JP4689928B2 - 前面開放紙巻きたばこ箱 - Google Patents

Description

【０００１】
発明の背景
本発明は容器部とカバー部とを持つ前面開放紙巻きたばこ箱に関し、このカバー部はヒンジ線に沿って開放と閉鎖位置間で関節運動する。フォイルラッピングに標準的に包まれた複数の紙巻きたばこは通常は互いに重なった数層で容器部内に平坦に置かれるように容器部に受け入れられる。
【０００２】
前面開放紙巻きたばこ箱は従来技術で公知であるが、それらの設計と構造は複雑で厄介である。それらが組み立てられる素材片は多数の折り線と切断線を持ち、それらははなはだしく複雑である。更に、多くの例においてそのような箱内の紙巻きたばこは特に箱の最下層の紙巻きたばこを取り出すのが困難である。
【０００３】
発明の概要
従って、本発明の目的の一つは構造が簡単で開閉が容易な前面開放紙巻きたばこ箱である。
【０００４】
本発明の別の目的は紙巻きたばこの取り出しを容易とするためにカバーが完全に開かれるとき箱内の全ての紙巻きたばこの上端部を全て露出する前面開放紙巻きたばこ箱である。
【０００５】
本発明のなお別の目的は容易に完成箱構造に組み立てられる最少の折り線と切断線を持つワンピースの素材片から組み立てられた前面開放紙巻きたばこ箱である。
【０００６】
本発明によれば前面開放紙巻きたばこ箱は容器部と一体的なカバー部とを含み、このカバー部は開放と閉鎖位置間で水平ヒンジ線周りに関節運動する。容器部は前面、前面に一般的に平行な後面、底面及び前面と後面を相互連結する間隔を置いて離れた側壁を含む。カバー部はカバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部を完全に覆う前面を含む。カバー部はまた頂面と底面、カバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部の後面に隣接してそれと連続する後面を含む。カバー部の間隔を置いて離れた側壁はその前面と後面を相互連結する。水平ヒンジ線が容器部の後面とカバー部の後面の接合部に沿って延びる。
【０００７】
好ましくはカバー部の底面はカバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部の底面の上に延びる。カバー部の前面は容器部とカバー部の組み合わされた後面の面積に略等しい面積を持つ。更に、容器部の側壁は好ましくは容器部の底面から水平ヒンジ線まで延び、かつ容器部の側壁のそれぞれはヒンジ線から下向き方向に容器部の前面まで延びる上部傾斜縁を持つ。
【０００８】
カバー部の側壁のそれぞれはカバー部の前面と後面間に延びる上方区分とカバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部の側壁を部分的に覆う下方区分とを含む。好ましくは、容器部の前面はカバー部がその開放位置にあるとき容易な接近と取り出しのために容器部内の紙巻きたばこを露出する開口領域を含む。
【０００９】
図面の簡略説明
上述したものに加えて本発明の新規な特徴と利点は添付図面に関する以下の詳細な説明を読めば当業者には明らかとなるであろう。図面において同様な参照符号は同様な部分に言及する。図面において：
図１は本発明による前面開放紙巻きたばこ箱の閉鎖位置の正面図であり；
図２は図１に示された前面開放紙巻きたばこ箱の右側面図であり、その左側面図は鏡像写しである；
図３は本発明による図１と２に示された前面開放紙巻きたばこ箱の後面図であり；
図４は本発明による図１−３に示された前面開放紙巻きたばこ箱の上面図であり；
図５は本発明による図１−４に示された前面開放紙巻きたばこ箱の底面図であり；
図６は本発明による前面開放紙巻きたばこ箱の開放位置での左側面図であり；
図７は本発明による図６に示された前面開放紙巻きたばこ箱の正面図であり；
図８は本発明による図６と７に示された前面開放紙巻きたばこ箱の上面図であり；
図９は図１の線９−９に沿って取った立面断面図であり；そして
図１０は図１−９に示された前面開放紙巻きたばこ箱のための縮小尺度の素材片パターンレイアウトである。
【００１０】
発明の詳細説明
より詳細に図面を参照すると、図１−５は本発明による前面開放紙巻きたばこ箱１０を示す。これらの図は前面開放紙巻きたばこ箱１０を閉鎖位置で示す。基本的に、本発明の前面開放紙巻きたばこ箱は容器部１２とカバー部１４を含み、カバー部は閉鎖と開放位置間で水平ヒンジ線１６周りに関節運動する。
【００１１】
容器部１２は前面１８（図７に最も良く示されている）、前面１８に一般的に平行な後面２０、底面２２、及び前面１８と後面２０とをそれぞれ相互連結する間隔を置いて離れた側壁２４を含む。
【００１２】
カバー部１４はカバー部が図１−５に示されたその閉鎖位置にあるとき容器部１２を完全に覆う前面２６を含む。カバー部はまた頂面２８と底面３０、及びカバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部１２の後面２０に隣接してそれと連続する後面３２を含む。容器部の後面とカバー部の後面間のこの関係は図２と３に最も良く示されている。間隔を置いて離れた側壁３４はカバー部の前面と後面を相互連結する。
【００１３】
カバー部１４の底面３０はカバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部１２の底面２２の上に延びる。更に、図１と３に最も良く示されるように、カバー部１４の前面２６は容器部とカバー部の組み合わされた後面２０，３２の面積に略等しい面積を持つ。
【００１４】
図６−８は前面開放紙巻きたばこ箱１０をその開放位置で示す。図６に示すように、容器部１２の側壁２４は底面２２から水平ヒンジ線１６まで延びる。また容器部１２の側壁２４のそれぞれはヒンジ線１６から下向き方向に容器部１２の前面１８まで延びる上部傾斜縁３６を持つ。
【００１５】
図２と６に最も良く示されるように、カバー部１４の側壁３４のそれぞれはカバー部１４の前面２６と後面３２間に延びる上方区分３８とカバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部１２の側壁２４を部分的に覆う下方区分４０とを含む。
【００１６】
容器部１２の前面１８はカバー部１４がその開放位置にあるとき容易な接近と取り出しのために容器部内の紙巻きたばこ（図示せず）を露出する開口領域４２を含む。実際の使用においてフォイルラップにより取り囲まれた複数の紙巻きたばこが容器部中に挿入される。前面開放紙巻きたばこ箱１０はカバー部がその開放位置にあるとき容器部内の個々の紙巻きたばこへの容易な接近及び個々の紙巻きたばこの上端への完全な接近を提供する。カバー部１４の頂面２８の下にヒンジ線１６を配置することは個々の紙巻きたばこの上端を完全に露出し、従って、紙巻きたばこは希望するときに取り出しのために容易につかむことができる。
【００１７】
図１０は前面開放紙巻きたばこ箱１０を作るための縮小尺度の素材片パターンレイアウト５０を示す。素材片１０は容器部１２の前面１８並びに容器右側壁前方タブ５２と容器左側壁前方タブ５４を含む。前面１８は容器部の前面に集合的に開口領域４２を構成する横断縁５８と互いに向けて収斂する側縁５６とを含む。
【００１８】
素材片５０はまた容器部１２の後面２０並びに右容器側壁後方タブ６０と左容器側壁後方タブ６２を含む。右側底タブ６４がタブ６０から延び、左側底タブ６６がタブ６２から延びる。前面開放紙巻きたばこ箱の容器部１２が形成されるとき、右及び左側底タブ６４，６６は底面２２上に内向きに折り曲げられ接着剤で固定され、一方タブ５２と６０は互いに重なりかつタブ５４と６２も互いに重なり側壁２４を形成する。これらのタブを一緒に保持するために接着剤が用いられる。
【００１９】
カバー部１４に関して、素材片５０は後面３２、頂面２８、前面２６及び側壁３４を含む。素材片５０は更に右側頂部タブ６８と左側頂部タブ７０を含む。右カバー側壁後方タブ７２がタブ６８から延び、左カバー側壁後方タブ７４がタブ７０から延びる。
【００２０】
カバー部１４の底面３０は外側カバー端壁７６、内側カバー端壁７８、右側カバー端壁タブ８０及び左側カバー端壁タブ８２により形成される。カバー部１４はタブ６８，７０を頂面２８に対して配置してこれらのタブを所定の場所に接着剤により固定することにより形成される。側壁３４は所定位置に折り曲げられタブ７２，７４がこれら側壁の上方区分３８に固定される。底面３０はタブ８０，８２を外側カバー端壁７６上に配置し、次いで内側カバー端壁７８を外側カバー端壁７６上に接着剤により固定することにより形成される。そして、組み立てられた前面開放紙巻きたばこ箱はフォイルラップされた紙巻きたばこの挿入及び包装工程の完成のための準備が整う。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による前面開放紙巻きたばこ箱の閉鎖位置の正面図である。
【図２】 図１に示された前面開放紙巻きたばこ箱の右側面図であり、その左側面図は鏡像写しである。
【図３】 本発明による図１と２に示された前面開放紙巻きたばこ箱の後面図である。
【図４】 本発明による図１−３に示された前面開放紙巻きたばこ箱の上面図である。
【図５】 本発明による図１−４に示された前面開放紙巻きたばこ箱の底面図である。
【図６】 本発明による前面開放紙巻きたばこ箱の開放位置での左側面図である。
【図７】 本発明による図６に示された前面開放紙巻きたばこ箱の正面図である。
【図８】 本発明による図６と７に示された前面開放紙巻きたばこ箱の上面図である。
【図９】 図１の線９−９に沿って取った立面断面図である。
【図１０】 図１−９に示された前面開放紙巻きたばこ箱のための縮小尺度の素材片パターンレイアウトである。

Claims (7)

1. 容器部と一体的なカバー部とを含む前面開放紙巻きたばこ箱であって、そのカバー部が開放位置と閉鎖位置との間で回動するものにおいて、容器部は前面、前面に全体的に平行な後面、底面、及び前面と後面を相互連結する間隔を置いて離れた側壁を含み、カバー部はカバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部を完全に覆う前面、頂面と底面、カバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部の後面に隣接しかつそれと連続する後面、及びカバー部の前面と後面を相互連結する間隔を置いて離れた側壁を含み、かつヒンジ線が容器部の後面とカバー部の後面間に延びていることを特徴とする前面開放紙巻きたばこ箱。
2. カバー部の底面がカバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部の底面の上に延びることを特徴とする請求項１に記載の前面開放紙巻きたばこ箱。
3. カバー部の前面が容器部とカバー部の組み合わされた後面の面積に略等しい面積を持つことを特徴とする請求項２に記載の前面開放紙巻きたばこ箱。
4. 容器部の側壁が容器部の底面からヒンジ線まで延びることを特徴とする請求項１に記載の前面開放紙巻きたばこ箱。
5. 容器部の側壁のそれぞれがヒンジ線から下向き方向に容器部の前面まで延びる上部傾斜縁を持つことを特徴とする請求項４に記載の前面開放紙巻きたばこ箱。
6. カバー部の側壁のそれぞれがカバー部の前面と後面間に延びる上方区分とカバー部がその閉鎖位置にあるとき容器部の側壁を部分的に覆う下方区分とを含むことを特徴とする請求項１に記載の前面開放紙巻きたばこ箱。
7. 容器部の前面がカバー部がその開放位置にあるとき容易な接近と取り出しのために容器部内の紙巻きたばこを露出する開口領域を含むことを特徴とする請求項１に記載の前面開放紙巻きたばこ箱。

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