JP4707140B2 - 医療用処置具 - Google Patents

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本発明は、心臓系血管等の狭窄病変部の治療(例えば、経皮的冠動脈形成術)に用いる、精度の高い病変長の測定、および病変長と各種ステント長との対比確認可能とした医療用処置具に関する。
心臓系血管等の狭窄病変部の治療には、血管内にガイドワイヤを挿入し、ガイドワイヤの先端が狭窄病変部を超えるようにセットし、そのガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを狭窄病変部へ導き、バルーンカテーテルのバルーンを拡張させることにより拡張したステントを狭窄病変部に留置し、狭窄病変部を拡張させるという治療手法がある。
この際、ステントは、狭窄病変部の血管軸方向長さ(以下、病変長)に応じた長さのものが選択されて用いられる必要がある。そこで、ステント留置の前に、病変長を測定し、様々な長さを有する複数のステントから、病変長に対して適当な長さのステント(最適ステント)を選択して使用する。従って、病変長の高精度測定、容易な最適ステント選択が行えることが望まれている。
尚、病変長に対して適当な長さのものが選択できるよう、ステント製品には様々な長さが用意されている。
例えば、ジョンソン・エンド・ジョンソン社の薬剤溶出型ステントである商品名サイファーは、5種類の長さが用意されており、それぞれ、長さが8mm、13mm、18mm、23mm、33mmである。また、ボストン社の薬剤溶出型ステントである商品名タクサスは、8mmから、4mm刻みに、32mmまでの7種類の長さが用意されている。
従来、病変長を測定する方法には、放射線不透過性のマーカーを有するガイドワイヤを用いて、血管内での挿入状態を放射線透視画像上で視認把握する方法がある。
また、先端側に複数の放射線不透過性のマーカーを有し、その間隔が一定関係からなっているガイドワイヤがある(特許文献1参照)。しかし、このガイドワイヤを用いる場合、術者はこの一定関係の寸法を覚えていなければならず、また、この一定関係に合致しない病変長の場合には、術者の目視による目測になってしまう。
また、特許文献1におけるガイドワイヤの外径は血管内径の1/10程度である。このため、例えば、内側に約90度曲げられ、さらに外側に約90度曲げられた、二箇所の屈曲部を有するS字状の血管に、ガイドワイヤを挿入して測定する場合、ガイドワイヤは、血管の径方向の中心部に位置せず、二箇所の屈曲部で曲率半径が大きい側を通過(大回り)するように挿入されてしまったり、逆に二箇所の屈曲部で曲率半径が小さい側を通過(小回り)するように挿入されてしまったりする場合があり、測定差を生ずる。そして、実際に、病変部付近の血管は、このようなS字状等の複数の屈曲形態となっているため、高精度の病変長測定が行えないという不具合があった。
また、一般に、ガイドワイヤのマーカーは、放射線不透過性の材料のロー材を芯材の外表面とコイル体の内表面とに固着、又は、コイル体内に放射線不透過性の材料の小コイルを介在させて小コイルの両端部をロー材により芯材表面と固着した構造となっているために、マーカー間の距離が小さい程、ロー材による固定間距離が短くなって、曲げ剛性が高くなり、屈曲蛇行の細血管内への深部挿入が困難となる。従って、深部挿入可能な柔軟性を保ちつつ、マーカーを配置するとなると、マーカー間の距離は、これ以上小さくできない限界を生ずる。従って、高精度の測定を行うためにマーカー間距離を狭くすれば、ガイドワイヤに必要な柔軟性が失われるという不具合があった。
その他、複数の放射線不透過性のマーカーが等間隔に設けられたカテーテルがある(特許文献2参照)。しかし、このカテーテルのみを使用した測定でも、上記のような不具合が生じるため、屈曲蛇行の細血管内への深部挿入による病変位置での高精度の測定は難しい。
また、放射線不透過性のマーカーおよび目盛線が設けられたバルーンカテーテルがあるが、このマーカーおよび目盛線は、位置確認のために用いられるもので病変長を測定するためのものではない(特許文献3参照)。
また、病変長を測定する方法に、IVUS(超音波内視鏡)を利用する方法があるが、この方法でも、IVUSの外径(1〜1.2mm)は、血管内径の1/3程度であり、血管の径方向の中心部に位置して病変長を測定することはできず、高精度の病変長計測が行えないという不具合があった。IVUSでの測定は、IVUSを狭窄病変部へ進めた後、一定の基準点を設定してから手元に引き戻す操作を行うことによりなされる。このため、反転操作に起因する基準点設定の軸方向の差や病変部血管内壁凸凹状態での波状の通過経路をたどることにより、直線経路の場合と比較して誤差を生じるため、病変部の高精度の測定は困難である。
特表2004−516049号公報 実用新案登録第3100671号公報 特開2001−37882号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、放射線透視画像上で高精度の病変長の測定が可能であるとともに、最適ステントの選択判断を正確、且つ、容易に行うための医療用処置具を提供することを目的とする。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の医療用処置具は、カテーテルと、そのカテーテルに挿通されるガイドワイヤとを備え、前記カテーテルには、第1の間隔で形成された複数の第1の放射線不透過性マーカーが形成され、前記ガイドワイヤには、第2の間隔で形成された複数の第2の放射線不透過性マーカーが形成され、前記第1の放射線不透過性マーカーと前記第2の放射線不透過性マーカーとの位置を調整することによって、前記第1の間隔及び前記第2の間隔よりも短い単位長さで狭窄病変部の長さを測定するようにしたことを特徴とする。
カテーテルおよびガイドワイヤの双方がマーカーを有し、カテーテルのマーカーから得られる影像の1つとガイドワイヤのマーカーから得られる影像の1つとを重ね合わせて測定基準影像とし、この測定基準影像と他の影像とで目盛を構成することにより、透視画像上の影像の間隔を小さくすることができるため、それぞれのマーカーの間隔を小さくする必要がなく、ガイドワイヤの柔軟性を保ちつつ、屈曲病変部での高精度の病変長測定を行うことができる。また、透視画像上で、高精度の病変長測定を行うことができるため、最適ステントの選択を正確、且つ迅速に行うことができる。さらに、病変長に対して適当な長さのステント(最適ステント)を正確に選択することにより、患者の負担軽減、および安全性に寄与することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の医療用処置具では、請求項1に記載の医療用処置具において、前記第1の放射線不透過性マーカーと前記第2の放射線不透過性マーカーとは、放射線を照射した場合に形状差又は明度差が生じる態様であることを特徴とする。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の医療用処置具では、請求項1または請求項2に記載の医療用処置具において、前記第1の放射線不透過性マーカーと前記第2の放射線不透過性マーカーとは、形状が異なることを特徴とする。
目盛の先端部および後端部の少なくとも一方の間隔は、等間隔部の間隔と異なる。
これにより、多種類の市販ステント長を目盛の間隔にて表示することができ、病変長の計測のみならず、病変長と市販ステント長との対比確認をすることができ、最適ステントを選択することが極めて容易となる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の医療用処置具では、請求項1〜請求項3の何れかに記載の医療用処置具において、前記ガイドワイヤは、芯材とその芯材の周りに巻回されたコイル体とを備え、前記第2の放射線不透過性マーカーは、放射線不透過性の材料を前記芯材の外表面にのみ配置する第3のマーカーと、放射線不透過性の材料を前記芯材の外表面と前記コイル体の内表面とを架橋するように配置する第4のマーカーとから構成されることを特徴とする。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の医療用処置具では、請求項1〜請求項4の何れかに記載の医療用処置具において、前記第2の放射線不透過性マーカーは、すべて前記ガイドワイヤの先端から50〜125mmの範囲の位置に設けられていることを特徴とする。
最良の形態1の医療用処置具は、細長可撓性のシャフトおよび、シャフトの一部を囲うように配置され狭窄病変部を拡張させる拡張体を有するカテーテルと、拡張体を狭窄病変部まで導くガイドワイヤとを備え、カテーテルおよびガイドワイヤは、各々、狭窄病変部の長さを測定するための複数の放射線不透過性のマーカーを有し、カテーテルが有する複数のマーカーの内、少なくとも1つは前記拡張体に囲まれたシャフトの一部に装着され、カテーテルのマーカーとガイドワイヤのマーカーとに放射線を当て透視画像上に複数の影像を列状に映し出し、カテーテルのマーカーから得られる影像の1つとガイドワイヤのマーカーから得られる影像の1つとを重ね合わせて測定基準影像とし、この測定基準影像と他の影像とで目盛を構成し、測定基準影像と他の影像との距離を視認することで狭窄病変部の長さを測定する。
目盛の少なくとも一部は、隣り合う影像同士の間隔が等しい等間隔部をなす。複数の影像は、少なくとも2つの異なる態様を有し、目盛の少なくとも一部は、隣り合う影像の態様が異なる影像異部をなす。影像異部に含まれる異なる態様の影像は、放射線不透過性の材料を、ガイドワイヤの芯側の外表面にのみ配置することで形成されるガイドワイヤのマーカー、放射線不透過性の材料を、ガイドワイヤの芯材の外表面とガイドワイヤのコイル体の内表面とを架橋するように配置することで形成されるガイドワイヤのマーカー、放射線不透過性の材料を、カテーテルに配置することで形成されるカテーテルのマーカーの中から選択されたマーカーから得られる。
また、ガイドワイヤのマーカーの軸方向の幅が0.3〜1.5mmであり、ガイドワイヤのマーカーは、全て、ガイドワイヤの先端から50〜125mmの範囲の位置に装着されている。カテーテルは3つのマーカーを有する。カテーテルは、バルーンカテーテルである。
最良の形態2の医療用処置具は、目盛の先端部および後端部の少なくとも一方の間隔は、等間隔部の間隔と異なる。
最良の形態3の医療用処置具は、カテーテルは2つのマーカーを有する。
最良の形態4の医療用処置具は、カテーテルの複数のマーカーは等間隔に並び、ガイドワイヤの複数のマーカーは、1つのマーカーを基準として先端側マーカーと後端側マーカーとが対称に並ぶ。
最良の形態5の医療用処置具は、影像異部は、少なくとも3つの異なる態様の影像を有し、影像異部の少なくとも一部で、3つの異なる態様の影像が順次に現れる。
影像異部に含まれる異なる態様の影像は、放射線不透過材を、ガイドワイヤの芯側の外表面にのみ配置することで形成されるガイドワイヤのマーカー、放射線不透過材を、ガイドワイヤの芯材の外表面とガイドワイヤのコイル体の内表面とを架橋するように配置することで形成されるガイドワイヤのマーカー、放射線不透過材を、カテーテルに配置することで形成されるカテーテルのマーカーの中から選択されたマーカーから得られる。
〔実施例1の構成〕
実施例1の医療用処置具1の構成を、図1および図2を用いて説明する。
図1および図2に示すように、医療用処置具1は、カテーテル2と、ガイドワイヤ3とを備え、例えば血管の狭窄病変部Pを拡張させ医療処置を行うものである。尚、拡張処置を施した狭窄病変部Pには、通常、再度狭窄が発生しないように拡張状態を維持するため、ステントと呼ばれる体内留置具が留置される。
カテーテル2は、インナーシャフト21と、インナーシャフト21の一部を囲うように配置され、狭窄病変部Pを拡張させるバルーン(拡張体)22と、バルーン22の後端側に接続され、バルーン22を拡張させるための液体を流す流路をインナーシャフト21とともに形成するアウターシャフト23とを備える。
尚、このカテーテル2は、ステントの留置前に、前もって狭窄病変部Pを拡張させる前拡張のために用いられるものであり、バルーン22の軸方向の有効長さが、比較的短いもの(15〜20mm程度)を用いる。
ガイドワイヤ3は、カテーテル2のバルーン22を狭窄病変部Pまで導くものであり、芯材31と、その外周に設けられたコイル体32とを有する。
カテーテル2およびガイドワイヤ3は、それぞれ、狭窄病変部Pの長さを測定するための放射線不透過性の3つのマーカーM1〜M3および5つのマーカーm1〜m5を有する。
図2(a)に示すように、カテーテル2のマーカーM1〜M3は、先端側から順に並んでいる。マーカーM1、M2は、前記したバルーン22に囲まれたインナーシャフト21の外周に設けられている。マーカーM3は、バルーン22より後端側のインナーシャフト21の外周に設けられている。
マーカーM1、M2は、距離X1、マーカーM2、M3は、距離X2をそれぞれ隔てて設けられている。
尚、本実施例では、距離X1と距離X2は等しい。
マーカーM1〜M3は、放射線不透過性の材料(金・白金・タングステンなど)を円筒状に形成したものである。尚、マーカーM1〜M3は、コイル状に形成して可撓性をもたせてもよい。また、マーカーM3は、インナーシャフト21の外周でなく、アウターシャフト23の外周に設けてもよい。
本実施例では、マーカーM1〜M3の軸方向の幅は1mmであり、外径0.64mm、厚さ0.04mmである。
図2(b)に示すように、マーカーm1〜m5は、先端側から順に並んでいる。マーカーm1、m2は距離Y1、マーカーm2、m3は距離Y2、マーカーm3、m4は距離Y3、マーカーm4、m5は距離Y4をそれぞれ隔てて設けられている。
尚、本実施例では、距離Y1および距離Y2は距離X1の1/2に等しい。距離Y3および距離Y4は、距離X1に等しい。
マーカーm1〜m5は、放射線不透過性の材料のロー材を用いてガイドワイヤ3の芯材31の外表面とガイドワイヤ3のコイル体32の内表面とを架橋するように固着して設けられている。尚、インナーシャフト21は、ガイドワイヤ3の外周を囲うようにして血管内を進行するため(図1参照)、マーカーm1〜m5の外径は、インナーシャフト21の内径より小さい。従って、マーカーm1〜m5の外径は、マーカーM1〜M3の外径よりも小さい。本実施例では、マーカーm1〜m5の軸方向の幅は1mmであり、芯材の外径は0.15mm、コイル体の内径は0.21mm、外径は0.35mmである。マーカーm1〜m5は、全て、ガイドワイヤ3の先端から50〜125mmの範囲の位置に設けられている。
〔実施例1の目盛形成方法〕
実施例1の目盛形成方法を図1および図2を用いて説明する。
まず、身体に放射線を当て透視画像上に血管および狭窄病変部Pを映し出し、バルーン22の先端部よりガイドワイヤ3を50mm程度突出させて、カテーテル2およびガイドワイヤ3を血管内へ挿入する。次に、狭窄病変部Pの位置でガイドワイヤ3を狭窄病変部Pへ挿入し通過させる。その後、ガイドワイヤ3に沿ってバルーン22を狭窄病変部Pへ導き、カテーテル2のバルーン22に生理食塩水等の液体を流しバルーン22を拡張させる。
バルーン22の拡張時、又は拡張完了後に、透視画像を見ながらガイドワイヤ3を動かし、マーカーm2による影像とマーカーM1による影像とを重ね合わせる。そして図2(c)に示すように、重ね合わせた影像を測定基準影像Oとする。
その後、術者の指によるガイドワイヤ3の押え等による位置の保持、もしくは、カテーテル2およびガイドワイヤ3の後端に連結され、且つ、術者の手元操作に用いられる図示しないコネクタの図止しないネジロック部を締め付けること等により、カテーテル2およびガイドワイヤ3の相互の位置ずれを防止し、測定基準影像Oの位置を安定させる。
以上により、透視画像上で、測定基準影像Oと、その他の影像とで目盛Sを構成する。
ここで、目盛Sを構成するその他の影像は、測定基準影像Oよりも先端側にある目盛影像F1、測定基準影像Oよりも後端側にある目盛影像F2〜F6である。尚、図2に示すように、目盛影像F1〜F6はそれぞれ、マーカーm1、m3、M2、m4、M3、m5による影像である。
〔実施例1の目盛Sの特徴〕
以下に、本実施例の目盛Sの特徴について述べる。
ここで、目盛影像F1と測定基準影像Oとの間隔を間隔Z1と定義する。以下同様に、図2(c)に示すように、先端側から順に、間隔Z2〜Z6を定義する。
まず、本実施例の目盛Sの全体は、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z6が互いに等しい等間隔部SEをなす。以下に、間隔Z1〜Z6が互いに等しくなる理由を説明する。
本実施例では、距離Y2は距離X1の1/2であるため、間隔Z3は、距離X1の1/2となる。そして、間隔Z3は距離X1の1/2であり、また、距離Y3が距離X1に等しいため、距離Y3と間隔Z3との差に等しい間隔Z4は、距離X1の1/2に等しくなる。以下同様に、間隔Z5、Z6はそれぞれ距離X1の1/2に等しくなる。
以上より、本実施例の目盛Sの全体は、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z6がそれぞれ距離X1の1/2に等しい等間隔部SEをなす。
例えば、距離X1、X2、Y3、Y4を10mm、距離Y1、Y2を5mmとすると、間隔Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6はそれぞれ5mmとなる。これにより、5mm刻みの目盛Sを構成することができる。
次に、本実施例の目盛Sの全体は、隣り合う影像の態様が異なる影像異部FDをなす。以下に、目盛Sの全体が影像異部FDをなす理由を説明する。
本実施例の目盛Sにおいて、目盛影像F1はマーカーm1による影像であり、目盛影像F1の後端側に隣り合う測定基準影像Oはマーカーm2による影像とマーカーM1による影像とを重ね合わせた影像である。よって、目盛影像F1と測定基準影像Oとは、互いに形状の異なるマーカーm1と、マーカーm2およびマーカーM1とを映し出したものであるから、互いに異なる態様になる。例えば、目盛影像F1と測定基準影像Oとは、図2(c)に示すように透視画像の高さ方向の大きさが異なったり、透視画像上での明るさが異なったりして、形状差、明度差を生じさせた態様となっている。
以下同様にして、測定基準影像Oおよび目盛影像F2〜F6は隣り合う同士が互いに異なる態様となる。そして、例えば、高さ方向に小さい影像と、大きい影像との形状差、明度差とが規則的に繰り返した態様となっている。
以上より、本実施例では、目盛Sの全体で、隣り合う影像と互いに異なる影像が交互に現れる。すなわち、目盛Sの全体は、隣り合う影像の態様が異なる影像異部FDをなす。
〔実施例1の効果〕
カテーテル2がマーカーM1〜M3を有し、ガイドワイヤ3がマーカーm1〜m5を有し、カテーテル2のマーカーM1による影像とガイドワイヤ3のマーカーm2による影像とを重ね合わせて測定基準影像Oとし、この測定基準影像Oと他の目盛影像F1〜F6とで目盛Sを構成することにより、目盛Sの間隔Z3〜Z6として小さくすることができた。
本実施例によれば、距離Y3、Y4を小さくしなくても、ガイドワイヤ3のマーカーm1〜m5とカテーテル2のマーカーM1〜M3を併用する構造であるため、間隔Z3〜Z6として小さくすることができる。従来は、ガイドワイヤ3のマーカーm1〜m5とカテーテル2のマーカーM1〜M3を併用せず、どちらか一方で目盛を構成していたため、目盛間隔を小とするにも、マーカー配置による曲げ剛性の上昇のため、限界があったが、本実施例によれば、ガイドワイヤ3のマーカーm1〜m5とカテーテル2のマーカーM1〜M3を併用することにより、ガイドワイヤ3の柔軟性を一定に維持したまま、すなわち、屈曲細血管内への深部挿入が可能であるとともに、目盛間隔を小と成すことにより、高精度の測長が可能となる。
そして、カテーテル2が有するマーカーM1〜M3の内、マーカーM1およびマーカーM2はバルーン22に囲まれたインナーシャフト21の一部に装着されていることにより、バルーン22を拡張させることによって、血管内壁へバルーン22が周接して、カテーテル2のマーカーM1〜M3およびガイドワイヤ3のマーカーm1〜m4が血管の径方向の中心部に常に位置して安定維持でき、高精度の病変長測定を行うことができる。
本実施例では、目盛Sの全てが、等間隔部SEをなす。透視画像上で、目盛Sが等間隔刻みであり、等間隔での測定を可能とする形態になっているため、病変長の測定が容易となる。また、透視画像上で、高精度の病変長測定を行うことができるため、様々な長さを有する複数のステントから病変長に最適なステントの選択を正確に行うことができる。
そして、病変長と市販ステント長との対比判断の迅速化により、患者の負担軽減、および安全性に寄与することができる。
例えば、近年狭窄病変部ステント留置後の再狭窄率の高さ(30%)から、薬剤溶出型ステントが市販されている。例えば、この種のステントは、治療物質を含む親水性皮膜の第1層と、その第1層の外側にある硬質の疎水性の第2層とを有し、ステント拡張時に第2層を亀裂させ、第1層の治療物質を除放させる構造となっている。かかる場合において、ステント留置の際、導入途中に石灰化病変部等の管壁に擦れ合うと、ステントの外表面が傷つけられ、留置時間長大化に伴って正常部位にても薬剤が溶出され、全身性副作用が発生する場合がある。従って、迅速留置が望まれる。さらに、前述したようにIVUSを用いて断層画像により狭窄病変部Pの状況を把握しているが、IVUSの太さ、血管径、病変内通過経路等により変動差を生じて、正確な測定は望めない。
このような状況下において、本発明の医療用処置具1を用いることにより、病変長の精確な測定が可能になると同時に、市販ステント長との対比確認をも可能とし、ステント長適否判断の迅速化、並びに、安全性等に寄与する特段の作用効果がある。
また、目盛S全体が影像異部FDとなっている。これにより、透視画像上で、目盛Sを構成する測定基準影像Oおよび目盛影像F1〜F6のそれぞれが、同一の態様である場合に比べ、形状差、明度差を生じた透視画像となっているため、視覚による識別認識がしやすく、且つ、測長メジャー感覚にて測定できるため、多数の影像が存在していても、測定が極めて容易になる。
尚、マーカーm1とm3との中間に位置するマーカーm2は、ガイドワイヤ3の芯材31の外表面とガイドワイヤ3のコイル体32の内表面とを架橋するように固着して設けられているのではなく、公知のスパッタ装置、蒸着装置等を用いて、放射線不透過性の材料を所定膜厚(0.02〜0.04mmが好ましい)で芯材31の外表面に成膜して設けられていてもよい。また、芯材31に放射線不透過性の線材を巻回固着して設けてもよい。
芯材31の外表面に成膜、もしくは、芯材31に線材を巻回固着して設けられた場合、芯材31の外表面とガイドワイヤ3のコイル体32の内表面とを架橋するよう固着して設けられた場合に比べ、曲げ剛性を低く維持できる。上記の効果に加え、これによれば、距離Y1、Y2は、他の距離Y3、Y4の1/2となっていても、マーカーm2の部分はガイドワイヤ3の他の部分と同等の柔軟性を維持できる。また、測定基準影像Oとなるガイドワイヤ3のマーカーm2は、隣り合うマーカーm1、m3と比較して形状差、明度差を生じているため、重ね合わせる作業が行いやすくなる。
尚、ステント留置処置は、ガイドワイヤ3およびカテーテル2を用いて目盛Sを構成し、病変長の測定を行ない、病変長に最適なステント長の確認および選択をした後に行われる。このように、ステント留置の前に、前拡張のためのカテーテル2を用いる理由は、狭窄病変部Pを前もって拡張させることによりステント付バルーンカテーテルの通過性を良好にするためと、最適なステント長の選択、および正確なステント留置位置を留置前に確認するためである。
実施例2の医療用処置具1の構成を、実施例1と異なる点を中心に、図3を用いて説明する。本実施例では、図3に示すように、距離Y1は、距離Y2よりも長い。つまり距離X1の1/2よりも長く、間隔Z1は、距離X1の1/2よりも長くなる。
これによれば、本実施例の目盛Sの内、測定基準影像Oから目盛影像F6までの部分が、等間隔部SEをなす。すなわち、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z6の内、間隔Z2〜Z6が互いに等しい。また、目盛Sの先端部である間隔Z1は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z6よりも長い。例えば、距離X1、X2、Y3、Y4を10mm、距離Y2を5mm、距離Y1を8mmとすると、間隔Z1は8mm、間隔Z2〜Z6はそれぞれ5mmとなる。
これにより、例えば、長さが8mm、13mm、18mm、23mm、33mmの5種類の長さが用意されている市販の薬剤溶出型ステントである商品名サイファー(ジョンソン・エンド・ジョンソン社製)の5種類の長さから、最適ステントの選択判断が迅速、且つ、容易にできる。すなわち、透視画像の目盛影像F1を狭窄病変部Pの先端に一致させ、各影像ポイントと狭窄病変部Pの後端とを対比させると、目盛影像F1から測定基準影像O、目盛影像F2、F3、F4、F6までのそれぞれの距離は、8mm、13mm、18mm、23mm、33mmとなって、5種類全てのステント長と病変長との対比確認をすることができる。尚、測定基準影像Oから目盛影像F6までの部分が等間隔部SEであるため、測長メジャー間隔での測定を可能とする。
実施例3の医療用処置具1の構成を、実施例1と異なる点を中心に、図4を用いて説明する。本実施例では、図4に示すように、距離Y1は、距離Y2よりも短い。つまり距離X1の1/2よりも短い。また、距離Y4は、距離X1の3/2である。
この結果、間隔Z1は、距離X1の1/2よりも短く、間隔Z5が距離X1の1/2となることから、間隔Z6は、距離X1に等しくなる。
これによれば、本実施例の目盛Sの内、測定基準影像Oから目盛影像F5までの部分が、等間隔部SEをなす。すなわち、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z6の内、間隔Z2〜Z5が互いに等しい。また、目盛Sの先端部の間隔Z1は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z5よりも短く、目盛Sの後端部の間隔Z6は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z5の2倍に等しくなる。例えば、距離X1、X2、Y3を10mm、距離Y2を5mm、距離Y1を3mm、距離Y4を15mmとすると、間隔Z1は3mm、間隔Z2〜Z5はそれぞれ5mm、間隔Z6は10mmとなる。
これにより、前記実施例2と同様に、市販の薬剤溶出型ステントである商品名サイファー(ジョンソン・エンド・ジョンソン社製)の5種類の長さから、最適ステントの選択判断が迅速、且つ、容易にできる。すなわち、透視画像の目盛影像F1から目盛影像F2、F3、F4、F5、F6までのそれぞれの距離は、8mm、13mm、18mm、23mm、33mmとなるからである。
尚、測定基準影像Oから目盛影像F5までの部分が等間隔部SEであるため、測長メジャー間隔での測定を可能とする。
実施例4の医療用処置具1の構成を、実施例1と異なる点を中心に、図5を用いて説明する。本実施例では、図5(b)に示すように、ガイドワイヤ3は4つのマーカーm1〜m4を有する。距離X1は、距離X2よりも長く、距離Y1は、距離X1よりも短く、且つ、距離X1から距離X2の1/2を差し引いた値に等しい。また、距離Y2は、距離X2と等しく、距離Y3は、距離X2よりも長い。
本実施例では、マーカーm1による影像と、マーカーM1による影像とを重ね合わせ、図5(c)に示すように重ね合わせた影像を測定基準影像Oとする。
目盛Sを構成するその他の影像は、測定基準影像Oよりも後端側にある目盛影像F1〜F5である。尚、図5に示すように、目盛影像F1〜F5はそれぞれ、マーカーm2、M2、m3、M3、m4による影像である。
以下に、本実施例の目盛Sの特徴について述べる。
ここで、測定基準影像Oと目盛影像F1との間隔を間隔Z1と定義する。以下同様に、図5(c)に示すように、先端側から順に、間隔Z2〜Z5を定義する。
まず、本実施例の目盛Sの内、目盛影像F1から目盛影像F4までの部分が、等間隔部SEをなす。すなわち、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z5の内、間隔Z2〜Z4が互いに等しい。また、目盛Sの先端部の間隔Z1は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z4よりも長く、目盛Sの後端部の間隔Z5は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z4よりも長い。尚、この理由は、実施例1と同様にして説明できる。
例えば、距離X1を13mm、距離X2を10mm、距離Y1を8mm、距離Y2を10mm、距離Y3を15mmとすると、間隔Z1は8mm、間隔Z2〜Z4はそれぞれ5mm、間隔Z5は10mmとなる。
次に、本実施例の目盛Sの全体は、異なる態様の影像が交互に現れることにより、隣り合う影像の態様が異なる影像異部FDをなす。尚、本実施例の目盛Sの全体が影像異部FDをなす理由は、実施例1と同様にして説明できる。
本実施例によれば、測定基準影像Oを狭窄病変部Pの先端に一致させての病変長の測定が可能である。
そして、これにより、前記実施例2と同様に、市販の薬剤溶出型ステントである商品名サイファー(ジョンソン・エンド・ジョンソン社製)の5種類の長さから、最適ステントの選択判断が迅速、且つ、容易にできる。すなわち、透視画像の測定基準影像Oから目盛影像F1、F2、F3、F4、F5までのそれぞれの距離は、8mm、13mm、18mm、23mm、33mmとなるからである。
尚、目盛影像F1から目盛影像F4までの部分が等間隔部SEであるため、測長メジャー間隔での測定を可能とする。
実施例5の医療用処置具1の構成を、実施例1と異なる点を中心に、図6を用いて説明する。
本実施例では、図6(b)に示すように、ガイドワイヤ3は4つのマーカーm1〜m4を有する。距離X1は、距離X2よりも短く、且つ、距離X2の1/2よりも長い。距離Y1は、距離X1よりも長く、且つ、距離X1と距離X2の1/2とを加算した値に等しい。また、距離Y2および距離Y3は、距離X2と等しい。
本実施例では、マーカーm1による影像と、マーカーM1による影像とを重ね合わせ、図6(c)に示すように重ね合わせた影像を測定基準影像Oとする。
目盛Sを構成するその他の影像は、測定基準影像Oよりも後端側にある目盛影像F1〜F5である。尚、図6に示すように、目盛影像F1〜F5はそれぞれ、マーカーM2、m2、M3、m3、m4による影像である。
以下に、本実施例の目盛Sの特徴について述べる。
ここで、測定基準影像Oと目盛影像F1との間隔を間隔Z1と定義する。以下同様に、図6(c)に示すように、先端側から順に、間隔Z2〜Z5を定義する。
まず、本実施例の目盛Sの内、目盛影像F1から目盛影像F4までの部分が、等間隔部SEをなす。すなわち、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z5の内、間隔Z2〜Z4が互いに等しい。また、目盛Sの先端部の間隔Z1は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z4よりも長く、目盛Sの後端部の間隔Z5は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z4の2倍に等しくなる。
尚、この理由は、実施例1と同様にして説明できる。
例えば、距離X1を8mm、距離X2、Y2、Y3を10mm、距離Y1を13mmとすると、間隔Z1は8mm、間隔Z2〜Z4はそれぞれ5mm、間隔Z5は10mmとなる。
次に、本実施例の目盛Sの内、測定基準影像Oから目盛影像F4までの部分が、隣り合う影像の態様が異なる影像異部FDをなす。尚、本実施例の目盛Sの内、測定基準影像Oから目盛影像F4までの部分が、隣り合う影像の態様が異なる理由は、実施例1と同様にして説明できる。
本実施例によれば、測定基準影像Oを狭窄病変部Pの先端に一致させての病変長の測定が可能である。また、測定基準影像Oと目盛影像F1とが高さ方向の大きさが同じであるために、透視画像上で、測定基準影像Oの位置が認識されやすい。さらに、バルーン22に囲まれたインナーシャフト21の外周に設けられているマーカーM1、M2の距離X1が短いため、バルーン22の軸方向の有効長さを小さくすることができ、屈曲細血管内への深部挿入が容易となる。
そして、これにより、前記実施例2と同様に、市販の薬剤溶出型ステントである商品名サイファー(ジョンソン・エンド・ジョンソン社製)の5種類の長さから、最適ステントの選択判断が迅速、且つ、容易にできる。すなわち、透視画像の測定基準影像Oから目盛影像F1、F2、F3、F4、F5までのそれぞれの距離は、8mm、13mm、18mm、23mm、33mmとなるからである。
尚、目盛影像F1から目盛影像F4までの部分が等間隔部SEであるため、測長メジャー間隔での測定を可能とする。
実施例6の医療用処置具1の構成を、実施例1と異なる点を中心に、図7を用いて説明する。本実施例では、図7(a)に示すように、カテーテル2は2つのマーカーM1、M2を有する。距離Y1は、距離X1の1/2よりも長く、距離Y2は距離X1の1/2に等しい。距離Y3および距離Y4は、距離X1に等しい。
本実施例ではマーカーm2による影像と、マーカーM1による影像とを重ね合わせ、図7(c)に示すように重ね合わせた影像を測定基準影像Oとする。
目盛Sを構成するその他の影像は、測定基準影像Oよりも先端側にある目盛影像F1と、測定基準影像Oよりも後端側にある目盛影像F2〜F5である。尚、図7に示すように、目盛影像F1〜F5はそれぞれ、マーカーm1、m3、M2、m4、m5による影像である。
以下に、本実施例の目盛Sの特徴について述べる。
ここで、目盛影像F1と測定基準影像Oとの間隔を間隔Z1と定義する。以下同様に、図7(c)に示すように、先端側から順に、間隔Z2〜Z5を定義する。
まず、本実施例の目盛Sの内、測定基準影像Oから目盛影像F4までの部分が、等間隔部SEをなす。すなわち、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z5の内、間隔Z2〜Z4が互いに等しい。また、目盛Sの先端部の間隔Z1は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z4よりも長く、目盛Sの後端部の間隔Z5は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z4の2倍に等しくなる。尚、この理由は、実施例1と同様にして説明できる。
例えば、距離X1、Y3、Y4を10mm、距離Y1を8mm、距離Y2を5mmとすると、間隔Z1は8mm、間隔Z2〜Z4はそれぞれ5mm、間隔Z5は10mmとなる。
次に、本実施例の目盛Sの内、目盛影像F1から目盛影像F4までの部分が、隣り合う影像の態様が異なる影像異部FDをなす。尚、本実施例の目盛Sの内、目盛影像F1から目盛影像F4までの部分が、隣り合う影像の態様が異なる理由は、実施例1と同様にして説明できる。
本実施例では、カテーテル2のマーカーを3つから2つにしたため、インナーシャフト21の柔軟性を高めて、カテーテル2の屈曲蛇行部での通過性を向上させることができ、血管内への挿入が容易になる。そして、測定基準影像Oを狭窄病変部Pの先端に一致させての病変長の測定が可能である。
そして、これにより、前記実施例2と同様に、市販の薬剤溶出型ステントである商品名サイファー(ジョンソン・エンド・ジョンソン社製)の5種類の長さから、最適ステントの選択判断が迅速、且つ、容易にできる。すなわち、透視画像の目盛影像F1から測定基準影像O、目盛影像F2、F3、F4、F5までのそれぞれの距離は、8mm、13mm、18mm、23mm、33mmとなるからである。
尚、測定基準影像Oから目盛影像F4までの部分が等間隔部SEであるため、測長メジャー間隔での測定を可能とする。
実施例7の医療用処置具1の構成を、実施例1と異なる点を中心に、図8を用いて説明する。本実施例では、図8(a)に示すように、カテーテル2は2つのマーカーM1、M2を有する。距離Y2は、距離X1よりも短く、距離Y1は、距離X1と、距離Y2の1/2との差に等しい。また、距離Y3は、距離Y2の1/2に等しく、距離Y4は、距離Y2に等しい。
本実施例では、マーカーm1による影像と、マーカーM1による影像とを重ね合わせ、図8(c)に示すように重ね合わせた影像を測定基準影像Oとする。
目盛Sを構成するその他の影像は、測定基準影像Oよりも後端側にある目盛影像F1〜F5である。尚、図8に示すように、目盛影像F1〜F5はそれぞれ、マーカーm2、M2、m3、m4、m5による影像である。
以下に、本実施例の目盛Sの特徴について述べる。
ここで、測定基準影像Oと目盛影像F1との間隔を間隔Z1と定義する。以下同様に、図8(c)に示すように、先端側から順に、間隔Z2〜Z5を定義する。
まず、本実施例の目盛Sの内、目盛影像F1から目盛影像F4までの部分が、等間隔部SEをなす。すなわち、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z5の内、間隔Z2〜Z4が互いに等しい。また、目盛Sの先端部の間隔Z1は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z4よりも長く、目盛Sの後端部の間隔Z5は、等間隔部SEの間隔Z2〜Z4の2倍に等しい。
尚、この理由は、実施例1と同様にして説明できる。
例えば、距離X1を13mm、距離Y2、Y4を10mm、距離Y1を8mm、距離Y3を5mmとすると、間隔Z1は8mm、間隔Z2〜Z4はそれぞれ5mm、間隔Z5は10mmとなる。
次に、本実施例の目盛Sの内、測定基準影像Oから目盛影像F3までの部分が、隣り合う影像の態様が異なる影像異部FDをなす。尚、本実施例の目盛Sの内、測定基準影像Oから目盛影像F3までの部分が、隣り合う影像の態様が異なる理由は、実施例1と同様にして説明できる。
本実施例では、カテーテル2のマーカーを3つから2つにし、又実施例6に対してマーカーM1、M2の距離を大きくしたため、バルーン22の柔軟性を高めて、屈曲蛇行部でのバルーン22の通過性をより向上させることができ、狭窄病変部P内への挿入が容易になる。そして、これにより、前記実施例2と同様に、市販の薬剤溶出型ステントである商品名サイファー(ジョンソン・エンド・ジョンソン社製)の5種類の長さから、最適ステントの選択判断が迅速、且つ、容易にできる。すなわち、透視画像の測定基準影像Oから目盛影像F1、目盛影像F2、F3、F4、F5までのそれぞれの距離は、8mm、13mm、18mm、23mm、33mmとなるからである。尚、目盛影像F1〜F4までの部分が等間隔部SEであるため、測長メジャー間隔での測定を可能とする。
〔実施例8の構成〕
実施例8の医療用処置具1の構成を、実施例1と異なる点を中心に、図9および図10を用いて説明する。
本実施例では、ガイドワイヤ3は7つのマーカーm1〜m7を有する。マーカーm6は、マーカーm5と距離Y5隔てて設けられており、マーカーm7は、マーカーm6と距離Y6を隔てて設けられている。また、マーカーm4を中心に、マーカーm4よりも先端側のマーカーm1、m2、m3と、マーカーm4よりも後端側のマーカーm5、m6、m7とが対称に並ぶ。
尚、本実施例では、距離X1と距離X2は等しく、距離Y1、Y2、Y5、Y6は距離X1の1/2に等しい。距離Y3および距離Y4は、距離X1に等しい。
〔実施例8の第1の目盛形成方法〕
本実施例では、マーカーm2による影像と、マーカーM1による影像とを重ね合わせ、図9(c)に示すように重ね合わせた影像を測定基準影像Oとし、測定基準影像Oと、その他の影像とで目盛Sを構成する。
マーカーm2による影像と、マーカーM1による影像とを重ね合わせ、図9(c)に示すように重ね合わせた影像を測定基準影像Oとした場合、目盛Sを構成するその他の影像は、測定基準影像Oよりも先端側にある目盛影像F1、測定基準影像Oよりも後端側にある目盛影像F2〜F8である。尚、図9に示すように、目盛影像F1〜F8はそれぞれ、マーカーm1、m3、M2、m4、M3、m5、m6、m7による影像である。
〔実施例8の目盛Sの特徴〕
以下に、本実施例の目盛Sの特徴について述べる。ここで、目盛影像F1と測定基準影像Oとの間隔を間隔Z1と定義する。以下同様に、図9(c)に示すように、先端側から順に、間隔Z2〜Z8を定義する。
まず、本実施例の目盛Sの全体は、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z8が互いに等しい等間隔部SEをなす。
尚、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z8が互いに等しい理由は、実施例1と同様にして説明できる。
例えば、距離X1、X2、Y3、Y4を8mm、距離Y1、Y2、Y5、Y6を4mmとすると、間隔Z1〜Z8はそれぞれ4mmとなる。
次に、本実施例の目盛Sの内、目盛影像F1から目盛影像F6までの部分が、隣り合う影像の態様が異なる影像異部FDをなす。尚、本実施例の目盛Sの内、目盛影像F1から目盛影像F6までの部分が、隣り合う影像の態様が異なる理由は、実施例1と同様にして説明できる。
〔実施例8の第2の目盛形成方法〕
ガイドワイヤ3を、目盛Sを構成した位置より前端側へ8mm動かすことにより、マーカーm6による影像と、マーカーM3による影像とを重ね合わせ、図10(c)に示すように重ね合わせた影像を測定基準影像Oとし、測定基準影像Oと、その他の影像とで目盛S´を構成することもできる。
マーカーm6による影像と、マーカーM3による影像とを重ね合わせ、図10(c)に示すように重ね合わせた影像を測定基準影像Oとした場合、目盛S´を構成するその他の影像は、測定基準影像Oよりも先端側にある目盛影像F1〜F7、測定基準影像Oよりも後端側にある目盛影像F8である。尚、図10に示すように、目盛影像F1〜F8はそれぞれ、マーカーm1、m2、m3、M1、m4、M2、m5、m7による影像である。
〔実施例8の目盛S´の特徴〕
以下に、本実施例の目盛S´の特徴について述べる。
ここで、目盛影像F1と目盛影像F2との間隔を間隔Z1と定義する。以下同様に、図10(c)に示すように、先端側から順に、間隔Z2〜Z8を定義する。
図10(c)に示す目盛S´は、図9(c)に示す目盛Sを測定基準影像Oを中心に先端側と後端側を反転させたものと等しくなり、目盛S´の間隔Z1は図9(c)に示す目盛Sの間隔Z8に対応し、以下同様に、目盛S´の間隔Z2〜Z8は目盛Sの間隔Z8〜Z2にそれぞれ対応する。従って、本実施例では、目盛S´の全体は、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z8が互いに等しい等間隔部SEをなす。
また、本実施例の目盛S´の内、目盛影像F3から目盛影像F8までの部分が、隣り合う影像の態様が異なる影像異部FDをなす。
〔実施例8の効果〕
本実施例によれば、長さが8mmから4mm刻みに、32mmまでの7種類の長さが用意されている市販の薬剤溶出型ステントである商品名タクサス(ボストン社製)からの最適ステントの選択が迅速、且つ、容易にできる。すなわち、目盛Sにおいて、透視画像の目盛影像F1を狭窄病変部Pの先端に一致させて、目盛影像F2〜F8と狭窄病変部Pの後端とを対比することにより、目盛影像F1から測定基準影像Oと目盛影像F2〜F8までのそれぞれの距離が8mmから4mm刻みに32mmとなって、7種類全てのステント長と病変長との対比確認をすることができる。目盛S´を用いても同様に対比確認可能である。また、ガイドワイヤ3の柔軟性を一定に維持したまま、すなわち、屈曲細血管内への深部挿入を可能とするとともに、間隔Z1〜Z8として小さくすることが可能である。
尚、補足すれば、マーカーm2、m6は、芯材31とコイル体32とを固着せずに、芯材31の外表面のみに放射線不透過性の材料を配置する形態が望ましい。
そして、本実施例によれば、カテーテル2のマーカーM1〜M3は等間隔に並んでおり、ガイドワイヤ3のマーカーm1〜m7はマーカーm4を基準として、マーカーm4よりも先端側マーカーm1、m2、m3と、マーカーm4よりも後端側マーカーm5、m6、m7とが対称に並ぶことにより、カテーテル2の先端側で測定基準影像Oを形成し、測定基準影像Oとその他の影像とで目盛Sを構成し、後端側で測定基準影像Oとその他の影像とで目盛S´を構成することができる。
これにより、目盛Sおよび目盛S´の内、病変長を測定しやすい方を選択できる。
例えば、狭窄病変部Pが、カテーテル2のマーカーM1よりも後端側に延在して存在する場合には、測定基準影像Oとその他の影像とで目盛Sを構成した方が、測定基準影像Oよりも後端側に目盛影像F2〜F8が並ぶため、目盛影像病変長の測定がしやすい。逆に、狭窄病変部Pがカテーテル2のマーカーM3よりも先端側に延在して存在する場合には、測定基準影像Oとその他の影像とで目盛S´を構成した方が、測定基準影像Oよりも先端側に目盛影像F1〜F7が並ぶため、病変長の測定がしやすい。
特に、び慢性病変のように病変長が長い(25mm以上)場合、また、カテーテル2のマーカーM1の先端側とマーカーM3の後端側の2箇所に狭窄病変部Pが延在して存在するような場合に、カテーテル2の位置を変えることなく、ガイドワイヤ3を前後に少し(本実施例では8mm)動かすのみで、目盛Sから目盛S´にそれぞれ切り替えて、測定することが可能となる。
尚、マーカーm2、m6は、ガイドワイヤ3の芯材31の外表面とガイドワイヤ3のコイル体32の内表面とを架橋するように固着して設けられているのではなく、公知のスパッタ装置、蒸着装置等を用いて、放射線不透過性の材料を所定膜厚で芯材31の外表面に成膜して設けられていてもよい。これによれば、ガイドワイヤ3の柔軟性をさらに維持できる。また、測定基準影像Oとなるガイドワイヤ3のマーカーm2、m6は、隣り合うマーカーm1、m3、m5、m7と比較して、それぞれの形状差、明度差を生じているため、重ね合わせる作業が行いやすくなる。
〔実施例9の構成〕
実施例9の医療用処置具1の構成を、実施例1と異なる点を中心に、図11を用いて説明する。本実施例では、マーカーm2、m4は、公知のスパッタ装置、蒸着装置等を用いて、放射線不透過性の材料を所定膜厚で芯材31の外表面に成膜して設けられている。また、マーカーm1、m3、m5は、放射線不透過性の材料のロー材を用いてガイドワイヤ3の芯材31の外表面とガイドワイヤ3のコイル体32の内表面とを架橋するように固着して設けられている。
これによれば、図11(b)に示すように、ガイドワイヤ3の芯材31の外表面とガイドワイヤ3のコイル体32の内表面とを架橋するよう固着して設けられたマーカーm1、m3、m5の外径は、芯材31の外表面に成膜して設けられたマーカーm2、m4の外径よりも大きい。その一方で、図11(a)と(b)に示すように、マーカーm1、m3、m5の外径は、マーカーM1〜M3の外径よりは小さい。
尚、本実施例では、距離Y1、Y2、Y4および距離Y5は距離X1の1/3に等しく、又、距離Y3は、距離X1の2/3に等しい。
〔実施例9の目盛形成方法〕
本実施例では、マーカーm1による影像と、マーカーM1による影像とを重ね合わせ、図11(c)に示すように重ね合わせた影像を測定基準影像Oとする。
目盛Sを構成するその他の影像は、測定基準影像Oよりも後端側にある目盛影像F1〜F5である。尚、図11に示すように、目盛影像F1〜F6はそれぞれ、マーカーm2、m3、M2、m4、m5、M3による影像である。
〔実施例9の目盛Sの特徴〕
以下に、本実施例の目盛Sの特徴について述べる。
