JP4670987B2 - 移動通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、位置登録を行う移動通信システムに関する。特に好ましくは、位置登録エリアが階層的(マルチレイヤ構成)である移動通信システムに関する。
・「システム構成」
図1に、移動通信システムの構成を示す。
種々の方式に従った移動通信システムが存在するが、ここでは、W−CDMA(UTRA FDD)移動通信システムを1例としてとりあげて説明する。
図において、1はコアネットワーク、2は無線基地局制御装置(RNC:Radio Network Controller)、3は無線基地局(NodeB)、4は移動局(UE:User equipment)をそれぞれ示す。
コアネットワーク1は、移動通信システム内においてルーティングを行うためのネットワークであり、例えば、ATM交換網、パケット交換網、ルーター網等によりコアネットワークを構成することができる。
ここでは、音声通信等のルーティング(回線交換)を行うノードをMSC、パケット通信等のルーティング(パケット交換)を行うノードをSGSNとルーティングを行うノードを2種類に分けている例を考えることとする。
尚、コアネットワーク1は、他の公衆網(PSTN)等とも接続され、移動局4が固定電話等との間で通信を行うことも可能としている。
無線基地局制御装置2は、無線基地局3の上位装置として位置付けられ、これらの無線基地局3の制御(使用する無線リソースの管理等)を行う機能を備えている。
また、無線基地局制御装置2は、アウターループ送信電力制御を実行する機能を備えるとともに、ハンドオーバ時において、1つの移動局4からの信号を配下の複数の無線基地局3から受信し、品質が良い方のデータを選択してコアネットワーク1側へ送出するハンドオーバ制御機能も備えている。
無線基地局3は、RNC2により無線リソースを管理されつつ、移動局4との間の無線通信を行う。
また、無線基地局3は、インナーループ送信電力制御を実行する機能も備えている。
移動局4は、無線基地局3の無線エリア内に在圏することで、無線基地局3との間で無線回線を確立し、コアネットワーク1を介して他の通信装置との間で通信を行う。
尚、コアネットワーク1とRNC2との間のインタフェースをIuインタフェース、RNC2間のインタフェースをIurインタフェース、RNC2と各無線基地局3との間のインタフェースをIubインタフェース、無線基地局3と移動局4との間のインタフェースをUuインタフェースと称し、2〜3の装置で形成されるネットワークを特に無線アクセスネットワーク(RAN)と称する。
・「位置登録」
次に移動局が行う位置登録処理について図2を用いて説明する。
図2は、位置登録エリアの構成を示す図である。
図において、11、12、13はコアネットワーク1を構成するノードであり、11はMSC(Mobile Switching Center)を示し、12はSGSN(Serving GPRS Support Node)、13はHLR(Home location Register)を示す。
MSCは音声通信等の回線交換を行うためのノードであり、移動局4への音声通信等の着信を行う際には、配下の複数の無線基地局3が形成する無線ゾーンを1つの位置登録エリア(LA#1等)を単位として、移動局4の呼出を行う機能を有し、移動局4からの応答により、応答のあった位置登録エリア内の無線ゾーンを構成する1つの無線基地局3を介して移動局4との間で通信パスを確立する。
SGSNはパケット交換を行うためのノードであり、移動局4へのパケット通信等の着信処理を行う際には、配下の複数の無線基地局3が形成する無線ゾーンを1つの位置登録エリア(RA#1等)を単位として、移動局4の呼出を行う機能を有し、移動局4からの応答により、応答のあった位置登録エリア内の無線ゾーンを構成する1つの無線基地局3を介して移動局4との間で通信パスを確立する。
HLR13は、移動局4の在圏位置を管理するためのデータベースであり、音声、パケット通信について、移動局4の呼出を行うエリアを特定可能としている。
即ち、移動局4は、無線基地局3が形成するゾーン間を移動するが、無線基地局3から報知されるエリア情報に基づいて、自局が在圏する位置登録エリアを検出する。そして、自局が記憶する位置登録エリアに変化があった場合は、無線基地局3を介して位置登録を行うことにより、HLRで管理される在圏位置の更新を行う。これにより、移動局4の在圏位置は移動局4の移動にともなって更新されていき、HLR13は移動局4の最新の在圏位置を管理、記憶することができるのである。
尚、図2では、LA、RAを区別して表したが、双方のエリアを一致させ、LAのみで移動局4の位置を管理し、MSC11、SGSN12は、LAを単位として音声通信、パケット通信についての移動局4の呼出を行ってもよい。
位置登録に関する文献として、次の公知文献が挙げられる。
特開昭61−18229号公報
移動通信システムでは、移動局の位置を管理する必要があるため、移動局は、前回位置登録した位置登録エリアを記憶しておき、無線基地局からの報知情報により検出した位置登録エリアと記憶している位置登録エリアが異なる場合は、位置登録エリアの更新が必要と判断し、無線基地局を介してHLRに位置登録エリアの更新処理(位置登録)を行う。
しかし、位置登録を行うためには、無線基地局との間で無線信号を送受信する必要があるため、その間無線リソースが消費されることとなる。
特に、大量輸送手段(電車、バス、飛行機、バス等)により複数の移動局が同時に移動する場合には、同じ無線基地局を介した位置登録を同時期に一斉に行ってしまう。
そうすると、位置登録の集中により無線リソースが一度に多く消費されてしまったり、位置登録に関する処理を行うノード(MSC、SGSN、HLR等)の処理負荷が一時的に高まってしまう等といった問題が生ずる。
本発明は、位置登録の集中発生を緩和することを目的とする。
好ましくは、その際に、移動局への呼出に対する配慮を行うようにすることを目的とする。
上記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる効果であって、従来の技術によっては得られない効果を奏することも本発明の目的の1つとして位置付けることができる。
(1)本発明では、移動局の位置の管理を行うために、移動局からの位置登録を受けつける移動通信システムにおいて、基地局は、自局が構成する無線ゾーンが、第1の階層の位置登録エリアと、該第1の階層の位置登録エリアよりも範囲の広い第2の階層の位置登録エリアの重複領域に含まれるが、該重複領域の境界に近づいていることを移動局に報知する報知手段を備え、前記移動局は、前記基地局から報知された情報を受信する受信手段と、前記受信した報知情報に基づいて、前記重複領域に含まれるが、該重複領域の境界に近づいていることを検出する検出手段と、前記検出を行った場合に、前記第2の階層の位置登録エリアから前記第1の階層の位置登録エリアへの位置登録を遅延させる遅延手段と、を備えたことを特徴とする移動通信システムを用いる。
本発明によれば、位置登録の集中発生を緩和することができる。
また、その際に、移動局への呼出に対する配慮を行うことができる。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
〔a〕第1実施形態の説明
第1実施形態では、位置登録エリアの構成を階層的な構成とし、位置登録の実施契機が分散することとする。尚、位置登録エリアを階層的とせずに、位置登録の実施契機を分散する手法を用いることもできる。
基本的な移動通信システムの構成は、図1に示したWCDMA(UTRA FDD)移動通信システムの構成を用いることとする。尚、MSC、SGSNのように音声通信、パケット通信のルーティングを行う装置を分けず、双方のルーティングを行うルータ等の装置に統合することもできる。
尚、本実施形態においては、無線基地局、移動局、HLRのそれぞれについて、30、40、130と参照番号をふり変えることとする。
・「位置登録エリア」
まず、本実施形態における位置登録エリアの構成について最初に説明する。
図3は、位置登録エリアの構成を示す図である。
図3において、特徴的なのは、第1の階層の位置登録エリアlaだけでなく、第2の階層の位置登録エリアLAを備えることで階層的な位置登録エリアが形成されている点である(理解のために立体的に位置登録エリアを示している)。更に、第1の階層の位置登録エリアla#2に対して、第2の階層の位置登録エリアLA#1の方が範囲が広く設定されていることも特徴の1つである。第2の階層の位置登録エリアLA#1は、例えば大量の移動局が移動し得るパスに沿って形成すると効果的である。
また、図では、第2の階層の位置登録エリア(LA#1)の左側の境界は第1の階層の位置登録エリア(la#2)の境界と一致させているが、第2の階層の位置登録エリア(LA#1)の右側の境界は第1の階層の位置登録エリア(la#4)の境界と一致させていないが、第1の階層の位置登録エリアの境界を、第1の階層の複数の位置登録エリアを結合したものの境界と一致させるように設定したり、逆に、第1の階層の位置登録エリアの境界を、第1の階層の複数の位置登録エリアを結合したものの境界と一致しないように設定したりすることもできる。
尚、各位置登録エリアは、無線基地局30が形成する複数の無線ゾーンにより構成されており、各位置登録エリア内に含まれる無線基地局は、その位置登録エリアのエリア情報(la#1、2、3、4、LA#1等の情報)を報知することで、移動局40に対して移動局40が現在在圏している位置登録エリアを知らせている。
但し、第1の階層の位置登録エリア(例えばla#2)、第2の階層の位置登録エリア(例えばLA#1)の双方の位置登録エリアに含まれる無線基地局(重複位置登録エリアに配置された無線基地局(例えば、la#2内の斜線を付した無線ゾーンを形成する無線基地局))は、位置登録情報としてla#2及びLA#1(重複位置登録エリアである旨)を報知している。
好ましくは、第2の階層の位置登録エリアの境界にあたる無線基地局(例えば、la#2、la#4内の斜線を付した無線ゾーンを形成する境界無線基地局)は、重複位置登録エリア(第2の階層の位置登録エリアの境界)であることを移動局40に知らせるべく、エリア情報として重複位置登録エリア開始通知を報知する。
階層的位置登録エリアは以上のようであるが、対応するコアネットワーク1側は、音声通信用のルーティング装置としてのMSC11、位置管理装置としてのHLR130を含んでいる。パケット通信については、MSCをSGSNに置き換えればよいし、音声通信、パケット通信の双方を扱うルーティング装置に置き換えてもよい。
図においては、MSC#1は、位置登録エリア#1内の無線基地局30と接続されており、MSC#2は、位置登録エリアla#2〜4(位置登録エリアLA#1との重複位置登録エリア)と、位置登録エリアla#4(位置登録エリアLA#1との非重複位置登録エリア)のそれぞれに含まれる無線基地局30と接続されている。
HLR130は、各MSC(ルーティング装置)が位置情報を参照可能なように移動局40の位置情報を管理、記憶する。
次に、階層的位置登録エリアに含まれる無線基地局30の構成、動作について説明する。
・「無線基地局」
図4は、無線基地局の構成を示す図である。
図において、31は移動局40との間で無線通信を行うための無線送受信部、32は各部の制御を行うとともに、パラメータ生成部、報知手段を備えた制御部、34は移動局40への送信情報、移動局40からの受信情報等を記憶する記憶部、33は上位装置(無線基地局制御装置2)との間のインタフェースをとるインタフェース部を示す。
無線基地局30の基本的な動作は、Iubを介して上位装置から受信した移動局40宛ての情報を記憶部34に記憶するとともに、無線送受信部31から移動局40に向けて送信することと、移動局40から受信した信号を復調、復号処理して、Iubを介して上位装置に受け渡すことである。
また、先に説明した移動局40による位置登録処理を可能とすべく、移動局40宛てに位置登録エリア情報を報知手段321により報知する。
報知する情報は、Iubを介して上位装置から取得することもできるし、記憶部34に記憶したデータを読み出して用いることもできる。
図3において、階層的位置登録エリア構成となっていないla#1内の無線基地局は、位置登録エリア情報としてla#1を報知し、重複位置登録エリア内の無線基地局は、位置登録エリア情報としてla#2及びLA#1(重複位置登録エリアである旨)を報知する。
更に好ましくは、la#2、4の斜線部の無線ゾーンのように第2の階層の位置登録エリアの境界の無線ゾーンを形成する境界無線基地局は重複位置登録エリアである旨の通知とは異なる、重複位置登録エリア開始の通知(LA#1開始)を報知することとしてもよい。
尚、重複位置登録エリアである旨又は重複位置登録エリア開始の通知を受けると、各移動局40は、それぞれ異なる時間だけ(第2の階層の位置登録エリアへの)位置登録を遅延させる処理を行うこととなる。
また、図において、322はパラメータ生成部を示し、このパラメータ生成部は、Iubを介して上位装置から通知されたパラメータ情報又は記憶部34に記憶したパラメータ情報に従って、移動局30に向けて報知する分散パラメータを生成する。
1つの重複位置登録エリアの大きさは、第2の階層的位置登録エリアの大きさで変化する。
しかし、位置登録を遅延させる時間を重複位置登録エリアの大きさによらずに同様とすると、位置登録の遅延により、第2の階層の位置登録エリアに位置登録が殆どされない等といった事態が発生する可能性がある。
そこで、好ましくは、重複位置登録エリアの大きさに応じて移動局40が位置登録を遅延させる時間を変えるようにするのである。
即ち、重複位置登録エリアが小さい場合に対して重複位置登録エリアが大きい場合に送信する分散パラメータを、移動局40が位置登録を遅延させる時間として選択し得る時間がより長い時間からも選択可能となるように設定することで、遅延時間をより広範囲に分散させるのである。
例えば、LA#1(重複位置登録エリア)が小さい場合には、la#2(la#4)内の斜線を付したゾーンの境界無線基地局は、遅延時間t1、t2、t3(t1<t2<t3)をパラメータ生成部322が分散パラメータ情報として生成して、移動局40に送信し、LA#1(重複位置登録エリア)が大きい場合には、la#2(la#4)内の斜線を付したゾーンの境界無線基地局は、遅延時間t1、t2、t3、t4、t5(t1<t2<t3<t4<t5)をパラメータ生成部322が分散パラメータ情報として生成して、報知手段321により無線送受信装置31を介して移動局40に送信するのである。
尚、実際の遅延時間を報知するのではなく、移動局40が遅延させる時間を求めるための分散パラメータ情報を送信すると更に望ましい。
例えば、移動局40がその識別情報(移動機固有の番号)を分散パラメータ情報(例えば、4096、2048、1024、512等)で割った余りに所定の時間係数(1無線フレームに相当する時間(10ms))をかけあわせた値をその移動局40が遅延させる時間とするのである。
尚、分散パラメータ情報を重複位置登録エリアに属する無線基地局のうち境界無線基地局からだけ送信することとしたが、重複位置登録エリアに属する他の無線基地局からも送信することもできる。
次に、本実施形態に係る移動局の構成、動作について説明する。
・「移動局」
図5は、本発明に係る移動局40の構成を示す図である。
図において、41は音声、画像、データ等を入力、出力するための入出力部、423は重複位置登録エリア内に在圏することを検出する検出する検出手段、422は位置登録を遅延させる制御を行う遅延手段、位置登録処理部421は検出手段による検出がなされた場合に遅延手段の制御に従って位置登録を遅延させて行う位置登録処理部を示す。
43は無線基地局30からの無線信号を受信したり、制御部42から渡された情報を無線基地局30に対して無線送信するための無線送受信部を示す。
44は、記憶部を示し、各種データを記憶するとともに、前回の位置登録を行った最新の位置登録エリア情報を記憶する。
ここで、移動局40が図3において、左から右に(la#1から順に#2、#3、#4)へ移動した場合の位置登録動作について説明する。
la#1に在圏し、HLR130にla#1に在圏する旨を位置登録済みの移動局40は記憶部44にも位置登録エリアとしてla#1を記憶している。
移動局40が、la#2の方に移動し、la#2の斜線を付した無線基地局30のエリア内に入ると、その無線基地局30が報知する重複位置登録エリア情報(又は重複位置登録エリア開始通知)により、重複位置登録エリアにさしかかったことを検出手段423は検出する。
この検出により、移動局40は、位置登録エリア範囲が広い第2の階層の位置登録エリア(LA#1)に入ったことが分かるが、複数の移動局40が一斉にLA#1への位置登録を行うと位置登録の輻輳が生じてしまう。
そこで、移動局40は、LA#1への位置登録を遅延させる制御を行うようにする。
但し、第2の階層の位置登録エリアに対して遅延した位置登録を行う前に、第1の階層の位置登録エリアの変化を検出した場合は、第1の階層の位置登録エリアについての位置登録エリアの更新(位置登録)は、遅延させずに行ってよい。第1の階層の位置登録エリアについての位置登録は一斉に行われる可能性がある(第1の階層と第2の階層の位置登録エリアの境界が左側で一致するため)が、遅延した位置登録により、各移動局は、LA#1へ異なるタイミングで位置登録することとなるため、la#2からla#3へ移動する際に発生する一斉位置登録を抑制することができる。
更に、重複した位置登録エリア内で遅延した位置登録を許容することとしたので、移動局40の最新の位置をHLR130が管理できないといった事態が発生しない(第1の階層、第2の階層の位置登録エリアのうち少なくとも一方については位置登録されている)ため着信時に移動局40の位置が不明となり、呼出しができないといった事態を防ぐことができる。
尚、la#4側から左に移動局40が移動する場合には、遅延した位置登録により、各移動局は、LA#1へ異なるタイミングで位置登録することとなるため(第1の階層と第2の階層の位置登録エリアの境界が右側で一致しないため)、la#4からla#3へ移動する際に発生する一斉位置登録を抑制することができる。
遅延した位置登録を行う手法としては、例えば、t1(=0)、t2(>0)の中から1つを選択し、選択した時間(例えばt2)だけ位置登録を行う時間を遅延させて行うのである。もちろん、他の移動局40が全て同じ時間を選んでしまうようなことを避けるように、移動局の識別番号の偶、奇によりt1、t2のいずれかを選択するような分散方法を用いることが望ましい。
他の分散方法として、次式を適用することで、SFN(システムフレームナンバー)を用いることもできる。
位置登録を開始するSFN=(移動機識別番号 mod 現在のSFN)
尚、遅延時間の選択候補、算出アルゴリズムを移動局40の記憶部44に全て記憶しておき、それに従って求めるようにしてもよいが、移動通信ネットワーク側からパラメータを指定することが更に、好ましい。
例えば、先に説明した分散パラメータ情報を受信すると、移動局40は、次の式に従って演算を行ない、求めた時間だけ遅延させるのである。
遅延時間=(移動機識別番号 mod 受信した分散パラメータ情報)×時間係数
ここで、時間係数としては例えば1無線フレーム時間(10ms)を採用することができる。
計算例を示すと、
遅延時間=(10000mod 4096)×10
=18080ms
となる。
さて、遅延した位置登録が行われた後に、更に移動局40が移動し、la#3のエリア内に移動局40が到達すると、移動局40は、la#3を第1の階層の位置登録エリアとする重複位置登録エリアに在圏していることを検出するが、第1の階層の位置登録エリアより広い第2の階層の位置登録エリアに位置登録しており、第2の階層の位置登録エリアに変化はないため、ここでは位置登録は行わない。従って、この段階における一斉の位置登録が抑制される。
もちろん、第2の階層の位置登録エリアに変化があった場合(例えば第2の階層の位置登録エリアが2以上隣接する場合)は、先の遅延した位置登録ではない位置登録をしてもよい。
更に移動し、la#4内で斜線を付した無線ゾーンから右に進むと、移動局40は無線基地局30からの報知情報により重複位置登録エリアでない位置登録エリア内に移動したことを検出して、la#4への位置登録を先に示した遅延処理を行うことなく実行する。
しかし、la#4への位置登録が一斉に発生してしまうことが考えられるため、好ましくは、第2の階層の位置登録エリア(LA#1)の境界部分以外の第1の階層の位置登録エリア(la#4)との重複位置登録エリア内(特に星印を付したゾーンを形成するla#4の境界の無線ゾーン内)の無線基地局30において、重複位置登録エリアの終了予告を報知する。
移動局40は、無線基地局30から報知される重複位置登録エリアの終了予告を受信すると、先に説明した遅延したla#4への位置登録処理を行うのである。
尚、重複位置登録エリアの終了予告にあわせてパラメータ情報も送信することが望ましい。受信できない場合等は、LA#1についての位置登録時に用いたパラメータ情報、遅延時間を記憶部44に記憶しておき、これを利用することもできる。
また、遅延させた位置登録が失敗した場合には、再度位置登録の必要性をチェック(無線基地局30からの位置エリア情報を再度受信し、記憶部44に記憶してる位置登録エリアと同じかどうかチェック)し、必要がある場合(記憶している位置登録エリアと受信した位置登録エリアが異なる場合)には、改めて再度遅延させた位置登録を実施することが望ましい。もちろん、遅延させた位置登録に失敗した場合は、次回は遅延させずに即、再度の位置登録を実施してもよい。
また、第2の階層の位置登録エリアに対して遅延した位置登録を行わず、第1の階層の位置登録エリアに対して位置登録を行うようにする移動局を生じさせることもできる。
例えば、移動速度が低速の移動局は第1の階層の位置登録エリアに対して位置登録を行うようにするのである。
次に、移動局40の位置管理について説明する。
・「位置管理装置(HLR)」
図6は、本実施形態に係る位置管理装置(HLR/VLR)の構成を示す図である。
133は、各ルーティング装置(MSC11、SGSN12等)との間のインターフェースをとるインタフェース部を示す。
132はインタフェース部133を介して移動局40から受信した位置登録情報(例えば位置登録エリア情報)に基づいて位置情報記憶部131に記憶する移動局40の在圏エリアを更新したり、各ルーティング装置(MSC11、SGSN12等)からの移動局40の在圏位置の問い合わせに対して、記憶部131の対応する記憶情報を読み出して回答する制御部を示す。
尚、各ルーティング装置は、位置管理装置からの回答に示される位置情報に対応する位置登録エリア内で移動局40の呼出を行う。その際、位置登録エリアとして第1の階層だけが登録されている場合は、第1の階層の位置登録エリア内で呼出し、双方の階層が登録されていたり、第2の階層が登録されている場合は、第2の階層の位置登録エリア内で呼出しを行うことが望ましい。
尚、位置情報記憶部131の左側に示した表は、位置情報記憶部131内に記憶する例を示したものである。
第1の記憶内容は、第2の階層の位置登録を行なうときは、第1の階層の位置は記憶しない場合の記憶内容を示し、第2の記憶内容は、第2の階層の位置登録を行なうときでも、第1の階層の位置を記憶する場合の記憶内容を示している。
いずれにしても、第2の階層の位置登録がなされている場合は、第2の階層の位置登録エリア内での呼出を行うのであるが、応答がない場合には、第2の記憶内容であれば記憶内容からそのまま第1の階層の位置情報を読み出し再度呼出を行うことができ、第1の記憶内容であれば、LA#1と重複する(LA#1を覆うのに必要な)第1の階層の位置登録エリアを全て割り出し、割り出した全ての位置登録エリア内の無線基地局30から呼出しを行うのである。
〔b〕第2実施形態の説明
第1実施形態では、第1の階層、第2の階層の位置登録エリアの構成単位である無線ゾーンは、共通の無線基地局40が担当したが、この例では、第2の階層の位置登録エリアを別装置に構成させることとする。
例えば、LA#1内を移動する移動体に、移動局40へLA#1内であることを示す重複位置登録エリア情報(laは基本的にまんべんなく配置されているため、位置登録エリア情報LA#1の報知により、重複位置登録エリア情報と解することができる(第1実施形態も同様である))を報知するための報知装置を搭載しておき、移動局40がこの報知装置が報知する重複位置登録エリア情報を受信すると、先に示した遅延した位置登録処理を行うのである。
尚、パラメータ情報は、この報知装置から報知すればよい。
報知装置が無線基地局相当の機能を有しており、呼出や、移動局40との無線通信を確立可能である場合は、この報知装置に対して呼出し信号を無線送信することで実行してもよいし、そのような機能がない場合は、LA#1に対応する無線基地局(LA#1と同じ範囲の第1の階層の無線基地局又はLA#1を覆う最小の第1の階層の位置登録エリア群を構成する無線基地局)から呼出を行うのである。
尚、報知装置は移動体に搭載させず、移動通信システム内に固定的に配置することもできる。
移動通信システムを示す図である。 位置登録処理を説明するための図である。 本発明に係る位置登録エリアの構成を示す図である。 本発明に係る無線基地局を示す図である。 本発明に係る移動局を示す図である。 本発明に係る位置管理装置を示す図である。
1 コアネットワーク
2 無線基地局制御装置
3 無線基地局
4 移動局
11 MSC(モバイルスイッチングセンター)
12 SGSN(サービングGPRSサポートノード)
13 HLR(ホームロケーションレジスタ)
30 無線基地局
31 無線送受信部
32 制御部
321 報知手段
322 パラメータ生成部
33 インタフェース部
34 記憶部
40 移動局
41 入出力部
42 制御部
421 位置登録処理部
422 遅延手段
423 検出手段
43 無線送受信部
44 記憶部
130 位置管理装置(HLR)
131 位置情報記憶部
132 制御部
133 インタフェース部

Claims (1)

  1. 移動局の位置の管理を行うために、移動局からの位置登録を受けつける移動通信システムにおいて、
    基地局は、
    自局が構成する無線ゾーンが、第1の階層の位置登録エリアと、該第1の階層の位置登録エリアよりも範囲の広い第2の階層の位置登録エリアの重複領域に含まれるが、該重複領域の境界に近づいていることを移動局に報知する報知手段を備え、
    前記移動局は、
    前記基地局から報知された情報を受信する受信手段と、
    前記受信した報知情報に基づいて、前記重複領域に含まれるが、該重複領域の境界に近づいていることを検出する検出手段と、
    前記検出を行った場合に、前記第2の階層の位置登録エリアから前記第1の階層の位置登録エリアへの位置登録を遅延させる遅延手段と、
    を備えたことを特徴とする移動通信システム。
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JPH0951570A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 N T T Ido Tsushinmo Kk 移動通信システム
JPH11234729A (ja) * 1998-02-18 1999-08-27 Fujitsu Ltd 移動無線通信システムの位置登録方法

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