JP4697681B2 - 前車輪駆動自転車と従動体が軸周り方向へ回転自在のまま回転駆動力を伝動する機構。 - Google Patents

前車輪駆動自転車と従動体が軸周り方向へ回転自在のまま回転駆動力を伝動する機構。 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、前車輪操舵部が軸周り方向に回転自在なまま前記クランクギヤに付与された回転駆動力を前車輪の回転駆動力として伝動し得るようになした前車輪駆動自転車と、当該前車輪駆動自転車に用いて好適な従動体が軸周り方向へ回転自在のまま回転駆動力を伝動する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、広く普及している自転車は、その殆どが前後車輪が同一の径で主フレームの下部のハンガーラック部に設けたクランクギアのペダルを回転させ、この駆動力を後車輪に伝動して前車輪を操舵するタイプのものである。自転車の発展途上においては前車輪を駆動するタイプの自転車も各種試作されたことがあるが、従来のものは操作上、性能上、あるいは安全性の面から問題があるため、一般向きとしては淘汰され、ファッション性特を持たせたオーディナリータイプの自転車、幼児用の三輪車、補助輪付き一輪車、曲芸用自転車など特殊な用途にだけ使用されている。
【0003】
また、前車輪駆動タイプの一般用自転車である場合の従来例としては、特開平9‐104385号公報がある。それは、「自転車の動力伝達機構をフレーム側の一次駆動と、前車輪ホーク側の二次駆動に分けて、その二つを自在軸継手を介して接続し、ハンドル側の前車輪を駆動する自転車。」である。同公報に開示されている自在軸継手については具体的な詳細説明がなく、実施例の図2に、自在軸継手取付部の詳細図が示されている。しかるに当該自在継手は、ごく一般的なもので、ハンドル側の前車輪を駆動することが出来るが、当該前車輪をハンドル操作により水平方向への回動出来る角度に制限があるうえ、クランク側の回転駆動力をハンドル側の回転駆動力に伝動する際、ハンドル操作により自在軸継手の角度が頻繁に変化すると、角度により回転駆動力の伝動が円滑ではなくなり、自転車の操作性や乗り心地が良いものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前車輪駆動自転車が、前車輪部に駆動ペダルを設ける方式である場合、ハンドルの操舵と駆動ペダルを踏み回転されることが干渉しあって、当該ペダルを駆動しながらハンドルを操作して大きな操舵角を与えることが困難になる。又、駆動する足の場所が前車輪付近に限定されるため、全体の重量配分が悪くなり前傾転倒しやすくなる欠点がある。
【0005】
前車輪駆動自転車が、引用公報(特開平9‐104385号公報)のように駆動ペダルをフレーム側に設ける方式である場合には、フレーム側にあるペダルの駆動力をハンドル操舵のために水平方向へ回動自在にする必要のある前車輪側に伝達せねばならず、駆動と操舵機構の両立が困難である。つまり、ペダル駆動が良好となるが、前車輪に十分な操舵角を与えることが出来ないうえ、駆動継手によっては、駆動力が操舵に悪影響を与えることがしばしば起こる。
【0006】
本願発明は、上記のような前車輪駆動自転車の技術的課題を解決せんとするもので、新たに従動体が軸周り方向へ回転自在のまま回転駆動力を伝動する機構を開発し、この新しい回転駆動力伝動機構を利用することにより、操舵角に悪影響をあたえることなく、フレーム側の駆動力を前車輪に伝動し、限界の無い円滑なハンドルの操舵性と、効率的な伝動性能をもった、乗り心地の良い前車輪駆動自転車を具現化せんとしたものである。
【0007】
又本発明者は、前車輪駆動自転車に用いて好適な、従動体が軸周り方向へ回転自在のまま駆動力を伝動する機構を開発し具現化せんとしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記技術的課題を解決するため、以下に示すような手段を構成することとした。
【0009】
特許を受けようとする第1発明は、自転車の主フレームの下部に設けたハンガーラック部に、駆動力を付与し得るクランクギヤを設け、当該主フレームの前部に設けたヘッドラックには、ハンドルと連結したフロントホークを介して前車輪を装着してなる前車輪操舵部が、その軸周り方向に回転自在なるように装着するとともに、当該主フレームの前部に設けたヘッドラックに操舵回転型駆動力伝動機構を設け、当該操舵回転型駆動力伝動機構と前記クランクギヤとを第1伝動チェーンで連結するとともに、前記前車輪の回転軸にフリーホイールを設け、当該フリーホイールと前記操舵回転型駆動力伝動機構とを第2伝動チェーンで連結して、クランクギヤに付与された回転駆動力を、前記第1伝動チェーン、前記操舵回転型駆動力伝動機構、第2伝動チェーンを順次介して伝達し、前車輪操舵部が軸周り方向に回転自在なまま前記クランクギヤに付与された回転駆動力を前車輪の回転駆動力として伝動し得るようになした自転車において
