JP4692461B2 - 受信機、受信方法、フィルタ回路、制御方法 - Google Patents

受信機、受信方法、フィルタ回路、制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、受信機、受信方法、フィルタ回路、制御方法に関し、特に、複数の無線通信システムのそれぞれの要求仕様を満たしつつ、簡単な構成で、小型、かつ消費電力を抑えた回路を実現することができるようにした受信機、受信方法、フィルタ回路、制御方法に関する。
近年、半導体の微細化が進み、ディジタル回路においては、低消費電力かつ高速動作が可能となり、実装面積もより小さくなってきている。
一方、アナログ回路においては、ディジタル回路のような実装面積の小型化は期待できず、また、電源電圧の低下やトランジスタのミスマッチの影響等による特性劣化は不可避である。
このような状況を考慮すると、アナログ回路で実現されていた機能をディジタルドメインでの機能に移行して、アナログ信号処理部をいかに減少させるかということが受信機には求められる。
無線通信における受信機のアナログドメインの主な機能は、周波数変換、直交復調、チャネル選択、AGC(Automatic Gain Control)などであり、これらの機能をディジタルドメインの機能として効率的に移行するためには、動作周波数が速く、ダイナミックレンジが広いAD(Analog Digital)変換器が必要になる。
このような要求を効率的に満足させる方法として、低域通過タイプΣΔ変調を用いたダイレクトコンバージョン方式が提案されている(非特許文献1参照)。
図1は、非特許文献1に記載された従来の回路を示す図である。
図示せぬアンテナからの入力信号S(t)は、BPF(Band Pass Filter)1において帯域制限され、ΣΔADC(Analog Digital Converter)2I,2Qに供給される。
ΣΔADC2Iは、入力信号S(t)の搬送波周波数と同じ周波数のクロックに従って動作し、ΣΔADC2Qは、ΣΔADC2Iに入力されるクロックとの位相差がπ/2のクロックに従って動作する。ΣΔADC2I,2Qにおいては、BPF1から供給された信号が1bitのビット列に変換され、ディジタルの信号が出力される。
ΣΔADC2Iの出力信号は、LPF(Low Pass Filter)&デシメータブロック3Iに供給され、フィルタリングと、サンプリングレートを所定の割合で減少させるデシメーションが行われた後、得られた信号がICHの信号として後段の回路に出力される。
同様に、ΣΔADC2Qの出力信号は、LPF&デシメータブロック3Qに供給され、フィルタリングとデシメーションが行われた後、得られた信号がQCHの信号として後段の回路に出力される。
このアーキテクチャの利点としては、
(a)搬送波周波数と同じ周波数のクロックと、それとの位相差がπ/2のクロックの2つのクロックでサンプリングするので、直交復調の機能を実現することができる。
(b)搬送波周波数と同じ周波数でサンプリングされた信号のOSR(Over Sampling Ratio)は大きいため、構成が簡単という利点を有するΣΔADCを用いて、広いダイナミックレンジを実現することができる。一般的に、信号帯域に比較して搬送波周波数は非常に大きいから、搬送波周波数と同じ周波数でサンプリングが行われた場合、OSRは大きくなる。
(c)ダイナミックレンジの広いAD変換器を実現することができるので、チャネル選択、AGCなどの機能をディジタルドメインの機能として実現することができる。
などが挙げられる。
しかし、上記のアーキテクチャは、消費電力の面では効率的ではない。非特許文献1に記載されているダイレクトコンバージョン方式においては、ΣΔADCを搬送波の周波数と同じ周波数のクロックに従って動作させることによって大きなOSRを確保しているが、GSM(Global System for Mobile Communications)やBluetooth(商標)などの狭帯域な信号を扱うアプリケーションを考えた場合、そのような大きなOSRは必ずしも必要なわけではない。
大きなOSRを確保するよりも、アプリケーションにとって最低限必要なOSRの信号に入力信号のサンプリングレートを下げて、より適した動作周波数でΣΔADCを動作させた方が、消費電力の面では効率的である。
非特許文献2、特許文献1には、入力信号を搬送波周波数とほぼ同じ周波数でサンプリングし、サンプリングして得られた信号のレートを、FIRフィルタやIIRフィルタなどを用いることによって、ΣΔADCの動作周波数で扱うことのできるサンプリングレートまで下げる方法が提案されている。
図2は、非特許文献2、特許文献1に記載されている従来の回路を示す図である。
図示せぬアンテナから供給された電圧入力信号は、トランスコンダクタンスアンプ11において電流信号に変換され、スイッチ12に供給される。
スイッチ12は、入力信号の搬送波周波数と同等の周波数でON/OFFを切り換え、ONの状態にあるとき、後段に設けられるChと、図2の矢印A1で示されるように、キャパシタ群13,14に含まれるCrの中のひとつのキャパシタである例えばCr2に電荷をチャージさせる。
図2の例においては、キャパシタ群13はCr1乃至4、スイッチS1乃至S8から構成される。スイッチ12の出力には、スイッチS1乃至S8のうちのスイッチS1,S3,S5,S7が接続され、スイッチ12から出力された電荷をCr1にチャージするとき、スイッチS1は端子T1に接続され、Cr2にチャージするとき、スイッチS3は端子T3に接続される。また、スイッチ12から出力された電荷をCr3にチャージするとき、スイッチS5は端子T5に接続され、Cr4にチャージするとき、スイッチS7は端子T7に接続される。
スイッチS1乃至S8のうちのスイッチS2は、Cr1にチャージされた電荷を後段に出力するとき端子T2に接続され、スイッチS4は、Cr2にチャージされた電荷を後段に出力するとき端子T4に接続される。スイッチS6は、Cr3にチャージされた電荷を後段に出力するとき端子T6に接続され、スイッチS8は、Cr4にチャージされた電荷を後段に出力するとき端子T8に接続される。
キャパシタ群14も、キャパシタ群13のCr1乃至4、スイッチS1乃至S8と同様に動作するCr5乃至8、スイッチS11乃至S18から構成される。
このような構成を有するキャパシタ群のそれぞれのCrに8サンプル分の電荷がチャージされ、それらがまとめて後段に出力されるようにすることにより、SINCフィルタと、1/8のデシメータの機能が実現される。
例えばCr1に8サンプル分の電荷がチャージされたとき、Cr1はOFFし、Cr2に電荷をチャージするようにスイッチが切り換えられる。このとき、Chにチャージされていた電荷もCr2にチャージされ、これにより、IIRフィルタの機能が実現される。
Cr2に8サンプル分の電荷がチャージされたとき、Cr2はOFFし、Cr3に電荷をチャージするようにスイッチが切り換えられる。このような動作が繰り返され、キャパシタ群13に含まれる4つのCrに電荷がチャージされたとき、それらの電荷をすべてCbにチャージするように、キャパシタ群13,14に含まれるそれぞれのスイッチと、スイッチ15が切り換えられる。これにより、SINCフィルタと、1/4のディシメータの機能が実現される。
Cbにチャージされた電荷は、後段に設けられるΣΔADCに、スイッチ16を介してまとめて供給される。
キャパシタ群13の4つのCrにチャージされた電荷がCbにチャージされている間も、トランスコンダクタンスアンプ11からスイッチ12に電流信号が供給されるから、スイッチ12がONの状態にあるときにスイッチ12から出力された信号は、次に、キャパシタ群14に供給される。
キャパシタ群14に含まれるキャパシタの中のCr5から順に、8サンプル分ずつ電荷がチャージされ、Cr5乃至8の4つのCrに電荷がチャージされたとき、キャパシタ群13と14の役割は逆転して動作する。
このような動作が繰り返されることによって、図2の回路によって、図3に示されるようなシステムが実現される。図3は、図2の回路によって実現される機能をシステム的に表すものである。
すなわち、図2のトランスコンダクタンスアンプ11は図3のトランスコンダクタンスアンプ21として表され、図2のスイッチ12は図3のサンプラブロック22として表される。また、図2のCh、キャパシタ群13,14、スイッチ15、およびCbからなる回路は、図3のSINCフィルタ23、デシメータブロック24、IIR/SINCフィルタ25、デシメータブロック26として表される。
デシメータブロック24は、図2のキャパシタ群13,14に含まれる1つのCrにチャージされる電荷の数に対応する1/8のデシメーションを実現し、デシメータブロック26は、1つのキャパシタ群に設けられるCrの数に対応する1/4のデシメーションを実現する。
Ville Eerola, et al, "Direct Conversion Using Lowpass Sigma-Delta Modulation", ISCAS ’92, pp2653 2656 K. Muhammad, et al, "A Discrete-Time Bluetooth Receiver in a 0.13um Digital CMOS Process", ISSCC2004, pp268-269 US20030080888A1, “Sigma-delta (sigmadelta) analog-to-digital converter (ADC) structure incorporating a direct sampling mixer”
搬送波周波数とほぼ同じ周波数でサンプリングして得られた信号のレートを、ΣΔADCの前段でΣΔADCに適したサンプリングレートまで下げる以上のような方法は、デシメーションする過程でフィルタリングが行われることになるため、GSMやBluetoothのような狭帯域な信号を扱うアプリケーションには有効であるが、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11b,11g,11aのような広帯域な信号を扱うアプリケーションには適用することができない。
例えば、IEEE802.11b,11g,11aなどの広帯域な信号を扱うアプリケーションにおいては、図1を参照して説明したような方法によって、入力信号の搬送波周波数と同じ周波数のクロックでサンプリングしたとしても、得られる信号のOSRはそれほど高くない。すなわち、IEEE802.11gのOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)モードにおいては、搬送波周波数Fcw=2.4GHz、周波数帯域幅BW=20MHzであるので、OSRは120程度である。ΣΔADCの回路構成の簡易さを維持しながら、要求仕様を満足させるためにはOSRは60以上必要になる。
従って、非特許文献2、特許文献1に記載されているような、デシメーションを伴うIIRフィルタやSINCフィルタを多用してサンプリングレートを下げる回路を、広帯域な信号を扱うアプリケーションが搭載された受信機に用いることはできない。
従来、GSM,Bluetoothなどの狭帯域な信号から、IEEE802.11b,11g,11aなどの広帯域な信号までをカバーすることのできるマルチスタンダードに対応した受信機を実現するためには、それぞれのアプリケーションに適した受信パスを設計することによって、受信パスをアプリケーションごとに切り換えて用いたり、アナログで形成されるフィルタをそれぞれのアプリケーションに応じて設定したりする必要があるために、スイッチトキャパシタ回路の容量値や制御タイミングを切り換えることが行われている。
しかし、上述したような構成によってそのことを実現しようとすると、各構成の制御、回路の構成などが複雑になり、実装面積が増大することになる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数の無線通信システムのそれぞれの要求仕様を満たしつつ、簡単な構成で、小型、かつ消費電力を抑えた回路を実現することができるようにするものである。
本発明の一側面の受信装置は、異なる仕様を有する複数の無線通信システムに対応する受信機において、前記複数の無線通信システムのうちの選択された1つの無線通信システムで用いられる搬送波周波数に対応した値を設定する設定手段と、前記搬送波周波数と略同一の周波数である第1の周波数のクロックと、前記第1の周波数のクロックを前記設定手段により設定された値で分周した第2の周波数のクロックを生成するクロック生成回路と、アンテナで受信された信号に対応する受信電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換アンプと、前記第1の周波数のクロックに従って接続、非接続を切り換え、前記電圧電流変換アンプから供給された前記電流信号を出力するスイッチと、前記第2の周波数のクロックに従って動作し、前記スイッチから供給された前記電流信号に基づいて得られた前段の積分器までの演算結果と、所定のアナログ値を入力信号とする、2以上のスイッチトキャパシタ回路に対してオペアンプが接続された積分器と、前記第2の周波数のクロックの立ち上がりと立ち下がりのタイミングで、前記積分器から供給された信号をディジタル値に変換するAD変換回路と、前記第2の周波数のクロックに従って動作し、前記AD変換回路による変換によって得られた前記ディジタル値に応じた値を前記所定のアナログ値として前記積分器にフィードバックするフィードバック回路とを備える。
前記第1または第2の周波数のクロックに従って動作する受信パスと、前記第1の周波数とπ/2の位相差があるクロックとそのクロックを前記設定手段により設定された値で分周したクロックに従って動作する受信パスを設け、それぞれの受信パスに前記電圧電流変換アンプ、前記スイッチ、前記積分器、前記AD変換回路、前記フィードバック回路を含ませることができる。
1ビット出力の2次ΣΔ変調器を有するようにすることができる。
前記積分器を構成するオペアンプのバイアス電流を調整する調整回路をさらに設けることができる。
前記AD変換回路から出力された前記ディジタル値が入力される可変ディジタルフィルタ回路をさらに設けることができる。
前記設定手段には、さらに、前記複数の無線通信システムのうちの選択された1つの無線通信システムに応じて、前記クロック生成回路がクロックを生成するのに用いる分周比、前記積分器を構成するオペアンプのバイアス電流値、前記可変ディジタルフィルタを制御する信号を生成させることができる。
本発明の一側面の受信方法は、アンテナで受信された信号に対応する受信電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換アンプと、第1の周波数のクロックに従って接続、非接続を切り換え、前記電圧電流変換アンプから供給された前記電流信号を出力するスイッチと、第2の周波数のクロックに従って動作し、前記スイッチから供給された前記電流信号に基づいて得られた前段の積分器までの演算結果と、所定のアナログ値を入力信号とする、2以上のスイッチトキャパシタ回路に対してオペアンプが接続された積分器と、前記第2の周波数のクロックの立ち上がりと立ち下がりのタイミングで、前記積分器から供給された信号をディジタル値に変換するAD変換回路と、前記第2の周波数のクロックに従って動作し、前記AD変換回路による変換によって得られた前記ディジタル値に応じた値を前記所定のアナログ値として前記積分器にフィードバックするフィードバック回路とを備え、異なる仕様を有する複数の無線通信システムに対応する受信機の受信方法において、前記複数の無線通信システムのうちの選択された1つの無線通信システムで用いられる搬送波周波数に対応した値を設定し、前記搬送波周波数と略同一の周波数である前記第1の周波数のクロックと、前記第1の周波数のクロックを、設定した値で分周した前記第2の周波数のクロックを生成するステップを含む。
本発明の他の側面のフィルタ回路は、入力電圧信号に含まれる所定の周波数成分に対応する少なくとも1つの設定値を設定する設定手段と、(1)前記所定の周波数と略同一な第1の周波数を有する第1のクロック及び、(2)前記第1のクロックを前記設定値により分周した第2のクロック、を生成するクロック生成回路と、前記入力電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換アンプと、接続、非接続を切り換え、前記電圧電流変換アンプから供給された前記電流信号を出力するスイッチと、前記スイッチから供給される信号を処理する複数の積分器が多段にて接続された演算部とを備え、前記スイッチは、前記第1のクロックに従って動作し、前記積分器は、前段の積分器までの演算結果及び所定のアナログ値が入力値とされるスイッチトキャパシタ回路にオペアンプを接続した構成を有すると共に、前記第2のクロックに従って動作する。
本発明の他の側面のフィルタ回路の制御方法は、入力電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換アンプと、接続、非接続を切り換え、前記電圧電流変換アンプから供給された前記電流信号を出力するスイッチと、前記スイッチから供給される信号を処理する、前段の積分器までの演算結果及び所定のアナログ値が入力値とされるスイッチトキャパシタ回路にオペアンプを接続した構成をそれぞれが有する複数の積分器が多段にて接続された演算部とを備えるフィルタ回路の制御方法において、前記入力電圧信号に含まれる所定の周波数成分に対応する少なくとも1つの設定値を設定し、(1)前記所定の周波数と略同一な第1の周波数を有する第1のクロック及び、(2)前記第1のクロックを前記設定値により分周した第2のクロック、を生成し、前記スイッチを、前記第1のクロックに従って動作させ、前記積分器を、前記第2のクロックに従って動作させるステップを含む。
本発明の一側面においては、複数の無線通信システムのうちの選択された1つの無線通信システムで用いられる搬送波周波数に対応した値が設定され、前記搬送波周波数と略同一の周波数である前記第1の周波数のクロックと、前記第1の周波数のクロックを、設定した値で分周した前記第2の周波数のクロックが生成される。
本発明の他の側面においては、入力電圧信号に含まれる所定の周波数成分に対応する少なくとも1つの設定値が設定され、(1)前記所定の周波数と略同一な第1の周波数を有する第1のクロック及び、(2)前記第1のクロックを前記設定値により分周した第2のクロック、が生成され、スイッチが、前記第1のクロックに従って動作し、積分器が、前記第2のクロックに従って動作する。
本発明によれば、複数の無線通信システムのそれぞれの要求仕様を満たしつつ、簡単な構成で、小型、かつ消費電力を抑えた回路を実現することができる。
図4は、本発明の一実施形態に係る受信機に設けられるΣΔ直交復調器の構成例を示す図である。
図4のΣΔ直交復調器が設けられる受信機は、IEEE802.11b,11g,11aなどの周波数帯域幅の比較的広い信号を扱うアプリケーションと、GSMやBluetoothなどの周波数帯域幅の比較的狭い信号を扱うアプリケーションが搭載されたマルチスタンダードに対応した受信機である。マルチスタンダードとは、異なる仕様を有する複数の無線通信システムを指す。
図4のΣΔ直交復調器は、コントロール回路51、クロック生成回路52と、ICH側のパスの構成としての電圧電流変換アンプ53I、スイッチ54I,積分器55−1I乃至55−nI、ADC56I、フィードバック回路57I、可変ディジタルフィルタ58I、QCH側のパスの構成としての電圧電流変換アンプ53Q、スイッチ54Q,積分器55−1Q乃至55−nQ、ADC56Q、フィードバック回路57Q、可変ディジタルフィルタ58Qから構成される。
コントロール回路51は、複数のアプリケーションの中から選択された1つのアプリケーションを表す情報であるアプリケーション選択情報が上位のコントローラから供給されたとき、選択されたアプリケーションに応じて、クロック生成回路52、ICH側のパスの構成のうちの積分器55−1I乃至55−nI、可変ディジタルフィルタ58I、QCH側のパスの構成のうちの積分器55−1Q乃至55−nQ、可変ディジタルフィルタ58Qを制御する。
例えば、コントロール回路51は、内部に設けられるVCO(Voltage Controlled Oscillator)の発振周波数と、分周器の分周比Nを制御する信号をクロック生成回路52に出力し、内部に設けられるオペアンプのバイアス電流を制御する信号を積分器55−1I乃至55−nI、積分器55−1Q乃至55−nQのそれぞれに出力する。また、コントロール回路51は、フィルタの特性を制御する信号を可変ディジタルフィルタ58I,58Qに出力する。
VCOの発振周波数、分周器の分周比N、バイアス電流値、フィルタの特性と、それぞれのアプリケーションを対応付けたテーブルを例えばコントロール回路51は管理している。
クロック生成回路52は、内部の発振器の発振周波数と分周器の分周比Nをコントロール回路51から供給された信号に基づいて設定し、いま選択されているアプリケーションによって扱われる信号の搬送波の周波数と同じ、または比較的小さいオフセットを有する(略同一の)周波数(以下、Fcw)である周波数Fcwのクロックと、その周波数を分周比Nで分周した周波数Fcw/Nのクロックを生成する。
また、クロック生成回路52は、周波数Fcwのクロックとの位相差がπ/2だけある周波数Fcw+π/2のクロックと、そのクロックをN分周した周波数(Fcw+π/2)/Nのクロックを生成する。
クロック生成回路52は、周波数Fcwのクロックをスイッチ54Iに、周波数Fcw/Nのクロックを積分器55−1I乃至55−nI、ADC56I、フィードバック回路57Iに、周波数Fcw+π/2のクロックをスイッチ54Qに、周波数(Fcw+π/2)/Nのクロックを積分器55−1Q乃至55−nQ、ADC56Q、フィードバック回路57Qに、それぞれ出力する。
すなわち、図4のΣΔ直交復調器は、周波数Fcwのクロックと周波数Fcw/Nのクロックの2つの周波数のクロックだけで動作するようになされている。
例えば、広帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合、分周比Nとして小さい値が設定され、クロック生成回路52により生成された高い周波数のクロックに従って各部が速い速度で動作する。一方、狭帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合、分周比Nとして大きい値が設定され、クロック生成回路52により生成された低い周波数のクロックに従って各部が遅い速度で動作する。
ICH側のパスの構成である電圧電流変換アンプ53Iは、電圧信号として供給された入力信号を電流信号に変換し、スイッチ54Iに出力する。
電圧電流変換アンプ53Iに対しては、アンテナにおいて受信された受信信号に対して、BPFによる帯域制限、LNA(Low Noise Amplifier)による増幅などの各種の処理が施された信号が入力信号として供給される。電圧電流変換アンプ53Iに供給された入力信号と同じ信号はQCH側のパスの構成である電圧電流変換アンプ53Qにも供給される。
スイッチ54Iは、クロック生成回路52から供給された周波数Fcwのクロックに従ってON/OFFを切り換えることによって、電圧電流変換アンプ53Iから供給された信号を周波数Fcwでサンプリングする。サンプリングして得られた信号は積分器55−1Iに供給される。
積分器55−1Iは、入力段にSC1乃至SCm(mは2以上の整数)の複数個のスイッチトキャパシタ回路、出力段にオペアンプOA1を有する回路であり、クロック生成回路52から供給された周波数Fcw/Nのクロックに従って動作する。オペアンプOA1のバイアス電流値は、コントロール回路51から供給された信号に従って制御される。
積分器55−1Iには、スイッチ54Iからの信号だけでなく、フィードバック回路57Iからの信号も供給される。後述するように、積分器55−1Iにより、SINCフィルタとデシメータの機能が実現される。
積分器55−1Iの出力信号は、積分器55−2Iに供給され、積分器55−1Iと同様の信号処理が施された後、さらに後段の積分器に供給される。積分器の数だけ信号の入出力が繰り返され、最終的に得られた積分器55−nIの出力信号はADC56Iに供給される。
ADC56Iは、クロック生成回路52から供給された周波数Fcw/Nのクロックに従って動作し、積分器55−nIから供給された信号をディジタル信号に変換して出力する。ADC56Iの出力信号は、フィードバック回路57Iと可変ディジタルフィルタ58Iに供給される。
フィードバック回路57Iは、クロック生成回路52から供給された周波数Fcw/Nのクロックに従って動作し、ADC56Iから供給されたディジタル信号をアナログ信号に変換し、変換して得られたアナログ信号を積分器55−1I乃至55−nIのそれぞれに出力する。
可変ディジタルフィルタ58Iは、コントロール回路51から供給された信号に従って特性を変え、ADC56Iから供給されたディジタル信号に対してフィルタリングを施す。可変ディジタルフィルタ58Iは、フィルタリングを施すことによって得られた信号をICHの信号として後段の回路に出力する。
QCH側のパスの各部においても、ICH側のパスの各部に供給されるクロックとπ/2の位相差があるクロックとそのクロックをN分周したクロックに従って、上述したICH側のパスの各部の動作と同じ動作が行われる。可変ディジタルフィルタ58Qによって得られた信号はQCHの信号として後段の回路に出力される。
図4の回路によって、図5に示されるようなシステムが実現される。図5は、図4の回路によって実現される機能をシステム的に表すものである。
アンテナにおいて受信された受信信号は、電圧電流変換アンプ71で電流信号に変換され、サンプラブロック72に供給される。サンプラブロック72においては、電流信号のサンプリングが行われ、得られた信号が可変SINCフィルタ73に入力される。可変SINCフィルタ73の特性として、クロックの分周比Nが適宜変えられることによって所望の特性が選択される。
可変SINCフィルタ73の出力信号は、デシメータブロック74でサンプリングレートが1/N倍に間引きされる。デシメータブロック74の出力信号は、ΣΔADC75においてAD変換が行われた後、可変ディジタルフィルタ76を通過して、後段の回路に出力される。
すなわち、図4の電圧電流変換アンプ53I,53Qは図5の電圧電流変換アンプ71として表され、図4のスイッチ54I,54Qは図5のサンプラブロック72として表される。
また、図4の積分器55−1I乃至55−nI,55−1Q乃至55−nQ、ADC56I,56Qからなる回路は、図5の可変SINCフィルタ73、デシメータブロック74、ΣΔADC75として表され、図4の可変ディジタルフィルタ58I,58Qは図5の可変ディジタルフィルタ76として表される。
このように、図4の構成によれば、マルチスタンダードに対応した受信機のΣΔ直交復調器を、それぞれの無線通信システムに応じた構成を別々に用意することなく実現することができる。また、2つの周波数のクロックだけで制御可能なΣΔ直交復調器を実現することができる。
次に、図4の各部の構成について説明する。
図6は、図4のクロック生成回路52の構成例を示す図である。
図6に示されるように、クロック生成回路52は、VCO91、PLL(Phase Lock Loop)92、反転回路93、分周器94、およびプログラマブル分周器95から構成される。コントロール回路51から供給された発振周波数を制御する信号はPLL92に供給され、分周比Nを制御する信号はプログラマブル分周器95に供給される。
PLL92は、コントロール回路51から供給された信号に基づいてVCO91の発振周波数が2Fcwとなるように設定する。VCO91から出力された周波数2Fcwのクロックは反転回路93と分周器94に供給される。
反転回路93は、VCO91から供給された周波数2Fcwのクロックの極性を反転し、得られたクロックを分周器94に出力する。
分周器94は、VCO91から供給された非反転のクロックと、反転回路93から供給された反転のクロックをそれぞれ2分周することにより、周波数Fcwのクロックと、そのクロックとπ/2の位相差を有する周波数Fcw+π/2のクロックを生成し、生成したクロックを出力する。
分周器94から出力された周波数Fcwのクロックと周波数Fcw+π/2のクロックはプログラマブル分周器95に供給される。分周器94から出力されたクロックのうちの周波数Fcwのクロックは、図4のスイッチ54Iにも供給され、周波数Fcw+π/2のクロックは、図4のスイッチ54Qにも供給される。
プログラマブル分周器95は、分周器94から供給された周波数Fcwのクロックと周波数Fcw+π/2のクロックを、それぞれ2k分周することにより(kは1以上の整数)、2k分周した周波数Fcwのクロックと周波数Fcw+π/2のクロックを生成し、生成したクロックの中から、コントロール回路51から供給された信号によって表される分周比Nのクロックを選択する。
プログラマブル分周器95は、選択した周波数Fcw/Nのクロックと周波数(Fcw+π/2)/Nのクロックのうち、周波数Fcw/Nのクロックを積分器55−1I乃至55−nI、ADC56I、フィードバック回路57Iのそれぞれに出力し、周波数(Fcw+π/2)/Nのクロックを積分器55−1Q乃至55−nQ、ADC56Q、フィードバック回路57Qのそれぞれに出力する。
図7は、図6のプログラマブル分周器95の構成例を示す図である。
図7に示されるように、プログラマブル分周器95は、フリップフロップ101−1乃至101−k、セレクタ102から構成される。
分周器94から供給され、フリップフロップ101−1のクロック入力端子に入力された周波数Fcwのクロックはフリップフロップ101−1において2分周され、得られた周波数Fcw/2のクロックがフリップフロップ101−2とセレクタ102に出力される。フリップフロップ101−1の非反転出力端子はフリップフロップ101−2の入力端子とセレクタ102に接続されている。また、フリップフロップ101−1の反転出力端子はフリップフロップ101−1のD端子に接続されている。
フリップフロップ101−1から出力され、フリップフロップ101−2のクロック入力端子に入力された周波数Fcw/2のクロックは、フリップフロップ101−2においてさらに2分周され、得られた周波数Fcw/4のクロックがフリップフロップ101−3とセレクタ102に出力される。フリップフロップ101−2の非反転出力端子はフリップフロップ101−3の入力端子とセレクタ102に接続されている。
他のフリップフロップにおいても同様に、前段のフリップフロップから供給されたクロックがさらに2分周され、得られたクロックが後段のフリップフロップとセレクタ102に出力される。
セレクタ102は、フリップフロップ101−1乃至101−kにより生成され、供給されたクロックの中から、コントロール回路51から供給された信号によって表される分周比Nのクロックを選択し、周波数Fcw/Nのクロックを積分器55−1I乃至55−nI、ADC56I、フィードバック回路57Iのそれぞれに出力する。
例えば、広帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されており、Nの値として4が設定されている場合、セレクタ102は、フリップフロップ101−2から供給された周波数Fcw/4のクロックを、各部に出力するクロックとして選択する。また、狭帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されており、Nの値として8が設定されている場合、セレクタ102は、フリップフロップ101−3から供給された周波数Fcw/8のクロックを、各部に出力するクロックとして選択する。
このように、複数のフリップフロップを設け、それぞれのフリップフロップにおいて2分周されたクロックの中から選択することによって、簡易な構成で、分周比Nのクロックを各部に供給することができる。
なお、分周器94から供給された周波数Fcw+π/2のクロックに基づいて、周波数(Fcw+π/2)/2kのクロックを生成するフリップフロップもプログラマブル分周器95には設けられている。セレクタ102は、それらのフリップフロップから供給されたクロックの中から周波数(Fcw+π/2)/Nのクロックを選択し、積分器55−1Q乃至55−nQ、ADC56Q、フィードバック回路57Qの各部に出力する。
図8は、図4の積分器55−1Iに設けられるSC1の構成例を示す図である。以下においては、主に、ICH側のパスの各部の構成について説明するが、QCH側のパスの各部も同様の構成を有している。
図8に示されるように、クロック生成回路52から供給された周波数Fcwのクロックに従ってON/OFFを切り換える初段のスイッチに相当するスイッチ54Iには、その1/N倍の周波数のクロックに従って動作するSC1とSC2が並列接続される。図8には、積分器55−1Iに設けられるスイッチトキャパシタ回路として2つのスイッチトキャパシタ回路であるSC1,SC2が示されている。
図8の例においては、上段のSC1はスイッチ111−1,112−1、キャパシタ113−1、スイッチ114−1,115−1から構成される。スイッチ111−1とスイッチ114−1がON、スイッチ112−1とスイッチ115−1がOFFの状態にあるとき、スイッチ111−1を通過した電流はキャパシタ113−1に供給され、キャパシタ113−1に電荷がチャージされる。キャパシタ113−1にチャージされた電荷は、スイッチ111−1とスイッチ114−1がOFF、スイッチ112−1とスイッチ115−1がONの状態にあるとき、オペアンプOA1に供給される。
下段のSC2はスイッチ111−2,112−2、キャパシタ113−2、スイッチ114−2,115−2から構成される。スイッチ111−2とスイッチ114−2がON、スイッチ112−2とスイッチ115−2がOFFの状態にあるとき、スイッチ111−2を通過した電流はキャパシタ113−2に供給され、キャパシタ113−2に電荷がチャージされる。キャパシタ113−2にチャージされた電荷は、スイッチ111−2とスイッチ114−2がOFF、スイッチ112−2とスイッチ115−2がONの状態にあるとき、オペアンプOA1に供給される。
SC1とSC2の2つのスイッチトキャパシタ回路は、一方が積分器55−1Iの入力に、他方が積分器55−1Iの出力に常に接続されており、周波数Fcw/Nのクロックに従ってスイッチのON/OFFが切り換えられることに応じて、それぞれのスイッチトキャパシタ回路の接続が入れ替わるように動作する。
図8の例においては、Nの値は4として設定されており、周波数Fcw/4のクロックがスイッチ111−1,114−1,112−2,115−2に、周波数Fcw/4のクロックを反転させたクロックがスイッチ112−1,115−1,111−2,114−2にそれぞれ供給される。
周波数Fcw/4のクロックに従って、スイッチ111−1,114−1,112−2,115−2がON、周波数Fcw/4のクロックを反転させたクロックに従って、スイッチ112−1,115−1,111−2,114−2がOFFの状態にあるとき、上段のSC1は積分器55−1Iの入力に接続された状態になり、このとき、キャパシタ113−1に電荷がチャージされる。また、下段のオペアンプOA1の入力に接続された状態になり、このとき、キャパシタ113−2にチャージされていた電荷はオペアンプOA1に出力される。
反対に、周波数Fcw/4のクロックに従って、スイッチ111−1,114−1,112−2,115−2がOFF、周波数Fcw/4のクロックを反転させたクロックに従って、スイッチ112−1,115−1,111−2,114−2がONの状態にあるとき、下段のSC2は積分器55−1Iの入力に接続された状態になり、このとき、キャパシタ113−2に電荷がチャージされる。また、上段のSC1はオペアンプOA1の入力に接続された状態になり、このとき、キャパシタ113−1にチャージされていた電荷がオペアンプOA1に出力される。
図9は、図8のスイッチ54Iとスイッチトキャパシタ回路に流れる信号のタイミングチャートを示す図である。
図9の横軸は時間を表し、上の波形から順に、出力信号Is、周波数Fcwのクロック、周波数Fcw/4のクロック、周波数Fcw/4のクロックを反転させたクロックを表す。出力信号Isは電圧電流変換アンプ53Iの出力信号である。
出力信号Isは、スイッチ54IのON/OFFが周波数Fcwのクロックに従って切り換えられることによって、周波数Fcwの半周期の時間だけ、そのとき積分器55−1Iの入力に接続されている方のスイッチトキャパシタ回路に供給される。
図9の例においては、時刻t1からt2、時刻t3からt4、時刻t5からt6、・・・のそれぞれの時間に、出力信号Isはいずれかのスイッチトキャパシタ回路に供給されている。
また、時刻t1からt5の時間においては、周波数Fcw/4のクロックとそのクロックを反転させたクロックに従って、SC1が積分器55−1Iの入力に接続され、その時間に供給された出力信号Isに応じて、キャパシタ113−1に電荷がチャージされている。
具体的には、時刻t1からt2までの時間に出力信号Isが供給されることによって、その時間に積分器55−1Iの入力に接続されているSC1のキャパシタ113−1には1サンプル分の電荷がチャージされ、時刻t4からt5までの時間に出力信号Isが供給されることによって、その時間に積分器55−1Iの入力に接続されているSC1のキャパシタ113−1には1サンプル分の電荷が追加してチャージされている。図9において、斜線を付して示す四角はキャパシタにチャージされた1サンプル分の電荷を表す。
SC1のキャパシタ113−1にチャージされた2サンプル分の電荷は、時刻t5からt9の時間に、周波数Fcw/4のクロックとそのクロックを反転させたクロックに従ってSC1がオペアンプOA1の入力に接続されることによって、オペアンプOA1に出力される。
SC1が積分器55−1Iの出力に接続される時刻t5からt9までの時間においては、SC2が積分器55−1Iの入力に接続され、その時間に供給された出力信号Isに応じてSC2のキャパシタ113−2に2サンプル分の電荷がチャージされる。時刻t9からt13の時間において接続が切り替わっているとき、SC2のキャパシタ113−2にそれまでチャージされていた電荷はオペアンプOA1に出力される。以降、同様の動作がSC1とSC2により繰り返される。
このように、積分器55−1Iのスイッチトキャパシタ回路は、Fcw/4のクロックに従って動作するから、2サンプル分の電荷をチャージしたら後段に出力するように制御されることになる。このことがSC1とSC2によって交互に繰り返されることによって、SINCフィルタの機能が積分器55−1Iのスイッチトキャパシタ回路によって実現される。
図10は、SINCフィルタの特性を示す図である。
図10に示されるように、Nの値を変えることによって、スイッチトキャパシタ回路によって実現されるSINCフィルタの特性が制御される。図10の横軸は周波数を表し、縦軸はゲインを表す。
図10の例においては、N=4の場合、2サンプル加算し、平均化する効果がスイッチトキャパシタ回路によって得られるので、発振周波数Fcwの1/2倍の周波数にゼロ点を有する、実線で示されるような特性が実現される。
また、N=8の場合、4サンプル加算し、平均化する効果がスイッチトキャパシタ回路によって得られるので、発振周波数Fcwの1/4倍、2/4倍、3/4倍の周波数にゼロ点を有する、点線で示されるような特性が実現される。
上述したように、広帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合、Nの値として例えばN=4が選択され、図10の実線で示されるような特性を有するSINCフィルタの機能を実現するようにスイッチトキャパシタ回路が制御される。
また、狭帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合、Nの値として例えばN=8が選択され、図10の点線で示されるような特性を有するSINCフィルタの機能を実現するようにスイッチトキャパシタ回路が制御される。
図11は、図4のADC56Iの構成例を示す図である。
図11に示されるように、ADC56Iは、コンパレータ回路121−1,121−2、スイッチ122−1,122−2、および反転回路123から構成される。
積分器55−nIから供給された信号は、1ビット出力のコンパレータ回路121−1と121−2に供給され、コンパレータ回路121−1の出力はスイッチ122−1に、コンパレータ回路121−2の出力はスイッチ122−2にそれぞれ供給される。
N=4として設定されているとき、クロック生成回路52から供給された周波数Fcw/4のクロックは、そのままコンパレータ回路121−1とスイッチ122−1に供給されるとともに、反転回路123において極性が反転され、コンパレータ回路121−2とスイッチ122−2に供給される。
このように、コンパレータ回路とセレクタ回路(スイッチ)がそれぞれ2つ設けられ、それらが、周波数Fcw/4の非反転クロックと反転クロックに従って動作するように制御されることによって、Fcw/2の変換レートが実現される。すなわち、周波数Fcw/4のクロックの立ち上がりと立ち下がりのそれぞれのタイミングで、AD変換の結果がADC56Iから出力されることになる。
例えば、広帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合、Nの値として小さい値が選択されるから、狭帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合に較べて、速い変換レートでAD変換を行うようにADC56Iが制御される。
また、コンパレータ回路とセレクタ回路がそれぞれ2つ設けられ、それらが、周波数Fcw/4の非反転クロックと反転クロックに従って動作するように制御されることによって、他の回路で用いられているものと同じ、周波数Fcw/Nのクロックを用いてAD変換を行わせることができ、AD変換用のものとして、異なる周波数のクロックを別に生成する必要がない。
このような構成を有するADC56Iの出力は、フィードバック回路57Iと可変ディジタルフィルタ58Iに供給される。
図12は、図4のフィードバック回路57Iの構成例を示す図である。
図12の例においては、フィードバック先が積分器55−1Iとされており、積分器55−1IのオペアンプOA1の入力に、フィードバック回路57Iからの出力信号が供給されているが、積分器55−2I乃至55−nIのそれぞれの積分器のオペアンプOAにも、同様に、フィードバック回路57Iからの出力信号が供給される。オペアンプOA1の入力には、積分器55−1Iのスイッチトキャパシタ回路からの信号も供給されている。また、オペアンプOA1には、コントロール回路51から出力された制御信号も供給されている。この制御信号は、オペアンプOA1のバイアス電流を制御する信号である。
ADC56Iから出力された1ビットの信号をアナログ信号に変換するために、ADC56Iから出力された信号は、電流源を−Irefとする電流のON/OFFを切り換えるスイッチ131に供給される。また、ADC56Iから出力された信号は、反転回路132において極性が反転された後、電流源をIrefとする電流のON/OFFを切り換えるスイッチ133にも供給される。
スイッチ131とスイッチ133がADC56Iから供給された信号に応じてON/OFFを切り換えることにより、ディジタル信号に対応した電流源が選択され、選択された方の電流源からの出力信号が、並列接続されたスイッチトキャパシタ回路であるSC11とSC12に供給される。
図12の例においては、上段のSC11はスイッチ134−1,135−1、キャパシタ136−1、スイッチ137−1,138−1から構成される。スイッチ134−1とスイッチ138−1がON、スイッチ135−1とスイッチ137−1がOFFの状態にあるとき、SC11に供給された信号はスイッチ134−1、キャパシタ136−1、スイッチ138−1を介してオペアンプOA1に供給される。
下段のSC12はスイッチ134−2,135−2、キャパシタ136−2、スイッチ137−2,138−2から構成される。スイッチ134−2とスイッチ138−2がON、スイッチ135−2とスイッチ137−2がOFFの状態にあるとき、SC12に供給された信号はスイッチ134−2、キャパシタ136−2、スイッチ138−2を介してオペアンプOA1に供給される。
このように、クロック生成回路52から供給された周波数Fcw/Nのクロックを用いて動作させるために、SC11とSC12はバタフライ型で制御される。SC11とSC12のうち、一方のスイッチトキャパシタ回路はフィードバック回路57Iの入出力に、他方のスイッチトキャパシタ回路はグランドに常に接続され、周波数Fcw/Nのクロックに従ってスイッチのON/OFFが切り換えられることに応じて、それぞれのスイッチトキャパシタ回路の接続が入れ替わる。
図12の例においては、Nの値は4として設定されており、周波数Fcw/4のクロックがスイッチ134−1,138−1,135−2,137−2に、周波数Fcw/4のクロックの極性を反転させたクロックがスイッチ135−1,137−1,134−2,138−2にそれぞれ供給されている。
周波数Fcw/4のクロックに従って、スイッチ134−1,138−1,135−2,137−2がON、周波数Fcw/4のクロックを反転させたクロックに従って、スイッチ135−1,137−1,134−2,138−2がOFFの状態にあるとき、上段のSC11はフィードバック回路57Iの入出力に接続された状態になる。また、下段のSC12はグランドに接続された状態になる。
反対に、周波数Fcw/4のクロックに従って、スイッチ134−1,138−1,135−2,137−2がOFF、周波数Fcw/4のクロックを反転させたクロックに従って、スイッチ135−1,137−1,134−2,138−2がONの状態にあるとき、下段のSC12はフィードバック回路57Iの入出力に接続された状態になる。また、上段のSC11はグランドに接続された状態になる。
図13は、オペアンプOA1の構成例を示す図である。
図13に示されるように、オペアンプOA1は、バイアス電流調整回路151と差動アンプ152から構成される。コントロール回路51からの制御信号はバイアス電流調整回路151に供給される。
バイアス電流調整回路151は、差動アンプ152に供給する電流量を、コントロール回路51からの制御信号に応じて調整する。差動アンプ152からの出力信号は、積分器の出力に供給される。
これにより、広帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合には電流量を多くし、狭帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合には電流量を少なくするといったように、オペアンプOA1内で用いられる電流量をアプリケーションに応じて調整することができる。すなわち、狭帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合には、広帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合に較べて消費電力を抑えるといったように、アプリケーションに応じて、消費電力を適したものにすることができる。
図14は、図13のバイアス電流調整回路151の構成例を示す図である。
DAC(Digital Analog Converter)161は、コントロール回路51から供給された制御信号に応じた量の電流を電流Irefとして出力することによって、それに対応する電流を差動アンプ152に出力する。
例えば、広帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合には電流Irefとして出力される電流量は多くなり、狭帯域な信号を扱うアプリケーションが選択されている場合には電流Irefとして出力される電流量は少なくなるように、電流量が調整される。
図15は、Nの値を4、ADC57Iの出力を1ビットとし、2次ΣΔ変調を用いて構成される回路の例を示す図である。
図15に示されるように、周波数Fcwのクロックに従ってサンプリングを行うスイッチ54Iの出力には、図8を参照して説明したようなスイッチトキャパシタ回路を有する積分器55−1Iが接続される。積分器55−1Iの後段には、積分器55−1Iと同様の構成を有する積分器55−2Iが接続され、この積分器55−2Iの後段には、コンパレータ回路などからなるADC56Iが接続される。ADC56Iは、例えば、図11のようにFcw/Nのクロックの立ち上り、立ち下りでデータを変換するように動作する。
ADC56Iの出力はフィードバック回路57Iと可変ディジタルフィルタ58Iに接続される。フィードバック回路57Iには、図12を参照して説明したような回路が2つ設けられ、左側に示される回路の出力は積分器55−1IのオペアンプOA1の入力に、右側に示される回路の出力は積分器55−2IのオペアンプOA2の入力にそれぞれ接続される。
図15に示されるものと同様の回路によって、QCH側の、可変ディジタルフィルタ58Qの前段の回路までが構成される。
このように、図15に示されるような回路によって、マルチスタンダードに対応した復調器を実現することができるため、複数の無線通信システムのそれぞれに応じた回路を別々に用意し、選択された1つのアプリケーションに応じて回路の動作を制御する場合に較べて、回路の実装面積を減らすことができるとともに、2つの周波数のクロックだけを用いて、簡単に、その制御を行うことが可能になる。
次に、図16のフローチャートを参照して、以上のような構成を有する回路を制御するコントロール回路51の処理について説明する。
ステップS1において、コントロール回路51は、上位のコントローラから送信されてきたアプリケーション選択情報を受信する。
ステップS2において、コントロール回路51は、あらかじめ用意されているテーブルを参照し、クロック生成回路52に設けられるVCOの発振周波数、クロック生成回路52に設けられる分周器の分周比N、積分器55−1I乃至55−nIと積分器55−1Q乃至55−nQの内部に設けられるオペアンプのバイアス電流、可変ディジタルフィルタ58I,58Qのフィルタの特性を制御する信号を、いま選択されているアプリケーションに応じて生成する。
ステップS3において、コントロール回路51は、VCOの発振周波数と、分周器の分周比Nを制御する信号をクロック生成回路52に出力し、オペアンプのバイアス電流を制御する信号を積分器55−1I乃至55−nIと積分器55−1Q乃至55−nQのそれぞれに出力する。また、コントロール回路51は、フィルタの特性を制御する信号を可変ディジタルフィルタ58I,58Qに出力して、各部を制御する。
以上のような簡単な制御によって、マルチスタンダードに対応した受信機を実現することができる。また、そのことを、小さい回路規模で実現することができ、無線アプリケーション毎の要求仕様を満足しながら、オペアンプのバイアス電流を調整するなどして、消費電力を最適化したりすることもできる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の回路を示す図である。 従来の他の回路を示す図である。 図2の回路によって実現される機能をシステム的に表す図である。 本発明の一実施形態に係る受信機に設けられるΣΔ直交復調器の構成例を示す図である。 図4の回路によって実現される機能をシステム的に表す図である。 図4のクロック発生回路の構成例を示す図である。 図6のプログラマブル分周器の構成例を示す図である。 図4の積分器に設けられるスイッチトキャパシタ回路の構成例を示す図である。 タイミングチャートを示す図である。 SINCフィルタの特性を示す図である。 図4のADCの構成例を示す図である。 図4のフィードバック回路の構成例を示す図である。 図4の積分器に設けられるオペアンプの構成例を示す図である。 図13のバイアス電流調整回路の構成例を示す図である。 2次ΣΔ変調を用いて構成される回路の例を示す図である。 コントロール回路の処理について説明するフローチャートである。
符号の説明
51 コントロール回路、 52 クロック生成回路, 53I,53Q 電圧電流変換アンプ, 54I,54Q スイッチ, 55−1I乃至55−nI,55−1Q乃至55−nQ 積分器, 56I,56Q ADC, 57I,57Q フィードバック回路, 58I,58Q 可変ディジタルフィルタ

Claims (9)

  1. 異なる仕様を有する複数の無線通信システムに対応する受信機において、
    前記複数の無線通信システムのうちの選択された1つの無線通信システムで用いられる搬送波周波数に対応した値を設定する設定手段と、
    前記搬送波周波数と略同一の周波数である第1の周波数のクロックと、前記第1の周波数のクロックを前記設定手段により設定された値で分周した第2の周波数のクロックを生成するクロック生成回路と、
    アンテナで受信された信号に対応する受信電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換アンプと、
    前記第1の周波数のクロックに従って接続、非接続を切り換え、前記電圧電流変換アンプから供給された前記電流信号を出力するスイッチと、
    前記第2の周波数のクロックに従って動作し、前記スイッチから供給された前記電流信号に基づいて得られた前段の積分器までの演算結果と、所定のアナログ値を入力信号とする、2以上のスイッチトキャパシタ回路に対してオペアンプが接続された積分器と、
    前記第2の周波数のクロックの立ち上がりと立ち下がりのタイミングで、前記積分器から供給された信号をディジタル値に変換するAD変換回路と、
    前記第2の周波数のクロックに従って動作し、前記AD変換回路による変換によって得られた前記ディジタル値に応じた値を前記所定のアナログ値として前記積分器にフィードバックするフィードバック回路と
    を備える受信機。
  2. 前記第1または第2の周波数のクロックに従って動作する受信パスと、前記第1の周波数のクロックとπ/2の位相差があるクロックとそのクロックを前記設定手段により設定された値で分周したクロックに従って動作する受信パスを有し、
    それぞれの受信パスが前記電圧電流変換アンプ、前記スイッチ、前記積分器、前記AD変換回路、前記フィードバック回路を含む
    請求項1に記載の受信機。
  3. 1ビット出力の2次ΣΔ変調器を有する
    請求項1または2に記載の受信機。
  4. 前記積分器を構成するオペアンプのバイアス電流を調整する調整回路をさらに備える
    請求項1または2に記載の受信機。
  5. 前記AD変換回路から出力された前記ディジタル値が入力される可変ディジタルフィルタ回路をさらに備える
    請求項1に記載の受信機。
  6. 前記設定手段は、さらに、前記複数の無線通信システムのうちの選択された1つの無線通信システムに応じて、前記クロック生成回路がクロックを生成するのに用いる分周比、前記積分器を構成するオペアンプのバイアス電流値、前記可変ディジタルフィルタを制御する信号を生成する
    請求項5に記載の受信機。
  7. アンテナで受信された信号に対応する受信電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換アンプと、
    第1の周波数のクロックに従って接続、非接続を切り換え、前記電圧電流変換アンプから供給された前記電流信号を出力するスイッチと、
    第2の周波数のクロックに従って動作し、前記スイッチから供給された前記電流信号に基づいて得られた前段の積分器までの演算結果と、所定のアナログ値を入力信号とする、2以上のスイッチトキャパシタ回路に対してオペアンプが接続された積分器と、
    前記第2の周波数のクロックの立ち上がりと立ち下がりのタイミングで、前記積分器から供給された信号をディジタル値に変換するAD変換回路と、
    前記第2の周波数のクロックに従って動作し、前記AD変換回路による変換によって得られた前記ディジタル値に応じた値を前記所定のアナログ値として前記積分器にフィードバックするフィードバック回路と
    を備え、異なる仕様を有する複数の無線通信システムに対応する受信機の受信方法において、
    前記複数の無線通信システムのうちの選択された1つの無線通信システムで用いられる搬送波周波数に対応した値を設定し、
    前記搬送波周波数と略同一の周波数である前記第1の周波数のクロックと、前記第1の周波数のクロックを、設定した値で分周した前記第2の周波数のクロックを生成する
    ステップを含む受信方法。
  8. 入力電圧信号に含まれる所定の周波数成分に対応する少なくとも1つの設定値を設定する設定手段と、
    (1)前記所定の周波数と略同一な第1の周波数を有する第1のクロック及び、(2)前記第1のクロックを前記設定値により分周した第2のクロック、を生成するクロック生成回路と、
    前記入力電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換アンプと、
    接続、非接続を切り換え、前記電圧電流変換アンプから供給された前記電流信号を出力するスイッチと、
    前記スイッチから供給される信号を処理する複数の積分器が多段にて接続された演算部と
    を備え、
    前記スイッチは、前記第1のクロックに従って動作し、
    前記積分器は、前段の積分器までの演算結果及び所定のアナログ値が入力値とされるスイッチトキャパシタ回路にオペアンプを接続した構成を有すると共に、前記第2のクロックに従って動作する
    フィルタ回路。
  9. 入力電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換アンプと、
    接続、非接続を切り換え、前記電圧電流変換アンプから供給された前記電流信号を出力するスイッチと、
    前記スイッチから供給される信号を処理する、前段の積分器までの演算結果及び所定のアナログ値が入力値とされるスイッチトキャパシタ回路にオペアンプを接続した構成をそれぞれが有する複数の積分器が多段にて接続された演算部と
    を備えるフィルタ回路の制御方法において、
    前記入力電圧信号に含まれる所定の周波数成分に対応する少なくとも1つの設定値を設定し、
    (1)前記所定の周波数と略同一な第1の周波数を有する第1のクロック及び、(2)前記第1のクロックを前記設定値により分周した第2のクロック、を生成し、
    前記スイッチを、前記第1のクロックに従って動作させ、
    前記積分器を、前記第2のクロックに従って動作させる
    ステップを含む制御方法。
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