JP4724417B2 - フラクタル解析を使用して心臓病変の開始を予測するための装置及び方法 - Google Patents

フラクタル解析を使用して心臓病変の開始を予測するための装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4724417B2
JP4724417B2 JP2004517524A JP2004517524A JP4724417B2 JP 4724417 B2 JP4724417 B2 JP 4724417B2 JP 2004517524 A JP2004517524 A JP 2004517524A JP 2004517524 A JP2004517524 A JP 2004517524A JP 4724417 B2 JP4724417 B2 JP 4724417B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
fractal
lsum
lead
log
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004517524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005531359A (ja
Inventor
デイヴィッド エム シュレック
Original Assignee
シュレック ディヴィッド エム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シュレック ディヴィッド エム filed Critical シュレック ディヴィッド エム
Publication of JP2005531359A publication Critical patent/JP2005531359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4724417B2 publication Critical patent/JP4724417B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/24Detecting, measuring or recording bioelectric or biomagnetic signals of the body or parts thereof
    • A61B5/316Modalities, i.e. specific diagnostic methods
    • A61B5/318Heart-related electrical modalities, e.g. electrocardiography [ECG]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/24Detecting, measuring or recording bioelectric or biomagnetic signals of the body or parts thereof
    • A61B5/316Modalities, i.e. specific diagnostic methods
    • A61B5/318Heart-related electrical modalities, e.g. electrocardiography [ECG]
    • A61B5/346Analysis of electrocardiograms
    • A61B5/349Detecting specific parameters of the electrocardiograph cycle