前記操舵回転型駆動力伝動機構は、駆動体である前記クランクギヤから伝動された前記駆動力伝動ギヤの回転駆動力を駆動力分割伝動ギヤと2個の分割ギヤとクランクと遊星歯車機構とを組み合わせて分割された2個の直線方向への往復運動へ変換するようになし、これを従動体である前車輪操舵部が軸周り方向へ回転自在のまま、当該前車輪操舵部のハンドルポストに設けた2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動に変換し、その2本の従動用レバー先端部で且つ従動体である前車輪操舵部のホーク肩部において、遊星歯車機構とクランクと2個の分割ギヤと駆動力合成伝動ギヤと組み合わせて2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元し、これを前車輪の回転駆動力として利用し得るようにしたことを特徴とする前車輪駆動自転車である。
【0010】
当該第1発明は、前車輪駆動自転車の特許である。前記操舵回転型駆動力伝動機構は、本発明者が開発した従動体が軸周り方向へ回転自在のまま駆動力を伝動する機構(第発明・第発明)を用いて従動体をハンドルと連結した前車輪操舵部体となし、当該前車輪操舵部が軸周り方向に回転自在なまま前記クランクギヤに付与された回転駆動力を前車輪の回転駆動力として伝動し得るようになした前車輪駆動自転車を具現化したものである。
【0011】
当該発明の特徴である前記操舵回転型駆動力伝動機構は、駆動体である前記クランクギヤから伝動された前記駆動力伝動ギヤの回転駆動力を駆動力分割伝動ギヤと2個の分割ギヤとクランクと遊星歯車機構とを組み合わせて分割された2個の直線方向への往復運動へ変換するようになし、これを従動体である前車輪操舵部が軸周り方向へ回転自在のまま、当該前車輪操舵部のハンドルポストに設けた2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動に変換し、その2本の従動用レバー先端部で且つ従動体である前車輪操舵部のホーク肩部において、遊星歯車機構とクランクと2個の分割ギヤと駆動力合成伝動ギヤと組み合わせて2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元し、これを前車輪の回転駆動力として利用し得るようにしたことを特徴とする前車輪駆動自転車である。
【0012】
以上のように本発明は、操舵回転型駆動力伝動機構の構成を具体的に特定した点を特徴とする前車輪駆動自転車である。前車輪操舵部が軸周り方向へ回転自在のまま、回転駆動力を2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動に変換し、それを従動用レバー先端部で且つホーク肩部において、駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元し、これを前車輪の回転駆動力として利用した前車輪駆動自転車である。
【0013】
特許を受けようとする第発明は、操舵回転型駆動力伝動機構が、ヘッドラックに設けた駆動力分割伝動ギヤと2個の分割ギヤとクランクと遊星歯車機構とを組み合わせてなる回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構に、ころがり軸受け又はすべり軸受けを介して前車輪操舵部のハンドルポストに設けた2本の従動用レバーと連結し、駆動力分割伝動ギヤに付与された回転駆動力を前車輪操舵部が軸周り方向への回転自在のまま2本の従動用レバーの軸線方向への往復運動として伝動されるようになし、当該2本の従動用レバーの先端部には、夫々に前車輪操舵部のホーク肩部に設けた遊星歯車機構とクランクと分割ギヤと駆動力合成伝動ギヤとからなる往復運動を回転運動に合成変換する機構と連結構成して、2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を合成して前記駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元するように構成し、駆動体である前記クランクギヤに付与された駆動力が伝動される前記駆動力伝動ギヤの回転駆動力を、往復運動へ変換する機構により2分割した直線方向への往復運動へ変換し、従動体である前車輪操舵部が軸周り方向へ回転自在のまま、当該前車輪操舵部のハンドルポストに設けた2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動に変換し、その2本の従動用レバー先端部で且つ従動体である前車輪操舵部のホーク肩部において、2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を合成して前記駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元し、これを前車輪の回転駆動力として利用し得るようにしたことを特徴とする第1発明に記載する前車輪駆動自転車である。
