JP4685131B2 - クロック偏差変化時の移動平均演算処理方法 - Google Patents

クロック偏差変化時の移動平均演算処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送システム等における高速伝送信号の処理において、例えばクライアントデータをフレーム形式にマッピングする際に、マッピングに必要な入力クロックと出力クロックの偏差の検出精度を高く維持しながら、クロック偏差変化時のマッピング量調整の出力クロックの応答速度を改善することが可能なクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法に関する。
現在、光伝送システムにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、波長分割多重方式が採用されており、ディジタル信号を経済的に目的地へ伝送するために、複数の低速ディジタル信号を時分割多重して1つの高速ディジタル信号(高速伝送信号ともいう)を形成し、この高速伝送信号を光ファイバへ伝送することが行われている。
複数の低速ディジタル信号を時分割多重するためには、各低速ディジタル信号の周波数が正確に一致していることが必要であるため、スタッフ同期方式等により各低速ディジタル信号の周波数を同期させている。スタッフ同期方式では、受信側でクライアントデータである低速ディジタル信号をフレーム形式にマッピングする際に、各低速ディジタル信号の周波数の同期を採るために、情報成分の無いスタッフパルスを挿入するスタッフ処理を行う。受信側でフレーム形式の信号をデマッピングしてクライアントデータを復元する際に、スタッフパルスを除去するデスタッフ処理を行う。
また、送信側にて上記のマッピングを行う場合、一般的に、低速ディジタル信号から抽出したクロック成分をもとに書込クロックを生成し、この書込クロックでディジタル信号をフレーム形式にマッピングするためにバッファメモリに書き込み、この書き込まれたディジタル信号を発振器から発振される読出クロックで読み出すようになっている。
特許3529713号公報
上述したように、低速ディジタル信号をフレーム形式にマッピングする場合、マッピングのために低速ディジタル信号から抽出した書込クロック(入力クロック)と、発振器から出力される読出クロック(出力クロック)とが非同期であるため、それら入力クロックと出力クロックとの偏差(クロック偏差)を検出してマッピング量を調整する必要がある。安定したマッピングを行うためには、クロック偏差の検出精度を高める必要があるが、これは、過去の複数のクロック偏差検出値の移動平均を演算(移動平均演算処理)することで可能である。
しかし、過去(複数回)のクロック偏差の平均回数が多くなるほどに合計の偏差検出期間が増加するため、入力クロックへの出力クロックの応答速度が遅くなるという課題があった。
例えば、図1に示すクロック偏差に応じたデータ調整量であるJC処理量と時間の相関図に示すように、入力クロックCK1の位相が変化した場合に、クロック偏差を移動平均演算処理で求め、この結果に応じて出力クロックCK2の位相を、入力クロックCK1の位相に追従するように調整した場合、移動平均演算処理の平均演算数が多いと、出力クロックCK2が入力クロックCK1に追従する時間(応答時間)が遅くなってしまう。
前記課題を解決するために、本発明は、順次変化するクロック偏差の検出精度を高く維持しながら、クロック偏差変化時の入力クロックへの出力クロックの応答速度を速くすることを目的とする。
上記目的を達成するために、発明者らは、バッファメモリにディジタル信号を書き込んで読み出すことによりフレーム形式にマッピング、又はフレーム形式から分離するデマッピングを行う際に用いられるディジタル信号から抽出した書き込み用の入力クロックと、外部から入力された出力クロックとの偏差を一定期間に複数回検出し、この検出により順次得られるクロック偏差検出値の移動平均演算処理を、最新に検出されたクロック偏差検出値である最新クロック偏差検出値と、最新の検出の前に検出された1乃至は複数のクロック偏差検出値の総和である総和値とを比較し、この結果が小さい場合、等しい場合、大きい場合の各々の場合に応じて、最新クロック偏差検出値を用いた重み付けの演算を行い、この演算で得られた値を最新クロック偏差検出値に置き換えた後、上記の比較及び演算を繰り返し、最後に得られる最新クロック偏差検出値を、全てのクロック偏差検出値の検出数で除算して行うこととした。
具体的には、周波数が変化するディジタル信号から抽出したクロック成分をもとに入力クロックを生成し、この入力クロックで前記ディジタル信号をフレーム形式にマッピングするためにバッファメモリに書き込み、この書き込まれたディジタル信号を外部から入力された出力クロックで読み出す際に、前記入力クロックと前記出力クロックとの偏差を一定期間に複数回検出し、この検出により順次得られるクロック偏差検出値の移動平均演算処理を行うクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法において、前記移動平均演算処理は、前記検出により順次得られるクロック偏差検出値のうち最新に検出されたクロック偏差検出値である最新クロック偏差検出値と、前記最新の検出の前に検出された1乃至は複数のクロック偏差検出値の総和である総和値とを比較し、前記最新クロック偏差検出値が前記総和値より小さい場合、等しい場合、及び大きい場合の各々の場合に応じて、前記最新クロック偏差検出値を用いた重み付けの演算を行い、この演算で得られた値を前記最新クロック偏差検出値に置き換えた後、この置き換え後の最新クロック偏差検出値を用いた前記比較並びに当該比較の結果に応じた前記演算を行うことを繰り返し、前記一定期間に複数回検出された全てのクロック偏差検出値を用いた前記演算後に得られる最新クロック偏差検出値を、前記全てのクロック偏差検出値の検出数で除算することを特徴とするクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法である。
この方法によれば、ディジタル信号のマッピングを行う際に、複数のクロック偏差検出値を順次用いて移動平均値を順次求めてゆく過程で、従来のように順番に行うのではなく、最新クロック偏差検出値と、この前の1乃至は複数のクロック偏差検出値の総和値とを比較し、この結果に応じて最新クロック偏差検出値を用いた重み付けの演算を行い、この演算値を最新クロック偏差検出値に置き換えた後、同様に比較及び演算を繰り返し、最後に得られる最新クロック偏差検出値を、全てのクロック偏差検出値の検出数で除算して移動平均値を求めるようにした。このため、最終的に求められる平均値(上記最後に得られる最新クロック偏差検出値の平均値)に、より近い移動平均値を、従来方法よりも早い時間過程で求めることができる。この途中の過程で求められる移動平均値は、従来よりも短時間でクロック偏差を零に近づける処理を行うことができる。言い換えれば、一定期間のクロック偏差の変化時の入力クロックへの出力クロックの応答を速くすることができる。
更に、具体的には、フレーム形式のディジタル信号から抽出したクロック成分をもとに入力クロックを生成し、この入力クロックで前記フレーム形式のディジタル信号をデマッピングするためにバッファメモリに書き込んだ後、この書き込まれたフレーム形式のディジタル信号を外部から入力された出力クロックで読み出す際に、前記入力クロックと前記出力クロックとの偏差を一定期間に複数回検出し、この検出により順次得られるクロック偏差検出値の移動平均演算処理を行うクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法において、前記移動平均演算処理は、前記検出により順次得られるクロック偏差検出値のうち最新に検出されたクロック偏差検出値である最新クロック偏差検出値と、前記最新の検出の前に検出された1乃至は複数のクロック偏差検出値の総和である総和値とを比較し、前記最新クロック偏差検出値が前記総和値より小さい場合、等しい場合、及び大きい場合の各々の場合に応じて、前記最新クロック偏差検出値を用いた重み付けの演算を行い、この演算で得られた値を前記最新クロック偏差検出値に置き換えた後、この置き換え後の最新クロック偏差検出値を用いた前記比較並びに当該比較の結果に応じた前記演算を行うことを繰り返し、前記一定期間に複数回検出された全てのクロック偏差検出値を用いた前記演算後に得られる最新クロック偏差検出値を、前記全てのクロック偏差検出値の検出数で除算することを特徴とするクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法である。
この方法によれば、ディジタル信号のデマッピングを行う際に、複数のクロック偏差検出値を順次用いて移動平均値を順次求めてゆく過程で、従来のように順番に行うのではなく、最新クロック偏差検出値と、この前の1乃至は複数のクロック偏差検出値の総和値とを比較し、この結果に応じて最新クロック偏差検出値を用いた重み付けの演算を行い、この演算値を最新クロック偏差検出値に置き換えた後、同様に比較及び演算を繰り返し、最後に得られる最新クロック偏差検出値を、全てのクロック偏差検出値の検出数で除算して移動平均値を求めるようにした。このため、最終的に求められる平均値(上記最後に得られる最新クロック偏差検出値の平均値)に、より近い移動平均値を、従来方法よりも早い時間過程で求めることができる。この途中の過程で求められる移動平均値は、従来よりも短時間でクロック偏差を零に近づける処理を行うことができる。言い換えれば、一定期間のクロック偏差の変化時の入力クロックへの出力クロックの応答を速くすることができる。
本発明のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法は、前述した検出により順次得られるクロック偏差検出値のうち最新に検出されたクロック偏差検出値である最新クロック偏差検出値をT(nは1以上の整数)とし、前記最新の検出の前に検出された1乃至は複数の当該複数を2nとし、前記総和値を(S (n-1) +1+…+S )とした場合に、前記最新クロック偏差検出値Tと前記総和値(S (n-1) +1+…+S )とを比較し、前記最新クロック偏差検出値Tが前記総和値(S (n-1) +1+…+S )より小さい場合は、Tn+1=T×2+1の演算を行い、前記最新クロック偏差検出値Tが前記総和値(S (n-1) +1+…+S )と等しい場合は、Tn+1=T×2の演算を行い、前記最新クロック偏差検出値Tが前記総和値(S (n-1) +1+…+S )より大きい場合は、Tn+1=T×2−1の演算を行い、この演算で得られた値Tn+1を前記最新クロック偏差検出値Tに置き換えた後、この置き換え後の最新クロック偏差検出値Tを用いた前記比較並びに当該比較の結果に応じた前記演算を行うことを繰り返し、前記一定期間に複数回検出された全てのクロック偏差検出値を用いた前記演算後に得られる最新クロック偏差検出値Tn+1を、前記全てのクロック偏差検出値の検出数2で除算することが望ましい。
この方法によれば、複数のクロック偏差検出値を順次用いて移動平均値を順次求めてゆく過程で、従来のように順番に行うのではなく、最新クロック偏差検出値Tと、この前の1乃至は複数のクロック偏差検出値の総和値(S (n-1) +1+…+S )とを比較し、この結果に応じて最新クロック偏差検出値を用いた重み付けの演算を行い、この演算値を最新クロック偏差検出値に置き換えた後、同様に比較及び演算を繰り返し、最後に得られる最新クロック偏差検出値Tn+1を、全てのクロック偏差検出値の検出数2で除算して移動平均値を求めるようにした。このため、最終的に求められる平均値(例えば8/8)に、より近い移動平均値(5/8)は、従来方法では5回目に求められるが、本発明方法では、2回目といった、より早い時間過程で求めることができる。この途中の過程で求められる移動平均値(5/8)は、従来よりも短時間でクロック偏差を零に近づける処理を行うことができる。言い換えれば、一定期間のクロック偏差の変化時の入力クロックへの出力クロックの応答を速くすることができる。
また、具体的には、請求項1又は3に記載のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法で得られる移動平均値に応じてスタッフビットを挿入するスタッフ制御方法である。
この方法によれば、従来方法よりも早い演算過程で求められる移動平均値を用いてスタッフビットが挿入されるので、スタッフ処理の応答速度を早くすることができる。
更に、具体的には、請求項2又は3に記載のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法における前記デマッピングを行う際に、前記ディジタル信号からスタッフビットを除去するデスタッフ処理が行われた場合、このデスタッフ処理が起因する前記入力クロックの変動に応じた前記出力クロックとのクロック偏差検出値を用いて前記移動平均演算処理方法により移動平均演算処理を行うデスタッフ制御方法である。
この方法によれば、デスタッフ処理が実行された際の入力クロック変動による出力クロックとの偏差が検出された場合に、従来方法よりも早い演算過程で移動平均値が求められる。
本発明によれば、順次変化するクロック偏差の検出精度を高く維持しながら、クロック偏差変化時の入力クロックへの出力クロックの応答速度を速くすることができるクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態)
図2は、本発明の実施形態によるクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を適用した信号マッピング処理装置の構成を示すブロック図である。
この図2に示す信号マッピング処理装置10は、バッファメモリ11と、クロック抽出部12と、移動平均演算処理機能13aを有するクロック偏差検出部13とを備えて構成されている。図2では入力ディジタル信号からクロック抽出部12によってクロックを抽出しているが、外部からのクロック入力でもよい。
バッファメモリ11は、入力ディジタル信号をフレーム形式のディジタル信号に変換するために、入力クロックCK1で書き込んで記憶し、この記憶されたディジタル信号を出力クロックCK3で読み出して出力ディジタル信号とするための記憶装置である。
クロック抽出部12は、周波数が変化する入力ディジタル信号からクロック成分を抽出し、この抽出されたクロック成分をもとに入力クロックCK1を生成し、この入力クロックCK1をバッファメモリ11及びクロック偏差検出部13へ出力するものである。
クロック偏差検出部13は、図3に示す2段のシフトレジスタ17を備えており、クロック偏差を一定期間に複数回検出し、この検出されたクロック偏差検出値を順次保持しながら移動平均演算処理機能13aへ出力するようになっている。但し、シフトレジスタ17に保持されるクロック偏差検出値のうちS は、一定期間内の最も古い検出値であり、シフトレジスタ17の2段目に保持されている。図3ではSまで具体例として数値で表しているが、シフトレジスタ17の段数及び保持値を表す場合、nは0又は1以上の整数であるとする。
移動平均演算処理機能13aは、次に説明するように移動平均演算処理を行う。まず、図3のステップF1に示すように、シフトレジスタ17から順次得られるクロック偏差検出値のうち最新に検出されたクロック偏差検出値Sを最新クロック偏差検出値Tとする。次に、最新クロック偏差検出値Tと、最新の検出の前に検出された1乃至は複数2n(nは1以上の整数)のクロック偏差検出値の総和である総和値(S (n-1) +1+…+S )とを比較する。
ここでは、ステップF2に示すように、最新クロック偏差検出値Tと、この最新の検出の前に検出された1つのクロック偏差検出値Sの総和値(S)とを比較する。この比較結果、最新クロック偏差検出値Tが総和値Sより小さい場合、即ちT<Sの場合は、T=T×2+1の演算を行う。また、最新クロック偏差検出値Tが総和値Sと等しい場合、即ちT=Sの場合は、T=T×2の演算を行う。更に、最新クロック偏差検出値Tが総和値Sより大きい場合、即ちT>Sの場合は、T=T×2−1の演算を行う。
次に、上記のステップF2の何れかの演算で得られた値Tを最新クロック偏差検出値に置き換える。この後、ステップF3に示すように、最新クロック偏差検出値Tと、この最新の検出の前に検出された2つのクロック偏差検出値S,Sの総和値(S+S)とを比較し、T<(S+S)の場合はT=T×2+1の演算、また、T=(S+S)の場合はT=T×2の演算、更に、T>(S+S)の場合は、T=T×2−1の演算を行う。
同様に、ステップF4に示すように、最新クロック偏差検出値Tと、この最新の検出の前に検出された複数のクロック偏差検出値の総和値(S (n-1) +1+…+S )とを比較し、T<(S (n-1) +1+…+S )の場合はTn+1=T×2+1の演算、また、T=(S (n-1) +1+…+S )の場合はTn+1=T×2の演算、更に、T>(S (n-1) +1+…+S )の場合は、Tn+1=T×2−1の演算を行う。
このように比較、演算を繰り返して、ステップF5に示すように、一定期間に複数回検出された全てのクロック偏差検出値を用いた演算後に得られる最新クロック偏差検出値Tn+1を、全てのクロック偏差検出値の検出数2で除算して、クロック偏差検出値の平均値を求めるようになっている。
次に、このような構成の信号マッピング処理装置10の動作を説明する。但し、クロック偏差検出部13は、図4に示すように、8段のシフトレジスタ17Aを備えており、クロック偏差を一定期間に複数回検出し、この検出されたクロック偏差検出値S…Sを順次保持しながら移動平均演算処理機能13aへ出力するようになっているとする。
周波数が変化する入力ディジタル信号が、クロック抽出部12から出力される入力クロックCK1によりバッファメモリ11に書き込まれ、この書き込まれたディジタル信号が、外部から入力された出力クロックCK3で読み出されてフレーム形式の出力ディジタル信号となる。
このマッピング処理の際、入力クロックCK1の周波数と出力クロックCK3の周波数とのクロック偏差を検出して、前記クロック偏差変化時の移動平均演算処理を行うことにより、マッピング量調整の応答速度を従来よりも改善することができる。
クロック偏差の変化は、クロック偏差検出部13で一定期間に順次8回検出され、これら8つのクロック偏差検出値S…Sがシフトレジスタ17Aに順次保持されながら移動平均演算処理機能13aへ出力される。ここで、8つのクロック偏差検出値S…Sは、図5に示すように、全ての値が「0」から「1」に変化するものとする。
まず、図5の(a)行から(b)行に示すように、シフトレジスタ17Aの保持値のクロック偏差検出値Sが「0」から「1」に変化したものとする。
移動平均演算処理機能13aによる移動平均演算処理では、まず、図4のステップF11において、シフトレジスタ17Aから順次得られるクロック偏差検出値S…Sのうち最新に検出されたクロック偏差検出値S=「1」が最新クロック偏差検出値T=「1」とされる。
次に、ステップF12において、最新クロック偏差検出値T=「1」と、最新の検出の前に検出された1つのクロック偏差検出値Sの総和値(S=「0」)とが比較される。この比較結果は、T>SなのでT=T×2−1の演算が行われ、図5に示すようにT=「1」が得られる。
次に、ステップF13において、上記ステップF12の演算で得られた値T=「1」が最新クロック偏差検出値に置き換えられる。この後、最新クロック偏差検出値T=「1」と、この最新の検出の前に検出された2つのクロック偏差検出値S=「0」及びS=「0」の総和値(S+S=「0」)とが比較される。この比較結果は、T>(S+S)なのでT=T×2−1の演算が行われ、T=「1」が得られる。
次に、ステップF14において、上記ステップF13の演算で得られた値T=「1」が最新クロック偏差検出値に置き換えられ、この後、最新クロック偏差検出値T=「1」と、この最新の検出の前に検出された4つのクロック偏差検出値S=「0」、S=「0」、S=「0」、S=「0」の総和値(S+S+S+S=「0」)とが比較される。この比較結果は、T>(S+S+S+S)なのでT=T×2−1の演算が行われ、T=「1」が得られる。
これらステップF11〜F14にて一定期間に複数回検出された全てのクロック偏差検出値S…Sを用いた演算が行われたので、ステップF15において、その演算後に得られた最新クロック偏差検出値T=「1」が、全てのクロック偏差検出値S…Sの検出数2=「8」で除算され、これによって、全てのクロック偏差検出値S…Sの1回目の移動平均値=「1/8」が求められる。
次に、(b)行から(c)行に示すように、シフトレジスタ17Aの保持値のクロック偏差検出値Sが「0」から「1」に変化したものとする。
この場合、15のステップF11において、シフトレジスタ17Aから順次得られるクロック偏差検出値S…Sのうち最新に検出されたクロック偏差検出値S=「1」が最新クロック偏差検出値T=「1」とされる。
次に、ステップF12において、最新クロック偏差検出値T=「1」と、最新の検出の前に検出された1つのクロック偏差検出値Sの総和値(S=「1」)とが比較される。この比較結果は、T=SなのでT=T×2の演算が行われ、T=「2」が得られる。
次に、ステップF13において、上記ステップF12の演算で得られた値T=「2」が最新クロック偏差検出値に置き換えられた後、最新クロック偏差検出値T=「2」と、この最新の検出の前に検出された2つのクロック偏差検出値S=「0」及びS=「0」の総和値(S+S=「0」)とが比較される。この比較結果は、T>(S+S)なのでT=T×2−1の演算が行われ、T=「3」が得られる。
次に、ステップF14において、上記ステップF13の演算で得られた値T=「3」が最新クロック偏差検出値に置き換えられた後、最新クロック偏差検出値T=「3」と、この最新の検出の前に検出された4つのクロック偏差検出値S=「0」、S=「0」、S=「0」、S=「0」の総和値(S+S+S+S=「0」)とが比較される。この比較結果は、T>(S+S+S+S)なのでT=T×2−1の演算が行われ、T=「5」が得られる。
これらステップF11〜F14にて一定期間に複数回検出された全てのクロック偏差検出値S…Sを用いた演算が行われたので、ステップF15において、その演算後に得られた最新クロック偏差検出値T=「5」が、全てのクロック偏差検出値S…Sの検出数2=「8」で除算され、これによって、全てのクロック偏差検出値S…Sの2回目の移動平均値=「5/8」が求められる。
次に、(c)行から(d)行に示すクロック偏差検出値Sが「0」から「1」に変化した場合においても、全てのクロック偏差検出値S…Sの3回目の移動平均値=「5/8」が求められる。
次に、(d)行から(e)行に示すようにクロック偏差検出値Sが「0」から「1」に変化した場合、ステップF11において、上記同様に最新に検出されたクロック偏差検出値S=「1」が最新クロック偏差検出値T=「1」とされる。
ステップF12において、最新クロック偏差検出値T=「1」と、最新の検出の前に検出された1つのクロック偏差検出値Sの総和値(S=「1」)とが比較され、T=Sの結果に応じたT=T×2の演算が行われ、T=「2」が得られる。
ステップF13において、上記ステップF12の演算で得られた値T=「2」が最新クロック偏差検出値に置き換えられた後、最新クロック偏差検出値T=「2」と、この最新の検出の前に検出された2つのクロック偏差検出値S=「1」及びS=「1」の総和値(S+S=「2」)とが比較される。この比較結果は、T=(S+S)なのでT=T×2の演算が行われ、T=「4」が得られる。
ステップF14において、上記ステップF13の演算で得られた値T=「4」が最新クロック偏差検出値に置き換えられた後、最新クロック偏差検出値T=「4」と、この最新の検出の前に検出された4つのクロック偏差検出値S=「0」、S=「0」、S=「0」、S=「0」の総和値(S+S+S+S=「0」)とが比較される。この比較結果は、T>(S+S+S+S)なのでT=T×2−1の演算が行われ、T=「7」が得られる。
ステップF15において、最後に得られた最新クロック偏差検出値T=「7」が、全てのクロック偏差検出値S…Sの検出数2=「8」で除算され、これによって、全てのクロック偏差検出値S…Sの4回目の移動平均値=「7/8」が求められる。
次に、(e)行から(h)行に示すようにクロック偏差検出値SとSとSが「0」から「1」に変化した場合においても、全てのクロック偏差検出値S…Sの5回目〜7回目の移動平均値=「7/8」が求められる。
最後に、(h)行から(i)行に示すようにクロック偏差検出値Sが「0」から「1」に変化した場合、ステップF11〜F13において、上記同様に最新クロック偏差検出値のT=「1」、T=「2」、T=「4」が得られる。
ステップF14において、上記で得られた値T=「4」が最新クロック偏差検出値に置き換えられた後、最新クロック偏差検出値T=「4」と、この最新の検出の前に検出された4つのクロック偏差検出値S=「1」、S=「1」、S=「1」、S=「1」の総和値(S+S+S+S=「4」)とが比較される。この比較結果は、T=(S+S+S+S)なのでT=T×2の演算が行われ、T=「8」が得られる。
ステップF15において、最後に得られた最新クロック偏差検出値T=「8」が、全てのクロック偏差検出値S…Sの検出数2=「8」で除算され、これによって、全てのクロック偏差検出値S…Sの8回目の移動平均値=「8/8」が求められる。
このように、本実施形態のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を適用した信号マッピング処理装置10によれば、次のような効果が得られる。
例えば、クロック偏差が一定期間に例えば8回検出され、この検出されたクロック偏差検出値S…Sが全て「0」から「1」に変化した場合、従来の移動平均演算処理方法であれば、演算で順次得られる平均値が「0/8」、「1/8」、「2/8」、「3/8」、「4/8」、「5/8」、「6/8」、「7/8」、「8/8」と変化する。
しかし、本実施形態の移動平均演算処理機能13aによる移動平均演算処理では、演算で順次得られる平均値が「0/8」、「1/8」、「5/8」、「5/8」、「7/8」、「7/8」、「7/8」、「7/8」、「8/8」と変化する。
この結果から判るように、本実施形態の移動平均演算処理方法では、平均値が「1」になるまでの演算時間は従来方法と変わらないが、従来方法において平均値を「0/8」から「2/8」に変化させるまでの2回目の演算時間で、従来では5回目までの演算時間が掛かる「5/8」に変化させることができる。従って、一定期間のクロック偏差の変化時の応答を速くすることができる。
本実施形態のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法によれば、順次変化するクロック偏差の検出精度を高く維持しながら、クロック偏差変化時の入力クロックCK1への出力クロックCK3の応答速度を速くすることができる。このため、入力ディジタル信号を入力クロックCK1でバッファメモリ11にフレーム形式で書き込み、この書き込まれたディジタル信号を出力クロックCK3で読み出すマッピング処理の応答速度を改善することができる。
上記ではマッピング処理への適用について説明したが、デマッピング処理に適用することも可能である。即ち、デマッピングでは、フレーム形式のディジタル信号から抽出したクロック成分をもとに入力クロックを生成し、この入力クロックでフレーム形式のディジタル信号をバッファメモリに書き込んだ後、この書き込まれたフレーム形式のディジタル信号を外部から入力された出力クロックで読み出して元のディジタル信号を復元する。この場合にも、上述と同様にクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を適用することができる。
(実施例)
次に、上述した実施形態のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を、波長分割多重(WDM)方式の光伝送システムに適用した場合の実施例を説明する。
図6は本実施形態のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を適用した送信側のスタッフ同期多重変換装置のブロック構成図、図7は本実施形態のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を適用した受信側のスタッフ同期多重分離装置のブロック構成図である。
但し、光伝送システムは、図8に示す信号形式及びSDH(同期デジタルハイアラーキ)フレームフォーマットの信号を伝送するものとする。即ち、SDHインタフェースを持つルータ21の内部でPoint−to−Point−Protoco1(以降、「Point−to−Point−Protoco1」を「PPP」と略記する)等を用いて、IP(インターネットプロトコル)−NW(ネットワーク)中のパケット22を、SDH−NWのフレームフォーマットのバーチャルコンテナに対応させてマッピングすることによりクライアントペイロードを構成し、これにPOH(パスオーバーヘッド)を付与して符号22aで示すようにSDHフレーム23に格納する。
この格納と共に、SDHフレーム23の先頭位置を示すポインタ23PをSOH(セクションオーバーヘッド)に挿入してフレーム位相を示す。このように構成される複数のSDHフレーム23をWDM部24で波長多重する構成となっている。
このような光伝送システムにおいては、ディジタル信号を経済的に目的地へ伝送するために、複数の低速ディジタル信号を時分割多重して1つの高速ディジタル信号(高速伝送信号ともいう)を形成し、この高速伝送信号を光ファイバへ伝送する。複数の低速ディジタル信号を時分割多重するためには、各低速ディジタル信号の周波数が正確に一致していることが必要である。各低速ディジタル信号の周波数を同期させる方式には、スタッフ同期方式と網同期方式とがある。
スタッフ同期方式の原理を説明しておく。図9(a)及び(d)に示すように、まず、波形の周波数f,fを有する各低速ディジタル信号を一時記憶し、(b)及び(c)に示すように、全ての低速ディジタル信号の周波数f,fより若干高い周波数fで読み出す。更に、必要に応じて、その周波数fと各低速ディジタル信号の周波数f,fとの差である各周波数差f−f、f−f等に相当し、且つ情報を持たない余分のパルスであるスタッフパルス26を付加するスタッフ処理によって、各低速ディジタル信号を周波数fに同期させる。
更に、その同期させた複数の低速ディジタル信号を時分割多重し、1つの高速ディジタル信号として伝送する。この際、スタッフパルス26の付加についての情報を別に伝送することにより、受信側で、デスタッフ処理によってスタッフパルス26を除去して元の低速ディジタル信号を復元する。
次に、図6に示すスタッフ同期多重変換装置によるスタッフ同期処理及び移動平均演算処理について説明する。
スタッフ同期多重変換装置30は、クロック抽出部31と、バッファメモリ32と、タイミング発生部33と、スタッフ制御部34と、多重変換部35と、前述した移動平均演算処理機能13aを有するクロック偏差検出部36とを備えて構成されている。
クロック抽出部31において、低速ディジタル信号からクロック成分を抽出し、バッファメモリ32へデータを書き込むための書込クロックWCKを生成する。低速ディジタル信号のデータは、書込クロックWCKに応じてバッファメモリ32に書き込まれる。外部から入力された出力クロックに応じてバッファメモリ32に書き込まれた低速ディジタル信号が順次読出される。但し、書込クロックWCKは、上記の入力クロックCK1に対応し、読出クロックRCKは出力クロックCK3に対応する。
多重変換部35では、読み出された低速ディジタル信号とスタッフパルスとが合成されて同期化信号が生成され、更に、複数の同期化信号が時分割多重されて高速ディジタル信号が生成される。
また、クロック偏差検出部36においては、書込クロックWCKと読出クロックCK3との位相差が一定期間に複数回検出され、このクロック偏差検出値が移動平均演算処理機能13aへ出力される。移動平均演算処理機能13aでは、前述と同様の移動平均演算処理が行われることによって、書込クロックWCKと読出クロックCK3との移動平均値が求められ、この移動平均値がスタッフ制御部34へ出力される。
このスタッフ同期方式では、本実施形態のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法によって、従来方法よりも早い演算過程で求められる移動平均値を用いてスタッフ処理が行われるので、スタッフ処理の応答速度を早くすることができる。
次に、図7示すスタッフ同期多重分離装置によるデスタッフ処理について説明する。
スタッフ同期多重分離装置40は、多重分離部41と、クロック抽出部42と、バッファメモリ43と、デスタッフ制御部44と、移動平均演算処理機能13aを有する位相比較部46、LPF47及び電圧制御発振部48から成るPLL回路45とを備えて構成されている。
多重分離部41において、高速ディジタル信号である多重化信号が多重分離されて複数の同期化信号とされる。クロック抽出部42において、同期化信号からクロック成分が抽出され、バッファメモリ43への書込クロックWCKが生成される。伝送フレーム中にスタッフパルスが存在する場合は、デスタッフ制御部44によりスタッフパルス挿入位置で書込クロックWCKが1ビット遅れさせられ、これによって、スタッフパルス挿入位置では書込クロックWCKが出力されなくなるので、バッファメモリ43にスタッフパルスは書き込まれない。つまり、スタッフパルスが除去されるデスタッフ処理が行われる。
このデスタッフ処理により書込クロックWCKにはギャップが生じ、読出クロックRCKと位相差が生じるが、PLL回路45で同期処理が行われ、読出クロックRCKは書込クロックWCKに応答する。即ち、デスタッフ処理でキャップが生じた書込クロックWCKが位相比較部46に入力されると、書込クロックWCKと読出クロックRCKとの位相差が一定期間に複数回検出され、このクロック偏差検出値が移動平均演算処理機能13aへ出力される。移動平均演算処理機能13aでは、前述と同様の移動平均演算処理が行われることによって、書込クロックWCKと読出クロックRCKとの移動平均値が短時間で求められ、この移動平均値である位相差に比例する電圧信号がLPF47を介して電圧制御発振部48へ出力される。
この処理によって、元の低速ディジタル信号の周波数と等しい読出クロックRCKが再生され、この読出クロックRCKに従ってデータがバッファメモリ43から書き込まれた順に読み出され、低速ディジタル信号が復元される。このように、スタッフ同期方式によりディジタル信号の時分割多重化伝送を行うことができる。
次に、上述した網同期方式の原理を説明する。網同期方式とは、ネットワークの中における多重変換装置、交換機、端末装置等にネットワーク内の共通クロックを供給することにより、各装置の処理機能を簡略化し、ネットワークの経済性及び柔軟性の向上を図る方式である。ギガビット/秒領域までの全ての伝送速度における同期化を実現する多重化方式として、SDHが標準化されている。
図10及び図11はSDHのSTM(同期転送モジュール)フレームを示す図である。STMフレームは、ネットワーク運用保守用に定義されたセクションオーバーヘッド51、ユーザー情報を格納するペイロード52及びペイロード52内のユーザー情報54の先頭位置55を指し示すポインタ53から構成される。
SDHは網同期を前提としているが、情報の伝送に当たり、複数の電気通信事業者のネットワークを介することが必要で且つ各電気通信事業者のネットワークの共通クロック周波数が独立している場合にも安定した通信品質を提供するために、ポインタによるスタッフ同期機能が採用されている。
ポインタによる正スタッフ処理及び負スタッフ処理について、図12及び図13を参照して説明する。図12及び図13は、図11と同様のSDHのSTMフレームを示す図である。
図12に示すように、多重化される低速ディジタル信号の周波数がSTMフレームのペイロードの周波数より若干低い場合は、ポインタ56のポインタバイトの直後にスタッフバイト57を挿入する正スタッフ処理を行う。
逆に図13に示すように、多重化する低速ディジタル信号の周波数がSTMフレームのペイロードの周波数より若干高い場合は、ポインタ58の最後のバイトにユーザー情報59を格納する負スタッフ処理を行う。また、多重化する低速ディジタル信号の周波数がSTMフレームのペイロードの周波数と一致している場合は、スタッフ処理は行わない。上記のように正負スタッフ処理により周波数同期を行って同期ディジタル伝送を実施することにより、非同期ディジタル信号を安定した通信品質で時分割多重化して伝送を行っている。
本発明のクロック偏差検出方法は、波長分割多重方式等を採用した光伝送システムにおいて、クライアントデータをフレーム形式にマッピングする際に必要な入力クロックと出力クロックの偏差の検出精度を高く維持しながら、クロック偏差変化時の入力クロックへの出力クロックの応答速度を改善すること等に適用することができる。
JC処理量と時間の相関図である。 本発明の実施形態によるクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を適用した信号マッピング処理装置の構成を示すブロック図である。 クロック偏差検出部の2段のシフトレジスタに保持されるクロック偏差検出値を用いた移動平均演算処理を説明するための図である。 クロック偏差検出部の8段のシフトレジスタに保持されるクロック偏差検出値を用いた移動平均演算処理を説明するための図である。 クロック偏差検出部の8段のシフトレジスタに保持されるクロック偏差検出値と、このクロック偏差検出値を用いた移動平均演算処理で求められる移動平均値を表す図である。 本実施形態のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を適用した送信側のスタッフ同期多重変換装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法を適用した送信側のスタッフ同期多重分離装置の構成を示すブロック図である。 光伝送システムにおける信号形式及びSDHフレームフォーマットを示す図である。 スタッフ同期方式の原理を説明するための波形図である。 SDHのSTMフレームを示す第1の図である。 SDHのSTMフレームを示す第2の図である。 SDHのSTMフレームを示す第3の図である。 SDHのSTMフレームを示す第4の図である。
符号の説明
10:信号マッピング処理装置
11,32,43:バッファメモリ
12:クロック抽出部
13,36:クロック偏差検出部
46:位相比較部
13a:移動平均演算処理機能
15:LPF
16,48:電圧制御発振部
17,17A:シフトレジスタ
21:ルータ
22:パケット
22a:SDHのクライアントペイロード
23:SDHフレームフォーマット
23P,53,56,58:ポインタ
24:WDM部
26:スタッフパルス
30:スタッフ同期多重変換装置
31,42:クロック抽出部
33:タイミング発生部
34:スタッフ制御部
35:多重変換部
40:スタッフ同期多重分離装置
41:多重分離部
44:デスタッフ制御部
47:低域通過フィルタ
51:セクションオーバーヘッド
52:ペイロード
54,59:ユーザー情報
55:ユーザー情報の先頭位置
57:スタッフバイト
CK1:入力クロック
CK2,CK3:出力クロック
WCK:書込クロック
RCK:読出クロック

Claims (5)

  1. 周波数が変化するディジタル信号から抽出したクロック成分をもとに入力クロックを生成し、この入力クロックで前記ディジタル信号をフレーム形式にマッピングするためにバッファメモリに書き込み、この書き込まれたディジタル信号を外部から入力された出力クロックで読み出す際に、前記入力クロックと前記出力クロックとの偏差を一定期間に複数回検出し、この検出により順次得られるクロック偏差検出値の移動平均演算処理を行うクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法において、
    前記移動平均演算処理は、
    前記検出により順次得られるクロック偏差検出値のうち最新に検出されたクロック偏差検出値である最新クロック偏差検出値と、前記最新の検出の前に検出された1乃至は複数のクロック偏差検出値の総和である総和値とを比較し、前記最新クロック偏差検出値が前記総和値より小さい場合、等しい場合、及び大きい場合の各々の場合に応じて、前記最新クロック偏差検出値を用いた重み付けの演算を行い、この演算で得られた値を前記最新クロック偏差検出値に置き換えた後、この置き換え後の最新クロック偏差検出値を用いた前記比較並びに当該比較の結果に応じた前記演算を行うことを繰り返し、前記一定期間に複数回検出された全てのクロック偏差検出値を用いた前記演算後に得られる最新クロック偏差検出値を、前記全てのクロック偏差検出値の検出数で除算することを特徴とするクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法。
  2. フレーム形式のディジタル信号から抽出したクロック成分をもとに入力クロックを生成し、この入力クロックで前記フレーム形式のディジタル信号をデマッピングするためにバッファメモリに書き込んだ後、この書き込まれたフレーム形式のディジタル信号を外部から入力された出力クロックで読み出す際に、前記入力クロックと前記出力クロックとの偏差を一定期間に複数回検出し、この検出により順次得られるクロック偏差検出値の移動平均演算処理を行うクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法において、
    前記移動平均演算処理は、
    前記検出により順次得られるクロック偏差検出値のうち最新に検出されたクロック偏差検出値である最新クロック偏差検出値と、前記最新の検出の前に検出された1乃至は複数のクロック偏差検出値の総和である総和値とを比較し、前記最新クロック偏差検出値が前記総和値より小さい場合、等しい場合、及び大きい場合の各々の場合に応じて、前記最新クロック偏差検出値を用いた重み付けの演算を行い、この演算で得られた値を前記最新クロック偏差検出値に置き換えた後、この置き換え後の最新クロック偏差検出値を用いた前記比較並びに当該比較の結果に応じた前記演算を行うことを繰り返し、前記一定期間に複数回検出された全てのクロック偏差検出値を用いた前記演算後に得られる最新クロック偏差検出値を、前記全てのクロック偏差検出値の検出数で除算することを特徴とするクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法。
  3. 前記検出により順次得られるクロック偏差検出値のうち最新に検出されたクロック偏差検出値である最新クロック偏差検出値をT(nは1以上の整数)とし、前記最新の検出の前に検出された1乃至は複数の当該複数を2nとし、前記総和値を(S (n-1) +1+…+S )とした場合に、前記最新クロック偏差検出値Tと前記総和値(S (n-1) +1+…+S )とを比較し、前記最新クロック偏差検出値Tが前記総和値(S (n-1) +1+…+S )より小さい場合は、Tn+1=T×2+1の演算を行い、前記最新クロック偏差検出値Tが前記総和値(S (n-1) +1+…+S )と等しい場合は、Tn+1=T×2の演算を行い、前記最新クロック偏差検出値Tが前記総和値(S (n-1) +1+…+S )より大きい場合は、Tn+1=T×2−1の演算を行い、この演算で得られた値Tn+1を前記最新クロック偏差検出値Tに置き換えた後、この置き換え後の最新クロック偏差検出値Tを用いた前記比較並びに当該比較の結果に応じた前記演算を行うことを繰り返し、前記一定期間に複数回検出された全てのクロック偏差検出値を用いた前記演算後に得られる最新クロック偏差検出値Tn+1を、前記全てのクロック偏差検出値の検出数2で除算することを特徴とする請求項1又は2に記載のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法。
  4. 請求項1又は3に記載のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法で得られる移動平均値に応じてスタッフビットを挿入するスタッフ制御方法。
  5. 請求項2又は3に記載のクロック偏差変化時の移動平均演算処理方法における前記デマッピングを行う際に、前記ディジタル信号からスタッフビットを除去するデスタッフ処理が行われた場合、このデスタッフ処理が起因する前記入力クロックの変動に応じた前記出力クロックとのクロック偏差検出値を用いて前記移動平均演算処理方法により移動平均演算処理を行うデスタッフ制御方法。
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