JP4699462B2 - 航空機用エンジンアセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、概して、ジェットエンジン、取り付けストラット、ならびにこの取り付けストラットとジェットエンジンとの間に介在させた複数のエンジンマウントを具備してなるタイプの航空機用エンジンアセンブリに関する。
公知の様式で、(ターボジェット型の)エンジンと上記アセンブリを備えた航空機の翼との間の連絡インターフェースを構成するために、上記エンジンアセンブリの取り付けストラットが設けられている。これは、関連するエンジンによって生じる応力を航空機の構造体に伝達することを可能とし、しかもエンジンと航空機との間の燃料、電気システム、油圧および空気に関する配管を可能とする。
応力の伝達を確実なものとするために、上記ストラットはたとえば「枠体(ボックス)」型の、すなわちクロスリブを介在させることによって互いに接合された桁材および側面パネルのアセンブリから形成された剛構造体からなる。
エンジンと上記ストラットの剛構造体との間には取り付けシステムが介在させられるが、このシステムは全体として複数のエンジンマウントを具備してなり、このマウントは、通常、エンジンのファンケーシングと一体となった前部マウント(マウント群)と、エンジンの噴射ケーシングと一体となった後部マウント(マウント群)とに区分される。
さらに、取り付けシステムは、エンジンによって生じるスラスト応力を受けるための機構を具備してなる。従来、この機構は、たとえば、一方ではエンジンのファンケーシングの後部に対して、他方では上記ストラットの剛構造体に組み付けられたマウント、たとえば後部マウントに対して取り付けられた二つの横方向連結ロッドの形態をとる。
参考までに、取り付けストラットは、当該ストラットと航空機の翼との間に介在させられた第2の取り付けシステムと関係付けられており、この第2のシステムは、通常、二つまたは三つのマウントからなることを指摘しておく。
最後に、上記ストラットは、システムの隔離ならびに支持を確実なものとすると同時に空力フェアリングを支持する補助構造体を備える。
当業者には公知であるように、スラスト応力を受けるための機構が存在するにもかかわらず、エンジンによって生じるこのスラスト応力は、通常、多かれ少なかれその重大な前後方向(長さ方向)の撓みに、すなわち航空機の横方向(左右方向)に沿って加わるトルクに起因する撓みにつながる。
特に航空機が巡航しているとき、この種の前後方向の撓みが生じると、回転するコンプレッサーおよびタービンブレードとエンジンの噴射ケーシングとの間に激しい摩擦が生じる。
さらに、上述した前後方向の撓み現象、したがって回転するブレードの摩擦現象は、現行のジェットエンジンに関して、一層高いバイパス比のために設計者は不可避的にジェットエンジン(ターボジェット)のコアの直径に比べてファンの直径を増大させるという事実によって著しく悪化するということが指摘される。
この直面する摩擦による主たる帰結はエンジンの早期磨耗であり、これは当然ながら、その性能だけでなく、エンジンの寿命にも不利な影響を及ぼす。
さらに、回転するコンプレッサーおよびタービンブレードとエンジンの噴射ケーシングとの間の摩擦につながる可能性のある、エンジンの撓みに関する他の現象が、たとえば垂直方向または水平方向に作用する突風によって生じ得ることを指摘する必要がある。
本発明の目的は、それゆえ、従来技術に関連する上記問題点を少なくとも部分的に克服する航空機用アセンブリを提案し、しかもこうしたアセンブリを少なくとも一つ有する航空機を提供することである。
この目的を達成するため、本発明の対象は請求項1に記載の航空機用エンジンアセンブリである。
本発明によるエンジンアセンブリでは、ジェットエンジン(ターボジェット)によって生じる応力はエンジンマウントの全てによって専らファンケーシングで受けることになり、この結果、従来形態のように、ジェットエンジンの噴射ケーシングを、一つ以上の後部マウントによって、取り付けストラットに対して直接連結する必要がもはやなくなる。
ゆえに、エンジンマウントの独特の上記配置によって、撓みがジェットエンジンによって生じるスラスト応力によるものであろうと、あるいは航空機のさまざまな飛行局面で遭遇するかもしれない突風によるものであろうと、噴射ケーシングのレベルで直面するこの撓みが著しく低減される。
上述したとおり撓みが低減するので、回転するコンプレッサーおよびタービンブレードとエンジンの噴射ケーシングとの間の摩擦が著しく低減され、この結果、当該ブレードの磨耗による効率ロスが著しく改善される。
エンジンマウントをファンケーシング上に設けたという事実によって、それらを互いにかなりの程度離間させることができる。その間隔を大きくすることには、上記エンジンマウントの構造を著しく簡素化できるという利点がある。これは、所与の軸線に沿ったモーメントに関して、それが受ける必要のある応力は、従来の一般的な解決策(ここでは噴射ケーシングに配置されるエンジンマウントを互いに遠く離間させることができない)に見出されるものと比べて当然ながら低減されるという事実に起因する。