Description

本発明は、標準12誘導心電図(ECG)を含む日常的に使用される誘導のセットに属する3つの測定誘導から導出されたECGの合成誘導から生成した空間ループのフラクタル解析による急性心臓活動の予測に関する。
ECGは、多くの医療場面で診断的スクリーニング試験に一般的に用いられる心臓の電気的活動の記録である。標準ECG記録には、医師がパターン認識法を用いて解釈する特定の順序に配列されたI、II、III、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、及びV6と示される12誘導波形が含まれる。ECGは、内科医、看護婦、又は他の専門的にトレーニングされた技術者が専用ハードウエア及び機器を用いることにより取得される。通常の構成では、胴体に10個の電極を配置し、標準的な12個の誘導を形成する電位を測定する。他の誘導システムも長年に亘って試験されている。これには、X、Y、Zで示される3つのほぼ直交する誘導と、V3R、V4R、VSR、V6Rで示される4つの右胸部誘導と、V7、V8、V9で示される3つの左後部誘導とを用いるフランクのベクトル心電図(VCG)システムが含まれる。現在、22個の全誘導の取得を考慮する機器を製造している製造業者はいない。これらの誘導を取得するためには、技術者は、最初に標準的な電極配置部位に取り付けられた誘導クリップを除去し、次に、それらを従来と異なる部位に配置された電極上に再度取り付ける必要がある。これには、少なくとも3つの別々の追跡の取得、及び合計21個の電極配置が必要である。
医療を行う場合、通常は、律動モニタ、すなわち、1つのECG誘導しか表示しないが3つの異なる誘導を測定する能力がある専用に設計されたハードウエア機器に潜在的心異常のある患者を載せる。3つの誘導も同じく表示することができる律動モニタを設計している製造業者はいくつかあるが、通常の表示フォーマットは、依然として1つの誘導である。この機器を用いて、患者の胴体に3から4個の電極を付け、3つの異なる誘導構成を取得する。患者は律動モニタに接続されているが、標準12誘導ECGが整えば、技術者は、次にECGを別々に取得するために全ての付加的な電極を配置することになる。すなわち、標準12誘導ECG、3誘導VCG、4右胸部誘導、又は3左後部誘導を、標準的な電極数よりも少ない電極を用いて通常のECG機械ではなく律動モニタからの要求に応じて即座に取得することができる処理が存在すれば、ECGを取得する効率が改善されるであろう。
ニクラス他は、米国特許第5,058,598号において、患者特異変換を開発することに基づきECG誘導を合成するためのシステムを発明した。このシステムは、3個の誘導からのデータの受信に基づいて12誘導ECGを合成することができる。しかし、このシステムでは、患者特異変換を計算するために、最初に通常の方法で患者から完全なn誘導ECGを取得し、これを次にこの患者から取得した次のECGデータに適用することが必要である。これは、得られる変換が1人の患者にしか適用することができず、患者の入院中に用いる時にアクセス可能なメディアに記憶させておくことが必要であるために厄介である。更に、このニクラス変換は、時間依存性を有する場合もあり、これは、患者変換が時間と共に変化し、従って、正確に診断するためにその患者をその後診る度に変換を再計算する必要があり得ることを示している。
ドワーは、米国特許第4,850,370号において、「フランクVCG3」誘導システムを用いて12誘導ECGを導いているが、このシステムは、従来型ではなく、殆どの医療スタッフには馴染みがないものである。更に、ドワーは、「EASI」として公知の別の非従来型の誘導構成も開発しているが、この構成では、12誘導ECGを導出するために4個の誘導を取得することが必要である。
米国特許第5,058,598号 米国特許第4,850,370号 米国特許出願出願番号第10/150,719号 マンデルブロ著「自然のフラクタル幾何学」、フリーマン、ニューヨーク、1983年 カッツ著「フラクタル及び波形の解析」、「Comput.Biol.Med.18:3」、145〜156ページ、1988年 アイントホーフェン、「Arch.ges Phys.」、150:275、1913年、(転載)H・E・ハフ及びP・セケル訳「Am.Heart J.」、40:163、1950年 フランシス・C・ムーン著「カオス及びフラクタル力学」、ジョンワイリー・アンド・サンズ・インコーポレーテッド、第7章
本発明は、抽象因子分析及びシンプレックス最適化アルゴリズムという数学的技術を用い、全ての患者に適用可能で時間に依存しない汎用変換行列を導出することにより上記問題を解決する。すなわち、この汎用変換行列は、必要な時に適用可能であり、それを実施する前に各患者に対して完全なn誘導ECGを取得する必要がない。
これを行うために、最初に、ECG誘導の何らかのセットに対する電圧−時間データを測定してデジタル化し、ECGトレーニングセットを定義する。限定はしないが、誘導セットの例には、以下のフォーマットが含まれる。
12誘導:I、II、III、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、V6、
15誘導:I、II、III、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、V6、X、Y、Z、
15誘導:I、II、III、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7、V8、V9、
16誘導:I、II、III、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、V6、V3R、V4R、V5R、V6R、
18誘導:I、II、III、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7、V8、V9、X、Y、Z、
19誘導:I、II、III、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7、V8、V9、V3R、V4R、V5R、V6R、
22誘導:I、II、III、aVR、aVL、aVF、V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7、V8、V9、V3R、V4R、V5R、V6R、X、Y、Z.
