JP4701155B2 - 磁性膜及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、偏光子や磁気記録媒体等に用いられる磁性膜及びその製造方法に関する。
マグネトプランバイト型の結晶構造を有する六方晶フェライトは、大きな一軸磁気異方性と高い抗磁力(Hc)を示し、偏光子や磁気記録媒体等様々な用途へ用いられている。
偏光子として用いる場合としては、例えば特許文献1のような、マグネトプランバイト型六方晶フェライトと誘電体材料の積層膜からなる偏光子がある。また、磁気記録媒体として用いる場合は、各々の粒子が凝集せず分散したマグネトプランバイト型六方晶フェライトの粒子の作製、更にそれら各々の粒子の結晶配向性が優れていることが求められる。マグネトプランバイト型六方晶フェライトの粒子を作製する方法としては、例えば特許文献2では、粉砕によりマグネトプランバイト型六方晶フェライトを得ている。
特開2003−004945号公報 特開2002−293615号公報
上記の偏光子又は磁気記録媒体いずれの場合においても、いかに結晶性と配向性に優れたマグネトプランバイト型六方晶フェライトを製作するかが課題となっている。しかしながら、特許文献1では、磁性層の隣接膜としてSiO膜を用いている為、隣接膜とマグネトプランバイト型フェライト構造との格子整合性が悪く、結晶配向性に優れた磁性膜を得ることが困難であった。また、結晶性を高めるために成膜温度や熱処理温度を上げると、SiO膜が磁性層と反応してしまうことがあり、この点においても結晶配向性に優れた磁性膜を得ることが困難であった。
また、特許文献2においては、板状のマグネトプランバイト型フェライト微粒子が板面に対して垂直方向に磁化容易軸を有するため、相互作用により粒子同士が凝集してしまう問題があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、結晶配向性に優れかつマグネトプランバイト型化合物が均一に分散された磁性膜を提供することである。
本発明により提供される磁性膜は、ペロブスカイト型の結晶構造を有する基板上に形成された磁性膜であって、該磁性膜は複数の柱状構造体を有しており、及び、該柱状構造体はマグネトプランバイト型化合物から成り、かつ該柱状構造体の長軸方向は該マグネトプランバイト型化合物の磁化容易軸と一致し、該長軸方向は該基板に対して垂直であることを特徴とする。また、前記柱状構造体は、ペロブスカイト型化合物に取り囲まれていることを特徴とする。また、柱状構造体は、磁性膜中にランダムに分散していることを特徴とする。
更に、本発明は、前記の磁性膜を用いたことを特徴とする偏光子である。また、本発明は、前記の磁性膜を用いたことを特徴とする磁気記録媒体である。また、本発明は、スパッタリングを用いることを特徴とする、前記の磁性膜を製造する方法である。
本発明に従うことによって、結晶配向性に優れ、かつ柱状構造をしているマグネトプランバイト型化合物が良好に分散された磁性膜を得ることが出来る。
以下に本発明の実施形態に関わる磁性膜について、図を参照しながら詳細に説明する。
本発明の磁性膜は、ペロブスカイト型基板上に形成された柱状構造体を有する磁性膜である。前記柱状構造体はマグネトプランバイト型化合物から成り、かつ前記柱状構造体の長軸方向が前記マグネトプランバイト型化合物の磁化容易軸と一致し、前記長軸方向が前記基板に対して垂直であることを特徴とする。また、前記柱状構造体がペロブスカイト型化合物に取り囲まれていることを特徴とする。即ち、図1に示すように、ペロブスカイト型基板13上に形成されたマグネトプランバイト型化合物11が柱状構造を有している。及び、その柱状構造の長軸方向がマグネトプランバイト型化合物11の磁化容易軸と一致し、かつ前記長軸方向がペロブスカイト型基板13に対して垂直である。更に、マグネトプランバイト型化合物11はペロブスカイト型化合物12に取り囲まれている。
以上の本発明の磁性膜によれば、磁化容易軸が揃ったマグネトプランバイト型六方晶フェライトからなる柱状構造体が分散した磁性膜が得られる。前記柱状構造体の直径は、成膜時の基板温度によって制御することができ、基板温度が高くなる程、直径は大きくなる。例えば、650℃では直径20nm程度、700℃では直径50nm程度、750℃では直径100nm程度になる。また、前記柱状構造体は磁性膜中にランダムに分散しており、隣接する柱状構造体の間隔(ここでの間隔は、柱状構造体の中心間の距離とする)は成膜時の材料の供給量により、柱状構造体の直径の約2倍から約4倍までの間隔で制御できる。例えば、柱状構造体の直径が20nmの場合は、その間隔は約40nmから約80nmまでの範囲で制御できる。ここで、特に成膜前に基板に集束イオンビーム(FIB)などで規則的なパターンを形成し、その後に成膜することで、柱状構造体をパターン上に規則的に配列することも可能である。
本発明の磁性膜を磁気記録媒体として用いる場合、前記柱状構造体の直径及びそれらの間隔が小さくなることは、記録密度が高くなることにつながるので好ましい。その場合、直径が20nmから100nmであり、間隔が直径の約2倍であることが好ましい。従来の微粒子を用いた磁気記録媒体に比べて、本発明の磁性膜を用いることで、磁性粒子同士が凝集することなく磁性膜中に均一に分散した磁性膜が得られ、かつ各々の磁性粒子の磁化容易軸が基板に対して垂直であるため磁気記録媒体として用いた際の読み書きに有利となる。
また、本発明の磁性膜を偏光子として用いる場合、従来の磁性膜と誘電体膜の積層膜を用いた場合に比べて、結晶性と配向性が共に優れた磁性膜が得られる。
本発明の磁性膜の製造方法としては、スパッタ法、レーザーアブレーション法等がある。その中でも、基板表面に到達する粒子の持つエネルギーが大きくなるスパッタ法が形成温度を低温化でき、かつ大面積にも容易に形成可能となるので有効である。特に成膜時の基板温度により、柱状構造体の断面形状のサイズを制御することができ、温度が低い程より小さな断面形状の柱状構造体が得られる。本実施形態では、ペロブスカイト型基板13としては、SrTiO(100)単結晶基板の結晶面を用いる場合を例として、下記の実施例等を説明している。また、ペロブスカイト型化合物12としては、BaTiOを、マグネトプランバイト型化合物11としては、BaFe12−a−bCoTi19を例としている。しかし、本発明は特にこれに限定されるものではない。ペロブスカイト型基板13及びペロブスカイト型化合物12としては他に、PbTiO、MgSiO、CaGeO、CaTiO、CaZrO、ScAlO、MnTiO、CdGeO、BiFeO、CaSnOが挙げられる。また他にも、SrSnO、SrInO、LaGaO、FeTiO、LaMnO、SrRuO、CaRuO、LaRuO、GdAlO、PbZrO、LaTiO、LaZrO、PbNbO等も利用可能である。あるいは、それらの混ざった化合物も利用可能である。例えばBSTと称される(Ba、Sr)TiO、PZTと称されるPb(Ti、Zr)O、PLZTと称される(Pb、La)(Ti、Zr)O、PMNと称されるPb(Mg、Nb)O、PNNと称されるPb(Ni、Nb)O等がある。更には、PMN−PbTiO3、PNN−PZT等も利用可能である。マグネトプランバイト型化合物11としては他に、BaFe1219、BaAl1219、BaGa1219、BaCrFe19、CaAl1219、PbAl1219、PbFe1219、PbGa1219等が挙げられる。他にも、SrAl1219、SrFe1219、La(Fe2+、Fe3+)O19、Ba(CoFe)Fe1627、BaFeFe1627、BaMnFe1627、Ba(NiFe)Fe1627、Ba(ZnFe)Fe1627等もある。また、BaCoFe1222、BaMgFe1222、BaMnFe1222、BaNiFe1222、BaZnFe1222、BaCoFe2441、BaCuFe2441、BaZnFe2441等もある。
以下、本発明に従う実施例について説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、図1を参照して、ペロブスカイト型基板上に形成された柱状構造体を有する磁性膜を示す。なお、その柱状構造体はマグネトプランバイト型化合物から成り、かつ前記柱状構造体の長軸方向が前記マグネトプランバイト型化合物の磁化容易軸と一致し、前記長軸方向が前記基板に対して垂直であることを特徴とする。また、図1(a)は断面模式図、(b)は面内模式図である。
まず、ペロブスカイト型基板13として、片面研磨した単結晶SrTiO(100)基板をプロパノール、アセトン、プロパノール、純水の順に超音波洗浄器を用いて各5分ずつ洗浄する。その後、それをバッファードフッ酸溶液(HF/NHF、10M、pH4.0、25℃)に20分間浸した。その後、Oガスを50ml/分で供給し、950℃で1時間熱処理を行い、平滑なステップ表面を準備した。次に、マグネトロンスパッタ装置を用いて、BaTiO、Co、Feの3つのターゲットを用いて、出力はそれぞれ165W、50W、135Wに設定して60分間成膜を行い、厚さ500nmの膜を作製した。このとき、OとArを体積比1:1で混合したガスを流して、圧力0.3Paの下、基板温度を650℃とした。そうして得られた膜に対し、X線回折測定を行った。マグネトプランバイト型化合物11であるBaFe12−a−bCoTi19と、ペロブスカイト型化合物12であるBaTiO、及びペロブスカイト型基板13であるSrTiOのピークが確認できた。更に、透過電子顕微鏡を用いて、電子線回折パターンと高分解能透過電子顕微鏡像を断面方向及び面内方向から観察し、マグネトプランバイト型化合物11とペロブスカイト型化合物12のサイズと結晶配向性を観察した。マグネトプランバイト型化合物11はペロブスカイト型基板13から垂直に成長した直径20nm、高さ500nmの柱状構造体になっており、各々の柱状構造体の結晶性は良好であった。電子線回折パターンより、マグネトプランバイト型化合物11とペロブスカイト型化合物12が断面方向及び面内方向共にエピタキシャル成長していることが確認された。
断面方位における観察結果より、マグネトプランバイト型化合物11のc軸(磁化容易軸)、及びペロブスカイト型化合物12のc軸は共に基板に対して垂直であった。マグネトプランバイト型化合物11とペロブスカイト型化合物12は共にペロブスカイト型基板13に対してエピタキシャル成長しているのが確認された。一方、マグネトプランバイト型化合物11とペロブスカイト型化合物12の界面においては、ペロブスカイト型化合物12が欠陥の無い結晶であったのに対して、マグネトプランバイト型化合物11に積層欠陥が観察された。これは、マグネトプランバイト型化合物11の格子定数c=23.0Åに対して、ペロブスカイト型化合物12の格子定数はc’=4.018Å、4c’=20.74Åであり、マグネトプランバイト型化合物11の方がc軸方位の周期間隔が長いために生じる。即ち、マグネトプランバイト型化合物11が積層欠陥を形成することにより、上記のずれを緩和するためである。
面内方位における観察結果より、マグネトプランバイト型化合物11とペロブスカイト型化合物12は面内にもエピタキシャル成長しているのが確認された。以上の透過電子顕微鏡による解析結果から、六方晶系であるマグネトプランバイト型化合物11と、立方晶系であるペロブスカイト型化合物12が共に立方晶系であるペロブスカイト型基板13にエピタキシャル成長しているのが確認された。同じ結晶構造を持つペロブスカイト型化合物12とペロブスカイト型基板13がエピタキシャル成長をするのは合理的であるが、六方晶系マグネトプランバイト型化合物11と立方晶系ペロブスカイト型基板13がエピタキシャル成長するとは考えにくい。ここでは、まずペロブスカイト型化合物12がペロブスカイト型基板13に対してエピタキシャル成長し、形成したペロブスカイト型化合物12に対して、マグネトプランバイト型化合物11が面内にエピタキシャル成長している。以上の理由により、3つの相は互いにエピタキシャルの関係にある。また、上述のように、マグネトプランバイト型化合物11の柱状構造体はそのc軸が基板に対して垂直方向であり、その結晶構造は六方晶であるため、基板面に平行に切断した際の形状は六角形になる。マグネトプランバイト型化合物11の柱状構造体の直径は、成膜時の基板温度によって制御することができ、基板温度を高くすると、直径は大きくなる。例えば、700℃では直径50nm程度、750℃では直径100nm程度になる。
続いて、作製された磁性膜の磁化曲線を図2に示す。実線22は膜面垂直方向、点線21が膜面内方向に測定した磁化曲線である。膜面垂直方向に磁化容易軸を示した。
以上により、ペロブスカイト型基板13上に形成されたマグネトプランバイト型化合物11が柱状構造を有し、その長軸方向が前記化合物11の磁化容易軸と一致し、かつ前記長軸方向が前記基板13に対して90度の角度を有する磁性膜を作製できた。
(実施例2)
本実施例では、本発明の磁性膜を用いた偏光子を示す。図1、図3を参照して詳細に説明する。
ペロブスカイト型基板13として、片面研磨した単結晶SrTiO(100)基板をプロパノール、アセトン、プロパノール、純水の順に超音波洗浄器を用いて各5分ずつ洗浄した。その後、それをバッファードフッ酸溶液(HF/NHF、10M、pH4.0、25℃)に20分間浸する。その後、Oガスを50ml/分で供給し、950℃で1時間熱処理を行い、平滑なステップ表面を準備した。次に、マグネトロンスパッタ装置を用いて、BaTiO、Co、Feの3つのターゲットを用いて、それぞれ165W、50W、135Wの出力で60分間成膜を行い厚さ500nmの膜を作製した。この時、OとArを体積比1:1で混合したガスを流して圧力0.3Paの下、基板温度650℃とした。透過電子顕微鏡を用いて、電子線回折パターンと高分解能透過電子顕微鏡像による解析を行った。マグネトプランバイト型化合物11はペロブスカイト型基板13から垂直に成長した直径20nmの柱状構造体で、各々の柱状構造体の間隔は100nm程度であった。マグネトプランバイト型化合物11のc軸(磁化容易軸)、及びペロブスカイト型化合物12のc軸は共にペロブスカイト型基板13に対して垂直であり、エピタキシャル成長していることが確認された。マグネトプランバイト型化合物11とペロブスカイト型化合物12は面内にもエピタキシャル成長しているのが確認された。得られた磁性膜から、集束イオンビーム(FIB)を用いたマイクロサンプリング法により、奥行きサイズD(図3)が10μm、幅が20μmの微小片を取り出し、ペロブスカイト型基板13を除去して、偏光子とする。また、磁性膜を加工して偏光子を作製する方法としては、特に上記の方法に限定されるわけではなく、他に機械研磨を用いた方法等が考えられる。
図3に示すように、本発明の磁性膜に光が入射すると、マグネトプランバイト型化合物11の柱状構造体の長軸方向に平行な偏光成分のみが磁性膜を透過する。この理由は以下に示す通りである。光の振動電場と振動磁場は直交関係にあるため、磁性膜に入射する光のうち、マグネトプランバイト型化合物11の柱状構造体の長軸方向に垂直な偏光面(振動電場面)を持つ光は、前記長軸方向と平行な振動磁場面を持っている。一方、マグネトプランバイト型化合物11の柱状構造体の長軸方向に平行な偏光面(振動電場面)を持つ光は、前記長軸方向と垂直な振動磁場面を持っている。本発明において、マグネトプランバイト型化合物11の柱状構造体は、その長軸方向に磁化容易軸を持つため、入射光のうち、その振動磁場が磁化容易軸と同じ方向である成分を吸収する。即ち、マグネトプランバイト型化合物11の柱状構造体の長軸方向に垂直な偏光面(振動電場面)を持つ光は吸収され、長軸方向に平行な偏光成分のみが磁性膜を透過する。上記により得られる偏光子は30dB以上の消光比を示す。
(実施例3)
本実施例では、本発明の磁性膜を用いた磁気記録媒体を示す。図4を参照して詳細に説明する。
ペロブスカイト型基板13として片面研磨した単結晶SrTiO(100)基板をプロパノール、アセトン、プロパノール、純水の順に超音波洗浄器を用いて各5分ずつ洗浄した。その後、それをバッファードフッ酸溶液(HF/NHF、10M、pH4.0、25℃)に20分間浸する。その後、Oガスを50ml/分で供給し、950℃で1時間熱処理を行い、平滑なステップ表面を準備した。次に、マグネトロンスパッタ装置を用いて、BaTiO、Co、Feの3つのターゲットを用いて、それぞれ165W、50W、135Wの出力で60分間成膜を行い厚さ500nmの膜を作製した。この時、OとArを体積比1:1で混合したガスを流して圧力0.3Paの下、基板温度650℃とした。続いてカーボン保護膜を10nm堆積した。透過電子顕微鏡を用いて、電子線回折パターンと高分解能透過電子顕微鏡像による解析を行った。マグネトプランバイト型化合物11はペロブスカイト型基板13から垂直に成長した直径20nmの柱状構造体で、各々の柱状構造体の間隔は60nm程度であった。マグネトプランバイト型化合物11のc軸(磁化容易軸)、及びペロブスカイト型化合物12のc軸は共にペロブスカイト型基板13に対して垂直であり、エピタキシャル成長していることが確認された。マグネトプランバイト型化合物11とペロブスカイト型化合物12は面内にもエピタキシャル成長していることが確認された。
本発明の磁性膜の(a)断面、及び(b)上面を示す模式図。 本発明の実施例1で作製する磁性膜の磁化曲線を表すグラフ。 本発明の実施例2で作製する偏光子の模式図。 本発明の実施例3で作製する磁気記録媒体の模式図。
符号の説明
11 マグネトプランバイト型化合物
12 ペロブスカイト型化合物
13 ペロブスカイト型基板
21 膜面垂直方向の磁化曲線
22 膜面面内方向の磁化曲線
41 保護膜

Claims (6)

  1. ペロブスカイト型の結晶構造を有する基板上に形成された磁性膜であって、
    該磁性膜は複数の柱状構造体を有しており、及び、該柱状構造体はマグネトプランバイト型化合物から成り、かつ該柱状構造体の長軸方向は該マグネトプランバイト型化合物の磁化容易軸と一致し、該長軸方向は該基板に対して垂直であることを特徴とする磁性膜。
  2. 前記柱状構造体は、ペロブスカイト型化合物に取り囲まれていることを特徴とする請求項に記載の磁性膜。
  3. 前記柱状構造体は、磁性膜中にランダムに分散していることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁性膜。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の磁性膜を用いたことを特徴とする偏光子。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の磁性膜を用いたことを特徴とする磁気記録媒体。
  6. スパッタリングを用いることを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の磁性膜を製造する方法。
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