最後に、エンジンマウントおよび取り付けストラットは、有利なことには、ジェットエンジンの高温部から離間させて配置でき、これによって、当該構成要素に作用するであろう熱の影響を著しく低減できることを指摘しておく。
好ましくは、複数のエンジンマウントは、ジェットエンジンの前後方向軸線およびジェットエンジンの垂直方向によって規定される平面に関して対称配置された第1のエンジンマウントおよび第2のエンジンマウントと、当該平面と交差する第3のエンジンマウントとから構成される。
この形態では、第1、第2および第3のエンジンマウントがファンケーシングの環状周縁部に対して取り付けられ、これによって、それらが、有利なことには互いに極めて離間した位置をとることが可能となる構成とすることができる。
選択的に、第1および第2のエンジンマウントは、ジェットエンジンの前後方向軸線ならびに同ジェットエンジンの横方向(左右方向)によって規定される面と交差する。
やはり選択的様式では、第1および第2のエンジンマウントはそれぞれジェットエンジンの前後方向に沿ってかつジェットエンジンの垂直方向に沿って作用する応力を受けるよう構成され、かつ第3のエンジンマウントはジェットエンジンの前後方向に沿ってかつジェットエンジンの横方向に沿って作用する応力を受けるよう構成される。
好ましい様式では、エンジンアセンブリの取り付けストラットは、円形断面の実質的に円筒形の仮想面の一部を協同で画定するよう配置された複数のクレードルを備えた剛構造体を具備してなる。
ゆえに、設けられたクレードルそれぞれは、円形断面の実質的に円筒形の上記仮想面の周囲でそれが延在することを可能とする湾曲を有する。したがって、それらは協同で、有利なことには従来の一般的な解決策(ここでは取り付けストラットは、ジェットエンジンの噴射ケーシングに極めて近接して配置された、寸法の大きな中央枠体の形態を有していた)と比較して、ジェットエンジンのターボファンの環状ダクトから流出するバイパスエアの乱れに関して、ほとんど制約のない剛構造体のアセンブリを形成する。
実際、上記仮想面の直径をファンケーシングの円筒形外面の直径と実質的に等しくすることは可能であり、これによって必然的に、上記複数のクレードルによって形成された剛アセンブリは、実質的に、ファンケーシングの外面と同じライン内に、さらに大まかに言うと当該ケーシングの環状周縁部と同じライン内に配置される。当然のことながら、複数のクレードルを、円形断面でかつファンケーシングの直径に近似した直径の実質的に円筒形包絡面の一部分にたとえることができる、まさにこの場合には、上記複数のクレードルによって生じるバイパスエアの乱れは極めて僅かであるか、事実上、存在しない。
これによって、有利なことには、抵抗、ジェットエンジン出力、そして燃料消費に関する改善が可能となる。
参考までに、上記複数のクレードルは、概して、円形断面の実質的に円筒形包絡面の一部分にたとえることができるが、それは好ましくは半円形断面の実質的に円筒形包絡面の一部分の形態をとることに留意されたい(異なるクレードル間に配された空き空間によって「部分」の概念は明白に存在する)。当然ながら、この好ましい形態は、取り付けストラットの剛構造体へのジェットエンジンの容易な組み付けを確実なものとすることに完全に適合したものとなっている。
好ましくは、複数のクレードルは、上記仮想面の前後方向軸線上に実質的に中心が置かれた、少なくとも一つの環部分形状(環の一部分からなる形状)クレードルを具備してなり、この前後方向軸線はジェットエンジンの前後方向(長さ方向)軸線と並行であり、しかも選択的にジェットエンジンの前後方向軸線と一つになる。実例として言うと、こうした環部分形状クレードルに、上記エンジンマウントの全てを取り付けることができる。
さらに、取り付けストラットの剛構造体は、中央ねじれ枠体としても公知の中央枠体を具備してなることができ、これは、上記仮想面の前後方向軸線と平行に延在し、かつ個々の環部分形状クレードルと一体となっている。明らかに、上記クレードルによって付与される機械的強度によって、上記枠体を従来のそれよりも、主に厚みに関して小さな寸法とすることができる。これによって必然的に、上記中央枠体はまた、ターボファンの環状ダクトから流出するバイパスエアに極めて僅かな乱れしか引き起こさない。さらに、上記枠体とジェットエンジンの噴射ケーシングとの間には、もはや後部エンジンマウントが介在させられないという事実によって、したがって従来技術におけるように、上記枠体を上記ケーシングに可能な限り近接させて配置する必要がないという事実によって、中央枠体の厚みを小さなものとすることができることにもまた留意されたい。
好ましくは、複数のクレードルはさらに、上記中央枠体の両側にそれぞれ配置された、スラスト応力を受けるための二つの側方クレードルを具備してなり、この二つの側方クレードルのそれぞれは、一方では各環部分形状クレードルと、そして他方では中央枠体と一体となっている。
ジェットエンジンによって生じるスラスト応力は、有利なことには、取り付けストラットの剛構造体の一体部分を形成している構成要素によって受けることができる。ゆえに、従来公知の解決策のように、横方向連結ロッド型のスラスト応力を受けるための付加的機構を設ける必要はもはやない。
この点に関して、依然として上記スラスト応力を受けるために、複数のクレードルはさらに中央枠体の両側にそれぞれ配置されたスラスト応力を受けるための二つの補助側方クレードルを具備してなり、この二つの補助側方クレードルのそれぞれは、一方では少なくとも一つの環部分形状クレードルと、そして他方では中央枠体と一体化される構成とすることもできる。
さらに、複数のクレードルはまた、スラスト応力を受けるための側方クレードル用の二つの支持クレードルを具備してなることができ、この二つの支持クレードルはそれぞれ上記中央枠体の両側に配置され、かつそれぞれ一方では二つの上記側方クレードルの一つと、そして他方では上記中央枠体と一体となっている。有利なことには、この支持クレードルは、引張りに関して機能するよう配置され、そしてスラスト応力を受けるための側方クレードルの曲がりを阻止することを可能とする。
本発明のさらなる目的は、いま説明したようなエンジンアセンブリを少なくとも一つ具備してなる航空機である。
本発明の他の利点ならびに特徴は、以下の非限定的な説明から明らかとなるであろう。
添付図面を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明の好ましい実施形態による航空機用エンジンアセンブリ1が示されているが、このアセンブリ1は航空機(図示せず)の翼の真下に取り付けられることになる。
全体的に見て、エンジンアセンブリ1は、ジェットエンジン(ターボジェット)2、取り付けストラット4、ならびにこのストラット4の下方にジェットエンジン2を確実に取り付けるための複数のエンジンマウント6a,6b,8を具備してなる(図1ではマウント6bはマウント6aによって隠れている)。参考までに、アセンブリ1はナセル(図示せず)内に収容されることになり、しかも取り付けストラット4は、航空機の翼の下にこのアセンブリ1を確実に吊り下げることができるようにする他の一連のマウント(図示せず)を具備していることに注意されたい。
以下の説明を通して、慣例に従い、Xはジェットエンジン2の前後方向軸線5と平行な方向を、Yはジェットエンジン2を横切る方向を、そしてZは垂直すなわち高さ方向を意味すると考える(これら三つの方向は互いに直交する)。
他方、「前」および「後」との用語は、ジェットエンジン2によって加えられるスラストの結果として航空機が前進する方向と関連付けて解釈すべきであり、この方向は矢印7によって概略的に示す。
図1においては、取り付けストラット4の剛構造体10のみが示されていることがわかるであろう。上記ストラット4の図示していないその他の構成要素(たとえばシステムの隔離ならびに支持を確実なものとすると同時に空力フェアリングを支持する補助構造体)は、従来技術に見出されるものと同一または類似の一般的な構成要素であって当業者には公知である。したがって本明細書では詳しく説明しない。
他方、ジェットエンジン2は、その前部に、ターボファン環状ダクト14を画定している直径の大きなファンケーシング12を有し、しかも後部付近には、ジェットエンジンのコアを取り囲む直径の小さな噴射ケーシング16を具備する。ケーシング12および16は明らかに互いに一体である。
図1から分かるように、本発明の特徴は、エンジンマウント6a,6b,8(好ましくはこの三つが設けられる)が全て上記ファンケーシング12に対して取り付けられているという事実にある。
実際、ここで図2を参照すると、概略的に示す第1のマウント6aおよび第2のマウント6bは、前後方向軸線5およびZ方向によって既定される第1の平面(図示せず)に関して対称配置されていることが分かる。
さらに正確に言うと、概略的に示すように、マウント6a,6bはいずれも、ファンケーシング12の環状周縁部18に対して、そして好ましくは当該部分18の後部に取り付けられる。
その場合、第1および第2のマウント6a,6bは、当該マウント6a,6bのそれぞれがそれゆえ前後方向軸線5およびY方向によって規定される第2の平面と交差するよう、ファンケーシング12の円筒形外面38を有する環状周縁部18と直径方向に沿って向き合う構成とすることができる。
図2の矢印で概略的に示すように、第1および第2のエンジンマウント6a,6bのそれぞれは、X方向に沿ってかつZ方向に沿ってジェットエンジン2によって生じる応力を受けることができるよう、しかしながらY方向に沿って作用する応力は受けないよう構成されている。
このようにして、互いに広く離間した二つのマウント6a,6bは、X方向に沿って作用するモーメントと、Z方向に沿って作用するモーメントとを協同で確実に受ける。
やはり図2を参照すると、概略的に示すエンジンマウント8がまた、ファンケーシング12の環状周縁部18に対して、やはり好ましくは当該部分18の後部に取り付けられていることが分かる。
参考までに、マウント6a,6b,8はエンジンの構造部品(図示せず)を介して、ケーシング12の環状周縁部18に取り付けられているが、それは実際上、好ましくは環状周縁部18の後部に配置されていることを強調する。にもかかわらず、構造部品が配置されるエンジンを環状周縁部18上でさらに前方に置くことも可能であり、これは、マウント6a,6b,8がまた、やはりファンケーシング12の環状周縁部18上で、エンジンのさらに前方側に取り付けられることを意味する。
第3のマウント8に関して、これは、ファンケーシング12の最上部に、したがって環状周縁部18の最上部に配置されており、その結果、上述した第1の平面と仮想的に交差する。
図2の矢印で概略的に示すように、第3のエンジンマウント8は、X方向に沿ってかつY方向に沿ってジェットエンジン2によって生じる応力を受けることができるよう、しかしながらZ方向に沿って作用する応力は受けないよう構成されている。
このようにして上記第3のマウント8は、Y方向に沿って作用するモーメントを、二つのマウント6a,6bと協働で確実に受ける。
エンジンマウント6a,6b,8を図1および図2では概略的に示しているとしても、これらマウントは、たとえばシャックルおよびブラケットのアセンブリに関係するもののような、当業者には公知のいかなる形式にて形成されてもよいことに留意されたい。
上述したように、いま説明した構造に関連する主要な利点は、エンジンマウント6a,6b,8に関する噴射ケーシング16の完全な自由が、航空機のさまざまな飛行状況の間の当該ケーシングの撓みを、かなりの程度低減させ、そしてこれによって、噴射ケーシング16と擦れ合うコンプレッサーおよびタービンブレードによって引き起こされる磨耗が格段に低減される、という事実にある。
ここで図3を参照すると、エンジンアセンブリ1の取り付けストラット4を、より正確にはその剛構造体10の詳細を認識できる。
まず、剛構造体10は、上記第1の平面に関して、すなわちジェットエンジン2の前後方向軸線5とZ方向とで規定される垂直平面に関して、対称性を有するよう構成されている点を指摘する。
剛構造体10は中央枠体20を有するが、この枠体20は、構造体10の一端から他端へとX方向に、この方向と平行に延在している。参考までに言うと、枠体20は、平行なXZ平面内でX方向に沿って延在すると共にその一部に関して平行なYZ平面内に配置されたクロスリブ24を介して互いに接合された二つの側方桁材22のアセンブリから形成できる。
複数のクレードル30が剛構造体10を完全なものとするために設けられているが、この剛構造体10の中央枠体20は、この構造体10の上部の高さに配置されており、クレードルのそれぞれは、中央ねじれ枠体20と一体となっており、しかもY方向に沿って、その両側において突出している。
複数のクレードル30の特徴は、図3に示すように、それが、円形断面の実質的に円筒形の仮想面32の一部、ならびに中央枠体20と平行な前後方向軸線34を画定していることである。すなわち、複数のクレードル30を構成するクレードル26,28はそれぞれ、その全長にわたって、仮想面32の周りであってかつそれと接触状態で配置できるような適当な曲率を有する。したがって、概して、複数のクレードル30は、ジェットエンジン2の噴射ケーシング16の周りであってかつそれから離れて配置できる、円形断面の実質的に円筒形の包絡面/かごの一部を形成する。
複数のクレードル30のなかでも、まず、仮想面32の前後方向軸線34上に実質的に中心が置かれた環部分形状クレードル26のさらなる存在に気付くが、この仮想面は、好ましくはジェットエンジン(ターボプロップエンジン)2の前後方向軸線5と同じである。
クレードル26はそれゆえX方向に沿って間隔が置かれかつ平行なYZ平面内に配置されている。さらにそれらは、その中央で、そのそれぞれを横切る中央枠体20と一体となっている。さらに詳しく言うと、各環部分形状クレードル26は二つの側方桁材22を横切り、しかもたとえば溶接あるいは機械的組み立てによって、この二つの桁材に対して堅固に取り付けられている。
参考までに言うと、クレードル26はそれぞれ一体部材として形成されてもよく、あるいは、たとえば、互いに堅固に拘束された二つの同一の部材から形成されてさえよい。
図3に示す実施形態では、クレードル26の数は四つであり、しかも構造体10の後部に行くほど長さが減少する。実際、構造体10の最前部に配置されかつ中央枠体20の前端部と一体となったクレードル26は、結果的にその二つの端部が実質的に前後方向軸線34を通って延びるXY平面の高さに配置されたクレードル形状を有することに留意されたい(当該平面は上記第2の平面と同一である)。第2のクレードル26はその一部に関して、クレードルのそれよりも僅かに短い長さを有し、たとえばX方向で見て枠体20の中央部分のレベルに配置された最終クレードル26まで同様である。
環部分形状クレードル26と交差する中央枠体20の前部はクロスリブ24の組み込みを必ずしも必要としないが、これは、二つの側方桁材22がクレードル26の上部によって互いに接合されているからであることに留意されたい。
複数のクレードル30はさらに、スラスト応力を受けるための二つの側方クレードル28を具備してなる(斜視図であるため図3ではその一つだけを示す)。クレードル28は、ジェットエンジン2の前後方向の撓みを、さらに正確にはそのファンケーシング12の撓みを制限するという明確な目的のために、航空機のさまざまな飛行局面においてジェットエンジン2によって生じるスラスト応力を受けることができるよう効果的に配置されている。
クレードル28は中央枠体20のそれぞれの側に配置されており、しかもクレードル26に対して堅固に接合された前部および中央枠体20に対して堅固に結合された後部を有する。さらに詳しく言うと、二つのクレードル28のそれぞれは、最も前方のクレードル26の二つの端部のうちの一方と一体となった前端部を有し、しかも後方であってかつ上方に延在すると同時に他のクレードル26のそれぞれの二つの端部のうちの一方に対して堅固に結合されている。その後、その後端部は、枠体20の中央部の高さで、関連するクレードル28と同じ側に配置された側方桁材22と一つになっている。クレードル28の後端部と、関連する側方桁材22との間に形成された機械的結合部(この結合部はたとえば溶接または機械的組み付けによって得られる)を強化するために補強材36を付加してもよいことに留意されたい。
図4aは二つの最前部クレードル26間に位置する横断面P1に沿って取った断面図であり、そして図4bは最後部クレードル26の後方ではあるがクレードル28と中央枠体20との間の接合部の前に位置する横断面P2に沿って取った断面図である。
これらの図においては、実際上、複数のクレードル30は円形断面の実質的に円筒形の仮想面32の一部を画定しており、しかも複数のクレードル30は確かに、やはり図4cに関して説明するように、前後方向軸線34上に中心が置かれた半円形断面の実質的に円筒形の包絡面/かごの一部分を構成していることが分かる。
ターボファン環状ダクト14から流出するバイパスエアの乱れを可能な限り最小限に抑えるために、仮想円筒面32の直径は好ましくは、ファンケーシング12の環状部分18の円筒形外面38の直径と実質的に等しいことに留意されたい。さらに、図4aおよび図4bから分かるように、側方桁材22は、やはりそれがバイパスエアの流れを著しく乱さないよう、仮想面32によって画定される空間35内に極めて小さな距離だけ突出している。これは、特に、桁材22が仮想面32および外面38の直径に比べて極めて小さなZ方向に沿った高さを有するという事実によって説明される。さらに、空間35の内部に入り込んでいるのは桁材22の下側部分のみであり、他の部分は複数のクレードル30の上に位置している。
複数のクレードル30の好ましい形状を概略的に説明するために、図4cは、それぞれが、前後方向軸線34上に中心が置かれかつ仮想面32の上側半分を取り囲む、半円形断面の実質的に円筒形の包絡面/かご40の一部のみを形成していることを示している。ゆえに、この図4cでは、線影を付けて示す部分42は、完全な半円筒40を形成するための、複数のクレードル30の欠けている部分に対応する。さらに、この図によってまた、複数のクレードル30が実質的にファンケーシング12の環状周縁部18の後方に向う延長部を形成しているという事実を理解することが可能となる。
図5を参照すると、上記マウントは最前部クレードル26に対して容易に取り付けることができるので、取り付けストラット4の剛構造体10は、エンジンマウント6a,6b,8を支持するのに適した完全なものであることが分かるであろう。実際、第1および第2のマウント6a,6bは、半環状の最前部クレードル26の二つの端部に対してそれぞれ取り付けられており、一方、第3のマウント8は、中央枠体20の二つの側方桁材22間に配置された、当該クレードル26の上部と一体となっている。さらに、任意選択で中央枠体20が上面および底面付近にそれぞれ当該枠体20を閉塞する上側水平桁材および下側水平桁材(分かりやすくするため図示していない)を有する場合、第3のマウント8は中央枠体20のこの二つの水平桁材間に配置される。
実例として、いま説明した剛構造体10を構成している全ての構成要素は、たとえば、スチール、アルミニウム、チタニウムのような金属素材を用いて、あるいは複合素材(好ましくはカーボン)を用いてさえ形成することができる。さらに、複数のクレードル30のクレードルのそれぞれは、シート状金属材からなる湾曲帯材の形をとることができる。
図6および図7はそれぞれ、図3を参照して先に説明した剛構造体10の第1および第2の実施形態を示す。ゆえに、全ての図に関して、同じ参照数字が付された構成要素は、同一または類似の構成要素を意味する。
まず、第1の代替例を示す図6を参照すると、複数のクレードル130は先に説明した複数のクレードル30に対して変更されているが、このものは、円形断面の実質的に円筒形の仮想面32の一部を画定し、しかも好ましくは前後方向軸線34上に中心が置かれた、半円形断面の実質的に円筒形の包絡面/かごの一部を構成するよう依然として形成されていることに留意されたい。
複数のクレードル30に対する二つの変更点が存在する。というのは、剛構造体10の最後部に配置された環部分形状のクレードル26が除去されており、その一方で、クレードル28の役割と類似の役割を果たすよう設計された、スラスト応力を受けるための二つの補助側方クレードル142が付加されているからである。
クレードル142は中央枠体20の両側に配置されており、しかも最前クレードル26の二つの端部の一方に堅固に結合された前端部を有し、形成された機械的結合部は、たとえばこの前部クレードル26とクレードル28との間の取り付け具の直上に配置されている。さらに、スラスト応力を受けるための補助側方クレードル142は、その後端部が、枠体20の中央部の高さで、クレードル142と同じ側に配置された側方桁材22と一つになるよう取り付けられるまで、下方であってかつ上方に延在している。繰り返すが、補強材144を、クレードル142の後端部と、関係する側方桁材22との間に形成された機械的結合部を補強するために付加することが可能であり、たとえば、この結合部は、溶接によってあるいは機械的組み立てによって形成される。
さらに、スラスト応力を受けるための補助側方クレードル142は、他の二つの環部分形状(環の一部分をなす形状)クレードル26と、必ずしもこれらのクレードルに対して一体化されることなく交差していてもよいことに留意されたい。
第2の代替例を示す図7を参照すると、複数のクレードル230はいま説明した複数のクレードル130から変更されているが、このものは、円形断面の実質的に円筒形の仮想面32の一部を画定ししかも好ましくは前後方向軸線34上に中心が置かれた、半円形断面の実質的に円筒形の包絡面/かごの一部を構成するよう依然として形成されていることに留意されたい。
複数のクレードル130に対する二つの変更点が存在する。というのは、環部分形状(環の一部分をなす形状)前側クレードル26のみはそのままであるが、さらに、スラスト応力を受けるクレードル28のための二つの支持クレードル246が付加されているからである。
支持クレードル246は中央枠体20の両側に配置されており、しかも枠体20の前部に対して堅固に結合された前端部を有する。さらに支持クレードル246は、その後端部が、クレードル28の実質的に中央部の高さで、クレードル246と同じ側に配置されたスラスト応力を受けるクレードル28に取り付けられるまで後方であってかつ下方に延在している。
こうした構造によって、引っ張りに関して作用する支持クレードル246は、スラスト応力を受けるクレードル28が、航空機のさまざまな飛行段階の間に撓むのを阻止し、したがって剛構造体10の同じ側の二つのクレードル28およびクレードル142が著しく離間するのを阻止する。
剛構造体10の両側において、側方から見たとき、クレードル142および246は概ねX形構造となっていることに留意されたい。さらに支持クレードル246は、スラスト応力を受ける側方補助クレードル142と、必ずしもこのクレードルと一体化されることなく交差していてもよい。
図7から分かるように、二つのクレードル246の二つの前方端部を、たとえば溶接または機械的組み立てによって、それらがやはりそれぞれ接合される二つの側方桁材22同士の間で、互いに一体化することも可能である。当然ながら、本発明の範囲から逸脱することなく、二つのクレードル246を、単一部材として形成されかつ中央枠体20の両側において延在する単一の支持クレードルによって置き換えることも考えられるであろう。
最後に、図3、図6および図7から明らかであるように、ストラット4の第1および第2の実施形態の中央枠体20はまた、たとえば、クロスリブ24の配置ならびにその数に関して、いくつかの小変更を施すことができる。
図8aないし図8cには、いま説明した、すなわち第2の実施形態の剛構造体10に対してジェットエンジン(ターボジェット)2を組み付けるための作業のそれぞれ異なる連続したステップを示す。
まず、図8aに矢印で示すように、ジェットエンジン2をその前端部が下方に僅かに傾いた状態とし、たとえば一般的なリフトトラック(図示せず)を用いて、しっかりと保持された剛構造体10に向ってジェットエンジン2を上方に移動させる。
ジェットエンジン2を十分に上昇させ、それが、仮想面(この図では示していない)32によって規定される空間35内に入り込んだならば、前側クレードル26の端部とファンケーシング12の環状周縁部18との間でマウント6a,6bをそれぞれ適所に配置する。
続いては図8bに矢印で概略的に示すように、ジェットエンジン2を、そのファンケーシング12を上昇させることができるよう、第1および第2のマウント6a,6bを中心として回動させる。図8cには、その一部に関して、第3のエンジンマウント8を適所に配置できるよう、環状周縁部18が前側クレードル26に十分に接近した瞬間にジェットエンジン2の回動を停止させた状態を示す。
ここで図9を参照すると、本発明の他の好ましい実施形態による航空機用エンジンアセンブリ1が、極めて部分的にかつ簡素化された様式で示されているが、当該アセンブリ1は、いま説明したものと実質的に同一である。
先とは異なるこの好ましい実施形態の特徴は、最前部環部分形状クレードル26(図9には取り付けストラット4の残りの部分は示していない)が、ファンケーシング12の環状周縁部18の後部に形成された溝77内に配置されると共にこの溝77と協働する突出部75を有している、という事実にある。
溝77(たとえばV形溝)は、好ましくは、反スラスト機構の取り付けを確実なものとするために環状周縁部18に普通に形成された溝と一致する。この溝は、通常、半球形であって、マウント6aの位置(図示せず)とマウント6bの位置(図示せず)との間でケーシング12の上側部分全体に延在している。
ゆえに、エンジンがそうした反スラスト機構を備えていない場合、最前部のクレードル26の突出部75(これは好ましくは上記クレードルの長さ全体にわたって延在しており、しかも選択的にV形断面を有する)は、それによって簡単に溝77内に嵌め込むことができる。
このようにして、突出部75と溝77との協同作用によって、余剰的に、X方向に沿って作用する応力を確実に受けることが可能となる。この結果、マウント6a,6b,8は、有利なことには、もはやX方向に沿って作用する応力を確実に受け持つ必要がなくなる。
そうした構造では、エンジンアセンブリを取り付ける際、まず、別個のマウント6a,6b,8を組み付ける前に、環部分形状クレードル26の突出部75を、ファンケーシング12の環状周縁部18に配置された溝77内に位置させることが必要であることをさらに指摘しておく。
明らかに、当業者であれば、単に非限定的実施例として、いま説明した航空機用エンジンアセンブリ1に対して、さまざまな変更を施すことができる。この点に関して、特に、エンジンアセンブリ1として航空機の翼の下に吊り下げるのに適した形態を示したが、このアセンブリ1は、翼の上に搭載できるような別の形態とすることも可能であることは明らかである。
本発明の好ましい実施形態による、航空機用エンジンアセンブリの側面図である。 図1に示すアセンブリの概略斜視図であり、エンジンマウントがよりはっきりと分かるように取り付けストラットは取り外した状態である。 図1のエンジンアセンブリの取り付けストラットの拡大斜視図である。 図3の断面P1に沿って取った横断面図である。 図3の断面P2に沿って取った横断面図である。 図3の取り付けストラットを部分的に構成するために設けられた複数のクレードルの形状を説明するための斜視図である。 図3と類似の図であり、取り付けストラットに対して固定されたエンジンマウントが概略的に示されている。 図3と類似の図であり、取り付けストラットは第1の代替形態である。 図3と類似の図であり、取り付けストラットは第2の代替形態である。 図7に示す取り付けストラットへのジェットエンジン組み付け作業における一連の工程を示す図である。 図7に示す取り付けストラットへのジェットエンジン組み付け作業における一連の工程を示す図である。 図7に示す取り付けストラットへのジェットエンジン組み付け作業における一連の工程を示す図である。 本発明の他の好ましい実施形態による、航空機用エンジンアセンブリの一部側面図である。
符号の説明
1 航空機用エンジンアセンブリ
2 ジェットエンジン
4 取り付けストラット
5 前後方向軸線
6a,6b,8 エンジンマウント
10 剛構造体
12 ファンケーシング
14 ターボファン環状ダクト
16 噴射ケーシング
18 環状周縁部
20 中央枠体
22 側方桁材
24 クロスリブ
26,28,30 クレードル
32 仮想面
34 前後方向軸線
35 空間
36 補強材
38 円筒形外面
40 包絡面/かご
75 突出部
77 溝
130 クレードル
142 補助側方クレードル
144 補強材
230 クレードル
246 支持クレードル

Claims (17)

  1. 航空機用のエンジンアセンブリ(1)であって、
    ファンケーシング(12)を有するジェットエンジン(2)と、
    取り付けストラット(4)と、
    前記取り付けストラット(4)と前記ジェットエンジン(2)との間に介在させられた複数のエンジンマウント(6a,6b,8)と、を具備してなり、
    前記ストラット(4)への前記ジェットエンジン(2)の取り付けは専ら前記複数のエンジンマウント(6a,6b,8)を用いてなされており、
    前記エンジンマウント(6a,6b,8)のそれぞれは、前記ジェットエンジン(2)の前記ファンケーシング(12)に対して直接取り付けられていることを特徴とする航空機用エンジンアセンブリ(1)。
  2. 前記複数のエンジンマウント(6a,6b,8)は、
    前記ジェットエンジン(2)の前後方向軸線(5)と前記ジェットエンジンの垂直方向(Z)とによって規定される平面に関して対称に配置された第1のエンジンマウント(6a)および第2のエンジンマウント(6b)と、
    前記平面と交差する第3のエンジンマウント(8)と、からなることを特徴とする請求項1に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  3. 前記第1、第2および第3のエンジンマウント(6a,6b,8)は、前記ファンケーシング(12)の環状周縁部(18)に対して取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  4. 前記第1および第2のエンジンマウント(6a,6b)は、前記ジェットエンジン(2)の前記前後方向軸線(5)と前記ジェットエンジンの横方向(Y)とによって規定される平面と交差するようになっていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  5. 前記第1および第2のエンジンマウント(6a,6b)はそれぞれ、前記ジェットエンジン(2)の前後方向(X)に沿って、かつ前記ジェットエンジンの垂直方向(Z)に沿って作用する応力を受けるよう構成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  6. 前記第3のエンジンマウント(8)は、前記ジェットエンジン(2)の前後方向(X)に沿って、かつ前記ジェットエンジンの横方向(Y)に沿って作用する応力を受けるよう構成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  7. 前記取り付けストラット(4)は、円形断面の実質的に円筒形の仮想面(32)の一部を協同で画定するよう配置された複数のクレードル(30,130,230)を備える剛構造体(10)を具備してなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  8. 前記複数のクレードル(30,130,230)は、前記仮想面(32)の前後方向軸線(34)上に実質的に中心が置かれた、少なくとも一つの環部分形状のクレードル(26)を具備してなり、前記前後方向軸線(34)は前記ジェットエンジン(2)の前後方向(X)と平行であることを特徴とする請求項7に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  9. 前記取り付けストラット(4)の前記剛構造体(10)は、前記仮想面(32)の前記前後方向軸線(34)と平行に延在する中央枠体(20)を具備してなると共に、各環部分形状のクレードル(26)と一体となっていることを特徴とする請求項8に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  10. 前記複数のクレードル(30,130,230)は、前記中央枠体(20)の両側にそれぞれ配置された、スラスト応力を受けるための二つの側方クレードル(28)をさらに具備してなり、前記二つの側方クレードル(28)のそれぞれは、一方で、各環部分形状のクレードル(26)と、他方で、前記中央枠体(20)と一体となっていることを特徴とする請求項9に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  11. 前記複数のクレードル(130,230)は、前記中央枠体(20)の両側にそれぞれ配置された、スラスト応力を受けるための二つの補助側方クレードル(142)をさらに具備してなり、前記二つの補助側方クレードル(142)のそれぞれは、一方で、少なくとも一つの環部分形状のクレードル(26)と、他方で、前記中央枠体(20)と一体となっていることを特徴とする請求項10に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  12. 前記複数のクレードル(230)は、スラスト応力を受けるための側方クレードル(28)用の二つの支持クレードル(246)をさらに具備してなり、前記二つの支持クレードル(246)は、前記中央枠体(20)の両側にそれぞれ配置されてなると共に、そのそれぞれは、一方で、前記二つの側方クレードル(26)の一つと、他方で、前記中央枠体(20)と一体となっていることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  13. スラスト応力を受けるための前記二つの側方クレードル(28)のそれぞれは、環部分形状のクレードル(26)のそれぞれの一端と一体となっていることを特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれか1項に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  14. 少なくとも一つの環部分形状のクレードル(26)は半環状であることを特徴とする請求項8ないし請求項13のいずれか1項に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  15. 前記仮想面(32)の直径は、前記ジェットエンジン(2)の前記ファンケーシング(12)の円筒形外面(38)の直径と実質的に等しいことを特徴とする請求項7ないし請求項14のいずれか1項に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  16. 前記複数のクレードル(30,130,230)は、半円形断面の実質的に円筒形の包絡面(40)の一部分の形状を有することを特徴とする請求項7ないし請求項15のいずれか1項に記載の航空機用アセンブリ(1)。
  17. 請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の、少なくとも一つのエンジンアセンブリ(1)を具備してなることを特徴とする航空機。
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