【0014】
特許を受けようとする第発明は、駆動体に設けた駆動力分割伝動ギヤと2個の分割ギヤとクランクと遊星歯車機構とを組み合わせてなる回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構と、ころがり軸受け又はすべり軸受けを介して従動体に設けた2本の従動用レバーと連結し、駆動力分割伝動ギヤに付与された回転駆動力を軸周り方向への回転自在のまま2本の従動用レバーの軸線方向への往復運動として伝動されるようになした2個の直線方向への往復運動を伝動する機構と、当該2本の従動用レバーの先端部には、夫々に従動体に設けた遊星歯車機構とクランクと分割ギヤと駆動力合成伝動ギヤとが組み合わされ往復運動を回転運動に合成変換する機構とを連結構成して、2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を合成して前記駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元するように構成したことを特徴とする従動体が軸周り方向へ回転自在のまま駆動力を伝動する機構である。
【0015】
当該第発明は、従動体が軸周り方向へ回転自在のまま駆動力を伝動する機構である。前車輪操舵部が軸周り方向へ回転自在のまま、回転駆動力を2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動に変換し、それをホーク肩部において、駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元し、これを前車輪の回転駆動力として利用する前車輪駆動自転車やロボット腕など種々に装置に用いて好適である。
【0016】
特許を受けようとする第発明は、駆動体であるヘッドラックに設けた駆動力分割伝動ギヤと、これに歯合する2個の分割ギヤと、当該分割ギヤの回転軸には一側にクランクピンの突出形成したクランクを軸装し、当該クランクピンには固定内歯歯車に歯合しながらその内周を回転する遊星小歯車とが組み合わされたもので、当該遊星小歯車は、その外周が当該固定内歯歯車の1/2で、且つ当該遊星小歯車の中心軸が前記クランクピンに枢支連結されており、更に当該遊星小歯車の他側面には歯車ピンを突出形成しておき、当該遊星小歯車の回転に伴って突設した歯車ピンが上下方向へ直線往復運動するように構成してなる内転自在の直線往復運動機構を、2組位相をずらして構成装着し、回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構となし、軸周り方向Cへ回転自在な従動体には、ころがり軸受け又はすべり軸受けを介して2本の従動用レバーと連結し、駆動力分割伝動ギヤに付与された回転駆動力を軸周り方向への回転自在のまま2本の従動用レバーの軸線方向への往復運動として伝動されるようになした2個の直線方向への往復運動を伝動する機構18と、当該2本の従動用レバーの先端部には、前記夫々に従動体に設けた遊星歯車機構とクランクと分割ギヤと駆動力合成伝動ギヤとが組み合わされ往復運動を回転運動に合成変換する機構とを連結構成して、その位相をずらして上下動する2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を前記駆動力合成伝動ギヤの回転運動に合成復元するように構成したことを特徴とする従動体が軸周り方向へ回転自在のまま回転駆動力を伝動する機構である。
【0017】
【実施例】
以下本発明を図示実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る前車輪駆動自転車の全体構成を示す側面図であり、図2は、本発明に係る前車輪駆動自転車の要部である操舵回転型駆動力伝動機構を示す斜視図であり、図3は、当該操舵回転型駆動力伝動機構の組み立て構造を示す縦断面図であり、図4は、同操舵回転型駆動力伝動機構を構成する部品を展開した状態の斜視図であり、図5は、操舵回転型駆動力伝動機構の図3に示すA‐A線断面図であるとともに、当該回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構の横断平面図である。また、図6は、2個の直線方向への往復運動を伝動する機構を示す透視斜視図であり、図7は、同操舵回転型駆動力伝動機構の図3に示すB‐B線断面図であるとともに、往復運動を回転運動に合成変換する機構の横断平面図である。また、図8は、1個の駆動力分割伝動ギヤに同時に噛合する2個の分割ギヤからなり回転駆動力の位相を分割する回転位相分割部の構成を示す概略説明図であり、図9は、操舵回転型駆動力伝動機構13の基本構成を示す概略説明図である。
【0018】
本発明は、図1に示すように、主フレーム1の立パイプ2の上部にシート3を装着し、当該主フレーム1の下部に設けたハンガーラック部4に、駆動力を付与し得るクランクギヤ5を設け、当該主フレーム1の後部に設けたバックホーク6に後車輪7を装着し、当該主フレーム1の前部に設けたヘッドラック8に、ハンドル9と連結したフロントホーク10を介して前車輪11を装着してなる前車輪操舵部12が、その軸周り方向Cに回転自在なるように装着されてなる自転車を、ハンドル操作により前記前車輪操舵部12が軸周り方向Cに回転自在なまま、前記クランクギヤ5に付与された回転駆動力を前車輪11の回転駆動力として伝動し得るような前車輪駆動自転車にしたものである。その特徴は、主フレーム1の前部に設けたヘッドラック8に、操舵回転型駆動力伝動機構13を設けたものである。当該操舵回転型駆動力伝動機構13とクランクギヤ5とを駆動力伝動ギヤ13aを介して第1伝動チェーン14で連結するとともに、前記前車輪11の回転軸にフリーホイール15を設け、当該フリーホイール15と前記操舵回転型駆動力伝動機構13とを第2伝動チェーン16で連結して、クランクギヤ5に付与された回転駆動力を、前記第1伝動チェーン14、前記操舵回転型駆動力伝動機構13、第2伝動チェーン16を順次介して伝達し、前車輪操舵部12が軸周り方向Cに回転自在なまま前記クランクギヤ5に付与された回転駆動力を前車輪11の回転駆動力として伝動し得るように構成した前車輪駆動自転車である。
【0019】
当該操舵回転型駆動力伝動機構13は、本発明者が先に開発した従動体が軸周り方向へ回転自在のまま駆動力を伝動する機構(特願平11‐255766号)の原理を応用して前車輪駆動自転車の回転駆動力の伝動機構となるよう開発したものである。即ち従動体をハンドル9と連結した前車輪操舵部12となし、当該前車輪操舵部12が軸周り方向Cに回転自在なまま前記クランクギヤ5に付与された回転駆動力を前車輪11の回転駆動力として伝動し得るようになしたものである。
【0020】
当該操舵回転型駆動力伝動機構13は、図2、図9に示すように自転車の主フレーム1の前部に設けたヘッドラック8に装着するものとなし、その基本的構成は、図3,図4,図8,図9に示すように、回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構17と、2個の直線方向への往復運動を伝動する機構18と、2個の往復運動を回転駆動力に合成変換し復元する機構19とからなる。
【0021】
当該操舵回転型駆動力伝動機構13の具体的構成を更に詳細に説明すると、図3、図4に示すように、前記回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構17は、前記ヘッドラック8に設けた駆動力分割伝動ギヤ20と2個の分割ギヤ21a,21bとからなる回転位相分割部と、クランク22a,22bと遊星歯車機構23a,23bとからなる内転サイクロイド直線運動部とが組み合わされた構成が、前記ヘッドラック8の左右に一対配設されている。図5は、当該回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構17の横断平面図である。
【0022】
これら図3、図4、図5に基づき詳細に説明する。まず、当該回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構17は、1個の駆動力分割伝動ギヤ20に同時に噛合する2個の分割ギヤ21a,21bからなり回転駆動力の位相を分割する回転位相分割部17aと、前記分割ギヤ21a,21bの中心軸に軸着された円板状のクランク22a,22bと、当該クランク22a,22bのクランクピン26a,26bを回転中心軸として軸着された遊星歯車23a‐1,23b‐1が2倍の径の固定内歯車23a‐2,23b‐2に噛合されるとともに、当該遊星歯車23a‐1,23b‐1の外周部他側面に歯車ピン27a,27bが突設されている遊星歯車機構23a,23bとから構成されている内転サイクロイド直線運動部17bとからなる。当該内転サイクロイド直線運動は、遊星歯車の径と固定内歯車の径とが1:2であること、遊星歯車の回転中心軸が回転自在なクランクのクランクピンとなって枢支されていること、遊星歯車の他側面の歯部に歯車ピンが突設されていること、という条件を具備するように遊星歯車機構とクランク装置とを組み合わせることにより起こるもので、クランクの回転運動を安定した歯車ピンの直線方向への往復運動へ変換することが出来る機構の動きである。この原理を応用した装置としては、例えば特開平9‐119301号公報がある。尚、図中28a,28bは、前記ヘッドラック8に固着した前記回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構17を内装し保護するための保護カバーである。
【0023】
次に、2個の直線方向への往復運動を伝動する機構18は、2本の従動用レバー18a,18bと、その上部に装着されたころがり軸受け又はすべり軸受けからなる回転自在軸受け24a,24bとからなり、当該回転自在軸受け24a,24bの外側軸受け24a‐1,24b‐1には歯車ピン27a,27aが連結されており、内側軸受け24a‐2,24b‐2は従動用レバー18a,18bと連結されており、これらは前車輪操舵部12のヘッドラック8とハンドルポスト25に穿設された長溝8a,25aを介して上下動自在なるように内装されている。尚、図6は、当該2個の直線方向への往復運動を伝動する機構18の構成を示す斜視図である。すなわち当該2本の従動用レバー18a,18bの基端部には回転自在軸受け24a,24bを介して分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構17と連結されており、前記2本の従動用レバー18a,18bの位相の異なる上下方向への往復運動を伝動する。このような当該2本の従動用レバー18a,18bの先端部には、夫々に前記往復運動を回転運動に合成変換する機構19が装着されている。
【0024】
更に、当該往復運動を回転運動に合成変換する機構19は、図2、図3、図4に示すように、夫々に前車輪操舵部12のホーク肩部10aに設けた2組の遊星歯車機構30a,30bとクランク31a,31bと、分割ギヤ32a,32bと駆動力合成伝動ギヤ33a,33bとからなり、これらの部材が連結構成されている。図7は、往復運動を回転運動に合成変換する機構19の横断平面図である。これを更に詳細に説明すると、遊星歯車機構30a,30bは、遊星歯車30a‐1,30b‐1が2倍の径の固定内歯車30a‐2,30b‐2に噛合されるとともに、当該遊星歯車30a‐1,30b‐1の外周部他側面に歯車ピン34a,34bが突設構成されている。尚、図中35は、ハンドルポスト25の下端に固定された合成変換機構保護カバ‐であり、36は、第2伝動チェーン16と噛合して復元した回転駆動力を伝動するスプロケットギヤである。位相の異なる上下往復運動を行う2本の従動用レバー18a,18bと連結伝動されている歯車ピン34a,34bの上下往復運動を、遊星歯車機構30a,30b、クランク31a,31b、分割ギヤ32a,32bと順次伝達されることにより分割ギヤ32a,32bの回転力に変換される。これが、駆動力合成伝動ギヤ33a,33bと噛合されて回転駆動力として復元される。
【0025】
叙上のように当該操舵回転型駆動力伝動機構13は、駆動体である前記クランクギヤ5から伝動された前記駆動力伝動ギヤ13aを介しての回転駆動力を駆動力分割伝動ギヤ20と2個の分割ギヤ21a,21bとクランク22a,22bと遊星歯車機構23a,23bとを組み合わせてなる回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構17により分割された2個の直線方向への往復運動へ変換するようになし、これを2個の直線方向への往復運動を伝動する機構18により従動体である前車輪操舵部が軸周り方向へ回転自在のまま、2本の従動用レバーが位相の異なる直線状の往復運動に変換し、更にその2本の従動用レバー先端部で且つ従動体である前車輪操舵部のホーク肩部に設けた前記往復運動を回転運動に合成変換する機構19により、2本の従動用レバーによる分割された直線状の上下往復運動を駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元し、これを前車輪の回転駆動力として利用し得るように作用するのである。このような作用をなす操舵回転型駆動力伝動機構13が開発されることにより、初めて実用性のある前車輪駆動自転車を具現化できることとなったのである。
【0026】
前記操舵回転型駆動力伝動機構13は、前述したような前車輪駆動自転車を具現化できるだけでなく、そのまま従動体が軸周り方向へ回転自在のまま駆動力を伝動する機構としてロボット腕や、彫刻や掘削装置などさまざまな装置に応用できる可能性がある。従って、これを本件第4発明として、駆動体(ヘッドラック8)に固着した駆動力伝動ギヤ13aに設けた駆動力分割伝動ギヤ20a,20bと、2個の分割ギヤ21a,21bと、クランク22a,22bと遊星歯車機構23a,23bとを組み合わせてなる回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構17に、ころがり軸受け又はすべり軸受けを介して従動体であるハンドルポスト25に設けた2本の従動用レバー18a,18bと連結し、駆動力分割伝動ギヤ20a,20bに付与された回転駆動力を軸周り方向へ回転自在のまま2本の従動用レバー18a,18bの軸線方向への往復運動として伝動される2個の直線方向への往復運動を伝動する機構18と、当該2本の従動用レバー18a,18bの先端部には、夫々に従動体に設けた遊星歯車機構30a,30bとクランク31a,31bと分割ギヤ32a,32bと駆動力合成伝動ギヤ33a,33bとが組み合わされ往復運動を回転運動に合成変換する機構19とを連結構成して、2本の従動用レバー18a,18bによる分割された直線状の往復運動を合成して前記駆動力合成伝動ギヤ33a,33bの回転駆動力に復元するように構成した従動体が軸周り方向へ回転自在のまま駆動力を伝動する機構として、技術認識したものである。
