JP4672568B2 - 高層住宅の排水管の洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高層住宅の排水管の洗浄方法に関する。
従来、集合住宅の排水管洗浄は高圧洗浄方式が一般的であった。中層程度の集合住宅の場合、図1に示すように、進行方向の後方側へ洗浄水Wを噴射する後方噴射方式の洗浄ノズル5を洗浄ホース6の先端に取り付け、洗浄ホース6を高圧の洗浄水Wを供給可能なポンプ車7に接続させて、洗浄ノズル5自体から噴射する洗浄水Wを自己推進力に利用して、洗浄ノズル5を洗浄ホース6とともに侵入させて、排水桝から横主管を洗浄した後、上昇させ、下層階から上層階へ洗浄していた。しかし、図1に示すような後方噴射方式の洗浄には、次の弱点がある。
(1)洗浄ノズル5の自己推進力を確保するため、高層になればなる程、高い吐出圧力が要求される。そのため、洗浄中の管内圧力変動が大きく、トラップ封水の吸引や跳ね出しが発生する。
(2)自己推進力を高めるため、洗浄水Wの噴射方向(角度)θがより鉛直に近くなり、管内壁への噴射圧力が減圧される。
(3)高圧になればなるほど洗浄ホース6の支持や養生等の工事上の危険度が高まる。
(4)一般的なポンプ車7が確保できる圧力が最大30MPa程度であって、その圧力では12〜13階程度までの洗浄が限度となる。
(5)排水立て管2の洗浄時に洗浄ノズル5が排水横枝管3に入るおそれがある。
(6)内周面に排水に旋回流を与えるガイドを持った排水用特殊継手が採用されている場合には、洗浄ノズル5が通過しにくい。
以上のことを勘案し、超高層住宅においては前方噴射方式(図2参照)による洗浄が前提となっていた(特許文献1参照)。
この前方噴射方式の代表例としてステーション方式(図2〜4参照)と引き回し方式(後述する図9のA・図10のA参照)がある。ステーション方式では、例えば、高層住宅Bの最下階から4層ごとにエレベータ近傍に、給水栓13と排水口14とを設けておくとともに、電動ポンプ11(吐出量20〜30(リットル/min)程度、吐出圧力0.8〜10(MPa)程度)を使用するものである(図2〜4参照)。
この方式では、排水立て管2を洗浄するには4層ごとに掃除口継手を設置するか、掃除口の付いた排水用特殊継手を採用する。そして、前方噴射方式として、掃除口4から洗浄ノズル9を4層分下へ降ろし、引き上げながら立て管2を洗浄する。そして、住戸専有部の排水横枝管3は、住戸に立ち入って器具から後方噴射方式で洗浄する。
なお、電動ポンプ11の設置階(ステーション階)から下層4層分の住戸横枝管3は、洗浄ホース10を延長して洗浄する。ちなみに、排水ヘツダーが共用部に設置されたSI住宅であれば、住戸に立ち入らずに清掃は可能となる(洗浄後の封水補給は必要)。
特開2004−285814号公報
上記のようなステーション方式では、電動ポンプ11を移動させて所定の4層ごとに設置し直しながら洗浄することから、50階等の超々高層住宅においても実施可能となる。しかし、電動ポンプ11の移動が大変であり、また、下層階への洗浄ホース10の引き回しが大変となる場合もあり、定期洗浄のランニングコストがかかっていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、定期洗浄のランニングコストを低減できる高層住宅の排水管の洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明に係る高層住宅の排水管の洗浄方法は、高層住宅に配管されている排水管を洗浄する高層住宅の排水管の洗浄方法であって、
排水管の洗浄用の立て管が、高層住宅の下層階から上層階まで延びるように配管され、
洗浄用立て管の下端側に、洗浄水を洗浄用立て管内に取入可能に、洗浄水を供給可能なポンプ車と接続可能な取入口が、配設され、
洗浄用立て管における高層住宅の複数の階に、洗浄水を噴射可能な洗浄ノズルを先端に設けた洗浄ホースと接続可能として、開閉操作可能な取出口が、配設され、
取入口にポンプ車を接続させて、ポンプ車から加圧状態の洗浄水を洗浄用立て管内に充填させるとともに、排水管を洗浄する洗浄階の取出口に、若しくは、その洗浄階近傍の階の取出口に、洗浄ホースを接続させて、洗浄ホースを接続させた取出口だけを開口させ、かつ、他の取出口を閉じて、開口された取出口と洗浄ホースとを経て洗浄ノズルから噴射される洗浄水により、排水管を洗浄することを特徴とする。
本発明に係る洗浄方法では、ポンプ車から取入口を経て加圧状態の洗浄水を洗浄用立て管内に充填させておき、排水管を洗浄しようとする洗浄階において、その洗浄階に取出口が配置されていればその取出口に洗浄ホースを接続し、あるいは、その洗浄階に取出口がなければ、その洗浄階近傍の取出口に洗浄ホースを接続する。そして、洗浄ホースを接続させた取出口だけを開口させ、かつ、他の取出口を閉じれば、開口された取出口と洗浄ホースとを経て、洗浄用立て管内に加圧状態で充填されていた洗浄水を洗浄ノズルから噴射させることができて、その洗浄ノズルから噴射される洗浄水により、排水管を洗浄することができる。
すなわち、本発明に係る高層住宅の排水管の洗浄方法では、洗浄水を噴射させるように圧送するための電動ポンプ等を洗浄階まで移動させなくとも、予め、ポンプ車からの洗浄水を洗浄用立て管内に加圧状態で供給しておくだけで、後は、洗浄ノズルを設けた洗浄ホースだけを、所定の洗浄階まで持ち運んで取出口に接続させ、そして、その取出口を開口させれば、洗浄ノズルから洗浄水を噴射させることができて、所定の洗浄階の排水管を洗浄できる。そして、他の階の排水管の洗浄時には、開口させていた取出口を閉じて、洗浄ホースの接続を解除し、つぎの洗浄階の所定の取出口に洗浄ホースを接続させて、その取出口だけを開口させれば、既述と同様に、ポンプ車から洗浄用立て管内に充填されている加圧状態の洗浄水を、洗浄ホースの先端の洗浄ノズルから噴射させて、所定の洗浄階の排水管を洗浄できる。
したがって、本発明に係る高層住宅の排水管の洗浄方法では、洗浄用立て管内にポンプ車からの加圧状態の洗浄水を充填させておいて、所定の洗浄階まで洗浄ホースだけを持ち運んで、所定の取出口に洗浄ホースを接続し、そして、所定の取出口を開口操作するだけで、排水管の定期的な洗浄が簡単に行えて、排水管の定期洗浄のランニングコストを大幅に低減することができる。また、ステーション方式のように、重量のある電動ポンプを移動させたり、あるいは、ポンプ車に対して、直接、洗浄時に高圧のかかる洗浄ホースを接続させて、その洗浄ホースを、長い距離分、引き回すことを防止できることから、本発明に係る洗浄方法では、洗浄時の安全性を向上させることができる。
なお、洗浄用立て管は、洗浄ホースに比べて、耐久性を有したものを使用でき、かつ、超々高層の住宅でも鉛直方向(上下方向)に配設させて、長さを極力短くして配設できることから、超々高層の50階以上の上層階での洗浄時でも、必要な洗浄水の吐出圧を、容易に確保できる。
また、洗浄用立て管は、既設の高層住宅に、後付けで配設してもよい。
さらに、洗浄階での排水管の洗浄では、排水立て管は、排水立て管に設けた所定の掃除口から洗浄ノズルを後方噴射方式や前方噴射方式によって挿入させて行えばよく、排水立て管が専有部に配設された場合の排水横枝管では、住戸専有部の場合、住戸に立ち入って器具から後方噴射で洗浄する。勿論、排水ヘツダーが共用部に設置されたSI住宅であれば、住戸に立ち入らずに、排水ヘツダーの掃除口から洗浄ノズルを挿入させれば、排水横枝管や排水立て管の洗浄が可能となる(洗浄後の封水補給は必要)。
そして、取出口は、排水立て管の掃除口と同様に、洗浄用立て管における複数階毎(2階〜4階毎、4〜10階毎等)に、配設してもよいが、各階に設ければ、洗浄ホースは、各階での洗浄に必要な長さ分だけの短い長さでよいことから、洗浄する階を移動する場合に、持ち運びが便利となる。
そして、洗浄用立て管における取出口間には、洗浄水の上層階への供給を停止可能な開閉弁を、配設させてもよい。このように構成すれば、使用する取出口の上方の開閉弁を閉じておけば、洗浄用立て管における開閉弁より上方に洗浄水を供給しないことから、洗浄水の節約ができ、また、洗浄水の充填や排水に工数がかからず、かつ、上層階の開閉弁のチェックも不要となることから、洗浄作業の工数を、低減することができる。
また、取出口を開閉操作する弁機構を、電磁弁から構成すれば、30階程度の超高層や50階以上等の超々高層の住宅における各階に取出口を配設する際、各階の弁機構の開閉の状態を電気的に把握し易く、洗浄ホースを接続させる取出口以外の取出口の閉弁状態を、容易かつ確実に把握できて、閉じ忘れによる不必要な取出口からの洗浄水の漏れを防止できる。
さらに、取入口は、高層住宅の下層階における相互に離れた位置の複数箇所に配設することが望ましい。このような構成であると、所定の取入口のポンプ車との接続が、駐車車両等に邪魔される事態となっても、他の取入口にポンプ車を接続させることができて、円滑に洗浄作業を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図5〜7に示すように、実施形態の高層住宅Bの排水管1の洗浄方法では、高層住宅Bには、排水管1の立て管2と同様に、排水管1の洗浄用の立て管20が、高層住宅Bの最下階から屋上階まで延びるように配管されている。
洗浄用立て管20は、呼び径13A程度のライニング鋼管やステンレス鋼管が使用されて、洗浄水Wを30MPa程度の圧力で供給可能な強度を確保できるように構成されている。洗浄用立て管20の最下端には、洗浄水Wを供給するポンプ車16から延びた供給ホース17を接続させるための取入口25が、配設されている。さらに、実施形態の場合には、洗浄水Wを取り出し可能に、各階に取出口29が配設されている。洗浄用立て管20の上端には、開閉弁31aを設けてなる空気抜き口31が開口されている。実施形態の場合、取入口25付近には、洗浄作業終了後の洗浄用立て管2内の洗浄水Wを排水する排水口26と、開閉弁27aを設けてなるドレン用口27とが配設されている。
実施形態の場合、取入口25、排水口26、及び、取出口29は、洗浄用立て管20にチーズ配管21を介在させて、そのチーズ配管21の横枝管21aに開閉弁22を設けて、構成されている。さらに、これらの取入口25、排水口26、及び、取出口29には、開口端から異物が侵入しないように、プラグタイプ(ねじ込み式)等の蓋体30が設けられている。さらに、実施形態の場合、取出口29の開閉弁22の弁機構には、電磁弁23が使用されており、全ての電磁弁23が、所定の管理室等に設けられた制御装置Cと電気的に接続されており、この制御装置Cにおいて、電磁弁23の開閉の状態が把握できて、かつ、開閉の操作が行えるように、構成されている。勿論、各電磁弁23は、設置箇所においても、直接、手動操作により開閉できるように構成されている。
また、実施形態の場合、所定階層毎の上下の取出口29間の洗浄用立て管20の部位には、洗浄水Wの上層階への供給を停止可能な開閉弁(閉止弁)33が、配設されている。開閉弁33の下方近傍には、開閉弁35aを備えてなる空気抜き口35が配設されている。
なお、実施形態では、図8に示すように、取入口25が、排水口26等とともに、高層住宅Bの最下層での相互に離れたコーナ部の4箇所に、配設されている。
実施形態の洗浄方法について説明すると、まず、所定の取入口25の近傍位置にポンプ車16を停車させて、ポンプ車16から延びる供給ホース17を取入口25に接続させる。そして、例えば、洗浄階SAが屋上階の近傍であれば(図6参照)、排水口26や全ての取出口29の開閉弁22、ドレン用口27の開閉弁27a、及び、空気抜き口35の開閉弁35aの閉弁状態を確認し、かつ、開閉弁33と空気抜き口31の開弁状態を確認して、取入口25の開閉弁22を開口させて、ポンプ車16から洗浄水Wを洗浄用立て管20内に充填する。なお、この時は、単に、最上階の空気抜き口31付近まで洗浄水Wを充填させるだけでよいことから、洗浄ノズル37から洗浄水Wを噴射させる場合より、低圧でよく、5MPa程度の加圧状態で、洗浄水Wを洗浄用立て管20内に充填する。
洗浄水Wを洗浄用立て管20内に充填したならば、空気抜き口31の開閉弁31aを閉じて、ポンプ車16を作動させて洗浄用立て管20内に洗浄水Wを送給して、洗浄用立て管20内の洗浄水Wを15〜30MPa程度(実施形態では25MPa)に加圧しておく。また、排水管1を洗浄しようとする洗浄階SAにおいて、図7のAに示すように、その洗浄階SAの取出口29Aに洗浄ホース38を接続して、洗浄階SAの排水用立て管2に設けた掃除口4を開口させて、掃除口4から洗浄ノズル37付近を排水用立て管2内に入れておく。そして、洗浄ホース38を接続させた取出口29A以外の取出口29の開閉弁22を閉じた状態としておいて、洗浄ホース38を接続させた取出口29Aだけの開閉弁22を開弁させる。すると、開口された取出口29Aと洗浄ホース38とを経て、洗浄用立て管20内に加圧状態で充填されていた洗浄水Wが洗浄ノズル37から噴射されることから、その洗浄ノズル37から噴射される洗浄水Wにより、排水立て管2を洗浄することができる。
なお、洗浄時には、洗浄水Wの供給のためにポンプ車16を作動させて、洗浄水Wを供給し続けることが望ましいが、洗浄用立て管20内に充填された洗浄水Wの容量が多く、洗浄時における洗浄水Wの吐出圧が、洗浄不能となる程、低下しなければ、適宜、ポンプ車16の作動を停止しておいてもよい。
また、使用する洗浄ノズル37は、予め、洗浄予定範囲まで降下させた後、引き上げつつ洗浄作業を行う前方噴射ノズル9を使用する前方噴射方式、あるいは、洗浄予定範囲まで上昇させつつ洗浄作業を行う後方噴射ノズル5を使用する後方噴射方式、を適宜採用すればよい。
さらに、排水横枝管3を洗浄する場合では、住戸専有部の場合、図7のBに示すように、住戸に立ち入って器具から後方噴射方式で洗浄する。勿論、図7のCに示すように、排水ヘツダー1aが共用部に設置されたSI住宅であれば、住戸に立ち入らずに、排水ヘツダー1aの掃除口から洗浄ノズル5を挿入させれば、排水横枝管3や排水立て管2の洗浄が可能となる。
すなわち、実施形態の高層住宅Bの排水管1の洗浄方法では、洗浄水Wを噴射させるように圧送するための電動ポンプ11等を洗浄階SAまで移動させなくとも、予め、ポンプ車16からの洗浄水Wを洗浄用立て管20内に加圧状態で供給しておくだけで、後は、洗浄ノズル37(5・9)を設けた洗浄ホース38だけを、所定の洗浄階SAまで持ち運んで取出口29Aに接続させ、そして、その取出口29Aを開口させれば、洗浄ノズル37から洗浄水Wが噴射して、所定の洗浄階SAの排水管1を洗浄できる。そして、他の階の排水管1の洗浄時には、開口させていた取出口29Aを閉じて、洗浄ホース38の接続を解除し、つぎの洗浄階の所定の取出口29に洗浄ホース38を接続させて、その取出口29だけを開口させれば、既述と同様に、ポンプ車16から洗浄用立て管20内に充填されている加圧状態の洗浄水Wを、洗浄ホース38の先端の洗浄ノズル37から噴射させて、所定の洗浄階の排水管1を洗浄できる。
したがって、実施形態の高層住宅Bの排水管1の洗浄方法では、洗浄用立て管20内にポンプ車16からの加圧状態の洗浄水Wを充填させておいて、所定の洗浄階まで洗浄ホース38だけを持ち運んで、所定の取出口29に洗浄ホース38を接続し、そして、所定の取出口29を開口操作するだけで、排水管1の定期的な洗浄が簡単に行えて、排水管1の定期洗浄のランニングコストを大幅に低減することができる。また、ステーション方式のように、重量のある電動ポンプ11を移動させたり、あるいは、ポンプ車7に対して、直接、洗浄時に高圧のかかる洗浄ホース6を接続させて、その洗浄ホース6を、長い距離分、引き回すことを防止できることから、実施形態の洗浄方法では、洗浄時の安全性を向上させることができる。
そして、取出口29は、排水立て管2の掃除口4と同様に、洗浄用立て管20における複数階毎(2階〜4階毎、4〜10階毎等)に、配設してもよいが、実施形態のように各階に設ければ、洗浄ホース38は、各階での洗浄に必要な長さ分だけの短い長さでよいことから、洗浄する階を移動する場合に、持ち運びが便利となる。
また、実施形態では、洗浄用立て管20における隣接する上下の取出口29間に、洗浄水Wの上層階への供給を停止可能な開閉弁33が、配設されている。このような構成では、洗浄用立て管20内に洗浄水Wを充填させる際に、使用する取出口29Bの上方の開閉弁33Bを閉じておき(図6参照)、また、その閉じた開閉弁33Bの近傍の空気抜き口35Bの開閉弁35aを開いておく。そして、ポンプ車16からの洗浄水Wを、開弁させた空気抜き口35B付近まで、5MPa程度の加圧状態で洗浄用立て管20内に充填し、その後、空気抜き口35Bの開閉弁35aを閉じて、ポンプ車16を作動させて洗浄用立て管20内に洗浄水Wを送給して、洗浄用立て管20内の洗浄水Wを25MPa程度に加圧する。そして、上記と同様に、洗浄階SBの取出口29Bに洗浄ホース38を接続させて、その取出口29Bだけを開口させて、排水管1を洗浄すればよい。このような構成では、洗浄用立て管20における閉じた開閉弁33Bより上方に洗浄水Wを供給しないことから、洗浄水Wの節約ができ、また、洗浄水Wの充填や排水に工数がかからず、かつ、上層階の開閉弁22のチェックも不要となることから、洗浄作業の工数を、低減することができる。
また、実施形態では、取出口29を開閉操作する開閉弁22の弁機構が、制御装置Cに作動制御される電磁弁23から構成されている。そのため、30階程度以上の例えば50階等の超高層住宅Bの各階に取出口29が配設されていても、制御装置Cが、各階の電磁弁23の開閉の状態を電気的に把握できて、洗浄ホース38を接続させる取出口29以外の取出口29の閉弁状態を、容易かつ確実に把握でき、また、操作できて便利となる。
さらに、実施形態では、取入口25が、高層住宅Bの下層階における相互に離れた位置の4箇所に配設されている。そのため、一方の取入口25のポンプ車16との接続が、駐車車両等に邪魔される事態となっても、他の取入口25にポンプ車16を接続させることができて、円滑に洗浄作業を行うことができる。
なお、実施形態では、各取出口29に電磁弁23からなる開閉弁22を設けてプラグタイプの蓋体30で塞ぐものを示した。しかし、図7のDに示すように、取出口29と洗浄ホース38との一方に、弁機構を内蔵させたホースカップリング24のソケット側接続部24aを設け、他方に、ホースカップリング24のプラグ側接続部24bを設けて、両者の結合時に、自動的に開弁し、両者の離脱時に、自動的に閉弁するように構成して、取出口29の開閉をホースカップリング24の接続・接続解除により自動的に行うようにしてもよい。また、取出口29の開口時に、直ちに、洗浄ノズル37側に洗浄水Wが供給されないように、洗浄ホース38における取出口29側の部位に、別途、開閉弁39を設けてもよい。なお、このような洗浄ホース38に設ける開閉弁39は、図7のAに示すようなホースカップリング24を利用しない構造の場合にも、配設してもよい。
また、実施形態では、洗浄用立て管20内に充填する洗浄水Wの全てをポンプ車16から供給する場合を例示したが、高層住宅Bの屋上階等に設置されている貯水タンク(給水タンク)からの水を、洗浄水Wとして、洗浄用立て管20内に流入させておき、25MPa程度の高圧にして洗浄する際の洗浄水Wの供給を、ポンプ車16によって行うようにしてもよい。このような構成では、貯水タンクの水を排水管1の洗浄時に有効利用できる。
なお、ステーション方式や高圧洗浄車(ポンプ車)7からの洗浄ホース6を引き回す従来の方式(図9のAと図10のA参照)では、各住戸の居住者が在宅している時に一斉に行うことが原則となる。仮に、不在住戸を後日実施する(未と示してある)こととすれば、一戸だけのために全住戸一斉洗浄と同じ電動ポンプ11の移動や洗浄ホース6の引き回しが必要となる。しかし、実施形態のような洗浄方法では、洗浄用立て管20の所定の取出口29に洗浄ホース38を接続させるだけで、洗浄ホースの階段等への持ち運びを抑制できて、洗浄ホース38を長く延長させなくとも、簡便に洗浄作業を行うことができる。
さらに、図10に示す2戸1階段方式の高層住宅(集合住宅)Bにおいても、複数の例えば3つの階段室を備えていても、中央の階段室に、一本の洗浄用立て管20を配設させておけば、洗浄階の端側へは、洗浄ホース38を屋外の空中を渡すようにして、洗浄ノズル37側を到達させることもできて、洗浄ホース38を長く延長させなくとも、簡便に洗浄作業を行うことができる。すなわち、ポンプ車7に対して、直接、洗浄ホース6を接続させて、洗浄作業を行う場合に比べて、著しく、洗浄ホース38の引き回しが容易となる。
なお、洗浄階が複数ある場合に、複数の取出口29に対して、それぞれ、洗浄ホース38を接続させて、複数階の排水管1を同時に洗浄してもよい。
また、本発明の高層住宅の排水管の洗浄方法は、30階程度の超高層や50階を超える超々高層の住宅は勿論のこと、5階程度の低層の集合住宅にも適用可能である。
従来の洗浄方法を説明する図である。 従来の他の洗浄方法を説明する図である。 図2に示す洗浄方法を説明する所定階の概略平面図である。 図2に示す洗浄方法を説明する概略縦断面図である。 本発明の一実施形態の洗浄方法を説明する所定階の概略平面図である。 実施形態の洗浄方法を説明する概略縦断面図である。 実施形態の洗浄方法の具体的な状態を説明する図である。 実施形態の洗浄方法を説明する最下階の概略平面図である。 実施形態の洗浄方法と従来の洗浄方法との洗浄ホースの引き回しの差を説明する図である。 住宅を変えた場合の実施形態の洗浄方法と従来の洗浄方法との洗浄ホースの引き回しの差を説明する図である。
符号の説明
1…排水管、
2…排水立て管、
3…排水横枝管、
5・9・37…洗浄ノズル、
6・10・38…洗浄ホース、
7・16…ポンプ車、
20…洗浄用立て管、
23…電磁弁、
25…取入口、
29…取出口、
33…開閉弁、
W…洗浄水、
B…高層住宅。

Claims (5)

  1. 高層住宅に配管されている排水管を洗浄する高層住宅の排水管の洗浄方法であって、
    前記排水管の洗浄用の立て管が、前記高層住宅の下層階から上層階まで延びるように配管され、
    前記洗浄用立て管の下端側に、洗浄水を前記洗浄用立て管内に取入可能に、洗浄水を供給可能なポンプ車と接続可能な取入口が、配設され、
    前記洗浄用立て管における前記高層住宅の複数の階に、洗浄水を噴射可能な洗浄ノズルを先端に設けた洗浄ホースと接続可能として、開閉操作可能な取出口が、配設され、
    前記取入口に前記ポンプ車を接続させて、前記ポンプ車から加圧状態の洗浄水を前記洗浄用立て管内に充填させるとともに、排水管を洗浄する洗浄階の前記取出口に、若しくは、その洗浄階近傍の階の前記取出口に、前記洗浄ホースを接続させて、前記洗浄ホースを接続させた前記取出口だけを開口させ、かつ、他の前記取出口を閉じて、開口された前記取出口と前記洗浄ホースとを経て前記洗浄ノズルから噴射される洗浄水により、前記排水管を洗浄することを特徴とする高層住宅の排水管の洗浄方法。
  2. 前記取出口が、前記高層住宅の各階に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の高層住宅の排水管の洗浄方法。
  3. 前記洗浄用立て管における前記取出口間に、前記洗浄水の上層階への供給を停止可能な開閉弁が、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の高層住宅の排水管の洗浄方法。
  4. 前記取出口を開閉操作する弁機構が、電磁弁から構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の高層住宅の排水管の洗浄方法。
  5. 前記取入口が、前記高層住宅の下層階における相互に離れた位置の複数箇所に、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の高層住宅の排水管の洗浄方法。
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JPH09125482A (ja) * 1995-11-02 1997-05-13 Seizo Kojima 排水管の洗浄装置
JP2004285814A (ja) * 2003-01-31 2004-10-14 Noriatsu Kojima 排水管の洗浄装置

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