JP4709187B2 - 符号化パラメータ決定方法、符号化パラメータ決定装置、符号化パラメータ決定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
H.264では、イントラ予測および可変形状動き補償の導入に伴い、従来の標準化方式と比べて、予測モードの種類が増加している。このため、一定の主観画質を保持しつつ符号量を削減するには、適切な予測モードを選択する必要がある。H.264の参照ソフトウェアJM(非特許文献1参照)では、以下のR−Dコストを最小化する予測モードを選択している。なお、以下の表記において、「^X」(Xは文字)における記号^は、「X」の上に付く記号を示している。
さらに、Cn に対して、量子化パラメータqを用いた量子化が次式のとおり施される。なお、H.264の参照ソフトウェアJMでは、正規化は量子化の中に組み込まれている。
一方、H.264の復号処理では、Vに対して、次式のように逆量子化を施し、変換係数の復号値を得る。
前述の通り、H.264の参照ソフトウェアJMで用いられている主観画質の尺度は二乗誤差である。しかし、この二乗誤差は必ずしも、主観的な画質劣化を反映した歪み量ではない。例えば、高周波数成分の変化は低周波成分の変化に比べて、視覚的には検知されにくい。しかし、こうした視覚特性を利用していない符号化器(例えば、JM)には、符号量の効率的な削減に関して、改良の余地が残る。
K.P.Lim and G.Sullivan and T.Wiegand, Text Description of Joint Model Reference Encoding Methods and Decoding Concealment Methods. Joint Video Team (JVT )of ISO/IEC MPEG and ITU-T VCEG, JVT-R95, Jan., 2006.
前記の目的を達成するために、本発明の符号化パラメータ決定装置は、フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定するために、(イ)符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する算出手段と、(ロ)時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と算出手段の算出した推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが規定の閾値より大きいのか否かを判断することで、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する判断手段と、(ハ)判断手段が該当のブロックでないと判断した判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、判断手段が該当のブロックであると判断した判断対象のブロックについては、重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する決定手段と、(ニ)重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードでないブロックについて、その予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する第2の決定手段と、(ホ)判断手段が判断対象とするブロックについて、重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、判断手段による判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する第3の決定手段とを備えるように構成する。
また、前記の目的を達成するために、本発明の符号化パラメータ決定装置は、フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定するために、(イ)符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する算出手段と、(ロ)時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と算出手段の算出した推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが規定の閾値より大きいのか否かを判断することで、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する判断手段と、(ハ)判断手段が該当のブロックでないと判断した判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、判断手段が該当のブロックであると判断した判断対象のブロックについては、コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する決定手段と、(ニ)重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードでないブロックについて、その予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する第2の決定手段と、(ホ)判断手段が判断対象とするブロックについて、重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、判断手段による判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する第3の決定手段とを備えるように構成する。
このように、本発明では、あるブロックについて、重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードである場合には、そのブロックの最適な予測モードして、そのままスキップモードを決定するのではなくて、符号化する際に用いる変位量と符号化に先立って算出した推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離が大きく、かつ、推定変位量が大きい場合には、コスト最小で選択されたものの、スキップモードで符号化したのでは大きな画質劣化を含んでいる可能性が高いことを考慮して、スキップモード以外の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定するようにするという構成を採る。
以下では、マクロブロックに対する推定変移量を“^d=(^dx ,^dy )”と表し、符号化器変移量を“d=(dx,dy)”と表す。
処理対象のマクロブロックが第tフレームに存在し、推定変移量が第t−re フレームを参照し、符号化器変移量が第t−rc フレームを参照する場合にあって、次の2つの条件を満たす場合、歪み量に対する重み付けは行わないこととする。
Bフレームにおけるスキップモードの場合、符号化器変移量の算出方法として2種類の方法(spatial directとtemporal direct)が規定されている。
符号化器変移量は、アンカーピクチャ(通常、表示順序で符号化対象フレームの後方の一番近い参照フレーム)において、符号化対象ブロックと同一位置にあるブロックであるアンカーブロックの変移量(アンカー変移量と呼ぶ)を用いて設定する。アンカー変移量をdCol とし、アンカーピクチャとその参照フレームとの間の時間間隔をtd とし、同参照フレームと符号化対象フレームとの間の時間間隔をtb として、双方向予測の動きベクトルは以下のように求められる。
アンカー変移量の値によって、以下のいずれかを決定する。
・近傍マクロブロックの動きベクトルから導出する
双方向予測の動きベクトルをdL0及びdL1とし、各参照フレームを第t−rc0フレーム及び第t−rc1フレームとすると、次の条件を満たす場合、歪み量に対する重み付けは行わないこととする。
図3に、予測モード決定部11の実行するフローチャートの一実施形態例を図示する。
変位量記憶部100は、図示しない推定変位量算出部の算出した符号化対象マクロブロックについての推定変位量を格納する。この推定変位量の推定方法としては、例えば、H.264の参照ソフトJMが算出する動きベクトルを変移量の推定値として用いることも可能である。あるいは、符号化対象マクロブロックと参照マクロブロックとの絶対値誤差和を最小化する規範に従って、推定変位量を算出することも可能である。
予測ベクトル算出部101は、符号化対象マクロブロックに隣接するマクロブロックの動きベクトル、マクロブロックの分割情報を入力として、符号化対象マクロブロックに対する予測ベクトルを算出し、予測ベクトル記憶部102に書き出す。具体的な算出方法は、H.264の規定に従う。
初期モード設定部103は、予測モードの初期値をモード記憶部104に書き出す。
符号量算出部105は、モード記憶部104の記憶する予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の符号量を算出し、その算出した値を符号量記憶部106に書き出す。具体的な算出方法は、H.264の参照ソフトJMの方法に従う。
重み付き歪み量算出部107は、変位量記憶部100に記憶される推定変位量に基づいて重みを決定するとともに、モード記憶部104の記憶する予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、それらの入力信号とその決定した重みとに基づいて、その予測モードを用いて符号化する場合の重み付き歪み量を算出し、その算出した値を重み付き歪み量記憶部108に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(D)(〔数9〕に示した式)に従う。
重みなし歪み量算出部109は、モード記憶部104の記憶する予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の重みなし歪み量を算出し、その算出した値を重みなし歪み量記憶部110に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(D)(〔数9〕に示した式)で重み付けがないものとしたものに従うか、あるいは、前述した式(B)(〔数2〕に示した式)に従う。
未定乗数算出部111は、モード記憶部104の記憶する予測モード、量子化パラメータを入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の未定乗数を算出し、その算出した値を未定乗数記憶部112に書き出す。具体的な算出方法は、H.264の参照ソフトJMの方法に従う。
コスト算出部113は、符号量記憶部106に記憶される符号量と、重み付き歪み量記憶部108に記憶される重み付き歪み量と、未定乗数記憶部112に記憶される未定乗数とを読み出して、R−Dコストを算出して、その算出した値をコスト記憶部114に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(C)(〔数8〕に示した式)に従う。
重みなしコスト算出部115は、符号量記憶部106に記憶される符号量と、重みなし歪み量記憶部110に記憶される重みなし歪み量と、未定乗数記憶部112に記憶される未定乗数とを読み出して、R−Dコストを算出し、その算出した値を重みなしコスト記憶部116に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(C)(〔数8〕に示した式)で歪み量を重みなしの値を用いるものに従うか、あるいは、前述した式(A)(〔数1〕に示した式)に従う。
最小コスト判定部117は、コスト記憶部114に記憶されるR−Dコストと、最小コスト記憶部118に記憶される最小コストとを読み出して、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さいのか否かの判定を行い、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さい場合には、そのR−Dコストを最小コスト記憶部118に書き出すとともに、モード更新部120に制御を渡す。一方、そのR−Dコストがその最小コストよりも大きい場合には、最終モード判定部123に制御を渡す。
モード更新部120は、最小コスト判定部117が最小コスト記憶部118にR−Dコストを書き出すときに、そのR−Dコストの算出元となった予測モード(その時点でモード記憶部104に記憶されている予測モード)の識別情報を最適モード記憶部121に書き出してから、最終モード判定部123に制御を渡す。
最終モード判定部123は、最小コスト判定部117やモード更新部120から制御が渡されると、モード設定部124が全ての予測モードの設定を終了したのか否かを判断して、全ての予測モードの設定を終了したことを判断するときには、最適モード出力部125に対して最適な予測モードの出力を指示し、全ての予測モードの設定を終了していないことを判断するときには、モード設定部124に対して次の予測モードの設定を指示する。
モード設定部124は、最終モード判定部123から予測モードの設定指示があると、モード記憶部104に対して次の予測モードを設定する。
最適モード出力部125は、最終モード判定部123から最適な予測モードの出力指示があると、最適モード記憶部121に記憶される予測モードがスキップモードであるのか否かの判定を行い、スキップモードでない場合には、最適モード記憶部121に記憶される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力する。
図5に、予測モード決定部11の実行するフローチャートの他の実施形態例を図示する。
最小コスト判定部117αは、コスト記憶部114に記憶されるR−Dコストと、最小コスト記憶部118に記憶される最小コストとを読み出して、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さいのか否かの判定を行い、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さい場合には、そのR−Dコストを最小コスト記憶部118に書き出すとともに、モード更新部120αに制御を渡す。
モード更新部120αは、最小コスト判定部117αが最小コスト記憶部118にR−Dコストを書き出すときに、そのR−Dコストの算出元となった予測モード(その時点でモード記憶部104に記憶されている予測モード)の識別情報を最適モード記憶部121に書き出してから、最終モード判定部123に制御を渡す。
最終モード判定部123は、最小コスト判定部117αやモード更新部120αから制御が渡されると、モード設定部124が全ての予測モードの設定を終了したのか否かを判断して、全ての予測モードの設定を終了したことを判断するときには、最適モード出力部125αに対して最適な予測モードの出力を指示し、全ての予測モードの設定を終了していないことを判断するときには、モード設定部124に対して次の予測モードの設定を指示する。
モード設定部124は、最終モード判定部123から予測モードの設定指示があると、モード記憶部104に対して次の予測モードを設定する。
最適モード出力部125αは、最終モード判定部123から最適モードの出力指示があると、最適モード記憶部121に記憶される予測モードがスキップモードであるのか否かの判定を行い、スキップモードでない場合には、最適モード記憶部121に記憶される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力する。
本発明の有効性を検証するために、本発明をH.264の参照ソフトウェアJSMV(version 8.0.1)に実装し、デフォルトのJSMVとの比較実験を行った。
10 符号化パラメータ決定部
11 予測モード決定部
12 推定変位量算出部
20 符号化部
100 変位量記憶部
101 予測ベクトル算出部
102 予測ベクトル記憶部
103 初期モード設定部
104 モード記憶部
105 符号量算出部
106 符号量記憶部
107 重み付き歪み量算出部
108 重み付き歪み量記憶部
109 重みなし歪み量算出部
110 重みなし歪み量記憶部
111 未定乗数算出部
112 未定乗数記憶部
113 コスト算出部
114 コスト記憶部
115 重みなしコスト算出部
116 重みなしコスト記憶部
117 最小コスト判定部
118 最小コスト記憶部
119 重みなし最小コスト記憶部
120 モード更新部
121 最適モード記憶部
122 重みなし最適モード記憶部
123 最終モード判定部
124 モード設定部
125 最適モード出力部
200 準最小コスト記憶部
201 準最適モード記憶部
Claims (11)
- フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定方法であって、
符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する過程と、
時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する過程と、
前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程とを備えることを、
特徴とする符号化パラメータ決定方法。 - 請求項1に記載の符号化パラメータ決定方法において、
前記判断する過程では、前記変位量と前記推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、前記推定変位量の大きさが規定の閾値より大きい場合に、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当すると判断することを、
特徴とする符号化パラメータ決定方法。 - 請求項1又は2に記載の符号化パラメータ決定方法において、
前記判断対象のブロックについて、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、前記判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程を備えることを、
特徴とする符号化パラメータ決定方法。 - フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定方法であって、
符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する過程と、
時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する過程と、
前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程とを備え、
前記判断する過程では、前記変位量と前記推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、前記推定変位量の大きさが規定の閾値より大きい場合に、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当すると判断することを、
特徴とする符号化パラメータ決定方法。 - フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定方法であって、
符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する過程と、
時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する過程と、
前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程とを備え、
さらに、前記判断対象のブロックについて、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、前記判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程を備えることを、
特徴とする符号化パラメータ決定方法。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の符号化パラメータ決定方法において、
前記重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードでないブロックについて、その予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程を備えることを、
特徴とする符号化パラメータ決定方法。 - フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定装置であって、
符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する手段と、
時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する手段と、
前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する手段とを備えることを、
特徴とする符号化パラメータ決定装置。 - フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定装置であって、
符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する手段と、
時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する手段と、
前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する手段とを備え、
前記判断する手段は、前記変位量と前記推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、前記推定変位量の大きさが規定の閾値より大きい場合に、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当すると判断することを、
特徴とする符号化パラメータ決定装置。 - フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定装置であって、
符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する手段と、
時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する手段と、
前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する手段とを備え、
さらに、前記判断対象のブロックについて、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、前記判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する手段を備えることを、
特徴とする符号化パラメータ決定装置。 - 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の符号化パラメータ決定方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号化パラメータ決定プログラム。
- 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の符号化パラメータ決定方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号化パラメータ決定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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