JP4693960B2 - Panel heater for liquid crystal display elements - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、液晶表示素子用パネルヒータに係り、特に、基板上に透明導電膜を形成するとともに、この透明導電膜上に、可撓配線基板に配設された電極端子を異方性導電材を介して導電可能に圧着してなる液晶表示素子用パネルヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、2枚のパネル基板の間隙に液晶を封入した液晶表示素子を有する液晶表示装置においては、低温時における液晶の応答速度を改善すべく、電圧印加によって液晶表示素子を温める液晶表示素子用パネルヒータが採用されていた。
【0003】
まず、一般的な液晶表示素子の概略を図3により説明する。
【0004】
図3に示すように、前記液晶表示素子1は、例えば、互いに並行に配設されたガラス等からなる2枚のパネル基板2を有している。両パネル基板2は、周辺シール材3によって所定の間隙を保持されつつ互いに貼り合わされており、前記間隙内には、間隙保持用のスペーサ4や液晶5が封入されている。また、両パネル基板2の互いに対向する両内側面には、酸化インジウムスズ(ITO)等からなる透明電極6や図示しない配向膜等が形成されている。
【0005】
そして、図4に示すように、前記液晶表示素子用パネルヒータ7は、例えば、前記パネル基板2の外側面上に、ほぼ全面的に形成された酸化インジウムスズ(ITO)等の透明材料からなる透明導電膜8を有している。
【0006】
前記透明導電膜8上には、一対の電極端子9が設けられており、この電極端子9は、液晶表示装置の図示しない電圧印加部に電気的に接続されている。さらに詳述すると、図5に示すように、前記電極端子9は、この電極端子9と前記電圧印加部とを電気的に接続する可撓配線基板10の図5における下面に固設されており、さらに、この電極端子9は、異方性導電材である異方性導電膜12を介して前記透明導電膜8と導電可能に接続されている。なお、異方性導電材の種類としては、フィルム形状となっている前記異方性導電膜、流動性を有する異方性導電接着剤等がある。
【0007】
一般に、前記異方性導電膜12は、例えば、熱硬化性樹脂からなる接着剤13中に、高分子材料からなる微小な球の表面に金属薄膜をメッキしてなる導電粒子14を混合することによって構成されている。
【0008】
この異方性導電膜12を介して前記電極端子9と前記透明導電膜8とを接続するには、まず、図6に示すように、前記透明導電膜8の図6における上面であって前記電極端子9を接続する部位に、前記異方性導電膜12を、この異方性導電膜12自身の粘性を利用することによって仮止めする。
【0009】
前記仮止めを行った後、前記可撓配線基板10に配設された前記電極端子9を前記可撓配線基板10とともに前記異方性導電膜12上に載置し、前記電極端子9と前記透明導電膜8との間に異方性導電膜12が挟まれた状態にする。
【0010】
そして、この状態から、内蔵ヒータ15等の加熱手段を搭載した圧着ツール16によって前記電極端子9を前記可撓配線基板10とともに異方性導電膜12側に押圧する。これにより、前記電極端子9と前記透明導電膜8との間に挟まれた異方性導電膜12が押圧力によって圧縮され、前記導電粒子14は、前記電極端子9と前記透明導電膜8との間に挟まれた状態で潰される。
【0011】
このとき、前記内蔵ヒータ15からの熱によって前記異方性導電膜12の前記熱硬化性樹脂からなる接着剤13を硬化させる。
【0012】
これにより、図5に示すように、前記接着剤13の接着力および前記圧着ツール16の押圧力によって前記電極端子9が前記透明導電膜8に熱圧着される。このとき、前記電極端子9と透明導電膜8との間に挟まれた状態で潰された前記導電粒子14によって、電極端子9と透明導電膜8とが電気的に接続されるようになっている。
【0013】
このような構成を有する液晶表示素子用パネルヒータ7によって液晶表示素子1を温める場合には、まず、前記電圧印加部を駆動することによって前記電極端子9を介して前記透明導電膜8に電圧を印加する。これによって、前記透明導電膜8が発熱し、この熱が液晶表示素子1に伝達されることによって液晶表示素子1が温められるようになっていた。
【0014】
また、前記電極端子9は、前記透明導電膜8に電圧を効率的に印加させるために、抵抗の小さい金属から構成されている。そして、その形状も、図示されているように、ある特定の幅を有する一本の帯状のものであった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような液晶表示素子用パネルヒータ7においては、前記電極端子9を単に一定の幅を有する帯状に形成していたため、前記電極端子9の圧着を行う際に、特に電極端子9の縁部に異方性導電膜12が溜まりやすくなってしまい、これにともなって前記電極端子9の縁部における導電粒子14が適正に潰れなくなる場合が多かった。
【0016】
このため、前記電極端子9と前記透明導電膜8とを電気的に接続する導電粒子14の数(以下、接続寄与粒子数と称する)が減少してしまい、これによってヒータの電流特性が低下してしまうといった問題が生じていた。
【0017】
さらに、電極端子13の形状が帯状の場合は、電極端子9の縁部におけるピール強度が弱くなってしまい、電極端子13と透明導電膜8との圧着状態を安定的に保持することができないといった問題も生じていた。
【0018】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、ヒータの電流特性を向上させることによって低温下において高品位の液晶表示を行うことができ、併せて電極端子の透明導電膜への密着度を強化することによって信頼性を向上させることができる液晶表示素子用パネルヒータを提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の請求項1に係る液晶表示素子用パネルヒータの特徴は、電極端子が、帯状の主幹部と前記電極端子の幅方向の両縁部に間隔を空けて形成された複数の突起部とを有しており、互いに隣位する各突起部の間に、前記電極端子の前記透明導電膜上への圧着の際に、前記異方性導電材が流入するための複数の流入用開口を形成した点にある。
【0020】
そして、このような構成を採用したことにより、前記電極端子の縁部とこれに対向する透明導電膜との間に挟まれた前記異方性導電材の一部を前記複数の流入用開口に流入させることによって電極端子の縁部に異方性導電材が溜まることを防止することができるため、電極端子の縁部における導電粒子の接続寄与粒子数を増やしてヒータの電流特性を向上することができ、また、前記流入用開口が形成された電極端子の縁部側の端面の表面積を増大することができるため、電極端子縁部のピール強度を大きくすることができる。
【0021】
請求項2に係る液晶表示素子用パネルヒータの特徴は、請求項1において、前記複数の流入用開口は、前記電極端子の縁部を櫛形もしくは魚骨状に形成してなる点にある。
【0022】
そして、このような構成を採用したことにより、前記流入用開口を簡易に形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液晶表示素子用パネルヒータの実施形態を図1および図2を参照して説明する。なお、従来と基本的構成が同一またはこれに類する箇所については、同一の符号を用いて説明する。
【0024】
本実施形態における液晶表示素子用パネルヒータ20は、前記液晶表示素子1のパネル基板2の外側面上に配設されるものである。
【0025】
すなわち、図1に示すように、本実施形態における液晶表示素子用パネルヒータ20は、ガラス等からなる平面略長方形状のパネル基板2上に、ほぼ全面的に形成された酸化インジウムスズ(ITO)等の透明材料からなる透明導電膜8を有している。
【0026】
前記透明導電膜8上には、この透明導電膜8の長手方向に沿って長尺とされた一対の電極端子21が、長手方向に直交する方向に所定の間隔を設けて形成されている。
【0027】
そして、図1において上下方向の両縁部となる前記電極端子21の幅方向の両縁部には、この電極端子21を前記異方性導電膜12を介して前記透明導電膜8に熱圧着する際に前記異方性導電膜12が流入するための複数の流入用開口22が長手方向に所定の間隔を設けて形成されている。
【0028】
なお、本実施形態では、異方性導電材として、接着剤が熱硬化性樹脂である異方性導電膜を用いたが、接着剤の種類として熱可塑性樹脂や紫外線硬化性樹脂を用いてもよい。このうち、紫外線硬化性樹脂を用いた場合、電極端子と透明導電膜とを圧接させた後に紫外線を照射して、樹脂を硬化させる。また、接着剤中に混入させる導電粒子は、金属やカーボンとしてもよいが、粒子の粒径を揃えやすい球状の高分子材料の表面に金属薄膜を形成したものが好ましい。
【0029】
前記熱圧着の際には、前記圧着ツール16によって前記電極端子21を前記異方性導電膜12側に押圧するようになっているが、このとき、前記異方性導電膜12は、電極端子21側からの押圧力を受けて電極端子21の縁部側に流動する傾向にある。このため、従来のように、電極端子9の形状を、ある特定の幅を有する一本の帯状に形成する場合は、押圧によって縁部側に流動した異方性導電膜12が電極端子13の縁部に溜まり、他の部位よりも厚くなってしまうため、この縁部における導電粒子14が適正に潰れない状態が生じる。
【0030】
これに対し、本実施形態においては、電極端子21の幅方向両縁部に前記流入用開口22を形成しているため、押圧の際に縁部側に流動した異方性導電膜12の一部を前記流入用開口22に流入させることができるようになっている。このため、異方性導電膜12が電極端子21の縁部に溜まることを防止することができるようになっている。
【0031】
従って、本実施形態においては、電極端子21の熱圧着の際に、前記透明導電膜8と前記電極端子21の縁部との間に挟まれた導電粒子14を適正に潰すことができるため、この縁部における接続寄与粒子数を増やすことができ、これにともなってヒータ全体の電流特性を向上させることができるようになっている。
【0032】
また、本実施形態において、前記流入用開口22は、前記電極端子21の縁部を櫛形に形成してなる。すなわち、図2に示すように、前記電極端子21の幅方向の両縁部には、複数の櫛歯状の突起部23が電極端子21の長手方向に所定の間隔を設けて形成されており、互いに隣位する各突起部23の間が、前記流入用開口22となっている。
【0033】
従って、前記流入用開口22を簡易に形成することができるようになっている。
【0034】
さらに、本実施形態においては、前記流入用開口22が形成された電極端子21の縁部側の端面の表面積が従来よりも大きくなっている。このため、電極端子21と異方性導電膜12との接着面積が従来よりも大きくなるため、この電極端子21の縁部におけるピール度を向上することができる。これにともなって電極端子21と透明導電膜8との密着性を向上することができるようになっている。
【0035】
なお、前記各突起部23のピッチ範囲(図2におけるD)、各突起部23の長さ(図2におけるC)、電極端子21の前記流入用開口22が形成された部位を除いた主幹部の幅寸法(図2におけるB)、または全体の幅寸法(図2におけるA)等は、設計コンセプトに応じて所望の値を選択すればよい。
【0036】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0037】
本実施形態における液晶表示素子用パネルヒータ20によって液晶表示素子1を温める場合には、まず、液晶表示装置1の図示しない電圧印加部を駆動することによって、前記可撓配線基板10および前記電極端子21を介して前記透明導電膜8に電圧を印加する。
【0038】
これによって前記透明導電膜8が発熱し、この熱が液晶表示素子1に伝達されることによって液晶表示素子1が温められる。
【0039】
このとき、前記透明導電膜8の発熱を適正に行うためには、パネルヒータ20の電流特性が良好であることが必要であるが、この電流特性が良好であるか否かは導電粒子14の接続寄与粒子数に依る。
【0040】
本実施形態においては、電極端子21の圧着の際に、前記圧着ツールの16の押圧を受けて電極端子21の縁部側に流動した異方性導電膜12の一部が、前記流入用開口22に流入されている。このため、電極端子21の縁部と透明導電膜8との間の余分な異方性導電膜12が排除された状態で電極端子21の熱圧着が行われている。従って、前記電極端子21の縁部と前記透明導電膜8との間の導電粒子14は、これら電極端子21の縁部と前記透明導電膜8との間に挟まれた状態で適正に潰されている。
【0041】
このため、前記電極端子21の縁部における導電粒子14の接続寄与粒子数が従来よりも増加しており、これにともなって液晶表示素子用パネルヒータ20の電流特性が従来よりも向上されている。
【0042】
従って、前記電極端子21を介して透明導電膜8に電圧を適正に印加することができるため、液晶表示素子用パネルヒータ20によって液晶表示素子1を適正に温めることができる。
【0043】
これにより、前記液晶表示素子1が低温下において高品位な液晶表示を行うことができる。
【0044】
次に、本実施形態における液晶表示素子用パネルヒータ20と、従来の液晶表示素子用パネルヒータ7との電流特性およびピール強度について、具体的数値を用いながら比較説明を行う。
【0045】
なお、以下の説明においては、本実施形態における液晶表示素子用パネルヒータ20として、前記各突起部23のピッチDが0.1mm、各突起部23の長さCが1mm、電極端子21の主幹部の幅寸法Bが4mm、全体の幅寸法Aが6mm、そして電極端子21の長手方向の寸法が260mmに形成された液晶表示素子用パネルヒータ20を用いる。
【0046】
また、従来の液晶表示素子用パネルヒータ7として、全体の幅寸法Aが6mm、電極端子9の長手方向の寸法が260mmに形成された液晶表示素子用パネルヒータ7を用いる。
【0047】
まず、これら両液晶表示素子用パネルヒータ20,7について、電極端子21,9の平面内において適正に潰れが生じている導電粒子14(以下、接続寄与粒子と称する)の幅方向における分布範囲である有効接続幅の比較を行う。このとき、前記圧着ツール16の幅(図6において左右方向)が8mm、異方性導電膜12の圧着前の幅が6mmのものを用いた。
【0048】
従来の液晶表示素子用パネルヒータ7においては、電極端子9の幅寸法が6mmとされているが、実際の有効接続幅は、幅寸法の1/2に相当する3mmになってしまう。これは、電極端子9の熱圧着の際に端子縁部に流動した異方性導電膜12が縁部に溜まってしまうため、この縁部における導電粒子14を適正に潰すことができないことに起因するものである。
【0049】
これに対し、本実施形態における液晶表示素子用パネルヒータ20においては、
前記有効接続幅は、主幹部における有効接続幅と幅方向両縁部の両突起部23における有効接続幅との合計値になるが、前記主幹部における有効接続幅は、主幹部の幅寸法Bに相当する4mmとなり、両突起部23における有効接続幅は、両突起部の長さCの合計値に相当する2mmとなる。すなわち、有効接続幅は6mmとなり、従来の2倍に相当する値となっている。これは、電極端子21の熱圧着の際に前記流入用開口22によって電極端子21縁部の余分な異方性導電膜12を適正に排除することができるため、当該縁部における導電粒子14を適正に潰すことができることに起因するものである。
【0050】
次に、両液晶表示素子用パネルヒータ20,7について、前記有効接続幅と電極端子9,21の長手方向の寸法との積算値である電極面積の比較を行う。
【0051】
まず、従来の電極端子9の電極面積S1は、
S1=260mm×3mm=780mm2 となる。
【0052】
これに対し、本実施形態の電極面積S2は、前記主幹部の電極面積S20 と、幅方向両縁部における各突起部23群の総電極面積S21との合計値となる。まず、主幹部の電極面積S20 は、
S20 =260mm×4mm=1040mm2 となる。
【0053】
前記突起部23群の総電極面S21 面積については、突起部23のピッチ範囲Dと流入用開口22のピッチ範囲Eとを同一と考えれば、
S21 =260mm×(1/2)×1mm×2=360mm2 となる。
【0054】
これにより、本実施形態の電極面積S2は、
S2=1040mm2 +260mm2 =1300mm2 となる。
【0055】
従って、本実施形態における電極面積S2は、従来の電極面積S1の約1.7倍になっている。
【0056】
そして、前記両液晶表示素子用パネルヒータ20,7について、前記電極端子9,21の電極面積S2,S1と、前記異方性導電膜12の電流密度αとの積算値である許容電流の比較を行う。なお、異方性導電膜12として、電流密度α=50mA/mm2 の異方性導電膜12を用いる。
【0057】
まず、従来の液晶表示素子用パネルヒータ7の許容電流I1は、
I1=S1×α=39Aとなる。
【0058】
これに対し、本実施形態における液晶表示素子用パネルヒータ20の許容電流I2は、
I2=S2×α=65Aとなる。
【0059】
この結果から、本実施形態における液晶表示素子用パネルヒータ20は、従来の液晶表示素子用パネルヒータ7よりも電流特性が約2倍に向上されていることが分かる。
【0060】
さらに、本実施形態においては、電極端子21の縁部に前記流入用開口22を形成しているため、前記流入用開口22の側面積分、電極端子21の端面の表面積が従来よりも大きくなっている。このため、電極端子21の縁部側におけるピール強度が従来の約3倍となっている。
【0061】
従って、本実施形態によれば、前記流入用開口22によって電極端子21の縁部に異方性導電膜12が溜まることを防止することができるため、電極端子21の縁部における導電粒子14の接続寄与粒子数を増やしてヒータの電流特性を向上することができる。
【0062】
また、電極端子21縁部の表面積を増大することができるため、電極端子21縁部のピール強度を向上させることができる。
【0063】
さらに、前記電極端子21の縁部を櫛形もしくは魚骨状にすることによって前記流入用開口22を形成するため、この流入用開口22を簡易に形成することができる。
【0064】
なお、本発明は、前記実施形態のものに限定されるされるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0065】
例えば、前記実施形態においては、前記流入用開口22を電極端子の幅方向の両縁部にのみ形成しているが、これに限る必要はなく、前記流入用開口22を電極端子21の長手方向の両縁部に形成するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の請求項1に係る液晶表示素子用パネルヒータによれば、ヒータの電流特性を向上させて液晶表示素子を適正に温めることができるため、液晶表示素子によって低温下における液晶表示を高品位に行うことができ、また、電極端子と透明導電膜との密着度を良好にすることができるため、信頼性を向上させることができる。
【0067】
請求項2に係る液晶表示素子用パネルヒータによれば、請求項1に係る液晶表示素子用パネルヒータの効果に加えて構成を簡易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示素子用パネルヒータの実施形態において、可撓配線基板の電極端子を示す透過平面図
【図2】本発明に係る液晶表示素子用パネルヒータの実施形態において、電極端子を示す平面拡大図
【図3】従来から使用されている一般的な液晶表示素子を示す断面図
【図4】従来の液晶表示素子用パネルヒータを示す平面図
【図5】従来の液晶表示素子用パネルヒータを示す側面図
【図6】異方性導電膜を用いた電極端子と透明導電膜との圧着を示す図
【符号の説明】
1 液晶表示素子
2 パネル基板
8 透明導電膜
10 可撓配線基板
12 異方性導電膜
13 接着剤
14 導電粒子
20 液晶表示素子用パネルヒータ
21 電極端子
22 流入用開口
23 突起部[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a panel heater for a liquid crystal display element, and in particular, a transparent conductive film is formed on a substrate, and an electrode terminal disposed on a flexible wiring substrate is formed on the transparent conductive film on an anisotropic conductive material. The present invention relates to a panel heater for a liquid crystal display element that is pressure-bonded so as to be conductive.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a liquid crystal display device having a liquid crystal display element in which liquid crystal is sealed in a gap between two panel substrates, the liquid crystal display element is heated by applying a voltage in order to improve the response speed of the liquid crystal at a low temperature. Panel heaters were used.
[0003]
First, an outline of a general liquid crystal display element will be described with reference to FIG.
[0004]
As shown in FIG. 3, the liquid
[0005]
As shown in FIG. 4, the
[0006]
A pair of
[0007]
Generally, the anisotropic conductive film 12 is obtained by mixing
[0008]
In order to connect the
[0009]
After the temporary fixing, the
[0010]
Then, from this state, the
[0011]
At this time, the adhesive 13 made of the thermosetting resin of the anisotropic conductive film 12 is cured by heat from the built-in heater 15.
[0012]
As a result, as shown in FIG. 5, the
[0013]
When the liquid
[0014]
The
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a
[0016]
For this reason, the number of
[0017]
Furthermore, when the shape of the electrode terminal 13 is a strip shape, the peel strength at the edge of the
[0018]
The present invention has been made in view of such problems, and by improving the current characteristics of the heater, high-quality liquid crystal display can be performed at low temperatures, and the electrode terminal is closely attached to the transparent conductive film. An object of the present invention is to provide a panel heater for a liquid crystal display element that can improve reliability by strengthening the degree.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the panel heater for a liquid crystal display element according to
[0020]
Further, by adopting such a configuration, a part of the anisotropic conductive material sandwiched between the edge portion of the electrode terminal and the transparent conductive film facing the edge portion is formed in the plurality of inflow openings. By flowing in, it is possible to prevent the anisotropic conductive material from accumulating at the edge of the electrode terminal, thereby increasing the current characteristics of the heater by increasing the number of conductive particles that contribute to the edge of the electrode terminal. In addition, since the surface area of the end face on the edge side of the electrode terminal in which the inflow opening is formed can be increased, the peel strength of the electrode terminal edge can be increased.
[0021]
The liquid crystal display element panel heater according to
[0022]
By adopting such a configuration, the inflow opening can be easily formed.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a panel heater for a liquid crystal display element according to the present invention will be described with reference to FIG. 1 and FIG. Note that portions having the same or similar basic configuration as those of the related art will be described using the same reference numerals.
[0024]
The
[0025]
That is, as shown in FIG. 1, the
[0026]
On the transparent
[0027]
1, the
[0028]
In this embodiment, an anisotropic conductive film whose adhesive is a thermosetting resin is used as the anisotropic conductive material, but a thermoplastic resin or an ultraviolet curable resin may be used as the type of adhesive. Good. Among these, when an ultraviolet curable resin is used, the resin is cured by irradiating ultraviolet rays after the electrode terminal and the transparent conductive film are pressed. The conductive particles to be mixed in the adhesive may be metal or carbon, but those in which a metal thin film is formed on the surface of a spherical polymer material in which the particle diameters of the particles are easily arranged are preferable.
[0029]
In the thermocompression bonding, the
[0030]
On the other hand, in this embodiment, since the
[0031]
Therefore, in the present embodiment, when the
[0032]
In this embodiment, the
[0033]
Therefore, the
[0034]
Furthermore, in the present embodiment, the surface area of the end face on the edge side of the
[0035]
The main portion excluding the pitch range of each projection 23 (D in FIG. 2), the length of each projection 23 (C in FIG. 2), and the portion where the
[0036]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0037]
When the liquid
[0038]
As a result, the transparent
[0039]
At this time, in order to appropriately generate heat of the transparent
[0040]
In the present embodiment, when the
[0041]
For this reason, the number of particles that contribute to the connection of the
[0042]
Therefore, since a voltage can be appropriately applied to the transparent
[0043]
Thereby, the liquid
[0044]
Next, the current characteristics and peel strength of the liquid crystal display
[0045]
In the following description, as the
[0046]
Further, as the
[0047]
First, with respect to the
[0048]
In the
[0049]
On the other hand, in the
The effective connection width is the total value of the effective connection width in the main trunk and the effective connection width in both
[0050]
Next, regarding the
[0051]
First, the electrode area S1 of the
S1 = 260 mm × 3 mm = 780 mm 2 .
[0052]
In contrast, the electrode area S2 of this embodiment, the electrode area S2 0 of the main trunk, the sum of the total electrode area S2 1 of the
S2 0 = 260 mm × 4 mm = 1040 mm 2
[0053]
Wherein the total electrode surface S2 1 area of the
S2 1 = 260 mm × (1/2) × 1 mm × 2 = 360 mm 2
[0054]
Thereby, the electrode area S2 of this embodiment is:
S2 = 1040 mm 2 +260 mm 2 = 1300 mm 2 .
[0055]
Therefore, the electrode area S2 in the present embodiment is about 1.7 times the conventional electrode area S1.
[0056]
And about the
[0057]
First, the allowable current I1 of the conventional liquid crystal display
I1 = S1 × α = 39A.
[0058]
On the other hand, the allowable current I2 of the
I2 = S2 × α = 65A.
[0059]
From this result, it can be seen that the current characteristic of the
[0060]
Furthermore, in the present embodiment, since the
[0061]
Therefore, according to the present embodiment, the
[0062]
Moreover, since the surface area of the
[0063]
Furthermore, since the
[0064]
In addition, this invention is not limited to the thing of the said embodiment, A various change is possible as needed.
[0065]
For example, in the embodiment, the
[0066]
【The invention's effect】
As described above, according to the panel heater for a liquid crystal display element according to
[0067]
According to the liquid crystal display element panel heater according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a transmission plan view showing electrode terminals of a flexible wiring board in an embodiment of a panel heater for a liquid crystal display element according to the present invention. FIG. 2 is an embodiment of a panel heater for a liquid crystal display element according to the present invention. Fig. 3 is an enlarged plan view showing electrode terminals. Fig. 3 is a cross-sectional view showing a conventional liquid crystal display element used in the past. Fig. 4 is a plan view showing a conventional panel heater for a liquid crystal display element. Side view showing a panel heater for display elements [Fig. 6] Fig. 6 shows pressure bonding of an electrode terminal using an anisotropic conductive film and a transparent conductive film [Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記電極端子が、帯状の主幹部と前記電極端子の幅方向の両縁部に間隔を空けて形成された複数の突起部とを有しており、
互いに隣位する各突起部の間に、前記電極端子の前記透明導電膜への圧着の際に前記異方性導電材が流入するための複数の流入用開口を形成したことを特徴とする液晶表示素子用パネルヒータ。A transparent conductive film is formed on the substrate, an electrode terminal for applying a voltage to the transparent conductive film is provided on the flexible wiring substrate, and an anisotropic conductive material in which conductive particles are mixed with an adhesive is used as the transparent conductive material. The electrode terminal and the transparent conductive film are crimped so as to be conductive through the anisotropic conductive material in a state of being sandwiched between the film and the electrode terminal, and the electrode terminal is attached to the transparent conductive film. In a panel heater for a liquid crystal display element that heats the liquid crystal display element by heating the transparent conductive film by applying a voltage to the liquid crystal display element,
The electrode terminal has a strip-shaped main trunk portion and a plurality of protrusions formed at intervals on both edges in the width direction of the electrode terminal,
A plurality of inflow openings for allowing the anisotropic conductive material to flow in when the electrode terminals are crimped to the transparent conductive film are formed between the adjacent protrusions. Panel heater for display elements.
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