JP4723300B2 - 床暖房装置、及びその温度制御方法、並びに床暖房装置の制御プログラム - Google Patents

床暖房装置、及びその温度制御方法、並びに床暖房装置の制御プログラム Download PDF

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本発明は、建造物の床下に発熱体を配置して室内を暖房する床暖房装置、床暖房装置の温度制御方法及び制御プログラムに関するものである。
建造物の床下に温水配管や電気ヒータ等の発熱体を組み込んだ床暖房パネルを配置し、この床暖房パネルで床面を加熱することで室内を暖房する床暖房装置が普及している。このような床暖房装置の温度制御は、比較的計測が容易な床温度若しくは床暖房パネル温度情報(床暖房パネルの表面温度)、室内気温情報、或いは前記床暖房パネル温度と室内気温とを併用した温度情報に基づいて実行されるのが一般的である。
このような温度制御方法とは異なり、特許文献1には、床暖房装置が配置された室内の床面、壁面、窓からの放射熱(放射温度)を考慮した床暖房装置が開示されている。この床暖房装置は、人の体感温度は室温だけではなく、室内を区画する面からの放射温度にも依存性があることに着目し、快適な体感温度の実現のため放射温度も床暖房装置の温度制御要素として扱うというものである。
放射温度を考慮することで、より快適な室内環境を提供できる床暖房装置が実現されることは確かである。しかしながら、前記放射温度はグローブ温度計等で計測可能であるものの、一般に測定精度が悪く、また放射の方向性も不明であるため、例えば床面からの放射熱を正確に評価することは困難である。一方、特許文献2には、日射や室内の暖房機器、壁面からの放射束を分離して計測できる環境放射束計が提案されている。このような環境放射束計を用いれば、床面からの放射熱等を正確に把握することが可能であるが、かかる環境放射束計は汎用品として普及するには至っておらず、結局、放射熱(放射温度)を考慮した精度の良い温度制御が達成されていないのが実情である。
特開2002−267187号公報 特開平11−173911号公報
従って本発明は、床面等からの放射熱の影響を考慮した温度制御を行うことができ、より快適性に優れる床暖房装置等を提供することを目的とする。特に、放射温度計等を用いることなく、計測データが正確且つ簡単に取得できるパラメータを用いて放射熱の影響を演算で求めることができるような床暖房装置及びその温度制御方法、並びに床暖房装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる床暖房装置の温度制御方法は、室内の床下に床暖房パネルを配置して床面を加熱するよう構成された床暖房装置を、前記床面からの放射熱の影響を考慮して温度制御する方法において、前記床暖房パネルの温度tと室内の気温tとを計測し、これらの計測値から室内の平均放射温度tを求め、前記室内環境における、前記平均放射温度tと前記室内気温tとを用いて次式で求められる作用温度T
=(t+t)/2
が所定の快適範囲に維持されるように前記床暖房パネルの発熱温度を制御するに際し、前記平均放射温度tを次式に基づき算出することを特徴とする。
n>0.5の場合
=Fb−p+(1−Fb−p)[At−A+nCρV(t−t)/α]/(A−A) ・・・(a)
n≦0.5の場合
=Fb−p+(1−Fb−p)(At−A)/(A−A) ・・・(b)
但し、Fb−p:人体から床を見る形態係数、t:床暖房パネルの温度、t:室内気温、A:床暖房パネルの面積、A:Aを含む室内の全周壁面積、C:空気の定圧比熱、ρ:空気の密度、α:壁表面の対流熱伝達率、n:換気回数、V:室容積、t:外気温
この方法によれば、放射温度計等を用いることなく、比較的簡単に計測できる室内温度、床暖房パネル温度等から、暖房対象となる室内の平均放射温度を上掲の(a)式若しくは(b)式に基づき算出することができる。さらに、この算出された平均放射温度と、室内温度とをパラメータとして、室内環境の快適性を客観的に評価可能な作用温度を算出することができる。そして、この作用温度を快適範囲に維持するよう床暖房パネルの発熱温度が制御されることで、床面からの放射熱の影響を考慮した床暖房装置の温度制御が実現されるようになる。
本発明の請求項2にかかる床暖房装置は、室内の床下に配置される床暖房パネルと、該床暖房パネルの温度tを計測するパネル温度センサと、室内の気温tを計測する室温センサと、前記床暖房パネルの発熱温度を制御することで床面の温度を調節する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記室内環境における、平均放射温度tと前記室内気温tとを用いて次式で求められる作用温度T
=(t+t)/2
が快適範囲に維持されるように制御を行うものであって、少なくとも前記パネル温度センサにより検知される床暖房パネル温度tと、前記室温センサにより検知される室内気温tとを取得して前記平均放射温度tを算出する平均放射温度算出部と、前記作用温度Tの快適範囲である快適作用温度を記憶する記憶部と、算出された平均放射温度tを用いて作用温度Tを求め、該作用温度Tと前記快適作用温度との乖離に応じて前記床暖房パネルの発熱温度を制御する温度制御部とを具備することを特徴とする。
なお上記構成において、前記平均放射温度算出部は、前記平均放射温度tを上掲の(a)式若しくは(b)式に基づき算出することが望ましい(請求項3)。
上記構成によれば、パネル温度センサにより床暖房パネル温度情報が取得され、室温センサにより室内気温情報が取得される。そして、平均放射温度算出部により、所定の演算式、例えば上掲の(a)式若しくは(b)式に基づき、暖房対象となる室内の平均放射温度が算出される。さらに、温度制御部により、前記平均放射温度と室内気温とをパラメータとして、室内環境の快適性を客観的に評価可能な作用温度が算出され、作用温度が快適範囲に維持されるよう床暖房パネルの発熱温度が制御される。従って、床面からの放射熱の影響を考慮した床温度調節が可能な床暖房装置が提供できるようになる。
本発明の請求項4にかかる床暖房装置の制御プログラムは、室内の床下に配置される床暖房パネルと、該床暖房パネルの温度tを計測するパネル温度センサと、室内の気温tを計測する室温センサと、前記床暖房パネルの発熱温度を制御することで床面の温度を調節する制御手段とを備える床暖房装置の制御プログラムであって、コンピュータに、前記パネル温度センサから床暖房パネル温度t情報を取得させる第1ステップと、前記室温センサから室内気温t情報を取得させる第2ステップと、前記制御手段に、前記室内環境における、平均放射温度tと前記室内気温tとを用いて次式で求められる作用温度T
=(t+t)/2
が快適範囲に維持されるように前記床暖房パネルの発熱温度を制御させる第3ステップと、を実行させる制御プログラムであって、前記第3ステップとして、前記床暖房パネル温度tと室内気温tとから、所定の演算式を用いて平均放射温度tを算出するステップと、算出された平均放射温度tを用いて作用温度Tを求めるステップと、前記作用温度Tの快適範囲である快適作用温度を記憶する記憶部から前記快適作用温度を読み出し、前記作用温度Tと前記快適作用温度とを比較するステップと、前記作用温度Tと前記快適作用温度との乖離度合いに応じて、前記床暖房パネルの発熱温度を制御する制御信号を生成するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
なお上記構成において、前記平均放射温度tを算出する所定の演算式が、上掲の(a)式若しくは(b)であることが望ましい(請求項5)。
請求項1にかかる床暖房装置の温度制御方法、請求項2及び3にかかる床暖房装置、或いは請求項4及び5にかかる床暖房装置の制御プログラムによれば、容易に検出が可能な室内気温と床暖房パネル温度とを用い平均放射温度を算出し、この平均放射温度に基づき作用温度を求め、快適な作用温度に維持する床暖房装置の温度制御が行える。従って、放射温度計等を用いることなく、床面からの放射熱の影響を考慮した床暖房装置の温度制御を行うことができる。また、床面からの放射熱の影響を考慮することで、より人の体感温度に近い基準での温度制御が行え、エネルギー使用効率を向上させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる床暖房装置Sを示す構成図である。この床暖房装置Sは、室内100の床暖房を行うためのものであって、床面101を加熱する床暖房パネル20、該床暖房パネル20の表面温度を計測するパネル温度センサ30、室内100の気温を計測する室温センサ40、及び床暖房パネル20の発熱温度を制御することで床面101の温度を調節する制御装置50(制御手段)を備えて構成されている。
