JP4723745B2 - リハビリテーションプラン作成支援方法及びそれを実施するためのコンピュータプログラム - Google Patents

リハビリテーションプラン作成支援方法及びそれを実施するためのコンピュータプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、疾患やけがなどを有する患者に対して、病院で実施されるリハビリテーションプランの作成支援方法及びそれを実施するためのコンピュータプログラムに関する。リハビリテーションプランは、特に、慢性呼吸不全のような肺疾患を有する患者に対する呼吸リハビリテーションプランである。
【0002】
【従来の技術】
慢性呼吸不全のような肺疾患を有する患者に対する在宅療法が知られている。在宅療法は、定期的に通院しながら、在宅で治療を続ける療法であって、例えば、薬物を服用する薬物療法、食事などでの栄養を管理する栄養療法、酸素を吸引する酸素療法、歩行などの運動による運動療法などがある。特に、在宅酸素療法(HOT(Home Oxygen Therapy))は、酸素濃縮装置を患者の自宅に設置することで、患者にとっては、入院することなく、慣れた環境で生活しながら治療を行うことできるようになった。但し、在宅療法を行うにあたって、患者は、一定期間(例えば7日〜10日程度)の入院又は通院を行って、呼吸リハビリテーションプランを受講する必要がある。
【0003】
呼吸リハビリテーションプランは、慢性呼吸不全のような肺疾患を有する患者に対して、
(1)疾患の理解と障害の受容
(2)服薬・酸素吸入を含めた治療法の正しい理解
(3)息切れのしない呼吸方法の習得と残存機能の回復
(4)社会資源の活用
(5)自己管理能力の向上
を目的とする、医療機関において実施されるカリキュラムである。医療機関は、これを患者に対して実施することにより、患者に対して社会復帰への意欲を持たせ、在宅での治療を促進させることができる。
【0004】
呼吸リハビリテーションプランは、医療スタッフによる診察、治療、処置、検査、講習、運動療法、理学療法などを組み合わせて作成される。講習は、疾患及び在宅療法に対する理解を深めるための教育・指導、呼吸方法や酸素濃縮装置などの使用方法(酸素療法を実施する場合)の訓練などを含む。
【0005】
特に、呼吸リハビリテーションプランにおける講習は、個別性が必要であるが、従来、全ての患者に対して一律のカリキュラムが提供されているか、あるいは、各患者に必要なカリキュラムは、各患者の疾患の程度や生活環境などに応じて医師によって処方される治療方法によって異なる。例えば、喫煙習慣のない患者に対して、喫煙に関する教育は不要であるなどをコーディネータが長時間をかけて判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、各患者毎に最適なリハビリテーションプランの作成を支援する方法、及びそれを実施するコンピュータプログラムを提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するための本発明のリハビリテーションプラン作成支援方法は,患者に対して実施され,リハビリテーションに関する複数の課目から構成される講習を含むリハビリテーションプランの作成支援方法において,コンピュータ装置の入力受付手段が,患者の症状及び生活状態に関する複数の患者情報の各素点の入力を受け付けるステップとコンピュータ装置の判定手段が,各課目について,各課目に対応付けられた少なくとも一つの入力された患者情報の前記各素点の合計値と,あらかじめ与えられたしきい値との比較に基づいて,各課目をリハビリテーションプランに組み込むかどうかを判定するステップと,を有することを特徴とする。
【0008】
本方法により、各患者に最適な課目が自動的に選択され、患者毎に最適なリハビリテーションプランを容易に作成することができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が、本実施の形態に限定されるものではない。本実施の形態では、リハビリテーションプランとして、肺疾患を有する患者に対する呼吸リハビリテーションプランを例に説明する。
【0010】
本発明の実施の形態における呼吸リハビリテーションプラン作成支援方法は、好ましくは、パーソナルコンピュータにより実行されるコンピュータプログラム(呼吸リハビリテーションプラン作成支援プログラム)として実現される。本コンピュータプログラムでは、患者の疾患の程度及び生活状態などに関する複数の項目が入力され、その入力されたデータに応じて、最適な呼吸リハビリテーションプランの作成を支援する。
【0011】
呼吸リハビリテーションプランは、医師による診察、各種検査(血液検査など)、教育・訓練用の講習、ADL訓練、筋力トレーニング、歩行訓練、呼吸法訓練などを組み合わせて構成される。本実施の形態では、呼吸リハビリテーションプランにおける講習のカリキュラムを最適に構成する例を以下に説明する。
【0012】
本発明の実施の形態における呼吸リハビリテーションプランにおける講習を構成する課目(1)〜(12)を例示し、各課目の目的、内容について簡単に説明する。各課目では、必要に応じて、教本やビデオ教材などを使用した講義と、実際の装置(酸素療法が行われる場合は、酸素濃縮装置、携帯型酸素ボンベなど)を使用した訓練・練習などが行われる。
【0013】
(0)プログラムを参加の前に
何を目的に呼吸リハビリテーションプランに参加するのかを明確にする。呼吸リハビリテーションプランの効果を客観的に判定するために、QOL(Quality of Life)ならびに精神状態を評価する。
【0014】
(1)はじめに
呼吸リハビリテーションプランへの参加の目的を正しく伝え、今後のプログラム内容について説明する。
【0015】
(2)解剖学の基礎−1:肺の生理学と病理学
呼吸器疾患に関する正しい理解を促し、酸素の必要性について指導する。
【0016】
(3)解剖学の基礎−2:呼吸の生理と検査
呼吸筋の働きを学び、腹式呼吸・口すぼめ呼吸の有用性の理解を促す。
【0017】
(4)呼吸の訓練と動作への応用
正しい呼吸方法の理解を促し、ADL(Activity of Daily Life)時に活用できるようにする。口すぼめ呼吸、各体位での腹式呼吸、パニックコントロール呼吸、家族による呼吸介助、呼吸筋ストレッチ体操、呼吸筋訓練について実技を交え指導する。理学療法室での反復する訓練により指導者がいなくても実施できるように指導、訓練する。
【0018】
(5)薬物療法
呼吸器疾患の治療に使用される薬剤について正しい理解を促し、服薬の管理ができるように指導する。服薬による治療は呼吸リハビリテーションの大切な柱であることを理解させる。
【0019】
(6)酸素療法
在宅酸素療法を正しく理解し、酸素吸入の必要性、酸素供給装置の取り扱いについて指導する。さらに、利用できる福祉サービスや旅行サービスへの理解を深め、高いQOLを保った状態で在宅酸素療法を実施できるように導く。さらに、指導時には、実際の酸素濃縮装置ならびに携帯用酸素ボンベを配置し、その取り扱いなどについて実物にて説明する。
【0020】
(7)より快適な療養生活のために…日常の注意と工夫
患者の家族や、周囲の関係者に対し、患者の症状や気持ちを説明することで、患者の自立に対しての協力の必要性を理解させる。また、季節に合わせた外出時の工夫、病気に合わせた住宅の工夫などのアドバイス、日常生活での指導を通してより快適な療養環境の整備を薦める。
【0021】
(8)感染の予防
慢性呼吸器疾患の場合、感染がきっかけとなって急性増悪することが少なくありません。日常の感染予防としてうがいや手洗いを励行することを指導する。また、主治医と相談の上、インフルエンザワクチンの接種について指導を行う。さらに、排痰量の多い患者に対して体位排痰法を指導する。
【0022】
(9)急性増悪に備えて
風邪などの感染や水分コントロールができずに、急性増悪を起こした場合の対処方法について指導する。急性増悪の兆候を察知した場合の服薬指導や、病院への受診の方法を指導し、自分勝手な判断による増悪の悪化を予防し、早期の改善のための指針を与える。
【0023】
(10)禁煙
たばこが慢性呼吸器疾患の大きな原因の一つであることを理解させ、また、在宅酸素療法を実施している患者に対しては、酸素に対しての火気の危険を純分に認識させる。また、患者の周囲の方々に対しても、患者の周囲での禁煙を納得してもらう。
【0024】
(11)慢性呼吸不全の人のための食事
慢性呼吸器疾患の場合、呼吸にかなりのエネルギーが費やされてしまい、体重の減少とともに体力も減衰します。この体重の減少を抑え、高いADLを確保するために、バランスの取れた食事を取れるよう指導します。また、自分の標準体重を知り、それに近づけていくことを目標とする。食事の取りがたい患者には、高カロリーの補助食品の摂取を指導する。
【0025】
(12)あなたにあった運動をしよう
息切れがあっても、可能な範囲内での運動の継続によって、運動耐容能が上昇する。適度な運動負荷によって寝たきりの状態になってしまうことを予防するよう指導する。また、適度な運動によって心臓の働きも良くなり、呼吸困難感が低減することを理解させる。
【0026】
本発明の実施の形態における呼吸リハビリテーションプラン作成支援プログラムは、このような課目から、患者の症状や生活状態に応じて最適な課目を選択し、呼吸リハビリテーションプランの作成を支援する。
【0027】
本発明の実施の形態における呼吸リハビリテーションプラン作成支援プログラムの処理について説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態における呼吸リハビリテーションプラン作成支援プログラム(以下、作成支援プログラムと称す)を実行するのに必要な患者情報の例を示す図である。図1の患者情報は、例えば、作成支援プログラムを実行するコンピュータ装置の画面に、図1に示すような患者情報入力画面(タイトル:包括的呼吸リハビリテーションプラン参加患者初期評価表)として表示される。ユーザは、コンピュータ装置を操作して、患者の症状や生活状態などの患者情報を入力する。
【0029】
患者情報は、各患者の個人情報(患者の氏名、ID、年齢、性別、住所、家族構成などの項目)と、各種検査による測定データ情報(肺機能、血液ガス、6MD評価、息切れ、精神状態などの項目)、及び症状並びに生活状態の情報(咳、喀痰、喘鳴、嚥下、他臓器疾患、栄養状態、ADL、セルフケア、喫煙、疾患知識、服薬コンプライアンス、酸素コンプライアンスなどの各項目)を有する。そして、患者の氏名、ID、年齢、住所などの所定項目は、ユーザ(主に、医者)が直接入力するが、それ以外の項目には、あらかじめプルダウンメニューとして表示される複数の選択肢が与えられ、ユーザは、患者の状態に最も合致する選択肢を一つ選択することで、患者情報を入力する。
【0030】
必要な患者情報を入力した後、所定の実行キーを押すことにより、本実施の形態における作成支援プログラムは、上記複数の課目のうち、その患者に必要な課目を選択する処理を実行する。さらに詳しくは、本実施の形態の作成支援プログラムは、呼吸リハビリテーションプランの複数の課目それぞれと、各課目に関連する少なくとも一つの患者情報とを対応付けて、その患者情報の内容に応じて、対応する課目を呼吸リハビリテーションプラン内に組み込む必要があるかどうかを判定する。なお、上述の呼吸リハビリテーションプランにおける課目(0)「プログラム参加の前に」、課目(1)「はじめに」は、患者情報にかかわらず、呼吸リハビリテーションプランを実施する全ての患者に適用される。
【0031】
図2は、各課目の判定基準を説明する図である。図2において、例えば、課目(2)「解剖学の基礎−1:肺の生理学と病理学」は、図1の患者情報における項目「疾患知識」aに対応付けられる。自己の肺疾患に対する理解の程度に応じて、肺の基本知識を指導する課目(2)の組み入れを判定するためである。項目「疾患知識」は、例えば以下のプルダウンメニュー(選択肢)を備える。
【0032】
・良好(素点1)
・自己管理がやや不十分(素点2)
・病状のコントロールができない(素点3)
・全くの他者依存(素点4)
各選択肢には、素点が与えられ、素点は、それが高いほど、知識不足の度合いが大きくなるように設定される。
【0033】
そして、選択された選択肢の素点にあらかじめ与えられた重み付け値(「2」)を掛け合わせた合計値を求め、それとあらかじめ与えられたしきい値(「8」)とを比較する。
【0034】
合計値がしきい値以上であれば、その課目は呼吸リハビリテーションプランに組み入れられ、しきい値未満の場合、組み入れられない。従って、課目「(2)解剖学の基礎−1:肺の生理学と病理学」において、しきい値が「8」、重み付け値が「2」であって、項目「疾患知識」における素点4の選択肢が選択された場合に、課目(2)は、呼吸リハビリテーションプランに組み込まれる。図2では、組み込まれる場合の判定値を「1」、組み込まれない場合の判定値を「0」と定義している。なお、重み付け値及びしきい値は、変更可能であり、素点も変更可能である。しきい値、重み付け値、素点を変更することで、課目を組み込む条件を自由に変更することができる。
【0035】
また、各課目に対応付けられる項目は、一つでなくともよい。例えば、課目(1)の場合、項目「疾患知識」に加えて、他の項目(例えば「他臓器疾患」など)が対応付けられてもよい。このとき、各項目の課目に対する関連度合いに応じて、各項目の重み付け値が異なるように設定されてもよい。また、しきい値も、一つの課目に対応付けられた複数の項目における各素点×各重み付け値の合計値に対して設定される。なお、各課目に対応付けられる項目が一つの場合は、重み付け値は設定されなくともよい(又は重み付け値は「1」)。
【0036】
次に、課目(3)「解剖学の基礎−2:呼吸の生理と検査」は、図1の患者情報における項目「肺機能%VC」又は「肺機能FEV1%」bに対応付けられる。項目「肺機能%VC」又は「肺機能FEV1%」は、肺活量に関する情報であって、この項目により、肺活量の程度に応じて、呼吸に関する指導を行う課目(3)を組み込むかどうかを判定することができる。項目「肺機能%VC」又は「肺機能FEV1%」は例えば以下のプルダウンメニュー(選択肢)を備える。
【0037】
・予測値の80%以上(素点1)
・予測値の70−80%(素点2)
・予測値の60−70%(素点3)
・予測値の50−60%(素点4)
・予測値の50%未満(素点5)
素点は、それが大きいほど、予測される肺活量に対して実際の肺活量が不足していることを表すように設定される。この場合も、上記同様に、合計値(素点×重み付け値)としきい値との比較に基づいて、課目(3)の組み入れが判定される。以下、課目(4)〜(12)についても、対応する項目とその選択肢を記載するが、上記同様に、各課目における合計値と、それぞれのしきい値とが比較され、その大小に応じて、各課目の組み入れが判定される。
【0038】
課目(4)「呼吸の訓練と動作への応用」は、日常生活の困難度の程度を表す項目「ADL(Activity of Daily Life)」と対応付けられる。項目「ADL」cは、例えば以下の選択肢を備える。
【0039】
・制限は受けない(素点1)
・ルーチンのADLはOK、1kmの歩行可(素点2)
・ADLに顕著な制限、短距離で息切れ(素点3)
・移動は車いすが必要なほど制限(素点4)
課目(5)「薬物療法」は、服薬が医者の指示通りに行われているかどうかを表す項目「服薬コンプライアンス」dと対応付けられる。項目「服薬コンプライアンス」は、例えば以下の選択肢を備える。
【0040】
・正しく行える(素点1)
・時々間違える(素点2)
・頻繁に間違え、指導が必要(素点3)
・自分では判断できない(素点4)
課目(6)「酸素療法」は、酸素吸入が医者に指示された通りに行われているかどうかを表す項目「酸素コンプライアンス」eと対応付けられる。項目「酸素コンプライアンス」は、例えば以下の選択肢を備える。
【0041】
・処方を遵守(素点1)
・吸入時間短く、流量不安定(素点2)
・吸入時間極端に短く、流量変更(素点3)
・ほとんど吸入が守られない(素点4)
課目(7)「より快適な療養生活のために…日常の注意と工夫」は、息切れの度合いを表す項目「ボルグスケール」fと対応付けられる。項目「ボルグスケール」は、例えば以下の選択肢を備える。
【0042】
・0度(素点1)
・1−3度(素点2)
・4−6度(素点3)
・7−9度(素点4)
・10度(素点5)
さらに、課目(8)「感染の予防」は、患者の咳の程度を表す項目「咳」gに対応付けられる。項目「咳」は、例えば以下の選択肢を備える。
【0043】
・咳はない(素点1)
・朝のみ、ADLに支障あり(素点2)
・日中もあり、ADLに制限あり(素点3)
・咳によるめまい、失神(素点4)
課目(9)「急性増悪に備えて」は、喀痰の程度を荒らす項目「喀痰」hに対応付けられる。項目「喀痰」は、例えば以下の選択肢を備える。
【0044】
・なし(素点1)
・主に朝のみ、50cc以下(素点2)
・50〜100cc、通常は透明(素点3)
・大量かつ着色の喀痰(素点4)
課目(10)「禁煙」は、項目「喫煙」iに対応付けられる。項目「喫煙」は、例えば以下の選択肢を備える。
【0045】
・経験がない(素点1)
・一年以上前に禁煙(素点2)
・6ヶ月前に禁煙(素点3)
・最近禁煙(素点4)
・10本/日程度の喫煙(素点5)
・20本/日程度の喫煙(素点6)
課目(11)「慢性呼吸不全の人のための食事」は、患者の栄養状態に対応する体重の程度を表す項目「栄養状態」jに対応付けられる。項目「栄養状態」は、例えば以下の項目を備える。
【0046】
・標準体重以上(素点1)
・標準体重を若干下回る(素点2)
・標準体重を20%程度下回る(素点3)
・標準体重を20%以上下回る(素点4)
課目(12)「あなたにあった運動をしよう」は、項目「SpO2(動脈血酸素飽和度)」kに対応付けられる。項目「SpO2」は、例えば以下の選択肢を備える。
【0047】
・95%以上(素点1)
・92−95%(素点2)
・88−92%(素点3)
・85−88%(素点4)
・85%以下(素点5)
このように、各課目に関連する少なくとも一つの入力項目の程度によって、呼吸リハビリテーションプランへの当該課目の組み込みが判定される。すなわち、判定値が「1」の課目のみが呼吸リハビリテーションプランに組み込まれる。図2では、課目(10)、(11)以外の課目が選択されることとなる。
【0048】
従って、各患者の症状及び生活状態に応じて、必要な課目が自動的に選択され、呼吸リハビリテーションプランの講習カリキュラムが構成されるので、各患者に最適な呼吸リハビリテーションプランを容易に作成することができるようになる。
【0049】
なお、各課目の合計点の合計(総合点)(図1における参照符号m)が、所定値(例えば150点)と比較され、所定値以上の患者に限って、この呼吸リハビリテーションプランに参加させるようにしてもよい。また、総合点は、各課目に対応していない項目も含む全ての項目の素点の合計(又は素点×重み付け値の合計)である。
【0050】
図3は、呼吸リハビリテーションプランの例を示す図である。図3では、医者による診察と、検査及び上述により作成された講習カリキュラムを組み合わせた呼吸リハビリテーションプランの例が示され。上述の処理で選択されなかった課目(10)、(11)は、組み込まれていない。また。上述により選択された課目は、順番通りに行われる必要はない(但し、課目(0)「プログラムの参加の前に」及び課目(1)「はじめに」は、課目(0)、課目(1)の順に、最初に実施される)。好ましくは、各課目を受け持つ担当部署の都合を考慮して、最も効率よいカリキュラムが設定される。例えば、課目(5)「薬物療法」の担当部署は、病院内の薬剤部であり、課目(4)「呼吸の訓練と動作への応用」の担当部署は、リハビリセンタである。
【0051】
効率よいカリキュラムを設定するには、作成支援プログラムに、各担当部署の予定をあらかじめ入力することにより、作成支援プログラムが、各担当部署の空いている時間帯に、担当する課目を割り当てる処理を行えばよい。
【0052】
また、医者による診察、検査と関連する課目があり、当該課目を診察前(又は診察後)、検査前(検査後)に実施する必要がある場合、医者による診察、検査の予定を、作成支援プログラムに入力することにより、当該課目は、その条件に合致するように、診察前(又は診察後)、検査前(又は検査後)に割り当てられるようにしてもよい。
【0053】
これにより、リハビリテーションプランの効率化とともに、患者の入院日数又は通院日数の短縮化が図られ、高質且つ効率的な医療の提供が実現される。
【0054】
上述の実施の形態は、肺疾患を有する患者に対する呼吸リハビリテーションプランに限らず、他の疾患又はけがなどを有する患者に対する所定のリハビリテーションプランにも適用可能である。
【0055】
(付記1)患者に対して実施され、リハビリテーションに関する複数の課目から構成される講習を含むリハビリテーションプランの作成支援方法において、
患者の症状及び生活状態に関する複数の患者情報の入力を受け付け、
各課目について、各課目に対応付けられた少なくとも一つの入力された患者情報に基づいて、各課目をリハビリテーションプランに組み込むかどうかを判定することを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援方法。
【0056】
(付記2)付記1において、
各患者情報は、あらかじめ点数化された複数の選択肢を有し、