電圧−時間データアレイが得られた状態で、測定アレイ内の誤差を最低限にするために、各ECG電圧−時間データアレイトレーニングセットに抽象因子分析(AFA)技術を適用する。次に、最後の段階は、全ての患者に適用可能で時間に依存しない汎用変換行列を導出するために、シンプレックス最適化法(SOP)を適用することである。次に、この汎用変換行列は、標準的な測定3誘導サブシステムに適用され、他のシステムと同様に標準的12誘導ECGを導出することができ、更に、22誘導までを生成することができて心臓の電気的活動を更に正確に解釈することを可能にする。このように導き出したECG値は、観察した誘導測定値に比較した場合にほぼ98%正確である。12誘導ECGを合成するのに用いられる標準3誘導システムは、標準12誘導システムに属する測定I、aVF、及びV2誘導である。この測定誘導セットは、従来型で医療スタッフに馴染みのあるものであり、従って適用が容易である。抽象因子分析及びシンプレックス最適化の適用は、本発明人により現在特許出願中の2002年5月17日出願の「心電図の誘導を合成するためのシステム及び方法」という名称の米国特許出願出願番号第10/150,719号に説明されており、その内容は、本明細書において引用により組み込まれている。この誘導セットは直交システムを近似するので、これらの誘導ベクトルを三次元空間内に互いにプロットし、冠動脈病状に特性を関連付けることができる空間曲線をもたらすことができる。三次元空間曲線の特性は、曲線のフラクタル指標の計算によって特徴付けが可能であり、これらのフラクタル指標の値は、急性心臓症候群を予測する。
フラクタル解析技術の要約は、応用数学技術分野において公知である。フラクタル指標の概念は、本明細書において引用により組み込まれている「自然のフラクタル幾何学」、フリーマン、ニューヨーク、1983年でマンデルブロによって最初に明らかにされた。平面曲線のフラクタル指標の計算の議論については、本明細書においてその内容が引用により組み込まれている、カッツ著「フラクタル及び波形の解析」、「Comput.Biol.Med.」、18:3、145〜156ページ(1988年)を参照することができる。
心活動の全サイクルは、H・E・ハフ及びP・セケル訳で「Am.Heart J.」、40:163、1950年に転載されたアイントホーフェン、「Arch.ges Phys.」、150:275、1913年によって定義されたPQRST波として公知の波により表される。この波は、心臓の完全な収縮及び弛緩を表す。PQRST波の例を図4に示す。1回の完全な心臓サイクルの平均は1/72秒である。
抽象因子分析
本発明の全体処理を説明する流れ図を図1に示す。ブロック100に示す第1の段階は、トレーニングデータセットへの抽象因子分析の適用である。本発明のn誘導ECG測定データ行列全体に抽象因子分析(AFA)を適用してECGのトレーニングセットを「前処理」し、そこから、このトレーニングセットの固有誤差を最小にするようにシンプレックス最適化を通じて変換行列が導出される。AFAの利点は、この技術では、ベースラインのふらつき、ベースラインのノイズ、及び誘導配置誤差のようなデータセットからの予測可能な誤差を排除し、改善された測定データセットが得られることである。測定した場合とAFAから予測した場合との誘導Iに対するECG値の比較を図2に示すが、これらはほぼ一致することが示されている。
AFAの目的に対しては、ECGは、積の項の線形和によりn次元システムで表すことができる。標準12誘導ECGは、n=12のシステムである。特定の時間tにおいて、12誘導ECGは、以下のように表すことができる。
V(t)=V1(t)L1+V2(t)L2+...+Vn(t)Ln
ここで、Vは12次元ベクトル、Vmはm番目の誘導での電位、Lmは12次元空間の単位ベクトル、及び、tは時間である。電位V(t)はまた、この空間に広がる直交基底ベクトルのセット{X}で表すことができる。
V(t)=Σn m=1m(t)Xm
抽象因子分析は、データセットに影響を及ぼす因子の数n、変換係数行列K、及び抽象誘導ベクトルセットXを特定する。
AFAを行うために、電圧−時間測定値のN×Mデータ行列[V]を考える。ここで、Nは誘導の数、Mはデータ点の数である。AFAでは、共分散行列は対角行列にされ、マグニチュードの順にすることができる固有値λjのセットが得られる。共分散行列は、固有値が最大M個までのM×M行列である(Z)=[V]T[V]と定義することができ、又は、固有値が最大N個までのN×N行列である[Z]=[V][V]Tと定義することができる。各固有値λjは、直交基底固有ベクトルXjに対応する。行列を対角化する手順には、[Z][Qj]=λj[Qj]であるような[Z]を対角化する行列[Qj]を見つける段階が含まれる。ECGの関連では、Mは、1回の完全なサイクルに亘って一般的に300測定である。N×M行列の複数のトレーニングセットにAFA技術が実行される。
AFAをデータセットに適用すると、n=12から22誘導の時に、3誘導は、n誘導ECGのほとんど全ての情報内容を説明することができることがわかる。これは、累積率分散により明らかにすることができる。分散は、以下のように定義することができる。
Var=λj/Σn k=lλk
ここで、n=12...22であり、λjはj番目の固有値のマグニチュードである。累積率分散は、以下のように定義される。
Cum%Var=Σc k=1λk/Σn k=1λk
式中、c=マグニチュード順の一連の固有値λjのc番目の固有値である。従って、累積率分散は、システムの情報内容の尺度である。図3は、λjの関数としての累積率分散のグラフであり、システムの情報内容の大部分が最初の3つの固有値に含まれることを示している。実際に、AFAは、3誘導で12誘導ECGの情報内容のほぼ98〜99%を説明することができることを示す。従って、12誘導システムに対しては、得られる変換行列[K]は、図1のブロック101に示すように、精製ECGデータの3×12行列である。3誘導に対するM個の電圧−時間測定値を考えると、完全12誘導セットの測定値は、変換行列[K]に3測定誘導に対する3×M電圧−時間データ行列を掛けることにより計算することができる。この結果は、任意数の誘導を備えたシステム、従って、本発明人のn誘導ECGという表現に容易に一般化することができる。
シンプレックス最適化
本発明の汎用変換行列を導出する次の段階は、図1のブロック102に示すように、AFAを受けたトレーニングセットにシンプレックス最適化法(SOP)を適用することである。3誘導がn誘導ECGのほとんど全ての情報を説明するので、{I、aVF、V2}から成る3誘導セットにSOPを適用して他の誘導を計算した。
シンプレックス最適化は、束縛線形システムを最小化するために用いられるシンプレックスアルゴリズムとは異なり、基礎となる関数が未知であり得る場合に多変数関数に対する最大値を見つける方法である。シンプレックスは、変数の数よりも1つ多いいくつかの点(n+1)により定義される幾何学的図形である。2変数関数z=f(x、y)に対しては、3点{(x1、y1)、(x2,y2)、(x3,y3)}から開始し、関数の値は、この3点で評価される。次に、この3点は、最良、次に最良(又は、次に最悪)、及び最悪の値に対して、それぞれ「B」、「N」、及び「W」とラベル付けされる。最大点を見つけているところなので、最良の値は、最大のマグニチュードを有する。
関数fを評価する次の点Rは、R=2+(P−W)で求められ、ここで、Pは、最悪値の点を除外した時の図の重心である。
Rに対して関数が評価された状態で、次の段階には3つの可能性がある。第1に、Rの値がBの値よりも良ければ、E=P+2(P−W)で定義される新しい点に拡張することを試みる。Eの値がBの値よりも良ければ、Eを保持し、N、B、及びEで新しいシンプレックスを定義する。Eの値がBの値よりも良くなければ、拡張はファイルされたと言われ、B、R、及びNで新しいシンプレックスが定義される。
第2に、Rの値がBの値とNの値との間であれば、新しいシンプレックスは、B、R、及びNと定義され、処理は再び開始される。
最後に、Rの値がNの値よりも望ましくなければ、段階が誤った方向に作られており、新しいシンプレックスを生成すべきである。2つの可能性が存在する。Rの値がNの値とWの値との間であれば、新しい点は、WよりもR寄りであるべきであり、すなわち、CR=P+0.5(P−W)であり、新しいシンプレックスは、B、N、及びCRで定義される。Rでの値がWでの値よりも悪ければ、新しい点は、RよりもW寄りであるべきであり、すなわち、CW=P−0.5(P−W)である。次に、新しいシンプレックスは、B、N、及びCWで定義される。最大値が見つかるまでこの処理を繰り返す。
3誘導ECGの場合は、他の誘導の値は、好ましくは{I、aVF、V2}である3誘導セットの関数として計算される。従って、シンプレックスは、開始値{I、aVF、V2}を表す4点により定義された三次元図形となる。この最適化の結果を用いて、特定の時間の3誘導(I、aVF、V2)を含むベクトルを掛けると完全なn誘導ECGを生じるようなN×3汎用変換行列[K]を段階103で定義した。特に、[K]行列は、心拍の完全PPサイクルに対して、及び、PR間隔、QRS間隔、SP間隔、及びQT間隔のようなPPサイクル内のセグメントに対して計算された。最適化の正確さは、II、III、aVR、及びaVL誘導に対して導き出した値及び係数とこれらの誘導に対する測定値とを比較することにより検査して確認した。シンプレックス最適化から導き出した値に基づく合成ECGと測定ECGとの比較を図5に示す。
空間ループ
上述のように、本発明人は、AFAに表示される情報の約98〜99%が僅か3つの誘導の測定から再現することができることをAFAの適用によって確認した。3つの誘導はほぼ直交しているので、同時に取られた値は三次元空間に互いにプロット可能であり、空間ECGループをもたらす。実質的に12誘導ECGの全ての情報は、三次元空間ECGループ内にある。それに加えて、本発明人は、22誘導までの誘導構成の情報内容が僅か3つの測定された誘導から再生可能であることを確認した。誘導空間を22誘導まで拡大することにより、臨床医は、右心筋梗塞又は後壁梗塞のような心臓病変をより正確に診断することができる。
正常な男性心臓の典型的な三次元(3D)空間ループを図6に示す。この種の表示は、既存の単一波構成を組み込む図7に示すような標準的心臓モニタに容易に組み込むことができる。この空間ループはまた、患者のカルテ用に印刷することができる。図8に表示する3D空間ループは、急性下壁心筋梗塞を表す。図6に示す正常な心臓機能の表示と比較すると、時限シーケンスで移動するベクトル力が明瞭に異なるのが判る。正常な心臓活動対急性心筋梗塞の活動に対する他の3D空間ループの比較例を図12及び図13に示す。心臓電位のベクトル力は、図9に示す反時計回りの3D空間ECGループ内に示されている。診断情報の提供に加えて、三次元空間ECGループは、心臓電気生理学分野での臨床医を教育する教育装置としても役立てることができる。
一般的に、心臓電気ベクトルは、Nを誘導数とすれば、N次元内で時間と共にループをトレースする。抽象因子分析は、Nを3に取ることが可能であり、従って、誘導I、aVF、及びV2は、それらがほぼ直交するので互いに対してプロットされることを明らかにした。しかし、Nを誘導数とした時に空間ループをN次元空間の曲線としてみなすことができないという基本的な理由はない。この空間ループは、時間と共に進行するループベクトルによって掃引される三角形によって形成される表面積を定める。この状況を図10に示す。この空間ループによって定められる長さの構造及び表面積は、患者の病状を特徴付ける情報をもたらすことができる。具体的には、フラクタル指標を図1の段階104で空間ループから計算することができ、この指標の値は、図1の段階105で急性冠症候群(ACS)の病状の有無を予測することができる。この指標の値はまた、合成ECGを自動的に印刷することができるトリガとしての役目を果たし、時間と経費を節約し、場合によっては、ACS診断を医療サービス時点で症状が進行する前に行うことができるので、患者の命を救うことができる。
この空間曲線は、様々なフラクタル指標によって特徴付けることができる。ベースライン値からの指標値の時間変化率も心臓の活動を予測する。電位ECGベクトルループが各心拍と共に長期間に亘り空間内のループをトレースする時、フラクタル指標は、図11に示す面積A(t)及び周辺長さL(t)で形成される三角形のシーケンスから計算することができる。心拍間ベースのフラクタル指標の関数の分散は、自律神経系活動の尺度である。これらのフラクタル指標は、図7に示す改良型携帯臨床心臓モニタのような装置によって計算することができる。
ECG解析に役立つ空間ループに対するフラクタル指標を計算する1つ方法は、2次元X−Yデータに対してカッツが説明したような平面曲線に適応したフラクタル指標の計算に基づいている。平面曲線のフラクタル次元Dは、D=log(L)/log(d)と定義され、ここで、Lは曲線の全長であり、dは曲線の直径又は平面範囲である。長さは、連続点間の平均ステップサイズ又は距離a、及びn=L/aであるような曲線内のステップ数nを用いて定義することができ、この場合、フラクタル次元Dは、D=log(n)/(log(n)+log(d/L))となる。カッツの論文は、カッツの論文の図1において、各30点から成る数個の基本波形に適用された本公式の例を提供する。
X−YデータにおけるDを求めるカッツの公式の方法は、任意の次元の空間ループに対して、ECG誘導値によって定められた空間ループへ容易に適用可能である。N次元ループに対するフラクタル次元を形成するために、いくつかの予備的な量を定義することは有用である。最初に、以下のように定義される。
D(tk)=(ΣN i=1i 2(tk))1/2
L(tk)=(ΣN i=1(xi(tk)−xi(tk-1))21/2
DD(tk)=max(D(tk),DD(tk-1))、及び
LSUM(tk)=LSUM(tk-1)+L(tk
ここで、xi(tk)は、時間tkでのN誘導EGCにおけるi番目のEGC誘導値を表す。Dは、N次元空間での長さであり、Lは、D(tk)と前の時間tk-1での長さD(tk-1)との差によって定められるN次元空間での円弧セグメントである。時間tkは、kδtと考えることができ、ここで、δtは、時間の単位である。従って、時間kの関数としてフラクタル次元を以下のように定義する。
FD(k)=log(k)/(log(k)+log(DD(tk)/LSUM(tk)))
図17は、心臓サイクルのSTセグメントに亘って46回測定した誘導値のスプレッドシート表を示す。これらの誘導値は、I,II,III,aVR,aVL,aVF,V1,V2,V3,V4,V5、及びV6の標準的12誘導セットに対するものである。「D」、「L」、「DD」、「LSUM」とラベル付けされた列及び「FD」の「Y」列は、それぞれ、上記で定めたD(tk)、L(tk)、DD(tk)、LSUM(tk)、及びFD(k)に対する値に対応する。「ST」及び「X」とラベル付けされた列は、時間間隔カウンタkの値である。
kが増加する時のkの関数としてのFDの時間微分と呼ばれるFDの時間変化率はまた、空間ループに対して容易に計算することができる。本発明人は、以下にFD’と呼ぶFDの時間微分がACSの優れた予測の判断材料であることを発見したが、その理由は、FD’が心臓活動の正常対異常に基づきそれぞれ負及び正の値に分離するからである。この値の分離を図14、15、及び16にグラフで示す。従って、FD’値の負から正への交差は、警報発生及び合成ECGの自動印刷に対するトリガとして働き、時間と費用を節約し、潜在的に患者の生命を救うことができる。FD’の交差が心筋梗塞の開始を予測するという事実は、ACSの診断を医療サービス時点で場合によってはACSの症状が実際に進行する前に行うことを可能にする。この時間差は、患者の生命を救う上での差となり得る。
心臓機能の異常を予測する上で有効な他のフラクタル指標がある。これらを定義するために、以下の付加的ないくつかの予備的な量が必要となる。
PerimTot(tk)=D(tk)+LSUM(tk
Area(tk)=1/4((D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)−D(tk-1)+L(tk))(−D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)+D(tk-1)−L(tk)))1/2、及び
SumArea(tk)=SumArea(tk-1)+Area(tk
ここで、2つの付加的なフラクタル指標を以下に定義することができる。
K1=(LSUM(tkFD(k))/SumArea(tk)、及び
K2=(PerimTot(tkFD(k))/SumArea(tk
ここでもまた、kの関数としてのこれらの指標の時間微分は、ACSの優れた予測の判断材料であり、その理由は、時間微分がここでも心臓活動の正常対異常に基づきそれぞれ負及び正の値に分離するからである。
ここに紹介したフラクタル指標は、ECG空間ループの解析を行うことができる可能なフラクタル指標のサンプルに過ぎない。フラクタル次元の他の尺度に関する一般的議論に関しては、本明細書においてその内容が引用により組み込まれている、フランシス・C・ムーン著「カオス及びフラクタル力学」、ジョンワイリー・アンド・サンズ・インコーポレーテッド、第7章を参照することができる。
本発明の方法は、任意の入手可能なプログラミング言語を用いた任意のコンピュータシステム上で実施することができる。本発明の一実施形態は、「ウィンドウズ(登録商標)」オペレーティングシステムが作動するパーソナルコンピュータ上で実行される「マイクロソフト・ビジュアル・ベーシック」を用いて実施される。しかし、本発明は、この実施例に限定されず、「マッキントッシュ」のような他のマシン上、又は、「ユニックス」オペレーティングシステム又は「リナックス」のようなその変形の下で作動するワークステーション上で実行される他のプログラミング言語での実施も本発明の範囲内である。
代替的に、本発明の方法は、同相の3誘導を取得し、三次元空間ループを表示し、そのループに対するフラクタル指標を計算し、フラクタル指標の時間変化率をモニタするように変更された標準型心臓モニタにおいて実施することができる。これらの変更は、専用のハードウエア及びソフトウエアをモニタに追加することによって達成することができる。このソフトウエアは、本発明人の現在特許出願中の出願で請求する汎用変換行列を使用して、3つの取得した誘導からN誘導ECGを計算し、空間ループを表示し、フラクタル指標を計算してその時間変化率をモニタするようにプログラムすることができる。それに加えて、この変更されたモニタは、全N誘導ECGを印刷し、フラクタル指標の時間微分の変化が心臓病変の開始を示した時に警報音を発するか又は警報を表示することができる。
本発明は、様々な好ましい実施形態及び代替実施形態で説明されて示されたが、このような説明及び図示は、本発明の制限として解釈されるものではない。従って、本発明は、任意の変形、修正、及び/又は代替実施形態を含み、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明の汎用変換行列を計算して用いる方法を示す流れ図である。 本発明の汎用変換行列を適用することにより予測されたECGに対する測定ECGの比較を示す図である。 抽象因子分析により求めた固有値の数の関数として累積率分散を示す図である。 ECGで測定した典型的な心臓の電気的サイクルを示す図である。 実測値とシンプレックス最適化法によって導出された値とを比較するECGプリントアウトを示す図である。 正常な三次元空間ECGループを示す図である。 携帯型臨床心臓モニタを示す図である。 急性下壁心筋梗塞を表す三次元空間ECGループを示す図である。 三次元空間ECGループにおける心臓電位のベクトル力を示す図である。 三次元空間ECGループを時間的にトレースする方法を示す図である。 三次元空間ECGループの三角形面積を示す図である。 正常な男性心臓の三次元空間ECGループを示す図である。 急性心筋梗塞を示す男性心臓の三次元空間ECGループを示す図である。 正常対心筋梗塞の心臓活動に対するフラクタル指標の分離を示す図である。 正常及び心筋梗塞の両方の心臓活動に関して女性及び男性心臓の両方に対するフラクタル指標の値の分離を示す図である。 正常及び心筋梗塞の両方の心臓活動に関して女性及び男性心臓の両方に対するフラクタル指標の値の分離を示す図である。 誘導値及びフラクタル指標の表を示す図である。
符号の説明
AFA 抽象因子分析
100 AFA段階
103 複数の誘導値を時間の関数として取得する段階
104 フラクタル解析段階

Claims (12)

  1. 心電図誘導のセットに対して複数の誘導値を時間の関数として取得する段階と、
    少なくとも3つの誘導に対する前記誘導値から空間曲線を形成する段階と、
    前記空間曲線に対してフラクタル測定値を時間の関数として計算する段階と、
    前記フラクタル測定値の時間変化率をモニタする段階と、
    を含み、
    前記フラクタル測定値の負の時間変化率は、正常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値の正の時間変化率は、異常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値は、以下の式:
    FD(k)=log(k)/(log(k)+log(DD(tk)/LSUM(tk)))
    によって定義され、ここで、tk=kδtは、時間単位δtのk間隔後の時間であり、
    LSUM(tk)=LSUM(tk-1)+(ΣN i=1(xi(tk)−xi(tk-1))21/2、及び
    DD(tk)=max((ΣN i=1i 2(tk))1/2,DD(tk-1))
    であり
    Nは、心電図誘導の数を表し、xi(tk)は、時間tkにおけるN誘導セットのi番目の誘導の値を表す、
    ことを特徴とする、心臓病変を予測する方法
  2. 心電図誘導のセットに対して複数の誘導値を時間の関数として取得する段階と、
    少なくとも3つの誘導に対する前記誘導値から空間曲線を形成する段階と、
    前記空間曲線に対してフラクタル測定値を時間の関数として計算する段階と、
    前記フラクタル測定値の時間変化率をモニタする段階と、
    を含み、
    前記フラクタル測定値の負の時間変化率は、正常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値の正の時間変化率は、異常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値は、以下の式:
    K1=(LSUM(tkFD(k))/SumArea(tk
    によって定義され、ここで、tk=kδtは、時間単位δtのk間隔後の時間であり、
    LSUM(tk)=LSUM(tk-1)+(ΣN i=1(xi(tk)−xi(tk-1))21/2、FD(k)=log(k)/(log(k)+log(DD(tk)/LSUM(tk)))、
    DD(tk)=max((ΣN i=1i 2(tk))1/2,DD(tk-1))、及び
    SumArea(tk)=SumArea(tk-1)+1/4((D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)−D(tk-1)+L(tk))(−D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)+D(tk-1)−L(tk)))1/2
    であり、ここで、
    D(tk)=(ΣN i=1i 2(tk))1/2、及び
    L(tk)=(ΣN i=1(xi(tk)−xi(tk-1))21/2
    であり、
    Nは、心電図誘導の数を表し、xi(tk)は、時間tkにおけるN誘導セットのi番目の誘導の値を表す、
    ことを特徴とする、心臓病変を予測する方法
  3. 心電図誘導のセットに対して複数の誘導値を時間の関数として取得する段階と、
    少なくとも3つの誘導に対する前記誘導値から空間曲線を形成する段階と、
    前記空間曲線に対してフラクタル測定値を時間の関数として計算する段階と、
    前記フラクタル測定値の時間変化率をモニタする段階と、
    を含み、
    前記フラクタル測定値の負の時間変化率は、正常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値の正の時間変化率は、異常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値は、以下の式:
    K1=(PerimTot(tkFD(k))/SumArea(tk
    によって定義され、ここで、tk=kδtは、時間単位δtのk間隔後の時間であり、
    PerimTot(tk)=(ΣN i=1i 2(tk))1/2+LSUM(tk)、
    LSUM(tk)=LSUM(tk-1)+(ΣN i=1 (xi(tk)−xi(tk-1))21/2
    FD(k)=log(k)/(log(k)+log(DD(tk)/LSUM(tk)))、
    DD(tk)=max((ΣN i=1i 2(tk))1/2,DD(tk-1))、及び
    SumArea(tk)=SumArea(tk-1)+1/4((D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)−D(tk-1)+L(tk))(−D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)+D(tk-1)−L(tk)))1/2
    であり、ここで、
    D(tk)=(ΣN i=1i 2(tk))1/2、及び
    L(tk)=(ΣN i=1 (xi(tk)−xi(tk-1))21/2
    であり、
    Nは、心電図誘導の数を表し、xi(tk)は、時間tkにおけるN誘導セットのi番目の誘導の値を表す、
    ことを特徴とする、心臓病変を予測する方法
  4. 患者に取り付けられた電極から取られた電極読取値から前記誘導値を計算する段階を更に含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 心臓モニタに前記空間ループを表示する段階を更に含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 心臓モニタに前記フラクタル測定値を表示する段階と、該心臓モニタに該フラクタル測定値を記憶する段階とを更に含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  7. 心電図誘導のセットに対して複数の誘導値を時間の関数として取得するための手段と、 少なくとも3つの誘導の前記誘導値から空間曲線を形成するための手段と、
    前記空間曲線に対してフラクタル測定値を時間の関数として計算するための手段と、
    前記フラクタル測定値の時間変化率をモニタするための手段と、
    を含み、
    前記フラクタル測定値の負の時間変化率は、正常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値の正の時間変化率は、異常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値は、以下の式:
    FD(k)=log(k)/(log(k)+log(DD(tk)/LSUM(tk)))
    によって定義され、ここで、tk=kδtは、時間単位δtのk間隔後の時間であり、
    LSUM(tk)=LSUM(tk-1)+(ΣN i=1(xi(tk)−xi(tk-1))21/2、及び
    DD(tk)=max((ΣN i=1i 2(tk))1/2,DD(tk-1))
    であり
    Nは、心電図誘導の数を表し、xi(tk)は、時間tkにおけるN誘導セットのi番目の誘導の値を表す、
    ことを特徴とする、心臓活動をモニタするための装置
  8. 心電図誘導のセットに対して複数の誘導値を時間の関数として取得するための手段と、 少なくとも3つの誘導の前記誘導値から空間曲線を形成するための手段と、
    前記空間曲線に対してフラクタル測定値を時間の関数として計算するための手段と、
    前記フラクタル測定値の時間変化率をモニタするための手段と、
    を含み、
    前記フラクタル測定値の負の時間変化率は、正常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値の正の時間変化率は、異常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値は、以下の式:
    K1=(LSUM(tkFD(k))/SumArea(tk
    によって定義され、ここで、tk=kδtは、時間単位δtのk間隔後の時間であり、
    LSUM(tk)=LSUM(tk-1)+(ΣN i=1(xi(tk)−xi(tk-1))21/2、FD(k)=log(k)/(log(k)+log(DD(tk)/LSUM(tk)))、
    DD(tk)=max((ΣN i=1i 2(tk))1/2,DD(tk-1))、及び
    SumArea(tk)=SumArea(tk-1)+1/4((D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)−D(tk-1)+L(tk))(−D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)+D(tk-1)−L(tk)))1/2
    であり、ここで、
    D(tk)=(ΣN i=1i 2(tk))1/2、及び
    L(tk)=(ΣN i=1(xi(tk)−xi(tk-1))21/2
    であり、
    Nは、心電図誘導の数を表し、xi(tk)は、時間tkにおけるN誘導セットのi番目の誘導の値を表す、
    ことを特徴とする、心臓活動をモニタするための装置
  9. 心電図誘導のセットに対して複数の誘導値を時間の関数として取得するための手段と、 少なくとも3つの誘導の前記誘導値から空間曲線を形成するための手段と、
    前記空間曲線に対してフラクタル測定値を時間の関数として計算するための手段と、
    前記フラクタル測定値の時間変化率をモニタするための手段と、
    を含み、
    前記フラクタル測定値の負の時間変化率は、正常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値の正の時間変化率は、異常な心臓活動を示し、
    前記フラクタル測定値は、以下の式:
    K1=(PerimTot(tkFD(k))/SumArea(tk
    によって定義され、ここで、tk=kδtは、時間単位δtのk間隔後の時間であり、
    PerimTot(tk)=(ΣN i=1i 2(tk))1/2+LSUM(tk)、
    LSUM(tk)=LSUM(tk-1)+(ΣN i=1 (xi(tk)−xi(tk-1))21/2
    FD(k)=log(k)/(log(k)+log(DD(tk)/LSUM(tk)))、
    DD(tk)=max((ΣN i=1i 2(tk))1/2,DD(tk-1))、及び
    SumArea(tk)=SumArea(tk-1)+1/4((D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)−D(tk-1)+L(tk))(−D(tk)+D(tk-1)+L(tk))(D(tk)+D(tk-1)−L(tk)))1/2
    であり、ここで、
    D(tk)=(ΣN i=1i 2(tk))1/2、及び
    L(tk)=(ΣN i=1 (xi(tk)−xi(tk-1))21/2
    であり、
    Nは、心電図誘導の数を表し、xi(tk)は、時間tkにおけるN誘導セットのi番目の誘導の値を表す、
    ことを特徴とする、心臓活動をモニタするための装置
  10. 患者に取り付けられた電極から取られた電極読取値から前記誘導値を計算するための手段を更に含むことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記空間ループを表示するための手段を更に含むことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の装置。
  12. 前記フラクタル測定値を表示して該フラクタル指標値を記憶するための手段を更に含むことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の装置。
JP2004517524A 2002-07-01 2003-04-28 フラクタル解析を使用して心臓病変の開始を予測するための装置及び方法 Expired - Lifetime JP4724417B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/187,662 2002-07-01
US10/187,662 US6920349B2 (en) 2002-07-01 2002-07-01 System and method for predicting the onset of cardiac pathology using fractal analysis
PCT/US2003/013071 WO2004002304A1 (en) 2002-07-01 2003-04-28 System and method for predicting the onset of cardiac pathology using fractal analysis

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005531359A JP2005531359A (ja) 2005-10-20
JP4724417B2 true JP4724417B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=29780060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004517524A Expired - Lifetime JP4724417B2 (ja) 2002-07-01 2003-04-28 フラクタル解析を使用して心臓病変の開始を予測するための装置及び方法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6920349B2 (ja)
EP (1) EP1534127B1 (ja)
JP (1) JP4724417B2 (ja)
CN (1) CN1681434A (ja)
AT (1) ATE505133T1 (ja)
AU (1) AU2003231150B2 (ja)
CA (1) CA2491470C (ja)
DE (1) DE60336729D1 (ja)
ES (1) ES2370890T3 (ja)
HK (1) HK1076702A1 (ja)
WO (1) WO2004002304A1 (ja)
ZA (1) ZA200500879B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7117108B2 (en) * 2003-05-28 2006-10-03 Paul Ernest Rapp System and method for categorical analysis of time dependent dynamic processes
JP2005079834A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Pentax Corp 色変換マトリクス算出方法および画像信号処理装置
IL163796A0 (en) * 2004-08-30 2005-12-18 Gribova Orna A Device for detecting changes in blood glucose level or dardiovacular condition
US8303507B2 (en) * 2004-09-07 2012-11-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Ultrasonic doppler diagnostic apparatus and measuring method of diagnostic parameter
US8219600B2 (en) * 2006-10-10 2012-07-10 Michael Epelbaum Generating and applying analytic measurements
US7840259B2 (en) * 2006-11-30 2010-11-23 General Electric Company Method and system for electrocardiogram evaluation
US8321005B2 (en) * 2009-10-13 2012-11-27 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. System for continuous cardiac pathology detection and characterization
US8296108B2 (en) * 2010-04-02 2012-10-23 Yugen Kaisha Suwa Torasuto Time series data analyzer, and a computer-readable recording medium recording a time series data analysis program
KR101510522B1 (ko) 2013-07-17 2015-04-10 건국대학교 산학협력단 심전도 신호 분류 시스템
EP3062688B1 (en) * 2013-12-20 2019-01-16 St. Jude Medical, Cardiology Division, Inc. Coaxial electrode catheters for extracting electrophysiologic parameters
US10602946B2 (en) * 2015-12-30 2020-03-31 Vectracor, Inc. Mobile cardiac monitoring device
DE102021100558B3 (de) 2021-01-13 2022-05-05 Oliver Hein Verfahren und Vorrichtung zur technischen Unterstützung der Analyse von messtechnisch erfassten Signalen, die einen zeit- und raumabhängigen Signalverlauf aufweisen
CN117100283B (zh) * 2023-07-26 2024-05-03 兴化市人民医院 一种十二导联心电图的生成方法和装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5471991A (en) * 1993-11-16 1995-12-05 Trustees Of The University Of Pennsylvania Wavelet analysis of fractal systems

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4850370A (en) 1987-07-22 1989-07-25 Dower Gordon E Method and apparatus for sensing and analyzing electrical activity of the human heart
US5058598A (en) 1990-08-03 1991-10-22 Nicklas John M Method and apparatus for synthesizing leads of an electrocardiogram
US5161539A (en) 1991-05-09 1992-11-10 Physio-Control Method and apparatus for performing mapping-type analysis including use of limited electrode sets
US6021345A (en) * 1991-05-17 2000-02-01 Cedars-Sinai Medical Center Methods for detecting propensity for fibrillation using an electrical restitution curve
GB9310604D0 (en) 1993-05-21 1993-07-07 British Tech Group Analysis of heart waveforms
WO1995003739A1 (en) * 1993-08-03 1995-02-09 Peter Walter Kamen A method of measuring autonomic activity of a patient
US6144877A (en) 1998-08-11 2000-11-07 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Determining the hurst exponent for time series data

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5471991A (en) * 1993-11-16 1995-12-05 Trustees Of The University Of Pennsylvania Wavelet analysis of fractal systems

Also Published As

Publication number Publication date
CA2491470C (en) 2013-02-26
WO2004002304A1 (en) 2004-01-08
ATE505133T1 (de) 2011-04-15
HK1076702A1 (en) 2006-01-27
AU2003231150A1 (en) 2004-01-19
CN1681434A (zh) 2005-10-12
DE60336729D1 (de) 2011-05-26
AU2003231150B2 (en) 2008-05-29
US6920349B2 (en) 2005-07-19
EP1534127B1 (en) 2011-04-13
CA2491470A1 (en) 2004-01-08
ES2370890T3 (es) 2011-12-23
ZA200500879B (en) 2005-10-26
EP1534127A1 (en) 2005-06-01
JP2005531359A (ja) 2005-10-20
EP1534127A4 (en) 2010-02-10
US20040002661A1 (en) 2004-01-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4751971B2 (ja) 心電図のリードを合成するための方法
US6119035A (en) Method and system for synthesizing the 12-lead electrocardiogram
ZA200500879B (en) System and method for predicting the onset of cardiac pathology using fractal analysis
Romero et al. Depolarization changes during acute myocardial ischemia by evaluation of QRS slopes: standard lead and vectorial approach
JP6843122B2 (ja) Ecgリード信号の高/低周波信号品質評価
JP2018511416A (ja) Ecgベースの心筋虚血検出のための方法及びシステム
EP2754390B1 (en) TWA measuring apparatus and TWA measuring method
US11963800B2 (en) ECG training and skill enhancement
EP2057942A1 (en) Modeling the electrical activity of the heart by a single dipole, concurrently estimating subject and measurement related conditions
JP6118229B2 (ja) 心電図測定装置、導出心電図生成方法および導出心電図生成プログラム
EP2636363A2 (en) TWA measuring apparatus and TWA measuring method
Giuliani et al. Automatic identification of the repolarization endpoint by computing the dominant T-wave on a reduced number of leads
US20220218257A1 (en) Method and device for the technical support of the analysis of signals acquired by measurement, the signals having a time- and space-dependent signal characteristic
Kyle et al. A new microcomputer‐based ecg analysis system
Gustavsson Principal component analysis of T-waves

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090601

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090901

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101124

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20101207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110404

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110411

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4724417

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250