ここで、測定基準影像Oと目盛影像F1との間隔を間隔Z1と定義する。以下同様に、図11(c)に示すように、先端から順に、間隔Z2〜Z6を定義する。
まず、本実施例の目盛Sの全体は、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z6が互いに等しい等間隔部SEをなす。尚、隣り合う影像同士の間隔Z1〜Z6が互いに等しい理由は、実施例1と同様にして説明できる。
例えば、距離X1、X2を15mm、距離Y1、Y2、Y4、Y5を5mm、距離Y3を10mmとすると、間隔Z1〜Z6はそれぞれ5mmとなる。
次に、本実施例の目盛Sの全体は、隣り合う影像の態様が異なる影像異部FDをなす。尚、目盛Sの全体が影像異部FDをなす理由は、実施例1と同様にして説明できる。
また、本実施例では、目盛影像F1〜F3で、3つの異なる態様の影像が順次に現れ、目盛影像F4〜F6で同様の順に3つの態様が現れる。
本実施例では、カテーテル2のマーカーM1〜M3、ガイドワイヤ3の芯材31の外表面とガイドワイヤ3のコイル体32の内表面とを架橋するよう固着して設けられたマーカーm1、m3、m5に加えて、芯材31の外表面に成膜して設けられたマーカーm2、m4を併用したことにより、一定の柔軟性を保ちながら、前述した各実施例とは異なり、さらに透視画像上の間隔を小と成して、高精度の計測が可能となる。
本実施例は、特に、より柔軟性が要求される末梢血管の屈曲蛇行部位、並びに、病変長の長い(25mm以上)び慢性病変部の病変長計測に好適である。
形状差および明度差を生じさせた3つの態様の異なる影像が順次に規則的に現れることにより、多数の影像が存在していても、視覚による識別認識がしやすくなり、測定が極めて容易になる。ゆえに、術者が目盛を見間違え、不適なステントを選択してしまう虞がさらに低減する。
〔変形例〕
実施例1ないし実施例9では、カテーテル2は、拡張体として、バルーン22を有するものであったが、カテーテル2は、拡張体として、バスケット状に拡張するバスケット体25を有するもの(図12(a)参照)、金属線を編み組して形成された編組体26を有するもの(図12(b)参照)であってもよい。
また、実施例1において、マーカーm1〜m5は、芯材31の外表面とコイル体32の内表面とを架橋するように固着されているが、マーカーm1とm3の中間の狭い間隔に位置するマーカーm2のみを芯材31の外表面に放射線不透過性の材料で成膜してもよい。これにより、測定基準影像O近傍の柔軟性を確保することができる。そして、これらの固着方法を各マーカーm1〜m5に組合せ用いてもよい。
また、マーカーM1〜M3およびマーカーm1〜m5の放射線不透過性の材料の密度を変えることにより透視画像上での明るさを調節してもよい。
また、実施例5では、図6に示すように、目盛影像F4と目盛影像F5は互いに同じ態様であるが、マーカーm4をロー状の放射線不透過性の材料をガイドワイヤ3の芯材31の外表面とガイドワイヤ3のコイル体32の内表面とを架橋するように固着して設けることにより、目盛影像F4と目盛影像F5とが、互いに態様が異なり、目盛Sの全体が影像異部FDとなるようにしてもよい。
医療用処置具の構成図である(実施例1)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例1)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例2)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例3)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例4)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例5)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例6)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例7)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例8)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例8)。 (a)はカテーテルの構成図、(b)はガイドワイヤの構成図、(c)は透視画像上の目盛である(実施例9)。 (a)バスケット体を有するカテーテルの構成図、(b)編組体を有するカテーテルの構成図である(変形例)。
1 医療用処置具
2 カテーテル
21 インナーシャフト(シャフト)
22 バルーン(拡張体)
25 バスケット体(拡張体)
26 編組体(拡張体)
3 ガイドワイヤ
31 芯材
32 コイル体
P 狭窄病変部
M1〜M3 マーカー
m1〜m7 マーカー
O 測定基準影像
F1〜F8 目盛影像
S、S´ 目盛
Z1〜Z8 間隔

Claims (5)

  1. カテーテルと、
    そのカテーテルに挿通されるガイドワイヤとを備え、前記カテーテルには、第1の間隔で形成された複数の第1の放射線不透過性マーカーが形成され、前記ガイドワイヤには、第2の間隔で形成された複数の第2の放射線不透過性マーカーが形成され、前記第1の放射線不透過性マーカーと前記第2の放射線不透過性マーカーとの位置を調整することによって、前記第1の間隔及び前記第2の間隔よりも短い単位長さで狭窄病変部の長さを測定するようにしたことを特徴とする医療用処置具。
  2. 前記第1の放射線不透過性マーカーと前記第2の放射線不透過性マーカーとは、放射線を照射した場合に形状差又は明度差が生じる態様であることを特徴とする請求項1に記載の医療用処置具。
  3. 前記第1の放射線不透過性マーカーと前記第2の放射線不透過性マーカーとは、形状が異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療用処置具。
  4. 前記ガイドワイヤは、芯材とその芯材の周りに巻回されたコイル体とを備え、
    前記第2の放射線不透過性マーカーは、放射線不透過性の材料を前記芯材の外表面にのみ配置する第3のマーカーと、放射線不透過性の材料を前記芯材の外表面と前記コイル体の内表面とを架橋するように配置する第4のマーカーとから構成されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の医療用処置具。
  5. 前記第2の放射線不透過性マーカーは、すべて前記ガイドワイヤの先端から50〜125mmの範囲の位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の医療用処置具。
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