JP4678550B2 - 制御装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

制御装置および方法、並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4678550B2
JP4678550B2 JP2008295360A JP2008295360A JP4678550B2 JP 4678550 B2 JP4678550 B2 JP 4678550B2 JP 2008295360 A JP2008295360 A JP 2008295360A JP 2008295360 A JP2008295360 A JP 2008295360A JP 4678550 B2 JP4678550 B2 JP 4678550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fingertip
force
fingertips
friction coefficient
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008295360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010120111A (ja
Inventor
利充 坪井
武夫 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008295360A priority Critical patent/JP4678550B2/ja
Priority to US12/621,205 priority patent/US8510063B2/en
Priority to CN200910222186.4A priority patent/CN101738643B/zh
Publication of JP2010120111A publication Critical patent/JP2010120111A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4678550B2 publication Critical patent/JP4678550B2/ja
Priority to US13/938,680 priority patent/US8949044B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B5/00Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques
    • G01B5/14Measuring arrangements characterised by the use of mechanical techniques for measuring distance or clearance between spaced objects or spaced apertures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1612Programme controls characterised by the hand, wrist, grip control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J13/00Controls for manipulators
    • B25J13/08Controls for manipulators by means of sensing devices, e.g. viewing or touching devices
    • B25J13/081Touching devices, e.g. pressure-sensitive
    • B25J13/082Grasping-force detectors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N19/00Investigating materials by mechanical methods
    • G01N19/02Measuring coefficient of friction between materials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

本発明は、制御装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、ロボットハンド装置において、薄膜物体を把持しているか否かを精度良く検出できるようになった、制御装置および方法、並びにプログラムに関する。
従来の紙の枚数を判断する手法として、以下の2つの手法の例がある。第1の手法は、2つの物体間で一定の力で紙を挟み、2つの物体を紙の面で平行に相対的に滑らせる手法である。ここで、滑らせる力が所定値より大きいか否かにより、紙が1枚であるか2枚以上であるかを判定する(特許文献1)。
第2の手法は、粘着力が弱く繰り返し使用が可能な粘着剤が塗布された分離部材で紙葉(以下、紙と称する)を挟み込み、圧接した後、その圧接力を解除して分離部材の紙への接触面に平行に滑らせる手法である。ここで、滑らせる力が所定値より大きいか否かにより、紙が1枚であるか2枚以上であるかを判定する(特許文献2)。
また、従来ロボットハンド装置において、指先が物体を把持しているか否かを検出する手法(以下、把持検出手法と称する)としては、ビジョンセンサで確認する手法が存在する。ほかにも、ロータリーエンコーダなどの位置センサを用いて指先が開いていることを特定し、接触センサなどの触覚センサや力センサなどで指先に何か触れていることを検出して、特定の大きさのものを把持していることを検出する手法が存在する。
昭57−52982号公報 平4−107795号公報
しかしながら、上述の従来の紙の枚数を判断する第1、2の手法は、紙を少なくとも1枚挟んでいることを前提としており、紙を挟んでいないことを判定することはできなかった。
また、上述の従来の把持検出手法では、薄膜状の物体(以下、薄膜物体と称する)を把持しているにもかかわらず、その薄膜物体を把持していることを特定できない場合があった。例えば、上述の位置センサを用いて指先が開いていることを特定できない場合が該当する。また、上述のビジョンセンサで識別できない暗さである場合が該当する。さらにまた、薄膜物体が小さすぎて指先で隠れてしまう場合が該当する。
さらに、従来の把持検出手法としては、他にも、接触式のスイッチや、フォトインタラプタなどの器具を利用する手法も存在する。これらの従来の把持検出手法は、それらの器具の設置場所を薄膜物体が必ず通過することを前提としている。よって、これらの従来の把持検出手法を自由に動き回ることが可能なロボットハンドに適用することは馴染まない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ロボットハンド装置において、薄膜物体を把持していることを精度良く検出できるようにするものである。
本発明の制御装置は、ロボットハンド装置の指先の法線方向とせん断方向との各力を、法線力とせん断力としてそれぞれ検出する力検出手段と、前記力検出手段により検出された前記法線力と前記せん断力とを用いて摩擦係数を演算し、その演算結果に基づいて、前記指先の間に物体が把持されているか否かを検出する物体検出手段とを備える
前記指先の位置を検出する位置検出手段をさらに備え、前記物体検出手段は、さらに、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記物体よりも厚い他の物体が前記指先の間に把持されているか否かを検出し、前記他の物体が前記指先の間に把持されているという検出結果の場合、前記物体が前記指先の間に把持されているか否かの検出を禁止し、前記他の物体が前記指先の間に把持されていないという検出結果の場合、前記物体が前記指先の間に把持されているか否かの検出を開始することができる。
前記物体検出手段は、前記指先同士の最大静止摩擦係数から予め求められた閾値と、前記摩擦係数とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記物体が前記指先の間に把持されているか否かを検出することができる。
前記物体検出手段は、前記摩擦係数が前記閾値未満であるとの比較の結果を得た場合、最初に前記摩擦係数を演算してから一定時間を経過していないときには、再び摩擦係数を演算して前記閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記物体が前記指先の間に把持されているか否かを検出することができる。
前記物体検出手段は、前記摩擦係数が前記閾値未満であるとの比較の結果を得た場合、前記せん断力の指令値が、前記法線力の指令値から求められるせん断力閾値未満であるときには、再び摩擦係数を演算して前記閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記物体が前記指先の間に把持されているか否かを検出することができる。
前記物体検出手段は、前記摩擦係数が前記閾値未満であるとの比較の結果を得た場合、前記指先の前記せん断方向の位置指令値が、前記指先同士の接触位置における前記せん断方向の位置指令値から求められるせん断位置閾値未満であるときには、再び摩擦係数を演算して前記閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記物体が前記指先の間に把持されているか否かを検出することができる。
本発明の情報処理方法は、情報処理装置が、ロボットハンド装置の指先の法線方向とせん断方向との各力を、法線力とせん断力としてそれぞれ検出し、検出された前記法線力と前記せん断力とを用いて摩擦係数を演算し、その演算結果に基づいて、前記指先の間に物体が把持されているか否かを検出するステップを含む
本発明のプログラムは、コンピュータ、ロボットハンド装置の指先の法線方向とせん断方向との各力を、法線力とせん断力としてそれぞれ検出し、検出された前記法線力と前記せん断力とを用いて摩擦係数を演算し、その演算結果に基づいて、前記指先の間に物体が把持されているか否かを検出するステップを含む制御処理を実行させる
以上のごとく、本発明によれば、ロボットハンド装置において、薄膜物体を把持していることを精度良く検出できるようになる。
はじめに、本発明を容易なものとすべく、本発明が適用される把持検出手法(以下、本発明の把持検出手法と称する)について、図1乃至図4を参照して説明する。
図1乃至図4は、ロボットハンド装置の指部分の外観構成例を示している。
図1は、2本の指の指先部分が互いに接触している状態を示している。
この例のロボットハンド装置の指先部分は、指先11,12を含むように構成されている。指先11,12の材質は、例えば、シリコンゴム製などが想定される。
図1の状態では、これらの指先11,12は、指先11の接触点21と、指先12の接触点22で互いに接触している。
この図1の状態で、ロボットハンド装置は、指先11の接触点21と、指先12の接触点22とにおける接触点の法線方向の力fN(以下、法線力fNとする)をかける。さらに、このままの状態で、ロボットハンド装置は、指先11,12に、接触点のせん断方向の力fT(以下、せん断力fTとする)をかける。この状態で、ロボットハンド装置は、指先の相対的な位置関係計測することにより、指先11,12が滑ったことを確認することができる。
ここで、指先11,12に対する別物体(図1の例では、他方の指先12,11)との摩擦係数μは、次の式(1)により求めることができる。
μ=fT/fN ・・・(1)
ここで、指先同士の最大静止摩擦係数μT0とは、指先が滑り始める直前の摩擦係数μである。そこで、ロボットハンド装置は、指先が滑るために十分なせん断力fTをかけた状態で摩擦係数μを計測することで、滑り始める直前の計測値を最大静止摩擦係数μT0として得ることができる。或いは、ロボットハンド装置は、そのような計測を一定時間行うことで、その一定時間内で最大となる計測値を最大静止摩擦係数μT0として得ることができる。
このようにして、指先同士の最大静止摩擦係数μT0を求めることが可能になる。
ここで、最大静止摩擦係数とは、接触している物体の質に応じて異なる値となる。例えば、指先に薄膜物体が把持されている場合の指先と薄膜物体との間の最大摩擦係数μS0(以下、単に薄膜物体の最大摩擦係数μS0と称する)は、指先同士の最大静止摩擦係数μT0とは異なるはずである。よって、指先同士の最大静止摩擦係数μT0と、薄膜物体の最大摩擦係数μS0との関係を利用することで、薄膜物体の把持を精度良く検出することができる。そこで、以下、薄膜物体の最大摩擦係数μS0について、図2乃至図4を参照して説明する。
図2は、ロボットハンド装置の指先11および指先12が、薄膜物体31を把持している状態を示す斜視図である。
図3は、図2の薄膜物体把持状態を示す側面図である。なお、図3において、x方向は指先の法線方向を示しており、y方向はせん断方向を示している。なお、x方向とy方向については、他の図面でも同様である。
指先11は、薄膜物体31と接触点23で接触している。また、指先12は、薄膜物体31と、接触点24で接触している。この図2,図3の状態とは、指先11と指先12が、薄膜物体31に対して、接触点23,24における接触面の法線力fNをかけた状態を意味している。
図4は、図3の状態に対して、指先11と指先12で薄膜物体31を把持しつつ、指先12が滑って移動した状態を示す側面図である。指先11は薄膜物体31と接触点23で接触している。また、指先12は薄膜物体31と接触点24で接触している。この図4の状態とは、指先11と指先12とによる接触点23,24における薄膜物体31の接触面の法線力fNを維持しつつ、指先12に接触面のせん断力fTをかけた結果として、指先12が滑って移動した状態を意味している。
ここで例えば、指先11,12がシリコンゴムで構成され、薄膜物体31が例えば紙で構成されているとする。この場合、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0と、指先同士の最大静止摩擦係数μT0との間には次の式(2)で示される関係がある。
μS0<μT0 ・・・(2)
このため、指先11,12同士では滑り出さない程度の大きさのせん断力fTがかけられた場合に、指先12が薄膜物体31に対して相対的に滑りだす場合がある。
よって、ロボットハンド装置は、例えばせん断力fTを、指先11,12同士では滑り出さない程度の大きさまで徐々に強めていき、その間に、式(1)に従った摩擦係数μを計測し続けていくことで、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0を検出することができる。
なお、ここで、「検出」とは、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0の値を得ることのみならず、摩擦係数μが薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0となったという事実を検出したことも含む広義の概念である。後述する図6等のフローチャートを参照して説明するように、薄膜物体を検出するために、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0の値そのものを得ることは必須でないからである。即ち、指先同士の最大静止摩擦係数μT0とは異なる最大摩擦係数μS0を有する薄膜物体の把持を検出できれば足り、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0の値そのものの検出までは求められていないからである。
以上まとめると、本発明の把持検出手法とは、次のような処理を実現させる手法をいう。即ち、ロボットハンド装置は、例えばせん断力fTを変化させ、その間の摩擦係数μを式(1)に従って計測する。ロボットハンド装置は、この計測結果に基づいて、指先同士の最大静止摩擦係数μT0とは異なる最大摩擦係数μS0を有する薄膜物体の把持を検出する。或いは、ロボットハンド装置は、この計測結果に基づいて、指先同士に薄膜物体が把持されていないことを検出する。
以上、本発明の把持検出手法の概略について、図1乃至図4を参照して説明した。次に、図5以降の図面を参照して、本発明の把持検出手法が適用された制御装置、即ち、本発明が適用される制御装置の実施の形態について説明していく。
図5は、本発明が適用される制御装置の一実施の形態としてのロボットハンド装置の一部の機能的構成例を示す機能ブロック図である。即ち、図5には、ロボットハンド装置のうち、頭脳部分に相当する主制御部41と、指先11の単体の動きを制御する指先制御部42−11と、指先12の単体の動きを制御する指先制御部42−12とのみが図示されている。指先制御部42−11,42−12の制御系としては、電流フィードバックによるトルク制御をベースに力制御系が採用されている。
なお、以下、説明の簡略上、指先11用の指先制御部42−11に着目して説明する。ただし、以下の説明は、指先12用の指先制御部42−12に対しても同様にあてはまる。
主制御部41は、指先力指令部51と、薄膜物体検出部59を含むように構成されている。
指先制御部42は、指先力指令−関節トルク指令変換部52、差動増幅部53、電流検出部54、モータ55、機構系56、力検出部57および位置/速度検出部58からなるように構成されている。
指先力指令部51は、指先11に対する力指令(指先11の法線力fNの指令値とせん断力fTの指令値であって、以下指先力指令と称する)を、指先制御部42−11、および薄膜物体検出部59に出力する。なお、指先12についての指先力指令は、指先制御部42−12に出力されるとともに、薄膜物体検出部59にも出力される。
指先力指令−関節トルク指令変換部52には、このように、指先11の指先力指令が指先力指令部51より入力される。また、指先力指令−関節トルク変換指令部52には、力検出部57からのフィードバック値、即ち、力検出部57により検出された力(指先11の法線力fNとせん断力fT)が入力される。また、指先力指令−関節トルク指令変換部52には、位置/速度検出部58からのフィードバック値、即ち、モータ55の位置(回転角等)や速度が入力される。そこで、指先力指令−関節トルク変換指令部52は、これらのフィードバック値に基づいて、指先力指令を関節トルク指令に変換して、差動増幅部53に出力する。
差動増幅部53は、関節トルク指令と、電流検出部54からの電流フィードバック値とに基づいて、電流指令値を、電流検出部54に出力する。
電流検出部54は、電流指令値に基づく電流をモータ55に流し、その電流を検出する。電流の検出結果は、電流フィードバック値として差動増幅部53に出力される。
モータ55は、電流により回転動作を行い、その回転動作に基づくトルクを機構系56に与える。
機構系56は、モータ55から与えられたトルクに応じた機械的な出力により、指先11を動作させる。この機構系56の動作により、法線力fNやせん断力fTが指先11に発生する。
力検出部57は、指先11の法線力fNやせん断力fTを検出し、その検出結果を、薄膜物体検出部59および指先力指令−関節トルク指令変換部52に出力する。即ち、この検出結果が、力検出部57からのフィードバック値として、指先力指令−関節トルク指令変換部52に出力される。
位置/速度検出部58は、モータ55の位置(回転角等)や速度を検出し、その検出結果をフィードバック値として指先力指令−関節トルク指令変換部52に出力する。
薄膜物体検出部59は、指先力指令部51からの指先力指令と、指先制御部42−11および指先制御部42−12からの力の各検出結果のうちの少なくとも一方に基づいて、薄膜物体の把持の有無を検出する。
次に、図5の構成を含むロボットハンド装置の処理のうち、指先11,12に物体が把持されているか否かを判定する処理(以下、物体把持判定処理と称する)について、説明していく。
図6は、物体把持判定処理の一例を説明するフローチャートである。なお、後述する物体把持判定処理の他の例と明確に区別すべく、図6の例の物体把持判定処理を、特に、物体把持判定処理Aと称する。
なお、図6の物体把持判定処理Aは、指先の最大静止摩擦係数μT0が既知であることが前提とされる。指先の最大静止摩擦係数μT0は、図1を用いて説明した手法により予め測定可能である。そして、指先の最大静止摩擦係数μT0に基づいて、ステップS16の処理で用いる閾値が予め設定されているとする。この閾値については後述する。
また、以下、指先制御部42−11,42−12を個々に区別する必要が無い場合、単に指先制御部42と称する。
ステップS11において、指先制御部42は、対象物を把持するために、対象物に指先11,12を接触させる。即ち、指先力指令部51が、例えば、指先が閉じるような指先力指令を指先制御部42に出力する。これにより、指先制御部42により、対象物に指先11,12が接触する。
例えば、対象物として図2の薄膜物体31が採用された場合、ステップS11の処理で、図2に示された状態となる。即ち、薄膜物体31の位置姿勢は与えられる。ただし、ステップS11の処理の段階では、誤差等の要因から、薄膜物体31が指先11,12に実際に把持されているか否かを認定することは困難である。そこで、ステップS12以降の処理が行われる。
ステップS12において、指先制御部42は、指先11,12に対して、一定以上の、法線力fNを発生させる。
ステップS13において、薄膜物体検出部59は、把持した物体が、薄膜物体よりも厚い物体(以下、非薄膜物体と称する)であるか否かについて判定する処理(以下、非薄膜物体把持判定処理と称する)を実行する。非薄膜物体であると判定された場合、物体把持判定処理A自体は終了となる(後述する図7のフローチャートでステップS33の処理後終了となる)。これに対して、非薄膜物体でないと判定された場合、処理はステップS14に進む。なお、非薄膜物体把持判定処理の詳細については、図7のフローチャートを参照して後述する。
ステップS14において、指先制御部42は、指先11,12に対し、法線力fNを維持させつつ、せん断力fTを発生させる。
この場合のせん断力fTの大きさは、指先11,12の間に薄膜物体が把持されている状態では指先11,12が滑り出す程度の大きさであって、指先11,12同士が接触した状態では指先11,12が滑り出さない程度の大きさであるとよい。
ステップS14の処理結果、即ち、法線力fNとせん断力fTは、力検出部57により検出されて、薄膜物体検出部59に提供される。これにより、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、薄膜物体検出部59は、せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)を計算する。即ち、ステップS15の処理で、上述した式(1)が演算されることになる。
ステップS16において、薄膜物体検出部59は、せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値以上か否かを判定する。
閾値は、上述のごとく、指先の最大静止摩擦係数μT0に基づいて決定された摩擦係数である。
具体的には例えば、式(2)の関係を考えると、例えば次の式(3)の摩擦係数μTH
を、閾値として採用することができる。
μS0<μTH<μT0 ・・・(3)
せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値以上である場合、ステップS16においてYESであると判定されて、処理はステップS17に進む。
ステップS17において、薄膜物体検出部59は、指先同士検出を、検出結果として出力する。
「指先同士検出」とは、図1に示されるような状態、即ち、指先11,12には物体(薄膜物体も非薄膜物体も)は把持されておらず、指先11,12同士が接触している状態が検出されたことを意味する。
これに対して、せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値未満である場合、ステップS16においてNOであると判定されて、処理はステップS18に進む。
ステップS18において、薄膜物体検出部59は、一定時間経過したか否かを判定する。
一定時間経過していない場合、ステップS18においてNOであると判定されて、処理はステップS14に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、ステップS14,S15の処理で摩擦係数μが再測定され、ステップS16の処理で再測定結果と閾値との再比較が行われる。このように、一定時間経過するまでの間、摩擦係数μが再測定される理由は、1回の摩擦係数μの測定結果に基づいて、最大摩擦係数の検出は困難であるからである。
このような摩擦係数μの繰り返しの測定にも関わらず、せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値未満を維持し、一定時間が経過した場合、ステップS18において、YESであると判定されて、処理はステップS19に進む。
ステップS19において、薄膜物体検出部59は、薄膜物体把持検出を、検出結果として出力する。
「薄膜物体把持検出」とは、図2乃至図4に示されるような状態、即ち、指先11,12には薄膜物体31等の薄膜物体が把持されており、指先11,12が薄膜物体に対して滑った状態が検出されたことを意味する。即ち、「薄膜物体把持検出」とは、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0が検出されたことを意味する。
次に、図7を参照して、ステップS13における非薄膜物体把持判定処理について説明する。
ステップS31において、薄膜物体検出部59は、2つの指先11,12の各位置を検出する。例えば、図5には矢印が図示されていないが、指先11用の指先制御部42−11と、指先12用の指先制御部42−12とのそれぞれから、位置/速度検出部58の検出結果が、薄膜物体検出部59に提供されるとする。そこで、位置/速度検出部58は、これらの検出結果から、指先11,12のそれぞれの位置を検出する。
ステップS32において、薄膜物体検出部59は、2つの指先11,12の各位置が離れているか否かを判定する。
2つの指先11,12の各位置が離れていなければ、ステップS32においてNOであると判定される。即ち、指先11,12の間に非薄膜物体が把持されていないと判断される。これにより、処理は図6のステップS14に進む。
これに対して、2つの指先11,12の各位置が離れていれば、ステップS32においてYESであると判定される。即ち、指先11,12の間に非薄膜物体が把持されていると判断される。これにより、処理はステップS33に進む。
ステップS33において、薄膜物体検出部59は、非薄膜物体把持検出を、検出結果として出力する。
「非薄膜物体把持検出」とは、指先11,12に非薄膜物体が把持されている状態が検出されたことを意味する。
図8は、物体把持判定処理の一例であって、図6の例とは異なる例を説明するフローチャートである。よって、図6の例の物体把持判定処理A等の他の例と明確に区別すべく、図8の例の物体把持判定処理を、特に、物体把持判定処理Bと称する。
なお、図8の物体把持判定処理Bも、図6の物体把持判定処理Aと同様に、指先の最大静止摩擦係数μT0が既知であることが前提とされる。指先の最大静止摩擦係数μT0は、図1を用いて説明した手法により予め測定可能である。そして、指先の最大静止摩擦係数μT0に基づいて、ステップS56の処理で用いる閾値が予め設定されているとする。
図8のステップS51乃至S55までの処理は、図6のステップS11乃至S15までの処理と基本的に同様の処理である。よって、以下、ステップS56以降の処理について説明する。
ステップS56において、薄膜物体検出部59は、せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値以上か否かを判定する。
閾値は、上述のごとく、指先の最大静止摩擦係数μT0に基づいて決定された摩擦係数である。具体的には例えば、上述の式(3)の摩擦係数μTHを、閾値として採用することができる。
せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値以上である場合、ステップS56においてYESであると判定されて、処理はステップS60に進む。
ステップS60において、薄膜物体検出部59は、指先同士検出を、検出結果として出力する。
これに対して、せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値未満である場合、ステップS56においてNOであると判定されて、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、薄膜物体検出部59は、せん断力fTの指令値が閾値以上であるか否かを判定する。
ここで、せん断力fTの指令値を、以下、せん断力指令値fTCMDと称する。
また、ステップS57で用いる閾値を、せん断力閾値fTTHと記述する。そして、せん断力閾値fTTHは、次の式(4)のように設定されるとする。式(4)において、fNCMDとは、ステップS52の処理で法線力fNを発生させるための指令値(以下、法線力指令値fNCMDと称する)を意味している。
μTH×fNCMD<fTTH<μT0×fNCMD ・・・(4)
せん断力指令値fTCMDがせん断力閾値fTTH未満の場合、ステップS57においてNOであると判定されて、処理はステップS58に進む。ステップS58において、指先力指令部51は、せん断力指令値fTCMDを増加する。その後、処理はステップS54に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、せん断力指令値fTCMDが増加される毎に、ステップS54,S55の処理で摩擦係数μが再測定され、ステップS56の処理で再測定結果と閾値との再比較が行われる。
即ち、図9の上段の図に示されるように、せん断力指令値fTCMDは時間の経過とともにランプ状に増加していく。
即ち、ここで、法線力fNはステップS52の処理で発生された大きさを維持していく。よって、式(1)から明らかなように、ステップS55の処理で計算されるせん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)の大きさは、せん断力fTの大きさに比例することになる。そこで、図9の下段には、ステップS55の処理で計算されるせん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)の時間推移を示す指標として、力検出部57の検出値のうち、せん断力fTの検出値の時間推移を示している。
例えば、図1に示されるような状態、即ち、指先11,12には物体(薄膜物体も非薄膜物体も)は把持されておらず、指先11,12同士が接触している状態であったとする
この場合、ステップS54乃至S58のループ処理が繰り返し実行されると、図9の上段の図に示されるように、せん断力指令値fTCMDは時間の経過とともにランプ状に増加していく。すると、図9の下段の図に示されるように、せん断力fTの検出値も曲線Lfに沿って上昇していく。
即ち、時刻tfになるまでの間は、せん断力fTの検出値は、閾値μTH×法線力指令値fNCMDを超えない。よって、常に、ステップS56の処理でNOであると判定される。また、図9の上段の図から明らかなように、常に、せん断力指令値fTCMDが閾値fTTH未満となり、ステップS57においてNOであると判定される。これにより、ステップS54乃至S58のループ処理が繰り返し実行されることになる。
そして、時刻tfになると、せん断力fTの検出値は、閾値μTH×法線力指令値fNCMDと一致する。よって、その直後のステップS56の処理でYESであると判定され、ステップS60の処理で指先同士検出が出力されることになる。
これに対して、図2や図3に示されるような状態、即ち、指先11,12には薄膜物体31等の薄膜物体が把持されている状態であったとする。
この場合も、ステップS54乃至S58のループ処理が繰り返し実行されると、図9の上段の図に示されるように、せん断力指令値fTCMDは時間の経過とともにランプ状に増加していく。すると、図9の下段の図に示されるように、せん断力fTの検出値も曲線Loに沿って上昇していく。
ただし、時刻toになると、図4に示される状態、即ち、指先11,12が薄膜物体に対して滑った状態となる。この時刻toにおける摩擦係数μが、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0となる。即ち、時刻toにおけるせん断力fTの検出値も最大値を取る。その後、摩擦係数μは動摩擦係数となるため、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0よりも低くなる。よって、せん断力fTの検出値もまた、図9の下段の図の曲線Loに示されるように、時刻toを最大値として、その後、その最大値よりも低い値が維持されていく。
よって、せん断力fTの検出値が、閾値μTH×法線力指令値fNCMDを超えることはない。即ち、ステップS56の処理では常にNOと判断され続ける。即ち、時刻thとなるまで、ステップS54乃至S58のループ処理が繰り返し実行されると、図9の上段の図に示されるように、せん断力指令値fTCMDは時間の経過とともにランプ状に増加していく。
そして、時刻thになると、ステップS57の処理においてYESであると判定されて、処理は図8のステップS59に進む。すると、ステップS59において、薄膜物体検出部59は、薄膜物体把持検出を、検出結果として出力する。
図10は、本発明が適用される制御装置の一実施の形態としてのロボットハンド装置の一部の機能的構成例であって、図5とは異なる例を示す機能ブロック図である。即ち、図10には、ロボットハンド装置のうち、頭脳部分に相当する主制御部71と、指先11の単体の動きを制御する指先制御部72−11と、指先12の単体の動きを制御する指先制御部72−12とのみが図示されている。指先制御部72−11,72−12の制御系としては、電流フィードバックによるトルク制御をベースに位置制御系が採用されている。
即ち、図5の構成例では力制御系が採用されていたのに対して、図10の構成例では位置制御系が採用されている。よって、図10の例では、指先制御部72−11,力検出部87からのフィードバックはない。
また、指令が位置になるので、指令部としては、図5の例では指先力指令部51が採用されていたのに対して、図10の例では指先位置指令部81が採用されている。また、図5の例の指先制御部42−11,42−12においては指先力指令−関節トルク指令変換部52が採用されていたのに対して、図10の例の指先制御部72−11,72−12においては指先位置指令−関節トルク指令変換部82が採用されている。
それ以外の図10の構成例は、図5の構成例と基本的に同様である。即ち、差動増幅部83乃至薄膜物体検出部89のそれぞれは、差動増幅部53乃至薄膜物体検出部59のそれぞれと基本的に同様である。よって、これらの説明については省略する。
図11は、図10の構成を含むロボットハンド装置の物体把持判定処理の一例であって、図8の例とは異なる例を説明するフローチャートである。よって、図8の例の物体把持判定処理B等の他の例と明確に区別すべく、図11の例の物体把持判定処理を、特に、物体把持判定処理Cと称する。
なお、図11の物体把持判定処理Cも、図8の物体把持判定処理Bと同様に、指先の最大静止摩擦係数μT0が既知であることが前提とされる。指先の最大静止摩擦係数μT0は、図1を用いて説明した手法により予め測定可能である。そして、指先の最大静止摩擦係数μT0に基づいて、ステップS76の処理で用いる閾値が予め設定されているとする。
また、以下、指先制御部72−11,72−12を個々に区別する必要が無い場合、単に指先制御部72と称する。
ステップS71において、指先制御部72は、対象物を把持するために、対象物に指先11,12を接触させる。すなわち、指先位置指令部81が、例えば、指先が閉じるような指先位置指令を指先制御部72に出力する。これにより、指先制御部72により、対象物に指先11,12が接触する。
ステップS72において、指先制御部72は、指先11,12に対して、一定以上の法線力fNを発生させる。
ここで例えば、指先11,12がシリコンゴムで構成され、シリコンゴムの法線方向のばね定数がKNであるとする。また、図4に示される指先11,12間におけるx方向(法線方向)の距離をΔx(以下、単に指先間のx方向の距離Δxと称する)とする。この場合、法線力fNと、指先間のx方向の距離Δxとの間には次の式(5),(6)で示される関係がある。
N=KNΔx ・・・(5)
Δx=fN/KN ・・・(6)
指先位置指令部81が、指先11を動かさずに指先12だけを動かして接触させるような指先位置指令を指先制御部72に出力したとする。ここで、指先12のx方向の位置指令値をx12CMD(以下、単に法線位置指令値x12CMDと称する)とし、指先11と指先12の接触位置におけるx方向の位置指令値をx12CMDCとすると、次の式(7)で示される関係がある。
12CMD=x12CMDC+N/KN ・・・(7)
ステップS73において、薄膜物体検出部89は、図7を用いて上述した非薄膜物体把持判定処理を実行する。非薄膜物体であると判定された場合、物体把持判定処理C自体は終了となる(上述した図7のフローチャートでステップS33の処理後終了となる)。これに対して、非薄膜物体でないと判定された場合、処理はステップS74に進む。
ステップS74において、指先制御部72は、指先11,12に対し、法線力fNを維持させつつ、せん断力fTを発生させる。
ここで例えば、指先11,12がシリコンゴムで構成され、シリコンゴムのせん断方向のばね定数がKTであるとする。また、図4に示される指先11,12間におけるy方向(せん断方向)の距離をΔy(以下、単に指先間のy方向の距離Δyと称する)とする。この場合、せん断力fTと、指先間のy方向の距離Δyとの間には次の式(8)、(9)で示される関係がある。
T=KTΔy ・・・(8)
Δy=fT/KT ・・・(9)
指先位置指令部81が、指先11を動かさずに指先12だけを動かして接触させるような指先位置指令を指先制御部72に出力したとする。ここで、指先12のy方向の位置指令値をy12CMD(以下、単にせん断位置指令値y12CMDと称する)とし、指先11と指先12の接触位置におけるy方向の位置指令値をy12CMDCとすると、次の式(10)で示される関係がある。
12CMD=y12CMDC+T/KT ・・・(10)
指先指令部81は、式(7),(10)であらわされた、指先12の法線位置指令値x12CMDおよび指先12のせん断位置指令値y12CMDを、指先12の位置指令値として出力する。
ステップS74の処理結果、即ち、法線力fNとせん断力fTは、力検出部87により検出されて、薄膜物体検出部89に提供される。これにより、処理はステップS75に進む。
ステップS75において、薄膜物体検出部89は、せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)を計算する。即ち、ステップS75の処理で、上述した式(1)が演算されることになる。
ステップS76において、薄膜物体検出部89は、せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値以上か否かを判定する。
閾値は、上述のごとく、指先の最大静止摩擦係数μT0に基づいて決定された摩擦係数である。具体的には例えば、上述の式(3)の摩擦係数μTHを、閾値として採用することができる。
せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値以上である場合、ステップS76においてYESであると判定されて、ステップS80の処理で指先同士検出が出力されることになる。
これに対して、せん断力fT/法線力fN(摩擦係数μ)が閾値未満である場合、ステップS76においてNOであると判定されて、処理はステップS77に進む。
ステップS77において、薄膜物体検出部89は、せん断位置指令値y12CMDが閾値以上であるか否かを判定する。
ここで、ステップS77で用いる閾値を、せん断位置閾値y12TTHと記述する。そして、
せん断位置閾値y12TTHは、次の式(11)のように設定されるとする。
12CMDC+μTH×fN/KT<y12TTH<y12CMDC+μT0×fN/KT ・・・(11)
せん断位置指令値y12CMDがせん断位置閾値y12TTH未満の場合、ステップS77においてNOであると判定されて、処理はステップS78に進む。ステップS78において、指先指令部81は、せん断位置指令値y12CMDを増加する。その後、処理はステップS74に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、せん断位置指令値y12CMDが増加される毎に、ステップS74,S75の処理で摩擦係数μが再測定され、ステップS76の処理で再測定結果と閾値との再比較が行われる。
ステップS77の処理においてYESであると判定されて、処理はステップS79に進む。すると、ステップS79において、薄膜物体検出部89は、薄膜物体把持検出を、検出結果として出力する。
即ち、図8と図11のフローチャートを比較すると容易にわかることであるが、図8の例では、ステップS57の閾値との比較対象がせん断力指令値であったのに対して、図11の例では、ステップS77の閾値との比較対象がせん断位置指令値となっている。そして、その後の処理として、図8の例では、ステップS58の処理でせん断力指令値が増加されるのに対して、図11の例では、ステップS78の処理でせん断位置指令値が増加される。それ以外の処理は、図8と図11とは基本的に同様の処理である。このことは、ロボットハンド装置の構成が、図5の例であっても図10の例であっても、基本的に同様に、物体把持判定処理が実現可能なことを意味している。
以上は、指先同士の摩擦係数が、薄膜物体31と指先11,12間の摩擦係数より大きい場合について説明した。しかしながら、指先11,12及び薄膜物体31の材料や表面粗さ等の条件によっては、逆に指先同士の摩擦係数が、薄膜物体31と指先11,12間の摩擦係数より小さい場合もあり得る。
具体的にいえば、例えば図4において、指先11,12がシリコンゴムで構成され、薄膜物体31がたとえばシリコンゴムより最大静止摩擦係数が大きい天然ゴム膜で構成されているとする。この場合、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0と、指先同士の最大静止摩擦係数μT0との間には、次の式(12)で示される関係がある。
μS0>μT0 ・・・(12)
このため、指先11,12と薄膜物体31間では滑り出さない程度の大きさのせん断力fTがかけられた場合に、指先同士が相対的に滑り出す場合がある。
この場合、物体把持判定処理としては、図6の物体把持判定処理Aの代わりに図12の物体把持判定処理aを、図8の物体把持判定処理Bの代わりに図13の物体把持判定処理bを、図11の物体把持判定処理Cの代わりに図14の物体把持判定処理cを、それぞれ採用すればよい。
何れの物体把持判定処理においても、処理終了の前の最終結論(検出結果)が逆になるだけで、それまでの一連の処理は同様となる。
即ち、図6のステップS11乃至S16,S18のそれぞれと、図12のステップS91乃至S96,S98のそれぞれとの処理は基本的に同様である。図6のステップS17とS19の各検出結果と、図12のステップS97とS99の各検出結果とが逆になっている。
図8のステップS51乃至S58のそれぞれと、図13のステップS111乃至S118のそれぞれとの処理は基本的に同様である。図8のステップS60とS59の各検出結果と、図13のステップS120とS119の各検出結果とが逆になっている。
図11のステップS71乃至S78のそれぞれと、図14のステップS131乃至S138のそれぞれとの処理は基本的に同様である。図11のステップS80とS79の各検出結果と、図14のステップS140とS139の各検出結果とが逆になっている。
以上まとめると、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0が、指先同士の最大静止摩擦係数μT0よりも小さい場合には、図6の物体把持判定処理、図8の物体把持判定処理B、または、図11の物体把持判定処理Cを、それぞれ採用すればよい。
これに対して、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0が、指先同士の最大静止摩擦係数μT0よりも大きい場合には、図12の物体把持判定処理a、図13の物体把持判定処理b、または、図14の物体把持判定処理cを、それぞれ採用すればよい。
してみると、図6の物体把持判定処理Aと図12の物体把持判定処理aとの組み合わせ、図8の物体把持判定処理Bと図13の物体把持判定処理bとの組み合わせ、または、図11の物体把持判定処理Cと図14の物体把持判定処理cとの組み合わせを採用することで、薄膜物体の最大静止摩擦係数μS0と指先同士の最大静止摩擦係数μT0との大きさの関係によらず、薄膜物体把持検出と、指先同士検出とを実現することが可能になる。
図15は、物体把持判定処理Aと物体把持判定処理aとを組み合わせた場合における、薄膜物体把持検出と、指先同士検出とを決定するアルゴリズム(以下、物体把持判定手法と称する)を示している。
物体把持判定処理A(μT0>μS0)において、薄膜把持検出部59は、摩擦係数が閾値μTH(A)未満である場合に薄膜物体31を把持していると検出し、摩擦係数が閾値μTH(A)以上である場合に指先同士である、すなわち、物体を把持していないと検出する。
物体把持判定処理a(μT0<μS0)において、薄膜把持検出部59は、摩擦係数が閾値μTH(a)未満である場合に指先同士であると検出し、摩擦係数が閾値μTH(a)以上である場合に薄膜物体31を把持していると検出する。
以上の物体把持判定処理A,物体把持判定処理aを組み合わせると、摩擦係数が閾値μTH(A)以上閾値μTH(a)未満であるときに指先同士であると判定し、それ以外の摩擦係数では、薄膜物体31を把持していると判定することができる。
図15に示す物体把持判定手法は、図8の物体把持判定処理Bと図13の物体把持判定処理b、図11の物体把持判定処理Cと図14の物体把持判定処理cを組み合わせることによっても、同様に適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合、本発明が適用される制御装置は、例えば、図16に示されるコンピュータを含むように構成することもできる。或いは、図16のコンピュータによって、本発明が適用されるロボットハンド装置が制御されてもよい。
図16において、CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory
)302に記録されているプログラム、または記憶部308からRAM(Random Access Memory)303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース305も接続されている。
入出力インタフェース305には、キーボード、マウスなどよりなる入力部306、ディスプレイなどよりなる出力部307、ハードディスクなどより構成される記憶部308、および、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部309が接続されている。通信部309は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
入出力インタフェース305にはまた、必要に応じてドライブ310が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア311が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部308にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図16に示されるように、装置本体とは別に、視聴者にプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア(パッケージメディア)311により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で視聴者に提供され
る、プログラムが記録されているROM302や、記憶部308に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置や処理部により構成される装置全体を表すものである。
本発明を適用したロボットハンド装置の指先部分の例を説明するための図である。 指先部分の薄膜物体把持を説明するための斜視図である。 図2の指先部分の薄膜物体把持状態を示した側面図である。 図3の指先部分の薄膜物体把持の滑り状態を示した図である。 本発明を適用したロボットハンド装置の、力制御系の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 物体把持判定処理Aを説明するフローチャートである。 図6の非薄膜物体把持判定処理を説明するフローチャートである。 物体把持判定処理Bを説明するフローチャートである。 図8の物体把持判定処理Bを説明する図である。 本発明を適用したロボットハンド装置の、位置制御系の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 物体把持判定処理Cを説明するフローチャートである。 物体把持判定処理aを説明するフローチャートである。 物体把持判定処理bを説明するフローチャートである。 物体把持判定処理cを説明するフローチャートである。 複数の物体把持判定処理の組み合わせを説明するための図である。 本発明が適用されるロボットハンド装置に含まれるまたはその駆動を制御するコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11,12 指先, 21,22,23,24 接触点, 31 薄膜物体, 41,71 主制御部, 42,72 指先制御部, 51 指先力指令部, 52 指先力指令−関節トルク指令変換部, 53,83 差動増幅部, 54,84 電流検出部, 55,85 モータ, 56,86 機構系, 57,87 力検出部, 58,88 位置・速度検出部, 59,89 薄膜物体検出部, 81 指先位置指令部, 301 CPU, 302 ROM, 303 RAM, 304 バス, 305 入出力インタフェース, 306 入力部, 307 出力部, 308 記憶部, 309 通信部, 310 ドライブ, 311 リムーバブルメディア

Claims (8)

  1. ロボットハンド装置の指先の法線方向とせん断方向との各力を、法線力とせん断力としてそれぞれ検出する力検出手段と、
    前記力検出手段により検出された前記法線力と前記せん断力とを用いて摩擦係数を演算し、その演算結果に基づいて前記指先の間に物体が把持されているか否かを検出する物体検出手段と
    を備える制御装置。
  2. 前記指先の位置を検出する位置検出手段をさらに備え、
    物体検出手段は、さらに、
    前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記体よりも厚い他の物体が前記指先の間に把持されているか否かを検出し、
    前記他の物体前記指先の間に把持されているという検出結果の場合、前記体が前記指先の間に把持されているか否かの検出を禁止し、
    前記他の物体前記指先の間に把持されていないという検出結果の場合、前記体が前記指先の間に把持されているか否かの検出を開始する
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記物体検出手段は、前記指先同士の最大静止摩擦係数から予め求められた閾値と、前記摩擦係数とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記体が前記指先の間に把持されているか否かを検出する
    請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記物体検出手段は、前記摩擦係数が前記閾値未満であるとの比較の結果を得た場合、最初に前記摩擦係数を演算してから一定時間を経過していないときには、再び摩擦係数を演算して前記閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記物体が前記指先の間に把持されているか否かを検出する
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記物体検出手段は、前記摩擦係数が前記閾値未満であるとの比較の結果を得た場合、前記せん断力の指令値が、前記法線力の指令値から求められるせん断力閾値未満であるときには、再び摩擦係数を演算して前記閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記物体が前記指先の間に把持されているか否かを検出する
    請求項3に記載の制御装置。
  6. 前記物体検出手段は、前記摩擦係数が前記閾値未満であるとの比較の結果を得た場合、前記指先の前記せん断方向の位置指令値が、前記指先同士の接触位置における前記せん断方向の位置指令値から求められるせん断位置閾値未満であるときには、再び摩擦係数を演算して前記閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記物体が前記指先の間に把持されているか否かを検出する
    請求項3に記載の制御装置。
  7. 制御装置が、
    ロボットハンド装置の指先の法線方向とせん断方向との各力を、法線力とせん断力としてそれぞれ検出し、
    検出された前記法線力と前記せん断力とを用いて摩擦係数を演算し、その演算結果に基づいて前記指先の間に物体が把持されているか否かを検出する
    ステップを含む制御方法。
  8. コンピュータ
    ロボットハンド装置の指先の法線方向とせん断方向との各力を、法線力とせん断力としてそれぞれ検出し、
    検出された前記法線力と前記せん断力とを用いて摩擦係数を演算し、その演算結果に基づいて前記指先の間に物体が把持されているか否かを検出する
    ステップを含む制御処理を実行させるためのプログラム。
JP2008295360A 2008-11-19 2008-11-19 制御装置および方法、並びにプログラム Active JP4678550B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008295360A JP4678550B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 制御装置および方法、並びにプログラム
US12/621,205 US8510063B2 (en) 2008-11-19 2009-11-18 Control device, control method, and program
CN200910222186.4A CN101738643B (zh) 2008-11-19 2009-11-18 控制设备和控制方法
US13/938,680 US8949044B2 (en) 2008-11-19 2013-07-10 Control device, control method and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008295360A JP4678550B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 制御装置および方法、並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010120111A JP2010120111A (ja) 2010-06-03
JP4678550B2 true JP4678550B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=42172674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008295360A Active JP4678550B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 制御装置および方法、並びにプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (2) US8510063B2 (ja)
JP (1) JP4678550B2 (ja)
CN (1) CN101738643B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4678550B2 (ja) 2008-11-19 2011-04-27 ソニー株式会社 制御装置および方法、並びにプログラム
JP6364836B2 (ja) * 2014-03-14 2018-08-01 セイコーエプソン株式会社 ロボット、ロボットシステム、及び制御装置
CN105380659B (zh) * 2015-11-24 2018-06-22 哈尔滨工业大学 人手或假手抓取能力评估系统和评估方法
JP2017129586A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 国立大学法人 東京大学 センサ、測定装置、及び歩行ロボット
CN108519325B (zh) * 2018-05-07 2023-08-04 河北工业大学 一种研究手与物体接触间摩擦系数和接触面积之间关系的方法与装置
CN113950396B (zh) * 2019-06-05 2024-04-02 索尼集团公司 控制装置、控制方法及程序
CN112197676B (zh) * 2020-10-14 2023-05-23 同济大学 物体表面信息的获取方法、装置、计算机设备和存储介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5752982A (en) * 1980-09-12 1982-03-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Method for judging number of sheet of paper
JPH04107795A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Ricoh Co Ltd 紙葉枚数判断方法及びその装置
JP2005144573A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Toyota Motor Corp ロボットハンドの把持力制御方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2444729Y (zh) * 2000-10-25 2001-08-29 中国科学院合肥智能机械研究所 机器人手爪
JP2004268160A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Sharp Corp ロボットハンドおよびその制御方法
WO2005095066A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Japan Science And Technology Agency ロボットハンド
US8181540B2 (en) * 2006-03-28 2012-05-22 University Of Southern California Measurement of sliding friction-induced vibrations for biomimetic tactile sensing
JP4678550B2 (ja) 2008-11-19 2011-04-27 ソニー株式会社 制御装置および方法、並びにプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5752982A (en) * 1980-09-12 1982-03-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Method for judging number of sheet of paper
JPH04107795A (ja) * 1990-08-29 1992-04-09 Ricoh Co Ltd 紙葉枚数判断方法及びその装置
JP2005144573A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Toyota Motor Corp ロボットハンドの把持力制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101738643A (zh) 2010-06-16
US8949044B2 (en) 2015-02-03
CN101738643B (zh) 2013-07-24
US8510063B2 (en) 2013-08-13
JP2010120111A (ja) 2010-06-03
US20130291621A1 (en) 2013-11-07
US20100125423A1 (en) 2010-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4678550B2 (ja) 制御装置および方法、並びにプログラム
EP2455198B1 (en) Control of robot hand to contact an object
JP6338026B1 (ja) 把持力設定システム、把持力設定方法、及び把持力推定システム
JP2009269127A (ja) 把持装置及びその制御方法
JP2006297542A (ja) ロボットハンドの指表面の滑り検知装置
Yao et al. Tactile-based object center of mass exploration and discrimination
JP2019018253A (ja) 滑り検出システム
JP2023086924A (ja) 制御方法、制御システム及びプログラム
US20220274262A1 (en) Control device, control method, and control program
JPH04240087A (ja) 把持装置および把持方法
JP5253293B2 (ja) 摩擦係数同定方法、把持制御方法、この把持制御方法を行うロボットハンド及びプログラム
JP2007253266A (ja) 滑り検出装置、滑り検出方法、及びロボットハンド装置
JP2004268160A (ja) ロボットハンドおよびその制御方法
JP2005144573A (ja) ロボットハンドの把持力制御方法
JP2015191250A (ja) 情報処理装置、及びその制御方法、プログラム、記録媒体
JP5732993B2 (ja) ロボット制御装置、その制御方法及び制御プログラム
KR20210021953A (ko) 제어 장치, 제어 방법 및 프로그램
JPH06241925A (ja) ロボット用フィンガ及びその把持力検出装置
WO2020250789A1 (ja) 直接教示装置及び直接教示方法
WO2023199623A1 (ja) 情報処理装置、及び情報処理方法
KR102513642B1 (ko) 로봇 손가락의 감각 센서
JPH04322989A (ja) 把持装置
JPH05123987A (ja) 把持装置
JP2021094659A (ja) 直接教示装置及び直接教示方法
Bimbo et al. Active Perception of Objects for Robot Grasping

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100318

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4678550

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250