JP4675193B2 - 上りパケットスケジューラ - Google Patents

上りパケットスケジューラ Download PDF

Info

Publication number
JP4675193B2
JP4675193B2 JP2005264217A JP2005264217A JP4675193B2 JP 4675193 B2 JP4675193 B2 JP 4675193B2 JP 2005264217 A JP2005264217 A JP 2005264217A JP 2005264217 A JP2005264217 A JP 2005264217A JP 4675193 B2 JP4675193 B2 JP 4675193B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user terminal
buffer occupancy
base station
data
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005264217A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006087100A (ja
Inventor
ケシャヴァジ ヴァドガマ スニル
タファゾリ ラヒム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JP2006087100A publication Critical patent/JP2006087100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4675193B2 publication Critical patent/JP4675193B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/20Control channels or signalling for resource management
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/02Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
    • H04W8/04Registration at HLR or HSS [Home Subscriber Server]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/10Flow control between communication endpoints
    • H04W28/14Flow control between communication endpoints using intermediate storage
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/12Wireless traffic scheduling
    • H04W72/1221Wireless traffic scheduling based on age of data to be sent
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/52Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on load
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/54Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
    • H04W72/542Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria using measured or perceived quality
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/18Processing of user or subscriber data, e.g. subscribed services, user preferences or user profiles; Transfer of user or subscriber data
    • H04W8/20Transfer of user or subscriber data

Description

本発明は無線通信システムにおける上りリンク伝送のスケジューリングにおいて使うのに好適な相対指標を得る技術に関するものである。本発明は特に第三世代(3G)通信システムのような符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)通信システムに適用可能だが、それに限るものではない。
図1は無線通信システムの各部を示しているが、ここで複数のソースユーザー端末(source user equipment)UE1、UE2、UE3が複数の目的ユーザー端末(destination user equipment)UE4、UE5、UE6と基地局(base station)BSを経由して通信している。ソースUEのUE1、UE2、UE3は基地局BSへの上りリンクにおいてデータパケットを送信する。基地局BSはソースUEからのデータパケットを受信し、これらのデータパケットをバッファリングして、下りリンクにおいて目的UEへのさらなる伝送に備える。一つ以上の目的UEが別のセルにあったり、あるいは一つ以上の目的UEが当該ネットワークに導線または光ファイバーによって接続された端末機でもよい。
多元接続の変調技術は、複数のユーザーがデータを送信できるようにするためにどんな無線通信システムでも用いることができる。そのような変調技術のよく知られた例としては、時分割多元接続(TDMA:time division multiple access)、周波数分割多元接続(FDMA:frequency division multiple access)、符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)がある。CDMAは、すべての伝送が同じ周波数帯で行われ、各伝送に一意的なチャネライゼーションコード(channelisation code)が割り当てられる変調技術である。進化型無線通信システムのために現在開発されているcdma2000やW−CDMAのような3G規格は、本質的にはCDMA変調方式に基づいている。W−CDMAは広帯域の拡散スペクトル3Gインターフェースであり、原データの周波数成分よりも大きな帯域での信号の伝送を容易にする。これらのネットワークは、符号変調され、時間スロットに分けられたチャネル上で高速パケット伝送を可能にする。詳細な技術的解説は、H.Holma and A.Toskala編“WCDMA for UMTS,radio access for Third Generation Mobile Communications”,John Wiley & Sons Ltd,2000(ISBN:0471720518)で与えられている。
図1に示した通信システムでは、各無線チャネルには、そのチャネルを他のチャネルから区別するために別個のチャネライゼーションコードが割り当てられている。どのような無線通信システムであっても、ソースUEのそれぞれがいつどのような形でデータを基地局向けの上りリンクにて送信するかを決定するための何らかの仕掛けを用意することが必要である。最も単純な場合では、各ソースUEは送るデータがあるときにいつでも送信する。上りリンクに与えられる負荷が低い場合にはこの技術でもうまくいくかもしれないが、あまりに多くのUEが同時にデータを送信しようとすると、干渉レベルが容認限度を超え、貧弱なサービス品質となる。
上りリンク伝送のスケジューリングについてはさまざまな技術が知られている。これらのスケジューリング技術のねらいは、UEが基地局に送信を行う仕方を管理することによって、リソースの割り当てを最適化し、干渉レベル、公平さ、スループットなどに関するある種の基準を満足させようとするものである。リソース割り当ての問題は、無線システムの設計においてキーとなる要因であり、増大する一方の音声および非音声データの転送に対する需要を効率的にさばくことが求められる3Gシステムにおいてはより重要になってくる。無線スペクトルを通じたデータ転送を効率的に制御しようとすれば、データ伝送のスケジューリングは決定的な意味をもつのである。
時間スケジューリングというスケジューリング技術においては、一つのUEはある時間の間、上りリンクのリソースを完全に与えられる。どの時点でどのUEがチャネルリソースを占有するかを決めることに関してはいくつかの機構が実装されている。たとえば、各UEが順番にリソースを得て自分のデータを送信するのでもよいし、あるいはチャネル品質を考慮に入れてチャネルリソースを与えられるUEを選択してもよい。
時間スケジューリングにおいては、どの時点においても一つのUEしか送信を行わないので、各UEは与えられた時間窓の間は、他のUEに干渉を起こすことなく高いデータレートで送信することができる。しかし、時間スケジューリングは上りリンクのスループットという面では非効率的かもしれない。各UEにいつ送信してよいかを通知することで遅延が生じるからである。時間スケジューリングのその他の不利な点としては、干渉ダイバーシチ(interference diversity)の喪失(このため隣接セルに対して引き起こされる干渉が増す)、電力管理精度の低下(電力管理信号の頻度が下がるため)、UEが送信したいデータが少量だったときに上りリンク容量が無駄になる、といったことがある。
もう一つの、レートスケジューリングというスケジューリング技術においては、各UEが、ネットワークから報知された情報に基づいてデータを送信するレート、よって電力を決める。たとえば、3G通信システム(W−CDMA)において、各UEは自らのレートを、たとえば、無線ネットワーク制御装置(RNC:radio network controller)によって報知される転送フォーマット組み合わせセット(TFCS:Transport Format Combination Set)からの情報に基づいて、あるいはその送信機電力配分に依存して、あるいはその両方から決めることができる。このレートは通常、そのUEの電力配分によって決まるそのUEの最大レートよりも低く、干渉レベルが容認可能なパラメータ範囲にとどまることを保証するように設定される。一般に、UEの最大レートは、たとえばそのUEの送信能力もしくは基地局の受信能力またはその両方によって決まる。最大レートはさらに、当該UEの送信電力制限または基地局もしくは上りリンクのトラフィック負荷によって課される割り当て制限によって制約を受けることもある。
レートスケジューリングの利点の一つは、多くのUEが送信しているので、干渉ダイバーシチが維持されて近隣セルへの干渉が減るということである。レートスケジューリングはまた、呼び出し承認(call admission)や電力制御の機構が時間スケジューリングよりも高精度であるという利点ももたらす。しかし、レートスケジューリングには、多くのUEが同時に送信を行いうるため、UEがそれぞれ互いに干渉しあうという難点がある。
下りリンクにおいては、さまざまな目的UEに伝送するべきパケットのスケジューリングを担うのは基地局である。したがって、下りリンクについてのスケジューリング機能は基地局に集中している。基地局は、目的UEへの伝送について唯一の起点なので、適切なスケジューリング上の決断を下すことができる。たとえば、基地局は、各目的UEに割り当てられたバッファ内のデータの量がわかっており、その情報に基づいてスケジューリング上の決定をすることができる。しかし、上りリンクにおいては、スケジューリング機能は非集中、すなわち、ソースUEの間に分散している。たとえば、ソースUEは他のソースUEのバッファにあるデータの量のことも、他のソースUEがこうむっている送信遅れのこともわからない。その結果、ソースUEは、他のソースUEの状態やパフォーマンスを示すパラメータに基づいてスケジューリング上の決定を行うことは不可能なのである。
たとえば、送信したいデータを相当量抱えているUEが一つだけという状況の場合(すなわち、他のUEはほとんどデータがない、あるいは現に存在しているアクティブなUEがほとんどない場合)、大量のデータを抱えているそのUEはそれでも高いデータレートで送信することを選ぶことができない。他のUEの状況がわからないからである。この状況では、大量のデータを抱えたUEは、実際にはもっと高いデータレートで送信してもよかったのであるから、無用な遅延をこうむることになるだろう。他方、基地局がある時点で多くのUEを扱っているときに、その状況を知らないUEが非常に高いデータレートを選択することもありうる。これは上りリンク全体にわたっての高レベルの干渉につながり、よって、すべてのUEについてサービス品質の低下をもたらすことになる可能性がある。
先に、ある定義されたユーザー端末のグループにおいて、複数のソースユーザー端末から基地局(3G通信システムの分野では一般にノードBとして知られる)への上りリンク伝送のスケジューリングを、ユーザー端末の、他のユーザー端末の状態に対する相対的な状態を示す相対指標あるいは比較計量(CM:comparative metric)に依存して行うことが提案されている。ユーザー端末の「状態」についての情報を与えるために測定するものとしては、さまざまなパラメータが可能である。最も一般的に測定される状態パラメータの一つは、各UEがそのバッファ内に抱えているデータの量である。スケジューリング手続きのために検討する価値のあるその他の状態パラメータとしては、たとえば当該UEが受けている送信遅れや、当該UEが利用できる送信電力がある。
たとえば、先に提案されたある方法によると、上りリンク伝送のスケジューリングは、ユーザー端末のバッファ占有率がアクティブな全ユーザー端末についての平均バッファ占有率に比べて、あるいはアクティブな全UEのうちで最低のバッファ占有率(最小バッファ占有率)に比べてどのくらい埋まっているかを示す相対指標に基づいて行われるものであった。この方法を実行するために、各ソースUEは定期的にそのバッファ占有状態を表す値を決定し、この情報を基地局に送信する。それにより基地局は上りリンクを利用する各ソースUEのバッファ占有状態を知り、各ソースUEについての相対指標を計算することができる。この相対指標がしかるべきUEに送信され、そのUEによってその上りリンク伝送をスケジューリングするために使われる。このように、スケジューリング動作を実行するための相対指標を使うことの利点の一つは、各ユーザー端末が他のUEの状態についての情報を与えられ、それによって、チャネルリソースをより有効に利用できるよう、より正確なスケジューリング上の決定をすることができるという点にある。
この方法の問題は、ノードBにおいて決定される各相対指標がUE固有のものであり、スケジューリング機能を実行するには下りリンクの専用チャネルを通じてUEに送信しなければならないという点である。したがって、この方法は、下りリンクにおいて相当量の信号伝達を必要とする。よって、下りリンクの容量が、スケジューリング動作を実行するために必要な伝送に食われてしまう。こうした伝送はまた、下りリンクにおける全体的なノイズや干渉レベルにも寄与し、よって他の下りリンクのデータトラフィックに利用できる全下りリンク容量を減らしてしまう。下りリンク信号伝達の負荷は、当該セル内でアクティブな(すなわち、データを送信している)UEの数の関数である。
本発明の一つの側面によると、複数のソースユーザー端末から基地局への上りリンク伝送のスケジューリングにおいて使うような相対指標を得る方法が提供される。該相対指標はユーザー端末の、他のユーザー端末の状態に対する相対的な状態を示すもので、この方法は、
(i)各ユーザー端末について、そのユーザー端末のある時点における状態を示す第一の指標を決定し、
(ii)ステップ(i)で得られた全ユーザー端末についての前記第一の指標から少なくとも一つの第二の指標を決定し、
(iii)ステップ(ii)で得られた第二の指標または複数あるときはそのそれぞれを全ユーザー端末に向けてブロードキャストし、
(iv)所与のユーザー端末について、そのユーザー端末について得られた第一の指標とステップ(ii)であるいは以前に決定された第二の指標の一つとから相対指標を決定する、
ステップを有する。
ステップ(i)で得られる第一の指標はたとえば、そのユーザー端末のバッファ占有率、そのUEがこうむっている送信遅れ、そのUEに利用可能な送信電力といったものの指標でよい。ステップ(i)で得られる第一の指標全部を考慮して決定される第二の指標は、たとえば第一の指標の平均や第一の指標の最小値・最大値といったものを表すものでよい。相対指標は、ある所与のユーザー端末について得られた第一の指標と第二の指標との間の差でもよいし、(i)第一の指標の第二の指標に対する、あるいは(ii)第二の指標の第一の指標に対する比でもよい。
本発明の実施形態のもたらす利点は、第二の指標は全UEについて相対指標を決定するために共通して必要とされるものであるから、共通チャネルまたは共有チャネルを通じてブロードキャストすることができ、そうすれば各UEがそのUE固有の第一の指標と合わせて自らの相対指標を計算できるという点である。このため、先に提案された方法では各ユーザー端末に固有な相対指標が基地局において決定され、専用下りリンクチャネルでしかるべきUEにまで伝送されていたのに比べ、下りリンクに必要とされる容量が著しく減少する。したがって、本発明の実施形態によれば、各UEに独自のスケジューリングパラメータを報知するための専用の信号伝達を採用する方式に比べ、下りリンク信号伝達の負荷の著しい軽減が有利に実現される。
本発明の一つの実施形態では、所与のユーザー端末についての相対指標は、第一の指標が得られたのと同じ時点で得られた全ユーザー端末についての第一の指標から決定された第二の指標を使って算出される。
あるいはまた、別の実施形態では、所与のユーザー端末についての相対指標は、第一の指標が得られたのより以前の時点で得られた全ユーザー端末についての第一の指標から決定された第二の指標から算出される。よって、この実施形態の利点の一つは、UEは相対指標を算出するのに最新の第一の指標を先に受信した第二の指標とともに用いるので、相対指標のために待ち時間を生じる効果が軽減できるという点である。ここで、状態指標がバッファ占有率に関するものである場合、平均バッファ占有率は、まさにその性質上、当該UE自身のバッファ占有率よりも変化がずっと遅いであろう。
ブロードキャストの語は、データが単一の発信源から複数の目的地に向けて送信できる(すなわち、一対多方向方式[point to multi−point])ことを意味している。
相対指標を算出する上ですべてのUEに必要な第二の指標を基地局が決定するためには、基地局は全UEの状態の測定値が利用可能でなければならない。これを実現するためには、一つの実施形態では、UEがその状態の測定値を決定し、その値またはその何らかの指標を基地局に送信する。こうして、たとえば各UEは定期的にバッファ占有率情報を基地局に送信する。全UEから得られた状態情報を使って、基地局は、第一の指標の平均や最小値などの第二の指標を決定することができる。その第二の指標が次に、本発明の実施形態に基づき、全UEに向かってブロードキャストされる。
本発明の第一の側面の好ましい実施形態はさらに、ソースユーザー端末から基地局への上りリンク伝送のスケジューリングを、各UEによって得られる相対指標に依存して行うステップを有している。
本発明の実施形態によれば、相対指標が一つだけ決定される場合、または複数の相対指標が決定される場合が想定されている。複数の相対指標を算出することによって、各ユーザー端末は、他のユーザー端末に比較しての自らの全体的な状態をよりよく把握することができる。各ユーザー端末について相対指標が一つだけ算出される場合、それは当該ユーザー端末のバッファが平均と比べてどれくらい埋まっているか(あるいは空いているか)の指標、または当該ユーザー端末のバッファが最小値に比べてどれくらい埋まっているかの指標のうちの一方でありうる。あるいはまた、当該ユーザー端末のバッファが平均と比べてどれくらい埋まっているかの指標、および当該ユーザー端末のバッファが最小値に比べてどれくらい埋まっているかの指標の両方を算出することもできる。あるいはまた、バッファ占有率値についての履歴情報を用いて、各UEがこうむった平均送信遅れを計算することによって、あるUEがこうむった平均送信遅れの、全UEの平均送信遅れの平均値または最小値と比べての相対的な指標を決定することも可能である。本発明の実施形態に基づくスケジューリングアルゴリズムには、これらの相対指標のうちの一方または両方を、バッファ占有率についての相対指標の一方または両方に加えて用いることができる。
相対指標に加えて、本発明の実施形態では、上りリンク伝送のスケジューリングを、上りリンクにおいて見られる対雑音比(noise rise)の指標に、あるいは上りリンクにおける未達(unallocated)対雑音比のレベルの指標に依存して行うことが有益である。CDMAシステムにおける対雑音比は一般に、全UEからの送信によって基地局において受信される全広帯域電力の、基地局受信機ノイズ電力に対する比として定義される。この比は、上りリンクでの当該セルのトラフィック負荷の指標を提供するものであり、上述した“WCDMA for UMTS,radio access for Third Generation Mobile Communications”と題する引用文献においてより十全に議論されている。そして未使用あるいは未達対雑音比は、上りリンクの受信機が満足に動作するようなこの比の最大値と基地局受信機において実際に見られる比との差である。
上りリンクのスケジューリングが効果的であるためには、相対指標は好ましくは定期的に更新される。しかしながら、状況によっては、ユーザー端末がその状態について定期的に送信するのが望ましくない場合もありうる。たとえば、多くのユーザー端末が存在していたり、上りリンクで送信する必要のあるデータが大量にあったりする場合、報知プロセスにまつわる追加的な送信は干渉または輻輳の度合いを容認できないレベルにまで高める可能性がある。よって、別の実施形態では、ユーザー端末は送ろうとしている全データ量のめやすを基地局に送り、基地局はこの全データ量のめやすおよびそのユーザー端末から当該基地局がすでに受信したデータ量に基づいてユーザー端末のデータバッファにあるデータ量を決定する。これにより上りリンクでの報告プロセスに関わってくる送信の数を減らすことができる。
各ユーザー端末は基地局にデータを送信するレートもしくは時間またはその両方を、そのユーザー端末の相対指標、または複数あるときはそのそれぞれに基づいて決めることができる。たとえば、相対的にバッファが埋まっていることを示す相対指標を受けているユーザー端末は、そうでない場合(他の条件はみな同じとして)よりも高いレートで基地局にデータを送信することがありうる。他方、相対的にバッファが空いていることを示す相対指標を受けているユーザー端末は、そうでない場合よりも低いレートで基地局にデータを送信することがありうる。このようにして、ユーザー端末のデータバッファにあるデータ量は、全データバッファがほぼ同じ占有率となるような近似的な均衡状態にならされうる。これはシステムの公平さを向上させ、全体的なスループットをも改善することになる可能性がある。
ユーザー端末はデータを送信する時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、信号対雑音干渉比(SNIR:signal to noise and interference ratio)もしくは無線通信路損またはその両方といった電波チャネル条件の測定に基づいて行うこともできる。これによりユーザー端末は、良好な電波状態があればそうでないときよりも高いレートで送信を行うことによって電波状態のよさを有効利用できる。一方、電波状態が悪いユーザー端末は普通なら伝送レートを上げるような場合でもそうしない選択をすることができる。レートを上げてもメリットがほとんど見込まれないからである。電波チャネル条件の測定はユーザー端末自身で行ってもよいし、基地局または当該ネットワークその他から受け取ってもよい。
ユーザー端末はパケット送信の時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、単に相対指標だけではなく、実際にデータバッファ内にあるデータ量に基づいて行ってもよい。これはスケジューリングを部分的にバッファ内のデータの絶対量も参考にして行うことを可能にし、よりよい決定ができるようにしうるものである。たとえば、バッファ内のデータ量を最小バッファ閾値のような閾値と比較してもよい。
ユーザー端末はパケット送信の時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、サービスの種類に基づいて行ってもよい。一般に、優先度が高い、あるいはより時間が重要なユーザー端末からの送信サービスは、より優先度の低い、あるいはそれほど時間が重要でないサービスよりも高頻度で、あるいは高いレートで送信が認められるようにしてもよい。たとえば、ウェブページよりもビデオサービスにより高い優先度を与えることもできる。
各ユーザー端末には最小バッファ閾値を割り当てることができる。一般に、データバッファ内のデータ量がその閾値に満たなければ、ユーザー端末は送信をしない。しかし、この条件は、そのユーザー端末が他のユーザー端末よりも送信するデータをたくさん抱えていることを示す相対指標を受け取った場合には適用されないものとしてもよい。よって、ユーザー端末が他のユーザー端末よりも送信するデータをたくさん抱えていることを示す相対指標を受け取った場合には、データバッファ内のデータ量が最小バッファ閾値に満たなくてもデータを基地局に送信してもよい。
上りリンク伝送のスケジューリングを行うには、レートスケジューリングを使ってもよいし、あるいはハイブリッドのレート・時間スケジューリングを使ってもよい。ハイブリッドのレート・時間スケジューリングは柔軟性が大きいため、状況によっては好ましいことがある。たとえば、パフォーマンスの悪いユーザー端末があれば、一定時間の間、その端末だけに、あるいはその端末と他のごく少数のユーザー端末だけに送信を許すことによって、すばやく追いつかせてやることができる。しかし、別の状況ではハイブリッドのレート・時間スケジューリングは適切ではないこともある。たとえば、いくつかのチャネルに起こりうる遅延が、電力制御機構によって許容できないような場合である。よって、本方法には、レートスケジューリングとハイブリッドのレート・時間スケジューリングとの間で一方から他方への切り換えを行うステップを含むようにしてもよい。一方から他方への切り換えの判断は、電力制御が許容できるパラメータ範囲内で行われているかどうか、あるいは干渉ダイバーシチが許容できるレベル内にあるかどうかの尺度といったような、システムパラメータの何らかの尺度に基づいて行うことができる。
ある例では、上りリンク伝送のレートは、変調および符号化方式レベルを調整することによって変えられる。別の例では、上りリンク伝送のレートは、上りリンク伝送が行われる時間間隔を調整することによって変えられる。ユーザー端末は、その拡散符号を適応させることによって、あるいは二つ以上のチャネルを占有することによって上りリンク伝送のレートを上げることも可能である。これらの技術と並んで、あるいはその代わりに、上りリンク伝送のレートを変えるいかなる好適な技術を使ってもよい。
本発明の第二の側面によれば、ユーザー端末であって、
(i)ある時点での当該ユーザー端末の状態を示すある第一の指標を基地局に送信する手段と、
(ii)基地局からブロードキャストチャネルを通じて、少なくとも一つの第二の指標を受け取る手段とを有し、該第二の指標または複数あるときはそのそれぞれが、(a)前記第一の指標および少なくとも一つの他のユーザー端末の同じ時点における状態を示す別の第一の指標から、あるいは(b)当該ユーザー端末のある以前の時点における状態を示す第一の指標および少なくとも一つの他のユーザー端末の前記以前の時点における状態を示す第一の指標から決定されたものであり、
(iii)当該ユーザー端末がさらに、前記第一の指標および前記第二の指標の一つから相対指標を決定する手段を有することを特徴とする、ユーザー端末が提供される。
好ましくは、前記ユーザー端末は、該ユーザー端末の状態を示す前記第一の指標を決定する手段を有している。該ユーザー端末は好ましくはまた、前記相対指標に依存して上りリンク伝送のスケジューリングを行う手段を有している。
前記スケジューリング手段は、基地局にデータを送信するレートもしくは時間またはその両方を前記相対指標に基づいて決定することができる。前記スケジューリング手段は、当該ユーザー端末が相対的にバッファが埋まっていることを示す相対指標を受け取ったときにはそうでない場合よりも高いレートで基地局にデータを送信するよう構成することもできる。前記スケジューリング手段は追加または代替として、当該ユーザー端末が相対的にバッファが空いていることを示す相対指標を受け取ったときにはそうでない場合よりも低いレートで基地局にデータを送信するよう構成することもできる。前記スケジューリング手段は、データが送信される時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、電波チャネル条件の測定に基づいて行うよう構成することもできる。前記スケジューリング手段はデータ送信の時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、サービスの種類に基づいて行うよう構成することもできる。前記スケジューリング手段は、データ送信の時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、データバッファ内にあると認識されるデータ量に基づいて行うよう構成することもできる。
ユーザー端末におけるデータバッファにはある最小バッファ閾値が割り当てられていてもよい。一般に、データバッファ内のデータ量がその閾値に満たなければ、ユーザー端末は送信を行わない。しかし、この条件は、そのユーザー端末が相対的に送信するデータを大量に抱えていることを示す相対指標を受け取った場合には適用されないものとしてもよい。前記スケジューリング手段は、ユーザー端末が他のユーザー端末よりも送信するデータをたくさん抱えていることを示す相対指標を受け取った場合には、データバッファ内のデータ量が最小バッファ閾値に満たなくてもデータが基地局に送信されるよう構成することもできる。
本発明の第三の側面によれば、
(i)複数のソースユーザー端末のそれぞれから、該ユーザー端末の状態を示すある第一の指標を受信する手段と、
(ii)全ユーザー端末から取得した第一の指標から第二の指標を決定する手段と、
(iii)前記第二の指標を全ソースユーザー端末にブロードキャストチャネルを通じてブロードキャストする手段とを有することを特徴とする、基地局が提供される。
前記第二の指標を決定する手段は、全ユーザー端末から受け取った第一の指標の平均もしくは最小値またはその両方を示す値を決定するのでもよい。ユーザー端末から受け取る前記第一の指標はたとえば、各ユーザー端末に付随するデータバッファがどのくらい埋まっているかを示すものでもよい。当該基地局はまた、各UEから得たバッファ占有率値の履歴情報を使って、各ユーザー端末について平均送信遅れを示す値を決定する手段を有していてもよい。この値を用いて当該基地局は、全ユーザー端末についての平均送信遅れの平均値、もしくは全ユーザー端末についての平均送信遅れの最小値またはその両方を決定することができる。当該基地局は、前記平均送信遅れの平均値もしくは平均送信遅れの最小値またはその両方を有利に全ユーザー端末にブロードキャストすることができる。
好ましくは、当該基地局はまた、基地局受信機に見られる対雑音比(熱雑音レベルからの突出度[RoT:rise over thermal]としても知られる)を示す値を決定してもよい。これから当該基地局は今度は、熱雑音レベルからの突出度と対雑音比基準値(NRT:noise rise target)との比(RoT/NRT)を決定することができ、この値が有利に全ユーザー端末にブロードキャストされ、一つ以上の相対指標とともにスケジューリング上の決定をする際に利用される。
当該基地局は定期的に、あるUEについての相対指標を決定するために自分のための「ミラー」計算を行ってもよい。ミラー計算の結果は当該基地局によって、ユーザー端末からの送信をチェックし、特にある所与のUEが割り当てられた伝送レート、伝送時間、伝送電力を著しく超えていないかどうかをチェックするのに有利に利用される。このようにして、いわゆる「無法」UEの信号伝達挙動を特定し、それにより是正することが可能となるのである。ミラー計算はあるUEから状態指標が受信されるたびに行ってもよいし、それより少ない頻度で行ってもよい。
本発明の第四の側面によると、ユーザー端末であって、
(i)該ユーザー端末の状態を示す第一の指標を送信する送信機と、
(ii)基地局からブロードキャストチャネルを通じて、少なくとも一つの第二の指標を受け取る受信機とを有し、該第二の指標または複数あるときはそのそれぞれが、(a)前記第一の指標および少なくとも一つの他のユーザー端末の同じ時点における状態を示す別の第一の指標から、あるいは(b)当該ユーザー端末のある以前の時点における状態を示す第一の指標および少なくとも一つの他のユーザー端末の前記以前の時点における状態を示す第一の指標から決定されたものであり、
(iii)当該ユーザー端末がさらに、前記第一の指標および前記第二の指標から相対指標を決定するユニットを有することを特徴とする、ユーザー端末が提供される。
好ましくは、前記ユーザー端末はさらに、前記相対指標に依存して上りリンク伝送のスケジューリングを行うスケジューラを有している。
本発明の第五の側面によると、
(i)複数のソースユーザー端末のそれぞれから、該ユーザー端末の状態を示すある第一の指標を受信する受信機と、
(ii)全ユーザー端末から取得した第一の指標から第二の指標を決定するユニットと、
(iii)前記第二の指標を全ソースユーザー端末にブロードキャストチャネルを通じてブロードキャストする送信機とを有することを特徴とする、基地局が提供される。
ユーザー端末は前記第二の指標を「オフセット」によって修正してもよいことが想定されている。このオフセットはたとえば、(a)比RoT/NRTまたは(RoT/NRT)−1に比例するものでもよいし、(b)固定値(たとえば全システム容量の一定割合)でもよいし、(c)セル内でのトラフィック負荷に比例するものでもよい(たとえばRoT)。たとえば比RoT/NRTに関係したオフセットの使用は、セル使用量の制御を可能にするのでとりわけ有用となりうる。たとえば、(RoT/NRT)−1の値は、セル使用量が基準値より少なければ負になる。そして、この値が負であればオフセットも負になり、より多くのトラフィックがスケジューリングされるよう「平均」や「最小値」といった指標に人為的なバイアスを与えることになる。同様に、(RoT/NRT)−1の値はセル使用量が基準値より多い場合には正になり、正のオフセットによって最小および平均指標を人為的に持ち上げ、それにより上りリンクにスケジューリングされる全トラフィックを軽減することになる。このような形でのオフセットの使用により、セル使用量の制御が有利に助けられる。
「ユーザー端末」の用語は無線通信システムでの使用のために機能しうるあらゆる機器を包含していることを理解しておくべきである。さらに、本発明は主として3G技術に頼った実装を参照しつつ説明されてきたが、本発明の実施形態はいかなる無線通信システムにおいても有用に適用されうるものと考えられている。
本発明のある側面の特徴は、他のいかなる側面にも適用されうる。方法上の特徴はいずれも装置としての側面にも適用可能であり、逆もまたしかりである。
上述した諸側面のいずれにおいても、さまざまな特徴はハードウェアにて実装してもよく、一つ以上のプロセッサ上で走るソフトウェアモジュールとして実装してもよい。
本発明はまた、ここに記載されている方法のいずれかを実行するコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムプロダクト、そしてここに記載されている方法のいずれかを実行するプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能媒体をも提供する。本発明を実施するコンピュータプログラムはコンピュータ読み取り可能媒体に保存されていてもよいし、あるいはたとえばインターネットのウェブサイトから提供されるダウンロード可能なデータ信号のような信号の形であってもよいし、他のいかなる形であってもよい。
本発明の理解を深めるため、そしてどのようにそれが実施されうるかを示すため、例として付属の図面を参照することになる。
以下で議論する実施形態においては、図1に示すように、基地局(ノードB)は複数のソースUEおよび目的UEを扱っており、各UEにはパケットデータバッファが設けられているものと想定している。前記目的UEのうちの一つ以上が別のセルにあったり、さらには前記目的UEのうちの一つ以上が当該ネットワークに導線または光ファイバーによって接続されている端末機であったりしてもよい。
ソースUEのそれぞれは、送信するデータの遅延許容度に応じて特定のサービスグループに分類されている。遅延許容度というのはデータパケットが目的地に着くのに許容される最大時間の尺度である。たとえば、ビデオサービスは、100msなど遅延許容度が小さいことが考えられ、一方、ウェブサービスは比較的遅延許容度が大きいことが考えられる。
第一の実施形態では、スケジューリングアルゴリズムによって考慮される状態指標はバッファ占有率に関係するもので、求めようとしている相対指標は平均との隔たりおよび最小値との隔たりである。各上りリンクのスケジューリングイベントの間、各ソースUEはそのバッファ内にあって送信を待っているパケットの量を決定する。n番目のソースUEが同じ遅延許容度をもつj番目のサービスグループに属するとすると、各ソースUEはこの値をそのデータバッファの最大長で割ってバッファ占有率の比を得る。それは次式で表される。
Buffer_Norm_Ln(m)=Ln(m)/Lmax,j n=1...N (1)
ここでLn(m)はバッファ中のデータ量、添え字mは現在のTTIまたは上りリンクのスケジューリングイベントを表し、NはソースUEの総数、Lmax,jはサービスグループjによって決まるパケットデータバッファの最大長である。各UEはこのBuffer_Norm_Ln(m)の値に100を乗じて整数部分をとって、ここでバッファ占有率値と称している値を得る。次いで各UEはこの値を基地局に送る。別のやり方としては、0と1の間の実数値を送ることもできる。
基地局は上りリンクを利用している各UEからのバッファ占有率値を受信する。基地局はまた各サービスに割り当てられている最大データバッファも知っており、よって基地局は各ソースUEのバッファで現在送信を待っているパケットデータの量を算出することもできる。基地局はソースUEをそのサービスクラスによってグループ分けする。次いで規格化されたバッファ占有率の値の最小値を算出し、この値を共通チャネルを通じてそのクラス内の全UEにブロードキャストする。すると、各UEは自分のバッファ占有率値のそのクラス内での最低の比率との隔たりを計算することができる。これは次式によって求められる。
Distance_minn(m)=Buffer_Norm_Ln(m)−Buffer_Norm_Lmin,j(m) n=1...Nj (2)
ここでNjはクラスj内に存在するUEの数を表す。この指標の均質な振る舞いを増したければ、最小値からの隔たりを第二の規格化された数学的写像にかけてもよい。すなわち、その隔たりをすべての隔たりの合計で割るのである。
次いで、基地局はUEのあるクラスにおける規格化されたバッファ占有率比の平均を次式のように算出できる。
Figure 0004675193
この値が共通チャネルを通じて同じクラス内の全UEにブロードキャストされる。こうして、各UEはそのバッファ占有率値のクラス内における平均の率からの隔たりを計算することができる。これは次式によって求められる。
Distance_Avgn(m)=Buffer_Norm_Ln(m)−Avg_Ratioj(m) n=1...Nj (4)
望むなら、この指標も第二の規格化された数学的写像にかけてもよい。すなわち、受け取った平均の率を受け取ったすべての率の合計で割るのである。
最小値からの隔たりと平均値からの隔たりは二つの情報バイトに変換することができる。その一方は、そのバッファが最も埋まっていないバッファに比べてどのくらい埋まっているかを示し(最小値からの隔たり)、もう一方はそのバッファが平均に比べてどのくらい埋まっているか(平均からの隔たり)を示し、これらが現在の上りリンクのスケジューリングイベントで使われるのである。
UEはこれら二つの相対的な値を、自分のバッファにあるパケットデータの正確な量についての情報と、そしてSINR(信号対雑音干渉比)もしくは通信路損またはその両方の形で電波チャネル条件について自ら持ち合わせている情報と組み合わせて最終的な指標を生成する。それは次式のようになる。
Final_Metrick(m)=COMBI(Distance_Avgk(m),Distance_mink(m),Chk(m)) (5)
ここで、Chk(m)はk番目のソースUEと基地局との間の上りリンクに使われるチャネルの品質に関する情報であり、COMBIはこの指標を平均からの隔たり、最小値からの隔たりと組み合わせる関数である。
UEはその最終的な指標を用いてデータパケットを送信するレートもしくは時間またはその両方を決める。一般に、最終的な指標が大きいUEというものは他のUEに比較してバッファ占有率が高いものということであり、より高いレートで送信を行う。このようにして、さまざまなUEを、みなのバッファ占有率が同じようなレベルであるような状況に近づけることができる。スケジューリング機構のさらなる詳細については後述する。
さらに、この実施形態によれば、基地局は定期的にその上りリンクについての熱雑音レベルからの突出度(RoT)を推定し、比RoT/NRTを計算する(NRTは対雑音比基準値)。この比もまた当該セル内の全UEにブロードキャストされるもので、当該セルの使用量の基準使用量に対する割合を表している。これはしたがって、レートスケジューリングの諸アルゴリズムにとってとりわけ有用な指標であり、UEによって決定される相対指標とともに、そして好ましくはUE自身の電力状態およびバッファ状態についての情報ともともに、次のスケジューリング期間のレート、そしてあてはまる場合には送信電力を決定する上で有利に用いられる。
上りリンクでは高速の閉ループ電力制御が適用され、電力は個々のUEの上りリンクDPCCHに基づいて制御される。電力はDPCCH(dedicated physical control channel[専用物理制御チャネル])とE−DCH(enhanced dedicated channel[高度専用チャネル])の間でオフセットされ、基地局によってUEごとに、あるいはセル全域に対して定義される。
別の実施形態では、基地局は、バッファ占有率指標の平均値および最小値についての履歴情報を使って、ある特定のユーザー端末についての平均送信遅れを表す指標を推定することができる。次いでこの情報を使って、ある所与のUEのクラスについて、セル全域での遅れ指標の平均もしくは遅れ指標の最小値またはその両方を決定することができる。これらの指標は次にクラス内の全UEにブロードキャストされ、各UEはそれを使って「平均遅れからの隔たり」もしくは「最小遅れからの隔たり」またはその両方の自らの指標を算出する。

ユーザー端末
図2は第一の実施形態に基づくユーザー端末の各部を示している。図2を参照すると、バッファ10は送信すべきデータパケットを受け取り、それを先入れ先出し方式で蓄える。送信するパケットは該バッファ10からスケジューラ12の制御のもとに出力される。
現在蓄えられているパケット数を示す信号がバッファ10からバッファ占有率計算ユニット14に出力される。このユニットは蓄えられているパケット数をバッファの最大長で割って、前記式(1)に従ってパケット数と最大バッファ長の比を算出する。ユニット14は次いでこの値に100を乗じて整数部分をとって1から100の間の値を与える。この値をここではバッファ占有率値と呼ぶ。
ユニット14によって計算されたこのバッファ占有率値はマルチプレクサ16に出力される。マルチプレクサ16はこの値を上りリンクにおいて基地局に送信される制御チャネルに挿入する。バッファ10から出力されるパケットはデータチャネルに挿入される。合成された信号は次いで拡散器18によってチャネライゼーションコードを与えられ、送信機20、送受切換器22、アンテナ24によって基地局に送信される。
基地局からの信号はアンテナ24、送受切換器22を通じて受信機26に受信される。その特定のユーザー端末に向けられた信号が逆拡散器28によって他の信号から分離される。逆拡散器28の出力は、電力制御などのための制御情報を含む制御チャネルである。この実施形態では、前記制御チャネルはまた、基地局によってブロードキャストされる平均バッファ占有率および最小バッファ占有率という統計値をも含んでいる。
チャネル品質指示器30は当該ユーザー端末と基地局との間のチャネルの品質を推定する。品質の尺度としてはいかなる好適な値を生成することもできる。たとえば、受信信号強度(RSS:received signal strength)すなわち電力の尺度、ビットエラー率(BER:bit error rate)、フレームエラー率(FER:frame error rate)の尺度、あるいは信号対干渉比(SIR:signal−to−interference ratio)もしくは信号対干渉雑音比(SINR:signal−to−interference−noise ratio)の尺度などを生成することができる。この尺度は基地局によってブロードキャストされるパイロット信号に基づくものとすることができる。たとえば、パイロット信号の強度を信号品質の尺度としてとることができる。あるいは基地局はデータチャネルとパイロットチャネルの送信電力比をもブロードキャストし、前記パイロット信号強度とともにこの比も用いて信号品質の尺度を得ることができる。あるいはまた、その尺度は、下りリンク電力制御の目的でユーザー端末内で生成される送信電力制御(TPC:transmission power control)情報(電力上昇・電力低下の命令など)から導くこともできる。どの尺度にしても、いくつかの測定周期にわたって得られた測定値の履歴や平均に基づくものであってもよい。望むなら二つ以上の尺度を組み合わせることもできる。チャネル品質指示器30の出力は最終指標計算ユニット32に与えられる。
デマルチプレクサ34は平均値と最小値を制御チャネルから分離し、これらの値を最終指標計算ユニット32に渡す。最終指標計算ユニット32はこの平均値および最小値ならびにユニット14からのバッファ占有率値を使って前記式(4)および(2)に従って相対指標を決定する。チャネル品質の値と抱えているパケット数の値(バッファ10の出力)も使って、前記式(5)に従って最終的な指標を算出することもできる。最終的な指標はスケジューラ12に出力されて、上りリンクのデータパケット送信のスケジューリングに使われる。
上記の報知プロセスは適当な間隔で繰り返される。たとえば、UEにおいてバッファ占有率値を計算して基地局に送信するのは、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)毎に行ってもよい。同様に、基地局において平均値と最小値を計算し、共通チャネルを通じてソースUEにブロードキャストするのもTTI毎に行ってもよい。これらのプロセスのいずれも、2TTIに1回、ないしはより多くのTTIごとに1回、適当なところで行うのでもよい。たとえば、上りチャネルリソースがフルに使われているとき、あるいはフルに近い状態で使われているときは、スケジューリングの目的で送信されるデータの量をさらに減らすことが望ましいことがありうる。この場合、報知プロセスは数TTIに1回しか行われないようにすることもできるだろう。報知プロセスが行われる間隔は、たとえば当該セルまたはセクタ内でのトラフィック条件によって変わりうる。その間隔はまた、その後の各時点に報知された値の間でどの程度の変動が見られるかによって変えることもできる。

基地局
図3は第一の実施形態に基づく基地局の各部を示している。図3を参照すると、ソースユーザー端末からの信号はアンテナ40および送受切換器42を通じて受信機44によって受信される。受信信号は複数の逆拡散器46に渡される。逆拡散器のそれぞれは、ソースUEから基地局への上りリンクチャネルのうちの一つによって使われているチャネライゼーションコードを使用して、その特定のソースUEによって送信されたデータパケットを分離する。このようにして、さまざまなソースUEからのデータパケットが別個の信号に分離される。
逆分散器46のそれぞれからの出力は複数のデマルチプレクサ48のうちの一つに入力される。各デマルチプレクサは、制御チャネルから対応するUEによって送信されたバッファ占有率値を分離する。目的UEへとさらに送信されるデータパケットはバッファ50に出力される。ここで、バッファは目的UEごとに一つ設けられている。
デマルチプレクサ48から出力されたバッファ占有率値は計算ユニット52および54に供給される。計算ユニット52はある特定のクラスのソースUEのバッファ占有率値の平均を計算し、計算ユニット54はある特定のクラスのソースUEのバッファ占有率値の最小値を計算する。
平均および最小値の指標はマルチプレクサ56に与えられる。マルチプレクサ56は両指標を、基地局によって全UEまたはあるグループのUEに送信される共通制御チャネルに挿入する。
必要に応じて複数のトラフィックチャネルがユニット58において多重化され、適当なチャネライゼーションコードを用いユニット59を使って拡散される。前記共通制御チャネルとデータチャネルはその後合成され、送信機ユニット60、送受切換器42、アンテナユニット40を使って送信される。
ここで図4を参照すると、本発明の第二の実施形態に基づく基地局の各部が示されている。本発明の第一の実施形態においてはバッファ占有率値が各ソースユーザー端末から基地局にスケジューリングイベントごとに送信されていた。これはTTI毎、あるいは数TTIに1回などである。しかし、状況によっては数TTIに1回の報知でさえも、チャネルリソースがふさがっているために望ましくないことがありうる。よって、本発明の第二の実施形態では、スケジューリングイベント毎にバッファ占有率値を基地局に送信するのではなく、通信の開始時に基地局に送信された情報に基づき、それに特定のUEからどれだけパケットを受信したかについて基地局自身が知っている情報を加味して、基地局がバッファ占有率値を推定する。
この実施形態では、各UEはパケット通信の開始の時点で送信するパケットデータ量を決定できることが想定されている。それなら各UEはこの第一の指標値を基地局に送ることができる。通信が進行するにつれ、基地局は各UEから受け取ったこれらの値およびそれまでに受信したパケット数に基づいて各UEバッファに残っているデータ量を推定する。こうして得られる推定値が次いで、前記第一の実施形態においてと同様に平均値と最小値を表す第二の指標を決定するのに使われる。
この第二の実施形態でも、第一の実施形態においてと同様に、平均値と最小値はUEにブロードキャストされ、UEが相対指標を算出するのに使われる。
この第二の実施形態におけるユーザー端末は図2に示したものと同様であるが、バッファ占有率計算ユニット14の代わりに、パケット総数指示器が設けられ、パケット通信の開始の時点でその通信のパケット総数を制御チャネルに挿入する。
図4はこの第二の実施形態における基地局の各部を示している。図3に示した基地局と同じ部分は同じ参照符号を付けてあり、説明は繰り返さない。図4を参照すると、デマルチプレクサ62のそれぞれが、パケット通信の開始時にソースUEの一つによって送信されたパケット総数の値を分離している。これらの値は通信長さ指示器64に保存される。目的UEへとさらに送信されるデータパケットはバッファ66に出力される。ここで、バッファは目的UEごとに一つ設けられている。
各スケジューリングイベントについて、各UEから現在のパケット通信において受信されたパケット数がバッファ66から受信パケット数指示器68に出力される。ユニット64からのパケット総数の値およびユニット68からの受信パケット数の値がバッファ占有率推定ユニット70に出力される。これらのユニットのそれぞれは、複数のソースUEのうちの一つについてのバッファ占有率を推定する。これは、たとえばそのUEについてのパケット総数から受信パケット数を引くことによって行われうる。望むなら、UEバッファがいっぱいになると期待される速さを考慮に入れてもよい。
バッファ占有率推定ユニット70の出力は、ソースUEのそれぞれについて推定されたバッファ占有率値である。これらの値は計算ユニット72および74に供給され、それらのユニットが各クラスについて、図3を参照しつつ前述したユニット52および54と同様にして平均値および最小値を計算する。よって、計算ユニット72および74の出力は、各ソースUEについてそれぞれ推定された平均値と最小値である。
こうして計算された平均値と最小値がマルチプレクサ56に与えられる。マルチプレクサ56は両指標を、基地局によって全UEまたはあるグループのUEに送信される共通制御チャネルに挿入する。
必要に応じて複数のトラフィックチャネルがユニット58において多重化され、適当なチャネライゼーションコードを用いユニット59を使って拡散される。前記共通制御チャネルとデータチャネルはその後合成され、送信機ユニット60、送受切換器42、アンテナユニット40を使って送信される。
望むなら、第一の実施形態と第二の実施形態の組み合わせを使うこともできる。たとえば、一部のソースUEは第一の実施形態を使ってバッファ占有率を定期的な間隔で報知する一方、他のソースUEは第二の実施形態を使ってそのバッファ占有率を基地局で推定してもらうということも可能である。各UEは、たとえばチャネル条件に応じて一方の技術からもう一方の技術へと切り換えてもよい。

スケジューリングアルゴリズム
これから例として、本発明の実施形態を実装するアルゴリズムの例を説明する。
このアルゴリズムは最低限2つの指標を必要とする。
I CB:UEのバッファサイズに基づく相対指標。
II CI:ノードBにおける容量指標(Capacity Indicator)で、RoT/NRTで定義できる。NRTは対雑音比基準値、RoTは熱雑音レベルからの突出度を全TTIについて平均したものである。
本発明のこの実施形態によれば、CIおよび、全UEについてCBを計算するために必要な第二の指標は、セル全域のブロードキャスタチャネルを通じて全UEに報知される。CBは前記式(4)に従って計算される。
(1)用語の定義:
QbR:UEにおいて、待ちデータに基づいて割り当てられるレート(Queue−based Assigned Rate)である。UEにとって利用可能なTFCサブセットのうち、1TTIでバッファを空にできる最低レートである。
QbR=Ceil(Q/TTI)
このCeil(Q/TTI)関数は、TFCサブセット内でQ/TTIより大きくてそれに最も近いレートを返す。Qがキロビット単位でTTIがミリ秒単位であれば、このレートはMbps単位となる。
CbR:UEにおいて、セル状態に基づいて割り当てられるレート(Cell−based Assigned Rate)である。当該セルが輻輳状態にあるとき、すなわちCIが1を超えているときにのみ用いられる。ノードBからCIを受信したのち、UEは先に割り当てられたレートR(k)を使って次式によってCbRを計算する。
CbR=Map(TFCS,CI,R(k))
Map(TFCS,CI,R(k))関数は、現在のレートとCI値を考慮してレートを返す。TFCサブセットが7つの異なるレートをもちTFCS[7]={8,16,32,64,128,256,384}とし、R(k)=TFCS[i]とすると、
Map(TFCS,CI,R(k))=TFCS[max(i−(10−floor(CI*10)),0)]
CB_Threshold:UEが切迫した状況にあるかどうかを定義するレート制御パラメータ。CB_Thresholdはサービスに依存するパラメータであり、したがって同じグループのユーザーにとっては同じ値になる。この閾値はノードBによって、たとえばシステムブロードキャストメッセージを使うことで制御しうる。
CI_Threshold:当該セルの容量が切迫した状況にあるかどうかを定義する輻輳制御パラメータである。この閾値は暗黙的または明示的にノードBから報知されうる。暗黙的な報知のため、CIはその臨界セル容量の値で規格化され、CI<1が上りリンクの容量を使い切っていない状態、CI>1が過負荷がかかった状態を表す。
(2)初期化:
まずはじめに、UEが、次のTTIでバッファを空にできる最低レートを選ぶ。これが待ちデータに基づいて割り当てられるレート(QbR)と呼ばれるものである。また、CB_ThresholdおよびCI_Thresholdが初期化されるべきである。単なる例として、当面CB_Threshold=50%、CI_Threshold=1とする。
(3)スケジューリングアルゴリズム:
(3.1)k+1番TTIにおいて、n番目のUEについて:
I)CI<CI_Thresholdの場合、当該セルはまだ容量に余裕があり、
輻輳していないということであるから:
a)QbR<R(k)であれば、待ちデータによって選ばれたレートは先のレート以下で
あるということだから:
R(k+1)=QbR
b)それ以外の場合、UEはより高いレートを必要としているということだから:
i)もしCB>CB_Thresholdであれば、UEは切迫した状況にある
と思われるから
R(k+1)=QbR
ii)それ以外の場合、
R(k+1)=R(k)
II)CI≧CI_Thresholdの場合、当該セルは輻輳しているということ
だから:
a)QbR<R(k)であれば、待ちデータによって選ばれたレートは先のレート以下で
あるということだから:
R(k+1)=min(QbR,CbR)
b)それ以外の場合、UEはより高いレートを必要としているということだから:
i)もしCB>CB_Thresholdであれば、UEは切迫した状況にある
と思われるから
R(k+1)=R(k)
ii)それ以外の場合、
R(k+1)=CbR
(3.2)UEは自分が利用できる送信電力の観点からR(k+1)をチェックする。電力的に十分な余裕がなければ、まかなえる最大レートを選択する。
(3.3)いかなる状況であっても、UEがデータを抱えていて十分な電力さえあれば、RminTFC=8kbpsに等しい最小セットのTFCで自律的に送信することはできる。
図5は本発明の実施形態の動作例を図示するもので、複数のユーザー端末UE1、UE2からUEnが当該UEの状態を表す情報を基地局BSに複数のトラフィックチャネルおよび制御チャネル81を通じて送信している様子を示している。基地局は全UEから受け取った状態情報から第二の指標を決定し、この第二の指標を共通制御チャネル82を通じて全ユーザー端末にブロードキャストする。これが次に各ユーザー端末によって、スケジューリング上の決定をする上で使う各UE固有の相対指標の決定に使われる。
第二のアルゴリズム
このアルゴリズムで必要なのは、下りリンクの共通ブロードキャストチャネル信号伝達のみである。このアルゴリズムは最低限2つの計量を必要とする。
I NQ:UEで利用可能な規格化された(normalized)UEの待ちデータ(queue)サイズ。
II CI:ノードBにおける容量指標(Capacity Indicator)で、RoT/NRTで定義できる。NRTは対雑音比基準値、RoTは熱雑音レベルからの突出度を全TTIについて平均したものである。
注:CIは当該セル内の全UEについて同じであるから、セル全域でのブロードキャストチャネルを通じてUEに報知される。NQはUEには既知である。
(1)用語の定義:アルゴリズム1と同様。
(2)初期化:
まずはじめに、UEが、次のTTIでバッファを空にできる最低レートを選ぶ。これが待ちデータに基づいて割り当てられるレート(QbR)と呼ばれるものである。また、NQ_ThresholdおよびCI_Thresholdが初期化されるべきである。単なる例として、当面NQ_Threshold=50%、CI_Threshold=1とする。
(3)スケジューリングアルゴリズム:
(3.1)k+1番TTIにおいて、n番目のUEについて:
I)CI<CI_Thresholdの場合、当該セルはまだ容量に余裕があり、
輻輳していないということであるから:
a)QbR<R(k)であれば、待ちデータによって選ばれたレートは先のレート以下で
あるということだから:
R(k+1)=QbR
b)それ以外の場合、UEはより高いレートを必要としているということだから:
i)もしNQ>NQ_Thresholdであれば、UEは切迫した状況にある
と思われるから
R(k+1)=QbR
ii)それ以外の場合、
R(k+1)=R(k)
II)CI≧CI_Thresholdの場合、当該セルは輻輳しているということ
だから:
a)QbR<R(k)であれば、待ちデータによって選ばれたレートは先のレート以下で
あるということだから:
R(k+1)=min(QbR,CbR)
b)それ以外の場合、UEはより高いレートを必要としているということだから:
i)もしNQ>NQ_Thresholdであれば、UEは切迫した状況にある
と思われるから
R(k+1)=R(k)
ii)それ以外の場合、
R(k+1)=CbR
(3.2)UEは自分が利用できる送信電力の観点からR(k+1)をチェックする。電力的に十分な余裕がなければ、まかなえる最大レートを選択する。
(3.3)いかなる状況であっても、UEがデータを抱えていて十分な電力さえあれば、RminTFC=8kbpsに等しい最小セットのTFCで自律的に送信することはできる。

(付記1)
複数のソースユーザー端末から基地局への上りリンク伝送のスケジューリングにおいて使うような相対指標を得る方法であって、該相対指標がユーザー端末の、他のユーザー端末の状態に対する相対的な状態を示すものであり、
(i)各ユーザー端末について、そのユーザー端末のある時点における状態を示す第一の指標を決定し、
(ii)ステップ(i)で得られた全ユーザー端末についての前記第一の指標から少なくとも一つの第二の指標を決定し、
(iii)ステップ(ii)で得られた第二の指標または複数あるときはそのそれぞれを全ユーザー端末に向けてブロードキャストし、
(iv)所与のユーザー端末について、そのユーザー端末について得られた前記第一の指標とステップ(ii)であるいは以前に決定された前記第二の指標の一つとから相対指標を決定する、
ステップを有する、ことを特徴とする方法。
(付記2)
ある所与のユーザー端末について決定される前記相対指標が、そのユーザー端末について得られた前記第一の指標とある第二の指標との差であることを特徴とする、付記1記載の方法。
(付記3)
ある所与のユーザー端末について決定される前記相対指標が、前記第一の指標とある第二の指標との比であることを特徴とする、付記1記載の方法。
(付記4)
ある所与のユーザー端末について決定される前記相対指標がそのユーザー端末について得られた前記第一の指標とある第二の指標とから決定され,該第二の指標が前記第一の指標が得られたのと同じ時点で得られた全ユーザー端末についての第一の指標から決定されることを特徴とする、付記1ないし3のうちいずれか一項記載の方法。
(付記5)
ある所与のユーザー端末についての前記相対指標がそのユーザー端末について得られた前記第一の指標とある第二の指標とから決定され,該第二の指標が前記第一の指標が得られたのより以前の時点で得られた全ユーザー端末についての第一の指標から決定されることを特徴とする、付記1ないし3のうちいずれか一項記載の方法。
(付記6)
前記第一の指標が各ユーザー端末に付随するデータバッファがどのくらい埋まっているかを示すものであることを特徴とする、付記1ないし5のうちいずれか一項記載の方法。
(付記7)
前記第一の指標が各ユーザー端末が利用できる送信電力を示すものであることを特徴とする、付記1ないし6のうちいずれか一項記載の方法。
(付記8)
前記第一の指標が各ユーザー端末によって送信されようとしている全データ量を示すものであることを特徴とする、付記1ないし6のうちいずれか一項記載の方法。
(付記9)
前記第一の指標が各ユーザー端末によって送信されるのを待っているデータがこうむっている送信遅れを示すものであることを特徴とする、付記1ないし6のうちいずれか一項記載の方法。
(付記10)
前記第一の指標が各ユーザー端末によって送信されようとしている全データ量を示すものであることを特徴とする、付記1ないし6のうちいずれか一項記載の方法。
(付記11)
当該ユーザー端末のデータバッファにあるデータ量を、前記の全データ量の指標およびそのユーザー端末から基地局がすでに受信したデータ量に基づいて決定するステップをさらに有することを特徴とする、付記10記載の方法。
(付記12)
各ユーザー端末がこうむっている平均送信遅れの指標を決定するステップをさらに有することを特徴とする、付記6記載の方法。
(付記13)
全ユーザー端末についての平均送信遅れの平均値もしくは全ユーザー端末についての平均送信遅れの最小値またはその両方を決定するステップをさらに有することを特徴とする、付記12記載の方法。
(付記14)
前記平均送信遅れの平均値もしくは平均送信遅れの最小値またはその両方を全ユーザー端末にブロードキャストするステップをさらに有することを特徴とする、付記13記載の方法。
(付記15)
ある所与のユーザー端末について、該所与のユーザー端末がこうむっている平均送信遅れと、(i)全ユーザー端末についての平均送信遅れの平均値もしくは(ii)全ユーザー端末についての平均送信遅れの最小値またはその両方とから、さらに少なくとも一つの相対指標を決定するステップをさらに有することを特徴とする、付記14記載の方法。
(付記16)
基地局において上りリンク信号の受信に見られる熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比の指標を決定するステップをさらに有することを特徴とする、付記1ないし15のうちいずれか一項記載の方法。
(付記17)
熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と上りリンクのための対雑音比基準値との比を決定するステップをさらに有することを特徴とする、付記16記載の方法。
(付記18)
熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と対雑音比基準値との比を全ユーザー端末にブロードキャストするステップをさらに有することを特徴とする、付記17記載の方法。
(付記19)
前記第二の指標の少なくとも一つが全ユーザー端末について得られた第一の指標の平均値であることを特徴とする、付記1ないし18のうちいずれか一項記載の方法。
(付記20)
前記第二の指標の少なくとも一つが全ユーザー端末について得られた第一の指標の最小値であることを特徴とする、付記1ないし18のうちいずれか一項記載の方法。
(付記21)
前記相対指標または複数ある場合にはそのそれぞれに依存して上りリンク伝送のスケジューリングを行うステップをさらに有することを特徴とする、付記1ないし20のうちいずれか一項記載の方法。
(付記22)
前記上りリンク伝送のスケジューリングを行うステップを、さらに前記熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と対雑音比基準値との比に依存して行うことを特徴とする、付記21記載の方法であって付記17または18に従属する方法。
(付記23)
上りリンク伝送のスケジューリングがレートスケジューリングまたは時間スケジューリングを使って行われることを特徴とする、付記21または22記載の方法。
(付記24)
上りリンク伝送のスケジューリングがハイブリッドのレート・時間スケジューリングを使って行われることを特徴とする、付記21または22記載の方法。
(付記25)
上りリンク伝送のレートが変調および符号化方式レベルを調整することによって変えられることを特徴とする、付記21ないし24のうちいずれか一項記載の方法。
(付記26)
上りリンク伝送のレートが該上りリンク伝送が行われる時間間隔を調整することによって変えられることを特徴とする、付記21ないし25のうちいずれか一項記載の方法。
(付記27)
ユーザー端末であって:
(i)ある時点での当該ユーザー端末の状態を示すある第一の指標を基地局に送信する手段と、
(ii)基地局からブロードキャストチャネルを通じて、少なくとも一つの第二の指標を受け取る手段とを有し、該第二の指標が、(a)前記第一の指標および少なくとも一つの他のユーザー端末の同じ時点における状態を示す別の第一の指標から、あるいは(b)当該ユーザー端末のある以前の時点における状態を示す第一の指標および少なくとも一つの他のユーザー端末の前記以前の時点における状態を示す第一の指標から決定されたものであり、
(iii)当該ユーザー端末がさらに、前記第一の指標および前記第二の指標の一つから相対指標を決定する手段を有することを特徴とする、ユーザー端末。
(付記28)
前記ユーザー端末の状態を示す前記第一の指標を決定する手段をさらに有することを特徴とする、付記27記載のユーザー端末。
(付記29)
前記第一の指標を決定する前記手段が前記第一の指標とある第二の指標との差を決定する手段を有することを特徴とする、付記27または28記載のユーザー端末。
(付記30)
前記第一の指標を決定する前記手段が前記第一の指標とある第二の指標との比を決定する手段を有することを特徴とする、付記27または28記載のユーザー端末。
(付記31)
前記相対指標に依存して上りリンク伝送のスケジューリングを行う手段をさらに有することを特徴とする、付記27ないし30のうちいずれか一項記載のユーザー端末。
(付記32)
前記スケジューリング手段が、データが基地局に送信されるレートもしくは時間またはその両方を前記相対指標に基づいて決定するよう構成されていることを特徴とする、付記31記載のユーザー端末。
(付記33)
当該ユーザー端末が相対的にバッファが埋まっていることを示す相対指標を受け取ったときにはそうでない場合よりも高いレートで基地局にデータを送信するよう、前記スケジューリング手段が構成されていることを特徴とする、付記32記載のユーザー端末。
(付記34)
当該ユーザー端末が相対的にバッファが空いていることを示す相対指標を受け取ったときにはそうでない場合よりも低いレートで基地局にデータを送信するよう、前記スケジューリング手段が構成されていることを特徴とする、付記32または33記載のユーザー端末。
(付記35)
電波チャネル条件の尺度を決定する手段をさらに有する付記31ないし34のうちいずれか一項記載のユーザー端末であって、前記スケジューリング手段が、データが送信される時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、電波チャネル条件の測定に基づいて行うよう構成されていることを特徴とするユーザー端末。
(付記36)
前記スケジューリング手段がデータ送信の時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、サービスの種類に基づいて行うよう構成されていることを特徴とする、付記31ないし35のうちいずれか一項記載のユーザー端末。
(付記37)
前記スケジューリング手段が、データ送信の時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、データバッファ内にあると認識されるデータ量もしくは該バッファ内で待っているデータがこうむっている送信遅れまたはその両方に基づいて行うよう構成されていることを特徴とする、付記31ないし35のうちいずれか一項記載のユーザー端末。
(付記38)
前記スケジューリング手段が、当該ユーザー端末が他のユーザー端末よりも送信するデータをたくさん抱えていることを示す相対指標を受け取った場合には、前記データバッファ内のデータ量がある最小バッファ閾値に満たなくてもデータが基地局に送信されるよう構成されていることを特徴とする、付記31ないし37のうちいずれか一項記載のユーザー端末。
(付記39)
(i)複数のソースユーザー端末のそれぞれから、該ユーザー端末の状態を示すある第一の指標を受信する手段と、
(ii)全ユーザー端末について取得した前記第一の指標から第二の指標を決定する手段と、
(iii)前記第二の指標を全ソースユーザー端末にブロードキャストチャネルを通じてブロードキャストする手段とを有することを特徴とする、基地局。
(付記40)
第二の指標を決定する前記手段が、全ユーザー端末から受け取った前記第一の指標の平均もしくは最小値またはその両方を示す値を決定することを特徴とする、付記39記載の基地局。
(付記41)
ユーザー端末から受け取る前記第一の指標が、各ユーザー端末に付随するデータバッファがどのくらい埋まっているかを示すもの、もしくは該バッファで待っているデータがこうむっている送信遅れを示すもの、またはその両方であることを特徴とする、付記39または40記載の基地局。
(付記42)
各ユーザー端末について平均送信遅れを示す値を決定する手段をさらに有することを特徴とする、付記41記載の基地局。
(付記43)
全ユーザー端末についての平均送信遅れの平均値、もしくは全ユーザー端末についての平均送信遅れの最小値またはその両方を決定する手段をさらに有することを特徴とする、付記42記載の基地局。
(付記44)
前記平均送信遅れの平均値もしくは平均送信遅れの最小値またはその両方を全ユーザー端末にブロードキャストする手段をさらに有することを特徴とする、付記43記載の基地局。
(付記45)
基地局において上りリンク信号の受信に見られる熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比を示す値を決定する手段をさらに有することを特徴とする、付記39ないし44のうちいずれか一項記載の基地局。
(付記46)
熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と上りリンクのための対雑音比基準値との比を決定する手段をさらに有することを特徴とする、付記45記載の基地局。
(付記47)
熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と対雑音比基準値との比を全ユーザー端末にブロードキャストする手段をさらに有することを特徴とする、付記46記載の基地局。
(付記48)
ユーザー端末から該ユーザー端末がそのデータバッファ内に持っているデータ量を示す値を受け取る手段を有することを特徴とする、付記39ないし47のうちいずれか一項記載の基地局。
(付記49)
ユーザー端末から、該ユーザー端末によって送信される全データ量を示す値を受け取る手段と、
前記ユーザー端末のデータバッファ内のデータ量を、前記全データ量を示す値とそのユーザー端末からすでに受け取ったデータ量とに基づいて決定する手段とを有することを特徴とする、
付記39ないし48のうちいずれか一項記載の基地局。
(付記50)
付記1ないし26のうちいずれか一項記載の方法とともに用いる、基地局・ユーザー端末。
無線通信システムの各部を示す図である。 本発明の第一の実施形態におけるユーザー端末の各部を示す図である。 本発明の第一の実施形態における基地局の各部を示す図である。 本発明の第二の実施形態における基地局の各部を示す図である。 本発明のある実施形態の動作の例を示す図である。

Claims (7)

  1. 複数のソースユーザー端末から基地局への上りリンク伝送のスケジューリングにおいて用いるバッファ占有率の最小値又は平均値とバッファ占有率との隔たりを得る方法であって、該隔たりがユーザー端末の、他のユーザー端末の状態に対する相対的な状態を示すものであり、
    (i)各ユーザー端末が、そのユーザー端末のある時点における状態を示すバッファ占有率を決定するステップと、
    (ii)前記基地局が、ステップ(i)で得られた全ユーザー端末についての前記バッファ占有率から少なくとも一つの前記バッファ占有率の最小値又は平均値決定するステップと、
    (iii)前記基地局が、ステップ(ii)で得られた前記少なくとも一つのバッファ占有率の最小値又は平均値及び熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と対雑音比基準値との比を全ユーザー端末に向けてブロードキャストするステップと、
    (iv)所与のユーザー端末が、そのユーザー端末について得られた前記バッファ占有率とステップ(ii)であるいは以前に決定された前記バッファ占有率の最小値又は平均値の一つとから前記バッファ占有率の最小値又は平均値とバッファ占有率との隔たりを決定するステップと、
    (v)各ユーザー端末が、前記隔たりに基づきデータパケットを送信するレート又は時間を決定するステップと、
    (vi)前記ユーザー端末が、前記隔たり及び前記熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と対雑音比基準値との比に依存して上りリンク伝送のスケジューリングを行うステップと、
    を有する方法。
  2. 前記バッファ占有率の代わりに、各ユーザー端末によって送信されるのを待っているデータがこうむっている送信遅れが用いられる、
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記基地局が、当該ユーザー端末のデータバッファにあるデータ量を、各ユーザー端末から送られた全データ量の指標およびそのユーザー端末から基地局がすでに受信したデータ量に基づいて決定するステップ、
    をさらに有する請求項1記載の方法。
  4. ユーザー端末であって:
    当該ユーザー端末は、当該ユーザー端末から基地局への上りリンク伝送のスケジューリングを行い、
    (i)ある時点での当該ユーザー端末の状態を示すバッファ占有率を基地局に送信する手段と、
    (ii)基地局からブロードキャストチャネルを通じて、少なくとも一つのバッファ占有率の最小値又は平均値、及び熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と対雑音比基準値との比を受け取る手段と、
    を有し、
    該バッファ占有率の最小値又は平均値が、(a)前記バッファ占有率および少なくとも一つの他のユーザー端末の同じ時点における状態を示す別のバッファ占有率から、あるいは(b)当該ユーザー端末のある以前の時点における状態を示すバッファ占有率および少なくとも一つの他のユーザー端末の前記以前の時点における状態を示すバッファ占有率から決定されたものであり、
    当該ユーザー端末はさらに、
    (iii)前記バッファ占有率および前記バッファ占有率の最小値又は平均値の一つからバッファ占有率の最小値又は平均値とバッファ占有率との隔たりを決定する手段、及び
    (iv)前記隔たり及び前記熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と対雑音比基準値との比に依存して上りリンク伝送のスケジューリングを行う手段と、
    を有するユーザー端末。
  5. 電波チャネル条件の尺度を決定する手段を有する請求項7記載のユーザー端末であって、
    前記上りリンク伝送のスケジューリングを行う手段が、データが送信される時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、さらに、電波チャネル条件の測定に基づいて行うよう構成されている、
    ことを特徴とするユーザー端末。
  6. 前記上りリンク伝送のスケジューリングを行う手段が、データ送信の時間もしくはレートまたはその両方を決めるのを、追加的に、データバッファ内にあると認識されるデータ量もしくは該バッファ内で待っているデータがこうむっている送信遅れまたはその両方に基づいて行うよう構成されている、
    ことを特徴とする請求項4または5記載のユーザー端末。
  7. 基地局であって、
    複数のユーザー端末から基地局への上りリンク伝送の該ユーザー端末によるスケジューリングにおいて、
    (i)複数のソースユーザー端末のそれぞれから、該ユーザー端末の状態を示すバッファ占有率を受信する手段と、
    (ii)全ユーザー端末について取得した前記バッファ占有率からバッファ占有率の最小値又は平均値、及び熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と対雑音比基準値との比を決定する手段と、
    (iii)前記バッファ占有率の最小値又は平均値、及び前記熱雑音に対する広帯域受信電力の対雑音比と対雑音比基準値との比を全ソースユーザー端末にブロードキャストチャネルを通じてブロードキャストする手段と、
    を有する基地局。
JP2005264217A 2004-09-13 2005-09-12 上りパケットスケジューラ Expired - Fee Related JP4675193B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0420354A GB2418105A (en) 2004-09-13 2004-09-13 Relative indicators used for scheduling of uplink transmissions

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006087100A JP2006087100A (ja) 2006-03-30
JP4675193B2 true JP4675193B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=33186995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005264217A Expired - Fee Related JP4675193B2 (ja) 2004-09-13 2005-09-12 上りパケットスケジューラ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7787412B2 (ja)
EP (1) EP1635522B1 (ja)
JP (1) JP4675193B2 (ja)
GB (1) GB2418105A (ja)

Families Citing this family (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9544860B2 (en) * 2003-02-24 2017-01-10 Qualcomm Incorporated Pilot signals for use in multi-sector cells
US9661519B2 (en) * 2003-02-24 2017-05-23 Qualcomm Incorporated Efficient reporting of information in a wireless communication system
US7218948B2 (en) * 2003-02-24 2007-05-15 Qualcomm Incorporated Method of transmitting pilot tones in a multi-sector cell, including null pilot tones, for generating channel quality indicators
US8811348B2 (en) * 2003-02-24 2014-08-19 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for generating, communicating, and/or using information relating to self-noise
US8503938B2 (en) * 2004-10-14 2013-08-06 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for determining, communicating and using information including loading factors which can be used for interference control purposes
WO2006044718A2 (en) * 2004-10-14 2006-04-27 Flarion Technologies, Inc. Methods and apparatus for determining, communicating and using information which can be used for interference control purposes
US20060140154A1 (en) * 2004-10-19 2006-06-29 Yong-Jun Kwak Method and apparatus for signaling user equipment status information for uplink data transmission in a mobile communication system
ES2560450T3 (es) 2005-04-13 2016-02-19 Vringo Infrastructure Inc. Técnicas de gestión de recursos de radioenlaces en redes inalámbricas destinadas al tráfico de paquetes de datos
US9191840B2 (en) * 2005-10-14 2015-11-17 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for determining, communicating and using information which can be used for interference control
US8989084B2 (en) * 2005-10-14 2015-03-24 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for broadcasting loading information corresponding to neighboring base stations
JP4772514B2 (ja) * 2005-10-31 2011-09-14 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 上りリンクの送信パラメータを決定する装置
US9148795B2 (en) * 2005-12-22 2015-09-29 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for flexible reporting of control information
US9125092B2 (en) 2005-12-22 2015-09-01 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for reporting and/or using control information
US9473265B2 (en) * 2005-12-22 2016-10-18 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for communicating information utilizing a plurality of dictionaries
US20070249360A1 (en) * 2005-12-22 2007-10-25 Arnab Das Methods and aparatus related to determining, communicating, and/or using delay information in a wireless communications system
US9125093B2 (en) * 2005-12-22 2015-09-01 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus related to custom control channel reporting formats
US9572179B2 (en) * 2005-12-22 2017-02-14 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for communicating transmission backlog information
US8514771B2 (en) 2005-12-22 2013-08-20 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for communicating and/or using transmission power information
US9137072B2 (en) * 2005-12-22 2015-09-15 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for communicating control information
US9451491B2 (en) 2005-12-22 2016-09-20 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus relating to generating and transmitting initial and additional control information report sets in a wireless system
US9119220B2 (en) * 2005-12-22 2015-08-25 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for communicating backlog related information
US9338767B2 (en) 2005-12-22 2016-05-10 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus of implementing and/or using a dedicated control channel
US8437251B2 (en) 2005-12-22 2013-05-07 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for communicating transmission backlog information
US20070149132A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Junyl Li Methods and apparatus related to selecting control channel reporting formats
US20070243882A1 (en) * 2006-04-12 2007-10-18 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for locating a wireless local area network associated with a wireless wide area network
EP2005671B1 (en) * 2006-04-13 2011-06-08 Dolby Laboratories Licensing Corporation Estimating wireless processing device queue length and estimating signal reception quality in a wireless network
WO2007148946A2 (en) * 2006-06-23 2007-12-27 Lg Electronics Inc. Methods of efficiently utilizing resources in a wireless communication system
US20070298808A1 (en) * 2006-06-27 2007-12-27 Vic Pan Managing wireless backhaul communications
TW200810510A (en) * 2006-08-07 2008-02-16 Benq Corp The method for receiving messages and a mobile station thereof
JP4893747B2 (ja) * 2006-11-10 2012-03-07 富士通株式会社 無線通信システム
JP4825300B2 (ja) * 2007-03-09 2011-11-30 富士通株式会社 無線端末の通信制御方法及び無線端末
GB2452013A (en) * 2007-06-19 2009-02-25 Nec Corp Buffer status reporting from a mobile communications device
ATE510441T1 (de) * 2007-08-09 2011-06-15 Nokia Siemens Networks Oy Mobiles kommunikationsendgerät, kommunikationsstation, kommunikationsnetzwerk und kommunikationsverfahren
EP2294744B1 (en) * 2008-04-28 2018-01-10 Optis Wireless Technology, LLC Method and arrangement in a telecommunication system with signalling of assigned data packets in a bundling window
US9167594B2 (en) * 2008-09-22 2015-10-20 Htc Corporation Method and related device of a trigger mechanism of buffer status report and scheduling request in a wireless communication system
US8774225B2 (en) * 2009-02-04 2014-07-08 Nokia Corporation Mapping service components in a broadcast environment
JP5348013B2 (ja) * 2009-05-26 2013-11-20 ソニー株式会社 無線通信装置、推定サーバ、無線通信方法および推定方法
JP5338747B2 (ja) * 2010-05-12 2013-11-13 富士通株式会社 上りリンク無線リソース割り当て機能を含む移動無線通信システム
EP2429249B1 (en) * 2010-09-14 2012-10-17 Alcatel Lucent Method for inter-cell interference coordination in a cellular communication network, network element of a cellular communication network, and cellular communication network
BR112013022758A2 (pt) * 2011-03-07 2016-12-06 Intel Corp método implementado por computador, dispositivo de máquina para máquina, sistema de computador e sistema de máquina para máquina
JP5179613B2 (ja) * 2011-03-16 2013-04-10 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動通信システムにおける基地局及びスケジューリング方法
US9185660B2 (en) * 2011-04-21 2015-11-10 Mediatek Inc. Power adaptation apparatus and power adaptation method for controlling uplink/downlink power
CN103857039B (zh) * 2012-11-28 2018-11-13 索尼公司 无线通信系统中的装置和方法
US9351183B2 (en) * 2013-02-26 2016-05-24 Google Technology Holdings LLC Apparatus and method for measuring and using congestion in a wireless communication system
US20140376459A1 (en) * 2013-06-21 2014-12-25 Qualcomm Incorporated Aggregating data to improve performance at a user equipment (ue)
US9407392B2 (en) * 2013-06-28 2016-08-02 Cisco Technology, Inc. Dynamic bandwidth allocation in TDMA communication systems
US9813938B2 (en) * 2013-07-11 2017-11-07 Qualcomm Incorporated Systems and methods for dynamic adaptation of channel access or transmission parameters
JP6244741B2 (ja) * 2013-08-21 2017-12-13 富士通株式会社 バッファ制御装置、バッファ制御方法および基地局装置
CN109937599B (zh) * 2016-11-04 2023-09-12 瑞典爱立信有限公司 用于处理无线通信网络中的非典型干扰的系统和方法
US10645448B2 (en) * 2017-05-15 2020-05-05 Omnivision Technologies, Inc. Buffer-aware transmission rate control for real-time video streaming system
US10972516B1 (en) * 2018-08-24 2021-04-06 Amdocs Development Limited System, method, and computer program for probabilistic estimation and prevention of muting occurrences in voice over LTE (VoLTE)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000316182A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Toshiba Corp 基地局装置、端末局装置、通信システムおよび通信制御方法
JP2004159282A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Samsung Electronics Co Ltd 無線通信システム及びその無線通信方法
JP2007507951A (ja) * 2003-10-03 2007-03-29 富士通株式会社 仮想的にセントラル化されるアップリンクスケジューリング

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE506408C2 (sv) 1992-04-02 1997-12-15 Volvo Ab Förfarande och gjutform för framställning av cylinderfoder av gjutjärn
US5345598A (en) * 1992-04-10 1994-09-06 Ericsson-Ge Mobile Communications Holding, Inc. Duplex power control system in a communication network
US8111689B2 (en) * 2001-01-16 2012-02-07 Nokia Corporation System for uplink scheduling packet based data traffic in wireless system
US7158804B2 (en) * 2002-11-27 2007-01-02 Lucent Technologies Inc. Uplink scheduling for wireless networks
US20040219919A1 (en) * 2003-04-30 2004-11-04 Nicholas Whinnett Management of uplink scheduling modes in a wireless communication system
US20050249148A1 (en) * 2004-05-07 2005-11-10 Nokia Corporation Measurement and reporting for uplink enhanced dedicated channel (E-DCH)

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000316182A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Toshiba Corp 基地局装置、端末局装置、通信システムおよび通信制御方法
JP2004159282A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Samsung Electronics Co Ltd 無線通信システム及びその無線通信方法
JP2007507951A (ja) * 2003-10-03 2007-03-29 富士通株式会社 仮想的にセントラル化されるアップリンクスケジューリング

Also Published As

Publication number Publication date
EP1635522A1 (en) 2006-03-15
GB2418105A (en) 2006-03-15
US20060056346A1 (en) 2006-03-16
JP2006087100A (ja) 2006-03-30
GB0420354D0 (en) 2004-10-13
US7787412B2 (en) 2010-08-31
EP1635522B1 (en) 2013-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4675193B2 (ja) 上りパケットスケジューラ
JP4377915B2 (ja) 仮想的にセントラル化されるアップリンクスケジューリング
JP4572200B2 (ja) ソフトハンドオーバのための方法、基地局及びユーザ装置
JP4510826B2 (ja) ユーザ装置の上りリンク送信をスケジューリングする方法及び基地局
KR20070080265A (ko) 다중 홉 릴레이 방식을 사용하는 무선 접속 통신시스템에서 기회적 패킷 스케줄링 장치 및 방법
US20110045838A1 (en) Multi-cellular load dependent scheduling
KR101364569B1 (ko) 다중 홉 중계방식을 사용하는 광대역 무선 통신 시스템에서무선자원 재사용과 서비스품질을 고려한 기회적 패킷스케줄링 장치 및 방법
KR101364567B1 (ko) 다중 홉 중계 방식을 사용하는 광대역 무선 통신시스템에서 무선자원 재사용을 고려한 기회적 패킷스케줄링 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees