JP4713841B2 - 液体分離装置 - Google Patents

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Description

この発明は、処理対象液中に含有されている分離対象液を比重差により分離するための簡易な液体分離装置に関する。
従来、金属の切削や研磨等のクーラントや、金属加工物の洗浄液などのように、水等の回収対象液と、油等の回収対象液より比重の小さい分離対象液とが混合された処理対象液を、比重差により分離する液体分離装置が多数用いられている。
このような液体分離装置では、例えば、処理対象液を複数段階の工程により分離するための複数の処理槽等の設備や処理対象液を移送するポンプや配管等の設備などが、別々に設置された大型のものが多数知られている。
しかし、このような大型の液体分離装置は、設置が容易でなく、より簡単で小型の設備により分離対象液を分離することが可能な液体処理装置が提案されている。
例えば、下記特許文献1の液体分離装置では、水に分離対象液が混合された混合液体を処理するため、一つの液体処理槽内に、混合液体が供給される部位と、水を電気分解することにより酸素及び水素の気泡を生じさせて分離対象液を分離し易くする部位と、フィルタ板を透過させて分離対象液の微細な粒子を粗大化する部位と、複数の傾斜板が並設された傾斜板群を通過させることにより粗大化した分離対象液の粒子を浮上させて分離する部位と、分離対象液が分離された処理液体を外部に流出させる部位とが、順次、並べて設けられている。
また、下記特許文献2及び3の液体分離装置では、混合液体を分離するための液体処理槽を上部に設けると共に、この液体処理槽に混合液体を供給するための液体ポンプや配管等を下部に設け、これらを一体化することにより小型化が図られている。ここでは、液体処理槽は前記特許文献1と略同様に構成されている。
特開2001−137614号公報 特開2001−219002号公報 特開2001−219003号公報
しかしながら、このような液体分離装置は、処理対象液から分離対象液を高度に分離するために液置処理槽内に多数の部位を設けなければならず、また、分離を促進するために多数の傾斜板からなる傾斜板群を設けなければならないなど、液体処理槽の構成が複雑であり、製造に手間を要するなどの問題点があった。
そこで、この発明では、より簡単な構成で処理対象液から分離対象液を分離することが可能な液体処理装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する請求項1に記載の発明は、回収対象液と、該回収対象液より比重の小さい分離対象液とを含む処理対象液が供給されると共に、前記分離対象液を比重差により浮上させて前記回収対象液と前記分離対象液とが分離される液体処理槽を備え、前記液体処理槽における前記処理対象液の液面の一部を含む箇所が、底壁部と側壁部を有する仕切壁で囲むように仕切られることにより、前記液体処理槽に、前記仕切壁で囲むように仕切られていて前記分離対象液が分離された前記回収対象液が回収される回収用区画室と、該回収用区画室の外側の箇所であって前記処理対象液が供給されて前記分離対象液が液面に向かって浮上する貯槽とが設けられると共に、前記貯槽から前記回収用区画室に前記回収対象液を通液可能な連通部が前記仕切壁を貫通して設けられ、前記貯槽には、前記処理対象液が供給される供給口と、該貯槽内で浮上した前記分離対象液を排出する排出口とが設けられると共に、前記回収用区画室には、前記回収対象液を取出す回収口が設けられ、前記回収用区画室の前記底壁の下面に向けて前記貯槽の前記供給口から前記処理対象液が供給されるようになっており、前記連通部はパイプ形状を呈し、該連通部の前記貯槽側に臨む貯槽側開口が、前記回収用区画室の前記底壁部より下方位置で開口しており、前記供給口は、前記回収用区画室の前記底壁部の下方に位置しており、前記貯槽側開口と前記供給口とが水平方向に離間している液体分離装置としたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記供給口が、前記回収用区画室の底壁と対向する前記貯槽の底壁に開口していることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記連通部は、前記底壁部から前記貯槽側に突出して設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記回収用区画室の前記底壁が、前記排出口側が高くなるように傾斜していることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記連通部はパイプ形状を呈し、該連通部が前記仕切壁から前記回収用区画室側に突出して設けられ、該連通部の前記回収用区画室側に臨む回収用区画室側開口が前記貯槽の前記排出口の高さと略同じ高さに位置し、該回収用区画室側開口から前記回収用区画室に流入する前記回収対象液が落下するように構成したことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記回収用区画室には、前記連通部の回収用区画室側開口からの前記回収対象液が流入可能に上部が開口し、底面が該回収対象液を透過可能に形成された液受けケースを備え、該液受けケースの前記底面にフィルタが載置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記フィルタに、該フィルタを上下方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項6又は7に記載の構成に加え、前記回収用区画室内で前記パイプ形状の連通部が上下方向に配設され、前記フィルタ及び前記液受けケースに前記連通部が挿通可能な貫通開口が設けられ、前記液受けケースが前記回収用区画室に着脱自在に装着されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、貯槽と回収用区画室とを仕切る仕切壁からなる回収用区画室の底壁の下面に向けて処理対象液が供給されるので、処理対象液中に粒子状に分散している分離対象液が回収用区画室の底壁の下面に付着或いは滞留して凝集することにより粗大化でき、これにより分離対象液の浮力を増加して、回収対象液と分離対象液との比重差による分離を促進することができ、適度に分離対象液を分離することが可能である。そのため、貯槽と回収用区画室とを仕切る仕切壁を分離対象液の分離を促進する部材として利用することができ、分離を促進するための部材を別部材として設ける必要がなく、装置の構成を簡単にすることができる。
また、請求項に記載の発明によれば、連通部がパイプ形状を呈し、連通部の貯槽側に臨む貯槽側開口が回収用区画室の底壁より下方位置に開口しているので、回収用区画室の底壁の下面に付着或いは滞留した分離対象液が回収用区画室に流入される回収対象液中に混入され難くすることができ、分離対象液を分離し易い。
また、請求項に記載の発明によれば、貯槽側開口と供給口とが水平方向に離間しているので、供給口から貯槽内に供給された処理対象液が直接連通部から回収用区画室に流入することがなく、分離対象液をより分離し易い。
請求項に記載の発明によれば、供給口が回収用区画室の底壁と対向する貯槽の底壁に開口しているので、処理対象液中に分散している分離対象液が浮上して回収用区画室の底壁の下面で凝集し易く、粗大化させ易い。
請求項に記載の発明によれば、回収用区画室の底壁が、排出口側が高くなるように傾斜しているので、回収用区画室の底壁の下面で粗大化させた分離対象液が貯槽の液面側に浮上し易くすることができる。
請求項に記載の発明によれば、連通部がパイプ形状を呈し、この連通部が仕切壁から回収用区画室側に突出して設けられると共に、連通部の回収用区画室側に臨む回収用区画室側開口が貯槽の排出口の高さと略同じ高さに位置し、この回収用区画室側開口から回収用区画室に流入する回収対象液が落下するように構成したので、貯槽から回収用区画室に回収対象液を通液させるための連通部を貯槽内の処理対象液の液面の水位を調整するために利用できる。
請求項に記載の発明によれば、回収用区画室には、連通部の回収用区画室側開口からの回収対象液が流入可能に上部が開口し、底面が回収対象液を透過可能に形成された液受けケースを備え、この液受けケースの底面にフィルタが載置されているので、連通部から流下した回収対象液が接触し易い位置にフィルタを配置させ易い。
請求項に記載の発明によれば、フィルタを上下方向に貫通する貫通孔がフィルタに形成されているので、貫通孔を回収対象液が流動し易く、フィルタ全体の目詰まりが生じ難い。
請求項に記載の発明によれば、回収用区画室内でパイプ形状の連通部が上下方向に配設され、フィルタ及び液受けケースに連通部が挿通可能な貫通開口が設けられ、液受けケースが回収用区画室に着脱自在に装着されているので、液受けケースを回収用区画室の上部から容易に取出すことができ、フィルタ交換などの際に作業性が良い。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図8はこの実施の形態を示すものであり、図1は、機械加工等に使用されたクーラントから防錆油や潤滑油等を分離するために、この発明の実施の形態の液体分離装置が設けられた液体分離システム全体を示している。
この液体分離システムは、原液路11及び採取路12を介して図示しない加工機械等と接続されたクーラント貯留槽10と、このクーラント貯留槽10に対して処理対象液路21及び回収液路22を介して接続された液体分離装置20と、この液体分離装置20に分離対象液路71により接続された分離対象液槽70とを備えている。
まず、クーラント貯留槽10は、回収対象液としてのクーラントに分離対象液としての油が分散された原液が原液路11から連続或いは間欠に導入されて貯留されると共に、貯留液13の液中からクーラントが採取路12により連続或いは間欠に採取されて再利用されるように構成されている。
このクーラント貯留槽10の内部には、貯留液13の一部を処理対象液として採取するための処理対象液採取装置15が設けられている。
処理対象液採取装置15は、貯留液13の液面13aに配置された筒状のフロート16と、このフロート16の下部に液密に連結されて上下方向に伸縮自在な蛇腹容器17と、この蛇腹容器17の底部17aに連結され、下端部18aに吸引口18bを有すると共に、上端部18cに処理対象液路21が連結されている吸引ノズル18とを有している。
この処理対象液採取装置15では、フロート16の上端16aから蛇腹容器17内に貯留液13の液面13aから油分を多く含む処理対象液が流入して蛇腹容器17内に貯留されており、この分離対象液を吸引ノズル18の吸引口18bから吸引して、処理対象液路21を介して液体分離装置20に送液するようになっている。ここでは、フロート16が蛇腹容器17内の処理対象液に対する浮力により上下動することにより、蛇腹容器17の収容量に応じて貯留液13の液面13aに対して上下動して、適度の処理対象液が蛇腹容器17に収容されるようになっている。
次に、この実施の形態の液体分離装置20について説明する。
この液体分離装置20は、図2乃至図5に示すように、上部に側壁材26と底壁材27により液密に形成された液体処理槽25が設けられると共に、下部に側壁材26により液体処理槽25と一体に形成された一対の脚部28が設けられ、この一対の脚部28間に処理対象液路21からの処理対象液を液体処理槽25に供給するための処理対象液送液部30が設けられている。また、液体処理槽25の頂部開口25aは蓋部材29が載置されている。
この液体分離装置20は、左右一対の側壁材26が、各々の内側に折り曲げ成形されたフランジ部26aにより接合されると共に、側壁材26間に底壁材27が接合されることにより形成されている。ここでは、フランジ部26aが液体処理槽25の上端から脚部28の下端まで全長にわたり連続している。
液体処理槽25は、仕切壁31により、処理対象液が貯留される貯槽35と、この貯槽35に貯留された処理対象液33から分離された回収対象液が回収される回収用区画室37とに仕切られている。
この仕切壁31は、液体処理槽25の一方側に側壁材26と液密に接合されて形成されている。この仕切壁31からなる回収用区画室37の底壁部37aは、図5中に矢印Xで示すように、回収用区画室37側の側壁材26と対向する他方の側壁材26側、即ち、後述する排出口43側が高くなるように傾斜している。また、仕切壁31の回収用区画室37の側壁部37bは、貯槽35の処理対象液33の液面33aと接している。
この仕切壁31により仕切られた貯槽35には、まず、処理対象液送液部30から送液された処理対象液が供給される供給口41が底壁材27を貫通して設けられている。この供給口41は回収用区画室37の底壁部37aの下面に向けて処理対象液が供給されるように設けられており、ここでは、回収用区画室37の底壁部37aの下方の投影面となる位置の底壁材27に、仕切壁31の下面に対向して開口している。
また、回収用区画室37が設けられた側の側壁材26と対向する側の側壁材26には排出口43が設けられている。この排出口43は、分離対象液が回収対象液との比重差により液面33aに浮上するため、この分離対象液が排出できるように所定高さに形成されている。さらに、この排出口43は分離対象液路71に接続されており、分離対象液を分離対象液槽70に送液可能となっている。
次に、このような貯槽35を仕切る仕切壁31には、処理対象液から分離対象液を分離した回収対象液を貯槽35から回収用区画室37に通液するための連通としての連通パイプ39が設けられている。
この連通パイプ39は、仕切壁31の回収用区画室37の底壁部37aを貫通して、略鉛直の上下方向に配設されており、貯槽35に臨む貯槽側開口39aが回収用区画室37の底壁部37aより低い位置に開口している。この貯槽側開口39aは、図5に示すように、供給口41と水平方向に離間する位置に設けられている。
一方、回収用区画室37の内側では連通パイプ39が回収用区画室37の底壁37aから突出して設けられている。その上端部には筒形状の液面調節部材45が螺合されており、取っ手45aにより回動させることにより上下動できるように構成されている。そして、この液面調節部材45の開口が回収用区画室37に臨む回収用区画室側開口39bとなっており、回収用区画室側開口39bが貯槽35の排出口43の高さと略同じ高さとなるように調整されている。
ここでは、連通パイプ39から流入する回収対象液が液面調節部材45の上端開口部から放出され、回収用区画室37内に自由落下させることが可能であると共に、液面調節部材45の高さを調整することにより、貯槽35内の処理対象液33の液面33aの水位の微調整が可能となっている。
次に、回収用区画室37には、回収対象液を取出すための回収口47が設けられている。この回収口47は下端が傾斜している回収用区画室37の底壁部37aの下端と略等しくなるように形成されている。この回収口47には、回収液路22が連結されており、回収対象液をクーラント貯留槽10に送液可能となっている。
また、この回収用区画室37内には、連通パイプ39の回収用区画室側開口39bと回収対象液の回収口47との間で、回収用区画室37の底壁部37aから離間した上方位置に、図6及び図7に示すような液受けケース49が配置されている。
この液受けケース49は、上部49aが連通パイプ39から落下する回収対象液が流入可能に開口し、底面49bが流入した回収対象液を透過可能にパンチングメタルにより形成され、側周部49cの一方に仕切壁31の上端に係止可能なフック部49dが形成されている。そして、連通パイプ39が底面49bに設けられた貫通開口49eに挿通された状態で、フック部49dにより仕切壁31の上端に着脱自在に装着されている。
また、この液受けケース49の底面49b上の略全面には、図8に示すように、回収対象液中に残留している分離対象液の微細な液滴などを除去可能なポリプロピレンの不飾布等からなるフィルタ53が載置されている。従って、連通パイプ39から流入した回収対象液は液受けケース49内に落下し、フィルタ53を透過した後、液受けケース49の底面49bから流下することが可能となっている。
このフィルタ53には、液受けケース49の底面49bに対応して貫通開口53aが設けられており、この貫通開口53aに連通パイプ39を挿通させた状態で配置されている。さらに、このフィルタ53には、多数の上下方向に貫通する切欠部としての貫通孔53bが形成されており、フィルタ53の目詰まりが防止されている。
また、この液受けケース49の側周部49cの少なくとも一部と、回収用区画室37の側壁材26の内面との間には、オーバーフロー用間隙54が設けられており、フィルタ53の目詰まりが生じて液受けケース49内から回収対象液が溢れた場合に、このオーバーフロー用間隙54から回収口47まで直接回収対象液が流下されるようになっている。
次に、このような液体処理槽25に処理対象液を送液する処理対象液送液部30について説明する。
この処理対象液送液部30には、クーラント貯留槽10からの処理対象液路21が連結されると共に、処理対象液の供給路55が連結された液体ポンプ56が装着されており、この供給路55が貯槽35の供給口41まで連通している。
この液体ポンプ56は、図1に示すように、図示しない圧縮空気供給源から、エアーフィルタ57、レギュレータ58、ルブリケータ59、及び切換えスイッチ61を経由して供給される圧縮空気により駆動され、処理対象液を処理対象液路21から吸引して供給路55へ圧送するように構成されている。
さらに、この液体ポンプ56では、図2に示すように、駆動に使用された圧縮空気が、液体処理槽25の底壁材27を貫通して延びる排気路63を経由して、液体処理槽25内の貯槽35の処理対象液33の液面33a上方位置に配置されたマフラー65から排気されるようになっている。ここでは、ルブリケータ59において圧縮空気に微細な油が添加されるため、この圧縮空気を貯槽35の上方位置に排気することにより、圧縮空気中に添加された油を液体処理槽25内で回収できるようになっている。
なお、この処理対象液送液部30では、供給路55が三方弁67を介して貯槽35の供給口41に連結されており、この三方弁67にドレン排出口69が設けられている。ここでは、通常時にはレバー67aを供給位置に配置しておくことにより、供給路55からの処理対象液が供給口41に供給され、必要に応じてレバー67aをドレン位置に配置することにより、貯35内の処理対象液33をドレン排出口69から排出することが可能となっている。
以上のような構成の液体分離装置20により、防錆油や潤滑油等の分離対象液を含む使用済みクーラントが貯留されたクーラント貯留槽10から、対象対象液を採取して、分離対象液を分離した回収対象液をクーラント貯留槽10に返送するには次のようにする。
まず、クーラント貯留槽10の処理対象液採取装置15において、貯留液13中の分離対象液の割合が高い液面13a側の処理対象液が蛇腹容器17に流入する。
この処理対象液を液体ポンプ56により、吸引ノズル18及び処理対象液路21を経由して吸引し、供給路55及び三方弁67を経由して液体処理槽25に送液し、供給口41から貯槽35に供給する。
貯槽35では、回収用区画室37の底壁部37aの下方位置に供給された処理対象液中に微粒子状に含まれている分離対象液が、供給口41から浮上し、底壁部37aの下面に接触して付着或いは滞留する。そして、この底壁部37aの下面で他の粒子と接触して凝集し、処理対象液中の分離対象液の粒子が粗大化する。なお、この底壁部37aの底面を分離対象液が付着し易いポリプロピレン等により形成しておけば、分離対象液の粒子をより粗大化し易くできる。
その後、貯槽35内で貯留中に回収対象液と分離対象液との比重差により分離対象液が浮上する。このとき、分離対象液の粒子が粗大化されているため浮力が大きく、また、回収用区画室37の底壁部37aが傾斜しているため、分離対象液が浮上し易い。
そして、この浮上させて分離した分離対象液が貯槽35の排出口43により排出されて、分離対象液路71を介して分離対象液槽70に取出される。
このようにして分離対象液が分離された回収対象液は、分離対象貯留液33の液中から連通パイプ39により水圧によって回収用区画室37に流入する。このとき、連通パイプ39の貯槽側開口39aが供給口41と離間する位置で、回収用区画室37の底壁部37aより下方位置に開口しているため、処理対象液33中の分離対象液が混入され難い。
特に、図5に示すように、回収用区画室37の底壁部37aが排出口43側の矢印X方向が高くなるように傾斜しており、供給口41から連通パイプ39の貯槽側開口39aに向かうY方向がこのX方向に対して交差する方向となっているため、処理対象液が供給口41から連通パイプ39の貯槽側開口39aに向かいY方向に流動したとしても、分離対象液の粒子は回収用区画室37の底壁部37aの傾斜に沿ってX方向に移動することができる。そのため、連通パイプ39から回収用区画室37に流入する回収対象液中に分離対象液がより混入され難い。
そして、この連通パイプ39から回収用区画室37に流入した回収対象液は、連通パイプ39の回収用区画室側開口39bに配置された液面調節部材45の上端開口部から放出される。
この回収対象液は液受けケース49に導入され、フィルタ53の上面に落下し、このフィルタ53を透過する際に、回収対象液に混入した分離対象液がフィルタ53により吸着されて除去され、その後、液受けケース49の底面49bから回収用区画室37の底壁部37aの上面に落下する。そして、この底壁部37aを流下して回収口47から取出され、回収液路22を経由してクーラント貯留槽10の液中に返送され、再利用等に供される。
以上のような液体分離装置20によれば、貯槽35と回収用区画室37とを仕切る仕切壁31からなる回収用区画室37の底壁部37aの下面に向けて処理対象液が供給されるので、処理対象液中に粒子状に存在する分離対象液が回収用区画室37の底壁部37aの下面に付着或いは滞留して凝集することにより粗大化させることができ、これにより分離対象液の浮力を増加して、回収対象液の分離を促進することが可能で、適度に分離対象液を分離することができる。
そのため、貯槽35と回収用区画室37とを仕切る仕切壁31を分離対象液の浮力を増加するために利用することができ、従来のような多数の傾斜板などの分離対象液の浮力を増加するための部材を別部材として設ける必要がないなど、液体分離装置20の構成をより簡単にすることが可能である。
また、連通パイプ39の貯槽側開口39aが回収用区画室37の底壁部37aより下方位置に開口しているので、回収用区画室37の底壁部37aの下面に付着或いは滞留した分離対象液が、回収用区画室に流入される回収対象液中に混入され難い。
さらに、貯槽35の供給口41が回収用区画室37の底壁部37aの下方位置に、底壁部37aと対向して開口しているので、処理対象液中に混入されている微細な分離対象液が浮上して回収用区画室37の底壁部37aの下面で凝集し易く、分離対象液の粒子がより粗大化され易い。
