JP4683373B2 - 電源システム - Google Patents

電源システム Download PDF

Info

Publication number
JP4683373B2
JP4683373B2 JP2005037349A JP2005037349A JP4683373B2 JP 4683373 B2 JP4683373 B2 JP 4683373B2 JP 2005037349 A JP2005037349 A JP 2005037349A JP 2005037349 A JP2005037349 A JP 2005037349A JP 4683373 B2 JP4683373 B2 JP 4683373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromotive force
power supply
supply system
induced electromotive
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005037349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006230033A (ja
Inventor
康宏 代工
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2005037349A priority Critical patent/JP4683373B2/ja
Publication of JP2006230033A publication Critical patent/JP2006230033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4683373B2 publication Critical patent/JP4683373B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/32Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries for charging batteries from a charging set comprising a non-electric prime mover rotating at constant speed

Description

本発明は、電源システムに関し、特に、人間の動作による運動エネルギーを電気エネルギーに変換して取り出す電源システムに関する。
近年、携帯電話機やデジタルカメラ、ポータブルオーディオ機器等の携帯型の電子機器(以下、便宜的に「携帯機器」と総称する)の普及が著しい。このような携帯機器においては、携帯性や可搬性が重視されるため、駆動用電源として、商用電源ではなく、専用のバッテリや市販の乾電池等(以下、便宜的に「バッテリ」と総称する)から駆動電力が供給される形態が用いられている。
このような駆動用電源を適用した場合、バッテリの電流容量に応じて携帯機器の使用時間や使用状態が制約されることになる。特に、近年の携帯機器においては、通信機能を始めとする様々な機能や、大画面、高輝度の表示パネル等が搭載されることにより、高性能化されているため消費電力が増大する傾向にあり、バッテリの消耗が激しく、商用電源からの充電を頻繁に行わなければならないという問題を有していた。
そこで、このような携帯機器の駆動用電源の問題(バッテリの消耗)を解決する手法の一例として、携帯型の発電装置を適用する技術が知られている。例えば、特許文献1等には、携帯機器の使用者の着用する履き物の底部(踵部)に、磁気歪素子と、該磁気歪素子に巻回された誘導起電力手段としてのコイルと、蓄電池と、を内蔵した構成が開示されている。
この発電装置においては、携帯機器の使用者が、歩行又は走行することにより、踵部が押圧されると、内蔵された磁気歪素子が圧縮変形し、また、足(踵)を浮かせたときには、磁気歪素子が伸張変形するので、磁界の変化によりコイルに誘導起電力が発生する。この電力は一旦蓄電池に蓄積された後、携帯機器の駆動用電源として用いられる。
特開平9−163771号公報(第4頁〜第5頁、図1、図2)
上述した特許文献1等に記載された発電装置においては、履き物の踵部に印加される外圧に応じて、磁気歪素子を変形させることにより磁界を変化させて誘導起電力を発生させる構成を有していたため、使用者が履き物を履いて歩行又は走行している場合にしか、発電することができない。そのため、履き物を履いていない状態では発電動作は行われず、通常のバッテリを用いた場合と同様に、蓄電池に蓄積された電力が消耗することになり、携帯機器への駆動電力の供給が不安定になったり、遮断されたりして使用が不可能となる場合があった。
また、特許文献1等に記載された発電装置においては、履き物の底部(踵部)に発電装置を内蔵する必要があるため、発電装置の構成を小型化する必要があり、携帯機器を駆動させるために十分な電力を取り出すことが困難であるという問題も有していた。さらに、履き物部分(使用者の足下)に発電装置の構成が集中しているため、駆動電力を取り出して上半身近傍に位置する携帯機器に供給する際の供給経路の取り回しが複雑になり、使い勝手が悪いという問題も有していた。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、携帯機器を駆動するために十分な駆動電力を比較的容易に発電、蓄積して、安定的に携帯機器に供給することができる使い勝手の良好な電源システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る電源システムは、衣服の袖部又は前記衣服の胴脇部のうち一方に設けられ、磁力が加わることによって誘導起電力を発生する誘導起電力手段と、前記衣服の袖部又は前記衣服の胴脇部のうち他方に設けられ、前記誘導起電力手段に対して往復運動することで、当該誘導起電力手段に対して誘導起電力が発生するように磁力を加える磁界発生手段と、前記誘導起電力手段が発生する誘導起電力を蓄積する電力蓄積手段と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係る電源システムは、請求項1に記載の発明であって、前記誘導起電力手段は、前記衣服を構成する糸材に金属ワイヤーがコイル状に巻き付けられた構成を有していることを特徴とするとするものである。
請求項3の発明に係る電源システムは、請求項1または2に記載の発明であって、前記磁界発生手段は、前記衣服を構成する糸材に磁性を付与し、所定の分極特性を有するように配列形成された構成を有していることを特徴とするものである。
請求項4の発明に係る電源システムは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明であって、前記電力蓄積手段は電気二重層コンデンサを用いたキャパシタであることを特徴とするものである。
請求項5の発明に係る電源システムは、請求項4に記載の発明であって、前記キャパシタは、金属材料からなる糸状の集電極及び当該集電極の外周面に活性炭塗料を塗布することで形成される分極性電極からなる糸状電極と、電解液を含浸した電解紙と、前記糸状電極と前記電解紙を封止するコーティング層と、から成ることを特徴とするものである。
請求項6の発明に係る電源システムは、請求項5に記載の発明であって、前記電力蓄積手段は、前記キャパシタが内部に組み込まれた糸材を用いることで前記衣服に一体的に設けられていることを特徴とするものである。
すなわち、本発明に係る電源システムは、少なくとも誘導起電力を発生するコイル部(誘導起電力手段)が、例えば、衣服を構成する布地に織り込まれるように一体的に設けられた構成を有しているので、該コイル部に対して磁石部(磁界発生手段)を往復運動させることにより、携帯機器(電子機器)を使用する人物が着用した衣服側で、上記誘導起電力を発生させて利用することができる。
また、この場合、上記磁界を発生する磁石部(磁界発生手段)が布地に織り込まれるように一体的に設けられた構成を適用することにより、上着の袖部と胴脇部のように、相対的に往復運動する箇所(又は、領域)に磁石部及びコイル部を設けることができるので、上記衣服の着用者の通常の動作のみで誘導起電力を発生させて、携帯機器に必要な駆動電力を供給することができる。
さらに、上記誘導起電力を蓄積するためのキャパシタ部(電力蓄積手段)が布地に織り込まれるように一体的に設けられた構成を適用することにより、上記衣服の着用者は、蓄積された電力を簡易に持ち運ぶことができるので、携帯機器に対して駆動電力を安定的に供給することができる。
以下、本発明に係る電源システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(概略構成)
図1は、本発明に係る電源システムの一実施形態を示す概略構成図及び概略回路図である。
本発明に係る電源システムは、図1(a)に示すように、例えば、上着やジャケット等の衣服10の袖部11の延在方向(肩から手首方向)に設けられた磁石部(磁界発生手段)21と、該袖部11(磁石部21)に対向する胴脇部12に、導線の巻き進み方向が上方(袖部11の取付近傍)から下方(裾)に延在して設けられたコイル部(誘導起電力手段)22と、該コイル部22を構成する導線の両端部に接続されたキャパシタ部(電力蓄積手段)23と、を備えた構成を有している。
すなわち、本実施形態に係る電源システムは、図1(b)に示すような等価回路により表すことができる。ここで、キャパシタ部23は、コイル部22を構成する導線の両端部が接続された接点N1、N2間に、ダイオードD1〜D4をブリッジ接続したダイオードブリッジ回路(整流用のダイオードD5を含む)23aと、該ダイオードブリッジ回23aの出力接点N3、N4が、各々、正極側電極及び負極側電極に接続されたキャパシタ(コンデンサ)23bからなる回路構成を有している。
なお、袖部11に設けられる磁石部21は、少なくとも、柔軟性(可撓性)を有するとともに、耐水性に優れた材質を有するもの、もしくは、特定の保護加工を施した構成を有し、通常の衣服の折り曲げや湾曲、洗濯や雨水による濡れ等に対して十分な耐性を備えた構成を有している。磁石部21、コイル部22及びキャパシタ部23の具体的な構成については、詳しく後述する。
図2は、本実施形態に係る電源システムにおける発電動作を示す概念図であり、図3は、本実施形態に係る電源システムにおける駆動電力の供給方法を示す概念図である。
本実施形態に係る電源システムにおける発電動作は、携帯機器の使用者が、上述した構成を有する衣服(上着)10を着用し、図2(a)、(b)に示すように、腕を前後に動かすことにより、袖部11に設けられた磁石部21が胴脇部12に設けられたコイル部22の近傍を往復して通過する。このとき、周知のファラデーの電磁誘導の法則により、磁石部21がコイル部22の近傍を横切るとき誘導起電力が発生する。
一般に、ファラデーの電磁誘導の法則により発生する起電力は、誘導起電力をE、コイル部22の巻数をn、磁束鎖交数をφ、磁束鎖交数の時間的な変化の割合をdφ/dtとすると、次の(1)式のように表される。
E=−n×dφ/dt ・・・(1)
(1)式により発生した電気エネルギーは、コイル部22を構成する導線の両端端子間に接続されたダイオードブリッジ回路23aを介して全波整流されることにより、直流電流が生成されてキャパシタ23bに蓄積される。そして、このキャパシタ23bに蓄積された電気エネルギーが、図3(a)、(b)に示すように、可変抵抗Reを備えた変換器(電力供給制御手段)24により所定の電圧値及び電流値に変換されて、所望の携帯機器30の駆動電力(実質的には、携帯機器30に内蔵されたバッテリを充電するための電力)として供給される。
ここで、図3に示した携帯機器30への駆動電力の供給方法において、変換部24は着脱可能なコネクタCNEを介してキャパシタ部23に接続されるように構成してもよいし、キャパシタ部23と一体的に構成してもよい。この場合、当該コネクタ部CNE、あるいは、変換部24から携帯機器30に至るまでの駆動電力の供給路を、例えば、周知のUSB(Universal Serial Bus)規格に準拠したケーブルを用いて接続するようにしてもよい。
したがって、本実施形態に係る電源システムによれば、衣服の可動部(袖部)と静止部(胴脇部)の各々に、磁石部及びコイル部を個別に設けた構成を有しているので、携帯機器の使用者が当該電源システムを組み込んだ衣服を着用し、可動部を往復運動させることにより、簡易に電気エネルギーを生成して、キャパシタに蓄積することができる。この場合、常時着用している上着等の衣服に電源システムが組み込まれているので、従来技術に示したような履き物を履いていない通常の室内生活における動作中であっても、使用者が特に意識することなく、電気エネルギーを生成して蓄積することができる。
ここで、本実施形態に係る電源システムにおいては、上着の袖部と胴脇部のように、比較的大きな面積を利用して磁石部及びコイル部を設けることができるので、携帯機器の駆動に十分な電力を容易に生成することができる。また、携帯機器を使用する上半身近傍に電源システムの構成を配置することができるので、駆動電力を供給する際の供給経路の取り回しを簡素化することができ、良好な使い勝手を実現することができる。
なお、本実施形態においては、電源システムを組み込む衣服として、上着やジャケットを示し、袖部に磁石部を設け、胴脇部にコイル部を設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、磁石部とコイル部が対向し、かつ、可動部と静止部の関係、もしくは、相対的に往復運動する関係を有する場所であれば同等の技術思想を適用することができるので、例えば、上着の袖部にコイル部を設け、胴脇部に磁石部を設けた構成や、ズボンの裾の一方に磁石部を設け、他方にコイル部を設けた構成、靴の一方に磁石部を設け、他方にコイル部を設けた構成等、種々の形態に適用することができる。
また、本実施形態に係る電源システムにおいては、携帯機器に駆動電力を供給するためには、少なくとも、コイル部及びキャパシタ部が衣服に組み込まれた構成を有していればよく、該コイル部に対向して往復運動する磁石部を、着用した衣服以外の物品に設けた構成、例えば、ズボンの裾に磁石部を設けた場合には、手提げ鞄や傘等に磁石部を設けた構成等を適用するものであってもよい。
さらに、本実施形態において、磁石部及びコイル部、キャパシタ部を衣服に組み込む構成としては、例えば、衣服の布地の表面又は裏面に各部を貼付する構成や縫い込む構成、布地間に挟み込む構成等を適用することができるほか、後述するように、布地を構成する糸材に磁性を付与したり、電荷蓄積機能を付与したりした構成を適用することもできる。
次に、本発明に係る電源システムに適用可能な各部の具体的な構成について説明する。
(磁石部)
図4は、上述した実施形態に係る電源システムに適用される磁石部の一具体例を示す要部構成図である。
上述した実施形態に係る電源システムに適用可能な磁石部21は、例えば、図4(a)、(b)に示すように、衣服を構成する布地に縦糸102として、磁性を付与した糸材、もしくは、糸状に加工された磁石を織り込んだ構成を有している。なお、図4(a)、(b)においては、横糸101に綿糸やポリエステル繊維、ナイロン繊維等の、磁性を持たない通常の糸材を用い、縦糸102、102a、102bに磁性を付与した糸材(糸状磁石)を用いて織り上げ、図面上方がN極、図面下方がS極になるように、各縦糸102の磁極を揃えて配列した布地を示す。
ここで、本実施形態の磁石部21の構成を明確にするために、磁性を付与した糸材(糸状磁石)については、便宜的にハッチングを施して示した。すなわち、図4(a)においては、布地の特定の領域の全ての縦糸102を、磁性を付与した糸材を用いて織り上げた構成を有し、また、図4(b)においては、布地の特定の領域の一部の縦糸102a、102bのみを、磁性を付与した糸材を用いて織り上げた構成を有している。なお、図4(b)において、102cは磁性を持たない通常の糸材を用いた縦糸を示す。
また、磁性を付与した糸材又は糸状磁石としては、例えば、ナイロン繊維内に磁石を溶かし込んで異方性化したものや、ゴム状磁石を糸状に成形したもののように、柔軟性に優れた材質を有するものであって、任意の磁界を形成することができるように分極しているものを適用することができる。この場合、糸状磁石の同極を並列に配列するように複数本を撚り合わせて、布地を織り上げるようにしてもよい。
このような磁石部21の構成は、図1(a)に示した上着10の袖部11のうち、少なくとも胴脇部12に対向する部分(領域)にのみ適用することにより、図2(a)、(b)に示したように、コイル部22に対して特定の磁力線方向を有する磁界を発生させることができる。
(コイル部)
図5は、上述した実施形態に係る電源システムに適用されるコイル部の一具体例を示す要部構成図である。
上述した実施形態に係る電源システムに適用可能なコイル部22は、例えば、図5に示すように、衣服を構成する布地の特定の縦糸202aの周りに、金属ワイヤーを螺旋状に巻き付けて巻きコイルを形成した構成を有している。
なお、図5においては、縦糸、横糸ともに綿糸やポリエステル繊維、ナイロン繊維等の、絶縁性の通常の糸材を用い、特定の縦糸202aにのみ極細の金属ワイヤーを巻き付けた糸材を用いて織り上げた布地を示す。ここで、本実施形態のコイル部の構成を明確にするために、金属ワイヤーが巻き付けられた糸材については、便宜的にハッチングを施して示した。また、図5において、201、202bは金属ワイヤーが巻き付けられていない通常の糸材を用いた横糸、縦糸を示す。
このような構成を有するコイル部22においては、ファラデーの法則により、誘導起電力はコイルの巻き数と磁束鎖交数の時間的な変化に比例することから、上記特定の縦糸202aに巻き付けた金属ワイヤーの巻き数は、なるべく多くすることが望ましい。また、この場合、金属ワイヤーを巻き付けた糸は、布地に複数本配列されているものであってもよい。
そして、上述したような糸材を用いて磁石部21やコイル部22を織り込んだ布地を用いて、上記実施形態に示したような衣服10(図1(a)参照)を縫製することにより、当該衣服10を着用した使用者の動作に応じて、袖部11の磁石部21が胴脇部12のコイル部22に対して、相対的に往復運動することになるので、コイル部22において発生した誘導起電力を取り出して、図1(b)に示したキャパシタ部23に蓄積することができ、さらに、図3に示したように所望の携帯機器30の駆動電力として用いることができる。
(キャパシタ部)
図6は、上述した実施形態に係る電源システムに適用されるキャパシタ部の一具体例を示す要部構成図である。
上述した各具体例においては、衣服10を構成する布地に用いる糸材に磁性を付与することにより(又は、糸状磁石を用いることにより)、磁石部21を衣服10に一体的に織り込み、また、絶縁性の糸材に金属ワイヤーを巻き付けることにより、コイル部22を衣服10に一体的に織り込んだ構成について示した。
ここで、同様の技術思想に基づいて、衣服10を構成する布地、特に、当該布地に用いる糸材にキャパシタ部23としての機能を付与する場合、当該キャパシタ部は、充放電効率に優れ、メンテナンスが不要であって、さらには破裂や破損等の危険性がなく、廃棄時の環境への負荷がない(又は、極めて低い)ことが望ましい。
このような各種の条件を満たす容量素子(電荷蓄積手段)を検討した場合、本実施形態に係る電源システムにおいては、例えば、周知の電気二重層コンデンサをキャパシタ部23として良好に適用することができる。
すなわち、電気二重層コンデンサを適用したキャパシタ部23は、図6(a)に示すように、概略、電解液301を介して対向するように配置された一対の分極性電極302a、302bと、各分極性電極302a、302bに密着して設けられるとともに、上述した磁石部21及びコイル部22からなる発電部GNEの正極及び負極に接続された集電極303a、303bと、を備えた構成を有している。
ここで、キャパシタ部を構成する集電極303a、303bの電気的特性は、当該キャパシタ部の内部抵抗に大きく影響するので、例えば、アルミニウム等の低抵抗の金属材料を使用することが望ましい。また、分極性電極302a、302bには、以下に示す充電動作時における電荷イオンの吸着量を多くするために、表面積の大きい活性炭等の多孔質の材料を使用することが望ましい。
このような電気二重層コンデンサは、図6(a)に示すように、分極性電極302a、302bを電解液301に浸漬した状態で、上記発電部GNEにより、電気分解が生じない程度に集電極303a、303b間に所定の電圧を印加すると、各分極性電極302a、302bの表面にプラスイオンとマイナスイオンが個別に吸着されて、電気が蓄えられる(充電動作)。
一方、図6(b)に示すように、各集電極303a、303bに個別に接続された外部出力端子304a、304b(図3に示したコネクタCNEに相当する)を介して、電気二重層コンデンサに蓄積された電気を放出(携帯機器30に駆動電力として供給)すると、矢印の通りに電流が流れ、分極性電極302a、302bの表面に吸着されていたプラスイオンとマイナスイオンが当該電極から分離して中和状態に戻る(放電動作)。
図7は、上述した実施形態に係る電源システムに適用されるキャパシタ部の機能が付与される糸材の一具体例を示す要部構成図である。
上述した電気二重層コンデンサを適用したキャパシタ部としての機能を、布地に用いる糸材に付与する場合の具体的な構成は、例えば、図7に示すように、まず、アルミニウム等の金属材料からなる糸状の集電極303a、303bの外周面に、活性炭塗料を塗布、乾燥して分極性電極302a、302bを密着形成することにより、正極側の糸状電極310aと負極側の糸状電極310bを形成する。そして、これらの糸状電極310a、310bを、電解液を含浸した電解紙301Pを間に挟んで密着するように配置する。
次いで、これらの一対の糸状電極310a、310bと電解紙301Pを、ゴムやプラスチック等の柔軟性及び防水性、絶縁性を有するコーティング層311で封止する。これにより、電解紙301Pを介在させて平行に配置された糸状電極310a、310bが内部に組み込まれた(内蔵された)糸材が形成される。
そして、このような糸材を用いてキャパシタ部を織り込んだ布地を用いて、上記実施形態に示したような衣服(図1(a)参照)を縫製し、上記各糸状電極310a、310b(より詳しくは、集電極303a、303b)を上記発電部GNE(コイル部22)に接続することにより、当該衣服を着用した使用者の動作に応じて、発電部GNEにおいて発生した電力をキャパシタ部に蓄積することができる。
したがって、このような磁石部、コイル部及びキャパシタ部の各機能を、糸材に付与し、該糸材を織り込んだ布材により衣服を縫製することにより、本発明に係る電源システムを組み込んだ衣服を、通常の衣類と同様に取り扱うことができる。
なお、このキャパシタ部に接続される外部出力端子304a、304b(コネクタCNE)は、防水型コネクタを適用し、当該衣服の洗濯時や雨等による濡れが生じる場合には、防水キャップ等を装着することにより、水による短絡や放電を防止することができる。
本発明に係る電源システムの一実施形態を示す概略構成図及び概略回路図である。 本実施形態に係る電源システムにおける発電動作を示す概念図である。 本実施形態に係る電源システムにおける駆動電力の供給方法を示す概念図である。 本実施形態に係る電源システムに適用される磁石部の一具体例を示す要部構成図である。 本実施形態に係る電源システムに適用されるコイル部の一具体例を示す要部構成図である。 本実施形態に係る電源システムに適用されるキャパシタ部の一具体例を示す要部構成図である。 本実施形態に係る電源システムに適用されるキャパシタ部の機能が付与される糸材の一具体例を示す要部構成図である。
符号の説明
10 衣服
11 袖部
12 胴脇部
21 磁石部
22 コイル部
23 キャパシタ部
23a ダイオードブリッジ回路
23b キャパシタ
24 変換部
30 携帯機器

Claims (6)

  1. 衣服の袖部又は前記衣服の胴脇部のうち一方に設けられ、磁力が加わることによって誘導起電力を発生する誘導起電力手段と、
    前記衣服の袖部又は前記衣服の胴脇部のうち他方に設けられ、前記誘導起電力手段に対して往復運動することで、当該誘導起電力手段に対して誘導起電力が発生するように磁力を加える磁界発生手段と、
    前記誘導起電力手段が発生する誘導起電力を蓄積する電力蓄積手段と、
    を備えることを特徴とする電源システム。
  2. 前記誘導起電力手段は、前記衣服を構成する糸材に金属ワイヤーがコイル状に巻き付けられた構成を有していることを特徴とする請求項1記載の電源システム。
  3. 前記磁界発生手段は、前記衣服を構成する糸材に磁性を付与し、所定の分極特性を有するように配列形成された構成を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の電源システム。
  4. 前記電力蓄積手段は電気二重層コンデンサを用いたキャパシタであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電源システム。
  5. 前記キャパシタは、金属材料からなる糸状の集電極及び当該集電極の外周面に活性炭塗料を塗布することで形成される分極性電極からなる糸状電極と、
    電解液を含浸した電解紙と、
    前記糸状電極と前記電解紙を封止するコーティング層と、から成ることを特徴とする請求項4に記載の電源システム。
  6. 前記電力蓄積手段は、前記キャパシタが内部に組み込まれた糸材を用いることで前記衣服に一体的に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の電源システム。
JP2005037349A 2005-02-15 2005-02-15 電源システム Expired - Fee Related JP4683373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037349A JP4683373B2 (ja) 2005-02-15 2005-02-15 電源システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037349A JP4683373B2 (ja) 2005-02-15 2005-02-15 電源システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006230033A JP2006230033A (ja) 2006-08-31
JP4683373B2 true JP4683373B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=36990884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005037349A Expired - Fee Related JP4683373B2 (ja) 2005-02-15 2005-02-15 電源システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4683373B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101142634B1 (ko) 2011-11-04 2012-05-10 인하대학교 산학협력단 근 수축과 이완을 이용한 고효율 바이오 발전 장치
KR101151070B1 (ko) * 2011-11-04 2012-06-01 인하대학교 산학협력단 섬유의 탄성차이를 이용한 직물형 발전 장치

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101540483B1 (ko) * 2009-04-02 2015-07-31 실버레이 주식회사 자가발전장치 및 이를 이용한 물품
KR101324146B1 (ko) * 2012-11-16 2013-11-01 국방과학연구소 유전식 엘라스토머 발전기를 이용한 비상용 전력생성장치
US9711284B2 (en) * 2012-12-11 2017-07-18 Intel Corporation Structure to make supercapacitor
CN104079139B (zh) * 2013-03-26 2017-07-21 腾讯科技(深圳)有限公司 充电系统和充电方法
KR101652293B1 (ko) 2014-08-26 2016-08-30 연세대학교 산학협력단 마찰전기에너지 수확 증대구조를 포함하는 직물형 마찰전력 자가발전장치 및 이를 구비하는 직물 제품
PL225484B1 (pl) * 2014-11-12 2017-04-28 Politechnika Łódzka Tekstylna ładowarka do zasilania mobilnych urządzeń elektronicznych
CN105186656A (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 京东方科技集团股份有限公司 一种穿戴式发电装置、穿戴式可发电衣服及发电的方法
KR101788805B1 (ko) * 2015-12-29 2017-10-23 상명대학교산학협력단 교차운동을 이용한 자가발전 의류
CN108078080A (zh) * 2018-02-12 2018-05-29 邵华 一种可转化电能拉链
WO2021209069A1 (zh) * 2020-04-17 2021-10-21 华中科技大学 电磁感应发电的服装及其制备方法和应用

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0569104U (ja) * 1992-02-26 1993-09-17 鐘紡株式会社 磁性を有する肌着
JPH09275688A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Terumo Corp 生体エネルギー蓄電装置
JP2000110015A (ja) * 1998-10-05 2000-04-18 Hitachi Electronics Service Co Ltd 電子モバイル衣服
JP2001159005A (ja) * 1999-11-25 2001-06-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 計算機一体型衣服及び衣服掛け型充電装置
JP2002281727A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Sugino Mach Ltd 振動発電機および発光装置
JP2003033050A (ja) * 2001-05-07 2003-01-31 Masanobu Kujirada 人体の動きを利用した被服発電システム
JP2004328872A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Casio Comput Co Ltd 充電型バッテリ装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0569104U (ja) * 1992-02-26 1993-09-17 鐘紡株式会社 磁性を有する肌着
JPH09275688A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Terumo Corp 生体エネルギー蓄電装置
JP2000110015A (ja) * 1998-10-05 2000-04-18 Hitachi Electronics Service Co Ltd 電子モバイル衣服
JP2001159005A (ja) * 1999-11-25 2001-06-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 計算機一体型衣服及び衣服掛け型充電装置
JP2002281727A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Sugino Mach Ltd 振動発電機および発光装置
JP2003033050A (ja) * 2001-05-07 2003-01-31 Masanobu Kujirada 人体の動きを利用した被服発電システム
JP2004328872A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Casio Comput Co Ltd 充電型バッテリ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101142634B1 (ko) 2011-11-04 2012-05-10 인하대학교 산학협력단 근 수축과 이완을 이용한 고효율 바이오 발전 장치
KR101151070B1 (ko) * 2011-11-04 2012-06-01 인하대학교 산학협력단 섬유의 탄성차이를 이용한 직물형 발전 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006230033A (ja) 2006-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4683373B2 (ja) 電源システム
CN108796755B (zh) 基于静电摩擦效应的发电布料及发电衣
CN107735517B (zh) 能量收集器、能量储存器和相关系统及方法
US20100200558A1 (en) Electrical heating blanket
KR20170108312A (ko) 에너지 하베스팅 소자를 이용한 휴대 기기의 충전 장치 및 방법
US10271586B2 (en) Garment generating electricity by ambulation or arm swinging past torso or both
CN205214344U (zh) 带有充电功能的鞋子
WO2017035999A1 (zh) 穿戴式发电装置、穿戴式可发电衣服及发电的方法
JP2008538850A (ja) 電池接続ための装置、システム及び方法
JP2002218769A (ja) 圧電発電装置を備えた衣類または衣類用発電装置
CN107636854A (zh) 织物电池
CN109038999A (zh) 一种人体可穿戴发电系统
KR101652293B1 (ko) 마찰전기에너지 수확 증대구조를 포함하는 직물형 마찰전력 자가발전장치 및 이를 구비하는 직물 제품
KR100838577B1 (ko) 충전용 발전기를 갖춘 보온용 의복
KR20150111774A (ko) 직물형 마찰전력 자가발전장치 및 이를 구비하는 직물제품
US20080070105A1 (en) Battery With Clip
KR101151070B1 (ko) 섬유의 탄성차이를 이용한 직물형 발전 장치
CN110840394B (zh) 自采集能量发电储能式编织弹力袜
CN105186600B (zh) 一种无线自供能充电服
CN106253626A (zh) 采用磁铁和线圈进行振动能量采集的智能运动鞋
EP3910784A1 (en) Method for manufacturing smart textile energy harvester and sensor
KR20100110242A (ko) 자가발전장치 및 이를 이용한 물품
CN203723534U (zh) 一种利用柔性静电纺纳米织物进行发电的鞋垫
CN112877849A (zh) 一种水生电面料及其制备方法和应用
KR20110062677A (ko) 선형 자가발전체

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110130

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees