JP4672524B2 - 情報提示装置、および、プログラム - Google Patents

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本発明は、ユーザからの指示を無線通信によって受信する機能を備え、かつ、ユーザの操作に関するメッセージをユーザに提示する情報提示装置に関するものである。
従来から、近距離の無線データ通信プロトコルとしてIrDA(Infrared Data Association)が広く使われている。IrDAは、赤外線を利用した近距離のデータ通信を行なう技術仕様を策定する業界標準化団体であるが、同団体が定めた赤外線通信のプロトコルもIrDAと呼称されている。また、IrDAのプロトコルを効率化してデータ転送速度を高速化したIrSimpleというプロトコルも存在し、同様に、業界標準化団体IrDAによって規格化されている。
IrDAまたはIrSimpleのプロトコル(以下、IrDA方式またはIrSimple方式と呼ぶ)を用いてデータ通信を行なう場合には、赤外線の送受信が可能な角度範囲である指向角という問題が存在する。例えば、送信と受信とを時間的にずらして交互に実施する、いわゆる半2重通信方式を採用する上記IrDA方式では、他の赤外線通信システムへの干渉や、外来光の影響を抑えた通信を実現するため、通信距離を0〜1m、発光側の指向角±15度〜±30度、受光側の指向角を±15度に規定している。そのため、IrDA方式を用いたデータ通信では、通信し合う情報機器同士をほぼ対面に設置しなければならず、かつ、通信中に、一方の情報機器の方向が大きく傾かないよう気をつける必要がある。
このような不都合を改善するための手法として、赤外光そのものの発光指向角や受光指向角を拡大することが提案されている。例えば下記に挙げた特許文献1では、外来光などの影響を受けずに、指向角の拡大を可能とした赤外線通信モジュールを提供する技術を開示している。
一方、かまぼこ型レンズを複数本配列したシート上に左右の視差画像を配置することで、画像を立体的に見せる技術として「レンチキュラー」という技術がある。さらに、「レンチキュラー」の応用として、1本のかまぼこ型レンズの中に複数の画像をそれぞれ短冊状に配置し、そのシートを左右もしくは上下に動かすことで画像が変化するようなシートを作成することができる。これらは、「フリップ」または「チェンジング」などと呼ばれ、人形のウインクする目玉を表現したり、変化する画像をパラパラ漫画のごとく配列してアニメーションのように表現することができる。(下記の非特許文献1参照)。
また、液晶パネルの世界では、画面を斜めから見ると、左斜めからと右斜めからとで異なる映像が見える「デュアルビュー(登録商標)液晶」が実用化されている。デュアルビュー(登録商標)液晶は、液晶の全面に視差バリヤを設けてバックライトの光の拡散を左右2方向に分離することにより実現されている。(下記の非特許文献2参照)。さらに、視差バリヤを用いて光の拡散の分離を3方向以上に設定したマルチプルビューという技術も存在する。
ところで、前述したように、IrDA方式またはIrSimple方式を用いてデータ通信を行なう場合には、通信を行う情報機器同士の位置関係に注意を払う必要がある。通信を行う情報機器が両方とも固定されて使用される場合には、初回の設置時にのみ情報機器同士の位置関係に注意すれば済む。しかし、片方が携帯端末のように頻繁に場所を移動して使用される情報機器の場合には、操作者が指向角の範囲内に収まる位置にいなければ通信が成功しない。このため、操作者が指向角の範囲内に収まる位置にいるのかどうかを把握できることが望ましい。
物体がある基準点を中心とする一定の角度範囲内に収まっているか否かを確認する手段を提供する従来発明として、特許文献2が公開されている。上記発明は、電動雲台、ビデオカメラおよびリモートコントローラ(以下リモコンと略する)を基本構成とする撮像装置についてのものである。上記発明の撮像装置は、撮影者自身を被写体としたリモコン操作による撮影を行う場合に、ビデオカメラのビューファインダを覗くことなく、被写体がビデオカメラの画角に収まっているか否かの確認を行うための手段を備えている。
具体的な仕組みは、以下の通りである。上記撮像装置は、電動雲台またはビデオカメラの前面に、リモコン操作にとって有益な情報を表示するための表示部を設けて構成される。上記表示部において、表示部前面にスリットが形成され、表示部の筐体内部には1個の発光素子が設けられている。このとき、スリットの位置や形状を調整し、上記表示部を外側から見たときに筐体内部の発光素子が見える範囲の両端をビデオカメラの画角の左右両辺と一致させておく。これにより、撮影時に撮影者の位置から発光素子が見えれば被写体である撮影者自身がビデオカメラの画角に収まっていることを確認することができる。
つまり、上記発明では、被写体である撮影者自身が、ビデオカメラのスリット越しに発光部を見ることができるか否かによって、自分がある基準点を中心とする一定の角度範囲内に収まっているか否かを確認できるようにしたものである。
特開平11−288336号公報(1999年10月19日公開) 特開平6−164998号公報(1994年6月10日公開) http://www.melga.co.jp/printing/lench/ (2005年10月28日確認) http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0507/14/news075_2.html (2005年10月28日確認)
ところが、上記従来の技術では、いずれも、指向角の範囲から外れているユーザに対して、外れていることを的確に知らせることができないという問題がある。
例えば、特許文献1の技術のように、発光指向角や受光指向角を拡大したとしても、指向角そのものがなくなるわけではない。このため、指向角の範囲から外れているユーザは、指向角の範囲から外れていることを、通信が成功しないという結果によって把握するしかない。また、指向角の拡大と引き換えに、赤外線通信デバイスの機構が複雑になったり、赤外線通信デバイスの電力消費量が増加するというデメリットも考えられる。
一方、特許文献2に開示された構成では、指向角の範囲から外れているユーザは、ビデオカメラのスリット越しに発光部を見ることができないのは当然であるものの、その見えないという状態が、発光部が発光していないからなのか、発光しているけれども位置が悪いから見えないのかを、ユーザは判断の仕様が無い。さらに、位置が悪い場合には、どの位置に移動すれば発光部が見えるのかを、ユーザは判断の仕様が無い。
以下、IrDA方式やIrSimple方式を用いてデータ通信を行う場合について、より具体的に説明する。
例えば、データ通信を行う一方の情報機器が、テレビ受像機のように設置位置が固定されているものであり、他方の情報機器が例えば携帯端末のように持ち運び可能なものであった場合、携帯端末を持ったユーザが、テレビ受像機の赤外線通信デバイスの正面に移動して、データ通信の開始を指示することが望ましい。ところが、ユーザにとっては、テレビ受像機に設けられた赤外線通信デバイスを意識せずにデータ通信を開始しようとするケースも考えられる。このケースにおいて、単にテレビの操作コマンドを赤外線で送信する場合であれば、ユーザは赤外線通信デバイス(赤外線受光部)を意識せずに、テレビ受像機の画面に向けて操作コマンドを送ればよい。なぜなら、テレビの操作コマンドを赤外線で送信する方式は、IrDA方式やIrSimple方式の場合ほど指向角が狭くないからである。
一方、テレビ受像機は大型化が進むとともに、画面の視野角が170°以上を実現している製品も市場に登場しつつある。したがって、携帯端末を持ったユーザが、テレビ受像機に向かって端の方の位置(テレビ受像機に備えられた赤外線通信デバイスから横に離れた位置)で視聴している場合、画面を見ることはできるが、IrDA方式やIrSimple方式のデータ通信ができないという状況が生じ得る。この状況に対して、上記のどの従来技術を利用しても、携帯端末を持ったユーザに対し、どうすれば、あるいは、どこに移動すればデータ通信が可能になるかを知らせることはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、IrDA方式やIrSimple方式の赤外線データ通信のごとく、一方の情報機器(例えばテレビ受像機)と指向角を考慮しなければならない方式で通信する場合に、他方の情報機器(例えば携帯端末)のユーザに、どのようにすれば通信が可能となるかを知らせる手段を提供することを目的とする。
・本発明に係る情報提示装置は、上記の課題を解決するために、受信指向角を有する無線通信部と、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部と、を備えたことを特徴としている。
上記の構成において、無線通信部は受信指向角を有しているので、その受信指向角によって規定される領域(以下、受信指向性領域と呼ぶ)内では、無線信号を良好に受信することができる。一方、受信指向性領域の外側領域(以下、受信不適領域と呼ぶ)では、無線信号の受信が困難、もしくは不可となる。
したがって、情報提示装置のユーザが、携帯端末またはリモートコントローラなどから無線信号を発する場合に、ユーザが受信不適領域に位置していると、無線通信部との通信がうまくいかない。従来技術では、このような場合に、ユーザがどうすればよいのかを情報提示装置が知らせることはできなかった。
これに対し、本発明によれば、メッセージ提示部が、無線通信部の受信指向角と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するので、例えば受信不適領域に位置しているユーザに、受信不適領域に位置していることや、あるいはどこに移動すれば通信を成功させられるかなどのメッセージを提示することができる。また、受信指向性領域に位置しているユーザに対しても、受信指向性領域に位置していることや、あるいは通信がうまくいくことなどのメッセージを提示することができる。
これにより、ユーザが情報提示装置を操作するにあたって、利便性が向上する。
・本発明に係る情報提示装置の上記メッセージ提示部は、メッセージを表示する表示手段の視点側に、視点に応じて異なる複数のメッセージを提示可能とするかまぼこ型レンズを配置して構成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、表示手段に表示された画像をかまぼこ型レンズを通して見ると、かまぼこ型レンズの屈折特性によって、表示手段に表示された画像の一部を特定方向に位置する視点のみから観察することができる。また、上記表示手段に表示された画像の別の部分を、別の特定方向に位置する視点のみから観察することができる。
このように、かまぼこ型レンズの屈折特性を利用すれば、表示手段に表示された画像を元にして、視点に応じて異なる複数のメッセージを提示することが可能となる。これにより、簡単かつ安価な構成によって、本発明の目的を達成することができる。
・本発明に係る情報提示装置の上記メッセージ提示部は、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域内に位置する視点に対して、第2のメッセージを提示することを特徴とする。
上記の構成において、上記受信指向性領域内では、無線通信部に無線信号を受信させることが可能である。したがって、上記メッセージ提示部は、受信指向性領域での通信状態に合わせて、当該領域外の受信不適領域に対するメッセージとは異なる第2のメッセージを提示する。例えば、第2のメッセージは、「データを送信して下さい」というような、通信状態が良好であることをユーザに知らせるメッセージであることが好ましい。
これにより、上記の構成によれば、受信指向性領域に適したメッセージを提示することができる。
・本発明に係る情報提示装置において、上記第2のメッセージを提示する領域は、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域より狭いことを特徴とする。
上記の構成によれば、上記受信指向性領域の境界付近における、受信感度が相対的に低下する領域に対して、上記第2のメッセージを提示しないことになる。これにより、第2のメッセージを提示する領域における、第2のメッセージの信頼性を向上させることができる。
・本発明に係る情報提示装置の上記メッセージ提示部は、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域外に位置する視点に対して、第1のメッセージを提示することを特徴とする。
上記の構成において、上記受信指向角によって規定される領域外、すなわち受信不適領域では、無線通信部に無線信号を受信させることが困難、または不可能である。したがって、上記メッセージ提示部は、受信不適領域での通信状態に合わせて、当該領域内に対する第2のメッセージとは異なる第1のメッセージを提示する。例えば、第1のメッセージは、「無線通信部の正面寄りに移動して下さい」というような、ユーザが、どうすれば通信状態を良好にすることができるかをユーザに知らせるメッセージであることが好ましい。
これにより、受信不適領域に適したメッセージを提示することができる。また、第2のメッセージ第1のメッセージと同時に提示する構成とすることによって、受信指向性領域と受信不適領域との双方に適したメッセージを同時に提示することができる。
・本発明に係る情報提示装置において、上記第1のメッセージを提示する領域は、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域における境界付近にオーバーラップしていることを特徴とする。
上記の構成によれば、上記第1のメッセージを提示する領域は、上記無線通信部の受信指向性領域に一部オーバーラップしている。そのオーバーラップしている領域は、上記受信指向性領域の境界付近であり、受信感度が相対的に低下する領域である。このような領域に対して、上記第2のメッセージを提示するのではなく、第1のメッセージを提示する。これにより、第1のメッセージを提示する領域における、第1のメッセージの信頼性を向上させることができる。
・本発明に係る情報提示装置の上記無線通信部は、光を用いたデータ通信を行うことを特徴とする。
上記の構成において、無線媒体としての光は指向性が強いので、光通信を行える有感領域(受信指向性領域)は、種々の無線媒体の中でも比較的狭く、光通信を行えない不感領域(受信不適領域)は、比較的広い。したがって、不感領域にユーザが位置して無線通信部に光信号を送信しようとする確率が、他の無線媒体を用いた場合より高くなる。本発明の構成によれば、有感領域に位置する視点と、不感領域に位置する視点とに対し、異なるメッセージを提示することができ、例えば、不感領域に位置しているユーザに、どこに移動すれば通信を成功させられるかなどのメッセージを提示することができるから、特に、光を用いたデータ通信を行う無線通信部を備えた情報提示装置に本発明を適用すると、優れた効果を得ることができる。
・本発明に係る情報提示装置の上記メッセージ提示部は、上記無線通信部が無線信号を受信したことに応じて、上記メッセージを提示することを特徴とする。
上記の構成によれば、ユーザが無線通信部に対して何らかの無線信号を送信したときに、その操作を行った位置におけるユーザの視点と、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域との位置関係に応じて、メッセージが提示される。したがって、無線信号を送信するだけで速やかに、ユーザは、操作を行った位置に応じたメッセージを見ることができる。これにより、ユーザは、そのまま通信を行ってよい受信指向性領域にいるのか、それとも位置を移動して操作をやり直すべき受信不適領域にいるのかを、即座に知ることができる。
また、ユーザが無線通信部に対して無線信号を送信しないときには、メッセージが提示されない、言い換えれば、必要なときだけメッセージが提示されるので、メッセージが邪魔になるという問題も生じない。
・本発明に係る情報提示装置の上記メッセージ提示部は、上記無線通信部が通信の接続を確立するための無線信号を受信したことに応じて、上記メッセージを提示することを特徴とする。
上記の構成によれば、メッセージを提示する契機となる無線信号は、任意の無線信号ではなく、通信の接続を確立するための無線信号である。このことは、通信の接続を確立したあとに、主情報を含む無線信号を無線通信部が受信することを意味している。したがって、主情報を含む無線信号の受信がうまくいくように、ユーザはどうすればよいかを、ユーザの視点に応じたメッセージによって知ることができる。
・本発明に係る情報提示装置の上記メッセージ提示部は、上記無線通信部における通信の終了に応じて、上記メッセージの提示を終了することを特徴とする。
上記の構成によれば、通信中は、通信がうまくいくように、ユーザはどうすればよいかを、ユーザの視点に応じたメッセージによって、ユーザに知らせることができ、通信が終了すれば、メッセージをユーザに提示する必要性が下がるので、メッセージの提示を終了しても問題が無い。それゆえ、必要なときにメッセージを提示することができる。
・本発明に係る情報提示装置の上記メッセージ提示部は、上記無線通信部において通信が失敗した場合、通信が失敗した時点から一定時間後に、上記メッセージの提示を終了することを特徴とする。
上記の構成によれば、通信が失敗しても、通信が失敗した時点から一定時間はメッセージが提示される。したがって、通信がうまくいくように、ユーザはどうすればよいかを、そのメッセージから知ることができるので便利である。
・本発明に係る情報提示装置は、無線通信部が受信した無線信号の通信方式を解析する解析部と、解析部が通信方式を解析した結果、上記無線通信部の受信指向角が変化する通信方式の無線信号を受信したことに応じて、上記複数のメッセージをそれぞれ提示する方向を変えるように、上記メッセージ提示部の設定位置を変更する設定変更部と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成において、通信方式によって、無線通信部の受信指向角が変化することがある。受信指向角が変化すれば、前述の受信指向性領域および受信不適領域の広がりが当然に変化する。この結果、無線通信部の受信指向角によって規定される領域と視点との位置関係が変わるから、その位置関係の変化に合わせて、複数のメッセージをそれぞれ提示する方向を調整する必要が生ずる。
上記の構成によれば、解析部が通信方式を解析した結果、受信指向角が変化する通信方式を検知した場合に、設定変更部によって、上記メッセージ提示部の設定位置を、検知した通信方式に合うように変更する。したがって、受信指向性領域および受信不適領域の広がりが変化しても、複数のメッセージのそれぞれを提示する方向が調整されるので、各領域に対して適切なメッセージを提示することができる。
・本発明に係る情報提示装置の上記メッセージ提示部は、異なる複数のメッセージを印刷した印刷物と、視点に応じて見えるメッセージを変える部材とを備えて構成されていることを特徴とする。
上記の構成において、視点に応じて見えるメッセージを変える部材として、そのような光学特性を持つレンチキュラー(かまぼこ型レンズ)や、遮光性カバーに短冊状のスリットを形成した視差バリヤなどを採用することができる。また、印刷物を用いると、メッセージを常時提示できるというメリットと、メッセージ提示部を安価に構成できるというメリットとを享受することができる。
・本発明に係る情報提示装置は、送信指向角を有する無線通信部と、上記無線通信部の送信指向角によって規定される領域と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成において、無線通信部は送信指向角を有しているので、その送信指向角によって規定される領域(以下、送信指向性領域と呼ぶ)内では、無線信号を良好に送信することができる。一方、送信指向性領域の外側領域(以下、送信不適領域と呼ぶ)では、無線信号の送信が困難、もしくは不可となる。
したがって、情報提示装置のユーザが、携帯端末などによって、情報提示装置から送られる無線信号を受信する場合に、ユーザが送信不適領域に位置していると、無線通信部との通信がうまくいかない。従来技術では、このような場合に、ユーザがどうすればよいのかを情報提示装置が知らせることはできなかった。
これに対し、本発明によれば、メッセージ提示部が、無線通信部の送信指向角と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するので、例えば送信不適領域に位置しているユーザに、送信不適領域に位置していることや、あるいはどこに移動すれば通信を成功させられるかなどのメッセージを提示することができる。また、送信指向性領域に位置しているユーザに対しても、送信指向性領域に位置していることや、あるいは通信がうまくいくことなどのメッセージを提示することができる。
これにより、ユーザが情報提示装置を操作するにあたって、利便性が向上する。
・本発明に係る情報提示装置は、受信指向角および送信指向角を有する無線通信部と、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域と、送信指向角によって規定される領域と、視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、双方向通信を行う機能を有する情報提示装置においても、送受信がうまくいくようにするにはどうすればよいかを知らせるメッセージをユーザに提示することができる。
・本発明に係る情報提示装置は、上記無線通信部における通信の成功または失敗を解析する解析部であって、上記無線通信部が通信の接続を確立するための無線信号を受信した後、後続の無線信号を受信しない状態を検知したときに、異なる複数のメッセージを提示するように、上記メッセージ提示部に指示をする解析部を備えたことを特徴とする。
上記の構成において、送信指向角と受信指向角とが同じとは限らず、例えば、送信指向角が受信指向角より小さくなっている無線通信部が存在する。この場合、ユーザが操作する携帯端末またはリモートコントローラなどから発せられた無線信号を、無線通信部が受信はできるけれども、無線通信部からの応答信号を携帯端末またはリモートコントローラなどに返信できないため、結局、無線通信部が後続の無線信号を受信できないという事象が発生する。このような事象は、ユーザが、送信指向角から外れた位置であり、かつ受信指向角には納まっている位置にいる場合に起きる。
上記の構成によれば、解析部が通信状態を解析して、メッセージ提示部に適切な指示を与えるので、上記のような事象が発生したことに対応して、ユーザにメッセージを提示することができる。
・本発明に係るプログラムは、受信指向角を有する無線通信部と、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部と、を備えた情報提示装置がメッセージを提示する処理を制御するプログラムであって、上記無線通信部が無線信号を受信したことに応じて、上記メッセージを提示する上記メッセージ提示部としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
これにより、本発明のプログラムをコンピュータにロードすることによって、コンピュータを本発明のメッセージ提示部として機能させることができ、既に説明した情報提示装置の作用効果を得ることができる。
また、上記プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体も、本発明の範疇に含まれることはいうまでもない。
なお、ある着目した請求項に記載された構成と、その他の請求項に記載された構成との組み合わせが、その着目した請求項で引用された請求項に記載された構成との組み合わせのみに限られることはなく、本発明の目的を達成できる限り、その着目した請求項で引用されていない請求項に記載された構成との組み合わせが可能である。
本発明に係る情報提示装置は、以上のように、無線通信部の通信指向角(受信指向角および送信指向角の少なくとも一方)によって規定される領域と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部を備えたことを特徴としている。
それゆえ、どうすれば通信がうまくいくかなどを知らせるメッセージを、ユーザの視点の位置に応じて適切に提示することができるという効果を奏する。
はじめに、本発明の基本的な考え方について説明する。
図1(a)〜(c)に示すように、本発明に係る情報提示装置1は、
受信指向角を有する無線通信部2と、
上記無線通信部2の受信指向角と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部3と、
を備えている。
上記無線通信部2は、メッセージ提示部3の近傍に正面を向いて局所的に設けられ、ユーザが操作する携帯端末またはリモートコントローラが発する無線信号(例えば、赤外線信号)を受信する。また、無線通信部2は、メッセージ提示部3の正面に向かって扇状に広がる受信指向性を有している。図1(a)に示す中心角Mで表される角度範囲を受信指向角と呼び、この受信指向角を持って扇状に広がる領域(図1(a)のハッチング領域)、言い換えれば、受信指向角によって規定される領域を受信指向性領域Bと呼ぶことにする。上記無線通信部2は、受信指向性領域B内の位置から発せられる無線信号を基本的に受信することができる。ただし、受信感度は、通信距離によって、かつ、無線通信の方式によって変わる。
なお、メッセージ提示部3に向かって、受信指向性領域Bの右手に位置する領域を、受信不適領域Aと呼び、受信指向性領域Bの左手に位置する領域を、受信不適領域Cと呼ぶことにする。受信不適領域A・Cは、無線通信部2の受信指向性の範囲外なので、上記無線通信部2は、受信不適領域A・C内の位置から発せられる無線信号を受信しにくい、もしくは受信することができない。
本発明に係るメッセージ提示部3の特徴は、上記のとおり、無線通信部2の受信指向角と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示することにある。
例えば、図1(a)に示すように、視点が受信不適領域A内に位置している場合には、メッセージ提示部3は、「データを送信する場合には、もう少し左側に寄って下さい。」という主旨のメッセージ(第1のメッセージ)を提示する。
また、図1(b)に示すように、視点が受信指向性領域B内に位置している場合には、メッセージ提示部3は、「データを送信して下さい。」という主旨のメッセージ(第2のメッセージ)を提示する。
さらに、図1(c)に示すように、視点が受信不適領域C内に位置している場合には、メッセージ提示部3は、「データを送信する場合には、もう少し右側に寄って下さい。」という主旨のメッセージ(第1のメッセージ)を提示する。
このように、メッセージ提示部3は、ユーザの視点に応じた異なるメッセージを提示するので、ユーザは、どうすれば、あるいは、どこに移動すればデータ通信が可能になるかを容易に知ることができる。
なお、上記の例では、メッセージ提示部3として、情報提示装置1が情報を表示するディスプレイを利用する場合を示したが、これに限らず、メッセージ提示部3として、サブディスプレイを別に設けたり、上記ディスプレイ内にサブディスプレイ領域を確保したり、視点によって画像が変化する印刷物(フリップ)を情報提示装置1に取り付けたりしてもよい。さらに、言葉によるメッセージだけではなく、図形やインジケーターなどによって、ユーザにデータ通信の可否やデータ通信が可能となる位置などの各種の情報をメッセージとして提示してもよい。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図2〜図7に基づいてより具体的に説明すれば以下のとおりである。なお、本実施の形態では上記情報提示装置1の構成をテレビ受像機に適用した場合について説明する。また、本実施形態では、指向性のあるデータ通信を行なう無線媒体として赤外線を例に挙げて説明を行なうが、他の指向性をもつ無線媒体を用いてデータ通信を行なってもよい。特に、赤外線を含む光を無線媒体として用いた光通信は、指向性を有している。
図2は、テレビ受像機10が、携帯端末11(携帯電話やPDA;personal digital assistantsなど)から画像を受信して表示する構成を表すイメージ図である。テレビ受像機10は、上記メッセージ提示部3としての画面12と、上記無線通信部2としての赤外線通信デバイス13とを備えている。赤外線通信デバイス13は、携帯端末11から赤外線信号に変換されて送信される画像データの受信機能を備えていることを基本とするが、テレビ受像機10に対する操作コマンドを受信してもよい。なお、赤外線通信デバイス13を、画面12の上部または下部の中央付近に設けることが、図1に示す受信指向性領域Bと受信不適領域A・Cとが、画面12に対して対称性を有するので好ましい。
携帯端末11に所望の画像14を表示させ、テレビ受像機10へ向けた送信の操作を行なうと、画像14に対応する画像データが、携帯端末11からテレビ受像機10に対して、IrDA方式またはIrSimple方式などの赤外線データ通信を用いて送信される。テレビ受像機10は、送信された画像データを受信し、携帯端末11に表示されている画像14と、内容の同じ画像を画面12に表示することができる。
図3は、IrSimple方式の片方向データ通信における赤外線通信デバイス13の水平方向の受信指向角を表わす概念図である。本来、赤外線通信デバイスの指向角としては、2種類の指向角が考えられる。一つは発光デバイスの発光角度に依存する発光指向角であり、もう一つは受光デバイスの受光角度に依存する受光指向角である。双方向通信モードを想定する場合には、受信指向角だけでなく送信指向角についても考える必要がある。双方向通信モードを用いる場合には、テレビ受像機の指向角は、送信指向角と受信指向角の狭いほうの指向角となる。
図3では、IrSimple方式の片方向通信モードを想定しているので、赤外線通信デバイス13は受光のみを行なうものとする。したがって、この例では、指向角については受信指向角のみを考慮して説明を行なう。なお、片方向通信モードおよび双方向通信モードについては、あとで説明する。
IrSimple方式の片方向データ通信を行なう場合、赤外線通信デバイス13には、水平方向に±15°の指向角が存在する。図3は、テレビ受像機10を上から見た状態を表わしており、赤外線通信デバイス13の受信指向角によって規定される領域を受信指向性領域Bと呼び、受信指向性領域Bの両側に位置する領域を、受信不適領域A・Cと呼ぶことについては、図1を参照して説明したとおりである。
図3において、テレビ受像機10は、受信指向性領域B内に位置する携帯端末11から送信されるデータを受信することは可能であるが、受信不適領域A・Cに位置する携帯端末11から送信されるデータを受信することはできない。したがって、受信不適領域A・Cに位置して、携帯端末11を操作するユーザは、受信指向性領域B内に移動しなければ、テレビ受像機10とデータ通信を行なうことができない。それゆえ、受信不適領域A内に位置しているユーザに対しては、テレビ受像機10に向かって左側に移動するよう、受信不適領域C内に位置しているユーザに対しては、テレビ受像機10に向かって右側に移動するよう促すことが必要である。なお、ユーザの移動すべき方向は、何れも、各領域A・Cから受信指向性領域Bに向かう方向であり、赤外線通信デバイス13とユーザとが正対する方向である。
ユーザに移動方向などを促すメッセージを表示する例については、図1(a)〜(c)を参照して説明したとおりである。
なお、図1および図3に示す受信指向性領域B(携帯端末が発光した赤外線をテレビ受像機が赤外線を受光可能であるように携帯端末が位置する領域)を、受信指向角に納まる領域と表現することもある。また、図1および図3に示す受信不適領域A・C(携帯端末が発光した赤外線をテレビ受像機が赤外線を受光できないように携帯端末が位置する領域)を、受信指向角からはずれた領域と表現することもある。さらに、テレビ受像機が発光した赤外線を受光可能であるように携帯端末が位置する領域を送信指向角に納まる領域と表現し、テレビ受像機が発光した赤外線を受光できないように携帯端末が位置する領域を、発光指向角からはずれた領域と表現することもある。
次に、赤外線データ通信のモードについて説明する。図4(a)〜(c)に、赤外線データ通信の3種類のモードについてシーケンスを示す。図4(a)は、IrSimple方式の片方向通信モード、図4(b)はIrDA方式の双方向通信モード、図4(c)はIrSimple方式の双方向通信モードの各シーケンスを表している。図4(a)〜(c)では、いずれも左側が接続をリクエストする装置、右側が接続をアクセプトする装置、矢印がデータの送信方向を示している。いずれのモードについても、1)Search(相手を探す)、2)Connection(接続する)、3)Data Exchange(データ交換する)、4)Disconnect(切断する)という手順で通信を行なう。
図4(a)のIrSimple方式の片方向通信モードでは、上記1)〜4)の通信手順のすべてのフェーズが、リクエスト側からの送信のみで実現され、リクエスト側が受信を行なうことはない。一方、図4(b)のIrDA方式の双方向通信モードおよび図4(c)のIrSimple方式の双方向通信モードでは、上記1)〜4)の通信手順のいずれのフェーズにおいても、リクエスト側からの送信に対し、アクセプト側が少なくとも1回は応答を行なうため、リクエスト側は受信を行なう必要がある。このような通信モードの違いにより、ハードウェアの構成にも違いが生ずる。
すなわち、携帯端末からテレビ受像機に画像を送る際に、図4(a)に示す片方向通信モードを用いる場合には、携帯端末は発光デバイス、テレビ受像機は受光デバイスのみを備えていればよい。一方、携帯端末からテレビ受像機に画像を送る際に、図4(b)、(c)に示す双方向通信モードを用いる場合には、携帯端末とテレビ受像機はともに、発光デバイスと受光デバイスの両方を備えている必要がある。
次に、図1(a)〜(c)に示すメッセージ提示部3が、ユーザの視点に応じて異なる情報を提示することを実現する構成例について詳述する。
(レンチキュラー型メッセージ提示部の構成)
まず、メッセージ提示部3に、レンチキュラーという技術を用いた例について説明する。図5〜図8を用いて、レンチキュラーにより、図1および図3に示した各領域A〜C内に位置する視点に応じて、異なるメッセージを提示する仕組みを説明する。
図5に、レンチキュラーの構成を示す。レンチキュラーとは、縦長のかまぼこ型レンズの呼び名である。本実施形態では、メッセージを表示した表示手段としてのシート20の前(視点側)に、見えるメッセージを変える部材として、縦長のかまぼこ型レンズ21a、21b、21cが配置されている。なお、シート20は、メッセージを提示可能な手段であればよく、印刷物であってもよいし、液晶パネルまたは有機ELパネルのような表示デバイスであってもよい。
シート20には、図1および図3で示した受信不適領域Aの位置にいる携帯端末11のユーザに対して提示される画像(A1,A2,A3)、受信指向性領域Bの位置にいる携帯端末11のユーザに対して提示される画像(B1,B2,B3)、および受信不適領域Cの位置にいる携帯端末11のユーザに対して提示される画像(C1,C2,C3)が、かまぼこ型レンズ21a、21b、21cの長尺方向に対応する長さを持つ短冊状に交互に配置されている。
なお、画像(A1,B1,C1)が1組をなし、その前にかまぼこ型レンズ21aが配されている。同様に、画像(A2,B2,C2)および画像(A3,B3,C3)がそれぞれ1組をなし、その前にかまぼこ型レンズ21b、21cがそれぞれ配されている。また、図6に示すように、例えば画像(A1,A2,A3)は、受信不適領域Aに位置する視点から、画像(B1,B2,B3)および画像(C1,C2,C3)に比較して最も遠くなるように位置決めされている。したがって、画像の各組における画像の配列順序(例えば、C1,B1,A1の配列順序)は、各領域A,B,Cの配列順序と逆順になっている。
このように構成されたレンチキュラー型メッセージ提示部では、図6に示すように、受信不適領域A内に位置する携帯端末11のユーザが、シート20を見る場合(図6に示す視点(A)は、受信不適領域A内に位置する視点に対応している)、かまぼこ型レンズ21a、21b、21cによる屈折により、ユーザには画像シート20に配置されている画像(A1,A2,A3)のみが短冊状に見えることになる。つまり、他の画像(B1,B2,B3)または(C1,C2,C3)は、かまぼこ型レンズ21a、21b、21cにより、視点(A)以外の方向に屈折されるため、視点(A)から視認不可能になる。
したがって、受信不適領域A内に位置するユーザに対して提示されるメッセージ画像(「データを送信する場合にはもう少し左側に寄ってください」)を短冊状に分離して、シート20に配置されている画像(A1,A2,A3)の位置に配置することにより、受信不適領域A内に位置するユーザのみに、「データを送信する場合にはもう少し左側に寄ってください」というメッセージ画像を見せることが可能となる。
同様に、図7に示すように、受信指向性領域Bに位置するユーザ向けのメッセージ画像(「送信してください」)を短冊状に分離して、シート20に配置されている画像(B1,B2,B3)の位置に配置することにより、受信指向性領域Bに位置するユーザのみに、「送信してください」というメッセージ画像を見せることが可能となる。
さらに、同様に、図8に示すように、受信不適領域Cに位置するユーザ向けのメッセージ画像(「データを送信する場合にはもう少し右側に寄ってください」)を短冊状に分離して、シート20に配置されている画像(C1,C2,C3)の位置に配置することにより、受信不適領域Cに位置するユーザのみに、「データを送信する場合にはもう少し右側に寄ってください」というメッセージ画像を見せることが可能となる。
なお、上記のレンチキュラー型メッセージ提示部をテレビ受像機10に適用した構成例については、後述する。
(マルチプルビュー液晶型メッセージ提示部の構成)
ユーザの視点に応じて異なる情報を提示する別の技術として、マルチプルビュー液晶で用いられる視差バリヤを利用する技術がある。図9を用いて、視差バリヤ30により、各領域A,B,Cの位置に対して、異なるメッセージを提示する方法を説明する。
図9に示すメッセージ提示部3では、メッセージを表示した表示手段としてのシート31の前(視点側)に、短冊状のスリット30aが開けられた視差バリヤ30が配置されている。なお、シート31は、メッセージを提示可能な手段であればよく、印刷物であってもよいし、液晶パネルまたは有機ELパネルのような表示デバイスであってもよい。
上記シート31には、受信不適領域Aに位置するユーザ向けの画像(A1,A2,A3)、受信指向性領域Bに位置するユーザ向けの画像(B1,B2,B3)、受信不適領域Cに位置するユーザ向けの画像(C1,C2,C3)、が短冊状に交互に配置されている。各画像と各領域A〜Cとの配置関係については、レンチキュラー型メッセージ提示部に関して説明したとおりであって、変わっていない。
このように構成されたマルチプルビュー液晶型メッセージ提示部では、受信不適領域Aの位置にいるユーザが、シート31を見る場合(視点(A)からシートを見る場合)、視差バリヤ30に開けられたスリット30aにより、ユーザには画像(A1,A2,A3)のみが短冊状に見え、他の画像(B1,B2,B3)または(C1,C2,C3)は、視差バリヤ30に遮られて視認不可能になる。したがって、受信不適領域Aに位置するユーザ向けのメッセージ画像(「データを送信する場合にはもう少し左側に寄ってください」)を短冊状に分離して、画像(A1,A2,A3)の位置に配置することにより、受信不適領域Aに位置するユーザのみに、画像(A1,A2,A3)からなる「データを送信する場合にはもう少し左側に寄ってください」というメッセージ画像を見せることが可能となる。
同様に、受信指向性領域Bに位置するユーザ向けのメッセージ画像(「送信してください」)を短冊状に分離して、画像(B1,B2,B3)の位置に配置することにより、受信指向性領域Bに位置するユーザのみに、画像(B1,B2,B3)からなる「送信してください」というメッセージ画像を見せることが可能となる。
さらに、同様に、受信不適領域Cに位置するユーザ向けのメッセージ画像(「データを送信する場合にはもう少し右側に寄ってください」)を短冊状に分離して、画像(C1,C2,C3)の位置に配置することにより、受信不適領域Cに位置するユーザのみに、画像(C1,C2,C3)からなる「データを送信する場合にはもう少し右側に寄ってください」というメッセージ画像を見せることが可能となる。
なお、いずれのタイプのメッセージ提示部3であっても、横から見た場合にはメッセージの文字は縦長に見えてしまうので、受信不適領域A・Cの位置に向けて提示するメッセージの文字フォントは、正面の受信指向性領域Bの位置に向けて表示する文字フォントよりも横長の文字フォントを使用することが望ましい。
(メッセージを提示する範囲と受信指向性領域の広がりとの関係)
ここで、メッセージを提示する範囲と受信指向性領域Bの広がりとの関係について考察する。メッセージを提示する範囲は、赤外線通信デバイス13の指向角に合わせて、どのメッセージをどの方向に表示するかによって決まる。但し、赤外線通信デバイス13の指向角とメッセージの表示方向とを厳密に合わせる必要はない。
例えば、図10に示すように、赤外線通信デバイス13の指向角が±15°である場合、テレビ受像機10の正面に対して水平方向に±12°の角度範囲で扇状に広がる領域内から見た場合のみ、受信指向性領域Bに位置するユーザ向けのメッセージ画像が表示されるようにしてもよい。すなわち、受信可能を伝えるメッセージを提示する領域の角度範囲を、赤外線通信デバイス13の指向角で規定される角度範囲より少し狭くしてもよい。この場合、受信指向性領域B内であっても、テレビ受像機10に向かって右端の領域に対しては、受信不適領域A向けのメッセージを提示し、テレビ受像機10に向かって左端の領域に対しては、受信不適領域C向けのメッセージを提示することになる。
このように、赤外線通信デバイス13の指向角である±15°近辺でデータ通信可能な位置に対しては、「送信してください」というメッセージではなく、「もう少し右側/左側に寄ってください」というメッセージが表示されるが、ユーザがさらに移動しても支障はない。すなわち、「送信してください」というメッセージの表示方向の設定角度は、赤外線通信デバイスの指向角よりも少し狭い角度に設定し、「もう少し右側/左側に寄ってください」というメッセージの表示方向の設定角度は、赤外線通信デバイスの指向角に入らない角度よりも少し広い角度に設定することが望ましい。
このような設定によって、受信指向性領域Bの境界付近における、受信感度が相対的に低下する領域を、受信不適領域A・Cに含めることにより、受信可能を伝えるメッセージを提示する領域における受信の確実性を向上させ、受信可能を伝えるメッセージの信頼性を向上させることができる。
なお、確実な指向角が±15°であれば、少し狭い角度としては±10°以上±15°未満の範囲で角度を設定するのが望ましい。なぜなら、あまりに狭い角度を設定すると、データ通信が可能な方向に対しても「もう少し寄ってください」というメッセージを表示してしまうことになるからである。
(メッセージ提示方法のヴァリエーション)
(1) テレビ受像機の表示画面
メッセージを提示する一方法として、テレビ受像機10の画面12の全部または一部に対して、その前面に、前述したかまぼこ型レンズあるいは視差バリヤを設置する方法が考えられる。
図11(a)に示すように、富士山の画像を表示した画面12の全部に対して、その前面に、かまぼこ型レンズあるいは視差バリヤを配置すると、視点に応じて異なるメッセージを見やすく提示することができる。なお、メッセージの表示タイミングについては後述する。
図11(b)に示すように、富士山の画像を表示した画面12の下部の一部領域に対して、その前面に、かまぼこ型レンズあるいは視差バリヤを配置すると、画面12に表示された富士山の画像を見づらくせずに、視点に応じて異なるメッセージを提示することができる。
(2) サブ画面
メッセージを提示する他の方法として、図11(c)に示すように、赤外線通信デバイス13の近傍に別のサブ画面15(例えば液晶画面)を設置し、サブ画面15の前面にかまぼこ型レンズあるいは視差バリヤを設置し、サブ画面にユーザにどのようにすれば当該赤外線通信デバイス13を用いた通信が可能となるかを知らせるメッセージを表示する方法が考えられる。
なお、サブ画面15は、赤外線通信デバイス13の近傍に設置される。近傍とは、異なるメッセージの表示方向の設定角度の範囲が、赤外線通信デバイスの指向角と同等、あるいは、少し狭くなる程度に近ければよいという意味であるが、この点については、後述する。
(3) 印刷物の添付
さらに、図11(d)に示すように、かまぼこ型レンズあるいは視差バリヤを含む印刷物16を形成し、印刷物16にはあらかじめユーザにどのようにすれば当該赤外線通信デバイス13を用いた通信が可能となるかを知らせるメッセージを印刷しておき、当該印刷物16を赤外線通信デバイス13の近傍に貼り付ける方法も考えられる。この方法は、常時、ユーザに必要なメッセージを提示可能な方法として最も安価である。
(赤外線通信デバイスとメッセージ提示部との位置関係)
なお、図11(b)〜(d)のように、メッセージ提示部のサイズが、画面12の大きさに比べて小さい場合、少なくともメッセージ提示部を、赤外線通信デバイス13の近傍に設ける必要がある。これは、メッセージ提示部が、赤外線通信デバイス13から離れると、赤外線通信デバイス13に対する視線方向と、メッセージ提示部に対する視線方向とが食い違い、必要なメッセージを提示すべき領域をメッセージ提示部がカバーできなくなるからである。必要なメッセージを提示すべき領域をメッセージ提示部がカバーできなくなると、本来提示すべきメッセージとは異なるメッセージが、ユーザに提示されてしまう。
そこで、赤外線通信デバイス13とメッセージ提示部との位置関係を考察しておく。例えば、図12に示すように、赤外線通信デバイス13の指向角が±15°であって、テレビ受像機10から1m離れた位置で視聴する場合、携帯端末からデータ通信可能な水平方向の範囲は、約54cmとなる(100cm×tan(15°)×2)。この水平方向の範囲を90%カバーし、48.6cmの範囲(図12にハッチングで示す領域)で、「データを送信して下さい」というメッセージを提示しようとすると、メッセージ提示部の中心Pは、赤外線通信デバイス13の中心から、水平方向の近傍±5.4cm以内に位置していなければならない。また、水平方向の範囲を80%カバーしようとすると、メッセージ提示部の中心Pは、赤外線通信デバイス13の中心から、水平方向の近傍±10.8cm以内に位置していなければならない。これにより、前記近傍は10cm以内、可能であれば5cm以内であることが望ましい。
ここでは、水平方向の範囲として考察したが、指向性領域は三次元空間で考えれば円錐体状または長円錐体状になっているから、鉛直方向についても同様のことがいえる。
(メッセージ提示タイミングを制御する構成)
一方、テレビ受像機の表示画面の全部または一部、あるいはサブ画面の各前面に、かまぼこ型レンズあるいは視差バリヤを設置する場合には、必要な場合にのみメッセージを表示することができる。すなわち、利用者がデータ通信を望まない場合には、邪魔なメッセージを表示しなくて済む。以下にその例を記す。
図13は、必要な場合にのみメッセージを表示することができるテレビ受像機10の構成を示すブロック図である。画像データを受信して表示する例を説明するため、説明に必要のないスピーカー等の構成は省略しているが、音声データを受信してスピーカーに出力する構成であっても構わない。
赤外線通信デバイス(無線通信部)13は、IrDA方式あるいはIrSimple方式などの指向角を考慮する必要のある赤外線通信を用いて、赤外線信号を受信する通信デバイスである。また、赤外線通信デバイス13は、テレビ受像機10に対する操作コマンドを受信してもよい。
赤外線通信デバイス13が赤外線信号を受信すると、その赤外線信号は、データパケット検出部41に送られる。データパケット検出部(本発明の解析部に対応;データパケット・操作コマンド検出部と呼称してもよい)41は、上記赤外線信号から、操作コマンドを検出するか、あるいはIrDA方式またはIrSimple方式で送られてきたデータパケットを検出し、操作コマンドまたはデータパケットを検出したことに応じて、メッセージ表示処理部44にメッセージの表示開始を指示する。
また、データパケット検出部41は、送られてきたデータパケットが、IrDA方式およびIrSimple方式の何れなのかを検出(検出の仕方については後述する)し、その区別を副表示部設定変更部48に知らせる。
さらにデータパケット検出部41は、画像データを含むデータパケットを検出すると、そのデータパケットを画像データ取得部42へ送る。
なお、データパケット検出部41は、赤外線通信デバイス13から赤外線信号を受け取ったときに、赤外線信号を受け取ったことをメッセージ表示処理部44に知らせてもよい。
画像データ取得部42は、データパケット検出部41から受け取ったデータパケットに含まれる画像データを取得し、画像データ表示処理部43に渡す。また、画像データ取得部42は、受け取ったデータパケットから、IrDA方式またはIrSimple方式の双方向通信モードの赤外線通信において画像データを正常に取得できたときに、画像データを正常に取得できたことを受信終了通知部45に知らせる。さらに、IrDA方式またはIrSimple方式の双方向通信モードの赤外線通信において、赤外線通信デバイス13が画像データを含むデータパケットの受信に失敗したとき、データパケット検出部41は、画像データを含むデータパケットの受信に失敗したことを検出して、受信終了通知部45に知らせる。
上記受信終了通知部45は、メッセージ表示処理部44に対してメッセージの表示終了を指示する。画像データの受信が正常に終了した場合にはすぐにメッセージ表示を終了し、画像データの受信が失敗して終了した場合には所定時間後にメッセージ表示を終了するよう指示してもよい。
上記画像データ表示処理部43は、受信した画像データを主表示部47に表示する。
メッセージ表示処理部44は、データパケット検出部41からの指示に基づいて、副表示部46または主表示部47に、視点に応じて異なる複数のメッセージを表示させる。なお、データパケット検出部41からの指示の詳細については、図19のフローチャートに基づいて後述する。上記メッセージ提示部としての副表示部46および主表示部47は、それぞれ、テレビ受像機10の前記画面12およびサブ画面15に対応する。副表示部46および主表示部47の前面に、かまぼこ型レンズあるいは視差バリヤを設けているので、表示方向に応じて異なるメッセージを表示することができる。
(双方向通信モードにおける送受信の指向性について)
前述したように、赤外線通信デバイス13が双方向通信モードで、携帯端末等から画像データを受信する場合、赤外線通信デバイス13は、画像データを含むデータパケットを受信するだけではなく、送達確認等のデータパケットを画像データ取得部42によって生成し、データパケット検出部41を介して赤外線通信デバイス13から携帯端末等へ送信する必要がある。もし、携帯端末が、テレビ受像機10に対してデータパケットを送信可能であるが、テレビ受像機10からのデータパケットを受信できない位置にある場合には、データパケット検出部41は、携帯端末から受信したデータパケットを検出できるが、画像データを正しく受信することはできない。なぜなら、携帯端末が、画像データを含むデータパケットの送達確認等のデータパケットを受信できないため、続いて送信すべきデータパケットを送信することができないからである。
上記の問題を、図14、図15を参照し、受信指向角と送信指向角とが異なる値に設定されている例について、より詳しく説明する。
図14は、テレビ受像機10における赤外線通信デバイス13の水平方向の送信指向角が±15°、受信指向角が±60°に設定されている例を表わしている。このように、両指向角が相違するのは、例えば、赤外線通信デバイス13を構成する発光素子の指向角が±15°であるのに対し、受光素子の指向角が±60°となっているためである。
ここで、±15°の送信指向角によって規定された領域を通信可能領域(X)とし、±60°の受信指向角によって規定された領域の内、通信可能領域(X)とオーバーラップしない領域を受信可能領域(Y)とし、受信可能領域(Y)とテレビ受像機10の表示面との間に形成された残余の領域を通信不可領域(Z)とする。この場合、赤外線通信デバイス13は、通信可能領域(X)内に位置する携帯端末から送信される赤外線を受光でき、通信可能領域(X)内に位置する携帯端末に向けて赤外線を発光できる。
また、赤外線通信デバイス13は、受信可能領域(Y)内に位置する携帯端末から送信される赤外線を受光できるが、受信可能領域(Y)内に位置する携帯端末に向けては赤外線を発光できない。
また、赤外線通信デバイス13は、通信不可領域(Z)内に位置する携帯端末から送信される赤外線を受光できず、通信不可領域(Z)内に位置する携帯端末に向けて赤外線を発光できない。
赤外線通信デバイス13が赤外線信号を受信したことをデータパケット検出部41が検出したとき、通信可能領域(X)内に位置する視点に対しては、データ通信が可能であるというメッセージを、受信可能領域(Y)内に位置する視点に対しては、通信可能領域(X)の位置に移動するよう促すメッセージを、それぞれ表示するのが望ましい。なお、通信不可領域(Z)内に位置する携帯端末からの赤外線信号は受光できないので、通信不可領域(Z)内に位置するユーザが携帯端末を操作しても、その操作に呼応したメッセージを表示することはできない。
さらに、図15に示すように、受信可能領域(Y)内に携帯端末が存在する場合、すなわち赤外線通信デバイス13の送信指向角からははずれているが、受信指向角に納まる位置に携帯端末11が存在する場合に、携帯端末11から送信した画像データを赤外線通信デバイス13が受信する場合について考えてみる。
携帯端末11からテレビ受像機10への画像データが片方向通信モードで通信される場合、受信可能領域(Y)内に携帯端末11が位置している場合には、赤外線通信デバイス13は画像データを受信できる。なぜならば、片方向通信モードでは、携帯端末11は赤外線通信デバイス13から赤外線を受光する必要がないからである。
これに対して、携帯端末11からテレビ受像機10への画像データが双方向通信モードで通信される場合、携帯端末11は、画像データを赤外線通信デバイス13に送信する際に、送達確認等のデータパケットを受信するために赤外線通信デバイス13から赤外線を受光する必要がある。このため、図15のような受信可能領域(Y)内に携帯端末11が位置していたとすると、赤外線通信デバイス13は画像データを受信できないことになる。そのような場合には、双方向通信モードでデータを送信する携帯端末11(のユーザ)に、受信可能領域(Y)内では赤外線通信デバイス13からデータを送信できないことを伝えてやる必要がある。
また、携帯端末11からテレビ受像機10などの情報処理装置に要求を送信して、前記要求に対応する情報を情報処理装置から受信するような場合であっても、受信可能領域(Y)内に位置する携帯端末11(のユーザ)に対しては、携帯端末11がデータを受信(取得)できないことを伝えてやる必要がある。
(IrDA方式のデータパケットおよびIrSimple方式のデータパケットの識別法)
次に、前記データパケット検出部41において、赤外線通信デバイス13を介して送られてきたデータパケットが、IrDA方式およびIrSimple方式の何れなのかを、どのように識別するかについて説明する。
IrDA方式およびIrSimple方式では、接続の確立のためのIrLAP層パケットとして、SNRM(Set Normal Response Mode)−Command−Frameパケットを用いる。前記データパケット検出部41は、SNRM−Command−FrameパケットのDestination Address Fieldのデータを調べ、Destination Address Fieldのデータが0xFFFFFFFF(グローバルアドレス)なら、IrSimple方式、グローバルアドレスでないならIrDA方式であると判別できる。また、SNRM−Command−Frameパケットのネゴシエーションパラメタ内のAck less connectionパラメタには双方向通信モードか片方向通信モードかという情報が含まれている。そのため、データパケット検出部41は、SNRM−Command−Frameパケットのデータまたはパラメタを解析することにより、その後に続くデータ通信がIrDA方式であるかIrSimple方式であるか、また、双方向通信モードを用いるか片方向通信モードを用いるかを判別することができる。
(IrDA方式とIrSimple方式とでメッセージの提示方向を変えるための構成)
IrSimple方式はIrDA方式を簡略化しているので、実際に運用する場合には、IrSimple方式の指向角がIrDA方式の指向角よりも狭いことが考えられる。そうすると、IrDA方式のデータパケットを受信した場合には、「データを送信して下さい」というメッセージで問題が無かった領域であっても、IrSimple方式のデータパケットを受信した場合には、「もう少し中央に寄ってください」というメッセージを提示すべき領域が存在することになる。
したがって、通信方式に応じて、メッセージの提示方向の設定角度を変更することが好ましい。その実現方法の1つは、前記データパケット検出部41が、受信したデータパケットを上述したとおり解析して、その解析結果を副表示部設定変更部48(本発明の設定変更部に対応)に与え、副表示部設定変更部48が、例えば副表示部46を制御して、メッセージの提示方向の設定角度を変更することである。なお、テレビ受像機10で、ユーザが「IrDAモード」「IrSimpleモード」といった設定をあらかじめ行なえるように構成し、その設定に基づいて、副表示部設定変更部48が、例えば副表示部46を制御してもよい。
副表示部46または主表示部47において、メッセージの提示方向の設定角度を変更する構成例を図16(a)(b)および図17(a)(b)に示す。
図16(a)(b)は、図9を参照して説明した視差バリヤ30と、メッセージを表示したシート31(この場合のシートは、液晶のような表示デバイス)との間隔を機械的に変更する構成を示している。すなわち、視差バリヤ30をシート31に対して接近または遠隔させる視差バリヤ駆動装置51を設け、視差バリヤ駆動装置51に副表示部設定変更部48から、通信方式に応じた制御信号を伝えるようになっている。なお、視差バリヤ駆動装置51を、例えば視差バリヤ30の側面に設けた超小型モータおよび案内機構によって構成することができる。
また、図17(a)(b)は、電気的なスイッチのON/OFFを用いて、シート31からの距離が異なる位置に視差バリヤを形成する構成を示している。より具体的には、視差バリヤを形成する2枚の液晶パネル61・62がシート31の前面に、この順番で一定間隔を置いて配置されている。図17(a)では、電気的なスイッチにより、シート31から遠いほうの液晶パネル62は全て光を透過し、シートから近いほうの液晶パネル61が視差バリヤとして機能している。一方、図17(b)では、電気的なスイッチにより、シート31から近いほうの液晶パネル61は全て光を透過し、シートから遠いほうの液晶パネル62が視差バリヤとして機能している。液晶パネル61・62が視差バリヤとして機能するとき、スリットを構成する部分は光を透過するが、それ以外の部分は光を透過しないように液晶パネル61・62が駆動されている。
図18(a)(b)は、図16(a)(b)または図17(a)(b)のように、視差バリヤとシート31との間隔を変えると、メッセージの提示方向の設定角度が変わることを示す説明図である。
図18(a)では、視差バリヤ30とシート31とが接近しており、通信可能領域が広い、すなわち送受信の指向角が大きい通信方式に適した状態になっている。視差バリヤ30とシート31とが接近していると、受信不適領域Aに位置するユーザ向けの画像(A1,A2,A3)を見ることができる視点(A)の位置は、シート31の中央に正対している視点(B)から遠ざかる。受信不適領域Cに位置するユーザ向けの画像(C1,C2,C3)を見ることができる視点(C)についても同様である。
一方、図18(b)では、視差バリヤ30とシート31とが離れており、通信可能領域が狭い、すなわち送受信の指向角が小さい通信方式に適した状態になっている。視差バリヤ30とシート31とが離れていると、受信不適領域Aに位置するユーザ向けの画像(A1,A2,A3)を見ることができる視点(A’)の位置は、シート31の中央に正対している視点(B’)に近寄る。受信不適領域Cに位置するユーザ向けの画像(C1,C2,C3)を見ることができる視点(C’)についても同様である。
なお、図18(a)(b)に示すように、視差バリヤ30とシート31との間隔を変更するのに伴って、メッセージの種類に対応する視点の視線方向が変化するため、画像(A1,A2,A3)(B1,B2,B3)(C1,C2,C3)の各表示幅および表示位置の少なくとも一方を変更することが必要になる。
(メッセージ提示制御の処理手順)
以下、図13に示すテレビ受像機10の構成によって、視点に応じた異なる複数のメッセージを、必要なときに提示するメッセージ提示制御の処理手順について説明する。
第1の処理手順は、データパケット検出部41が、赤外線通信デバイス13から赤外線信号を受け取ったときに、赤外線信号を受け取ったことをメッセージ表示処理部44に知らせ、それに応答して、メッセージ表示処理部44が、副表示部46または主表示部47に設けられたシート31に、図8または図9に示すように、視点に応じた異なる画像(A1,A2,A3)(B1,B2,B3)(C1,C2,C3)を表示させるというものである。
この場合、ユーザは、情報内容が任意の赤外線信号をテレビ受像機10に送信したときに、視点に応じたメッセージを見ることができる。
第2の処理手順は、図19のフローチャートに示すように、赤外線通信デバイス13が特定のデータパケットを受信したことに応じて、視点に応じた異なる複数のメッセージを、必要なときに提示するというものである。
赤外線通信デバイス13が赤外線信号を受信したことによって、図19の処理がスタートする。まず、データパケット検出部41は、赤外線通信デバイス13から受け取った赤外線信号からデータパケットを検出する(ステップ1101;以下、S1101と略記する)。続いて、データパケット検出部41は、データパケットが、IrSimple方式の双方向通信モードで送られてきたデータパケットか、あるいはIrDA方式の双方向通信モードによって送られてきたデータパケットかを判定する(S1102)。
S1102で、IrSimple方式の双方向通信モードのデータパケット、およびIrDA方式の双方向通信モードによるデータパケットが、どちらも検出されなければ、メッセージ提示制御の処理が終わる。一方、S1102で、IrSimple方式の双方向通信モードのデータパケット、またはIrDA方式の双方向通信モードによるデータパケットが検出された場合には、処理がS1103に進む。
S1103において、データパケット検出部41は、特定のデータパケットを受信したことをメッセージ表示処理部44に知らせ、それに応答して、メッセージ表示処理部44が、上記第1の処理手順で説明したように、副表示部46または主表示部47に、視点に応じた異なるメッセージを表示させる。
続くS1104では、データパケット検出部41は、赤外線通信デバイス13を介してデータ通信を継続し、画像データ取得部42においてデータパケットに含まれる画像データが取得できたかどうかを判定する(S1105)。画像データ取得部42が画像データを取得できた場合には、データパケット検出部41は、画像データ取得部42が画像データの取得を完了したかどうか判定する(S1106)。
また、S1105で、画像データ取得部42が画像データを取得できなかった場合には、受信終了通知部45は、メッセージが、受信失敗後の一定時間(例えば5秒間)表示されるように、メッセージ表示処理部44に指令を与える。これにより、メッセージの表示が一定時間継続する(S1107)。S1107でメッセージの表示を継続しているのは、画像データの受信が一瞬で終わった場合に、この処理がないと、S1107に続くS1109(後述)の処理によって、メッセージの表示が一瞬で消えるためである。
S1106では、画像データの取得が完了していない場合には、処理がS1104に戻る一方、画像データの取得が完了した場合には、処理がS1108に進む。
S1108では、画像データ表示処理部43が、受信した画像データを主表示部47に表示する。そして、受信した画像データが主表示部47に表示されたとき、視点に応じたメッセージを表示する目的が達成されたので、受信終了通知部45がメッセージ表示処理部44に指令を与え、メッセージ表示処理部44は、副表示部46または主表示部47に表示していたメッセージを消す(S1109)。
なお、S1103を無くすことにより、データ通信が正常に行われているときにはメッセージの表示を一切行なわず、データ通信が失敗してから、S1107で一定時間メッセージを表示するようにしてもよい。また、双方向通信モードの場合、受信指向角には収まるが送信指向角からはずれる方向に対して、「右(または左)に寄ってから再度通信してください」というメッセージを、S1107で表示するようにしてもよい。
また、メッセージは、継続して表示するのでなく間欠的に表示してもよい。また、メッセージの表示方向の設定角度を変更するのは、ボタン操作やリモコン操作によりあらかじめテレビ受像機10に設定を行なっておく方法であってもよい。あるいは、図11のS1101において、データパケット検出部41が検出したデータパケットを解析し、データパケットがIrSimple方式のパケットかIrDA方式のパケットかを判別し、その判別結果に基づいて、副表示部設定変更部48により設定を変更した後に、S1103の処理を行ない、副表示部46または主表示部47にメッセージを表示するようにしてもよい。
以上のようなメッセージ提示制御によって、必要な場合にのみ、視点に応じたメッセージを表示することができる。すなわち、ユーザがデータ通信を望まない場合は、邪魔なメッセージを表示しなくて済む。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、図13に示したテレビ受像機10の各部は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、テレビ受像機10は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記テレビ受像機10に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、テレビ受像機装置10を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、携帯端末またはリモートコントローラなどの通信端末と通信を行う機能を備えた情報処理装置全般に適用することができ、特に、そのような情報処理装置の面前で、通信端末を操作する場合に有効である。
(a)〜(c)は、本発明に係る情報提示装置の特徴的な機能を説明する説明図である。 テレビ受像機が、携帯端末から画像を受信して表示する構成を表すイメージ図である。〜を示す〜図である。 IrSimple方式の片方向データ通信における赤外線通信デバイスの水平方向の受信指向角を表わす概念図である。 (a)〜(c)は、赤外線データ通信の3種類のモードについてのシーケンスを示す説明図である。 レンチキュラーおよびメッセージシートの構成を示す模式図である。 画像(A1,A2,A3)を見せるレンチキュラーの光学作用を示す説明図である。 画像(B1,B2,B3)を見せるレンチキュラーの光学作用を示す説明図である。 画像(C1,C2,C3)を見せるレンチキュラーの光学作用を示す説明図である。 視差バリヤの光学作用を示す説明図である。 メッセージを提示する範囲と受信指向性領域の広がりとの関係を示す説明図である。 (a)〜(d)は、メッセージ提示方法のヴァリエーションを示す説明図である。 赤外線通信デバイスとメッセージ提示部の中心との配置条件を示す説明図である。 本発明のテレビ受像機におけるメッセージ提示制御を行う構成を示すブロック図である。 赤外線通信デバイスの受信指向角と送信指向角との関係を示す説明図である。 赤外線通信デバイスの受信指向角と送信指向角と携帯端末の位置との関係を示す説明図である。 視差バリヤの位置を移動させる第1の構成を示す説明図である。 視差バリヤの位置を移動させる第2の構成を示す説明図である。 メッセージシートに対する視差バリヤの位置によって、メッセージの提示方向が変化することを表す説明図である。 メッセージを提示するタイミングを制御する処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 情報提示装置
2 無線通信部
3 メッセージ提示部
10 テレビ受像機(情報提示装置)
12 画面(メッセージ提示部)
13 赤外線通信デバイス(無線通信部)
15 サブ画面(メッセージ提示部)
16 印刷物(メッセージ提示部)
21a かまぼこ型レンズ(見えるメッセージを変える部材)
21b かまぼこ型レンズ(見えるメッセージを変える部材)
21c かまぼこ型レンズ(見えるメッセージを変える部材)
30 視差バリヤ(見えるメッセージを変える部材)
31 シート(メッセージを表示する表示手段)
41 データパケット検出部(解析部)
46 副表示部(メッセージ提示部)
47 主表示部(メッセージ提示部)
48 副表示部設定変更部(設定変更部)
A 受信不適領域(受信指向角によって規定される領域外)
B 受信指向性領域(受信指向角によって規定される領域)
C 受信不適領域(受信指向角によって規定される領域外)
M 中心角(受信指向角)

Claims (17)

  1. 受信指向角を有する無線通信部と、
    上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部と、
    を備えたことを特徴とする情報提示装置。
  2. 上記メッセージ提示部は、
    上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域外に位置する視点に対して、第1のメッセージを提示することを特徴とする請求項1に記載の情報提示装置。
  3. 上記無線通信部は、光を用いたデータ通信を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報提示装置。
  4. 上記メッセージ提示部は、
    上記無線通信部が無線信号を受信したことに応じて、上記メッセージを提示することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の情報提示装置。
  5. 上記無線信号は、
    上記無線通信部が通信の接続を確立するための無線信号であることを特徴とする請求項4に記載の情報提示装置。
  6. 上記メッセージ提示部は、
    上記無線通信部における通信の終了に応じて、上記メッセージの提示を終了することを特徴とする請求項4または5に記載の情報提示装置。
  7. 上記メッセージ提示部は、
    上記無線通信部において通信が失敗した場合、上記メッセージの提示を終了することを特徴とする請求項4から6までのいずれか1項に記載の情報提示装置。
  8. 上記無線通信部が受信した無線信号の通信方式を解析する解析部と、
    解析部が通信方式を解析した結果、上記無線通信部の受信指向角が変化する通信方式の無線信号を受信したことに応じて、上記複数のメッセージをそれぞれ提示する方向を変えるように、上記メッセージ提示部の設定位置を変更する設定変更部と、
    を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の情報提示装置。
  9. 上記メッセージ提示部は、メッセージを表示する表示手段の視点側に、視点に応じて異なる複数のメッセージを提示可能とするかまぼこ型レンズ又は視野バリヤを配置して構成されていることを特徴とする請求項1から8までの何れか1項に記載の情報提示装置。
  10. 上記メッセージ提示部は、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域内に位置する視点に対して、第2のメッセージを提示することを特徴とする請求項1から9までの何れか1項に記載の情報提示装置。
  11. 上記第2のメッセージを提示する領域は、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域より狭いことを特徴とする請求項10に記載の情報提示装置。
  12. 上記第1のメッセージを提示する領域は、上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域における境界付近にオーバーラップしていることを特徴とする請求項2に記載の情報提示装置。
  13. 上記メッセージ提示部は、異なる複数のメッセージを印刷した印刷物と、視点に応じて見えるメッセージを変える部材とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1から12までの何れか1項に記載の情報提示装置。
  14. 送信指向角を有する無線通信部と、
    上記無線通信部の送信指向角によって規定される領域と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部と、
    を備えたことを特徴とする情報提示装置。
  15. 受信指向角および送信指向角を有する無線通信部と、
    上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域と、送信指向角によって規定される領域と、視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部と、
    を備えたことを特徴とする情報提示装置。
  16. 上記無線通信部における通信の成功または失敗を解析する解析部であって、上記無線通信部が通信の接続を確立するための無線信号を受信した後、後続の無線信号を受信しない状態を検知したときに、異なる複数のメッセージを提示するように、上記メッセージ提示部に指示をする解析部を備えたことを特徴とする請求項15に記載の情報提示装置。
  17. 受信指向角を有する無線通信部と、
    上記無線通信部の受信指向角によって規定される領域と視点との位置関係に応じて、異なる複数のメッセージを提示するメッセージ提示部と、
    コンピュータと、
    を備えた情報提示装置が上記メッセージを提示する処理を制御するプログラムであって、
    上記コンピュータは、
    上記無線通信部が無線信号または特定のデータパケットを受信したことを検出する解析部と、
    上記解析部から無線信号または特定のデータパケットの受信が通知されるとメッセージ提示部に対し視点に応じた異なるメッセージを表示させるメッセージ表示処理部と、を備え、
    上記解析部および上記メッセージ表示処理部として、上記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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