JP4702346B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムに関するものである。
従来より、同じ周波数帯域内で、互いに異なる無線通信方式を使用する複数の無線通信モジュールを備えた無線通信システムが知られている。例えば、次の特許文献1には、Bluetoothモジュール11と、無線LANモジュール21とを備えた無線通信システムが記載されている。
Bluetoothモジュール11は周波数ホッピング方式、無線LANモジュール21は直接拡散方式により無線通信を行うが、Bluetoothモジュール11と、無線LANモジュール21とは共に、2,4GHz帯という同一の周波数帯域内で無線線通信を行うので、互いに電波干渉を引き起こし、互いの通信品質に悪影響を及ぼすことがあった。
そこで、次の特許文献1には、Bluetoothモジュール11側で、無線LANモジュール21のキャリアの存在を検出し、そのキャリアの存在が検出された通信チャンネルを、Bluetoothモジュール11で使用するのを中止することで、互いに電波干渉が発生するのを防止する技術が記載されている。
特開2002−198868号公報(段落第「0014」等)
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている技術では、無線LANモジュール21のキャリアの存在が検出された通信チャンネルは、Bluetoothモジュール11で使用するのが中止されるので、Bluetoothモジュール11で使用可能な通信チャンネル数が制限されることになる。よって、多くのキャリアの存在が検出される環境下では、Bluetoothモジュール11で使用するのに必要な通信チャンネル数を確保することができないという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、電波干渉を極力抑制しつつ、無線通信に必要なチャンネル数を確保することができる無線通信システムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の無線通信システムは、所定の周波数帯域内で所定のチャンネルを使用して無線通信する第1の無線通信手段と、その第1の無線通信手段と同じ前記所定の周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線通信する第2の無線通信手段とを備えたものであって、前記第1の無線通信手段と無線通信するアクセスポイントと、そのアクセスポイントと前記第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルとを検出する検出手段と、その検出チャンネルで使用する周波数帯の電波強度を測定する測定手段と、前記検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル毎に、前記検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータを付与するものであって、その測定手段によって測定された電波強度が高い周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルよりも、電波強度が低い周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルに対して、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与する付与手段と、その付与手段によって付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルを、優先的に第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルとして設定する設定手段とを備えている。
尚、付与手段は、検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータとして、例えば、検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す点数を、検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネル毎に付与する。検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す点数は、例えば、検出チャンネルが使用する周波数帯のうち、中央部分の周波数帯は、中央部分を挟む両側の周波数帯よりも出力電力が高く干渉を生じ易いので、中央部分の周波数帯と重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネルには、干渉が生じ易いことを示す高い点数を付与し、反対に、両側の周波数帯と重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネルには、干渉が生じ難いことを示す低い点数を付与する。
請求項2記載の無線通信システムは、請求項1に記載の無線通信システムにおいて、前記付与手段は、前記測定手段によって測定された電波強度が低い周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル程、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与する。
請求項3記載の無線通信システムは、所定の周波数帯域内で所定のチャンネルを使用して無線通信する第1の無線通信手段と、その第1の無線通信手段と同じ前記所定の周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線通信する第2の無線通信手段とを備えたものであって、前記第1の無線通信手段と無線通信するアクセスポイントと、そのアクセスポイントと前記第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルとを検出する検出手段と、前記第1の無線通信手段の通信方式の種別を特定する特定手段と、前記検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル毎に、前記検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータを付与するものであって、前記特定手段によって特定された通信方式の種別に応じた干渉パラメータを付与する付与手段と、その付与手段によって付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルを、優先的に第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルとして設定する設定手段とを備えている。
請求項4記載の無線通信システムは、所定の周波数帯域内で所定のチャンネルを使用して無線通信する第1の無線通信手段と、その第1の無線通信手段と同じ前記所定の周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線通信する第2の無線通信手段とを備えたものであって、前記第1の無線通信手段と無線通信するアクセスポイントと、そのアクセスポイントと前記第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルとを検出する検出手段と、その検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル毎に、前記検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータを付与する付与手段と、その付与手段によって付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルを、優先的に第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルとして設定するものであって、前記第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルを、前記干渉パラメータが示す干渉の生じ難さが所定の閾値に含まれる範囲内で設定する設定手段とを備えている。
請求項5記載の無線通信システムは、所定の周波数帯域内で所定のチャンネルを使用して無線通信する第1の無線通信手段と、その第1の無線通信手段と同じ前記所定の周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線通信する第2の無線通信手段とを備えたものであって、前記第1の無線通信手段と無線通信するアクセスポイントと、そのアクセスポイントと前記第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルとを検出する検出手段と、その検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル毎に、前記検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータを付与する付与手段と、その付与手段によって付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルを、優先的に第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルとして設定するものであって、前記第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルを、所定のチャンネル数以下の範囲内であって、且つ、前記干渉パラメータが示す干渉の生じ難さが所定の閾値に含まれる範囲内で設定する設定手段とを備えている。
請求項記載の無線通信システムは、請求項1から5のいずれかに記載の無線通信システムにおいて、前記付与手段は、前記検出チャンネルで使用する周波数帯うち、中央部分の周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルよりも、前記中央部分の周波数帯を挟む両側の周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルに対して、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与する。
請求項記載の無線通信システムは、請求項に記載の無線通信システムにおいて、前記付与手段は、前記中央部分の周波数帯から離れた周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル程、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与する。
請求項記載の無線通信システムは、請求項1からのいずれかに記載の無線通信システムにおいて、前記付与手段は、2以上の前記検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルに対して、その2以上の検出チャンネルが与える影響を加味した干渉パラメータを付与する。
請求項記載の無線通信システムは、請求項1からのいずれかに記載の無線通信システムにおいて、前記設定手段は、前記第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルを、所定のチャンネル数以下の範囲内で設定する。
請求項10記載の無線通信システムは、請求項1からのいずれかに記載の無線通信システムにおいて、前記検出手段は、定期的に検出を実行する。
請求項11記載の無線通信システムは、請求項1から10のいずれかに記載の無線通信システムにおいて、前記第1の無線通信手段と前記第2の無線通信手段とを一緒に搭載する筐体を備えている。
請求項1記載の無線通信システムによれば、アクセスポイントと第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルが検出手段によって検出され、その検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネル毎に、検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータが付与手段によって付与される。そして、第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルは、付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルが優先的に設定手段によって設定される。よって、第2の無線通信手段で使用できる使用チャンネルの数が制限されることがない。従って、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉を極力抑制しつつ、第2の無線通信手段で必要なチャンネル数を確保することができるという効果がある。
また、検出チャンネルで使用する周波数帯の電波強度が高い程、電波干渉が生じ易いので、検出チャンネルで使用する周波数帯の電波強度を測定手段によって測定し、その測定された電波強度が高い周波数帯と重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネルよりも、電波強度が低い周波数帯と重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネルに対して、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与手段によって付与することで、より適正な干渉パラメータを付与することができる。従って、一層確実に、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉が発生するのを抑制することができるという効果がある。
請求項2記載の無線通信システムによれば、請求項1に記載の無線通信システムの奏する効果に加え、測定手段によって測定された電波強度が低い周波数帯と重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネル程、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与手段によって付与することで、より適正な干渉パラメータを付与することができる。従って、一層確実に、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉が発生するのを抑制することができるという効果がある。
請求項3記載の無線通信システムによれば、アクセスポイントと第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルが検出手段によって検出され、その検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネル毎に、検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータが付与手段によって付与される。そして、第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルは、付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルが優先的に設定手段によって設定される。よって、第2の無線通信手段で使用できる使用チャンネルの数が制限されることがない。従って、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉を極力抑制しつつ、第2の無線通信手段で必要なチャンネル数を確保することができるという効果がある。
また、第1の無線通信手段の通信方式の種別によって電波干渉の程度が異なるので、その第1の無線通信手段の通信方式の種別を特定手段によって特定し、その特定された通信方式の種別に応じた干渉パラメータを付与手段によって付与することで、より適正な干渉パラメータを付与することができる。従って、一層確実に、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉が発生するのを抑制することができるという効果がある。
請求項4記載の無線通信システムによれば、アクセスポイントと第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルが検出手段によって検出され、その検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネル毎に、検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータが付与手段によって付与される。そして、第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルは、付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルが優先的に設定手段によって設定される。よって、第2の無線通信手段で使用できる使用チャンネルの数が制限されることがない。従って、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉を極力抑制しつつ、第2の無線通信手段で必要なチャンネル数を確保することができるという効果がある。
また、第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルは、設定手段によって、干渉パラメータが示す干渉の生じ難さが所定の閾値に含まれる範囲内で設定されるので、電波干渉の程度が所定の基準を満たす環境下で互いに無線通信を行うことができるという効果がある。
請求項5記載の無線通信システムによれば、アクセスポイントと第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルが検出手段によって検出され、その検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネル毎に、検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータが付与手段によって付与される。そして、第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルは、付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルが優先的に設定手段によって設定される。よって、第2の無線通信手段で使用できる使用チャンネルの数が制限されることがない。従って、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉を極力抑制しつつ、第2の無線通信手段で必要なチャンネル数を確保することができるという効果がある。
また、第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルは、設定手段によって、所定のチャンネル数以下の範囲内であって、且つ、前記干渉パラメータが示す干渉の生じ難さが所定の閾値に含まれる範囲内で設定されるので、少なくとも第2の無線通信手段で使用するのに必要最低限のチャンネル数は確実に確保することができると共に、電波干渉の程度が所定の基準を満たす環境下で互いに無線通信を行うことができるという効果がある。
請求項記載の無線通信システムによれば、請求項1から5のいずれかに記載の無線通信システムの奏する効果に加え、検出チャンネルで使用する周波数帯うち、中央部分の周波数帯は、中央部分の周波数帯を挟む両側の周波数帯よりも出力電力が高く、第2の無線通信手段との間で電波干渉を生じさせ易いので、中央部分の周波数帯と重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネルよりも、中央部分の周波数帯を挟む両側の周波数帯と重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネルに対して、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与手段によって付与することで、より適正な干渉パラメータを付与することができる。従って、一層確実に、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉が発生するのを抑制することができるという効果がある。
請求項記載の無線通信システムによれば、請求項に記載の無線通信システムの奏する効果に加え、検出チャンネルで使用する周波数帯うち、中央部分の周波数帯から離れた周波数帯程、出力電力が低く、第2の無線通信手段との間で電波干渉を生じ難いので、中央部分の周波数帯から離れた周波数帯と重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネル程、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与手段によって付与することで、より適正な干渉パラメータを付与することができる。従って、一層確実に、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉が発生するのを抑制することができるという効果がある。
請求項記載の無線通信システムによれば、請求項1からのいずれかに記載の無線通信システムの奏する効果に加え、2以上の検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネルは電波干渉が生じ易いので、その2以上の検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する第2の無線通信手段のチャンネルに対しては、その2以上の検出チャンネルが与える影響を加味した干渉パラメータを付与手段によって付与することで、より適正な干渉パラメータを付与することができる。従って、一層確実に、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段との間で、電波干渉が発生するのを抑制することができるという効果がある。
請求項記載の無線通信システムによれば、請求項1からのいずれかに記載の無線通信システムの奏する効果に加え、第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルは、設定手段によって、所定のチャンネル数以下の範囲内で設定されるので、少なくとも第2の無線通信手段で使用するのに必要最低限のチャンネル数は確実に確保することができるという効果がある。
請求項10記載の無線通信システムによれば、請求項1からのいずれかに記載の無線通信システムの奏する効果に加え、検出手段は、定期的に検出を実行するので、第1の無線通信手段の周辺環境は刻々と変化するものの、現状における第1の無線通信手段の周辺環境を把握することができるので、現状に適合した干渉パラメータを付与することができ、より確実に電波干渉が発生するのを抑制することができるという効果がある。
請求項11記載の無線通信システムによれば、請求項1から10のいずれかに記載の無線通信システムの奏する効果に加え、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段とは筐体内に一緒に搭載されているので、第1の無線通信手段と第2の無線通信手段とを個別に取り扱う必要がなく、取り扱いに便利である上、両者が一緒に筐体内に搭載されることで、両者の距離が近く、電波干渉が生じ易い環境下であっても、電波干渉を極力抑制しつつ、第2の無線通信手段で無線通信するのに必要なチャンネル数を確保することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態としての多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称す)1と子機61との外観構成を示す斜視図である。
MFP1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能に加え、無線LAN機能、デジタルコードレス電話機能を備え、この無線LAN機能と、デジタルコードレス電話機能との間で発生する電波干渉を極力抑制しつつ、デジタルコードレス電話機能において、必要なチャンネル数を確保することができる装置である。尚、無線LAN機能、デジタルコードレス電話機能を実行する各制御回路は、このMFP1の筐体内に内蔵されている。
MFP1の側部には、送受話器23が設けられている。送受話器23には、図示しないマイクロフォンとスピーカとが搭載されている。マイクロフォンは、入力された音声をアナログ音声信号(電気信号)に変換するものであり、スピーカは、アナログ音声信号を音声に変換して出力するものである。この送受話器23を介して外部装置または子機61と通話することができる。
また、MFP1の上面前方には、矩形状の操作パネル6が設けられており、この操作パネル6には、操作キー15と、LCD16とが設けられている。ユーザによって、操作キー15が押下されると、それに応じた処理が実行され、例えば、子機61と通話が開始されたり、所定の電話番号が入力されることで電話回線網を介して外部装置と通話が開始される。LCD16には、例えば、MFP1に備えられている各種機能の操作手順や実行中の処理の状態が表示されたり、押下された操作キー15に対応する情報が表示されたりする。
次に、図2を参照して、MFP1と、アクセスポイント51と、子機61との電気的構成について説明する。図2は、MFP1と、アクセスポイント51と、子機61との電気的構成を示すブロック図である。
MFP1には、主に、無線LAN通信制御回路17、デジタルコードレス電話通信制御回路19(以下、「DCL通信制御回路19」と称す)、CPU11、ROM12、RAM13、操作キー15、LCD16、送受話器23、音声処理LSI24、NCU25が設けられている。これらの各構成は、バスライン26、入出力ポート27を介して互いに接続されている。
無線LAN通信制御回路17は、無線LAN用アンテナ18を備え、アクセスポイント51との間で無線通信200を行いながら、各種のデータを構成するデジタル信号を送受信する回路である。無線LAN通信制御回路17は、直接拡散方式により無線通信を行う回路であり、2.4GHz帯において、1チャンネルが20MHzの幅のチャンネルが、互いに一部重複するように14チャンネル設けられており、この14チャンネルの中から所定のチャンネルを使用して無線通信200を行う。また、無線LAN通信制御回路17は、通信規格としてのIEEE802.11bと、IEEE802.11gとの互換性を備え、更に、使用するチャンネルの電波強度を測定する図示しない測定回路が搭載されている。
無線LAN通信制御回路17と無線通信200を行うアクセスポイント51は、LAN500と接続されており、無線通信200を介して接続される端末装置(アクセスポイント51に接続される各通信装置のこと)を、LAN500へ接続するための既知の回路を有した中継器である。
アクセスポイント51は、無線LAN用アンテナ51aを備えており、MFP1の無線LAN通信制御回路17と無線通信200可能に構成されている。アクセスポイント51には、MFP1の他、複数の端末装置が同時に接続可能であり、アクセスポイント51と接続された各端末装置は、それぞれLAN500へと接続される。
DCL通信制御回路19は、DCL用アンテナ20を備え、子機61との間で無線通信300を行いながら、通話の音声を構成するデジタル信号を送受信する回路である。DCL通信制御回路19は、周波数ホッピング方式により無線通信を行う回路であり、2.4GHz帯において、1チャンネルが0.090MHzの幅のチャンネルが、89チャンネル設けられている。そして、この89チャンネルの中から、図6(b)のフローチャートに示す使用チャンネル設定処理によって設定された45個のチャンネルを使用して無線通信300を行う。
DCL通信制御回路19と無線通信する子機61は、MFP1との間で行われる無線通信300を介して、MFP1や電話回線網100を介して接続される外部装置との間で通話を行うための装置である。子機61は、DCL通信制御回路61aと、DCL用アンテナ61bとを備えている。
DCL通信制御回路61aは、DCL用アンテナ61bを用いて、親機であるMFP1のDCL通信制御回路19との間で無線通信300を行いながら、通話の音声を構成するデジタル信号を送受信する回路である。
CPU11は、ROM12やRAM13に記憶される固定値やプログラム或いは、無線LAN通信制御回路17、DCL通信制御回路19、またはNCU25を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が備えている各機能の制御や、入出力ポート27と接続された各部を制御するものである。
ROM12は、MFP1で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリである。図6(a)のフローチャートに示す検出処理、図6(b)のフローチャートに示す使用チャンネル設定処理を実行する各プログラムは、このROM12に格納されている。
また、ROM12には、加点テーブルメモリ12aが割り当てられている。ここで、図3を参照をして、加点テーブルメモリ12aに記憶されている加点テーブルについて説明する。図3(a)は、IEEE802.11b用の加点テーブルの一例を示す模式図である。図3(b)は、図3(a)に示す加点テーブルに割り当てられる加点数を説明するための図である。
加点テーブルは、無線LAN通信制御回路17が無線通信200を行う場合に、その無線通信200がDCL通信制御回路19での無線通信300に与える電波干渉の影響を点数化したテーブルである。
特に、図3(a)に示す加点テーブルは、無線LAN通信制御回路17が、IEEE802.11bで7チャンネルを使用して無線通信200を行っていた場合に、その無線通信200がDCL通信制御回路19での無線通信300に与える電波干渉の影響を点数化したテーブルである。
図3(a)に示すように、加点テーブルには、無線LAN通信制御回路17で使用する7チャンネルの周波数帯(2432MHz乃至2452MHz)を、1区画当たり3MHzまたは4MHzの9区画に区分けし、その区分けした周波数帯毎に、加点数と、その周波数帯と重複する周波数帯を使用するDCL通信制御回路19のチャンネルが割り当てられている。
例えば、2432MHz乃至2435MHzの周波数帯は、加点数が10、その2432MHz乃至2435MHzと重複する周波数帯を使用するDCL通信制御回路19のチャンネルは37,38,39チャンネルであることが記憶されている。
無線LAN通信制御回路17では、IEEE802.11bで無線通信200をする場合に、使用するチャンネルの周波数帯に対する出力電圧が、図3(b)に示すように、略放物線状となり、その中央部分の周波数帯から遠ざかる程、その出力電力が弱くなる。
即ち、中央部分の周波数帯と重複する周波数帯のチャンネルをDCL通信制御回路19が使用した場合、無線LAN通信制御回路17での無線通信200と、DCL通信制御回路19での無線通信300との間で強い電波干渉が発生する可能性がある。一方、中央部分の周波数帯から遠ざかる程、その周波数帯と重複する周波数帯のチャンネルをDCL通信制御回路19が使用したとしても、中央部分の周波数帯と重複する周波数帯のチャンネルを使用するよりは、無線LAN通信制御回路17での無線通信200と、DCL通信制御回路19での無線通信300との間で電波干渉が発生し難くなる。
そこで、無線LAN通信制御回路17で使用するチャンネルの中央部分の周波数帯(2441MHz乃至2443)に最も高い加点数「50」を設定し、その中央部分の周波数帯から遠ざかる程、徐々に加点数が低くなるように設定している。
即ち、加点テーブルは、加点数が高いチャンネルでDCL通信制御回路19が無線通信300を行うと、無線LAN通信制御回路17での無線通信200と電波干渉を発生し易く、換言すれば、加点数が低いチャンネルでDCL通信制御回路19が無線通信300を行うと、無線LAN通信制御回路17での無線通信200と電波干渉を発生し難いことを示している。
一方、図4(a)は、IEEE802.11g用の加点テーブルの一例を示す模式図であり、図4(b)は、図4(a)に示す加点テーブルに割り当てられる加点数を説明するための図である。
特に、図4(a)に示す加点テーブルは、無線LAN通信制御回路17が、IEEE802.11gで7チャンネルを使用して無線通信200を行っていた場合に、その無線通信200がDCL通信制御回路19での無線通信300に与える電波干渉の影響を点数化したテーブルである。
図3(a)と図4(a)とは、図3(a)がIEEE802.11b用であるのに対し、図4(a)がIEEE802.11g用である点で異なる。
IEEE802.11gの場合、図3(b)に示すIEEE802.11bと比較して、図4(b)に示すように、IEEE802.11gの方が中央部分の周波数帯がIEEE802.11bよりも間隔が広く、且つ、その出力電力が低くなっていることが分かる。
よって、IEEE802.11bの場合には、図3(a)に示すように、2441MHz乃至2443MHzの加点数が「50」に設定さているのに対し、IEEE802.11gの場合には、図4(a)に示すように、2441MHz乃至2443MHzの加点数が「40」に設定さている点で両者は異なる。
このように、IEEE802.11bとIEEE802.11gとの通信方式(通信規格)の相違により、加点数を変更して設定することで、より適正な加点数が付与されている。
RAM13は、書き替え可能な揮発性のメモリであり、MFP1の各操作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。また、RAM13には、検出チャンネルテーブルメモリ13aと、使用チャンネルテーブルメモリ13bとが割り当てられている。
まず、図5(a)を参照をして、検出チャンネルテーブルメモリ13aに記憶されている検出チャンネルテーブルについて説明する。図5(a)は検出チャンネルテーブルを示す模式図である。検出チャンネルテーブルは、無線LAN通信制御回路17が無線通信200を行う各アクセスポイント51毎に、その使用するチャンネルに関する情報を記憶するテーブルである。
検出テーブルには、例えば、図5(a)に示すように、各アクセスポイント51の識別子を示すService Set Indentifier(以下、「SSID」と称す)毎に、そのSSIDが使用する使用チャンネルと、その使用チャンネルの電波強度と、その使用チャンネルの通信方式(IEEE802.11bとIEEE802.11gとの別)が記憶されている。
尚、電波強度としては、無線LAN通信制御回路17で測定された電波強度を10段階にランク付けしたランクが記憶されており、ランクが上がる程(10に近づく程)、その電波強度が強いことを示している。
例えば、無線LAN通信制御回路17と無線通信するSSIDが、「aaa」のアクセスポイント51については、使用chが「7」チャンネルで、電波強度が「3」ランクで、通信方式が「IEEE802.11b」であることが記憶されている。
即ち、この検出チャンネルテーブルによって、DCL通信制御回路19が無線通信300を行う場合に、電波干渉を発生させる可能性がある無線LAN通信制御回路17で使用されている各チャンネルに関する情報を把握することできる。
次に、図5(b)を参照して、使用チャンネルテーブルメモリ13bに記憶されている使用チャンネルテーブルについて説明する。図5(b)は、使用チャンネルテーブルを示す模式図である。
使用チャンネルテーブルは、DCL通信制御回路19で使用する全使用チャンネル(89チャンネル)毎の加点数を記憶するテーブルである。この使用チャンネルテーブルから加点数が低い方から順番に(本実施形態では45個のチャンネル)が抽出され、その抽出されたチャンネルを使用して、DCL通信制御回路19での無線通信300が行われる。
使用チャンネルテーブルは、図5(b)に示すように、無線LAN通信制御回路17での無線通信200で使用するチャンネル毎に、そのチャンネルで使用する周波数帯と重複するDCL通信制御回路19のチャンネルの加点数が記憶されている。
DCL通信制御回路19の各チャンネルに付与される加点数は、図3(a)及び図4(a)に示す加点テーブルに記憶されている加点数に、図5(a)に示す電波強度のランクが積算されて記憶される。
例えば、使用チャンネルテーブルが、図5(b)に示す状態であれば、加点数の合計が「0」、「10」、「20」の順番で加点数の合計が低い方から45個のチャンネルが抽出され、その抽出されたチャンネルを所定周期で変更(ホッピング)して、DCL通信制御回路19の無線通信300で使用するチャンネルとして設定される。
音声処理LSI24は、アナログ音声信号をデジタル信号へ、デジタル信号をアナログ音声信号へ変換するためのLSIであり、送受話器23に音声が入力された時に出力されるアナログ音声信号や、NCU25によって受信されたアナログ音声信号をデジタル信号に変換して、DCL通信制御回路19へ出力する。また、子機61から送信されDCL通信制御回路19により受信されたデジタル信号をアナログ音声信号に変換して、送受話器23やNCU25へ出力する。
NCU25は、電話回線網100と接続されており、電話回線網100へのダイヤル信号の送出や、電話回線網100からの呼出信号の応答などの制御を行うものである。
次に、図6(a)を参照して、MFP1のCPU11により実行される検出処理について説明する。図6(a)は検出処理を示すフローチャートである。この検出処理は、DCL通信制御回路19が無線通信300を行う場合に、電波干渉を発生させる可能性がある無線LAN通信制御回路17で使用されている各チャンネルに関する情報を検出する処理であり、所定周期で実行される処理である。
検出処理では、まず、無線LAN通信制御回路17に、周辺に存在する各アクセスポイントのSSID、使用チャンネル、電波強度、通信方式(IEEE802.11bとIEEE802.11gとの別)を検出させる(S1)。そして、その検出結果を無線LAN通信制御回路17から取得し、検出チャンネルテーブルメモリ13aに記憶する(S2)。
この検出処理により、DCL通信制御回路19での無線通信300と電波干渉を発生させる可能性がある無線LAN通信制御回路17の無線通信200で使用されている各チャンネルに関する情報を取得することができる。
次に、図6(b)および図7を参照して、MFP1のCPU11により実行される使用チャンネル設定処理について説明する。図6(b)は使用チャンネル設定処理を示すフローチャートである。
図7(a)は、無線LAN通信制御回路17の無線通信200で使用されている6,7,10チャンネルの出力電力を示す模式図である。尚、横軸にはDCL通信制御回路19の無線通信300で使用するチャンネル番号を付している。図7(b)は、無線LAN通信制御回路17の無線通信200で使用する6,7,10チャンネル用の加点テーブルを示す模式図である。
この使用チャンネル設定処理は、DCL通信制御回路19での無線通信300で使用する使用チャンネルを設定する処理であり、所定周期で実行される処理である。
使用チャンネル設定処理では、まず、検出チャンネルテーブルメモリ13aの検出テーブル(図5(a)参照)に記憶されている検出結果を読み出し(S3)、その読み出した検出結果から一のSSIDを特定する(S4)。
そして、その特定したSSIDに割り当てられている使用チャンネルと、通信方式(IEEE802.11bとIEEE802.11gとの別)とから、加点テーブルメモリ12aに記憶されている加点テーブルのうちから、引用する加点テーブルを特定する(S5)。
例えば、図7(a)に示すように、無線LAN通信制御回路17の無線通信200で6,7,10チャンネルが使用されていた場合には、図7(b)に示すように、各通信方式に対応した6,7,10チャンネル用の加点テーブルを特定する。
そして、その特定した加点テーブルから特定される加点数に、各SSIDに割り当てられている電波強度を掛け合わせ(S6)、その電波強度を掛け合わせた加点数を、使用チャンネルテーブルメモリ13bに記憶されている使用チャンネルテーブルにおいて、対応するDCL通信制御回路19のチャンネルに記憶する(S7)。
そして、S4で読み出した検出チャンネルテーブルに含まれる全てのSSIDを特定したか判断し(S8)、全てのSSIDを特定していないと判断した場合には(S8:No)、再び、S4乃至S7の処理を繰り返す。
例えば、図7(b)に示すように、無線LAN通信制御回路17の6チャンネルには、DCL通信制御回路19の31乃至52チャンネルが重複するので、その31乃至52チャンネルの各々について、加点テーブルに記憶されている各加点数に、検出テーブルに記憶されている電波強度を積算した加点数を、使用チャンネルテーブルに記憶する。
同様に、無線LAN通信制御回路17の7チャンネルには、DCL通信制御回路19の37乃至58チャンネルが重複するので、その37乃至58チャンネルの各々について、加点テーブルに記憶されている加点数に、検出テーブルに記憶されている電波強度を積算した加点数を、使用チャンネルテーブルに記憶する。
同様に、無線LAN通信制御回路17の10チャンネルには、DCL通信制御回路19の53乃至74チャンネルが重複するので、その53乃至74チャンネルの各々について、加点テーブルに記憶されている加点数に、検出テーブルに記憶されている電波強度を積算した加点数を、使用チャンネルテーブルに記憶する。
尚、無線LAN通信制御回路17の6,7,10チャンネルのうち、2チャンネル以上と重複するDCL通信制御回路19のチャンネル(例えば、DCL通信制御回路19の37乃至52チャンネルは、無線LAN通信制御回路17の6,7チャンネルの2チャンネルに重複し、DCL通信制御回路19の53乃至58チャンネルは無線LAN通信制御回路17の7,10チャンネルの2チャンネルに重複する)には、両方の加点数が加えられることになる。
このように、無線LAN通信制御回路17の2チャンネル以上と重複するDCL通信制御回路19のチャンネルには、両方の加点数を加えることで、より適正な加点数を付与することができる。
そして、全てのSSIDについてS4乃至S7の処理が終了していれば(S8:Yes)、使用チャンネルテーブルに記憶されているDCL通信制御回路19の各チャンネルに記憶された加点数を合計し、その合計の加点数が低いチャンネルから45個のチャンネルを抽出し、その抽出したチャンネルをDCL通信制御回路19で使用する使用チャンネルとして設定し、DCL通信制御回路19に通知する(S9)。
これにより、DCL通信制御回路19は、この設定処理で設定された使用チャンネルを使用して無線通信300を行うことで、無線LAN通信制御回路17での無線通信200との間で電波干渉が発生するのを極力抑制しつつ、無線通信300で必要な必要最小限のチャンネル数を使用して無線通信300を実行することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
上述した実施形態では、使用チャンネルテーブルからDCL通信制御回路19で使用するチャンネルとして、加点数が低い方から45個のチャンネルを抽出する場合について説明したが、これに代えて、又は、加えて、加点数の合計が所定の点数以下のものを、DCL通信制御回路19で使用する使用チャンネルとして設定するように構成しても良い。かかる場合には、DCL通信制御回路19で使用するのに必要最低限のチャンネル数は確実に確保することができると共に、電波干渉の程度が所定の基準を満たす環境下で互いに無線通信を行うことができる。
また、上述した実施形態では、無線LAN通信制御回路17の無線通信200で使用するチャンネルの周波数帯を複数の区分に区画して、出力電力の大きさに応じて中央部分の周波数帯から離れる程、加点数が低くなるように設定する場合について説明したが、この加点数を複数の区分に区画することなく、出力電力の大きさにリニアに対応した加点数を設定するように構成しても良い。この場合にはより適正な加点数を付与することができ、より確実に電波干渉が発生するのを抑制することができる。
また、上述した実施形態では、無線LAN通信制御回路17の無線通信200での電波強度を10ランクにランク分けして電波強度を加点数に加味させる場合について説明したが、ランク分けをすることなく、測定された電波強度を直接に積算するように構成しても良い。この場合にはより適正な加点数を付与することができ、より確実に電波干渉が発生するのを抑制することができる。
また、上述した実施形態では、無線LAN通信制御回路17とDCL通信制御回路19との電波干渉を抑制する場合について説明したが、DCL通信制御回路19に代えて、無線LAN通信制御回路17と、Bluetoothとの電波干渉を抑制するために、本発明を適用しても良い。
多機能周辺装置と子機との外観構成を示す斜視図である。 MFPと、アクセスポイントと、子機との電気的構成を示すブロック図である。 (a)は、IEEE802.11b用の加点テーブルの一例を示す模式図であり、(b)は、(a)に示す加点テーブルに割り当てられる加点数を説明するための図である。 (a)は、IEEE802.11g用の加点テーブルの一例を示す模式図であり、(b)は、(a)に示す加点テーブルに割り当てられる加点数を説明するための図である。 (a)は、検出チャンネルテーブルを示す模式図である。(b)は、使用チャンネルテーブルを示す模式図である。 (a)は検出処理を示すフローチャートである。(b)は使用チャンネル設定処理を示すフローチャートである。 (a)は、横軸にDCL通信制御回路の無線通信で使用するチャンネルを付し、無線LAN通信制御回路の無線通信で使用されている6,7,10チャンネルの出力電力を示す模式図である。(b)は、無線LAN通信制御回路の無線通信で使用する6,7,10チャンネルの加点テーブルを示す模式図である。
符号の説明
1 多機能周辺装置(無線通信システム)
17 無線LAN通信制御回路(第1の無線通信手段、検出手段の一部、測定手段の一部、特定手段の一部)
19 DCL通信制御回路(第2の無線通信手段)
S1 検出手段の一部、測定手段の一部、特定手段の一部
S2 検出手段の一部、測定手段の一部、特定手段の一部
S7 付与手段
S9 設定手段

Claims (11)

  1. 所定の周波数帯域内で所定のチャンネルを使用して無線通信する第1の無線通信手段と、その第1の無線通信手段と同じ前記所定の周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線通信する第2の無線通信手段とを備えた無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線通信手段と無線通信するアクセスポイントと、そのアクセスポイントと前記第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルとを検出する検出手段と、
    その検出チャンネルで使用する周波数帯の電波強度を測定する測定手段と、
    前記検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル毎に、前記検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータを付与するものであって、その測定手段によって測定された電波強度が高い周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルよりも、電波強度が低い周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルに対して、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与する付与手段と、
    その付与手段によって付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルを、優先的に第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルとして設定する設定手段とを備えていることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記付与手段は、前記測定手段によって測定された電波強度が低い周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル程、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与することを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  3. 所定の周波数帯域内で所定のチャンネルを使用して無線通信する第1の無線通信手段と、その第1の無線通信手段と同じ前記所定の周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線通信する第2の無線通信手段とを備えた無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線通信手段と無線通信するアクセスポイントと、そのアクセスポイントと前記第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルとを検出する検出手段と、
    前記第1の無線通信手段の通信方式の種別を特定する特定手段と、
    前記検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル毎に、前記検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータを付与するものであって、前記特定手段によって特定された通信方式の種別に応じた干渉パラメータを付与する付与手段と、
    その付与手段によって付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルを、優先的に第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルとして設定する設定手段とを備えていることを特徴とする無線通信システム。
  4. 所定の周波数帯域内で所定のチャンネルを使用して無線通信する第1の無線通信手段と、その第1の無線通信手段と同じ前記所定の周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線通信する第2の無線通信手段とを備えた無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線通信手段と無線通信するアクセスポイントと、そのアクセスポイントと前記第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルとを検出する検出手段と、
    その検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル毎に、前記検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータを付与する付与手段と、
    その付与手段によって付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルを、優先的に第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルとして設定するものであって、前記第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルを、前記干渉パラメータが示す干渉の生じ難さが所定の閾値に含まれる範囲内で設定する設定手段とを備えていることを特徴とする無線通信システム。
  5. 所定の周波数帯域内で所定のチャンネルを使用して無線通信する第1の無線通信手段と、その第1の無線通信手段と同じ前記所定の周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線通信する第2の無線通信手段とを備えた無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線通信手段と無線通信するアクセスポイントと、そのアクセスポイントと前記第1の無線通信手段との間で使用されるチャンネルとを検出する検出手段と、
    その検出手段で検出された検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル毎に、前記検出チャンネルに対する干渉の生じ難さを示す干渉パラメータを付与する付与手段と、
    その付与手段によって付与された干渉パラメータに基づいて、干渉が生じ難いチャンネルを、優先的に第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルとして設定するものであって、前記第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルを、所定のチャンネル数以下の範囲内であって、且つ、前記干渉パラメータが示す干渉の生じ難さが所定の閾値に含まれる範囲内で設定する設定手段とを備えていることを特徴とする無線通信システム。
  6. 前記付与手段は、前記検出チャンネルで使用する周波数帯うち、中央部分の周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルよりも、前記中央部分の周波数帯を挟む両側の周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルに対して、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の無線通信システム。
  7. 前記付与手段は、前記中央部分の周波数帯から離れた周波数帯と重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネル程、干渉が生じ難いことを示す干渉パラメータを付与することを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  8. 前記付与手段は、2以上の前記検出チャンネルと重複する周波数帯を使用する前記第2の無線通信手段のチャンネルに対して、その2以上の検出チャンネルが与える影響を加味した干渉パラメータを付与することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の無線通信システム。
  9. 前記設定手段は、前記第2の無線通信手段で使用する使用チャンネルを、所定のチャンネル数以下の範囲内で設定することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の無線通信システム。
  10. 前記検出手段は、定期的に検出を実行することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の無線通信システム。
  11. 前記第1の無線通信手段と前記第2の無線通信手段とを一緒に搭載する筐体を備えていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の無線通信システム。
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