JP4695780B2 - 可変バルブタイミングコントロールユニットの解析装置 - Google Patents

可変バルブタイミングコントロールユニットの解析装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の動弁系における可変バルブタイミングコントロールユニットの解析装置に関し、特にカムシャフトを駆動させることなしに可変バルブタイミングコントロールユニット単体の状態で種々の解析を行えるようにした解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の燃費を悪化させることなく出力を向上させる手段として可変バルブタイミングコントロールユニットを搭載することがあり、この可変バルブタイミングコントロールユニットの効率やレスポンスをさらに良くするために、従来より広く用いられていた油圧式のものに代えて、例えば特開平10−108487号公報および特願2000−289976号に記載のように電磁ブレーキを用いたいわゆる電磁制御式のものが提案されている。
【0003】
そして、上記のような電磁制御式の可変バルブタイミングコントロールユニットの場合、電磁ブレーキを使用するが故に振動の影響で騒音が発生しやすくなる一方で、騒音防止のために各構成要素間の摺動がたを小さくするとレスポンスが悪化する傾向にあり、双方の要求特性を満たすように事前に綿密な解析を行う必要がある。そのため、従来では可変バルブタイミングコントロールユニットを実際にカムシャフトに接続した上で高速回転させて各種の解析を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では、可変バルブタイミングコントロールユニットの一部をカムシャフトとともに高速回転させる必要があるため、解析のための装置が大がかりで且つ高価なものとなるほか、高速回転させるために例えば各要素間の摺動トルクやがたの正確な測定がかえって困難になるという不都合が生じる。
【0005】
すなわち、例えば実際にエンジンが回転駆動されている場合には、カムが回転しながらバルブスプリングを押さえ付けることになるため、カムシャフトには回転方向のトルク変動(回転振動)が生ずることになる。そして、そのトルク変動に伴い可変バルブタイミングコントロールユニットが振動し、その振動は先に述べた騒音やレスポンスの度合いを決める重要な因子になる。
【0006】
それ故に、可変バルブタイミングコントロールユニットにカムシャフトを連結するとともに回転駆動させて、実際に振動を与えた状態での解析が必要となるのであるが、可変バルブタイミングコントロールユニットの一部の要素をカムシャフトとともに高速回転させる必要があり、上記のように解析装置が大がかりで且つ高価なものとならざる得なくなる。
【0007】
また、可変バルブタイミングコントロールユニット単体の状態で摺動トルクの測定やがたの測定等を行った場合には、カムシャフトに連結されていないだけでなく相応の振動が付加されていないために、実際と異なった挙動となり、解析精度の向上が望めないことになる。
【0008】
本発明は、以上のような課題に着目してなされたもので、とりわけ可変バルブタイミングコントロールユニット単体でありながらもエンジンへの搭載状態と同等の条件下での各種の解析を行えるようにした解析装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、カムシャフトの端部に結合されるスプラインシャフトと、このスプラインシャフトと同一軸線上に配置された回転入力部材と、上記回転入力部材とスプラインシャフトとの間に介装されるとともにその両者に対してヘリカルギヤをもって噛み合うアドバンス部材と、上記アドバンス部材に対して相対的に螺進可能に結合されたドラムと、このドラムをカムシャフトの回転方向と同方向に回動付勢する付勢手段と、上記ドラムと対向するように配置されて該ドラムに制動力を付与するための電磁ブレーキとを有していて、上記電磁ブレーキを作動させた時のドラムとアドバンス部材との相対的な螺進作用によって回転入力部材とカムシャフトとの間の回転位相を変化させるようにした電磁式の可変バルブタイミングコントロールユニットについて、該可変バルブタイミングコントロールユニット単体での挙動を解析する装置であることを前提としている。
【0010】
その上で、上記スプラインシャフトと回転入力部材および電磁ブレーキのうち二つの部材を回転不能に拘束しながらその可変バルブタイミングコントロールユニット単体を支えるスタンドと、カムシャフトにて吸排気弁を実際に駆動したときと同等の回転変動トルクを非駆動状態にある上記可変バルブタイミングコントロールユニットの一部に負荷として与えるトルク付与手段と、を備えていることを特徴としている。
【0011】
この場合、上記トルク付与手段は、可変バルブタイミングコントロールユニットの一部に接続された支持体上に所定質量の重りを回転可能に支持させて、可変バルブタイミングコントロールユニットの軸心から所定距離離れた軸線を回転中心として上記重りを所定の回転半径のもとで回転駆動させるようになっているものとする。
【0012】
また、請求項2に記載のように、上記トルク付与手段によって15〜35Hzの回転振動が可変バルブタイミングコントロールユニットに負荷されるようになっていることが望ましい。
【0013】
したがって、この請求項1,2に記載の発明では、可変バルブタイミングコントロールユニットをスタンドに支持させた状態で、例えばスプラインシャフトとチェーンスプロケット等の回転入力部材とを回転不能に拘束し、外力を加えることによって電磁ブレーキのみを回転させることができるようにする。同時に、トルク付与手段として、例えば回転不能に拘束された回転入力部材に支持体として所定のアームを連結し、このアーム上にて可変バルブタイミングコントロールユニットの軸心から所定距離離れた軸線を回転中心として、所定質量の重りを所定の回転半径のもとで回転させることにより回転振動を与える。この回転振動によるトルク負荷は、実際のエンジンの駆動状態においてカムシャフトが回転しながら吸排気バルブを駆動することによって発生する回転方向での変動トルクと同等のものを負荷するために行われる。
【0014】
上記重りの質量としては、その回転運動により例えば±25Nのトルクを発生できるように調整し、請求項2に記載のように15〜35Hz程度(エンジン回転数で900〜2100rpm相当)の振動が可変バルブタイミングコントロールユニットに負荷されるようにする。
【0015】
そして、上記のようにスプラインシャフトと回転入力部材とを回転不能に拘束した上、電磁ブレーキを作動させた状態で該電磁ブレーキをトルクレンチ等を用いて適宜回転させることにより、所定の位相角の範囲内で回転摺動トルクの測定が可能であり、同時にその回転方向でのがたを角度として把握することが可能になる。また、必要に応じ騒音計を近付けることによりその騒音の測定が可能となる。
【0016】
【発明の効果】
以上のように請求項1,2に記載の発明によれば、可変バルブタイミングコントロールユニット単体の状態でありながら実際のエンジン搭載状態と相関のある解析が可能となり、その解析結果の信頼性が向上するほか、装置そのものが小型でしかも安価なもので済むようになる。その上、従来のように高速回転させる必要がないために摺動トルクや機械的ながたを精度良く測定して定量的に把握することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1以下の図面は本発明の好ましい実施の形態を示す図で、特に図1,2は本発明が解析対象としている可変バルブタイミングコントロールユニット(以下、VTCユニットと略称する)の詳細を、また図3以下では解析装置の詳細をそれぞれ示している。
【0018】
図1,2に示すように、VTCユニット1はボルト2と中間スリーブ3とを介してカムシャフト4の端部に一体的に連結されるもので、その中心部には外周にヘリカルスプライン(ヘリカルギヤ)5aが形成されたスプラインシャフト5を有している。スプラインシャフト5の外周には、スプリングケース6と結合された回転入力部材としてのチェーンスプロケット7とドラム8とが互いに隣接するように配置されており、チェーンスプロケット7は図示しないクランクシャフト側のチェーンスプロケットとの間に巻き掛けられたチェーンによって回転駆動されるようになっている。なお、チェーンスプロケット7にはこれよりも小径のチェーンスプロケット9が一体に結合されており、小径のチェーンスプロケット9は図示しない隣接するカムシャフトを同期回転させるために使用される。
【0019】
上記スプラインシャフト5とチェーンスプロケット7との間にはアドバンススリーブ(アドバンス部材)10が介装されている。このアドバンススリーブ10の内周にはスプラインシャフト5側のヘリカルスプライン5aと噛み合うヘリカルスプライン(ヘリカルギヤ)10aが、アドバンススリーブ10の外周には同じくヘリカルスプライン(ヘリカルギヤ)10bと角ねじ(おねじ)10cとがそれぞれ形成されている。そして、アドバンススリーブ10の外周側のヘリカルスプライン10bはスプリングケース6の内周面に形成されたヘリカルスプライン(ヘリカルギヤ)6aと噛み合っているとともに、同じくアドバンススリーブ10の外周側の角ねじ10cはドラム8の内周面に形成された角ねじ(めねじ)8aと噛み合っている。
【0020】
上記ドラム8はスプラインシャフト5に対しボールベアリング11を介して相対回転可能に支持されており、このドラム8とスプリングケース6との間には付勢手段としてねじりコイルばね12が介装されている。ねじりコイルばね12の一端はドラム8側のピン13に係止され、他端はスプリングケース6側の穴14に係止されていることから、このねじりコイルばね12の回転方向の付勢力をもってドラム8がスプラインシャフト5(カムシャフト4)の回転方向に常時回動付勢されている。
【0021】
また、上記ドラム8と対向するようにして電磁ブレーキ15が対向配置されている。この電磁ブレーキ15は、その内周面がエンジン側のカバー16のボス部16aに対し遊嵌的に支持されていると同時に、その背面側がピン17と駒18とを介して同じカバー16の縦壁面16bにそれぞれ独立形成された溝部19に遊嵌的に支持されている。これにより、電磁ブレーキ15はその吸着制動面が微小クリアランスを保ちながらドラム8の一側面に対向しているとともに、カバー16との間の相対回転を阻止されながらカバー16に対する電磁ブレーキ15の微小な傾動変位(姿勢変化)が許容されるようになっている。
【0022】
このようなVTCユニット1によれば、クランクシャフトからの回転入力によってチェーンスプロケット7が回転駆動されると、これと一体のスプリングケース6とアドバンススリーブ10およびスプラインシャフト5のそれぞれがヘリカルスプライン嵌合していて、しかもアドバンススリーブ10に対して角ねじ8a,10cにて相互に螺合しているドラム8はねじりコイルばね12により最大限位置まで回動付勢されていることから、上記スプリングケース6とアドバンススリーブ10を介してスプラインシャフト5およびドラム8までもがカムシャフト4とともに一体的に回転することになる。この時、電磁ブレーキ15は非制動状態にあり、したがって電磁ブレーキ15は微小クリアランスをもって対向しているドラム8の回転を許容する。
【0023】
一方、上記のようなカムシャフト4の回転中において、所定のタイミングで電磁ブレーキ15に通電して制動状態とすると、電磁ブレーキ15がドラム8側に吸着されて両者の間に摩擦制動力が生じ、ねじりコイルばね12の回転付勢力に抗してドラム8がアドバンススリーブ10に対してそれと逆方向に相対回転し、チェーンスプロケット7の回転に対してドラム8の回転が遅れ気味となる。この相対回転に伴いドラム8とアドバンススリーブ10間の角ねじ8a,10c同士の螺進作用のためにそのアドバンススリーブ10が軸心方向にスライド変位し、同時に各ヘリカルスプライン同士の噛み合いのためにスプリングケース6とスプラインシャフト5とが相対的に回転することになる。その結果、回転入力部材であるチェーンスプロケット7とカムシャフト4との間の回転位相が変化し、もって図2のようにロッカーアーム20を介して駆動される吸排気弁21の開閉タイミングが適宜変更されることになる。
【0024】
なお、上記の位相変化量は、電磁ブレーキ15の吸引力をデューティ比制御することにより可変制御される。
【0025】
このようなVTCユニット1について、そのユニット1単体の状態で摺動トルクや機械的ながた等を定量的に把握してその解析を行うには次のような手順による。
【0026】
図3に示すように、解析装置の主体となるスタンド22を用意し、これに上記VTCユニット1を両持ち支持させる。
【0027】
スタンド22は、ベース23の上に固定ホルダ24とスライド式の可動ホルダ25とを互いに対向配置するとともに、両者の間にボルト26付きのクランプブロック27を配置したもので、可動ホルダ25はリニアガイド28を介して水平方向にスライド可能であり、可動ホルダ25にはボールベアリング29を介してサポートシャフト30が回転可能に支持されている。また、サポートシャフト30の他端には必要に応じてトルクレンチ31等が適宜嵌合される。
【0028】
上記VTCユニット1をスタンド22にセットする際には、図1に示した中間シャフト3に代わるダミーシャフト32を用いるとともに、図4に示すようにチェーンスプロケット9にリング治具33をボルト34にて予め固定し、チェーンスプロケット7,9側を上記ダミーシャフト32と固定ボルト35とをもって固定ホルダ24に支持させる一方、ドラム8と隣接配置される電磁ブレーキ15を図1に示したピン17と駒18とをもってサポートシャフト30の面板部30aに相対回転不能に嵌合支持させる。同時に、チェーンスプロケット9を回転不能に拘束するべくそのチェーンスプロケット9に連結されたリング治具33を上記クランプブロック27にてクランプするとともに、リング治具33にはトルク付与手段36を連結する。
【0029】
このトルク付与手段36は、図3のほか図4,5にも示すように支持体としてのアーム37の先端に電動もしくは空圧式のモータ38を装着するとともに、そのモータ38の出力軸39にリンク40を介して所定質量Mの重り41を支持させたもので、上記アーム37はボルト42にてリング治具33にて連結される。このトルク付与手段36は、上記VTCユニット1が実際のエンジンに搭載された場合にカムシャフト4が回転しながら相手側となる吸排気バルブ21を駆動する際の変動トルク(回転振動)を再現するために付加されるもので、より具体的には回転方向以外の振動成分を抑制するためにVTCユニット1の軸心から所定距離L1離れた軸線を回転中心として、モータ38により質量Mの重り41を半径L2(L1≫L2)のもとで連続回転させるものである。
【0030】
上記重り41の質量Mとしては、その回転運動により例えば±25Nの回転方向での変動トルクを発生できるように調整し、15〜35Hz程度(エンジン回転数で900〜2100rpm相当)の回転振動がVTCユニット1に負荷されるようにする。
【0031】
なお、これらの条件を満たし得るようにするために、重り41は着脱可能なものとして質量Mが異なるものを数種類用意するとともに、図5に示すようにアーム37に対するモータブラケット38a側の取付穴43を長穴として、上記寸法L1を適宜調整できるようにできるようにしておく。
【0032】
上記のようにVTCユニット1がスタンド22に正しくセットされたならば、トルク付与手段36を駆動させて変動トルクの負荷状態とし、同時に電磁ブレーキ15にも通電して制動状態とする。
【0033】
この状態で、例えば図3に示すトルクレンチ31を用いて電磁ブレーキ15側をサポートシャフト30ごと設定位相角の範囲内で所定量だけ回転させて、その回転摺動トルクを測定,記録する。同時に、VTCユニット1を構成している部品相互間の累積された機械的ながた量を測定するために、いわゆる回転方向での遊びを角度として測定,記録する。そのほか、騒音計もしくは騒音計測のためのピックアップをVTCユニット1に近付けて上記トルク付与手段によるトルク負荷状態での騒音を測定する。
【0034】
ここで、図1,3に示すように、VTCユニット1には構成要素相互間のがたを抑制するためにフリクションプレート44が予め介装されているものであるが、上記トルク付与手段36による回転振動を負荷しなかった場合には、上記フリクションプレート44のフリクションが要素相互間の相対回転を阻止する方向にのみ働き、所定の回転トルクを与えても本来の位相角分の相対回転がなされずに、そのVTCユニット1について入力トルク−回転角度(位相角)の相関を再現できないことになる。
【0035】
このように本実施の形態によれば、従来のような大がかりな解析装置を用いることなく、しかも高速回転させることなしに、VTCユニット1単体の状態で必要な解析を行えるようになる。
【0036】
ここで、本実施の形態では、チェーンスプロケット7,9とスプラインシャフト5および電磁ブレーキ15のうち、チェーンスプロケット7,9とスプラインシャフト5とを固定した上で電磁ブレーキ15側を回転させることで摺動トルクおよびがたの測定等を行っているが、必ずしもこの方式に限られるものではなく、要は上記三部品のうちの二つの部品を固定状態として残る一つの部品を回転させるようにすればよい。同様にして、トルク付与手段36を結合する位置も必ずしもチェーンスプロケット9に限定されるものではなく、さらに上記解析装置は例えば電磁ブレーキ15のデューティ比制御の特性試験等にも応用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変バルブタイミングコントロールユニットの構成を示す要部断面図。
【図2】図1のA方向矢視図。
【図3】図1の可変バルブタイミングコントロールユニット単体の状態でその挙動を解析するための装置の説明図。
【図4】図3のB方向矢視図。
【図5】図3に示すトルク付与手段の要部拡大断面図。
【符号の説明】
1…可変バルブタイミングコントロールユニット(VTCユニット)
4…カムシャフト
5…スプラインシャフト
5a…ヘリカルスプライン(ヘリカルギヤ)
6…スプリングケース
6a…ヘリカルスプライン(ヘリカルギヤ)
7…チェーンスプロケット(回転入力部材)
8…ドラム
8a…角ねじ
9…チェーンスプロケット
10…アドバンススリーブ(アドバンス部材)
10a…ヘリカルスプライン(ヘリカルギヤ)
10b…ヘリカルスプライン(ヘリカルギヤ)
10c…角ねじ
12…ねじりコイルばね(付勢手段)
15…電磁ブレーキ
22…スタンド
24…固定ホルダ
25…可動ホルダ
27…クランプブロック
30…サポートシャフト
31…トルクレンチ
33…リング治具
36…トルク付与手段
37…アーム(支持体)
38…モータ
41…重り

Claims (2)

  1. カムシャフトの端部に結合されるスプラインシャフトと、このスプラインシャフトと同一軸線上に配置された回転入力部材と、上記回転入力部材とスプラインシャフトとの間に介装されるとともにその両者に対してヘリカルギヤをもって噛み合うアドバンス部材と、上記アドバンス部材に対して相対的に螺進可能に結合されたドラムと、このドラムをカムシャフトの回転方向と同方向に回動付勢する付勢手段と、上記ドラムと対向するように配置されて該ドラムに制動力を付与するための電磁ブレーキとを有していて、上記電磁ブレーキを作動させた時のドラムとアドバンス部材との相対的な螺進作用によって回転入力部材とカムシャフトとの間の回転位相を変化させるようにした電磁式の可変バルブタイミングコントロールユニットについて、該可変バルブタイミングコントロールユニット単体での挙動を解析する装置であって、
    上記スプラインシャフトと回転入力部材および電磁ブレーキのうち二つの部材を回転不能に拘束しながらその可変バルブタイミングコントロールユニット単体を支えるスタンドと、
    カムシャフトにて吸排気弁を実際に駆動したときと同等の回転変動トルクを非駆動状態にある上記可変バルブタイミングコントロールユニットの一部に負荷として与えるトルク付与手段と、
    を備えていて、
    上記トルク付与手段は、可変バルブタイミングコントロールユニットの一部に接続された支持体上に所定質量の重りを回転可能に支持させて、可変バルブタイミングコントロールユニットの軸心から所定距離離れた軸線を回転中心として上記重りを所定の回転半径のもとで回転駆動させるようになっていることを特徴とする可変バルブタイミングコントロールユニットの解析装置。
  2. 上記トルク付与手段によって15〜35Hzの回転振動が可変バルブタイミングコントロールユニットに負荷されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の可変バルブタイミングコントロールユニットの解析装置。
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