床暖房パネル20は、温水が流通可能とされた熱パイプ22が蛇行状に配管されたパネル部材からなり、床下面102に配置されている。前記熱パイプ22の端部はヒートポンプ装置21に接続されている。ヒートポンプ装置21は、電動機や圧縮機等で構成されるヒートポンプ駆動部211と、ヒートポンプ本体で発生される熱と水(冷温水)とを熱交換させて温水を生成する給湯タンク212とを具備してなる。そして、生成された温水が、図略のポンプ装置により前記熱パイプ22へ供給・循環され、その温水が保有する熱により床面101が加熱されるものである。また、前記ヒートポンプ駆動部211の動作を制御することで温水温度を調節し、これにより床面101の温度を調節できるようになっている。
このような温水式の床暖房パネル20に代えて、各種の床暖房パネルを適用することができる。例えば、発熱電線を蛇行状に配線したパネル部材、面ヒータを組み込んだパネル部材等、電気ヒータを用いた電気式の床暖房パネルを用いることもできる。この他、各種の床暖房パネルを用いることができ、要するに床面101の加熱が可能であって、床面101の温度調整が可能なものであれば良い。
パネル温度センサ30は、床暖房パネル20の表面に配置され、その表面温度を計測するものである。このパネル温度センサ30としては、熱電対、放射熱温度センサ等の各種温度センサを用いることができる。室温センサ40は、室内100における所定の領域の気温を直接的又は間接的に計測するものであり、例えば接触式センサとしてはサーミスタ等、非接触式センサとしては赤外線温度センサ等を用いることができる。
制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ装置、入出力インターフェイス、A/D変換器等を備えた汎用コンピュータ(パーソナルコンピュータ等)であり、前記メモリ装置の所定領域内に記憶された制御プログラムに従って各部を協働させ、床暖房パネル20による床面101の温度制御を行うものである。この制御装置50の機能構成については後記で詳述する(図4参照)。
以上のように構成された床暖房装置Sにおいて、本発明では、パネル温度センサ30により計測される床暖房パネル20の温度tと、室温センサ40により計測される室内気温tとに基づいて室内の平均放射温度tを求め、当該室内100の室内環境における、前記平均放射温度tと前記室内気温tとを用いて求められる作用温度Tが所定の快適範囲に維持されるように床暖房パネル20の発熱温度が制御装置50により制御される。
本発明においては、床暖房環境下の快適性は、床暖房パネル20が敷設された室内100の室内気温tと、当該室内100における平均放射温度tとを用いて次の(1)式で求められる作用温度Tにより評価される。
=(t+t)/2 ・・・(1)
作用温度Tは本来、放射と対流との熱伝達率の重みつき平均として定義されているが、床暖房の設計式では放射と対流とを厳密に区別する必要はないので、上記(1)式のように相加平均で表される慣用式を使用することができる。
ここで、上記平均放射温度tは、次の(2)式で表される。
=Fb−p+(1−Fb−p)t ・・・(2)
但し、t :床暖房パネルの温度(平均温度)[℃]
:床暖房パネルを除く周壁平均表面温度[℃]
b−p:人体から床を見る形態係数[ND]
図2に、上記(1)、(2)式の要素と室内100との関係を概略的に示す。図2に示すように、床暖房パネルの温度tは、床暖房パネル20表面の平均温度であり、必要に応じて多点温度計測を行って求められる温度パラメータである。室内気温tは、室内100の床面101から所定高さのポイントにおける気温であり、必要に応じて、所定高さ平面内で多点温度計測を行って求められる温度パラメータである。周壁平均表面温度tは、室内100の壁面、すなわち床面101、側壁面103及び天井面104のうち、床暖房パネル20の敷設面を除く面の平均表面温度である。従って、床面101において床暖房パネル20が敷設されていない周縁部も含んだ平均表面温度である。
形態係数Fb−pは、床暖房パネル20から人体Hがどのくらい放射熱を受けるかを示す係数である。この係数は、室内100への床暖房パネル20の敷設態様により予め定められる。本実施形態において、この形態係数Fb−pの算出方法は次の通りとした。
図3(a)に示すように、先ず、正射影型の魚眼レンズ(ニッコール180゜−OP;株式会社ニコン商品名)を装着した35mmカメラ71を、所定高さに設置された人体形状の置換体としての立方体7の、上下の水平面、及び前後左右の鉛直面の合計6面に取り付け(図は立方体7の下の水平面に取り付けている例を示す)、2π立体角視野の写真撮影を行う。図3(b)は、カメラ71で撮影された画像を示している。そして、カメラ71の視界領域である円形の全面積CSのうち、プラニメータを用いて床暖房パネル20の敷設面積ASの占める面積を算出し、円形の全画面CSの面積で除すことによって、立方体7の各面から床面を見た形態係数(=AS/CS)を求める。
次いで、人体形状を立方体7に置き換えたことによる、立方体各面の重み係数を乗じ、これらを全て加算することで、最終的に人体形状から床を見る形態係数とした。すなわち、形態係数Fb−pは、次の(3)式で算出するものとした。
b−p=φ2F2-f+φ3F3-f+φ4F4-f+φ5F5-f+φ6F6-f
ここで、φ1+φ2+φ3+φ4+φ5+φ6=1 ・・・(3)
但し、Fi-f:立方体の第i面(i=1〜6)から床を見る形態係数[ND]
φi:人体形状に対応した立方体の第i面の重み係数[ND]
i=1は上向き面
続いて、床暖房パネルの温度tと、室内気温tとを用いて上記平均放射温度tを求める式が導出される過程について説明する。まず、室内100の室内気温tと全周壁平均表面温度との関係が把握されているとすれば、床暖房パネル温度tは既知(温度センサで測定可能)であるので、床暖房パネル温度tを除いた周壁表面温度を知見することができる。そこで、室内気温tと全周壁平均表面温度との関係について検討する。室内側の壁表面を境界とする、室内の空気についての熱収支を式で表すと、放射は関与しないので、次の(4)式の通りとなる。
αcp(t−t)=Aαcw(t−t)+nCρV(t−t)・・・(4)
但し、t:外気温[℃]
αcp:床暖房パネル表面の対流熱伝達率[Wm−2−1
αcw:床暖房パネルを除く周壁の対流熱伝達率[Wm−2−1
:床暖房パネルの面積[m
:床暖房パネルを除く周壁の面積[m
n:換気回数[h−1]=3600−1[s−1
:空気の定圧比熱[kJkg−1−1
ρ:空気の密度[kgm−3
V:室容積(室内の容積)[m
床暖房では、熱流の向きが上向きとなって空気流動が活発となり、対流熱伝達率が増大する。従って、天井、床を含めて、周壁の場所による対流熱伝達率の相違も少なくなることから、αcpとαcwとが同一であると扱い、
αcp=αcw=α ・・・(5)
とおくと、上記(4)式は、次の(6)式のように変形される。
(A+A+nCρV/α)t=A+A+nCρVt/α
・・・(6)
ここで、床暖房パネルを含めた全周壁面積A[m]、全周壁平均表面温度t[℃]を用いると、
A=A+A ・・・(7)
t=(A+A)/A ・・・(8)
となるので、上記(6)を変形して整理すると、
αA(t−t)=nCρV(t−t)・・・(9)
となる。この(9)式が、室内気温tと全周壁平均表面温度tとの関係を表す式である。すなわち、室内気温tと全周壁平均表面温度tとの温度差は換気量(換気回数n)に依存する関係であると言うことができる。つまり、換気回数n=0とすれば、室内気温tは全周壁平均表面温度tと一致する。
一般に、床暖房パネルによる室内暖房が安定的に行われた場合、室内気温tよりも全周壁平均表面温度tの方が0.4℃程度高くなる。下記の表1は、一般住宅のリビングダイニングキッチン(LDK)構造部において、平面4.5m×6.0m、天井高2.45mのリビングの床中央部に、3636mm×4848mmサイズの電気式床暖房パネルを敷設し、該床暖房パネルによる暖房運転を行ったときの、床中央部の床上50cmの室内気温tと、全周壁平均表面温度tとの推移を記録したものである。
Figure 0004723300
表1に示すように、床暖房の運転開始後2時間程度は室内気温t及び全周壁平均表面温度tの変化が急激で、両者はほぼ同等であるが、3時間目(13時)以降は温度が安定し、室内気温tと全周壁平均表面温度tとの温度差は、0.4℃前後となっていることが分かる。ここで、この0.4℃程度の温度差が、当該室内に対するどれだけの換気量(換気回数n)に相当するかを、上記(9)式に実測値を代入して算定すると、換気量=40m/h程度となる。これを換気回数nに換算すると、n=0.6回/hである。また、換気回数n=0.5回/hに相当する換気量を室内気温tと全周壁平均表面温度tとの温度差に逆換算すると、0.3℃程度に相当する。
ところで、0.3℃という温度差は、通常の温度計測では誤差範囲である。従って、室内気温tと全周壁平均表面温度tとの温度差が0.3℃以下であれば、両者は近似的に等しいと扱うことができ、t=tとして差し支えない。このことから、上記(2)式で示した平均放射温度tとしては、t=t、及び(7)式、(8)式の関係から、次の(10)式を用いることができる。
=Fb−p+(1−Fb−p)(At−A)/(A−A) ・・・(10)
この(10)式は、上掲の(b)式に相当するものである。以上より、0.3℃という温度差に相当する換気回数n=0.5回/h以下の場合(n≦0.5の場合)には、(10)式に基づき平均放射温度tを求めれば良いことになる。
これに対し、換気回数nが0.5回/hを超える場合(n>0.5の場合)は、(9)式に従って、換気量を考慮して平均放射温度tを次の(11)式により求める必要がある。
=Fb−p+(1−Fb−p)[At−A+nCρV(t−t)/α]/(A−A) ・・・(11)
この(11)式は、上掲の(a)式に相当するものである。なお(11)式において、係数としては次の値を用いることができる。
空気の定圧比熱C:1.007[kJkg−1−1] 20℃において
空気の密度ρ:1.206[kgm−3] 20℃において
対流熱伝達率α:3.8[Wm−2−1
また、上記の床暖房パネルの面積A、全周壁面積A、室容積Vは、設計の際に指定される固定値である。さらに、換気回数n及び外気温tも、設計の際に固定値として与えられる。なお、建築基準法では、換気回数nを0.5回/h以上とすることが規定されていることから、新築住居には(11)式が適用され、所定の換気回数nが設計値として与えられる。外気温tは、地域特性、季節などを考慮して、平均的な温度が固定値として与えられる。
一方、形態係数Fb−pは、例えば床座人体形状から床暖房パネルを見るものとして設計する場合には、次の数値を推奨値として与えることができる。
床暖房パネル面積が大きい室中央部での上限 0.50
一般住宅の部屋の中央部 0.40
床暖房パネルの縁の近傍 0.30
床暖房パネルの四隅の近傍 0.23
以上のように、(10)式若しくは(11)式を用いて平均放射温度tを求め、さらには(1)式を用いて作用温度Tを算出して床暖房の快適性を評価するに際し、室内気温tと、床暖房パネル温度tとを計測して与えれば、作用温度Tを算出できるようになる。すなわち、放射温度計を用いずとも作用温度Tを算出でき、かかる作用温度Tに基づき、床暖房パネル20の発熱温度を制御することで、室内100をユーザにとって快適な環境に維持できるようになる。
続いて、本実施形態にかかる床暖房装置Sの制御に関わる構成について説明する。図4は、上記制御装置50の機能構成を示す機能ブロック図である。この制御装置50は、A/D変換部51、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)53、温度制御部54、データ格納部55及び全体制御部56を備えて構成されている。
A/D変換部51は、所定のサンプリング周期でパネル温度センサ30及び室温センサ40により検出されたアナログ温度計測データを取得し、該計測データ信号を所定の増幅度で増幅すると共に、デジタル信号に変換する。
RAM52には、制御装置50の各部で求められるデータ類が一時的に格納される。なお、前記A/D変換部51により変換されたデジタル計測データ信号も、このRAM52一時的に格納される。ROM53には、当該床暖房装置Sの制御用プログラム等が格納される。
温度制御部54は、平均放射温度算出部541、作用温度算出部542、比較部543及び温度制御信号生成部544を備えて構成されている。平均放射温度算出部541は、パネル温度センサ30及び室温センサ40により検出された床暖房パネル温度t及び室内気温tを、上記(10)式若しくは(11)式に適用して、平均放射温度tを求める演算を行う。作用温度算出部542は、前記平均放射温度算出部541で求められた平均放射温度tと、室温センサ40により検出された室内気温tとを、上記(1)式に適用して作用温度Tを算出する演算を行う。
比較部543は、作用温度算出部542により算出された作用温度Tと、快適範囲として設定されている快適作用温度(後述の作用温度記憶部552に格納されている)とを比較し、両者の乖離度合いを求める演算を行う。この比較部543で求められる作用温度Tと快適作用温度との温度差は、室内100が快適な環境であるか否かを判定する指標ともなる。
上記の快適作用温度は、例えばASHRAE快適線図を参照して設定することができる。図5は、1972年版のASHRAEハンドブックに掲載されたASHRAE標準有効温度(SET)線図に基づいて、社団法人空気調和衛生工学会が温度単位を℃に書き改めた線図である。この線図に基づくならば、相対湿度=50%を基準とした場合、床暖房が専ら運転される冬季にあっては、快適作用温度は20℃〜24℃の範囲であり、このような温度範囲内で快適作用温度を設定することができる。
温度制御信号生成部544は、現状の室内気温t及び平均放射温度t、算出された作用温度T、比較部543で算出された乖離度合いに関するデータ等を参照データとし、作用温度Tが快適作用温度範囲に至るよう(快適作用温度範囲に維持されるよう)、ヒートポンプ駆動部211に対する駆動制御信号を生成する。例えば、現状の作用温度Tが、快適作用温度よりも2℃低い場合、この2℃の乖離を0にするために必要な床暖房パネル温度t及び室内気温tを上記(1)式、(10)式若しくは(11)式に基づいて求めて目標温度とし、この目標温度に到達させるのに必要な床暖房パネル20の発熱温度を求める。そして、前記床暖房パネル20の発熱温度に応じて、ヒートポンプ駆動部211に対する駆動制御信号を生成するものである。
データ格納部55は、前記温度制御部54における各種演算に必要なデータが格納される機能部であり、パラメータ記憶部551と作用温度記憶部552とを備えている。パラメータ記憶部551には、前記平均放射温度算出部541における演算において用いられるパラメータが格納されている。具体的には、上記(10)式若しくは(11)式、及びこれらの式において用いられる形態係数Fb−p、床暖房パネルの面積A、室内の全周壁面積A、空気の定圧比熱C、空気の密度ρ、壁表面の対流熱伝達率α、換気回数n、室容積V、及び外気温t等の数値データが格納されている。
作用温度記憶部552には、快適作用温度である制御目標温度データが格納される。この制御目標温度データは、上述の図5に示したASHRAE標準有効温度(SET)腺図に基づき、季節、部屋の形状、ユーザの属性等に応じて、適宜な数値を設定値として定めることができる。
全体制御部56は、各部の動作制御を行うもので、先ず、パネル温度センサ30及び室温センサ40から所定のサンプリング周期でアナログ温度計測データを制御装置50へ取り込ませる動作制御や、操作部60から与えられるユーザの操作指示信号に応じてヒートポンプ駆動部211やその他の機器の動作制御を行う。さらに、RAM52へ計測データを一時的に格納させたり、ROM53から動作プログラムを読み出し、RAM52に格納されている計測データに基づき温度制御部54に温度制御のための演算を実行させたりする制御を行う。
以上の通り構成された本実施形態にかかる床暖房装置Sの動作について説明する。図6は、床暖房装置Sの基本的な制御動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは、床暖房装置Sが起動された直後の温度変化期(温度上昇期)を過ぎて、安定運転状態に達した状態における制御動作を示している。因みに、起動直後から安定運転期までは、作用温度記憶部552に格納されている快適作用温度を目標温度として、該目標値に近付ける運転制御が実行される。
床暖房装置Sの運転が開始され安定期に入ると、パネル温度センサ30及び室温センサ40から温度計測データを取得するサンプリング時間であるか否かが確認され(ステップS1)、サンプリング時間が到来すると(ステップS1でYES)、全体制御部56によりパネル温度センサ30及び室温センサ40から、床暖房パネル温度t及び室内気温tについてのアナログ温度計測データが、A/D変換部51に取得される(ステップS2)。なお、温度計測データを取得するサンプリング周期は、5〜10分程度が適当である。前記アナログ温度計測データは、A/D変換部51にてデジタルデータに変換され、RAM52に一時的に格納される。
次に、温度制御部54の平均放射温度算出部541により、ステップS2で取得された床暖房パネル温度t及び室内気温t、並びにパラメータ記憶部551に格納されている係数値を使用して、上記(10)式若しくは(11)式に基づき平均放射温度tが求められる(ステップS3)。続いて、作用温度算出部542により、求められた平均放射温度tと、前記室内気温tとを使用して、上記(1)式に基づき作用温度Tが算出される(ステップS4)。
そして、比較部543により、ステップS4で算出された作用温度Tと、作用温度記憶部552に格納されている快適作用温度とが比較され、両者の乖離度合いを求める演算が行われる(ステップS5)。比較部543にて得られた数値が快適範囲であるか否か(快適範囲に維持されているか)が確認され(ステップS6)、快適範囲でない場合(ステップS6でNO。ここでは、作用温度Tが低く寒いと感じられる場合となる)、床暖房パネル20による床面101の加熱が実行される。
すなわち、温度制御信号生成部544により、床暖房パネル温度t及び室内気温tから算出される作用温度Tを、快適作用温度範囲に至らせることができるような(快適作用温度範囲に維持されるような)床暖房パネル20に対する温度制御信号、つまりヒートポンプ駆動部211に対する駆動制御信号が生成される(ステップS7)。そして、この駆動制御信号に基づき、所定時間ヒートポンプ装置21が駆動され、目標温度に到達させることが可能な温度とされた温水が熱パイプ22へ供給されるものである(ステップS8)。
その後、床暖房装置Sの運転終了指令があるか否かが確認され(ステップS9)、終了指令がない場合(ステップS9でNO)は、ステップS1に戻って処理が繰り返される。なお、ステップS6で快適範囲であると判定された場合も、ステップS9を経由してステップS1に戻る。一方、床暖房装置Sの運転終了指令がある場合(ステップS9でYES)は、処理が終了される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の実施形態を採ることができる。例えば、上記実施形態では、床面101の温度と室内の気温とを調整するシステムを例示したが、床面温度に加えて、壁面103または天井104の温度を制御する場合も、上記の手法を同様にして適用することができる。
また、上述の床暖房装置Sとしてではなく、該床暖房装置Sに備えられているコンピュータに制御動作を実行させる制御プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。若しくは、制御装置50(或いはヒートポンプ装置21)が備えるROM53などの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
本発明の床暖房装置Sの構成を概略的に示す構成図である。 発明で用いられる快適性評価算定式の要素と室内との関係を概略的に示す説明図である。 形態係数Fi−pの算出方法に関する説明図である。 制御装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 1972年版のASHRAEハンドブックに掲載されたASHRAE標準有効温度(SET)線図に基づいて、社団法人空気調和衛生工学会が温度単位を℃に書き改めた線図である。 本発明の床暖房装置Sの動作フローを示すフローチャートである。
符号の説明
100 室内
101 床面
20 床暖房パネル
21 ヒートポンプ装置
211 ヒートポンプ駆動部
22 熱パイプ
30 パネル温度センサ
40 室温センサ
50 制御装置(制御手段)
51 A/D変換部
52 RAM
53 ROM
54 温度制御部
541 平均放射温度算出部
542 作用温度算出部
543 比較部
544 温度制御信号生成部
55 データ格納部
551 パラメータ記憶部
552 作用温度記憶部
56 全体制御部
S 床暖房装置

Claims (5)

  1. 室内の床下に床暖房パネルを配置して床面を加熱するよう構成された床暖房装置を、前記床面からの放射熱の影響を考慮して温度制御する方法において、
    前記床暖房パネルの温度tと室内の気温tとを計測し、これらの計測値から室内の平均放射温度tを求め、前記室内環境における、前記平均放射温度tと前記室内気温tとを用いて次式で求められる作用温度T
    =(t+t)/2
    が所定の快適範囲に維持されるように前記床暖房パネルの発熱温度を制御するに際し、
    前記平均放射温度tを次式に基づき算出することを特徴とする床暖房装置の温度制御方法。
    n>0.5の場合
    =Fb−p+(1−Fb−p)[At−A+nCρV(t−t)/α]/(A−A
    n≦0.5の場合
    =Fb−p+(1−Fb−p)(At−A)/(A−A
    但し、Fb−p:人体から床を見る形態係数、t:床暖房パネルの温度、t:室内気温、A:床暖房パネルの面積、A:Aを含む室内の全周壁面積、C:空気の定圧比熱、ρ:空気の密度、α:壁表面の対流熱伝達率、n:換気回数、V:室容積、t:外気温
  2. 室内の床下に配置される床暖房パネルと、該床暖房パネルの温度tを計測するパネル温度センサと、室内の気温tを計測する室温センサと、前記床暖房パネルの発熱温度を制御することで床面の温度を調節する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記室内環境における、平均放射温度tと前記室内気温tとを用いて次式で求められる作用温度T
    =(t+t)/2
    が快適範囲に維持されるように制御を行うものであって、
    少なくとも前記パネル温度センサにより検知される床暖房パネル温度tと、前記室温センサにより検知される室内気温tとを取得して前記平均放射温度tを算出する平均放射温度算出部と、
    前記作用温度Tの快適範囲である快適作用温度を記憶する記憶部と、
    算出された平均放射温度tを用いて作用温度Tを求め、該作用温度Tと前記快適作用温度との乖離に応じて前記床暖房パネルの発熱温度を制御する温度制御部とを具備することを特徴とする床暖房装置。
  3. 前記平均放射温度算出部は、前記平均放射温度tを次式に基づき算出することを特徴とする請求項2記載の床暖房装置。
    n>0.5の場合
    =Fb−p+(1−Fb−p)[At−A+nCρV(t−t)/α]/(A−A
    n≦0.5の場合
    =Fb−p+(1−Fb−p)(At−A)/(A−A
    但し、Fb−p:人体から床を見る形態係数、t:床暖房パネルの温度、t:室内気温、A:床暖房パネルの面積、A:Aを含む室内の全周壁面積、C:空気の定圧比熱、ρ:空気の密度、α:壁表面の対流熱伝達率、n:換気回数、V:室容積、t:外気温
  4. 室内の床下に配置される床暖房パネルと、該床暖房パネルの温度tを計測するパネル温度センサと、室内の気温tを計測する室温センサと、前記床暖房パネルの発熱温度を制御することで床面の温度を調節する制御手段とを備える床暖房装置の制御プログラムであって、コンピュータに、
    前記パネル温度センサから床暖房パネル温度t情報を取得させる第1ステップと、
    前記室温センサから室内気温t情報を取得させる第2ステップと、
    前記制御手段に、前記室内環境における、平均放射温度tと前記室内気温tとを用いて次式で求められる作用温度T
    =(t+t)/2
    が快適範囲に維持されるように前記床暖房パネルの発熱温度を制御させる第3ステップと、を実行させる制御プログラムであって、
    前記第3ステップとして、
    前記床暖房パネル温度tと室内気温tとから、所定の演算式を用いて平均放射温度tを算出するステップと、
    算出された平均放射温度tを用いて作用温度Tを求めるステップと、
    前記作用温度Tの快適範囲である快適作用温度を記憶する記憶部から前記快適作用温度を読み出し、前記作用温度Tと前記快適作用温度とを比較するステップと、
    前記作用温度Tと前記快適作用温度との乖離度合いに応じて、前記床暖房パネルの発熱温度を制御する制御信号を生成するステップと
    コンピュータに実行させることを特徴とする床暖房装置の制御プログラム。
  5. 前記平均放射温度tを算出する所定の演算式が、次式からなることを特徴とする請求項4記載の床暖房装置の制御プログラム。
    n>0.5の場合
    =Fb−p+(1−Fb−p)[At−A+nCρV(t−t)/α]/(A−A
    n≦0.5の場合
    =Fb−p+(1−Fb−p)(At−A)/(A−A
    但し、Fb−p:人体から床を見る形態係数、t:床暖房パネルの温度、t:室内気温、A:床暖房パネルの面積、A:Aを含む室内の全周壁面積、C:空気の定圧比熱、ρ:空気の密度、α:壁表面の対流熱伝達率、n:換気回数、V:室容積、t:外気温
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