JP4717966B1 - 風車 - Google Patents

風車 Download PDF

Info

Publication number
JP4717966B1
JP4717966B1 JP2011028054A JP2011028054A JP4717966B1 JP 4717966 B1 JP4717966 B1 JP 4717966B1 JP 2011028054 A JP2011028054 A JP 2011028054A JP 2011028054 A JP2011028054 A JP 2011028054A JP 4717966 B1 JP4717966 B1 JP 4717966B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind
blade
rotating member
blades
windmill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011028054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012167580A (ja
Inventor
勝之 田中
Original Assignee
勝之 田中
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 勝之 田中 filed Critical 勝之 田中
Priority to JP2011028054A priority Critical patent/JP4717966B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4717966B1 publication Critical patent/JP4717966B1/ja
Publication of JP2012167580A publication Critical patent/JP2012167580A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/74Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction

Landscapes

  • Wind Motors (AREA)

Abstract

【課題】空気の流れに対して羽根が水平方向に回転する方式の風車であって、羽根が風による空気の流れを確実にかつ効率良く受け止めて、空気の流れのエネルギーが効率良く羽根の回転エネルギーに変換され、狭いスペースにも設置することが可能な風車を提供する。
【解決手段】円環状のラック11と接するように、風車本体2の側面の周方向に間隔を置いて複数のピニオン12が取り付けられている。ピニオン12と一体となるように、第一の回転部材である三日月形状の原動車13が設けられ、原動車13と接するように、第二の回転部材である従動車14が取り付けられている。原動車13の連続回転運動は従動車14の断続回転運動に変換され、羽根4は回転軸18を回転中心として風車本体2に対する角度を断続的に変化させながら、風車本体2の周方向に回転する。
【選択図】図2

Description

本発明は、風による空気の流れを効率良く受け止めて、風力を羽根の回転力に効果的に変換することを可能にした、設計上の自由度が高く狭い場所にも装着できる風車に関する。
石油資源の近未来での枯渇や、二酸化炭素低減等の要請から、風力発電装置の検討が進んでいる。風力発電装置は、風車の羽根の回転力から電力を得るものであり、羽根が風による空気の流れを効率良く受け止めて、空気の流れのエネルギーが効率良く羽根の回転エネルギーに変換されることが必要である。
空気の流れに対して水平方向に回転する方式の風車では、羽根の回転方向が空気の流れと同じ方向(以下、「順方向」という)に位置する羽根でできる限り風を受けとめるとともに、羽根の回転方向が空気の流れと反対の方向(以下、「逆方向」という)では、羽根が風から受ける抵抗をできる限り小さくすることが必要である。
特許文献1には、出力軸に一体として軸受けを固定し、出力軸と直交する羽根軸を設けて、この羽根軸は軸受けの中で自由に回転する状態にし、羽根軸は出力軸を中心にして両側に伸び、受風の役をする2枚以上の受風羽根を、出力軸を中心にして、或るねじれ角を持たせて固定し、羽根軸を回転軸として受風羽根を或る角度内で回転するようにした風車が記載されている。
この風車によると、風の流れの力を受ける側では、受風羽根がほぼ流れと直交状態に近づいて、抗力としてのエネルギー獲得に有利な形状になり、出力軸を中心にして回転するにつれて、羽根軸が回転して受風羽根の角度が水平方向に変わる。その一方、風の流れに対向する側では、風の流れと平行に近い抵抗の少ない水平の状態に近づくようにすることが記載されている。
また特許文献2には、潮流の方向に合わせて羽根の角度を変える構造を有する潮流発電装置が記載されている。また、特許文献3には、カムを用いて羽根の角度を変える発電装置が記載されている。
特開2007−120451号公報 実開平1−76569号公報 特開平10−266939号公報
特許文献1に記載の風車では、羽根軸が回転して受風羽根の角度が変わると記載されているが、羽根軸は軸受けの中で自由に回転する状態となっており、この羽根軸を回転軸として受風羽根は或る角度内で回転することとなる。しかし、この構成によると、受風羽根の回転は、軸受けの中で自由に回転する羽根軸を回転軸とすることによって実現されることになり、受風羽根の回転は安定性に欠けると考えられる。そのため、特許文献1に記載の構成によって、現実にどの程度の効果が得られるかは不明である。
また、特許文献2の構成は、広いスペースが保証されている海中で使用される潮流発電用としては有効であると考えられるが、この構造を風車に適用すると、羽根の角度を変化させる手段を狭いスペースで実現することができない。
また、特許文献3に記載の構成では、回転羽根が180度回転する毎に羽根軸が90度毎に回転すると記載されているが、羽根の角度を瞬時に変えることは不可能であり、羽根が立った状態と寝た状態との中間状態が存在することは明らかである。さらに、発電機は基盤内に設置されているため、基盤を配置できるだけのスペースのゆとりが必要であり、狭いスペースに設置することは困難である。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、空気の流れに対して水平方向に回転する方式の風車であって、羽根が風による空気の流れを確実にかつ効率良く受け止めて、空気の流れのエネルギーが効率良く羽根の回転エネルギーに変換され、狭いスペースにも設置することが可能な風車を提供することを目的とする。
本発明の風車は、上記の課題を解決するために、風車本体と、前記風車本体に取り付けられる蓋部と、前記蓋部に設けられた円環状のラックと、前記ラックに接するように前記風車本体の側面の周方向に間隔を置いて複数設けられたピニオンと、前記ピニオンと一体として設けられた第一の回転部材と、前記第一の回転部材の連続回転運動が断続回転運動に変換されて断続回転運動する第二の回転部材と、前記第二の回転部材の断続回転運動が回転軸によって伝達される羽根とを備え、前記第一の回転部材には、前記第二の回転部材の外周面と接する接触面とピンとが設けられ、前記第二の回転部材には、前記ピンが入り込むためのスロットが周方向に複数設けられており、前記羽根が風を受けて、前記ラックに沿って前記ピニオンが回転すると、前記第一の回転部材のピンが前記第二の回転部材のスロットに出入りして前記第二の回転部材を断続的に回転させて、前記第一の回転部材の連続回転運動が前記第二の回転部材の断続回転運動に変換されて伝達され、前記羽根は前記回転軸を回転中心として前記風車本体に対する角度を断続的に変化させながら、前記風車本体の周方向に回転し、前記羽根の回転方向と風向とが一致する位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように前記羽根を立たせ、前記羽根の回転方向と風向とが逆向きとなる位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに沿うように前記羽根を寝かせることを特徴とする。
風車の羽根は、風車本体に対する角度を断続的に変化させながら、風車本体の周方向に回転するため、空気の流れに対して順方向に位置する羽根については、羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように羽根を立てて、空気の流れを受けやすくするとともに、空気の流れに対して逆方向に位置する羽根については、羽根の風受け面が空気の流れに沿うように羽根を寝かせて、羽根が空気から受ける抵抗をできる限り小さくすることができる。また、順方向と逆方向との間では、空気の流れの方向と大きさ成分との関係で、段階的に風車本体に対する羽根の角度を変化させることができる。
また、風車の羽根は風車本体に対して断続的に角度を変化させるため、羽根の回転方向と空気の流れの方向とが完全に一致する位置を中心として、所定の角度の範囲内で、羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように羽根を立てておくことが可能となる。この範囲内では、空気の流れによるエネルギーを享受しやすいため、羽根を垂直に立てることにより、回転力を効果的に得ることができる。
その一方、羽根の回転方向と空気の流れの方向とが完全に反対となる位置を中心として、所定の角度の範囲内で、羽根を寝かせておくことが可能となる。この範囲内では、空気の流れによる抵抗が大きいため、羽根を寝かせることにより、受ける抵抗を効果的に低減することができる。
また、風車の羽根を風車本体に対して断続的に角度を変化させることは、ラック・ピニオンと、第一の回転部材と、第二の回転部材と、回転軸とによって実現されるため、ピニオンの回転が確実に羽根に伝達される。そのため、特許文献1に記載のもののような不安定さはなく、羽根が空気の流れを受ける動作、あるいは羽根が空気の抵抗を回避する動作を安定して確実に行うことができる。
また、風車の羽根を風車本体に対して断続的に角度を変化させる際の、角度変化の速度や、角度変化量は、第一の回転部材のピンの位置や、第二の回転部材のスロットの数を変えることによって変更することができ、自由度が高い。そのため、状況に応じて対応することが可能である。
本発明の風車は、風車本体と、前記風車本体に取り付けられる蓋部と、前記蓋部に設けられた円環状のラックと、前記ラックに接するように前記風車本体の側面の周方向に間隔を置いて複数設けられたピニオンと、前記ピニオンと一体として設けられた第三の回転部材と、前記第三の回転部材に接して連続回転運動する第四の回転部材と、前記第四の回転部材の連続回転運動が回転軸によって伝達される羽根とを備え、
前記羽根が風を受けて、前記ラックに沿って前記ピニオンが回転すると、前記第三の回転部材の連続回転運動が前記第四の回転部材に伝達され、前記羽根は前記回転軸を回転中心として前記風車本体に対する角度を連続的に変化させながら、前記風車本体の周方向に回転し、前記羽根の回転方向と風向とが一致する位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように前記羽根を立たせ、前記羽根の回転方向と風向とが逆向きとなる位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに沿うように前記羽根を寝かせることを特徴とする。
風車の羽根は、回転軸を回転中心として風車本体に対する角度を連続的に変化させながら、風車本体の周方向に回転するため、空気の流れに対して順方向に位置する羽根については、羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように羽根を立てて、空気の流れを受けやすくするとともに、空気の流れに対して逆方向に位置する羽根については、羽根の風受け面が空気の流れに沿うように羽根を寝かせて、羽根が空気から受ける抵抗をできる限り小さくすることができる。また、順方向と逆方向との間では、空気の流れの方向と大きさ成分との関係で、連続的に風車本体に対する羽根の角度を変化させることができる。
また、風車の羽根を風車本体に対して連続的に角度を変化させることは、ラック・ピニオンと、第三の回転部材と、第四の回転部材と、回転軸とによって実現されるため、ピニオンの回転が確実に羽根に伝達される。そのため、特許文献1に記載のもののような不安定さはなく、羽根が空気の流れを受ける動作、あるいは羽根が空気の抵抗を回避する動作を安定して確実に行うことができる。
本発明においては、前記風車本体は、前記ピニオンと、前記第二の回転部材または前記第四の回転部材とを設置するに足りる上下方向の厚みを有し、前記風車本体に前記蓋部が取り付けられた状態で、前記風車本体の内部に発電部が収納され、前記発電部に接続された導線から電気が取出される構造とすることができる。
風車本体に対する羽根の角度を変化させながら、羽根が風車本体の周方向に回転するためには、風車本体の側面にピニオンと、第二の回転部材または第四の回転部材が設けられていることが必要であるが、これらは小型の部材として形成可能であり、そのため、風車本体の上下方向の厚みを極めて小さくすることができる。また、この風車本体の内部に発電部が収納される構造として、この発電部から電気を取り出すことができるため、風車全体を薄型の発電装置として形成することが可能である。そのため、狭いスペースにも設置することが可能であり、どこにでも容易に持ち運ぶことができ、簡便な方法で電気を使用することができる。
本発明の風車においては、前記羽根に断続回転運動または連続回転運動を伝達する前記回転軸は、第一の歯車に取り付けられ、前記第一の歯車に接して第二の歯車が設けられており、前記ピニオンが回転すると、前記第二の歯車を介して前記第一の歯車に回転力が伝達され、前記第一の歯車の回転により前記羽根の角度が変化する構成とすることが好ましい。
羽根の回転半径が大きい場合や、羽根が受ける風が強い場合には、風車の羽根の回転トルクが大きくなり、風車本体は、羽根の回転や振動等の影響を受けやすくなる。また、羽根に空気中の飛来物などがぶつかるような場合にも、その衝撃による影響は無視できない。
このような場合に、羽根の回転軸が直接風車本体に取り付けられていると、ピニオンや、第一の回転部材、第二の回転部材、第三の回転部材、第四の回転部材が羽根の振動等の影響を受けて、適正な動作をしない可能性がある。そのため、第一の歯車と第二の歯車を介して、羽根の角度が変化する構成とすることにより、羽根の振動等の影響は、第一の歯車と第二の歯車とに吸収されることになり、ピニオンや、第一の回転部材、第二の回転部材、第三の回転部材、第四の回転部材の適正な動作を確保することができる。
特に、第一の回転部材と第二の回転部材とによって連続回転運動を断続回転運動に変換するジェネバ機能は、第一の回転部材のピンが第二の回転部材のスロットに入り込んで第二の回転部材を断続的に回転させる構造であるため、その動作には精密性が要求される。そのため、第一の歯車と第二の歯車を介する構成により、羽根の振動等の影響を排除することによる効果は大きい。
本発明においては、前記風車本体に対して前記蓋部を介して風向検知部が設けられ、前記風向検知部は、前記羽根の回転方向に平行に前記蓋部に固定された水平部と、前記水平部に対して前記風車本体の側面方向に沿って垂下する第一の垂下部と第二の垂下部とによって形成され、前記水平部は、前記風車本体と前記羽根とを覆うに足りる広さを有し、前記第一の垂下部は、風受け面を立てた羽根が、羽根の回転方向と風向とが同じ方向に位置するときの風下寄りに、前記風受け面を立てた羽根に対して垂直方向に形成され、前記第二の垂下部は、風受け面を寝かせた羽根が、羽根の回転方向と風向とが反対方向に位置するときの風下寄りに、前記風受け面を寝かせた羽根に対して垂直方向に形成されている構成とすることができる。
このような風向検知部を設けることにより、第一の垂下部と第二の垂下部とが風を受けたときに、垂下部が設けられていない空隙部との間で、風圧のアンバランスが生じる。その結果、風向検知部は回転力を生じ、風受け面を立てた羽根が、羽根の回転方向と風向とが同じ方向に位置し、かつ、風受け面を寝かせた羽根が、羽根の回転方向と風向とが反対方向に位置する状態を選択して、風車の羽根が最適な位置となるように風車の方向を決定することができる。
本発明は、水平方向に回転する方式の風車として、羽根が風による空気の流れを確実にかつ効率良く受け止めて、空気の流れのエネルギーが効率良く羽根の回転エネルギーに変換され、狭いスペースにも設置することが可能である。
本発明の第一実施形態に係る風車の外観斜視図である。 風車本体に羽根が取り付けられ、ラックが配置された状態の詳細を示す図である。 原動車と従動車とからなるジェネバ機構に羽根が取り付けられている状態を示す斜視図である。 ピンがスロットに入り込んでいない状態を示す図である。 ピンがスロットに入り込んだ状態を示す図である。 ピンがスロットから出た状態を示す図である。 風向と羽根の回転方向との関係を示す図である。 蓋部の構造を示す図である。 風車本体に羽根を取り付けた状態の構造を示す図である。 羽根が取り付けられた風車本体に蓋部を取り付けた状態を示す図である。 ラックとピニオンとが接している状態の平面図である。 羽根が風を受けて回転する際の回転部分の平面図である。 本発明の第二実施形態に係る風車の風車本体に羽根が取り付けられ、ラックが配置された状態の詳細を示す図である。 風向検知部を設けた例を示す図である。 ガード部を設けた例を示す図である。 ガード部を設けた変形例を示す図である。
以下に、本発明をその実施形態に基づいて説明する。
図1に、本発明の第一実施形態に係る風車の外観斜視図を示す。
図1に示すように、風車1は、空気の流れに対して羽根が水平方向に回転する方式の風車であって、円筒形状の風車本体2の上部に蓋部3が取り付けられ、風車本体2の側面の周方向に沿って放射状に、複数の羽根4が等間隔で取り付けられて構成されている。羽根4の風車本体2に対する角度は、それぞれの羽根4で異なっており、図1に示すものでは、羽根4は4枚設けられ、隣り合う羽根4同士では45°異なっている。風車本体2に蓋部3を取り付けた状態では、風車本体2の内部に、風力から得られる羽根4の回転力を電気に変換する発電部が収納されており、この発電部に接続された導線5から電気が取出される。
なお、図に示す風車本体2に取り付けられる羽根4の数や、羽根4の傾き角度は一例であって、状況に応じて適宜選択できる。
図2に、風車本体に羽根が取り付けられ、ラックが配置された状態の詳細を示す。
図2に示すように、風車本体2の中心寄り上部は開放されており、図8に示す蓋部3に設けられた円環状のラック11が、環状部10の下側に形成されて、風車本体2の外周寄り上端に配置されている。ラック11と接するように、風車本体2の側面の周方向に間隔を置いて複数のピニオン12が取り付けられている。
ピニオン12は小口径の円形歯車であり、ラック11はピニオン12の歯が噛み合うように歯切りをしたものである。通常のラック・ピニオンでは平板状の棒に歯切りをしたものが用いられているが、ここでは、ラック11は円環状に形成されており、ピニオン12は、固定されたラック11に沿って回転することによって、ラック11が設けられた方向に沿って移動する。
ピニオン12と一体となるように、第一の回転部材である三日月形状の原動車13が設けられ、原動車13と接するように、第二の回転部材である従動車14が取り付けられている。原動車13と従動車14とからなる機構は、ジェネバ機構と言われるもので、原動車13の連続回転運動を従動車14の断続回転運動に変換する機能を有している。原動車13と従動車14の動作については後に詳述する。
従動車14の中心に設けられた回転軸15には第二の歯車16が取り付けられ、第二の歯車16に接するように第一の歯車17が取り付けられている。第一の歯車17の中心に設けられた回転軸18の先端には、羽根4(4a、4b、4c、4d)が取り付けられている。
風の方向に対して順方向に位置する羽根4aが風を受けて、ラック11に沿ってピニオン12が回転すると、これに伴って原動車13も回転する。ピニオン12が回転しているときは、原動車13は常に回転しているが、原動車13に接している従動車14は、回転と停止を周期的に繰り返す。すなわち、ジェネバ機構を構成する原動車13と従動車14とによって、原動車13の連続回転運動は、従動車14の断続回転運動に変換される。
従動車14の断続回転運動は、回転軸15を介して第二の歯車16に伝達される。第二の歯車16は第一の歯車17に接しているため、第二の歯車16が回転しているときは第一の歯車17も回転し、第二の歯車16が停止しているときは第一の歯車17も停止する。回転と停止は周期的に繰り返されるため、第二の歯車16の断続回転運動は第一の歯車17に伝達され、羽根4は回転軸18を回転中心として断続的に回転する。その結果、羽根4は回転軸18を回転中心として風車本体2に対する角度を断続的に変化させながら、風車本体2の周方向に回転する。
第一の歯車17と第二の歯車16とを設けることにより、羽根4の振動等が直接、ジェネバ機構を構成する原動車13と従動車14の動作に影響を与えることを防止できる。
なお、第一の歯車17と第二の歯車16とにベルトを巻くことにより、第一の歯車17と第二の歯車16の動作を安定化させることができる。
図3から図6に基づいて、羽根4が風車本体2に対する角度を断続的に変化させる動作を説明する。なお、図3から図6においては、図2に示す第二の歯車16と第一の歯車17は省略し、羽根4は回転軸15に直接取り付けられている状態を示している。
図3は、原動車13と従動車14とからなるジェネバ機構に羽根4が取り付けられている状態を示す斜視図である。
原動車13にはピン20が設けられており、従動車14にはこのピンが入り込むためのスロット21が周方向に複数設けられている。スロット21は、従動車14の外周側から中心側に向かって形成された切込みからなるものである。原動車13には、従動車14の外周面22と接する接触面として機能する外周面23が設けられており、従動車14の外周面22は、原動車13の外周面23になめらかに接する形状の曲面となるように形成されている。
図4は、ピン20がスロット21に入り込んでいない状態を示している。
ピニオン12は矢印方向に回転し、これに伴って原動車13も回転しているが、原動車13の外周面23は従動車14の外周面22に沿ってスライドして従動車14を支持する。その結果、従動車14は停止し、羽根4の角度は変化しない。
図5は、ピン20がスロット21に入り込んだ状態を示している。
ピン20がスロット21に入り込み、原動車13の外周面23と従動車14の外周面22との接触が解除されると、ピン20の動きに伴って従動車14が回転する。すなわち、原動車13のピン20が従動車14の一つのスロット21に入りこむと、ピン20は原動車13の回転動作と同期して従動車14を回転させ、所定の時間が経過するとそのスロット21から出る。その動作の間、羽根4の角度が変わる。
図6は、ピン20がスロット21から出た状態を示している。
原動車13のピン20が従動車14のスロット21から出ている間は、原動車13の外周面23は従動車14の外周面22に沿ってスライドして従動車14を支持し、従動車14が回転しないようにしている。従って、この間は羽根4の角度は変化しない。
原動車13と従動車14の上記の動作が繰り返されることにより、原動車13の連続回転運動は、従動車14の断続回転運動に変換される。この動作により、羽根4は、風車本体2の周方向に回転しながら、羽根4の風車本体2に対する角度が固定される状態と、変化する状態とが周期的に現れる。その結果、風車本体2に対する羽根4の角度は断続的に変化する。
図7に、風向と羽根の回転方向との関係を示す。
矢印で示す方向に風が吹き、羽根4がその風を受けて風車本体2の周方向に回転している。
羽根4aは、空気の流れに対して順方向に位置しており、この位置においては羽根4aの風受け面が空気の流れに対して垂直になるように、羽根4aを立てて、空気の流れを受けやすくしている。その一方、羽根4bは、空気の流れに対して逆方向に位置しており、この位置では羽根4bの風受け面が空気の流れに沿うように羽根を寝かせて、羽根4bが空気から受ける抵抗をできる限り小さくしている。また、順方向と逆方向との間では、羽根4c、4dのように、空気の流れの方向と大きさ成分との関係で、風車本体2に対する羽根4の角度を変化させることができる。
以上の動作は、本発明の第一実施形態と、後述する第二実施形態のいずれの場合も実現することができ、これによって、風からの回転力を効果的に得ることができる。
さらに、本発明の第一実施形態では、ジェネバ機構を用いることによって、風車1の羽根4は風車本体2に対して断続的に角度を変化させることができる。そのため、羽根4の回転方向と空気の流れの方向とが完全に一致する位置を中心として、図に示す角度Aの範囲内で、羽根4aの風受け面が空気の流れに対して垂直になるように羽根を立てておくことが可能となる。この範囲内では、空気の流れによるエネルギーを享受しやすいため、羽根4aを垂直に立てることにより、回転力を効果的に得ることができる。
また、羽根4の回転方向と空気の流れの方向とが完全に逆となる位置を中心として、図に示す角度Bの範囲内で、羽根4bの風受け面が空気の流れに沿うように羽根を寝かせておくことが可能となる。この範囲内では、空気の流れによる抵抗が最も大きいため、羽根4bを寝かせることにより、風による抵抗を効果的に低減することができる。
本発明の風車では、ジェネバ機構を用いているため、風車の羽根4を風車本体2に対して断続的に角度を変化させる際の、羽根4の角度変化の速度は、図3から図6に示したピン20を、第一の回転部材である原動車13の中心からどの位置に設けるかによって容易に変えることができる。また、羽根4の角度変化量は、第二の回転部材である従動車14のスロット21の数を変えることによって容易に変更することができる。そのため、設計上の自由度が高く、様々な状況に応じて多様に対応することが可能である。
例えば、図3から図6に示したものよりもスロット21の数を減らすことによって、ピン20のスロット21への1回の出入りによる、羽根4の角度の変化量は大きくなる。従って、図7における羽根4cの位置に近づくまで、羽根4aのように羽根を立てておき、ここで羽根を90度傾けて羽根を寝かせた状態にし、風車本体2の周方向に180度回転した位置である、羽根4dの位置に近づいてからさらに羽根を90度傾けて、羽根を立てた状態にすることもできる。
図8に、蓋部3の構造を示し、図9に、風車本体2に羽根4を取り付けた状態の構造を示す。図10に、羽根4が取り付けられた風車本体2に蓋部3を取り付けた状態を示す。図11は、ラック11とピニオン12とが接している状態の平面図である。図12は、羽根が風を受けて回転する際の回転部分の平面図である。
本発明の風車1を発電装置として機能させるためには、風車本体2に対する羽根4の角度を変化させながら、羽根4が風車本体2の周方向に回転する動作が確保されることが必要であり、そのためには、図2に示すように、風車本体2の側面にピニオン12と、第一の回転部材である原動車13と、第二の回転部材である従動車14とが取り付けられていることが必要となる。
第一の回転部材である原動車13は、ピニオン12よりも小径であって、ピニオン12と一体として形成されていることから、本発明の風車1では、風車本体2は、ピニオン12と、第二の回転部材である従動車14とを設置するに足りる上下方向の厚みを有していればよい。ピニオン12と従動車14とは小型の部材として形成することが可能であり、そのため、風車本体2の上下方向の厚みを極めて小さくすることができる。なお、ここで上下方向の厚みとは、風車本体2を図1に示す状態、すなわち使用状態で配置したときに、上側から下側までの高さを意味する。
また、風車本体2に蓋部3が取り付けられた状態では、風車本体2の内部に、風力から得られる羽根4の回転力を電気に変換する発電部6が収納される構造となり、この発電部6に、図1に示した導線5が接続されており、導線5から電気が取出される構造となっている。従って、風車1全体を薄型の発電装置として形成することが可能であり、狭いスペースにも設置することが可能である。また、全体として小型に形成することができるため、どこにでも容易に持ち運ぶことができ、簡便な方法で電気を使用することができる。
図10に示すように、ピニオン12、原動車13、従動車14はギアボックス30内に収納され、ピニオン12の回転をなめらかにするために、ベアリング31が設けられている。また、従動車14の回転をなめらかにするために、ベアリング32が設けられている。
ギアボックス30の底部に接触して、ギアボックス30の底部の下方にスプリング33が設けられている。スプリング33が設けられていることにより、風車本体2に対して与えられる振動等をスプリング33が吸収する。そのため、蓋部3に形成されているラック11と、風車本体2の側面に設けられたピニオン12との接触が適正に保たれる。
羽根が風を受けると、羽根の回転力によって、図12に示す回転部分が一体として回転する。この回転部分は、ギアボックス30内に、ピニオン12、原動車13、従動車14が収納されて固定され、回転軸15と第二の歯車16とが取り付けられてなるものである。これにより、図11に示すように、ピニオン12は、固定されたラック11上を移動し、上述した羽根の角度変化が実現される。なお、図12においては、第一の歯車17は省略している。
図13に、本発明の第二実施形態に係る風車の風車本体に羽根が取り付けられ、ラックが配置された状態の詳細を示す。
図13に示すように、風車本体2の中心寄り上部は開放されており、図8に示す蓋部3に設けられた円環状のラック11が、環状部10の下側に形成されて、風車本体2の外周寄り上端に配置されている。ラック11と接するように、風車本体2の側面の周方向に間隔を置いて複数のピニオン12が取り付けられている。
ピニオン12は小口径の円形歯車であり、ラック11はピニオン12の歯が噛み合うように歯切りをしたものである。通常のラック・ピニオンでは平板状の棒に歯切りをしたものが用いられているが、この第二実施形態においても、ラック11は円環状に形成されており、ピニオン12は、固定されたラック11に沿って回転することによって、ラック11が設けられた方向に沿って移動する。
ピニオン12と一体となるように、第三の回転部材である第三の歯車40が設けられ、第三の歯車40と接するように、第四の回転部材である第四の歯車41が取り付けられている。第三の歯車40の連続回転運動は、第四の歯車41に伝達される。
第四の歯車41の中心に設けられた回転軸15には第二の歯車16が取り付けられ、第二の歯車16に接するように第一の歯車17が取り付けられている。第一の歯車17の中心に設けられた回転軸18の先端には、羽根4(4a、4b、4c、4d)が取り付けられている。
風の方向に対して順方向に位置する羽根4aが風を受けて、ラック11に沿ってピニオン12が回転すると、これに伴って第三の歯車40も回転する。第三の歯車40の連続回転運動は、第四の歯車41に伝達されて、第四の歯車41は連続回転運動する。
第四の歯車41の連続回転運動は、回転軸15を介して第二の歯車16に伝達される。第二の歯車16は第一の歯車17に接しているため、第二の歯車16の連続回転運動は第一の歯車17に伝達され、羽根4は回転軸18を回転中心として連続的に回転する。その結果、羽根4は回転軸18を回転中心として風車本体2に対する角度を連続的に変化させながら、風車本体2の周方向に回転する。
第一の歯車17と第二の歯車16とを設けることにより、羽根4の振動等が直接、第三の歯車40と第四の歯車41の動作に影響を与えることを防止できる。
なお、第一の歯車17と第二の歯車16とにベルトを巻くことにより、第一の歯車17と第二の歯車16の動作を安定化させることができる。さらに、第三の歯車40と第四の歯車41とにベルトを巻くことにより、第三の歯車40と第四の歯車41の動作を安定化させることができる。
以上説明した第二実施形態においても、風車1を発電装置として機能させるためには、風車本体2に対する羽根4の角度を変化させながら、羽根4が風車本体2の周方向に回転する動作が確保されることが必要であり、そのためには、風車本体2の側面にピニオン12と、第三の回転部材である第三の歯車40と、第四の回転部材である第四の歯車41とが取り付けられていることが必要となる。
第三の回転部材である第三の歯車40は、ピニオン12よりも小径であって、ピニオン12と一体として形成されていることから、本発明の風車では、風車本体2は、ピニオン12と、第四の回転部材である第四の歯車41とを設置するに足りる上下方向の厚みを有していればよい。ピニオン12と第四の歯車41とは小型の部材として形成することが可能であり、そのため、風車本体2の上下方向の厚みを極めて小さくすることができる。なお、ここでも上下方向の厚みとは、風車本体2を図1に示す状態、すなわち使用状態で配置したときに、上側から下側までの高さを意味する。
また、第一の実施形態の場合と同様に、風車本体2に蓋部3が取り付けられた状態では、風車本体2の内部に、風力から得られる羽根4の回転力を電気に変換する発電部6が収納される構造となり、発電部6に導線5を接続して導線5から電気が取出される構造とすることができる。
従って、第一の実施形態の場合と同様に、風車1全体を薄型の発電装置として形成することが可能であり、狭いスペースにも設置することが可能である。また、全体として小型に形成することができるため、どこにでも容易に持ち運ぶことができ、簡便な方法で電気を使用することができる。
なお、第二実施形態においても、図8から図12に示した構造における原動車13と従動車14を、第三の歯車40と第四の歯車41に置き換えることによって、図8から図12に示したものと同様の構造とすることができる。
