JP4701128B2 - 光電変換膜積層型固体撮像素子 - Google Patents

光電変換膜積層型固体撮像素子 Download PDF

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Description

本発明は、半導体基板の上に積層した光電変換膜で3原色のうちの1色の入射光を受光し光電変換膜を透過した残り2色の入射光の各々を半導体基板に形成した光電変換素子(フォトダイオード)で受光する光電変換膜積層型固体撮像素子に係り、特に、暗いシーンの撮影でも良好な画質の画像を得ることができる信号光電変換膜積層型固体撮像素子に関する。
CMOS型イメージセンサに代表される単板式カラー固体撮像素子では、半導体基板上に配列形成された多数の光電変換画素の上に3種または4種の色フィルタをモザイク状に配置している。これにより、各画素から色フィルタに対応した色信号が出力され、これ等の色信号を信号処理することでカラー画像が生成される。
しかし、モザイク状に色フィルタを配列したカラー固体撮像素子は、原色の色フィルタの場合、およそ入射光の2/3が色フィルタで吸収されてしまうため、光利用効率が悪く、感度が低いという問題がある。また、各画素で1色の色信号しか得られないため、解像度も悪く、特に、偽色が目立つという問題もある。
そこで、斯かる問題を克服するために、信号読出回路が形成された半導体基板の上に3層の光電変換膜を積層する構造の撮像素子が研究・開発されている(例えば、下記の特許文献1,2)。この撮像素子は、例えば、光入射面から順次、青(B),緑(G),赤(R)の光に対して信号電荷(電子or正孔)を発生する光電変換膜を重ねた画素構造を備え、しかも各画素毎に、各光電変換膜で光発生した信号電荷を独立に読み出すことができる信号読出回路が設けられる。
斯かる構造の撮像素子の場合、入射光が殆ど光電変換されて読み出され、可視光の利用効率は100%に近く、しかも各画素でR,G,Bの3色の色信号が得られるため、高感度で、高解像度(偽色が目立たない)の良好な画像が生成できる。
また、下記特許文献3に記載された撮像素子では、シリコン基板内に光信号を検出する3重のウエル(フォトダイオード)を設け、シリコン基板の深さの違いにより、分光感度の異なる信号(表面からB(青)、G(緑)、R(赤)の波長にピークを持つ)を得るようになっている。これは、入射光のシリコン基板内への侵入距離が波長に依存することを利用している。この撮像素子も、特許文献1,2に記載された撮像素子と同様に、高感度で、高解像度(偽色が目立たない)の良好な画像を得ることができる。
しかし、特許文献1,2に記載された撮像素子は、3層の光電変換膜を半導体基板の上に順に積層し、且つ、各光電変換膜で発生したR,G,B毎の信号電荷を夫々半導体基板に形成した信号読出回路に接続する縦配線を形成する必要があり、その製造は難しく、製造歩留まりが低いためコストが嵩んでしまうという問題がある。
一方、特許文献3に記載された撮像素子は、青色光は最浅部のフォトダイオード、赤色光は最深部のフォトダイオード、緑色光は中間部のフォトダイオードで検出する構造になっているが、例えば最浅部のフォトダイオードでは緑色光や赤色光によっても光電荷が発生してしまうため、R信号,G信号,B信号の分光感度特性の分離が十分でない。そこで、真のR信号,G信号,B信号を得るために、各フォトダイオードからの出力信号を加減算処理する必要が生じ、演算負荷が高く、また、この加減算処理によって画像信号のS/Nが低下してしまうという問題が生じる。
前述した特許文献1,2,3記載の撮像素子の各問題点を改善するものとして、特許文献4記載の撮像素子が提案されている。この撮像素子は、特許文献1,2記載の撮像素子と特許文献3記載の撮像素子のハイブリッド型となっており、その構造は、緑(G)に感度を持つ光電変換膜を1層だけ半導体基板の上に積層し、光電変換膜を透過した青(B)と赤(R)の入射光は、従来のイメージセンサと同様に、半導体基板の深さ方向に形成した2つのフォトダイオードで受光する構造になっている。
即ち、ハイブリッド型のカラー固体撮像素子は、半導体基板の表面部に二次元アレイ状に配列形成された多数の単位画素の各々が、半導体基板の深さ方向に形成された青色検出用フォトダイオード(光電変換素子:以下、B画素という。)及び赤色検出用フォトダイオード(光電変換素子:以下、R画素という。)と、半導体基板表面上部に積層された緑色検出用光電変換膜(以下、G画素という。)とを備える。単位画素の各々が図10に示す様にR画素1,B画素2,G画素3を備えるため、各色の信号を夫々外部に読み出す信号読出回路4,5,6も単位画素毎に3つづつ設けられている。
信号読出回路(電荷検出回路)としては、従来のCMOS型イメージセンサで用いられている周知の信号読出回路をそのまま利用できる。この信号読出回路はトランジスタで構成され、図11(a)に示す3個のトランジスタ(出力トランジスタ11,行選択トランジスタ12,リセットトランジスタ13)で構成されるものと、図11(b)に示す4個のトランジスタ(出力トランジスタ11,行選択トランジスタ12,リセットトランジスタ13,読出トランジスタ14)で構成されるものとがある。
斯かる構成のハイブリッド型の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子は、光電変換膜が1層で済むため、製造工程が簡単になり、コストアップや歩留り低下を避けることができる。また、光電変換膜で緑色光が吸収されるため、半導体基板内の青色用と赤色用の各フォトダイオードの分光感度特性の分離が改善され、色再現性が良好になると共にS/Nも改善され、更に、無駄になる光が無くなり、光利用効率が高いため感度の高い画像を撮像できるという利点がある。
特表2002−502120号公報 特開2002−83946号公報 特表2002−513145号公報 特開2003−332551号公報
高解像度の撮像素子を使用したカメラでは、静止画は銀塩フィルム並みの高解像度で撮影を行い、動画はテレビ並の低解像度の画像を30フレーム/秒で撮影することが行われる。200万画素を超える撮像素子の場合、全画素の色信号を1/30秒で読み出すことが難しい。
このため、従来のCCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサを用いたカメラでは、静止画像を撮影する時には全画素の色信号を読み出して静止画像データを生成するが、動画撮影時には、一部の画素行のみを選択し、選択した画素行の画素信号だけを読み出すことで、30フレーム/秒の撮影を実現することが行われている。
この動画撮影方法を、光利用効率が高く高感度撮影を行うことが可能なハイブリッド型の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子に適用すると、選択されない画素行の画素信号は動画像に寄与しないことになり、実質的な感度が低下してしまうという問題がある。
また、ハイブリッド型の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子を用いて静止画像を撮像する場合、カメラに内蔵されたフラッシュ光を発光させることで、暗いシーンでも良好な画質すなわちS/Nが良好な静止画像を撮影することが可能となる。しかし、動画像を撮影する場合にはフラッシュ光が使用できないため、暗いシーンの動画像の画質が非常に悪くなってしまう。
更に、暗いシーンの静止画像を撮影する場合でも、フラッシュ光の発光が禁止されている場所で撮影する場合や、フラッシュ光が届かない遠景シーンを撮影する場合には、動画撮影と同様に撮像画像の画質が劣化してしまう。
本発明の目的は、暗いシーンの撮影でも良好な画質の画像を得ることができるハイブリッド型の光電変換膜積層型固体撮像素子を提供することにある。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、複数の単位画素が半導体基板の表面部に二次元アレイ状に配列形成され、各単位画素が3原色の第1色,第2色,第3色の各入射光量を夫々検出する第1色画素,第2色画素,第3色画素で構成され、前記第1色画素が前記半導体基板の表面部に積層された光電変換膜で構成され、前記第2色画素及び前記第3色画素の夫々が前記半導体基板表面部に形成されたフォトダイオードで構成され、前記第1色画素,第2色画素,第3色画素の各検出信号が前記半導体基板に前記単位画素毎に設けられた信号読出回路によって読み出される光電変換膜積層型固体撮像素子において、
前記単位画素の画素列毎に設けられ同一単位画素行の隣接する同一色の色画素から読み出された信号の各々を保持する信号メモリ手段と、該信号メモリ手段の各々に保持された前記信号を個別に読み出し外部に出力する全画素読出動作と前記信号メモリ手段の各々に保持された前記信号のうち前記画素列毎に隣接する信号メモリ手段の信号を同時に読み出し外部に出力する加算読出動作とを切り替えて行う行方向走査制御手段とを有する出力信号処理部を備えることを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子の前記出力信号処理部は、前記画素列毎に設けられる前記信号メモリ手段を複数備えると共に、該複数の信号メモリ手段の各々に前記単位画素の列方向に隣接する同一色の色画素から読み出された信号の各々を保持させるメモリ手段切替スイッチを備えることを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子の前記出力信号処理部は、前記第1色画素用の第1出力信号処理部と、該第1出力信号処理部と並列動作し前記第2色画素用及び前記第3色画素用の第2出力信号処理部とで構成されることを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記第1色画素の検出信号を読み出す信号読出回路をリセットトランジスタと行選択トランジスタと出力トランジスタの3トランジスタで構成される信号読出回路とし、前記第2色画素の検出信号を読み出す信号読出回路及び前記第3色画素の検出信号を読み出す信号読出回路を読出トランジスタとリセットトランジスタと行選択トランジスタと出力トランジスタの4トランジスタで構成される信号読出回路としたことを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記第2色画素の検出信号を読み出す前記信号読出回路の構成トランジスタのうち前記読出トランジスタを除く3トランジスタが、前記第3色画素の検出信号を読み出す前記信号読出回路の構成トランジスタのうち前記読出トランジスタを除く3トランジスタと共用され、該2つの読出トランジスタが異なるタイミングでオンオフされる構成としたことを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子の前記出力信号処理部は、前記第1色画素の検出信号を読み出す信号読出回路の出力信号と、前記第2色画素,第3色画素の検出信号を読み出す信号読出回路の出力信号とを切替選択して取り込む切替手段を備えることを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子の前記出力信号処理部は、取り込んだ前記第1色画素の検出信号に対してサンプルホールド処理を施す回路と、取り込んだ前記第2色画素,第3色画素の検出信号に対して相関二重サンプリング処理を施す回路とを備えることを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子の前記相関二重サンプル処理は、入力信号をクランプするクランプ回路及び該クランプ回路の出力をサンプルホールドするサンプルホールド回路で行い、前記サンプルホールド処理は前記クランプ回路をバイパス回路でバイパスし前記サンプルホールド回路で行うことを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記第1色画素の検出信号を前記信号読出回路から前記出力信号処理部に読み出した後、次の第1色画素の検出信号が読み出される前に、該信号読出回路からリセット雑音信号を該出力信号処理部に読み出すことを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記4トランジスタ構成の前記信号読出回路のうち行選択トランジスタが省略され、代わりに前記リセットトランジスタのドレイン端子の印加電圧が可変制御される構成としたことを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記光電変換膜が透明な画素電極膜と対向電極膜に挟まれた単層有機半導体構造または多層有機半導体構造でなることを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記第2色画素を構成する前記フォトダイオードと前記第3色画素を構成する前記フォトダイオードとが半導体基板の深さ方向に離間して設けられることを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記第1色画素,第2色画素,第3色画素が夫々入射光量を電子量として検出することを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記第1色画素が入射光量を正孔量で検出し、前記第2色画素と前記第3色画素が入射光量を電子量で検出することを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記出力信号処理部の出力信号がアナログ信号であることを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記出力信号処理部の出力信号がデジタル信号であることを特徴とする。
本発明の光電変換膜積層型固体撮像素子は、前記第1色が緑色であり、前記第2色が青色であり、前記第3色が赤色であることを特徴とする。
本発明によれば、フラッシュ光を使用できない撮影時や動画像撮影時等に、信号加算(画素加算)した撮像画像信号を出力させることができるため、高感度でS/Nの高い撮像画像信号を得ることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るハイブリッド型の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子の表面模式図である。この光電変換膜積層型固体撮像素子20は、半導体基板21に複数の単位画素22が正方格子状に配列形成され、半導体基板21の下辺部に、行方向走査制御部を含む出力信号処理部24が設けられ、半導体基板21の左辺部には列方向走査制御部25が設けられている。
単位画素22と出力信号処理部24とは2本の列信号線26,27により接続され、単位画素22と列方向走査制御部25とは4本の信号線28,29,30,31により接続される。信号線28,29は読出信号線であり、信号線30はリセット信号線であり、信号線31は行選択信号線である。
図2は、図1に示す単位画素の概念図である。n型半導体基板21の表面部にはpウェル層35が形成され、pウェル層35中の深部と浅部に夫々n領域層36,37が形成される。n領域層36とn領域層37は、p領域層38を挟んで離間され、n領域層37の最表面には、暗電流抑制用のp型高濃度不純物表面層39が設けられる。
半導体基板21の表面深部に設けられたn領域層36と、上下のp領域層38,ウェル層35との間でpn接合即ちフォトダイオードが構成され、表面深部にまで浸入してきた長波長の主として赤色光の光量に応じた信号電荷(この例では電子)がn領域層36に蓄積される。即ち、このフォトダイオードがR画素を構成する。
半導体基板21の表面浅部に設けられたn領域層37と上下のp型高濃度不純物表面層39,p領域層38との間でpn接合即ちフォトダイオードが構成され、表面深部にまで浸入できず浅部で吸収されてしまう短波長の主として青色光の光量に応じた信号電荷(この例では電子)がn領域層37に蓄積される。即ち、このフォトダイオードがB画素を構成する。
半導体基板21の表面には、透明な絶縁膜41が積層され、この絶縁層41の上に、単位画素毎に区画された透明な画素電極膜42が積層され、画素電極膜42の上に、中間波長の主として緑色光に感度を有する光電変換膜43が積層され、光電変換膜43の上に、各単位画素共通に設けられる透明な対向電極膜44が設けられ、最表面に透明な保護膜(絶縁膜)45が積層される。
透明な電極膜42,44は、光吸収が少ない材料で形成される。これは薄い金属薄膜でも良く、また、ITO等の金属化合物薄膜でも良い。対向電極膜44は、各単位画素共通に1枚構成としても良く、また、画素毎に区画して設けたり、単位画素列毎,単位画素行毎に区画して設けても良いが、対向電極膜44に1つの共通電位が印加できるように配線する。
光電変換膜43は、単層膜構造でも多層膜構造でも良く、緑色光に感度を有する有機半導体や有機色素を含む有機材料等で構成される。この光電変換膜43は、受光した緑色光の光量に応じた光電荷(電子―正孔対)を発生し、G画素を構成する。
本実施形態の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子は、G画素が検出した信号電荷(この例では電子)に応じた信号を、3トランジスタ構成の信号読出回路50で読み出し、R画素及びB画素が検出した信号電荷(この例では電子)に応じた信号を、4トランジスタ構成の信号読出回路51で読み出す構成としている。
本実施形態では、トランジスタ数を減少させるために、R画素用の信号読出回路とB画素用の信号読出回路を共用する構成としているため、信号読出回路51は単位画素1つで5個のトランジスタを持ち、信号読出回路50と合わせると、単位画素1つに設けるトランジスタ数は「8」となっている。尚、面積的に余裕があれば、R画素用の信号読出回路とB画素用の信号読出回路を共用しない構成としても良い。
図2では、信号読出回路を回路図で示しているが、信号読出回路を構成する各MOSトランジスタは、半導体基板21のpウェル層35上に形成される。また、図2では図示を省略しているが、画素電極膜42から流れ出たG信号電荷は、半導体基板21上に形成された不純物領域でなる電荷蓄積部に蓄積され、この電荷蓄積部の蓄積電荷を、3トランジスタ構成の信号読出回路が読み出す。この電荷蓄積部や信号読出回路は、遮光膜に覆われた部分に形成される。
G画素用に設けられた信号読出回路50は、図11(b)に示す回路と同じであり、出力トランジスタ11と行選択トランジスタ12とリセットトランジスタ13を備える。
直流電源端子48と列信号線27との間に出力トランジスタ11と行選択トランジスタ12が直列に接続され、出力トランジスタ11のゲートがG画素の上述した電荷蓄積部を介して画素電極膜44に接続され、行選択トランジスタ12のゲートが行選択信号線31に接続される。リセットトランジスタ13は直流電源端子48と出力トランジスタ11のゲートとの間に設けられ、リセット信号線30にリセットトランジスタ13のゲートが接続される。
信号読出回路51は、3トランジスタ構成部分(出力トランジスタ11,行選択トランジスタ12,リセットトランジスタ13)は信号読出回路50と同じであり、直流電源端子48と列信号線26との間に出力トランジスタ11と行選択トランジスタ12が直列に接続され、行選択トランジスタ12のゲートが行選択信号線31に接続される。リセットトランジスタ13は直流電源端子48と出力トランジスタ11のゲートとの間に設けられ、リセット信号線30にリセットトランジスタ13のゲートが接続される。
出力トランジスタ11のゲートと、R画素(n領域層36)との間に両者間の接続をオンオフするスイッチ手段としての読出トランジスタ14Rが接続され、この読出トランジスタ14Rのゲートが読出信号線29に接続される。即ち、トランジスタ14R,11,12,13で、R画素用の4トランジスタ構成の信号読出回路となる。
また、出力トランジスタ11のゲートと、B画素(n領域層37)との間に両者間の接続をオンオフするスイッチ手段としての読出トランジスタ14Bが接続され、この読出トランジスタ14Bのゲートが読出信号線28に接続される。即ち、トランジスタ14B,11,12,13で、B画素用の4トランジスタ構成の信号読出回路となる。
この様に、本実施形態で光電変換膜による画素(G画素)の信号読出回路を3トランジスタ構成としたのは、光電変換膜43や画素電極膜42,図示しない電荷蓄積部等に残留する電荷が4トランジスタの信号読出回路を採用する場合に比較して少なくなり、G画像の残像が抑制され画質劣化が低減されるためである。
また、本実施形態で半導体基板に形成したフォトダイオードによる画素(R画素,B画素)からの信号電荷の読出回路を4トランジスタ構成としたのは、フォトダイオードの場合には残留が無く、3トランジスタ構成より雑音を低減することができ、R画像,B画像の画質向上を図ることが可能なためである。
図3は、出力信号処理部24の構成図である。この出力信号処理部24は、各単位画素列毎に設けられた相関二重サンプリング回路53と、各相関二重サンプリング回路53に行方向走査信号を出力する行方向走査制御部54と、読出出力信号線62に接続された出力部55とを備える。
相関二重サンプリング回路53は、各単位画素行共通の列信号線26,27が接続され、列信号線26,27の一方を選択接続するスイッチ回路56と、スイッチ回路56により選択された信号をクランプするクランプ回路57と、2つのサンプルホールド(SH)回路58,59(信号メモリ手段として機能する。)と、2つのSH回路58,59の一方を選択してクランプ回路56に接続するSH選択スイッチ回路60と、各SH回路58,59と読出出力信号線62との間に設けられた開閉スイッチ(行方向走査スイッチ)63,64とを備え、開閉スイッチ63,64が行方向走査制御部54からの行方向走査信号によって開閉される。
斯かる構成の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子に被写体からの光が入射すると、入射光の内の緑色光が光電変換膜43に吸収され、光電変換膜43内に信号電荷(光電変換膜内に電子―正孔対が発生し、この実施形態では電子を信号電荷としている。)が発生する。画素電極膜42と共通電極膜44との間に電圧を印加し光電変換膜43内に所要の電界を形成しておくと、信号電荷はこの電界に沿って速やかに画素電極膜42に移動し、上述した電荷蓄積部に移動し蓄積されると共に、信号読出回路50の出力トランジスタ11のゲート部分にも流れ込み蓄積される。
G画素(光電変換膜)43を透過した赤色光と青色光の混合光が半導体基板21に入射することになる。混合光のうち青色光は主に半導体基板表面の浅部で吸収され、発生した信号電荷(電子)はn領域層(B画素)37に蓄積される。混合光のうちの赤色光は半導体基板21の表面深部にまで浸入して吸収され、発生した信号電荷(電子)はn領域層(R画素)36に蓄積される。
以下、R画素,G画素,B画素から各撮像画像信号を読み出す動作について説明する。
〔全画素読出動作〕
SH選択スイッチ60は、常に、SH回路58側に設定される。列方向走査制御部25により、撮像画像信号を読み出す単位画素行が選択される。即ち、列方向走査制御部25から該当単位画素行の信号線31に行選択信号が出力されることにより、この単位画素行の行選択トランジスタ12が導通状態になる。
次に、選択スイッチ回路56が列信号線27を選択すると、この単位画素行の各G画素の信号電荷に応じた信号が各相関二重サンプリング回路53のクランプ回路57にクランプされる。
次に、列方向走査制御部25から当該単位画素行に対してリセット信号を出力すると、G画素のリセット雑音が列信号線27に出力される。サンプルホールド回路58は、G画素の信号電荷に応じた信号をこのリセット雑音信号を用いてサンプルホールドし、保持・記憶する。
次に、行方向走査制御部54から行方向走査信号が読出対象となる単位画素列の開閉スイッチ63に供給されると、この単位画素列のサンプルホールド回路58の保持信号が読出出力信号線62に読み出される。出力部55は、読出出力信号線62上の信号を処理し、G信号に応じた出力信号を素子外部に出力する。この動作を行方向に画素毎に順次繰り返すことにより、1行分の画素毎のG信号に応じた信号が素子外部に順次出力される。
次に、選択スイッチ回路56を切り替えて列信号線26を選択させ、クランプ回路57に列信号線26を接続する。そして、列方向走査制御部25から当該単位画素行に対してリセット信号を印加し、B画素のリセット雑音を列信号線26に出力させ、クランプ回路57でクランプ動作を行われる。
次に、当該単位画素行のB画素に対して列方向走査制御部25が読出信号を印加すると、図2に示す読出トランジスタ14Bがオン(導通)状態になる。これにより、B画素の信号電荷に対応したB信号(画像信号)が列信号線26に出力され、サンプルホールド回路58は、信号処理したB信号を保持・記憶する。
次に、行方向走査制御部54が、開閉スイッチ63に対して行方向走査信号を出力すると、サンプルホールド回路58のB信号が読出出力信号線62に出力され、出力部55は、信号処理したB信号を素子外部に出力する。この動作を行方向に画素毎に順次繰り返すことにより、1行分の画素毎のB信号に応じた信号が素子外部に順次出力される。
次に、B画素に対する動作と同様の動作をR画素に対して繰り返すことで、1行分の画素毎のR信号に応じた信号が素子外部に順次出力される。
以上の動作を、信号読出対象とする単位画素行を切り替えながら繰り返すことで、1画面を構成する各単位画素毎のR画素,G画素,B画素の各信号が別々に素子外部に読み出される。尚、R信号とB信号の読出順序は入れ替えても良いことはいうまでもない。
〔色信号の加算読出動作〕
例えば動画像を撮像する場合、あるいは明るい静止画像を撮像する場合、本実施形態では、隣接する4つの単位画素の各G画素信号を加算して読み出し、各B画素信号を加算して読み出し、各R画素信号を加算して読み出す。
そこで、先ず、列方向走査制御部25は、任意の(2J―1)番目の単位画素行を選択する。但し、「J」は正整数である。列方向走査制御部25から該当の信号線31に行選択信号が出力されると、この単位画素行の行選択トランジスタ12が導通状態となる。
選択スイッチ回路56を列信号線27側とし、列信号線26をクランプ回路57に接続する。更に、SH選択スイッチ60をサンプルホールド回路58側に設定する。
これにより、G画素の信号電荷に対応したG信号(画像信号)が列信号線27を介してクランプ回路57に取り込まれ、クランプ動作が行われる。次に、列方向走査制御部25が当該単位画素行に対してリセット信号を印加すると、G画素のリセット雑音が列信号線27に出力され、サンプルホールド回路58がこのリセット雑音信号を用いてG信号を信号処理し、信号処理後のG信号を保持・記憶する。
次に、列方向走査制御部25は、次行の(2J)番目の単位画素行を選択する。そして、SH選択スイッチ60は、SH回路59側を選択する。相関二重サンプリング回路53は、2J番目の単位画素行のG画素の信号電荷に対応したG信号と、リセット雑音信号とを上記と同様にして取り込み、信号処理することで、2J番目のG画素のG信号が、サンプルホールド回路59に保持・記憶される。
これにより、図3に示す左側の相関二重サンプリング回路53のサンプルホールド回路58には、Iを任意の正整数とすると、(2I−1)列,(2J−1)行目のG画素のG信号が保持され、サンプルホールド回路59には、(2I−1)列,(2J)行目のG画素のG信号が保持される。
また、図3に示す右側の相関二重サンプリング回路53のサンプルホールド回路58には、(2I)列,(2J−1)行目のG画素のG信号が保持され、サンプルホールド回路59には、(2I)列,(2J)行目のG画素のG信号が保持される。
従って、図3に示す4つサンプルホールド回路58,59に保持されているG信号を同時に読出出力信号線62に読み出すことで、列方向に隣接し行方向に隣接する4つの単位画素の各G画素の信号を加算して素子外部に出力することが可能となる。4つのサンプルホールド回路58,59のG信号を同時に読み出す動作を行方向に繰り返すことで、加算されたG信号の1行分が素子外部に出力される。
次に、選択スイッチ回路56は、列信号線26を選択してクランプ回路57に接続する。列方向走査制御部25は(2J―1)番の単位画素行を選択し、更に、SH選択スイッチ60はSH回路58を選択する。
列方向走査制御部25がリセット信号を(2J−1)番目の単位画素行に印加すると、B画素のリセット雑音が列信号線26に出力され、クランプ回路でクランプ動作が行われる。次に、列方向走査制御部25がB画素の読出信号を印加すると読出トランジスタ14Bがオンし、B画素の信号電荷に対応したB信号(画像信号)が列信号線26に出力される。サンプルホールド回路58は、サンプルホールド動作を行い、サンプルホールド回路58には、信号処理されたB信号が保持・記憶される。
次に、列方向走査制御部25が2J番目の単位画素行を選択し、更に、SH選択スイッチ60はサンプルホールド回路59を選択する。そして、上記と同様の動作を繰り返すと、サンプルホールド回路59には、2J番目のB画素のB信号が保持・記憶される。
この状態で、図3に示す4つのサンプルホールド回路58,59には、列方向行方向に隣接する4つの単位画素の各B画素のB信号が保持された状態となり、4つのB信号を同時に信号線62に読み出すことで、加算したB信号を素子外部に出力することができる。4つのサンプルホールド回路58,59のB信号を同時に読み出す動作を行方向に繰り返すことで、加算されたB信号の1行分が素子外部に出力される。
R画素に対してもB画素と同じ動作を行うことにより、4つの隣接するR画素のR信号を加算した信号が素子外部に出力される。
以下同様にして、次の(2J+1)番と(2J+2)番の単位画素行に対して上記動作を繰り返すことで、1画面分の画像信号を読み出す。尚、R信号とB信号の読出順序は入れ替えても良いことはいうまでもない。
以上述べた様に、本実施形態では、全単位画素の各R画素,G画素,B画素の信号電荷を無駄にすることなく信号加算して読み出すため、暗いシーンであっても、フラッシュ光を用いなくても感度の高い画像を撮像することが可能となる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る光電変換膜積層型カラー固体撮像素子に用いる出力信号処理部の要部構成図である。本実施形態の出力信号処理部に設ける相関二重サンプリング回路には、クランプ回路57をバイパスする経路にこのバイパス経路をオンオフするクランプ制御用スイッチ回路67が設けられている。その他の構成は、図1,図2,図3に示す第1実施形態と同じである。
光電変換膜によるG画素の信号電荷を読み出す信号読出回路として、第1実施形態や本実施形態では、3トランジスタ構成の信号読出回路を採用している。これは、G画像の残像軽減のためであるが、その一方で、3トランジスタ構成の信号読出回路は、4トランジスタ構成の信号読出回路に比較して、信号読出回路の出力信号に乗るランダム雑音を相殺できないという問題がある。
その理由は、相関二重サンプリング処理を行うリセット雑音と、画像信号に含まれるリセット雑音とが異なるためである。つまり、画像信号に含まれるリセット雑音は1フレーム前のリセット雑音であり、相関二重サンプリング処理を行うリセット雑音は、画像信号読出し直後のリセット雑音であるため、両者を減算してもリセット雑音中に含まれるランダム雑音を原理的に相殺できないためである。本実施形態では、この点を改善している。
本実施形態の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子では、クランプ制御用スイッチ回路67を常に開いた場合、クランプ回路57が有効となり、第1の実施形態と全く同じ動作となる。B信号とR信号に関しては、通常の相関二重サンプリング処理でランダム雑音を含むリセット雑音が無くなるため、B信号とR信号の信号処理はこの状態で動作する。
クランプ制御用スイッチ回路67を閉じた場合、クランプ回路57が不動作となり、以下に説明する低雑音読出し動作を行うことができる。この低雑音読出し動作により、全画素読出し動作および加算読出し動作共に、G信号に対してリセット雑音に応じた出力信号と、1フレーム前のリセット雑音を含む画像信号に応じた出力信号が出力される。
そして、光電変換膜積層型カラー固体撮像素子の外部で、1フレーム前のリセット雑音信号と、1フレーム前のリセット雑音を含む画像信号との減算処理を行うことにより、低雑音のG信号の画像信号を得る。
〔全画素読出時の低雑音読出動作〕
SH選択スイッチ60は、常に、SH回路58を選択する。そして、列方向走査制御部25が単位画素行を選択して行選択信号を出力すると、当該単位画素行の行選択トランジスタ12が導通状態となる。
次に、列信号選択スイッチ56に列信号線27を選択させ、クランプ制御用スイッチ回路67(図4)を閉じる。
これにより、G画素の信号電荷に対応したG信号(画像信号)が列信号線27に出力され、サンプルホールド回路58でサンプルホールド動作が行われる。この画像信号には、1フレーム前のランダム雑音を含むリセット雑音が重畳されている。サンプルホールド動作により、このG信号(画像信号)がサンプルホールド回路58に保持・記憶される。
次に、行方向走査制御部54から行方向走査信号を開閉スイッチ63に供給すると、サンプルホールド回路58に保持されているG信号(画像信号)が読出出力信号線62に読み出される。出力部55は、読出出力信号線62に読み出された信号を信号処理し、G信号に応じた出力信号が撮像素子外部に出力される。
以上の動作を、行方向に順次繰り返すことにより、1行分のG信号に応じた出力信号が出力される。
次に、列信号選択スイッチ56に列信号線26を選択させ、更に、クランプ制御用スイッチ回路67を開放する。そして、第1実施形態の全画素読出動作と同じ動作を繰り返し、1行分のB信号と1行分のR信号を撮像素子外部に読み出す。この動作については説明が重複するため説明を省略する。
次に、B信号,R信号を素子外部に読み出した後、列信号選択スイッチ56に列信号線27を選択させ、更に、クランプ制御用スイッチ回路67を開放する。そして、列方向走査制御部25から当該単位画素行にリセット信号が印加されると、当該単位画素行のG画素のリセット雑音が列信号線27に出力される。
このリセット雑音信号は、サンプルホールド回路58でサンプルホールド処理され、信号処理されたG画素のリセット雑音がサンプルホールド回路58に保持・記憶される。
次に、行方向走査制御部54から行方向走査信号を行方向走査スイッチ63に供給して該スイッチ63を閉じると、サンプルホールド回路58に保持されているリセット雑音信号が読出出力信号線62に読み出される。出力部55は、読出出力信号線62上の信号を信号処理し、撮像素子外部に出力する。この動作を行方向に順次繰り返すことにより1行分のG画素のリセット雑音に応じた出力信号が出力される。
以上の読出動作を、読出対象とする単位画素行を切り替えながら繰り返し、1画面分の全画素の色信号に応じた出力信号とG画素のリセット雑音に応じた出力信号を素子外部に読み出す。
本実施形態の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子では、G画素から読み出し外部に設けられたフレームメモリに保存したG信号とリセット雑音信号とを、素子外部に設けた信号処理部において処理する。即ち、フレームメモリに記憶した1フレーム前のリセット雑音信号と、G画素の1フレーム前のリセット雑音を含む画像信号とを減算処理する。これにより、第1実施形態で低減できなかったランダム雑音も低減でき、暗い被写体画像のS/Nを向上させ良好なカラー画像を得ることが可能となる。
尚、上述した動作は、電子シャッタ動作を行わない場合のものである。電子シャッタ動作を行っている場合には、電子シャッタによりG画素の信号電荷を排出する単位画素行に対して行選択信号とリセット信号を印加し、信号電荷を排出する単位画素行のリセット雑音に応じた出力信号を読み出す。
〔加算読出時の低雑音読出動作〕
先ず、列方向走査制御部25が(2J―1)番の単位画素行を選択すると、行選択信号により選択された単位画素行の行選択トランジスタ12が導通状態となる。列信号選択スイッチ56に列信号線27を選択させ、更に、SH選択スイッチ60にSH回路58を選択させる。また、クランプ制御用スイッチ回路67を閉じる。
これにより、G画素の信号電荷に対応したG信号(画像信号)が列信号線27に出力され、サンプルホールド回路58がサンプルホールド動作を行い、(2J−1)行のG画素のG信号(画像信号)がサンプルホールド回路58に保持・記憶される。
次に、列方向走査制御部25が(2J)番の単位画素行を選択すると、行選択信号により当該単位画素行の行選択トランジスタ12が導通状態となる。更に、SH選択スイッチ60はSH回路59を選択する。
これにより、(2J)行のG画素の信号電荷に対応したG信号(画像信号)が列信号線27に出力され、サンプルホールド処理されたG信号(画像信号)がSH回路59に保持・記憶される。
次に、第1実施形態と同様に、隣接する4つの行方向走査スイッチ63,64,63,64を同時に閉じると、列方向に隣接し行方向に隣接する4画素分のG信号(画像信号)が同時にSH回路58,59,58,59から読出出力信号線62に出力されて加算され、出力部55を介して素子外部に出力される。この動作を、行方向に順次繰り返すことにより、1行分のG信号の加算出力信号が素子外部に読み出され、外部のフレームメモリに保持される。
次に、(2J―1)番の単位画素行を選択し、列信号選択スイッチ56に列信号線26を選択させ、更に、クランプ制御用スイッチ67を開放する。そして、第1実施形態と同様に、B信号,R信号を素子外部に読み出す。この動作の説明は第1実施形態の説明と重複するため省略する。
B信号,R信号が読み出されたとき、列方向走査制御部25は(2J)番目の単位画素行を選択しているため、列方向走査制御部25は、次に、(2J−1)番目の単位画素行を選択する。また、列信号選択スイッチ56に列信号線27を選択させ、クランプ制御用スイッチ67を閉じ、SH選択スイッチ60にSH回路58を選択させる。
列方向走査制御部25が選択した単位画素行に対してリセット信号を印加すると、(2J−1)行のG画素のリセット雑音が列信号線27に出力され、これがサンプルホールド回路58でサンプルホールド処理され、保持・記憶される。
次に、列方向走査制御部25は(2J)番の単位画素行を選択し、SH選択スイッチ60にSH回路59を選択させる。そして、(2J)番目の単位画素行に列方向走査制御部25がリセット信号を印加すると、(2J)行目G画素のリセット雑音が列信号線27に出力され、サンプルホールド回路59でサンプルホールド処理され、保持・記憶される。
次に、第1実施形態と同様に、隣接する4つの行方向走査スイッチ63,64,63,64を同時に閉じると、列方向に隣接し行方向に隣接する4画素分のG画素のリセット雑音信号が同時にSH回路58,59,58,59から読出出力信号線62に出力されて加算され、出力部55を介して素子外部に出力される。この動作を、行方向に順次繰り返すことにより、1行分のリセット雑音信号の加算出力信号が素子外部に読み出され、外部のフレームメモリに保持される。
以上の読出動作を、読出対象とする単位画素行を切り替えながら繰り返し、1画面分の全画素の色信号に応じた出力信号とG画素のリセット雑音に応じた出力信号を素子外部に読み出す。
素子外部に設けた信号処理部は、フレームメモリに記憶した1フレーム前の4つのG画素分の加算したリセット雑音信号と、4つG画素分の1フレーム前のリセット雑音を含む加算した画像信号とを減算処理する。これにより、第1実施形態で低減できなかったランダム雑音も低減でき、暗い被写体画像のS/Nを向上させ良好なカラー画像を得ることが可能となる。
尚、上述した動作は電子シャッタ動作を行わない場合のものである。電子シャッタ動作を行っている場合には、電子シャッタによりG画素の信号電荷を排出する単位画素行に対して行選択信号とリセット信号を印加する。これにより、排出する単位画素行のリセット雑音に応じた出力信号が読み出される。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る光電変換膜積層型カラー固体撮像素子の全体表面模式図である。上述した第2実施形態に係る光電変換膜積層型カラー固体撮像素子は、S/Nが良いG信号が得られるという利点がある。しかし、1フレームのカラー画像を生成するために、第1実施形態では総画素数(単位画素数)の3倍の色信号を読み出すのに対し、第2実施形態ではこれにリセット雑音信号が加わるため、総画素数の4倍の信号を読み出す必要がある。
そのため、第2実施形態では、フレーム周波数を高くできない。そこで、この第3実施形態では、第2実施形態と同様にS/Nの良いG信号が得られ、且つ、フレーム周波数を上げることを目的としている。
本実施形態に係る光電変換膜積層型カラー固体撮像素子70の基本構成は第2実施形態と同様であり、図1〜図4に示す構成要素と同一構成要素には同一符号を付しその詳細な説明は省略する。
本実施形態の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子70は、2つの出力信号処理部23rb,23gを備え、出力信号処理部23rbに列信号線26が接続され、出力信号処理部23gに列信号線27が接続される。そして、2つの出力信号処理部23rb,23gが並列に信号読出処理を行い、出力信号処理部23rbがR信号,B信号を撮像素子外部に出力し、出力信号処理部23gがG信号を素子外部に出力する構成となっている。
図6(a)は出力信号処理部23gの要部構成図であり、図6(b)は出力信号処理部23rbの要部構成図である。出力信号処理部23gはG画素の画像信号及びリセット雑音信号を読み出して処理するため、クランプ回路57のバイパス経路を開閉するスイッチ回路67がクランプ回路57に並列に設けられ(尚、クランプ回路57自体を省略して列信号線27をSH選択スイッチ60に接続する構成でも良い。)、出力信号処理部23rbはR画素,B画素の画像信号,リセット雑音信号を読み出して処理することを行わないため、スイッチ回路67を設けていない構成となっている。
本実施形態の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子70では、出力信号処理部23rbによるB信号(またはR信号)の読出処理と出力信号処理部23gによるG信号の読出処理とが並列処理され、次に、出力信号処理部23rbによるR信号(またはB信号)の読出処理と出力信号処理部23gによるG画素のリセット雑音信号の読出処理とが並列処理される。その他の動作については第2実施形態で説明した動作と同じである。
本実施形態によれば、列信号線の選択スイッチ動作が不要となり、更に、第2実施形態に比べて2倍の速さで信号読出ができるという効果を奏する。
尚、第1〜第3実施形態では、画素加算(色信号加算)を行う4つの開閉スイッチ(行方向スイッチ)63,64を同時に開閉したが、異なるタイミングの走査信号を連続的に各スイッチ63,64に印加して連続したタイミングで各信号を読出出力信号線62に出力する構成としても良く、これも「同時」の概念に含まれる。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態に係る光電変換膜積層型カラー固体撮像素子の要部構成図である。第1〜第3実施形態では、SH選択スイッチ60をサンプルホールド回路58,59と独立に設けたが、本実施形態では、図7に示す様に、サンプルホールド回路58,59のサンプリング用トランジスタ58a,59aと兼ねてもよい。
クランプ回路57の出力信号は、共に、2個のサンプルホールド回路58,59に供給される。サンプリングパルスをサンプリング用トランジスタ58aのゲートに印加すればサンプルホールド回路58がサンプルホールド動作を行い、サンプリングパルスをサンプリング用トランジスタ59aのゲートに印加すると、サンプルホールド回路59がサンプルホールド動作を行う。このように、サンプリングパルスの制御より、サンプルホールド回路58,59の選択とサンプルホールド動作を同時に処理可能となる。尚、58b,59bは、キャパシタである。
(第5実施形態)
図8(a)は、本発明の第5実施形態に係る光電変換膜積層型カラー固体撮像素子で用いる信号読出回路の回路図である。素子構造は上述した各実施形態と同様であり、半導体基板側に設けた画素(上記例ではR画素,B画素)が検出した信号電荷に応じたカラー画像信号を読み出す信号読出回路に適用される。
この図8(a)に示す信号読出回路は、図11(b)に示す信号読出回路あるいは図2に示す4トランジスタ構成の信号読出回路51から行選択トランジスタ12を削除し、出力トランジスタ11を列信号線26に直接接続した構成になっている。更に、行選択トランジスタによる選択制御の代わりに、出力トランジスタ11のドレインに接続された端子48に対し、列方向走査制御部25から電位制御が行われる。
本実施形態に係る信号読出回路を非動作状態にする場合には、端子48をグラウンド電圧または低電圧に設定し、リセットトランジスタ13にリセット信号を印加すると、出力トランジスタ11は非導通(オフ)となる。この状態の基で、端子48が通常動作時の高い電圧に戻っても、信号読出回路の非動作状態は維持される。
この信号読出回路を動作状態にする場合には、端子48を通常動作時の高い電圧に設定し、リセットトランジスタ13にリセット信号を印加する。これにより、出力トランジスタ11が導通し、信号読出回路は動作状態となる。
この様に、本実施形態による信号読出回路は、4トランジスタ構成の信号読出回路に比べてトランジスタ数が1個少なくなるため、R画素,B画素近傍に設ける信号読出回路の回路面積を縮小できる。従って、R画素,B画素の受光面積拡大を図ることが可能となり、感度や飽和出力電圧を向上させることができる。
(第6実施形態)
図8(b)は、本発明の第6実施形態に係る光電変換膜積層型カラー固体撮像素子で用いる信号読出回路の回路図である。第5実施形態に係る信号読出回路のリセットトランジスタ13が出力トランジスタ11のゲート・ドレイン間に設けられるのに対し、本実施形態のリセットトランジスタ13は出力トランジスタ11のゲート・ソース間に設けられる。また、出力トランジスタ11のドレインが接続される端子48は、直流電圧に接続される。
本実施形態に係る信号読出回路を非動作状態にする場合には、列信号線26をグラウンド電圧または低電圧に設定し、リセットトランジスタ13にリセット信号を印加すると、出力トランジスタ11が非導通となる。この状態の基で列信号線26に他の画素行の色信号が出力される状態になっても、この信号読出回路の非動作状態は維持される。
この信号読出回路を動作状態にする場合には、列信号線26の印加電圧を端子48への印加電圧またはその電圧に近い高い電圧に設定し、リセットトランジスタ13にリセット信号を印加する。これにより、出力トランジスタ11が導通し、信号読出回路が動作状態となる。この実施形態でも、第5実施形態と同様の効果が得られる。
(第7実施形態)
図9は、本発明の第7実施形態に係る光電変換膜積層型カラー固体撮像素子で用いる信号読出回路の回路図である。素子構造は上述した各実施形態と同様であるが、本実施形態が適用される光電変換膜積層型カラー固体撮像素子では、光電変換膜による画素(上記例ではG画素)で発生した電子―正孔対のうち正孔を信号電荷とし、正孔量に応じた信号を、本実施形態の信号読出回路で読み出す構成としている。
図9に示す信号読出回路は、図2に示す3トランジスタ構成の信号読出回路50と基本的な構成は同じであるが、リセットトランジスタ13のドレインに接続される端子49と、出力トランジスタ11のドレインに接続される端子48とが別端子となっている点が異なる。
斯かる構成の信号読出回路で、G画素の正孔信号電荷量に応じた色信号を列信号線27に読み出す場合、端子48に通常動作時の高い電圧を供給し、端子49に中程度の電圧を供給する。そして、リセットトランジスタ13にリセット信号を印加すると、出力トランジスタ11のゲート電圧は中程度の電圧になる。従って、G画素に正の信号電荷(正孔)が出力トランジスタ11のゲートに流れ込んでゲート電圧が上昇しても、出力トランジスタ11のソースホロワ回路は正常に動作する。
以上述べた各実施形態では、出力信号がアナログ信号である場合を説明したが、当然のことながら、デジタルの出力信号であっても良い。その場合、出力信号処理部内の出力部にADC(アナログ/デジタル変換部)を設け、アナログ信号をデジタル信号に一括変換する構成や、相関二重サンプリング回路の後段にADCを設け、列毎にアナログ信号をデジタル信号に変換する構成としてもよい。
また、上述した各実施形態ではマイクロレンズについて述べていないが、半導体基板に設けるB画素とR画素の集光効率向上のためマイクロレンズを設けてもよい。マイクロレンズは、図2の絶縁膜45の上部にトップレンズとして、または、絶縁膜41の内部にインナーレンズとして設ける。これにより、R画素とB画素の感度が更に向上する。
また、上述した各実施形態では、半導体基板側に設けるR画素,B画素を半導体基板の深さ方向に設けたが、R画素,B画素を平面状に交互に配列形成した半導体基板の上にG画素を構成する光電変換膜を積層する光電変換膜積層型カラー固体撮像素子に上述した各実施形態を適用することも可能である。この場合、R画素,B画素をカラーフィルタを積層したフォトダイオードで構成することでも良い。
尚、R画素,B画素をフォトダイオードで構成し、G画素を光電変換膜で構成した実施形態について説明したが、これは一例に過ぎず、3原色の一色を光電変換膜で構成する画素で検出し、他の2色をフォトダイオードで検出する構成の光電変換膜積層型カラー固体撮像素子一般に上述した各実施形態を適用可能である。
以上述べた様に、本発明の各実施形態によれば、半導体基板側に設けるR画素,B画素については4トランジスタ構成の信号読出回路でR,B色信号を読み出すため低雑音の色信号を読み出すことができ、光電変換膜によるG画素については3トランジスタ構成の信号読出回路でG色信号を読み出すためG色の残像の原因となる読み残し電荷(残留電荷)を少なくすることができ、良好なカラー画像を撮像することが可能となる。
また、本発明の各実施形態によれば、B画素とR画素の信号読出回路を共用化することによりトランジスタ数が減少し、その分だけR画素とB画素の受光面積増大を図ることができ、感度と飽和出力電圧が向上する。
この結果、より微細な画素サイズの撮像素子を製造することが可能となり、高解像度の撮像素子が実現できる。また、出力信号処理部のアナログ回路ユニット数を画素列当たり3個から2個または1個に減少することにより、撮像素子のチップサイズを更に小さくすることができ、撮像素子のコスト低減を一層図ることが可能となる。
さらに、本発明の第2,第3実施形態によれば、ランダム雑音を相関二重サンプリング回路で原理的に除去できないG画素の出力信号に対してリセット雑音信号と1フレーム前のリセット雑音を含む画像信号を別々に出力する構成としたため、撮像素子の外部でフレームメモリ等を使用して1フレーム前のリセット雑音信号と画像信号の減算処理を行うことによりG画素信号のランダム雑音を大幅に低減でき、より一層良好なカラー画像を撮像することが可能となる。
尚、上述した実施形態では、行方向2画素×列方向2画素の計4画素の加算信号を得たが、本発明はこれに限るものでない。例えば、図3に示す相関二重サンプリング回路53では、2つのサンプルホールド回路58,59を設けたが、4つのサンプルホールド回路を設け、SH選択スイッチ60がこの4つのサンプルホールド回路のいずれか1つを切替選択する構成とすることで、列方向に4画素の加算が可能となる。
また、行方向走査信号を同時(または連続タイミングで)印加する行方向走査スイッチの組み合わせを変えることにより、様々な行方向の画素加算が行える。列方向に加算する画素数は相関二重サンプリング回路53に設けるサンプルホールド回路数に依存することになるが、行方向に加算する画素数は、同時に読み出す相関二重サンプリング回路53の数で決まる。行方向に隣接する3つの相関二重サンプリング回路53の行方向走査スイッチが同時に選択されれば行方向3画素の画素加算が行われ、4つの回路53が同時に選択されれば行方向4画素の画素加算が行われる。
以上述べた様に、本発明の各実施形態によれば、全画素読出動作と色信号加算読出動作とを選択することが可能となる。従って、上記の各実施形態に係る光電変換膜積層型固体撮像素子を搭載したデジタルカメラでは、フラッシュ光が使用できない暗いシーンでの静止画像の撮影および動画像の撮影時に、色信号加算動作を選択することで、高感度で高画質(高S/N)の画像撮影が可能となり、また、十分明るいシーンの静止画像撮影時に全画素読出動作を選択すれば、高画質で高解像度の静止画像を撮影することが可能となる。
本発明に係る光電変換膜積層型固体撮像素子は、製造が容易で良好な画質のカラー画像を高感度に撮像することでできるため、従来のCCD型固体撮像素子やCMOS型固体撮像素子等の代わりに用いると有用である。
本発明の第1実施形態に係る光電変換膜積層型固体撮像素子の表面模式図である。 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の1単位画素分の断面模式図及び信号読出回路図である。 図1に示す出力信号処理部の要部構成図である。 本発明の第2実施形態に係る光電変換膜積層型固体撮像素子の要部構成図である。 本発明の第3実施形態に係る光電変換膜積層型固体撮像素子の表面模式図である。 図5に示す2つの出力信号処理部の要部構成図である。 本発明の第4実施形態に係る光電変換膜積層型固体撮像素子の要部構成図である。 (a)本発明の第5実施形態に係る光電変換膜積層型固体撮像素子の半導体基板に設ける画素の信号読出回路図である。 (b)本発明の第6実施形態に係る光電変換膜積層型固体撮像素子の半導体基板に設ける画素の信号読出回路図である。 本発明の第7実施形態に係る光電変換膜積層型固体撮像素子の光電変換膜で構成される画素で検出された正孔による信号電荷に応じた信号を読み出す信号読出回路図である。 光電変換膜積層型固体撮像素子の基本概念図である。 (a)3トランジスタ構成の信号読出回路図である。 (b)4トランジスタ構成の信号読出回路図である。
符号の説明
11 出力トランジスタ
12 行選択トランジスタ
13 リセットトランジスタ
14,14R,14B 読出トランジスタ
20,70 光電変換膜積層型カラー固体撮像素子
21 半導体基板
22 単位画素
23rb,23g,24 出力信号処理部
25 列方向走査制御部
26 R画素/B画素用の列信号線
27 G画素用の列信号線
28,29 読出信号線
30 リセット信号線
31 行選択信号線
36 赤色光検出用フォトダイオードを構成するn領域層
37 青色光検出用フォトダイオードを構成するn領域層
43 緑色光検出用光電変換膜
48,49 端子
50 G画素用の信号読出回路
51 R画素/B画素用の信号読出回路
53 相関二重サンプリング回路
54 行方向走査制御部
55 出力部
56 列信号線選択スイッチ回路
57 クランプ回路
58,59 サンプルホールド(SH)回路
60 SH選択スイッチ回路
62 読出出力信号線
67 クランプ制御用スイッチ回路

Claims (16)

  1. 複数の単位画素が半導体基板の表面部に二次元アレイ状に配列形成され、各単位画素が3原色の第1色,第2色,第3色の各入射光量を夫々検出する第1色画素,第2色画素,第3色画素で構成され、前記第1色画素が前記半導体基板の表面部に積層された光電変換膜で構成され、前記第2色画素及び前記第3色画素の夫々が前記半導体基板表面部に形成されたフォトダイオードで構成され、前記第1色画素,第2色画素,第3色画素の各検出信号が前記半導体基板に前記単位画素毎に設けられた信号読出回路によって読み出される光電変換膜積層型固体撮像素子において、
    前記単位画素の画素列毎に設けられ同一単位画素行の隣接する同一色の色画素から読み出された信号の各々を保持する信号メモリ手段と、該信号メモリ手段の各々に保持された前記信号を個別に読み出し外部に出力する全画素読出動作と前記信号メモリ手段の各々に保持された前記信号のうち前記画素列毎に隣接する信号メモリ手段の信号を同時に読み出し外部に出力する加算読出動作とを切り替えて行う行方向走査制御手段とを有する出力信号処理部を備え
    前記第1色画素が入射光量を正孔量で検出し、前記第2色画素と前記第3色画素が入射光量を電子量で検出することを特徴とする光電変換膜積層型固体撮像素子。
  2. 複数の単位画素が半導体基板の表面部に二次元アレイ状に配列形成され、各単位画素が3原色の第1色,第2色,第3色の各入射光量を夫々検出する第1色画素,第2色画素,第3色画素で構成され、前記第1色画素が前記半導体基板の表面部に積層された光電変換膜で構成され、前記第2色画素及び前記第3色画素の夫々が前記半導体基板表面部に形成されたフォトダイオードで構成され、前記第1色画素,第2色画素,第3色画素の各検出信号が前記半導体基板に前記単位画素毎に設けられた信号読出回路によって読み出される光電変換膜積層型固体撮像素子において、
    前記単位画素の画素列毎に設けられ同一単位画素行の隣接する同一色の色画素から読み出された信号の各々を保持する信号メモリ手段と、該信号メモリ手段の各々に保持された前記信号を個別に読み出し外部に出力する全画素読出動作と前記信号メモリ手段の各々に保持された前記信号のうち前記画素列毎に隣接する信号メモリ手段の信号を同時に読み出し外部に出力する加算読出動作とを切り替えて行う行方向走査制御手段とを有する出力信号処理部を備え、
    前記第1色画素,第2色画素,第3色画素が夫々入射光量を電子量として検出することを特徴とする光電変換膜積層型固体撮像素子。
  3. 前記出力信号処理部は、前記画素列毎に設けられる前記信号メモリ手段を複数備えると共に、該複数の信号メモリ手段の各々に前記単位画素の列方向に隣接する同一色の色画素から読み出された信号の各々を保持させるメモリ手段切替スイッチを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  4. 前記出力信号処理部は、前記第1色画素用の第1出力信号処理部と、該第1出力信号処理部と並列動作する前記第2色画素用及び前記第3色画素用の第2出力信号処理部とで構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  5. 前記第1色画素の検出信号を読み出す信号読出回路をリセットトランジスタと行選択トランジスタと出力トランジスタの3トランジスタで構成される信号読出回路とし、前記第2色画素の検出信号を読み出す信号読出回路及び前記第3色画素の検出信号を読み出す信号読出回路を読出トランジスタとリセットトランジスタと行選択トランジスタと出力トランジスタの4トランジスタで構成される信号読出回路としたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  6. 前記第2色画素の検出信号を読み出す前記信号読出回路を構成するトランジスタのうち前記読出トランジスタを除く3トランジスタが、前記第3色画素の検出信号を読み出す前記信号読出回路を構成するトランジスタのうち前記読出トランジスタを除く3トランジスタと共用され、該2つの読出トランジスタが異なるタイミングでオンオフされる構成としたことを特徴とする請求項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  7. 前記出力信号処理部は、前記第1色画素の検出信号を読み出す信号読出回路の出力信号と、前記第2色画素,第3色画素の検出信号を読み出す信号読出回路の出力信号とを切替選択して取り込む切替手段を備えることを特徴とする請求項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  8. 前記出力信号処理部は、取り込んだ前記第1色画素の検出信号に対してサンプルホールド処理を施す回路と、取り込んだ前記第2色画素,第3色画素の検出信号に対して相関二重サンプリング処理を施す回路とを備えることを特徴とする請求項または請求項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  9. 前記相関二重サンプル処理は、入力信号をクランプするクランプ回路及び該クランプ回路の出力をサンプルホールドするサンプルホールド回路で行い、前記サンプルホールド処理は前記クランプ回路をバイパス回路でバイパスし前記サンプルホールド回路で行うことを特徴とする請求項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  10. 前記第1色画素の検出信号を前記信号読出回路から前記出力信号処理部に読み出した後、次の第1色画素の検出信号が読み出される前に、該信号読出回路からリセット雑音信号を該出力信号処理部に読み出すことを特徴とする請求項または請求項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  11. 前記4トランジスタ構成の前記信号読出回路のうち行選択トランジスタが省略され、代わりに前記リセットトランジスタのドレイン端子の印加電圧が可変制御される構成としたことを特徴とする請求項または請求項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  12. 前記光電変換膜が透明な画素電極膜と対向電極膜に挟まれた単層有機半導体構造または多層有機半導体構造でなることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  13. 前記第2色画素を構成する前記フォトダイオードと前記第3色画素を構成する前記フォトダイオードとが半導体基板の深さ方向に離間して設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  14. 前記出力信号処理部の出力信号がアナログ信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  15. 前記出力信号処理部の出力信号がデジタル信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
  16. 前記第1色が緑色であり、前記第2色が青色であり、前記第3色が赤色であることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の光電変換膜積層型固体撮像素子。
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