各課目に対応する少なくとも一つの患者情報について、入力により選択された選択肢の点数又はそれに所定の重み付け値を掛け合わせた値の合計と、所定のしきい値との比較に基づいて、各課目をリハビリテーションプランに組み込むかどうかを判定することを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援方法。
【0057】
(付記3)付記1又は2において、
前記判定により組み入れられる複数の課目の講習カリキュラムを、各課目の担当部署の予定に応じて作成することを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援方法。
【0058】
(付記4)付記1乃至3のいずれかにおいて、
リハビリテーションプランは、前記判定により組み入れられる複数の課目の講習と、医者による診察、所定の検査を含み、
前記判定により組み入れられる複数の課目のカリキュラムを、医者による診察及び/又は所定の検査の予定に応じて作成することを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援方法。
【0059】
(付記5)付記1乃至4のいずれかにおいて、
リハビリテーションプランは、肺疾患患者に対して実施される呼吸リハビリテーションプランであることを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援方法。
【0060】
(付記6)患者に対して実施され、リハビリテーションに関する複数の課目から構成される講習を含むリハビリテーションプランの作成を支援するためのコンピュータプログラムにおいて、
患者の症状及び生活状態に関する複数の患者情報の入力を受け付け、
各課目について、各課目に対応付けられた少なくとも一つの入力された患者情報に基づいて、各課目をリハビリテーションプランに組み込むかどうかを判定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【0061】
(付記7)付記6において、
各患者情報は、あらかじめ点数化された複数の選択肢を有し、
各課目に対応する少なくとも一つの患者情報について、入力により選択された選択肢の点数又はそれに所定の重み付け値を掛け合わせた値の合計と、所定のしきい値との比較に基づいて、各課目をリハビリテーションプランに組み込むかどうかを判定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【0062】
(付記8)付記6又は7において、
前記判定により組み入れられる複数の課目の講習カリキュラムを、各課目の担当部署の予定に応じて作成することを特徴とするコンピュータプログラム。
【0063】
(付記9)付記6乃至8のいずれかにおいて、
リハビリテーションプランは、前記判定により組み入れられる複数の課目の講習と、医者による診察、所定の検査を含み、
前記判定により組み入れられる複数の課目のカリキュラムを、医者による診察及び/又は所定の検査の予定に応じて作成することを特徴とするコンピュータプログラム。
【0064】
(付記10)付記6乃至9のいずれかにおいて、
リハビリテーションプランは、肺疾患患者に対して実施される呼吸リハビリテーションプランであることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0065】
(付記11)患者に対して実施され、リハビリテーションに関する複数の課目から構成される講習を含むリハビリテーションプランの作成支援システムにおいて、
患者の症状及び生活状態に関する複数の患者情報を入力する入力手段と、
各課目について、各課目に対応付けられた少なくとも一つの入力された患者情報に基づいて、各課目をリハビリテーションプランに組み込むかどうかを判定する判定手段とを備えることを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援システム。
【0066】
(付記12)付記11において、
各患者情報は、あらかじめ点数化された複数の選択肢を有し、
前記判定手段は、各課目に対応する少なくとも一つの患者情報について、入力により選択された選択肢の点数又はそれに所定の重み付け値を掛け合わせた値の合計と、所定のしきい値との比較に基づいて、各課目をリハビリテーションプランに組み込むかどうかを判定することを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援システム。
【0067】
(付記13)付記11又は12において、
前記判定により組み入れられる複数の課目の講習カリキュラムを、各課目の担当部署の予定に応じて作成することを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援システム。
【0068】
(付記14)付記11乃至13のいずれかにおいて、
リハビリテーションプランは、前記判定により組み入れられる複数の課目の講習と、医者による診察、所定の検査を含み、
前記判定により組み入れられる複数の課目のカリキュラムを、医者による診察及び/又は所定の検査の予定に応じて作成することを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援システム。
【0069】
(付記15)付記11乃至14のいずれかにおいて、
リハビリテーションプランは、肺疾患患者に対して実施される呼吸リハビリテーションプランであることを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援システム。
【0070】
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
【0071】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、各患者の症状及び生活状態に応じて、必要な課目が自動的に選択され、リハビリテーションプランの講習カリキュラムが構成されるので、各患者に最適なリハビリテーションプランを容易に作成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における呼吸リハビリテーションプラン作成支援プログラムを実行するのに必要な患者情報の例を示す図である。
【図2】各課目の判定基準を説明する図である。
【図3】呼吸リハビリテーションプランの例を示す図である。
【符号の説明】
a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k 患者情報の項目
m 総合点

Claims (5)

  1. 患者に対して実施され,リハビリテーションに関する複数の課目から構成される講習を含むリハビリテーションプランの作成支援方法において,
    コンピュータ装置の入力受付手段が,患者の症状及び生活状態に関する複数の患者情報の各素点の入力を受け付けるステップと
    コンピュータ装置の判定手段が,各課目について,各課目に対応付けられた少なくとも一つの入力された患者情報の前記各素点の合計値と,あらかじめ与えられたしきい値との比較に基づいて,各課目をリハビリテーションプランに組み込むかどうかを判定するステップと,を有することを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援方法。
  2. 前記各素点の合計値が,当該各素点に,あらかじめ与えられた各重み付け値を掛け合わせた合計値である,請求項1に記載のリハビリテーションプラン作成支援方法。
  3. 前記重み付け値,前記しきい値の少なくともいずれかを変更可能とした請求項1又は2に記載のリハビリテーションプラン作成支援方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項の各ステップを実行するための実行コードを有することを特徴とする,リハビリテーションプラン作成支援用コンピュータプログラム。
  5. 患者に対して実施され,リハビリテーションに関する複数の課目から構成される講習を含むリハビリテーションプランの作成支援システムにおいて,
    患者の症状及び生活状態に関する複数の患者情報の各素点の入力を受け付ける入力受付手段と,
    各課目について,各課目に対応付けられた少なくとも一つの入力された患者情報の前記各素点の合計値と,あらかじめ与えられたしきい値との比較に基づいて,各課目をリハビリテーションプランに組み込むかどうかを判定する判定手段と,を有することを特徴とするリハビリテーションプラン作成支援システム。
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