4アルキルチオ基)であり、より好適には、プロピルチオ基又はブチルチオ基である。
本発明において、「C−Cアルキルカルボニル基」は、前記「C−Cアルキル基」がカルボニル基に結合した基である。例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル又はイソバレリル基であり、好適には、前記「C1−C4アルキル基」がカルボニル基に結合した基(C−Cアルキルカルボニル基)であり、より好適には、アセチル基又はプロピオニル基(C−Cアルキルカルボニル基)であり、更により好適には、アセチル基である。
本発明において、「C−Cシクロアルキルカルボニル基」は、シクロプロピルカルボニル基、シクロブチルカルボニル基、シクロペンチルカルボニル基又はシクロヘキシルカルボニル基である。好適には、シクロプロピルカルボニル基である。
本発明において、「C−Cアルキルカルボニルオキシ基」は、前記「C−Cアルキルカルボニル基」が酸素原子に結合した基である。例えば、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、ピバロイルオキシ、バレリルオキシ又はイソバレリルオキシ基であり、好適には、前記「C−Cアルキルカルボニル基」が酸素原子に結合した基(C−Cアルキルカルボニルオキシ基)であり、より好適には、アセチルオキシ基又はプロピオニルオキシ基(C−Cアルキルカルボニルオキシ基)であり、更により好適には、アセチルオキシ基である。
本発明において、「C−Cアルコキシカルボニル基」は、前記「C−Cアルコキシ基」がカルボニル基に結合した基である。例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、2−メチルブトキシカルボニル、ネオペントキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、4−メチルペントキシカルボニル、1,1−ジメチルブトキシカルボニル、1,2−ジメチルブトキシカルボニル又は2,3−ジメチルブトキシカルボニル基であり、好適には、前記「C1−C4アルコキシ基」がカルボニル基に結合した基(C−Cアルコキシカルボニル基)であり、より好適には、メトキシカルボニル基又はエトキシカルボニル基(C−Cアルコキシカルボニル基)であり、更により好適には、メトキシカルボニル基である。
本発明において、「モノ−C−Cアルキルアミノ基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」がアミノ基に結合した基である。例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、イソブチルアミノ、s−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、ペンチルアミノ、イソペンチルアミノ、2−メチルブチルアミノ、ネオペンチルアミノ又は2−エチルブチルアミノ基であり、好適には、1個の前記「C1−C4アルキル基」がアミノ基に結合した基(モノ−C−C4アルキルアミノ基)であり、より好適には、メチルアミノ基又はエチルアミノ基(モノ−C−Cアルキルアミノ基)であり、更により好適には、メチルアミノ基である。
本発明において、「ジ−(C−Cアルキル)アミノ基」は、同一又は異なる2個の前記「C−Cアルキル基」がアミノ基に結合した基である。例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジペンチルアミノ、ジイソペンチルアミノ、ジネオペンチルアミノ、ジヘキシルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−メチルアミノ、N−ブチル−N−メチルアミノ、N−イソブチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−ペンチルアミノ又はN−エチル−N−イソペンチルアミノ基であり、好適には、同一又は異なる2個の前記「C1−C4アルキル基」がアミノ基に結合した基(ジ−(C−C4アルキル)アミノ基)であり、より好適には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基又はN−エチル−N−メチルアミノ基(ジ−(C−Cアルキル)アミノ基)であり、更により好適には、ジメチルアミノ基である。
本発明において、「モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」が結合したアミノ基がカルボニル基に結合した基である。例えば、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、ブチルアミノカルボニル、イソブチルアミノカルボニル、s−ブチルアミノカルボニル、t−ブチルアミノカルボニル、ペンチルアミノカルボニル、イソペンチルアミノカルボニル、2−メチルブチルアミノカルボニル、ネオペンチルアミノカルボニル、1−エチルプロピルアミノカルボニル又は2−エチルブチルアミノカルボニル基であり、好適には、1個の前記「C−C4アルキル基」が結合したアミノ基がカルボニル基に結合した基(モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基)であり、より好適には、メチルアミノカルボニル基又はエチルアミノカルボニル基(モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基)であり、更により好適には、メチルアミノカルボニル基である。
本発明において、「ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基」は、同一又は異なる2個の前記「C−Cアルキル基」が結合したアミノ基がカルボニル基に結合した基である。例えば、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジプロピルアミノカルボニル、ジイソプロピルアミノカルボニル、ジブチルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル、N−メチル−N−プロピルアミノカルボニル、N−イソプロピル−N−メチルアミノカルボニル、N−ブチル−N−メチルアミノカルボニル又はN−エチル−N−イソペンチルアミノカルボニル基であり、好適には、同一又は異なる2個の前記「C−C4アルキル基」が結合したアミノ基がカルボニル基に結合した基(ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基)であり、より好適には、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基又はN−エチル−N−メチルアミノカルボニル基(ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基)であり、更により好適には、ジメチルアミノカルボニル基である。
本発明において、「モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基」は、1個の前記「モノ−(C−Cアルキル)アミノ基」が結合したカルボニル基が酸素原子に結合した基である。例えば、メチルアミノカルボニルオキシ、エチルアミノカルボニルオキシ、プロピルアミノカルボニルオキシ、イソプロピルアミノカルボニルオキシ、ブチルアミノカルボニルオキシ、イソブチルアミノカルボニルオキシ、s−ブチルアミノカルボニルオキシ、t−ブチルアミノカルボニルオキシ、ペンチルアミノカルボニルオキシ又は2−エチルブチルアミノカルボニルオキシ基であり、好適には、1個の前記「C−C4アルキルアミノ基」が結合したカルボニル基が酸素原子に結合した基(モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基)であり、より好適には、メチルアミノカルボニルオキシ基又はエチルアミノカルボニルオキシ基(モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基)であり、更により好適には、メチルアミノカルボニルオキシ基である。
本発明において、「ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基」は、1個の前記「ジ−(C−Cアルキル)アミノ基」が結合したカルボニル基が酸素原子に結合した基である。例えば、ジメチルアミノカルボニルオキシ、ジエチルアミノカルボニルオキシ、ジプロピルアミノカルボニルオキシ、ジイソプロピルアミノカルボニルオキシ、ジブチルアミノカルボニルオキシ、N−エチル−N−メチルアミノカルボニルオキシ、N−メチル−N−プロピルアミノカルボニルオキシ、N−イソプロピル−N−メチルアミノカルボニルオキシ、N−ブチル−N−メチルアミノカルボニルオキシ、N−イソブチル−N−メチルアミノカルボニルオキシ、N−メチル−N−ペンチルアミノカルボニルオキシ又はN−エチル−N−イソペンチルアミノカルボニルオキシ基であり、好適には、1個の前記「ジ−(C−Cアルキル)アミノ基」が結合したカルボニル基が酸素原子に結合した基(ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基)であり、より好適には、ジメチルアミノカルボニルオキシ基、ジエチルアミノカルボニルオキシ基又はN−エチル−N−メチルアミノカルボニルオキシ基(ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基)であり、更により好適には、ジメチルアミノカルボニルオキシ基である。
本発明において、「モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」が結合したカルボニル基がアミノ基に結合した基である。例えば、アセトアミド、エチルカルボニルアミノ、プロピルカルボニルアミノ、イソプロピルカルボニルアミノ、ブチルカルボニルアミノ、イソブチルカルボニルアミノ、s−ブチルカルボニルアミノ、t−ブチルカルボニルアミノ、ペンチルカルボニルアミノ又は2−エチルブチルカルボニルアミノ基であり、好適には、1個の前記「C−C4アルキル基」が結合したカルボニル基がアミノ基に結合した基(モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基)であり、より好適には、アセトアミド基又はエチルカルボニルアミノ基(モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基)であり、更により好適には、アセトアミド基である。
本発明において、「モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」が結合したスルホニル基がアミノ基に結合した基である。例えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロピルスルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、t−ブチルスルホニルアミノ又は2−エチルブチルスルホニルアミノ基であり、好適には、1個の前記「C−C4アルキル基」が結合したスルホニル基がアミノ基に結合した基(モノ−C1−C4アルキルスルホニルアミノ基)であり、より好適には、メチルスルホニルアミノ基又はエチルスルホニルアミノ基(モノ−C1−Cアルキルスルホニルアミノ基)であり、更により好適には、メチルスルホニルアミノ基である。
本発明において、「C−Cシクロアルキル基」は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基であり、好適には、シクロプロピル基である。
本発明において、「置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基」は、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよい前記「C−C10アリール基」である。好適には、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群aから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基を示し、より好適には、置換基群eから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群eから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基を示し、更により好適には、2位及び6位がC−Cアルキル基で置換されていて更に(3位、4位及び/又は5位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルキニルオキシ基、C−Cアルキニルオキシメチル基、(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基並びに(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルスルホニルアミノ基]から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニル基;1−ナフチル基;(2位、3位若しくは4位)が[ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基、C−Cアルコキシカルボニル基、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基並びに(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基]から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;(2位及び3位若しくは2位及び4位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基並びに(フッ素原子及び塩素原子)から選択される1個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基]から独立に選択される2個の基で置換されている1−ナフチル基;又は(2位、3位及び4位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cアルキニルオキシ基]から独立に選択される3個の基で置換されている1−ナフチル基;を示し、特に好適には、5位及び6位がメチル基で置換されていて更に2位及び3位がC−Cアルキル基で置換されているフェニル基;2位及び6位がメチル基で置換されていて更に4位が[2−ブチニロキシ基、2−ペンチニロキシ基、(2,4−ジクロロフェニル)スルホニルアミノ基及び(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニルアミノ基]から選択される1個の基で置換されていてまた更に3位がメチル基で置換されていてもよいフェニル基;1−ナフチル基;2位若しくは3位が(メチル基及びエチル基)から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;4位が(フッ素原子、4−クロロフェニルオキシ基、3−クロロフェニルオキシ基、2,4−ジクロロフェニルオキシ基、フェニルメチルオキシ基、4−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−クロロフェニルメチルオキシ基及び2,4−ジフルオロフェニルメチルオキシ基)から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;2位及び4位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される2個の基で置換されている1−ナフチル基;又は2位及び3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される2個の基で置換されていて更に4位がメチル基で置換されていてもよい1−ナフチル基;を示し、最も好適には、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されている1−ナフチル基を示す。
本発明において、また、「置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基」は、好適には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基及びエチル基から独立に選択される1乃至5個の基で置換されている1−ナフチル基を示し、より好適には、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基を示し、更により好適には、2位がメチル基又はエチル基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基を示す。
本発明において、「置換基群bから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよい複素環基」は、置換基群bから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよい前記「複素環基」である。好適には、置換基群bから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいピリジル基、1,3−ベンゾジオキソラニル基又は1,4−ベンゾジオキサニル基を示す。
本発明において、「置換基群bから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいC−Cシクロアルカンと縮環しているフェニル基」は、置換基群bから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい前記「C−Cシクロアルカンと縮環しているフェニル基」である。好適には、置換基群bから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチル基又は2,3−ジヒドロ−1H−インダン−4−イル基を示す。
本発明において、「置換基群cから選択される1個の基で置換されているC−Cアルキル基」は、置換基群cから選択される1個の基で置換されている前記「C−Cアルキル基」である。好適には、シクロプロピルメチル基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基であり、より好適には、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基であり、更により好適には、4−クロロフェニルオキシ基、3−クロロフェニルオキシ基又は2,4−ジクロロフェニルオキシ基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルチオ基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルチオ基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルチオ基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシメチル基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシメチル基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルオキシメチル基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基であり、より好適には、(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基又は(フッ素原子及び塩素原子)から選択される1個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基であり、更により好適には、フェニルメチルオキシ基、4−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−クロロフェニルメチルオキシ基又は2,4−ジフルオロフェニルメチルオキシ基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルチオメチル基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルチオメチル基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルチオメチル基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニル基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニル基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニル基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルカルボニルアミノ基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルカルボニルアミノ基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルカルボニルアミノ基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基であり、より好適には、(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルスルホニルアミノ基又は(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基であり、更により好適には、(2,4−ジクロロフェニル)スルホニルアミノ基又は(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニルアミノ基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルオキシ基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルオキシ基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルオキシ基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニルアミノ基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニルアミノ基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニルアミノ基である。
本発明において、「置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルアミノ基」は、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルアミノ基である。好適には、(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルアミノ基である。
本発明において、「1個のカルボキシル基で置換されているC−Cアルキル基」は、1個のカルボキシル基で置換されている前記「C−Cアルキル基」である。好適には、2−カルボキシルエチル基である。
本発明において、「1個のC−Cアルコキシカルボニル基で置換されているC−Cアルキル基」は、1個の前記「C−Cアルコキシカルボニル基」で置換されている前記「C−Cアルキル基」である。好適には、2−(メトキシカルボニル)エチル基である。
本発明において、「1個のC−Cアルコキシカルボニル基で置換されているC−Cアルコキシ基」は、1個の前記「C−Cアルコキシカルボニル基」で置換されている前記「C−Cアルコキシ基」である。好適には、2−(メトキシカルボニル)エトキシ基である。
本発明において、「1個のジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基で置換されているC−Cアルコキシ基」は、1個の前記「ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基」で置換されている前記「C−Cアルコキシ基」である。好適には、2−(ジメチルアミノカルボニル)エトキシ基である。
本発明において、好適な一般式(I)は、一般式(Ia)である。
本発明において、好適なXは、酸素原子又は式=N−O−Rで表わされる基(好適なRは、メチル基、エチル基、プロピル基、2−プロペニル基又はシクロプロピルメチル基である。)であり、より好適なXは、酸素原子である。
本発明において、好適なRは、水素原子である。
本発明において、好適なRは、水素原子、メチル基、エチル基又はジフルオロメチル基であり、より好適なRは、メチル基である。
本発明において、好適なRは、水素原子である。
本発明において、好適なRは、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群aから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基であり、より好適なRは、置換基群eから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群eから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基であり、更により好適なRは、2位及び6位がC−Cアルキル基で置換されていて更に(3位、4位及び/又は5位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルキニルオキシ基、C−Cアルキニルオキシメチル基、(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基並びに(塩素原子及びメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニルスルホニルアミノ基]から独立に選択される1乃至3個の基で置換されているフェニル基;1−ナフチル基;(2位、3位若しくは4位)が[ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基、C−Cアルコキシカルボニル基、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基、(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基並びに(フッ素原子、塩素原子及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基]から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;(2位及び3位若しくは2位及び4位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基並びに(フッ素原子及び塩素原子)から選択される1個の基で置換されているフェニルメチルオキシ基]から独立に選択される2個の基で置換されている1−ナフチル基;又は(2位、3位及び4位)が[C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cアルキニルオキシ基]から独立に選択される3個の基で置換されている1−ナフチル基;であり、特に好適なRは、5位及び6位がメチル基で置換されていて更に2位及び3位がC−Cアルキル基で置換されているフェニル基;2位及び6位がメチル基で置換されていて更に4位が[2−ブチニロキシ基、2−ペンチニロキシ基、(2,4−ジクロロフェニル)スルホニルアミノ基及び(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニルアミノ基]から選択される1個の基で置換されていてまた更に3位がメチル基で置換されていてもよいフェニル基;1−ナフチル基;2位若しくは3位が(メチル基及びエチル基)から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;4位が(フッ素原子、4−クロロフェニルオキシ基、3−クロロフェニルオキシ基、2,4−ジクロロフェニルオキシ基、フェニルメチルオキシ基、4−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−フルオロフェニルメチルオキシ基、3−クロロフェニルメチルオキシ基及び2,4−ジフルオロフェニルメチルオキシ基)から選択される1個の基で置換されている1−ナフチル基;2位及び4位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される2個の基で置換されている1−ナフチル基;又は2位及び3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される2個の基で置換されていて更に4位がメチル基で置換されていてもよい1−ナフチル基;であり、最も好適なRは、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されている1−ナフチル基である。
本発明において、また、好適なRは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基及びエチル基から独立に選択される1乃至5個の基で置換されている1−ナフチル基であり、より好適なRは、2位及び/又は3位が(メチル基及びエチル基)から独立に選択される1又は2個の基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基であり、更により好適なRは、2位がメチル基又はエチル基で置換されていて、かつ、4位、5位、6位、7位及び/又は8位が(フッ素原子及び塩素原子)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されている1−ナフチル基である。
本発明において、好適なnは1である。
本発明の一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、全ての異性体(ケト−エノール異性体、ジアステレオ異性体、光学異性体、回転異性体等)を有する。
本発明の一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、その分子内に不斉炭素原子が存在するので、種々の異性体を有する。本発明の化合物においては、これらの異性体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式、即ち一般式(I)で示されている。従って、本発明はこれらの異性体およびこれらの異性体の任意の割合の混合物をもすべて含むものである。
本発明の一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、その分子内に二重結合が存在するので、種々の幾何異性体を有する。本発明の化合物においては、これらの異性体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式、即ち一般式(I)で示されている。従って、本発明はこれらの異性体およびこれらの異性体の任意の割合の混合物をもすべて含むものである。
上記のような立体異性体は、立体特異的な原料化合物を用いるか、又は不斉合成若しくは不斉誘導の手法を用いて本発明に係る化合物を合成するか、或いは合成した本発明に係る化合物を所望により通常の光学分割法又は分離法を用いて単離することにより得ることができる。
一般式(Ia)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、一般式(Ib)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルより好適である。
「その薬理上許容される塩」とは、本発明の一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体は、アミノ基のような塩基性の基を有する場合には酸と反応させることにより、又、カルボキシル基のような酸性基を有する場合には塩基と反応させることにより、塩にすることができるので、その塩を示す。
塩基性基に基づく塩としては、好適には、弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロゲン化水素酸塩;硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩のような無機酸塩;メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のようなアルキルスルホン酸塩;トリフルオロメタンスルホン酸塩のようなハロゲン化アルキルスルホン酸塩;ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン酸塩;又は、酢酸塩、りんご酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩のような有機酸塩を挙げることができ、最も好適には、ハロゲン化水素酸塩、無機酸塩又は有機酸塩である。
一方、酸性基に基づく塩としては、好適には、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩;又は、アルミニウム塩、鉄塩のような金属塩を挙げることができ、最も好適には、アルカリ金属塩である。
本発明の一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、大気中に放置したり精製あるいは調製工程で水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物となる場合があり、そのような水和物も本発明の塩に包含される。
本発明の一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、他のある種の溶媒を吸収し、溶媒和物となる場合があり、そのような溶媒和物も本発明の塩に包含される。
上記における「エステル」とは、本発明の化合物(I)が、ヒドロキシ基を有し、エステルにすることができるので、そのエステルをいい、そのようなエステルとしては、「ヒドロキシ基のエステル」を挙げることができ、エステル残基が「一般的保護基」又は「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」であるエステルをいう。好適には、エステル残基が「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」であるエステルをいう。
「一般的保護基」とは、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいう。
「ヒドロキシ基のエステル」に斯かる「一般的保護基」としては、好適には、ホルミル基、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペンタデカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、ノナデカノイル、アイコサノイル、ヘナイコサノイルのようなアルカノイル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのようなアルコキシアルキルカルボニル基、アクリロイル、プロピオロイル、メタクリロイル、クロトノイル、イソクロトノイル、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基等の「アルキルカルボニル基」(好適には、前記「C−Cアルキルカルボニル基」である。);ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのようなC−Cアルキル化アリ−ルカルボニル基、4−アニソイルのようなC−Cアルコキシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのようなC−Cアルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボニル基等の「アリールカルボニル基」;前記「C−Cアルコキシカルボニル基」、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ−(C−Cアルキル)シリル基で置換されたC−Cアルコキシカルボニル基等の「アルコキシカルボニル基」;テトラヒドロピラン−2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル又はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのような「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ−(C−Cアルキル)シリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリルのような(C−Cアルキル)ジアリールシリル又はジ−(C−Cアルキル)アリールシリル基等の「シリル基」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチルのようなC−Cアルコキシメチル基、2−メトキシエトキシメチルのようなC−CアルコキシC−Cアルコキシメチル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのようなC−Cハロゲン化アルコキシメチル等の「アルコキシメチル基」;1−エトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのようなC−Cアルコキシエチル基、2,2,2−トリクロロエチルのようなハロゲン化エチル基等の「置換エチル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような1乃至3個のアリ−ル基で置換されたC−Cアルキル基、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのようなC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリ−ル環が置換された1乃至3個のアリ−ル基で置換されたC−Cアルキル基等の「アラルキル基」;ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような、1又は2個のC−Cアルコキシ又はニトロ基でアリ−ル環が置換されていてもよい「アラルキルオキシカルボニル基」であり、好適には、アルキルカルボニル基、シリル基又はアラルキル基である。
「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」とは、人体内で加水分解等の生物学的方法により開裂し、フリーの酸又はその塩を生成する保護基をいい、そのような誘導体か否かは、ラットやマウスのような実験動物に静脈注射により投与し、その後の動物の体液を調べ、元となる化合物又はその薬理学的に許容される塩を検出できることにより決定できる。
「ヒドロキシ基のエステル」に斯かる「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」としては、好適には、ホルミルオキシメチル、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル、バレリルオキシメチル、イソバレリルオキシメチル、ヘキサノイルオキシメチル、1−ホルミルオキシエチル、1−アセトキシエチル、1−プロピオニルオキシエチル、1−ブチリルオキシエチル、1−ピバロイルオキシエチル、1−バレリルオキシエチル、1−イソバレリルオキシエチル、1−ヘキサノイルオキシエチル、1−ホルミルオキシプロピル、1−アセトキシプロピル、1−プロピオニルオキシプロピル、1−ブチリルオキシプロピル、1−ピバロイルオキシプロピル、1−バレリルオキシプロピル、1−イソバレリルオキシプロピル、1−ヘキサノイルオキシプロピル、1−アセトキシブチル、1−プロピオニルオキシブチル、1−ブチリルオキシブチル、1−ピバロイルオキシブチル、1−アセトキシペンチル、1−プロピオニルオキシペンチル、1−ブチリルオキシペンチル、1−ピバロイルオキシペンチル、1−ピバロイルオキシヘキシルのような1−ホルミルオキシ「C−Cアルキル基」又は1−(「アルキルカルボニル」オキシ)「C−Cアルキル基」、シクロペンチルカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチル、1−シクロペンチルカルボニルオキシエチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル、1−シクロペンチルカルボニルオキシプロピル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシプロピル、1−シクロペンチルカルボニルオキシブチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシブチルのような1−(「シクロアルキル」カルボニルオキシ)「C−Cアルキル基」、ベンゾイルオキシメチルのような1−(「アリールカルボニル」オキシ)「C−Cアルキル基」等の1−(アシルオキシ)「C−Cアルキル基」;メトキシカルボニルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシメチル、プロポキシカルボニルオキシメチル、イソプロポキシカルボニルオキシメチル、ブトキシカルボニルオキシメチル、イソブトキシカルボニルオキシメチル、ペンチルオキシカルボニルオキシメチル、ヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ(シクロヘキシル)メチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(t−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(エトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ペンチルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ヘキシルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ペンチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ペンチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ヘキシル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ヘキシルのような(C−Cアルコキシカルボニルオキシ)アルキル基;(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、〔5−(4−メチルフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−エチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−プロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−イソプロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−ブチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルのようなオキソジオキソレニルメチル基;等の「カルボニルオキシC−Cアルキル基」;フタリジル、ジメチルフタリジル、ジメトキシフタリジルのような「フタリジル基」;「アルキルカルボニル基」;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのようなC−Cアルキル化アリールカルボニル基、4−アニソイルのようなC−Cアルコキシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのようなC−Cアルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリ−ルカルボニル基等のアリールカルボニル基;「コハク酸のハーフエステル塩残基」;「燐酸エステル塩残基」;「アミノ酸等のエステル形成残基」;カルバモイル基;1又は2個のC−Cアルキル基で置換されたカルバモイル基;及び、ピバロイルオキシメチルオキシカルボニルのような「1−(アシルオキシ)アルキルオキシカルボニル基」である。
「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」を有する「ヒドロキシ基のエステル」化合物を選択する方法および製造する方法は、例えば Design of Prodrugs, Elsevier, Amsterdam 1985、医薬品の開発 7巻 分子設計 廣川書店 1990年発行等に記載されている。本化合物としては、例えば、アセテート、ピバロエート、ベンゾエート等が挙げられる。
本発明の一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、好適には、本発明の一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩である。
本発明の一般式(I)を有する化合物の位置番号のつけ方は以下の通りである。
本発明の一般式(I)を有する化合物の具体例としては、例えば、下記表1乃至表3に示す化合物を挙げることができるが、本発明はこれらの基に限定されるものではない。
下記表1乃至表3における、略号の意味は以下のとおりである。即ち、
Meはメチル基を表し、
Etはエチル基を表し、
nPrはノルマルプロピル基を表し、
iPrはイソプロピル基を表し、
cPrはシクロプロピル基を表し、
nBuはノルマルブチル基を表し、
Phはフェニル基を表し、
1−Naphは1−ナフチル基を表し、
4−F−Cは4−フルオロフェニル基を表し、
2,3−di−F−Cは2,3−ジフルオロフェニル基を表し、
2,4−di−Me−1−Naphは2,4−ジメチル−1−ナフチル基を表し、
2−Et−4−Me−1−Naphは2−エチル―4−メチル−1−ナフチル基を表し、
3−F−2−Me−1−Naphは3−フルオロ―2−メチル−1−ナフチル基を表し、
4−NHSO(2,4−di−Cl−C)−Cは4−(2,4−ジクロロフェニル)スルホニルアミノフェニル基を表し、
2,3,4−tri−F−Cは2,3,4−トリフルオロフェニル基を表し、
3−Cl−2,6−di−F−Cは3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル基を表し、
2,3,4,6−tetra−F−CHは2,3,4,6−テトラフルオロフェニル基を表し、
4−OCH(2,4−di−Cl−C)−2,3,6−tri−Me−CHは
4−(2,4−ジクロロフェニル)メチルオキシ−2,3,6−トリメチルフェニル基を表し、
2,3,4,5,6−tetra−F−Cは2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル基を表し、
2−(CH=CH)−1−Naphは2−ビニル−1−ナフチル基を表し、
CCは炭素―炭素三重結合を表し、
4−Pyは4−ピリジル基を表し、
Ph(A)は5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチル基を表し、
Ph(B)は2,3−ジヒドロ−1H−インダン−4−イル基を表し、
Ph(C)は2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル基を表し、
Ph(D)は1,3−ベンゾジオキソラン−4−イル基を表す。
(表1)
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化合物 R4
番号
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1-1 C6H5
1-2 4-F-C6H4
1-3 3-F-C6H4
1-4 2-F-C6H4
1-5 4-Cl-C6H4
1-6 3-Cl-C6H4
1-7 2-Cl-C6H4
1-8 4-Br-C6H4
1-9 3-Br-C6H4
1-10 2-Br-C6H4
1-11 4-Me-C6H4
1-12 3-Me-C6H4
1-13 2-Me-C6H4
1-14 4-Et-C6H4
1-15 3-Et-C6H4
1-16 2-Et-C6H4
1-17 4-OMe-C6H4
1-18 3-OMe-C6H4
1-19 2-OMe-C6H4
1-20 4-OEt-C6H4
1-21 3-OEt-C6H4
1-22 2-OEt-C6H4
1-23 4-OPh-C6H4
1-24 3-OPh-C6H4
1-25 2-OPh-C6H4
1-26 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-C6H4
1-27 2,3-di-F-C6H3
1-28 2,4-di-F-C6H3
1-29 2,5-di-F-C6H3
1-30 2,6-di-F-C6H3
1-31 3,4-di-F-C6H3
1-32 3,5-di-F-C6H3
1-33 2,3-di-Cl-C6H3
1-34 2,4-di-Cl-C6H3
1-35 2,5-di-Cl-C6H3
1-36 2,6-di-Cl-C6H3
1-37 3,4-di-Cl-C6H3
1-38 3,5-di-Cl-C6H3
1-39 2,3-di-Me-C6H3
1-40 2,4-di-Me-C6H3
1-41 2,5-di-Me-C6H3
1-42 2,6-di-Me-C6H3
1-43 3,4-di-Me-C6H3
1-44 3,5-di-Me-C6H3
1-45 2-Cl-3-F-C6H3
1-46 3-Cl-2-F-C6H3
1-47 2-Br-3-F-C6H3
1-48 3-Br-2-F-C6H3
1-49 2-F-3-Me-C6H3
1-50 3-F-2-Me-C6H3
1-51 2-Cl-3-Me-C6H3
1-52 3-Cl-2-Me-C6H3
1-53 2-I-3-Me-C6H3
1-54 3-I-2-Me-C6H3
1-55 2-F-5-NO2-C6H3
1-56 5-F-2-NO2-C6H3
1-57 2,3,4-tri-F-C6H2
1-58 2,3,5-tri-F-C6H2
1-59 2,3,6-tri-F-C6H2
1-60 2,4,5-tri-F-C6H2
1-61 2,4,6-tri-F-C6H2
1-62 2,3,4-tri-Me-C6H2
1-63 2,3,5-tri-Me-C6H2
1-64 2,3,6-tri-Me-C6H2
1-65 2,4,5-tri-Me-C6H2
1-66 2,4,6-tri-Me-C6H2
1-67 2,3,6-tri-Et-C6H2
1-68 2,4,6-tri-Et-C6H2
1-69 3-Cl-2,6-di-F-C6H2
1-70 2,3-di-F-4-Me-C6H2
1-71 2,6-di-Me-4-F-C6H2
1-72 6-Cl-2-F-3-Me-C6H2
1-73 2,3-di-Me-4-OMe-C6H2
1-74 2,5-di-Me-4-OMe-C6H2
1-75 2,6-di-Me-4-OnPr-C6H2
1-76 2,6-di-Me-4-(OCH2-CC-Me)-C6H2
1-77 2,6-di-Me-4-(OCH2-CC-Et)-C6H2
1-78 2,6-di-Me-4-NHSO2Me-C6H2
1-79 2,6-di-Me-4-NHSO2Et-C6H2
1-80 2,6-di-Me-4-NHSO2nPr-C6H2
1-81 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-82 4-OCH2(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-83 2,6-di-Me-4-NHCOPh-C6H2
1-84 4-NHCO(4-Cl-C6H4)-2,6-di-Me-C6H2
1-85 4-NHCO(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-86 4-NHCO(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-87 2,6-di-Me-4-NHSO2Ph-C6H2
1-88 4-NHSO2(4-Cl-C6H4)-2,6-di-Me-C6H2
1-89 4-NHSO2(3-Cl-C6H4)-2,6-di-Me-C6H2
1-90 4-NHSO2(2-Cl-C6H4)-2,6-di-Me-C6H2
1-91 4-NHSO2(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-92 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-93 4-NHSO2(2,4-di-Cl-5-Me-C6H2)-2,6-di-Me-C6H2
1-94 4-CH2O(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-95 4-CH2O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-96 4-CH2O(2,4-di-Cl-5-Me-C6H2)-2,6-di-Me-C6H2
1-97 4-O(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-98 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-99 4-S(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-100 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-101 4-CH2S(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-102 4-CH2S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-103 4-CO2(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-104 4-CO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-105 4-O(C=O)NH(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-106 4-O(C=O)NH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-107 4-NHCO2(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-108 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-109 4-NHCONH(2,4-di-F-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-110 4-NHCONH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
1-111 2,3,4,6-tetra-F-C6H
1-112 2,3,5,6-tetra-F-C6H
1-113 2,3,4,6-tetra-Cl-C6H
1-114 2,3,5,6-tetra-Cl-C6H
1-115 2,3,4,6-tetra-Me-C6H
1-116 2,3,5,6-tetra-Me-C6H
1-117 2,3,4,6-tetra-Et-C6H
1-118 2,3,5,6-tetra-Et-C6H
1-119 2-Et-3,5,6-tri-Me-C6H
1-120 3-Et-2,5,6-tri-Me-C6H
1-121 2-nPr-3,5,6-tri-Me-C6H
1-122 3-nPr-2,5,6-tri-Me-C6H
1-123 3-nBu-2,5,6-tri-Me-C6H
1-124 4-nBu-2,3,6-tri-Me-C6H
1-125 2,3-di-Et-5,6-di-Me-C6H
1-126 2,5-di-Et-3,6-di-Me-C6H
1-127 2-Br-3,5,6-tri-Me-C6H
1-128 3-Br-2,5,6-tri-Me-C6H
1-129 3-CO2Me-2,5,6-tri-Me-C6H
1-130 3-CO2H-2,5,6-tri-Me-C6H
1-131 4-OH-2,3,6-tri-Me-C6H
1-132 4-OnPr-2,3,6-tri-Me-C6H
1-133 4-OPh-2,3,6-tri-Me-C6H
1-134 4-(OCH2-CC-Me)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-135 4-(OCH2-CC-Et)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-136 4-CH2OH-2,3,6-tri-Me-C6H
1-137 4-CH2OnPr-2,3,6-tri-Me-C6H
1-138 4-CH2OPh-2,3,6-tri-Me-C6H
1-139 4-(CH2OCH2-CC-Me)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-140 4-(CH2OCH2-CC-Et)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-141 4-CO2Me-2,3,6-tri-Me-C6H
1-142 4-O(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-143 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-144 4-S(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-145 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-146 4-CH2O(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-147 4-CH2O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-148 4-OCH2(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-149 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-150 4-CH2S(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-151 4-CH2S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-152 4-CO2(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-153 4-CO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-154 4-NHCO(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-155 4-NHCO(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-156 4-NHSO2(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-157 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-158 4-O(C=O)NH(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-159 4-O(C=O)NH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-160 4-NHCO2(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-161 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-162 4-NHCONH(2,4-di-F-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-163 4-NHCONH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,6-tri-Me-C6H
1-164 2,3,4,5,6-pent-F-C6
1-165 2,3,4,5,6-pent-Cl-C6
1-166 2,3,4,5,6-pent-Me-C6
1-167 2,3,4,5,6-pent-Et-C6
1-168 4-OH-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-169 4-OnPr-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-170 4-OPh-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-171 4-OCH2Ph-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-172 4-(OCH2-CC-Me)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-173 4-(OCH2-CC-Et)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-174 4-OCH2(4-F-C6H4)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-175 4-OCH2(4-Cl-C6H4)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-176 4-O(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-177 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-178 4-S(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-179 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-180 4-CH2O(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-181 4-CH2O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-182 4-OCH2(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-183 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-184 4-CH2S(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-185 4-CH2S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-186 4-CO2(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-187 4-CO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-188 4-NHCO(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-189 4-NHCO(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-190 4-NHSO2(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-191 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-192 4-O(C=O)NH(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-193 4-O(C=O)NH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-194 4-NHCO2(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-195 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-196 4-NHCONH(2,4-di-F-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-197 4-NHCONH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,3,5,6-tetra-Me-C6
1-198 4-CO2Me-2,3,6-tri-Me-C6H
1-199 1-Naph
1-200 2-Naph
1-201 2-F-1-Naph
1-202 3-F-1-Naph
1-203 4-F-1-Naph
1-204 2-Cl-1-Naph
1-205 3-Cl-1-Naph
1-206 4-Cl-1-Naph
1-207 2-Br-1-Naph
1-208 3-Br-1-Naph
1-209 4-Br-1-Naph
1-210 2-Me-1-Naph
1-211 3-Me-1-Naph
1-212 4-Me-1-Naph
1-213 2-Et-1-Naph
1-214 3-Et-1-Naph
1-215 4-Et-1-Naph
1-216 2-nPr-1-Naph
1-217 3-nPr-1-Naph
1-218 4-nPr-1-Naph
1-219 2-iPr-1-Naph
1-220 3-iPr-1-Naph
1-221 4-iPr-1-Naph
1-222 2-nBu-1-Naph
1-223 3-nBu-1-Naph
1-224 4-nBu-1-Naph
1-225 2-CH2F-1-Naph
1-226 3-CH2F-1-Naph
1-227 4-CH2F-1-Naph
1-228 2-CHF2-1-Naph
1-229 3-CHF2-1-Naph
1-230 4-CHF2-1-Naph
1-231 2-CF3-1-Naph
1-232 3-CF3-1-Naph
1-233 4-CF3-1-Naph
1-234 2-CH2CH2F-1-Naph
1-235 3-CH2CH2F-1-Naph
1-236 4-CH2CH2F-1-Naph
1-237 2-CH2CHF2-1-Naph
1-238 3-CH2CHF2-1-Naph
1-239 4-CH2CHF2-1-Naph
1-240 2-CH2CF3-1-Naph
1-241 3-CH2CF3-1-Naph
1-242 4-CH2CF3-1-Naph
1-243 2-CH2Cl-1-Naph
1-244 3-CH2Cl-1-Naph
1-245 4-CH2Cl-1-Naph
1-246 2-CHCl2-1-Naph
1-247 3-CHCl2-1-Naph
1-248 4-CHCl2-1-Naph
1-249 2-CCl3-1-Naph
1-250 3-CCl3-1-Naph
1-251 4-CCl3-1-Naph
1-252 2-CH2CH2Cl-1-Naph
1-253 3-CH2CH2Cl-1-Naph
1-254 4-CH2CH2Cl-1-Naph
1-255 2-CH2CHCl2-1-Naph
1-256 3-CH2CHCl2-1-Naph
1-257 4-CH2CHCl2-1-Naph
1-258 2-CH2CCl3-1-Naph
1-259 3-CH2CCl3-1-Naph
1-260 4-CH2CCl3-1-Naph
1-261 2-(CH=CH2)-1-Naph
1-262 3-(CH=CH2)-1-Naph
1-263 4-(CH=CH2)-1-Naph
1-264 2-[CH=C(CH3)2]-1-Naph
1-265 3-[CH=C(CH3)2]-1-Naph
1-266 4-[CH=C(CH3)2]-1-Naph
1-267 2-OMe-1-Naph
1-268 3-OMe-1-Naph
1-269 4-OMe-1-Naph
1-270 2-OEt-1-Naph
1-271 3-OEt-1-Naph
1-272 4-OEt-1-Naph
1-273 2-OnPr-1-Naph
1-274 3-OnPr-1-Naph
1-275 4-OnPr-1-Naph
1-276 2-OiPr-1-Naph
1-277 3-OiPr-1-Naph
1-278 4-OiPr-1-Naph
1-279 2-OnBu-1-Naph
1-280 3-OnBu-1-Naph
1-281 4-OnBu-1-Naph
1-282 2-(OCH2-CC-Me)-1-Naph
1-283 3-(OCH2-CC-Me)-1-Naph
1-284 4-(OCH2-CC-Me)-1-Naph
1-285 2-(OCH2-CC-Et)-1-Naph
1-286 3-(OCH2-CC-Et)-1-Naph
1-287 4-(OCH2-CC-Et)-1-Naph
1-288 2-CH2OMe-1-Naph
1-289 3-CH2OMe-1-Naph
1-290 4-CH2OMe-1-Naph
1-291 2-OH-1-Naph
1-292 3-OH-1-Naph
1-293 4-OH-1-Naph
1-294 2-CO2H-1-Naph
1-295 3-CO2H-1-Naph
1-296 4-CO2H-1-Naph
1-297 2-(C=O)Me-1-Naph
1-298 3-(C=O)Me-1-Naph
1-299 4-(C=O)Me-1-Naph
1-300 2-(C=O)Et-1-Naph
1-301 3-(C=O)Et-1-Naph
1-302 4-(C=O)Et-1-Naph
1-303 2-(C=O)nPr-1-Naph
1-304 3-(C=O)nPr-1-Naph
1-305 4-(C=O)nPr-1-Naph
1-306 2-(C=O)cPr-1-Naph
1-307 3-(C=O)cPr-1-Naph
1-308 4-(C=O)cPr-1-Naph
1-309 2-O(C=O)Me-1-Naph
1-310 3-O(C=O)Me-1-Naph
1-311 4-O(C=O)Me-1-Naph
1-312 2-O(C=O)Et-1-Naph
1-313 3-O(C=O)Et-1-Naph
1-314 4-O(C=O)Et-1-Naph
1-315 2-O(C=O)nPr-1-Naph
1-316 3-O(C=O)nPr-1-Naph
1-317 4-O(C=O)nPr-1-Naph
1-318 2-CO2Me-1-Naph
1-319 3-CO2Me-1-Naph
1-320 4-CO2Me-1-Naph
1-321 2-CO2Et-1-Naph
1-322 3-CO2Et-1-Naph
1-323 4-CO2Et-1-Naph
1-324 2-CO2nPr-1-Naph
1-325 3-CO2nPr-1-Naph
1-326 4-CO2nPr-1-Naph
1-327 2-NH2-1-Naph
1-328 3-NH2-1-Naph
1-329 4-NH2-1-Naph
1-330 2-CONHMe-1-Naph
1-331 3-CONHMe-1-Naph
1-332 4-CONHMe-1-Naph
1-333 2-CONHEt-1-Naph
1-334 3-CONHEt-1-Naph
1-335 4-CONHEt-1-Naph
1-336 2-CONMe2-1-Naph
1-337 3-CONMe2-1-Naph
1-338 4-CONMe2-1-Naph
1-339 2-CONEt2-1-Naph
1-340 3-CONEt2-1-Naph
1-341 4-CONEt2-1-Naph
1-342 2-O(C=O)NHMe-1-Naph
1-343 3-O(C=O)NHMe-1-Naph
1-344 4-O(C=O)NHMe-1-Naph
1-345 2-O(C=O)NHEt-1-Naph
1-346 3-O(C=O)NHEt-1-Naph
1-347 4-O(C=O)NHEt-1-Naph
1-348 2-O(C=O)NMe2-1-Naph
1-349 3-O(C=O)NMe2-1-Naph
1-350 4-O(C=O)NMe2-1-Naph
1-351 2-O(C=O)NEt2-1-Naph
1-352 3-O(C=O)NEt2-1-Naph
1-353 4-O(C=O)NEt2-1-Naph
1-354 2-NHCOMe-1-Naph
1-355 3-NHCOMe-1-Naph
1-356 4-NHCOMe-1-Naph
1-357 2-NHCOEt-1-Naph
1-358 3-NHCOEt-1-Naph
1-359 4-NHCOEt-1-Naph
1-360 2-NHSO2Me-1-Naph
1-361 3-NHSO2Me-1-Naph
1-362 4-NHSO2Me-1-Naph
1-363 2-NHSO2Et-1-Naph
1-364 3-NHSO2Et-1-Naph
1-365 4-NHSO2Et-1-Naph
1-366 2-CN-1-Naph
1-367 3-CN-1-Naph
1-368 4-CN-1-Naph
1-369 2-NO2-1-Naph
1-370 3-NO2-1-Naph
1-371 4-NO2-1-Naph
1-372 2-CONH2-1-Naph
1-373 3-CONH2-1-Naph
1-374 4-CONH2-1-Naph
1-375 2-CH2CH2CO2H-1-Naph
1-376 3-CH2CH2CO2H-1-Naph
1-377 2-CH2CH2CH2CO2H-1-Naph
1-378 3-CH2CH2CH2CO2H-1-Naph
1-379 2-CH2CH2CO2Me-1-Naph
1-380 3-CH2CH2CO2Me-1-Naph
1-381 2-CH2CH2CH2CO2Me-1-Naph
1-382 3-CH2CH2CH2CO2Me-1-Naph
1-383 2-CH2CH2CO2Et-1-Naph
1-384 3-CH2CH2CO2Et-1-Naph
1-385 2-CH2CH2CH2CO2Et-1-Naph
1-386 3-CH2CH2CH2CO2Et-1-Naph
1-387 2-OCH2CO2Me-1-Naph
1-388 3-OCH2CO2Me-1-Naph
1-389 2-OCH2CH2CO2Me-1-Naph
1-390 3-OCH2CH2CO2Me-1-Naph
1-391 2-OCH2CO2Et-1-Naph
1-392 3-OCH2CO2Et-1-Naph
1-393 2-OCH2CH2CO2Et-1-Naph
1-394 3-OCH2CH2CO2Et-1-Naph
1-395 2-OCH2CONMe2-1-Naph
1-396 4-OCH2CONMe2-1-Naph
1-397 2-OCH2CH2CONMe2-1-Naph
1-398 4-OCH2CH2CONMe2-1-Naph
1-399 2-OCH2CONEt2-1-Naph
1-400 4-OCH2CONEt2-1-Naph
1-401 2-OCH2CH2CONEt2-1-Naph
1-402 4-OCH2CH2CONEt2-1-Naph
1-403 4-OPh-1-Naph
1-404 4-O(4-F-C6H4)-1-Naph
1-405 4-O(3-F-C6H4)-1-Naph
1-406 4-O(2-F-C6H4)-1-Naph
1-407 4-O(4-Cl-C6H4)-1-Naph
1-408 4-O(3-Cl-C6H4)-1-Naph
1-409 4-O(2-Cl-C6H4)-1-Naph
1-410 4-O(4-CF3-C6H4)-1-Naph
1-411 4-O(3-CF3-C6H4)-1-Naph
1-412 4-O(2-CF3-C6H4)-1-Naph
1-413 4-O(2,4-di-F-C6H3)-1-Naph
1-414 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-1-Naph
1-415 4-O(3-Cl-4-F-C6H3)-1-Naph
1-416 4-O(3,4-di-Cl-C6H3)-1-Naph
1-417 4-SPh-1-Naph
1-418 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-1-Naph
1-419 4-OCH2Ph-1-Naph
1-420 4-OCH2(4-F-C6H4)-1-Naph
1-421 4-OCH2(3-F-C6H4)-1-Naph
1-422 4-OCH2(2-F-C6H4)-1-Naph
1-423 4-OCH2(4-Cl-C6H4)-1-Naph
1-424 4-OCH2(3-Cl-C6H4)-1-Naph
1-425 4-OCH2(2-Cl-C6H4)-1-Naph
1-426 4-OCH2(4-CF3-C6H4)-1-Naph
1-427 4-OCH2(3-CF3-C6H4)-1-Naph
1-428 4-OCH2(2-CF3-C6H4)-1-Naph
1-429 4-OCH2(2,4-di-F-C6H3)-1-Naph
1-430 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-1-Naph
1-431 4-OCH2(3-Cl-4-F-C6H3)-1-Naph
1-432 4-OCH2(3,4-di-Cl-C6H3)-1-Naph
1-433 4-NHSO2Ph-1-Naph
1-434 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-1-Naph
1-435 2,3-di-Me-1-Naph
1-436 2,3-di-Et-1-Naph
1-437 2-Et-3-Me-1-Naph
1-438 3-Et-2-Me-1-Naph
1-439 4-OMe-2-Me-1-Naph
1-440 4-OEt-2-Me-1-Naph
1-441 2-Me-4-OnPr-1-Naph
1-442 2-Me-4-(OCH2-CC-Me)-1-Naph
1-443 4-(OCH2-CC-Et)-2-Me-1-Naph
1-444 4-OCH2(4-F-C6H4)-2-Me-1-Naph
1-445 4-OCH2(3-F-C6H4)-2-Me-1-Naph
1-446 4-OCH2(2-F-C6H4)-2-Me-1-Naph
1-447 4-OCH2(4-Cl-C6H4)-2-Me-1-Naph
1-448 4-OCH2(3-Cl-C6H4)-2-Me-1-Naph
1-449 4-OCH2(2-Cl-C6H4)-2-Me-1-Naph
1-450 2,3,4-tri-Me-1-Naph
1-451 2,3-di-Me-4-OMe-1-Naph
1-452 2,3-di-Me-4-OEt-1-Naph
1-453 2,3-di-Me-4-OnPr-1-Naph
1-454 4-(OCH2-CC-Me)-2,3-di-Me-1-Naph
1-455 2,3-di-Me-4-(OCH2-CC-Et)-1-Naph
1-456 2,3-di-Me-4-OCH2(4-F-C6H4)-1-Naph
1-457 2,3-di-Me-4-OCH2(3-F-C6H4)-1-Naph
1-458 2,3-di-Me-4-OCH2(2-F-C6H4)-1-Naph
1-459 4-OCH2(4-Cl-C6H4)-2,3-di-Me-1-Naph
1-460 4-OCH2(3-Cl-C6H4)-2,3-di-Me-1-Naph
1-461 4-OCH2(2-Cl-C6H4)-2,3-di-Me-1-Naph
1-462 4-Py
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1-465 Ph(A)
1-466 Ph(B)
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1-478 6-Br-1-Naph
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1-489 4-O(4-Me-C6H4)-1-Naph
1-490 4-O(3-Me-C6H4)-1-Naph
1-491 4-O(2-Me-C6H4)-1-Naph
1-492 2,4-di-Me-1-Naph
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1-500 2,7-di-F-1-Naph
1-501 2,8-di-F-1-Naph
1-502 3,4-di-F-1-Naph
1-503 3,5-di-F-1-Naph
1-504 3,6-di-F-1-Naph
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1-507 4,5-di-F-1-Naph
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1-512 2,3-di-Cl-1-Naph
1-513 2,4-di-Cl-1-Naph
1-514 2,5-di-Cl-1-Naph
1-515 2,6-di-Cl-1-Naph
1-516 2,7-di-Cl-1-Naph
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1-519 3,5-di-Cl-1-Naph
1-520 3,6-di-Cl-1-Naph
1-521 3,7-di-Cl-1-Naph
1-522 3,8-di-Cl-1-Naph
1-523 4,5-di-Cl-1-Naph
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1-525 4,7-di-Cl-1-Naph
1-526 4,8-di-Cl-1-Naph
1-527 5,7-di-Cl-1-Naph
1-528 2,3-di-Br-1-Naph
1-529 2,4-di-Br-1-Naph
1-530 2,5-di-Br-1-Naph
1-531 2,6-di-Br-1-Naph
1-532 2,7-di-Br-1-Naph
1-533 2,8-di-Br-1-Naph
1-534 3,4-di-Br-1-Naph
1-535 3,5-di-Br-1-Naph
1-536 3,6-di-Br-1-Naph
1-537 3,7-di-Br-1-Naph
1-538 3,8-di-Br-1-Naph
1-539 4,5-di-Br-1-Naph
1-540 4,6-di-Br-1-Naph
1-541 4,7-di-Br-1-Naph
1-542 4,8-di-Br-1-Naph
1-543 5,7-di-Br-1-Naph
1-544 3-F-2-Me-1-Naph
1-545 4-F-2-Me-1-Naph
1-546 5-F-2-Me-1-Naph
1-547 6-F-2-Me-1-Naph
1-548 7-F-2-Me-1-Naph
1-549 8-F-2-Me-1-Naph
1-550 3-Cl-2-Me-1-Naph
1-551 4-Cl-2-Me-1-Naph
1-552 5-Cl-2-Me-1-Naph
1-553 6-Cl-2-Me-1-Naph
1-554 7-Cl-2-Me-1-Naph
1-555 8-Cl-2-Me-1-Naph
1-556 3-Br-2-Me-1-Naph
1-557 4-Br-2-Me-1-Naph
1-558 5-Br-2-Me-1-Naph
1-559 6-Br-2-Me-1-Naph
1-560 7-Br-2-Me-1-Naph
1-561 8-Br-2-Me-1-Naph
1-562 2-Et-3-F-1-Naph
1-563 2-Et-4-F-1-Naph
1-564 2-Et-5-F-1-Naph
1-565 2-Et-6-F-1-Naph
1-566 2-Et-7-F-1-Naph
1-567 2-Et-8-F-1-Naph
1-568 3-Cl-2-Et-1-Naph
1-569 4-Cl-2-Et-1-Naph
1-570 5-Cl-2-Et-1-Naph
1-571 6-Cl-2-Et-1-Naph
1-572 7-Cl-2-Et-1-Naph
1-573 8-Cl-2-Et-1-Naph
1-574 3-Br-2-Et-1-Naph
1-575 4-Br-2-Et-1-Naph
1-576 5-Br-2-Et-1-Naph
1-577 6-Br-2-Et-1-Naph
1-578 7-Br-2-Et-1-Naph
1-579 8-Br-2-Et-1-Naph
1-580 2-Et-4-F-3-Me-1-Naph
1-581 2-Et-5-F-3-Me-1-Naph
1-582 2-Et-6-F-3-Me-1-Naph
1-583 2-Et-7-F-3-Me-1-Naph
1-584 2-Et-8-F-3-Me-1-Naph
1-585 4-Cl-2-Et-3-Me-1-Naph
1-586 5-Cl-2-Et-3-Me-1-Naph
1-587 6-Cl-2-Et-3-Me-1-Naph
1-588 7-Cl-2-Et-3-Me-1-Naph
1-589 8-Cl-2-Et-3-Me-1-Naph
1-590 4-Br-2-Et-3-Me-1-Naph
1-591 5-Br-2-Et-3-Me-1-Naph
1-592 6-Br-2-Et-3-Me-1-Naph
1-593 7-Br-2-Et-3-Me-1-Naph
1-594 8-Br-2-Et-3-Me-1-Naph
1-595 2,5-di-Me-1-Naph
1-596 2,6-di-Me-1-Naph
1-597 2,7-di-Me-1-Naph
1-598 2,8-di-Me-1-Naph
1-599 2-Et-5-Me-1-Naph
1-600 2-Et-6-Me-1-Naph
1-601 2-Et-7-Me-1-Naph
1-602 2-Et-8-Me-1-Naph
1-603 3,4-di-F-2-Me-1-Naph
1-604 3,5-di-F-2-Me-1-Naph
1-605 3,6-di-F-2-Me-1-Naph
1-606 3,7-di-F-2-Me-1-Naph
1-607 3,8-di-F-2-Me-1-Naph
1-608 4,5-di-F-2-Me-1-Naph
1-609 4,6-di-F-2-Me-1-Naph
1-610 4,7-di-F-2-Me-1-Naph
1-611 4,8-di-F-2-Me-1-Naph
1-612 5,6-di-F-2-Me-1-Naph
1-613 5,7-di-F-2-Me-1-Naph
1-614 5,8-di-F-2-Me-1-Naph
1-615 6,7-di-F-2-Me-1-Naph
1-616 6,8-di-F-2-Me-1-Naph
1-617 7,8-di-F-2-Me-1-Naph
1-618 3,4-di-F-2-Et-1-Naph
1-619 3,5-di-F-2-Et-1-Naph
1-620 3,6-di-F-2-Et-1-Naph
1-621 3,7-di-F-2-Et-1-Naph
1-622 3,8-di-F-2-Et-1-Naph
1-623 4,5-di-F-2-Et-1-Naph
1-624 4,6-di-F-2-Et-1-Naph
1-625 4,7-di-F-2-Et-1-Naph
1-626 4,8-di-F-2-Et-1-Naph
1-627 5,6-di-F-2-Et-1-Naph
1-628 5,7-di-F-2-Et-1-Naph
1-629 5,8-di-F-2-Et-1-Naph
1-630 6,7-di-F-2-Et-1-Naph
1-631 6,8-di-F-2-Et-1-Naph
1-632 7,8-di-F-2-Et-1-Naph
1-633 2-Et-4-F-6-Me-1-Naph
1-634 2-Et-5-F-6-Me-1-Naph
1-635 2-Et-7-F-6-Me-1-Naph
1-636 2-Et-8-F-6-Me-1-Naph
1-637 2-Et-4-F-7-Me-1-Naph
1-638 2-Et-5-F-7-Me-1-Naph
1-639 2-Et-6-F-7-Me-1-Naph
1-640 2-Et-8-F-7-Me-1-Naph
1-641 2-Me-5,6,7-tri-F-1-Naph
1-642 2-Me-5,6,7-tri-Cl-1-Naph
1-643 2-Et-5,6,7-tri-F-1-Naph
1-644 2-Et-5,6,7-tri-Cl-1-Naph
――――――――――――――――――――――――――――――――――――。
(表2)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物 R1 R2 R3 n R4
番号
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2-1 H H H 1 C6H5
2-2 H H H 1 1-Naph
2-3 H H H 1 2-Me-1-Naph
2-4 H H H 1 2-Et-1-Naph
2-5 H H H 1 2-Et-3-Me-1-Naph
2-6 H Me Me 1 C6H5
2-7 H Me H 2 C6H5
2-8 H Me Me 2 C6H5
2-9 H Me Me 1 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-10 H Me H 2 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-11 H Me Me 2 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-12 H Me Me 1 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-13 H Me H 2 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-14 H Me Me 2 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-15 H Me Me 1 4-CH2O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-16 H Me H 2 4-CH2O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-17 H Me Me 2 4-CH2O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-18 H Me Me 1 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-19 H Me H 2 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-20 H Me Me 2 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-21 H Me Me 1 4-CH2S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-22 H Me H 2 4-CH2S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-23 H Me Me 2 4-CH2S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-24 H Me Me 1 4-CO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-25 H Me H 2 4-CO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-26 H Me Me 2 4-CO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-27 H Me Me 1 4-NHCO(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-28 H Me H 2 4-NHCO(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-29 H Me Me 2 4-NHCO(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-30 H Me Me 1 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-31 H Me H 2 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-32 H Me Me 2 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-33 H Me Me 1 4-O(C=O)NH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-34 H Me H 2 4-O(C=O)NH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-35 H Me Me 2 4-O(C=O)NH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-36 H Me Me 1 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-37 H Me H 2 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-38 H Me Me 2 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-39 H Me Me 1 4-NHCONH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-40 H Me H 2 4-NHCONH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-41 H Me Me 2 4-NHCONH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
2-42 H Me Me 1 1-Naph
2-43 H Me H 2 1-Naph
2-44 H Me Me 2 1-Naph
2-45 H Me Me 1 2-F-1-Naph
2-46 H Me H 2 2-F-1-Naph
2-47 H Me Me 2 2-F-1-Naph
2-48 H Me Me 1 2-Cl-1-Naph
2-49 H Me H 2 2-Cl-1-Naph
2-50 H Me Me 2 2-Cl-1-Naph
2-51 H Me Me 1 2-Me-1-Naph
2-52 H Me H 2 2-Me-1-Naph
2-53 H Me Me 2 2-Me-1-Naph
2-54 H Me Me 1 2-Et-1-Naph
2-55 H Me H 2 2-Et-1-Naph
2-56 H Me Me 2 2-Et-1-Naph
2-57 H Me Me 1 3-Me-1-Naph
2-58 H Me H 2 3-Me-1-Naph
2-59 H Me Me 2 3-Me-1-Naph
2-60 H Me Me 1 4-Me-1-Naph
2-61 H Me H 2 4-Me-1-Naph
2-62 H Me Me 2 4-Me-1-Naph
2-63 H Me Me 1 2-Et-3-Me-1-Naph
2-64 H Me H 2 2-Et-3-Me-1-Naph
2-65 H Me Me 2 2-Et-3-Me-1-Naph
2-66 H Et H 1 C6H5
2-67 H Et H 1 1-Naph
2-68 H Et H 1 2-Me-1-Naph
2-69 H Et H 1 2-Et-1-Naph
2-70 H Et H 1 2-Et-3-Me-1-Naph
2-71 H CHF2 H 1 C6H5
2-72 H CHF2 H 1 1-Naph
2-73 H CHF2 H 1 2-Me-1-Naph
2-74 H CHF2 H 1 2-Et-1-Naph
2-75 H CHF2 H 1 2-Et-3-Me-1-Naph
2-76 Me H H 1 C6H5
2-77 Me H H 1 1-Naph
2-78 Me H H 1 2-Me-1-Naph
2-79 Me H H 1 2-Et-1-Naph
2-80 Me H H 1 2-Et-3-Me-1-Naph
2-81 Me Me H 1 C6H5
2-82 Me Me H 1 1-Naph
2-83 Me Me H 1 2-Me-1-Naph
2-84 Me Me H 1 2-Et-1-Naph
2-85 Me Me H 1 2-Et-3-Me-1-Naph
2-86 Et Me H 1 C6H5
2-87 Et Me H 1 1-Naph
2-88 Et Me H 1 2-Me-1-Naph
2-89 Et Me H 1 2-Et-1-Naph
2-90 Et Me H 1 2-Et-3-Me-1-Naph
2-91 Et Et H 1 C6H5
2-92 Et Et H 1 1-Naph
2-93 Et Et H 1 2-Me-1-Naph
2-94 Et Et H 1 2-Et-1-Naph
2-95 Et Et H 1 2-Et-3-Me-1-Naph
2-96 Pr Me H 1 C6H5
2-97 Pr Me H 1 1-Naph
2-98 Pr Me H 1 2-Me-1-Naph
2-99 Pr Me H 1 2-Et-1-Naph
2-100 Pr Me H 1 2-Et-3-Me-1-Naph
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(表3)
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化合物 X R4
番号
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3-1 MeO-N= C6H5
3-2 MeO-N= 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-3 MeO-N= 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-4 MeO-N= 4-CH2O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-5 MeO-N= 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-6 MeO-N= 4-CH2S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-7 MeO-N= 4-CO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-8 MeO-N= 4-NHCO(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-9 MeO-N= 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-10 MeO-N= 4-O(C=O)NH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-11 MeO-N= 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-12 MeO-N= 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-13 MeO-N= 4-OH-2,3,6-tri-Me-C6H
3-14 MeO-N= 4-(OCH2-CC-Me)-2,3,6-tri-Me-C6H
3-15 MeO-N= 1-Naph
3-16 MeO-N= 2-F-1-Naph
3-17 MeO-N= 2-Cl-1-Naph
3-18 MeO-N= 2-Me-1-Naph
3-19 MeO-N= 2-Et-1-Naph
3-20 MeO-N= 3-Me-1-Naph
3-21 MeO-N= 4-Me-1-Naph
3-22 MeO-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-23 EtO-N= 1-Naph
3-24 EtO-N= 2-Me-1-Naph
3-25 EtO-N= 2-Et-1-Naph
3-26 EtO-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-27 PrO-N= 1-Naph
3-28 PrO-N= 2-Me-1-Naph
3-29 PrO-N= 2-Et-1-Naph
3-30 PrO-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-31 H2C=CH-CH2O-N= C6H5
3-32 H2C=CH-CH2O-N= 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-33 H2C=CH-CH2O-N= 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-34 H2C=CH-CH2O-N= 4-CH2O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-35 H2C=CH-CH2O-N= 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-36 H2C=CH-CH2O-N= 4-CH2S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-37 H2C=CH-CH2O-N= 4-CO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-38 H2C=CH-CH2O-N= 4-NHCO(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-39 H2C=CH-CH2O-N= 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-40 H2C=CH-CH2O-N= 4-O(C=O)NH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-41 H2C=CH-CH2O-N= 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-42 H2C=CH-CH2O-N= 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-43 H2C=CH-CH2O-N= 4-OH-2,3,6-tri-Me-C6H
3-44 H2C=CH-CH2O-N= 4-(OCH2-CC-Me)-2,3,6-tri-Me-C6H
3-45 H2C=CH-CH2O-N= 1-Naph
3-46 H2C=CH-CH2O-N= 2-F-1-Naph
3-47 H2C=CH-CH2O-N= 2-Cl-1-Naph
3-48 H2C=CH-CH2O-N= 2-Me-1-Naph
3-49 H2C=CH-CH2O-N= 2-Et-1-Naph
3-50 H2C=CH-CH2O-N= 3-Me-1-Naph
3-51 H2C=CH-CH2O-N= 4-Me-1-Naph
3-52 H2C=CH-CH2O-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-53 H-CC-CH2O-N= C6H5
3-54 H-CC-CH2O-N= 4-O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-55 H-CC-CH2O-N= 4-S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-56 H-CC-CH2O-N= 4-CH2O(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-57 H-CC-CH2O-N= 4-OCH2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-58 H-CC-CH2O-N= 4-CH2S(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-59 H-CC-CH2O-N= 4-CO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-60 H-CC-CH2O-N= 4-NHCO(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-61 H-CC-CH2O-N= 4-NHSO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-62 H-CC-CH2O-N= 4-O(C=O)NH(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-63 H-CC-CH2O-N= 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-64 H-CC-CH2O-N= 4-NHCO2(2,4-di-Cl-C6H3)-2,6-di-Me-C6H2
3-65 H-CC-CH2O-N= 4-OH-2,3,6-tri-Me-C6H
3-66 H-CC-CH2O-N= 4-(OCH2-CC-Me)-2,3,6-tri-Me-C6H
3-67 H-CC-CH2O-N= 1-Naph
3-68 H-CC-CH2O-N= 2-F-1-Naph
3-69 H-CC-CH2O-N= 2-Cl-1-Naph
3-70 H-CC-CH2O-N= 2-Me-1-Naph
3-71 H-CC-CH2O-N= 2-Et-1-Naph
3-72 H-CC-CH2O-N= 3-Me-1-Naph
3-73 H-CC-CH2O-N= 4-Me-1-Naph
3-74 H-CC-CH2O-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-75 Me-CC-CH2O-N= 1-Naph
3-76 Me-CC-CH2O-N= 2-Me-1-Naph
3-77 Me-CC-CH2O-N= 2-Et-1-Naph
3-78 Me-CC-CH2O-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-79 cPr-CH2O-N= 1-Naph
3-80 cPr-CH2O-N= 2-Me-1-Naph
3-81 cPr-CH2O-N= 2-Et-1-Naph
3-82 cPr-CH2O-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-83 Ph-CH2O-N= 1-Naph
3-84 Ph-CH2O-N= 2-Me-1-Naph
3-85 Ph-CH2O-N= 2-Et-1-Naph
3-86 Ph-CH2O-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-87 HOCH2CH2O-N= 1-Naph
3-88 HOCH2CH2O-N= 2-Me-1-Naph
3-89 HOCH2CH2O-N= 2-Et-1-Naph
3-90 HOCH2CH2O-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-91 HO(C=O)CH2O-N= 1-Naph
3-92 HO(C=O)CH2O-N= 2-Me-1-Naph
3-93 HO(C=O)CH2O-N= 2-Et-1-Naph
3-94 HO(C=O)CH2O-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-95 Me(C=O)CH2O-N= 1-Naph
3-96 Me(C=O)CH2O-N= 2-Me-1-Naph
3-97 Me(C=O)CH2O-N= 2-Et-1-Naph
3-98 Me(C=O)CH2O-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-99 MeO(C=O)CH2O-N= 1-Naph
3-100 MeO(C=O)CH2O-N= 2-Me-1-Naph
3-101 MeO(C=O)CH2O-N= 2-Et-1-Naph
3-102 MeO(C=O)CH2O-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-103 Me-N= 1-Naph
3-104 Me-N= 2-Me-1-Naph
3-105 Me-N= 2-Et-1-Naph
3-106 Me-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
3-107 PhCH2-N= 1-Naph
3-108 PhCH2-N= 2-Me-1-Naph
3-109 PhCH2-N= 2-Et-1-Naph
3-110 PhCH2-N= 2-Et-3-Me-1-Naph
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表1乃至表3において、好適な化合物は、化合物番号1−1、1−5、1−12、1−23、1−26、1−30、1−36、1−40、1−61、1−64、1−66、1−68、1−71、1−73、1−75、1−76、1−77、1−80、1−81、1−87、1−88、1−90、1−91、1−92、1−93、1−97、1−98、1−105、1−106、1−109、1−111、1−112、1−115、1−116、1−118、1−119、1−121、1−123、1−131、1−132、1−134、1−135、1−138、1−139、1−142、1−143、1−147、1−149、1−156、1−157、1−159、1−162、1−163、1−164、1−166、1−169、1−172、1−173、1−174、1−176、1−177、1−183、1−190、1−191、1−192、1−196、1−197、1−199、1−201、1−202、1−203、1−204、1−205、1−206、1−207、1−209、1−210、1−211、1−212、1−213、1−214、1−222、1−223、1−225、1−228、1−231、1−240、1−261、1−268、1−269、1−270、1−272、1−275、1−276、1−281、1−284、1−287、1−319、1−335、1−339、1−347、1−349、1−353、1−361、1−365、1−401、1−403、1−404、1−406、1−407、1−408、1−409、1−410、1−412、1−413、1−414、1−419、1−420、1−421、1−422、1−423、1−424、1−425、1−426、1−428、1−429、1−430、1−431、1−432、1−433、1−434、1−435、1−436、1−437、1−438、1−439、1−440、1−441、1−442、1−443、1−444、1−445、1−446、1−447、1−448、1−449、1−450、1−453、1−454、1−455、1−456、1−457、1−458、1−459、1−460、1−461、1−465、1−469、1−470、1−471、1−472、1−474、1−475、1−476、1−481、1−482、1−483、1−484、1−492、1−493、1−494、1−496、1−497、1−498、1−499、1−500、1−501、1−544、1−546、1−548、1−550、1−551、1−552、1−553、1−554、1−555、1−562、1−563、1−564、1−565、1−566、1−567、1−568、1−569、1−570、1−571、1−572、1−573、1−580、1−581、1−582、1−583、1−584、1−595、1−596、1−597、1−598、1−599、1−600、1−601、1−602、2−68、2−73、2−89、2−94、2−98、2−99、3−2、3−5、3−14、3−18、3−24、3−28、3−39、3−44、3−48、3−70、3−76、3−80、3−84、3−96、3−100、3−104又は3−108であり、
より好適な化合物は、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,6−トリメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−64)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(メシチルメチル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−66)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,4,6−トリエチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−68)、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−76)、
(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−77)、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,6−ジメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−81)、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−92)、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−93)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−116)、
(9aS)−8−アセチル−N−(2−エチル−3,5,6−トリメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−119)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−121)、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−134)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−135)、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2−ブチニロキシ)メチル]2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−139)、
(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−149)、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,5,6,−テトラメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−172)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,5,6−テトラメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−173)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−199)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−203)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−クロロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−204)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−210)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−213)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−ブチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−222)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−ブチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−223)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2−(ジフルオロメチル)−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−228)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−281)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ブチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−284)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−{[4−(ペンチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−287)、
メチル 4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフトエート(化合物番号1−319)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−フェノキシ−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−403)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−407)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−408)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−409)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−414)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−419)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−420)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−421)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−423)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−424)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−426)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−429)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−431)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−({4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−1−ナフチル}メチル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−433)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−435)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−437)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2−メチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−442)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2−メチル−4−(2−ペンチニロキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−443)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−444)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−446)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−448)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3,4−トリメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−450)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2,3−ジメチル−4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−453)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2,3−ジメチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−454)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[2,3−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)-1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−455)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−492)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−494)、
(9aS)−8−アセチル−3−エトキシ−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号2−68)、
(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号2−73)、
(9aS)−N−[4−(ブタ−2−イニルオキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−14)、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−18)、
(9aS)−8−[(1E)−N−エトキシエタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−24)、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−8−[(1E)−N−プロポキシエタンイミドイル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−28)、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリロキシ)エタンイミドイル]−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−39)、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリルオキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−48)、
(9aS)−8−[(1E)−N−(シクロプロピルメトキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−80)、又は、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−8−[(1E)−N−メチルエタンイミドイル]−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−104)であり、
更により好適な化合物は、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−76)、
(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−77)、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−92)、
(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−93)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−116)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−121)、
(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−134)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−135)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−199)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−203)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−210)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−213)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−407)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−408)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−414)、
(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−419)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−420)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−421)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−424)、
(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−429)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−435)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−437)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3,4−トリメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−450)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−492)、
(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号2−73)、
(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−18)、又は、
(9aS)−8−[(1E)−N−(アリロキシ)エタンイミドイル]−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号3−39)である。
また、表1において、好適な化合物は、化合物番号1−492、1−494、1−545、1−546、1−547、1−548、1−549、1−551、1−553、1−554、1−557、1−563、1−566、1−567、1−572、1−597、1−613、1−615、1−628、1−630、1−631、1−632、1−637、1−641又は1−643であり、
より好適な化合物は、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−492)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−494)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−545)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−548)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−563)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−566)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−567)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−572)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2,7−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−597)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−613)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−628)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−630)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−631)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−632)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−7−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−637)、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−641)、又は、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−643)であり、
更により好適な化合物は、
(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−545)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−548)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−563)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−566)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−567)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−572)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−613)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−628)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−630)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−631)、
(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−632)、又は、
(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(化合物番号1−641)である。
本発明の前記一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、良好な血糖低下作用を有し、糖尿病(特にII型糖尿病)の治療及び/又は予防のための医薬として用いることができる。
本発明の一般式(I)を有する化合物は、以下に記載する方法に従って製造することができる。
A法は、一般式(I−A)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R及びnは、前述したものと同意義を示し、R2bは、C−Cアルキル基又はC−Cハロゲン化アルキル基を示し、R4aは、Rの基に置換基として含まれるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基が、保護されてもよいアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基である他、Rの基の定義における基と同様の基を示し、Yは、ハロゲン原子、C−Cアルキルスルホニルオキシ基、C−Cアルコキシスルホニルオキシ基又はC−C10アリールスルホニルオキシ基(好適には、ハロゲン原子であり、より好適には、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、更により好適には、臭素原子又はヨウ素原子である。)を示す。
上記において、R4aの定義における「保護されてもよいアミノ基」、「保護されてもよいヒドロキシ基」及び「保護されてもよいカルボキシル基」の保護基とは、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいい、有機合成化学で一般的に用いられる保護基を示す(例えば、T. W. Greeneら,Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd Edition, John Wiley & Sons, Inc. 1999年参照)。
上記において、R4aの定義における「保護されてもよいヒドロキシ基」の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるヒドロキシ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「ヒドロキシ基のエステルに斯かる一般的保護基」と同意義を示す。
上記において、R4aの定義における「保護されてもよいカルボキシル基」の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるカルボキシル基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、「カルボキシル基のエステルに斯かる一般的保護基」であり、好適には、前記「C−Cアルキル基」;前記「C−Cアルケニル基」;前記「C−Cアルキニル基」;前記「C−Cハロゲン化アルキル基」;2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチルのようなヒドロキシ「C−Cアルキル基」;アセチルメチルのような「C−Cアルキルカルボニル」−「C−Cアルキル基」;前記「アラルキル基」;又は前記「シリル基」であり、好適には、C−Cアルキル基又はアラルキル基である。
上記において、R4aの定義における「保護されてもよいアミノ基」の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるアミノ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「ヒドロキシ基のエステルに斯かる一般的保護基」における、「アルキルカルボニル基」;「アリールカルボニル基」;「アルコキシカルボニル基」;「アルケニルオキシカルボニル基」;「アラルキルオキシカルボニル基」;「シリル基」;又は「アラルキル基」と同様な基を示すか或いはN,N−ジメチルアミノメチレン、ベンジリデン、4−メトキシベンジリデン、4−ニトロベンジリデン、サリシリデン、5−クロロサリシリデン、ジフェニルメチレン、(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンのような「シッフ塩基を形成する置換されたメチレン基」であり、好適には、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又はアルコキシカルボニル基であり、最も好適には、アルコキシカルボニル基である。
第A1工程
本工程は、一般式(VII)を有する化合物を製造する工程である。
(i)一般式(VI)を有する化合物が固体又は液体である場合
本工程は、アルゴン又は窒素雰囲気下、不活性溶媒中、塩基の存在下、天然から単離される公知[例えば、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1991年、56巻、p.909−910]のカビ毒、セルコスポラミド(V)を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(VI)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N-メチルピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類、スルホキシド類又はニトリル類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミドである。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり、好適には、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属炭酸水素塩類、アルカリ金属水素化物類、アルカリ金属水酸化物類又は有機金属塩基類であり、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃であり、好適には20℃乃至80℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間乃至96時間であり、好適には2時間乃至72時間である。
(ii)一般式(VI)を有する化合物が気体である場合
本工程は、アルゴン又は窒素雰囲気下、不活性溶媒中、塩基の存在下、セルコスポラミド(V)を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(VI)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N-メチルピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、エーテル類、ニトリル類、ケトン類又はハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタン又は1,2−ジクロロエタンである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:10〜10:1である。)を使用することができる。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;又は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類であり、好適には、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属炭酸水素塩類又はアルカリ金属水酸化物類であり、より好適には、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至80℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間乃至96時間であり、好適には2時間乃至72時間である。
第A2工程
本工程は、一般式(VIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、硫酸の存在下、一般式(VII)を有する化合物を、亜硝酸ナトリウムと反応させる工程であり、例えば、Journal of Organic Chemistry、1995年、60巻、p.7739−7746等に記載の方法に準じて行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、炭化水素類、エーテル類又はニトリル類であり、より好適には、ジオキサン又はアセトニトリルである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:2〜2:1である。)を使用することができる。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−5℃乃至80℃であり、好適には0℃乃至40℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間乃至24時間であり、好適には2時間乃至10時間である。
第A3工程
本工程は、一般式(I−A)を有する化合物を製造する工程であり、(i)〜(ii)から成る。
(i)本工程は、不活性溶媒中、縮合剤の存在下、塩基の存在下又は非存在下、一般式(VIII)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(IX)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N-メチルピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類、エーテル類又はハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン又はジクロロメタンである。
本工程において使用される縮合剤は、例えば、1−プロパンホスホン酸 環状無水物(T3P)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCCD)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(EDCI)、クロロぎ酸イソブチル(IBCF)、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール(CDI)、シアノホスホン酸ジエチル(DEPC)又はジフェニルリン酸アジド(DPPA)であり、必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを共存させることもでき、好適には、EDCIである。
本工程において使用される塩基は、例えば、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)であり、好適には、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン又は4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間乃至48時間であり、好適には2時間乃至24時間である。
(ii)本工程は、不活性溶媒中、前記(i)で得られた化合物を、塩基と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;水;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、テトラヒドロフラン、ジオキサン、水又は、これらの混合溶媒である。水との混合溶媒の場合、混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:10〜10:1である。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;又は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類であり、好適には、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属炭酸水素塩類又はアルカリ金属水酸化物類であり、より好適には、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至40℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至72時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
なお、上記反応の終了後、さらに所望の化合物を得る目的で、R4aにおけるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基の保護基の脱保護反応を行ってもよく、脱保護反応は、既知の方法(例えば、”Protective Groups in Organic Synthesis” Theodora W. Greene、Peter G. M.Wuts著、 1999年、A Wiley-Interscience Publication発行等に記載の方法)に準じて行われる。
B法は、一般式(I−B)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R2b、R4a及びnは、前述したものと同意義を示す。
第B1工程
本工程は、一般式(I−B)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、酸の存在下、前記A法第A1工程で得られる一般式(VII)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(X)を有する化合物及びハイドロシランと反応させる工程であり、例えば、Tetrahedron Lett. 1999、40巻、p.2295−2298等に記載の方法に準じて行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、ニトリル類、ハロゲン化炭化水素類又は芳香族炭化水素類であり、より好適には、アセトニトリル、ジクロロメタン又はトルエンである。
本工程において使用される酸は、例えば、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸若しくはトリフルオロメタンスルホン酸のような有機スルホン酸類;酢酸、蟻酸若しくはトリフルオロ酢酸のようなカルボン酸類;塩化亜鉛、四塩化スズ、ボロントリフルオリド、ボロントリブロミドのようなルイス酸;又は、酸性イオン交換樹脂であり、好適には、カルボン酸類であり、より好適には、トリフルオロ酢酸である。
本工程において使用されるハイドロシランは、トリクロロシラン、トリメチルシラン、トリエチルシラン、トリブチルシラン、エチルジメチルシラン、ジエチルメチルシラン又はt−ブチルジメチルシランであり、好適には、トリエチルシランである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至120℃であり、好適には10℃乃至110℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間乃至72時間であり、好適には4時間乃至48時間である。
なお、上記反応の終了後、さらに所望の化合物を得る目的で、R4aにおけるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基の保護基の脱保護反応を行ってもよい。
C法は、一般式(I−C)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R、R2b、R4a、Y及びnは、前述したものと同意義を示し、R1bは、C−Cアルキル基を示す。
第C1工程
本工程は、一般式(XI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基及び縮合剤の存在下、前記A法第A2工程で得られる一般式(VIII)を有する化合物を、ベンジルアルコールと反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N-メチルピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類又はエーテル類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミド又はテトラヒドロフランである。
本工程において使用される塩基は、例えば、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)であり、好適には、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン又は4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンである。
本工程において使用される縮合剤は、例えば、1−プロパンホスホン酸 環状無水物(T3P)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCCD)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(EDCI)、クロロぎ酸イソブチル(IBCF)、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール(CDI)、シアノホスホン酸ジエチル(DEPC)又はジフェニルリン酸アジド(DPPA)であり、好適には、DCCD又はEDCIであり、より好適には、EDCIである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至100℃であり、好適には−10℃乃至40℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至48時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
第C2工程
本工程は、一般式(XIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、アルゴン又は窒素雰囲気下、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(XI)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(XII)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N-メチルピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類又はエーテル類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミド又はテトラヒドロフランである。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり、好適には、アルカリ金属水素化物類であり、より好適には、水素化ナトリウム又は水素化カリウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至100℃であり、好適には−10℃乃至50℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至48時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
第C3工程
本工程は、一般式(XIV)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XIII)を有する化合物を、水素雰囲気下還元させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、エーテル類、アルコール類又はエステル類であり、より好適には、テトラヒドロフラン又は酢酸エチルである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:10〜10:1である。)を使用することができる。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、例えば、2価のパラジウム触媒又は0価のパラジウム触媒であり、好適には、パラジウム−活性炭素、酢酸パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)、パラジウム黒、臭化パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、沃化パラジウム(II)、シアン化パラジウム(II)、硝酸パラジウム(II)、酸化パラジウム(II)、硫酸パラジウム(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム(II)、アセチルアセトンパラジウム(II)、硫化パラジウム(II)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、テトラキス(アセトニトリル)パラジウム(II)、テトラフルオロボレート又は塩化アリールパラジウムダイマーであり、より好適には、パラジウム−活性炭素である。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至80℃であり、好適には10℃乃至60℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.1時間乃至48時間であり、好適には0.5時間乃至24時間である。
第C4工程
本工程は、一般式(I−C)を有する化合物を製造する工程であり、(i)〜(ii)から成る。
(i)本工程は、不活性溶媒中、縮合剤の存在下、一般式(XIV)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(IX)を有する化合物と反応させることにより前記A法の第A3工程の(i)と同様に行われる。
(ii)本工程は、不活性溶媒中、前記(i)で得られた化合物を、塩基と反応させることにより前記A法の第A3工程の(ii)と同様に行われる。
なお、上記反応の終了後、さらに所望の化合物を得る目的で、R4aにおけるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基の保護基の脱保護反応を行ってもよい。
D法は、一般式(I−D)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R1b、R2b、R4a及びnは、前述したものと同意義を示す。
第D1工程
本工程は、一般式(XV)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、縮合剤の存在下、塩基の存在下又は非存在下、前記C法第C3工程で得られる一般式(XIV)を有する化合物を、アンモニアと反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N-メチルピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類、エーテル類又はアルコール類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン又はi-プロパノールである。
本工程において使用される縮合剤は、例えば、1−プロパンホスホン酸 環状無水物(T3P)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCCD)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(EDCI)、クロロぎ酸イソブチル(IBCF)、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール(CDI)、シアノホスホン酸ジエチル(DEPC)又はジフェニルリン酸アジド(DPPA)であり、必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾールを共存させることもでき、好適には、DCCD又はEDCIであり、より好適には、EDCIである。
本工程において使用される塩基は、例えば、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)であり、好適には、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン又は4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンである。
本工程において使用されるアンモニアは、例えば、アンモニア水、アンモニアガス、アンモニア イソプロパノール溶液であり、好適には、アンモニア イソプロパノール溶液である。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−20℃乃至80℃であり、好適には0℃乃至60℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.2時間乃至12時間であり、好適には0.5時間乃至6時間である。
第D2工程
本工程は、一般式(I−D)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、酸の存在下、一般式(XV)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(X)を有する化合物及びハイドロシランと反応させることにより前記B法の第B1工程と同様に行われる。
なお、上記反応の終了後、さらに所望の化合物を得る目的で、R4aにおけるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基の保護基の脱保護反応を行ってもよい。
E法は、一般式(I−E)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R、R4a、Y及びnは、前述したものと同意義を示す。
第E1工程
本工程は、化合物(XVII)を製造する工程である。
本工程は、アルゴン又は窒素雰囲気下、不活性溶媒中、塩基の存在下、天然から単離される公知[例えば、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1991年、56巻、p.909−910]のカビ毒、セルコスポラミド(V)を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(XVI)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N-メチルピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類、スルホキシド類又はニトリル類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミドである。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり、好適には、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属炭酸水素塩類、アルカリ金属水素化物類、アルカリ金属水酸化物類又は有機金属塩基類であり、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃であり、好適には20℃乃至80℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間乃至96時間であり、好適には2時間乃至72時間である。
第E2工程
本工程は、化合物(XVIII)を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、硫酸の存在下、化合物(XVII)を、亜硝酸ナトリウムと反応させることにより前記A法の第A2工程と同様に行われる。
第E3工程
本工程は、一般式(XIX)を有する化合物を製造する工程であり、(i)〜(ii)から成る。
(i)本工程は、不活性溶媒中、縮合剤の存在下、塩基の存在下又は非存在下、化合物(XVIII)を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(IX)を有する化合物と反応させることにより前記A法の第A3工程(i)と同様に行われる。
(ii)本工程は、不活性溶媒中、前記(i)で得られた化合物を、塩基と反応させることにより前記A法の第A3工程(ii)と同様に行われる。
なお、上記反応の終了後、さらに所望の化合物を得る目的で、R4aにおけるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基の保護基の脱保護反応を行ってもよい。
第E4工程
本工程は、一般式(I−E)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XIX)を有する化合物を、水素雰囲気下還元させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、エーテル類、アルコール類又はエステル類であり、より好適には、エタノール又は酢酸エチルである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:10〜10:1である。)を使用することができる。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、例えば、2価のパラジウム触媒又は0価のパラジウム触媒であり、好適には、パラジウム−活性炭素、酢酸パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)、パラジウム黒、臭化パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、沃化パラジウム(II)、シアン化パラジウム(II)、硝酸パラジウム(II)、酸化パラジウム(II)、硫酸パラジウム(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム(II)、アセチルアセトンパラジウム(II)、硫化パラジウム(II)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、テトラキス(アセトニトリル)パラジウム(II)、テトラフルオロボレート又は塩化アリールパラジウムダイマーであり、より好適には、パラジウム−活性炭素である。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、10℃乃至80℃であり、好適には20℃乃至70℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至48時間であり、好適には1時間乃至36時間である。
F法は、一般式(I−F)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R4a及びnは、前述したものと同意義を示す。
第F1工程
本工程は、一般式(XX)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、酸の存在下、前記E法第E1工程で得られる化合物(XVII)を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(X)を有する化合物及びハイドロシランと反応させることにより前記B法の第B1工程と同様に行われる。
なお、上記反応の終了後、さらに所望の化合物を得る目的で、R4aにおけるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基の保護基の脱保護反応を行ってもよい。
第F2工程
本工程は、一般式(I−F)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XX)を有する化合物を、水素雰囲気下還元させることにより前記E法の第E4工程と同様に行われる。
G法は、一般式(I−G)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R、R1b、R4a、Y及びnは、前述したものと同意義を示す。
第G1工程
本工程は、化合物(XXI)を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基及び縮合剤の存在下、前記E法第E2工程で得られる化合物(XVIII)を、ベンジルアルコールと反応させることにより前記C法の第C1工程と同様に行われる。
第G2工程
本工程は、一般式(XXII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、アルゴン又は窒素雰囲気下、不活性溶媒中、塩基の存在下、化合物(XXI)を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(XII)を有する化合物と反応させることにより前記C法の第C2工程と同様に行われる。
第G3工程
本工程は、一般式(XXIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、一般式(XXII)を有する化合物を、塩基と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリルのようなニトリル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、水であり、好適には、アルコール類、エーテル類、又は、水であり、より好適には、エタノール、テトラヒドロフラン、又は、水である。必要に応じて、エタノールと水又はテトラヒドロフランと水の混合溶媒(混合比は1:100〜100:1である。)を使用することができる。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類であり、好適には、アルカリ金属水酸化物類であり、より好適には、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。必要に応じて、水溶液(例えば、1%〜50%であり、好適には、3%〜20%である。)として用いることができる。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至130℃であり、好適には、20℃乃至100℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0.5時間乃至12時間であり、好適には、1時間乃至5時間である。
第G4工程
本工程は、一般式(XXIV)を有する化合物を製造する工程であり、(i)〜(ii)から成る。
(i)本工程は、不活性溶媒中、縮合剤の存在下、塩基の存在下又は非存在下、一般式(XXIII)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(IX)を有する化合物と反応させることにより前記A法の第A3工程(i)と同様に行われる。
(ii)本工程は、不活性溶媒中、前記(i)で得られた化合物を、塩基と反応させることにより前記A法の第A3工程(ii)と同様に行われる。
なお、上記反応の終了後、さらに所望の化合物を得る目的で、R4aにおけるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基の保護基の脱保護反応を行ってもよい。
第G5工程
本工程は、一般式(I−G)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XXIV)を有する化合物を、水素雰囲気下還元させることにより前記E法の第E4工程と同様に行われる。
H法は、一般式(I−H)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R1b、R4a及びnは、前述したものと同意義を示す。
第H1工程
本工程は、一般式(XXV)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、縮合剤の存在下、塩基の存在下又は非存在下、前記G法第G3工程で得られる一般式(XXIII)を有する化合物を、アンモニアと反応させることにより前記D法の第D1工程と同様に行われる。
第H2工程
本工程は、一般式(XXVI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、酸の存在下、一般式(XXV)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(X)を有する化合物及びハイドロシランと反応させることにより前記B法の第B1工程と同様に行われる。
なお、上記反応の終了後、さらに所望の化合物を得る目的で、R4aにおけるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基の保護基の脱保護反応を行ってもよい。
第H3工程
本工程は、一般式(I−H)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XXVI)を有する化合物を、水素雰囲気下還元させることにより前記E法の第E4工程と同様に行われる。
I法は、一般式(I−I)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R、R、R、R及びnは、前述したものと同意義を示す。
第I1工程
本工程は、一般式(I−I)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、前記A法〜H法で得られる一般式(I−Z)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(XXVII)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、エーテル類又はアルコール類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、メタノール又はエタノールである。
本工程において反応に用いる一般式(XXVII)を有する化合物が塩酸塩のような塩である場合は、適宜中和するために塩基を共存させることができる。塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;又は、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり、好適には、アルカリ金属炭酸水素塩類であり、より好適には、炭酸水素ナトリウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至80℃であり、好適には20℃乃至50℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至36時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
J法は、一般式(I−J)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、R、R、R、R、R及びnは、前述したものと同意義を示す。
第J1工程
本工程は、一般式(I−J)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、前記A法〜H法で得られる一般式(I−Z)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(XXVIII)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、エーテル類、アルコール類、又はハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール又はジクロロメタンである。
本工程において反応に用いる一般式(XXVIII)を有する化合物が塩酸塩のような塩である場合は、適宜中和するために塩基を共存させることができる。塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;又は、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり、好適には、アルカリ金属炭酸水素塩類であり、より好適には、炭酸水素ナトリウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至80℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至48時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
K法は、前記B法第B1工程、前記D法第D2工程、前記F法第F1工程及び前記H法第H2工程で用いる一般式(X)を有する化合物のうち、一般式(XXXV)を有する化合物及び一般式(XXXVII)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、Zは、ハロゲン原子又はC−Cアルキル基を示し、Zは、メチル基又はエチル基を示す。
の結合位置は、一般式(XXXV)を有する化合物及び一般式(XXXVII)を有する化合物において、5、6、7位及び/又は8位であり、Zの数は、1乃至4である。
第K1工程
本工程は、一般式(XXX)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(XXIX)を有する化合物を、触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドの存在下又は非存在下、塩素化剤と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;又は、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類であり、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程において使用される塩素化剤は、例えば、塩酸のような無機酸;塩素のようなハロゲン分子類;三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リンのようなリン試薬類;塩化オキサリルのような塩化物;塩化チオニル、トルエンスルホン酸クロリドのようなスルフィン酸試薬類;又は、塩化スルホニルのようなスルホン酸試薬類であり、好適には、塩化物又はスルフィン酸試薬類であり、より好適には、塩化オキサリル又は塩化チオニルである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至130℃であり、好適には、10℃乃至80℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.1時間乃至24時間であり、好適には、0.5時間乃至5時間である。
第K2工程
本工程は、一般式(XXXI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、ルイス酸の存在下、一般式(XXX)を有する化合物を、エチレンと反応させる工程であり、例えば、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1968年、33巻、p.4288−4290等に記載の方法に準じて行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、ハロゲン化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程において使用されるルイス酸は、例えば、塩化アルミ、塩化亜鉛、四塩化スズ、三塩化チタン、ボロントリフルオリド又はボロントリブロミドであり、好適には、塩化アルミである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−75℃乃至40℃であり、好適には−20℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至24時間であり、好適には1時間乃至10時間である。
第K3工程
本工程は、一般式(XXXII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、一般式(XXXI)を有する化合物を、三臭化リン及びN,N−ジメチルホルムアミドと反応させる工程であり、例えば、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティー・パーキン・トランスアクッション・1(Journal of Chemical Society Perkin Transaction1)、1988年、p.2595−2601等に記載の方法に準じて行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、クロロホルムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−10℃乃至70℃であり、好適には0℃乃至60℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間乃至8時間であり、好適には2時間乃至6時間である。
第K4工程
本工程は、一般式(XXXIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、一般式(XXXII)を有する化合物を、ジクロロジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)又はパラジウム触媒と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、DDQと反応させる場合には、好適には、芳香族炭化水素類であり、より好適には、トルエンであり、パラジウム触媒と反応させる場合には、好適には、芳香族炭化水素類であり、より好適には、トルエンである。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、例えば、2価のパラジウム触媒又は0価のパラジウム触媒であり、好適には、パラジウム−活性炭素、酢酸パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)、パラジウム黒、臭化パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)又は沃化パラジウム(II)であり、より好適には、パラジウム−活性炭素である。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、10℃乃至160℃であり、DDQと反応させる場合には、好適には60℃乃至120℃であり、パラジウム触媒と反応させる場合には、好適には30℃乃至120℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至168時間であり、DDQと反応させる場合には、好適には6時間乃至96時間であり、パラジウム触媒と反応させる場合には、好適には1時間乃至120時間である。
第K5工程
本工程は、一般式(XXXV)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XXXIII)を有する化合物を、一般式(XXXIV)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミドである。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、例えば、2価のパラジウム触媒又は0価のパラジウム触媒であり、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、パラジウム−活性炭素、酢酸パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)、パラジウム黒、臭化パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)又はジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)であり、より好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、20℃乃至160℃であり、好適には40℃乃至120℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至12時間であり、好適には1時間乃至8時間である。
第K6工程
本工程は、一般式(XXXVI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XXXIII)を有する化合物を、トリ-n-ブチルビニルスズと反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミドである。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、例えば、2価のパラジウム触媒又は0価のパラジウム触媒であり、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、パラジウム−活性炭素、酢酸パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)、パラジウム黒、臭化パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、沃化パラジウム(II)又はジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)であり、より好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、20℃乃至160℃であり、好適には40℃乃至120℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至24時間であり、好適には1時間乃至12時間である。
第K7工程
本工程は、一般式(XXXVII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、水素雰囲気下、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XXXVI)を有する化合物を、反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アルコール類又はエステル類であり、より好適には、エタノール又は酢酸エチルである。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、パラジウム−活性炭素又はパラジウム黒であり、より好適には、パラジウム−活性炭素である。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃であり、好適には20℃乃至60℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至48時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
第K8工程
本工程は、一般式(XXXVII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(XXXIII)を有する化合物を、ジエチルメトキシボランと反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミドである。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、例えば、2価のパラジウム触媒又は0価のパラジウム触媒であり、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、パラジウム−活性炭素、酢酸パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)、パラジウム黒、臭化パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、沃化パラジウム(II)又はジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)であり、より好適には、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)である。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、20℃乃至160℃であり、好適には40℃乃至120℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至48時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
L法は、前記B法第B1工程、前記D法第D2工程、前記F法第F1工程及び前記H法第H2工程で用いる一般式(X)を有する化合物のうち、一般式(ILVI)を有する化合物及び一般式(L)を有する化合物を製造する方法である。
本発明において、Zは、前述したものと同意義を示し、Zは、第L3工程を経る場合にはC−Cアルキル基を示し、第L3工程を経ない場合(一般式(IL)を有する化合物と一般式(ILII)を有する化合物が同一である場合)にはZを示す。
の結合位置は、一般式(ILVI)を有する化合物及び一般式(L)を有する化合物において、5、6、7位及び/又は8位であり、Z及びZの数は、1乃至4である。
第L1工程
本工程は、一般式(XXXIX)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(XXXVIII)を有する化合物を、触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドの存在下又は非存在下、塩素化剤と反応させることにより、前記K法の第K1工程と同様に行われる。
第L2工程
本工程は、一般式(IL)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、ルイス酸の存在下、一般式(XXXIX)を有する化合物を、反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程において使用されるルイス酸は、例えば、塩化アルミ、塩化亜鉛、四塩化スズ、三塩化チタン、ボロントリフルオリド又はボロントリブロミドであり、好適には、塩化アルミである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至60℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至48時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
第L3工程
本工程は、一般式(ILII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(IL)を有する化合物を、一般式(ILI)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミドである。
本工程において使用されるパラジウム触媒は、例えば、2価のパラジウム触媒又は0価のパラジウム触媒であり、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、パラジウム−活性炭素、酢酸パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)、パラジウム黒、臭化パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)であり、より好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、20℃乃至160℃であり、好適には40℃乃至120℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至48時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
第L4工程
本工程は、一般式(ILIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、一般式(ILII)を有する化合物を、三臭化リン及びN,N−ジメチルホルムアミドと反応させることにより、前記K法の第K3工程と同様に行われる。
第L5工程
本工程は、一般式(ILIV)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、一般式(ILIII)を有する化合物を、ジクロロジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)又はパラジウム触媒と反応させることにより、前記K法の第K4工程と同様に行われる。
第L6工程
本工程は、一般式(ILV)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、トリ(ペンタフルオロフェニル)ボランの存在下、一般式(ILIV)を有する化合物を、トリエチルシランと反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃であり、好適には20℃乃至60℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、2時間乃至96時間であり、好適には6時間乃至72時間である。
第L7工程
本工程は、一般式(ILVI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、有機金属試薬の存在下、一般式(ILV)を有する化合物を、N,N−ジメチルホルムアミドと反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、エーテル類であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
本工程において使用される有機金属試薬は、例えば、ブチルリチウム、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムヘキサメチルジシラジド又はリチウムジイソプロピルアミドであり、好適には、ブチルリチウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−100℃乃至80℃であり、好適には−78℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.1時間乃至24時間であり、好適には0.5時間乃至8時間である。
第L8工程
本工程は、一般式(ILVII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(ILIII)を有する化合物を、臭化(メチル)トリフェニルホスホニウムと反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類であり、好適には、エーテル類であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
本工程において使用される塩基は、例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムトリメチルシロキシド、カリウムトリメチルシロキシド、リチウムトリメチルシロキシドのようなアルカリ金属トリアルキルシロキシド類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり、好適には、アルカリ金属水素化物類であり、より好適には、水素化ナトリウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−78℃乃至80℃であり、好適には−20℃乃至60℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至12時間であり、好適には1時間乃至8時間である。
第L9工程
本工程は、一般式(ILVIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、一般式(ILVII)を有する化合物を、ジクロロジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)又はパラジウム触媒と反応させることにより、前記K法の第K4工程と同様に行われる。
第L10工程
本工程は、一般式(ILIX)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、水素雰囲気下、不活性溶媒中、パラジウム触媒の存在下、一般式(ILVIII)を有する化合物を、反応させることにより、前記K法の第K7工程と同様に行われる。
第L11工程
本工程は、一般式(L)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、有機金属試薬の存在下、一般式(ILIX)を有する化合物を、N,N−ジメチルホルムアミドと反応させることにより、第L7工程と同様に行われる。
上記の各工程において、反応終了後、各目的化合物を常法に従って、反応混合物から単離して精製して次の工程に用いてもよく、あるいは反応後の粗生成物を減圧下濃縮して次の工程に用いてもよい。通常は、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水および水と混和しない有機溶媒(例えば、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥、ろ過後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。溶媒に不溶の目的化合物では、得られた固体の粗生成物を溶媒で洗浄して、精製することができる。
一般式(VI)、(IX)、(X)、(XII)、(XVI)、(XXVII)、(XXVIII)、(XXIX)、(XXXIV)、(XXXVIII)及び(ILI)を有する原料化合物は、公知化合物であるか、或いは公知化合物を出発原料に公知の方法又はそれに類似した方法に従って容易に製造される。
公知物質セルコスポラミド(V)は、以下に記載する方法に従って製造される。
1.セルコスポラミド生産菌
ラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens) SANK 19096株は、日本国長野県で採集された落葉に生じていた子実体から分離された。
そして、分離されたラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens) SANK 19096株(以下、単に「SANK 19096株」ともいう。)の培養物中にセルコスポラミドが見出された。
なお、セルコスポラミド生産菌としては、セルコスポラミドを生産するラキヌム属の菌であれば特に制限されないが、好適にはラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens) SANK 19096株である。
SANK 19096株について以下に記載する。
菌学上の特徴を記載するにあたり、コロニー色調の表示は「コーネルップ アンド ヴァンシャー (1978)メチューン ハンドブック オブ カラー 第三版、エリー メチューン、ロンドン、イギリス、1−252;(Kornerup, A & Wanscher, JH (1978) Methuen handbook of colour. 3rd ed., Eyre Methuen, London, UK, 1−252)」に従った。
SANK 19096株の培養下での菌学的性状を観察するため、以下の各培地を使用した。
ポテトデキストロース寒天(Potato Dextrose Agar)培地(以下、「PDA培地」という):ニッスイ・ポテトデキストロース寒天培地(日水製薬(株)製) 39gを蒸留水 1000mlに溶解させ、121℃にて15分間滅菌したのちプレートを作製する。
改良ワイツマン アンド シルバ−ヒュンター(Modified Weitzman and Silva−Hutner)培地(以下「WSH培地」という):日食オートミール 10g、硫酸マグネシウム七水和物 1g、リン酸二水素カリウム 1g、硝酸ナトリウム 1g及び寒天 20gを蒸留水 1000mlに溶解させ、121℃にて15分間滅菌したのちプレートを作製する。
マルトエキス寒天(Malt Extract Agar)培地(以下「MEA培地」という):マルトエキス 20g、ポリペプトンペプトン(日本製薬) 1g、グルコース 20g及び寒天 20gを蒸留水 1000mlに溶解させ、121℃にて15分間滅菌したのちプレートを作製する。
コーンミール寒天(Corn Meal Agar)培地(以下、「CMA培地」という):ニッスイ・コーンミールアガール(日水製薬(株)製) 17gを蒸留水 1000mlに溶解させ、121℃にて15分間滅菌したのちプレートを作製する。
SANK 19096株の分離に用いた子実体乾燥標本の菌学的性状を以下に記す。
子のう盤は短柄、水で戻した時は、高さ263μm、直径約557μm、盤面は浅い凹状で、淡褐色を呈す。乾燥時は縁が内側に褶曲し、直径は499μmで、淡褐色を呈す。托外皮層は方形菌糸組織様を呈し、淡褐色から褐色を呈し、厚壁の細胞からなり、最外層から毛様の短い突起あるいは毛を形成する。托髄層は密な交錯菌糸組織からなり、無色である。毛は円筒形で、真直あるいはやや湾曲し、先端は鈍頭、隔壁を有し、表面に粒状を有し、褐色を呈し、幅4.5−6μm、長さ71−76μmである。毛先端部には希に結晶が付着する。柄は円筒形で、淡褐色を呈し、長さ115μmである。子のうは無弁で、円筒状棍棒形であり、8胞子を含み、その大きさは30−43×3.5−5μmである。子のうの先端はメルツァー試薬によって青変する。側糸は槍先状で、無隔壁、希に1−2隔壁、無色、長さ50.9−68.7μmで、最も太い部分で2.7−4.1μm、子のう先端より9.1−16.5μm長くのびる。子のう胞子は紡錘形から長楕円形で、無隔壁であり、無色、その大きさは5.5−8.5×1.3−2.2μmである。
SANK 19096株は前記各培地上で以下のような菌学的性状を示す。
PDA培地でのコロニーは、23℃、21日間の培養で直径 19−21mmとなる。コロニーはビロード状から綿毛状で、中心部に向かって隆起した菌糸層よりなり、赤灰色(Reddish Grey(11B2))から白色を呈する。浸出液、菌核、分生子は観察されない。裏面は、中心部では灰橙色(Greyish Orange(5B4))で、縁辺部では白色を呈し、放射状のしわを有する。可溶性色素は観察されない。菌糸は有隔壁、分枝し、無色、1.5−3.5μmとなる。
WSH培地でのコロニーは、23℃、21日間の培養で直径 29−31mmとなる。コロニーは羊毛状からビロード状で、薄い菌糸層よりなり、白色を呈する。浸出液、菌核、分生子は観察されない。裏面は、白色を呈する。可溶性色素は観察されない。
CMA培地でのコロニーは、23℃、21日間の培養で直径 33−34mmとなる。コロニーは極めて薄い菌糸層のみで、無色となる。浸出液、菌核、分生子は観察されない。裏面は、無色となる。可溶性色素は観察されない。
MEA培地でのコロニーは、23℃、21日間の培養で直径 21−22mmとなる。コロニーは中心部で綿毛状、縁辺部に向けて菌糸が密集しビロード状となり、灰黄色(Greyish Yellow (4C4))から黄白色(Yellowish White(4A1))を呈し、気中菌糸の密集した部分では白色を呈す、縁辺部は基底菌糸のみで茶橙色(Browish Orange (5C3))から黄灰色(Orange Grey(5C2))を呈する。浸出液、菌核、分生子は観察されない。裏面は、黄茶色(Yellowish Brown(5D6))から灰橙色(Greyish Orange(5B3))を呈し、縁辺部で白色を呈する。可溶性色素は観察されない。
以上のような菌学的特徴はスプーナーの文献「スプーナー(1987)ビブリオテカ ミコロギカ、116:1−711」(Spooner,BM(1987) Bibliothca Mycologiica 116:1−711)のラキヌム属の記載に一致した。したがって、本菌をラキヌム・エスピー(Lachnum sp.)と同定し、ラキヌム・エスピー(Lachnum sp.) SANK 19096株と命名した。
SANK19096株は、さらに、デニスの文献(「デニス(1949)マイコロジカル ペーパーズ 32:1−97」 (Dennis, RWG (1949) Mycological Papers 32:1−97))のダシスキファス・フセッセンス(Dasyscyphus fuscescens (Pers.) Gray)及び、タナカとホソヤの文献(「タナカ&ホソヤ(2001)マイコサイエンス42:597−609」 (Tanaka,I & Hosoya,T (2001) Mycoscience 42:597−609))のラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens (Pers.) P.Karst.)の種の記載とわずかな例外を除いて一致した。ダシスキファス・フセッセンスは現在ではラキヌム・フセッセンスの異名とされている。また、バラールとクレグルステイナーの文献(「バラール&クレグルステイナー(1985)バイヘフテン ツーア ツァイトシュリフト フォー ミコロギー6:1−160」 (Baral,HO & Krieglsteiner,GJ (1985) Beihefte zur Zeitschrift fur Mykologie 6:1−160))では、ラキヌム・フセッセンスのように毛が茶色のラキヌム属の種に対して新属ブルンニピラ(Brunnipila)属を設立しラキヌム属とは別属として取り扱っている。そして、バラールとクレグルステイナーの文献の中でラキヌム・フセッセンスはブルンニピラ・フセッセンス(Brunnipila fuscescens (Pers.) Baral)の異名として扱われている。しかし、この考え方は広くは受け入れられておらず、カークらの著書「カークら編(2001)アインスワース アンド ビスビー’ズ ディクショナリー オブ フンギ 9版、CABIインターナショナル、ウォリンフォード、イギリス、1−655」 (Krik,PM et al.(2001)Ainsworth & Bisby’s Dictionary of Fungi 9th edition, CABI International, Wallingford ,UK, 1−655)ではブルンニピラ属はラキヌム属の異名として取り扱われている。したがって、本特許では、タナカとホソヤの文献に従いSANK 19096株をラキヌム・フセッセンスと同定して、ラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens)SANK 19096と命名した。
SANK 19096株は、Lachnum sp.SANK 19096として、2005年5月24日付けで独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(住所:日本国茨城県つくば市東1−1−1中央第6)に国際寄託され、受託番号FERM BP−10338が付与された。
周知の通り、真菌類は自然界において、又は人工的な操作(例えば、紫外線照射、放射線照射、化学薬品処理等)により、変異を起こしやすく、本発明のSANK 19096株もその点は同じである。本発明にいうSANK 19096株はその全ての変異株を包含する。
また、これらの変異株の中には、遺伝的方法、たとえば組み換え、形質導入、形質転換等によりえられたものも包含される。即ち、セルコスポラミドを生産するSANK 19096株、それらの変異株およびそれらと明確に区別されない菌株は全てSANK 19096株に包含される。
2.培養
セルコスポラミド生産菌は、微生物による発酵生産に通常使用されるような、微生物が資化できる炭素源、窒素源および無機塩を含有する培地を用いて培養することができる。
炭素源としては、グルコース、フルクトース、マルトース、シュークロース、マンニトール、グリセリン、デキストリン、オート麦、ライ麦、押麦、トウモロコシデンプン、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆粉、綿実油、糖蜜、クエン酸、酒石酸等を単独で用いるか、あるいは2つ以上を併用することができる。炭素源の含有量は、通常、培地量の1〜10重量%で変量する。
窒素源としては、蛋白質もしくはその加水分解物を含有する物質、無機塩等を用いることができる。そのような窒素源としては、大豆粉、フスマ、落花生粉、綿実油、カゼイン加水分解物、ファーマミン、魚粉、コーンスチープリカー、ペプトン、肉エキス、イースト、イーストエキス、マルトエキス、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム等を例示することができる、それらは単独で用いるか、あるいは2つ以上を併用することができる。窒素源の含有量は、通常、培地量の0.1〜10重量%の範囲で変量する。
栄養無機塩としては、イオンを得ることができる通常の塩類、金属塩等を用いることができる。塩類としては、ナトリウム、アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サルフェート、クロライド、カーボネート等を例示することができる。金属塩としては、カリウム、カルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の金属塩を例示することができる。
また、ビタミンB1、ビオチンのようなビタミン類、チアミンのような菌体増殖促進物質等も必要に応じて添加してもよい。
セルコスポラミド生産菌を液体培養するに際しては、シリコン油、植物油、界面活性剤等を消泡剤として使用することができる。セルコスポラミドを製造する目的でSANK 19096株を培養する際の培地のpHは、培地の成分、生育温度等により異なるが、通常発酵生成物を生産するために用いられるpHであればよい。
SANK 19096株の培養温度は、培地の成分、pH等により異なるが、通常、10℃〜30℃であり、20〜26℃の範囲が生育に良好である。セルコスポラミドの生産には、23〜26℃が好適である。
セルコスポラミド製造のための培養方法としては、特に制限はなく、微生物一般に用いられる培養方法であればよく、固形培地を用いた培養法、攪拌培養法、振とう培養法、通気撹拌培養法等を使用することができる。
以下にセルコスポラミドを製造するためのSANK 19096株の培養方法を示すが、セルコスポラミドを製造できる限りにおいて、本方法に限定されない。
SANK 19096株の培養は、通常、1つ又は2つ以上の段階からなる種培養より開始し、ロータリー振盪培養機中で20〜26℃(好適には26℃)で、5〜10日間(好適には7日間)あるいは十分に生育するまで振とうして行う。
SANK 19096株を固体培養する場合、上記の種培養液を三角フラスコなどの固体培地培養容器中の本培養培地に接種することができる。培養は、接種した固体培地培養容器を20〜26℃(好適には26℃)で10〜20日間(好適には14日間)静置して、生産培養を行う。このようにして得られた本培養培地(培養物)中に所望のセルコスポラミドを得ることができる。
SANK 19096株を比較的小さな規模で液体培養する場合、本培養培地を含む三角フラスコに種培養液を接種し、ロータリー振盪培養機中で、20〜26℃(好適には26℃)で数日間振とうする。このようにして得られた培養液(培養物)中に所望のセルコスポラミドを得ることができる。
一方、SANK 19096株を比較的大きな規模で液体培養する場合、攪拌機、通気装置、保温装置等をつけた適当なタンクを用いることが好ましい。該装置を用いることにより、培地を予め該タンクの中で作製することができる。例えば、本培養培地を121℃にて加熱滅菌し、冷却する。次いで、種培養物を接種し、26℃にて通気攪拌しつつ本培養を行う。このようにして得られた培養液(培養物)中に所望のセルコスポラミドを得ることができる。このような培養方法は、所望のセルコスポラミドを大量に製造するのに適している。
本発明のセルコスポラミド生産菌を培養して該物質を製造する場合、該培養物中のセルコスポラミドの生産量は、後述する高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等により、経時的に追跡することができる。HPLC分析にて追跡する場合、予め、培養物をアセトン等の親水性溶媒で抽出し、該親水性溶媒を留去した後、酢酸エチル等の水と混和しない溶媒で抽出する。次いで、該水と混和しない溶媒を留去した後、適当な溶媒に再溶解したものを分析又は試験に供することが好ましい。
3.セルコスポラミドの回収・精製
上記「2.培養」の項に示した方法によって培養したセルコスポラミド生産菌の固形培地(培養物)又は培養液(培養物)よりセルコスポラミドを回収することができる。セルコスポラミドの回収及び精製方法はセルコスポラミドが回収及び精製できる限りにおいて特に制限されない。
例えば、セルコスポラミド生産菌の液体培養終了後、培養液(培養物)にアセトン等の水と混和する有機溶媒を加え、珪藻土等を助剤とするろ過操作又は遠心分離操作等により、培養物を可溶性画分(培養上清)および不溶性画分(菌体)に分別し、得られた培養上清に存在するセルコスポラミドをその物理化学的性状を利用して抽出精製することによってセルコスポラミドを回収することができる。また、別の方法としてはセルコスポラミド生産菌の液体培養終了後の培養液(培養物)にセライト等のろ過助剤を添加後、ろ過し、得られた菌体を含む不溶性画分を、アセトン等の水と混和する溶媒の水溶液に浸し、菌体より抽出したセルコスポラミドを更にその物理化学的性状を利用して抽出精製することによってもセルコスポラミドを回収することもできる。
培養上清からのセルコスポラミドの精製方法としては例えば、培養上清に塩酸等の酸性物質を加え、pHを3.0に調整し、次いで酢酸エチルを添加して抽出方法を挙げることができるがこれらに制限されない。
ここで得られた抽出物を、シリカゲル、マグネシウム−シリカゲル系のフロリジル等の担体を用いた吸着カラム・クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、TSKゲルトヨパールHW−40F(登録商標、トーソー(株)社製)、セファデックスLH−20(登録商標、アマシャム バイオサイエンス社製)等を用いた分配カラムクロマトグラフィー、コスモシール140C18(登録商標、ナカライテスク社製)等を用いた逆相カラムクロマトグラフィー、順相もしくは逆相カラムを用いたHPLC等により精製し、所望のセルコスポラミドを単離することができる。
本発明のセルコスポラミドを精製する際の、各精製工程における該物質の挙動は、例えば、次の条件によるHPLCにより追跡することができる。
(セルコスポラミドを検出するためのHPLCの条件)
分離カラム: YMC J’sphere ODS-H80 S−4 4.6x150mm ( ワイエムシイ( 株 )製 )
移動相:アセトニトリル:0.4%トリエチルアミン−リン酸緩衝液(pH3.2)(45:55)
流速: 1.0ml/分
検出: 紫外部吸収 225nm
保持時間: 9.3分
本発明の前記一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルを、医薬として使用する場合には、それ自体或は適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又は注射剤若しくは坐剤等による非経口的に投与することができる。
これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルランのような有機系賦形剤;軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのような炭酸塩;及び、硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることができる。)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DLロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;及び、上記澱粉誘導体を挙げることができる。)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げることができる。)、崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシルメチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;及び、カルボキシルメチルスターチ、カルボキシルメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾されたデンプン・セルロース類を挙げることができる。)、安定剤(メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を挙げることができる。)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料及び香料等を挙げることができる。)、希釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造される。
その使用量は患者(温血動物、特に人間)の症状、年齢等により異なるが、経口投与の場合には、1回当り1日下限0.0015mg/kg体重(好適には、0.008mg/kg体重)、上限70mg/kg体重(好適には、7mg/kg体重)を、静脈内投与の場合には、1回当り1日下限0.00015mg/kg体重(好適には、0.0008mg/kg体重)、上限8.5mg/kg体重(好適には、5mg/kg体重)を成人に対して、1日当り1乃至6回症状に応じて投与することが望ましい。
以下に、実施例、参考例、試験例及び製剤例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定するものではない。
(実施例1)(9aS)−8−アセチル−N−ベンジル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−1)
(1a)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
参考例3で得られたセルコスポラミド(10.49g,31.7mmol)をジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、ヨウ化メチル(5.0mL,80mmol)と炭酸カリウム(9.03g,65.3mmol)を加え窒素雰囲気下、室温で24時間攪拌した。反応液から炭酸カリウムを濾別し、0.1N塩酸(200mL)を加え、酢酸エチル(500mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチル中から再結晶化させることにより、黄色結晶の目的化合物(7.19g,収率66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.94 (3H, s), 5.73 (1H, brs), 6.04 (1H, s), 6.36 (1H,s), 7.10 (1H, brs), 10.79 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 346.0933 (M+H)+
(1b)(9aS)−8−アセチル−N−ベンジル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(1.11g,3.21mmol)をトルエン(50mL)に懸濁させ、ベンズアルデヒド(1.30mL,12.7mmol)、トリエチルシラン(2.00mL,12.6mmol)、トリフルオロ酢酸(1.00mL,13.0mmol)を加えて、窒素雰囲気下に加熱還流しながら8時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後に減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=80/1〜60/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(1.04g,収率74%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.63 (1H, dd, J=5.4, 15.1Hz), 4.69 (1H, dd, J=5.4, 15.1Hz), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H,s), 7.28-7.38 (6H, m), 10.70 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 436.1428 (M+H)+
(実施例2)(9aS)-8-アセチル-N-ベンジル-1,3,7-トリヒドロキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド(例示化合物番号2−1)
(2a)(9aS)-8-アセチル-3-(ベンジルオキシ)-1,7-ジヒドロキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド
参考例3で得られたセルコスポラミド(2.07g, 6.25mmol)をジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、ベンジルブロミド(1.90mL, 16.0mmol)と炭酸カリウム(2.40g, 17.4mmol)を加え窒素雰囲気下、70℃で5時間攪拌した。反応液から炭酸カリウムを濾別し、0.1N塩酸(100mL)を加え、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=50/1〜20/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(805mg, 収率31%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.77 (3H, s), 2.65 (3H, s), 5.14 (2H, d, J=1.9Hz), 5.61 (1H, brs), 6.04 (1H, s), 6.45 (1H,s), 7.10 (1H, brs), 7.40-7.46 (5H, m), 10.81 (1H, s), 18.83 (1H, S).
MS (ESI) m/z: 444.1049 (M+H)+
(2b)(9aS)-8-アセチル-N-ベンジル-3-(ベンジルオキシ)-1,7-ジヒドロキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド
実施例(2a)で製造した(9aS)-8-アセチル-3-(ベンジルオキシ)-1,7-ジヒドロキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド(1.46g, 3.46mmol)、ベンズアルデヒド(1.40mL, 13.7mmol)、トリエチルシラン(2.20mL, 13.8mmol)、トリフルオロ酢酸(1.00mL, 12.6mmol)およびトルエン(50mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(1.05g, 収率59%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.77 (3H, s), 2.65 (3H, s), 4.46-4.58 (2H, m), 5.06 (2H, d, J=3.4Hz), 6.04 (1H, s), 6.43 (1H,s), 7.13-7.38 (10H, m), 7.45 (1H, brs), 10.73 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 534.1540 (M+Na)+
(2c)(9aS)-8-アセチル-N-ベンジル-1,3,7-トリヒドロキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド
実施例(2b)で製造した(9aS)-8-アセチル-N-ベンジル-3-(ベンジルオキシ)-1,7-ジヒドロキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド(922mg, 1.80mmol)を酢酸エチル(10mL)とエタノール(15mL)の混合溶媒に溶解し、10%パラジウム炭素触媒(157mg)を加え、1気圧の水素雰囲気下、室温で6時間攪拌した。反応液からパラジウム炭素触媒を濾別した後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=100/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(499mg, 収率66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.66 (3H, s), 4.63-4.72 (2H, m), 5.92 (1H, s), 6.34 (1H,s), 7.31-7.41 (6H, m), 10.49 (1H, s), ,13.20 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 422.1216 (M+H)+
(実施例3)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N−(2−メトキシベンジル)−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−19)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.900g,2.61mmol)、2−アニスアルデヒド(1.26mL,10.4mmol)、トリエチルシラン(1.66mL,10.4mmol)、トリフルオロ酢酸(0.800mL,10.4mmol)およびトルエン(27mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.752g,収率62%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.87 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.59-4.64 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.31 (1H, s), 6.90-6.93 (2H, m), 7.25-7.29 (1H, m), 7.37 (1H, d, J=7.5Hz), 7.58 (1H, brs), 10.66 (1H, s), 18.80 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 466.1490 (M+H)+
(実施例4)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N−(3−メトキシベンジル)−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−18)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.900g,2.61mmol)、3−アニスアルデヒド(1.27mL,10.4mmol)、トリエチルシラン(1.66mL,10.4mmol)、トリフルオロ酢酸(0.800mL,10.4mmol)およびトルエン(27mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.868g,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.88 (3H, s), 4.61-4.65 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H, s), 6.82 (1H, d, J=8.3Hz), 6.92-6.96 (2H, m), 7.24-7.30 (2H, m), 10.69 (1H, s), 18.81 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 466.1490 (M+H)+
(実施例5)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N−(4−メトキシベンジル)−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−17)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.900g,2.61mmol)、4−アニスアルデヒド(0.705mL,5.79mmol)、トリエチルシラン(0.922mL,5.79mmol)、トリフルオロ酢酸(0.446mL,5.79mmol)およびトルエン(15mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.375g,収率56%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.86 (3H, s), 4.56-4.60 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.32 (1H, s), 6.88 (2H, d, J=8.3Hz), 7.29 (2H, d, J=8.3Hz), 10.68 (1H, s), 18.81 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 466.1507 (M+H)+
(実施例6)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N−(2−フルオロベンジル)−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−4)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.800g,2.32mmol)、2−フルオロベンズアルデヒド(0.976g,9.27mmol)、トリエチルシラン(1.48mL,9.27mmol)、トリフルオロ酢酸(0.710mL,9.27mmol)およびトルエン(24mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.786g,収率75%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.90 (3H, s), 4.63-4.72 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H, s), 7.04-7.13 (2H, m), 7.26 (1H, m), 7.45 (1H, t, J=7.9Hz), 7.58 (1H, brs), 10.72 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 454.1304 (M+H)+
(実施例7)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N−(3−フルオロベンジル)−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−3)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.550g,1.59mmol)、3−フルオロベンズアルデヒド(0.676g,6.37mmol)、トリエチルシラン(1.01mL,6.37mmol)、トリフルオロ酢酸(0.491mL,6.37mmol)およびトルエン(16.5mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.332g,収率46%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.90 (3H, s), 4.60-4.71 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.35 (1H, s), 6.97 (1H, m), 7.09 (1H, d, J=9.8Hz), 7.14 (1H, d, J=7.3Hz), 7.31 (1H, m), 7.40 (1H, brs), 10.73 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 454.1311 (M+H)+
(実施例8)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N−(4−フルオロベンジル)−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−2)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.550g,1.59mmol)、4−フルオロベンズアルデヒド(0.683g,6.37mmol)、トリエチルシラン(1.01mL,6.37mmol)、トリフルオロ酢酸(0.491mL,6.37mmol)およびトルエン(16.5mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.333g,収率46%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.88 (3H, s), 4.55-4.67 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H, s), 7.03 (2H, t, J=8.7Hz), 7.32-7.35 (3H, m), 10.72 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 454.1307 (M+H)+
(実施例9)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(ピリジン−3−イルメチル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−463)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.900g,2.61mmol)、3−ピリジンカルボキサルデヒド(0.980mL,10.4mmol)、トリエチルシラン(1.66mL,10.4mmol)、トリフルオロ酢酸(0.800mL,10.4mmol)およびトルエン(27mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.221g,収率19%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.63-4.75 (2H, m), 6.03 (1H, s), 6.35 (1H, s), 7.39 (1H, t, J=6.0Hz), 7.60 (1H, brs), 7.88 (1H, d, J=8.3Hz), 8.57 (1H, d, J=4.4Hz), 8.68 (1H, s), 10.78 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 437.1369 (M+H)+
(実施例10)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−199)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(5.04g,14.6mmol)をアセトニトリル(200mL)に懸濁させ、、1−ナフトアルデヒド(4.00mL,29.5mmol)、トリエチルシラン(4.70mL,29.5mmol)、トリフルオロ酢酸(2.30mL,29.9mmol)を加えて、窒素雰囲気下、室温で3日間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=80/1〜60/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(5.46g,収率77%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.72 (3H, s), 5.03 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 5.11 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H,s), 7.29 (1H, brs), 7.43-7.59 (3H, m), 7.83 (1H, d, J=8.6Hz), 7.90 (1H, d, J=8.6Hz), 8.12 (1H, d, J=8.6Hz), 10.66 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 486.1551 (M+H)+
(実施例11)(9aS)−8−アセチル−N−(2,6−ジフルオロベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−30)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(702mg,2.03mmol)、2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(870μL,8.08mmol)、トリエチルシラン(1.30mL,8.16mmol)、トリフルオロ酢酸(630μL,8.18mmol)およびトルエン(20mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(559mg,収率58%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.65 (1H, dd, J=5.9, 14.6Hz), 4.78 (1H, dd, J=5.9, 14.6Hz), 6.02 (1H, s), 6.32 (1H,s), 6.91 (2H, t, J=7.8Hz), 7.23 (1H, m), 7.66 (1H, brs), 10.72 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 472.1198 (M+H)+
(実施例12)(9aS)−8−アセチル−N−(2,3−ジフルオロベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−27)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(602mg,1.74mmol)、2,3−ジフルオロベンズアルデヒド(760μL,6.95mmol)、トリエチルシラン(1.10mL,6.91mmol)、トリフルオロ酢酸(540μL,7.01mmol)およびトルエン(20mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(420mg,収率51%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.64 (1H, dd, J=5.9, 15.1Hz), 4.72 (1H, dd, J=5.9, 15.1Hz), 6.02 (1H, s), 6.34 (1H,s), 7.02-7.11 (2H, m), 7.22(1H, t, J=7.8Hz), 7.66 (1H, brs), 10.72 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 472.1205 (M+H)+
(実施例13)(9aS)−8−アセチル−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−28)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(607mg,1.76mmol)、2,4−ジフルオロベンズアルデヒド(770μL,7.04mmol)、トリエチルシラン(1.12mL,7.03mmol)、トリフルオロ酢酸(540μL,7.01mmol)およびトルエン(20mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(356mg,収率43%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.90 (3H, s), 4.58 (1H, dd, J=5.9, 15.1Hz), 4.65 (1H, dd, J=5.9, 15.1Hz), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H,s), 6.80-6.87 (2H, m), 7.45 (1H, m), 7.59 (1H, brs), 10.74 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 472.1214 (M+H)+
(実施例14)(9aS)−8−アセチル−N−(2,5−ジフルオロベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−29)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(606mg,1.76mmol)、2,5−ジフルオロベンズアルデヒド(760μL,7.01mmol)、トリエチルシラン(1.12mL,7.03mmol)、トリフルオロ酢酸(540μL,7.01mmol)およびトルエン(20mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(487mg,収率59%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.62 (1H, dd, J=5.9, 15.6Hz), 4.69 (1H, dd, J=5.9, 15.6Hz), 6.03 (1H, s), 6.35 (1H,s), 6.90-7.03 (2H, m), 7.18 (1H, m), 7.67 (1H, brs), 10.75 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 472.1207 (M+H)+
(実施例15)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−203)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.350g,0.101mmol)、4−フルオロ−1−ナフタレンカルボキサルデヒド(0.706mL,4.05mmol)、トリエチルシラン(0.645mL,4.05mmol)、トリフルオロ酢酸(0.312mL,4.05mmol)およびトルエン(10.5mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.304g,収率60%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.72 (3H, s), 3.88 (3H, s), 5.00-5.10 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.28 (1H, s), 7.12 (1H, m), 7.48 (1H, m), 7.59-7.65 (2H, m), 8.11-8.19 (2H, m), 10.69 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 504.1447 (M+H)+
(実施例16)(9aS)-8-アセチル-N-(2-クロロベンジル)-1,7-ジヒドロキシ-3-メトキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド(例示化合物番号1−7)
実施例(1a)で製造した(9aS)-8-アセチル-1,7-ジヒドロキシ-3-メトキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド(607mg, 1.76mmol)、2-クロロベンズアルデヒド(790μL, 7.02mmol)、トリエチルシラン(1.12mL, 7.03mmol)、トリフルオロ酢酸(540μL, 7.01mmol)およびトルエン(20mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(440mg, 収率53%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.91 (3H, s), 4.64-4.76 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H,s), 7.21-7.25 (2H, m), 7.38 (1H, dd, J=6.5, 2.4Hz), 7.52 (1H, dd, J=6.5, 2.7Hz), 7.79 (1H, brs), 10.73 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 470.1008 (M+H)+
(実施例17)(9aS)-8-アセチル-N-(2-ブロモベンジル)-1,7-ジヒドロキシ-3-メトキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド(例示化合物番号1−10)
実施例(1a)で製造した(9aS)-8-アセチル-1,7-ジヒドロキシ-3-メトキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド(606mg, 1.75mmol)、2-ブロモベンズアルデヒド(810μL, 7.00mmol)、トリエチルシラン(1.12mL, 7.03mmol)、トリフルオロ酢酸(540μL, 7.01mmol)およびトルエン(20mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(332mg, 収率37%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.62-4.75 (2H, m), 6.03 (1H, s), 6.33 (1H,s), 7.15 (1H, t, J=7.8Hz), 7.29 (1H, t, J=7.8Hz), 7.54 (1H, d, J=7.8Hz), 7.57 (1H, d, J=7.8Hz), 7.83 (1H, brs), 10.73 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 514.0505 (M+H)+
(実施例18)(9aS)-8-アセチル-N-(2-フルオロ-5-ニトロベンジル)-1,7-ジヒドロキシ-3-メトキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド(例示化合物番号1−55)
実施例(1a)で製造した(9aS)-8-アセチル-1,7-ジヒドロキシ-3-メトキシ-9a-メチル-9-オキソ-9,9a-ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン-4-カルボキサミド(610mg, 1.77mmol)、2-フルオロ-5-ニトロベンズアルデヒド(1.19g, 7.03mmol)、トリエチルシラン(1.12mL, 7.03mmol)、トリフルオロ酢酸(540μL, 7.01mmol)およびトルエン(20mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(170mg, 収率19%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.98 (3H, s), 4.68-4.82 (2H, m), 6.03 (1H, s), 6.38 (1H,s), 7.21 (1H, t, J=9.0Hz), 7.59 (1H, t, brs), 8.18 (1H, m), 8.39 (1H, dd, J=6.4, 2.9Hz), 10.78 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 499.1148 (M+H)+
(実施例19)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(ペンタフルオロベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−164)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(608mg,1.76mmol)、ペンタフルオロベンズアルデヒド(870μL,7.06mmol)、トリエチルシラン(1.12mL,7.03mmol)、トリフルオロ酢酸(540μL,7.01mmol)およびトルエン(20mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(261mg,収率28%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.93 (3H, s), 4.62 (1H, dd, J=6.4, 14.7Hz), 4.76 (1H, dd, J=6.4, 14.7Hz), 6.03 (1H, s), 6.34 (1H,s), 7.83 (1H, brs), 10.80 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 526.0915 (M+H)+
(実施例20)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(4−フェノキシベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−23)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.600g,1.74mmol)、4−フェノキシベンズアルデヒド(1.22mL,6.95mmol)、トリエチルシラン(1.11mL,6.95mmol)、トリフルオロ酢酸(0.535mL,6.95mmol)およびトルエン(18.0mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.363g,収率40%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.88 (3H, s), 4.58-4.64 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.33 (1H, s), 6.80-7.10 (4H, m), 7.26-7.40 (5H, m), 10.70 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 528.1653 (M+H)+
(実施例21)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(2−メチルベンジル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−13)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.200g,5.79mmol)、2−メチルベンズアルデヒド(0.268mL,2.32mmol)、トリエチルシラン(0.369mL,2.32mmol)、トリフルオロ酢酸(0.179mL,2.32mmol)およびトルエン(6.0mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.212g,収率82%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.86 (3H, s), 4.58-4.68 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.32 (1H, s), 7.11-7.22 (4H, m), 7.34 (1H, m), 10.67 (1H, s), 18.81 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 450.1570 (M+H)+
(実施例22)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(3−メチルベンジル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−12)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.200g,5.79mmol)、3−メチルベンズアルデヒド(0.273mL,2.32mmol)、トリエチルシラン(0.369mL,2.32mmol)、トリフルオロ酢酸(0.179mL,2.32mmol)およびトルエン(6.0mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.217g,収率83%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.57-4.67 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H, s), 7.09-7.29 (5H, m), 10.68 (1H, s), 18.81 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 450.1560 (M+H)+
(実施例23)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(4−メチルベンジル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−11)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.200g,5.79mmol)、4−メチルベンズアルデヒド(0.273mL,2.32mmol)、トリエチルシラン(0.369mL,2.32mmol)、トリフルオロ酢酸(0.179mL,2.32mmol)およびトルエン(6.0mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.193g,収率74%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.34 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.86 (3H, s), 4.55-4.65 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.32 (1H, s), 7.14-7.18 (2H, m), 7.25-7.28 (3H, m), 10.67 (1H, s), 18.81 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 450.1559 (M+H)+
(実施例24)(9aS)−8−アセチル−N−(4−クロロベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−5)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(253mg,0.733mmol)、4−クロロベンズアルデヒド(412mg,2.93mmol)、トリエチルシラン(470μL,2.95mmol)、トリフルオロ酢酸(230μL,2.99mmol)およびトルエン(10mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(151mg,収率44%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.66 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.59 (1H, dd, J=5.9, 15.6Hz), 4.65 (1H, dd, J=5.9, 15.6Hz), 6.03 (1H, s), 6.35 (1H,s), 7.32 (4H, s), 7.40 (1H, brs), 10.73 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 470.0996 (M+H)+
(実施例25)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(4−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−212)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(301mg,0.872mmol)、4−メチル−1−ナフトアルデヒド(469mg,2.76mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(330mg,収率66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.70 (3H, s), 3.70 (3H, s), 5.02 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.08 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H,s), 7.21-7.60 (5H, s), 8.05-8.14 (2H, m), 10.65 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 500.1703 (M+H)+
(実施例26)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N−[(4−メトキシ−1−ナフチル)メチル]−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−269)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(303mg,0.877mmol)、4−メトキシ−1−ナフトアルデヒド(503mg,2.70mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(247mg,収率55%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.01 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=5.2, 14.3Hz), 5.02 (1H, dd, J=5.2, 14.3Hz), 6.00 (1H, s), 6.25 (1H,s), 6.77 (1H, d, J=7.9Hz), 7.17 (1H, brs), 7.47 (1H, d, J=7.9Hz), 7.50-7.60 (2H, m), 8.05 (1H, d, J=8.3Hz), 8.33 (1H, d, J=8.3Hz), 10.64 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 516.1651 (M+H)+
(実施例27)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−210)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(304mg,0.880mmol)、2−メチル−1−ナフトアルデヒド(448mg,2.63mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(379mg,収率86%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.63 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.62 (3H, s), 5.05 (1H, dd, J=4.9, 14.2Hz), 5.12 (1H, dd, J=4.9, 14.2Hz), 6.00 (1H, s), 6.23 (1H,s), 7.02 (1H, brs), 7.35 (1H, d, J=8.3Hz), 7.45-7.66 (2H, m), 7.75 (1H, d, J=8.8Hz), 7.84 (1H, d, J=8.3Hz), 8.12 (1H, d, J=8.8Hz), 10.63 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 516.1651 (M+H)+
(実施例28)(9aS)−8−アセチル−N−(2,6−ジクロロベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−36)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(300mg,0.869mmol)、4−クロロベンズアルデヒド(468mg,2.67mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(292mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.86 (1H, dd, J=5.9, 13.9Hz), 5.01 (1H, dd, J=5.9, 13.9Hz), 6.03 (1H, s), 6.31 (1H,s), 7.19 (1H, t, J=8.1Hz), 7.34 (2H, d, J=8.1Hz), 7.72 (1H, brs), 10.73 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 504.0616 (M+)
(実施例29)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブロモ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−209)
(29a)4−ブロモ−1−ナフトアルデヒド
1−ブロモ−4−メチルナフタレン(1.06g,4.79mmol)を50%酢酸水溶液(100ml)に溶解し、硝酸二アンモニウムセリウム(7.61g,13.9mmol)を加えて80℃にて4時間攪拌した。反応液を室温まで冷却後、水(300mL)を加え、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(173mg,収率15%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.69-7.78 (2H, m), 7.82 (1H, d, J=7.8Hz), 7.99 (1H, d, J=7.8Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4Hz), 9.29 (1H, d, J=8.4Hz), 10.38 (1H, s).
MS (EI) m/z: 233.9679 (M+)
(29b)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブロモ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(249mg,0.721mmol)、実施例(29a)で製造した4−ブロモ−1−ナフトアルデヒド(171mg,0.726mmol)、トリエチルシラン(350μL,2.20mmol)、トリフルオロ酢酸(170μL,2.21mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(199mg,収率49%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.73 (3H, s), 5.02 (1H, dd, J=5.6, 14.7Hz), 5.09 (1H, dd, J=5.6, 14.7Hz), 6.01 (1H, s), 6.28 (1H,s), 7.33 (1H, brs), 7.39 (1H, d, J=7.8Hz), 7.60-7.67 (2H, m), 7.76 (1H, d, J=7.8Hz), 8.12 (1H, m), 8.32 (1H, m), 10.70 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 564.0662 (M+H)+
(実施例30)(9aS)−8−アセチル−N−(2,3−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−39)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.200g,0.579mmol)、2,3−ジメチルベンズアルデヒド(0.303mL,2.32mmol)、トリエチルシラン(0.369mL,2.32mmol)、トリフルオロ酢酸(0.179mL,2.32mmol)およびアセトニトリル(10.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.245g,収率91%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.84 (3H, s), 4.63-4.71 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.31 (1H, s), 7.10-7.26 (4H, m), 10.66 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 464.1710 (M+H)+
(実施例31)(9aS)−8−アセチル−N−(2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−42)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.200g,0.579mmol)、2,6−ジメチルベンズアルデヒド(0.311g,2.32mmol)、トリエチルシラン(0.369mL,2.32mmol)、トリフルオロ酢酸(0.179mL,2.32mmol)およびアセトニトリル(10.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.238g,収率89%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.43 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.59-4.69 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.75 (1H, brs), 7.05-7.14 (3H, m), 10.64 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 464.1724 (M+H)+
(実施例32)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(メシチルメチル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−66)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.200g,0.579mmol)、2,4,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.342mL,2.32mmol)、トリエチルシラン(0.369mL,2.32mmol)、トリフルオロ酢酸(0.179mL,2.32mmol)およびアセトニトリル(10.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.161g,収率58%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.39 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.56-4.64 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.69 (1H, brs), 6.89 (2H, s), 10.63 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 478.1862 (M+H)+
(実施例33)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−270)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(310mg,0.898mmol)、2−エトキシ−1−ナフトアルデヒド(560mg,2.80mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(260mg,収率55%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.49 (3H, t, J=6.8Hz), 1.73 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.25 (2H, q, J=6.8Hz), 5.08 (1H, dd, J=5.4, 14.2Hz), 5.16 (1H, dd, J=5.4, 14.2Hz), 6.00 (1H, s), 6.24 (1H,s), 7.24-7.30 (2H, m), 7.37 (1H, t, J=7.8Hz), 7.54 (1H, t, J=7.8Hz), 7.81 (1H, m), 8.24 (1H, d, J=8.3Hz), 10.62 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 530.1810 (M+H)+
(実施例34)(9aS)−8−アセチル−N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イルメチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−467)
(34a)2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−カルバアルデヒド
2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イルメタノール(1.01g,6.07mmol)を塩化メチレン(60mL)に溶解し、二酸化マンガン(3.81g,43.8mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で24時間攪拌した。二酸化マンガンを濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/4)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(835mg,収率84%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 4.32-4.34 (2H, m), 4.38-4.41 (2H, m), 6.91 (1H, t, J=7.8Hz), 7.10 (1H, dd, J=1.6, 7.8Hz), 7.40 (1H, dd, J=1.6, 7.8Hz).
MS (EI) m/z: 164.0468 (M+)
(34b)(9aS)−8−アセチル−N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イルメチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(314mg,0.909mmol)、実施例(34a)で製造した2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−カルバアルデヒド(460mg,2.80mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(358mg,収率80%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.27-4.34 (4H, m), 4.59 (1H, dd, J=5.8, 14.9Hz), 4.64 (1H, dd, J=5.8, 14.9Hz), 6.01 (1H, s), 6.33 (1H,s), 6.80-6.87 (2H, m), 6.94 (1H, m), 7.50 (1H, brs), 10.69 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 494.1458 (M+H)+
(実施例35)(9aS)−8−アセチル−N−(3−フルオロ−2−メチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−50)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.200g,5.79mmol)、3−フルオロ−2−メチルベンズアルデヒド(0.276mL,2.32mmol)、トリエチルシラン(0.369mL,2.32mmol)、トリフルオロ酢酸(0.179mL,2.32mmol)およびアセトニトリル(10.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.259g,収率95%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.58-4.69 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H, s), 6.97 (1H, m), 7.13-7.15 (2H, m), 7.21 (1H, brs), 10.71 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 468.1445 (M+H)+
(実施例36)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−116)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.282g,1.74mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.301g,収率70%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.25 (6H, s), 2.29 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.61-4.71 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.69 (1H, brs), 6.95 (2H, s), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 492.2031 (M+H)+
(実施例37)(9aS)−8−アセチル−N−(2,3−ジフルオロ−4−メチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−70)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,8.69mmol)、2,3−ジフルオロ−4−メチルベンズアルデヒド(0.543mL,3.48mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.378g,収率90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.90 (3H, s), 4.57-4.69 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.32 (1H, s), 6.88 (1H, t, J=7.9Hz), 7.08 (1H, t, J=7.9Hz), 7.58 (1H, brs), 10.71 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 486.1367 (M+H)+
(実施例38)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−ペンタメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−166)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、ペンタメチルベンズアルデヒド(0.613g,3.48mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.353g,収率80%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.24 (6H, s), 2.26 (3H, s), 2.34 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.61-4.71 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.67 (1H, brs), 10.59 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 506.2180 (M+H)+
(実施例39)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−シアノ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−368)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(303mg,0.877mmol)、公知[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー(Journal of American Chemical Society)、1962年、84巻、p.3541−3546]の1−ホルミル−4−シアノナフタレン(288mg,1.59mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(143mg,収率32%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.80 (3H, s), 5.11 (1H, dd, J=5.6, 15.5Hz), 5.19 (1H, dd, J=5.6, 15.5Hz), 6.01(1H, s), 6.32 (1H,s), 7.54 (1H, brs), 7.61 (1H, d, J=7.1Hz), 7.69-7.76 (2H, m), 7.90 (1H, d, J=7.1Hz), 8.20 (1H, d, J=7.5Hz), 8.31 (1H, d, J=7.5Hz), 10.76 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 511.1505 (M+H)+
(実施例40)(9aS)−8−アセチル−N−(2,4−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−40)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、2,4−ジメチルベンズアルデヒド(0.485g,3.48mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.385g,収率95%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.84 (3H, s), 4.52-4.63 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.30 (1H, s), 6.97-7.00 (2H, m), 7.05 (1H, brs), 7.20 (1H, d, J=7.5Hz), 10.65 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 464.1724 (M+H)+
(実施例41)(9aS)−8−アセチル−N−(3,5−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−44)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、3,5−ジメチルベンズアルデヒド(0.468mL,3.48mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.364g,収率90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.31 (6H, s), 2.65 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.52-4.63 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.32 (1H, s), 6.91 (1H, brs), 6.97 (2H, s), 7.24 (1H, s), 10.67 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 464.1696 (M+H)+
(実施例42)(9aS)−8−アセチル−N−(2,5−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−41)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、2,5−ジメチルベンズアルデヒド(0.492mL,3.48mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.378g,収率94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.85 (3H, s), 4.53-4.64 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.32 (1H, s), 6.98-7.08 (3H, m), 7.14 (1H, s), 10.65 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 464.1711 (M+H)+
(実施例43)(9aS)−8−アセチル−1,3,7−トリヒドロキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号2−2)
(43a)(9aS)−8−アセチル−3−(ベンジルオキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
参考例3で得られたセルコスポラミド(5.30g,16.0mmol)をジメチルホルムアミド(60mL)に溶解し、ベンジルブロミド(5.70mL,48.0mmol)と炭酸カリウム(6.65g,48.1mmol)を加え窒素雰囲気下、80℃で6時間攪拌した。反応液から炭酸カリウムを濾別し、0.1N塩酸(100mL)を加え、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=50/1〜20/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(1.92g,収率28%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.77 (3H, s), 2.65 (3H, s), 5.14 (2H, d, J=1.9Hz), 5.61 (1H, brs), 6.04 (1H, s), 6.45 (1H,s), 7.10 (1H, brs), 7.40-7.46 (5H, m), 10.81 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 444.1049 (M+Na)+
(43b)(9aS)−8−アセチル−3−(ベンジルオキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(43a)で製造した(9aS)−8−アセチル−3−(ベンジルオキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(1.92g,4.56mmol)、1−ナフトアルデヒド(1.25mL,9.20mmol)、トリエチルシラン(1.45mL,9.10mmol)、トリフルオロ酢酸(700μL,9.09mmol)およびアセトニトリル(60mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(1.48g,収率58%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 4.92-5.06 (4H, m), 6.05 (1H, s), 6.38 (1H,s), 7.08 (2H, d, J=7.5Hz), 7.14 (2H, t, J=7.5Hz), 7.22-7.34 (4H, m), 7.43-7.50 (3H, m), 7.78(1H, dd, J=2.4, 7.3Hz), 7.85 (1H, d, J=7.8Hz), 8.00 (1H, d, J=7.3Hz), 10.72 (1H, s), 18.84 (1H, s).
(43c)(9aS)−8−アセチル−1,3,7−トリヒドロキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(43b)で製造した(9aS)−8−アセチル−3−(ベンジルオキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(998mg,1.78mmol)をエタノール(30mL)−酢酸エチル(6ml)混合溶媒に溶解し、10%パラジウム炭素(502mg)を加え、水素(1atm)雰囲気下、室温で5時間30分攪拌した。反応液からパラジウム炭素を濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=100/1〜80/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(318mg,収率38%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.69 (3H, s), 2.63 (3H, s), 5.09 (1H, dd, J= 5.4, 14.7Hz), 5.15 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 5.68 (1H, s), 6.34 (1H, s), 7.33 (1H, brs), 7.46-7.62 (4H, m), 7.87 (1H, d, J=8.3Hz), 7.93 (1H, d, J=7.8Hz), 8.08 (1H, d, J=8.3Hz), 10.46 (1H, s), 13.21 (1H, s), 18.75 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 472.1392(M+H)+
(実施例44)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−[(2−イソプロポキシ−1−ナフチル)メチル]−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−276)
(44a)2−イソプロポキシ−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(408mg,9.35mmol)をジメチルホルムアミド(30mL)に懸濁させ、0℃に冷却し、2−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(1.00g,5.81mmol)を加え30分間攪拌した。さらに2−ヨードプロパン(1.20mL,12.0mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜12/1)を用いて精製することにより、淡黄色油状の目的化合物(893mg, 収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.44 (6H, d, J=5.9Hz), 4.82 (1H, m), 7.28 (1H, d, J=9.0Hz), 7.42 (1H, t, J=7.9Hz), 7.61 (1H, t, J=7.9Hz), 7.76 (1H, d, J=8.6Hz), 8.02 (1H, d, J=9.0Hz), 9.28 (1H, d, J=9.0Hz), 10.90 (1H, s).
MS (EI) m/z: 214 (M+)
(44b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−[(2−イソプロポキシ−1−ナフチル)メチル]−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(468mg,1.36mmol)、実施例(44a)で製造した2−イソプロポキシ−1−ナフトアルデヒド(860mg,4.01mmol)、トリエチルシラン(640μL,4.02mmol)、トリフルオロ酢酸(310μL,4.02mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(557mg,収率75%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.40 (3H, d, J=2.8Hz), 1.42 (3H, d, J=2.8Hz), 1.73 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.73 (1H, m), 5.08 (1H, dd, J=4.8, 13.9Hz), 5.15 (1H, dd, J=4.8, 13.9Hz), 6.00 (1H, s), 6.24 (1H,s), 7.20 (1H, brs), 7.29 (1H, d, J=9.1Hz), 7.38 (1H, m), 7.53 (1H, m), 7.78-7.82 (2H, m), 8.22 (1H, d, J=8.7Hz), 10.62 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 544.1967 (M+H)+
(実施例45)(9aS)−8−アセチル−N−(4−フルオロ−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−71)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、2,6−ジメチル−4−フルオロベンズアルデヒド(0.330g,2.17mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.282g,収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.42 (6H, s), 2.65 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.54-4.64 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.29 (1H, s), 6.76-6.78 (3H, m), 10.67 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 482.1611 (M+H)+
(実施例46)(9aS)−8−アセチル−N−(3,4−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−43)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、3,4−ジメチルベンズアルデヒド(0.461mL,3.48mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.367g,収率91%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.53-4.64 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H, s), 6.11 (2H, s), 7.15 (1H, s), 10.69 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 464.1711 (M+H)+
(実施例47)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2、4,6−トリフルオロベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−61)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、2、4,6−トリフルオロベンズアルデヒド(0.557mL,3.48mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.361g,収率85%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.58-4.73 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.32 (1H, s), 6.68 (2H, t, J=8.3Hz), 7.65 (1H, brs), 10.75 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 490.1111 (M+H)+
(実施例48)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−ブトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−279)
(48a)2−ブトキシ−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(384mg,8.80mmol)をジメチルホルムアミド(30mL)に懸濁させ、0℃に冷却し、2−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(1.00g,5.81mmol)を加え30分間攪拌した。さらに1−ヨードブタン(1.32mL,11.6mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)を用いて精製することにより、無色固体の目的化合物(1.20g, 収率91%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.01 (3H, t, J=7.4Hz), 1.51-1.60 (2H, m), 1.84-1.91 (2H, m), 4.23 (2H, t, J=6.4Hz), 7.27 (1H, d, J=9.1Hz), 7.39 (1H, t, J=7.6Hz), 7.59 (1H, t, J=7.8Hz), 7.75 (1H, d, J=8.6Hz), 8.02 (1H, d, J=9.0Hz), 9.26 (1H, d, J=8.6Hz), 10.90 (1H, s).
MS (EI) m/z: 228.1 (M+)
(48b)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−ブトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(407mg,1.18mmol)、実施例(48a)で製造した2−ブトキシ−1−ナフトアルデヒド(807mg,3.53mmol)、トリエチルシラン(560μL,3.52mmol)、トリフルオロ酢酸(270μL,3.50mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(499mg,収率76%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.00 (3H, t, J=7.3Hz), 1.52-1.59 (2H, m), 1.73 (3H, s), 1.82-1.88 (2H, m), 2.64 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.17 (2H, t, J=6.6Hz), 5.09 (1H, dd, J=4.9, 13.7Hz), 5.16 (1H, dd, J=4.9, 13.7Hz), 5.99 (1H, s), 6.24 (1H,s), 7.21 (1H, brs), 7.29 (1H, d, J=9.3Hz), 7.36 (1H, m), 7.53 (1H, m), 7.79 (1H, d, J=8.3Hz), 7.82 (1H, d, J=8.8Hz), 8.23 (1H, d, J=8.8Hz), 10.61 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 558.2123 (M+H)+
(実施例49)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−[(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)メチル]−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−291)
(49a)1−ホルミル−2−ナフチルアセテート
窒素雰囲気下、2−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(1.02g,5.92mmol)を無水酢酸(2mL)−ピリジン(4mL)混合溶媒に溶解し、室温で3時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜5/1)を用いて精製することにより、淡茶色の目的化合物(1.02g,収率81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.44 (3H, s), 7.28 (1H, d, J=9.3Hz), 7.56 (1H, t, J=7.6Hz), 7.68 (1H, t, J=7.8Hz), 7.88 (1H, d, J=8.3Hz), 8.10 (1H, d, J=8.8Hz), 9.14 (1H, d, J=8.8Hz), 10.71 (1H, s).
(49b)1−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチルアセテート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(409mg,1.18mmol)、実施例(49a)で製造した1−ホルミル−2−ナフチルアセテート(761mg,3.55mmol)、トリエチルシラン(560μL,3.52mmol)、トリフルオロ酢酸(270μL,3.50mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(574mg,収率89%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.43 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 5.04 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 6.03 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.20 (1H, d, J=9.3Hz), 7.34 (1H, brs), 7.52 (1H, m), 7.60 (1H, m), 7.86-7.88 (2H, m), 8.20 (1H, d, J=8.8Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
(49c)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−[(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)メチル]−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(49b)で製造した1−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチルアセテート(510mg,0.938mmol)を塩化メチレン(10mL)−メタノール(10mL)混合溶媒に溶解し、炭酸カリウム(663mg,4.80mmol)を加えて室温で3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=70/1〜60/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(306mg,収率65%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.72 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.86 (3H, s), 4.91 (1H, dd, J=6.4, 15.1Hz), 4.97 (1H, dd, J=6.4, 15.1Hz), 6.04 (1H, s), 6.30 (1H, s), 7.26 (1H, d, J=8.8Hz), 7.35 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=8.8Hz), 7.80 (1H, d, J=8.3Hz), 7.86 (1H, d, J=8.3Hz), 8.34 (1H, brs), 10.06 (1H, s), 10.84 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 502.1503 (M+H)+
(実施例50)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N−(4−メトキシ−2,3−ジメチルベンジル)−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−73)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、4−メトキシ−2,3−ジメチルベンズアルデヒド(0.429g,2.61mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.172g,収率40%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.83 (3H, s), 4.54-4.63 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.30 (1H, s), 6.70 (1H, d, J=8.5Hz), 6.98 (1H, brs), 7.16 (1H, d, J=8.5Hz), 10.66 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 494.1812 (M+H)+
(実施例51)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N,9a−ジメチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号2−42)
(51a)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(7.20g,20.9mmol)をアセトニトリル(150mL)に溶解し、6N硫酸(100mL)を加えた。亜硝酸ナトリウム(14.4g,209mmol)を加え、室温で15時間撹拌した後、反応液を酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=20/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(6.38g,収率88%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.66 (3H, s), 4.04 (3H,s), 6.06 (1H,s), 6.38 (1H, s), 11.02 (1H, s), 18.80 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 369.0582 (M+Na)+.
(51b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−N,9a−ジメチル−N−(1−ナフチルメチル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(51a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド(384mg,1.11mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、N−メチル−N−(1−ナフチルメチル)アミン(475mg,2.77mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(426mg,2.22mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(300mg,2.22mmol)を加えた。室温にて20時間撹拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(30mL)を加え19時間撹拌した後、反応液に1N塩酸(40mL)を加え、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=50/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(358mg,収率65%)を得た。
MS (FAB) m/z: 500.1709 (M+H)+.
(実施例52)(9aS)−8−アセチル−3−エトキシ−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号2−68)
(52a)(9aS)−8−アセチル−3−エトキシ−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
参考例3で得られたセルコスポラミド(1.00g,3.02mmol)、ヨウ化エチル(0.965mL,12.1mmol)、炭酸カリウム(1.67g,12.1mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)を用いて、実施例(1a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.684g,収率63%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.51 (3H, t, J=6.8Hz), 1.76 (3H, s), 2.65 (3H, s), 4.10-4.20 (2H, m), 5.73 (1H, brs), 6.04 (1H, s), 6.34 (1H, s), 7.27 (1H, brs), 10.78 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 360 (M+H)+
(52b)(9aS)−8−アセチル−3−エトキシ−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(52a)で製造した(9aS)−8−アセチル−3−エトキシ−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.835mmol)、2−メチル−1−ナフトアルデヒド(0.284g,1.67mmol)、トリエチルシラン(0.532mL,3.34mmol)、トリフルオロ酢酸(0.257mL,3.34mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.261g,収率61%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 0.73 (3H, t, J=6.8Hz), 1.74 (3H, s), 2.61 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.76-3.84 (2H, m), 5.00-5.15 (2H, m), 6.04 (1H, s), 6.17 (1H, s), 7.29 (1H, brs), 7.31 (1H, d, J=8.3Hz), 7.42 (1H, t, J=7.9Hz), 7.51 (1H, t, J=8.3Hz), 7.72 (1H, d, J=8.3Hz), 7.81 (1H, d, J=8.3Hz), 8.08 (1H, d, J=8.3Hz), 10.64 (1H, s), 18.79 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 514.1864 (M+H)+
(実施例53)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−211)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(440mg,1.27mmol)、公知[Tetrahedron、1985年、41巻、p.5205−5208]の3−メチル−1−ナフトアルデヒド(324mg,1.90mmol)、トリエチルシラン(620μL,3.84mmol)、トリフルオロ酢酸(295μL,3.83mmol)およびアセトニトリル(20mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(345mg,収率54%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.60 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.71 (3H, s), 5.13-4.97 (2H, m), 5.99 (1H, s), 6.27 (1H, s), 7.28 (1H, m), 7.87 (1H, s), 7.48 (1H, m), 7.58 (1H, s), 7.79 (1H, m), 8.04 (1H, m), 10.65 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 500.1706 (M+H)+.
(実施例54)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−435)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(16.4g,47.5mmol)、公知[Journal of Chemical Society Perkin Transactions 1、1972年、p.892−894]の2,3−ジメチル−1−ナフトアルデヒド(10.0g,54.3mmol)、トリエチルシラン(23.0mL,142mmol)、トリフルオロ酢酸(11mL,143mmol)およびアセトニトリル(500mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(23.2g,収率95%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.49 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.63 (3H, s), 5.19-5.04 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.04 (1H, brs), 7.62-7.41 (2H, m), 7.64 (1H, brs), 7.77 (1H, brd, J=7.9Hz), 8.08 (1H, brd, J=8.7Hz), 10.64 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 514.1906 (M+H)+.
(実施例55)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(2−ビニル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−261)
(55a)1−ブロモ−2−ビニルナフタレン
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(970mg,22.2mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に懸濁させ0℃に冷却した。メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(7.66g, 21.4mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−ブロモ−2−ナフトアルデヒド(2.01g,8.55mmol)を加え室温にて2時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液(200mL)を加え、ヘキサン(300ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(1.18g,収率59%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 5.49 (1H, dd, J=1.0, 10.7Hz), 5.84 (1H, dd, J=1.0, 17.1Hz), 7.39 (1H, dd, J=10.7, 17.1Hz), 7.50 (1H, m), 7.59 (1H, m), 7.67 (1H, d, J=8.8Hz), 7.77 (1H, d, J=8.3Hz), 7.80 (1H, d, J=8.8Hz), 8.35 (1H, d, J=8.8Hz).
(55b)2−ビニル−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に実施例(55a)で製造した1−ブロモ−2−ビニルナフタレン(1.17g,5.02mmol)をテトラヒドロフラン(25mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(2.44mol/Lヘキサン溶液,2.50mL,6.10mmol)をゆっくりと滴下し、−78℃にて30分攪拌した。ジメチルホルムアミド(780μL,10.0mmol)をゆっくりと加え、室温まで昇温させながら1時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=30/1〜10/1)を用いて精製することにより、淡黄色油状の目的化合物(475mg,収率52%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 5.69 (1H, dd, J=1.0, 11.2Hz), 5.74 (1H, dd, J=1.0, 17.1Hz), 7.47 (1H, dd, J=11.2, 17.1Hz), 7.55 (1H, m), 7.59 (1H, d, J=8.3Hz), 7.64 (1H, m), 7.86 (1H, d, J=8.8Hz), 8.01 (1H, d, J=8.8Hz), 8.97 (1H, d, J=8.8Hz), 10.86 (1H, s).
MS (EI) m/z: 182.0734 (M+)
(55c)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(2−ビニル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(239mg,0.692mmol)、実施例(55b)で製造した2−ビニル−1−ナフトアルデヒド(242mg,1.33mmol)、トリエチルシラン(220μL,1.38mmol)、トリフルオロ酢酸(105μL,1.36mmol)およびアセトニトリル(6mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(120mg,収率34%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.77 (3H, s), 2.66 (3H, s), 3.65 (3H, s), 5.13-6.69 (6H, m), 6.94-8.20 (8H, m), 10.70 (1H, s), 18.85 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 510.1543 (M-H)+
(実施例56)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−213)
(56a)2−エチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(55b)で製造した2−ビニル−1−ナフトアルデヒド(228mg,1.25mmol)を酢酸エチル(12mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(58mg)を加え、水素(1気圧)雰囲気下で1時間攪拌した。パラジウム炭素を濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=30/1〜10/1)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(222mg,収率96%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.37 (3H, t, J=7.6Hz), 3.17 (2H, q, J=7.6Hz), 7.39 (1H, d, J=8.8Hz), 7.52 (1H, m), 7.63 (1H, m), 7.84 (1H, d, J=8.3Hz), 7.99 (1H, d, J=8.8Hz), 9.01 (1H, d, J=9.3Hz), 10.93 (1H, s).
MS (EI) m/z: 184.0879 (M+)
(56b)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(273mg,0.791mmol)、実施例(56a)で製造した2−エチル−1−ナフトアルデヒド(280mg,1.52mmol)、トリエチルシラン(240μL,1.51mmol)、トリフルオロ酢酸(120μL,1.56mmol)およびアセトニトリル(8mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(323mg,収率80%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.31 (3H, t, J=7.6Hz), 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.96 (2H, q, J=7.6Hz), 3.61 (3H, s), 5.06 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 5.12 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 6.01 (1H, s), 6.22 (1H,s), 7.03 (1H, brs), 7.38 (1H, d, J=8.8Hz), 7.47 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.79 (1H, d, J=8.3Hz), 7.85 (1H, d, J=8.3Hz), 8.12 (1H, d, J=8.3Hz), 10.63 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 514.1848 (M+H)+
(実施例57)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(2−プロピル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−216)
(57a)1−ブロモ−2−プロプ−1−エン−1−イルナフタレン
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(569mg,13.0mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に懸濁させ0℃に冷却した。エチルトリフェニルホスホニウムブロミド(4.73g,12.7mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−ブロモ−2−ナフトアルデヒド(1.20g,5.10mmol)を加え室温にて1時間攪拌した後、30分間加熱還流した。冷却後、反応液に塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、ヘキサン(200ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(1.19g,収率94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.81 and 2.00 (3H, ddx2, J=1.6, 6.8Hz), 5.97 and 6.34 (1H, mx2), 6.70 and 7.07 (1H, mx2), 7.41-7.62 (3H, m), 7.71-7.83 (2H, m), 8.34 (1H, m).
MS (EI) m/z: 246.0054 (M+)
(57b)2−プロプ−1−エン−1−イル−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に実施例(57a)で製造した1−ブロモ−2−プロプ−1−エン−1−イルナフタレン(1.18g,4.77mmol)をテトラヒドロフラン(25mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(2.44mol/Lヘキサン溶液,2.35mL,5.73mmol)をゆっくりと滴下し、−78℃にて30分攪拌した。ジメチルホルムアミド(750μL,9.64mmol)をゆっくりと加え、室温まで昇温させながら1時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)を用いて精製することにより、淡黄色油状の目的化合物(825mg,収率88%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.67 and 2.02 (3H, ddx2, J=1.6, 6.8Hz), 6.15 (1H, m), 6.91 and 7.10 (1H, mx2), 7.33-7.68 (3H, m), 7.82-8.03 (2H, m), 9.00 and 9.24 (1H, dx2, J=8.6Hz), 10.63 and 10.77 (1H, sx2).
MS (EI) m/z: 196.0885 (M+)
(57c)2−プロピル−1−ナフトアルデヒド
実施例(57b)で製造した2−プロプ−1−エン−1−イル−1−ナフトアルデヒド(812mg,4.14mmol)を酢酸エチル(30mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(144mg)を加え、水素(1気圧)雰囲気下で2時間攪拌した。パラジウム炭素を濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(773mg,収率94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.03 (3H, t, J=7.3Hz), 1.72-1.79 (2H, m), 3.11 (2H, t, J=7.3Hz), 7.36 (1H, d, J=8.8Hz), 7.51 (1H, m), 7.62 (1H, m), 7.84 (1H, d, J=8.3Hz), 7.97 (1H, d, J=8.3Hz), 9.02 (1H, d, J=8.8Hz), 10.91 (1H, s).
MS (EI) m/z: 198.1046 (M+)
(57d)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(2−プロピル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(304mg,0.880mmol)、実施例(57c)で製造した2−プロピル−1−ナフトアルデヒド(523mg,2.64mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(415mg,収率89%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.03 (3H, t, J=7.3Hz), 1.67-1.74 (2H, m), 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.89-2.93 (2H, m), 3.60 (3H, s), 5.06 (1H, dd, J=4.4, 14.2Hz), 5.12 (1H, dd, J=4.4, 14.2Hz), 6.01 (1H, s), 6.22 (1H,s), 7.01 (1H, brs), 7.36 (1H, d, J=8.3Hz), 7.46 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.77 (1H, d, J=8.3Hz), 7.84 (1H, d, J=8.3Hz), 8.11 (1H, d, J=8.8Hz), 10.63 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 528.2048 (M+H)+
(実施例58)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−ブチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−222)
(58a)1−ブロモ−2−ブチ−1−エン−1−イルナフタレン
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(383mg,8.78mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に懸濁させ0℃に冷却した。プロピルトリフェニルホスホニウムブロミド(3.30g,8.57mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−ブロモ−2−ナフトアルデヒド(1.07g,4.55mmol)を加え室温にて1時間攪拌した後、1時間加熱還流した。冷却後、反応液に塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、ヘキサン(200ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(1.19g,収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.05 and 1.17 (3H, tx2, J=7.3Hz), 2.19-2.38 (2H, m), 5.83 and 6.36 (1H, mx2), 6.64 and 7.05 (1H, mx2), 7.38-7.63 (3H, m), 7.71-7.82 (2H, m), 8.34 (1H, m).
MS (EI) m/z: 260.0197 (M+)
(58b)2−ブチ−1−エン−1−イル−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に実施例(58a)で製造した1−ブロモ−2−ブチ−1−エン−1−イルナフタレン(1.19g,4.55mmol)をテトラヒドロフラン(25mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(2.59mol/Lヘキサン溶液,2.10mL,5.44mmol)をゆっくりと滴下し、−78℃にて30分攪拌した。ジメチルホルムアミド(710μL,9.13mmol)をゆっくりと加え、室温まで昇温させながら1時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、淡黄色油状の目的化合物(774mg,収率81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 0.98 and 1.17 (3H, tx2, J=7.3Hz), 2.01-2.38 (2H, m), 6.03 and 6.21 (1H, mx2), 6.85 and 7.08 (1H, mx2), 7.32-7.67 (3H, m), 7.82-8.02 (2H, m), 9.01 and 9.24 (1H, dx2, J=8.3Hz), 10.66 and 10.78 (1H, sx2).
MS (EI) m/z: 210.1040 (M+)
(58c)2−ブチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(58b)で製造した2−ブチ−1−エン−1−イル−1−ナフトアルデヒド(764mg,3.63mmol)を酢酸エチル(30mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(163mg)を加え、水素(1気圧)雰囲気下で2時間攪拌した。パラジウム炭素を濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=30/1〜20/1)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(521mg,収率68%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 0.96 (3H, t, J=7.3Hz), 1.41-1.48 (2H, m), 1.67-1.73 (2H, m), 3.12 (2H, t, J=7.8Hz), 7.36 (1H, d, J=8.3Hz), 7.51 (1H, m), 7.62 (1H, m), 7.83 (1H, d, J=7.8Hz), 7.96 (1H, d, J=8.3Hz), 9.02 (1H, d, J=8.8Hz), 10.91 (1H, s).
MS (EI) m/z: 212.1194 (M+)
(58d)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−ブチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(303mg,0.877mmol)、実施例(58c)で製造した2−ブチル−1−ナフトアルデヒド(509mg,2.40mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(391mg,収率82%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 0.95 (3H, t, J=7.3Hz), 1.41-1.48 (2H, m), 1.62-1.68 (2H, m), 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.90-2.94 (2H, m), 3.60 (3H, s), 5.06 (1H, dd, J=4.4, 14.2Hz), 5.12 (1H, dd, J=4.4, 14.2Hz), 6.01 (1H, s), 6.22 (1H,s), 7.00 (1H, brs), 7.36 (1H, d, J=8.8Hz), 7.46 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.77 (1H, d, J=8.3Hz), 7.84 (1H, d, J=7.8Hz), 8.11 (1H, d, J=8.8Hz), 10.63 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 542.2185 (M+H)+
(実施例59)(9aS)−8−アセチル−1,3,7−トリヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号2−3)
(59a)(9aS)−8−アセチル−3−(ベンジルオキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(43a)で製造した(9aS)−8−アセチル−3−(ベンジルオキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(1.01g,2.39mmol)、2−メチル−1−ナフトアルデヒド(1.22g,7.17mmol)、トリエチルシラン(1.15mL,7.22mmol)、トリフルオロ酢酸(550μL,7.14mmol)およびアセトニトリル(20mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(719mg,収率52%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.76 (3H, s), 2.34 (3H, s), 2.65 (3H, s), 4.85-5.05 (4H, m), 6.05 (1H, s), 6.35 (1H, s), 6.98 (2H, d, J=6.8Hz), 7.05 (2H, t, J=7.8Hz), 7.16-7.24 (3H, m), 7.39-7.44 (2H, m), 7.70(1H, d, J=8.3Hz), 7.80 (1H, m), 8.00 (1H, m), 10.70 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 576.2021 (M+H)+
(59b)(9aS)−8−アセチル−1,3,7−トリヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(59a)で製造した(9aS)−8−アセチル−3−(ベンジルオキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(710mg,1.23mmol)をエタノール(10mL)−酢酸エチル(10ml)混合溶媒に溶解し、10%パラジウム炭素(246mg)を加え、水素(1atm)雰囲気下、室温で5時間30分攪拌した。反応液からパラジウム炭素を濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:アセトニトリル/水=70/1〜95/5)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(357mg,収率60%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.65 (3H, s), 2.62 (3H, s), 2.65 (3H, s), 5.07 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 5.19 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 5.52 (1H, s), 6.32 (1H, s), 7.15 (1H, brs), 7.39 (1H, d, J=8.3Hz), 7.50 (1H, m), 7.59 (1H, m), 7.79 (1H, d, J=8.8Hz), 7.88 (1H, d, J=8.3Hz), 8.09 (1H, d, J=8.3Hz), 10.41 (1H, s), 13.23 (1H, s), 18.73 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 486.1559 (M+H)+
(実施例60)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−メトキシ−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−268)
(60a)3−メトキシ−1−ナフトアルデヒド
水素化ナトリウム(115mg,2.64mmol)をN,N‐ジメチルホルムアミド(20mL)に懸濁させ、0℃にて公知[Tetrahedron、1999年、55巻、p.5821−5830]の3−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(250mg,1.45mmol)を加えた。30分撹拌した後、ヨードメタン(230μL,3.69mmoL)を加え室温にて1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(122mg,収率45%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 4.86 (3H, s), 7.38 (1H, m), 7.55-7.51 (2H, m), 7.64 (1H, m), 7.79 (1H, m), 9.90 (1H, m), 10.35 (1H, s).
(60b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−メトキシ−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(200mg,0.579mmol)、実施例(60a)で製造した3−メトキシ−1−ナフトアルデヒド(122mg,0.655mmol)、トリエチルシラン(280μL,1.73mmol)、トリフルオロ酢酸(135μL,1.75mmol)およびアセトニトリル(9mL)を用いて、実施例10)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(114mg,収率38%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.75 (3H, s), 5.12-4.97 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H, s), 7.07 (1H, brs), 7.22 (1H, brs), 7.27 (1H, m), 7.49-7.35 (2H, m), 7.76 (1H, brd, J=7.1Hz), 7.98 (1H, brd, J=7.9Hz), 10.64 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 516.1653 (M+H)+
(実施例61)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−ヒドロキシ−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−292)
(61a)4−ホルミル−2−ナフチル アセテート
公知[Tetrahedron、1999年、55巻、p.5821−5830]の3−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(233mg,1.35mmol)をピリジン(10mL)、無水酢酸(5mL)に溶解し4時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をそのまま次の反応に使用した。
(61b)4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチル アセテート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(390mg,1.13mmol)、実施例(61a)で製造した4−ホルミル−2−ナフチルアセテート(290mg,1.35mmol)、トリエチルシラン(730μL,4.52mmol)、トリフルオロ酢酸(350μL,4.52mmol)およびアセトニトリル(17mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(488mg,収率79%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.75 (3H, s), 5.17-5.00 (2H, m), 5.99 (1H, s), 6.28 (1H, s), 7.36-7.26 (2H, m), 7.59-7.43 (3H, m), 7.82 (1H, brs), 8.06 (1H, brs), 10.65 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 544.1614 (M+H)+
(61c)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−ヒドロキシ−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(61b)で製造した4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチルアセテート(255mg,0.469mmol)をメタノール(3mL)−塩化メチレン(3ml)混合溶媒に溶解し、炭酸カリウム(325mg,2.35mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で1時間攪拌した。1N塩酸(10mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=50/1〜20/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(169mg,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.71 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.75 (3H, s), 5.06-5.02 (2H, brd, J=5.2Hz), 5.93 (1H, s), 6.26 (1H, s), 7.09 (1H, brs), 7.26-7.19 (2H, m), 7.46-7.33 (2H, m), 7.67 (1H, brd, J=7.9Hz), 7.95 (1H, brd, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.75 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 502.1525 (M+H)+
(実施例62)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−エチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−214)
(62a)4−ホルミル−1−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート
水素化ナトリウム(1.38g,31.6mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に懸濁させ、0℃にて公知[Tetrahedron、1999年、55巻、p.5821−5830]の3−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(3.50g,20.3mmol)を加えた。30分撹拌した後、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(7.30g,20.4mmoL)を加え0℃にて1.5時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加え、ジエチルエーテル(200mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/ジエチルエーテル=5/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(6.50g,収率〜100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.69 (1H, m), 7.77 (1H, m), 7.87 (1H, brd, J=2.7Hz), 7.95 (1H, brd, J=8.2Hz), 8.00 (1H, brd, J=2.7Hz), 9.17 (1H, d, J=8.6Hz), 10.42 (1H, s).
(62b)3−エチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(62a)で製造した4−ホルミル−1−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート(400mg,1.31mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(13mL)に溶解し、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(36mg,0.039mmol)、トリフェニルアルシン(48mg,0.16mmol)、塩化リチウム(170mg,4.01mmol)を加えて室温にて10分時間撹拌し、反応液にテトラエチルスズ(910μL,4.60mmol)を加え、60℃で23時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/ジエチルエーテル=10/1)を用いて精製することにより、褐色油状の目的化合物(130mg,収率54%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.37 (3H, t, J=7.4Hz), 2.88 (2H, q, J=7.4Hz), 7.55 (1H, m), 7.62 (1H, m), 7.88-7.83 (3H, m), 9.17 (1H, d, J=8.6Hz), 10.39 (1H, s).
(62c)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−エチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(280mg,0.811mmol)、実施例(62b)で製造した3−エチル−1−ナフトアルデヒド(190mg,1.03mmol)、トリエチルシラン(400μL,2.48mmol)、トリフルオロ酢酸(190μL,2.47mmol)およびアセトニトリル(12mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(105mg,収率25%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.30 (3H, m), 1.73 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.79 (3H, m), 3.70 (3H, s), 5.16-4.92 (2H, m), 5.98 (1H, s), 6.24 (1H, s), 8.13-7.07 (7H, m), 10.62 (1H, s), 18.74 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 514.1846 (M+H)+
(実施例63)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−ブチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−223)
(63a)3−エチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(62a)で製造した4−ホルミル−1−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート(450mg,1.48mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(40mg,0.044mmol)、トリフェニルアルシン(55mg,0.18mmol)、塩化リチウム(190mg,4.48mmol)、テトラブチルスズ(2.0mL,6.09mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)を用いて、実施例(62b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色油状の目的化合物(204mg,収率65%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.01-0.93 (3H, m), 1.46-1.29 (2H, m), 1.77-1.64 (2H, m), 2.84 (2H, t, J=7.8Hz), 7.54 (1H, m), 7.61 (1H, m), 7.85-7.80 (3H, m), 9.17 (1H, d, J=8.2Hz), 10.36 (1H, s).
(63b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(3−ブチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(250mg,0.724mmol)、実施例(63a)で製造した3−ブチル−1−ナフトアルデヒド(200mg,0.942mmol)、トリエチルシラン(350μL,2.17mmol)、トリフルオロ酢酸(170μL,2.21mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(165mg,収率42%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 0.95 (3H, t, J=7.5Hz), 1.39 (2H, m), 1.69 (2H, m), 1.74 (3H, s), 2.76 (2H, t, J=7.5Hz), 3.70 (3H, s), 5.11-4.98 (2H, m), 5.99 (1H, s), 6.25 (1H, s), 7.22 (1H, m), 7.37 (1H, s), 7.51-7.43 (2H, m), 7.57 (1H, m), 7.80 (1H, m), 8.04 (1H, m), 10.63 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 542.21536 (M+H)+.
(実施例64)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,4,6−トリエチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−68)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、2004年、69巻、p.5568−5577]の2,4,6−トリエチルベンズアルデヒド(0.276g,1.45mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.262g,収率59%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.24 (9H, t, J=7.5Hz), 1.75 (3H, s), 2.62 (2H, q, J=7.5Hz), 2.64 (3H, s), 2.73 (4H, q, J=7.5Hz), 3.87 (3H, s), 4.62-4.63 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.68 (1H, brs), 6.95 (2H, s), 10.63 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 490.1881 (M+H)+
(実施例65)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イルメチル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−465)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、公知[テトラへドロン(Tetrahedron)、1997年、53巻、p.15969−15982]の5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−カルバルデヒド(0.278g,1.74mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.400g,収率94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.76 (3H, s), 1.76-1.82 (2H, m), 1.82-1.88 (2H, m), 2.65 (3H, s), 3.86 (3H, s), 4.55-4.68 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.32 (1H, s), 6.91 (1H, brs), 6.97 (2H, s), 7.24 (1H, s), 10.68 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 490.1881 (M+H)+
(実施例66)(9aS)−8−アセチル−N−{[2−(ジフルオロメチル)−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−228)
(66a)1−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)ナフタレン
窒素雰囲気下に1−ブロモ−2−ナフトアルデヒド(1.55g,6.58mmol)を塩化メチレン(35mL)に溶解し、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(1.00mL,7.57mmol)をゆっくりと加え、24時間加熱還流した。冷却後、反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加え、塩化メチレン(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(1.21g,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.24 (1H, t, J=55.2Hz), 7.61-7.68 (2H, m), 7.72 (1H, d, J=8.3Hz), 7.89 (1H, d, J=8.8Hz), 7.92 (1H, d, J=8.8Hz), 8.38 (1H, d, J=8.3Hz).
MS (EI) m/z: 256 (M+)
(66b)2−ジフルオロメチル−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に実施例(66a)で製造した1−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)ナフタレン(1.21g,4.55mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(2.59mol/Lヘキサン溶液,2.20mL,5.70mmol)をゆっくりと滴下し、−78℃にて30分攪拌した。ジメチルホルムアミド(730μL,9.39mmol)をゆっくりと加え、室温まで昇温させながら1時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜10/1)を用いて精製することにより、淡黄色油状の目的化合物(714mg,収率74%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.43 (1H, t, J=55.0Hz), 7.68-7.75 (2H, m), 7.88 (1H, d, J=8.6Hz), 7.98 (1H, d, J=7.8Hz), 8.19 (1H, d, J=9.0Hz), 8.72 (1H, d, J=8.6Hz), 11.08 (1H, s).
MS (EI) m/z: 206.0525 (M+)
(66c)(9aS)−8−アセチル−N−{[2−(ジフルオロメチル)−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(392mg,1.14mmol)、実施例(66b)で製造した2−ジフルオロメチル−1−ナフトアルデヒド(705mg,3.42mmol)、トリエチルシラン(545μL,3.42mmol)、トリフルオロ酢酸(265μL,3.44mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(499mg,収率82%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.66 (3H, s), 5.14 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.24 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 6.03 (1H, s), 6.23 (1H,s), 7.30 (1H, t, J=55.3Hz), 7.52 (1H, brs), 7.59-7.71 (3H, m), 7.91-7.95 (2H, m), 8.37 (1H, d, J=8.3Hz), 10.70 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 536.1526 (M+H)+
(実施例67)メチル 4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフトエート(例示化合物番号1−319)
(67a)メチル 4−ホルミル−2−ナフトエート
実施例(62a)で製造した4−ホルミル−1−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート(460mg,1.51mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、酢酸パラジウム(10mg,0.045mmol)、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(51mg,0.092mmol)、トリエチルアミン(430μL,3.09mmol)、メタノール(1.3mL,32.1mmol)を加えて一酸化炭素雰囲気下60℃にて2.5時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(308g,収率95%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 4.04 (3H, s), 7.68 (1H, m), 7.82 (1H, m), 8.05 (1H, brd, J=7.8Hz), 8.59 (1H, brs), 8.84 (1H, brs), 9.31 (1H, d, J=8.6Hz), 10.43 (1H, s).
(67b)メチル 4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフトエート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(400mg,1.16mmol)、実施例(67a)で製造したメチル 4−ホルミル−2−ナフトエート(308mg,1.44mmol)、トリエチルシラン(565μL,3.50mmol)、トリフルオロ酢酸(270μL,3.50mmol)およびアセトニトリル(20mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(452mg,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.97 (3H, s), 5.20-5.06 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.29 (1H, s), 7.33 (1H, m), 7.57 (1H, m), 7.66 (1H, m), 7.98 (1H, d, J=8.3Hz), 8.12 (1H, s), 8.13 (1H, m), 8.55 (1H, s), 10.65 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 566.14429 (M+Na)+.
(実施例68)4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフトイック アシッド(例示化合物番号1−295)
実施例(67b)で製造したメチル 4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフトエート(333mg,0.613mmol)に、1N水酸化リチウム水溶液(24mL)を加え1.5時間撹拌した。1N塩酸(50mL)を加え、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:水/メタノール=1/1〜1/3)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(188mg,収率58%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.82 (3H, s), 5.22-5.10 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.30 (1H, s), 7.17 (1H, m), 7.72-7.41 (2H, m), 7.99 (1H, m), 8.22-8.08 (2H, m), 8.60 (1H, m), 10.64 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 530.14626 (M+H)+.
(実施例69)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,3,4−トリメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−450)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(250mg,0.724mmol)、公知[Journal of Chemical Society Perkin Transactions 1、1972年、p.892−894]の2,3,4−トリメチル−1−ナフトアルデヒド(180mg,0.908mmol)、トリエチルシラン(350μL,2.17mmol)、トリフルオロ酢酸(170μL,2.21mmol)およびアセトニトリル(11mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(254mg,収率66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.46 (3H, s), 2.55 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.67 (3H, s), 3.62 (3H, s), 5.18-5.02 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.22 (1H, s), 7.01 (1H, brs), 7.49 (2H, m), 8.10 (2H, brs), 10.62 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 528.20281 (M+H)+.
(実施例70)(9aS)−8−アセチル−N−(2,3−ジヒドロ−1H−インダン−4−イルメチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−466)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、公知[テトラへドロン(Tetrahedron)、1997年、53巻、p.15969−15982]のインダン−4−カルバルデヒド(0.192mL,1.31mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.278g,収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.07-2.13 (2H, m), 2.65 (3H, s), 2.92-2.97 (4H, m), 3.86 (3H, s), 4.57-4.66 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.33 (1H, s), 7.13-7.20 (4H, m), 10.69 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 476.1713 (M+H)+
(実施例71)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラエチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−118)
(71a)2,3,5,6−テトラエチルベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(Journal of the American Chemical Society)、1992年、114巻、p.255−261]の1,2,4,5−テトラエチルベンゼン(0.510g,2.68mmol)を塩化メチレン(25mL)に溶解し、窒素雰囲気下−78度で、塩化アルミニウム(0.393g,2.95mmol)、ジクロロメチルメチルエーテル(0.267mL,2.95mmol)を加えた。−78度で5分間撹拌後、水(40mL)を加え、塩化メチレン(30mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=98/2〜96/4)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(0.230g,収率39%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.19 (6H, t, J=7.5Hz), 1.23 (6H, t, J=7.5Hz), 2.66 (4H, q, J=7.5Hz), 2.86 (4H, q, J=7.5Hz), 7.17 (1H, s), 10.62 (1H, s).
MS (EI) m/z: 218 (M+)+
(71b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5,6−テトラエチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、実施例(71a)で製造した2,3,5,6−テトラエチルベンズアルデヒド(0.230mL,1.05mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.138g,収率29%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.18 (6H, t, J=7.5Hz), 1.24 (6H, t, J=7.5Hz), 1.75 (3H, s), 2.65 (4H, q, J=7.5Hz), 2.65 (3H, s), 2.72 (4H, q, J=7.5Hz), 3.76 (3H, s), 4.63-4.65 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.66 (1H, brs), 7.02 (1H, s), 10.62 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 548.2647 (M+H)+
(実施例72)メチル 3−{4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチル}プロパノエート(例示化合物番号1−380)
(72a)メチル (2E)−3−(4−ホルミル−2−ナフチル)アクリレート
実施例(62a)で製造した4−ホルミル−1−ナフチル トリフルオロメタンスルホネート(746mg,2.45mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(25mL)に溶解し、アクリル酸メチル(442μL,4.91mmol)、酢酸パラジウム(17mg,0.076mmol)、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(82mg,0.148mmol)、トリエチルアミン(1.1mL,7.89mmol)を加えて60℃にて22時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)を用いて精製することにより、目的化合物(305mg,収率52%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 3.85 (3H, s), 6.62 (1H, d, J=15.9Hz), 7.60 (1H, m), 7.69 (1H, m), 7.85 (1H, d, J=15.9Hz), 7.91 (1H, d, J=8.2Hz), 8.13-8.09 (2H, m), 9.15 (1H, d, J=8.6Hz), 10.38 (1H, s).
MS (EI) m/z: 240 (M+).
(72b)メチル (2E)−3−{4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチル}アクリレート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(400mg,1.16mmol)、実施例(72a)で製造したメチル (2E)−3−(4−ホルミル−2−ナフチル)アクリレート(307mg,1.28mmol)、トリエチルシラン(560μL,3.47mmol)、トリフルオロ酢酸(270μL,3.50mmol)およびアセトニトリル(20mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物の粗精製物を得た。更なる精製をせずに、そのまま次の反応に使用した。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.83 (3H, s), 5.18-5.04 (2H, m), 5.96 (1H, s), 6.29 (1H, s), 6.56 (1H, d, J=15.9Hz), 7.64-7.51 (3H, m), 7.71 (1H, s), 7.83 (1H, d, J=15.9Hz), 7.94-7.88 (2H, m), 8.04 (1H, d, J=8.3Hz), 10.75 (1H, s), 18.81 (1H, s).
(72c)メチル 3−{4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチル}プロパノエート
実施例(72b)で製造したメチル (2E)−3−{4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチル}アクリレートの粗精製物(〜1.16mmol)を、酢酸エチル(40mL)、エタノール(10mL)に溶解し、パラジウム炭素(50mg)を加えて水素雰囲気下室温で3.5時間撹拌した。不溶物を濾過により除去した後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:アセトニトリル/水=3/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(474mg,2工程収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.73 (2H, t, J=7.8Hz), 3.10 (2H, t, J=7.8Hz), 3.67 (3H, s), 3.72 (3H, s), 5.11-4.99 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H, s), 7.37 (1H, m), 7.52-7.47 (2H, m), 7.60 (1H, brs), 7.81 (1H, m), 8.04 (1H, m), 10.64 (1H, s), 18.79 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 572.19466 (M+H)+.
(実施例73)3−{4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチル}プロパノイック アシッド(例示化合物番号1−376)
実施例72で製造したメチル 3−{4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチル}プロパノエート(230mg,0.402mmol)、1N水酸化リチウム水溶液(24mL)を用いて、実施例68に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(232mg,収率〜100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.72 (3H, s), 2.63 (3H, s), 2.76 (2H, m), 3.09 (2H, m), 3.72 (3H, s), 5.10-4.98 (2H, m), 5.96 (1H, s), 6.26 (1H, s), 7.35 (1H, m), 7.39 (1H, s), 7.53-7.45 (2H, m), 7.61 (1H, s), 7.81 (1H, brd, J=6.8Hz), 8.03 (1H, brd, J=6.8Hz), 10.65 (1H, s), 18.80 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 558.17790 (M+H)+.
(実施例74)(9aS)−8−アセチル−N−(2−エチル−3,5,6−トリメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−119)
(74a)2−ブロモ−3,5,6−トリメチルベンズアルデヒド
1−ブロモ−2,4,5−トリメチルベンゼン(25.0g,0.125mol)を塩化メチレン(500mL)に溶解し、窒素雰囲気下−78度で、塩化アルミニウム(20.1g,0.151mol)、ジクロロメチルメチルエーテル(13.7mL,0.151mol)を加えた。−78度で5分間撹拌後、水(500mL)を加え、塩化メチレン(400mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=25/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(10.3g,収率36%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.24 (3H, s), 2.38 (6H, s), 7.18 (1H, s), 10.47 (1H, s).
MS (EI) m/z: 226 (M+)
(74b)2,3,5−トリメチル−6−ビニルベンズアルデヒド
実施例(74a)で製造した2−ブロモ−3,5,6−トリメチルベンズアルデヒド(6.20g,27.3mmol)をトルエン(180mL)に溶解し、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(3.15g,2.73mmol)、ビニルトリブチルスズ(8.37mL,28.7mmol)を加えて、窒素雰囲気下に加熱還流しながら4時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却した後に減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=30/1〜20/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(3.47g,収率73%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.27 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.42 (3H, s), 5.13 (1H, d, J=17.6Hz), 5.69 (1H, d, J=11.2Hz), 6.92 (1H, dd, J=11.2, 17.6Hz), 7.16 (1H, s).
MS (EI) m/z: 174 (M+)
(74c)2−エチル−3,5,6−トリメチルベンズアルデヒド
実施例(74b)で製造した2,3,5−トリメチル−6−ビニルベンズアルデヒド(3.47g,19.9mmol)を酢酸(70mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(4.24g)を加え、水素(1気圧)雰囲気下で10時間攪拌した。パラジウム炭素を濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=30/1〜20/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(2.19g,収率62%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.17 (3H, t, J=7.5Hz), 2.26 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.85 (2H, q, J=7.5Hz), 7.13 (1H, s), 10.62 (1H, s).
MS (EI) m/z: 174 (M+)
(74d)(9aS)−8−アセチル−N−(2−エチル−3,5,6−トリメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、実施例(74c)で製造した2−エチル−3,5,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.180g,1.02mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.176g,収率40%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.15 (3H, t, J=7.5Hz), 1.75 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.73 (2H, q, J=7.5Hz), 3.76 (3H, s), 4.60-4.69 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.67 (1H, brs), 6.95 (1H, s), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 506.2150 (M+H)+
(実施例75)メチル 3−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,4,5−トリメチルベンゾエート(例示化合物番号1−129)
(75a)3−ブロモ−2,5,6−トリメチルベンズアルデヒド
1−ブロモ−2,4,5−トリメチルベンゼン(25.0g,0.125mol)を塩化メチレン(500mL)に溶解し、窒素雰囲気下−78度で、塩化アルミニウム(20.1g,0.151mol)、ジクロロメチルメチルエーテル(13.7mL,0.151mol)を加えた。−78度で5分間撹拌後、水(500mL)を加え、塩化メチレン(400mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=25/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(14.4g,収率51%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.27 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.55 (3H, s), 7.51 (1H, s), 10.53 (1H, s).
MS (EI) m/z: 226 (M+)
(75b)メチル 3−ホルミル−2,4,5−トリメチルベンゾエート
実施例(75a)で製造した3−ブロモ−2,5,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.400g,1.76mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、パラジウムアセテート(0.012g,0.0528mmol)、1,1‘−ビスジフェニルフォスフィノフェロセン(0.059g,0.106mmol)、トリエチルアミン(0.491mL,3.52mmol)、メタノール(1.43mL,35.2mmol)を加え、一酸化炭素(1気圧)雰囲気下50度で6時間撹拌した。反応溶液を冷却後、塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=9/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(0.255g,収率70%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.32 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.66 (3H, s), 3.90 (3H, s), 7.73 (1H, s), 10.65 (1H, s).
MS (EI) m/z: 206 (M+)
(75c)メチル 3−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,4,5−トリメチルベンゾエート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.400g,1.16mmol)、実施例(75b)で製造したメチル 3−ホルミル−2,4,5−トリメチルベンゾエート(0.250g,1.21mmol)、トリエチルシラン(0.738mL,4.63mmol)、トリフルオロ酢酸(0.357mL,4.63mmol)およびアセトニトリル(20.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.314g,収率51%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.57 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 3.88 (3H, s), 4.64-4.74 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.78 (1H, brs), 7.55 (1H, s), 10.64 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 536.1930 (M+H)+
(実施例76)3−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,4,5−トリメチルベンゾイックアシッド(例示化合物番号1−130)
実施例(75c)で製造したメチル 3−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,4,5−トリメチルベンゾエート(0.183g,0.342mmol)を1N水酸化ナトリウム水溶液(15mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を0度に冷却し1N塩酸水溶液(20mL)をゆっくり滴下した。沈殿した生成物を濾過し乾燥させることで、黄色固体の目的化合物(0.173g,収率97%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 400MHz):δppm: 1.69 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.48 (3H, s), 2.56 (3H, s), 3.72 (3H, s), 4.46 (2H, d, J=4.8Hz), 6.10 (1H, s), 6.33 (1H, s), 7.45 (1H, s), 8.27 (1H, brs), 10.23 (1H, s), 12.66 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 522.1735 (M+H)+
(実施例77)4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチル ジメチルカルバメート(例示化合物番号1−349)
(77a)4−ホルミル−2−ナフチル ジメチルカルバメート
公知[Tetrahedron、1999年、55巻、p.5821−5830]の3−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(300mg,1.74mmol)をピリジン(3mL)に溶解し、ジメチルカルバモイルクロリド(750μL,8.15mmol)を加えて室温で17時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え、ジエチルエーテル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)を用いて精製することにより、淡黄色油状の目的化合物(378mg,収率89%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 3.06 (3H, s), 3.17 (3H, s), 7.55 (1H, m), 7.62(1H, m), 7.85-7.80 (3H, m), 9.15 (1H, d, J=8.6Hz), 10.34 (1H, s).
MS (EI) m/z: 243 (M+).
(77b)4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフチル ジメチルカルバメート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(350mg,1.01mmol)、実施例(77a)で製造した4−ホルミル−2−ナフチル ジメチルカルバメート(378mg,1.55mmol)、トリエチルシラン(490μL,3.03mmol)、トリフルオロ酢酸(235μL,3.05mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物402mg,収率69%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.03 (3H, s), 3.15 (3H, s), 3.75 (3H, s), 5.15-4.98 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.28 (1H, s), 7.41-7.29 (3H, m), 7.51 (2H, brs), 7.82 (1H, brs), 8.05 (1H, brs), 10.65 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 573.18452 (M+H)+.
(実施例78)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−{[3−(メトキシメチル)−1−ナフチル]メチル}−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−289)
(78a)メチル 4−(1,3−ジオキサンー2−イル)−2−ナフトエート
実施例(67a)で製造したメチル 4−ホルミル−2−ナフトエート(450mg,2.10mmol)をトルエン(20mL)に溶解し、1,3−プロパンジオール(760μL,10.5mmol),パラトルエンスルホン酸一水和物(40mg,0.21mmol)を加え、Dean−Stark水分離装置を取り付け4時間加熱還流した。反応液に飽和重曹水(20mL)を加え、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をそのまま次の反応に使用した。
(78b)[4−(1,3−ジオキサンー2−イル)−2−ナフチル]メタノール
実施例(78a)で製造したメチル 4−(1,3−ジオキサンー2−イル)−2−ナフトエートの粗精製物(〜2.10mmol)をジエチルエーテル(30mL)に溶解し、0℃で水素化リチウムアルミニウム(200mg,5.27mmol)を加え、室温まで昇温しながら1時間撹拌した。反応液に、0℃にて水(200μL)、1M水酸化ナトリウム水溶液(800μL)を順に加え、生じた塩をセライトで除去した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をそのまま次の反応に使用した。
(78c)2−[3−(メトキシメチル)−1−ナフチル]―1,3−ジオキサン
水素化ナトリウム(125mg,2.86mmol)をN,N‐ジメチルホルムアミド(20mL)に懸濁させ、0℃にて実施例(78b)で製造した[4−(1,3−ジオキサンー2−イル)−2−ナフチル]メタノールの粗精製物(〜2.10mmol)を加えた。30分撹拌した後、ヨードメタン(400μL,6.43mmol)を加え室温にて1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をそのまま次の反応に使用した。
(78d)3−(メトキシメチル)−1−ナフトアルデヒド
実施例(78c)で製造した2−[3−(メトキシメチル)−1−ナフチル]―1,3−ジオキサンの粗精製物(〜2.10mmol)を酢酸(10mL)、水(2mL)に溶解し、50℃で2時間撹拌した。反応液に水(10mL)を加え、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)を用いて精製することにより、目的化合物(372mg,4工程収率89%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 3.48 (3H, s), 4.68 (2H, s), 7.57 (1H, m), 7.66 (1H, m), 7.89 (1H, brd, J=7.8Hz), 7.97 (1H, brd, J=1.6Hz), 8.02 (1H, brs), 9.19 (1H, d, J=9.0Hz), 10.38 (1H, s).
MS (EI) m/z: 200 (M+).
(78e)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−{[3−(メトキシメチル)−1−ナフチル]メチル}−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(350mg,1.01mmol)、実施例(78d)で製造した3−(メトキシメチル)−1−ナフトアルデヒド(370mg,1.85mmol)、トリエチルシラン(490μL,3.03mmol)、トリフルオロ酢酸(235μL,3.05mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物390mg,収率73%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.44 (3H, s), 3.72 (3H, s), 4.60 (2H, s), 5.24-4.97 (2H, m), 5.99 (1H, s), 6.27 (1H, s), 7.64-7.44 (3H, m), 7.96-7.68 (2H, m), 8.08 (1H, brs), 10.71 (1H, s), 18.81 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 530.17861 (M+H)+
(実施例79)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−275)
(79a)4−プロポキシ−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(193mg,4.42mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)−N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)混合溶媒に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(502mg,2.92mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−ヨードプロパン(560μL,5.73mmol))を加え室温にて2時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(441mg,収率70%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.17 (3H, t, J=7.4Hz), 1.96-2.05 (2H, m), 4.22 (2H, t, J=6.5Hz), 6.91 (1H, d, J=8.2Hz), 7.58 (1H, m), 7.70 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=7.8Hz), 8.37 (1H, d, J=8.6Hz), 9.31 (1H, d, J=8.6Hz), 10.20 (1H, s).
MS (EI) m/z: 214 (M+)
(79b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(301mg,0.872mmol)、実施例(79a)で製造した4−プロポキシ−1−ナフトアルデヒド(435mg,2.03mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(280mg,収率59%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.14 (3H, t, J=7.5Hz), 1.74 (3H, s), 1.93-1.99 (2H, m), 2.64 (3H, s), 3.67 (3H, s), 4.10 (2H, t, J=6.4Hz), 4.95 (1H, dd, J=4.9, 14.2Hz), 5.01 (1H, dd, J=4.9, 14.2Hz), 5.99 (1H, s), 6.25 (1H,s), 6.75 (1H, d, J=7.8Hz), 7.17 (1H, brs), 7.42 (1H, d, J=7.8Hz), 7.51 (1H, m), 7.57 (1H, m), 8.03 (1H, d, J=8.3Hz), 8.37 (1H, d, J=8.3Hz), 10.63 (1H, s), 18.80 (1H, brs).
MS (ESI+) m/z: 544.19961 (M+H)+
(実施例80)(9aS)−8−アセチル−N−[3−(シクロプロピルカルボニル)−1−ナフチル]メチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−307)
(80a)4−ホルミル−2−ナフトイック アシッド
実施例(67a)で製造したメチル 4−ホルミル−2−ナフトエート(746mg,2.45mmol)に1N水酸化リチウム水溶液(24mL)を加え2時間撹拌した。1N塩酸(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をそのまま次の反応に使用した。
(80b)4−ホルミル−N−メトキシ−N−メチル−2−ナフトアミド
実施例(80a)で製造した4−ホルミル−2−ナフトイック アシッドの粗精製物(〜4.05mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)に溶解し、、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(790mg,8.10mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.60g,8.35mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(1.1g,8.14mmol)およびトリエチルアミン(1.2mL,8.61mmol)を加えた。室温にて18時間撹拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、ジエチルエーテル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた粗精製物をそのまま次の反応に使用した。
(80c)4−(1,3−ジオキサン−2−イル)−N−メトキシ−N−メチル−2−ナフトアミド
実施例(80b)で製造した4−ホルミル−N−メトキシ−N−メチル−2−ナフトアミドの粗精製物(〜4.05mmol)、1,3−プロパンジオール(1.5mL,20.8mmol),パラトルエンスルホン酸一水和物(80mg,0.42mmol)およびトルエン(50mL)を用いて、実施例(78a)に準じて反応および後処理を行った。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)を用いて精製することにより、褐色色油状の目的化合物(1.13g,3工程収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.54 (1H, m), 2.36 (1H, m), 3.39 (3H, s), 3.56 (3H, s), 4.16-4.08 (2H, m), 4.38-4.33 (2H, m), 6.02 (1H, s), 7.49 (1H, m), 7.57 (1H, m), 7.88 (1H, d, J=8.0Hz), 8.00 (1H, m), 8.20 (1H, brs), 8.28 (1H, d, J=8.6Hz).
MS (EI) m/z: 301 (M+).
(80d)シクロプロピル[4−(1,3−ジオキサン−2−イル)−2−ナフチル]メタノン
実施例(80c)で製造した4−(1,3−ジオキサン−2−イル)−N−メトキシ−N−メチル−2−ナフトアミド(460mg,1.53mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、0℃にてシクロプロピルマグネシウムブロミド(0.5Mテトラヒドロフラン溶液,6.4mL,3.20mmol)を加えた。2時間撹拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)を用いて精製することにより、目的化合物(414mg,収率96%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.12-1.06 (2H, m), 1.32-1.27 (2H, m), 1.55 (1H, m), 2.38 (1H, m), 2.85 (1H, m), 4.17-4.08 (2H, m), 4.40-4.34 (2H, m), 6.06 (1H, s), 7.53 (1H, m), 7.62 (1H, m), 7.97 (1H, d, J=7.4Hz), 8.33-8.28 (2H, m), 8.52 (1H, s).
(80e)3−(シクロプロピルカルボニル)−1−ナフトアルデヒド
実施例(80d)で製造したシクロプロピル[4−(1,3−ジオキサン−2−イル)−2−ナフチル]メタノン(414mg,1.47mmol)、酢酸(10mL)、水(2mL)を用いて、実施例(78d)に準じて反応および後処理を行なうことにより、目的化合物268mg,収率81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.19-1.14 (2H, m), 1.38-1.33 (2H, m), 2.84 (1H, m), 7.62 (1H, m), 7.75 (1H, m), 8.00 (1H, brd, J=8.2Hz), 8.49 (1H, m), 8.70 (1H, s), 9.22 (1H, d, J=8.6Hz), 10.36 (1H, s).
MS (EI) m/z: 224 (M+).
(80f)(9aS)−8−アセチル−N−[3−(シクロプロピルカルボニル)−1−ナフチル]メチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(350mg,1.01mmol)、実施例(80e)で製造した3−(シクロプロピルカルボニル)−1−ナフトアルデヒド(268mg,1.20mmol)、トリエチルシラン(490μL,3.03mmol)、トリフルオロ酢酸(235μL,3.05mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物454mg,収率81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.14-1.08 (2H, m), 1.33-1.27 (2H, m), 1.75 (3H, s), 2.65 (3H, s), 2.85 (1H, m), 3.80 (3H, s), 5.22-5.08 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.30 (1H, s), 7.37 (1H, brs), 7.60 (1H, m), 7.68 (1H, m), 8.03 (1H, brd, J=7.9Hz), 8.12 (1H, s), 8.16 (1H, brd, J=8.3Hz), 8.54 (1H, s), 10.67 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 554.17997 (M+H)+
(実施例81)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−エトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−272)
(81a)4−エトキシ−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(194mg,4.45mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(517mg,3.00mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−ヨードエタン(480μL,6.00mmol))を加え室温にて2時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、ジエチルエーテル(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜7/1)を用いて精製することにより、淡緑色固体の目的化合物(521mg,収率87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.60 (3H, t, J=7.0Hz), 4.33 (2H, q, J=7.0Hz), 6.91 (1H, d, J=7.8Hz), 7.57 (1H, m), 7.70 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=8.3Hz), 8.37 (1H, d, J=8.3Hz), 9.31 (1H, d, J=8.8Hz), 10.20 (1H, s).
MS (EI) m/z: 200 (M+)
(81b)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−エトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(302mg,0.875mmol)、実施例(81a)で製造した4−エトキシ−1−ナフトアルデヒド(518mg,2.59mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(283mg,収率61%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.56 (3H, t, J=6.8Hz), 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.67 (3H, s), 4.22 (2H, q, J=6.8Hz), 4.95 (1H, dd, J=4.9, 14.2Hz), 5.01 (1H, dd, J=4.9, 14.2Hz), 6.00 (1H, s), 6.25 (1H,s), 6.75 (1H, d, J=7.8Hz), 7.16 (1H, brs), 7.42 (1H, d, J=7.8Hz), 7.51 (1H, m), 7.57 (1H, m), 8.04 (1H, d, J=8.3Hz), 8.37 (1H, d, J=8.3Hz), 10.64 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 530.17999 (M+H)+
(実施例82)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−281)
(82a)4−ブトキシ−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(194mg,4.45mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(509mg,2.96mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−ヨードブタン(1.01mL,8.89mmol))を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、ジエチルエーテル(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=12/1〜10/1)を用いて精製することにより、無色固体の目的化合物(588mg,収率87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.05 (3H, t, J=7.3Hz), 1.59-1.66 (2H, m), 1.93-1.99 (2H, m), 4.26 (2H, t, J=6.4Hz), 6.92 (1H, d, J=7.8Hz), 7.57 (1H, m), 7.70 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=7.8Hz), 8.36 (1H, d, J=8.3Hz), 9.31 (1H, d, J=8.3Hz), 10.20 (1H, s).
MS (EI) m/z: 228 (M+)
(82b)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブトキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(304mg,0.880mmol)、実施例(82a)で製造した4−ブトキシ−1−ナフトアルデヒド(585mg,2.56mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(264mg,収率54%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.03 (3H, t, J=7.6Hz), 1.59-1.65 (2H, m), 1.74 (3H, s), 1.89-1.95 (2H, m), 2.64 (3H, s), 3.67 (3H, s), 4.15 (2H, t, J=6.4Hz), 4.95 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 5.01 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.25 (1H,s), 6.75 (1H, d, J=7.8Hz), 7.16 (1H, brs), 7.42 (1H, d, J=7.8Hz), 7.51 (1H, m), 7.57 (1H, m), 8.04 (1H, d, J=8.3Hz), 8.36 (1H, d, J=8.3Hz), 10.63 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 558.21510 (M+H)+
(実施例83)(9aS)−8−[(1E)−N−ベンジルエタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−108)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(310mg、0.62mmol)を塩化メチレン(5mL)に溶解し、室温でベンジルアミン(0.10mL、0.93mmol)を加え、12時間攪拌した。反応液に塩化メチレン(15mL)、0.5N塩酸(15mL)、を加え分液した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1、V/V)、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水、2:1、V/V)を用いて精製し、無色固体の標記目的化合物(343mg、94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.69 (3H, s), 2.62 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.60 (3H, s), 4.66 (2H, d, J=5.6Hz), 5.01-5.13 (2H, m), 5.81 (1H, s), 6.14 (1H, s), 6.95 (1H, m), 7.27-7.54 (9H, m), 7.72 (1H, d, J=8.7Hz), 7.81 (1H, d, J=7.9Hz), 8.11 (1H, d, J=7.9Hz), 11.44 (1H, s), 13.84 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 589 (M+H)+
(実施例84)(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−8−[(1E)−N−メチルエタンイミドイル]−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−104)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(233mg、0.47mmol)を塩化メチレン(4mL)に溶解し、室温でメチルアミン(2M テトラヒドロフラン溶液)(0.47mL、0.94mmol)を加え、12時間攪拌した。反応液に塩化メチレン(15mL)、0.5N塩酸(15mL)、を加え分液した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1、V/V)、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水、2:1、V/V)を用いて精製し、無色固体の標記目的化合物(183mg、77%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.68 (3H, s), 2.62 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.15 (3H, d, J=4.8Hz), 3.61 (3H, s), 5.02-5.14 (2H, m), 5.80 (1H, s), 6.16 (1H, s), 6.96 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.4Hz), 7.45 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=8.7Hz), 7.83 (1H, d, J=7.9Hz), 8.13 (1H, d, J=8.7Hz), 11.50 (1H, brs), 13.41 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 513 (M+H)+
(実施例85)(9aS)−8−アセチル−N−({3−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−331)
実施例68で製造した4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2−ナフトイック アシッド(255mg,0.482mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、ジメチルアミン塩酸塩(100mg,1.48mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(185mg,0.965mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(130mg,0.962mmol)およびトリエチルアミン(135μL,0.969mmol)を加えた。室温にて16時間撹拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(15mL)を加え24時間撹拌した後、反応液に1N塩酸(10mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=30/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(179mg,収率69%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.05 (3H, s), 3.06 (3H, s), 3.79 (3H, s), 5.17-5.05 (2H, m), 5.99 (1H, s), 6.29 (1H,s), 7.42 (1H, m), 7.56 (1H, m), 7.63 (1H, m), 7.95-7.91 (2H, m), 8.11 (1H, brd, J=8.3Hz), 8.19 (1H, s), 10.67 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 557.19015 (M+H)+
(実施例86)(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号2−73)
(86a)(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
参考例3で得られたセルコスポラミド(2.55g,7.70mmol)を15M水酸化カリウム水溶液(2.1mL)−塩化メチレン(8.2mL)混合溶媒に懸濁させ、テトラブチルアンモニウムブロミド(911mg,2.83mmol)を加え窒素雰囲気下、0℃で30分間攪拌した。クロロジフルオロメタンを45分間静かにバブリングさせた後、室温にて7時間攪拌した。2N塩酸(40mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:アセトニトリル/水=4/6〜7/3)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(592mg,収率20%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.80 (3H, s), 2.67 (3H, s), 5.86 (1H, brs), 6.04 (1H, s), 6.38 (1H, brs), 6.58 (1H, s), 6.60 (1H, t, J=73.0Hz), 10.89 (1H, s), 18.86 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 382.07263 (M+H)+
(86b)(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(86a)で製造した(9aS)−8−アセチル−3−(ジフルオロメトキシ)−1,7−ジヒドロキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(326mg,0.855mmol)、2−メチル−1−ナフトアルデヒド(296mg,1.74mmol)、トリエチルシラン(410μL,2.57mmol)、トリフルオロ酢酸(200μL,2.60mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(193mg,収率42%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.63 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.62 (3H, s), 5.11 (2H, d, J=4.4Hz), 5.87 (1H, s), 6.19 (1H, brs), 6.41 (1H, t, J=73.0Hz), 6.51 (1H, s), 7.36 (1H, d, J=8.7Hz), 7.47 (1H, m), 7.56 (1H, m), 7.76 (1H, d, J=8.3Hz), 7.85 (1H, d, J=7.9Hz), 8.09 (1H, d, J=8.7Hz), 10.69 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 536.14961 (M+H)+
(実施例87)(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−18)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(221mg、0.44mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(55mg、0.66mmol)、炭酸水素ナトリウム(56mg、0.66mmol)を加え、4時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(15mL)、0.5N塩酸(15mL)、を加え分液した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1、V/V)、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水、2:1、V/V)を用いて精製し、黄色固体の標記目的化合物(210mg、90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.71 (3H, s), 2.54 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.61 (3H, s), 3.93 (3H, s), 5.02-5.14 (2H, m), 5.88 (1H, s), 6.17 (1H, s), 7.02 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.4Hz), 7.45 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=8.7Hz), 7.84 (1H, d, J=7.5Hz), 8.13 (1H, d, J=8.4Hz), 11.21 (1H, s), 15.86 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 529 (M+H)+
(実施例88)(9aS)−8−アセチル−7−ヒドロキシ−1,3−ジメトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号2−83)
(88a)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(10.2g、29.5mmol)をアセトニトリル(120ml)、6N硫酸(100mL)に懸濁させ、亜硝酸ナトリウム(10.2g、147mmol)を加えて、4時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(300mL)、水(100mL)を加えて分液し、有機層を飽和食塩水(200mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた褐色固体をジエチルエーテルにて洗浄し、淡褐色固体の標記目的化合物(9.41g、92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.77 (3H, s), 2.66 (3H, s), 4.07 (3H, s), 6.10 (1H, s), 6.41 (1H, s), 11.14 (1H, s), 18.86 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 347 (M+H)+
(88b)ベンジル (9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート
実施例(88a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド(10.0g、28.9mmol)を塩化メチレン(150mL)に溶解し、0℃でベンジルアルコール(4.5mL、43.3mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(6.09g、31.8mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(3.88g、31.8mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。氷冷下、反応液に0.5N塩酸(150mL)を加え分液した。有機層を0.5N塩酸(150mL)、水(150mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1、V/V)を用いて精製し、淡黄色固体の標記目的化合物(9.18g、73%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.85 (3H, s), 5.36 (2H, s), 5.90 (1H, s), 6.30 (1H, s), 7.24-7.46 (5H, m), 10.57 (1H, s), 18.78 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 437 (M+H)+
(88c)ベンジル (9aS)−8−アセチル−7−ヒドロキシ−1,3−ジメトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート
実施例(88b)で製造したベンジル (9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート(1.47g、3.37mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(202mg、8.42mmol)を加えて窒素雰囲気下30分攪拌した後、ヨウ化メチル(0.52mL、8.42mmol)を加え、3時間攪拌した。氷冷下、反応液に0.2N塩酸(40mL)を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水(40mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:酢酸エチル、10:1〜5:1、V/V)を用いて精製し、淡黄色固体の標記目的化合物(1.49g、98%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.79 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.90 (3H, s), 3.98 (3H, s), 5.36 (2H, s), 5.79 (1H, s), 6.26 (1H, s), 7.30-7.44 (5H, m), 18.08 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 451 (M+H)+
(88d)(9aS)−8−アセチル−7−ヒドロキシ−1,3−ジメトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド
実施例(88c)で製造したベンジル (9aS)−8−アセチル−7−ヒドロキシ−1,3−ジメトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート(895mg、1.99mmol)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、10%Pd/C(180mg)を加えて水素雰囲気下30分攪拌した。反応液をセライトにてろ過し、減圧下溶媒を留去した。得られた粗結晶をジエチルエーテルにて洗浄し、淡黄色固体の標記目的化合物(509mg、71%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.81 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.03 (3H, s), 4.07 (3H, s), 5.94 (1H, s), 6.34 (1H, s), 18.06 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 361 (M+H)+
(88e)(9aS)−8−アセチル−7−ヒドロキシ−1,3−ジメトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(88d)で製造した(9aS)−8−アセチル−7−ヒドロキシ−1,3−ジメトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド(194mg、0.54mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、室温で1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(87mg、0.65mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(124mg、0.65mmol)を加えて窒素雰囲気下30分攪拌した後、2Mアンモニア イソプロパノール溶液(0.8mL)を加え、1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(15mL)、0.5N塩酸(10mL)を加えて分液した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1〜50:1、V/V)を用いて精製し、淡黄色固体の標記目的化合物(175mg、90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.81 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.95 (3H, s), 4.00 (3H, s), 5.79 (1H, brs), 5.91 (1H, s), 6.30 (1H, s), 6.89 (1H, brs), 18.08 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 360 (M+H)+
(88f)(9aS)−8−アセチル−7−ヒドロキシ−1,3−ジメトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(88e)で製造した(9aS)−8−アセチル−7−ヒドロキシ−1,3−ジメトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(175mg、0.49mmol)、2−メチル−1−ナフトアルデヒド(249mg、1.46mmol)、トリエチルシラン(0.24mL、1.46mmol)、トリフルオロ酢酸(0.11mL、1.46mmol)およびアセトニトリル(7mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(130mg,収率52%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.78 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.62 (3H, s), 3.68 (3H, s), 3.93 (3H, s), 5.02-5.12 (2H, m), 5.83 (1H, s), 6.17 (1H,s), 6.70 (1H, brs), 7.35-7.55 (3H, m), 7.73 (1H, d, J=8.3Hz), 7.82 (1H, d, J=8.3Hz), 8.10 (1H, d, J=8.3Hz), 18.08 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 514 (M+H)+
(実施例89)(9aS)−8−アセチル−1−エトキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号2−88)
(89a)ベンジル (9aS)−8−アセチル−1−エトキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート
実施例(88b)で製造したベンジル (9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート(502mg、1.45mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(52mg、2.18mmol)を加えて窒素雰囲気下30分攪拌した後、ヨウ化エチル(0.17mL、2.18mmol)を加え、3時間攪拌した。氷冷下、反応液に0.2N塩酸(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL)にて抽出した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1、V/V)を用いて精製し、淡黄色油状の標記目的化合物(564mg、84%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.50 (3H, t, J=7.2Hz), 1.81 (3H, s), 2.51 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.12-4.32 (2H, m), 5.37 (2H, s), 5.80 (1H, s), 6.26 (1H, s), 7.33-7.48 (5H, m), 18.03 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 465 (M+H)+
(89b)(9aS)−8−アセチル−1−エトキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド
実施例(89a)で製造したベンジル (9aS)−8−アセチル−1−エトキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート(564mg、1.21mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、10%Pd/C(110mg)を加えて水素雰囲気下30分攪拌した。反応液をセライトにてろ過し、減圧下溶媒を留去した。ろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、40:1〜10:1、V/V)にて精製し、褐色固体の標記目的化合物(449mg、99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.53 (3H, t, J=7.1Hz), 1.82 (3H, s), 2.50 (3H, s), 4.07 (3H, s), 4.18-4.33 (2H, m), 5.96 (1H, s), 6.32 (1H, s), 17.97 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 375 (M+H)+
(89c)(9aS)−8−アセチル−1−エトキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(89b)で製造した(9aS)−8−アセチル−1−エトキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド(162mg、0.43mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、室温で1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(70mg、0.52mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(100mg、0.52mmol)を加えて窒素雰囲気下30分攪拌した後、2Mアンモニア イソプロパノール溶液(0.65mL)を加え、1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(15mL)、0.5N塩酸(10mL)を加えて分液した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1〜50:1、V/V)を用いて精製し、黄色固体の標記目的化合物(160mg、99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.50 (3H, t, J=7.2Hz), 1.81 (3H, s), 2.50 (3H, s), 3.94 (3H, s), 4.13-4.32 (2H, m), 5.88 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.33 (1H, brs), 6.96 (1H, brs), 17.98 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 374 (M+H)+
(89d)(9aS)−8−アセチル−1−エトキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(89c)で製造した(9aS)−8−アセチル−1−エトキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(160mg、0.43mmol)、2−メチル−1−ナフトアルデヒド(219mg、1.29mmol)、トリエチルシラン(0.21mL、1.29mmol)、トリフルオロ酢酸(0.10mL、1.29mmol)およびアセトニトリル(8mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(121mg,収率54%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.46 (3H, t, J=7.1Hz), 1.79 (3H, s), 2.49 (3H, s), 2.62 (3H, s), 3.66 (3H, s), 4.08-4.25 (2H, m), 5.02-5.14 (2H, m), 5.83 (1H, s), 6.17 (1H,s), 6.76 (1H, brs), 7.34-7.56 (3H, m), 7.74 (1H, d, J=8.3Hz), 7.84 (1H, d, J=8.3Hz), 8.12 (1H, d, J=8.3Hz), 18.03 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 528 (M+H)+
(実施例90)(9aS)−8−アセチル−1−プロピロキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号2−98)
(90a)ベンジル (9aS)−8−アセチル−1−プロピロキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート
実施例(88b)で製造したベンジル (9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート(509mg、1.47mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(71mg、2.94mmol)を加えて窒素雰囲気下30分攪拌した後、ヨウ化プロピル(0.29mL、2.94mmol)を加え、3時間攪拌した。氷冷下、反応液に0.2N塩酸(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL)にて抽出した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1、V/V)を用いて精製し、褐色油状の標記目的化合物(575mg、82%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.12 (3H, t, J=7.1Hz), 1.81 (3H, s), 1.87-1.93 (2H, m), 2.50 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.02 (1H, m), 4.16(1H, m), 5.37 (2H, s), 5.79 (1H, s), 6.25 (1H, s), 7.33-7.48 (5H, m), 18.00 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 479 (M+H)+
(90b)(9aS)−8−アセチル−1−プロピロキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド
実施例(90a)で製造したベンジル (9aS)−8−アセチル−1−プロピロキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシレート(493mg、1.03mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、10%Pd/C(100mg)を加えて水素雰囲気下30分攪拌した。反応液をセライトにてろ過し、減圧下溶媒を留去した。ろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、40:1〜10:1、V/V)にて精製し、褐色固体の標記目的化合物(392mg、98%)を得た。。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.14 (3H, t, J=7.1Hz), 1.82 (3H, s), 1.88-1.96 (2H, m), 2.49 (3H, s), 4.08 (3H, s), 4.05-4.22 (2H, m), 5.96 (1H, s), 6.31 (1H, s), 17.94 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 389 (M+H)+
(90c)(9aS)−8−アセチル−1−プロピロキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(90b)で製造した(9aS)−8−アセチル−1−プロピロキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキシリック アシッド(392mg、1.01mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、室温で1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(173mg、1.21mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(246mg、1.21mmol)を加えて窒素雰囲気下30分攪拌した後、2Mアンモニア イソプロパノール溶液(1.6mL)を加え、1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(15mL)、0.5N塩酸(15mL)を加えて分液した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1〜50:1、V/V)を用いて精製し、黄色固体の標記目的化合物(267mg、68%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.12 (3H, t, J=7.1Hz), 1.82 (3H, s), 1.86-1.96 (2H, m), 2.49 (3H, s), 3.95 (3H, s), 4.03 (1H, m), 4.16 (1H, m), 5.79 (1H, brs), 5.90 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.90 (1H, brs), 17.95 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 388 (M+H)+
(90d)(9aS)−8−アセチル−1−プロピロキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(90c)で製造した(9aS)−8−アセチル−1−プロピロキシ−7−ヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(267mg、0.69mmol)、2−メチル−1−ナフトアルデヒド(352mg、2.07mmol)、トリエチルシラン(0.33mL、2.07mmol)、トリフルオロ酢酸(0.16mL、2.07mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(179mg, 収率48%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.09 (3H, t, J=7.2Hz), 1.79 (3H, s), 1.82-1.90 (2H, m), 2.48 (3H, s), 2.62 (3H, s), 3.66 (3H, s), 3.96 (1H, m), 4.11 (1H, m), 5.08 (2H, m), 5.83 (1H, s), 6.16 (1H, s), 6.78 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.4Hz), 7.46 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=8.4Hz), 7.84 (1H, d, J=8.4Hz), 8.12 (1H, d, J=8.4Hz), 18.00 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 542 (M+H)+
(実施例91)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ブチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−284)
(91a)4−(ブチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(201mg,4.61mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(520mg,3.02mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−ブロモ−2−ブチン(680μL,7.53mmol)を加え室温にて4時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、ジエチルエーテル(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=25/1〜15/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(570mg,収率84%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.89 (3H, t, J=2.4Hz), 4.96 (2H, q, J=2.4Hz), 7.06 (1H, d, J=7.8Hz), 7.58 (1H, m), 7.70 (1H, m), 7.94 (1H, d, J=8.2Hz), 8.36 (1H, d, J=8.2Hz), 9.30 (1H, d, J=8.6Hz), 10.23 (1H, s).
MS (EI) m/z: 224 (M+)
(91b)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ブチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(305mg,0.883mmol)、実施例(91a)で製造した4−(ブチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフトアルデヒド(565mg,2.52mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(331mg,収率68%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 1.88 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.86 (2H, s), 4.97 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 5.03 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H,s), 6.89 (1H, d, J=7.8Hz), 7.19 (1H, brs), 7.45 (1H, d, J=7.8Hz), 7.52 (1H, m), 7.58 (1H, m), 8.05 (1H, d, J=8.3Hz), 8.36 (1H, d, J=8.3Hz), 10.63 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 554.17913 (M+H)+
(実施例92)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−{[4−(ペンチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−287)
(92a)4−(ペンチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(200mg,4.58mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(524mg,3.04mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−ブロモ−2−ペンチン(770μL,7.53mmol)を加え室温にて4時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、ジエチルエーテル(100ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜15/1)を用いて精製することにより、淡黄色油状の目的化合物(630mg,収率87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.15 (3H, t, J=7.4Hz), 2.22-2.29 (2H, m), 4.98 (2H, t, J=2.2Hz), 7.07 (1H, d, J=7.8Hz), 7.58 (1H, m), 7.70 (1H, m), 7.94 (1H, d, J=8.2Hz), 8.36 (1H, d, J=7.8Hz), 9.30 (1H, d, J=8.6Hz), 10.23 (1H, s).
MS (EI) m/z: 238 (M+)
(92b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−{[4−(ペンチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(310mg,0.898mmol)、実施例(92a)で製造した4−(ペンチ−2−イン−1−イルオキシ)−1−ナフトアルデヒド(621mg,2.61mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(328mg,収率64%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.15 (3H, t, J=7.3), 1.75 (3H, s), 2.25 (2H, q, J=7.3Hz), 2.64 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.88 (2H, s), 4.97 (1H, dd, J=4.9, 14.2Hz), 5.03 (1H, dd, J=4.9, 14.2Hz), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H,s), 6.90 (1H, d, J=7.8Hz), 7.19 (1H, brs), 7.44 (1H, d, J=7.8Hz), 7.52 (1H, m), 7.58 (1H, m), 8.05 (1H, d, J=8.3Hz), 8.36 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 568.19472 (M+H)+
(実施例93)(9aS)−8−[(1E)−N−エトキシエタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−24)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(239mg、0.48mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−エチルヒドロキシルアミン塩酸塩(70mg、0.72mmol)、炭酸水素ナトリウム(60mg、0.72mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(227mg、87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.37 (3H, t, J=7.1), 1.71 (3H, s), 2.58 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.60 (3H, s), 4.14 (2H, dd, J=7.1, 13.9Hz), 5.02-5.14 (2H, m), 5.87 (1H, s), 6.17 (1H, s), 7.01 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.7Hz), 7.45 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=8.3Hz), 7.83 (1H, d, J=7.6Hz), 8.13 (1H, d, J=8.7Hz), 11.28 (1H, s), 15.95 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 543 (M+H)+
(実施例94)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−121)
(94a)2,3,5−トリメチル−6−[(1E)−1−プロペニル]ベンズアルデヒド
実施例(74a)で製造した2−ブロモ−3,5,6−トリメチルベンズアルデヒド(8.00g,35.2mmol)をエチレングリコールジメチルエーテル(192mL)、水(48mL)に溶解し、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(2.03g,1.76mmol)、トランス−プロペニルボロニックアシッド(3.33g,38.7mmol)、炭酸カリウム(29.2g,2.11mol)を加えて、窒素雰囲気下に加熱還流しながら8時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却した後に、水(200mL)を加え、酢酸エチル(250mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=30/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(5.35g,収率81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.95 (3H, d, J=6.8Hz), 2.25 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.41 (3H, s), 5.54 (1H, s), 6.58 (1H, d, J=15.6Hz), 7.13 (1H, s), 10.15 (1H, s).
MS (EI) m/z: 188 (M+)
(94b)2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンズアルデヒド
実施例(94a)で製造した2,3,5−トリメチル−6−[(1E)−1−プロペニル]ベンズアルデヒド(5.35g,28.4mmol)を酢酸エチル(80mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(3.02g)を加え、水素(1気圧)雰囲気下で5時間攪拌した。パラジウム炭素を濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=30/1〜25/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(3.01g,収率56%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.01 (3H, t, J=7.3Hz), 1.50-1.57 (2H, m), 2.25 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.78 (2H, t, J=7.8Hz), 7.13 (1H, s), 10.61 (1H, s).
MS (EI) m/z: 190 (M+)
(94c)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、実施例(94b)で製造した2,3,5−トリメチル−6−プロピルベンズアルデヒド(0.200g,1.05mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.160g,収率35%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.03 (3H, t, J=7.3Hz), 1.48-1.57 (2H, m), 1.75 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.26 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.64-2.67 (2H, m), 2.65 (3H, s), 2.73 (2H, q, J=7.8Hz), 3.77 (3H, s), 4.61-4.69 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.64 (1H, brs), 6.96 (1H, s), 10.62 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 520.2150 (M+H)+
(実施例95)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,6−トリメチルベンジル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−64)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1941年、6巻、p.489−500]の2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.180g,1.21mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.188g,収率45%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.60-4.70 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.71 (1H, brs), 6.95 (1H, d, J=7.5Hz), 7.02 (1H, d, J=7.5Hz), 10.61 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 478.1859 (M+H)+
(実施例96)(9aS)−8−アセチル−N−(3−ブチル−2,5,6−トリメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−123)
(96a)(3−ブロモ−2,5,6−トリメチルフェニル)メタノール
実施例(74a)で製造した2−ブロモ−3,5,6−トリメチルベンズアルデヒド(1.00g,4.40mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、0度にて水素化ジイソブチルアルミニウム/トルエン溶液(6.54mL,6.60mmol)を加えて、窒素雰囲気下1時間撹拌した。反応終了後、飽和(+)−酒石酸ナトリウムカリウム水溶液(60mL)を加え、撹拌しながら室温まで昇温させた。室温で1時間撹拌させた後、水層を酢酸エチル(60mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=90/10〜65/35)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(0.930g,収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.24 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.50 (3H, s), 4.79 (2H, s), 7.35 (1H, s).
MS (EI) m/z: 228 (M+)
(96b)(3−ブチル−2,5,6−トリメチルフェニル)メタノール
実施例(96a)で製造した(3−ブロモ−2,5,6−トリメチルフェニル)メタノール(0.930g,4.06mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解後、−78度に冷却し、ノルマルブチルリチウム/ヘキサン溶液(4.70mL,12.2mmol)を加えて窒素雰囲気下撹拌させながら0度まで昇温させた。0度で一時間撹拌させた後、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=90/10〜65/35)を用いて精製することにより、無色固体の目的化合物(0.277g,収率33%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 0.94 (3H, t, J=7.3Hz), 1.36-1.43 (2H, m), 1.48-1.54 (2H, m), 2.25 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.34 (3H, s), 2.57 (2H, t, J=7.8Hz), 4.77 (2H, s), 6.95 (1H, s).
MS (EI) m/z: 206 (M+)
(96c)3−ブチル−2,5,6−トリメチルベンズアルデヒド
実施例(96b)で製造した(3−ブチル−2,5,6−トリメチルフェニル)メタノール(0.277g,1.34mmol)をクロロホルム(30mL)に溶解後、二酸化マンガン(1.17g,13.4mmol)を加えて、窒素雰囲気下に加熱還流しながら24時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却した後に、二酸化マンガンを濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜10/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(0.148g,収率54%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 0.94 (3H, t, J=7.3Hz), 1.35-1.43 (2H, m), 1.48-1.54 (2H, m), 2.27 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.59 (2H, t, J=7.8Hz), 7.11 (1H, s), 10.65 (1H, s).
MS (EI) m/z: 204 (M+)
(96d)(9aS)−8−アセチル−N−(3−ブチル−2,5,6−トリメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.250g,0.869mmol)、実施例(96c)で製造した3−ブチル−2,5,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.145g,0.72mmol)、トリエチルシラン(0.461mL,2.90mmol)、トリフルオロ酢酸(0.223mL,2.90mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.138g,収率36%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 0.94 (3H, t, J=7.3Hz), 1.35-1.44 (2H, m), 1.48-1.56 (2H, m), 1.75 (3H, s), 2.26 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.58 (2H, q, J=7.8Hz), 2.64 (3H, s), 3.77 (3H, s), 4.61-4.71 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.66 (1H, brs), 6.93 (1H, s), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 534.2477 (M+H)+
(実施例97)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−76)
(97a)4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニルアセテート
4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンズアルデヒド(0.387g,2.58mmol)を塩化メチレン(25mL)、ピリジン(5mL)に溶解後、無水酢酸(0.292mL,3.09mmol)を加えて、窒素雰囲気下1時間撹拌した。反応終了後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜80/20)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(0.495g,収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.31 (3H, s), 2.62 (6H, s), 6.85 (1H, s), 10.56 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 193 (M+H)+
(97b)(9aS)−4−({[(8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−3,5−ジメチルフェニルアセテート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.800g,2.32mmol)、実施例(97a)で製造した4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニルアセテート(0.490g,2.55mmol)をトリエチルシラン(1.48mL,9.27mmol)、トリフルオロ酢酸(0.714mL,9.27mmol)およびアセトニトリル(30.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.994g,収率83%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.42 (6H, s), 2.65 (3H, s), 3.81 (3H, s), 4.55-4.66 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.29 (1H, s), 6.73 (1H, brs), 6.80 (2H, s), 10.66 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 522 (M+H)+
(97c)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(97b)で製造した(9aS)−4−({[(8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−3,5−ジメチルフェニルアセテート(0.990g,1.90mmol)を1N水酸化ナトリウム水溶液(25mL)、テトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、室温で12時間撹拌した。反応溶液を0度に冷却し、希塩酸水溶液(50mL)をゆっくり滴下した。沈殿した生成物を濾過し乾燥させることで、黄色固体の目的化合物(0.910g,収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.37 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.51-4.60 (2H, m), 4.96 (1H, brs), 5.98 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.56 (2H, s), 6.69 (1H, brs), 10.63 (1H, s), 18.81 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 480 (M+H)+
(97d)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,6−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(97c)で製造した9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.150g,0.313mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解させ、炭酸カリウム(0.173g,1.25mmol)、1−ブロモ−2−ブチン(0.056mL,0.626mmol)を加えて、窒素雰囲気下60度で12時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を0度に冷却し、0.1N塩酸(10mL)を加えて酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=80/1〜40/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(0.060g,収率36%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 1.87 (3H, s), 2.40 (6H, s), 2.65 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.52-4.62 (2H, m), 4.62-4.63 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.67 (3H, brs), 10.64 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 532.1966 (M+H)+
(実施例98)(9aS)−8−[(1E)−N−(アリルオキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−48)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(202mg、0.40mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−アリルヒドロキシルアミン塩酸塩(53mg、0.49mmol)、炭酸水素ナトリウム(41mg、0.49mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(200mg、89%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.70 (3H, s), 2.55 (3H, s), 2.62 (3H, s), 3.59 (3H, s), 4.54 (2H, d, J=6.4Hz), 5.01-5.13 (2H, m), 5.41-5.47 (2H, m), 5.86 (1H, s), 5.99 (1H, m), 6.16 (1H, s), 7.00 (1H, m), 7.33 (1H, d, J=8.3Hz), 7.43 (1H, m), 7.53 (1H, m), 7.72 (1H, d, J=8.3Hz), 7.81 (1H, d, J=8.3Hz), 8.11 (1H, d, J=8.3Hz), 11.21 (1H, s), 15.84 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 555 (M+H)+
(実施例99)(9aS)−8−[(1E)−N−(シクロプロピルメトキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−80)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(200mg、0.40mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−(シクロプロピルメチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩(59mg、0.48mmol)、炭酸水素ナトリウム(40mg、0.48mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(207mg、91%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 0.36 (2H, m), 0.69 (2H, m), 1.19 (1H, m), 1.71 (3H, s), 2.61 (3H, s), 2.62 (3H, s), 3.60 (3H, s), 3.88 (2H, d, J=7.1Hz), 5.01-5.13 (2H, m), 5.85 (1H, s), 6.15 (1H, s), 6.98 (1H, m), 7.33 (1H, d, J=8.3Hz), 7.44 (1H, m), 7.53 (1H, m), 7.72 (1H, d, J=8.3Hz), 7.82 (1H, d, J=8.7Hz), 8.11 (1H, d, J=8.7Hz), 11.30 (1H, s), 15.98 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 569 (M+H)+
(実施例100)(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−8−[(1E)−N−プロポキシエタンイミドイル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−28)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(200mg、0.40mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−プロピルヒドロキシルアミン塩酸塩(54mg、0.48mmol)、炭酸水素ナトリウム(40mg、0.48mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(201mg、90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.02 (3H, t, J=7.3Hz), 1.71 (3H, s), 1.77 (2H, m), 2.58 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.60 (3H, s), 4.04 (2H, t, J=6.4Hz), 5.03-5.14 (2H, m), 5.87 (1H, s), 6.17 (1H, s), 7.00 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.3Hz), 7.45 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=8.3Hz), 7.83 (1H, d, J=8.3Hz), 8.13 (1H, d, J=8.3Hz), 11.28 (1H, s), 16.01 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 557 (M+H)+
(実施例101)(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−77)
(101a)2−ブロモ−1,3−ジメチル−5−(2−ペンチニロキシ)ベンゼン
4−ブロモ−3,5−ジメチルフェノール(2.00g,9.95mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.358g,14.9mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらに1−ブロモ−2−ペンチン(1.52mL,14.9mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(60ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=97/3〜90/10)を用いて精製することにより、無色液体の目的化合物(2.65g,収率99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.14 (3H, t, J=7.3Hz), 2.20-2.26 (2H, m), 2.38 (6H, s), 4.60(2H, s), 6.69 (2H, s).
MS (EI) m/z: 266 (M+)
(101b)2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンズアルデヒド
実施例(101a)で製造した2−ブロモ−1,3−ジメチル−5−(2−ペンチニロキシ)ベンゼン(2.65g,9.92mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解後、−78度に冷却し、セカンダリーブチルリチウム/ヘキサン溶液(10.2mL,9.92mmol)を加えて窒素雰囲気下10分間撹拌させた。その後、N,N−ジメチルホルムアミド(1.54mL,19.8mmol)を滴下し、−78度で30分撹拌させた後、飽和塩化アンモニウム水溶液(80mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜85/15)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.240g,収率11%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.14 (3H, t, J=7.3Hz), 2.22-2.27 (2H, m), 2.61 (6H, s), 4.70(2H, s), 6.66 (2H, s), 10.49 (1H, s).
MS (EI) m/z: 216 (M+)
(101c)(9aS)−8−アセチル−N−[2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.400g,1.16mmol)、実施例(101b)で製造した2,6−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンズアルデヒド(0.240g,1.11mmol)、トリエチルシラン(0.738mL,4.63mmol)、トリフルオロ酢酸(0.357mL,4.63mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.184g,収率17%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.14 (3H, t, J=7.3Hz), 1.74 (3H, s), 2.17-2.27 (2H, m), 2.39 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.51-4.61 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.66 (3H, brs), 6.95 (1H, s), 10.61 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 546.2155 (M+H)+
(実施例102)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−134)
(102a)4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.600g,3.65mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.132g,5.48mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらに1−ブロモ−2−ブチン(0.495mL,5.48mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜80/20)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.696g,収率88%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.87 (3H, s), 2.16 (3H, s), 2.52 (3H, s), 2.59 (3H, s), 4.70 (2H, s), 6.64 (1H, s), 10.50 (1H, s).
MS (EI) m/z: 216 (M+)
(102b)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.400g,1.16mmol)、実施例(102a)で製造した4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.348g,1.61mmol)、トリエチルシラン(0.738mL,4.63mmol)、トリフルオロ酢酸(0.357mL,4.63mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.059g,収率7%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 1.86 (3H, s), 2.17 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.54-4.65 (4H, m), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.65 (1H, brs), 6.68 (1H, s), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 546.2139 (M+H)+
(実施例103)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−135)
(103a)4−(2−ペンチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.500g,3.05mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.110g,4.57mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらに1−ブロモ−2−ペンチン(0.467mL,4.57mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜80/20)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.678g,収率97%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.14 (3H, t, J=7.4Hz), 2.17 (3H, s), 2.21-2.27 (2H, m), 2.53 (3H, s), 2.60 (3H, s), 4.73 (2H, s), 6.68 (1H, s), 10.54 (1H, s).
MS (EI) m/z: 230 (M+)
(103b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.869mmol)、実施例(103a)で製造した2,3,6−トリメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンズアルデヒド(0.339g,1.47mmol)、トリエチルシラン(0.554mL,3.48mmol)、トリフルオロ酢酸(0.268mL,3.48mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.068g,収率14%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.15 (3H, t, J=7.4Hz), 1.75 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.22-2.26 (2H, m), 2.31 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.56-4.65 (2H, m), 4.66 (2H, s), 6.01 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.66 (1H, brs), 6.72 (1H, s), 10.62 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 582.2149 (M+H)+
(実施例104)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−419)
(104a)4−(ベンジルオキシ)−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(99.7mg,2.28mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(257mg,1.49mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに(ブロモメチル)ベンゼン(350μL,2.94mmol)を加え室温にて2時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜5/1)を用いて精製することにより、淡黄色油状の目的化合物(378mg,収率97%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 5.34 (2H, s), 6.98 (1H, d, J=8.2Hz), 7.35-7.44 (3H, m), 7.49-7.58 (3H, m), 7.69 (1H, m), 7.89 (1H, d, J=7.8Hz), 8.39 (1H, d, J=8.6Hz), 9.29 (1H, d, J=8.6Hz), 10.18 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 263 (M+H)+
(104b)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(ベンジルオキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(229mg,0.663mmol)、実施例(104a)で製造した4−(ベンジルオキシ)−1−ナフトアルデヒド(368mg,1.40mmol)、トリエチルシラン(320μL,2.01mmol)、トリフルオロ酢酸(150μL,1.95mmol)およびアセトニトリル(8mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(201mg,収率51%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=4.8, 14.7Hz), 5.03 (1H, dd, J=4.8, 14.7Hz), 5.26 (2H, s), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H,s), 6.84 (1H, d, J=7.9Hz), 7.19 (1H, brs), 7.34-7.61 (8H, m), 8.06 (1H, d, J=8.3Hz), 8.43 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 592.20063 (M+H)+
(実施例105)(9aS)−8−[(1E)−N−(ベンジルオキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−84)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(230mg、0.46mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(110mg、0.69mmol)、炭酸水素ナトリウム(58mg、0.69mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(237mg、85%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.68 (3H, s), 2.50 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.60 (3H, s), 5.07 (2H, s), 5.01-5.14 (2H, m), 5.85 (1H, s), 6.17 (1H, s), 7.02 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.47 (6H, m), 7.55 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=8.3Hz), 7.84 (1H, d, J=7.9Hz), 8.12 (1H, d, J=8.7Hz), 11.23 (1H, s), 15.72 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 605 (M+H)+
(実施例106)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−420)
(106a)4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(103mg,2.37mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(255mg,1.48mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(280μL,2.25mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜5/1)を用いて精製することにより、無色固体の目的化合物(372mg,収率90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 5.32 (2H, s), 7.00 (1H, d, J=7.8Hz), 7.12-7.15 (2H, m), 7.49-7.52 (2H, m), 7.58 (1H, m), 7.72 (1H, m), 7.93 (1H, d, J=7.8Hz), 8.38 (1H, d, J=8.3Hz), 9.32 (1H, d, J=8.3Hz), 10.22 (1H, s).
MS (EI) m/z: 280 (M+)
(106b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(231mg,0.668mmol)、実施例(106a)で製造した4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド(368mg,1.31mmol)、トリエチルシラン(320μL,2.01mmol)、トリフルオロ酢酸(155μL,2.01mmol)およびアセトニトリル(8mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(278mg,収率68%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.97 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 5.02 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 5.22 (2H, s), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.83 (1H, d, J=7.8Hz), 7.09-7.13 (2H, m), 7.20 (1H, brs), 7.43 (1H, d, J=7.8Hz), 7.49-7.54 (3H, m), 7.59 (1H, m), 8.06 (1H, d, J=8.3Hz), 8.39 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 610.18793 (M+H)+
(実施例107)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−426)
(107a)4−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(104mg,2.38mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(257mg,1.49mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(533mg,2.23mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜5/1)を用いて精製することにより、無色固体の目的化合物(451mg,収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 5.42 (2H, s), 6.98 (1H, d, J=7.8Hz), 7.59-7.75 (6H, m), 7.93 (1H, d, J=7.8Hz), 8.41 (1H, d, J=8.8Hz), 9.33 (1H, d, J=8.8Hz), 10.23 (1H, s).
MS (EI) m/z: 330 (M+)
(107b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(234mg,0.677mmol)、実施例(107a)で製造した4−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ}−1−ナフトアルデヒド(445mg,1.35mmol)、トリエチルシラン(320μL,2.01mmol)、トリフルオロ酢酸(155μL,2.01mmol)およびアセトニトリル(8mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(292mg,収率65%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.97 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 5.03 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 5.32 (2H, s), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.81 (1H, d, J=7.8Hz), 7.21 (1H, brs), 7.43 (1H, d, J=7.8Hz), 7.54-7.69 (6H, m), 8.08 (1H, d, J=8.3Hz), 8.41 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 660.18228 (M+H)+
(実施例108)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−423)
(108a)4−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(102mg,2.34mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(267mg,1.55mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−(ブロモメチル)−4−クロロベンゼン(485mg,2.36mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜4/1)を用いて精製することにより、無色固体の目的化合物(428mg,収率93%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 5.32 (2H, s), 6.98 (1H, d, J=8.2Hz), 7.41-7.48 (4H, m), 7.59 (1H, m), 7.72 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=7.8Hz), 8.38 (1H, d, J=8.6Hz), 9.32 (1H, d, J=8.6Hz), 10.22 (1H, s).
MS (EI) m/z: 296 (M+)
(108b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(231mg,0.669mmol)、実施例(108a)で製造した4−[(4−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド(423mg,1.43mmol)、トリエチルシラン(320μL,2.01mmol)、トリフルオロ酢酸(155μL,2.01mmol)およびアセトニトリル(8mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(275mg,収率66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 5.02 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 5.22 (2H, s), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.81 (1H, d, J=7.8Hz), 7.20 (1H, brs), 7.38-7.47 (5H, m), 7.53 (1H, m), 7.60 (1H, m), 8.06 (1H, d, J=8.3Hz), 8.39 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 626.15677 (M+H)+
(実施例109)メチル 4−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,3,5−トリメチルベンゾエート(例示化合物番号1−141)
(109a)2,3,6−トリメチル−4−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(2.45g,14.9mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.645g,26.9mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらにN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルフォンイミド)(5.32g,14.9mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(150mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜95/5)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(4.25g,収率96%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 2.29 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.56 (3H, s), 7.01 (1H, s), 10.59 (1H, s).
MS (EI) m/z: 296 (M+)
(109b)メチル 4−ホルミル−2,3,5−トリメチルベンゾエート
実施例(109a)で製造した2,3,6−トリメチル−4−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ベンズアルデヒド(4.20g,1.42mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(80mL)に溶解し、パラジウムアセテート(0.095g,0.425mmol)、1,1‘−ビスジフェニルフォスフィノフェロセン(0.472g,0.852mmol)、トリエチルアミン(3.96mL,28.4mmol)、メタノール(11.5mL,0.284mol)を加え、一酸化炭素(1気圧)雰囲気下50度で1.5時間撹拌した。反応溶液を冷却後、塩化アンモニウム水溶液(120mL)を加え、酢酸エチル(120mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=100/0〜94/6)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(2.46g,収率84%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.41 (3H, s), 2.49 (3H, s), 2.51 (3H, s), 3.91 (3H, s), 7.38 (1H, s), 10.60 (1H, s).
MS (EI) m/z: 206 (M+)
(109c)メチル 4−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,3,5−トリメチルベンゾエート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.230g,0.666mmol)、実施例(109b)で製造したメチル 4−ホルミル−2,3,5−トリメチルベンゾエート(0.137g,0.666mmol)、トリエチルシラン(0.424mL,2.66mmol)、トリフルオロ酢酸(0.205mL,2.66mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.212g,収率59%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.43 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.60-4.72 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.81 (1H, brs), 7.43 (1H, s), 10.66 (1H, s), 18.79 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 536.1928 (M+H)+
(実施例110)(9aS)−8−アセチル−N−{2,6−ジメチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]ベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−87)
(110a)2,6−ジメチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]ベンズアルデヒド
公知[オーストラリアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Australian Journal of Chemistry)、1977年、30巻、p.927−930]の4−アミノ−2,6−ジメチルベンズアルデヒド(0.180g,1.21mmol)を塩化メチレン(6mL)、ピリジン(0.5mL)に溶解し、0度にてベンゼンスルホニルクロライド(0.170g,1.33mmol)を加えた。窒素雰囲気下で室温まで昇温した後、10時間撹拌した。反応終了後、塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(12mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜60/40)を用いて精製することにより、黄色粉末の目的化合物(0.184g,収率53%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.53 (6H, s), 6.77 (2H, s), 7.47 (2H, dd, J=7.4, 8.6Hz), 7.57 (1H, t, J=7.4Hz), 7.84 (2H, d, J=8.6Hz), 10.43 (1H, s).
MS (EI) m/z: 289 (M+)
(110b)実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.220g,0.637mmol)、実施例(110a)で製造した2,6−ジメチル−4−[(フェニルスルホニル)アミノ]ベンズアルデヒド(0.184g,0.637mmol)、トリエチルシラン(0.406mL,2.55mmol)、トリフルオロ酢酸(0.196mL,2.55mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.112g,収率28%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.32 (6H, s), 2.63 (3H, s), 3.76 (3H, s), 4.47-4.58 (2H, m), 5.93 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.67-6.78 (4H, m), 7.44 (2H, dd, J=7.4, 8.6Hz), 7.53 (1H, t, J=7.4Hz), 7.80 (2H, d, J=8.6Hz), 10.63 (1H, s), 18.76 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 619.1760 (M+H)+
(実施例111)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−92)
(111a)4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンズアルデヒド
公知[オーストラリアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Australian Journal of Chemistry)、1977年、30巻、p.927−930]の4−アミノ−2,6−ジメチルベンズアルデヒド(0.300g,2.01mmol)を塩化メチレン(6mL)、ピリジン(0.5mL)に溶解し、0度にて2,4−ジクロロベンゼンスルホニルクロライド(0.543g,2.21mmol)を加えた。窒素雰囲気下で室温まで昇温した後、1時間撹拌した。反応終了後、塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(12mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜80/20)を用いて精製することにより、黄色粉末の目的化合物(0.247g,収率34%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.52 (6H, s), 6.78 (2H, s), 7.15 (1H, brs), 7.37 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.49 (1H, d, J=2.0Hz), 8.04 (1H, d, J=8.6Hz), 10.41 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 357 (M+)
(111b)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.238g,0.689mmol)、実施例(111a)で製造した4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンズアルデヒド(0.247g,0.689mmol)、トリエチルシラン(0.439mL,2.76mmol)、トリフルオロ酢酸(0.213mL,2.76mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.152g,収率32%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.33 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.75 (3H, s), 4.44-4.56 (2H, m), 5.96 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.72 (1H, brs), 6.78 (2H, s), 6.94 (1H, brs), 7.33 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.50 (1H, d, J=2.0Hz), 7.96 (1H, d, J=8.6Hz), 10.64 (1H, s), 18.77 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 687.1011 (M+H)+
(実施例112)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(4−フェノキシ−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−403)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(306mg,0.886mmol)、公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1995年、60巻、p.6592−6594]の4−フェノキシ−1−ナフトアルデヒド(514mg,2.07mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(387mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.73 (3H, s), 5.02 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.08 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 6.01 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.88 (1H, d, J=7.5Hz), 7.03-7.08 (2H, m), 7.13 (1H, m), 7.20 (1H, brs), 7.33-7.38 (2H, m), 7.43 (1H, d, J=7.5Hz), 7.55 (1H, m), 7.62 (1H, m), 8.13 (1H, d, J=8.3Hz), 8.31 (1H, d, J=8.3Hz), 10.67 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 578.17931 (M+H)+
(実施例113)(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−8−[(1E)−N−(プロパ−2−イニルオキシ)エタンイミドイル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−70)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(242mg、0.48mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−プロパルギルヒドロキシルアミン塩酸塩(78mg、0.73mmol)、炭酸水素ナトリウム(61mg、0.73mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(236mg、88%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.49 (3H, s), 2.61 (1H, s), 2.63 (3H, s), 3.61 (3H, s), 4.68 (2H, s), 5.03-5.14 (2H, m), 5.93 (1H, s), 6.18 (1H, s), 7.04 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.3Hz), 7.46 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=8.3Hz), 7.83 (1H, d, J=7.9Hz), 8.13 (1H, d, J=8.8Hz), 11.10 (1H, s), 15.41 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 553 (M+H)+
(実施例114)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−({4−[(フェニルスルホニル)アミノ]−1−ナフチル}メチル)−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−433)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(252mg,0.730mmol)、公知[Journal of Organic Chemistry USSR、1967年、p.1461−1462]のN−(4−ホルミル−1−ナフチル)ベンゼンスルホンアミド(241mg,0.774mmol)、トリエチルシラン(350μL,2.20mmol)、トリフルオロ酢酸(170μL,2.21mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(315mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.73 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.74 (3H, s), 5.01 (1H, dd, J=5.2, 15.2Hz), 5.07 (1H, dd, J=5.2, 15.2Hz), 5.90 (1H, s), 6.29 (1H, s), 6.95 (1H, s), 7.30-7.54 (8H, m), 7.76 (2H, d, J=7.3z), 7.86 (1H, d, J=8.3Hz), 8.06 (1H, d, J=8.3Hz), 10.68 (1H, s), 18.80 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 641.16307 (M+H)+
(実施例115)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−{[4−(フェニルチオ)−1−ナフチル]メチル}−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−417)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(299mg,0.886mmol)、公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1995年、60巻、p.6592−6594]の4−(フェニルチオ)−1−ナフトアルデヒド(459mg,1.74mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.64mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(374mg,収率73%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.75 (3H, s), 5.07 (1H, dd, J=5.4, 15.2Hz), 5.13 (1H, dd, J=5.4, 15.2Hz), 6.01 (1H, s), 6.29 (1H, s), 7.16-7.25 (5H, m), 7.36 (1H, brs), 7.49 (1H, d, J=7.3Hz), 7.55-7.62 (3H, m), 8.15 (1H, d, J=8.3Hz), 8.46 (1H, d, J=8.3Hz), 10.70 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 594.16004 (M+H)+
(実施例116)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−437)
(116a)2−エチル−3−メチル−1−ナフトアルデヒド
N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン(3.3mL,25.4mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に溶解し、−20℃にてブチルリチウム(2.71Mヘキサン溶液,9.3mL,25.2mmol)を滴下した。15分間撹拌した後、2,3−ジメチル−1−ナフトアルデヒド(4.22g,22.9mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解して加え、15分間撹拌した。−78℃まで冷却した後、ブチルリチウム(2.71Mヘキサン溶液,13.0mL,35.2mmol)を滴下し、−40℃まで昇温しながら80分間撹拌した。更にヨードメタン(10.0mL,161mmol)を加え、室温まで昇温し3時間撹拌した。反応液に1N塩酸(200mL)を加え、ジエチルエーテル(400mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(2.70g,収率59%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.30 (3H, t, J=7.4Hz), 2.53 (3H, s), 3.13 (2H, q, J=7.4Hz), 7.45 (1H, m), 7.52 (1H, m), 7.73 (1H, brd, J=8.6Hz), 7.82 (1H, s), 8.80 (1H, d, J=7.8Hz), 10.92 (1H, s).
MS (EI) m/z: 198 (M+).
(116b)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−3−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(150mg,0.434mmol)、実施例(116a)で製造した2−エチル−3−メチル−1−ナフトアルデヒド(100mg,0.505mmol)、トリエチルシラン(210μL,1.30mmol)、トリフルオロ酢酸(100μL,1.30mmol)およびアセトニトリル(7mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(155mg,収率68%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.26 (3H, t, J=7.1Hz), 1.74 (3H, s), 2.52 (3H, s), 2.63 (3H, s), 2.97 (2H, m), 3.59 (3H, s), 5.05 (1H, dd, J=14.3, 4.7Hz), 5.12 (1H, dd, J=14.3, 4.7Hz), 5.99 (1H, s), 6.20 (1H, s), 7.02 (1H, m), 7.49-7.38 (2H, m), 7.62 (1H, brs), 7.74 (1H, brd, J=7.9Hz), 8.03 (1H, brd, J=8.7Hz), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 528.20151 (M+H)+.
(実施例117)[({(1E)−1−[(9bS)−3,9−ジヒドロキシ−7−メトキシ−9b−メチル−6−({[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]アミノ}カルボニル)−1−オキソ−1,9b−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−2−イル]エチリデン}アミノ)オキシ]アセチック アシッド(例示化合物番号3−92)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(235mg、0.47mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でカルボキシメトキシルアミン1/2塩酸塩(77mg、0.71mmol)、炭酸水素ナトリウム(30mg、0.35mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(262mg、97%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.62 (3H, s), 3.58 (3H, s), 4.70 (2H, s), 5.03-5.14 (2H, m), 6.03 (1H, s), 6.18 (1H, s), 7.36 (1H, d, J=8.3Hz), 7.41-7.58 (4H, m), 7.76 (1H, d, J=8.4Hz), 7.85 (1H, d, J=8.3Hz), 8.09 (1H, d, J=8.7Hz), 11.23 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 573 (M+H)+
(実施例118)(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−8−[(1E)−N−(2−オキソプロポキシ)エタンイミドイル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−96)
(118a)N−[(3,5−ジオキサヘキサ−1−エニル)−2−メトキシ]−フタルイミド
N−ヒドロキシフタルイミド(654mg、4.01mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、室温でトリエチルアミン(0.67mL、4.81mmol)、2−(クロロメチル)−3,5−ジオキサヘキサ−1−エン(0.60mL、4.81mmol)、テトラブチルアンモニウムヨージド(296mg、0.80mmol)を加え、80℃で2時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(20mL)、水(20mL)を加え分液した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:1、V/V)を用いて精製し、無色油状の標記目的化合物(891mg、84%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 3.47 (3H, s), 4.36 (1H, d, J=2.4Hz), 4.53 (1H, d, J=2.4Hz), 4.62 (2H, s), 5.02 (2H, s), 7.74-7.76 (2H, m), 7.83-7.85 (2H, m).
MS (FAB) m/z: 264 (M+H)+
(118b)(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−8−[(1E)−1−メチル−5−メチレン−3,6,8−トリオキサ−2−アザノン−1−エン−1−イル]−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(118a)で合成したN−[(3,5−ジオキサヘキサ−1−エニル)−2−メトキシ]−フタルイミド(597mg、2.27mmol)をエタノール(8mL)に溶解し、室温にてブチルアミン(0.21mL、2.15mmol)を加え、60℃で3時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(20mL)、水(20mL)を加え分液した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた油状化合物(300mg)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、6mL)に溶解し、室温で実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(297mg、0.59mmol)を加え、4時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(15mL)、0.5N塩酸(15mL)、を加え分液した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1、V/V)、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水、2:1、V/V)を用いて精製し、黄色固体の標記目的化合物(272mg、74%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.71 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.44 (3H, s), 3.61 (3H, s), 4.43 (1H, s), 4.48 (2H, s), 4.56 (1H, s), 5.04 (2H, s), 5.02-5.15 (2H, m), 5.90 (1H, s), 6.18 (1H, s), 7.03 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.4Hz), 7.46 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.75 (1H, d, J=8.3Hz), 7.84 (1H, d, J=8.3Hz), 8.13 (1H, d, J=8.3Hz), 11.23 (1H, s), 15.73 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 615 (M+H)+
(118c)(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−8−[(1E)−N−(2−オキソプロポキシ)エタンイミドイル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(118b)で合成した(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−8−[(1E)−1−メチル−5−メチレン−3,6,8−トリオキサ−2−アザノン−1−エン−1−イル]−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(272mg、0.44mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、室温にて0.2N硫酸(3mL)を加え、1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(10mL)、水(10mL)を加え分液した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1、V/V)、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水、8:5〜2:1、V/V)を用いて精製し、黄色固体の標記目的化合物(134mg、53%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.72 (3H, s), 2.21 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.62 (3H, s), 3.60 (3H, s), 4.64 (2H, s), 5.01-5.13 (2H, m), 5.90 (1H, s), 6.17 (1H, s), 7.01 (1H, m), 7.33 (1H, d, J=8.3Hz), 7.44 (1H, m), 7.53 (1H, m), 7.73 (1H, d, J=8.3Hz), 7.82 (1H, d, J=7.9Hz), 8.10 (1H, d, J=8.3Hz), 11.00 (1H, s), 14.72 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 571 (M+H)+
(実施例119)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2−ブチニロキシ)メチル]2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−139)
(119a)メチル4−(1,3−ジオキサン−2−イル)−2,3,5−トリメチルベンゾエート
実施例(109b)で製造したメチル4−ホルミル−2,3,5−トリメチルベンゾエート(1.40g,6.79mmol)をトルエン(50mL)に溶解し、1,3−プロパンジオール(0.981mL,13.6mmol)、p−トルエンスルホン酸・一水和物(0.117g,0.679mmol)を加えて窒素雰囲気下で、ディーンスターク水分離機を用いて加熱還流しながら2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)を加え、酢酸エチル(80mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し乾燥させることで、無色油状の目的粗生成物(1.79g)を得た。
(119b)[4−(1,3−ジオキサン−2−イル)−2,3,5−トリメチルフェニル]メタノール
実施例(119a)で製造したメチル4−(1,3−ジオキサン−2−イル)−2,3,5−トリメチルベンゾエート(1.79g)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、0度にて水素化リチウムアルミニウム(0.309g,8.15mmol)をゆっくり加えた。窒素雰囲気下、0度にて30分撹拌した後、反応液に水(0.3mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.3mL)を加えて1時間室温で撹拌した。再び、水(0.9mL)を加えた後に、セライト濾過をした。酢酸エチル(50mL)で洗浄して、得られた濾液を減圧下溶媒留去し、乾燥させることで、無色油状の目的粗生成物(1.60g)を得た。
(119c)4−(ヒドロキシメチル)−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド
実施例(119b)で製造した[4−(1,3−ジオキサン−2−イル)−2,3,5−トリメチルフェニル]メタノール(1.60g)を80%酢酸水溶液(50mL)に溶解し、60度にて1時間撹拌した。反応終了後、反応液を室温まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)を加え、酢酸エチル(80mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜50/50)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(1.15g,収率95%,3工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 2.24 (3H, s), 2.50 (3H, s), 2.55 (3H, s), 4.72 (2H, s), 7.15 (1H, s), 10.63 (1H, s).
MS (EI) m/z: 178 (M+)
(119d)4−[(2−ブチニロキシ)メチル]2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド
実施例(119c)で製造した4−(ヒドロキシメチル)−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.200g,1.12mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.40g,1.68mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらに1−ブロモ−2−ブチン(0.152mL,1.68mmol)を加え60度にて2時間攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(0.189g,収率73%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.89 (3H, t, J=2.4Hz), 2.24 (3H, s), 2.49 (3H, s), 2.53 (3H, s), 4.17 (2H, q, J=2.4Hz), 4.56 (2H, s), 7.09 (1H, s), 10.59 (1H, s).
MS (EI) m/z: 230 (M+)
(119e)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2−ブチニロキシ)メチル]2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.280g,0.811mmol)、実施例(119d)で製造した4−[(2−ブチニロキシ)メチル]2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.189g,0.821mmol)、トリエチルシラン(0.516mL,3.24mmol)、トリフルオロ酢酸(0.250mL,3.24mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.200g,収率44%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 1.89 (3H, t, J=2.4Hz), 2.26 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.40 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.16 (2H, q, J=2.4Hz), 4.55 (2H, s), 4.60-4.69 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.71 (1H, brs), 7.06 (1H, s), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 560.2272 (M+H)+
(実施例120)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(ベンゾイルアミノ)2,3−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−83)
(120a)4−(ベンゾイルアミノ)2,3−ジメチルベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Journal of Heterocyclic Chemistry)、2002年、39巻、p.965−973]のN−(3,5−ジメチルフェニル)ベンズアミド(0.929g,4.13mmol)を塩化メチレン(30mL)に溶解し、窒素雰囲気下−40度で、塩化チタニウム(0.996mL,9.09mmol)、ジクロロメチルメチルエーテル(0.441mL,4.54mmol)を加えた。室温で30分間撹拌後、水(50mL)を加え、塩化メチレン(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=90/10)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(0.303g,収率30%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.64 (6H, s), 7.42 (2H, s), 7.49 (2H, t, J=7.0Hz), 7.57 (1H, t, J=7.0Hz), 7.84 (1H, brs), 7.85 (2H, d, J=7.0Hz), 10.51 (1H, s).
MS (EI) m/z: 253 (M+)
(120b)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(ベンゾイルアミノ)2,3−ジメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.400g,1.16mmol)、実施例(120a)で製造した4−(ベンゾイルアミノ)2,3−ジメチルベンズアルデヒド(0.300g,1.18mmol)、トリエチルシラン(0.738mL,4.63mmol)、トリフルオロ酢酸(0.357mL,4.63mmol)およびアセトニトリル(20.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.470g,収率70%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.43 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.55-4.66 (2H, m), 5.97 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.76 (1H, brs), 7.36 (2H, s), 7.45-7.49 (2H, m), 7.52-7.56 (2H, m), 7.82-7.86 (3H, m), 10.62 (1H, s), 18.77 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 583.2099 (M+H)+
(実施例121)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,6−ジメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−81)
実施例(97c)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.250g,0.521mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、炭酸カリウム(0.288g,2.08mmol)、2,4−ジクロロベンジルクロライド(0.217mL,1.56mmol)を加えて、窒素雰囲気下60度で12時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を0度に冷却し、0.1N塩酸(10mL)を加えて酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=80/1〜40/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(0.205g,収率62%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.40 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.51-4.62 (2H, m), 5.08 (2H, s), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.67 (2H, s), 6.69 (1H, brs), 7.26 (1H, d, J=8.7Hz), 7.40 (1H, s), 7.48 (1H, d, J=8.7Hz), 10.62 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 638.1334 (M+H)+
(実施例122)2,4−ジクロロフェニル4−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,3,5−トリメチルベンゾエート(例示化合物番号1−153)
(122a)4−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,3,5−トリメチルベンゾイックアシッド
実施例(109c)で製造したメチル 4−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,3,5−トリメチルベンゾエート(1.60g,2.99mmol)を1N水酸化ナトリウム水溶液(35mL)に溶解し、室温で30分撹拌した。反応溶液を0度に冷却し、希塩酸水溶液(70mL)をゆっくり滴下した。沈殿した生成物を濾過し乾燥させることで、黄色固体の目的化合物(1.56g,収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.45 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.64-4.75 (2H, m), 6.03 (1H, s), 6.30 (1H, s), 6.87 (1H, brs), 7.64 (1H, s), 10.69 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 522.1761 (M+H)+
(122b)2,4−ジクロロフェニル4−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,3,5−トリメチルベンゾエート
実施例(122a)で製造した4−({[({9aS}−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル)カルボニル]アミノ}メチル)−2,3,5−トリメチルベンゾイックアシッド(0.400g,0.767mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、1−エチルー3−(3‘−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.294g、1.53mmol)、4ージメチルアミノピリジン(0.019g、0.153mmol)、2、4−ジクロロフェノール(0.313g,1.92mmol)、を加え窒素雰囲気下室温で12時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を0度に冷却し0.1N塩酸水溶液(20mL)をゆっくり滴下した。沈殿した生成物を濾過し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=80/1〜40/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(0.150g,収率30%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.50 (3H, s), 2.55 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.82 (3H, s), 4.67-4.77 (2H, m), 6.03 (1H, s), 6.30 (1H, s), 6.91 (1H, brs), 7.21 (1H, d, J=8.3Hz), 7.32 (1H, d, J=8.3Hz), 7.52 (1H, s), 7.82 (1H, s), 10.70 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 666.1284 (M+H)+
(実施例123)メチル[({(1E)−1−[(9bS)−3,9−ジヒドロキシ−7−メトキシ−9b−メチル−6−({[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]アミノ}カルボニル)−1−オキソ−1,9b−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−2−イル]エチリデン}アミノ)オキシ]アセテート(例示化合物番号3−100)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(259mg、0.52mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でメチル(アミノオキシ)アセテート塩酸塩(110mg、0.78mmol)、炭酸水素ナトリウム(48mg、0.57mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(234mg、91%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.72 (3H, s), 2.49 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.60 (3H, s), 3.82 (3H, s), 4.64 (2H, s), 5.01-5.13 (2H, m), 5.91 (1H, s), 6.17 (1H, s), 7.02 (1H, m), 7.33 (1H, d, J=8.3Hz), 7.44 (1H, m), 7.53 (1H, m), 7.73 (1H, d, J=8.3Hz), 7.82 (1H, d, J=7.9Hz), 8.10 (1H, d, J=8.7Hz), 11.01 (1H, s), 14.73 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 587 (M+H)+
(実施例124)(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−8−[(1E)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)エタンイミドイル]−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−88)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(218mg、0.44mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−(2−ヒドロキシエチル)−ヒドロキシルアミン(50mg、0.65mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(200mg、82%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.71 (3H, s), 2.55 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.60 (3H, s), 3.96 (2H, m), 4.23 (2H, m), 5.01-5.13 (2H, m), 5.88 (1H, s), 6.16 (1H, s), 7.03 (1H, m), 7.34 (1H, d, J=8.0Hz), 7.44 (1H, m), 7.53 (1H, m), 7.73 (1H, d, J=8.7Hz), 7.82 (1H, d, J=7.9Hz), 8.11 (1H, d, J=8.3Hz), 11.16 (1H, s), 15.63 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 559 (M+H)+
(実施例125)(9aS)−N−[4−(ブタ−2−イニルオキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−8−[(1E)−N−メトキシエタンイミドイル]−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−14)
実施例(102b)で製造した(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(208mg、0.38mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(48mg、0.57mmol)、炭酸水素ナトリウム(48mg、0.57mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(167mg、76%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.71 (3H, s), 1.86 (3H, s), 2.17 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.54 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.54-4.63 (4H, m), 5.88 (1H, s), 6.21 (1H, s), 6.62 (1H, m), 6.67 (1H, s), 11.16 (1H, s), 15.81 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 575 (M+H)+
(実施例126)(9aS)−8−[(1E)−N−(アリルオキシ)エタンイミドイル]−N−[4−(ブタ−2−イニルオキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−44)
実施例(102b)で製造した(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,6−トリメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(210mg、0.38mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−アリルヒドロキシルアミン塩酸塩(63mg、0.58mmol)、炭酸水素ナトリウム(49mg、0.58mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(159mg、69%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.63 (3H, s), 1.72 (3H, s), 1.87 (3H, s), 2.17 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.56 (3H, s), 3.77 (3H, s), 4.54-4.63 (6H, m), 5.41-5.48 (2H, m), 5.87 (1H, s), 6.00 (1H, m), 6.21 (1H, s), 6.63 (1H, m), 6.68 (1H, s), 11.20 (1H, s), 15.84 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 601 (M+H)+
(実施例127)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2、4−ジクロロベンゾイル)アミノ]−2,6−ジメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−86)
(127a)4−[(2,4−ジクロロベンゾイル)アミノ]−2,6−ジメチルベンズアルデヒド
2,4−ジクロロ−N−(3,5−ジメチルフェニル)ベンズアミド(1.66g,5.64mmol)を塩化メチレン(60mL)に溶解し、窒素雰囲気下−78度で、塩化チタニウム(1.36mL,12.4mmol)、ジクロロメチルメチルエーテル(0.561mL,6.20mmol)を加えた。室温で12時間撹拌後、反応溶液を冷却し水(100mL)を加え、塩化メチレン(60mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=90/10〜70/30)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(0.380g,収率21%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.65 (6H, s), 7.39 (1H, t, J=8.3Hz), 7.40 (2H, s), 7.51 (1H, s), 7.75 (1H, d, J=8.3Hz), 7.95 (1H, brs), 10.55 (1H, s).
MS (EI) m/z: 321 (M+)
(127b)実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.400g,1.16mmol)、実施例(127a)で製造した4−[(2、4−ジクロロベンゾイル)アミノ]−2,6−ジメチルベンズアルデヒド(0.380g,1.18mmol)、トリエチルシラン(0.738mL,4.63mmol)、トリフルオロ酢酸(0.357mL,4.63mmol)およびアセトニトリル(20.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.280g,収率37%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.44 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.56-4.66 (2H, m), 5.99 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.78 (1H, brs), 7.34 (2H, s), 7.35 (1H, d, J=8.3Hz), 7.46 (1H, s), 7.70 (1H, d, J=8.3Hz), 7.83 (1H, brs), 10.64 (1H, s), 18.77 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 651.1312 (M+H)+
(実施例128)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチルー4−(フェノキシメチル)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−138)
(128a)2,3,6−トリメチル−4−(フェノキシメチル)ベンズアルデヒド
実施例(119c)で製造した4−(ヒドロキシメチル)−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.250g,1.40mmol)、フェノール(0.123g,1.40mmol)、トリフェニルホスフィン(0.367g,1.40mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0度にてジエチルアゾジカルボキシレート(0.243mL,1.54mmol)をゆっくり滴下して、窒素雰囲気下室温にて2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.320g,収率90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 2.27 (3H, s), 2.52 (3H, s), 2.54 (3H, s), 5.02 (2H, s), 6.95-7.00 (3H, m), 7.18 (1H, s), 7.30 (2H, t, J=8.0Hz), 10.61 (1H, s).
MS (EI) m/z: 254 (M+)
(128b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,6−トリメチルー4−(フェノキシメチル)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.400g,1.16mmol)、実施例(a)で製造した2,3,6−トリメチル−4−(フェノキシメチル)ベンズアルデヒド(0.320g,1.26mmol)、トリエチルシラン(0.738mL,4.63mmol)、トリフルオロ酢酸(0.357mL,4.63mmol)およびアセトニトリル(20.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.404g,収率60%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.61-4.71 (2H, m), 4.99 (2H, s), 6.01 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.73 (1H, brs), 6.95-7.00 (3H, m), 7.13 (1H, s), 7.28-7.32 (2H, m), 10.63 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 584.2282 (M+H)+
(実施例129)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロフェノキシ)メチル]−2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−147)
(129a)2,3,6−トリメチル−4−(フェノキシメチル)ベンズアルデヒド
実施例(119c)で製造した4−(ヒドロキシメチル)−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.250g,1.40mmol)、2,4−ジクロロフェノール(0.229g,1.40mmol)、トリフェニルホスフィン(0.367g,1.40mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0度にてジエチルアゾジカルボキシレート(0.243mL,1.54mmol)をゆっくり滴下して、窒素雰囲気下室温にて2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.448g,収率99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 2.28 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.55 (3H, s), 5.09 (2H, s), 6.91 (1H, d, J=8.8Hz), 7.19 (1H, dd, J=2.4, 8.8Hz), 7.22 (1H, s), 7.41 (1H, d, J=2.4 Hz), 10.64 (1H, s).
MS (EI) m/z: 322 (M+)
(129b)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロフェノキシ)メチル]−2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.400g,1.16mmol)、実施例(129a)で製造した4−[(2,4−ジクロロフェノキシ)メチル]−2,3,6−トリメチルベンズアルデヒド(0.440g,1.36mmol)、トリエチルシラン(0.738mL,4.63mmol)、トリフルオロ酢酸(0.357mL,4.63mmol)およびアセトニトリル(20.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.519g,収率69%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.61-4.71 (2H, m), 5.04 (2H, s), 6.01 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.75 (1H, brs), 6.94 (1H, d, J=8.8Hz), 7.13 (1H, s), 7.17 (1H, dd, J=2.4, 8.8Hz), 7.37 (1H, d, J=2.4Hz), 10.63 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 652.1527 (M+H)+
(実施例130)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2,3−ジメチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−454)
(130a)4−ヒドロキシ−2,3‐ジメチル−1−ナフトアルデヒド
2,3−ジメチル−1−ナフトール(493mg,2.86mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、−78℃にてジクロロ(メトキシ)メタン(285μL,3.15mmol)、三塩化アルミニウム(420mg,3.15mmol)を加え、−40℃まで昇温しながら2時間撹拌した。反応液に水(20mL)を加え、ジエチルエーテル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(346mg,収率60%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.38 (3H, s), 2.73 (3H, s), 5.85 (1H, m), 7.51 (1H, m), 7.59 (1H, m), 8.14 (1H, brd, J=8.2Hz), 9.01 (1H, brd, J=8.8Hz), 10.90 (1H, s).
(130b)4−(2−ブチニロキシ)−2,3−ジメチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(130a)で製造した4−ヒドロキシ−2,3‐ジメチル−1−ナフトアルデヒド(170mg,0.849mmol)、水素化ナトリウム(50mg,1.15mmol)、1−ブロモ−2−ブチン(150μL,1.71mmol)およびN,N‐ジメチルホルムアミド(10mL)を用いて、実施例(60a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(120mg,収率56%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.88 (3H, m), 2.46 (3H, s), 2.69 (3H, s), 4.63 (2H, m), 7.60-7.49 (2H, m), 8.18 (1H, brd, J=8.6Hz), 8.84 (1H, brd, J=8.2Hz), 10.95 (1H, s).
MS (EI) m/z: 252 (M+).
(130c)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2,3−ジメチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(200mg,0.579mmol)、実施例(130b)で製造した4−(2−ブチニロキシ)−2,3−メチル−1−ナフトアルデヒド(120mg,0.476mmol)、トリエチルシラン(280μL,1.73mmol)、トリフルオロ酢酸(135μL,1.75mmol)およびアセトニトリル(8mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(167mg,収率60%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 1.90 (3H, s), 2.45 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.63 (3H, s), 4.58 (2H, s), 5.04 (1H, dd, J=14.7, 4.4Hz), 5.12 (1H, dd, J=14.7, 4.7Hz), 6.01 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.01 (1H, m), 7.55-7.47 (2H, m), 8.09 (1H, brd, J=7.9Hz), 8.18 (1H, brd, J=7.9Hz), 10.64 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 582.21308 (M+H)+
(実施例131)(9aS)−8−アセチル−N−{[2,3−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)-1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−455)
(131a)2,3−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)−1−ナフトアルデヒド
実施例(130a)で製造した4−ヒドロキシ−2,3‐ジメチル−1−ナフトアルデヒド(170mg,0.849mmol)、水素化ナトリウム(50mg,1.15mmol)、1−ブロモ−2−ペンチン(175μL,1.71mmol)およびN,N‐ジメチルホルムアミド(10mL)を用いて、実施例(60a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(120mg,収率53%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.12 (3H, dt, J=7.4, 1.2Hz), 2.24 (2H, m), 2.46 (3H, s), 2.69 (3H, s), 4.66 (2H, m), 7.60-7.50 (2H, m), 8.19 (1H, d, J=8.2Hz), 8.84 (1H, d, J=8.6Hz), 10.95 (1H, s).
MS (EI) m/z: 266 (M+).
(131b)(9aS)−8−アセチル−N−{[2,3−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)-1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(200mg,0.579mmol)、実施例(131a)で製造した2,3−ジメチル−4−(2−ペンチニロキシ)-1−ナフトアルデヒド(120mg,0.451mmol)、トリエチルシラン(280μL,1.73mmol)、トリフルオロ酢酸(135μL,1.75mmol)およびアセトニトリル(8mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(173mg,収率65%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.15 (3H, t, J=7.5Hz), 1.74 (3H, s), 2.26 (2H, m), 2.46 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.63 (3H, s), 4.61 (2H, s), 5.04 (1H, dd, J=14.7, 4.4Hz), 5.12 (1H, dd, J=14.7, 4.4Hz), 6.01 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.01 (1H, m), 7.55-7.47 (2H, m), 8.08 (1H, brd, J=8.1Hz), 8.19 (1H, brd, J=8.1Hz), 10.64 (1H, s), 18.63 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 596.22925 (M+H)+.
(実施例132)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−131)
(132a)4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2,3,5−トリメチルフェニルアセテート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(7.50g、21.7mmol)、4−ホルミル−2,3,5−トリメチルフェニルアセテート(6.72g、32.6mmol)、トリエチルシラン(7.02mL,43.4mmol)、トリフルオロ酢酸(3.35mL,43.4mmol)およびアセトニトリル(200mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(11.3g,収率97%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.76 (3H, s), 2.08 (3H, s), 2.33 (6H, s), 2.39 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.58-4.68 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.29 (1H, s), 6.71 (1H, m), 6.75 (1H, s), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s)
MS (FAB) m/z: 536 (M+H)+
(132b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(132a)で製造した4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−2,3,5−トリメチルフェニルアセテート(11.3g、21.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(100mL)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に、1N塩酸(100mL)と酢酸エチル(200mL)を加え、分液した。有機層を飽和食塩水(200mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール、80:1、V/V)、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水、2:1、V/V)を用いて精製し、黄色固体の標記目的化合物(9.47g、90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.72 (3H, s), 2.16 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.53-4.62 (2H, m), 5.49 (1H, brs), 5,88 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.53 (1H, s), 6.68 (1H, m), 10.58 (1H, s), 18.73 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 494 (M+H)+
(実施例133)(9aS)−8−アセチル−N−(2,6−ジメチル−4−プロポキシベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−75)
実施例(97c)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.626mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解させ、炭酸カリウム(0.345g,2.50mmol)、ノルマルプロピルアイオダイド(0.244mL,2.50mmol)を加えて、窒素雰囲気下60度で12時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を0度に冷却し、0.1N塩酸(20mL)を加えて酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=80/1〜40/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(0.117g,収率36%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.03 (3H, t, J=7.3Hz), 1.75 (3H, s), 1.75-1.82 (2H, m), 2.39 (6H, s), 2.65 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.90 (2H, t, J=6.6Hz), 4.51-4.61 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.62 (2H, s), 6.67 (1H, brs), 10.63 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 522.2089 (M+H)+
(実施例134)(9aS)−8−アセチル−N−[(2,3−ジメチル−4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−453)
(134a)2,3−ジメチル−4−プロポキシ−1−ナフトアルデヒド
実施例(130a)で製造した4−ヒドロキシ−2,3‐ジメチル−1−ナフトアルデヒド(203mg,1.01mmol)、水素化ナトリウム(60mg,1.38mmol)、1−ヨードプロパン(200μL,2.05mmol)およびN,N‐ジメチルホルムアミド(15mL)を用いて、実施例(60a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色油状の目的化合物(245mg,収率〜100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.16 (3H, t, J=7.4Hz), 1.97 (2H, m), 2.41 (3H, s), 2.69 (3H, s), 3.90 (2H, t, J=6.7Hz), 7.57-7.45 (2H, m), 8.10 (1H, d, J=8.2Hz), 8.85 (1H, d, J=8.2Hz), 10.91 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 243 (M+H)+.
(134b)(9aS)−8−アセチル−N−[(2,3−ジメチル−4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(230mg,0.666mmol)、実施例(134a)で製造した2,3−ジメチル−4−プロポキシ−1−ナフトアルデヒド(245mg,1.01mmol)、トリエチルシラン(325μL,2.01mmol)、トリフルオロ酢酸(155μL,2.01mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(203mg,収率53%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.16 (3H, t, J=7.4Hz), 1.74 (3H, s), 1.97 (2H, m), 2.41 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.63 (3H, s), 3.88 (2H, t, J=6.7Hz), 5.04 (1H, dd, J=14.1, 4.3Hz), 5.11 (1H, dd, J=14.1, 4.3Hz), 6.01 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.00 (1H, brs), 7.54-7.44 (2H, m), 8.08 (1H, brd, J=7.8Hz), 8.13 (1H, brd, J=7.8Hz), 10.64 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 572.22639 (M+H)+.
(実施例135)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2,3−ジメチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−456)
(135a)4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2,3−ジメチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(130a)で製造した4−ヒドロキシ−2,3‐ジメチル−1−ナフトアルデヒド(203mg,1.01mmol)、水素化ナトリウム(60mg,1.38mmol)、4−フルオロベンジルブロミド(255μL,2.05mmol)およびN,N‐ジメチルホルムアミド(15mL)を用いて、実施例(60a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色油状の目的化合物(380mg,収率〜100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.39 (3H, s), 2.70 (3H, s), 4.95 (2H, brs), 7.14-7.08 (2H, m), 7.59-7.46 (2H, m), 8.09 (1H, d, J=8.6Hz), 8.85 (1H, d, J=8.6Hz), 10.93 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 309 (M+H)+.
(135b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2,3−ジメチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(230mg,0.666mmol)、実施例(135a)で製造した4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2,3−ジメチル−1−ナフトアルデヒド(310mg,1.01mmol)、トリエチルシラン(325μL,2.01mmol)、トリフルオロ酢酸(155μL,2.01mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(183mg,収率43%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.64 (3H, s), 4.93 (2H, s), 5.06 (1H, dd, J=14.3, 4.4Hz), 5.13 (1H, dd, J=14.3, 4.4Hz), 6.01 (1H, s), 6.24 (1H, s), 7.04 (1H, m), 7.13 (1H, m), 7.53 (1H, m), 8.12 (1H, m), 10.65 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 638.21626 (M+H)+
(実施例136)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2−メチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−442)
(136a)4−ヒドロキシ−2‐メチル−1−ナフトアルデヒド
3−メチル−1−ナフトール(1.57g,9.92mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、−78℃にてジクロロ(メトキシ)メタン(900μL,9.95mmol)、四塩化チタン(1.10mL,10.0mmol)を加え、−40℃まで昇温しながら2時間撹拌した。反応液に水(100mL)を加え、塩化メチレン(50mL)、ジエチルエーテル(200mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(885mg,収率48%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.78 (3H, s), 5.82 (1H, brs), 6.66 (1H, s), 7.49 (1H, m), 7.64 (1H, m), 8.18 (1H, d, J=8.2Hz), 9.13 (1H, d, J=8.6Hz), 10.78 (1H, s).
(136b)4−(2−ブチニロキシ)−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(136a)で製造した4−ヒドロキシ−2‐メチル−1−ナフトアルデヒド(177mg,0.951mmol)、水素化ナトリウム(60mg,1.38mmol)、1−ブロモ−2−ブチン(170μL,1.94mmol)およびN,N‐ジメチルホルムアミド(10mL)を用いて、実施例(60a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(177mg,収率78%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.89 (3H, t, J=2.3Hz), 2.83 (3H, s), 4.90 (2H, q, J=2.3Hz), 6.73 (1H, brs), 7.46 (1H, m), 7.61 (1H, m), 8.26 (1H, brd, J=8.6Hz), 9.10 (1H, d, J=8.6Hz), 10.79 (1H, s).
MS (EI) m/z: 238 (M+).
(136c)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−ブチニロキシ)−2−メチル−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(220mg,0.637mmol)、実施例(136b)で製造した4−(2−ブチニロキシ)−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(177mg,0.743mmol)、トリエチルシラン(310μL,1.92mmol)、トリフルオロ酢酸(150μL,1.95mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(190mg,収率52%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 1.89 (3H, m), 2.61 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.61 (3H, s), 4.85 (2H, m), 4.97 (1H, dd, J=14.2, 4.4Hz), 5.04 (1H, dd, J=14.7, 4.2Hz), 6.00 (1H, s), 6.23 (1H,s), 6.79 (1H, s), 6.97 (1H, brs), 7.45 (1H, t, J=7.6Hz), 7.55 (1H, t, J=7.6Hz), 8.03 (1H, d, J=8.3Hz), 8.30 (1H, d, J=8.3Hz), 10.62 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 568.19767 (M+H)+.
(実施例137)(9aS)−8−アセチル−N−{[2−メチル−4−(2−ペンチニロキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−443)
(137a)2−メチル−4−(2−ペンチニロキシ)−1−ナフトアルデヒド
実施例(136a)で製造した4−ヒドロキシ−2‐メチル−1−ナフトアルデヒド(177mg,0.951mmol)、水素化ナトリウム(60mg,1.38mmol)、1−ブロモ−2−ブチン(200μL,1.96mmol)およびN,N‐ジメチルホルムアミド(10mL)を用いて、実施例(60a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(186mg,収率78%)を得た
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.16 (3H, dt, J=7.4Hz), 2.26 (2H, m), 2.83 (3H, s), 4.92 (2H, m), 6.75 (1H, brs), 7.46(1H, m), 7.61 (1H, m), 8.26 (1H, d, J=8.6Hz), 9.10 (1H, d, J=8.6Hz), 10.79 (1H, s).
MS (EI) m/z: 252 (M+).
(137b)(9aS)−8−アセチル−N−{[2−メチル−4−(2−ペンチニロキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(220mg,0.637mmol)、実施例(137a)で製造した2−メチル−4−(2−ペンチニロキシ)−1−ナフトアルデヒド(186mg,0.737mmol)、トリエチルシラン(310μL,1.92mmol)、トリフルオロ酢酸(150μL,1.95mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(230mg,収率62%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.16 (3H, t, J=7.5Hz), 1.74 (3H, s), 2.26 (2H, m), 2.61 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.61 (3H, s), 4.87 (2H, m), 4.97 (1H, dd, J=14.2, 4.4Hz), 5.04 (1H, dd, J=14.7, 4.2Hz), 6.00 (1H, s), 6.22 (1H,s), 6.81 (1H, s), 6.97 (1H, brs), 7.45 (1H, t, J=7.8Hz), 7.55 (1H, t, J=7.8Hz), 8.03 (1H, d, J=8.3Hz), 8.30 (1H, d, J=8.3Hz), 10.62 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 582.21182 (M+H)+.
(実施例138)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−メチル−4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−441)
(138a)2−メチル−4−プロポキシ−1−ナフトアルデヒド
実施例(136a)で製造した4−ヒドロキシ−2‐メチル−1−ナフトアルデヒド(177mg,0.951mmol)、水素化ナトリウム(60mg,1.38mmol)、1−ヨードプロパン(190μL,1.95mmol)およびN,N‐ジメチルホルムアミド(10mL)を用いて、実施例(60a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色油状の目的化合物(232mg,収率〜100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.15 (3H, t, J=7.4Hz), 2.02-1.94 (2H, m), 2.81 (3H, s), 4.16 (2H, t, J=6.3Hz), 6.60 (1H, s), 7.45 (1H, m), 7.61 (1H, m), 8.27 (1H, d, J=8.4Hz), 9.12 (1H, d, J=9.0Hz), 10.77 (1H, s).
MS (EI) m/z: 228(M)+.
(138b)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−メチル−4−プロポキシ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(220mg,0.637mmol)、実施例(138a)で製造した2−メチル−4−プロポキシ−1−ナフトアルデヒド(232mg,1.02mmol)、トリエチルシラン(310μL,1.92mmol)、トリフルオロ酢酸(150μL,1.95mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(227mg,収率64%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.14 (3H, t, J=7.4Hz), 1.74 (3H, s), 1.94 (2H, m), 2.59 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.60 (3H, s), 4.10 (1H, m), 4.95 (1H, dd, J=14.3, 4.3Hz), 5.02 (1H, dd, J=14.3, 4.8Hz), 5.99 (1H, s), 6.21 (1H,s), 6.93 (1H, brs), 7.43 (1H, m), 7.53 (1H, m), 8.01 (1H, brd, J=8.7Hz), 8.30 (1H, brd, J=8.7Hz), 10.59 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 558.20983 (M+H)+
(実施例139)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−444)
(139a)4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(136a)で製造した4−ヒドロキシ−2‐メチル−1−ナフトアルデヒド(177mg,0.951mmol)、水素化ナトリウム(60mg,1.38mmol)、4−フルオロベンジルブロミド(240μL,1.93mmol)およびN,N‐ジメチルホルムアミド(10mL)を用いて、実施例(60a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色油状の目的化合物(183mg,収率65%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.82 (3H, s), 5.26 (2H, brs),6.71 (1H, s), 7.14-7.09 (2H, m), 7.50-7.45 (3H, m), 7.63 (1H, m), 8.28 (1H, d, J=8.3Hz), 9.12 (1H, d, J=8.6Hz), 10.80 (1H, s).
MS (EI) m/z: 294 (M+).
(139b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(220mg,0.637mmol)、実施例(139a)で製造した4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(183mg,0.622mmol)、トリエチルシラン(310μL,1.92mmol)、トリフルオロ酢酸(150μL,1.95mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(223mg,収率565%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.59 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.61 (3H, s), 4.92-5.06 (2H, m), 5.19 (2H, s), 5.97 (1H, s), 6.21 (1H, s), 6.73 (1H, s), 6.97 (1H, brs), 7.10 (1H, t, J=8.3Hz), 7.43 (1H, t, J=7.5Hz), 7.48 (1H, dd, J=8.3, 5.2Hz), 7.55 (1H, t, J=7.5Hz), 8.03 (1H, d, J=8.3Hz), 8.30 (1H, d, J=8.3Hz), 10.60 (1H, s), 18.77 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 624.20038 (M+H)+.
(実施例140)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−93)
(140a)2,4−ジクロロ−N−(3,5−ジメチルフェニル)−5−メチルベンゼンスルホンアミド
3,5−ジメチルアニリン(0.37mL、3.00mmol)を塩化メチレン(20mL)に溶解し、室温にてピリジン(0.27mL、3.30mmol)、2,4−ジクロロ−5−メチルベンゼンスルホニル クロライド(818mg、3.15mmol)を加え、1時間攪拌した。反応液に0.5N塩酸(20mL)を加え、分液した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、10:1、V/V)を用いて精製し、無色固体の標記目的化合物(431mg、42%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.22 (6H, s), 2.33 (3H, s), 6.71 (2H, s), 6.73 (1H, s), 6.84 (1H, brs), 7.47 (1H, s), 7.84 (1H, s)
(140b)2,4−ジクロロ−N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)−5−メチルベンゼンスルホンアミド
実施例(140a)で製造した2,4−ジクロロ−N−(3,5−ジメチルフェニル)−5−メチルベンゼンスルホンアミド(431mg、1.25mmol)を塩化メチレン(8mL)に溶解し、−78℃で塩化チタン(IV)(0.27mL、2.50mmol)、ジクロロメチル メチル エーテル(0.14mL、1.50mmol)を加え、30分攪拌した。0℃まで昇温し、反応液に塩化メチレン(15mL)、水(20mL)、を加え分液した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、10:1〜1:1、V/V)を用いて精製し、無色固体の標記目的化合物(197mg、42%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.38 (3H, s), 2.52 (6H, s), 6.80 (2H, s), 7.30 (1H, brs), 7.46 (1H, s), 7.96 (1H, s), 10.41 (1H, s)
(140c)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(122mg、0.35mmol)、実施例(140b)で製造した2,4−ジクロロ−N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)−5−メチルベンゼンスルホンアミド(197mg、0.53mmol)、トリエチルシラン(0.11mL,0.71mmol)、トリフルオロ酢酸(54μL,0.71mmol)およびアセトニトリル(5mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(165mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.34 (6H, s), 2.35 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.76 (3H, s), 4.46-4.58 (2H, m), 5.93 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.78 (1H, m), 6.83 (2H, s), 7.20 (1H, s), 7.49 (1H, s), 7.90 (1H, s), 10.66 (1H, s), 18.79 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 701 (M+H)+
(実施例141)(9aS)−8−アセチル−N−{2,6−ジメチル−4−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−78)
(141a)N−(3,5−ジメチルフェニル)メタンスルホンアミド
3,5−ジメチルアニリン(0.81mL、6.60mmol)、塩化メチレン(16mL)、トリエチルアミン(1.10mL、7.92mmol)、メタンスルホニル クロライド(0.61mL、7.92mmol)を用いて、実施例(140a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(1.30g、収率99%)を得た。
(141b)N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)メタンスルホンアミド
実施例(141a)で製造したN−(3,5−ジメチルフェニル)メタンスルホンアミド(1.30g、6.52mmol)、塩化メチレン(20mL)、塩化チタン(IV)(1.43mL、13.0mmol)、ジクロロメチル メチル エーテル(0.71mL、7.82mmol)を用いて、実施例(140b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(587mg,収率40%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.62 (6H, s), 3.11 (3H, s), 6.66 (1H, brs), 6.89 (2H, s), 10.52 (1H, s)
(141c)(9aS)−8−アセチル−N−{2,6−ジメチル−4−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(300mg、0.87mmol)、実施例(141b)で製造したN−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)メタンスルホンアミド(395mg、1.74mmol)、トリエチルシラン(0.28mL、1.74mmol)、トリフルオロ酢酸(0.13mL、1.74mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(371mg,収率77%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.43 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.03 (3H, s), 3.81 (3H, s), 4.55-4.65 (2H, m), 5.95 (1H, s), 6.30 (1H, s), 6.69 (1H, s), 6.85 (1H, m), 6.93 (2H, s), 10.66 (1H, s), 18.80 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 557 (M+H)+
(実施例142)(9aS)−8−アセチル−N−{2,6−ジメチル−4−[(プロピルスルホニル)アミノ]ベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−80)
(142a)N−(3,5−ジメチルフェニル)プロパン−1−スルホンアミド
3,5−ジメチルアニリン(0.81mL、6.60mmol)、塩化メチレン(16mL)、トリエチルアミン(1.10mL、7.92mmol)、プロピルスルホニル クロライド(0.89mL、7.92mmol)を用いて、実施例(140a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(1.48g、収率99%)を得た。
(142b)N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)プロパン−1−スルホンアミド
実施例(142a)で製造したN−(3,5−ジメチルフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(1.48g、6.51mmol)、塩化メチレン(20mL)、塩化チタン(IV)(1.43mL、13.0mmol)、ジクロロメチル メチル エーテル(0.71mL、7.81mmol)を用いて、実施例(140b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(952mg,収率57%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.05 (3H, t, J=7.4Hz), 1.88 (2H, m), 2.61 (6H, s), 3.17 (2H, m), 6.74 (1H, brs), 6.88 (2H, s), 10.51 (1H, s)
(142c)(9aS)−8−アセチル−N−{2,6−ジメチル−4−[(プロピルスルホニル)アミノ]ベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(300mg、0.87mmol)、実施例(142b)で製造したN−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(444mg、1.74mmol)、トリエチルシラン(0.28mL、1.74mmol)、トリフルオロ酢酸(0.13mL、1.74mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(410mg,収率81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.04 (3H, t, J=7.5Hz), 1.74 (3H, s), 1.87 (2H, m), 2.42 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.09 (2H, m), 3.81 (3H, s), 4.54-4.65 (2H, m), 5.97 (1H, s), 6.30 (1H, s), 6.54 (1H, s), 6.83 (1H, m), 6.91 (2H, s), 10.67 (1H, s), 18.81 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 585 (M+H)+
(実施例143)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,6−トリメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−149)
実施例(132b)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.500g,1.01mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(7mL)に溶解させ、炭酸カリウム(0.560g,4.05mmol)、2,4−ジクロロベンジルクロライド(0.563mL,4.05mmol)を加えて、窒素雰囲気下60度で12時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を0度に冷却し、0.1N塩酸(10mL)を加えて酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=80/1〜40/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(0.466g,収率71%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.24 (3H, s), 2.34 (3H, s), 2.41 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.57-4.67 (2H, m), 5.10 (2H, s), 6.02 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.64 (1H, s), 6.69 (1H, br), 7.30 (1H, dd, J=1.6, 8.3Hz), 7.43 (1H, d, J=1.6Hz), 7.54 (1H, d, J=8.3Hz), 10.64 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 652.1512 (M+H)+
(実施例144)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−421)
(144a)4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(112mg,2.57mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(254mg,1.48mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼン(270μL,2.21mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜5/1)を用いて精製することにより、黄色油状の目的化合物(359mg,収率87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 5.35 (2H, s), 6.97 (1H, d, J=8.2Hz), 7.08 (1H, m), 7.24-7.30 (2H, m), 7.41 (1H, m), 7.61 (1H, m), 7.73 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=8.2Hz), 8.41 (1H, d, J=8.6Hz), 9.32 (1H, d, J=8.6Hz), 10.22 (1H, s).
MS (EI) m/z: 280.0891 (M+)
(144b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(309mg,0.895mmol)、実施例(144a)で製造した4−[(3−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド(351mg,1.25mmol)、トリエチルシラン(430μL,2.70mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(394mg,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), 5.02 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), 5.26 (2H, s), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.81 (1H, d, J=7.5Hz), 7.04 (1H, m), 7.20 (1H, brs), 7.24-7.43 (4H, m), 7.53-7.62 (2H, m), 8.07 (1H, d, J=7.9Hz), 8.42 (1H, d, J=7.9Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 610.18836 (M+H)+
(実施例145)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−446)
(145a)4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(109mg,2.50mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(260mg,1.51mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(270μL,2.24mmol)を加え室温にて2時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜5/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(413mg,収率98%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 5.43 (2H, s), 7.05 (1H, d, J=8.2Hz), 7.14-7.24 (2H, m), 7.39 (1H, m), 7.57-7.62 (2H, m), 7.72 (1H, m), 7.94 (1H, d, J=8.2Hz), 8.39 (1H, d, J=8.6Hz), 9.32 (1H, d, J=8.6Hz), 10.22 (1H, s).
MS (EI) m/z: 280.0898 (M+)
(145b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(308mg,0.892mmol)、実施例(146a)で製造した4−[(2−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド(408mg,1.45mmol)、トリエチルシラン(430μL,2.70mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(404mg,収率74%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), 5.03 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), 5.33 (2H, s), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.88 (1H, d, J=7.5Hz), 7.11-7.22 (3H, m), 7.32-7.65 (5H, m), 8.06 (1H, d, J=8.3Hz), 8.40 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 610.18902 (M+H)+
(実施例146)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−429)
(146a)4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(103mg,2.36mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(255mg,1.48mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−(ブロモメチル)−2,4−ジフルオロベンゼン(285μL,2.22mmol)を加え室温にて5時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜5/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(398mg,収率90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 5.35 (2H, s), 6.88-6.97 (2H, m), 7.01 (1H, d, J=8.2Hz), 7.52-7.58 (2H, m), 7.69 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=8.2Hz), 8.33 (1H, d, J=7.8Hz), 9.29 (1H, d, J=8.6Hz), 10.20 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 299.08939 (M+H)+
(146b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(311mg,0.901mmol)、実施例(146a)で製造した4−[(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド(394mg,1.32mmol)、トリエチルシラン(430μL,2.70mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(402mg,収率71%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.97 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.03 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.27 (2H, s), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.85-6.96 (3H, m), 7.20 (1H, brs), 7.44 (1H, d, J=7.9Hz), 7.51-7.61 (3H, m), 8.06 (1H, d, J=8.3Hz), 8.36 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 628.18073 (M+H)+
(実施例147)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−424)
(147a)4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(102mg,2.34mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(259mg,1.50mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−(ブロモメチル)−3−クロロベンゼン(295μL,2.25mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜5/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(380mg,収率85%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 5.31 (2H, s), 6.95 (1H, d, J=8.2Hz), 7.33-7.40 (3H, m), 7.50 (1H, s), 7.58 (1H, m), 7.70 (1H, m), 7.90 (1H, d, J=8.2Hz), 8.38 (1H, d, J=8.2Hz), 9.29 (1H, d, J=8.2Hz), 10.19 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 297.06949 (M+H)+
(147b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(310mg,0.898mmol)、実施例(147a)で製造した4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド(375mg,1.26mmol)、トリエチルシラン(430μL,2.70mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(394mg,収率70%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.03 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.24 (2H, s), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H,s), 6.80 (1H, d, J=7.9Hz), 7.20 (1H, brs), 7.32-7.43 (4H, m), 7.53-7.63 (3H, m), 8.07 (1H, d, J=7.5Hz), 8.41 (1H, d, J=7.5Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 626.15685 (M+H)+
(実施例148)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジフルオロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−91)
(148a)N−(3,5−ジメチルフェニル)−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド
3,5−ジメチルアニリン(0.81mL、6.60mmol)、塩化メチレン(16mL)、トリエチルアミン(1.10mL、7.92mmol)、2,4−ジフルオロベンゼンスルホニル クロライド(1.06mL、7.92mmol)を用いて、実施例(140a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(1.94g、収率99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.22 (6H, s), 6.66 (1H, s), 6.71 (2H, s), 6.75 (1H, s), 6.91-6.95 (2H, m), 7.85 (1H, m)
(148b)2,4−ジフルオロ−N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド
実施例(148a)で製造したN−(3,5−ジメチルフェニル)−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド(1.94g、6.52mmol)、塩化メチレン(30mL)、塩化チタン(IV)(1.43mL、13.0mmol)、ジクロロメチル メチル エーテル(0.71mL、7.83mmol)を用いて、実施例(140b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(945mg,収率45%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.53 (6H, s), 6.80 (2H, s), 6.91-7.03 (3H, m), 7.97 (1H, m), 10.45 (1H, s)
(148c)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジフルオロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(250mg、0.72mmol)、実施例(148b)で製造した2,4−ジフルオロ−N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド(471mg、1.45mmol)、トリエチルシラン(0.23mL、1.45mmol)、トリフルオロ酢酸(0.11mL、1.45mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(435mg,収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.72 (3H, s), 2.33 (6H, s), 2.63 (3H, s), 3.76 (3H, s), 4.47-4.58 (2H, m), 5.88 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.77 (1H, m), 6.82 (2H, s), 6.91-6.96 (2H, m), 7.22 (1H, brs), 7.88 (1H, m), 10.64 (1H, s), 18.77 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 655 (M+H)+
(実施例149)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−90)
(149a)2−クロロ−N−(3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド
3,5−ジメチルアニリン(0.81mL、6.60mmol)、塩化メチレン(16mL)、トリエチルアミン(1.10mL、7.92mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(81mg、0.66mmol)、2−クロロベンゼンスルホニル クロライド(0.99mL、7.26mmol)を用いて、実施例(140a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(1.93g、収率99%)を得た。
(149b)2−クロロ−N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド
実施例(149a)で製造した2−クロロ−N−(3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド(1.93g、6.52mmol)、塩化メチレン(30mL)、塩化チタン(IV)(1.43mL、13.0mmol)、ジクロロメチル メチル エーテル(0.71mL、7.83mmol)を用いて、実施例(140b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(1.53g,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.51 (6H, s), 6.79 (2H, s), 7.14 (1H, m), 7.39 (1H, m), 7.47-7.50 (2H, m), 8.12 (1H, m), 10.40 (1H, s)
(149c)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(250mg、0.72mmol)、実施例(149b)で製造した2−クロロ−N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド(469mg、1.45mmol)、トリエチルシラン(0.23mL、1.45mmol)、トリフルオロ酢酸(0.11mL、1.45mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(339mg,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.31 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.75 (3H, s), 4.45-4.56 (2H, m), 5.94 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.72 (1H, m), 6.82 (2H, s), 7.13 (1H, s), 7.37 (1H, m), 7.16-7.52 (2H, m), 8.06 (1H, m), 10.65 (1H, s), 18.80 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 653 (M+H)+
(実施例150)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(4−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−88)
(150a)4−クロロ−N−(3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド
3,5−ジメチルアニリン(0.81mL、6.60mmol)、塩化メチレン(16mL)、トリエチルアミン(1.10mL、7.92mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(81mg、0.66mmol)、4−クロロベンゼンスルホニル クロライド(1.67g、7.92mmol)を用いて、実施例(140a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(1.43g、収率73%)を得た。
(150b)4−クロロ−N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド
実施例(150a)で製造した4−クロロ−N−(3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド(1.43g、4.83mmol)、塩化メチレン(20mL)、塩化チタン(IV)(1.06mL、9.67mmol)、ジクロロメチル メチル エーテル(0.52mL、5.80mmol)を用いて、実施例(140b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、無色固体の目的化合物(617mg,収率39%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.55 (6H, s), 6.79 (2H, s), 6.84 (1H, brs), 7.45-7.48 (2H, m), 7.78-7.82 (2H, m), 10.47 (1H, s)
(150c)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(4−クロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(250mg、0.72mmol)、実施例(150b)で製造した4−クロロ−N−(4−ホルミル−3,5−ジメチルフェニル)ベンゼンスルホンアミド(469mg、1.45mmol)、トリエチルシラン(0.23mL、1.45mmol)、トリフルオロ酢酸(0.11mL、1.45mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例(1b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(332mg,収率70%)を得た。
1H-NMR (DMSO, 400MHz):δppm: 1.67 (3H, s), 2.25 (6H, s), 2.56 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.22-4.32 (2H, m), 6.08 (1H, brs), 6.31 (1H, s), 6.75 (1H, s), 7.61 (2H, d, J=8.7Hz), 7.76 (2H, d, J=8.7Hz), 8.15 (1H, m), 10.25 (1H, s)
MS (ESI) m/z: 653 (M+H)+
(実施例151)4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ナフチル ジエチルカルバメート(例示化合物番号1−353)
(151a)4−ホルミル−1−ナフチル ジエチルカルバメート
4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(200mg,1.16mmol)をピリジン(5mL)に溶解し、ジエチルカルバモイルクロリド(660μL,5.21mmol)を加えて50℃で1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(291mg,収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.27 (3H, t, J=7.0Hz), 1.39 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.46 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.62 (2H, q, J=7.0 Hz), 7.49 (1H, d, J=7.8Hz), 7.60 (1H, m), 7.69 (1H, m), 7.98 (1H, d, J=7.8Hz), 8.05 (1H, brd, J=8.6Hz), 9.28 (1H, d, J=8.6Hz), 10.30 (1H, s).
MS (EI) m/z: 271 (M+).
(151b)4−[({[(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−イル]カルボニル}アミノ)メチル]−1−ナフチル ジエチルカルバメート
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(370mg,1.07mmol)、実施例(151a)で製造した4−ホルミル−1−ナフチル ジエチルカルバメート(291mg,1.07mmol)、トリエチルシラン(520μL,3.22mmol)、トリフルオロ酢酸(250μL,3.25mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(386mg,収率60%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.26 (3H, m), 1.39 (3H, t, J=6.7Hz), 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.45 (2H, q, J=6.7Hz), 3.63 (2H, q, J=6.7Hz), 3.71 (3H, s), 5.12-4.98 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H, s), 7.28-7.23 (2H, m), 7.60-7.49 (3H, m), 7.98 (1H, brd, J=7.9Hz), 8.11 (1H, brd, J=7.5Hz), 10.66 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 601.21498 (M+H)+.
(実施例152)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,5,6−テトラメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−183)
(152a)4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.250g,1.40mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.067g,2.81mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらに2,4−ジクロロベンジルクロライド(0.390mL,2.81mmol)を加え室温にて30分攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(25mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.473g,収率98%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 2.22 (6H, s), 2.44 (6H, s), 4.48 (2H, s), 7.35 (1H, dd, J=2.0, 8.3Hz), 7.44 (1H, d, J=2.0Hz), 7.66 (1H, d, J=8.3Hz), 10.62 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 337 (M+H)+
(152b)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,5,6−テトラメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.450g,1.30mmol)、実施例(152a)で製造した4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.465g,1.38mmol)、トリエチルシラン(0.830mL,5.21mmol)、トリフルオロ酢酸(0.401mL,5.21mmol)、およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.558g,収率64%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.23 (6H, s), 2.33 (6H, s), 2.65 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.63-4.70 (2H, m), 4.78 (2H, s), 6.02 (1H, s), 6.29 (1H, s), 6.74 (1H, brs), 7.35 (1H, dd, J=2.0, 8.3Hz), 7.43 (1H, d, J=2.0Hz), 7.71 (1H, d, J=8.3Hz), 10.64 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 666.1693 (M+H)+
(実施例153)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(ベンジロキシ)−2,3,5,6−テトラメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−171)
(153a)4−[(2,4−ジクロロベンジル)オキシ]−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.300g,1.68mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.081g,3.37mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらにベンジルブロマイド(0.400mL,3.37mmol)を加え室温にて30分攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(25mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.428g,収率95%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 2.25 (6H, s), 2.44 (6H, s), 4.74 (2H, s), 7.38 (1H, d, J=7.3Hz), 7.42 (2H, t, J=7.3Hz), 7.49 (2H, d, J=7.3Hz), 10.62 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 269 (M+H)+
(153b)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(ベンジロキシ)−2,3,5,6−テトラメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.500g,1.45mmol)、実施例(153a)で製造した4−(ベンジロキシ)−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.425g,1.58mmol)、トリエチルシラン(0.923mL,5.79mmol)、トリフルオロ酢酸(0.446mL,5.79mmol)、およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.695g,収率80%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.27 (6H, s), 2.32 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.60-4.71 (2H, m), 4.71 (2H, s), 6.01 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.70 (1H, brs), 7.34-7.42 (3H, m), 7.49 (2H, d, J=7.1Hz), 10.61 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 598.2483 (M+H)+
(実施例154)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[2,3,5,6−テトラメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンジル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−173)
(154a)2,3,5,6−テトラメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.300g,1.68mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.081g,3.37mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらに1−ブロモ−2−ペンチン(0.345mL,3.37mmol)を加え0度にて30分攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(25mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.385g,収率94%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.15 (3H, t, J=7.5Hz), 2.22-2.27 (2H, m), 2.26 (6H, s), 2.42 (6H, s), 4.41 (2H, t, J=2.2Hz), 10.60 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 245 (M+H)+
(154b)実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.500g,1.45mmol)、実施例(154a)で製造した2,3,5,6−テトラメチル−4−(2−ペンチニロキシ)ベンズアルデヒド(0.380g,1.56mmol)、トリエチルシラン(0.923mL,5.79mmol)、トリフルオロ酢酸(0.446mL,5.79mmol)、およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.549g,収率66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.16 (3H, t, J=7.5Hz), 1.75 (3H, s), 2.23-2.30 (2H, m), 2.25 (6H, s), 2.30 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.35 (2H, t, J=2.2Hz), 4.58-4.68 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.68 (1H, brs), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 574.2441 (M+H)+
(実施例155)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2,3,5,6−テトラメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−174)
(155a)4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド((0.300g,1.68mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.081g,3.37mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらに4−フルオロベンジルブロマイド(0.420mL,3.37mmol)を加え0度にて30分攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(25mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.450g,収率93%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 2.23 (6H, s), 2.44 (6H, s), 4.70 (2H, s), 7.10 (2H, t, J=8.6Hz), 7.45 (2H, dd, J=5.4Hz, J=8.6Hz), 10.62 (1H, s).
MS (EI) m/z: 286 (M+)
(155b)(9aS)−8−アセチル−N−{4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2,3,5,6−テトラメチルベンジル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.500g,1.45mmol)、実施例(155a)で製造した4−[(4−フルオロベンジル)オキシ]−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.450g,1.57mmol)、トリエチルシラン(0.923mL,5.79mmol)、トリフルオロ酢酸(0.446mL,5.79mmol)、およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.616g,収率69%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.25 (6H, s), 2.32 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.60-4.70 (2H, m), 4.67 (2H, s), 6.01 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.71 (1H, brs), 7.08 (2H, t, J=8.6Hz), 7.45 (2H, dd, J=5.4Hz, J=8.6Hz), 10.61 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 616.2377 (M+H)+
(実施例156)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2、3,5,6−テトラメチル−4−プロポキシベンジル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−169)
(156a)2、3,5,6−テトラメチル−4−プロポキシベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.300g,1.68mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.081g,3.37mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらにノルマルプロピルアイオダイド(0.329mL,3.37mmol)を加え0度にて30分攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(25mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(0.370g,収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.09 (3H, t, J=7.2Hz), 1.81-1.90 (2H, m), 2.22 (6H, s), 2.43 (6H, s), 3.65 (2H, t, J=6.7Hz), 10.60 (1H, s).
MS (EI) m/z: 220 (M+)
(156b)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2、3,5,6−テトラメチル−4−プロポキシベンジル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.500g,1.45mmol)、実施例(156a)で製造した2、3,5,6−テトラメチル−4−プロポキシベンズアルデヒド(0.370g,1.68mmol)、トリエチルシラン(0.923mL,5.79mmol)、トリフルオロ酢酸(0.446mL,5.79mmol)およびアセトニトリル(20.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.606g,収率76%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.08 (3H, t, J=7.2Hz), 1.75 (3H, s), 1.79-1.88 (2H, m), 2.21 (6H, s), 2.30 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.62 (2H, t, J=6.7Hz), 3.77 (3H, s), 4.58-4.68 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.66 (1H, brs), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 550.2427 (M+H)+
(実施例157)(9aS−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−168)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.400g,1.16mmol)、公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.206g,1.16mmol)、トリエチルシラン(0.738mL,4.63mmol)、トリフルオロ酢酸(0.357mL,4.63mmol)、およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.100g,収率17%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.74 (3H, s), 2.20 (6H, s), 2.32 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.59-4.67 (2H, m), 5.98 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.67 (1H, brs), 10.62 (1H, s), 18.81 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 508.2003 (M+H)+
(実施例158)(9aS)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルベンジル)−9−オキソ−8−[(1E)−N−(プロパ−2−イニルオキシ)エタンイミドイル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−65)
実施例(132b)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(252mg、0.51mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−プロパルギルヒドロキシルアミン塩酸塩(82mg、0.77mmol)、炭酸水素ナトリウム(64mg、0.77mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(136mg、49%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.70 (3H, s), 2.16 (3H, s), 2.29 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.49 (3H, s), 2.61 (1H, m), 3.77 (3H, s), 4.53-4.63 (2H, m), 4.67 (2H, d, J=2.4Hz), 5.78 (1H, s), 5,80 (1H, s), 6.23 (1H, s), 6.56 (1H, s), 6.70 (1H, m), 11.06 (1H, s), 15.36 (1H, brs)
MS (ESI) m/z: 547 (M+H)+
(実施例159)(9aS)−8−[(1E)−N−(ブタ−2−イニルオキシ)エタンイミドイル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−76)
実施例27で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(250mg、0.50mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール(2:1、5mL)に溶解し、室温でO−(2−ブチニル)−ヒドロキシルアミン塩酸塩(91mg、0.75mmol)、炭酸水素ナトリウム(63mg、0.75mmol)を加え、4時間攪拌した。実施例87と同様に処理し、黄色固体の標記目的化合物(235mg、83%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.71 (3H, s), 1.91 (3H, s), 2.52 (3H, s), 2.62 (3H, s), 3.59 (3H, s), 4.62 (2H, m), 5.01-5.13 (2H, m), 5.89 (1H, s), 6.16 (1H, s), 7.01 (1H, m), 7.33 (1H, d, J=8.3Hz), 7.43 (1H, m), 7.53 (1H, m), 7.72 (1H, d, J=8.8Hz), 7.81 (1H, d, J=8.3Hz), 8.11 (1H, d, J=8.7Hz), 11.16 (1H, s), 15.59 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 567 (M+H)+
(実施例160)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−(2,3,6−トリメチル−4−プロポキシベンジル)−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−132)
実施例(132b)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルベンジル)−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.400g,0.811mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、炭酸カリウム(0.448g,3.24mmol)、ノルマルプロピルアイオダイド(0.316mL,3.24mmol)を加えて、窒素雰囲気下50度で12時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を0度に冷却し、0.1N塩酸(10mL)を加えて酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=80/1〜40/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(0.228g,収率53%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.05 (3H, t, J=7.3Hz), 1.75 (3H, s), 1.79-1.85 (2H, m), 2.17 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 3.90 (2H, t, J=6.3Hz), 4.54-4.64 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.57 (1H, s), 6.63 (1H, brs), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 536.2287 (M+H)+
(実施例161)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,5,6,−テトラメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−172)
(161a)4−(2−ブチニロキシ)−2,3,5,6,−テトラメチルベンズアルデヒド
公知[ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1962年、27巻、p.1839−1842]の4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラメチルベンズアルデヒド(0.300g,1.68mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、0度にて水素化ナトリウム(0.081g,3.37mmol)を加えて窒素雰囲気下で30分撹拌した。さらに1−ブロモ−2−ブチン(0.304mL,3.37mmol)を加え0度にて30分攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(25mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.345g,収率89%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.89 (3H, s), 2.25 (6H, s), 2.42 (6H, s), 4.37 (2H, s), 10.60 (1H, s).
MS (EI) m/z: 230 (M+)
(161b)(9aS)−8−アセチル−N−[4−(2−ブチニロキシ)−2,3,5,6,−テトラメチルベンジル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.500g,1.45mmol)、実施例(161a)で製造した4−(2−ブチニロキシ)−2,3,5,6,−テトラメチルベンズアルデヒド(0.345g,1.50mmol)、トリエチルシラン(0.923mL,5.79mmol)、トリフルオロ酢酸(0.446mL,5.79mmol)およびアセトニトリル(20.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.541g,収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 1.89 (3H, s), 2.25 (6H, s), 2.30 (6H, s), 2.64 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.33 (2H, s), 4.57-4.68 (2H, m), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.68 (1H, brs), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 560.2322 (M+H)+
(実施例162)(9aS)−8−[(1E)−N−(アリロキシ)エタンイミドイル]−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−39)
実施例(111b)で製造した(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}−2,6−ジメチルベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.300g,0.436mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)、メタノール(3mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(0.044g,0.524mmol)、O−アリルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.057g,0.524mmol)を加え、窒素雰囲気下で室温で4時間撹拌した。反応終了後、希塩酸(10mL)を加え、酢酸エチル(12mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=50/1)を用いて精製することにより、黄色粉末の目的化合物(0.308g,収率95%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.70 (3H, s), 2.33 (6H, s), 2.55 (3H, brs), 3.74 (3H, s), 4.45-4.56 (2H, m), 4.56 (2H, d, J=5.9Hz), 5.44 (1H, d, J=10.7Hz), 5.86 (1H, d, J=17.1Hz), 5.86 (1H, s), 6.00 (1H, m), 6.22 (1H, s), 6.71 (1H, brs), 6.79 (2H, s), 6.91 (1H, brs), 7.33 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.52 (1H, d, J=2.0Hz), 7.98 (1H, d, J=8.6Hz), 11.29 (1H, s), 15.90 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 742.1381 (M+H)+
(実施例163)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−448)
(163a)4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(136a)で製造した4−ヒドロキシ−2‐メチル−1−ナフトアルデヒド(200mg,1.07mmol)、水素化ナトリウム(65mg,1.63mmol)、3−クロロベンジルブロミド(285μL,2.17mmol)およびN,N‐ジメチルホルムアミド(15mL)を用いて、実施例(60a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色油状の目的化合物(283mg,収率85%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.81 (3H, s), 5.27 (2H, s),6.67 (1H, s), 7.39-7.33 (3H, m), 7.51-7.46 (2H, m), 7.63 (1H, m), 8.30 (1H, d, J=8.6Hz), 9.11 (1H, d, J=8.6Hz), 10.79 (1H, s).
MS (EI) m/z: 310 (M+).
(163b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(310mg,0.898mmol)、実施例(163a)で製造した4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(283mg,0.911mmol)、トリエチルシラン(435μL,2.69mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(13mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(360mg,収率63%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.60 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.62 (3H, s), 4.98 (1H, dd, J=14.2, 4.4Hz), 5.04 (1H, dd, J=14.2, 4.4Hz), 5.22 (2H, s), 5.99 (1H, s), 6.23 (1H, s), 6.73 (1H, s), 6.99 (1H, m), 7.38-7.33 (2H, m), 7.42 (1H, brd, J=7.3Hz), 7.48 (1H, m), 7.54 (1H, s), 7.58 (1H, m), 8.06 (1H, d, J=8.3Hz), 8.35 (1H, d, J=8.3Hz), 10.62 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 640.17522 (M+H)+.
(実施例164)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−414)
(164a)4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(78.3mg,1.79mmol)をジメチルスルフォキシド(10mL)に懸濁させた後、2,4−ジクロロフェノール(286mg,1.75mmol)を加え、室温にて30分間攪拌した。さらに4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(207mg,1.19mmol)を加え室温にて4時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜10/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(165mg,収率42%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 6.66 (1H, d, J=7.8Hz), 7.16 (1H, d, J=8.8Hz), 7.34 (1H, dd, J=2.4, 8.8Hz), 7.58 (1H, d, J=2.4Hz), 7.68 (1H, t, J=7.3), 7.78 (1H, m), 7.85 (1H, d, J=8.3Hz), 8.48 (1H, d, J=8.3Hz), 9.35 (1H, d, J=8.8Hz), 10.26 (1H, s).
MS (EI) m/z: 316.0064 (M+)
(164b)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(164mg,0.475mmol)、実施例(164a)で製造した4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−1−ナフトアルデヒド(159mg,0.502mmol)、トリエチルシラン(230μL,1.44mmol)、トリフルオロ酢酸(110μL,1.43mmol)およびアセトニトリル(5mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(192mg,収率62%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.73 (3H, s), 5.02 (1H, dd, J=4.9, 14.7Hz), 5.08 (1H, dd, J=5.4, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.28 (1H, s), 6.74 (1H, d, J=7.8Hz), 6.90 (1H, d, J=8.3Hz), 7.19 (1H, d, J=8.8Hz), 7.30 (1H, brs), 7.43 (1H, d, J=7.8Hz), 7.52 (1H, s), 7.57-7.65 (2H, m), 8.13 (1H, d, J=8.3Hz), 8.29 (1H, d, J=8.3Hz), 10.68 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 646.10728 (M+H)+
(実施例165)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−409)
(165a)4−(2−クロロフェノキシ)−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(165mg,3.78mmol)をジメチルスルフォキシド(12mL)に懸濁させた後、2−クロロフェノール(478mg,3.72mmol)を加え、室温にて30分間攪拌した。さらに4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(400mg,2.30mmol)を加え室温にて4時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=25/1〜10/1)を用いて精製することにより、黄色油状の目的化合物(179mg,収率27%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 6.62 (1H, d, J=7.8Hz), 7.20-7.27 (2H, m), 7.35 (1H, dt, J=1.6, 7.8Hz), 7.54 (1H, dd, J=1.6, 7.8Hz), 7.65 (1H, m), 7.75 (1H, m), 7.81 (1H, d, J=7.8Hz), 8.50 (1H, d, J=8.6Hz), 9.32 (1H, d, J=8.6Hz), 10.21 (1H, s).
MS (EI) m/z: 282.0451 (M+)
(165b)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(2−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(206mg,0.597mmol)、実施例(165a)で製造した4−(2−クロロフェノキシ)−1−ナフトアルデヒド(169mg,0.598mmol)、トリエチルシラン(435μL,2.73mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(228mg,収率62%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.72 (3H, s), 5.00 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.06 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.70 (1H, d, J=7.5Hz), 6.98 (1H, dd, J=1.6, 7.9Hz), 7.11 (1H, m), 7.19-7.27 (2H, m), 7.39 (1H, d, J=7.5Hz), 7.50 (1H, dd, J=2.0, 7.9Hz), 7.54-7.64 (2H, m), 8.11 (1H, d, J=7.9Hz), 8.35 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.79 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 612.14348 (M+H)+
(実施例166)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−408)
(166a)4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(156mg,3.58mmol)をジメチルスルフォキシド(12mL)に懸濁させた後、3−クロロフェノール(484mg,3.76mmol)を加え、室温にて30分間攪拌した。さらに4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(403mg,2.31mmol)を加え室温にて4時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=50/1〜12/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(466mg,収率71%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 6.86 (1H, d, J=7.8Hz), 7.04 (1H, m), 7.16 (1H, t, J=2.1Hz), 7.23 (1H, m), 7.36 (1H, t, J=8.0Hz), 7.63 (1H, m), 7.75 (1H, m), 7.86 (1H, d, J=7.8Hz), 8.37 (1H, d, J=8.2Hz), 9.32 (1H, d, J=8.6Hz), 10.24 (1H, s).
MS (EI) m/z: 282.0449 (M+)
(166b)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(311mg,0.901mmol)、実施例(166a)で製造した4−(3−クロロフェノキシ)−1−ナフトアルデヒド(458mg,1.62mmol)、トリエチルシラン(435μL,2.73mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(442mg,収率80%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.74 (3H, s), 5.02 (1H, dd, J=5.6, 14.7Hz), 5.09 (1H, dd, J=5.6, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.90-6.95 (2H, m), 6.99 (1H, m), 7.07 (1H, m), 7.22-7.31 (2H, m), 7.46 (1H, d, J=7.5Hz), 7.53 (1H, m), 7.61 (1H, m), 8.12 (1H, d, J=8.3Hz), 8.18 (1H, d, J=8.3Hz), 10.66 (1H, s), 18.79 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 612.14378 (M+H)+
(実施例167)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−407)
(167a)4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(166mg,3.80mmol)をジメチルスルフォキシド(12mL)に懸濁させた後、4−クロロフェノール(485mg,3.77mmol)を加え、室温にて30分間攪拌した。さらに4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(402mg,2.31mmol)を加え室温にて4時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=50/1〜15/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(381mg,収率58%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 6.80 (1H, d, J=8.2Hz), 7.08-7.12 (2H, m), 7.38-7.42 (2H, m), 7.63 (1H, m), 7.75 (1H, m), 7.84 (1H, d, J=7.8Hz), 8.40 (1H, d, J=8.6Hz), 9.32 (1H, d, J=8.6Hz), 10.22 (1H, s).
MS (EI) m/z: 282.0449 (M+)
(167b)(9aS)−8−アセチル−N−{[4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフチル]メチル}−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(312mg,0.904mmol)、実施例(167a)で製造した4−(4−クロロフェノキシ)−1−ナフトアルデヒド(371mg,1.31mmol)、トリエチルシラン(435μL,2.73mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(438mg,収率79%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.73 (3H, s), 5.01 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.08 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.27 (1H, s), 6.87 (1H, d, J=7.9Hz), 6.94-6.98 (2H, m), 7.26-7.30 (3H, m), 7.43 (1H, d, J=7.5Hz), 7.53 (1H, m), 7.61 (1H, m), 8.11 (1H, d, J=8.3Hz), 8.22 (1H, d, J=8.3Hz), 10.66 (1H, s), 18.79 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 612.14636 (M+H)+
(実施例168)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−425)
(168a)4−[(2−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(97.0mg,2.22mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(251mg,1.46mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに1−(ブロモメチル)−2−クロロベンゼン(280μL,2.15mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜7/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(403mg,収率93%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 5.47 (2H, s), 7.01 (1H, d, J=7.8Hz), 7.32-7.36 (2H, m), 7.47 (1H, m), 7.59-7.65 (2H, m), 7.72 (1H, m), 7.93 (1H, d, J=7.8Hz), 8.44 (1H, d, J=8.3Hz), 9.33 (1H, d, J=8.8Hz), 10.22 (1H, s).
MS (EI) m/z: 296.0604 (M+)
(168b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(2−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(314mg,0.909mmol)、実施例(168a)で製造した4−[(3−クロロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド(396mg,1.33mmol)、トリエチルシラン(435μL,2.73mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(380mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=5.2, 14.3Hz), 5.02 (1H, dd, J=5.2, 14.3z), 5.35 (2H, s), 5.99 (1H, s), 6.24 (1H,s), 6.83 (1H, d, J=7.9Hz), 7.18 (1H, brs), 7.26-7.33 (2H, m), 7.40-7.44 (2H, m), 7.51-7.67 (3H, m), 8.05 (1H, d, J=7.9Hz), 8.43 (1H, d, J=7.9Hz), 10.63 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 626.16218 (M+H)+
(実施例169)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−431)
(169a)4−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド
窒素雰囲気下に水素化ナトリウム(97.0mg,2.22mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ0℃に冷却した。4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド(252mg,1.46mmol)をゆっくりと加え、0℃にて30分間攪拌した。さらに4−(ブロモメチル)−2−クロロ−1−フルオロベンゼン(480mg,2.15mmol)を加え室温にて3時間攪拌した。反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜3/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(371mg,収率81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δ ppm: 5.29 (2H, s), 6.97 (1H, d, J=7.8Hz), 7.22 (1H, t, J=8.5Hz), 7.40 (1H, m), 7.58-7.62 (2H, m), 7.73 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=8.3Hz), 8.37 (1H, d, J=8.8Hz), 9.32 (1H, d, J=8.8Hz), 10.23 (1H, s).
MS (EI) m/z: 314.0511 (M+)
(169b)(9aS)−8−アセチル−N−({4−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフチル}メチル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(312mg,0.904mmol)、実施例(169a)で製造した4−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)オキシ]−1−ナフトアルデヒド(366mg,1.16mmol)、トリエチルシラン(435μL,2.73mmol)、トリフルオロ酢酸(210μL,2.73mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(307mg,収率53%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.68 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.02 (1H, dd, J=5.2, 14.7Hz), 5.18 (2H, s), 5.99 (1H, s), 6.24 (1H, s), 6.78 (1H, d, J=7.9Hz), 7.15-7.22 (2H, m), 7.35-7.42 (2H, m), 7.50-7.60 (3H, m), 8.05 (1H, d, J=7.9Hz), 8.35 (1H, d, J=8.3Hz), 10.63 (1H, s), 18.79 (1H, s).
MS (ESI+) m/z: 644.15188 (M+H)+
(実施例170)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}ベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−26)
(170a)メチル4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}ベンゾエート
メチル4−アミノベンゾエート(1.00g,6.62mmol)を塩化メチレン(30mL)、ピリジン(1mL)に溶解し、0度にて2,4−ジクロロベンゼンスルホニルクロライド(1.00g,6.62mmol)を加えた。窒素雰囲気下で室温まで昇温した後、1時間撹拌した。反応終了後、塩化アンモニウム水溶液(40mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=50/50)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(2.14g,収率90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 3.85 (3H, s), 7.13 (2H, d, J=9.0Hz), 7.14 (1H, brs), 7.32 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.48 (1H, d, J=2.0Hz), 7.89 (2H, d, J=9.0Hz), 7.98 (1H, d, J=8.6Hz).
MS (FAB) m/z: 360 (M+H)+
(170b)2,4−ジクロロ−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]ベンゼンスルフォンアミド
実施例(170a)で製造したメチル4−(1,3−ジオキサン−2−イル)−2,3,5−トリメチルベンゾエート(2.14g,5.94mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)に溶解し、0度にて水素化リチウムアルミニウム(0.676g,17.8mmol)をゆっくり加えた。窒素雰囲気下、0度にて30分撹拌した後、希塩酸水溶液(40mL)、酢酸エチル(30mL)を加えて1時間室温で撹拌した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、乾燥させることで、黄色油状の目的粗生成物(1.97g)を得た。
(170c)4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}ベンズアルデヒド
実施例(170b)で製造した2,4−ジクロロ−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]ベンゼンスルフォンアミド(1.97g)をクロロホルム(60mL)に溶解後、二酸化マンガン(7.75g,89.1mmol)を加えて、窒素雰囲気下室温にて1.5時間撹拌した。二酸化マンガンを濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60/40)を用いて精製することにより、茶褐色固体の目的化合物(1.31g,収率67%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.25 (2H, d, J=8.6Hz), 7.30 (1H, brs), 7.38 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.51 (1H, d, J=2.0Hz), 7.77 (2H, d, J=8.6Hz), 8.05 (1H, d, J=8.6Hz), 9.88 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 330 (M+H)+
(170d)(9aS)−8−アセチル−N−(4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}ベンジル)−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.136g,0.397mmol)、実施例(170c)で製造した4−{[(2,4−ジクロロフェニル)スルホニル]アミノ}ベンズアルデヒド(0.137g,0.397mmol)、トリエチルシラン(0.253mL,1.59mmol)、トリフルオロ酢酸(0.122mL,1.59mmol)およびアセトニトリル(15.0mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.187g,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.85 (3H, s), 4.48-4.60 (2H, m), 5.98 (1H, s), 6.32 (1H, s), 7.00 (1H, brs), 7.07 (2H, d, J=8.3Hz), 7.21 (2H, d, J=8.3Hz), 7.29 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.35 (1H, brs), 7.50 (1H, d, J=2.0Hz), 7.90 (1H, d, J=8.6Hz), 10.71 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 659.0679 (M+H)+
(実施例171)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−N−[(2,4−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−492)
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(290mg,0.840mmol)、公知[Journal of Chemical Society Perkin Transactions 1、1972年、p.892−894]の2,4−ジメチル−1−ナフトアルデヒド(155mg,0.841mmol)、トリエチルシラン(410μL,2.54mmol)、トリフルオロ酢酸(195μL,2.53mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(312mg,収率73%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.49 (3H, s), 2.59 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.68 (3H, s), 3.62 (3H, s), 5.02 (1H, dd, J=14.2, 4.4Hz), 5.09 (1H, dd, J=14.2, 4.4Hz), 6.01 (1H, s), 6.22 (1H, s), 6.99 (1H, m), 7.21 (1H, s), 7.50 (1H, m), 7.56 (1H, m), 8.01 (1H, brd, J=7.3Hz), 8.12 (1H, brd, J=7.8Hz), 10.62 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 514.18862 (M+H)+
(実施例172)(9aS)−8−アセチル−N−[(6−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−547)
(172a)2−ブロモ−6−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(1.45mL,18.6mmol)、クロロホルム(30mL)の溶液に0度にて臭化りん(1.45mL,15.3mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、公知[Journal of Medicinal Chemistry 、1995年、38巻、p.2202−2216]の6−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(637mg,3.88mmol)のクロロホルム(10mL)溶液を0度にて加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を滴下し、塩化メチレン(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた淡黄色油状の粗精製物をそのまま次の反応に使用した。
(172b)2−ブロモ−6−フルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(172a)で製造した2−ブロモ−6−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(990mg,3.88mmol)をトルエン(30mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(2.20g,9.69mmol)を加えて、加熱還流しながら72時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=10/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(333mg,収率34%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.38-7.46 (2H, m), 7.70 (1H, d, J=8.6Hz), 7.80 (1H, d, J=9.0Hz), 9.13 (1H, dd, J=5.5, 9.4Hz), 10.71 (1H, s).
(172c)2−メチル−6−フルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(172b)で製造した2−ブロモ−6−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(330mg,1.30mmol)をトルエン(13mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(45mg,0.039mmol)、テトラメチルチン(540μL,3.40mmol)を加えて、加熱還流しながら6時間撹拌した。反応終了後、反応液をセライトで濾過し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(232mg,収率95%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.80 (3H, s), 7.34-7.44 (3H, m), 7.86 (1H, d, J-8.3 Hz), 9.05(1H, dd, J=5.9, 9.3Hz), 10.90 (1H, s).
MS (EI) m/z: 188 (M+).
(172d)(9aS)−8−アセチル−N−[(6−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(420mg,1.22mmol)、実施例(172c)で製造した2−メチル−6−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(230mg,1.22mmol)、トリエチルシラン(590μL,3.65mmol)、トリフルオロ酢酸(280μL,3.63mmol)およびアセトニトリル(18mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(495mg,収率79%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.61 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.64 (3H, s), 4.98-5.13 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.04 (1H, m), 7.31 (1H, m), 7.37 (1H, d, J=8.3Hz), 7.44 (1H, brd, J=9.2Hz), 7.68 (1H, d, J=8.3Hz), 8.13 (1H, m), 10.65 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 540.14208 (M+Na)+
(実施例173)(9aS)−8−アセチル−N−[(6−クロロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−553)
(173a)2−ブロモ−6−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
公知[Journal of Organic Chemistry 、1968年、33巻、p.4288−4290]の6−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(1.0g,5.54mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(1.30mL,16.7mmol)、臭化りん(1.35mL,14.2mmol)およびクロロホルム(30mL)を用いて、実施例(172a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色油状の粗精製物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.86 (1H, t, J=7.8Hz), 3.01 (1H, t, J=7.8Hz), 7.20 (1H, dd, J=2.0, 8.2Hz), 7.24 (1H, s), 7.93 (1H, d, J=8.2Hz), 10.26 (1H, s).
(173b)2−ブロモ−6−クロロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(173a)で製造した2−ブロモ−6−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(1.11g,4.09mmol)、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(2.20g,9.69mmol)およびトルエン(40mL)を用いて、実施例(172b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(410mg,収率37%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.57 (1H, brd, J=9.0Hz), 7.68-7.81 (3H, m), 9.05 (1H, d, J=9.0Hz), 10.69 (1H, s).
(173c)2−メチル−6−クロロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(173b)で製造した2−ブロモ−6−クロロ−1−ナフトアルデヒド(405mg,1.50mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(52mg,0.045mmol)、テトラメチルチン(625μL,4.51mmol)およびトルエン(15mL)を用いて、実施例(172c)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色固体の目的化合物(285mg,収率93%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 2.80 (3H, s), 7.36 (1H, d, J=8.3Hz), 7.53 (1H, dd, J=2.0, 9.3Hz), 7.78 (1H, s), 7.83 (1H, d, J=8.3 Hz), 8.96(1H, d, J=9.3Hz), 10.89 (1H, s).
MS (EI) m/z: 204 (M+).
(173d)(9aS)−8−アセチル−N−[(6−クロロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(470mg,1.36mmol)、実施例(173c)で製造した2−メチル−6−クロロ−1−ナフトアルデヒド(283mg,1.38mmol)、トリエチルシラン(660μL,4.09mmol)、トリフルオロ酢酸(315μL,4.09mmol)およびアセトニトリル(20mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(445mg,収率61%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.61 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.63 (3H, s), 5.00 (1H, dd, J=4.7, 14.3 Hz), 5.08 (1H, dd, J=4.7, 14.3 Hz), 6.00 (1H, s), 6.22 (1H, s), 7.02 (1H, m), 7.36 (1H, d, J=8.3Hz), 7.46 (1H, dd, J=2.1, 9.2Hz), 7.64 (1H, d, J=8.3Hz), 7.79 (1H, d, J=2.1Hz), 8.05 (1H, d, J=9.2Hz), 10.63 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 534.13247 (M+H)+
(実施例174)(9aS)−8−アセチル−N−[(2,6−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−596)
(174a)1−ブロモ−2,6−ジメチルナフタレン
2,6−ジメチルナフタレン(1.0g,6.40mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(70mL)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(1.14g,6.41mmol)を加えて、室温で11時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、ヘキサン(100mL)で抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(1.29g,収率86%)を得た。
(174b)2,6−ジメチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(174a)で製造した1−ブロモ−2,6−ジメチルナフタレン(1.29g,5.49mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、−78℃にてブチルリチウム(2.71Mヘキサン溶液,3.50mL,9.49mmol)を滴下し、そのまま30分間撹拌した。更にN,N−ジメチルホルムアミド(2.00mL,25.8mmol)を滴下し、室温まで昇温しながら2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、ジエチルエーテル(100mL)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(352mg,収率35%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.50 (3H, s), 2.80 (3H, s), 7.29 (1H, d, J=8.6Hz), 7.44 (1H, dd, J=2.0, 9.0Hz), 7.58 (1H, s), 7.84 (1H, d, J=8.6Hz), 8.85 (1H, d, J=9.0Hz), 10.92 (1H, s).
MS (EI) m/z: 184 (M+).
(174c)(9aS)−8−アセチル−N−[(2,6−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(370mg,1.07mmol)、実施例(174b)で製造した2,6−ジメチル−1−ナフトアルデヒド(200mg,1.09mmol)、トリエチルシラン(520μL,3.22mmol)、トリフルオロ酢酸(250μL,3.25mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(421mg,収率77%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.73 (3H, s), 2.50 (1H, s), 2.59 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.62 (3H, s), 5.01 (1H, dd, J=4.7, 14.3Hz), 5.08 (1H, dd, J=4.7, 14.3Hz), 5.99 (1H, s), 6.21 (1H, s), 6.98 (1H, m), 7.29 (1H, d, J=8.3Hz), 7.36 (1H, brd, J=8.7Hz), 7.59 (1H, brs), 7.64 (1H, d, J=8.3Hz), 7.99 (1H, d, J=8.7Hz), 10.60 (1H, s), 18.77 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 514.18470 (M+H)+.
(実施例175)(9aS)−8−アセチル−N−[(2,7−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−597)
(175a)1−ブロモ−2,7−ジメチルナフタレン
2,7−ジメチルナフタレン(1.0g,6.40mmol)、N−ブロモスクシンイミド(1.14g,6.41mmol)およびをN,N−ジメチルホルムアミド(70mL)を用いて、実施例(174a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(1.39g,収率91%)を得た。
(175b)2,7−ジメチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(175a)で製造した1−ブロモ−2,7−ジメチルナフタレン(1.29g,5.49mmol)、ブチルリチウム(2.71Mヘキサン溶液,3.50mL,9.49mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(2.00mL,25.8mmol)およびテトラヒドロフラン(50mL)を用いて、実施例(174b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色油状の目的化合物(810mg,収率76%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 2.56 (3H, s), 2.81 (3H, s), 7.27 (1H, d, J=8.6Hz), 7.34 (1H, d, J=8.2Hz), 7.73 (1H, d, J=8.2Hz), 7.90 (1H, d, J=8.6Hz), 8.78 (1H, s), 10.95 (1H, s).
MS (EI) m/z: 184 (M+).
(175c)(9aS)−8−アセチル−N−[(2,7−ジメチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(370mg,1.07mmol)、実施例(175b)で製造した2,7−ジメチル−1−ナフトアルデヒド(200mg,1.09mmol)、トリエチルシラン(520μL,3.22mmol)、トリフルオロ酢酸(250μL,3.25mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(411mg,収率75%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.54 (3H, s), 2.60 (1H, s), 2.63 (3H, s), 3.62 (3H, s), 4.98-5.09 (2H, m), 5.98 (1H, s), 6.22 (1H, s), 6.94 (1H, m), 7.25-7.30 (2H, m), 7.68 (1H, d, J=8.3Hz), 7.72 (1H, d, J=8.3Hz), 7.84 (1H, brs), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 514.18730 (M+H)+
(実施例176)(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−613)
(176a)5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(185c)で製造した2−ブロモ−5,7−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(270mg,0.996mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(35mg,0.030mmol)、テトラメチルチン(420μL,3.03mmol)およびトルエン(10mL)を用いて、実施例(172c)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色固体の目的化合物(184mg,収率90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.85 (3H, s), 7.00 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=8.2Hz), 8.19 (1H, d, J=8.6Hz), 8.61 (1H, d, J=12.2Hz), 10.85 (1H, s).
MS (EI) m/z: 206 (M+).
(176b)(9aS)−8−アセチル−N−[(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(300mg,0.869mmol)、実施例(176a)で製造した5,7−ジフルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(184mg,0.892mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.60mmol)、トリフルオロ酢酸(200μL,2.60mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(297mg,収率64%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.69 (3H, s), 4.96 (1H, dd, J=4.2, 14.2Hz), 5.02 (1H, dd, J=4.2, 14.2Hz), 6.02 (1H, s), 6.25 (1H, s), 6.97 (1H, m), 7.03 (1H, m), 7.36 (1H, d, J=8.3Hz), 7.55 (1H, d, J=10.7Hz), 7.97 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 536.15379 (M+H)+.
(実施例177)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブロモ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−557)
(177a)1‐ブロモ−3−メチルナフタレン
公知[Journal of Medicinal Chemistry 、1972年、15巻、p.569−570]の4−ブロモ−2‐メチル−1−ナフチルアミン(2.20g,9.32mmol)をテトラヒドロフラン(80mL)に溶解し、0℃にて1N塩酸(29mL,29.0mmol)および亜硝酸ナトリウム(1.30g,18.8mmol)を加え、そのまま1時間撹拌した。ついでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(6.00g,95.5mmol)を水(10mL)に溶解して加え、室温で4時間撹拌した。反応溶液に水(50mL)を加え、ヘキサン(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(740mg,収率36%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.44 (3H, s), 7.35-7.43 (3H, m), 7.62 (1H, d, J=7.8Hz), 7.69-7.75 (2H, m).
(177b)4−ブロモ−2‐メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(177a)で製造した1‐ブロモ−3−メチルナフタレン(740mg,3.35mmol)を塩化メチレン(20mL)に溶解し、−78℃にてジクロロ(メトキシ)メタン(335μL,3.70mmol)、四塩化チタン(410μL,3.74mmol)を加え、−50℃まで昇温しながら3時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、塩化メチレン(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(426mg,収率51%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.78 (3H, s), 7.57-7.67 (2H, m), 7.71 (1H, s), 8.26 (1H, d, J=8.6Hz), 8.94 (1H, d, J=9.0Hz), 10.90 (1H, s).
MS (EI) m/z: 248 (M+).
(177c)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−ブロモ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(205mg,0.593mmol)、実施例(177b)で製造した4−ブロモ−2‐メチル−1−ナフトアルデヒド(150mg,0.602mmol)、トリエチルシラン(290μL,1.80mmol)、トリフルオロ酢酸(140μL,1.82mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(299mg,収率87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.60 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.61 (3H, s), 5.00 (1H, dd, J=4.4, 14.7Hz), 5.08 (1H, dd, J=4.4, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.22 (1H, s), 7.06 (1H, m), 7.53-7.61 (2H, m), 7.68 (1H, s), 8.10 (1H, d, J=8.3Hz), 8.25 (1H, brd, J=8.3Hz), 10.64 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 578.08066 (M+H)+.
(実施例178)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−クロロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−551)
(178a)4−クロロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
公知[Tetrahedron Letters、1990年、31巻、p.6883−6886]の1‐クロロ−3−メチルナフタレン(460mg,2.60mmol)、ジクロロ(メトキシ)メタン(290μL,3.21mmol)、四塩化チタン(350μL,3.19mmol)および塩化メチレン(30mL)を用いて、実施例(177a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色固体の目的化合物(385mg,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.79 (3H, s), 7.47 (1H, s), 7.59 (1H, m), 7.66 (1H, m), 8.29 (1H, d, J=8.2Hz), 8.97 (1H, d, J=8.6Hz), 10.88 (1H, s).
MS (EI) m/z: 204 (M+).
(178b)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−クロロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(250mg,0.724mmol)、実施例(178a)で製造した4−クロロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(150mg,0.733mmol)、トリエチルシラン(350μL,2.17mmol)、トリフルオロ酢酸(170μL,2.21mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(298mg,収率77%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.61 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.62 (3H, s), 5.01 (1H, dd, J=4.2, 14.2Hz), 5.08 (1H, dd, J=4.2, 14.2Hz), 6.00 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.07 (1H, m), 7.48 (1H, brs), 7.55-7.63 (2H, m), 8.13 (1H, d, J=8.3Hz), 8.29 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 534.12937 (M+H)+
(実施例179)(9aS)−8−アセチル−N−[(5−クロロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−552)
(179a)4−(2−クロロフェニル)ブタナール
1−クロロ−2−ヨードベンゼン(3.14mL,25.7mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、3−ブテン−1−オール(3.30mL,38.3mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(7.15g,25.7mmol)、炭酸水素ナトリウム(5.40g,64.3mmol)および酢酸パラジウム(175mg,0.779mmol)を加えて55℃で18時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、ジエチルエーテル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、褐色油状の目的化合物(3.82g,収率81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.99 (2H, m), 2.50 (2H, t, J=7.4Hz), 2.79 (2H, t, J=7.4Hz), 7.13-7.23 (3H, m), 7.36 (1H, d, J=7.4Hz), 9.79 (1H, s).
(179b)4−(2−クロロフェニル)ブタノイックアシッド
実施例(179a)で製造した4−(2−クロロフェニル)ブタナールをターシャリーブタノール(40mL)、水(10mL)に溶解し、0℃にて2−メチル−2−ブテン(10.0mL,94.4mmol)、リン酸二水素ナトリウム二水和物(3.66g,23.5mmol)、および亜塩素酸ナトリウム(8.40g,74.3mmol)を加えて室温で4時間撹拌した。2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をそのまま次の反応に使用した。
(179c)5−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
実施例(179b)で製造した4−(2−クロロフェニル)ブタノイックアシッドの粗精製物を塩化チオニル(50mL)に溶解し、加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し乾燥させた。得られた粗生成物を塩化メチレン(100mL)に溶解し、0度にて塩化アルミニウム(2.60g,19.5mmol)を加え、室温にて19時間撹拌させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、塩化メチレン(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、褐色固体の目的化合物(2.39g,収率90%,2工程)を得た。
(179d)1−ブロモ−5−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(3.60mL,46.3mmol)、クロロホルム(120mL)の溶液に0度にて臭化りん(3.80mL,40.0mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、実施例(179c)で製造した5−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(2.39g,13.2mmol)のクロロホルム(10mL)溶液を0度にて加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら5時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)を滴下し、塩化メチレン(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた淡黄色油状の粗精製物をそのまま次の反応に使用した。
(179e)1−ブロモ−5−クロロ−2−ナフトアルデヒド
実施例(179d)で製造した1−ブロモ−5−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒドの粗精製物をトルエン(250mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(7.50g,33.0mmol)を加えて、加熱還流しながら4日間撹拌した。反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=90/10〜70/30)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(546mg,収率15%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δ ppm: 7.58 (1H, dd, J=7.8, 8.2Hz), 7.76 (1H, d, J=7.8Hz), 8.01 (1H, d, J=8.6Hz), 8.33 (1H, d, J=8.2Hz), 8.46 (1H, d, J=8.6Hz), 10.64 (1H, s).
(179f)1−ブロモ−5−クロロ−2−メチルナフタレン
実施例(179e)で製造した1−ブロモ−5−クロロ−2−ナフトアルデヒド(546mg,2.01mmol)をジエチレングリコール(20mL)に懸濁し、水酸化カリウム(340mg,6.06mmol)、ヒドラジン一水和物(280μL,5.14mmol)を加え、180℃で1.5時間撹拌した。反応終了後、室温まで冷却し、水(20mL)を加えジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(340mg,収率66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.63 (3H, s), 7.42-7.46 (2H, m), 7.54 (1H, d, J=7.4Hz), 8.15 (1H, d, J=8.6 Hz), 8.23(1H, d, J=8.6Hz).
(179g)5−クロロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(179f)で製造した1−ブロモ−5−クロロ−2−メチルナフタレン(340mg,1.33mmol)、ブチルリチウム(2.71Mヘキサン溶液,800μL,2.17mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(420μL,5.40mmol)およびテトラヒドロフラン(20mL)を用いて、実施例(174b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色油状の目的化合物(126mg,収率46%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.83 (3H, s), 7.45 (1H, d, J=8.6Hz), 7.51 (1H, dd, J=7.4, 8.6Hz), 7.58 (1H, d, J=7.4Hz), 8.42 (1H, d, J=8.6Hz), 8.98 (1H, d, J=8.6Hz), 10.92 (1H, s).
MS (EI) m/z: 204 (M+).
(179h)(9aS)−8−アセチル−N−[(5−クロロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(210mg,0.608mmol)、実施例(179g)で製造した5−クロロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(125mg,0.610mmol)、トリエチルシラン(295μL,1.83mmol)、トリフルオロ酢酸(140μL,1.82mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(259mg,収率80%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.62 (3H, s), 5.04 (1H, dd, J=4.2, 14.2Hz), 5.11 (1H, dd, J=4.2, 14.2Hz), 6.01 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.06 (1H, m), 7.42-7.48 (2H, m), 7.56 (1H, d, J=7.3Hz), 8.06 (1H, d, J=8.8Hz), 8.21 (1H, d, J=8.8Hz), 10.65 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 534.12980 (M+H)+
(実施例180)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−545)
(180a)4−フルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン(21mL,162mmol)をテトラヒドロフラン(800mL)に溶解し、−30℃にてブチルリチウム(2.67Mヘキサン溶液,60.0mL,160mmol)を滴下した。30分間撹拌した後、−30℃にて4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(23.5g,135mmol)を加え、30分間撹拌した。−78℃まで冷却した後、ブチルリチウム(2.67Mヘキサン溶液,151mL,403mmol)を滴下し、0℃まで昇温しながら6時間撹拌した。更に0℃にてヨードメタン(67.0mL,1.08mol)を加え、室温まで昇温し24時間撹拌した。反応液に1N塩酸(500mL)を加え、ジエチルエーテル(500mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製した後、得られた粗精製物をヘキサンで再結晶することにより、白色固体の目的化合物(5.70g,収率23%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.82 (3H, s), 7.03 (1H, d, J=10.6Hz), 7.55 (1H, m), 7.67 (1H, m), 8.10 (1H, d, J=7.4Hz), 9.04 (1H, brd, J=8.6Hz), 10.85 (1H, s).
MS (EI) m/z: 188 (M+).
(180b)(9aS)−8−アセチル−N−[(4−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(12.6g,36.5mmol)、実施例(180a)で製造した4−フルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(5.70g,30.3mmol)、トリエチルシラン(15.0mL,92.9mmol)、トリフルオロ酢酸(7.0mL,90.8mmol)およびアセトニトリル(300mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(14.4g,収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.61 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.63 (3H, s), 5.00 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), ), 5.08 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), 6.01 (1H, s), 6.24 (1H, s), 7.03 (1H, m), 7.05 (1H, d, J=11.1Hz), 7.52 (1H, m), 7.61 (1H, m), 8.08-8.13 (2H, m), 10.66 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 518.16034 (M+H)+
(実施例181)(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−554)
(181a)4−(4−クロロフェニル)ブタナール
1−クロロ−4−ヨードベンゼン(6.13g,25.7mmol)、3−ブテン−1−オール(3.30mL,38.3mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(7.15g,25.7mmol)、炭酸水素ナトリウム(5.40g,64.3mmol)、酢酸パラジウム(175mg,0.779mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)を用いて、実施例(179a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色油状の目的化合物(3.40g,収率72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.94 (2H, m), 2.46 (2H, t, J=7.4Hz), 2.63 (2H, t, J=7.4Hz), 7.08-7.13 (2H, m), 7.23-7.29 (2H, m), 9.77 (1H, s).
(181b)4−(4−クロロフェニル)ブタノイックアシッド
実施例(181a)で製造した4−(4−クロロフェニル)ブタナール、2−メチル−2−ブテン(10.0mL,94.4mmol)、リン酸二水素ナトリウム二水和物(3.66g,23.5mmol)、亜塩素酸ナトリウム(8.40g,74.3mmol)、ターシャリーブタノール(40mL)および水(10mL)を用いて、実施例(179b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、目的化合物の粗精製物を得た。そのまま次の反応に使用した。
(181c)7−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
実施例(181b)で製造した4−(4−クロロフェニル)ブタノイックアシッドの粗精製物、塩化チオニル(60mL)、塩化アルミニウム(4.00g,30.0mmol)および塩化メチレン(100mL)を用いて、実施例(179c)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色固体の目的化合物(3.21g,収率78%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.13 (2H, m), 2.65 (2H, t, J=6.3Hz), 2.93 (2H, t, J=6.3Hz), 7.19 (1H, d, J=8.2Hz), 7.41 (1H, dd, J=2.4, 8.2Hz), 7.98 (1H, d, J=2.4Hz).
(181d)1−ブロモ−7−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒド
実施例(181c)で製造した7−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(2.39g,13.2mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(3.60mL,46.3mmol)、臭化りん(3.80mL,40.0mmol)およびクロロホルム(120mL)を用いて、実施例(179d)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色固体の粗精製物を得た。
(181e)1−ブロモ−7−クロロ−2−ナフトアルデヒド
実施例(181d)で製造した1−ブロモ−7−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒドの粗精製物、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(6.10g,26.9mmol)および1,2−ジクロロエタン(250mL)を用いて、実施例(179e)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(1.46g,収率30%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.63 (1H, dd, J=2.0, 8.3Hz), 7.83 (1H, d, J=8.8Hz), 7.85 (1H, d, J=8.3Hz), 7.94 (1H, d, J=8.8Hz), 8.51 (1H, d, J=2.0Hz), 10.65 (1H, s).
(181f)1−ブロモ−7−クロロ−2−メチルナフタレン
実施例(181e)で製造した1−ブロモ−7−クロロ−2−ナフトアルデヒド(1.33g,4.90mmol)、水酸化カリウム(830mg,14.8mmol)、ヒドラジン一水和物(670μL,12.3mmol)およびジエチレングリコール(60mL)を用いて、実施例(179f)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(950mg,収率76%)を得た。
(181g)7−クロロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(181f)で製造した1−ブロモ−7−クロロ−2−メチルナフタレン(950mg,3.71mmol)、ブチルリチウム(2.71Mヘキサン溶液,2.00mL,5.42mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(1.40mL,18.6mmol)およびテトラヒドロフラン(50mL)を用いて、実施例(174b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(330mg,収率43%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.83 (3H, s), 7.34 (1H, d, J=8.6Hz), 7.45 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.75 (1H, d, J=8.6Hz), 7.91 (1H, d, J=8.6Hz), 9.10 (1H, d, J=2.0Hz), 10.88 (1H, s).
MS (EI) m/z: 204 (M+).
(181h)(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(450mg,1.30mmol)、実施例(181g)で製造した7−クロロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(330mg,1.61mmol)、トリエチルシラン(630μL,3.90mmol)、トリフルオロ酢酸(300μL,3.89mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(540mg,収率78%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.61 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.64 (3H, s), 4.98-5.13 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.04 (1H, m), 7.31 (1H, m), 7.37 (1H, d, J=8.3Hz), 7.44 (1H, brd, J=9.2Hz), 7.68 (1H, d, J=8.3Hz), 8.13 (1H, m), 10.65 (1H, s), 18.82 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 534.12981 (M+H)+
(実施例182)(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−548)
(182a)4−(4−フルオロフェニル)ブタナール
1−フルオロ−4−ヨードベンゼン(2.97mL,25.7mmol)、3−ブテン−1−オール(3.30mL,38.3mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(7.15g,25.7mmol)、炭酸水素ナトリウム(5.40g,64.3mmol)、酢酸パラジウム(175mg,0.779mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)を用いて、実施例(179a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色油状の目的化合物(3.19g,収率75%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.94 (2H, m), 2.45 (2H, t, J=7.4Hz), 2.63 (2H, t, J=7.4Hz), 6.95-7.02 (2H, m), 7.10-7.15 (2H, m), 9.77 (1H, s).
(182b)4−(4−フルオロフェニル)ブタノイックアシッド
実施例(182a)で製造した4−(4−フルオロフェニル)ブタナール、2−メチル−2−ブテン(10.0mL,94.4mmol)、リン酸二水素ナトリウム二水和物(3.66g,23.5mmol)、亜塩素酸ナトリウム(8.40g,74.3mmol)、ターシャリーブタノール(40mL)および水(10mL)を用いて、実施例(179b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、目的化合物の粗精製物を得た。そのまま次の反応に使用した。
(182c)7−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
実施例(182b)で製造した4−(4−フルオロフェニル)ブタノイックアシッドの粗精製物、塩化チオニル(80mL)、塩化アルミニウム(5.50g,41.2mmol)および塩化メチレン(150mL)を用いて、実施例(179c)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色固体の目的化合物(3.83g,収率74%,2工程)を得た。
(182d)1−ブロモ−7−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒド
実施例(182c)で製造した7−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(3.83g,23.3mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(5.60mL,72.0mmol)、臭化りん(5.60mL,59.0mmol)およびクロロホルム(200mL)を用いて、実施例(179d)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色固体の粗精製物を得た。
(182e)1−ブロモ−7−フルオロ−2−ナフトアルデヒド
実施例(182d)で製造した1−ブロモ−7−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒドの粗精製物、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(11.1g,48.9mmol)および1,2−ジクロロエタン(250mL)を用いて、実施例(179e)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(1.51g,収率26%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.47 (1H, m), 7.85-7.93 (3H, m), 8.16 (1H, dd, J=2.4, 10.6Hz), 10.66 (1H, s).
(182f)1−ブロモ−7−フルオロ−2−メチルナフタレン
実施例(182e)で製造した1−ブロモ−7−フルオロ−2−ナフトアルデヒド(665mg,2.63mmol)を塩化メチレン(30mL)に溶解し、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン(1.50g,2.93mmol)、ポリ(メチルヒドロシロキサン)(15mL,7.90mmol)を加えて室温で15時間撹拌した。反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(205mg,収率33%)を得た。
(182g)7−フルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(182f)で製造した1−ブロモ−7−フルオロ−2−メチルナフタレン(316mg,1.32mmol)、ブチルリチウム(2.71Mヘキサン溶液,700μL,1.90mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(410μL,5.29mmol)およびテトラヒドロフラン(20mL)を用いて、実施例(174b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(147mg,収率59%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.83 (3H, s), 7.26 (1H, m), 7.28 (1H, d, J=8.2Hz), 7.79 (1H, dd, J=5.9, 8.6Hz), 7.91 (1H, d, J=8.2Hz), 8.79 (1H, dd, J=2.4, 12.2Hz), 10.85 (1H, s).
MS (EI) m/z: 188 (M+).
(182h)(9aS)−8−アセチル−N−[(7−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(265mg,0.767mmol)、実施例(182g)で製造した7−フルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(147mg,0.781mmol)、トリエチルシラン(370μL,2.29mmol)、トリフルオロ酢酸(180μL,2.34mmol)およびアセトニトリル(10mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(242mg,収率61%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.63 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.67 (3H, s), 4.97 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), 5.03 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), 6.01 (1H, s), 6.23 (1H, s), 6.97 (1H, m), 7.22 (1H, m), 7.30 (1H, d, J=8.3Hz), 7.68-7.73 (2H, m), 7.81 (1H, dd, J=5.9, 9.1Hz), 10.62 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 518.15792 (M+H)+
(実施例183)(9aS)−8−アセチル−N−[(5−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−546)
(183a)4−(2−フルオロフェニル)ブタナール
1−フルオロ−2−ヨードベンゼン(3.00mL,25.7mmol)、3−ブテン−1−オール(3.30mL,38.3mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(7.15g,25.7mmol)、炭酸水素ナトリウム(5.40g,64.3mmol)、酢酸パラジウム(175mg,0.779mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)を用いて、実施例(179a)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色油状の目的化合物(3.54g,収率83%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.96 (2H, m), 2.48 (2H, t, J=7.4Hz), 2.70 (2H, t, J=7.4Hz), 6.99-7.10 (2H, m), 7.15-7.22 (2H, m), 9.77 (1H, s).
(183b)4−(2−フルオロフェニル)ブタノイックアシッド
実施例(183a)で製造した4−(2−フルオロフェニル)ブタナール、2−メチル−2−ブテン(10.0mL,94.4mmol)、リン酸二水素ナトリウム二水和物(3.66g,23.5mmol)、亜塩素酸ナトリウム(8.40g,74.3mmol)、ターシャリーブタノール(40mL)および水(10mL)を用いて、実施例(179b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、目的化合物の粗精製物を得た。そのまま次の反応に使用した。
(183c)5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
実施例(183b)で製造した4−(2−フルオロフェニル)ブタノイックアシッドの粗精製物、塩化チオニル(80mL)、塩化アルミニウム(4.76g,35.7mmol)および塩化メチレン(150mL)を用いて、実施例(179c)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色固体の目的化合物(3.12g,収率69%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.16 (2H, m), 2.67 (2H, t, J=6.3Hz), 2.96 (2H, t, J=6.3Hz), 7.20-7.32 (2H, m), 7.84 (1H, d, J=7.4Hz).
(183d)1−ブロモ−5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒド
実施例(183c)で製造した5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(3.12g,19.0mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(4.50mL,57.9mmol)、臭化りん(4.50mL,47.4mmol)およびクロロホルム(200mL)を用いて、実施例(179d)に準じて反応および後処理を行なうことにより、褐色固体の粗精製物を得た。
(183e)1−ブロモ−5−フルオロ−2−ナフトアルデヒド
実施例(183d)で製造した1−ブロモ−5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒドの粗精製物、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(9.06g,39.9mmol)および1,2−ジクロロエタン(250mL)を用いて、実施例(179e)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(925mg,収率19%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.36 (1H, dd, J=8.6, 10.6Hz), 7.61 (1H, m), 7.96 (1H, d, J=8.6Hz), 8.14 (1H, d, J=8.6Hz), 8.29 (1H, d, J=8.6Hz), 10.64 (1H, s).
(183f)1−ブロモ−5−フルオロ−2−メチルナフタレン
実施例(183e)で製造した1−ブロモ−5−フルオロ−2−ナフトアルデヒド(925mg,3.66mmol)を塩化メチレン(40mL)に溶解し、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン(2.06g,4.02mmol)、トリエチルシラン(5.90mL,36.5mmol)を加えて室温で17時間撹拌した。反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、無色油状の目的化合物(428mg,収率49%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.63 (3H, s), 7.13 (1H, dd, J=8.6, 10.6Hz), 7.38 (1H, d, J=8.6Hz), 7.42-7.49 (1H, m), 7.96 (1H, d, J=8.2Hz), 8.05 (1H, d, J=8.6Hz).
(183g)5−フルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(183f)で製造した1−ブロモ−5−フルオロ−2−メチルナフタレン(428mg,1.79mmol)、ブチルリチウム(2.71Mヘキサン溶液,1.00mL,2.71mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(700μL,9.04mmol)およびテトラヒドロフラン(20mL)を用いて、実施例(174b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(181mg,収率54%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.79 (3H, s), 7.15 (1H, dd, J=8.8, 10.3Hz), 7.36 (1H, d, J=8.6Hz), 7.51 (1H, m), 8.19 (1H, d, J=8.8Hz), 8.70 (1H, d, J=8.8Hz), 10.90 (1H, s).
MS (EI) m/z: 188 (M+).
(183h)(9aS)−8−アセチル−N−[(5−フルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(330mg,0.956mmol)、実施例(183g)で製造した5−フルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(181mg,0.962mmol)、トリエチルシラン(465μL,2.88mmol)、トリフルオロ酢酸(220μL,2.86mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(400mg,収率81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.63 (3H, s), 5.03 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), 5.11 (1H, dd, J=4.8, 14.3Hz), 6.02 (1H, s), 6.24 (1H, s), 7.06-7.15 (2H, m), 7.39-7.50 (2H, m), 7.90 (1H, d, J=8.7Hz), 8.03 (1H, d, J=8.7Hz), 10.67 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 518.15972 (M+H)+
(実施例184)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−566)
(184a)7−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン
(3−フルオロフェニル)アセティックアシッド(15.0g,97.3mmol)を塩化メチレン(200mL)に溶解し、N,N−ジメチルホルムアミド(200μL)、オキザリルクロライド(9.34mL,107mmol)を室温にてゆっくりと滴下し、2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し乾燥させた。得られた粗生成物を再び塩化メチレン(200mL)に溶解し、0度にて塩化アルミニウム(19.5g,146mmol)を加えた。室温にて15分撹拌させた後に、メチレンガスをゆっくり吹き込みそのまま室温にて1.5時間撹拌させた。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(150mL)を加え、塩化メチレン(200mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=70/30)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(16.0g,収率100%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.54 (2H, t, J=6.7Hz), 3.05 (2H, t, J=6.7Hz), 3.55 (2H, s), 6.89-6.97 (2H, m), 7.08 (1H, dd, J=5.5, 8.2Hz).
(184b)2−ブロモ−7−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(22.7mL,292mmol)、クロロホルム(200mL)の溶液に0度にて臭化りん(23.1mL,243mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、実施例(184a)で製造した7−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(16.0g,97.3mmol)のクロロホルム(100mL)溶液を0度にてゆっくりと加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)をゆっくり加え、塩化メチレン(150mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=90/10)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(19.5g,収率78%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.86 (2H, t, J=7.6Hz), 3.03 (2H, t, J=7.6Hz), 6.93 (1H, ddd, J=2.4, 8.2, 10.6Hz), 7.10 (1H, dd, J=5.9, 8.2Hz), 7.81 (1H, dd, J=2.4, 10.6Hz), 10.29 (1H, s).
MS (EI) m/z: 254 (M+).
(184c)2−ブロモ−7−フルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(184b)で製造した2−ブロモ−7−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(19.5g,76.4mmol)をトルエン(300mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(26.0g,115mmol)を加えて、加熱還流しながら72時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=90/10〜70/30)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(12.0g,収率62%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 7.37 (1H, ddd, J=2.4, 8.8, 10.3Hz), 7.68 (1H, d, J=8.3Hz), 7.85 (1H, dd, J=5.9, 8.8Hz), 7.87 (1H, d, J=8.3Hz), 8.91 (1H, dd, J=2.4, 11.7Hz), 10.75 (1H, s).
MS (EI) m/z: 252 (M+).
(184d)2−エチル−7−フルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(184c)で製造した2−ブロモ−7−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(12.0g,76.4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(150mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.74g,2.37mmol)、テトラエチルチン(11.3mL,56.9mmol)を加えて、120度にて2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(100mL)をゆっくり加え、酢酸エチル(120mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜50/1)を用いて精製することにより、黄色シロップの目的化合物(6.0g,収率63%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.38 (3H, t, J=7.8Hz), 3.18 (2H, q, J=7.8Hz), 7.29 (1H, ddd, J=2.5, 8.8, 10.8Hz), 7.34 (1H, d, J=8.8Hz), 7.82 (1H, dd, J=5.9, 8.8Hz), 7.98 (1H, d, J=8.8Hz), 8.84 (1H, dd, J=2.5, 11.7Hz), 10.85 (1H, s).
MS (EI) m/z: 202 (M+).
(184e)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(10.0g,29.0mmol)、実施例(184d)で製造した2−エチル−7−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(6.0g,29.7mmol)、トリエチルシラン(13.8mL,86.9mmol)、トリフルオロ酢酸(6.69mL,86.9mmol)およびアセトニトリル(200mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(11.2g,収率73%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.30 (3H, t, J=7.5Hz), 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.95 (2H, q, J=7.5Hz), 3.66 (3H, s), 4.96-5.05 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.23 (1H, s), 6.95 (1H, brs), 7.21-7.26 (1H, m), 7.32 (1H, d, J=8.3Hz), 7.71 (1H, dd, J=2.4, 11.5Hz), 7.75 (1H, d, J=8.3Hz), 7.82 (1H, dd, J=5.9, 9.1Hz), 10.60 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 532.1783 (M+H)+
(実施例185)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−628)
(185a)5,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン
(3,5−ジフルオロフェニル)アセティックアシッド(11.8g,68.6mmol)を塩化メチレン(150mL)に溶解し、N,N−ジメチルホルムアミド(150μL)、オキザリルクロライド(6.58mL,75.4mmol)を室温にてゆっくりと滴下し、2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し乾燥させた。得られた粗生成物を再び塩化メチレン(150mL)に溶解し、0度にて塩化アルミニウム(13.7g,103mmol)を加えた。室温にて15分撹拌させた後に、メチレンガスをゆっくり吹き込みそのまま室温にて1.5時間撹拌させた。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(100mL)を加え、塩化メチレン(150mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=70/30)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(11.9g,収率95%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.55 (2H, t, J=6.8Hz), 3.06 (2H, t, J=6.8Hz), 3.58 (2H, s), 6.69 (1H, dd, J=2.4, 8.8Hz), 6.73 (1H, ddd, J=2.4, 9.3, 9.3Hz).
MS (EI) m/z: 182 (M+).
(185b)2−ブロモ−5,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(2.41mL,31.0mmol)、クロロホルム(40mL)の溶液に0度にて臭化りん(2.45mL,25.8mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、実施例(185a)で製造した5,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(1.88g,10.3mmol)のクロロホルム(15mL)溶液を0度にてゆっくりと加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(60mL)をゆっくり加え、塩化メチレン(60mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=90/10)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(1.79g,収率63%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.89 (2H, t, J=7.8Hz), 3.04 (2H, t, J=7.8Hz), 6.77 (1H, ddd, J=2.4, 8.8, 9.3Hz), 7.68 (1H, dd, J=2.4, 10.3Hz), 10.29 (1H, s).
MS (EI) m/z: 272 (M+).
(185c)2−ブロモ−5,7−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(185b)で製造した2−ブロモ−5,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(6.0g,22.0mmol)をトルエン(120mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(9.98g,43.9mmol)を加えて、加熱還流しながら72時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=90/10〜70/30)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(2.77g,収率47%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.08 (1H, ddd, J=2.4, 8.2, 9.8Hz), 7.71 (1H, d, J=8.6Hz), 8.12 (1H, d, 8.6Hz), 7.81 (1H, dd, J=2.4, 11.7Hz), 10.71 (1H, s).
MS (EI) m/z: 270 (M+).
(185d)2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(185c)で製造した2−ブロモ−5,7−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(2.10g,7.75mmol)をトルエン(30mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.895g,0.775mmol)、テトラエチルチン(3.83mL,19.4mmol)を加えて、150度にて6時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜50/1)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(1.33g,収率78%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.38 (3H, t, J=7.4Hz), 3.17(2H, q, J=7.4Hz), 6.99 (1H, ddd, J=2.0, 10.2, 10.2Hz), 7.37 (1H, d, J=8.6Hz), 8.11 (1H, d, J=8.6Hz), 8.62 (1H, dd, J=2.0, 12.1Hz), 10.79 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 221 (M+H)+.
(185e)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(2.10g,6.08mmol)、実施例(185d)で製造した2−エチル−5,7−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(1.33g,6.04mmol)、トリエチルシラン(3.87mL,24.3mmol)、トリフルオロ酢酸(1.87mL,24.3mmol)およびアセトニトリル(100mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(2.00g,収率60%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.31 (3H, t, J=7.5Hz), 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.97 (2H, q, J=7.5Hz), 3.68 (3H, s), 4.95-5.05 (2H, m), 6.03 (1H, s), 6.25 (1H, s), 6.96-7.01 (1H, m), 7.39 (1H, d, J=8.7Hz), 7.56 (1H, dd, J=2.4, 10.3Hz), 8.02 (1H, d, J=8.7Hz), 10.66 (1H, s), 18.84 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 550.17158 (M+H)+
(実施例186)(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−572)
(186a)2−ブロモ−7−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(15.0mL,193mmol)、クロロホルム(150mL)の溶液に0度にて臭化りん(15.2mL,161mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、公知[ジャーナル・オブ・オーガニックケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1968年、33巻、p.4288−4290]の7−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(11.6g,64.2mmol)のクロロホルム(60mL)溶液を0度にてゆっくりと加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)をゆっくり加え、塩化メチレン(150mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=90/10)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(13.0g,収率75%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.87 (2H, t, J=7.3Hz), 3.03 (2H, t, J=7.3Hz), 7.08 (1H, d, J=7.8Hz), 7.21 (1H, dd, J=2.0, 7.8Hz), 8.05 (1H, d, J=2.0Hz), 10.30 (1H, s).
MS (EI) m/z: 270 (M+).
(186b)2−ブロモ−7−クロロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(186a)で製造した2−ブロモ−7−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(13.0g,47.9mmol)をトルエン(250mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(16.3g,71.8mmol)を加えて、加熱還流しながら72時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=90/10〜70/30)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(9.0g,収率70%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.53 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.71 (1H, d, J=8.6Hz), 7.79 (1H, d, 8.6Hz), 7.86 (1H, d, J=8.6Hz), 9.21 (1H, d, J=2.0Hz), 10.73 (1H, s).
MS (EI) m/z: 268 (M+).
(186c)7−クロロ−2−エチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(186b)で製造した2−ブロモ−7−クロロ−1−ナフトアルデヒド(9.0g,33.4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.86g,3.34mmol)、テトラエチルチン(6.61mL,33.4mmol)を加えて、120度にて3時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(120mL)をゆっくり加え、酢酸エチル(120mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜30/1)を用いて精製することにより、黄色シロップの目的化合物(3.83g,収率52%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.37 (3H, t, J=7.4Hz), 3.16 (2H, q, J=7.4Hz), 7.37 (1H, d, J=8.6Hz), 7.46 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 7.75 (1H, d, J=8.6Hz), 7.95 (1H, d, J=8.6Hz), 9.13 (1H, d, J=2.0Hz), 10.84 (1H, s).
MS (EI) m/z: 218 (M+).
(186d)(9aS)−8−アセチル−N−[(7−クロロ−2−エチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(5.84g,16.9mmol)、実施例(186c)で製造した7−クロロ−2−エチル−1−ナフトアルデヒド(3.70g,16.9mmol)、トリエチルシラン(10.8mL,67.7mmol)、トリフルオロ酢酸(5.22mL,67.7mmol)およびアセトニトリル(100mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(6.0g,収率65%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.29 (3H, t, J=7.5Hz), 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.93-2.99 (2H, m), 3.67 (3H, s), 4.97-5.06 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.23 (1H, s), 6.99 (1H, brs), 7.36 (1H, d, J=8.3Hz), 7.40 (1H, dd, J=1.6, 8.3Hz), 7.74 (1H, d, J=8.3Hz), 7.77 (1H, d, J=8.3Hz), 10.62 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 548.14637 (M+H)+.
(実施例187)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−563)
(187a)2−ブロモ−4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド
N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン(2.9mL,22.3mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)に溶解し、−30℃にてブチルリチウム(2.67Mヘキサン溶液,8.40mL,22.4mmol)を滴下した。30分間撹拌した後、−30℃にて4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(3.00g,17.2mmol)を加え、30分間撹拌した。−78℃まで冷却した後、ブチルリチウム(2.67Mヘキサン溶液,16.0mL,42.7mmol)を滴下し、0℃まで昇温しながら3時間撹拌した。更に0℃にて1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(8.30mL,69.0mol)を加え、室温まで昇温し18時間撹拌した。反応液に1N塩酸(200mL)を加え、ジエチルエーテル(300mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製した後、得られた粗精製物をヘキサンで再結晶することにより、白色固体の目的化合物(2.35g,収率57%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.44 (1H, d, J=9.3Hz), 7.65 (1H, m), 7.75 (1H, m), 8.13 (1H, d, J=8.8Hz), 9.23 (1H, d, J=8.8Hz), 10.71 (1H, s).
MS (EI) m/z: 198 (M+).
(187b)2−エチル−4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(187a)で製造した2−ブロモ−4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(38.0g,150mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(500mL)に溶解し、(ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウムジクロリド塩化メチレン錯体(3.70g,4.53mmol)、ジエチルメトキシボラン(30.0mL,228mmol)および炭酸カリウム(52.0g,376mmol)を加えて、70℃で2.5時間撹拌した。反応終了後、2N塩酸(300mL)を加え、ジエチルエーテル(500mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(27.4g,収率90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.38 (3H, t, J=7.8Hz), 3.16 (2H, q, J=7.8Hz), 7.07 (1H, d, J=11.0Hz), 7.57 (1H, m), 7.68 (1H, m), 8.12 (1H, d, J=8.2Hz), 9.09 (1H, d, J=8.6Hz), 10.84 (1H, s).
MS (EI) m/z: 202 (M+).
(187c)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(7.00g,20.3mmol)、実施例(187b)で製造した2−エチル−4−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(3.74g,18.5mmol)、トリエチルシラン(9.00mL,55.7mmol)、トリフルオロ酢酸(4.30mL,55.8mmol)およびアセトニトリル(200mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(7.72g,収率79%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.31 (3H, t, J=7.5Hz), 1.74 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.93 (2H, q, J=7.5Hz), 3.61 (3H, s), 5.00 (1H, dd, J=4.8, 14.7Hz), 5.06 (1H, dd, J=4.8, 14.7Hz), 6.00 (1H, s), 6.22 (1H, s), 7.00 (1H, m), 7.05 (1H, d, J=11.5Hz), 7.53 (1H, m), 8.59 (1H, m), 8.07-8.12 (2H, m), 10.63 (1H, s), 18.78 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 532.17768 (M+H)+
(実施例188)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−630)
(188a)6,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン
(3,4−ジフルオロフェニル)アセティックアシッド(15.5g,90.0mmol)を塩化メチレン(200mL)に溶解し、N,N−ジメチルホルムアミド(200μL)、オキザリルクロライド(8.64mL,99.1mmol)を室温にてゆっくりと滴下し、2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し乾燥させた。得られた粗生成物を再び塩化メチレン(200mL)に溶解し、0度にて塩化アルミニウム(18.0g,135mmol)を加えた。室温にて15分撹拌させた後に、メチレンガスをゆっくり吹き込みそのまま室温にて2.0時間撹拌させた。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(150mL)を加え、塩化メチレン(200mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=70/30)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(16.1g,収率97%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.55 (2H, t, J=6.8Hz), 3.02 (2H, t, J=6.8Hz), 3.52 (2H, s), 6.94 (1H, dd, J=8.3, 9.8Hz), 7.05 (1H, dd, J=8.3, 9.8Hz).
MS (EI) m/z: 182 (M+).
(188b)2−ブロモ−6,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(20.4mL,262mmol)、クロロホルム(200mL)の溶液に0度にて臭化りん(20.8mL,219mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、実施例(188a)で製造した6,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(16.1g,87.4mmol)のクロロホルム(100mL)溶液を0度にてゆっくりと加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)をゆっくり加え、塩化メチレン(150mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=90/10)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(18.0g,収率75%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.85 (2H, t, J=7.4Hz), 3.03 (2H, t, J=7.4Hz), 6.95 (1H, dd, J=8.0, 10.4Hz), 7.99 (1H, dd, J=8.6, 12.5Hz), 10.27 (1H, s).
MS (EI) m/z: 272 (M+).
(188c)2−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(188b)で製造した2−ブロモ−6,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(18.0g,65.9mmol)をトルエン(300mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(22.4g,98.9mmol)を加えて、加熱還流しながら72時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=90/10〜70/30)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(7.88g,収率44%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.58 (1H, dd, J=8.2, 10.2Hz), 7.72 (1H, d, J=8.6Hz), 7.81 (1H, d, 8.6Hz), 7.58 (1H, dd, J=8.2, 10.2Hz), 10.72 (1H, s).
MS (EI) m/z: 270 (M+).
(188d)2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(188c)で製造した2−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(7.88g,29.1mmol)をトルエン(150mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.36g,2.91mmol)、テトラエチルチン(11.5mL,58.1mmol)を加えて、135度にて12時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(150mL)をゆっくり加え、酢酸エチル(120mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜30/1)を用いて精製することにより、黄白色固体の目的化合物(3.53g,収率55%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.31 (3H, t, J=7.4Hz), 3.11 (2H, q, J=7.4Hz), 7.33 (1H, d, J=8.6Hz), 7.49 (1H, dd, J=8.2, 10.6Hz), 7.85 (1H, d, J=8.6Hz), 8.97 (1H, dd, J=8.2, 13.7Hz), 10.75 (1H, s).
MS (EI) m/z: 220 (M+).
(188e)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(4.00g,11.6mmol)、実施例(188d)で製造した2−エチル−6,7−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(2.53g,11.5mmol)、トリエチルシラン(5.54mL,34.8mmol)、トリフルオロ酢酸(2.68mL,34.8mmol)およびアセトニトリル(80mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(4.89g,収率77%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.29 (3H, t, J=7.5Hz), 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.93 (2H, q, J=7.5Hz), 3.67 (3H, s), 4.94-5.04 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.24 (1H, s), 6.93 (1H, brs), 7.35 (1H, d, J=8.7Hz), 7.52 (1H, dd, J=7.9, 10.7Hz), 7.68 (1H, d, J=8.7Hz), 7.86 (1H, dd, J=8.1, 12.5Hz), 10.64 (1H, s), 18.79 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 550.16675 (M+H)+
(実施例189)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−7−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−637)
(189a)2−(3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)2−プロペニル)−1,3−ジオキソラン
(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル)トリフェニルホスホニウムブロミド(19.0g,42.9mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に懸濁させ、0℃にてターシャリーブトキシカリウム(4.80g,42.8mmol)を加え、20分間撹拌した。4−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(5.23g,33.0mmol)を加えた後室温まで昇温し、1時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(200mL)を加えジエチルエーテル(300mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、目的化合物のE/Z混合物(7.70g,収率85%)を得た。
(189b)2−(3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロピル)−1,3−ジオキソラン
実施例(189a)で製造した2−(3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)2−プロペニル)−1,3−ジオキソランのE/Z混合物(7.70g,28.2mmol)を酢酸エチル(150mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素触媒(800mg)を加えて水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。反応終了後、反応液をセライト濾過し、減圧下溶媒を留去することにより、黄色油状の目的化合物(7.76g,収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.67-1.76 (4H, m), 2.64 (2H, m), 3.83 (2H, m), 3.95 (2H, m), 4.87 (1H, t, J=4.3Hz), 7.04 (1H, dd, J=7.8, 8.2Hz), 7.14-7.19 (2H, m).
(189c)4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)ブタノイックアシッド
実施例(189b)で製造した2−(3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロピル)−1,3−ジオキソラン(7.76g,28.2mmol)をテトラヒドロフラン(80mL)、水(80mL)に懸濁し、オキソン(R)(52.0g,84.6mmol)を加えて室温で23時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、ジエチルエーテル(300mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をそのまま次の反応に使用した。
(189d)7−ブロモ−5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
実施例(189c)で製造した4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)ブタノイックアシッドの粗精製物、塩化チオニル(150mL)、塩化アルミニウム(4.90g,36.7mmol)および塩化メチレン(150mL)を用いて、実施例(179c)に準じて反応および後処理を行なうことにより、淡黄色固体の目的化合物(3.82g,収率56%,3工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.15 (2H, m), 2.67 (2H, t, J=6.3Hz), 2.89 (2H, t, J=6.3Hz), 7.39 (1H, dd, J=1.6, 8.2Hz), 7.98 (1H, brs).
(189e)7−エチル−5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
実施例(189d)で製造した7−ブロモ−5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(3.82g,15.7mmol)をトルエン(100mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(550mg,0.476mmol)、テトラエチルチン(6.20mL,31.3mmol)を加えて、加熱還流しながら4時間撹拌した。反応終了後、反応液をセライトで濾過し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=2/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(2.65g,収率88%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.23 (3H, t, J=7.4Hz), 2.13 (2H, m), 2.61-2.69 (4H, m), 2.91 (2H, q, J=7.4Hz), 7.06 (1H, dd, J=1.6, 9.8Hz), 7.66 (1H, brs).
(189f)1−ブロモ−7−エチル−5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒド
実施例(189e)で製造した7−エチル−5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(2.65g,13.8mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(4.00mL,51.4mmol)、臭化りん(4.00mL,42.1mmol)およびクロロホルム(200mL)を用いて、実施例(179d)に準じて反応および後処理を行ない、更にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)を用いて精製することにより、褐色固体の目的化合物(2.50g,収率64%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.27 (3H, t, J=7.4Hz), 2.60 (2H, t, J=8.6Hz), 2.68 (2H, q, J=7.4Hz), 2.81 (2H, t, J=8.6Hz), 6.98 (1H, dd, J=1.6, 9.8Hz), 7.52 (1H, brs), 10.22 (1H, s).
(189g)1−ブロモ−7−エチル−5−フルオロ−2−ナフトアルデヒド
実施例(189f)で製造した1−ブロモ−7−エチル−5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒド(2.50g,8.83mmol)、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(4.00g,17.6mmol)および1,2−ジクロロエタン(100mL)を用いて、実施例(179e)に準じて反応および後処理を行なうことにより、目的化合物と7−ビニル体との混合物を得た。
(189h)1−ブロモ−7−エチル−5−フルオロ−2−メチルナフタレン
実施例(189g)で製造した1−ブロモ−7−エチル−5−フルオロ−2−ナフトアルデヒドの混合物をエタノール(80mL)に溶解し、濃塩酸(15mL)、10%パラジウム−炭素触媒(1.0g)を加えて水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。反応溶液をセライト濾過し、ジエチルエーテル(100mL)で抽出した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(201mg,収率12%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.30 (3H, t, J=7.4Hz), 2.49 (3H, s), 2.76 (2H, q, J=7.4Hz), 6.92 (1H, dd, J=1.6, 11.4Hz), 7.27 (1H, dd, J=1.6, 8.6Hz), 7.29 (1H, s), 7.52 (1H, s), 7.91 (1H, d, J=8.6Hz).
(189i)2−エチル−4−フルオロ−7−メチル−1−ナフトアルデヒド
ジクロロ(メトキシ)メタン(130μL,1.44mmol)を塩化メチレン(20mLに溶解し、0℃にて四塩化スズ(410μL,1.45mmol)を加え1時間撹拌した。実施例(189h)で製造した1−ブロモ−7−エチル−5−フルオロ−2−メチルナフタレン(200mg,1.06mmol)を加えた後、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)を加えジエチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて精製することにより、淡黄色油状の目的化合物(185mg,収率80%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.36 (3H, t, J=7.4Hz), 2.56 (3H, s), 3.13 (2H, q, J=7.4Hz), 6.97 (1H, d, J=11.4Hz), 7.38 (1H, dd, J=1.6, 8.2Hz), 7.98 (1H, d, J=8.2Hz), 8.88 (1H, brs), 10.78 (1H, s).
MS (EI) m/z: 216 (M+).
(189j)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−4−フルオロ−7−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(300mg,0.869mmol)、実施例(189i)で製造した2−エチル−4−フルオロ−7−メチル−1−ナフトアルデヒド(185mg,0.855mmol)、トリエチルシラン(420μL,2.60mmol)、トリフルオロ酢酸(200μL,2.60mmol)およびアセトニトリル(15mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(377mg,収率80%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.29 (3H, t, J=7.5Hz), 1.75 (3H, s), 2.55 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.91 (2H, q, J=7.5Hz), 3.62 (3H, s), 4.98-5.03 (2H, m), 6.01 (1H, s), 6.24 (1H, s), 6.95 (1H, m), 6.99 (1H, d, J=11.5Hz), 7.36 (1H, brd, J=8.3Hz), 7.85 (1H, s), 8.01 (1H, d, J=8.3Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 546.19298 (M+H)+
(実施例190)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−641)
(190a)5,6,7−トリフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン
(3,4,5−トリフルオロフェニル)アセティックアシッド(15.4g,81.0mmol)を塩化メチレン(200mL)に溶解し、N,N−ジメチルホルムアミド(200μL)、オキザリルクロライド(7.77mL,89.1mmol)を室温にてゆっくりと滴下し、2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し乾燥させた。得られた粗生成物を再び塩化メチレン(200mL)に溶解し、0度にて塩化アルミニウム(16.0g,122mmol)を加えた。室温にて15分撹拌させた後に、メチレンガスをゆっくり吹き込みそのまま室温にて1.5時間撹拌させた。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(150mL)を加え、塩化メチレン(200mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=70/30)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(14.7g,収率91%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.55 (2H, t, J=6.6Hz), 3.08 (2H, t, J=6.6Hz), 3.52 (2H, s), 6.74-6.83 (1H, m).
MS (EI) m/z: 200 (M+).
(190b)2−ブロモ−5,6,7−トリフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(4.43mL,57.0mmol)、クロロホルム(50mL)の溶液に0度にて臭化りん(4.51mL,47.5mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、実施例(190a)で製造した5,6,7−トリフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(3.80g,19.0mmol)のクロロホルム(25mL)溶液を0度にてゆっくりと加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(80mL)をゆっくり加え、塩化メチレン(60mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=80/20)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(3.05g,収率55%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.92 (2H, t, J=7.6Hz), 3.05 (2H, t, J=7.6Hz), 7.78-7.88 (1H, m), 10.27 (1H, s).
MS (EI) m/z: 290 (M+).
(190c)2−ブロモ−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(190b)で製造した2−ブロモ−5,6,7−トリフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(13.2g,45.4mmol)をトルエン(200mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(15.5g,68.3mmol)を加えて、加熱還流しながら72時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=90/10〜60/40)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(6.95g,収率53%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.77 (1H, d, J=9.0Hz), 8.01 (1H, d, J=9.0Hz), 8.88 (1H, ddd, J=2.4, 7.2, 13.1Hz), 10.69 (1H, s).
MS (EI) m/z: 288 (M+).
(190d)5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(190c)で製造した2−ブロモ−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフトアルデヒド(3.50g,12.1mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.40g,1.21mmol)、テトラメチルチン(5.03mL,36.3mmol)を加えて、80度にて2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(60mL)をゆっくり加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜25/1)を用いて精製することにより、黄白色結晶の目的化合物(2.48g,収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.86 (3H, s), 7.44 (1H, d, J=8.6Hz), 8.19 (1H, d, J=8.6Hz), 8.85 (1H, ddd, J=2.4, 7.2, 13.3Hz), 10.85 (1H, s).
MS (EI) m/z: 224 (M+).
(190e)(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−N−[(5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフチル)メチル]−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(4.00g,11.6mmol)、実施例(190d)で製造した5,6,7−トリフルオロ−2−メチル−1−ナフトアルデヒド(2.48g,11.1mmol)、トリエチルシラン(5.54mL,34.8mmol)、トリフルオロ酢酸(2.68mL,34.8mmol)およびアセトニトリル(120mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(4.29g,収率67%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.75 (3H, s), 2.63 (3H, s), 2.64 (3H, s), 3.71 (3H, s), 4.95-5.04 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.26 (1H, s), 7.12 (1H, brs), 7.42 (1H, d, J=8.8Hz), 7.67-7.72 (1H, m), 7.96 (1H, d, J=8.8Hz), 10.73 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 554.14176 (M+H)+
(実施例191)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−643)
(191a)2−エチル−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(190c)で製造した2−ブロモ−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフトアルデヒド(3.50g,12.1mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.40g,1.21mmol)、テトラエチルチン(7.18mL,36.3mmol)を加えて、120度にて2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(60mL)をゆっくり加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜30/1)を用いて精製することにより、黄白色結晶の目的化合物(2.88g,収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.38 (3H, t, J=7.6Hz), 3.18 (2H, q, J=7.6Hz), 7.43 (1H, d, J=8.6Hz), 8.19 (1H, d, J=8.6Hz), 8.83 (1H, ddd, J=2.4, 7.4, 13.3Hz), 10.78 (1H, s).
MS (EI) m/z: 238 (M+).
(191b)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(4.00g,11.6mmol)、実施例(191a)で製造した2−エチル−5,6,7−トリフルオロ−1−ナフトアルデヒド(2.94g,12.3mmol)、トリエチルシラン(5.54mL,34.8mmol)、トリフルオロ酢酸(2.68mL,34.8mmol)およびアセトニトリル(120mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(4.51g,収率69%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 1.31 (3H, t, J=7.6Hz), 1.75 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.96 (2H, q, J=7.6Hz), 3.68 (3H, s), 4.95-5.04 (2H, m), 6.04 (1H, s), 6.26 (1H, s), 6.99 (1H, brs), 7.44 (1H, d, J=8.8Hz), 7.68-7.72 (1H, m), 7.99 (1H, d, J=8.8Hz), 10.68 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 568.16202 (M+H)+.
(実施例192)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−567)
(192a)8−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン
(2−フルオロフェニル)アセティックアシッド(21.0g,136mmol)を塩化メチレン(250mL)に溶解し、N,N−ジメチルホルムアミド(250μL)、オキザリルクロライド(13.1mL,150mmol)を室温にてゆっくりと滴下し、2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し乾燥させた。得られた粗生成物を再び塩化メチレン(250mL)に溶解し、0度にて塩化アルミニウム(27.2g,204mmol)を加えた。室温にて15分撹拌させた後に、メチレンガスをゆっくり吹き込みそのまま室温にて1.5時間撹拌させた。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(200mL)を加え、塩化メチレン(200mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=65/35)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(15.0g,収率67%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.60 (2H, t, J=6.8Hz), 3.10 (2H, t, J=6.8Hz), 3.58 (2H, s), 6.95 (1H, t, J=8.8Hz), 7.02 (1H, d, J=7.3Hz), 7.19 (1H, dd, J=7.8, 13.7Hz).
(192b)2−ブロモ−8−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(24.9mL,320mmol)、クロロホルム(200mL)の溶液に0度にて臭化りん(25.4mL,268mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、実施例(192a)で製造した8−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(17.5g,107mmol)のクロロホルム(100mL)溶液を0度にてゆっくりと加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)をゆっくり加え、塩化メチレン(150mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=50/1〜20/1)を用いて精製することにより、黄色シロップの目的化合物(15.6g,収率57%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.86-2.94 (4H, m), 6.95-6.99 (2H, m), 7.22 (1H, ddd, J=5.2, 7.6, 7.6Hz), 10.17 (1H, d, J=4.4Hz).
MS (EI) m/z: 254 (M+).
(192c)2−ブロモ−8−フルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(192b)で製造した2−ブロモ−8−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(15.6g,61.2mmol)をトルエン(300mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(20.8g,91.7mmol)を加えて、加熱還流しながら72時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=90/10〜50/50)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(4.84g,収率31%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.49 (1H, ddd, J=5.1, 7.8, 7.8Hz), 7.66 (1H, d, J=9.0Hz), 7.67 (1H, d, J=9.0Hz), 7.79 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 10.62 (1H, d, J=9.0Hz).
MS (EI) m/z: 252 (M+).
(192d)2−エチル−8−フルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(192c)で製造した2−ブロモ−8−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(0.340g,1.34mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.155g,0.134mmol)、テトラエチルチン(0.398mL,2.01mmol)を加えて、120度にて2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(8mL)をゆっくり加え、酢酸エチル(5mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜50/1)を用いて精製することにより、黄色シロップの目的化合物(0.206g,収率76%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.30 (3H, t, J=7.4Hz), 2.90 (2H, q, J=7.4Hz), 7.26 (1H, ddd, J=1.2, 8.2, 12.9Hz), 7.43 (1H, ddd, J=5.1, 8.2, 8.2Hz), 7.44 (1H, d, J=8.6Hz), 7.67 (1H, dd, J=1.2, 8.2Hz), 7.90 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 10.89 (1H, d, J=11.7Hz).
MS (EI) m/z: 202 (M+).
(192e)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−8−フルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(4.00g,11.6mmol)、実施例(192d)で製造した2−エチル−8−フルオロ−1−ナフトアルデヒド(2.38g,11.8mmol)、トリエチルシラン(7.38mL,46.3mmol)、トリフルオロ酢酸(3.57mL,46.3mmol)およびアセトニトリル(70mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(2.62g,収率42%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.31 (3H, t, J=7.5Hz), 1.71 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.11-3.29 (2H, m), 3.70 (3H, s), 5.04-5.19 (2H, m), 5.97 (1H, s), 6.23 (1H, s), 7.20 (1H, dd, J=7.5, 15.1Hz), 7.35 (1H, ddd, J=1.6, 7.5, 8.5Hz), 7.38 (1H, d, J=8.3Hz), 7.61 (1H, d, J=8.3Hz), 7.73 (1H, dd, J=1.2, 8.5Hz), 7.88 (1H, brs), 10.62 (1H, s), 18.71 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 532.17693 (M+H)+
(実施例193)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−632)
(193a)7,8−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン
(2,3−ジフルオロフェニル)アセティックアシッド(15.1g,87.7mmol)を塩化メチレン(200mL)に溶解し、N,N−ジメチルホルムアミド(200μL)、オキザリルクロライド(8.42mL,96.5mmol)を室温にてゆっくりと滴下し、2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し乾燥させた。得られた粗生成物を再び塩化メチレン(200mL)に溶解し、0度にて塩化アルミニウム(17.5g,132mmol)を加えた。室温にて15分撹拌させた後に、メチレンガスをゆっくり吹き込みそのまま室温にて1.5時間撹拌させた。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(150mL)を加え、塩化メチレン(200mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=70/30)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(11.5g,収率71%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.58 (2H, t, J=6.7Hz), 3.06 (2H, t, J=6.7Hz), 3.58 (2H, s), 6.94 (1H, dd, J=4.7, 8.6Hz), 7.00 (1H, ddd, J=7.4, 8.6, 9.8Hz).
MS (EI) m/z: 182 (M+).
(193b)2−ブロモ−7,8−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(14.6mL,187mmol)、クロロホルム(200mL)の溶液に0度にて臭化りん(14.8mL,156mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、実施例(193a)で製造した7,8−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(11.5g,62.4mmol)のクロロホルム(100mL)溶液を0度にてゆっくりと加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)をゆっくり加え、塩化メチレン(150mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=90/10)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(9.5g,収率56%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.83 (2H, t, J=7.0Hz), 2.93 (2H, dt, J=1.6, 7.0Hz), 6.91 (1H, ddd, J=1.6, 4.7, 8.6Hz), 7.05 (1H, ddd, J=7.8, 8.6, 9.8Hz), 10.20 (1H, d, J=3.9Hz).
MS (EI) m/z: 272 (M+).
(193c)2−ブロモ−7,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(193b)で製造した2−ブロモ−7,8−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(9.5g,34.8mmol)をトルエン(200mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(11.8g,52.2mmol)を加えて、加熱還流しながら72時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=90/10〜50/50)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(3.37g,収率36%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 7.45 (1H, ddd, J=7.3, 8.6, 9.3Hz), 7.65-7.68 (2H, m), 7.79 (1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 10.65 (1H, d, J=7.8Hz).
MS (EI) m/z: 270 (M+).
(193d)2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(193c)で製造した2−ブロモ−7,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(0.383g,1.41mmol)をトルエン(5mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.163g,0.141mmol)、テトラエチルチン(0.698mL,3.53mmol)を加えて、150度にて12時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(5mL)をゆっくり加え、酢酸エチル(5mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜50/1)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.232g,収率75%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.30 (3H, t, J=7.6Hz), 2.91 (2H, q, J=7.6Hz), 7.35 (1H, ddd, J=7.4, 9.0, 9.0Hz), 7.39 (1H, d, J=8.6Hz), 7.63 (1H, ddd, J=1.6, 5.1, 9.0Hz), 7.85 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 10.87 (1H, d, J=11.0Hz).
MS (EI) m/z: 220 (M+).
(193e)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(2.26g,6.54mmol)、実施例(193d)で製造した2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(1.44g,6.54mmol)、トリエチルシラン(4.17mL,26.2mmol)、トリフルオロ酢酸(2.01mL,26.2mmol)およびアセトニトリル(30mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(2.20g,収率61%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.31 (3H, t, J=7.5Hz), 1.75 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.14-3.34 (2H, m), 3.77 (3H, s), 5.02-5.18 (2H, m), 5.99 (1H, s), 6.25 (1H, s), 7.30 (1H, ddd, J=7.5, 8.7, 9.3Hz), 7.34 (1H, d, J=8.7Hz), 7.58 (1H, ddd, J=1.6, 5.2, 8.7Hz), 7.68 (1H, dd, J=2.0, 8.7Hz), 7.98 (1H, brs), 10.65 (1H, s), 18.75 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 550.16736 (M+H)+.
(193f)7,8−ジフルオロ−2−ビニル−1−ナフトアルデヒド
実施例(193c)で製造した2−ブロモ−7,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(3.37g,12.4mmol)をトルエン(50mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.43g,1.24mmol)、テトラビニルスズ(3.99mL,13.7mmol)を加えて、80度にて3時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(50mL)をゆっくり加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜50/1)を用いて簡易的に精製することにより、黄色固体の目的粗生成物(2.57g,収率95%)を得た。
(193d)2−エチル−7,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(193f)で製造した7,8−ジフルオロ−2−ビニル−1−ナフトアルデヒドの組成生物(2.57g,11.8mmol)をエタノール(35mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(3.76g)を加え、水素(1気圧)雰囲気下で4時間攪拌した。パラジウム炭素を濾別後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜90/10)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(1.44g,収率56%)を得た。
(実施例194)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−631)
(194a)6,8−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン
(2,4−ジフルオロフェニル)アセティックアシッド(2.00g,11.6mmol)を塩化メチレン(25mL)に溶解し、N,N−ジメチルホルムアミド(30μL)、オキザリルクロライド(1.11mL,12.8mmol)を室温にてゆっくりと滴下し、2時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し乾燥させた。得られた粗生成物を再び塩化メチレン(30mL)に溶解し、0度にて塩化アルミニウム(2.32g,17.4mmol)を加えた。室温にて15分撹拌させた後に、メチレンガスをゆっくり吹き込みそのまま室温にて1.5時間撹拌させた。反応終了後、反応液に希塩酸水溶液(30mL)を加え、塩化メチレン(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=70/30)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(1.37g,収率65%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.59 (2H, t, J=6.8Hz), 3.08 (2H, t, J=6.8Hz), 3.52 (2H, s), 6.72 (1H, dt, J=2.4, 8.8Hz), 6.79 (1H, dd, J=2.4, 8.8Hz).
MS (EI) m/z: 182 (M+).
(194b)2−ブロモ−6,8−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルホルムアミド(1.75mL,22.6mmol)、クロロホルム(20mL)の溶液に0度にて臭化りん(1.79mL,18.8mmol)をゆっくり滴下し、窒素雰囲気下0度にて2時間撹拌した。その後、実施例(194a)で製造した6,8−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(1.37g,7.52mmol)のクロロホルム(10mL)溶液を0度にてゆっくりと加え、室温まで昇温させた後に加熱還流しながら2時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)をゆっくり加え、塩化メチレン(15mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン=80/20)を用いて精製することにより、黄色結晶の目的化合物(1.19g,収率58%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 500MHz):δppm: 2.84-2.94 (4H, m), 6.71 (1H, dd, J=2.4, 8.8Hz), 6.74 (1H, dt, J=2.4, 8.8Hz), 10.16 (1H, d, J=3.4Hz).
MS (EI) m/z: 272 (M+).
(194c)2−ブロモ−6,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(194b)で製造した2−ブロモ−6,8−ジフルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−カルボアルデヒド(0.900g,3.30mmol)をトルエン(50mL)に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(1.50g,6.59mmol)を加えて、加熱還流しながら72時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=90/10〜50/50)を用いて精製することにより、白色結晶の目的化合物(0.142g,収率12%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 7.13 (1H, ddd, J=2.4, 8.6, 12.1Hz), 7.35 (1H, ddd, J=1.2, 2.4, 8.6Hz), 7.70 (1H, d, J=9.0Hz), 7.75 (1H, dd, J=1.2, 9.0Hz), 10.61 (1H, d, J=9.0Hz).
MS (EI) m/z: 270 (M+).
(194d)2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド
実施例(194c)で製造した2−ブロモ−6,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(0.142g,0.524mmol)をトルエン(2.5mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.060g,0.0524mmol)、テトラエチルチン(0.259mL,1.31mmol)を加えて、150度にて3時間撹拌した。反応終了後、反応液を0度まで冷却した後に、水(3mL)をゆっくり加え、酢酸エチル(2mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/1〜50/1)を用いて精製することにより、黄色シロップの目的化合物(0.050g,収率43%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.29 (3H, t, J=7.6Hz), 2.87 (2H, q, J=7.6Hz), 7.09 (1H, ddd, J=2.4, 8.6, 12.5Hz), 7.31 (1H, ddd, J=0.8, 2.4, 8.6Hz), 7.45 (1H, d, J=8.6Hz), 7.82 (1H, dd, J=2.0, 8.6Hz), 10.84 (1H, d, J=12.1Hz).
MS (EI) m/z: 220 (M+).
(194e)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(0.100g,0.290mmol)、実施例(194d)で製造した2−エチル−6,8−ジフルオロ−1−ナフトアルデヒド(0.050g,0.227mmol)、トリエチルシラン(0.185mL,1.16mmol)、トリフルオロ酢酸(0.089mL,1.16mmol)およびアセトニトリル(2mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(0.028g,収率23%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.30 (3H, t, J=7.5Hz), 1.71 (3H, s), 2.63 (3H, s), 3.09-3.28 (2H, m), 3.73 (3H, s), 5.00-5.16 (2H, m), 5.99 (1H, s), 6.25 (1H, s), 7.05 (1H, ddd, J=2.4, 8.3, 14.3Hz), 7.28 (1H, dd, J=2.4, 8.7Hz), 7.40 (1H, d, J=8.3Hz), 7.66 (1H, dd, J=2.0, 8.3Hz), 7.82 (1H, brs), 10.65 (1H, s), 18.76 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 550.16871 (M+H)+
(実施例195)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5−フルオロ−7−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−638)
(195a)5−フルオロ−7−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン
実施例(189d)で製造した7−ブロモ−5−フルオロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(5.20g,21.4mmol)をトルエン(100mL)に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(750mg,0.649mmol)、テトラメチルチン(6.00mL,43.3mmol)を加えて、加熱還流しながら6時間撹拌した。反応終了後、反応液をセライトで濾過し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/トルエン=2/1)を用いて精製することにより、淡黄色固体の目的化合物(3.81g,収率100%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.13 (2H, m), 2.36 (3H, s), 2.64 (2H, t, J=6.3Hz), 2.91 (2H, t, J=6.3Hz), 7.06 (1H, brd, J=9.8Hz), 7.66 (1H, s).
(195b)1−ブロモ−5−フルオロ−7−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒド
実施例(195a)で製造した5−フルオロ−7−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(4.15g,21.4mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(6.10mL,78.4mmol)、臭化りん(6.10mL,64.2mmol)およびクロロホルム(200mL)を用いて、実施例(179d)に準じて反応および後処理を行ない、更にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)を用いて精製することにより、黄色固体の目的化合物(3.93g,収率68%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.40 (3H, s), 2.60 (2H, t, J=7.4Hz), 2.82 (2H, t, J=7.4Hz), 6.97 (1H, brd, J=9.4Hz), 7.53 (1H, brs), 10.25 (1H, s).
(195c)4−ブロモ−8−フルオロ−6−メチル−3−ビニル−1,2−ジヒドロナフタレン
水素化ナトリウム(55%,880mg,20.2mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に懸濁し、0℃にてメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(7.90g,22.1mmol)を加え、そのまま30分間撹拌した。0℃にて実施例(195b)で製造した1−ブロモ−5−フルオロ−7−メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボアルデヒド(3.93g,14.6mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解して加えた後、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(100mL)を加えジエチルエーテル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)を用いて精製することにより、白色固体の目的化合物(3.60g,収率92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.34 (3H, s), 2.55 (2H, t, J=7.4Hz), 2.82 (2H, t, J=7.4Hz), 5.38 (1H, d, J=11.0Hz), 5.52 (1H, d, J=17.2Hz), 6.77 (1H, d, J=9.8Hz), 7.11 (1H, dd, J=11.0, 17.2Hz), 7.32 (1H, s).
(195d)1−ブロモ−5−フルオロ−7−メチル−2−ビニルナフタレン
実施例(195c)で製造した4−ブロモ−8−フルオロ−6−メチル−3−ビニル−1,2−ジヒドロナフタレン(3.60g,13.6mmol)、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(6.20g,27.3mmol)および1,2−ジクロロエタン(150mL)を用いて、実施例(179e)に準じて反応および後処理を行なうことにより、白色固体の目的化合物(1.70g,収率48%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 2.54 (3H, s), 5.49 (1H, dd, J=0.8, 11.0Hz), 5.83 (1H, dd, J=0.8, 17.2Hz), 7.01 (1H, dd, J=1.6, 10.6Hz), 7.33 (1H, dd, J=11.0, 17.2Hz), 7.61 (1H, d, J=9.0Hz), 7.89 (1H, s), 7.95 (1H, d, J=9.0Hz).
(195e)1−ブロモ−2−エチル−5−フルオロ−7−メチルナフタレン
実施例(195d)で製造した1−ブロモ−5−フルオロ−7−メチル−2−ビニルナフタレン(1.70g,6.41mmol)を酢酸エチル(80mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素触媒(200mg)を加えて水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応溶液をセライト濾過し、減圧下溶媒を留去することにより、目的化合物の粗精製物を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.29 (3H, d, J=7.4Hz), 2.53 (3H, s), 2.98 (2H, q, J=7.4Hz), 6.98 (1H, brd, J=9.8Hz), 7.32 (1H, d, J=8.2Hz), 7.85 (1H, s), 7.93 (1H, d, J=8.2Hz).
(195f)2−エチル−5−フルオロ−7−メチル−1−ナフトアルデヒド
実施例(195e)で製造した1−ブロモ−2−エチル−5−フルオロ−7−メチルナフタレンの粗精製物、ブチルリチウム(2.67Mヘキサン溶液,3.40mL,9.08mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(2.50mL,32.1mmol)およびテトラヒドロフラン(70mL)を用いて、実施例(174b)に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(450mg,収率32%,2工程)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.36 (2H, t, J=7.4Hz), 2.53 (3H, s), 3.14 (2H, q, J=7.4Hz), 7.01 (1H, d, J=10.6Hz), 7.34 (1H, d, J=8.6Hz), 8.19 (1H, d, J=8.6Hz), 8.54 (1H, s), 10.85 (1H, s).
MS (EI) m/z: 216 (M+).
(195g)(9aS)−8−アセチル−N−[(2−エチル−5−フルオロ−7−メチル−1−ナフチル)メチル]−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド
実施例(1a)で製造した(9aS)−8−アセチル−1,7−ジヒドロキシ−3−メトキシ−9a−メチル−9−オキソ−9,9a−ジヒドロジベンゾ[b,d]フラン−4−カルボキサミド(790mg,2.29mmol)、実施例(195f)で製造した2−エチル−5−フルオロ−7−メチル−1−ナフトアルデヒド(450mg,2.08mmol)、トリエチルシラン(1.00mL,6.19mmol)、トリフルオロ酢酸(480μL,6.23mmol)およびアセトニトリル(25mL)を用いて、実施例10に準じて反応および後処理を行なうことにより、黄色固体の目的化合物(803mg,収率71%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz):δppm: 1.30 (3H, t, J=7.5Hz), 1.75 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.64 (3H, s), 2.95 (2H, q, J=7.5Hz), 3.62 (3H, s), 5.02-5.06 (2H, m), 6.02 (1H, s), 6.24 (1H, s), 6.98 (1H, d, J=10.7Hz), 7.00 (1H, m), 7.37 (1H, brd, J=8.7Hz), 7.64 (1H, s), 8.00 (1H, d, J=8.7Hz), 10.65 (1H, s), 18.83 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 546.19650 (M+H)+
なお、公知物質セルコスポラミドは以下の参考例に従って製造した。
(参考例1) ラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens) SANK 19096株のフラスコ培養
SANK 19096株のスラントより約5mm角の菌糸片を切り取り生理食塩水約2mlに懸濁し、ガラスポッターを用いてホモジナイズした。全量を表4に示す培地(以下、「培地A」とする。)30mlを含む100ml容 三角フラスコに無菌的に接種した。23℃、210回転/分( revolutions per minute : 以下、「rpm」と記す。)のロータリー振とう培養機中で5日間前培養を行った。
得られた前培養液を培地A 80mlを含む500ml容 三角フラスコに5%(容量/容量:以下「v/v」と記す。)接種し、26℃、210rpmのロータリー振とう培養機中で7日間本培養を行った。後述の条件にてHPLC分析を実施した。このとき培養液中にセルコスポラミドと保持時間の一致するピークを認めた(図1)。図1で9.315分のピークがセルコスポラミドを示している。
(表4)
培地A 培地組成
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
スクロース 20g
生ジャガイモ 100g
ポリペプトン 10g
リン酸二水素カリウム 5g
硫酸マグネシウム七水和物 2.5g
消泡剤CB−442 100mg
(日本油脂社製)
水道水 1000ml
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
培地はpH 無調整で121℃にて20分間滅菌して用いた。
分析用HPLCは以下の条件で行った。
分離カラム: YMC J’sphere ODS-H80 S−4 4.6Φx150mm(ワイエムシイ(株)製)
移動相:アセトニトリル:0.4%トリエチルアミン−リン酸緩衝液(pH3.2)(45:55)
流速: 1.0ml/分
検出: 紫外部吸収 225nm
保持時間: 9.3分
(参考例2) ラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens) SANK 19096株の大量培養
SANK 19096株のスラント一本から菌糸片を切り取り生理食塩水約2mlに懸濁し、ガラスポッターを用いてホモジナイズした。全量を表5に示す培地(以下、「培地B」とする。)30mlを含む100ml容 三角フラスコに接種し、23℃、210rpmの条件にてロータリー振とう培養機中で7日間培養を行った。培養終了後の培養液に等量の20%グリセロールを加え混合した。この混合液を−80℃で保存し、シード培養液とした。
シード培養液2mlを培地B 30mlを含む100ml容 三角フラスコに接種した。23℃、210rpmの条件にてロータリー振とう培養機中で5日間最初の前培養(第1前培養)を行った。
培地B 500mlを含む2L容 の三角フラスコに、第1前培養で得られた培養液(第1前培養液)を5%(v/v)接種し、23℃、210rpmの条件にてロータリー振とう培養機中で4日間2回目の前培養(第2前培養)を行った。
培地B 30Lを含む60L容 培養槽に第2前培養で得られた培養液(第2前培養液)を5%(v/v)植菌した。溶存酸素濃度を3から5ppmの範囲を保つよう攪拌速度を調節しながら、毎分30Lの通気量で、培養温度23℃、2日間3回目の前培養(第3前培養)を行った。
培地B 300Lを含む600L容 培養槽に第3前培養で得られた培養液(第3前培養液)を5%(v/v)植菌した。溶存酸素濃度を3から5ppmの範囲に保つよう攪拌速度を調節しながら、毎分300Lの通気量で、培養温度23℃、2日間4回目の前培養(第4前培養)を行った。
培地B 4,000Lを含む6,000L容 培養槽に第4前培養で得られた培養液(第4前培養液)を5%(v/v)植菌した。溶存酸素濃度を5ppmに保つよう攪拌速度を調節しながら、毎分2,000Lの通気量で、培養温度26℃、8日間培養を行った。培養4日目と5日目に20%スクロース液をそれぞれ200L添加した。さらに培養6日目と7日目に20%スクロース液をそれぞれ300L添加した。セルコスポラミド生産の確認は以下に示すHPLCの条件で行った。
(表5)
培地B 培地組成
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
グルコース 40g
ポテトグラニュー 20g
ポリペプトン 10g
リン酸二水素カリウム 5g
硫酸マグネシウム七水和物 2.5g
消泡剤CB−442 100mg
(日本油脂社製)
水道水 1000ml
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
pH 無調整で121℃にて20分間滅菌して用いた。
分析用HPLCは以下の条件で行った。
分離カラム: Cadenza CD−C18 4.6Φ x 75mm ( インタクト( 株 )製 ) 移動相:アセトニトリル:0.02%トリフルオロ酢酸(40:60)。溶媒の組成を8分間で(90:10)に変化させ、溶出した。
流速: 1.0ml/分
検出: 紫外部吸収 225nm
保持時間: 5.4分
(参考例3) ラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens) SANK 19096株の培養液からのセルコスポラミドの精製
目的物質であるセルコスポラミドの確認は参考例2に記載のHPLCの条件で行った。
参考例2で得られたラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens) SANK 19096株の培養液4,800Lをセライト545(セライトコーポレーション社製)をろ過助剤として用いてろ過した。得られたセライトを含む菌体781kgに水道水2,500Lを加え均一に懸濁した。懸濁液にアセトン2,500Lを加え抽出した。得られた抽出液4,973Lを50%アセトン水で平衡化したダイアイオンHP−20カラム(三菱化学製)80Lに供した。ダイアイオンHP−20カラムを50%アセトン水で洗浄し、通過液と洗浄液を合わせて5,500Lの溶液を得た。
得られた溶液に75%硫酸を添加してpH3.0に調整した後、酢酸エチル3,000Lを加え抽出した。酢酸エチルで抽出された溶液4,218Lを25%食塩水1,000Lで洗浄した。洗浄後の抽出液3,841Lより減圧下で酢酸エチルを溜去した。減圧下で81Lまで濃縮したのち、20L回転式エバポレーターを用いてさらに酢酸エチルを溜去し、濃縮液を得た。
得られた濃縮液約10Lを4℃に放置しセルコスポラミドの結晶を晶出させた。得られた湿結晶4,700gを真空乾燥しセルコスポラミドの乾燥結晶4,140gを得た。
試験例1:血糖低下作用
雄性KKマウス(日本クレアより購入)は、6週齢で購入後、15−20週齢まで飼育し糖尿病を発症させた。マウスは、馴化期間および試験期間にわたり個別に飼育され、水および飼料(FR2、船橋農場)は自由摂取とした。
実験開始にあたり、体重測定後、マウスの尾静脈よりヘパリンコートしたガラス管で採血し、遠心後、血漿を分離した。血漿中のグルコース濃度はグルコローダGXT(A&T社)を用いて測定し、血糖値が350mg/dl程度以上になっている個体を選抜した。実験には一群3−4匹を用い、平均体重及び平均血糖値が近似値を示すように群分けした。化合物投与群には、各化合物を0.03%含有するように飼料に混ぜて混餌投与した。別に、飼料のみを与えた群を対照群とした。
実験期間(薬物投与期間)は、3日間とした。群分けの日を0日目とし、3日目に体重測定および尾静脈から採血を行い、血糖値を測定した。
次式より血糖低下率を求めた。
血糖低下率=[(対照群血糖値−化合物投与群血糖値)/対照群血糖値]×100
得られた結果を表6に示す。
(表6)
――――――――――――――
実施例 血糖低下率(%)
――――――――――――――
27 42
36 36
54 34
56 24
69 47
86 31
87 45
94 44
97 53
101 47
102 63
103 62
104 53
106 51
111 31
116 32
140 18
144 41
146 49
147 62
162 43
164 43
166 47
167 30
171 47
176 40
177 43
178 37
180 60
181 45
182 50
183 38
184 37
185 27
186 53
187 44
188 57
189 47
190 58
192 42
193 50
195 36
――――――――――――――。
表6より、本発明の化合物は優れた血糖低下作用を有することが分かった。従って、本発明の化合物は糖尿病治療薬(特にII型糖尿病治療薬)として有用であると考えられる。
製剤例1:カプセル剤
実施例27又は185の化合物 50mg
乳糖 128mg
トウモロコシデンプン 70mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
250mg
上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末を250mgの3号ゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とする。
製剤例2:錠剤
実施例27又は185の化合物 50mg
乳糖 126mg
トウモロコシデンプン 23mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
200mg
上記処方の粉末を混合し、トウモロコシデンプン糊を用いて湿式造粒、乾燥した後、打錠機により打錠して、1錠200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣を施すことができる。
本発明の前記一般式(I)を有するセルコスポラミド誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、良好な血糖低下作用を有し、糖尿病(特にII型糖尿病)の治療薬及び/又は予防薬において有用である。
ラキヌム・フセッセンス(Lachnum fuscescens) SANK 19096株の培養物より得られたセルコスポラミドをHPLCで分析したときのクロマトグラム。

Claims (11)

  1. 一般式(I)

    [式中、
    Xは、酸素原子、式=N−O−Rで表わされる基又は式=N−Rで表わされる基を示し、
    1は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、水素原子、C−Cアルキル基又はC−Cハロゲン化アルキル基を示し、
    は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基、置換基群bから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよい複素環基又は置換基群bから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいC−Cシクロアルカンと縮環しているフェニル基を示し、
    は、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基又は置換基群cから選択される1個の基で置換されているC−Cアルキル基を示し、
    nは、1、2又は3を示し、
    置換基群aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、C−Cアルケニルオキシ基、C−Cアルキニルオキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、(C−Cアルケニルオキシ)−(C−Cアルキル)基、(C−Cアルキニルオキシ)−(C−Cアルキル)基、C−Cアルキルチオ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cシクロアルキルカルボニル基、C−Cアルキルカルボニルオキシ基、C−Cアルコキシカルボニル基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基、ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基、モノ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルチオ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシメチル基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルメチルオキシ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルチオメチル基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニル基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルカルボニルアミノ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルオキシ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルオキシカルボニルアミノ基、置換基群dから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいフェニルアミノカルボニルアミノ基、1個のカルボキシル基で置換されているC−Cアルキル基、1個のC−Cアルコキシカルボニル基で置換されているC−Cアルキル基、1個のC−Cアルコキシカルボニル基で置換されているC−Cアルコキシ基及び1個のジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基で置換されているC−Cアルコキシ基からなる群を示し、
    置換基群bは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルキニルオキシ基、ヒドロキシ基及びカルボキシル基からなる群を示し、
    置換基群cは、C−Cシクロアルキル基、フェニル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基及びC−Cアルコキシカルボニル基からなる群を示し、
    置換基群dは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基及びC−Cアルコキシ基からなる群を示す。]
    を有するセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩。
  2. 請求項1において、一般式(I)が、一般式(Ia)であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩。

    ただし、Xが酸素原子であり、R1が水素原子であり、Rがメチル基であり、Rが水素原子であり、Rが置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群aから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基であり、nが1であるセルコスポラミド誘導体及びその薬理上許容される塩は除く。
  3. 請求項1又は2において、Xが、酸素原子であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩。
  4. 請求項1乃至から選択されるいずれか一項において、R1が、水素原子であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩。
  5. 請求項1乃至から選択されるいずれか一項において、Rが、水素原子、メチル基、エチル基又はジフルオロメチル基であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩。
  6. 請求項1乃至から選択されるいずれか一項において、Rが、水素原子であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩。
  7. 請求項1乃至から選択されるいずれか一項において、Rが、置換基群eから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群eから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩。
    置換基群eは、ハロゲン原子;C−Cアルキル基;C−Cハロゲン化アルキル基;C−Cアルケニル基;C−Cアルコキシ基;C−Cアルキニルオキシ基;(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基;(C−Cアルキニルオキシ)−(C−Cアルキル)基;ヒドロキシ基;カルボキシル基;C−Cシクロアルキルカルボニル基;C−Cアルコキシカルボニル基;ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニル基;ジ−(C−Cアルキル)アミノカルボニルオキシ基;モノ−C−Cアルキルスルホニルアミノ基;シアノ基;ニトロ基;(フッ素原子、塩素原子、メチル基及びトリフルオロメチル基)から独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよいフェニルオキシ基、フェニルチオ基、フェニルオキシメチル基、フェニルメチルオキシ基、フェニルオキシカルボニル基、フェニルカルボニルアミノ基又はフェニルスルホニルアミノ基;1個のカルボキシル基で置換されているC−Cアルキル基;並びに1個のC−Cアルコキシカルボニル基で置換されているC−Cアルキル基からなる群を示す。
  8. 請求項1乃至から選択されるいずれか一項において、Rが、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基及びエチル基から独立に選択される1乃至5個の基で置換されている1−ナフチル基であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩。
  9. 請求項1乃至から選択されるいずれか一項において、nが1であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩。
  10. 請求項1乃至9から選択されるいずれか一項に記載されたセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  11. 請求項1において、一般式(I)が、一般式(Ia)であり、Xが酸素原子であり、R 1 が水素原子であり、R がメチル基であり、R が水素原子であり、R が置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されているフェニル基又は置換基群aから独立に選択される1乃至3個の基で置換されていてもよい1−ナフチル基であり、nが1であるセルコスポラミド誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。



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