本発明の風車は、自動車の屋根上や底面のスペースに取り付けて、自動車の走行中に風を受けて発電する場合には、自動車の走行方向によって必然的に風を受ける方向が決定されるため、風の方向に合わせて風車の羽根の設定を決めることが可能である。
しかし、本発明の風車を静止した状態で使用する場合には、風向を検知する手段が必要となる。
図14に、風向検知部を設けた例を示す。
風車本体2に対して蓋部3を介して風向検知部50が設けられており、風向検知部50は、水平部51と、この水平部51に対して風車本体2の側面方向に沿って垂下するように取り付けられた2つの垂下部52a、52bとによって形成されている。図14においては、水平部51を四角形に形成した例を示している。
水平部51は、風車本体2と羽根4とを覆うに足りる広さ、すなわち面積を有している。水平部51は、羽根4の回転方向に平行に、蓋部3の上面に配置されて、ボルト53によって蓋部3と一体となるように固定されている。蓋部3と水平部51とが固定された部分であって、水平部51の設置対象物との接触面にはベアリング54が取り付けられている。
一方の垂下部52aは、風受け面を立たせた羽根4aが風の方向に対して順方向、すなわち、羽根の回転方向が風向と同じ方向に位置するときに、羽根4aの位置から、羽根4aが風を受ける際の風下側に向かって形成されている。つまり、垂下部52aは、風受け面を立たせた羽根4aの側の風下寄りに、風受け面を立てた羽根4aに対して垂直方向に形成され、風上側には垂下部52aは形成されておらず、空隙部55aが存在する。
また、他方の垂下部52bは、風受け面を寝かせた羽根4bが風の方向に対して逆方向、すなわち、羽根の回転方向が風向と反対の方向に位置するときに、羽根4bの位置から、羽根4bが風を受ける際の風下側に向かって形成されている。つまり、垂下部52bは、風受け面を寝かせた羽根4bの側の風下寄りに、風受け面を寝かせた羽根4bに対して垂直方向に形成され、風上側には垂下部52bは形成されておらず、空隙部55bが存在する。
2つの垂下部52a、52bと、空隙部55a、55bを上記のように形成することにより、垂下部52a、52bが風を受けたときに、空隙部55a、55bとの間で、風圧のアンバランスが生じて、風向検知部50は回転力を生じる。
例えば、垂下部52aと空隙部55aとが風上側に位置しているときは、垂下部52aは風を受けるが、空隙部55aを風は通り抜けてしまうため、風向検知部50は、図14に示す状態となるように回転する。また、垂下部52bと空隙部55bとが風上側に位置しているときは、垂下部52bは風を受けるが、空隙部55bを風は通り抜けてしまうため、風向検知部50は、図14に示す状態となるように回転する。蓋部3は風向検知部50と一体となるように固定されているため、風向検知部50の回転に伴って蓋部3と風車本体2も回転する。
その結果、図14に示すように、風受け面を立たせた羽根4aが順方向、すなわち、羽根の回転方向が風向と同じ方向に位置し、風受け面を寝かせた羽根4bが逆方向、すなわち、羽根の回転方向が風向と反対の方向に位置するように、風車の位置を安定的に選択する。この状態では、矢印で示す風向に対して、風上側と風下側は開口しているため、風車に対する風の通りが良くなる。また、水平部51の上面にベアリング54が取り付けられていることにより、風向検知部50を介して風車本体2を設置対象物に取り付けたときに、風向に従って滑らかに風向検知部50と風車全体が回転するようになる。
なお、ボルト53は、風受け面を立たせた羽根4aに近い側で、風向に沿って風上側と風下側に2つ配置されており、これによって、風を最もよく受けて風の抵抗が最も大きくなる羽根4aに近い側での固定が強固になる。
図15に、ガード部を設けた例を示す。
風車本体2に対して蓋部3を介してガード部60が設けられており、ガード部60は、水平部61と、この水平部61に対して風車本体2の側面方向に沿って垂下するように取り付けられた2つの垂下部62a、62bとによって形成されている。図15においては、水平部61を四角形に形成した例を示している。
水平部61は、風車本体2と羽根4とを覆うに足りる広さ、すなわち面積を有している。水平部61は、羽根4の回転方向に平行に、蓋部3の上面に配置されて、ボルト53によって蓋部3と一体となるように固定されている。
一方の垂下部62aは、風受け面を立たせた羽根4aの側に、風受け面を立たせた羽根4aに対して垂直方向に、空隙を設けずに一連として形成されている。また、他方の垂下部62bは、風受け面を寝かせた羽根4bの側に、風受け面を寝かせた羽根4bに対して垂直方向に、空隙を設けずに一連として形成されている。
自動車の屋根上や底面のスペースに取り付けて、自動車の走行中に風を受けて発電する場合には、自動車の走行方向によって必然的に風を受ける方向が決定されるため、上記のガード部60を設けることにより、矢印で示す風向に対して、風上側と風下側は開口していることから、風車に対する風の通りが良くなる。また、その側面側では余計な風の流れを防止することができる。また、風車に対して側面側から障害物が衝突することを防止でき、風車の保護機能を持つことができる。
図16に、ガード部を設けた変形例を示す。
図16に示すものは、図15に示すものに対して、風上側の中央部に仕切板70aが設けられ、風下側の中央部に仕切板70bが設けられたものである。仕切板70aの両側には空隙部71aが存在し、仕切板70bの両側には空隙部71bが存在している。
矢印で示す風向に対して順方向と逆方向との中間に位置する羽根4cと羽根4dに対しては、風による回転力が生じないが、仕切板70aが羽根4dの風上側に配置されていることにより、風が仕切板70aを回り込むように空隙部71aから吹き込むことによる空気の流れの乱れや負圧が羽根4d付近に生じる。これによって、羽根4dに対して回転力が補助的に付加される。同様に、仕切板70bが羽根4cの風下側に配置されていることにより、風が仕切板70bを回り込むように空隙部71bから吹き出すことによる空気の流れの乱れや負圧が羽根4c付近に生じる。これによって、羽根4cに対して回転力が補助的に付加される。
なお、仕切板70a、70bは、図14に示す構造のものに対しても取り付けることが可能である。
上述したように、本発明の風車は、自動車の屋根上や底面のスペースに取り付けて、自動車の走行中に風を受けて発電する場合は勿論、静止した状態でも風向を捉えて発電することができ、利用可能な範囲が極めて広い。また、水平部51や水平部61に太陽光パネルを取り付けると、太陽光発電による電力も利用することができ、昼夜や晴天雨天を問わず発電することが可能である。
本発明は、水平方向に羽根が回転する方式の風車として、羽根が風による空気の流れを確実にかつ効率良く受け止めて、空気の流れのエネルギーが効率良く羽根の回転エネルギーに変換され、狭いスペースにも設置することが可能な風車として、風力発電装置として利用できる。その一例として、電気自動車の屋根や底面に取り付けて補助的に発電する装置として利用することができる。また、風向検知部を設けることにより、静止した状態でも発電することができ、広範囲に亘って利用可能である。
1 風車
2 風車本体
3 蓋部
4、4a、4b、4c、4d 羽根
5 導線
6 発電部
10 環状部
11 ラック
12 ピニオン
13 原動車
14 従動車
15 回転軸
16 第二の歯車
17 第一の歯車
18 回転軸
20 ピン
21 スロット
22 外周面
23 外周面
30 ギアボックス
31 ベアリング
32 ベアリング
33 スプリング
40 第三の歯車
41 第四の歯車
50 風向検知部
51 水平部
52a、52b 垂下部
53 ボルト
54 ベアリング
55a、55b 空隙部
60 ガード部
61 水平部
62a、62b 垂下部
70a 70b 仕切板
71a 71b 空隙部

Claims (5)

  1. 風車本体と、前記風車本体に取り付けられる蓋部と、前記蓋部に設けられた円環状のラックと、前記ラックに接するように前記風車本体の側面の周方向に間隔を置いて複数設けられたピニオンと、前記ピニオンと一体として設けられた第一の回転部材と、前記第一の回転部材の連続回転運動が断続回転運動に変換されて断続回転運動する第二の回転部材と、前記第二の回転部材の断続回転運動が回転軸によって伝達される羽根とを備え、前記第一の回転部材には、前記第二の回転部材の外周面と接する接触面とピンとが設けられ、前記第二の回転部材には、前記ピンが入り込むためのスロットが周方向に複数設けられており、
    前記羽根が風を受けて、前記ラックに沿って前記ピニオンが回転すると、前記第一の回転部材のピンが前記第二の回転部材のスロットに出入りして前記第二の回転部材を断続的に回転させて、前記第一の回転部材の連続回転運動が前記第二の回転部材の断続回転運動に変換されて伝達され、前記羽根は前記回転軸を回転中心として前記風車本体に対する角度を断続的に変化させながら、前記風車本体の周方向に回転し、前記羽根の回転方向と風向とが一致する位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように前記羽根を立たせ、前記羽根の回転方向と風向とが逆向きとなる位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに沿うように前記羽根を寝かせることを特徴とする風車。
  2. 風車本体と、前記風車本体に取り付けられる蓋部と、前記蓋部に設けられた円環状のラックと、前記ラックに接するように前記風車本体の側面の周方向に間隔を置いて複数設けられたピニオンと、前記ピニオンと一体として設けられた第三の回転部材と、前記第三の回転部材に接して連続回転運動する第四の回転部材と、前記第四の回転部材の連続回転運動が回転軸によって伝達される羽根とを備え、
    前記羽根が風を受けて、前記ラックに沿って前記ピニオンが回転すると、前記第三の回転部材の連続回転運動が前記第四の回転部材に伝達され、前記羽根は前記回転軸を回転中心として前記風車本体に対する角度を連続的に変化させながら、前記風車本体の周方向に回転し、前記羽根の回転方向と風向とが一致する位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに対して垂直になるように前記羽根を立たせ、前記羽根の回転方向と風向とが逆向きとなる位置では、前記羽根の風受け面が空気の流れに沿うように前記羽根を寝かせることを特徴とする風車。
  3. 前記風車本体は、前記ピニオンと、前記第二の回転部材または前記第四の回転部材とを設置するに足りる上下方向の厚みを有し、前記風車本体に前記蓋部が取り付けられた状態で、前記風車本体の内部に発電部が収納され、前記発電部に接続された導線から電気が取出されることを特徴とする請求項1または2記載の風車。
  4. 前記羽根に断続回転運動または連続回転運動を伝達する前記回転軸は、第一の歯車に取り付けられ、前記第一の歯車に接して第二の歯車が設けられており、前記ピニオンが回転すると、前記第二の歯車を介して前記第一の歯車に回転力が伝達され、前記第一の歯車の回転により前記羽根の角度が変化することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の風車。
  5. 前記風車本体に対して前記蓋部を介して風向検知部が設けられ、前記風向検知部は、前記羽根の回転方向に平行に前記蓋部に固定された水平部と、前記水平部に対して前記風車本体の側面方向に沿って垂下する第一の垂下部と第二の垂下部とによって形成され、
    前記水平部は、前記風車本体と前記羽根とを覆うに足りる広さを有し、前記第一の垂下部は、風受け面を立てた羽根が、羽根の回転方向と風向とが同じ方向に位置するときの風下寄りに、前記風受け面を立てた羽根に対して垂直方向に形成され、前記第二の垂下部は、風受け面を寝かせた羽根が、羽根の回転方向と風向とが反対方向に位置するときの風下寄りに、前記風受け面を寝かせた羽根に対して垂直方向に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の風車。
JP2011028054A 2011-02-14 2011-02-14 風車 Expired - Fee Related JP4717966B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011028054A JP4717966B1 (ja) 2011-02-14 2011-02-14 風車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011028054A JP4717966B1 (ja) 2011-02-14 2011-02-14 風車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4717966B1 true JP4717966B1 (ja) 2011-07-06
JP2012167580A JP2012167580A (ja) 2012-09-06

Family

ID=44350488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011028054A Expired - Fee Related JP4717966B1 (ja) 2011-02-14 2011-02-14 風車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4717966B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10309368B2 (en) 2013-10-22 2019-06-04 Chikao Hashimoto Power generation apparatus utilizing water current energy

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10309368B2 (en) 2013-10-22 2019-06-04 Chikao Hashimoto Power generation apparatus utilizing water current energy

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012167580A (ja) 2012-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7980823B2 (en) Wind turbine generator rotor, wind turbine generator and wind turbine generator system
KR100870634B1 (ko) 풍력 발전기
KR101408275B1 (ko) 수직형 풍력발전용 틸트식 회전날개장치
JP4822195B1 (ja) 風力発電機
JP2010121518A (ja) 縦軸式マグナス型風力発電装置
KR100940193B1 (ko) 수직축 풍력발전 시스템
JP5818025B2 (ja) 過速抑制フラップ付き垂直軸型風力発電装置
EP3850730A1 (en) Devices and methods for fluid mass power generation systems
JP4717966B1 (ja) 風車
KR101156642B1 (ko) 역회전방지를 위한 회전날개가 구비된 풍력발전장치
KR101279072B1 (ko) 도로변 풍력발전시스템
CA2754000C (en) Wind power generator
KR101525553B1 (ko) 수직 로터형 풍력발전 장치
KR20200106489A (ko) 풍력 발전 스테이션
KR101302954B1 (ko) 풍력 발전 장치
KR20110072238A (ko) 풍력 발전기
JP5941200B1 (ja) 多重螺旋式構造体
KR101087223B1 (ko) 풍력발전용 나비형 날개
KR101562788B1 (ko) 풍력 발전기
JP4826932B1 (ja) 風車動力装置
KR100840586B1 (ko) 수직축 풍력발전장치
KR101071128B1 (ko) 풍력발전장치
KR101052683B1 (ko) 수평-수직축 가변형 풍력발전장치
JP3182330U (ja) 風力発電装置
KR101936326B1 (ko) 풍력 발전 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110302

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110302

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110322

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees