JP4709187B2 - 符号化パラメータ決定方法、符号化パラメータ決定装置、符号化パラメータ決定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

符号化パラメータ決定方法、符号化パラメータ決定装置、符号化パラメータ決定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、動画像符号化で用いられる符号化パラメータ決定方法およびその装置と、その符号化パラメータ決定方法の実現に用いられる符号化パラメータ決定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関し、特に、時空間視覚感度を考慮して動画像の符号化を行うときに、復号画像の主観品質を保ちながら効率的に符号量を削減できるようにする符号化パラメータの決定を実現する符号化パラメータ決定方法およびその装置と、その符号化パラメータ決定方法の実現に用いられる符号化パラメータ決定プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
[二乗誤差規範のコスト関数を用いる符号化方式]
H.264では、イントラ予測および可変形状動き補償の導入に伴い、従来の標準化方式と比べて、予測モードの種類が増加している。このため、一定の主観画質を保持しつつ符号量を削減するには、適切な予測モードを選択する必要がある。H.264の参照ソフトウェアJM(非特許文献1参照)では、以下のR−Dコストを最小化する予測モードを選択している。なお、以下の表記において、「^X」(Xは文字)における記号^は、「X」の上に付く記号を示している。
Figure 0004709187
ここで、Sは原信号、qは量子化パラメータ、mは予測モードを表す番号であり、^Sm,q は原信号Sに対して予測モードmを用いて予測し、量子化パラメータqを用いて量子化した場合の復号信号である。また、λはモード選択に用いるラグランジェの未定乗数である。さらに、D(S,^Sm,q )は次式に示す二乗誤差和である。
Figure 0004709187
ここで、SY ,SU ,SV はそれぞれ原信号のY,U,V成分であり、^SY m,q ,^SU m,q ,^SV m,q はそれぞれ復号信号のY,U,V成分である。
H.264における復号信号の算出方法を以下に示す。なお、説明に用いる記号を下記の表にまとめる。
Figure 0004709187
H.264の符号化処理では、モード番号mの予測を用いた場合の予測誤差信号Rm (=S−Pm )に対して、変換行列Φを用いた直交変換が次式のように施される。
Figure 0004709187
ここで、Φt は変換行列Φに対する転置行列を表す。なお、変換行列Φは次式で表される整数要素の直交行列である。
Figure 0004709187
次に、行列Φが非正規行列であるため、次式に示すように、行列の正規化に相当する処理を行う。
n =N(C)
さらに、Cn に対して、量子化パラメータqを用いた量子化が次式のとおり施される。なお、H.264の参照ソフトウェアJMでは、正規化は量子化の中に組み込まれている。
V=Q(Cn
一方、H.264の復号処理では、Vに対して、次式のように逆量子化を施し、変換係数の復号値を得る。
Figure 0004709187
次に、^Cq に対して、次式のように逆変換を施し、予測誤差の復号信号を得る。
Figure 0004709187
最後に、次式により、符号化対象画像の復号信号を得る。
Figure 0004709187
[主観画質を考慮した歪み量への重み付け]
前述の通り、H.264の参照ソフトウェアJMで用いられている主観画質の尺度は二乗誤差である。しかし、この二乗誤差は必ずしも、主観的な画質劣化を反映した歪み量ではない。例えば、高周波数成分の変化は低周波成分の変化に比べて、視覚的には検知されにくい。しかし、こうした視覚特性を利用していない符号化器(例えば、JM)には、符号量の効率的な削減に関して、改良の余地が残る。
そこで、時空間周波数成分に対して視覚感度に差があることを利用する検討がなされている。直交変換係数に対して、視覚感度に応じて空間周波数成分毎に歪み量の重み付けを行うことで、主観画質に対応した歪み量を定義する。さらに、時間方向の視覚感度も考慮して、上述の重み付けされた歪み量に対して、変移量に応じてさらに重み付けを行う。こうして時空間の視覚感度に基づき重み付けされた歪み量を、符号化パラメータ選択のコスト関数において用いる。
量子化誤差信号に対する視覚感度に基づく重み付けについて、以下に説明する。ここでは、次式のR−Dコストを用いることを想定している。
Figure 0004709187
ここで、Cm はモード番号mを用いた場合の予測残差信号Rm に対する変換係数であり、^Cm,q はCm を量子化パラメータqで量子化・逆量子化して得られる係数の復号値である。このR−Dコストの計算に用いる歪み量として、以下の重み付け歪み量を用いる。
Figure 0004709187
ここで、16/Nおよび8/Nを囲む記号は、小数部分の切り捨てを意味する。また、CY(i) m[k,l],CU(i) m[k,l],CV(i) m[k,l]はCm の要素であり、マクロブロック(Y成分の場合には16×16[画素]、U,V成分の場合には8×8[画素])内のサブブロック(N×N[画素])のうち、ラスター走査においてi番目に走査されるサブブロックに含まれる変換係数である。また、^CY(i) m,q[k,l]、^CU(i) m,q[k,l]、^CV(i) m,q[k,l]は^Cm,q の要素であり、マクロブロック(Y成分の場合には16×16[画素]、U,V成分の場合には8×8[画素])内のサブブロック(N×N[画素])のうち、ラスター走査においてi番目に走査されるサブブロックに含まれる復号変換係数である。
さらに、WY k,l ,WU k,l ,WV k,l は1以下に設定される重み係数であり、空間周波数および時間周波数が高いほど、小さな値をとる。
上式において、WY k,l ,WU k,l ,WV k,l を小さな値に設定することは、量子化歪みD(Cm ,^Cm,q )を小さく見積もることに相当する。なお、直交変換の正規性より、すべてのk,1に対して、WY k,l =1,WU k,l =1,WV k,l =1とすれば、上述の重み付け歪み量は二乗誤差和と等価となる。
K.P.Lim and G.Sullivan and T.Wiegand, Text Description of Joint Model Reference Encoding Methods and Decoding Concealment Methods. Joint Video Team (JVT )of ISO/IEC MPEG and ITU-T VCEG, JVT-R95, Jan., 2006.
H.264では、直上、直左、直左上のマクロブロックの動きベクトルを用いて、符号化対象のマクロブロックの動きベクトルに対する予測ベクトルを生成する。
スキップモード以外の予測モードの場合には、この予測ベクトルとの差分情報を用いて、動きベクトルを表現する。
一方、スキップモードの場合には、動きベクトルとして、この予測ベクトルを用いる。さらに、フレーム間予測残差は零値として、復号信号を生成する。
このため、予測ベクトルが異なる絵柄の領域を参照することになれば、スキップモードのマクロブロックに大きな符号化歪みが重畳することになる。一方、符号量は極めて微小に抑えることができる。
こうした符号化歪みと符号量とはトレードオフの関係にあるため、JMと呼ばれるH.264の符号化器では、符号化歪みと符号量との加重和としてラグランジェのコスト関数を導入し、このトレードオフのバランスを勘案し、予測モードの選択を行っている。
しかるに、前述のコントラスト感度関数に基づく歪み量への重み付け(WY k,l ,WU k,l ,WV k,l による重み付け)を行った場合、スキップモードが大きな画質劣化を含んでいるにもかかわらず、スキップモードが最適な予測モードとして選択される場合がある。
このような画質劣化が発生するということは、符号化歪みに対する重み付けを行う際に、スキップモードに関しては、このモードの持つ特異性を考慮する必要性があることを示唆している。しかしながら、従来技術では、そのような検討がなされていない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、時空間視覚特性に基づき重み付けされた符号化歪みを用いたコスト関数の最小化により、符号化パラメータの決定を行う際に、スキップモードの主観画質を適切に評価した符号化歪みの尺度を導入することで、スキップモードにおける画質劣化を回避し、スキップモードの符号量削減のメリットを最大限享受しうる新たな符号化パラメータ決定技術を確立することを目的とする。
〔1〕第1の構成
前記の目的を達成するために、本発明の符号化パラメータ決定装置は、フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定するために、(イ)符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する算出手段と、(ロ)時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と算出手段の算出した推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが規定の閾値より大きいのか否かを判断することで、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する判断手段と、(ハ)判断手段が該当のブロックでないと判断した判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、判断手段が該当のブロックであると判断した判断対象のブロックについては、重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する決定手段と、(ニ)重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードでないブロックについて、その予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する第2の決定手段と、(ホ)判断手段が判断対象とするブロックについて、重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、判断手段による判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する第3の決定手段とを備えるように構成する。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の符号化パラメータ決定方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明の符号化パラメータ決定装置では、符号化対象のブロックについて、時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモード(動きベクトルとして予測ベクトルを用いることを指示する予測モード)である場合には、そのブロックの最適な予測モードして、そのままスキップモードを決定するのではなくて、符号化する際に用いる変位量と符号化に先立って算出した推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離が大きく、かつ、推定変位量が大きい場合には、重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定するようにする。
〔2〕第2の構成
また、前記の目的を達成するために、本発明の符号化パラメータ決定装置は、フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定するために、(イ)符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する算出手段と、(ロ)時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と算出手段の算出した推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが規定の閾値より大きいのか否かを判断することで、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する判断手段と、(ハ)判断手段が該当のブロックでないと判断した判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、判断手段が該当のブロックであると判断した判断対象のブロックについては、コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する決定手段と、(ニ)重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードでないブロックについて、その予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する第2の決定手段と、(ホ)判断手段が判断対象とするブロックについて、重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、判断手段による判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する第3の決定手段とを備えるように構成する。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の符号化パラメータ決定方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明の符号化パラメータ決定装置では、符号化対象のブロックについて、時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモード(動きベクトルとして予測ベクトルを用いることを指示する予測モード)である場合には、そのブロックの最適な予測モードして、そのままスキップモードを決定するのではなくて、符号化する際に用いる変位量と符号化に先立って算出した推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離が大きく、かつ、推定変位量が大きい場合には、コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定するようにする。
〔3〕本発明について
このように、本発明では、あるブロックについて、重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードである場合には、そのブロックの最適な予測モードして、そのままスキップモードを決定するのではなくて、符号化する際に用いる変位量と符号化に先立って算出した推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離が大きく、かつ、推定変位量が大きい場合には、コスト最小で選択されたものの、スキップモードで符号化したのでは大きな画質劣化を含んでいる可能性が高いことを考慮して、スキップモード以外の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定するようにするという構成を採る。
スキップモードが大きな画質劣化を含んでいるにもかかわらず、最適な予測モードとして選択される原因を、以下で考察する。
従来法では、各マクロブロックの真の変移量を符号化処理に先立ち推定する。ここで得られる変移量を推定変移量と呼ぶ。この推定変移量を用いて歪み量に対する重み付けを行う。符号化処理で用いる変移量は、別途、符号化器で算出する。この変移量を符号化器変移量と呼ぶ。
従来法では、推定変移量と符号化器変移量とが大きく乖離しないことを前提としている。これに対して、スキップモードの場合、動き探索を行う訳ではないため、符号化器変移量である予測ベクトルが推定変移量と大きく乖離する可能性がある。その結果、異なる絵柄の領域を参照することになれば、大きな符号化歪みが発生する。
しかし、推定変移量が大きな場合には、こうした大きな符号化歪みが発生したとしても、重み付けにより、その符号化歪みは小さく見積もられる。その結果、コストが小さくなり、最適モードとして選択される可能性がある。
そこで、本発明では、推定変移量と符号化器変移量との乖離度を考慮して、歪み量に対する重み付けを行う。すなわち、推定変移量と符号化器変移量とが大きく乖離し、かつ、推定変移量が大きな場合には、前述の画質劣化の可能性が高まるため、重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードを用いることを決定したり、重み付けがされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モード(スキップモード)の次にコストの小さなものとして選択された予測モードを用いることを決定するようにするのである。
次に、推定変移量と符号化器変移量との乖離度を評価する評価関数、および推定変移量の大きさを評価する評価関数について説明する。
[推定変位量の参照フレームと符号化器変移量の参照フレームとが同一の場合]
以下では、マクロブロックに対する推定変移量を“^d=(^dx ,^dy )”と表し、符号化器変移量を“d=(dx,dy)”と表す。
次の2つの条件(1)(2)を満たす場合、歪み量に対する重み付けは行わないこととする。
Figure 0004709187
ここで、d()は2つのベクトルの乖離度を表す関数であり、例えば、下記の式(1)で表される2つのベクトルの内積や、下記の式(2)で表される2つのベクトルの距離や、下記の式(3)で表される2つのベクトルの距離などを用いる。
Figure 0004709187
また、条件(2)の左辺は、下記の式(4)で表されるベクトルの絶対値ノルムである。ここで、θ,ψは外部から与えられる閾値である。
Figure 0004709187
[推定変移量の参照フレームと符号化器変移量の参照フレームとが異なる場合]
処理対象のマクロブロックが第tフレームに存在し、推定変移量が第t−re フレームを参照し、符号化器変移量が第t−rc フレームを参照する場合にあって、次の2つの条件を満たす場合、歪み量に対する重み付けは行わないこととする。
Figure 0004709187
つまり、推定変移量の参照フレームと符号化器変移量の参照フレームとが異なる場合、2つの変移量を隣接フレーム間の変移量に正規化した値を評価に用いる。また、rc ,re は正負いずれの値もとりうる。正値の場合は前方予測、負値の場合は後方予測にあたる。このため、各変移量をrc ,re で除算するのは、ベクトルの長さの正規化とあわせて、ベクトルの方向が異なる場合に、両ベクトルの方向をそろえる意味も有る。
[Bフレームにおけるスキップモードの場合]
Bフレームにおけるスキップモードの場合、符号化器変移量の算出方法として2種類の方法(spatial directとtemporal direct)が規定されている。
(i)temporal direct の場合
符号化器変移量は、アンカーピクチャ(通常、表示順序で符号化対象フレームの後方の一番近い参照フレーム)において、符号化対象ブロックと同一位置にあるブロックであるアンカーブロックの変移量(アンカー変移量と呼ぶ)を用いて設定する。アンカー変移量をdCol とし、アンカーピクチャとその参照フレームとの間の時間間隔をtd とし、同参照フレームと符号化対象フレームとの間の時間間隔をtb として、双方向予測の動きベクトルは以下のように求められる。
Figure 0004709187
双方向予測の動きベクトルは、いずれも、アンカー変移量から求まることが上式より分かる。そこで、次の2つの条件を満たす場合、歪み量に対する重み付けは行わないこととする。
Figure 0004709187
見かけ上、双方向予測の動きベクトルは2本であっても、2つのベクトルの方向はアンカー変移量と従属な関係にある。このため、推定変移量とアンカー変移量とについて評価すれば、双方向予測の2つのベクトルと推定変移量との各乖離度を得ることができる。このため、上式では、推定変移量とアンカー変移量の乖離度を評価尺度として用いている。
(ii)spatial directの場合
アンカー変移量の値によって、以下のいずれかを決定する。
・双方向予測の動きベクトルを零ベクトルに設定する
・近傍マクロブロックの動きベクトルから導出する
双方向予測の動きベクトルをdL0及びdL1とし、各参照フレームを第t−rc0フレーム及び第t−rc1フレームとすると、次の条件を満たす場合、歪み量に対する重み付けは行わないこととする。
Figure 0004709187
本発明では、このような評価関数を用いて、符号化する際に用いる変位量(符号化器変移量)と符号化に先立って算出した推定変位量との乖離度と、その推定変位量の大きさとを評価して、それに基づいて、スキップモードで符号化したのでは大きな画質劣化を含んでいる可能性が高いことを判断する場合は、スキップモード以外の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定するようにするのである。
本発明では、時空間コントラスト感度関数に基づく歪み量への重み付けを行った場合、スキップモードが大きな画質劣化を含んでいるにもかかわらず、最適な予測モードとして選択されることがないよう、スキップモードの主観画質を適切に評価した符号化歪みの尺度を導入することで、画質劣化の誘発を回避している。
これにより、本発明によれば、スキップモードにおける画質劣化を回避し、スキップモードの符号量削減のメリットを最大限享受することが可能となる。つまり、動きベクトルとして予測ベクトルを用いることを指示するスキップモードに対しても、視覚的には検知され難い領域に対して符号量の削減を行うため、復号画像の主観画質を保ちながら、効率的に符号量を削減できるようになる。
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
図1に、本発明を具備する映像符号化装置1の装置構成を図示する。
本発明を具備する映像符号化装置1は、H.264に従って動画像を符号化する処理を行うものであり、この図に示すように、符号化対象マクロブロックの符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定部10と、符号化パラメータ決定部10の決定した符号化パラメータを使って符号化対象マクロブロックを符号化する符号化部20とを備える。
この符号化パラメータ決定部10は、符号化パラメータの1つである予測モードを決定するために、符号化対象フレーム信号と参照フレーム信号と量子化パラメータとを入力として、符号化対象マクロブロックの予測モードを決定するという処理を行う予測モード決定部11を備えるものであり、そして、この予測モード決定部11は、その決定を行うために、符号化対象マクロブロックの推定変位量を算出する推定変位量算出部12を備える。
図2に、符号化パラメータ決定部10の実行するフローチャートの一例を図示する。ここで、このフローチャートでは、符号化パラメータ決定部10が量子化パラメータおよび予測モードを決定することを想定している。
符号化パラメータ決定部10は、符号化対象マクロブロックの符号化に用いる量子化パラメータおよび予測モードを決定する場合には、図2のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップS10で、レジスタCに対して大きな値を示す初期コストを格納するとともに、レジスタMに対して意味のない値を格納することで、レジスタCおよびレジスタMを初期化する。
続いて、ステップS11で、量子化パラメータの値を格納する変数QPに、量子化パラメータの最小値QPmin を設定する。
続いて、ステップS12で、変数QPに設定した量子化パラメータを指定して予測モード決定部11を起動することで、変数QPに設定した量子化パラメータにおける最適な予測モードを決定する。このとき実行する予測モードの決定処理については、図3及び図5のフローチャートに従って後述する。
続いて、ステップS13で、変数QPに設定した量子化パラメータと、ステップS12で決定した予測モードとを用いて符号化する場合のコストを算出する。
続いて、ステップS14で、ステップS13で算出したコストがレジスタCに格納されるコストよりも小さいのか否かを判断する。
この判断処理に従って、ステップS13で算出したコストの方が小さいことを判断するときには、ステップS15に進んで、ステップS13で算出したコストをレジスタCに格納し、続くステップS16で、変数QPに設定した量子化パラメータと、ステップS12で決定した予測モードの識別情報との組情報をレジスタMに格納する。一方、ステップS13で算出したコストの方が大きいことを判断するときには、このステップS15,16の処理を省略する。
続いて、ステップS17で、変数QPに設定した量子化パラメータの値がその最大値QPmax を超えたのか否かを判断して、最大値QPmax を超えていないことを判断するときには、ステップS18に進んで、変数QPに設定した量子化パラメータの値を規定量ΔQPだけ増分させてから、ステップS12の処理に戻る。
このようにして、ステップS12〜ステップS18の処理を繰り返していくことで、ステップS17で、変数QPに設定した量子化パラメータの値がその最大値QPmax を超えたことを判断すると、ステップS19に進んで、レジスタMに格納される量子化パラメータおよび予測モードを用いて符号化することを決定して、量子化パラメータおよび予測モードの決定処理を終了する。
〔1〕第1の実施形態例
図3に、予測モード決定部11の実行するフローチャートの一実施形態例を図示する。
次に、このフローチャートに従って、本実施形態例において予測モード決定部11が実行する予測モードの決定処理について詳細に説明する。
予測モード決定部11は、符号化対象マクロブロックについて量子化パラメータを指定して予測モードの決定要求が発行されると、図3のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップS100で、レジスタXに対して予測モードの初期値(初期値となる予測モードの識別情報)を設定し、さらに、R−Dコストを格納することになる2つのレジスタC0,C1に対して大きな値を示す初期コストを格納するとともに、予測モードの識別情報を格納することになる2つのレジスタM0,M1に対して意味のない値を格納することで、レジスタX,C0,C1,M0,M1を初期化する。
なお、以下に説明するように、これらのレジスタX,C0,C1,M0,M1の他に、符号量を格納するレジスタαと、未定乗数を格納するレジスタβと、重み付き歪み量を格納するレジスタγ0と、重みなし歪み量を格納するレジスタγ1という4つのレジスタを使用している。
続いて、ステップS101で、符号化対象マクロブロックの変移量を推定する。この推定手法については、外部より与えられるものとする。例えば、H.264の参照ソフトJMが算出する動きベクトルを、以下で使用する変移量の推定値として用いることも可能である。あるいは、符号化対象マクロブロックと参照マクロブロックとの絶対値誤差和を最小化する規範に従って、推定変位量を算出することも可能である。
続いて、ステップS102で、レジスタXの予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の符号量を算出し、その算出した値をレジスタαに書き出す。具体的な算出方法は、H.264の参照ソフトJMの方法に従う。
続いて、ステップS103で、レジスタXの予測モード、量子化パラメータを入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の未定乗数を算出し、その算出した値をレジスタβに書き出す。具体的な算出方法は、H.264の参照ソフトJMの方法に従う。
続いて、ステップS104で、最初に、ステップS101で算出した推定変位量に基づいて重みを決定し、次に、レジスタXの予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、それらの入力信号とその決定した重みとに基づいて、その予測モードを用いて符号化する場合の重み付き歪み量を算出し、その算出した値をレジスタγ0に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(D)(〔数9〕に示した式)に従う。
続いて、ステップS105で、レジスタαに格納される符号量と、レジスタβに格納される未定乗数と、レジスタγ0に格納される重み付き歪み量とを読み出して、R−Dコストを算出する。具体的な算出方法は、前述した式(C)(〔数8〕に示した式)に従う。
続いて、ステップS106で、その算出したR−DコストとレジスタC0の値とを比較して、その算出したR−Dコストの方がレジスタC0の値よりも小さいことを判断するときには、ステップS107に進んで、その算出したR−DコストをレジスタC0に格納し、続くステップS108で、レジスタXに格納されている予測モードの識別情報をレジスタM0に格納する。一方、ステップS106で、算出したR−Dコストの方がレジスタC0の値よりも大きいことを判断するときには、このステップS107,108の処理を省略する。
このステップS104〜ステップS108の処理と並列処理する形で、ステップS104x〜ステップS108xの処理を実行する。
すなわち、ステップS104xで、レジスタXの予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の重みなし歪み量を算出し、その算出した値をレジスタγ1に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(D)(〔数9〕に示した式)で重み付けがない(Wk,l Y =Wk,l U =Wk,l V =1)ものとしたものに従うか、あるいは、前述した式(B)(〔数2〕に示した式)に従う。
続いて、ステップS105xで、レジスタαに格納される符号量と、レジスタβに格納される未定乗数と、レジスタγ1に格納される重みなし歪み量とを読み出して、R−Dコストを算出する。具体的な算出方法は、前述した式(C)(〔数8〕に示した式)で歪み量を重みなしの値を用いるものに従うか、あるいは、前述した式(A)(〔数1〕に示した式)に従う。
続いて、ステップS106xで、その算出したR−DコストとレジスタC1の値とを比較して、その算出したR−Dコストの方がレジスタC1の値よりも小さいことを判断するときには、ステップS107xに進んで、その算出したR−DコストをレジスタC1に格納し、続くステップS108xで、レジスタXに格納されている予測モードの識別情報をレジスタM1に格納する。一方、ステップS106xで、算出したR−Dコストの方がレジスタC1の値よりも大きいことを判断するときには、このステップS107x,108xの処理を省略する。
ステップS108,ステップS108xの処理を終了すると、続いて、ステップS109で、全ての予測モードを処理したのか否かを判断して、全ての予測モードを処理してないことを判断するときには、ステップS110に進んで、予め定められる順番に従って未処理の予測モードの中から予測モードを1つ選択して、その選択した予測モードの識別情報をレジスタXに格納してから、ステップS102に処理に戻る。
このようにして、ステップS102〜ステップS110の処理を繰り返していくことで、ステップS109で、全ての予測モードを処理したことを判断すると、ステップS111に進んで、レジスタM0に格納される予測モードの識別情報がスキップモードであることを示しているのか否かを判断する。
すなわち、重み付き歪み量を用いて評価したR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードであるのか否かを判断するのである。
このステップS111の判断処理に従って、レジスタM0に格納される予測モードの識別情報がスキップモードでないことを判断するときには、スキップモードによる画質劣化が問題とならないことから、ステップS115に進んで、レジスタM0に格納される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力して、処理を終了する。
一方、ステップS111の判断処理に従って、レジスタM0に格納される予測モードの識別情報がスキップモードであることを判断するときには、ステップS112に進んで、レジスタM1に格納される予測モードの識別情報がスキップモードであることを示しているのか否かを判断する。
すなわち、重みなし歪み量を用いて評価したR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードであるのか否かを判断するのである。
このステップS112の判断処理に従って、レジスタM1に格納される予測モードの識別情報がスキップモードであることを判断するときには、重み付き歪み量を用いても、重みなし歪み量を用いてもスキップモードが選択されたことから、ステップS115に進んで、レジスタM0に格納される予測モードであるスキップモードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力して、処理を終了する。
一方、このステップS112の判断処理に従って、レジスタM1に格納される予測モードの識別情報がスキップモードでないことを判断するときは、ステップS113に進んで、ステップS101で推定した推定変位量と符号化対象ブロックの予測ベクトルとの乖離度が閾値より大きく、かつ、その推定変位量の大きさが閾値より大きいのか否かの判定を行う。
すなわち、ステップS111でR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードである判断していることで、実際に符号化する場合には周辺のマクロブロックの動きベクトルから求められる予測ベクトルを動きベクトルとして用いることになることから、ステップS101で推定した推定変位量とその予測ベクトルとを判断対象として、2つの変位量の乖離度が閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが閾値より大きいのか否かの判定を行うのである。
このステップS113の判断処理に従って、2つの変位量の乖離度が閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが閾値より大きいという条件が成立することを判断するときには、ステップS114に進んで、レジスタM1に格納される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力して、処理を終了する。
一方、このステップS113の判断処理に従って、2つの変位量の乖離度が閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが閾値より大きいという条件が成立しないことを判断するときには、ステップS115に進んで、レジスタM0に格納される予測モードであるスキップモードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力して、処理を終了する。
このようにして、本実施形態例では、予測モード決定部11は、符号化対象マクロブロックについて、重み付きの歪み量を使って求められたR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードであっても、スキップモードで符号化したのでは大きな画質劣化を含んでいる可能性が高いことを判断する場合には、重みなしの歪み量を使って求められたR−Dコスト最小の予測モードを最適な予測モードとして決定するように処理するのである。
図4に、本実施形態例を実現する予測モード決定部11の装置構成の一例を図示する。
ここで、100は変位量記憶部、101は予測ベクトル算出部、102は予測ベクトル記憶部、103は初期モード設定部、104はモード記憶部、105は符号量算出部、106は符号量記憶部、107は重み付き歪み量算出部、108は重み付き歪み量記憶部、109は重みなし歪み量算出部、110は重みなし歪み量記憶部、111は未定乗数算出部、112は未定乗数記憶部、113はコスト算出部、114はコスト記憶部、115は重みなしコスト算出部、116は重みなしコスト記憶部、117は最小コスト判定部、118は最小コスト記憶部、119は重みなし最小コスト記憶部、120はモード更新部、121は最適モード記憶部、122は重みなし最適モード記憶部、123は最終モード判定部、124はモード設定部、125は最適モード出力部である。
次に、これらの各処理部について説明する。
〔変位量記憶部100〕
変位量記憶部100は、図示しない推定変位量算出部の算出した符号化対象マクロブロックについての推定変位量を格納する。この推定変位量の推定方法としては、例えば、H.264の参照ソフトJMが算出する動きベクトルを変移量の推定値として用いることも可能である。あるいは、符号化対象マクロブロックと参照マクロブロックとの絶対値誤差和を最小化する規範に従って、推定変位量を算出することも可能である。
〔予測ベクトル算出部101〕
予測ベクトル算出部101は、符号化対象マクロブロックに隣接するマクロブロックの動きベクトル、マクロブロックの分割情報を入力として、符号化対象マクロブロックに対する予測ベクトルを算出し、予測ベクトル記憶部102に書き出す。具体的な算出方法は、H.264の規定に従う。
〔初期モード設定部103〕
初期モード設定部103は、予測モードの初期値をモード記憶部104に書き出す。
〔符号量算出部105〕
符号量算出部105は、モード記憶部104の記憶する予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の符号量を算出し、その算出した値を符号量記憶部106に書き出す。具体的な算出方法は、H.264の参照ソフトJMの方法に従う。
〔重み付き歪み量算出部107〕
重み付き歪み量算出部107は、変位量記憶部100に記憶される推定変位量に基づいて重みを決定するとともに、モード記憶部104の記憶する予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、それらの入力信号とその決定した重みとに基づいて、その予測モードを用いて符号化する場合の重み付き歪み量を算出し、その算出した値を重み付き歪み量記憶部108に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(D)(〔数9〕に示した式)に従う。
〔重みなし歪み量算出部109〕
重みなし歪み量算出部109は、モード記憶部104の記憶する予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の重みなし歪み量を算出し、その算出した値を重みなし歪み量記憶部110に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(D)(〔数9〕に示した式)で重み付けがないものとしたものに従うか、あるいは、前述した式(B)(〔数2〕に示した式)に従う。
〔未定乗数算出部111〕
未定乗数算出部111は、モード記憶部104の記憶する予測モード、量子化パラメータを入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の未定乗数を算出し、その算出した値を未定乗数記憶部112に書き出す。具体的な算出方法は、H.264の参照ソフトJMの方法に従う。
〔コスト算出部113〕
コスト算出部113は、符号量記憶部106に記憶される符号量と、重み付き歪み量記憶部108に記憶される重み付き歪み量と、未定乗数記憶部112に記憶される未定乗数とを読み出して、R−Dコストを算出して、その算出した値をコスト記憶部114に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(C)(〔数8〕に示した式)に従う。
〔重みなしコスト算出部115〕
重みなしコスト算出部115は、符号量記憶部106に記憶される符号量と、重みなし歪み量記憶部110に記憶される重みなし歪み量と、未定乗数記憶部112に記憶される未定乗数とを読み出して、R−Dコストを算出し、その算出した値を重みなしコスト記憶部116に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(C)(〔数8〕に示した式)で歪み量を重みなしの値を用いるものに従うか、あるいは、前述した式(A)(〔数1〕に示した式)に従う。
〔最小コスト判定部117〕
最小コスト判定部117は、コスト記憶部114に記憶されるR−Dコストと、最小コスト記憶部118に記憶される最小コストとを読み出して、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さいのか否かの判定を行い、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さい場合には、そのR−Dコストを最小コスト記憶部118に書き出すとともに、モード更新部120に制御を渡す。一方、そのR−Dコストがその最小コストよりも大きい場合には、最終モード判定部123に制御を渡す。
そして、重みなしコスト記憶部116に記憶されるR−Dコストと、重みなし最小コスト記憶部119に記憶される最小コストとを読み出して、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さいのか否かの判定を行い、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さい場合には、そのR−Dコストを重みなし最小コスト記憶部119に書き出すとともに、モード更新部120に制御を渡す。一方、そのR−Dコストがその最小コストよりも大きい場合には、最終モード判定部123に制御を渡す。
〔モード更新部120〕
モード更新部120は、最小コスト判定部117が最小コスト記憶部118にR−Dコストを書き出すときに、そのR−Dコストの算出元となった予測モード(その時点でモード記憶部104に記憶されている予測モード)の識別情報を最適モード記憶部121に書き出してから、最終モード判定部123に制御を渡す。
そして、最小コスト判定部117が重みなし最小コスト記憶部119にR−Dコストを書き出すときに、そのR−Dコストの算出元となった予測モード(その時点でモード記憶部104に記憶されている予測モード)の識別情報を重みなし最適モード記憶部122に書き出してから、最終モード判定部123に制御を渡す。
〔最終モード判定部123〕
最終モード判定部123は、最小コスト判定部117やモード更新部120から制御が渡されると、モード設定部124が全ての予測モードの設定を終了したのか否かを判断して、全ての予測モードの設定を終了したことを判断するときには、最適モード出力部125に対して最適な予測モードの出力を指示し、全ての予測モードの設定を終了していないことを判断するときには、モード設定部124に対して次の予測モードの設定を指示する。
〔モード設定部124〕
モード設定部124は、最終モード判定部123から予測モードの設定指示があると、モード記憶部104に対して次の予測モードを設定する。
〔最適モード出力部125〕
最適モード出力部125は、最終モード判定部123から最適な予測モードの出力指示があると、最適モード記憶部121に記憶される予測モードがスキップモードであるのか否かの判定を行い、スキップモードでない場合には、最適モード記憶部121に記憶される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力する。
一方、最適モード記憶部121に記憶される予測モードがスキップモードである場合には、重みなし最適モード記憶部122に記憶される予測モードがスキップモードであるのか否かの判定を行い、スキップモードである場合には、最適モード記憶部121に記憶されるスキップモードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力する。
一方、最適モード記憶部121に記憶される予測モードがスキップモードで、重みなし最適モード記憶部122に記憶される予測モードがスキップモードでない場合には、変位量記憶部100に記憶される推定変位量と、予測ベクトル記憶部102に記憶される予測ベクトルとを読み出して、その推定変位量とその予測ベクトルとの乖離度を算出するとともに、変移推定量の大きさを算出して、その乖離度が閾値よりも大きく、かつ、その変移推定量の大きさが閾値よりも大きいのか否かの判定を行う。そして、その判定結果に基づいて、推定変位量と予測ベクトルとの乖離度が大きく、かつ、変移推定量が大きいという条件が成立する場合には、重みなし最適モード記憶部122に記憶される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力し、その条件が成立しない場合には、最適モード記憶部121に記憶されるスキップモードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力する。
この図4に示す構成に従って、予測モード決定部11は、図3のフローチャートの処理を実行することで、符号化対象マクロブロックについて、重み付きの歪み量を使って求められたR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードであっても、スキップモードで符号化したのでは大きな画質劣化を含んでいる可能性が高いことを判断する場合には、重みなしの歪み量を使って求められたR−Dコスト最小の予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして決定するように処理するのである。
〔2〕第2の実施形態例
図5に、予測モード決定部11の実行するフローチャートの他の実施形態例を図示する。
次に、このフローチャートに従って、本実施形態例において予測モード決定部11が実行する予測モードの決定処理について詳細に説明する。
予測モード決定部11は、符号化対象マクロブロックについて量子化パラメータを指定して予測モードの決定要求が発行されると、図5のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップS200で、レジスタXに対して予測モードの初期値(初期値となる予測モードの識別情報)を設定し、さらに、R−Dコストを格納することになる3つのレジスタC0,C1,C2に対して大きな値を示す初期コストを格納するとともに、予測モードの識別情報を格納することになる3つのレジスタM0,M1,M2に対して意味のない値を格納することで、レジスタX,C0〜C2,M0〜M2を初期化する。
なお、以下に説明するように、これらのレジスタX,C0〜C2,M0〜M2の他に、符号量を格納するレジスタαと、未定乗数を格納するレジスタβと、重み付き歪み量を格納するレジスタγ0と、重みなし歪み量を格納するレジスタγ1という4つのレジスタを使用している。
続いて、ステップS201で、符号化対象マクロブロックの変移量を推定する。この推定手法については、外部より与えられるものとする。例えば、H.264の参照ソフトJMが算出する動きベクトルを、以下で使用する変移量の推定値として用いることも可能である。あるいは、符号化対象マクロブロックと参照マクロブロックとの絶対値誤差和を最小化する規範に従って、推定変位量を算出することも可能である。
続いて、ステップS202で、レジスタXの予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の符号量を算出し、その算出した値をレジスタαに書き出す。具体的な算出方法は、H.264の参照ソフトJMの方法に従う。
続いて、ステップS203で、レジスタXの予測モード、量子化パラメータを入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の未定乗数を算出し、その算出した値をレジスタβに書き出す。具体的な算出方法は、H.264の参照ソフトJMの方法に従う。
続いて、ステップS204で、最初に、ステップS201で算出した推定変位量に基づいて重みを決定し、次に、レジスタXの予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、それらの入力信号とその決定した重みとに基づいて、その予測モードを用いて符号化する場合の重み付き歪み量を算出し、その算出した値をレジスタγ0に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(D)(〔数9〕に示した式)に従う。
続いて、ステップS205で、レジスタαに格納される符号量と、レジスタβに格納される未定乗数と、レジスタγ0に格納される重み付き歪み量とを読み出して、R−Dコストを算出する。具体的な算出方法は、前述した式(C)(〔数8〕に示した式)に従う。
続いて、ステップS206で、その算出したR−DコストとレジスタC0の値とを比較して、その算出したR−Dコストの方がレジスタC0の値よりも小さいことを判断するときには、ステップS207に進んで、その算出したR−DコストをレジスタC0に格納し、続くステップS208で、レジスタXに格納されている予測モードの識別情報をレジスタM0に格納する。
一方、ステップS206の判断処理で、ステップS205で算出したR−Dコストの方がレジスタC0の値よりも大きいことを判断するときには、ステップS209に進んで、その算出したR−DコストとレジスタC2の値とを比較し、その算出したR−Dコストの方がレジスタC2の値よりも小さいことを判断するときには、ステップS210に進んで、その算出したR−DコストをレジスタC2に格納し、続くステップS211で、レジスタXに格納されている予測モードの識別情報をレジスタM1に格納する。一方、ステップS209で、その算出したR−Dコストの方が大きいことを判断するときには、このステップS210,211の処理を省略する。
このようにして、レジスタC0には、これまでの処理の求められた最小コストが格納されるとともに、それに対応して、レジスタM0には、その最小コストを実現する予測モードの識別情報が格納され、そして、レジスタC2には、これまでの処理の求められた最小コストに続く小さなコストが格納されるとともに、それに対応して、レジスタM0には、その最小コストに続く小さなコストを実現する予測モードの識別情報が格納されることになる。
このステップS204〜ステップS211の処理と並列処理する形で、ステップS204x〜ステップS208xの処理を実行する。
すなわち、ステップS204xで、レジスタXの予測モード、予測ベクトル、量子化パラメータ、符号化対象フレーム信号、参照フレーム信号を入力として、その予測モードを用いて符号化する場合の重みなし歪み量を算出し、その算出した値をレジスタγ1に書き出す。具体的な算出方法は、前述した式(D)(〔数9〕に示した式)で重み付けがないものとしたものに従うか、あるいは、前述した式(B)(〔数2〕に示した式)に従う。
続いて、ステップS205xで、レジスタαに格納される符号量と、レジスタβに格納される未定乗数と、レジスタγ1に格納される重みなし歪み量とを読み出して、R−Dコストを算出する。具体的な算出方法は、前述した式(C)(〔数8〕に示した式)で歪み量を重みなしの値を用いるものに従うか、あるいは、前述した式(A)(〔数1〕に示した式)に従う。
続いて、ステップS206xで、その算出したR−DコストとレジスタC1の値とを比較して、その算出したR−Dコストの方がレジスタC1の値よりも小さいことを判断するときには、ステップS207xに進んで、その算出したR−DコストをレジスタC1に格納し、続くステップS208xで、レジスタXに格納されている予測モードの識別情報をレジスタM1に格納する。一方、ステップS206xで、算出したR−Dコストの方がレジスタC1の値よりも大きいことを判断するときには、このステップS207x,208xの処理を省略する。
ステップS208,ステップS208x,ステップS211の処理を終了すると、続いて、ステップS212で、全ての予測モードを処理したのか否かを判断して、全ての予測モードを処理してないことを判断するときには、ステップS213に進んで、予め定められる順番に従って未処理の予測モードの中から予測モードを1つ選択し、その選択した予測モードの識別情報をレジスタXに格納してから、ステップS202に処理に戻る。
このようにして、ステップS202〜ステップS213の処理を繰り返していくことで、ステップS212で、全ての予測モードを処理したことを判断すると、ステップS214に進んで、レジスタM0に格納される予測モードの識別情報がスキップモードであることを示しているのか否かを判断する。
すなわち、重み付き歪み量を用いて評価したR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードであるのか否かを判断するのである。
このステップS214の判断処理に従って、レジスタM0に格納される予測モードの識別情報がスキップモードでないことを判断するときには、スキップモードによる画質劣化が問題とならないことから、ステップS218に進んで、レジスタM0に格納される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力して、処理を終了する。
一方、ステップS214の判断処理に従って、レジスタM0に格納される予測モードの識別情報がスキップモードであることを判断するときには、ステップS215に進んで、レジスタM1に格納される予測モードの識別情報がスキップモードであることを示しているのか否かを判断する。
すなわち、重みなし歪み量を用いて評価したR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードであるのか否かを判断するのである。
このステップS215の判断処理に従って、レジスタM1に格納される予測モードの識別情報がスキップモードであることを判断するときには、重み付き歪み量を用いても、重みなし歪み量を用いてもスキップモードが選択されたことから、ステップS218に進んで、レジスタM0に格納される予測モードであるスキップモードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力して、処理を終了する。
一方、このステップS215の判断処理に従って、レジスタM1に格納される予測モードの識別情報がスキップモードでないことを判断するときは、ステップS216に進んで、ステップS201で推定した推定変位量と符号化対象ブロックの予測ベクトルとの乖離度が閾値より大きく、かつ、その推定変位量の大きさが閾値より大きいのか否かの判定を行う。
すなわち、ステップS214でR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードである判断していることで、実際に符号化する場合には周辺のマクロブロックの動きベクトルから求められる予測ベクトルを動きベクトルとして用いることになることから、ステップS201で推定した推定変位量とその予測ベクトルとを判断対象として、2つの変位量の乖離度が閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが閾値より大きいのか否かの判定を行うのである。
このステップS216の判断処理に従って、2つの変位量の乖離度が閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが閾値より大きいという条件が成立することを判断するときには、ステップS217に進んで、レジスタM2に格納される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力して、処理を終了する。
一方、このステップS216の判断処理に従って、2つの変位量の乖離度が閾値より大きく、かつ、推定変位量の大きさが閾値より大きいという条件が成立しないことを判断するときには、ステップS218に進んで、レジスタM0に格納される予測モードであるスキップモードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力して、処理を終了する。
このようにして、本実施形態例では、予測モード決定部11は、符号化対象マクロブロックについて、重み付きの歪み量を使って求められたR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードであっても、スキップモードで符号化したのでは大きな画質劣化を含んでいる可能性が高いことを判断する場合には、その次に小さなR−Dコストの予測モードを最適な予測モードとして決定するのである。
図6に、本実施形態例を実現する予測モード決定部11の装置構成の一例を図示する。
この図6に示す装置構成と図4に示す装置構成との違いは、この図6に示す構成では、新たに準最小コスト記憶部200および準最適モード記憶部201を備えるとともに、 図4に示す最小コスト判定部117とは異なる処理を実行する最小コスト判定部117αと、図4に示すモード更新部120とは異なる処理を実行するモード更新部120αと、図4に示す最適モード出力部125とは異なる処理を実行する最適モード出力部125αとを備えるという点である。
次に、これらの各処理部について説明するが、変位量記憶部100、予測ベクトル算出部101、初期モード設定部103、符号量算出部105、重み付き歪み量算出部107、重みなし歪み量算出部109、未定乗数算出部111、コスト算出部113および重みなしコスト算出部115の処理については、図4で説明したものと同じであるので、その説明を省略する。
〔最小コスト判定部117α〕
最小コスト判定部117αは、コスト記憶部114に記憶されるR−Dコストと、最小コスト記憶部118に記憶される最小コストとを読み出して、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さいのか否かの判定を行い、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さい場合には、そのR−Dコストを最小コスト記憶部118に書き出すとともに、モード更新部120αに制御を渡す。
一方、そのR−Dコストがその最小コストよりも大きい場合には、コスト記憶部114に記憶されるR−Dコストと、準最小コスト記憶部200に記憶される準最小コスト(2番目に小さなコスト)とを読み出して、そのR−Dコストがその準最小コストよりも小さいのか否かの判定を行い、そのR−Dコストがその準最小コストよりも小さい場合には、そのR−Dコストを準最小コスト記憶部200に書き出すとともに、モード更新部120αに制御を渡す。一方、そのR−Dコストがその準最小コストよりも大きい場合には、最終モード判定部123に制御を渡す。
そして、重みなしコスト記憶部116に記憶されるR−Dコストと、重みなし最小コスト記憶部119に記憶される最小コストとを読み出して、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さいのか否かの判定を行い、そのR−Dコストがその最小コストよりも小さい場合には、そのR−Dコストを重みなし最小コスト記憶部119に書き出すとともに、モード更新部120αに制御を渡す。一方、そのR−Dコストがその最小コストよりも大きい場合には、最終モード判定部123に制御を渡す。
〔モード更新部120α〕
モード更新部120αは、最小コスト判定部117αが最小コスト記憶部118にR−Dコストを書き出すときに、そのR−Dコストの算出元となった予測モード(その時点でモード記憶部104に記憶されている予測モード)の識別情報を最適モード記憶部121に書き出してから、最終モード判定部123に制御を渡す。
そして、最小コスト判定部117αが準最小コスト記憶部200にR−Dコストを書き出すときに、そのR−Dコストの算出元となった予測モード(その時点でモード記憶部104に記憶されている予測モード)の識別情報を準最適モード記憶部201に書き出してから、最終モード判定部123に制御を渡す。
そして、最小コスト判定部117αが重みなし最小コスト記憶部119にR−Dコストを書き出すときに、そのR−Dコストの算出元となった予測モード(その時点でモード記憶部104に記憶されている予測モード)の識別情報を重みなし最適モード記憶部122に書き出してから、最終モード判定部123に制御を渡す。
〔最終モード判定部123〕
最終モード判定部123は、最小コスト判定部117αやモード更新部120αから制御が渡されると、モード設定部124が全ての予測モードの設定を終了したのか否かを判断して、全ての予測モードの設定を終了したことを判断するときには、最適モード出力部125αに対して最適な予測モードの出力を指示し、全ての予測モードの設定を終了していないことを判断するときには、モード設定部124に対して次の予測モードの設定を指示する。
〔モード設定部124〕
モード設定部124は、最終モード判定部123から予測モードの設定指示があると、モード記憶部104に対して次の予測モードを設定する。
〔最適モード出力部125α〕
最適モード出力部125αは、最終モード判定部123から最適モードの出力指示があると、最適モード記憶部121に記憶される予測モードがスキップモードであるのか否かの判定を行い、スキップモードでない場合には、最適モード記憶部121に記憶される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力する。
一方、最適モード記憶部121に記憶される予測モードがスキップモードである場合には、重みなし最適モード記憶部122に記憶される予測モードがスキップモードであるのか否かの判定を行い、スキップモードである場合には、最適モード記憶部121に記憶されるスキップモードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力する。
一方、最適モード記憶部121に記憶される予測モードがスキップモードで、重みなし最適モード記憶部122に記憶される予測モードがスキップモードでない場合には、変位量記憶部100に記憶される推定変位量と、予測ベクトル記憶部102に記憶される予測ベクトルとを読み出して、その推定変位量とその予測ベクトルとの乖離度を算出するとともに、変移推定量の大きさを算出して、その乖離度が閾値よりも大きく、かつ、その変移推定量の大きさが閾値よりも大きいのか否かの判定を行う。そして、その判定結果に基づいて、推定変位量と予測ベクトルとの乖離度が大きく、かつ、変移推定量が大きいという条件が成立する場合には、準最適モード記憶部201に記憶される予測モードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力し、その条件が成立しない場合には、最適モード記憶部121に記憶されるスキップモードを符号化対象ブロックの最適な予測モードとして出力する。
この図6に示す構成に従って、予測モード決定部11は、図5のフローチャートの処理を実行することで、符号化対象マクロブロックについて、重み付きの歪み量を使って求められたR−Dコスト最小の予測モードがスキップモードであっても、スキップモードで符号化したのでは大きな画質劣化を含んでいる可能性が高いことを判断する場合には、その次に小さなR−Dコストの予測モードを最適な予測モードとして決定するように処理するのである。
〔3〕本発明の有効性を検証するために行った実験の実験結果について
本発明の有効性を検証するために、本発明をH.264の参照ソフトウェアJSMV(version 8.0.1)に実装し、デフォルトのJSMVとの比較実験を行った。
この実験で用いた符号化対象のシーケンスは、サイズ352×288[pixles]の“Mobile&Calender", "City”である。また、いずれのシーケンスもフレームレート30[fps] である。GOP構造はI,Pピクチャからなり、Iピクチャの挿入間隔を15フレームとした。量子化パラメータはI,Pピクチャいずれに対してもQP=28とした。
この実験により得られた符号量の比較結果を下記の表に示す。
Figure 0004709187
この実験結果から、本発明は、JSMVに対して1.15〜4.14%の符号量低減を実現していることを確認できた。これにより本発明の有効性を検証することができた。なお、この実験で得た両手法の復号画像には、主観的な画質の差が認められないことを確認している。
本発明は、動きベクトルとして予測ベクトルを用いることを指示するスキップモードを持つ動画像符号化に適用できるものであり、本発明を適用することで、スキップモードにおける画質劣化を回避しつつ、スキップモードの符号量削減のメリットを最大限享受することができるようになる。
本発明を具備する映像符号化装置の装置構成図である。 符号化パラメータ決定部の実行するフローチャートである。 予測モード決定部の実行するフローチャートである。 予測モード決定部の装置構成図である。 予測モード決定部の実行するフローチャートである。 予測モード決定部の装置構成図である。
符号の説明
1 映像符号化装置
10 符号化パラメータ決定部
11 予測モード決定部
12 推定変位量算出部
20 符号化部
100 変位量記憶部
101 予測ベクトル算出部
102 予測ベクトル記憶部
103 初期モード設定部
104 モード記憶部
105 符号量算出部
106 符号量記憶部
107 重み付き歪み量算出部
108 重み付き歪み量記憶部
109 重みなし歪み量算出部
110 重みなし歪み量記憶部
111 未定乗数算出部
112 未定乗数記憶部
113 コスト算出部
114 コスト記憶部
115 重みなしコスト算出部
116 重みなしコスト記憶部
117 最小コスト判定部
118 最小コスト記憶部
119 重みなし最小コスト記憶部
120 モード更新部
121 最適モード記憶部
122 重みなし最適モード記憶部
123 最終モード判定部
124 モード設定部
125 最適モード出力部
200 準最小コスト記憶部
201 準最適モード記憶部

Claims (11)

  1. フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定方法であって、
    符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する過程と、
    時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する過程と、
    前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程とを備えることを、
    特徴とする符号化パラメータ決定方法。
  2. 請求項1に記載の符号化パラメータ決定方法において、
    前記判断する過程では、前記変位量と前記推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、前記推定変位量の大きさが規定の閾値より大きい場合に、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当すると判断することを、
    特徴とする符号化パラメータ決定方法。
  3. 請求項1又は2に記載の符号化パラメータ決定方法において、
    前記判断対象のブロックについて、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、前記判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程を備えることを、
    特徴とする符号化パラメータ決定方法。
  4. フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定方法であって、
    符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する過程と、
    時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する過程と、
    前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程とを備え、
    前記判断する過程では、前記変位量と前記推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、前記推定変位量の大きさが規定の閾値より大きい場合に、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当すると判断することを、
    特徴とする符号化パラメータ決定方法。
  5. フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定方法であって、
    符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する過程と、
    時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する過程と、
    前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程とを備え、
    さらに、前記判断対象のブロックについて、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、前記判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程を備えることを、
    特徴とする符号化パラメータ決定方法。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の符号化パラメータ決定方法において、
    前記重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードでないブロックについて、その予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する過程を備えることを、
    特徴とする符号化パラメータ決定方法。
  7. フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定装置であって、
    符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する手段と、
    時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する手段と、
    前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する手段とを備えることを、
    特徴とする符号化パラメータ決定装置。
  8. フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定装置であって、
    符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する手段と、
    時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する手段と、
    前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する手段とを備え、
    前記判断する手段は、前記変位量と前記推定変位量とを比較して、その2つの変位量の乖離度が規定の閾値より大きく、かつ、前記推定変位量の大きさが規定の閾値より大きい場合に、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当すると判断することを、
    特徴とする符号化パラメータ決定装置。
  9. フレーム内予測およびフレーム間予測により得られた予測誤差信号に対して、変換符号化および量子化による情報圧縮を行う画像符号化に用いる符号化パラメータを決定する符号化パラメータ決定装置であって、
    符号化対象のブロックについて、符号化処理に先立って、画像信号の時間的な動きを示す推定変位量を算出する手段と、
    時空間視覚感度を示す感度係数を用いて重み付けされた歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードがスキップモードであるブロックを判断対象として、そのブロックを符号化する際に用いる変位量と前記推定変位量とに基づいて、スキップモードで符号化すると画質劣化が大きくなる可能性の高いブロックに該当するのか否かを判断する手段と、
    前記該当のブロックでないと判断した前記判断対象のブロックについては、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定し、前記該当のブロックであると判断した前記判断対象のブロックについては、前記コスト最小のスキップモードの次にコストの小さなものとして選択された予測モードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する手段とを備え、
    さらに、前記判断対象のブロックについて、前記重み付けがされない歪み量を用いてコストを算出することで選択されたコスト最小の予測モードもまたスキップモードである場合には、前記判断処理を行うことなく、スキップモードをそのブロックの最適な予測モードとして決定する手段を備えることを、
    特徴とする符号化パラメータ決定装置。
  10. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の符号化パラメータ決定方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号化パラメータ決定プログラム。
  11. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の符号化パラメータ決定方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号化パラメータ決定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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