JP4717966B1 - 風車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円環状のラック11と接するように、風車本体2の側面の周方向に間隔を置いて複数のピニオン12が取り付けられている。ピニオン12と一体となるように、第一の回転部材である三日月形状の原動車13が設けられ、原動車13と接するように、第二の回転部材である従動車14が取り付けられている。原動車13の連続回転運動は従動車14の断続回転運動に変換され、羽根4は回転軸18を回転中心として風車本体2に対する角度を断続的に変化させながら、風車本体2の周方向に回転する。
【選択図】図2
Description
前記羽根が風を受けて、前記ラックに沿って前記ピニオンが回転すると、前記第三の回転部材の連続回転運動が前記第四の回転部材に伝達され、前記羽根は前記回転軸を回転中心として前記風車本体に対する角度を連続的に変化させながら、前記風車本体の周方向に回転し、前記羽根の回転方向と風向とが一致する位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように前記羽根を立たせ、前記羽根の回転方向と風向とが逆向きとなる位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに沿うように前記羽根を寝かせることを特徴とする。
このような場合に、羽根の回転軸が直接風車本体に取り付けられていると、ピニオンや、第一の回転部材、第二の回転部材、第三の回転部材、第四の回転部材が羽根の振動等の影響を受けて、適正な動作をしない可能性がある。そのため、第一の歯車と第二の歯車を介して、羽根の角度が変化する構成とすることにより、羽根の振動等の影響は、第一の歯車と第二の歯車とに吸収されることになり、ピニオンや、第一の回転部材、第二の回転部材、第三の回転部材、第四の回転部材の適正な動作を確保することができる。
図1に、本発明の第一実施形態に係る風車の外観斜視図を示す。
図1に示すように、風車1は、空気の流れに対して羽根が水平方向に回転する方式の風車であって、円筒形状の風車本体2の上部に蓋部3が取り付けられ、風車本体2の側面の周方向に沿って放射状に、複数の羽根4が等間隔で取り付けられて構成されている。羽根4の風車本体2に対する角度は、それぞれの羽根4で異なっており、図1に示すものでは、羽根4は4枚設けられ、隣り合う羽根4同士では45°異なっている。風車本体2に蓋部3を取り付けた状態では、風車本体2の内部に、風力から得られる羽根4の回転力を電気に変換する発電部が収納されており、この発電部に接続された導線5から電気が取出される。
なお、図に示す風車本体2に取り付けられる羽根4の数や、羽根4の傾き角度は一例であって、状況に応じて適宜選択できる。
図2に示すように、風車本体2の中心寄り上部は開放されており、図8に示す蓋部3に設けられた円環状のラック11が、環状部10の下側に形成されて、風車本体2の外周寄り上端に配置されている。ラック11と接するように、風車本体2の側面の周方向に間隔を置いて複数のピニオン12が取り付けられている。
第一の歯車17と第二の歯車16とを設けることにより、羽根4の振動等が直接、ジェネバ機構を構成する原動車13と従動車14の動作に影響を与えることを防止できる。
なお、第一の歯車17と第二の歯車16とにベルトを巻くことにより、第一の歯車17と第二の歯車16の動作を安定化させることができる。
原動車13にはピン20が設けられており、従動車14にはこのピンが入り込むためのスロット21が周方向に複数設けられている。スロット21は、従動車14の外周側から中心側に向かって形成された切込みからなるものである。原動車13には、従動車14の外周面22と接する接触面として機能する外周面23が設けられており、従動車14の外周面22は、原動車13の外周面23になめらかに接する形状の曲面となるように形成されている。
ピニオン12は矢印方向に回転し、これに伴って原動車13も回転しているが、原動車13の外周面23は従動車14の外周面22に沿ってスライドして従動車14を支持する。その結果、従動車14は停止し、羽根4の角度は変化しない。
ピン20がスロット21に入り込み、原動車13の外周面23と従動車14の外周面22との接触が解除されると、ピン20の動きに伴って従動車14が回転する。すなわち、原動車13のピン20が従動車14の一つのスロット21に入りこむと、ピン20は原動車13の回転動作と同期して従動車14を回転させ、所定の時間が経過するとそのスロット21から出る。その動作の間、羽根4の角度が変わる。
原動車13のピン20が従動車14のスロット21から出ている間は、原動車13の外周面23は従動車14の外周面22に沿ってスライドして従動車14を支持し、従動車14が回転しないようにしている。従って、この間は羽根4の角度は変化しない。
矢印で示す方向に風が吹き、羽根4がその風を受けて風車本体2の周方向に回転している。
羽根4aは、空気の流れに対して順方向に位置しており、この位置においては羽根4aの風受け面が空気の流れに対して垂直になるように、羽根4aを立てて、空気の流れを受けやすくしている。その一方、羽根4bは、空気の流れに対して逆方向に位置しており、この位置では羽根4bの風受け面が空気の流れに沿うように羽根を寝かせて、羽根4bが空気から受ける抵抗をできる限り小さくしている。また、順方向と逆方向との間では、羽根4c、4dのように、空気の流れの方向と大きさ成分との関係で、風車本体2に対する羽根4の角度を変化させることができる。
以上の動作は、本発明の第一実施形態と、後述する第二実施形態のいずれの場合も実現することができ、これによって、風からの回転力を効果的に得ることができる。
羽根が風を受けると、羽根の回転力によって、図12に示す回転部分が一体として回転する。この回転部分は、ギアボックス30内に、ピニオン12、原動車13、従動車14が収納されて固定され、回転軸15と第二の歯車16とが取り付けられてなるものである。これにより、図11に示すように、ピニオン12は、固定されたラック11上を移動し、上述した羽根の角度変化が実現される。なお、図12においては、第一の歯車17は省略している。
図13に示すように、風車本体2の中心寄り上部は開放されており、図8に示す蓋部3に設けられた円環状のラック11が、環状部10の下側に形成されて、風車本体2の外周寄り上端に配置されている。ラック11と接するように、風車本体2の側面の周方向に間隔を置いて複数のピニオン12が取り付けられている。
第一の歯車17と第二の歯車16とを設けることにより、羽根4の振動等が直接、第三の歯車40と第四の歯車41の動作に影響を与えることを防止できる。
なお、第一の歯車17と第二の歯車16とにベルトを巻くことにより、第一の歯車17と第二の歯車16の動作を安定化させることができる。さらに、第三の歯車40と第四の歯車41とにベルトを巻くことにより、第三の歯車40と第四の歯車41の動作を安定化させることができる。
なお、第二実施形態においても、図8から図12に示した構造における原動車13と従動車14を、第三の歯車40と第四の歯車41に置き換えることによって、図8から図12に示したものと同様の構造とすることができる。
しかし、本発明の風車を静止した状態で使用する場合には、風向を検知する手段が必要となる。
風車本体2に対して蓋部3を介して風向検知部50が設けられており、風向検知部50は、水平部51と、この水平部51に対して風車本体2の側面方向に沿って垂下するように取り付けられた2つの垂下部52a、52bとによって形成されている。図14においては、水平部51を四角形に形成した例を示している。
水平部51は、風車本体2と羽根4とを覆うに足りる広さ、すなわち面積を有している。水平部51は、羽根4の回転方向に平行に、蓋部3の上面に配置されて、ボルト53によって蓋部3と一体となるように固定されている。蓋部3と水平部51とが固定された部分であって、水平部51の設置対象物との接触面にはベアリング54が取り付けられている。
また、他方の垂下部52bは、風受け面を寝かせた羽根4bが風の方向に対して逆方向、すなわち、羽根の回転方向が風向と反対の方向に位置するときに、羽根4bの位置から、羽根4bが風を受ける際の風下側に向かって形成されている。つまり、垂下部52bは、風受け面を寝かせた羽根4bの側の風下寄りに、風受け面を寝かせた羽根4bに対して垂直方向に形成され、風上側には垂下部52bは形成されておらず、空隙部55bが存在する。
なお、ボルト53は、風受け面を立たせた羽根4aに近い側で、風向に沿って風上側と風下側に2つ配置されており、これによって、風を最もよく受けて風の抵抗が最も大きくなる羽根4aに近い側での固定が強固になる。
風車本体2に対して蓋部3を介してガード部60が設けられており、ガード部60は、水平部61と、この水平部61に対して風車本体2の側面方向に沿って垂下するように取り付けられた2つの垂下部62a、62bとによって形成されている。図15においては、水平部61を四角形に形成した例を示している。
水平部61は、風車本体2と羽根4とを覆うに足りる広さ、すなわち面積を有している。水平部61は、羽根4の回転方向に平行に、蓋部3の上面に配置されて、ボルト53によって蓋部3と一体となるように固定されている。
一方の垂下部62aは、風受け面を立たせた羽根4aの側に、風受け面を立たせた羽根4aに対して垂直方向に、空隙を設けずに一連として形成されている。また、他方の垂下部62bは、風受け面を寝かせた羽根4bの側に、風受け面を寝かせた羽根4bに対して垂直方向に、空隙を設けずに一連として形成されている。
図16に示すものは、図15に示すものに対して、風上側の中央部に仕切板70aが設けられ、風下側の中央部に仕切板70bが設けられたものである。仕切板70aの両側には空隙部71aが存在し、仕切板70bの両側には空隙部71bが存在している。
なお、仕切板70a、70bは、図14に示す構造のものに対しても取り付けることが可能である。
2 風車本体
3 蓋部
4、4a、4b、4c、4d 羽根
5 導線
6 発電部
10 環状部
11 ラック
12 ピニオン
13 原動車
14 従動車
15 回転軸
16 第二の歯車
17 第一の歯車
18 回転軸
20 ピン
21 スロット
22 外周面
23 外周面
30 ギアボックス
31 ベアリング
32 ベアリング
33 スプリング
40 第三の歯車
41 第四の歯車
50 風向検知部
51 水平部
52a、52b 垂下部
53 ボルト
54 ベアリング
55a、55b 空隙部
60 ガード部
61 水平部
62a、62b 垂下部
70a 70b 仕切板
71a 71b 空隙部
Claims (5)
- 風車本体と、前記風車本体に取り付けられる蓋部と、前記蓋部に設けられた円環状のラックと、前記ラックに接するように前記風車本体の側面の周方向に間隔を置いて複数設けられたピニオンと、前記ピニオンと一体として設けられた第一の回転部材と、前記第一の回転部材の連続回転運動が断続回転運動に変換されて断続回転運動する第二の回転部材と、前記第二の回転部材の断続回転運動が回転軸によって伝達される羽根とを備え、前記第一の回転部材には、前記第二の回転部材の外周面と接する接触面とピンとが設けられ、前記第二の回転部材には、前記ピンが入り込むためのスロットが周方向に複数設けられており、
前記羽根が風を受けて、前記ラックに沿って前記ピニオンが回転すると、前記第一の回転部材のピンが前記第二の回転部材のスロットに出入りして前記第二の回転部材を断続的に回転させて、前記第一の回転部材の連続回転運動が前記第二の回転部材の断続回転運動に変換されて伝達され、前記羽根は前記回転軸を回転中心として前記風車本体に対する角度を断続的に変化させながら、前記風車本体の周方向に回転し、前記羽根の回転方向と風向とが一致する位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように前記羽根を立たせ、前記羽根の回転方向と風向とが逆向きとなる位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに沿うように前記羽根を寝かせることを特徴とする風車。 - 風車本体と、前記風車本体に取り付けられる蓋部と、前記蓋部に設けられた円環状のラックと、前記ラックに接するように前記風車本体の側面の周方向に間隔を置いて複数設けられたピニオンと、前記ピニオンと一体として設けられた第三の回転部材と、前記第三の回転部材に接して連続回転運動する第四の回転部材と、前記第四の回転部材の連続回転運動が回転軸によって伝達される羽根とを備え、
前記羽根が風を受けて、前記ラックに沿って前記ピニオンが回転すると、前記第三の回転部材の連続回転運動が前記第四の回転部材に伝達され、前記羽根は前記回転軸を回転中心として前記風車本体に対する角度を連続的に変化させながら、前記風車本体の周方向に回転し、前記羽根の回転方向と風向とが一致する位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように前記羽根を立たせ、前記羽根の回転方向と風向とが逆向きとなる位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに沿うように前記羽根を寝かせることを特徴とする風車。 - 前記風車本体は、前記ピニオンと、前記第二の回転部材または前記第四の回転部材とを設置するに足りる上下方向の厚みを有し、前記風車本体に前記蓋部が取り付けられた状態で、前記風車本体の内部に発電部が収納され、前記発電部に接続された導線から電気が取出されることを特徴とする請求項1または2記載の風車。
- 前記羽根に断続回転運動または連続回転運動を伝達する前記回転軸は、第一の歯車に取り付けられ、前記第一の歯車に接して第二の歯車が設けられており、前記ピニオンが回転すると、前記第二の歯車を介して前記第一の歯車に回転力が伝達され、前記第一の歯車の回転により前記羽根の角度が変化することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の風車。
- 前記風車本体に対して前記蓋部を介して風向検知部が設けられ、前記風向検知部は、前記羽根の回転方向に平行に前記蓋部に固定された水平部と、前記水平部に対して前記風車本体の側面方向に沿って垂下する第一の垂下部と第二の垂下部とによって形成され、
前記水平部は、前記風車本体と前記羽根とを覆うに足りる広さを有し、前記第一の垂下部は、風受け面を立てた羽根が、羽根の回転方向と風向とが同じ方向に位置するときの風下寄りに、前記風受け面を立てた羽根に対して垂直方向に形成され、前記第二の垂下部は、風受け面を寝かせた羽根が、羽根の回転方向と風向とが反対方向に位置するときの風下寄りに、前記風受け面を寝かせた羽根に対して垂直方向に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の風車。
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- 2011-02-14 JP JP2011028054A patent/JP4717966B1/ja not_active Expired - Fee Related
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