【0027】
これを更に具体的な実施態様例として、図3,図4,図5,図6,図7に基ずいて説明する。駆動体であるヘッドラック8に設けた駆動力分割伝動ギヤ20a,20bと、これに歯合する2個の分割ギヤ21a,21bと、当該分割ギヤ21a,21bの回転軸には1側にクランクピン26a,26bの突出形成したクランク22a,22bを軸装し、当該クランクピン26a,26bには固定内歯歯車23a‐2,23b‐2に歯合しながらその内周を回転する遊星歯車23a‐1,23b‐1とが組み合わされたもので、当該遊星歯車23a‐1,23b‐1は、その外周が当該固定内歯歯車23a‐2,23b‐2の1/2で、且つ当該遊星歯車23a‐1,23b‐1の中心軸が前記クランクピン26a,26bに枢支連結されており、更に当該遊星歯車23a‐1,23b‐1の他側面には歯車ピン27a,27bを突出形成しておき、当該遊星歯車23a‐1,23b‐1の回転に伴って突設した歯車ピン27a,27bが上下方向へ位相をすらして直線往復運動するように構成してなる内転自在な直線往復運動機構を、左右対称に構成装着し、回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換するようになし、軸周り方向Cへ回転自在な従動体(ハンドルポスト25)には、ころがり軸受け又はすべり軸受けなどの回転自在軸受け24a,24bを介して2本の従動用レバー18a,18bと連結し、駆動力分割伝動ギヤ20a,20bに付与された回転駆動力を軸周り方向Cへの回転自在のまま2本の従動用レバー18a,18bの軸線方向への往復運動として伝動されるようになした2個の直線方向への往復運動を伝動する機構18と、当該2本の従動用レバー18a,18bの先端部には、前記夫々に従動体(ハンドルポスト25)に設けた遊星歯車機構30a,30bとクランク31a,31bと分割ギヤ32a,32bと駆動力合成伝動ギヤ33a,33bとが組み合わされ往復運動を回転運動に合成変換する機構19とを連結構成して、その位相をずらして上下動する2本の従動用レバー18a,18bによる分割された直線状の往復運動を前記駆動力合成伝動ギヤ33a,33bの回転運動に合成復元するように構成したことを特徴とする従動体が軸周り方向へ回転自在のまま回転駆動力を伝動する機構である。尚、図3の中の29は、ヘッドラック8に対しハンドルポスト25が軸周り方向へ回転自在に装着するためのハンドルポスト軸受けである。
【0028】
【効果】
本件第1発明乃至第発明は、発明者が開発した従動体が軸周り方向へ回転自在のまま回転駆動力を伝動する機構を応用して前車輪駆動自転車用の実用的な操舵回転型駆動力伝動機構を開発し、これを用いて前車輪操舵部が軸周り方向に回転自在なまま前記クランクギヤに付与された回転駆動力を前車輪の回転駆動力として伝動し得るようになした前車輪駆動自転車を具現化したものである。
【0029】
このように前車輪操舵の場合には、駆動輪と、操舵輪が同一になるため、操舵角が90度以上の角度でも舵の方向に自転車を動かすことができる。特に本発明では、機構的に操舵角が180度前後の角度にすれば、駆動輪を逆回転しなくても自転車を後進させることができる
【0030】
また、本件第1発明乃至第発明は、後車輪に駆動機構を必要としないので、車輪の配置の自由度が増す。たとえば、複数の後車輪を設けることができたり、複数の後車輪に作動装置などを設けることができたり、極端に小さい後車輪とすることができたり、後車輪部分を分離形式とすることができ、後車輪部をリヤカ‐、台車など荷役車両と代用することができたり、他の車椅子などに連結して牽引する機構として応用したりするなど、種々のレイアウトができる。
【0031】
本件第発明発明は、当該前車輪駆動自転車用に開発された操舵回転型駆動力伝動機構の部分を、前車輪駆動自転車用以外の用途の各種装置に用いることが出来る、一般的な従動体が軸周り方向へ回転自在のまま回転駆動力を伝動する機構を具現化したものである。回転駆動力を位相の異なるように分割された直線状の往復運動に変換して離れた場所に伝動し、その先で再び回転駆動力に変換復元する伝動機構でありながら、伝動方向と直交する周回方向への回転はフリーな状態を維持できるようにした伝動機構である。このような周回方向への回転をフリーにした回転駆動力の伝動機構は、従来より難しく、その方法は限られていたが、本発明は、これを従来にない構成にて実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る前車輪駆動自転車の全体構成を示す側面図である。
【図2】本発明に係る前車輪駆動自転車の要部である操舵回転型駆動力伝動機構を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る当該操舵回転型駆動力伝動機構の組み立て構造を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る同操舵回転型駆動力伝動機構を構成する部品を展開した状態の斜視図である。
【図5】操舵回転型駆動力伝動機構の図3に示すA‐A線断面図であるとともに、当該回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構の横断平面図である。
【図6】2個の直線方向への往復運動を伝動する機構を示す透視斜視図である。
【図7】同操舵回転型駆動力伝動機構の図3に示すB‐B線断面図であるとともに、往復運動を回転運動に合成変換する機構の横断平面図である
【図8】1個の駆動力分割伝動ギヤに同時に噛合する2個の分割ギヤからなり回転駆動力の位相を分割する回転位相分割部の構成を示す概略説明図である。
【図9】操舵回転型駆動力伝動機構13の基本構成を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1…主フレーム
2…立パイプ
3…シート
4…ハンガーラック部
5…クランクギヤ
6…バックホーク
7…後車輪
8…ヘッドラック
8a…長溝
9…ハンドル
10…フロントホーク
10a…ホーク肩部
11…前車輪
12…前車輪操舵部
13…操舵回転型駆動力伝動機構
14…第1伝動チェーン
15…フリーホイール
16…第2伝動チェーン
17…回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構
17a…回転位相分割部
17b…内転サイクロイド直線運動部
18…2個の直線方向への往復運動を伝動する機構
18a…従動用レバー
18b…従動用レバー
19…往復運動を回転運動に合成変換する機構
20a…駆動力分割伝動ギヤ
20b…駆動力分割伝動ギヤ
21a…分割ギヤ
21b…分割ギヤ
22a…クランク
22b…クランク
23a…遊星歯車機構
23b…遊星歯車機構
23a‐1…遊星歯車
23b‐1…遊星歯車
23a‐2…固定内歯車
23b‐2…固定内歯車
24a…回転自在軸受け
24b…回転自在軸受け
24a‐1…外側軸受け
24b‐1…外側軸受け
24a‐2…内側軸受け
24b‐2…内側軸受け
25…ハンドルポスト
25a…長溝
26a…クランクピン
26b…クランクピン
27a…歯車ピン
27b…歯車ピン
28a…保護カバ‐
28b…保護カバ‐
29…ハンドルポスト軸受け
30a…遊星歯車機構
30b…遊星歯車機構
30a‐1…遊星歯車
30b‐1…遊星歯車
30a‐2…固定内歯車
30b‐2…固定内歯車
31a…クランク
31b…クランク
32a…分割ギヤ
32b…分割ギヤ
33a…駆動力合成伝動ギヤ
33b…駆動力合成伝動ギヤ
34a…歯車ピン
34b…歯車ピン
35…合成変換機構保護カバ‐
36…スプロケットギヤ
C…軸周り方向

Claims (4)

  1. 自転車の主フレームの下部に設けたハンガーラック部に、駆動力を付与し得るクランクギヤを設け、当該主フレームの前部に設けたヘッドラックには、ハンドルと連結したフロントホークを介して前車輪を装着してなる前車輪操舵部が、その軸周り方向に回転自在なるように装着するとともに、当該主フレームの前部に設けたヘッドラックに操舵回転型駆動力伝動機構を設け、当該操舵回転型駆動力伝動機構と前記クランクギヤとを第1伝動チェーンで連結するとともに、前記前車輪の回転軸にフリーホイールを設け、当該フリーホイールと前記操舵回転型駆動力伝動機構とを第2伝動チェーンで連結して、クランクギヤに付与された回転駆動力を、前記第1伝動チェーン、前記操舵回転型駆動力伝動機構、第2伝動チェーンを順次介して伝達し、前車輪操舵部が軸周り方向に回転自在なまま前記クランクギヤに付与された回転駆動力を前車輪の回転駆動力として伝動し得るようになした自転車において
    前記操舵回転型駆動力伝動機構は、駆動体である前記クランクギヤから伝動された前記駆動力伝動ギヤの回転駆動力を駆動力分割伝動ギヤと2個の分割ギヤとクランクと遊星歯車機構とを組み合わせて分割された2個の直線方向への往復運動へ変換するようになし、これを従動体である前車輪操舵部が軸周り方向へ回転自在のまま、当該前車輪操舵部のハンドルポストに設けた2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動に変換し、その2本の従動用レバー先端部で且つ従動体である前車輪操舵部のホーク肩部において、遊星歯車機構とクランクと2個の分割ギヤと駆動力合成伝動ギヤと組み合わせて2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元し、これを前車輪の回転駆動力として利用し得るようにしたことを特徴とする前車輪駆動自転車。
  2. 前記操舵回転型駆動力伝動機構は、ヘッドラックに設けた駆動力分割伝動ギヤと2個の分割ギヤとクランクと遊星歯車機構とを組み合わせてなる回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構に、ころがり軸受け又はすべり軸受けを介して前車輪操舵部のハンドルポストに設けた2本の従動用レバーと連結し、駆動力分割伝動ギヤに付与された回転駆動力を前車輪操舵部が軸周り方向への回転自在のまま2本の従動用レバーの軸線方向への往復運動として伝動されるようになし、当該2本の従動用レバーの先端部には、夫々に前車輪操舵部のホーク肩部に設けた遊星歯車機構とクランクと分割ギヤと駆動力合成伝動ギヤとからなる往復運動を回転運動に合成変換する機構と連結構成して、2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を合成して前記駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元するように構成し、
    駆動体である前記クランクギヤに付与された駆動力が伝動される前記駆動力伝動ギヤの回転駆動力を、往復運動へ変換する機構により2分割した直線方向への往復運動へ変換し、
    従動体である前車輪操舵部が軸周り方向へ回転自在のまま、当該前車輪操舵部のハンドルポストに設けた2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動に変換し、
    その2本の従動用レバー先端部で且つ従動体である前車輪操舵部のホーク肩部において、2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を合成して前記駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元し、これを前車輪の回転駆動力として利用し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載する前車輪駆動自転車。
  3. 駆動体に設けた駆動力分割伝動ギヤと2個の分割ギヤとクランクと遊星歯車機構とを組み合わせてなる回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構と、ころがり軸受け又はすべり軸受けを介して従動体に設けた2本の従動用レバーと連結し、駆動力分割伝動ギヤに付与された回転駆動力を軸周り方向への回転自在のまま2本の従動用レバーの軸線方向への往復運動として伝動される2個の直線方向への往復運動を伝動する機構と、当該2本の従動用レバーの先端部には、夫々に従動体に設けた遊星歯車機構とクランクと分割ギヤと駆動力合成伝動ギヤとが組み合わされ往復運動を回転運動に合成変換する機構とを連結構成して、2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を合成して前記駆動力合成伝動ギヤの回転駆動力に復元するように構成したことを特徴とする従動体が軸周り方向へ回転自在のまま駆動力を伝動する機構。
  4. 駆動体であるヘッドラックに設けた駆動力分割伝動ギヤと、これに歯合する2個の分割ギヤと、当該分割ギヤの回転軸には一側にクランクピンの突出形成したクランクを軸装し、当該クランクピンには固定内歯歯車に歯合しながらその内周を回転する遊星小歯車とが組み合わされたもので、当該遊星小歯車は、その外周が当該固定内歯歯車の1/2で、且つ当該遊星小歯車の中心軸が前記クランクピンに枢支連結されており、更に当該遊星小歯車の他側面には歯車ピンを突出形成しておき、当該遊星小歯車の回転に伴って突設した歯車ピンが上下方向へ直線往復運動するように構成してなる内転直線運動機構を、2組位相をずらして構成装着し、回転駆動力を分割された2個の直線方向への往復運動へ変換する機構となし、
    軸周り方向へ回転自在な従動体には、ころがり軸受け又はすべり軸受けを介して2本の従動用レバーと連結し、駆動力分割伝動ギヤに付与された回転駆動力を軸周り方向への回転自在のまま2本の従動用レバーの軸線方向への往復運動として伝動されるようになして2個の直線方向への往復運動を伝動する機構18となし、
    当該2本の従動用レバーの先端部には、夫々に従動体に設けた遊星歯車機構とクランクと分割ギヤと駆動力合成伝動ギヤとが組み合わされ往復運動を回転運動に合成変換する機構とを連結構成して、位相のずれた上下動をする2本の従動用レバーによる分割された直線状の往復運動を、前記駆動力合成伝動ギヤの回転運動に合成復元するように構成したことを特徴とする従動体が軸周り方向へ回転自在のまま回転駆動力を伝動する機構。
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