また、液体処理槽25の一方側に回収用区画室37が配設されると共に、他方側に貯槽35の排出口43が配設されているので、供給口41から供給された処理対象液により生じる貯槽35内の処理対象液33の液面33aの乱れが排出口43側まで伝わり難く、排水口43側の液面を安定化して、分離対象液を液面33aから排出させ易い。
さらに、連通パイプ39の貯槽側開口39aと貯槽35の供給口41とが水平方向に離間しているので、供給口41から貯槽35内に供給された処理対象液が直接連通パイプ39から回収用区画室37に流入し難く、分離対象液を分離し易い。
また、連通パイプ39が仕切壁31から回収用区画室37側に突出して設けられ、回収用区画室側開口39bが貯35の排出口43の高さと略同じ高さに位置しているので、連通パイプ39だけで、回収用区画室37内に流入する回収対象液を出来るだけ高い位置から落下させることができ、フィルタ53により回収対象液を除去し易いなど、回収用区画室37を有効利用し易い。
同時に、回収用区画室37に回収対象液を流入させるための連通パイプ39を、貯槽35内の処理対象液33の液面33aの水位を調整するために利用することができる。
さらに、回収用区画室37の底壁部37aが排出口側が高くなるように傾斜しているので、回収用区画室37の底壁部37aの下面で粗大化させた分離対象液を貯槽35の液面33a側に浮上させ易くすることができる。
しかも、回収用区画室37の回収口47の下端が底壁部37aの下端と略等しくなるように形成されているので、回収用区画室37内に流入させた回収対象液を底壁部37aの傾斜により回収口47から流出させ易い。
また、回収用区画室37にフィルタ53が配設されているので、回収対象液中に残留している分離対象液をフィルタ53により除去することができる。しかも、回収用区画室37の底壁部37aから離間した位置にフィルタ53が配設されているので、回収対象液がフィルタ53に接触した後、流下し易く、より回収対象液から分離対象液を除去し易い。
さらに、回収用区画室37に液受けケース49を備え、この液受けケース49の底面49bにフィルタ53が載置されているので、連通パイプ39から落下した回収対象液に接触し易い位置にフィルタ53を配置させやすい。
また、液受けケース49の側周部49cと回収用区画室37の内面との間にオーバーフロー用間隙54が設けられているので、フィルタ53が目詰まりした際、液受けケース49から溢れた回収対象液をオーバーフロー用間隙54から回収口47まで流下させることができ、フィルタ53の目詰まりにより液体分離装置20の稼働が停止することを防止できる。
また、フィルタ53に多数の上下方向に貫通する貫通孔53bが形成されているので、回収対象液が貫通孔53bを通して流動することができ、フィルタ53全体の目詰まりが生じ難い。
さらに、回収用区画室37内で連通パイプ39が上下方向に配設され、フィルタ53及び液受けケース49に連通パイプ39を挿通可能な貫通開口49e、53aが設けられ、液受けケース49が回収用区画室37の仕切壁31にフック部49dにより着脱自在に装着されているので、液受けケース49を回収用区画室37の上部から容易に取出すことができ、フィルタ53の交換作業などの際に作業性が良い。
また、左右一対の側壁材26がフランジ部26aで接合されると共に、この左右一対の側壁材26aの間に底壁材27が接合されることにより、液体処理槽25と、この液体処理槽25を支持する脚部28とが一体に設けられているので、フレーム等の部材を必要とせず、より少ない部材により液体分離装置20を形成することができ、製造が容易である。
しかも、左右一対の板材が内側に折り曲げられて、フランジ部26aが液体処理槽25の上端から脚部28の下端までの全長にわたり形成されているので、フランジ部26aが貯槽35の荷重を支える補強リブとなり、強度を確保し易い。また、このフランジ部26aが外側に突出しないため、一対の側壁材26a間の接合部分を覆うことなる、優れた外観が得られる。
なお、上記の実施の形態では、処理対象液として、機械加工等に用いられた使用済みのクーラントをクーラント貯留槽10において予め比重差により分離し、処理対象液採取装置15により採取した液を用いる例について説明したが、使用済みのクーラント等の原液を処理対象液を予め分離することなく、直接液体分離装置20で分離することも可能である。
また、処理対象液も何ら限定されるものではなく、加工部品等の使用済み洗浄液、食堂、店舗等から排出される排水等、比重が異なる複数の液体が、互いに溶解されずに混合された状態の混合液であれば、同様に分離することが可能である。
この発明の実施の形態の液体分離装置が設けられた液体分離システム全体を示す図である。 同実施の形態の液体分離装置の縦断面図である。 同実施の形態の液体分離装置の左側面図である。 同実施の形態の液体分離装置の右側面図である。 同実施の形態の液体分離装置の液体処理槽の平面図である。 同実施の形態の液体分離装置の回収用区画室に配置される液受けケースの側面図である。 同実施の形態の液体分離装置の回収用区画室に配置される液受けケースの背面図である。 同実施の形態の液体分離装置の回収用区画室に配置されるフィルタの平面図である。
符号の説明
10 クーラント貯留槽
20 液体処理装置
21 処理対象液路
22 回収液路
25 液体処理槽
26 側壁材
26a フランジ部
27 底壁材
28 脚部
30 処理対象液送液部
31 仕切壁
33 処理対象液
33a 液面
35 貯槽
37 回収用区画室
37a 底壁部
39 連通パイプ
41 供給口
43 排出口
45 液面調節部材
47 回収口47
49 液受けケース
49e、53a 貫通開口
53 フィルタ
54 オーバーフロー用間隙54
56 液体ポンプ

Claims (8)

  1. 回収対象液と、該回収対象液より比重の小さい分離対象液とを含む処理対象液が供給されると共に、前記分離対象液を比重差により浮上させて前記回収対象液と前記分離対象液とが分離される液体処理槽を備え、
    前記液体処理槽における前記処理対象液の液面の一部を含む箇所が、底壁部と側壁部を有する仕切壁で囲むように仕切られることにより、前記液体処理槽に、前記仕切壁で囲むように仕切られていて前記分離対象液が分離された前記回収対象液が回収される回収用区画室と、該回収用区画室の外側の箇所であって前記処理対象液が供給されて前記分離対象液が液面に向かって浮上する貯槽とが設けられると共に、前記貯槽から前記回収用区画室に前記回収対象液を通液可能な連通部が前記仕切壁を貫通して設けられ、
    前記貯槽には、前記処理対象液が供給される供給口と、該貯槽内で浮上した前記分離対象液を排出する排出口とが設けられると共に、前記回収用区画室には、前記回収対象液を取出す回収口が設けられ、
    前記回収用区画室の前記底壁の下面に向けて前記貯槽の前記供給口から前記処理対象液が供給されるようになっており、
    前記連通部はパイプ形状を呈し、該連通部の前記貯槽側に臨む貯槽側開口が、前記回収用区画室の前記底壁部より下方位置で開口しており、
    前記供給口は、前記回収用区画室の前記底壁部の下方に位置しており、
    前記貯槽側開口と前記供給口とが水平方向に離間していることを特徴とする液体分離装置。
  2. 前記供給口が、前記回収用区画室の底壁部と対向する前記貯槽の底壁に開口していることを特徴とする請求項1に記載の液体分離装置。
  3. 前記連通部は、前記底壁部から前記貯槽側に突出して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体分離装置。
  4. 前記回収用区画室の前記底壁部が、前記排出口側が高くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の液体分離装置。
  5. 前記連通部はパイプ形状を呈し、該連通部が前記仕切壁から前記回収用区画室側に突出して設けられ、該連通部の前記回収用区画室側に臨む回収用区画室側開口が前記貯槽の前記排出口の高さと略同じ高さに位置し、該回収用区画室側開口から前記回収用区画室に流入する前記回収対象液が落下するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の液体分離装置。
  6. 前記回収用区画室には、前記連通部の前記回収用区画室側開口からの前記回収対象液が流入可能に上部が開口し、底面が該回収対象液を透過可能に形成された液受けケースを備え、該液受けケースの前記底面にフィルタが載置されていることを特徴とする請求項5に記載の液体分離装置。
  7. 前記フィルタに、該フィルタを上下方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の液体分離装置。
  8. 前記回収用区画室内で前記パイプ形状の連通部が上下方向に配設され、前記フィルタ及び前記液受けケースに前記連通部が挿通可能な貫通開口が設けられ、前記液受けケースが前記回収用区画室に着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の液体分離装置。
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