JP4723177B2 - 位置情報取り込みシステム - Google Patents

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Description

本発明は、建造物の外部で測位情報を受信して、その測位情報を建造物の内部に放送することによって、建造物の内部に設置された複数の通信機器の少なくとも1つの通信機器は測位情報を元に自己の位置を検出し、上記少なくとも1つを除くその他の通信機器は既に位置の確定した通信機器との間の距離と既に確定している位置とを元に自己の位置を検出する位置情報取り込みシステム及び位置情報取り込み方法に関する。また、上記建造物の内部に設置された自己の位置が確定した複数の通信機器は、相互に自己以外の他の通信機器の位置を管理して、他の通信装置の移動の有無を判定する位置情報取り込みシステム及び位置情報取り込み方法に関する。
従来の通信機器の位置情報を検出して、検出した位置情報を利用する発明に、通信機器のアドレスと位置情報とを対応させて管理して、ネットワークで接続された通信機器との間で通信を行う場合の経路を選択する際にアドレスに対応した位置情報を参照して最短経路を選択するものがある。例えば、「特開2003−234686号公報」と、「特開2000−299690号公報」と、「特開2003−131972号広報」と、「特開2003−524309号広報」と、「特開2002−176444号広報」とがある。特に、「特開2003−234686号公報」に記載された発明では、第1のノードから第2のノードに対して信号を転送する際に、第2のノードの位置の特定を試み、第2のノードの位置を特定したことに対応して、信号を第2のノードに送信することと、第2のノードの位置を特定しなかったことに対応して、信号を受信した方向を特定して受信した方向から離すように信号を送信すること行う。また、第1のノードと第2のノードとは、測位機能を有して自己の位置を検出する。
特開2003−234686号公報 特開2000−299690号公報 特開2003−131972号広報 特開2003−524309号広報 特開2002−176444号広報
上記した従来の発明では、通信機器自らが測位機能を有して、自己の位置を検出した後で、検出した位置情報をネットワークに利用することを主眼としていた。また、通信機器が屋外にあれば従来からある静止衛星やGPS(グローバル・ポジショニング・システム)衛星や準天頂衛星等の測位情報を送信する機能を備えた衛星から測位情報を受信して、自己の位置を検出できた。しかし、通信機器が屋内にある場合には、測位情報を受信することは難しく、自己の位置を検出できないという問題があった。
また、検出した位置情報はネットワークの経路を選択する場合に使用されていた。通信機器が複数ある場合に、通信装置が互いに他の通信装置の位置を管理して他の通信装置の設置状況を監視することができなかった。
また、発明の対象はもともと通信機能を有している装置であったため、通信機能を有していないものの位置を検出することはできなかった。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、屋内にある通信機器の位置を容易に検出することを目的とする。
また、通信機器は相互に他の通信機器の位置情報を管理して、他の通信機器の設置状況を監視することを目的とする。
また、もともと通信機能を有していないものに対して、容易に通信機能を付加して位置を検出できるようにすることを目的とする。
また、少なくとも1つの通信機器が測位情報を受信する機能を有し、他の通信機器は必ずしも測位情報を受信する機能を有することなく自己の位置を検出することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明に係る通信機器は、測位受信機器1からの測位情報と、測位受信機器1と自己との間の距離と、測位受信機器2からの測位情報と、測位受信機器2と自己との間の距離と、上記測位受信機器1と上記測位受信機器2との間の距離とに基づいて、自己の位置を測位することを特徴とする。
本発明に係る通信機器は、測位受信機器からの測位情報と、測位受信機器と自己との間の距離と、他機器からの位置情報と、他機器と自己との間の距離と、上記測位受信機器と上記他機器との間の距離とに基づいて、自己の位置を測位することを特徴とする通信機器。
本発明に係る通信機器は、他機器1からの位置情報と、他機器1と自己との間の距離と、他機器2からの位置情報と、他機器2と自己との間の距離と、上記他機器1と上記他機器2との間の距離とに基づいて、自己の位置を測位することを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、測位情報を受信して、受信した測位情報を放送する複数の測位受信機器と、上記複数の測位受信機器のうち少なくとも2つの測位受信機器が放送した測位情報を受信できる場所に設置された第1の通信機器とを備え、上記第1の通信機器は、上記少なくとも2つの測位受信機器が放送した測位情報を受信する第1の受信部と、上記第1の受信部が受信した測位情報の放送元の測位受信機器間の距離を取得し、取得した距離と、上記第1の受信部が受信した測位情報と、上記第1の受信部が受信した測位情報の放送元の測位受信機器と自己との間の距離とに基づいて、自己の位置を示す位置情報を検出して登録する第1の位置検出部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、測位情報を受信して、受信した測位情報を放送する測位受信機器と、位置情報を放送する第1の通信機器と、上記第1の通信機器を少なくとも含む既に自己の位置情報の検出が終了している他の通信機器が放送した位置情報と、上記測位受信機器が放送した測位情報とを受信できる位置に設置された第2の通信機器とを備え、上記第2の通信機器は、上記他の通信機器が放送した位置情報と、上記測位受信機器が放送した測位情報とを受信する第2の受信部と、上記測位受信機器と上記第2の受信部が受信した位置情報の放送元の他の通信機器との間の距離を取得し、取得した距離と、上記第2の受信部が受信した位置情報と、上記第2の受信部が受信した位置情報の放送元の他の通信機器と自己との距離と、上記第2の受信部が受信した測位情報と、上記測位受信機器と自己との距離とに基づいて、自己の位置を示す位置情報を検出して登録する第2の位置検出部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、位置情報を放送する第1と第2の通信機器と、上記第1の通信機器と上記第2の通信機器とがそれぞれ放送した位置情報を受信できる位置に設置された第3の通信装置とを備え、上記第3の通信機器は、上記第1と第2の通信機器がそれぞれ放送した位置情報を受信する第3の受信部と、上記第1の通信機器と上記第2の通信機器との間の距離とを取得し、取得した距離と、上記第3の受信部が受信したそれぞれの位置情報と、上記第1の通信機器と自己との間の距離と、上記第2の通信機器と自己との間の距離とに基づいて、自己の位置情報を検出して登録する上記第3の位置検出部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、上記第1の通信機器は、自己の位置情報を記憶して位置情報として放送する位置放送機器を備えたことを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、上記第1と第2の通信機器はそれぞれ、自己の位置情報を記憶して位置情報として放送する位置放送機器を備えたことを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、上記位置放送機器は、電子タグにより構成する機器であることを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、上記第1の通信機器は、自己を識別する第1の識別情報を第1の通信機器の位置情報とともに放送し、上記第2の受信部は、上記第1の通信機器が放送した上記第1の識別情報を受信し、上記第2の通信機器は、さらに、上記第2の受信部が受信した第1の通信機器の位置情報と上記第1の識別情報とを対応して登録する第2の他機器情報登録部と、上記第2の他機器登録部が登録した上記第1の識別情報をあて先とする上記第1の通信機器の設置状態を確認する確認情報を生成して、生成した確認情報を上記第1の通信機器の位置情報の示す方向に無線送信する第2の確認部と、上記第2の確認部が無線送信した確認情報に対する応答情報の受信の有無を確認して、応答情報の受信がなかった場合に上記第1の通信機器が移動されたことを判定して上記第1の通信機器の移動を通知する第2の移動判定部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、上記第2の通信機器は、さらに、自己を識別する第2の識別情報を上記第2の通信機器の位置情報とともに放送し、上記第1の受信部は、上記第2の通信機器の位置情報と第2の識別情報とを受信し、上記第1の通信機器は、さらに、上記第1の受信部が受信した第2の通信装置の位置情報と上記第2の識別情報とを対応して登録する第1の他機器情報登録部と、上記第1の他機器登録部が登録した上記第2の識別情報をあて先とする上記第2の通信機器の設置状態を確認する確認情報を生成して、生成した確認情報を上記第2の通信機器の位置情報の示す方向に無線送信する第1の確認部と、上記第1の確認部が送信した確認情報に対する応答情報の受信の有無を確認して、応答情報の受信がなかった場合に上記第2の通信機器が移動されたことを判定して上記第2の通信機器の移動を通知する第1の移動判定部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込み方法は、少なくとも2機の測位受信機器により、測位情報をそれぞれ受信して、受信した測位情報をそれぞれ放送する測位情報放送工程と、上記少なくとも2つの測位受信機器が放送した測位情報を受信できる場所に設置された第1の通信機器により、
上記測位情報放送工程によって放送された測位情報を受信する第1の受信工程と、上記第1の受信工程によって受信された測位情報の放送元の測位受信機器間の距離を取得し、取得した距離と、上記第1の受信工程によって受信された測位情報と、測位受信機器と自己との間の距離とに基づいて、自己の位置情報を検出して登録する第1の位置検出工程とを有することを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込み方法は、測位受信機器により、測位情報を受信して、受信した測位情報を放送する測位情報放送工程と、第1の通信機器により、位置情報を放送する第1の放送工程と、上記第1の通信機器が放送した位置情報と、上記測位受信機器が放送した測位情報とを受信できる位置に設置された上記第2の通信機器により、上記第1の放送工程により放送された位置情報と、上記測位情報放送工程により放送された測位情報とを受信する第2の受信工程と、上記測位受信機器と上記第1の通信機器との間の距離を取得し、取得した距離と、上記第2の受信工程によって受信された位置情報と、上記第1の通信機器と自己との間の距離と、上記第2の受信工程によって受信された測位情報と、上記測位受信機器と自己との間の距離とに基づいて、自己の位置を示す位置情報を検出して登録する第2の位置検出工程とを有することを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込み方法は、第1の通信機器のより、位置情報を放送する第1の放送工程と、第2の通信機器のより、位置情報を放送する第2の放送工程と、上記第1の通信機器と上記第2の通信機器とがそれぞれ放送した位置情報を受信できる位置に設置された第3の通信装置により、上記第1の放送工程により放送された位置情報と、上記第2の放送工程により放送された位置法情報とを受信する第3の受信工程と、上記第1の通信機器と上記第2の通信機器との間の距離を取得し、取得した距離と、上記第3の受信工程により受信されたそれぞれの位置情報と、上記第1の通信機器と自己との間の距離と、上記第2の通信機器と自己との間の距離とに基づいて、自己の位置情報を検出して登録する上記第3の位置検出工程とを有することを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込み方法は、上記第1の放送工程は、自己を識別する第1の識別情報を上記第1の通信装置の位置情報とともに放送し、上記第2の受信工程は、上記第1の通信装置の位置情報とともに上記第1の識別情報を受信し、上記位置情報取り込み方法は、さらに、上記第2の通信機器により、上記第2の受信部工程によって受信した第1の通信装置の位置情報と上記第1の識別情報とを対応して登録する第2の他機器情報登録工程と、上記第2の他機器登録工程が登録した上記第1の識別情報をあて先とする上記第1の通信機器の設置状態を確認する確認情報を生成して、生成した確認情報を上記第1の通信装置の位置情報の示す方向に無線送信する第2の確認工程と、上記第2の確認工程が送信した確認情報に対する応答情報の受信の有無を確認して、応答情報の受信がなかった場合に上記第1の通信機器が移動されたことを判定して上記第1の通信機器の移動を通知する第2の移動判定工程とを有することを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込み方法は、上記位置取り込み方法は、さらに、上記第2の通信機器により、上記第2の通信装置の位置情報とともに、自己を識別する第2の識別情報を放送する第2の放送工程を有し、上記第1の受信工程は、上記第2の通信装置の位置情報と第2の識別情報とを受信し、上記第2の通信機器により、上記第1の受信工程によって受信した第2の通信装置の位置情報と上記第2の識別情報とを対応して登録する第1の他機器情報登録工程と、上記第1の他機器登録工程によって登録した上記第2の識別情報をあて先とする上記第2の通信機器の設置状態を確認する確認情報を生成して、生成した確認情報を上記第2の通信装置の位置情報の示す方向に無線送信する第1の確認工程と、上記第1の確認工程によって送信した確認情報に対する応答情報の受信の有無を確認して、応答情報の受信がなかった場合に上記第2の通信機器が移動されたことを判定して上記第2の通信機器の移動を通知する第1の移動判定工程とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、上記第2の受信部は、自己の位置情報の検出後、所定の間隔毎に上記第1の通信機器を少なくとも含む既に自己の位置情報の検出が終了している他の通信機器が放送した位置情報を受信して、受信した位置情報と上記第2の位置検出部が自己の位置情報を検出する場合に用いた位置情報とを比較して、上記第2の位置検出部が自己の位置情報を検出する場合に用いた位置情報の放送元の他の通信機器の移動を判定することを特徴とする。
本発明に係る位置情報取り込みシステムは、上記第3の受信部は、自己の位置情報の検出後、所定の間隔毎に上記第1の通信機器が放送した位置情報を受信して、受信した位置情報と上記第3の位置検出部が自己の位置情報を検出する場合に用いた第1の通信機器の位置情報とを比較して、上記第1の通信機器の移動を判定することと、所定の間隔毎に上記第2の通信機器が放送した位置情報を受信して、受信した位置情報と上記第3の位置検出部が自己の位置情報を検出する場合に用いた第2の通信機器の位置情報とを比較して、上記第2の通信機器の移動を判定することの、少なくともいずれか一方を行うことを特徴とする。
この発明の位置情報取り込みシステムは、建造物、例えばビルや船や倉庫の屋内であって、屋外からの電波を受信できない環境に設置されているものの位置情報を衛星からの測位情報を用いて容易に検出することがきる効果がある。また、測位情報を用いているので、全地球的な位置情報を検出できる。
また、屋内に設置されている複数のもののうち、少なくとも1つについて測位情報を用いて位置情報を検出できれば、その他のものの位置情報は、位置情報を確定できたものと位置情報を検出しようとするものとの間の距離及び、確定している位置情報とから容易に検出できる。このため、少なくとも1つのものは測位情報を受信できる場所に設置しなければならないが、その他のものは、既に自己の位置情報が確定しているものからの位置情報を受信できる位置に設置するか、1つの測位情報と既に自己の位置情報が確定している1つ以上のものからの位置情報を受信できる位置に設置すればよい。このため、設置場所を柔軟に決定できる効果がある。
実施の形態1.
この実施の形態1では、建造物の外部で測位情報を受信して、受信した測位情報を建造物の内部に放送する測位受信機器と、建造物の内部に設置されて測位受信機器から測位情報を受信するとともに測位受信機器と自己との距離を検出し、検出した距離と測位情報とから自己の位置情報を検出する第1の通信機器とについて、一例を説明する。
図1は、この実施の形態1の位置情報取り込みシステムの構成図である。図1において、ビル100は、建造物の一例であり、建造物は人間が人工的に作ったものを指し、例えば、船や倉庫やトンネルや洞窟や地下街等でもかまわない。GPS(グローバル・ポジショニング・システム)衛星群200は、測位情報を送信する。衛星群としたのは、1機以上の静止衛星や1機以上のGPS衛星や1機以上の準天頂衛星等の測位情報を送信する機能を有する人工衛星により測位を行うためである。また、測位制度をあげるため、GPS衛星群200から直接測位情報を受信するのではなく、例えば国土位置情報システムPAS(三菱電機株式会社より提供されているGPS基準点による精密測位サービス)のPASデータセンターから放送される補正データを受信してもかまわない。測位受信機器12,13は、それぞれGPS衛星群200よりアンテナ10,14より測位情報を受信する。受信するタイミングは、所定の間隔、例えば5秒ごとや1分ごととする。所定の間隔は、システムの目的に合わせて設定できるものとする。また、アンテナ10,14は、GPS衛星群200より測位情報を確実に受信できるように、ビル100の外部に設置し、GPS衛星群200からの電波がさえぎられることがないように、ビル100の頂上に設置する。また、測位受信機器12,13とアンテナ10,14,11,15とは、建造物の内部に放送する測位情報を通信機器が受信しやすい場所に少なくとも2つの測位受信機器を設置する。図1の例では、測位受信機器12,13とアンテナ10,14とを、2つの対向する部屋の角に設置した。しかし、測位受信機器及び通信機器の設置される場所の環境によって、3つ或いはそれ以上の測位受信機を設置することが可能である。このように、測位受信機器12,13の設置数は、建造物の形状や測位受信機器を設置する場所に応じて決定する。
アンテナ11,15は、ビル100の内側に設置され、測位受信機器12,13が受信した測位情報をビル100の内部に向けて360度の方向へ無線で放送をする。
なお、「無線での放送」とは、電波及び光による通信を指すものとし、また、無指向性の発信源から情報を発信する場合、或いは、指向性の発信源から発信する方向を所定の時間周期で制御して、情報を発信するものを言う。。以下「無線での放送」についても同様とする。
通信機器21は、アンテナ11が放送した測位情報とアンテナ15が放送した測位情報とを、アンテナ23を介して受信できる位置に設置されている。通信機器21は、自己の位置情報を検出すると、検出した位置情報をアンテナ23から360度方向へ無線で放送する。通信機器31は、アンテナ11とアンテナ15とのいずれか一方が放送した測位情報と、通信機器21がアンテナ23より放送した位置情報とを、アンテナ32を介して受信できる位置に設置されている。通信機器31は、自己の位置情報を検出すると、検出した位置情報をアンテナ32から360度方向へ無線で放送する。通信機器33は、通信機器21がアンテナ23より放送した位置情報と、通信機器31がアンテナ32より放送した位置情報とを受信できる位置に設置されている。
ここで、親機、子機、孫機について説明する。
・ 親機 − 少なくとも2つの測位受信機器から測位情報をそれぞれ受信できる位置に設置されている通信機器、すなわち、2つ以上の測位情報を使用して自己の位置情報を検出する。
・ 子機 − 1つの測位受信機器から測位情報を受信できるとともに、すでに自己の位置情報の検出が終了している親機または他の子機または孫機の少なくともいずれか1つから位置情報を受信できる位置に設置されている通信機器、すなわち、1つの測位情報と1つ以上の位置情報を使用して三角測量により自己の位置情報を検出する。
・ 孫機 − すでに自己の位置情報の検出が終了している親機または子機または他の孫機の少なくとも2つから位置情報を受信できる位置に設置されている通信機器、すなわち、2つ以上の位置情報を使用して三角測量により自己の位置情報を検出する。
また、親機は設置場所が移動される等で2つ以上の測位情報を受信できなくなると、子機や孫機になる。また、子機は、設置場所が移動される等で1つの測位情報を受信できなくなると、孫機になり、2つ以上の測位情報を受信できるようになると、親機になることがある。また、孫機は、設置場所が移動される等で1つの測位情報と1つ以上の位置情報とを受信できるようになると、子機になり、2つ以上の測位情報を受信できるようになると、親機になることがある。
このように、親機、子機、孫機は、設置場所の受信状態によって変化する。
図1の例では、通信機器21は親機、通信機器31は子機、通信機器33は孫機である。
また、図1には、説明を容易にするため通信機器を3つ図示しているが、親機、子機、孫機に対応する通信機器はそれぞれ複数台設置されているものとする。
図2は、この実施の形態の測位受信機器12,13のブロック図である。図2において、測位受信機器12,13は、GPS衛星群200よりアンテナ10,14を介して測位情報を受信して図示しない記憶部に登録する受信登録部101を備える。受信登録部101が受信した測位情報は、送信部102に渡り、アンテナ11,15を介してビル100の内部へ360度の方向に向けて放送する。測位受信機器12,13は、ビル100の外壁或いは内壁に取り付けられるか、ビル100の外壁或いは内壁に埋め込まれるかして設置される。ただし、アンテナ11,15は、ビル100の内部に設置されるものとする。
図3は、この実施の形態の通信機器21,31,33のブロック図である。受信部110はアンテナ23,32,34を介して、測位情報或いは位置情報を受信する。上記したように測位情報と位置情報とは360度方向に放送される。このため、受信部11は同じ内容の測位情報や同じ内容の位置情報とを複数受信することが考えられる。このため、電波の強弱を判定して、電波の強い順に測位情報と位置情報とを受信する。例えば、一番強い電波を受信したところそれは測位受信情報であって、次に強い電波を受信したところまた測位情報であることがある。このため、電波の強い順に受信するとともに、受信した情報の内容をすでに受信済みの情報の内容と比較して、異なる内容の情報を少なくとも2つ受信する。また、受信部11は、測位情報または位置情報の受信時間を示す受信時間情報を通信機器が備える図示しない時計より取得する。また、測位受信機器も図示しない時計を備えるものとする。通信機器が備える時計と、測位受信機器が備える時計とは、時刻が完全に一致するものとする。
絶対位置検出部111は、受信部110より測位情報と位置情報とを受け取る。ここで、測位情報及び位置情報とは、緯度を示す緯度情報と経度を示す経度情報と、放送を行ったときの放送時間を示す放送時間情報とを有するものとする。測位情報の放送元の測位受信機器或いは位置情報の放送元の通信機器と自己との間の距離は、放送時間情報と受信時間情報との差により検出する。また、絶対位置検出部111は、受信部110が受信した測位情報の送信元の測位受信機器と位置情報の放送もとの通信機器との間の距離を取得する。放送時間情報と受信時間情報との差による距離の検出動作及び測位受信機器と通信機器との間の距離の取得動作についての詳細は、図4と図5の説明を行う際に説明する。
絶対位置検出部111は、検出及び取得した距離と測位情報、或いは、検出及び取得した距離と位置情報とを用いて、自己の位置情報を検出する。検出した自己の位置情報は、自己の絶対位置記憶部112に登録する。このとき、自己の位置情報を検出する際に使用した測位情報、位置情報、距離、識別情報とを自己の位置情報と対応させて登録してもかまわない。検出した自己の位置情報は、送信部113からアンテナ23,32,34を介して360度方向に放送する。位置情報を放送する通信機器と、位置情報を受信する通信機器との設置場所が互いに固定で、2つの通信機器との間の距離が固定の距離である場合には、絶対位置検出部111は、2つの通信機器との間の距離の検出を行わない。位置情報を受信する側の通信機器の図示しない記憶部に、位置情報を放送する側の識別情報に対応させて距離を示す距離情報を予め登録しておく。位置情報とともに放送元の識別情報を受信すれば、その識別情報を基に距離情報を取得できる。また、測位受信機器と通信機器との間の距離についても、測位受信機器と通信機器との設置場所が固定で変化することが無ければ、通信機器の図示しない記憶部に、測位情報を識別する識別情報に対応させて距離を示す距離情報とを予め登録しておく。測位情報とともに放送元の識別情報を受信すれば、その識別情報を基に距離情報を取得できる。また、複数の測位受信機器それぞれの設置場所が固定であると、測位受信機器間の距離は変わらないため、測位受信機器間の距離を測位情報を受信する側の通信機器の図示しない記憶部に、測位情報を放送する側の識別情報に対応させて距離を示す距離情報を予め登録しておく。測位情報とともに放送元の識別情報を受信すれば、その識別情報を基に距離情報を取得できる。また、距離情報を一元管理するデータベースを位置情報取り込みシステムに備えるようにしてもかまわない。このデータベースを通信機器からアクセスできるようにしておき、通信機器に距離情報を提供する。
図1では、通信機器21,31,33とをパーソナル・コンピュータであるように図示したが、パーソナル・コンピュータに図3の要素を有する通信機器が内蔵されているものとする。
図1では通信機器は一例としてパーソナル・コンピュータ(PC)のように図示した。しかし、電子タグ(「電子タグ」は例えば「IC(Integrated Circuit)タグ」であり、小型のICチップとアンテナに使う金属配線を組み合わせたものである)のような形状及び構造の小型の無線機器のようなものであってもかまわない。すなわち、通信機器を他のものに貼り付けたり、はめ込んだりできるような形状としてもかまわない。このような形状にすることによって、オフィス内の備品の設置位置管理や、倉庫内の荷物の位置管理や、貨物車両内の荷物の位置管理や、船内の設備や船荷の位置管理等が容易に行える。
図4は、通信機器21(親機)が自己の位置を検出する工程のフローチャート図の一例である。
図4において、S1では、測位受信機器12,13がアンテナ10,14を介して測位情報を受信し、受信した測位情報をアンテナ11,15からビル100の内部に向けて360度方向に放送する。この処理は、24時間リアルタイムに行ってもいいし、所定の時間間隔で行ってもかまわない。
S2では、通信機器21は受信部110によってアンテナ23を介してアンテナ11,15から放送されている測位情報を受信する。受信した際に、時計より時刻を取得して受信時刻情報として絶対位置検出部111に通知する。
S3では、絶対位置検出部111が、S2で受信した測位情報と通知された受信時刻情報とを受け取り、測位情報の放送元である測位受信機器12と測位受信機器13とのそれぞれと自己の間の相対距離を、測位情報の有する放送時刻情報と受信時刻情報との時間差により検出する。例えば、測位情報が10m/sであるとき、時間差が0.5秒であると、相対距離は5mと検出される。また、測位受信機器12と測位受信機器13との間の距離は、それぞれの測位情報の有する緯度情報と経度情報とを用いて検出する。また、測位受信機器12と測位受信機器13との間の距離は、測位受信機器を設置した際に分かっている距離であるため、通信機器21の図示しない記憶部に登録しておくか、通信機器21からアクセス可能なデータベースに登録しておき、通信機器21は記憶部或いはデータベースから測位受信機器12と測位受信機器13との間の距離取得する。
距離の検出が終わるとS4で、絶対位置検出部111は、S2で受信した測位情報とS3で検出した距離とを用いて、自己の絶対位置情報を検出する。例えば、通信機器21と測位受信機器12と測位受信機器13との3つを結ぶ3角形の3辺の長さはS3で検出済みである。このため、測位受信機12に対する通信機器21の角度と、測位受信機13に対する通信機器21の角度とを求める。求めた角度と、3辺の距離と、測位情報の有する緯度情報と経度情報とにより、通信機器21は自己の絶対位置情報を検出する。
絶対位置の検出後S5で、絶対位置検出部111は、自己の絶対位置記憶部112に検出した自己の絶対位置情報を登録する。このとき上記したように絶対位置情報に対応させて、検出に使用した測位情報、距離、(送信元の識別情報を測位情報とともに受信していれば測位情報の送信元の識別情報)とを登録してもかまわない。さらに、自己の絶対位置情報を放送時刻情報とともに放送する。
上記S1〜S5の処理は、所定の時間間隔ごとに繰り返し行うか、通信機器21が固定されていて移動されることがなく、測位情報の受信状態も良好で悪化することがない環境であれば、位置は変化することがないので1度の実行でよい。
また、測位情報の受信状態を受信部110が定期的に確認するようにして、測位情報の受信状態に変化が発生した場合には、すなわち自身が移動された場合には、状態の変化に応じて子機や孫機による位置情報の検出手順によって自己の位置情報を再度検出する。状態の変化は、自己の絶対位置記憶部112に登録した測位受信機器と自己との距離に変更がないかを判定することによって確認できる。また、測位受信機器の位置が移動しているような場合には、距離の他に測位情報に変更がないかを判定することによって確認できる。すなわち、他からの指示ではなく、通信機器が自ら自己の位置情報を検出する元となった情報を元に再度自己の位置情報を検出するか否かを確認する。また、自己が移動されたことを判定した場合には、移動されたという情報を保持する。必要に応じて、ランプを点滅させたり、警報を鳴らして通知することができる。
次に、通信機器31(子機)と通信機器33(孫機)による自己の位置情報の検出手順を説明する。
図5は、通信機器31(子機)と通信機器33(孫機)が自己の位置を検出する工程のフローチャート図の一例である。
図5において、この手順を開始する際には、測位受信機器12,13がアンテナ10,14を介して測位情報を受信し、受信した測位情報をアンテナ11,15からビル100の内部に向けて24時間リアルタイムに放送しているか、所定の時間間隔で放送を行っているものとする。また、既に絶対位置情報の検出が終了している通信機器からは、送信部113からアンテナを介して位置情報の放送が所定の間隔で行われているものとする。
S20では、通信機器は、受信部110によってアンテナ11,15からそれぞれ放送されている測位情報のうちいずれか一方の測位情報をアンテナを介して受信するとともに、既に絶対位置情報の検出が終了している1つ以上の通信機器(親機、子機、孫機)から位置情報を受信する(これを「S20−a」とする)。或いは、通信機器は、受信部110によって既に絶対位置情報の検出が終了している2つ以上の通信機器(親機、子機、孫機)から位置情報をアンテナを介して受信する(これを「S20−b」とする)。上記S20−aの処理を行う通信機器は子機であり、図1の例では通信機器31である。S20−bの処理を行う通信機器は孫機であり、図1の例では通信機器33である。また、受信部110は測位情報或いは位置情報を受信した際に図示しない時計より時刻を取得し、受信時刻情報として絶対位置検出部111に通知する。
S21では、S20−aを行った通信機器は、絶対位置検出部111が、S20−aで受信した1つの測位情報と1つ以上の位置情報を受け取り、測位情報の放送元である測位受信機器と自己の間の相対距離を検出する。さらに、位置情報の放送元である通信機器と自己の間の相対距離を検出する(S21−a、子機)。測位情報及び位置情報は放送時刻情報を有しているので、放送時刻情報と受信時刻情報との時間差により、測位情報の放送元である通信機器と自己の間の相対距離と、位置情報の放送元である通信機器と自己の間の相対距離を検出する。例えば、測位情報が10m/sであるとき、時間差が0.5秒であると、測位情報の放送元である通信機器と自己の間の相対距離は5mと検出される。S20−bを行った通信機器は、絶対位置検出部111が、S20−bで受信した2つ以上の位置情報を受け取り、位置情報の放送元である通信機器と自己の間の相対距離を検出する(S21−b、孫機)。位置情報は放送時刻情報を有しているので、放送時刻情報と受信時刻情報との時間差により、位置情報の放送元である通信機器と自己の間の相対距離を検出する。さらに、S20−aを行った通信機器は、測位受信機器と位置情報の放送元である通信機器との間の距離を取得する。また、S20−bを行った通信機器は、位置情報の放送元である通信機器間の相対距離を取得する。相対距離は、絶対位置検出部111が、測位情報の有する緯度情報と経度情報と、位置情報の有する緯度情報と経度情報とから検出する。また、絶対位置検出部111が、それぞれの位置情報の有する緯度情報と経度情報とから検出する。或いは,例えば、相対距離が予め分かっている場合には、自己の通信機器の図示しない記憶部や通信機器からアクセス可能なデータベースに登録されているので、相対距離を取得する通信機器や測位受信機器の識別情報を元に、記憶部やデータベースをアクセスして相対距離を取得する。また、相対距離が予め分かっていない場合には、例えば、位置情報の送信元の通信機器に対して相対距離を取得を依頼する。例えば、通信機器33が通信機器21と通信機器31とから位置情報を受信すると、通信機器21と通信機器31との相対距離を取得しようとする。相対距離が予め登録されていない場合には、通信機器21に対して通信機器31との間の相対距離を検出するように、通信機器31の位置情報を通信機器21に対して送信して、通信機器31との相対距離を検出することを依頼する。通信機器21は、通信機器31の位置情報の緯度情報及び経度情報と自己の位置情報の緯度情報及び経度情報から通信機器31との相対距離を検出する。検出後、通信機器21は。検出した相対距離を通信機器33に通知する。また、通信機器21は、検出した通信機器31との相対距離をデータベースに登録する。
距離の検出が終わるとS22では、S21−aを行った通信機器は、絶対位置検出部111が、S20−aで受信した1つの測位情報と1つ以上の位置情報とS21−aで検出した測位情報の放送元である測位受信機器と自己の間の相対距離と、位置情報の放送元である通信機器と自己の間の相対距離と、測位受信機器と位置情報の放送元である通信機器の間の相対距離とを用いて、自己の絶対位置情報を三角測量を用いて検出する(S22−a,子機)。S21−bを行った通信機器は、絶対位置検出部111が、S20−bで受信した2つ以上の位置情報とS21−bで検出した、位置情報の放送元である通信機器と自己の間の相対距離と、位置情報の放送元である通信機器間の相対距離とを用いて、自己の絶対位置情報を三角測量を用いて検出する(S22−b,孫機)。
絶対位置の検出後S23で、絶対位置検出部111は、自己の絶対位置記憶部112に検出した自己の絶対位置情報を登録する。このとき上記したように絶対位置情報に対応させて、検出に使用した測位情報、距離、他の通信機器の位置情報(測位情報とともに識別情報を受信していれば測位情報の送信元の識別情報、他の通信機器から位置情報とともに通信機器の識別情報を受信していれば位置情報の送信元の識別情報)とを登録してもかまわない。
また、通信機器が親機か、子機か、孫機かは、設置されている場所の受信状態によって決まるので、通信機器は図3の構成をしており、図4の工程と図5の工程とをともに実行できるものとする。
また、測位情報及び位置情報の受信状態を受信部110が定期的に確認するようにして、測位情報や位置情報の受信状態に変化が発生した場合には、すなわち自身が移動された場合には、状態の変化に応じて親機や子機や孫機による位置情報の検出手順によって自己の位置情報を再度検出する。状態の変化は、自己の絶対位置記憶部112に登録した距離に変更がないかを判定することによって確認できる。また、測位受信機器の位置が移動しているような場合には、距離の他に測位情報に変更がないかを判定することによって確認できる。すなわち、他からの指示ではなく、通信機器が自ら自己の位置情報を検出する元となった情報を元に再度自己の位置情報を検出するか否かを確認する。また、測位情報や位置情報の受信状態に変化が発生した場合には、自己が移動されたことが考えられる他に、放送元の通信機器が移動されたとも考えられる。この場合には、移動されたという情報を保持する。必要に応じて、ランプを点滅させたり、警報を鳴らして通知することができる。
以上説明したように、この実施の形態の位置情報取り込みシステムは、建造物の内部にある通信機器そのものや通信機器をはめ込んだり、貼り付けたり、内蔵したものの位置情報を、建造物の外部で受信した測位情報を用いて検出している。このため、システム独自でない、全地球的な位置情報を容易に検出できる効果がある。また、どの地域でも測位情報の受信が行える場所であれば、この位置情報取り込みシステム及び方法を採用できるので、ビジネスとして展開できる効果がある。
また、機器によっては位置情報の検出に必要な測位情報を受信できない場所に設置されている場合もある。このような場合であっても、設置場所の受信状態に応じて、1つの測位情報と既に自己の位置情報の検出が終了している通信機器から放送された位置情報とを受信することによって、自己の位置情報を検出できる。また、測位情報を全く受信できない場合でも、既に自己の位置情報の検出が終了している2つ以上の通信機器から位置情報を受信することによって、自己の位置を検出できる。このように、2つ以上の測位情報を受信できる場所に少なくとも1つの通信機器を設置すれば、その他の通信機器の設置場所は、必ずしも2つ以上の測位情報を受信できる場所でなくてかまわない。このため、建造物内部に設置する通信機器の設置場所を柔軟に決定できる効果がある。
以下に、取り込んだ位置情報の利用方法を簡単に紹介する。
図6は、この実施の形態の位置情報を一元管理して利用する例を説明する図である。図6において、ルータ16は、位置情報を一元管理する位置管理装置である。ルータ16はアンテナ17を備え、他の機器と無線通信を行う。また、ルータ16は位置情報を一元管理するための絶対位置管理記憶部18を備える。図1と同じ符号の要素は、図1と同じものであるため、説明を省略する。また、ルータ16は、通信機器21,31,33とを有線19でネットワーク接続する。ルータ16と通信機器21,31,33とは無線及び有線で通信を行える。通信機器21,31,33はそれぞれ自己の位置情報を検出した後、ルータ16に対して自己の位置情報を無線または有線で送信する。ルータ16は、各通信装置から送られてきた位置情報を絶対位置管理記憶部18に登録する。絶対位置管理記憶部18は、例えば、図7に示す情報を記憶する。図7では、通信機器(端末)の識別コードと位置情報(絶対位置)とを対応させて記憶している。ルータ16は、通信機器21,31,33との通信を中継する際に絶対位置管理記憶部18に記憶した位置情報を参照して最短距離の経路を選択する。また、あて先の通信機器が設置された方向に向けて情報を無線送信する。
また、通信機器を電子タグや小型通信機器のような形状にすることによって、建造物の内部に設置された通信機能を持たないもの、例えばオフィス内に設置された金庫や机、椅子、電話、家電製品等に通信機器を貼り付けたり組み込むことによって、ものの位置情報を検出できる。
ものの位置情報を検出できると、ブルートゥース(近距離無線通信)等により電話や家電機器を接続して相互に通信を行うことになったとき、それぞれの機器は、それぞれの機器の識別情報に対応させて位置情報を管理して、機器間で通信を行う際に通信相手の機器が設置されている方向に向けて電波を送信する。これによって、他の機器による誤受信を減らすことが可能となる。
機器やものの位置情報の利用方法については、従来技術に記載したように複数の公開広報があるので、これらを参照されたい。
この実施の形態では、建造物の外部で測位情報を受信して、受信した測位情報を上記建造物の内部に放送する複数の測位受信機器と、建造物の内部に設置され、上記複数の測位受信機器のうち少なくとも2つの測位受信機器が放送した測位情報を受信できる場所に設置された第1の通信機器とを備え、上記第1の通信機器は、上記少なくとも2つの測位受信機器が放送した測位情報を受信する第1の受信部と、上記第1の受信部が受信した測位情報の放送元の測位受信機器と自己との間の距離を検出し、検出した距離と上記第1の受信部が受信した測位情報とに基づいて自己の位置を示す位置情報を検出して登録する第1の位置検出部とを備えたことを特徴とする位置情報取り込みシステムについて一例を説明した。
さらに、上記第1の通信機器は、上記第1の検出部が検出した位置情報を放送する第1の放送部を備え、上記第1の通信機器を少なくとも含む既に自己の位置情報の検出が終了している他の通信機器が放送した位置情報と、上記複数の測位受信機器のうち少なくとも1つの測位受信機器が放送した測位情報とを受信できる位置に設置された第2の通信機器を備え、上記第2の通信機器は、上記他の通信機器が放送した位置情報と、上記少なくとも1つの測位受信機器が放送した測位情報とを受信する第2の受信部と、上記第2の受信部が受信した位置情報の放送元の他の通信機器と自己との距離と、上記第2の受信部が受信した測位情報の放送元の測位受信機器と自己との距離とをそれぞれ検出して、検出したそれぞれの距離と上記受信した位置情報と測位情報とに基づいて、自己の位置を示す位置情報を検出して登録する第2の位置検出部とを備えたことを特徴とする位置情報取り込みシステムの一例を説明した。
さらに、上記第2の通信機器は、上記第2の位置検出部が検出した位置情報を放送する第2の放送部を備え、上記第1の通信機器と上記第2の通信機器とのいずれか一方を少なくとも含む既に自己の位置情報の検出が終了している他の通信機器のうち少なくとも2つの通信機器が放送した位置情報を受信できる位置に設置された第3の通信装置を備え、上記第3の通信機器は、上記他の通信機器のうち少なくとも2つの通信機器が放送した位置情報を受信する第3の受信部と、上記第3の受信部が受信した位置情報の放送元の2つの通信機器のそれぞれと自己との距離を検出して、検出した上記2つの距離と上記第3の受信部が受信した2つの位置情報とに基づいて、自己の位置情報を検出して登録する上記第3の位置検出部とを備えたことを特徴とする位置情報取り込みシステムの一例を説明した。
さらに、上記第1の位置検出部は、測位情報が放送された放送時刻情報と測位情報を受信した受信時刻情報との差により、上記距離を検出することを特徴とする位置情報取り込みシステムの一例を説明した。
さらに、上記第2の位置検出部は、測位情報が放送された放送時刻情報と測位情報を受信した受信時刻情報との差と、位置情報が放送された放送時刻情報と位置情報を受信した受信時刻情報との差とにより、上記距離を検出することを特徴とする位置情報取り込みシステムの一例を説明した。
さらに、上記第3の位置検出部は、位置情報が放送された放送時刻情報と位置情報を受信した受信時刻情報との差により上記距離を検出することを特徴とする位置情報取り込みシステムの一例を説明した。
実施の形態2.
この実施の形態では、通信機器が測位情報を受信できない場所に設置されるとともに、既に自己の位置情報の検出が終了している通信機器が存在しない場所で、位置情報を検出する一例を説明する。
例えば、図8に示しように携帯可能な通信端末37,39が窓のない部屋で使用されているとする。そして、通信端末37,39は、図3に示す構成の通信機器が内蔵されているものとする。また、通信ききは図4、図5に示す工程を実行するものとする。
この部屋では、測位情報を受信できないとともに、既に位置情報の検出が終了している通信機器もないものとする。このような環境では、絶対位置情報を記憶して、記憶した絶対位置情報を放送する機能を有する電子タグを2つ以上用意して、記憶した絶対位置情報に該当する箇所にその2つ以上の電子タグを貼り付ける。例えば、図8の電子タグ70にはそれぞれ、電子タグが貼り付けられている部屋の壁に対応する絶対位置情報と、電子タグ間の距離とが記憶されている。通信端末37,39の少なくともいずれか1つ、例えば通信端末37が、それぞれの電子タグ70から放送時刻情報を含む絶対位置情報と電子タグ間の距離を示す距離情報とを受信する。そして、それぞれの電子タグ70と自己の距離を検出して(検出方法は、実施の形態1と同じように放送時刻状と受信時刻状との差によって検出する)、受信した絶対位置情報と電子タグ間の距離を示す距離情報と検出した距離とから三角測量によって自己の位置情報を検出する。ここで、通信端末39は一方の電子タグ70から測位情報を受信できない位置にあるものとし、通信端末37からは情報を受信できるものとする。このような場合、通信端末39は、受信可能な電子タグ70からの放送時刻情報を含む絶対位置情報と通信端末37からの放送時刻情報を含む位置位置情報とを受信する。そして、絶対位置情報の放送元である電子タグ70との距離と、通信端末37との距離とをそれぞれ、実施の形態1と同様に放送時刻と受信時刻との差により検出する。さらに、通信端末37に対して測位情報を受信した電子タグと通信端末37との間の距離を検出することを依頼する。依頼する際には、通信端末39が受信した測位情報を通信端末37に通知する。通信端末37は、通知された測位情報の緯度情報と経度情報と、自己の位置情報の緯度情報と経度情報とから電子タグとの距離を検出して、通知する。なお、すでに電子タグとの距離が分かっている場合には、検出せずに通信端末30に距離を通知する。通信端末39と自己との距離と、電子タグと自己との距離と、電子タグと通信端末37との距離と、受信した絶対位置情報と位置情報とから自己の位置情報を検出する。
このように、自己の位置情報を検出する通信端末37は上記実施の形態で説明した「親機」に相当し、通信端末39は「子機」に相当する。
通信端末37,39が自己の位置情報を検出したあと、別の部屋に移動されたとする。別の部屋に移動するということは、すなわち、通信端末37,39がそれぞれ受信する位置情報が、変化するということである。通信機器が所定の間隔で動作していると、受信部110で受信する位置情報の変化や受信状態の変化を発見できる。変化したことをトリガーとして再度自己の位置情報の検出を行えば、最新の位置情報を取り込むことができる。
また、図1の通信機器21が設置されているフロアーの下のフロアーにも通信機器が設置されているとする。この場合は、測位情報を少なくとも2つ受信できる位置に通信機器が設置されていないことが予想できるので、上記した電子タグを壁等に貼り付けて、通信機器の絶対位置情報を検出する。
図8に示す例では、電子タグ70が貼られている壁は移動せず固定であるので、絶対位置情報を固定位置情報として使用することができた。
以上のように、固定の位置情報を電子タグ等に記憶し、それを通信機器に送信することによっても、通信機器の位置情報を検出できるので、測位情報を受信できない環境であっても、通信機器の位置情報を容易に検出できる。
実施の形態3.
この実施の形態では、自己の位置情報を検出した通信機器相互間で、互いに相手の移動を判定する位置情報取り込みシステムと方法の一例を説明する。
図9は、実施の形態3の通信機器の移動を説明する図である。
図9において、通信機器21及び通信機器31はパーソナル・コンピュータの形状をしているが、パーソナル・コンピュータに通信機器21,31がそれぞれ内蔵されているものとする。また、通信機器21は、少なくとも図3に示した構成図の要素を有して、図4、図5の工程を実行するものとする。
通信機器21と通信機器31とは、既に自己の位置情報の検出が終了しているものとする。すなわち、送信部113からは自己の位置情報を所定の間隔で放送している。通信機器21,31とは互いに相手の位置情報をそれぞれの受信部110により受信できるものとする。通信機器31が通信機器21の位置情報を受信した後、通信機器21は図の方向へ移動されたもとする。
図10は、実施の形態3の通信機器21,31,33のブロック図である。図10において、図3と同じ符号の要素は図3と同じものであるので、説明を省略する。ただし、受信部110は、他の通信機器から放送される位置情報を受信すると、受信した他通信機器の位置情報を他端末絶対位置登録部114に渡す。さらに、受信部110は応答情報を受信し、受信した応答情報を移動判定部117に渡す。応答情報については後で詳細に説明する。他端末絶対位置登録部114は、他通信機器の位置情報を受け取って、記憶部115に記憶する。他通信機器の位置情報には他通信機器の識別情報も含まれており、識別情報と位置情報とを対応させて記憶部115に記憶する。また、すでに登録された識別情報の位置情報を受信した場合やすでに登録された位置情報に対して異なる識別情報を受信した場合をチェックして、このような場合には記憶部115を書き換え更新する。移動確認部116は、記憶部115に登録した識別情報にあててその識別情報を有する通信機器が移動しているかいないかを確認する確認情報を生成する。生成した確認情報は送信部113からアンテナ23,32,34を介して、その識別情報に対応する位置情報の示す位置向けて無線送信する。
移動判定部117は、送信した確認情報に対する応答情報の有無を所定の時間待って、所定の時間内に応答情報が到着しない場合には、識別情報に対応する通信機器が移動したことを判定し、警告処理部118にその旨を通知する。警告処理部118は、例えば、警報を発したり、ランプを点灯したり、移動があったことを判定した通信機器の識別子と位置情報とを表示して、移動を通知する。
図11は、実施の形態3の受信部110の実行する工程を示すフローチャート図である。
図12は、実施の形態3の主に確認情報を生成する工程と応答情報を受信する工程とを示すフローチャート図である。
図11において、S30では受信部110が他の通信機器からの位置情報の受信を確認する。位置情報を受信するとS31へ分岐して、位置情報を受信しなかった場合には、受信待ち状態になる。例えば、通信機器31が通信機器21から通信機器21の位置情報を受信るとする。
S31では、他端末絶対位置登録部114がS30で受信した通信機器21の位置情報を記憶部115に登録する。この時、通信機器21の識別情報も位置情報に対応させて登録する。
次に、確認情報の生成を行うが、この処理は、初めて記憶部115に位置情報を登録した時と、位置情報や識別情報の変更があった時と、移動していないことを判定したあと所定の時間経過後のタイミングで行う。
S40では、移動確認部116が記憶部115から確認情報を作成する対象の位置情報と識別情報とを取得して、確認情報を生成する。通信機器31は、通信機器21の移動を確認する確認情報を生成する。確認情報は、送信部113から位置情報の方向に向けて送信する。通信機器31は、確認情報を通信機器21に対して通信機器21の位置情報に従う方向へ送信する。
S41では、応答情報の送信後、移動判定部117が確認情報に対する応答情報の到着を所定の時間待つ。
S42では、所定の時間内に応答情報の到着を確認できたら処理は終了する。所定の時間内に応答情報が到着しなかった場合には、移動判定部117はS43で警告処理部118に移動を判定したことを通知して、警告処理部による警告処理を開始する。例えば、通信機器31が通信機器21の位置情報を登録した後で、通信機器21が移動されると、通信機器21からの応答情報は発せられないので、通信機器31は通信機器21の移動を判定し、警告処理を行う。
図12の処理は、1つの通信端末に対して1つ発生する。すなわち、通信機器がn個の通信機器の位置情報を管理している場合には、n個の処理が発生して、平衡して動作する。
以上のように、他の通信機器の検出された位置情報を管理することによって、通信機器間で互いに移動の有無を確認できる。また、移動を確認できた場合には、移動のあったことを警告するので、移動をするはずのないものの移動を防止できる。
例えば、図13に示すように、美術品を保管する倉庫99がある。倉庫99には測位受信機器12,13が図のように設置されている。倉庫99には、美術品91,94,96がそれぞれ保管箱90,93,95に保管されている。保管箱90,93,95にはそれぞれ、電子タグ状の通信機器92が取り付けられている。通信機器92は図10の要素を備える。各保管箱90,93,95に取り付けられた通信機器92は、相互に通信機器の移動の有無を確認する。保管されている美術品が予定なく移動されると、例えば保管箱93が移動されると、保管箱90,95に取り付けたそれぞれの通信機器92が、保管箱93に取り付けた通信機器92の移動を判定して、警告処理を行う。このため、美術館等でこの位置情報取り込みシステム及び位置情報取り込み方法を利用すると、美術品の盗難を防止するとともに、盗難された場合でも早期に盗難を発見できる効果がある。
このため、盗難防止・発見システムとして、位置情報取り込みシステム及び位置情報取り込み方法を利用したビジネスを展開できる効果がある。
以上の実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、一部或いはすべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。これらのプログラムは、例えば、C言語により作成することができる。
また、実施の形態の説明において「〜部」として説明したものは、ROM(Read Only Memory)に記憶されたファームウェアで実現されていてもかまわない。或いは、ソフトウェア或いは、ハードウェア或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組みあわせで実施されてもかまわない。
また、上記各実施の形態を実施させるプログラムは、記録媒体に記録される。記録媒体は、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等その他の記録媒体による記憶装置を用いてもかまわない。
上記プログラムは、コンピュータにロードされ、プロセッサの制御に基づいて実行される。
実施の形態1の位置情報取り込みシステムの構成図である。 実施の形態1の測位受信機器12,13のブロック図である。 実施の形態1の通信機器21,31,33のブロック図である。 実施の形態1の通信機器21(親機)が自己の位置を検出する工程のフローチャート図である。 実施の形態1の通信機器31(子機)と通信機器33(孫機)が自己の位置を検出する工程のフローチャート図である。 実施の形態1の位置情報を一元管理して利用する例を説明する図である。 絶対位置管理記憶部18に記憶した情報の一例を示す図である。 実施の形態2の携帯可能な通信端末37,39が窓のない部屋で使用されていることを説明する図である。 実施の形態3の通信機器の移動を説明する図である。 実施の形態3の通信機器21,31,33のブロック図である。 実施の形態3の受信部110の実行する工程を示すフローチャート図である。 実施の形態3の主に確認情報を生成する工程と応答情報を受信する工程とを示すフローチャート図である。 実施の形態3の位置情報取り込みシステムと方法の利用例を説明する図である。
符号の説明
10,11,14,15,17,23,32,34 アンテナ、12,13 測位受信機器、16 ルータ、18 絶対位置管理記憶部、19 有線、21,31,33 通信機器、37,39 通信端末、70 電子タグ、90,93,95 保管箱、91,94,96 美術品、92 通信機器、99 倉庫、100 ビル、101 受信登録部、102 送信部、110 受信部、111 絶対位置検出部、112 自己の絶対位置記憶部、113 送信部、114 他端末絶対位置登録部、115 記憶部、116 移動確認部、117 移動判定部、118 警告処理部、200 GPS衛星群。

Claims (2)

  1. 測位情報を放送する2つの測位受信機器と、
    2つの測位受信機器が放送した測位情報を受信できる場所に設置された第1の通信機器と
    を備えた位置情報取り込みシステムにおいて、
    上記2つの測位受信機器の各測位受信機器は、
    建造物の外部に設置された外部アンテナと、
    衛星が送信した測位情報を上記外部アンテナを介して受信する受信部と、
    建造物の内部に設置された内部アンテナと、
    上記受信部が受信した測位情報を上記内部アンテナを介して建造物の内部に向けて放送する送信部と
    を備え、
    上記第1の通信機器は、
    上記2つの測位受信機器間の距離をあらかじめ記憶する記憶部と、
    上記建造物の内部に設置され、2つの測位受信機器の一方の測位受信機器が内部アンテナを介して放送した一方の測位情報と、他方の測位受信機器が内部アンテナを介して放送した他方の測位情報との2つの測位情報を受信するアンテナと、
    上記アンテナが受信した2つの測位情報を入力する第1の受信部と、
    上記記憶部に記憶された距離を上記第1の受信部が入力した測位情報を放送した2つの測位受信機器間の距離Aとして取得し、上記第1の受信部が入力した一方の測位情報を放送した一方の測位受信機と自己との間の距離Bと、上記第1の受信部が入力した他方の測位情報を放送した他方の測位受信機器と自己との間の距離Cとを検出し、取得した距離と、検出した距離Bと距離Cと、上記第1の受信部が入力した2つの測位情報とに基づいて、自己の位置を示す位置情報を検出して登録する第1の位置検出部と
    を備え
    上記各測位受信機器の送信部は、上記測位情報を放送する放送時刻を表す放送時刻情報を上記測位情報に含め、上記放送時刻情報を含む測位情報を上記放送時刻に放送し、
    上記第1の通信機器の第1の受信部は、
    上記2つの測位情報の各測位情報に対応して、上記放送時刻情報を含む当該測位情報を入力した時刻を受信時刻として表す受信時刻情報を上記第1の位置検出部に出力し、
    上記第1の通信機器の第1の位置検出部は、
    上記一方の測位情報に含まれた放送時刻情報が表す放送時刻と上記第1の受信部により出力された一方の測位情報に対応して出力された受信時刻情報が表す受信時刻との時刻の差に基づいて上記距離Bを検出し、上記他方の測位情報に含まれた放送時刻情報が表す放送時刻と上記第1の受信部により出力された他方の測位情報に対応して出力された受信時刻情報が表す受信時刻との時刻の差に基づいて上記距離Cを検出する
    ことを特徴とする位置情報取り込みシステム。
  2. 測位情報を放送する測位受信機器と、
    自己の位置を示す位置情報を放送する第1の通信機器と、
    上記第1の通信機器が放送した位置情報と、上記測位受信機器が放送した測位情報とを受信できる位置に設置された第2の通信機器と
    を備えた位置情報取り込みシステムにおいて、
    上記測位受信機器は、
    建造物の外部に設置された外部アンテナと、
    衛星が送信した測位情報を上記外部アンテナを介して受信する受信部と、
    建造物の内部に設置された内部アンテナと、
    上記受信部が受信した測位情報を放送する放送時刻を表す測位放送時刻情報を上記測位情報に含めて上記内部アンテナを介して建造物の内部に向けて放送する送信部と
    を備え、
    上記第1の通信機器は、
    上記位置情報を放送する放送時刻を表す位置放送時刻情報を上記位置情報に含めて放送する第1の送信部を備え、
    上記第2の通信機器は、
    上記建造物の内部に設置され、上記第1の通信機器の第1の送信部が放送した位置放送時刻情報を含む位置情報と、上記測位受信機器の送信部が放送した測位放送時刻情報を含む測位情報とを受信するアンテナと、
    上記アンテナが受信した位置情報と測位情報とを入力し、入力した位置情報に対応して、上記位置情報を入力した時刻を受信時刻として表す位置受信時刻情報を出力し、入力した測位情報に対応して、上記測位情報を入力した時刻を受信時刻として表す測位受信時刻情報を出力する第2の受信部と、
    上記測位受信機器と上記第1の通信機器との間の距離と、上記第1の通信機器と自己との間の距離と、上記測位受信機器と自己との間の距離とを検出し、検出した距離Dと距離Eと距離Fと、上記第2の受信部が入力した位置情報と、上記第2の受信部が入力した測位情報とに基づいて、自己の位置を示す位置情報を検出して登録する第2の位置検出部とを備え、
    上記第2の通信機器の第2の位置検出部は、
    上記測位情報と位置情報とに基づいて上記距離Dを検出し、上記位置情報に含まれた位置放送時刻情報が表す放送時刻と上記第2の受信部により位置情報に対応して出力された位置受信時刻情報が表す受信時刻との時刻の差に基づいて上記距離Eを検出し、上記測位情報に含まれた測位放送時刻情報が表す放送時刻と上記第2の受信部により測位情報に対応して出力された測位受信時刻情報が表す受信時刻との時刻の差に基づいて上記距離Fを検出する
    たことを特徴とする位置情報取り込みシステム。
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